JP7047495B2 - 鋳片の連続鋳造方法 - Google Patents

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本発明は、鋳片の連続鋳造方法に関し、詳細には、連続鋳造鋳片の厚み中心部に発生する中心偏析を低減する技術に関する。
鋳片の連続鋳造では、連続鋳造鋳片の厚み中心部に中心偏析が生じる。中心偏析は、鋳片の凝固過程において溶鋼側に排出された溶質元素が溶鋼流動(ロール間バルジングや凝固末期の凝固収縮による吸引)によって厚み中心部のクレータエンドに濃化・集積して生じる内質欠陥であり、特に厚板製品では、溶接した際の溶接影響部において中心偏析領域に硬化組織が生成して脆性破壊の起点となり、シャルピー靭性値の低下を招く。
その解決手段として、凝固末期の凝固収縮による溶鋼流動に起因する中心偏析を低減する技術が開発されている。
鋳片の中心偏析を低減するには、クレータエンドを軽圧下帯に位置させる必要がある。しかし、断面が扁平形状であるスラブでは、クレータエンド形状が鋳片幅方向に均一でなく、鋳片エッジ部近傍が凝固遅れとなるW形を呈することが多く、この凝固遅れ部で中心偏析が悪化する。そこで、クレータエンド形状をできるだけ幅方向に均一になるように調整する方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、鋳片を軽圧下するための軽圧下帯が備えられた連続鋳造機を用いて連続鋳造鋳片を鋳造する際に、軽圧下帯における軽圧下量を0.5mm/m~1.3mm/mの範囲内で変更し、最短クレータエンド位置と最長クレータエンド位置との差を2m以下に調整する技術が開示されている。
なお、「最短クレータエンド」は、鋳型内溶鋼湯面(メニスカス)に最も近いクレータエンド、「最長クレータエンド」は、メニスカスから最も遠いクレータエンドである。
また、特許文献2には、二次冷却帯における鋳片の凝固シェル厚が60mm以下のゾーンにおいて、鋳片の幅方向両エッジから100~150mmの位置から250~350mmの位置までの領域の二次冷却水量密度を、鋳片幅方向中央側の二次冷却水量密度の2倍以上とすることにより、鋳片幅方向の凝固進行をほぼ同等にするか、あるいは鋳片エッジ近傍の凝固進行を鋳片幅方向中央側の凝固進行よりも早める技術が開示されている。
特開2004-283849号公報 特開平9-192806号公報
特許文献1記載の技術は、最短クレータエンド位置と最長クレータエンド位置との差を2m以下に調整するものであるが、この要件だけでは最長クレータエンド位置での中心偏析は改善されないという知見を本発明者らは得ている。
中心偏析の度合いを示す指標としてMn偏析度が用いられ、Mn偏析度が高いほど、中心偏析レベルが悪いことを表している。本発明者らは、中心偏析に起因する厚板製品の溶接熱影響部における靭性値の低下を回避するため、Mn偏析度1.05以下を合格基準とし、特許文献1記載の技術を用いて鋳片の連続鋳造を行ったところ、最短クレータエンド位置と最長クレータエンド位置との差を2m以下にしても、最長クレータエンド位置となる鋳片エッジ部近傍において中心偏析が悪化し、Mn偏析度が1.05超となった。
また、特許文献2記載の技術では、クレータエンド形状をフラット、若しくは鋳片エッジ近傍の凝固進行を鋳片幅方向中央側の凝固進行よりも僅かに早めることにより、鋳片エッジ部の中心偏析が改善するとし、鋳片エッジ部の二次冷却水量密度を鋳片センター部の二次冷却水量密度の2倍以上とすることが推奨されている。そこで、鋳片エッジ部の二次冷却水量密度を鋳片センター部の二次冷却水量密度の2倍として連続鋳造を実施したところ、鋳片幅方向の溶鋼流動が発生し、鋳片センター部から鋳片エッジ部へ濃化溶鋼が集積し、鋳片エッジ部において中心偏析が悪化した。
このように、特許文献1及び2記載の技術では、鋳片幅方向全域におけるMn偏析度を1.05以下にできないことが判明した。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、従来に比べて鋳片エッジ部の中心偏析悪化を改善でき、鋳片幅方向全域におけるMn偏析度を1.05以下とすることが可能な鋳片の連続鋳造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、複数本の軽圧下ロールが組み込まれたセグメント1基又は複数基から構成される軽圧下帯を有する連続鋳造機を用いて、鋳片厚み中心部の固相率が0.1~1.0となる領域を、前記軽圧下帯にて鋳片厚さ方向に圧下速度0.4mm/min~1.1mm/minで圧下しながら連続鋳造する方法であって、
前記連続鋳造機の二次冷却帯にて、(1)式を満足するように鋳片を冷却することを特徴としている。
3.25Hc+0.01≦He≦5.28Hc+0.09 (1)
He=Qe/(we×t×V×ρ) (2)
Hc=Qc/(wc×t×V×ρ) (3)
ここで、
He:鋳片エッジ部の平均水量密度(L/kg)
Hc:鋳片センター部の平均水量密度(L/kg)
Qe:前記鋳片エッジ部の単位時間当たり冷却水量(L/min)
Qc:前記鋳片センター部の単位時間当たり冷却水量(L/min)
we:前記鋳片エッジ部(両サイド)の鋳片幅方向総長さ(m)
前記鋳片エッジ部(片サイド)の鋳片幅方向長さはwe/2であり、鋳片全幅に対して5%以上25%以下
wc:前記鋳片センター部の鋳片幅方向長さ(=鋳片全幅-we)(m)
t:鋳造厚(m)
V:鋳造速度(m/min)
ρ:溶鋼の密度(kg/m
なお、「固相率」は、鋳片中心部の固液混合状態での凝固量率である。また、本明細書に記載されている単位「L」は「リットル」である。
本発明者らは、鋳片幅方向全域においてMn偏析度≦1.05を達成するためには、凝固遅れを最小化したり、単に鋳片エッジ部の凝固進行を鋳片センター部の凝固進行よりも早める、即ち、先行凝固させるだけではなく、鋳片エッジ部と鋳片センター部の凝固進行の差を適正に制御した状態で圧下鋳造を行う必要があることを見出した。
鋳片エッジの完全凝固により、鋳片エッジ部は厚み中心部への圧下が浸透しにくく、圧下による中心偏析の改善効果が得にくい一方、圧下時の凝固シェル厚が厚くなる程、厚み中心部への圧下が浸透するとされている。従って、鋳片センター部に対して鋳片エッジ部を先行凝固させ、鋳片エッジ部の圧下をより浸透させることで、鋳片幅方向に均一な圧下状態を得ることができる。しかし、鋳片エッジ部と鋳片センター部の凝固進行の差が過剰に大きくなると、鋳片センター部における圧下の浸透が低下し、鋳片センター部における中心偏析改善効果が得にくくなる。そのため、鋳片エッジ部と鋳片センター部の凝固進行の差を適正に制御する必要がある。
そのためには、連続鋳造機における二次冷却が重要であり、二次冷却帯において鋳片を(1)式を満足するように冷却した後、鋳片厚み中心部の固相率が0.1~1.0となる領域を、軽圧下帯にて鋳片厚さ方向に圧下速度0.4mm/min~1.1mm/minで圧下しながら連続鋳造する。
鋳片の連続鋳造において、従来の技術では鋳片幅方向全域におけるMn偏析度を1.05以下とすることは困難であったが、本発明に係る鋳片の連続鋳造方法を実施することにより、鋳片エッジ部の中心偏析悪化を改善し、鋳片幅方向全域におけるMn偏析度を1.05以下にすることができる。その結果、中心偏析に起因する製品欠陥や靭性値の低下を防止することが可能となる。
鋳片センター部の平均水量密度及び鋳片エッジ部の平均水量密度と鋳片幅方向全域におけるMn偏析度との関係を把握する際に使用した連続鋳造機の模式図である。 同連続鋳造機の二次冷却帯を鋳造方向から見た模式図である。 Mn偏析度の測定方法を説明するための模式図である。 鋳片センター部の平均水量密度及び鋳片エッジ部の平均水量密度と鋳片幅方向全域におけるMn偏析度との関係を示したグラフである。 (A)及び(B)は、鋳片エッジ部にて中心偏析が劣位となるクレータエンド形状の例、(C)は、中心偏析の改善が認められるクレータエンド形状の例、(D)は、鋳片センター部にて中心偏析が劣位となるクレータエンド形状の例をそれぞれ示した模式図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
鋳片センター部の平均水量密度及び鋳片エッジ部の平均水量密度と鋳片幅方向全域におけるMn偏析度との関係を把握する際に使用した連続鋳造機10の模式図を図1及び図2に示す。
精錬が終了した溶鋼は、連続鋳造機10の最上部に配置された取鍋(図示省略)に貯留された後、取鍋の底部に設けられたノズル孔(図示省略)に装着されたロングノズル(図示省略)を介して、取鍋の下方に配置されたタンディッシュ(図示省略)内に注入される。タンディッシュ内に注入された溶鋼は、タンディッシュ内で介在物が除去された後、タンディッシュの底部に設けられたノズル孔(図示省略)に装着された浸漬ノズル11を介して、タンディッシュの下方に配置された鋳型12内に注入される。鋳型12は常時、水冷されており、鋳型12に流入した溶鋼は鋳型12に接触して急冷され、微細なチル晶からなる薄い凝固シェルを形成する。
鋳型12の下方には、サポートロール、ガイドロール、及びピンチロールからなる複数対の鋳造ロール13が鋳造経路に沿って配置されている。本実施の形態における連続鋳造機10の方式は湾曲型であり、鋳型12に続く鋳造経路は、下流側に向かって、円弧状に湾曲した湾曲部と、水平方向に延びる水平部とを備えている。
鋳造方向に隣接する鋳造ロール13の間隙には、水スプレーノズルなどの冷却ノズル14を有する二次冷却帯15が配置されている。本実施の形態における二次冷却帯15は、湾曲部に配置された湾曲部冷却帯16と、水平部の上流側に配置された水平部冷却帯17とから構成されている。冷却ノズル14は、図2に示すように、鋳片21の幅方向に複数設置され、鋳片センター部の冷却水量と鋳片エッジ部の冷却水量を分割制御することができる。
水平部の下流側には、複数本の軽圧下ロール18が組み込まれたセグメント1基又は複数基から構成される軽圧下帯19が配置されている。軽圧下帯19では、鋳片厚み中心部の固相率が0.1~1.0となる領域を、鋳片21の厚さ方向に圧下速度0.4mm/min~1.1mm/minで圧下する。
鋳片センター部の平均水量密度及び鋳片エッジ部の平均水量密度と鋳片幅方向全域におけるMn偏析度との関係を把握するため、上記構成を有する連続鋳造機10を用いて、表1に示す成分系に溶製された溶鋼を表2に示す条件下で連続鋳造し、各鋳片の幅方向位置でのMn偏析度の評価を行った。
Figure 0007047495000001
Figure 0007047495000002
Mn偏析度の評価では、鋳片センター部に対して鋳片エッジ部を先行凝固させたクレータエンド形状とするため、鋳片センター部の平均水量密度と鋳片エッジ部の平均水量密度を分割制御した。その際、片サイドの鋳片エッジ部の冷却範囲(片サイドの鋳片エッジ部の鋳片幅方向長さ/鋳片全幅)を5%以上25%以下として鋳片エッジ部の強冷却を行った。
片サイドの鋳片エッジ部の鋳片幅方向長さ/鋳片全幅が5%未満の場合、強冷却範囲が狭くなり、鋳片エッジ部を先行凝固させたクレータエンド形状とすることができない。一方、片サイドの鋳片エッジ部の鋳片幅方向長さ/鋳片全幅が25%超の場合、鋳片センター部に局所的な凝固遅れが発生し、鋳片センター部の中心偏析が著しく悪化する。
なお、製造された各鋳片のMn偏析度は以下の方法により求めた。
鋳片幅方向断面の厚み中心部(厚さ:25mm×幅:45mm)の視野にて、電子線マイクロアナライザー(EPMA)を用い、ビーム径50μmにて厚み方向500点×幅方向900点の成分測定を行い、Mn濃度の最大値をMn濃度の平均値で除した値をMn偏析度とした(図3参照)。
図4にMn偏析度の評価結果を示す。同図は、鋳片センター部の平均水量密度と鋳片エッジ部の平均水量密度を変化させたときの鋳片幅方向のMn偏析度をプロットしたものである。図中の○は、鋳片幅方向全域においてMn偏析度が1.05以下であることを示し、△及び▲は、鋳片幅方向のいずれかの部位においてMn偏析度が1.05超であることを示している。
この図より以下のことがわかる。
鋳片センター部の平均水量密度Hc(L/kg)に対して鋳片エッジ部の平均水量密度He(L/kg)が、He=3.25Hc+0.01の実線の下側領域にある場合、即ち、He<3.25Hc+0.01である場合、図5(A)若しくは図5(B)に示すように、鋳片エッジ部を先行凝固させられず、鋳片センター部から鋳片エッジ部への溶鋼流動が発生し、鋳片エッジ部において中心偏析が悪化する。
また、鋳片センター部の平均水量密度Hcに対して鋳片エッジ部の平均水量密度Heが、He=5.28Hc+0.09の実線の上側領域にある場合、即ち、He>5.28Hc+0.09である場合、図5(D)に示すように、鋳片エッジ部と鋳片センター部の凝固進行の差が過剰となり、凝固遅れとなる鋳片センター部に鋳片エッジ部からの溶鋼流動が発生し、鋳片センター部において中心偏析が悪化する。
鋳片センター部の平均水量密度Hcに対して鋳片エッジ部の平均水量密度Heが上記2つの実線で挟まれた領域にある場合、即ち、3.25Hc+0.01≦He≦5.28Hc+0.09である場合、図5(C)に示すように、鋳片エッジ部と鋳片センター部の凝固進行の差が適正な範囲となり、鋳片幅方向の溶鋼流動が抑制され、鋳片幅方向全域におけるMn偏析度を1.05以下にすることができる。
そこで、本実施の形態に係る鋳片の連続鋳造方法では、連続鋳造機10の二次冷却帯15にて、(4)式を満足するように鋳片を冷却する。
3.25Hc+0.01≦He≦5.28Hc+0.09 (4)
He=Qe/(we×t×V×ρ) (5)
Hc=Qc/(wc×t×V×ρ) (6)
ここで、
Qe:鋳片エッジ部の単位時間当たり冷却水量(L/min)
Qc:鋳片センター部の単位時間当たり冷却水量(L/min)
we:前記鋳片エッジ部(両サイド)の鋳片幅方向総長さ(m)
前記鋳片エッジ部(片サイド)の鋳片幅方向長さはwe/2であり、鋳片全幅に対して5%以上25%以下
wc:前記鋳片センター部の鋳片幅方向長さ(=鋳片全幅-we)(m)
t:鋳造厚(m)
V:鋳造速度(m/min)
ρ:溶鋼の密度(kg/m
なお、鋳片エッジ部及び鋳片センター部の水量密度は、鋳造方向について一定ではなく、変動させてもよい。その場合、鋳片エッジ部では、湾曲部に比べて水平部の水量密度が高いほうが良い。湾曲部において鋳片エッジ部の水量密度を増加させた場合、鋳片コーナー部が過冷却により脆化温度以下となり、鋳片を矯正する際に鋳片コーナー部の割れが生じやすくなるためである。
以上、本発明の一実施の形態について説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、上記実施の形態では、連続鋳造機は湾曲型としているが、垂直曲げ型などでもよい。
本発明の効果について検証するために実施した鋳造試験について説明する。
本試験では、表3に示す2種類の鋼種について表4に示す条件下で鋳造試験を実施した。なお、表4の「エッジ部冷却範囲」は、片サイドの鋳片エッジ部の鋳片幅方向長さ/鋳片全幅を示している。
Figure 0007047495000003
Figure 0007047495000004
検証試験により以下のことが判明した(表4参照)。
・実施例1及び2では、鋳片エッジ部の平均水量密度が(4)式を満足し、且つ、鋳片厚み中心部の固相率が0.1~1.0となる領域を、軽圧下帯にて鋳片厚さ方向に圧下速度0.4mm/min~1.1mm/minの範囲内で圧下したので、鋳片幅方向全域におけるMn偏析度は1.05以下となった。
・比較例1では、鋳片エッジ部の平均水量密度は(4)式を満足するが、圧下鋳造を実施しなかったため、鋳造長手方向の溶鋼流動が発生し、中心偏析が悪化した。
・比較例2では、鋳片エッジ部の平均水量密度が(4)式の下限値未満であったため、鋳片エッジ部への溶鋼流動が発生し、鋳片エッジ部のMn偏析度が1.05超となった。
・比較例3及び4では、鋳片エッジ部の平均水量密度が(4)式の上限値を超えたため、鋳片エッジ部と鋳片センター部の凝固進行の差が過剰となり、凝固遅れとなる鋳片センター部に鋳片エッジ部からの溶鋼流動が発生し、鋳片センター部のMn偏析度が1.05超となった。
・比較例5では、鋳片エッジ部の平均水量密度は(4)式を満足するが、圧下鋳造を実施しなかったため、鋳片センター部の過剰な凝固遅れによって鋳片幅方向の溶鋼流動が発生し、鋳片センター部のMn偏析度が1.05超となった。
10:連続鋳造機、11:浸漬ノズル、12:鋳型、13:鋳造ロール、14:冷却ノズル、15:二次冷却帯、16:湾曲部冷却帯、17:水平部冷却帯、18:軽圧下ロール、19:軽圧下帯、21:鋳片

Claims (1)

  1. 複数本の軽圧下ロールが組み込まれたセグメント1基又は複数基から構成される軽圧下帯を有する連続鋳造機を用いて、鋳片厚み中心部の固相率が0.1~1.0となる領域を、前記軽圧下帯にて鋳片厚さ方向に圧下速度0.4mm/min~1.1mm/minで圧下しながら連続鋳造する方法であって、
    前記連続鋳造機の二次冷却帯にて、(1)式を満足するように鋳片を冷却することを特徴とする鋳片の連続鋳造方法。
    3.25Hc+0.01≦He≦5.28Hc+0.09 (1)
    He=Qe/(we×t×V×ρ) (2)
    Hc=Qc/(wc×t×V×ρ) (3)
    ここで、
    He:鋳片エッジ部の平均水量密度(L/kg)
    Hc:鋳片センター部の平均水量密度(L/kg)
    Qe:前記鋳片エッジ部の単位時間当たり冷却水量(L/min)
    Qc:前記鋳片センター部の単位時間当たり冷却水量(L/min)
    we:前記鋳片エッジ部(両サイド)の鋳片幅方向総長さ(m)
    前記鋳片エッジ部(片サイド)の鋳片幅方向長さはwe/2であり、鋳片全幅に対して5%以上25%以下
    wc:前記鋳片センター部の鋳片幅方向長さ(=鋳片全幅-we)(m)
    t:鋳造厚(m)
    V:鋳造速度(m/min)
    ρ:溶鋼の密度(kg/m
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