JP7047590B2 - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents
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Description
1.コア、中間層及びカバーを具備するマルチピースソリッドゴルフボールであって、上記中間層で被覆した球体(中間層被覆球体)の表面硬度がボールの表面硬度よりも高く、上記コアの硬度分布において、
上記コアの中心のShore-C硬度をCc、コアの表面のShore-C硬度をCsとするとき、上記コアの中心と表面との硬度差(Cs-Cc)が、Shore-C硬度で28以上であると共に、コアの中心と表面との中点MのShore-C硬度をCM、中点Mからコア表面側に2.5mm、5.0mm及び7.5mmの位置のShore-C硬度をそれぞれ、CM+2.5、CM+5.0及びCM+7.5とし、中点Mからコア中心側に2.5mm、5.0mm及び7.5mmの位置のShore-C硬度をそれぞれ、CM-2.5、CM-5.0及びCM-7.5としたとき、下記の面積A~F
・面積A:1/2×2.5×(CM-5.0-CM-7.5)、
・面積B:1/2×2.5×(CM-2.5-CM-5.0)、
・面積C:1/2×2.5×(CM-CM-2.5)、
・面積D:1/2×2.5×(CM+2.5-CM)、
・面積E:1/2×2.5×(CM+5-CM+2.5)、及び
・面積F:1/2×2.5×(CM+7.5-CM+5)
について、(面積D+面積E)-(面積A+面積B+面積C)≧5を満たすことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
2.上記コア硬度分布の面積A~Fについて、(面積D+面積E+面積F)-(面積A+面積B+面積C)≧10を満たす上記1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
3.上記コア硬度分布の面積A~Fについて、0.40≦〔(面積D+面積E+面積F)-(面積A+面積B+面積C)〕/(Cs-Cc)≦0.85を満たす上記1又は2記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
4.上記コア硬度分布の面積B~Eについて、面積B≦面積C<面積D<面積Eを満たす上記1~3のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
5.上記コアはゴム材からなる単層である上記1~4のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
6.上記カバー表面には塗膜層が形成され、該塗膜層のShore-C硬度をHcとするとき、上記コアの中心と表面との中点MのShore-C硬度CMとHcとの差(CM-Hc)が0以上となる上記1~5のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
7.上記カバーの表面には多数のディンプルが形成され、曲線又は直線と曲線との組合せにより呈され、且つ下記(i)~(iv)の手順により特定される断面形状を有するディンプル(特定断面形状を有するディンプル)が少なくとも1個配置されていると共に、ディンプルの総数が250~380個である上記1~6のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
(i)ディンプルの最深点から該ディンプルの周縁で作られる仮想平面に下ろした垂線の足(垂足)をディンプル中心とし、該ディンプル中心と任意の1つのディンプルエッジとを通る直線を基準線とする。
(ii)上記基準線のうち上記ディンプルエッジから上記ディンプル中心までの線分において、100点以上に分割し、該ディンプルエッジから該ディンプル中心までの距離を100%とした際に、各点の距離の割合を算出する。
(iii)上記ディンプルエッジから上記ディンプル中心までの距離の0~100%の20%毎のディンプル深さの割合を算出する。
(iv)上記ディンプルエッジから上記ディンプル中心までの距離の20~100%のディンプル領域における深さの割合において、上記距離の20%毎の深さの変化量ΔHを求め、この変化量ΔHが上記距離20~100%に相当する全ての領域において6%以上24%以下となるようにディンプルの断面形状を設計する。
本発明のマルチピースソリッドゴルフボールは、コア、中間層及びカバーを有するものであり、例えば、図1にその一例を示す。図1に示したゴルフボールGは、コア1と、該コア1を被覆する中間層2と、該中間層2を被覆するカバー3を有している。このカバー3は、塗膜層を除き、ゴルフボールの層構造での最外層に位置するものである。本発明においては、中間層は、単層であっても2層以上に形成することもできる。なお、上記カバー(最外層)3の表面には、通常、空力特性の向上のためにディンプルDが多数形成される。また、カバー3の表面には、塗膜層Hが形成される。以下、上記の各層について詳述する。
・面積A:1/2×2.5×(CM-5.0-CM-7.5)、
・面積B:1/2×2.5×(CM-2.5-CM-5.0)、
・面積C:1/2×2.5×(CM-CM-2.5)、
・面積D:1/2×2.5×(CM+2.5-CM)、
・面積E:1/2×2.5×(CM+5-CM+2.5)、及び
・面積F:1/2×2.5×(CM+7.5-CM+5)
について、
(面積D+面積E)-(面積A+面積B+面積C)≧5を満たすことを特徴とする。なお、図2には、実施例1のコア硬度分布データを用いて面積A~Fを説明した概略図を示す。このように面積A~Fは、各特定距離の差を底辺とし、各位置硬度の差を高さに持つ各三角形の面積である。
0.40≦〔(面積D+面積E+面積F)-(面積A+面積B+面積C)〕/(Cs-Cc)≦0.85
を満たすことが好適であり、この値の下限値として、好ましくは0.45以上、さらに好ましくは0.50以上である。一方、上記数式の上限値は、好ましくは0.75以下であり、より好ましくは0.65以下である。上記の値が小さすぎると、ドライバー(W#1)打撃時の低スピン効果が足りずに飛距離が出なくなることがある。上記の値が大きすぎると、実打初速が低くなり飛距離が出なくなり、あるいは繰り返し打撃の際の割れ耐久性が悪くなることがある。
中間層の材料硬度は、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは60以上、より好ましくは62以上、さらに好ましくは64以上であり、上限値として、好ましくは70以下、より好ましくは68以下、さらに好ましくは66以下である。また、コアを中間層で被覆した球体(中間層被覆球体)の表面硬度は、ショアD硬度で、好ましくは66以上、より好ましくは68以上、さらに好ましくは70以上であり、上限値としては、好ましくは76以下、より好ましくは74以下、さらに好ましくは72以下である。これらの中間層の材料硬度及び表面硬度が上記範囲よりも軟らかすぎると、フルショット時に反発性が足りなくなったり、スピン量が増えすぎて飛距離が出なくなる場合がある。一方、上記の材料硬度及び表面硬度が硬すぎると、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなり、打感が硬くなりすぎてしまうことがある。
カバーの材料硬度は、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは35以上、より好ましくは40以上であり、上限値として、好ましくは55以下、より好ましくは53以下、さらに好ましくは50以下である。また、中間層被覆球体をカバーで被覆した球体(ボール被覆球体)の表面硬度は、ショアD硬度で、好ましくは55以上、より好ましくは58以上であり、上限値としては、好ましくは66以下、より好ましくは64以下、さらに好ましくは62以下である。これらのカバーの材料硬度及びボール表面硬度が上記範囲よりも軟らかすぎると、ドライバー(W#1)打撃時にスピン量が増加し、飛距離が出なくなることがある。上記の材料硬度及び表面硬度が硬すぎると、ショートゲームにおけるコントロール性が悪くなり、あるいは耐擦擦過傷性が悪くなることがある。
コアの形成
表1に示した各実施例及び比較例のゴム組成物を調製した後、155℃、15分の加硫条件により加硫成形することによりソリッドコアを作製した。
・ポリブタジエンA:JSR社製、商品名「BR01」
・ポリブタジエンB:JSR社製、商品名「BR51」
・アクリル酸亜鉛:「ZN-DA85S」(日本触媒社製)
・有機過酸化物(1):ジクミルパーオキサイド、商品名「パークミルD」(日油社製)
・有機過酸化物(2):1,1-ジ(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキサンとシリカとの混合物、商品名「パーヘキサC-40」(日油社製)
・水:純水(正起薬品工業株式会社製)
・老化防止剤:2,2-メチレンビス(4-メチル-6-ブチルフェノール)、商品名ノクラックNS-6(大内新興化学工業社製)
・硫酸バリウム(1):ヒ性硫酸バリウム バリコ#100(白水化学工業社製)
・硫酸バリウム(2):沈降性硫酸バリウム#100(堺化学工業社製)
・酸化亜鉛:商品名「三種酸化亜鉛」(堺化学工業社製)
・ステアリン酸亜鉛:商品名「ジンクステアレートG」(日油社製)
・ペンタクロロチオフェノール亜鉛塩:和光純薬工業社製
次に、コアの周囲に、表2に示した配合の中間層材料を用いて射出成形法により中間層を形成し、中間層を被覆した球体を得た。次に、上記で得た中間層被覆球体の周囲に、表2に示した配合のカバー材料を用いて射出成形法によりカバー(最外層)を形成した。この際、カバー表面には、全ての実施例及び比較例に共通する所定の多数のディンプルを形成した。
「ハイミラン、AM7318、AM7329」:三井・デュポンポリケミカル社製のアイオノマー
「T-8290、T-8283」:DIC Bayer Polymer社製の商品名「パンデックス」、MDI-PTMGタイプ熱可塑性ポリウレタン
「ハイトレル」:東レデュポン社製ポリエステルエラストマー
「ポリエチレンワックス」:三洋化成社製の商品名「サンワックス161P」
「イソシアネート化合物」:4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート
ボール表面には、Type-A及びType-Bの2例のディンプルを用いた。Type-Aは、4種類のディンプル用い、その詳細を表3に示した。その断面形状は図3(A)で示したものである。Type-Bは、4種類のディンプル用い、その詳細を表4に示した。その断面形状は図3(B)で示したものである。
次に、全ての実施例及び比較例に共通する塗料組成物として、下記表5に示す塗料組成物Iを使用し、多数形成されたカバー(最外層)表面に、エアースプレーガンにより上記塗料を塗装し、厚み15μmの塗膜層を形成したゴルフボールを作製した。
環流冷却管、滴下漏斗、ガス導入管及び温度計を備えた反応装置に、トリメチロールプロパン140質量部、エチレングリコール95質量部、アジピン酸157質量部、1,4-シクロヘキサンジメタノール58質量部を仕込み、撹拌しながら200~240℃まで昇温させ、5時間加熱(反応)させた。その後、酸価4,水酸基価170,重量平均分子量(Mw)28,000の「ポリエステルポリオール(A)」を得た。
次に、上記の合成したポリエステルポリオール(A)を酢酸ブチルで溶解させ、不揮発分70質量%のワニスを調整した。
塗料の弾性仕事回復率の測定には、厚み50μmの塗膜シートを使用して測定する。測定装置は、エリオニクス社の超微小硬度計「ENT-2100」が用いられ、測定の条件は、以下の通りである。
・圧子:バーコビッチ圧子(材質:ダイヤモンド、角度α:65.03°)
・荷重F:0.2mN
・荷重時間:10秒
・保持時間:1秒
・除荷時間:10秒
塗膜の戻り変形による押し込み仕事量Welast(Nm)と機械的な押し込み仕事量
Wtotal(Nm)とに基づいて、下記数式によって弾性仕事回復率が算出される。
弾性仕事回復率=Welast / Wtotal × 100(%)
23.9±1℃の温度で、任意の表面5箇所を測定し、その平均値を1個の各球体の測定値とし、測定個数10個での平均値を求めた。
23.9±1℃の温度で、任意のディンプルのない部分を15箇所測定し、その平均値を1個のボールの測定値とし、測定個数10個のボールの平均値を求めた。
各球体を硬板の上に置き、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)に負荷したときまでのたわみ量をそれぞれ計測した。なお、上記のたわみ量はいずれも23.9℃に温度調整した後の測定値である。
コアの表面は球面であるが、その球面に硬度計の針をほぼ垂直になるようにセットし、ASTM D2240に従ってShore-C硬度でコア表面硬度を計測した。コアの中心及び各コアの所定位置における断面硬度については、コアを半球状にカットして断面を平面にして測定部分に硬度計の針を垂直に押し当てて測定した。Shore-硬度の値で示される。
また、コアの中心硬度Cc、コアの表面硬度をCs、コアの中心と表面との中点硬度CM、中点Mからコア表面側に2.5mm、5.0mm及び7.5mmの位置のShore-C硬度CM+2.5、CM+5.0及びCM+7.5、中点Mからコア中心側に2.5mm、5.0mm及び7.5mmの位置硬度CM-2.5、CM-5.0及びCM-7.5については、下記の面積A~F・面積A:1/2×2.5×(CM-5.0-CM-7.5)、
・面積B:1/2×2.5×(CM-2.5-CM-5.0)、
・面積C:1/2×2.5×(CM-CM-2.5)、
・面積D:1/2×2.5×(CM+2.5-CM)、
・面積E:1/2×2.5×(CM+5-CM+2.5)、及び
・面積F:1/2×2.5×(CM+7.5-CM+5)
を計算し、下記の3個の数式の値を求めた。
・(面積D+面積E+面積F)-(面積A+面積B+面積C)
・(面積D+面積E)-(面積A+面積B+面積C)
・〔(面積D+面積E+面積F)-(面積A+面積B+面積C)〕/(Cs-Cc)
なお、コア硬度分布の面積A~Fの説明として、実施例1のコア硬度分布データを用いて面積A~Fを表した概略図を図2に示す。
各層の樹脂材料を厚さ2mmのシート状に成形し、2週間以上放置した。その後、ショアD硬度はASTM D2240規格に準拠して計測した。
各球体の表面に対して針を垂直になるように押し当てて計測した。なお、ボール(カバー)の表面硬度は、ボール表面においてディンプルが形成されていない陸部における測定値である。ショアD硬度はASTM D2240規格に準拠したタイプDデュロメータによって計測した。
ゴルフ打撃ロボットにドライバー(W#1)をつけて、ヘッドスピード45m/sにて打撃した時の飛距離を測定し、下記の基準で判定した。クラブは、ブリヂストンスポーツ社製の「TourB XD-5 ドライバー」(ロフト角9.5°)を使用した。また、スピン量は同様に打撃した直後のボールを初期条件計測装置により測定した。
〈判定基準〉
トータル飛距離228.0m以上 ・・・ ○
トータル飛距離228.0m未満 ・・・ ×
ゴルフ打撃ロボットに6番アイアン(I#6)をつけて、ヘッドスピード40m/sにて打撃した時の飛距離を測定し、下記の基準で判定した。クラブは、ブリヂストンスポーツ社製の「TourB X-CB I#6」を使用した。また、スピン量は同様に打撃した直後のボールを初期条件計測装置により測定した。
〈判定基準〉
トータル飛距離162.0m以上 ・・・ ○
トータル飛距離162.0m未満 ・・・ ×
ゴルフ打撃ロボットにサンドウエッジ(SW)をつけて、ヘッドスピード20m/sにて打撃した時のスピンの量で判断し、下記の基準で判定した。クラブは、ブリヂストンスポーツ社製の「TourB XW-1 SW」を使用した。
〈判定基準〉
スピン量が6000rpm以上 ・・・ ○
スピン量が6000rpm未満 ・・・ ×
比較例1は、コア硬度分布において、コア表面-コア中心のShore-C硬度が28以上ではなく、且つ、数式:(面積:D+E)-(面積:A+B+C)≧5を満たしておらず、その結果、ボールのスピン量が増加してしまい、飛距離が出ない。
比較例2は、コア硬度分布において、コア表面-コア中心のShore-C硬度が28以上ではなく、且つ、数式:(面積:D+E)-(面積:A+B+C)≧5を満たしておらず、その結果、ボールの実打初速が低くなり、飛距離が出ない。
比較例3は、コア表面-コア中心のShore-C硬度が28以上ではなく、その結果、ボールのスピン量が増加してしまい、飛距離が出ない。
比較例4は、コア表面-コア中心のShore-C硬度が28以上ではなく、その結果、ボールのスピン量が増加し、且つボールの実打初速が低くなり、飛距離が出ない。
比較例5は、数式:(面積:D+E)-(面積:A+B+C)≧5を満たしておらず、その結果、ボールのスピン量が増加してしまい、飛距離が出ない。
比較例6は、数式:(面積:D+E)-(面積:A+B+C)≧5を満たしておらず、その結果、ボールの実打初速が低くなり、飛距離が出ない。
比較例7は、コア表面-コア中心のShore-C硬度が28以上ではなく、その結果、ボールの実打初速が低くなり、飛距離が出ない。
Claims (7)
- コア、中間層及びカバーを具備するマルチピースソリッドゴルフボールであって、上記中間層で被覆した球体(中間層被覆球体)の表面硬度がボールの表面硬度よりも高く、上記コアの硬度分布において、
上記コアの中心のShore-C硬度をCc、コアの表面のShore-C硬度をCsとするとき、上記コアの中心と表面との硬度差(Cs-Cc)が、Shore-C硬度で28以上であると共に、コアの中心と表面との中点MのShore-C硬度をCM、中点Mからコア表面側に2.5mm、5.0mm及び7.5mmの位置のShore-C硬度をそれぞれ、CM+2.5、CM+5.0及びCM+7.5とし、中点Mからコア中心側に2.5mm、5.0mm及び7.5mmの位置のShore-C硬度をそれぞれ、CM-2.5、CM-5.0及びCM-7.5としたとき、下記の面積A~F
・面積A:1/2×2.5×(CM-5.0-CM-7.5)、
・面積B:1/2×2.5×(CM-2.5-CM-5.0)、
・面積C:1/2×2.5×(CM-CM-2.5)、
・面積D:1/2×2.5×(CM+2.5-CM)、
・面積E:1/2×2.5×(CM+5-CM+2.5)、及び
・面積F:1/2×2.5×(CM+7.5-CM+5)
について、(面積D+面積E)-(面積A+面積B+面積C)≧5を満たすことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。 - 上記コア硬度分布の面積A~Fについて、(面積D+面積E+面積F)-(面積A+面積B+面積C)≧10を満たす請求項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記コア硬度分布の面積A~Fについて、0.40≦〔(面積D+面積E+面積F)-(面積A+面積B+面積C)〕/(Cs-Cc)≦0.85を満たす請求項1又は2記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記コア硬度分布の面積B~Eについて、面積B≦面積C<面積D<面積Eを満たす請求項1~3のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記コアはゴム材からなる単層である請請求項1~4のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記カバー表面には塗膜層が形成され、該塗膜層のShore-C硬度をHcとするとき、上記コアの中心と表面との中点MのShore-C硬度CMとHcとの差(CM-Hc)が0以上となる請求項1~5のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記カバーの表面には多数のディンプルが形成され、曲線又は直線と曲線との組合せにより呈され、且つ下記(i)~(iv)の手順により特定される断面形状を有するディンプル(特定断面形状を有するディンプル)が少なくとも1個配置されていると共に、ディンプルの総数が250~380個である請求項1~6のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
(i)ディンプルの最深点から該ディンプルの周縁で作られる仮想平面に下ろした垂線の足(垂足)をディンプル中心とし、該ディンプル中心と任意の1つのディンプルエッジとを通る直線を基準線とする。
(ii)上記基準線のうち上記ディンプルエッジから上記ディンプル中心までの線分において、100点以上に分割し、該ディンプルエッジから該ディンプル中心までの距離を100%とした際に、各点の距離の割合を算出する。
(iii)上記ディンプルエッジから上記ディンプル中心までの距離の0~100%の20%毎のディンプル深さの割合を算出する。
(iv)上記ディンプルエッジから上記ディンプル中心までの距離の20~100%のディンプル領域における深さの割合において、上記距離の20%毎の深さの変化量ΔHを求め、この変化量ΔHが上記距離20~100%に相当する全ての領域において6%以上24%以下となるようにディンプルの断面形状を設計する。
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