JP7045860B2 - 空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、給気が通流する給気風路と、冷水を生成する熱源部と、前記熱源部から供給される冷水との熱交換により前記給気風路を通流する給気を冷却可能な熱交換部と、を備えた空調システムに関する。
上記のような空調システムとして、夏季での冷房運転時において、給気風路において上流側に設けられた1次熱交換部に対して熱源部から例えば13℃の中温冷水を供給すると共に、給気風路において1次熱交換部よりも下流側に設けられた2次熱交換部に対して熱源部から上記中温冷水よりも低温の例えば6℃の低温冷水を供給する潜顕分離空調運転を実行するものが知られている(例えば、非特許文献1を参照。)。
そして、このような空調システムでは、潜顕分離空調運転において、1次熱交換部では、外気を中温冷水との熱交換により露点を下回らない温度に冷却する形態で顕熱処理を行うことができ、一方、2次熱交換部では、1次熱交換部である程度冷却された外気を低温冷水との熱交換により露点よりも低い温度に冷却する形態で潜熱処理を行うことができる。そして、潜顕分離空調運転を実行することにより、低温冷水の生成量を削減して、高効率化を図ることができる。
森ビル株式会社 設計統括部設備設計部 大森一郎、「虎ノ門ヒルズ森タワーの コミッショニングプロジェクト」、[online]、2015年01月06日掲載、建築設備コミッショニング協会 2015年 公開シンポジウム、[2017年12月20日検索]、インターネット(URL:http://www.bsca.or.jp/event/wp-content/uploads/sites/5/2015/01/04_PresentationToranomon-Hills_Omori_Okushi2.pdf)
前述のような潜顕分離空調運転を実行する空調システムでは、中間期等の冷房負荷が比較的低い低冷房負荷時において、効率が低下するという問題が生じる。
即ち、夫々の熱交換部は最大の冷房負荷時を想定して選定されているため、低冷房負荷時において、夫々の熱交換部での冷房能力が過剰となる場合がある。また、低冷房負荷時において、負荷の低下に対応するべく1次熱交換部及び2次熱交換部への冷水の供給量を低下させる必要があるが、冷水の供給量を調整するための流量制御弁の制限により十分に冷水の供給量を低下させることができない場合がある。この場合、1次熱交換部及び2次熱交換部の冷却量が過剰となる上に、熱源部における往き冷水と還り冷水との往還温度差が小さくなり、熱源部での熱効率が低下する。
更に、低冷房負荷時において、2次熱交換部での低温冷水による処理熱量に対して1次熱交換部での中温冷水による処理熱量を大きくすることで、中温冷水側での往還温度差を大きいものに維持すると、1次熱交換部から2次熱交換部へ供給される空気温度の低下に伴って、低温冷水側での往還温度差が小さくなる。このため、1次熱交換部では、低冷房負荷時においても空気の出口温度を一定とするように中温冷水の供給量を制御する必要があり、それに応じて、次熱交換部でも、最大冷房負荷時と同様の比率で低温冷水を供給することが必要となる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、給気が通流する給気風路と、冷水を生成する熱源部と、前記熱源部から供給される冷水との熱交換により前記給気風路を通流する給気を冷却可能な熱交換部と、を備えた空調システムにおいて、冷房負荷の変動に応じて適切な空調を実現しながら省エネルギー化を図ることができる技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、 給気が通流する給気風路と、
冷水を生成する熱源部と、
前記熱源部から供給される冷水との熱交換により前記給気風路を通流する給気を冷却可能な熱交換部と、を備えた空調システムであって、
前記熱交換部として、前記給気風路において上流側に設けられた1次熱交換部と、前記給気風路において前記1次熱交換部よりも下流側に設けられた2次熱交換部と、を備え、
前記熱源部が、低温冷水と当該低温冷水よりも高温の中温冷水とを各別に生成可能に構成され、
冷房負荷が高い高冷房負荷時において、前記熱源部で生成された前記中温冷水を前記1次熱交換部に供給すると共に、前記熱源部で生成された前記低温冷水を前記2次熱交換部に供給する潜顕分離空調運転を実行し、冷房負荷が前記高冷房負荷時よりも低い低冷房負荷時において、前記熱源部で生成された前記冷水を前記2次熱交換部に供給すると共に当該2次熱交換部で昇温して排出された冷水を前記1次熱交換部に供給する大温度差空調運転を実行する制御部を備えた点にある。
本構成によれば、冷房負荷が比較的高い高冷房負荷時においては、1次熱交換部には熱源部から中温冷水を供給すると共に2次熱交換部には熱源部から低温冷水を供給する形態で、給気の顕熱処理と潜熱処理とを温度が異なる各別の冷水で行うことができる上記潜顕分離空調運転が実行されることになる。即ち、この潜顕分離空調運転において、1次熱交換部では、外気や還気を含む比較的高温の給気を熱源部から供給された中温冷水との熱交換により露点を下回らない温度に冷却する形態で顕熱処理を行うことができ、2次熱交換部では、1次熱交換部である程度冷却された給気を熱源部から供給された低温冷水との熱交換により露点よりも低い温度に冷却する形態で潜熱処理を行うことができる。このような潜顕分離空調運転を高冷房負荷時に実行することで、熱源部において多くのエネルギーが必要な低温冷水の生成量を削減して、高効率化を図ることができる。
一方、冷房負荷が比較的低い低冷房負荷時においては、1次熱交換部には2次熱交換部から排出された冷水を供給すると共に2次熱交換部には熱源部から冷水を供給する形態で、熱源部における往き冷水と還り冷水との往還温度差を大きいものに維持することができる上記大温度差空調運転が実行されることになる。即ち、この大温度差空調運転において、1次熱交換部では、外気や還気を含む比較的高温の給気を2次熱交換部から排出されたある程度低温の冷水との熱交換により無駄なく冷却することができ、2次熱交換部では、1次熱交換部である程度冷却された給気を熱源部から供給された比較的低温の冷水で冷却することができる。このような大温度差空調運転を低冷房負荷時に実行することで、1次熱交換部及び2次熱交換部に対して共通の供給ポンプで冷水を供給しながら、熱源部において往還温度差を大きいものに維持して、高効率化を図ることができる。
従って、本発明により、冷房負荷の変動に応じて適切な空調を実現しながら省エネルギー化を図ることができる空調システムを提供することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記熱源部から前記中温冷水が供給される第1熱媒体供給路と、前記熱源部から前記低温冷水及び前記中温冷水が択一的に供給されて前記2次熱交換部に接続された第2熱媒体供給路と、を備えると共に、
前記第1熱媒体供給路の接続先を前記1次熱交換部と前記2次熱交換部との間で切替可能な接続先切替手段を備え、
前記制御部が、前記潜顕分離空調運転において、前記第1熱媒体供給路の接続先を前記1次熱交換部に切り替えて、前記熱源部で生成された前記中温冷水を前記第1熱媒体供給路を介して前記1次熱交換部に供給すると共に、前記熱源部で生成された前記低温冷水を前記第2熱媒体供給路を介して前記2次熱交換部に供給し、前記大温度差空調運転において、前記第1熱媒体供給路の接続先を前記2次熱交換部に切り替えて、前記熱源部で生成された前記冷水を前記第1熱媒体供給路及び前記第2熱媒体供給路の両方を介して前記2次熱交換部に供給可能とする点にある。
本構成によれば、潜顕分離空調運転では、第1熱媒体供給路の接続先を1次熱交換部として、第1熱媒体供給路を介して1次熱交換部に中温冷水を供給しながら、第2熱媒体供給路を介して2次熱交換部に低温冷水を供給するように構成した場合において、大温度差空調運転では、第1熱媒体供給路の接続先を2次熱交換部として、第1熱媒体供給路と第2熱媒体供給路との両方を介して2次熱交換部に対して冷水を供給することができる。即ち、大温度差空調運転において、2次熱交換部に対して第1熱媒体供給路と第2熱媒体供給路との2系統で冷水を供給することで、冷水に付加される配管抵抗を削減して、更なる高効率化を図ることができる。
本発明の第3特徴構成は、前記第1熱媒体供給路又は前記第2熱媒体供給路からの冷水の供給を遮断可能な遮断手段を備え、
前記制御部が、前記大温度差空調運転において、冷房負荷に基づいて前記遮断手段の状態を切り替える形態で、前記熱源機で生成された前記冷水を前記2次熱交換部に供給する冷水系統の数を制御する冷水系統数制御を実行する点にある。
本構成によれば、大温度差空調運転において、2次熱交換部に対して第1熱媒体供給路と第2熱媒体供給路との2系統で冷水を供給可能に構成する場合において、冷房負荷に基づいて2次熱交換部に対する冷水系統の数を制御する冷水系統数制御を実行することができる。即ち、大温度差空調運転において、上記冷水系統数制御が実行されることで、冷房負荷が比較的高い場合には、第1熱媒体供給路と第2熱媒体供給路との2系統で冷水を2次熱交換部に供給するが、冷房負荷が低下した場合には、遮断手段により第1熱媒体供給路又は第2熱媒体供給路からの冷水の供給を遮断して、第1熱媒体供給路又は第2熱媒体供給路の1系統で冷水を2次熱交換部へ供給することができる。よって、低冷房負荷時の大温度差空調運転において、冷房負荷が一層低下した場合でも、冷水の供給量を十分に低下させることで、熱源部において往還温度差を大きいものに維持して、高効率化を図ることができる。
本実施形態の空調システムにおける潜顕分離空調運転(並列供給モード)での熱媒体の通流状態を示す図 本実施形態の空調システムにおける大温度差空調運転(カスケード2系統供給モード)での熱媒体の通流状態を示す図 本実施形態の空調システムにおける大温度差空調運転(カスケード1系統供給モード)での熱媒体の通流状態を示す図 本実施形態の空調システムにおける冷暖同時運転(並列供給モード)での熱媒体の通流状態を示す図
本発明の実施形態について、図1~図4に基づいて説明する。
尚、図1~図4に示す空調システム(以下、「本空調システム」と呼ぶ。)において、熱媒体が通流している流路を太実線で示し、熱媒体が通流していない流路を細実線で示している。
本空調システムは、主に、空調対象空間へ温度調整した給気SAを供給する空調機1と、冷水CW,MCW,LCWや温水HWなどの熱媒体を生成する熱源部50と、当該熱源部50で生成された熱媒体を空調機1に供給する熱媒体供給系統8とを備えて構成されている。尚、本実施形態において、空調機1としては、外気OAを処理して給気SAとして供給する外気処理空調機1Aや、空調対象空間から還流された還気RAを処理して給気SAとして処理する室内空調機1B等が設けられている。
空調機1には、給気ファン5が作動することにより、外気OAや還気RAが後に空調対象空間に供給される給気SAとして通流する給気風路6が設けられている。この給気風路6には、熱源部50から供給される熱媒体との熱交換により給気風路6を通流する給気SAを冷却可能又は加熱可能な冷水コイルや温水コイルなどで構成された熱交換部2が配置されている。
また、熱交換部2としては、給気風路6において上流側に設けられた1次熱交換部3と、給気風路6において1次熱交換部3よりも下流側に設けられた2次熱交換部4とが設けられている。
1次熱交換部3には、1次側熱媒体供給路14及び1次側熱媒体排出路16が接続されており、1次側熱媒体供給路14から1次熱交換部3へ熱媒体が供給され、1次熱交換部3から1次側熱媒体排出路16へ熱媒体が排出される。一方、2次熱交換部4には、2次側熱媒体供給路24及び2次側熱媒体排出路26が接続されており、2次側熱媒体供給路24から2次熱交換部4へ熱媒体が供給され、2次熱交換部4から2次側熱媒体排出路26へ熱媒体が排出される。
1次側熱媒体供給路14には熱媒体の通流を遮断可能な開閉弁15が設けられており、一方、2次側熱媒体排出路26には熱媒体の通流を遮断可能な開閉弁27が設けられている。更に、2次側熱媒体排出路26における開閉弁27の上流側と1次側熱媒体供給路14における開閉弁15の下流側とを接続するカスケード接続路30が設けられており、このカスケード接続路30には、熱媒体の通流を遮断可能な開閉弁31が設けられている。
熱源部50は、温度の異なる複数種の熱媒体を生成可能に構成されている。例えば、図1に示すように、例えば13℃の中温冷水MCWと例えば7℃の低温冷水LCWとを同時に生成することができる。また、図2及び図3に示すように例えば10℃の冷水CWを生成したり、図4に示すように例えば45℃の温水HWと例えば13℃の冷水CWとを同時に生成することができる。
尚、このような熱源部50は、互いに温度の異なる熱媒体を生成可能な複数の熱源機からなる熱源機群で構成し、これら複数の熱源機を適宜作動させて所望の温度の熱媒体を得るように構成することができる。
熱媒体供給系統8には、熱源部50に対して第1ヘッダ51を介して接続されて、1次側熱媒体供給路14に通じる第1熱媒体供給路10と、熱源部50に対して第2ヘッダ52を介して接続されて、2次側熱媒体供給路24に通じる第2熱媒体供給路20とが各別に設けられている。第1熱媒体供給路10には、熱媒体の通流を遮断可能な開閉弁12や当該熱媒体の通流量を調整可能な流量制御弁13が設けられており、一方、第2熱媒体供給路20には、熱媒体の通流を遮断可能な開閉弁22や当該熱媒体の通流量を調整可能な流量制御弁23が設けられている。
更に、第1熱媒体供給路10の1次側熱媒体供給路14に対する接続部と第2熱媒体供給路20の2次側熱媒体供給路24に対する接続部とを接続する接続路40が設けられている。この接続路40には、熱媒体の通流を遮断可能な開閉弁41が設けられている。
このように構成された熱媒体供給系統8では、熱源部50から1次熱交換部3及び2次熱交換部4に対する熱媒体の供給状態を、以下に説明を加える並列供給モードと、カスケード2系統供給モードと、カスケード1系統供給モードとの間で切替可能に構成されている。
(並列供給モード)
上記並列供給モードは、例えば図1及び図4に示すように、熱媒体供給系統8に対して1次熱交換部3及び2次熱交換部4を並列状態で接続すると共に、熱源部50において互いに温度が異なる中温冷水MCWと低温冷水LCW又は温水HWと冷水CWなどの2種の熱媒体を生成し、これら2種の熱媒体を各別の系統で1次熱交換部3及び2次熱交換部4の夫々に供給するモードとされている。
並列供給モードでは、開閉弁12を開弁状態として第1熱媒体供給路10に熱源部50から供給された熱媒体を通流させると共に、開閉弁22を開弁状態として第2熱媒体供給路20に熱源部50から供給された熱媒体を通流させた状態とする。この状態にて、開閉弁15,27を開弁状態とし開閉弁31,41を閉弁状態として、第1熱媒体供給路10から供給された熱媒体を、1次側熱媒体供給路14を介して1次熱交換部3に供給すると共に、第2熱媒体供給路20から供給された熱媒体を、2次側熱媒体供給路24を介して2次熱交換部4に供給する。そして、1次熱交換部3及び2次熱交換部4の夫々を通流した後に排出された夫々の熱媒体は、1次側熱媒体排出路16及び2次側熱媒体排出路26の夫々を介して熱源部50に還流される。
(カスケード2系統供給モード)
上記カスケード2系統供給モードは、例えば図2に示すように、熱媒体供給系統8に対して1次熱交換部3及び2次熱交換部4を直列状態で接続すると共に、熱源部50において冷水CWなどの1種の熱媒体を生成し、これら1種の熱媒体を2系統で2次熱交換部4と1次熱交換部3とに順に供給するモードとされている。
上記カスケード2系統供給モードでは、開閉弁12を開弁状態として第1熱媒体供給路10に熱源部50から供給された熱媒体を通流させると共に、開閉弁22を開弁状態として第2熱媒体供給路20に熱源部50から供給された熱媒体を通流させた状態とする。この状態にて、開閉弁15,27を閉弁状態とし開閉弁31,41を開弁状態として、第1熱媒体供給路10及び第2熱媒体供給路20の2つの冷水系統から供給された熱媒体を、接続路40及び2次側熱媒体供給路24を介して2次熱交換部4に供給すると共に、2次熱交換部4から2次側熱媒体排出路26に排出された熱媒体を、カスケード接続路30及び1次側熱媒体供給路14を介して1次熱交換部3に供給する。そして、2次熱交換部4及び1次熱交換部3を順に通流した後に排出された熱媒体は、1次側熱媒体排出路16を介して熱源部50に還流される。
(カスケード1系統供給モード)
上記カスケード1系統供給モードは、例えば図3に示すように、熱媒体供給系統8に対して1次熱交換部3及び2次熱交換部4を直列状態で接続すると共に、熱源部50において1種の熱媒体を生成し、これら1種の熱媒体を1系統で2次熱交換部4と1次熱交換部3とに順に供給するモードとされている。
上記カスケード1系統供給モードでは、開閉弁12を閉弁状態として第1熱媒体供給路10への熱源部50からの熱媒体の供給を停止しながら、開閉弁22を開弁状態として第2熱媒体供給路20に熱源部50から供給された熱媒体を通流させた状態とする。この状態にて、開閉弁15,27を閉弁状態とし開閉弁31,41を開弁状態として、第2熱媒体供給路20の単一の冷水系統から供給された熱媒体を、2次側熱媒体供給路24を介して2次熱交換部4に供給すると共に、2次熱交換部4から2次側熱媒体排出路26に排出された熱媒体を、カスケード接続路30及び1次側熱媒体供給路14を介して1次熱交換部3に供給する。そして、2次熱交換部4及び1次熱交換部3を順に通流した後に排出された熱媒体は、1次側熱媒体排出路16を介して熱源部50に還流される。
尚、上記並列供給モードと上記カスケード2系統供給モードとの切り替えにおいて、開閉弁15及び開閉弁41は、第1熱媒体供給路10の接続先を、1次熱交換部3と2次熱交換部4との間で切替可能な接続先切替手段として機能することになる。即ち、これら開閉弁15及び開閉弁41を択一的に開弁状態とし当該開弁状態とする側を切り替える形態で、第1熱媒体供給路10の接続先、言い換えれば第1熱媒体供給路10からの熱媒体の供給先を、1次熱交換部3と2次熱交換部4との間で切り替えることができる。
具体的には、上記並列供給モード(図1及び図4参照)のように、開閉弁15を開弁状態とし開閉弁41を閉弁状態とすれば、第1熱媒体供給路10の接続先が1次熱交換部3に切り替わり、1次熱交換部3に対して第1熱媒体供給路10を介して熱媒体が供給されると共に、2次熱交換部4に対して第2熱媒体供給路20を介して熱媒体が供給される。一方、上記カスケード2系統供給モード(図2参照)のように、開閉弁15を閉弁状態とし開閉弁41を開弁状態とすれば、第1熱媒体供給路10の接続先が2次熱交換部4に切り替わり、2次熱交換部4に対して第1熱媒体供給路10及び第2熱媒体供給路20の両方を介して熱媒体が供給可能となる。
また、上記カスケード2系統供給モードと上記カスケード1系統供給モードとの切り替えにおいて、開閉弁12及び開閉弁22は、第1熱媒体供給路10又は第2熱媒体供給路20からの熱媒体の供給を遮断可能な遮断手段として機能することになる。そして、これら遮断手段として機能する開閉弁12,22の開閉状態を切り替える形態で、2次熱交換部4に対して熱媒体を供給する冷水系統の数を1系統と2系統との間で切り替えることができる。
本空調システムには、運転を制御する制御部60が設けられている。夏季や中間期等において、制御部60は、冷房運転を実行するにあたり、空調対象空間の温湿度や取り込んだ外気OAや還気RAの温湿度等により検出した冷房負荷に応じて潜顕分離空調運転及び大温度差空調運転を択一的に実行する。また、冬季等において、制御部60は、夫々の空調機1において冷房又は暖房を適宜行うための冷暖同時運転を実行する。制御部60により実行される各種運転の詳細について、以下に説明を加える。
〔潜顕分離空調運転〕
制御部60は、冷房負荷が高い夏季等の高冷房負荷時において、図1に示す潜顕分離空調運転を実行する。この潜顕分離空調運転では、熱源部50において例えば13℃の中温冷水MCWと例えば7℃の低温冷水LCWとを各別に生成すると共に、熱媒体供給系統8での熱媒体の供給状態を上述した並列供給モードに切り替えて、1次熱交換部3に対して熱源部50から中温冷水MCWを供給すると共に2次熱交換部4に対して熱源部50から低温冷水LCWを供給する。
すると、空調機1において、1次熱交換部3では、比較的高温の外気OAや還気RAである給気SAが、例えば13℃の中温冷水MCWとの熱交換により露点を下回らない温度に冷却される形態で顕熱処理が行われる。一方、2次熱交換部4では、1次熱交換部3である程度冷却された給気SAが、例えば7℃の低温冷水LCWとの熱交換により露点よりも低い温度に冷却される形態で潜熱処理が行われる。よって、このような潜顕分離空調運転を高冷房負荷時に実行することで、熱源部50において多くのエネルギーが必要な低温冷水LCWの生成量が削減され、高効率化が図られることになる。
〔大温度差空調運転〕
制御部60は、冷房負荷が上述の高冷房負荷時よりも低い中間期等の低冷房負荷時において、図2及び図3に示す大温度差空調運転を実行する。この大温度差空調運転では、熱源部50において例えば10℃の冷水CWを生成すると共に、2次熱交換部4に対して熱源部50から冷水CWを供給すると共に当該2次熱交換部4から排出された例えば15℃の冷水CWを1次熱交換部3に供給する。
すると、熱源部50における往き冷水CWと還り冷水CWとの往還温度差が大きいものに維持されることになる。即ち、この大温度差空調運転において、1次熱交換部3では、外気OAや還気RAである比較的高温の給気SAが、2次熱交換部4から排出された例えば15℃のある程度低温の冷水CWとの熱交換により無駄なく冷却される。一方、2次熱交換部4では、1次熱交換部3である程度冷却された給気SAが、熱源部50から供給された例えば10℃の比較的低温の冷水CWで冷却される。よって、このような大温度差空調運転を低冷房負荷時に実行することで、1次熱交換部3及び2次熱交換部4に対して共通の供給ポンプ(図示省略)で冷水CWを供給しながら、熱源部50において往還温度差が大きいものに維持され、高効率化が図られることになる。
更に、制御部60は、この大温度差空調運転において、冷房負荷に基づいて遮断手段として機能する開閉弁12及び開閉弁22の開閉状態を切り替える形態で、2次熱交換部4に対して冷水CWを供給する冷水系統の数を1系統と2系統との間で切り替えて制御する冷水系統数制御を実行する。
具体的には、制御部60は、大温度差空調運転において、冷房負荷が比較的高い場合には、図2に示すように、熱媒体供給系統8での冷水CWの供給状態を上述したカスケード2系統供給モードに切り替えることで、2次熱交換部4に対して第1熱媒体供給路10及び第2熱媒体供給路20の2つの冷水系統から冷水CWが供給されることになる。一方、制御部60は、大温度差空調運転において、冷房負荷が比較的低い場合には、図3に示すように、熱媒体供給系統8での冷水CWの供給状態を上述したカスケード1系統供給モードに切り替えることで、2次熱交換部4に対して第2熱媒体供給路20の単一の冷水系統から冷水CWが供給されることになる。
このような冷水系統数制御が実行されることにより、低冷房負荷時に実行される大温度差空調運転において、冷房負荷が一層低下した場合でも、冷水CWの供給量を十分に低下させることができる。よって、熱源部50において往還温度差が大きいものに維持され、高効率化が図られることになる。
〔冷暖同時運転〕
制御部60は、冬季等において、図4に示す冷暖同時運転を実行する。この冷暖同時運転では、熱源部50において例えば45℃の温水HWと例えば13℃の冷水CWとを各別に生成する。そして、熱媒体供給系統8での熱媒体の供給状態を上述した並列供給モードに切り替えて、1次熱交換部3に対しては熱源部50から温水HWを供給可能な状態とすると共に、2次熱交換部4に対しては熱源部50から冷水CWを供給可能な状態とする。
すると、例えば外気処理空調機1Aにおいて、開閉弁22を閉弁状態として2次熱交換部4に対する冷水CWの供給を停止しながら、開閉弁12を開弁状態として1次熱交換部3に対して温水HWを通流させることにより、1次熱交換部3では、冬季において比較的低温である外気OAが、例えば45℃の温水HWとの熱交換により加熱されて、当該加熱後の給気SAを空調対象空間へ供給する暖房運転を実行することができる。
また、例えば室内空調機1Bにおいて、開閉弁12を閉弁状態として1次熱交換部3に対する温水HWの供給を停止しながら、開閉弁22を開弁状態として2次熱交換部4に対して冷水CWを通流させることにより、2次熱交換部4では、比較的温暖な還気RAが、例えば13℃の冷水CWとの熱交換により冷却されて、当該冷却後の給気SAを空調対象空間へ供給する冷房運転を実行することができる。
尚、本実施形態では、外気処理空調機1Aにおいて暖房運転を実行し、室内空調機1Bにおいて冷房運転を実行するように構成したが、夫々の空調機1において暖房運転及び冷房運転の何れを実行するかは適宜設定することができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、大温度差空調運転において、冷房負荷時に応じて、熱媒体供給系統8での冷水CWの供給状態をカスケード2系統供給モード(図2参照)とカスケード1系統供給モード(図3参照)とで切り替える形態で、2次熱交換部4に対して冷水CWを供給する冷水系統の数を1系統と2系統との間で切り替えるように構成したが、冷水系統の数を3系統以上で切り替えるように構成しても構わない。また、大温度差空調運転において、冷房負荷に拘らず、例えば熱媒体供給系統8での冷水CWの供給状態をカスケード2系統供給モード(図2参照)又はカスケード1系統供給モード(図3参照)に固定する形態で、2次熱交換部4に対して冷水CWを供給する冷水系統の数を1系統又は2系統又はそれ以上に固定するように構成しても構わない。
(2)上記実施形態では、大温度差空調運転において、熱媒体供給系統8での冷水CWの供給状態をカスケード1系統供給モード(図3参照)として、2次熱交換部4に対して冷水CWを供給する冷水系統の数を1系統に切り替える場合に、第2熱媒体供給路20を介して熱源部50から2次熱交換部4に冷水CWを供給するように構成したが、第1熱媒体供給路10を介して熱源部50から2次熱交換部4に冷水CWを供給するように構成しても構わない。
2 熱交換部
3 1次熱交換部
4 2次熱交換部
6 給気風路
10 第1熱媒体供給路
12 開閉弁(遮断手段)
15 開閉弁(接続先切替手段)
20 第2熱媒体供給路
22 開閉弁(遮断手段)
41 開閉弁(接続先切替手段)
50 熱源部
60 制御部
CW 冷水
LCW 低温冷水
MCW 中温冷水
SA 給気

Claims (3)

  1. 給気が通流する給気風路と、
    冷水を生成する熱源部と、
    前記熱源部から供給される冷水との熱交換により前記給気風路を通流する給気を冷却可能な熱交換部と、を備えた空調システムであって、
    前記熱交換部として、前記給気風路において上流側に設けられた1次熱交換部と、前記給気風路において前記1次熱交換部よりも下流側に設けられた2次熱交換部と、を備え、
    前記熱源部が、低温冷水と当該低温冷水よりも高温の中温冷水とを各別に生成可能に構成され、
    冷房負荷が高い高冷房負荷時において、前記熱源部で生成された前記中温冷水を前記1次熱交換部に供給すると共に、前記熱源部で生成された前記低温冷水を前記2次熱交換部に供給する潜顕分離空調運転を実行し、冷房負荷が前記高冷房負荷時よりも低い低冷房負荷時において、前記熱源部で生成された前記冷水を前記2次熱交換部に供給すると共に当該2次熱交換部で昇温して排出された冷水を前記1次熱交換部に供給する大温度差空調運転を実行する制御部を備えた空調システム。
  2. 前記熱源部から前記中温冷水が供給される第1熱媒体供給路と、前記熱源部から前記低温冷水及び前記中温冷水が択一的に供給されて前記2次熱交換部に接続された第2熱媒体供給路と、を備えると共に、
    前記第1熱媒体供給路の接続先を前記1次熱交換部と前記2次熱交換部との間で切替可能な接続先切替手段を備え、
    前記制御部が、前記潜顕分離空調運転において、前記第1熱媒体供給路の接続先を前記1次熱交換部に切り替えて、前記熱源部で生成された前記中温冷水を前記第1熱媒体供給路を介して前記1次熱交換部に供給すると共に、前記熱源部で生成された前記低温冷水を前記第2熱媒体供給路を介して前記2次熱交換部に供給し、前記大温度差空調運転において、前記第1熱媒体供給路の接続先を前記2次熱交換部に切り替えて、前記熱源部で生成された前記冷水を前記第1熱媒体供給路及び前記第2熱媒体供給路の両方を介して前記2次熱交換部に供給可能とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記第1熱媒体供給路又は前記第2熱媒体供給路からの冷水の供給を遮断可能な遮断手段を備え、
    前記制御部が、前記大温度差空調運転において、冷房負荷に基づいて前記遮断手段の状態を切り替える形態で、前記熱源機で生成された前記冷水を前記2次熱交換部に供給する冷水系統の数を制御する冷水系統数制御を実行する請求項2に記載の空調システム。
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