JP7047396B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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Description

この明細書による開示は、車両に用いられる車両用表示装置に関する。
従来、車両に用いられる車両用表示装置が知られている。特許文献1に開示の装置は、情報を表示する表示板を備えている。表示板は、光透過性を有する板状に形成された光透過部材を有している。光透過基材のおもて面及びうら面に、導電性を有するカーボンブラックを含む黒色印刷膜が形成されている。
特開2015-55502号公報
さて、車両用表示装置において、表示板のおもて面への異物(例えば塵、埃)の付着による見栄えの低下が懸念されている。この点、特許文献1のカーボンブラックを含む黒色印刷層をおもて面を覆うように形成すると、カーボンブラックの導電性によって、当該おもて面での電荷の滞留、すなわち帯電を抑制することができるため、異物の付着抑制に一定の効果があると考えられる。
しかしながら、カーボンブラックの含有により当該黒色印刷層は黒色に着色されてしまうため、カーボンブラックによって導電性と光透過性とを両立することは困難である。このことは、車両用表示装置における良好な見栄えを達成するにあたって、デザインの自由度を低下させ、障害となっていた。
開示されるひとつの目的は、見栄えが良好な車両用表示装置を提供することにある。
ここに開示された車両用表示装置は、
車両に用いられる車両用表示装置であって、
情報を表示する表示板(60)を備え、
表示板は、
光透過性を有する光透過基材(61)と、
光透過基材において視認側を向くおもて面(62)を覆い、カーボンナノチューブを含む光透過層(64)と、を有し、
表示板に対して視認側とは反対側の背面側に、光透過基材及び光透過層を透過して表示を行なう表示部(30)をさらに備え、
光透過層は、光を拡散する光拡散粒子(66)をさらに含み、
表示板は、
光透過基材において背面側を向くうら面(63)のうち、表示部と対向する対向領域(70)を覆うように、着色により透過する光を減衰させる光減衰層(67)と、
うら面のうち、対向領域を囲む周辺領域(71)を覆うように、光を遮光する遮光層(68)と、をさらに有する。
カーボンナノチューブは、粒子径が極めて小さく、かつ、繊維状に長さをもっているので、光透過層の光透過性を維持した状態でも導電率を高めることが可能となる。表示板において、こうした特性を有するカーボンナノチューブを含む光透過層が光透過基材において視認側を向くおもて面を覆っている。故に、カーボンナノチューブの高い導電性を利用して、表示板のおもて面での帯電を抑制することができるため、当該おもて面への異物の付着を抑制することができる。これと共に、光透過性が維持された光透過層を用いて、表示板のデザイン性を高めることができる。導電性と光透過性とを両立した光透過層を有する表示板によって、見栄えが良好な車両用表示装置を提供することができる。
なお、括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。
第1実施形態における車両用表示装置の正面図である。 図1のII-II線断面図である。 図2のIII-III線断面図である。 第1実施形態の表示板の詳細構成を示す部分的な断面図である。 第1実施形態の光透過層を詳細に示す部分的な断面図である。 第1実施形態の車両用表示装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
一実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本開示の第1実施形態による車両用表示装置100は、車両に用いられ、当該装置100を視認する乗員が着座する座席と対向するインストルメントパネルに設置されている。車両用表示装置100は、乗員が位置することとなる視認側へ向けて車両の情報を表示可能となっている。
なお、本実施形態において、上下、前後、左右が示す方向は、水平面上の車両を基準として記載される。
このような車両用表示装置100は、図2,3にも示すように、ケース部10、回路基板20、画像表示部30、照明部40、指針部50、及び表示板60等により構成されている。
ケース部10は、背面側ケース11、視認側ケース12、見返し部材13、及びフロント板14を有している。背面側ケース11は、例えば合成樹脂により遮光性に形成されており、回路基板20を視認側とは反対の背面側から覆っている。
背面側ケース11よりも視認側に配置された視認側ケース12は、例えば合成樹脂により遮光性に形成されており、画像表示部30、照明部40及び指針部50のうち一部を装置100の外周側から囲む外枠部12aを形成していると共に、ケース内部空間を区画する区画部12bを形成している。
見返し部材13は、例えば合成樹脂により遮光性に形成されており、指針部50及び表示板60よりも視認側に突出するように配置されている。見返し部材13は、視認側及び背面側に開口部を有し、装置100の外周に沿った筒状に形成されている。
フロント板14は、例えば着色されたアクリル樹脂又はポリカーボネイト樹脂等の半光透過性樹脂により、見返し部材13の視認側開口部の全面を塞ぐ曲面板状に形成されている。これにより、指針部50及び表示板60は、フロント板14を通して乗員に視認されることとなる。本実施形態のフロント板14は、スモーク調の着色により、光の透過率が30%程度に設定されているが、30%以上の任意の値に設定されていてもよい。
回路基板20は、例えば合成樹脂により平板状に形成されており、背面側ケース11と、視認側ケース12との間に挟まれている。回路基板20には、画像表示部30、照明部40、指針部50等を制御するための制御回路が実装されていると共に、照明部40の発光素子41、指針部50のステッピングモータ51等が実装及び保持されている。
画像表示部30は、装置100の中央の領域に配置されている表示部である。画像表示部30は、ケース内部空間において、回路基板20よりも視認側かつ表示板60よりも背面側に配置されている。本実施形態の画像表示部30としては、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)を用いたいわゆるTFT方式の液晶表示器が採用されている。
画像表示部30は、画像表示パネル31とバックライト32とを重ね合わせて形成されており、全体として矩形の平板状を呈している。背面側のバックライト32が画像表示パネル31を照明することで、画像表示パネル31において視認側を向く矩形状の表示画面31aに画像が表示される。表示画面31aは、表示板60の対向領域70と僅かな隙間にて対向している。
なお、画像表示部30としては、有機ELディスプレイ等を採用することもできる。
照明部40は、画像表示部30を左右に挟む左右の領域において、区画部12bにより区画された各ケース内部空間に対応して、適宜配置された複数の発光素子41を有している。各発光素子41には、例えば発光ダイオードが採用されており、各発光素子41は回路基板20上の導通パターンを通じて電源と接続されることで発光可能となっている。各発光素子41は、個別に点灯状態と消灯状態とを切り替え可能に設けられている。各発光素子41が点灯状態にて発光することにより、各発光素子41よりも視認側に配置された表示板60において適宜設けられた指標及び表示灯(図示しない)等を照明する。
なお、指標及び表示灯の背面側には、導光部材43が適宜設けられており、各発光素子41の光を効率的に指標及び表示灯に導光するようになっている。また、照明部40の発光素子41のうち一部の発光素子42は、指針部50の指針52を照明する。
指針部50は、左右の領域においてそれぞれ設けられ、ステッピングモータ51及び指針52を有している。ステッピングモータ51は、回路基板20の背面側に保持されている。
指針52は、連結部53及び指示部54を一体的に有している。連結部53は、表示板60に開けられた貫通穴73を通して配置されており、ステッピングモータ51の回転軸と連結されている。指示部54は、表示板60よりも視認側に配置されており、針状を呈している。指針52は、ステッピングモータ51の出力に応じて回動するようになっており、上述の指標を指示する。こうして指針部50は、指示部54の指示位置に応じて、例えば車両の速度、エンジン回転数等の何らかの車両の情報を表示するようになっている。
表示板60は、一般的に文字板とも呼ばれており、情報の表示に用いられる板状部材であり、視認側ケース12の区画部12bによって複数形成された開口を視認側から覆い、当該視認側ケース12によって保持されている。表示板60のうち多くの領域は、乗員により視認側からフロント板14を通して視認可能となっている。図4に示すように、表示板60は、光透過基材61に対して、印刷又は塗装等により各種機能層64,67,68が設けられることにより形成されている。特に本実施形態の表示板60は、表示画面31aとの対向領域70に開口穴を設けずに、さらには各種機能層64,67,68の構成を工夫することにより、画像表示部30による画像を透過する表示開口72を構成する部分と、他の部分との間の境目を識別困難としたシームレス型の表示板となっている。
光透過基材61は、例えばポリカーボネイト樹脂又はアクリル樹脂等の合成樹脂により、光透過性を有する薄い平板状に形成されている。光透過基材61は、視認側を向くおもて面62と、背面側を向くうら面63と、を有している。
光透過層64は、光透過基材61のおもて面62の全面を覆っており、視認側に露出している層である。図5に拡大して示すように、光透過層64は、透過材65、ビーズ等の多数の光拡散粒子66、及びカーボンナノチューブ(以下、CNT)と、を含む混合物となっている。透過材65は、例えばアクリル樹脂系の溶剤を硬化させてなり、光透過性を有している。
各光拡散粒子66は、例えばアクリル樹脂等の合成樹脂により光透過性を有すると共に、その表面に光反射性を有する球形状に形成されている。光拡散粒子66の直径は、数μmないしは数十μmの範囲で多少のばらつきを持っている。光拡散粒子66の表面の一部分が透過材65から視認側へ露出することにより、光透過層64は視認側にランダムな凹凸を有している。この結果、装置100の外部から太陽光等の外光が光透過層64に入射すると、光拡散粒子66によって外光が拡散される(図5の矢印参照)。このため、表示板60に特有の質感が生じると共に、外光の入射によっても当該表示板60の視認性が維持される。より詳細に、光透過層64は、表示板60に非光沢(アンチグレア)性又は低光沢性を付与する。本実施形態の光透過層64では、鏡面光沢度が例えば45%、ヘーズ値が例えば20%となっている。
CNTは、炭素の結合によって形成される六員環ネットワークがチューブ状構造を形成してなる。CNTは、透過材65の媒質中に実質的に均一な密度で混合された状態となっている。CNTには、単層構造と多層構造とが存在し得るが、特に本実施形態では全て単層構造のCNTが採用されている。こうしたCNTの平均径は、10nm以下となっている。CNT自体は黒色であるが、小さな平均径のCNTを採用することにより、光透過層64全体としての透明度及び光の透過率の低下を抑制することができる。
光透過層64におけるCNTの平均長及び密度は、光透過層64の表面抵抗率が一定値よりも小さくなるように設定される。すなわち、CNTの配合によって、透過材65中に繊維状のCNTが絡み合うように存在することとなり、CNTが導電性を有していることから、光透過層64に帯電防止性が付与される。表示板60にておもて面62に帯電防止性が備わることにより、表示板60に埃等の異物が付着した状態が視認されることにより、装置100の見栄えが低下することが抑制される。また、表示板60が画像表示部30を視認側から覆っていることにより、画像表示部30への直接の異物の付着も抑制される。
光透過層64の表面抵抗率が1×1014Ω/□以下に低下すると、光透過層64の帯電は減衰し、表面抵抗率が1×1010Ω/□以下に低下すると、光透過層64は殆ど帯電することがない。一方で、CNTの平均長を長くし、CNTの密度を高め過ぎると、光透過層64の透明度が損なわれるため、本実施形態では、表面抵抗率を1×1010Ω/以上1×1011Ω/□以下の範囲に設定することが好適である。そして、CNTを含む光透過層64の帯電防止効果は、CNTに代えて界面活性剤により帯電防止性を持たせた場合と比較して、時間経過による劣化が少ない。
光減衰層67は、図4に示すように、光透過基材61のうら面63のうち、画像表示部30と対向する矩形状の対向領域70を覆っている層である。光減衰層67は、例えばアクリル樹脂系の溶剤を着色して硬化させることにより、半光透過性を有したスモーク調の着色層となっている。光減衰層67は、当該光減衰層67を透過しようとする光を部分的に遮光することで減衰する。
遮光層68は、光透過基材61のうら面63のうち、対向領域70を囲む周辺領域71を覆っている層である。遮光層68は、例えばカーボンブラックを含むことにより、遮光性を有している。遮光層68は、当該遮光層68を透過しようとする光の殆どを遮光する。周辺領域71における遮光層68の厚さT2は、対向領域70における光減衰層67の厚さT1の2倍程度に設定されている。
ここで表示板60は、光減衰層67と、遮光層68とが互いに重なるオーバーラップ部69を、対向領域70と周辺領域71との間に有している。本実施形態では、光減衰層67が形成された対向領域70の全周を囲むように、オーバーラップ部69が矩形枠状に形成されている。
オーバーラップ部69においては、光減衰層67が対向領域70と実質同一の厚さT1にて延設されている。これと共に、光透過基材61とは光減衰層67を挟んで反対側から、遮光層68が光減衰層67に覆い被さるようにして積層されている。オーバーラップ部69にて遮光層68の厚さT3は、周辺領域71での遮光層68の厚さT2よりも薄く、例えば厚さT2の半分程度となっている。この結果、オーバーラップ部69と対向領域70との間に僅かな段差が認められる一方、オーバーラップ部69と周辺領域71との間に段差は殆ど確認されない。
こうして、対向領域70において表示板60は、光減衰層67、光透過基材61及び光透過層64が互いに積層されていることにより、画像表示部30の表示画面31aに表示された画像を透過表示可能な表示開口72を形成している。画像表示部30の表示画面31aに表示された画像は、表示板60の光減衰層67、光透過基材61及び光透過層64を通じて乗員により高コントラストに視認されることとなる。一方、バックライト32が消灯され、画像表示部30の画像が非表示状態となっている場合には、表示板60に入射する外光を、光透過層64が拡散すると共に、光減衰層67が減衰させるため、表示板60よりも背面側の画像表示部30を乗員が確認することは非常に困難となっている。
なお、表示板60において導光部材43と対向する領域にも、指標及び表示灯の輪郭を形成するために、光減衰層67が単層でうら面63を覆うように設定されている。
以下では、図6のフローチャートを用いて、車両用表示装置100の製造方法として、特に光透過層64の形成方法を中心に説明する。
まず、ステップS10では、CNTを溶媒中に分散させ、CNTの分散液を生成する。より詳細に、容器中に、CNTの粉末及び有機溶媒等の溶媒に入れると、CNTが容器底部に凝集することで、CNTと溶媒とが分離した状態となる。そこで、遠心分離処理と超音波処理とを施すことにより、CNTが溶媒中に分散し、CNTの分散液が生成される。この工程において、CNTの分散が十分でない場合、光透過層64においてCNTが黒色の異物として認められる現象、光透過層64において表面抵抗率にむらが生じる現象等が発生する。ステップS10の後、ステップS20へ移る。
ステップS20では、上述の光拡散粒子66が混合されたアクリル樹脂系の透明インキを用意し、CNTの分散液を当該透明インキと混合する。そして、この混合液を撹拌し、CNTを透明インキ中に分散させる。こうしてCNTを含有する透明インキが生成される。この工程において、混合液を撹拌し過ぎた場合、CNTが分断されて、CNTの長さが短くなり、光透過層64において表面抵抗率が上昇してしまう。ステップS20の後、ステップS30へ移る。
ステップS30では、光透過基材61のおもて面62が露出した表示板60を用意し、ステップS20にて生成された混合後のインキをおもて面62の全面に印刷する。インキが乾くと、おもて面62を覆う光透過層64が形成される。同様に、表示板60のうら面63に光減衰層67及び遮光層68を形成することで、本実施形態の表示板60が完成する。ステップS30を以って一連の工程を終了する。
その後、表示板60を含む各部品を組み上げることにより、車両用表示装置100が完成する。
(作用効果)
以上説明した第1実施形態の作用効果を以下に説明する。
第1実施形態によると、CNTは、粒子径が極めて小さく、かつ、繊維状に長さをもっているので、光透過層64の光透過性を維持した状態でも導電率を高めることが可能となる。表示板60において、こうした特性を有するCNTを含む光透過層64が光透過基材61において視認側を向くおもて面62を覆っている。故に、CNTの高い導電性を利用して、表示板60のおもて面62での帯電を抑制することができるため、当該おもて面62への異物の付着を抑制することができる。これと共に、光透過性が維持された光透過層64を用いて、表示板60のデザイン性を高めることができる。導電性と光透過性とを両立した光透過層64を有する表示板60によって、見栄えが良好な車両用表示装置100を提供することができる。
また、第1実施形態によると、光透過層64は、光を拡散する光拡散粒子66をさらに含む。このようにすると、光透過層64に低光沢性が付与されるので、太陽光等の外光の表示板60への映り込みが抑制される。したがって、車両用表示装置100における見栄えが高まる。
また、第1実施形態によると、表示板60に対して背面側に画像表示部30が設けられ、当該画像表示部30が光透過基材61及び光透過層64を透過して表示を行なう。ここで、光透過層64の光透過性がCNTの採用により維持されているので、表示板60を通じて視認される画像表示部30の視認性を確保することができる。したがって、車両用表示装置100における見栄えが高まる。
また、第1実施形態によると、着色されていることにより透過する光を減衰させる光減衰層67は、周辺領域71に配置されて光を遮光する遮光層68に囲まれた対向領域70を覆うように、設けられている。したがって対向領域70において光減衰層67がその表示光を減衰するので、画像表示部30を視認側から視認可能としつつも、周辺領域71と対向領域70と間のコントラストが抑制されることにより、表示板60でのシームレス感が高まる。したがって、車両用表示装置100における見栄えが高まる。
また、第1実施形態によると、オーバーラップ部69が設けられることにより、光減衰層67と遮光層68との境界が目立ち難くなるので、表示板60のシームレス感を一層高めることができる。
また、第1実施形態によると、光透過層64に用いられるCNTが単層構造であることにより、光透過層64の透明度を保つ効果が高くなる。したがって、光透過層64の光透過性を維持した状態で導電率を高めることが一層容易となる。
また、第1実施形態によると、表示板60のおもて面62の全面が光透過層64に覆われることにより、おもて面62側での継ぎ目の発生が抑制できるので、表示板60のシームレス感が際立って、車両用表示装置100における見栄えが一層高まる。
(他の実施形態)
以上、一実施形態について説明したが、本開示は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に変形例1としては、光透過層64は、おもて面62の一部に設けられていてもよい。
変形例2としては、光透過層64は、おもて面62を覆うように設けられていればよく、光透過基材61に直接設けられていなくてもよい。例えば、光透過基材61と光透過層64との間に、何らかの別の機能層が挿入されていてもよい。
変形例3としては、光透過層64に含まれるCNTは、その一部が例えば二層構造等の多層構造であってもよく、その全部が多層構造であってもよい。
変形例4としては、光透過層64は、光拡散粒子66を含んでいなくてもよい。
変形例5としては、表示板60よりも背面側に配置され、光透過基材61及び光透過層64を透過して表示を行なう表示部としては、画像表示部30に限らず、実体物の指針が指標を指示することにより車両の情報を表示する表示部等の他の表示部が採用されてもよい。
100 車両用表示装置、60 表示板、61 光透過基材、62 おもて面、64 光透過層

Claims (4)

  1. 車両に用いられる車両用表示装置であって、
    情報を表示する表示板(60)を備え、
    前記表示板は、
    光透過性を有する光透過基材(61)と、
    前記光透過基材において視認側を向くおもて面(62)を覆い、カーボンナノチューブを含む光透過層(64)と、を有し、
    前記表示板に対して視認側とは反対側の背面側に、前記光透過基材及び前記光透過層を透過して表示を行なう表示部(30)をさらに備え、
    前記光透過層は、光を拡散する光拡散粒子(66)をさらに含み、
    前記表示板は、
    前記光透過基材において背面側を向くうら面(63)のうち、前記表示部と対向する対向領域(70)を覆うように、着色により透過する光を減衰させる光減衰層(67)と、
    前記うら面のうち、前記対向領域を囲む周辺領域(71)を覆うように、光を遮光する遮光層(68)と、をさらに有する車両用表示装置。
  2. 前記表示板は、前記光減衰層と、前記遮光層とが、互いに重なるオーバーラップ部(69)をさらに有する請求項に記載の車両用表示装置。
  3. 前記カーボンナノチューブは、単層構造を有する請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記光透過層は、前記おもて面の全面に設けられている請求項1からのいずれか1項に記載の車両用表示装置。
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