JP7048097B2 - サーバ及び省エネルギー寄与システム - Google Patents

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Description

本発明は、サーバ、舗に対する省エネルギー寄与システムに関する。
高圧電力で契約する電力利用者が支払う電気料金は、基本料金と電力量料金との合計から算出される。この基本料金を算出するための一要素には、契約電力があり、この契約電力の決定には、過去12ヶ月間で最も大きいデマンド値(最大デマンド値)が使用される。このデマンド値は、30分毎の使用電力量を計測して求めた平均需用電力(kW)である。
最大デマンド値を上回るデマンド値が出ると、翌月からは、そのデマンド値が適用され、基本料金が値上がりしてしまう。また、契約電力を上回るデマンド値が出た場合には、電力会社に超過違約金を支払うこともある。したがって、デマンド値を抑制することは、基本料金の値上がりを回避することに繋がる。
特許文献1には、デマンド値を常時監視するとともに、ネットワークを介してデマンド値に関する情報を電力利用者に提供するデマンド監視システムが開示されている。
特開2005-80403号公報
しかし、特許文献1に記載のデマンド監視システムは、デマンド値に関する情報を電力利用者に提供するだけであり、どのような行動を取ればデマンド値を抑制できるのかを電力利用者が把握することができなかった。
そこで、本発明は、店舗毎の電力の予測使用量に基づいて、省エネルギー行動に関するアドバイス情報の中から特定の時間帯に応じた特定のアドバイス情報を選択し、外部に送信することで、電力利用者の省エネルギー行動を促進することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような構成を有する。
第1の発明に係るサーバは、店舗毎の過去の電力の使用状況に関する電力使用情報を外部の端末から受信するとともに、外部の気象データベースから前記店舗毎の所在地に応じた気象情報を受信するサーバであって、前記サーバは、省エネルギー行動に関する情報であって、前記店舗の店員に当該情報に基づいた行動を取らせるためのアドバイス情報が記憶された省エネアドバイスデータベースを少なくとも含む記憶部と、受信した前記電力使用情報及び前記気象情報に基づいて、所定時間毎の電力の予測使用量を算出する算出部と、算出した前記予測使用量に基づいて、前記省エネアドバイスデータベースから時間帯に応じた特定の前記アドバイス情報を選択する選択部と、選択した特定の前記アドバイス情報を外部に送信するサーバ側送信部と、を備え、前記選択部は、前記予測使用量が算出される算出日における、前記算出日を基準とした直近数ヶ月間で最も大きいデマンド値である最大デマンド値と、前記算出日における前記所定時間毎の時間帯の前記予測使用量との差分が所定範囲内にある第1時間帯と、前記算出日における前記最大デマンド値と、前記算出日における前記所定時間毎の時間帯の前記予測使用量との差分が前記所定範囲を超えている第2時間帯とで、特定の前記アドバイス情報を選択する選択条件を異ならせ、前記第1時間帯においては、省エネ効果が最も高いと想定される前記アドバイス情報を選択する
第2の発明に係るサーバは、店舗毎の過去の電力の使用状況に関する電力使用情報を外部の端末から受信するとともに、外部の気象データベースから前記店舗毎の所在地に応じた気象情報を受信するサーバであって、前記サーバは、省エネルギーに寄与する情報であって、当該情報に基づいて前記店舗の設備機器の設定内容を変更させるための制御情報が記憶された制御データベースを少なくとも含む記憶部と、受信した前記電力使用情報及び前記気象情報に基づいて、所定時間毎の電力の予測使用量を算出する算出部と、算出した前記予測使用量に基づいて、前記制御データベースから時間帯に応じた特定の前記制御情報を選択する選択部と、選択した特定の前記制御情報を外部に送信するサーバ側送信部と、を備え、前記選択部は、前記予測使用量が算出される算出日における、前記算出日を基準とした直近数ヶ月間で最も大きいデマンド値である最大デマンド値と、前記算出日における前記所定時間毎の時間帯の前記予測使用量との差分が所定範囲内にある第1時間帯と、前記算出日における前記最大デマンド値と、前記算出日における前記所定時間毎の時間帯の前記予測使用量との差分が前記所定範囲を超えている第2時間帯とで、特定の前記制御情報を選択する選択条件を異ならせ、前記第1時間帯においては、省エネ効果が最も高いと想定される前記制御情報を選択する。
第3の発明に係るサーバは、前記算出部は、前記電力使用情報として、前記予測使用量が算出される前記店舗に対応した、前記算出日を基準とした昨年同日における過去電力使用情報と、前記算出日を基準とした直近数週間における直近電力使用情報と、を取得し、前記過去電力使用情報に含まれる使用電力量を、前記予測使用量を算出するためのベース値として用い、前記直近電力使用情報及び前記気象情報に基づいて、前記ベース値を増減させるための調整値を算出し、前記ベース値に前記調整値を加算することにより前記予測使用量を算出する。
第4の発明に係るサーバは、前記算出部は、前記算出日を基準とした直近数週間における前記使用電力量が、直近数週間を基準とした昨年同日における前記使用電力量と比べて、多い傾向にあるか少ない傾向にあるかによって、前記調整値として前記ベース値に加算する前記直近電力使用情報に基づく第1調整値を決定し、前記算出日の数十分毎の時間帯において予想される暑さ指数が、前記算出日を基準とした昨年同日の数十分毎の時間帯における暑さ指数と比べて、高い傾向にあるか低い傾向にあるかによって、前記調整値として前記ベース値に加算する前記気象情報に基づく第2調整値を決定し、前記ベース値に前記第1調整値及び前記第2調整値を加算することにより前記予測使用量を算出する。
の発明に係る店舗端末は、省エネルギー行動に関するアドバイス情報をサーバから受信可能な店舗端末であって、前記店舗端末は、店舗毎の過去の電力の使用状況に関する電力使用情報、及び、前記店舗毎の所在地に応じた気象情報に基づき前記サーバにより算出された所定時間毎の電力の予測使用量を用いて、前記アドバイス情報の中から前記サーバにより選択された特定の前記アドバイス情報を受信する店舗側受信部と、前記店舗側受信部が受信した特定の前記アドバイス情報を表示する表示部と、を備える。
の発明に係る店舗端末は、省エネルギーに寄与する制御情報をサーバから受信可能な店舗端末であって、前記店舗端末は、店舗毎の過去の電力の使用状況に関する電力使用情報、及び、前記店舗毎の所在地に応じた気象情報に基づき前記サーバにより算出された所定時間毎の電力の予測使用量を用いて、前記制御情報の中から前記サーバにより選択された特定の前記制御情報を受信する店舗側受信部と、前記店舗側受信部が受信した特定の前記制御情報を店舗の設備機器に送信する店舗側送信部と、を備える。
第5の発明に係る省エネルギー寄与システムは、第1、第3又は第4の発明に係るサーバと、省エネルギー行動に関する情報であって、店舗の店員に当該情報に基づいた行動を取らせるためのアドバイス情報を前記サーバから受信し、受信した前記アドバイス情報を表示する店舗端末と、を備える省エネルギー寄与システムであって、前記店舗端末は、前記アドバイス情報を受信した後の前記電力使用情報を前記サーバに送信する店舗側送信部を備え、前記サーバは、前記店舗側送信部から送信された前記アドバイス情報を受信した後の前記電力使用情報と、前記算出部が算出した前記予測使用量と、を比較し、前記選択部が前記省エネアドバイスデータベースから特定の前記アドバイス情報を選択する選択条件を更新する更新部を備える。
の発明に係る省エネルギー寄与システムは、第2、第3又は第4の発明に係るサーバと、省エネルギーに寄与する情報であって、当該情報に基づいて店舗の設備機器の設定内容を変更させるための制御情報を前記サーバから受信し、受信した前記制御情報に基づく制御条件で前記設備機器を制御する店舗端末と、を備える省エネルギー寄与システムであって、前記店舗端末は、前記制御条件下で前記設備機器の制御が行われた後の前記電力使用情報を外部に送信する店舗側送信部を備え、前記サーバは、前記制御条件下で前記設備機器の制御が行われる前の前記電力使用情報と、前記制御条件下で前記設備機器の制御が行われた後の前記電力使用情報と、を比較し、前記制御情報に基づく省エネルギーの効果を導出する導出部と、前記導出部が導出した前記制御情報に基づく省エネルギーの効果に基づいて、前記選択部が前記制御データベースから特定の前記制御情報を選択する選択条件を更新する更新部と、を備える。
第1の発明によれば、店舗毎の電力の予測使用量に基づいて、省エネルギー行動に関するアドバイス情報の中から特定の時間帯に応じた特定のアドバイス情報を選択し、外部に送信することで、電力利用者の省エネルギー行動を促進することができる。
第2の発明によれば、店舗毎の電力の予測使用量に基づいて、省エネルギーに寄与する制御情報の中から特定の時間帯に応じた特定の制御情報を選択し、外部に送信することで、省エネルギーを促進することができる。
の発明によれば、店舗毎の電力の予測使用量に基づいて、省エネルギー行動に関するアドバイス情報の中から特定のアドバイス情報を表示することで、電力利用者の省エネルギー行動を促進することができる。
の発明によれば、店舗毎の電力の予測使用量に基づいて、省エネルギーに寄与する特定の制御情報に基づく制御条件で店舗の設備機器を制御することで、省エネルギーを促進することができる。
第5の発明によれば、アドバイス情報を受信した後の電力使用情報と予測使用量との比較結果に基づいて、特定のアドバイス情報を選択する選択条件を更新することで、省エネルギーの効果を高めることができる。
の発明によれば、省エネルギーに寄与する制御情報に基づく省エネルギーの効果に基づいて、特定の制御情報を選択する選択条件を更新することで、省エネルギーの効果を高めることができる。
第1、第2、第3、及び第4の実施形態におけるシステム構成図である。 第1及び第2の実施形態におけるサーバのブロック図である。 第1及び第3の実施形態における記憶部のブロック図である。 第1の実施形態における省エネアドバイスデータベースに記憶されたアドバイス情報の一例を示す説明図である。 第1の実施形態における生成部により生成された電力使用状況データを可視化した説明図である。 第1、第2、第3、及び第4の実施形態における制御端末のブロック図である。 第1の実施形態における表示部に表示されたアドバイス情報の一例を示す説明図である。 第1の実施形態におけるサーバの処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態における制御端末の処理の流れを示すフローチャートである。 第2及び第4の実施形態における記憶部のブロック図である。 第2の実施形態における制御データベースに記憶された制御情報の一例を示す説明図である。 第3及び第4の実施形態におけるサーバのブロック図である。 第1、第2、第3、及び第4の実施形態の他の例におけるシステム構成図である。
(第1の実施形態)
(全体構成)
以下、第1の実施形態に係る省エネルギー行動を行うためのシステム(以下、「本システム100」とする)の全体構成について説明する。
図1に示すように、本システム100は、サーバ10と、複数の店舗S毎に各々使用される制御端末30、計測端末50、及び空調機器70と、気象データベース90と、から構成されている。なお、図1において「N」は、ネットワークを示す。
ここで、第1の実施形態における「店舗S」は、百貨店、スーパーマーケット、及び専門店等の「小売店」、レストラン、居酒屋等の「飲食店」、金融業務を行う銀行や保険代理店等の「金融店舗」が挙げられ、業種に限らず、高圧電力を使用する施設が含まれる。なお、以下では、季節は「夏(8月)」、場所は「東京」、店舗Sは「スーパーマーケット」である場合を想定して記載する。
(サーバ10)
サーバ10は、図2に示すように、サーバ側CPU11(Central Processing Unit)、サーバ側ROM13(Read Only Memory)、サーバ側RAM15(Random Access Memory)、及び入出力インターフェース(サーバ側I/O17)がバスを介して各々接続されたコンピュータである。そして、サーバ10では、サーバ側CPU11がサーバ側ROM13やサーバ側RAM15に記憶されたプログラムを実行することで、種々の処理が行われる。また、サーバ10では、サーバ側I/O17により同一のネットワークN上の制御端末30、計測端末50及び気象データベース90と接続され、少なくともこれらとの間で双方向通信が可能となっている。
(店舗S)
各店舗Sに設けられる装置としては、制御端末30及び計測端末50から構成される店舗端末60、並びに空調機器70がある。
(店舗端末60)
店舗端末60は、後述するアドバイス情報が表示される制御端末30と、各店舗Sで使用された使用電力量を計測する計測端末50と、を備えている。
(制御端末30)
制御端末30は、図6に示すように、店舗側CPU31、店舗側ROM33、店舗側RAM35、及び店舗側I/O37がバスを介して各々接続されたコンピュータである。そして、制御端末30では、店舗側CPU31が店舗側ROM33や店舗側RAM35に記憶されたプログラムを実行することで、種々の処理が行われる。また、制御端末30では、店舗側I/O37により同一のネットワークN上のサーバ10、及び気象データベース90と接続され、少なくともこれらとの間で双方向通信が可能となっている。また、制御端末30は、自店に対応する計測端末50との間で双方向通信が可能となっている。
なお、制御端末30としては、例えば、パソコン、スマートフォン又はタブレット端末が挙げられる。
(計測端末50)
計測端末50は、各店舗Sで使用された使用電力量を計測し、その計測した使用電力量を店舗S毎の過去の電力の使用状況に関する電力使用情報として外部に送信するものである。
計測端末50は、使用電力量を計測する取引メーターに装着されている。なお、この取引メーターは、電力会社から供給される電力を受電する機器を備えるキュービクル(Cubicle)内に設けられている。そして、計測端末50は、取引メーターの一次側に接続されている。
ここで、取引メーターの二次側に接続される空調機器70等の電気機器が作動すると、その電気機器には、取引メーターを介して電力が流れる。そのため、計測端末50は、取引メーターの一次側に接続されることで各電気機器の作動に基づく使用電力量を計測することができる。
そして、計測端末50は、計測した各店舗Sの使用電力量を過去の電力の使用状況に関する電力使用情報として1分単位でサーバ10に送信する。
(空調機器70)
空調機器70としては、例えば、エアコン、空気清浄機、及び給湯機が挙げられる。なお、この空調機器70は、例えば、サーバ10や制御端末30等と双方向通信が可能なIoT(Internet Of Things)機器とされてもよい。そして、この空調機器70は、本発明における「設備機器」の一例である。
(気象データベース90)
気象データベース90は、気象側CPU91、書き換え可能な気象側ROM93、気象側RAM95、及び気象側I/O97がバスを介して各々接続されたコンピュータである。そして、気象データベース90では、気象側CPU91が気象側ROM93や気象側RAM95に記憶されたプログラムを実行することで、種々の処理が行われる。また、気象データベース90では、気象側I/O97により同一のネットワークN上のサーバ10及び制御端末30と接続され、これらとの間で双方向通信が可能となっている。
気象データベース90は、本システム100を構成する各制御端末30に対応する店舗Sの所在地における気象要素に関する観測データ(以下「気象情報」という。)を気象側ROM93及び気象側RAM95に記憶している。
まず、気象データベース90は、各店舗Sの所在地から1kmメッシュにおける0時00分から23時59分までの過去、現在、及び未来の気象情報を気象側RAM95に記憶している。この気象情報は、気象庁により公表された観測データであって、例えば、気温、湿度、日射量、風速及び暑さ指数等の要素が含まれている。
また、気象データベース90は、直近の2年分の過去の気象情報を気象側ROM93に記憶し、1日毎に最新のデータに更新している。つまり、気象データベース90には、0時00分から23時59分までの各時刻について、直近の2年分の過去の気象情報が記憶されている。
(要部構成)
次に、本システム100の要部構成について説明する。
まず、サーバ10の要部構成について説明する。
図2に示すように、サーバ10は、サーバ側I/O17として、サーバ側送信部12及びサーバ側受信部14を備えている。また、サーバ10は、サーバ側ROM13及びサーバ側RAM15を有する記憶部16を備えている。さらに、サーバ10は、サーバ側CPU11として、算出部18、生成部20、及び選択部22を備えている。
(サーバ側送信部12)
サーバ側送信部12は、サーバ10から外部へ情報(信号)を送信するものである。
(サーバ側受信部14)
サーバ側受信部14は、外部からの情報(信号)を受信するものである。
(記憶部16)
記憶部16は、種々の情報を記憶する記憶領域である。
この記憶部16の記憶領域には、図3に示すように、電力使用データベース16Aと、行動データベース16Bと、省エネアドバイスデータベース16Cと、が設けられている。これら電力使用データベース16A、行動データベース16B、及び省エネアドバイスデータベース16Cは、各々対応するサーバ側ROM13及びサーバ側RAM15を有しており、一旦サーバ側RAM15に情報が入力され、例えば、1日に1回、サーバ側RAM15に入力した情報がサーバ側ROM13に書き込まれるよう設定されている。
電力使用データベース16Aは、店舗S毎の電力の使用状況を累積的に記憶する記憶領域である。この電力使用データベース16Aには、計測端末50から送信された電力使用情報が、各計測端末50に対応する店舗S名、日付、及び時刻と紐付けられ、店舗S毎の個別電力使用情報として累積的に記憶される。
行動データベース16Bは、店舗S毎の省エネルギー行動の実施状況に関する行動情報を記憶する記憶領域である。行動情報は、サーバ10から制御端末30に送信された省エネルギー行動に関するアドバイス情報を、店舗S側が制御端末30を通じて確認した回数を示す。なお、制御端末30からは、後述するOKボタン38A(図7参照)が操作される都度、OKボタン38Aが操作されたことを示す操作情報がサーバ10に送信される。そして、行動データベース16Bには、制御端末30から送信された操作情報が、各制御端末30に対応する店舗S名、日付、及び時刻と紐付けられ、店舗S毎の行動情報として累積的に記憶される。
省エネアドバイスデータベース16Cは、省エネルギー行動に関するアドバイス情報を記憶する記憶領域である。このアドバイス情報は、省エネアドバイスデータベース16Cに予め記憶されており、例えば、以下のような内容がある。
図4は、省エネアドバイスデータベース16Cに記憶されたアドバイス情報の一例を示している。図4に示すように、アドバイス情報は、作業室及び事務所における省エネルギー行動が考慮された項目Aから項目Dまでの4項目が省エネアドバイスデータベース16Cに記憶されている。また、アドバイス情報は、省エネルギーの効果(以下、「省エネ効果」とする)が高いと想定される順序で配置されており、項目Aが最も効果が高いと想定されている。なお、省エネアドバイスデータベース16Cにおいて、項目Aから項目Dまでのアドバイス情報の順序は、任意に並べ替えることが可能であってもよい。
そして、図4は、初期設定として、サーバ10の管理者により、省エネ効果が高いと想定される順序で配置されたアドバイス情報である。つまり、図4においては、項目Aの「作業室の空調機器70は「送風」に設定しましょう」、項目Bの「事務所の空調機器70は「送風」に設定しましょう」、項目Cの「作業室の空調機器70の設定温度を1℃上げましょう」、項目Dの「事務所の空調機器70の設定温度を1℃上げましょう」の順に、省エネ効果が低くなると想定されている。
(算出部18)
算出部18は、サーバ側受信部14が受信した電力使用情報及び気象情報に基づいて、対応する店舗Sにおける30分毎の電力の予測使用量を算出するものである。この算出部18は、毎日0時00分において、その時刻から24時間後まで(翌日の0時00分まで)の30分毎の時間帯についての予測使用量を算出する。このように、算出部18が30分毎の時間帯についての予測使用量を算出することで、例えば、予測使用量の少ない時間帯や多い時間帯を容易に区分することができる。
算出部18により予測使用量が算出される流れは以下の通りである。
算出部18は、予測使用量の算出に用いる電力使用情報として、算出される店舗Sに対応した、予測使用量が算出される日(以下、「算出日」とする)を基準とした昨年同日における「過去電力使用情報」と、算出日を基準とした直近2週間における「直近電力使用情報」と、を電力使用データベース16Aから取得する。
過去電力使用情報に含まれる使用電力量は、予測使用量を算出するためのベース値として用いられる。
例えば、算出部18は、算出日を基準とした昨年同日における14時00分から14時30分までの過去電力使用情報に含まれる使用電力量が「140(kW)」であった場合、同時間帯である算出日の14時00分から14時30分までのベース値を「140(kW)」に設定する。
また、算出部18は、直近電力使用情報及び気象情報に基づいて、ベース値を増減させるための調整値を算出する。なお、以下では、直近電力使用情報に基づく調整値を「第1調整値」と称し、気象情報に基づく調整値を「第2調整値」と称する。
算出部18は、以下のようにして第1調整値を算出する。
算出部18は、算出日を基準とした直近2週間の1日24時間を30分毎の時間帯に区切り、各時間帯における使用電力量を時間帯毎に合計した値と、上記の直近2週間を基準とした昨年同日の30分毎の時間帯における使用電力量を時間帯毎に合計した値との差分を算出する。さらに、算出部18は、上記で算出した差分を14で除算し、1日あたりの差分を算出し、その差分の範囲に応じて第1調整値の数値を決定する。
例えば、算出部18は、上記で算出した差分が「-5~+5(kW)」である場合には、第1調整値を「0(kW)」とし、上記で算出した差分の負の絶対値が「-5」よりも大きい場合には、第1調整値を「-5(kW)」とし、上記で算出した差分の正の絶対値が「+5」よりも大きい場合には、第1調整値を「+5(kW)」とする。
つまり、算出部18は、算出日を基準とした直近2週間における使用電力量が、この直近2週間を基準とした昨年同日における使用電力量と比べて、多い傾向にあるか少ない傾向にあるかによってベース値から増減させる数値を決定している。
例えば、算出部18は、算出日における14時00分から14時30分までの第1調整値を算出する場合、まず、電力使用データベース16Aから取得した直近電力使用情報を用いて、直近2週間の14時00分から14時30分までの使用電力量を合計した値を算出する(例:「2050(kW)」)。また、算出部18は、上記の直近2週間を基準とした昨年同日の14時00分から14時30分までの使用電力量を電力使用データベース16Aから取得し、その値を合計する(例:「1960(kW)」)。そして、算出部18は、上記で算出した2つの値の差分(2週間あたりの差分)を算出する「2050-1960=90(kW)」。さらに、算出部18は、上記で算出した2つの値の差分を14で除算し、1日あたりの差分を算出する「90/14=6(kW)」。なお、算出部18は、小数点以下は切り捨てることとしている。
この場合、算出部18は、上記で算出した差分の正の絶対値が「+5」よりも大きいため、第1調整値を「+5(kW)」とする。
また、算出部18は、以下のようにして第2調整値を算出する。
算出部18は、算出日の1日24時間を30分毎の時間帯に区切り、各時間帯において予想される暑さ指数と、算出日を基準とした昨年同日の30分毎の時間帯における暑さ指数との差分を算出する。そして、算出部18は、算出した差分の範囲に応じて第2調整値の数値を決定する。
例えば、算出部18は、上記で算出した差分が「-2~+2(℃)」である場合には、第2調整値を「0(kW)」とし、上記で算出した差分の負の絶対値が「-2」よりも大きい場合には、第2調整値を「-5(kW)」とし、上記で算出した差分の正の絶対値が「+2」よりも大きい場合には、第2調整値を「+5(kW)」とする。
つまり、算出部18は、算出日の30分毎の時間帯において予想される暑さ指数が、算出日を基準とした昨年同日の30分毎の時間帯における暑さ指数と比べて、高い傾向にあるか低い傾向にあるかによってベース値から増減させる数値を決定している。
例えば、算出部18は、算出日における14時00分から14時30分までの第2調整値を算出する場合、まず、算出日の14時00分から14時30分までの時間帯において予想される未来の暑さ指数を気象データベース90から取得する(例:「31(℃)」)。また、算出部18は、算出日を基準とした昨年同日の14時00分から14時30分までの時間帯における過去の暑さ指数を気象データベース90から取得する(例:「27(℃)」)。そして、算出部18は、上記で算出した2つの値の差分を算出する「31-27=4(℃)」。
この場合、算出部18は、上記で算出した差分の正の絶対値が「+2」よりも大きいため、第2調整値を「+5(kW)」とする。
以上のように、算出部18は、ベース値に、第1調整値及び第2調整値を加算することにより予測使用量を算出する。例えば、上記の14時00分から14時30分までの時間帯を例にすると、算出部18は、当該時間帯における予測使用量を「150(kW)」と算出する(140+5+5=150(kW))。
(生成部20)
生成部20は、算出日における電力の使用状況をグラフで示した画面データである電力使用状況データを生成するものである。この電力使用状況データには、以下の予測使用量データと、デマンド値データと、最大デマンド値データと、が含まれている。
生成部20は、毎日0時00分において、算出部18により算出された予測使用量を用いて、算出日における30分の時間帯毎の予測使用量を折れ線グラフで示す予測使用量データを生成する。なお、生成部20は、この予測使用量データとして、算出部18により算出された予測使用量を示した基準データと、基準データよりも使用電力量が多い場合を想定した上振れデータと、基準データよりも使用電力量が低い場合を想定した下振れデータと、の3つのデータを折れ線グラフで示している。
また、生成部20は、算出日における30分毎の時間帯が経過する都度、計測端末50から送信された電力使用情報を用いて、当該30分の時間帯の使用電力量を計測して求めた平均需用電力(kW)であるデマンド値を棒グラフで示すデマンド値データを生成する。
さらに、生成部20は、毎日0時00分において、算出日を基準とした直近12ヶ月間で最も大きいデマンド値である最大デマンド値を横線で示す最大デマンド値データを生成する。
例えば、生成部20により生成された電力使用状況データを可視化したものは、図5に示すものとなる。すなわち、図5は、生成部20により生成された電力使用状況データが制御端末30に表示された際の表示例を示している。なお、図5に示す横線が最大デマンド値データを示し、実線の折れ線グラフが基準データを示し、一点鎖線の折れ線グラフが上振れデータを示し、破線の折れ線グラフが下振れデータを示し、棒グラフがデマンド値データを示している。また、図5は、生成部20により生成された1日分の電力使用状況データを示している。
(選択部22)
選択部22は、算出部18が算出した予測使用量に基づいて、省エネアドバイスデータベース16Cから時間帯に応じた特定のアドバイス情報を選択するものである。この選択部22は、毎日0時00分において、算出部18が算出した予測使用量に基づいて、その時刻から24時間後まで(翌日の0時00分まで)の30分毎の時間帯についての特定のアドバイス情報を選択する。
選択部22は、算出日における最大デマンド値(最大デマンド値データ)と、算出日における30分毎の時間帯の予測使用量(基準データ)との差分が所定範囲内にある「第1時間帯」と、算出日における最大デマンド値(最大デマンド値データ)と、算出日における30分毎の時間帯の予測使用量(基準データ)との差分が所定範囲を超えている「第2時間帯」とで、特定のアドバイス情報を選択する選択条件を異ならせている。
ここで、高圧電力で契約する電力利用者が支払う電気料金は、基本料金と電力量料金との合計から算出される。この基本料金を算出するための一要素には、契約電力があり、この契約電力の決定には、算出日を基準とした直近12ヶ月間における最大デマンド値が使用される。
最大デマンド値を上回るデマンド値が出ると、翌月からは、そのデマンド値が適用され、基本料金が値上がりしてしまう。また、契約電力を上回るデマンド値が出た場合には、電力会社に超過違約金を支払うこともある。したがって、デマンド値を抑制することは、基本料金の値上がりを回避することに繋がる。
そのため、選択部22は、第1時間帯においては、当該時間帯におけるデマンド値が最大デマンド値を超えないようにすべく、省エネ効果が最も高いと想定される項目Aに対応するアドバイス情報を選択する。一方、選択部22は、第2時間帯においては、項目Aから項目Dの何れか1つの項目に対応するアドバイス情報をランダムに選択する。
次に、制御端末30の要部構成について説明する。
図6に示すように、制御端末30は、店舗側I/O37として、店舗側送信部32及び店舗側受信部34を備えている。また、制御端末30は、店舗側CPU31として、制御部36を備えている。さらに、制御端末30は、種々の情報が表示されるタッチパネル式のディスプレイである表示部38を備えている。
(店舗側送信部32)
店舗側送信部32は、制御端末30から外部へ情報(信号)を送信するものである。
(店舗側受信部34)
店舗側受信部34は、外部からの情報(信号)を受信するものである。
(制御部36)
制御部36は、制御端末30の動作を制御するものである。
(表示部38)
表示部38は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等が用いられている。この表示部38は、上記のように、店員が制御端末30の操作を行うためのタッチパネル式のディスプレイとなっている。
図7は、表示部38に表示されたアドバイス情報の一例を示している。図7に示すように、表示部38には、14時00分から14時30分までの時間帯の間、選択部22により選択された項目Bに対応するアドバイス情報(図4参照)が可視化され、「事務所の空調機器70は「送風」に設定しましょう」との文字が表示される。
また、表示部38における下方部分には、OKボタン38Aが表示されている。このOKボタン38Aが店員により操作された場合には、OKボタン38Aが操作されたことを示す操作情報が店舗側送信部32からサーバ10に送信される。
(図8を用いたサーバ10の処理の流れ)
次に、図8に示すフローチャートを用いて、サーバ10の処理として、特定のアドバイス情報が制御端末30に送信される流れについて説明する。
ステップS10において、算出部18は、記憶部16の電力使用データベース16Aから予測使用量の算出に用いる電力使用情報を取得する。具体的には、算出部18は、予測使用量の算出に用いる電力使用情報として、算出日を基準とした昨年同日における「過去電力使用情報」と、算出日を基準とした直近2週間における「直近電力使用情報」と、を電力使用データベース16Aから取得する。その後、ステップS11に進む。
ステップS11において、算出部18は、気象データベース90から予測使用量の算出に用いる過去及び未来の気象情報を取得する。具体的には、算出部18は、予測使用量の算出に用いる過去及び未来の気象情報として、過去及び未来の「暑さ指数」を気象データベース90から取得する。その後、ステップS12に進む。
ステップS12において、算出部18は、当該時刻(0時00分)から24時間後まで(翌日の0時00分まで)の30分毎の時間帯についての予測使用量を算出する。
例えば、算出日における14時00分から14時30分までの時間帯を例にすると、算出部18は、上記のように、過去電力使用情報に含まれる使用電力量「140(kW)」をベース値に設定する。また、算出部18は、上記のように、直近電力使用情報に基づく第1調整値(+5(kW))を設定する。さらに、算出部18は、上記のように、気象情報に基づく第2調整値(+5(kW))を設定する。
そして、算出部18は、ベース値に、第1調整値及び第2調整値を加算することにより、算出日における14時00分から14時30分までの時間帯の予測使用量を算出する(140+5+5=150(kW))。その後、ステップS13に進む。
ステップS13において、生成部20は、電力使用状況データを生成する。具体的には、生成部20は、ステップS12にて算出部18が算出した予測使用量を用い、電力使用状況データとして、基準データ、上振れデータ、及び下振れデータの3つのデータから構成される予測使用量データを生成する。また、生成部20は、電力使用状況データとして、最大デマンド値データを生成する。その後、ステップS14に進む。
ステップS14において、選択部22は、省エネアドバイスデータベース16Cから時間帯に応じた特定のアドバイス情報を選択する。具体的には、選択部22は、まず、ステップS13にて生成部20が生成した予測使用量データ(基準データ)と最大デマンド値データとの差分に基づいて、30分の時間帯毎に、第1時間帯に該当するか第2時間帯に該当するかを判定する。そして、選択部22は、第1時間帯に該当する30分の時間帯には、特定のアドバイス情報として、項目Aに対応するアドバイス情報を選択し、第2時間帯に該当する30分の時間帯には、特定のアドバイス情報として、項目Aから項目Dの何れか1つの項目に対応するアドバイス情報をランダムに選択する。その後、ステップS15に進む。
ステップS15において、サーバ側送信部12は、ステップS14にて選択部22が選択した特定のアドバイス情報を制御端末30に送信する。そして、当該処理を終了する。
(図9を用いた制御端末30の処理の流れ)
次に、図9に示すフローチャートを用いて、制御端末30の処理として、受信した特定のアドバイス情報が表示部38に表示される流れについて説明する。
ステップS20において、店舗側受信部34は、サーバ側送信部12から送信された、算出日における0時00分から24時間後まで(翌日の0時00分まで)の30分毎の時間帯についての特定のアドバイス情報を受信する。その後、ステップS21に進む。
ステップS21において、制御部36は、特定のアドバイス情報を表示する表示時間になったか否かを判定する。ここで、制御部36が、特定のアドバイス情報を表示する表示時間になったと判定すると、ステップS22に進む。一方、制御部36が、特定のアドバイス情報を表示する表示時間になったと判定しないと、再度ステップS21となる。
なお、第1の実施形態における「表示時間」とは、店舗Sの開店時間である10時00分の1時間前の9時00分から、店舗Sの閉店時間である22時00分の1時間後の23時00分までの30分毎の時刻である(9時00分、9時30分、10時00分・・・23時00分)。
ステップS22において、制御部36は、当該表示時間帯に対応する特定のアドバイス情報を表示部38に表示する。例えば、ステップS21において「9時00分」になった場合、制御部36は、9時00分から9時30分までの時間帯に対応する特定のアドバイス情報を表示部38に表示する。その後、ステップS23に進む。
ステップS23において、制御部36は、特定のアドバイス情報を表示する次の表示時間になったか否かを判定する。ここで、制御部36が、特定のアドバイス情報を表示する次の表示時間になったと判定すると、ステップS24に進む。一方、制御部36が、特定のアドバイス情報を表示する次の表示時間になったと判定しないと、再度ステップS23となる。
ステップS24において、制御部36は、表示部38に表示する特定のアドバイス情報を更新する。例えば、ステップS23において「9時30分」になった場合、制御部36は、9時30分から10時00分までの時間帯に対応する特定のアドバイス情報を表示部38に表示するよう更新する。その後、ステップS25に進む。
ステップS25において、制御部36は、次の表示時間がないか否かを判定する。ここで、制御部36が、次の表示時間がないと判定すると、当該処理を終了する。つまり、第1の実施形態における制御部36は、ステップS25において「23時00分」になった場合、次の表示時間がないと判定し、当該処理を終了する。一方、制御部36が、次の表示時間がないと判定しないと、ステップS23に戻る。
(作用効果)
算出部18は、サーバ側受信部14が受信した電力使用情報及び気象情報に基づいて、対応する店舗Sにおける30分毎の電力の予測使用量を算出する。この算出された予測使用量は、省エネルギー行動に関するアドバイス情報の中から時間帯に応じた特定のアドバイス情報を選択部22が選択する際に用いられる。
そのため、選択部22は、店舗S毎の電力の予測使用量に応じ、好適な特定のアドバイス情報を時間帯に合わせて選択することができる。そして、この選択された特定のアドバイス情報は、サーバ側送信部12により制御端末30に送信される。
制御端末30は、店舗側受信部34が受信した特定のアドバイス情報を、制御部36の制御に基づき対応する表示時間に合わせて表示部38に表示する。
したがって、店舗Sの店員は、表示部38に表示されたアドバイス情報に基づいた行動を取ることができる。そして、上記のように、表示部38に表示されたアドバイス情報は、選択部22により選択された、店舗S毎の電力の予測使用量に応じた好適な特定のアドバイス情報であるため、このアドバイス情報に基づいた行動を取ることで、店舗Sにおける省エネルギー行動を促進することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について第1の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
第2の実施形態における本システム100では、図10に示すように、記憶部16の記憶領域として、電力使用データベース16Aと、行動データベース16Bと、省エネアドバイスデータベース16Cと、制御データベース16Dと、が設けられている。なお、第2の実施形態おける記憶部16の記憶領域として、省エネアドバイスデータベース16Cを設けなくてもよい。
制御データベース16Dは、省エネルギーに寄与する制御情報を記憶する記憶領域である。この制御情報は、制御データベース16Dに予め記憶されており、例えば、以下のような内容がある。
図11は、制御データベース16Dに記憶された制御情報の一例を示している。図11に示すように、制御情報は、作業室及び事務所における省エネルギーに寄与する項目Aから項目Dまでの4項目が制御データベース16Dに記憶されている。また、制御情報は、省エネ効果が高いと想定される順序で配置されており、項目Aが最も効果が高いと想定されている。なお、制御データベース16Dにおいて、項目Aから項目Dまでの制御情報の順序は、任意に並べ替えることが可能であってもよい。
そして、図11は、初期設定として、サーバ10の管理者により、省エネ効果が高いと想定される順序で配置された制御情報である。つまり、図11においては、項目Aの「作業室の空調機器70を「送風」に設定する」、項目Bの「事務所の空調機器70を「送風」に設定する」、項目Cの「作業室の空調機器70の設定温度を1℃上げる」、項目Dの「事務所の空調機器70の設定温度を1℃上げる」の順に、省エネ効果が低くなると想定されている。
第2の実施形態では、算出部18が算出した予測使用量に基づいて、制御データベース16Dから時間帯に応じた特定の制御情報が選択部22により選択され、選択部22により選択された特定の制御情報がサーバ側送信部12により制御端末30に送信される。
そして、制御端末30では、サーバ側送信部12により送信された特定の制御情報を店舗側受信部34が受信し、その特定の制御情報を店舗側送信部32が制御対象の空調機器70に送信する。これにより、制御対象の空調機器70は、受信した制御情報の内容に基づいて設定内容が変更される(例:運転内容が「冷房」から「送風」に変更される)。なお、第2の実施形態における空調機器70は、例えば、サーバ10や制御端末30等の同一のネットワークN上の構成と双方向通信が可能なIoT機器とされている。
(作用効果)
算出部18は、サーバ側受信部14が受信した電力使用情報及び気象情報に基づいて、対応する店舗Sにおける30分毎の電力の予測使用量を算出する。この算出された予測使用量は、省エネルギーに寄与する制御情報の中から時間帯に応じた特定の制御情報を選択部22が選択する際に用いられる。
そのため、選択部22は、店舗S毎の電力の予測使用量に応じ、好適な特定の制御情報を時間帯に合わせて選択することができる。そして、この選択された特定の制御情報は、サーバ側送信部12により制御端末30に送信される。
制御端末30では、店舗側受信部34が受信した特定の制御情報を店舗側送信部32が制御対象の空調機器70に送信する。
これにより、制御対象の空調機器70は、受信した制御情報の内容に基づいて設定内容が変更される(例:運転内容が「冷房」から「送風」に変更される)。そして、空調機器70に送信された制御情報は、選択部22により選択された、店舗S毎の電力の予測使用量に応じた好適な特定の制御情報であるため、この制御情報に基づいて空調機器70の設定内容が変更されることで、店舗Sにおける省エネルギーを促進することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について第1、第2の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。この第3の実施形態における記憶部16のブロック図は、第1の実施形態と同様の図3が用いられる。
第3の実施形態における店舗Sの省エネルギーに寄与する省エネルギー寄与システム150は、図1に示すように、第1、第2の実施形態と同様に、サーバ10と、複数の店舗S毎に各々使用される制御端末30、計測端末50、及び空調機器70と、気象データベース90と、から構成されている。なお、第3の実施形態における空調機器70は、例えば、サーバ10や制御端末30等の同一のネットワークN上の構成と双方向通信が可能なIoT機器とされている。
この省エネルギー寄与システム150では、サーバ10から送信された特定のアドバイス情報に基づく制御条件で店舗Sの空調機器70を制御することができる。
具体的には、第3の実施形態における制御端末30では、特定のアドバイス情報に記載の内容を制御条件とし、その制御条件を制御部36が空調機器70の動作を制御する制御情報に変換する。つまり、第3の実施形態では、第2の実施形態と異なり、記憶部16の記憶領域として制御情報を記憶する制御データベース16Dが設けられていない。そして、制御端末30では、制御部36が変換した制御情報を店舗側送信部32が制御対象の空調機器70に送信する。これにより、制御対象の空調機器70は、受信した制御情報の内容に基づいて設定内容が変更される(例:運転内容が「冷房」から「送風」に変更される)。なお、制御部36がアドバイス情報を制御情報に変換する時間帯は、全ての時間帯でもよいし、一部の時間帯でもよい。
また、第3の実施形態における店舗側送信部32は、上記の制御条件下で空調機器70の制御が行われた後に計測端末50により計測された使用電力量を、店舗S毎の制御後の電力の使用状況を示す制御後電力使用情報としてサーバ10に送信する。
ここで、第3の実施形態におけるサーバ10は、図12に示すように、第1、第2の実施形態におけるサーバ側CPU11の構成に、導出部24と、更新部26と、を更に備えている。
導出部24は、上記の制御条件下で空調機器70の制御が行われる前の電力使用情報と、サーバ側受信部14が受信した上記の制御後電力使用情報と、を比較し、サーバ10から送信された特定のアドバイス情報に基づく省エネルギー行動の効果(以下、「アドバイス後省エネ効果」とする)を導出するものである。ここで、「上記の制御条件下で空調機器70の制御が行われる前の電力使用情報」とは、サーバ側受信部14が受信した制御後電力使用情報より前の時間帯における使用電力量が含まれる情報であり、以下、「制御前電力使用情報」と称する。
例えば、上記の制御条件下で空調機器70の制御が行われる前の13時30分から14時00分までの時間帯における使用電力量が制御前電力使用情報となり、電力使用データベース16Aから取得可能となっている。また、上記の制御条件下で空調機器70の制御が行われた14時00分から14時30分までの時間帯における使用電力量が制御後電力使用情報となる。
そして、導出部24は、制御前電力使用情報に含まれる使用電力量と、制御後電力使用情報に含まれる使用電力量との差分から、アドバイス後省エネ効果を導出する。例えば、導出部24は、制御前電力使用情報に含まれる使用電力量が「140(kW)」であり、制御後電力使用情報に含まれる使用電力量が「120(kW)」である場合、アドバイス後省エネ効果を「20(kW)」と導出する。
更新部26は、導出部24が導出したアドバイス後省エネ効果に基づいて、選択部22が省エネアドバイスデータベース16Cから特定のアドバイス情報を選択する選択条件を更新するものである。
例えば、更新部26は、導出部24が導出したアドバイス後省エネ効果の正の絶対値が「10」以上の場合に選択条件を更新する。
具体的には、更新部26は、1日の中においてアドバイス後省エネ効果の「10」以上の最大値を導出したアドバイス情報が、翌日の第1時間帯におけるアドバイス情報として選択部22が選択するよう、選択条件を更新する。例えば、更新部26は、1日の中におけるアドバイス後省エネ効果の最大値が「20(kW)」であり、この最大値を導出した特定のアドバイス情報が項目Bに対応するものであった場合、翌日の第1時間帯におけるアドバイス情報を、項目Aに対応するアドバイス情報に代えて、項目Bに対応するアドバイス情報を選択部22が選択するよう選択条件を更新する。すなわち、この場合、翌日の第1時間帯におけるアドバイス情報は、元々項目Aに対応するものであったアドバイス情報に代えて、項目Bに対応するアドバイス情報が選択部22により選択される。
(作用効果)
第3の実施形態における制御端末30では、店舗側受信部34が受信した特定のアドバイス情報を制御部36が空調機器70の動作を制御する制御情報に変換し、制御部36が変換した制御情報を店舗側送信部32が制御対象の空調機器70に送信する。
これにより、制御対象の空調機器70は、受信した制御情報の内容に基づいて設定内容が変更される(例:運転内容が「冷房」から「送風」に変更される)。そして、空調機器70に送信された制御情報は、選択部22により選択された、店舗S毎の電力の予測使用量に応じた好適な特定のアドバイス情報から変換された制御情報であるため、この制御情報に基づいて空調機器70の設定内容が変更されることで、店舗Sの省エネルギーに寄与することができる。
また、第3の実施形態におけるサーバ10は、導出部24及び更新部26を備え、導出部24は、制御前電力使用情報と制御後電力使用情報とを比較し、アドバイス後省エネ効果を導出し、更新部26は、導出部24が導出したアドバイス後省エネ効果に基づいて、選択部22が省エネアドバイスデータベース16Cから特定のアドバイス情報を選択する選択条件を更新する。
つまり、サーバ10では、追加入力されるデータに基づいて、特定のアドバイス情報を選択する選択条件を更新することで、店舗Sにおける省エネ効果を高めることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について第1、第2、第3の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。この第4の実施形態における記憶部16のブロック図は、第2の実施形態と同様の図10が用いられる。
第4の実施形態における省エネルギー寄与システム150は、図1に示すように、第1、第2、第3の実施形態と同様に、サーバ10と、複数の店舗S毎に各々使用される制御端末30、計測端末50、及び空調機器70と、気象データベース90と、から構成されている。なお、第4の実施形態における空調機器70は、例えば、サーバ10や制御端末30等の同一のネットワークN上の構成と双方向通信が可能なIoT機器とされている。
第4の実施形態におけるサーバ10は、図12に示すように、第3の実施形態と同様に、第1、第2の実施形態におけるサーバ側CPU11の構成に、導出部24と、更新部26と、を更に備えている。
導出部24は、制御前電力使用情報と制御後電力使用情報とを比較し、サーバ10から送信された特定の制御情報に基づく省エネルギーの効果(以下、「制御後省エネ効果」とする)を導出するものである。
更新部26は、導出部24が導出した制御後省エネ効果に基づいて、選択部22が制御データベース16Dから特定の制御情報を選択する選択条件を更新するものである。
例えば、更新部26は、導出部24が導出した制御後省エネ効果の正の絶対値が「10」以上の場合に選択条件を更新する。
具体的には、更新部26は、1日の中において制御後省エネ効果の「10」以上の最大値を導出した制御情報が、翌日の第1時間帯における制御情報として選択部22が選択するよう、選択条件を更新する。例えば、更新部26は、1日の中における制御後省エネ効果の最大値が「20(kW)」であり、この最大値を導出した特定の制御情報が項目Bに対応するものであった場合、翌日の第1時間帯における制御情報を、項目Aに対応する制御情報に代えて、項目Bに対応する制御情報を選択部22が選択するよう選択条件を更新する。すなわち、この場合、翌日の第1時間帯における制御情報は、元々項目Aに対応するものであった制御情報に代えて、項目Bに対応する制御情報が選択部22により選択される。
(作用効果)
第4の実施形態におけるサーバ10は、導出部24及び更新部26を備え、導出部24は、制御前電力使用情報と制御後電力使用情報とを比較し、制御後省エネ効果を導出し、更新部26は、導出部24が導出した制御後省エネ効果に基づいて、選択部22が制御データベース16Dから特定の制御情報を選択する選択条件を更新する。
つまり、サーバ10では、追加入力されるデータに基づいて、特定の制御情報を選択する選択条件を更新することで、店舗Sにおける省エネ効果を高めることができる。
(その他)
上記の第1、第2の実施形態では、1つのサーバ10が、サーバ側送信部12、サーバ側受信部14、記憶部16、算出部18、生成部20、及び選択部22を備え、これら各部の機能を実現していた。また、上記の第3、第4の実施形態では、1つのサーバ10が、サーバ側送信部12、サーバ側受信部14、記憶部16、算出部18、生成部20、選択部22、導出部24、及び更新部26を備え、これら各部の機能を実現していた。しかし、これに限らず、複数のサーバ10を設けて、上記の第1、第2、第3、第4の実施形態における1つのサーバ10で実現していた上記の各部の機能を複数のサーバ10に分散してもよい。
上記の第1、第2、第3、第4の実施形態では、計測端末50が計測した各店舗Sの使用電力量を電力使用情報としてサーバ10に送信することとしたが、これに限らず、店舗側送信部32が計測端末50により計測された使用電力量を電力使用情報としてサーバ10に送信してもよい。
上記の第1、第2、第3、第4の実施形態では、電力使用情報は、1分単位でサーバ10に送信することとしたが、これに限らず、計測端末50により計測された使用電力量を1分毎に積算し、所定時間(例えば、3分、5分等)が経過した後、積算された使用電力量を電力使用情報としてサーバ10に送信してもよい。
上記の第1、第2、第3、第4の実施形態では、省エネアドバイスデータベース16Cに記憶されたアドバイス情報は、項目Aから項目Dまでの4項目としたが、これに限らず、4項目より多くても少なくてもよい。また、上記の第2、第4の実施形態では、制御データベース16Dに記憶された制御情報は、項目Aから項目Dまでの4項目としたが、これに限らず、4項目より多くても少なくてもよい。
上記の第1、第2、第3、第4の実施形態では、アドバイス情報や制御情報は、省エネ効果が高いと想定される順序で配置されていたが、これに限らず、省エネルギー行動の取り組みやすさを指標として用いた順序で配置してもよいし、省エネ効果及び省エネルギー行動の取り組みやすさの双方を考慮した順序で配置してもよい。
上記の第1、第2、第3、第4の実施形態では、本発明における「設備機器」の一例として、空調機器70を例にして説明したが、「設備機器」の概念には、「冷凍冷蔵機器」や「照明」等も含まれる。そのため、上記の第1、第2、第3、第4の実施形態で説明した空調機器70に関する内容を、「設備機器」の概念に含まれる「冷凍冷蔵機器」や「照明」等に置き換えて実現することも可能である。
上記の第1の実施形態では、店舗Sを「スーパーマーケット」としたため、図4に示すアドバイス情報の内容は、「スーパーマーケット」に対応したものとなっていた。また、上記の第1の実施形態では、季節を「夏(8月)」、場所を「東京」としたため、図4に示すアドバイス情報の内容は、「東京の夏」に対応したものとなっていた。ただし、省エネアドバイスデータベース16Cには、店舗Sの業種(例:小売店、飲食店、金融店舗)、季節(例:春、夏、秋、冬)、及び場所(例:北海道、東京、沖縄)に対応する、図4に図示されていない他のアドバイス情報が記憶されている。例えば、「東京の冬」に対応したものであれば、「作業室の空調機器70の設定温度を1℃下げましょう」等のアドバイス情報が記憶されている。
また、図4に示すアドバイス情報の内容は、「作業室の空調機器70は「送風」に設定しましょう」等、空調機器70に関するものであるが、これに限らず、例えば、「売り場の照明は開店5分前に全点灯しましょう」のように、照明に関する内容でもよい。さらに、アドバイス情報の内容は、作業室及び事務所に対応するものに限らず、例えば、売り場等の別の場所に対応するものでもよい。
さらに、アドバイス情報と同様に、第2、第4の実施形態における制御データベース16Dには、店舗Sの業種(例:小売店、飲食店、金融店舗)、季節(例:春、夏、秋、冬)、及び場所(例:北海道、東京、沖縄)に対応する他の制御情報が記憶されている。例えば、「東京の冬」に対応したものであれば、「作業室の空調機器70の設定温度を1℃下げる」等の制御情報が記憶されている。
上記の第1、第2、第3、第4の実施形態では、算出部18は、毎日0時00分において、その時刻から24時間後まで(翌日の0時00分まで)の30分毎の時間帯についての予測使用量を算出することとした。つまり、算出部18が予測使用量を算出する契機は、1日の中で1回とした。しかし、これに限らず、算出部18が1日の中で複数回、予測使用量を算出してもよい。例えば、算出部18は、毎日0時00分に1回目の予測使用量を算出し、その後、3時間毎に予測使用量を算出してもよい。
算出部18が1日の中で複数回、予測使用量を算出する構成とした場合には、生成部20は、算出部18により算出された最新の予測使用量を用いて予測使用量データを生成し、選択部22は、算出部18により算出された最新の予測使用量を用いて特定のアドバイス情報や制御情報を選択することとなる。
つまり、算出部18が1日の中で複数回、予測使用量を算出する構成とすることで、所定時間毎に予測使用量を更新することができ、1日の中における急な使用電力量の変化に対応して選択部22が特定のアドバイス情報や制御情報を選択することができる。
上記の第1の実施形態では、選択部22は、第1時間帯においては項目Aに対応するアドバイス情報を選択し、第2時間帯においては項目Aから項目Dの何れか1つの項目に対応するアドバイス情報をランダムに選択することとした。
しかし、これに限らず、選択部22は、第1時間帯においては項目Aを含んだ複数の項目に対応するアドバイス情報を選択してもよい。つまり、この場合、第1時間帯においては、表示部38に複数のアドバイス情報が表示されることとなる。
また、選択部22は、第2時間帯においてはアドバイス情報を選択しなくてもよい。つまり、この場合、第2時間帯においては、表示部38にアドバイス情報が表示されないこととなる。
上記の第1の実施形態では、制御端末30は、制御部36の制御に基づき対応する表示時間帯になる都度、表示部38に表示する特定のアドバイス情報を更新することとした。しかし、これに限らず、制御端末30は、制御部36の制御に基づき、店舗Sの開店時間に合わせて、当日の時間帯毎の特定のアドバイス情報を一覧で表示部38に表示してもよい。
上記の第1、第2、第3、第4の実施形態では、算出部18は、予測使用量の算出に用いる電力使用情報として、算出日を基準とした昨年同日における「過去電力使用情報」と、算出日を基準とした直近2週間における「直近電力使用情報」とを用いることとした。しかし、これに限らず、算出部18は、予測使用量の算出に用いる電力使用情報として、算出日を基準とした昨年同日における「過去電力使用情報」、又は、算出日を基準とした直近2週間における「直近電力使用情報」の何れか一方のみを用いてもよい。
上記の第2、第4の実施形態では、選択部22により選択された特定の制御情報が制御端末30に送信され、その特定の制御情報を制御端末30が制御対象の空調機器70に送信することで、制御対象の空調機器70の設定内容を変更することとした。しかし、これに限らず、制御端末30を経由せず、サーバ10から直接制御対象の空調機器70に選択部22により選択された特定の制御情報を送信し、制御対象の空調機器70の設定内容を変更することとしてもよい。
上記の第1、第2、第3、第4の実施形態では、本システム100及び省エネルギー寄与システム150は、サーバ10と、複数の店舗S毎に各々使用される制御端末30、計測端末50、及び空調機器70と、気象データベース90と、から構成されているとした。しかし、これに限らず、店舗Sをチェーン展開されているチェーン店とした場合には、図13に示すように、チェーン展開されている複数の店舗Sを統括する統括店舗で使用される本部端末40を更に備えてもよい。この本部端末40は、本部側CPU41、本部側ROM43、本部側RAM45、及び本部側I/O47がバスを介して各々接続されたコンピュータであり、例えば、パソコン、スマートフォン又はタブレット端末が該当する。
この場合、本部端末40は、少なくとも、同一のネットワークN上にあるサーバ10及び各制御端末30との間で双方向通信が可能となっている。
そして、本部端末40は、サーバ10から、電力使用データベース16Aに累積的に記憶されている複数の店舗Sの個別電力使用情報を受信する。そのため、受信した個別電力使用情報が本部端末40に表示されることで、複数の店舗Sの電力の使用状況を把握することができる。
また、本部端末40には、複数の店舗Sの電力の使用状況を容易に把握すべく、任意の項目でソート可能なソート機能を設けてもよい。例えば、使用電力量の多い順にソートすることで、複数の店舗Sの電力の使用状況をランキング形式で表示可能となる。
さらに、本部端末40には、使用電力量が予測使用量を超える店舗Sに対して、改善を通知する通知機能を設けてもよい。
また、上記の省エネルギー寄与システム150は、以下のように構成してもよい。
店舗側送信部32は、サーバ10からアドバイス情報を受信した後の電力使用情報をサーバ10に送信する。つまり、店舗側送信部32は、サーバ10からアドバイス情報を受信した後に、計測端末50が計測した各店舗Sの使用電力量を取得し、取得した使用電力量を電力使用情報としてサーバ10に送信する。
更新部26は、店舗側送信部32から送信されたアドバイス情報を受信した後の電力使用情報と、算出部18が算出した予測使用量と、を比較し、選択部22が省エネアドバイスデータベースから特定のアドバイス情報を選択する選択条件を更新する。例えば、更新部26は、上記の電力使用情報と予測使用量とを比較し、電力使用情報と予測使用量との差分が予め定めた所定範囲を超える場合に選択条件を更新する。
サーバ側送信部12は、更新部26により更新された後の特定のアドバイス情報を制御端末30に送信する。
制御端末30は、受信した特定のアドバイス情報を表示部38に表示する。
以上のように構成されることで、例えば、1日の中において、アドバイス情報を受信した後の電力使用情報(使用電力量の実績)と、予測使用量(使用電力量の予測)との間に大きなずれがある場合には、制御端末30に表示させる特定のアドバイス情報を更新することができる。そのため、以上のように構成すれば、アドバイス情報を受信した後の電力使用情報(使用電力量の実績)と予測使用量(使用電力量の予測)との比較結果に基づいて、特定のアドバイス情報を選択する選択条件を更新することで、省エネルギーの効果を高めることができる。
10 サーバ
11 サーバ側CPU 12 サーバ側送信部
13 サーバ側ROM 14 サーバ側受信部
15 サーバ側RAM
16 記憶部 16A 電力使用データベース
16B 行動データベース 16C 省エネアドバイスデータベース
16D 制御データベース 17 サーバ側I/O
18 算出部 20 生成部
22 選択部 24 導出部
26 更新部
30 制御端末
31 店舗側CPU 32 店舗側送信部
33 店舗側ROM 34 店舗側受信部
35 店舗側RAM 36 制御部
37 店舗側I/O
38 表示部 38A OKボタン
40 本部端末 41 本部側CPU
43 本部側ROM 45 本部側RAM
47 本部側I/O
50 計測端末 60 店舗端末
70 空調機器
90 気象データベース 91 気象側CPU
93 気象側ROM 95 気象側RAM
97 気象側I/O
100 本システム 150 省エネルギー寄与システム

Claims (6)

  1. 店舗毎の過去の電力の使用状況に関する電力使用情報を外部の端末から受信するとともに、外部の気象データベースから前記店舗毎の所在地に応じた気象情報を受信するサーバであって、
    前記サーバは、
    省エネルギー行動に関する情報であって、前記店舗の店員に当該情報に基づいた行動を取らせるためのアドバイス情報が記憶された省エネアドバイスデータベースを少なくとも含む記憶部と、
    受信した前記電力使用情報及び前記気象情報に基づいて、所定時間毎の電力の予測使用量を算出する算出部と、
    算出した前記予測使用量に基づいて、前記省エネアドバイスデータベースから時間帯に応じた特定の前記アドバイス情報を選択する選択部と、
    選択した特定の前記アドバイス情報を外部に送信するサーバ側送信部と、
    を備え
    前記選択部は、
    前記予測使用量が算出される算出日における、前記算出日を基準とした直近数ヶ月間で最も大きいデマンド値である最大デマンド値と、前記算出日における前記所定時間毎の時間帯の前記予測使用量との差分が所定範囲内にある第1時間帯と、前記算出日における前記最大デマンド値と、前記算出日における前記所定時間毎の時間帯の前記予測使用量との差分が前記所定範囲を超えている第2時間帯とで、特定の前記アドバイス情報を選択する選択条件を異ならせ、
    前記第1時間帯においては、省エネ効果が最も高いと想定される前記アドバイス情報を選択する、
    サーバ。
  2. 店舗毎の過去の電力の使用状況に関する電力使用情報を外部の端末から受信するとともに、外部の気象データベースから前記店舗毎の所在地に応じた気象情報を受信するサーバであって、
    前記サーバは、
    省エネルギーに寄与する情報であって、当該情報に基づいて前記店舗の設備機器の設定内容を変更させるための制御情報が記憶された制御データベースを少なくとも含む記憶部と、
    受信した前記電力使用情報及び前記気象情報に基づいて、所定時間毎の電力の予測使用量を算出する算出部と、
    算出した前記予測使用量に基づいて、前記制御データベースから時間帯に応じた特定の前記制御情報を選択する選択部と、
    選択した特定の前記制御情報を外部に送信するサーバ側送信部と、
    を備え
    前記選択部は、
    前記予測使用量が算出される算出日における、前記算出日を基準とした直近数ヶ月間で最も大きいデマンド値である最大デマンド値と、前記算出日における前記所定時間毎の時間帯の前記予測使用量との差分が所定範囲内にある第1時間帯と、前記算出日における前記最大デマンド値と、前記算出日における前記所定時間毎の時間帯の前記予測使用量との差分が前記所定範囲を超えている第2時間帯とで、特定の前記制御情報を選択する選択条件を異ならせ、
    前記第1時間帯においては、省エネ効果が最も高いと想定される前記制御情報を選択する、
    サーバ。
  3. 前記算出部は、
    前記電力使用情報として、前記予測使用量が算出される前記店舗に対応した、前記算出日を基準とした昨年同日における過去電力使用情報と、前記算出日を基準とした直近数週間における直近電力使用情報と、を取得し、
    前記過去電力使用情報に含まれる使用電力量を、前記予測使用量を算出するためのベース値として用い、
    前記直近電力使用情報及び前記気象情報に基づいて、前記ベース値を増減させるための調整値を算出し、
    前記ベース値に前記調整値を加算することにより前記予測使用量を算出する、
    請求項1又は2に記載のサーバ。
  4. 前記算出部は、
    前記算出日を基準とした直近数週間における前記使用電力量が、直近数週間を基準とした昨年同日における前記使用電力量と比べて、多い傾向にあるか少ない傾向にあるかによって、前記調整値として前記ベース値に加算する前記直近電力使用情報に基づく第1調整値を決定し、
    前記算出日の数十分毎の時間帯において予想される暑さ指数が、前記算出日を基準とした昨年同日の数十分毎の時間帯における暑さ指数と比べて、高い傾向にあるか低い傾向にあるかによって、前記調整値として前記ベース値に加算する前記気象情報に基づく第2調整値を決定し、
    前記ベース値に前記第1調整値及び前記第2調整値を加算することにより前記予測使用量を算出する、
    請求項3に記載のサーバ。
  5. 請求項1、請求項1に従属する請求項3、又は前記請求項3に従属する請求項4に記載のサーバと、省エネルギー行動に関する情報であって、店舗の店員に当該情報に基づいた行動を取らせるためのアドバイス情報を前記サーバから受信し、受信した前記アドバイス情報を表示する店舗端末と、を備える省エネルギー寄与システムであって、
    前記店舗端末は、
    前記アドバイス情報を受信した後の前記電力使用情報を前記サーバに送信する店舗側送信部を備え、
    前記サーバは、
    前記店舗側送信部から送信された前記アドバイス情報を受信した後の前記電力使用情報と、前記算出部が算出した前記予測使用量と、を比較し、前記選択部が前記省エネアドバイスデータベースから特定の前記アドバイス情報を選択する選択条件を更新する更新部を備える省エネルギー寄与システム。
  6. 請求項2、請求項2に従属する請求項3、又は前記請求項3に従属する請求項4に記載のサーバと、省エネルギーに寄与する情報であって、当該情報に基づいて店舗の設備機器の設定内容を変更させるための制御情報を前記サーバから受信し、受信した前記制御情報に基づく制御条件で前記設備機器を制御する店舗端末と、を備える省エネルギー寄与システムであって、
    前記店舗端末は、
    前記制御条件下で前記設備機器の制御が行われた後の前記電力使用情報を外部に送信する店舗側送信部を備え、
    前記サーバは、
    前記制御条件下で前記設備機器の制御が行われる前の前記電力使用情報と、前記制御条件下で前記設備機器の制御が行われた後の前記電力使用情報と、を比較し、前記制御情報に基づく省エネルギーの効果を導出する導出部と、
    前記導出部が導出した前記制御情報に基づく省エネルギーの効果に基づいて、前記選択部が前記制御データベースから特定の前記制御情報を選択する選択条件を更新する更新部と、
    を備える省エネルギー寄与システム。
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