JP7044727B2 - ナビゲーションシステム、通行状態判別サーバ装置、端末装置及び通行状態判別方法 - Google Patents

ナビゲーションシステム、通行状態判別サーバ装置、端末装置及び通行状態判別方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えば、マラソン大会や歩行者天国などの実施により車両の通行が禁止される通行止め区間の周囲の通行状態を、適切に判別できるようにするシステム、装置、方法に関する。
例えば、交通規制などのように時間変化を伴う情報については、交通状態を常に監視する必要があるため、地図からは得られない情報である。そこで、後に記す特許文献1には、地図から得られない情報を容易に取得した上で、地図から得られない情報を地図データに反映させることを可能にする地図データ作成システム等に関する発明が開示されている。
当該発明は、歩行者が携帯する携帯情報端末からの歩行者位置情報と、車両に設けられた車載情報端末からの車両位置情報とを取得する。そして、これらの位置情報から、車両の通行が規制(禁止)されている道路を地図上に示したり、車両の通行が規制された道路でも、歩行者の通行が可能な道路を示したりすることができるようにするものである。特許文献1に記載の発明は、現に車両が通行できない道路を示したり、また、車両が通行できない道路でも、歩行者が通行できる場合には、歩行者が通行できることを示したりできる。
特開2010-217765号公報
近年においては、日本道路交通情報センター(JARTIC)が、例えばインターネットなどを通じて通行止め情報を配信している。この通行止め情報は、通行止め区間や通行止めの対象時間、通行止めの事由などを含むものである。このため、配信される通行止め情報を用いることにより、上述した特許文献1に記載の発明と同様に、通行止めになっている道路を特定して、これを地図上に示すことができる。また、歩行者天国などの車両の通行は禁止されるが、歩行者通行は禁止されない道路を特定し、これを地図上に示すこともできる。
しかしながら、例えばマラソン大会や駅伝大会の場合には、選手の走行に支障を来たすことがないように、通行止め区間に接続された通行止めがされていない非通行止め区間(道路)を使用して、通行止め区間を車両が横断することを禁止する場合がある。この場合には、通行止め区間に接続された当該非通行止め区間は、通行止め区間の横断に使用できないのであるから、目的地へのルート探索に用いることは適切ではない。なお、この明細書においては、上述のように、通行止めにされた区間(道路)については、「通行止め区間」と記載し、通行止めにされていない区間(道路)については、「非通行止め区間」と記載する。
また、いわゆる歩行者天国の場合には、車両の通行は禁止されるが、歩行者の通行は許可された通行止め区間が設定される。そして、歩行者天国の場合には、マラソン大会のように、選手の走行に支障を来たすといった不都合もないため、通行止め区間に接続された非通行止め区間を使用して、当該通行止め区間を車両が横断することができる場合がある。この場合には、通行止め区間に接続された非通行止め区間は、通行止め区間の横断に使用できるのであるから、目的地へのルート探索に用いることができる。
しかしながら、配信される通行止め情報は、通行止め区間が分かるだけで、通行止め区間に接続された非通行止め区間(道路)を使用して、通行止め区間を横断できるかどうかまでは分からない。このため、ルート探索処理時に、通行止め区間に交差する道路であって、車両が通行止め区間を横断できない道路をルートに含めてしまうといった不都合が生じる可能性がある。そこで、初めから通行止め区間に接続された非通行止め区間(道路)はルート探索に用いないようにすることも考えられるが、この場合には車両の通行が可能な非通行止め区間もルート探索に使用しないようにするため、最適なルートが探索できない可能性がある。
以上のことに鑑み、この発明は、通行止め区間に接続された非通行止め区間が、他の非通行止め区間への移動に利用可能な否かを適切に判別できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のナビゲーションシステムは、
サーバ装置と端末装置とがネットワークを通じて接続されて構成されるナビゲーションシステムであって、
前記サーバ装置は、
通行止め区間を示す区間情報と、通行止めとなる時間範囲を示す時間帯情報とを有する通行止め情報を取得する通行止め情報取得手段と、
前記区間情報によって示される前記通行止め区間に接続される非通行止め区間を特定する特定手段と、
現在位置と現在時刻とを含み、車両から順次に送信されるプローブ情報の内、前記通行止めとなる時間範囲において、前記非通行止め区間上の車両から送信されたプローブ情報を取得するプローブ情報取得手段と、
抽出された前記プローブ情報に基づいて、前記非通行止め区間ごとに他の非通行止め区間への移動の可否を判別する判別手段と、
前記判別手段での前記非通行止め区間ごとの判別結果を、前記端末装置に提供する提供手段と
を備え、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から提供された前記判別結果を取得する判別結果取得手段と、
少なくとも、出発地と目的地の指示入力を受け付ける受付手段と、
取得した前記判別結果を考慮して、前記出発地から前記目的地までのルートを探索する探索手段と、
前記探索手段で探索されたルートを辿るように案内を行う案内処理手段と
を備えることを特徴とする。
この発明によれば、通行止め区間に接続される非通行止め区間ごとに、他の非通行止め区間への移動に利用できるか否かを適切に判別できる。これにより、当該判別結果をも考慮したルート探索を行うことができる。従って、通行止め区間に接続された非通行止め区間のうち、現に通行可能な非通行止め区間を特定し、適切にルート探索を行うことができる。
実施の形態のナビゲーションシステムを説明するための図である。 配信される通行止め情報の例を説明するための図である。 プローブ情報の例について説明するための図である。 実施の形態のナビゲーションシステムの通行状態判別サーバ装置の構成について説明するためのブロック図である。 道路ネットワークデータベースに格納される情報について説明するための図である。 通行止め情報に基づいて、地図上に表現した通行止めリンク列の例について説明するための図である。 横断等可否情報データベースの格納データの例について説明するための図である。 通行止め区間に接続された非通行止め区間の移動の可否の判別パターンについて説明するための図である。 通行状態判別サーバ装置で行われる処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態のナビゲーションシステムの端末装置の構成について説明するためのブロック図である。 端末装置で行われる処理を説明するためのフローチャートである。
以下、この発明のシステム、装置、方法の一実施の形態について説明する。この発明のナビゲーションシステムの基本構成は、情報の提供を行うサーバ装置とナビゲーション機能を備えた端末装置とからなる。ナビゲーション機能を備えた端末装置は、例えばタブレットPC(Personal Computer)やスマートホンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末などの携帯端末により実現したり、また、車載用ナビゲーション装置として実現したりされる。
この発明のナビゲーションシステムで用いられる端末装置は、通信機能とナビゲーション機能とを備えたものでればよく、携帯端末の構成とされたものでもよいし、車載用ナビゲーション装置の構成とされたものであってもよい。そして、以下に説明する実施の形態においては、説明を簡単にするため、端末装置は車載用ナビゲーション装置である場合を例にして説明する。
[ナビゲーションシステムの構成例]
図1は、実施の形態のナビゲーションシステムの構成を説明するためのブロック図である。この実施の形態のナビゲーションシステムは、通行状態判別サーバ装置(以下、判別サーバと略称する。)1と1以上の端末装置3(1)、3(2)、3(3)、…のそれぞれとが、ネットワーク2を通じて接続され、相互に通信可能にされている。なお、端末装置3(1)、3(2)、3(3)、…のそれぞれは、基本的な構成は同様のものであり、同様に機能するため、以下においては、端末装置3(1)、3(2)、3(3)、…のそれぞれを総称して、端末装置3と記載する。
さらに、この実施の形態においては、通行止め情報配信サーバ装置(以下、配信サーバと略称する。)4とプローブ情報収集サーバ装置(以下、収集サーバと略称する。)5とがネットワーク2に接続されている。配信サーバ4は、イベントや道路工事等で通行止めとなる通行止め区間(道路区間)や当該通行止め区間が通行止めとなる時間範囲(時間帯)などの情報を収集し、これを判別サーバ1などのユーザに対して提供するサービスを行う。
図2は、配信サーバ4から配信される通行止め情報の例を説明するための図である。この実施の形態において、配信サーバ4が配信する通行止め情報は、情報ID、対象エリア、対象日時、事由、リンクID、通行止め対象日時からなる。情報IDは、当該通行止め情報を一意に特定するための識別情報である。対象エリアは、通行止めになる道路が存在する大まかなエリアを示す情報である。対象日時は、通行止めが実施される時間範囲(時間帯)を示す情報である。事由は、当該通行止めが行われる理由である。
リンクIDは、通行が禁止されるリンク(道路)を特定するためのリンク識別情報であり、通行止め対象日時は、対応するリンクが通行止めになる時間範囲(時間帯)を示している。このように、リンクIDによって特定されるリンクごとに通行止め対象日時を設定しているのは、例えばマラソン大会のための通行止めの場合には、時間の経過共にスタート側のリンクから順に通行止めが解除される場合などがあるためである。従って、歩行者天国のように、通行止めとなる全区間に渡って、同じ時間範囲で通行止めになる場合には、各リンクに対する通行止め対象日時は同じになる。
なお、「リンク」との文言は、道路に対応する文言であるが、詳しくは後述もするように、例えば、交差点や分岐点などの地点(ノード)間を結ぶ道路に対応する。例えば、交差点αと次の交差点βまでの間のリンク(道路)がリンク(道路)αであるというように特定される。従って、通行止め情報は、図2に示したように、通行止めになる道路区間(通行止め区間)を示すリンク列である区間情報と、各リンク列が通行止めとなる時間範囲を示す時間帯情報とを有するものである。
収集サーバ5は、自動車に搭載された端末装置から所定のタイミングごとに順次に送信されるプローブ情報を受信して蓄積し、この蓄積しているプローブ情報を判別サーバ1などのユーザに対して提供するサービスを行う。図3は、収集サーバ5が収集するプローブ情報の例について説明するための図である。この実施の形態で使用するプローブ情報は、少なくとも、端末ID、現在位置情報、現在位置情報の取得日時、車種、属性、その他の情報からなる。
端末IDは、当該プローブ情報の提供元の端末装置を一意に特定することができる識別情報である。現在位置情報は、当該端末装置の現在位置、換言すれば、当該端末装置が搭載された自動車の現在位置を示す情報である。取得日時は、当該現在位置情報を取得した日時を示すものある。車種は、当該端末装置が搭載された自動車が、普通乗車なのか、小型乗用車なのか、軽四輪自動車なのかといった、当該自動車の種類を特定する情報である。属性は、自家用車なのか、業務用自動車なのか、緊急車両なのかを示す情報である。その他の情報として、必要に応じた種々の情報が含められる。
一般に、自動車からのプローブ情報には、現在位置情報、現在位置情報の取得時刻の他、例えばワイパーの使用の有無を示す情報など、自動車に搭載されているナビゲーション装置や自動車に搭載された種々のセンサにより検出されるセンサ情報などが含まれる。しかし、この実施の形態においては、ワイパーの使用の有無を示す情報などは使用しない。このため、図3においては、必要となる情報を中心に示し、使用しないセンサ情報などはその他の情報に含められているものとする。
なお、自動車からプローブ情報を生成して順次に送信する機能は、自動車に搭載されたナビゲーション装置が通信機能を備える場合には当該ナビゲーション装置が実現できる。また、ナビゲーション装置に高機能携帯電話端末などの通信端末と有線あるいは無線により接続可能な場合には、当該通信端末とナビゲーション装置とが協働して実現することができる。すなわち、自動車に搭載されるナビゲーション装置の通信機能は、外付けの通信端末によって実現することもできる。
このように、ネットワーク2には、配信サーバ4、収集サーバ5が接続されていることにより、判別サーバ1は、配信サーバ4から通行止め情報の配信を受けて、通行止め区間と通行止め時間範囲を把握する。また、判別サーバ1は、収集サーバ5から通行止め時間範囲における通行止め区間に接続された通行止めにはされていない非通行止め区間上の自動車から送信されたプローブ情報を取得する。
そして、判別サーバ1は、通行止め時間範囲において、通行止め区間に接続された非通行止め区間を通じて、当該通行止め区間に接続された他の非通行止め区間に移動可能かどうかを判別する。詳しくは後述もするが、例えば、1つの交差点を基準にして、東西に延びた通行止め区間と、北側に延びた第1の非通行止め区間と、南側に延びた第2の非通行止め区間とで十字路を構成している場合を考える。
この場合に、第1の非通行止め区間から第2の非通行止め区間に移動したり、第2の非通行止め区間から第1の非通行止め区間に移動したりしていることが分かったとする。この場合には、第1、第2の非通行止め区間を通じて通行止め区間を横断可能であること、すなわち、第1、第2の非通行止め区間は、通行止め区間を横断できるリンク(ルート探索に使えるリンク)であると判別できることになる。
逆に、第1の非通行止め区間から第2の非通行止め区間に移動したり、第2の非通行止め区間から第1の非通行止め区間に移動したりしている様子がないことが分かったとする。この場合には、通行実績がないことから直接横断できないと判断がつくわけではないので、通行実績のない間は、安全のため通行止め区間を横断することはできないリンク(ルート探索に使えないリンク)と判別する。
なお、判別サーバ1は、収集サーバ5から同一時刻における当該区間上の過去のプローブ情報の提供を受けることにより、当該区間上の平素時の通行量に基づき、確率推定により横断不可と判別できたとする。この場合には、当該リンクを横断不可のリンクと特定するようにしてもよい。すなわち、平素時には所定の通行量があるにもかかわらず、通行がほとんどないような場合には、通行不可と判別できる。
このように、第1の非通行止め区間から第2の非通行止め区間に移動したり、第2の非通行止め区間から第1の非通行止め区間に移動したりしている様子がないことが分かったとする。この場合には、第1、第2の非通行止め区間を通じて通行止め区間を横断することはできない、すなわち、第1、第2の非通行止め区間は、通行止め区間を横断できないリンク(ルート探索に使えないリンク)であると判別できることになる。
このような判別結果を、判別サーバ1は、端末装置3に提供する。端末装置3は、上述もしたように車載用ナビゲーション装置であり、使用者(ユーザ)からの出発地、目的地、必要がある場合には1つ以上の経由地の指示入力を受け付けて、ルート探索を行う。そして、使用者が目的とするルートが探索できた時には、使用者からの指示に応じて、表示画面に地図を表示すると共に、当該地図上に当該ルートと自車の現在位置を表示し、画像と音声とを用いてルート案内(経路案内)を行う。これにより、探索された当該ルートを辿って目的地に向かうようにルート案内を行うことができる。
そして、端末装置3は、判別サーバ1からの判別結果の提供を受けて、通行止め区間に接続された非通行止め区間の内、実際に他の非通行止め区間に移動可能な非通行止め区間と、他の非通行止め区間に移動不能な非通行止め区間とを把握する。そして、通行止め区間に接続された非通行止め区間の内、実際に他の非通行止め区間に移動可能な非通行止め区間について、端末装置3はルート探索の対象として用いるようにする。逆に、他の非通行止め区間に移動不能な非通行止め区間について、端末装置3はルート探索の対象として用いないようにする。これにより、ルート探索を適切に行うことができるようにしている。
なお、ネットワーク2は、主にインターネットであるが、判別サーバ1、配信サーバ4、収集サーバ5、端末装置3からインターネットまでをつなぐ携帯電話網、電話網、無線LAN(Local Area Network)などをも含む。図1において、参照符号2B(1)、2B(2)は、例えば、携帯電話網の基地局や無線LANのアクセスポイントである。
また、端末装置3は、プローブ情報の送信機能を備えていてもよいし、備えていなくてもよい。しかし、プローブ情報はある程度の数がないと充分な解析ができないので、端末装置3もプローブ情報の送信機能を備えていることが望ましい。また、判別サーバ1、配信サーバ3、収集サーバ5のそれぞれは、異なる管理主体によって管理運用されているものであってよい。
例えば、配信サーバ4は、道路情報や交通情報を配信するサービスを行う団体や企業が運営し、収集サーバ5は、ナビゲーション装置を搭載した自動車を販売する会社や携帯電話会社などが運営するものである場合が考えられる。また、判別サーバ1は、地図情報など提供する会社が運営するものである場合が考えられる。
もちろん、判別サーバ1、配信サーバ3、収集サーバ5のそれぞれは、1つの管理主体(団体や会社など)によって管理運用されているものであってもよい。また、判別サーバ1、配信サーバ3、収集サーバ5のそれぞれの機能を備えた1つのサーバ装置を設けるようにすることも可能である。すなわち、判別サーバ1、配信サーバ3、収集サーバ5は、いわゆるクラウドシステムとして、種々の態様で構成することが可能である。以下に、この実施の形態のナビゲーションシステムを構成する判別サーバ1と端末装置3の構成等について説明する。
[通行状態判別サーバ装置1の構成]
図4は、実施の形態のナビゲーションシステムの判別サーバ1の構成について説明するためのブロック図である。図4に示す判別サーバ1において、接続端101Tと通信I/F101とは、ネットワーク2を通じての通信機能を実現する。制御部102は、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリなどが接続されて構成されたいわゆるマイクロプロセッサである。制御部102は、種々のプログラムを実行して判別サーバ1の各部を制御する。
記憶装置103は、例えば、ハードディスクとそのドライバとを備え、データの書き込み、読み出し、書き換え、削除などを行うものであり、種々の処理の途中結果を保持する作業領域としても用いられる。
地図情報データベース(以下、地図情報DBと略称する。)104は、ルート案内にも利用可能な市街図、道路図、広域図、地方図、全国図を表示するための地図情報を記憶保持する。市街図、道路図、広域図、地方図、全国図を表示するための地図情報は、地図を描画するための例えばベクトルデータやラスタデータ、注記(注釈)データなどを含む。
道路ネットワークデータベース(以下、道路NWDBと略称する。)105は、経路探索に用いられる道路に関するネットワークデータを記憶保持する。図5は、道路NWDB105に格納される自動車用のネットワークデータの例を説明するための図である。図5(A)は、ネットワークの一例を示している。ネットワークデータは、ノードデータとリンクデータとからなる。ノードデータは、ランドマーク、建物、施設、交差点、分岐点などの地点を表す。また、リンクデータは、ノードデータを結ぶ線分によって、国道、県道などの自動車が通行可能な道路などを示す。図5(A)に示したネットワークの例は、4つのノードデータ(N1~N4)と4つのリンクデータ(L1~L4)とによって構成されている。
図5(B)は、図5(A)に示した例のネットワークの場合のノードデータの構成を示している。各ノードデータには、各ノードの識別情報(N1、N2、…)と、そのノードの位置を示す緯度、経度情報とが対応付けられている。図5(B)に示した例は、図5(A)に示したように、ノードN1~N4はリンクの交差部分であり全て交差点である。なお、ノードデータにおいて、ノードごとに各ノードが交差点、分岐点などのどれであるかを示すノード種別を対応付けておくこともできる。このようにした場合には、ノードデータのノード種別により各ノードがどのようなノードなのかを把握できる。
図5(C)は、図5(A)に示した例のネットワークの場合のリンクデータの構成を示している。各リンクデータには、各リンクの識別情報(L1、L2、…)と、そのリンクを構成するノードの識別情報(N1、N2、…)と、リンクコストと、種別と、道路名称と、道路番号と、その他とが対応付けられている。通常、リンクコストは、そのリンクの長さ(距離)、あるいは、通行に要する時間によって定められる。
そして、リンクコストは、例えばダイクストラ法により、リンクコストが最小となるルート(経路)を探索する場合に参照される。種別は、当該リンク部分が、国道、県道、市道、私道などのどれであるかを示すものである。道路名称は、例えば、「○○街道」、「□□通り」、「△△道路」といった、対応するリンクが構成する道路に付けられている名称を示す。また、道路番号は、対応するリンクが構成する道路に付けられている番号を示す。その他の情報としては、車線数や通常上の規制情報など、必要情報を保持することが可能である。
図5を用いて説明したような、リンクデータとノードデータとが道路NWDB105に格納されている。なお、地図情報DB104や道路NWDB105に格納されているデータについては、変更が生じるごとに必要なタイミングで更新され、正確な情報が管理できるようになっている。なお、ネットワークデータの例として、リンクデータとノードデータからなる道路ネットワークデータについて説明したが、経路探索に利用可能であり、道路に関する情報を記憶保持できるデータであれば、これに限られない。
プローブ情報格納部106は、後述するプローブ情報取得部113を通じて、収集サーバ5から取得したプローブ情報(図3)を記憶保持する。プローブ情報格納部106に格納されたプローブ情報は、後述する横断等可否判別部114によって読み出されて利用される。横断等可否情報データベース(以下、横断等可否情報DBと略称する。)107は、後述する横断等可否判別部114による判定結果を記憶保持する。なお、横断等可否情報DB107に記憶保持される横断等可否情報の詳細については後述する。
そして、図4に示す通行止め情報取得部111、区間等特定部112、プローブ情報取得部113、横断等可否判別部114によって、横断等判定処理部110が構成されている。通行止め情報取得部111は、制御部102の制御の下、配信サーバ4から図2を用いて説明した通行止め情報を取得し、これを記憶装置103に格納する。区間等特定部112は、通行止め情報取得部111によって記憶装置103に格納された通行止め情報に基づいて、通行止め区間、当該通行止め区間に接続された非通行止め区間などを地図上において特定する処理を行う。
図6は、通行止め情報に基づいて、地図上に表現した通行止めリンク列の例について説明するための図であり、区間等特定部112において行われる区間等の特定処理を説明するための図である。通行止め情報は、図2を用いて説明したように、例えば、リンクIDが、LB、LC、LD、…のように、通行止めとなるリンク列が記録されている。区間等特定部112は、当該通行止めとなるリンク列を対応する地図上に展開することによって、通行止め区間を特定する。この場合、区間等特定部112は、記憶装置103を作業領域として用い、地図情報DB104や道路NWDB105の格納データも参照する。
これにより、図6において太線で示したように、連続するリンクLB、LC、LD、LE、LFが、通行止め区間であることが特定される。また、リンクLBの両端はノードNa、Nbであり、リンクLCの両端はノードNb、Ncであり、リンクLDの両端はノードNc、Ndであり、リンクLEの両端はノードNd、Neであり、リンクLFの両端はノードNe、Nfであることも特定される。
更に、区間等特定部112は、通行止め区間に接続される通行止め区間とはされない区間である非通行止め区間についても特定する。図6に示した例の場合には、ノードNaに接続される非通行止め区間はリンクLA、La、Lbであることが特定される。また、ノードNbに接続される非通行止め区間はリンクLc、Ldであり、ノードNcに接続される非通行止め区間はリンクLe、Lfであり、ノードNdに接続される非通行止め区間はリンクLg、Lhであることが特定される。同様に、ノードNeに接続される非通行止め区間はリンクLi、Ljであり、ノードNfに接続される非通行止め区間はリンクLk、Ll、LGであることが特定される。
このように、区間等特定部112では、通行止め区間と、当該通行止め区間に接続された非通行止め区間が特定される。そして、制御部102の制御の下、プローブ情報取得部113が機能して、収集サーバ5より、通行止めとなる範囲時間において、特定した非通行止め区間La~Ll、LA、LG上となる現在位置情報を有するプローブ情報を取得し、これをプローブ情報格納部106に格納する。簡易的には、通行止めとなる範囲時間において、特定した通行止め区間とこれに接続される非通行止め区間を含むエリアを区間等特定部112で特定し、このエリアに現在位置情報が示す位置があるプローブ情報を取得するようにしてもよい。
そして、横断等可否判別部114は、特定された非通行止め区間(リンク)上に現在位置のあるプローブ情報を、非通行止め区間ごと、端末IDごとであって、現在位置情報の取得日時順(時系列順)に並べ、非通行止め区間上にプロットするようにする。そして、同じ自動車(プローブ情報の送信元)が、1の非通行止め区間(リンク)から、他の非通行止め区間に移動できているか否かを判別していく。
図8は、通行止め区間に接続された非通行止め区間の移動の可否の判別パターンについて説明するための図である。図8(A)は、通行止め区間C1、C2に対して交差するように、非通行止め区間UK1、UK2が存在し、これらの非通行止め区間UK1、UK2を通じての通行止め区間C1、C2の横断の可否を判別する場合の例である。すなわち、図6に示した、ノードNb、Nc、Nd、Neと同様の態様である。
この図8(A)に示す例の場合には、矢印A1、A2が示すように、非通行止め区間UK1から非通行止め区間UK2に移動できているか否かをプローブ情報に基づいて判別する。同様に、矢印A3、A4が示すように、非通行止め区間UK2から非通行止め区間UK1に移動できているか否かをプローブ情報に基づいて判別する。これにより、非通行止め区間UK1、UK2を通じて、通行止め区間C1、C2の横断の可否の判別できる。
図8(B)は、通行止め区間C1に対して、3方向に非通行止め区間UK1、UK2、UK3が存在し、これらの非通行止め区間UK1、UK2、UK3を通じての通行の可否を判別する場合の例である。すなわち、図6に示した、ノードNa、Nfと同様の態様である。図8(B)に示す例の場合には、矢印A1、A2が示すように、非通行止め区間UK1から非通行止め区間UK2に移動できているか否かをプローブ情報に基づいて判別する。同様に、矢印A3、A4が示すように、非通行止め区間UK2から非通行止め区間UK1に移動できているか否かをプローブ情報に基づいて判別する。
また、図8(B)において、矢印A1、A5が示すように、非通行止め区間UK1から非通行止め区間UK3に移動できているか否かをプローブ情報に基づいて判別する。同様に、矢印A3、A5が示すように、非通行止め区間UK2から非通行止め区間UK1に移動できているか否かをプローブ情報に基づいて判別する。また、図8(B)に示す例の場合には、矢印A6、A4が示すように、非通行止め区間UK3から非通行止め区間UK1に移動できているか否かをプローブ情報に基づいて判別する。同様に、矢印A6、A2が示すように、非通行止め区間UK3から非通行止め区間UK2に移動できているか否かをプローブ情報に基づいて判別する。これらの判別を行うことにより、非通行止め区間UK1、UK2、UK3を通じて通行が可能か否かの判別できる。
図8(C)は、ノードNxを基準にして、2方向に通行止め区間C1と通行止め区間C3とが設けられ、これに対して、2方向に非通行止め区間UK2、UK3が存在し、これらの非通行止め区間UK2、UK3を通じての通行の可否を判別する場合の例である。この態様は、図6に示した例には存在しないものである。図8(C)に示す例の場合には、矢印A3、A5が示すように、非通行止め区間UK2から非通行止め区間UK3に移動できているか否かをプローブ情報に基づいて判別する。同様に、矢印A6、A2が示すように、非通行止め区間UK3から非通行止め区間UK2に移動できているか否かをプローブ情報に基づいて判別する。これらの判別を行うことにより、非通行止め区間UK2、UK3を通じて通行が可能か否かの判別できる。
なお、図8に示したパターンは一例であり、この他にも交差点が三叉路、五叉路、…といった複数のリンクが接続される場合やいわゆるロータリー交差点などもある。また、交差点が通行止め区間(リンク)のノードとはならず、例えば、競技場や公園といったいわゆるランドマークがノードとなる場合もある。しかし、ノードが交差点の場合には、どのような態様のものであってもよいことはいうまでもない。また、ノードの種別にはかかわりなく、通行止める区間に対して何等かのノードを介して接続されている非通行止め区間については、当該非通行止め区間が、自動車による移動に利用可能のものか否かを判別するようにできる。
また、通行止め開始直後においては、非通行止め区間を移動して、通行止め区間を横断している自動車からプローブ情報が送信されて来る確率は低い。このため、通行止め開始直後においては、「横断不可」などというように、通行止め区間に接続された非通行止め区間から他の通行止め区間への移動は不可であると判別される。しかし、時間の経過と共に、非通行止め区間を移動する自動車からのプローブ情報が届き始めるので、これを監視し、分析することによって、通行止め区間に接続された非通行止め区間から他の通行止め区間への移動の可否を正確に判別することができる。
なお、上述したように、収集サーバ5から同一時刻における当該区間上の過去のプローブ情報の提供を受けることにより、当該区間上の平素時の通行量に基づき、確率推定により横断不可と判別できる場合もある。この場合においても、通行止め開始直後の時刻に対応する過去のプローブ情報だけでなく、当該時刻から一定期間の過去のプローブ情報に基づいて、平素時における通行量を把握する。そして、通行止め当日における通行止め開始直後の時刻から一定期間のプローブ情報から通行止め当日の通行量を把握する。この当日の通行量と、同時間帯の過去の通行量とから、通行止め区間に接続された非通行止め区間から他の通行止め区間への移動の可否を判別することもできる。
そして、横断等可否判別部114は、例えば、図6に示した例の場合には、非通行止め区間として特定されたリンクLa~Ll、LA、LGのそれぞれについて、それらが通行止め区間に接続されるノードを起点として、移動に利用可能なリンクか否を判別する。そして、その判別結果を、横断等可否情報DB107に格納する。
図7は、横断等可否情報DB107の格納データの例について説明するための図である。横断等可否情報DB107に格納される横断可否情報は、いわゆるヘッダー情報として、情報ID、対象エリア、対象日時、事由、特異日を備える。また、横断可否情報は、非通行止め区間ごとの移動の可否に関する判別情報として、ノードID、リンク列、移動可否、更新日時、その他の情報を有する。
情報IDは、当該横断等可否情報を一意に特定するための識別情報である。対象エリアは、対象となる通行止め区間と、この通行止め区間に接続された非通行止め区間とが存在する大まかなエリアを示す情報である。対象日時は、当該通行止め区間において、通行止めが実施される時間範囲(時間帯)を示す情報である。事由は、当該通行止めが行われる理由である。特異日は、当該通行止め区間の通行止めが実施された日が、例えば、週末(土曜日、日曜日)、祝日、年末、年始などといった、普通とは異なる特別な日である場合に、これが示される。
ノードIDは、通行止め区間を構成するリンクの始点または終点であり、また、通行止め区間に対して接続される非通行止め区間の接続端でもある。また、リンク列は、ノードIDによって特定されるノードを通じて接続され、本来は移動(通行)が可能である2つの非通行止め区間(リンク)のリンクIDからなる。移動可否は、リンク列によって示された2つの非通行止め区間における移動(通行)の可否を示す情報である。
通行可否は、この実施の形態では、「0:不明」、「1:通行可」、「2:通行不可」の3値によって表現される。なお、「0:不明」は、いわゆる初期値であり、時間の経過とともに、「1:通行可」か「2:通行不可」かのいずれかに更新される。なお、一定時間経過しても、自動車による移動に利用されていない場合には、「2:通行不可」に判別されることになる。もちろん、「2:通行不可」を初期値とし、移動に利用された非通行止め区間について、「1:通行可」に更新するというように、2値により管理してもよい。
更新日時は、移動可否がいつ書き換えられたのか(更新されたのか)を示す日時情報である。その他の情報としては、例えば、ノードの種別、リンクの種別など、必要となる情報を格納するようにできる。
そして、図7に示した横断等可否情報は、図6に示したように把握された通行止め区間、非通行止め区間に対応して形成されたものである。そして、図6のノードNaに注目する。この場合、非通行止め区間Laと非通行止め区間Lbとの間の相互の移動、非通行止め区間Laと非通行止め区間LAとの間の相互の移動、非通行止め区間Lbと非通行止め区間LAとの間の相互の移動が可能であることが判別されている。また、図6のノードNbに注目すると、非通行止め区間Lcと非通行止め区間Ldとの間の相互の移動は不可、すなわち、通行止め区間の横断ができないと判別されている。
このような判別結果が、他のノードNc、Nd、Ne、Nfのそれぞれを起点とする非通行止め区間に対しても判別され、その判別結果が、横断等可否情報の一部として記録されることになる。これにより、図7に示した横断等可否情報によれば、非通行止め区間La、Lb、LAは、移動が可能なリンクであって、ルート探索で選択できるリンクであると把握できる。また、非通行止め区間Lc、Ldは、移動が不能なリンクであって、ルート探索で選択できないリンクであると把握できる。
判別結果提供部120は、例えば、端末装置3からの要求に応じて、横断等可否判別部114によって横断等可否情報DB107に作成された横断等可否情報を抽出し、これを要求元の端末装置に対して提供する処理を行う。
このように、判別サーバ1は、配信サーバ4、収集サーバ5から必要情報を取得し、通行止め区間に接続された非通行止め区間を通じて、他の非通行止め区間に移動できるかどうかを判別して、この判別結果を端末装置に提供する機能を実現する。
<判別サーバ1の処理のまとめ>
図9は、判別サーバ1で行われる横断等可否判別処理を説明するためのフローチャートである。図9に示すフローチャートの処理は、取得する通行止め情報ごとに、判別サーバ1の制御部102によって実行される処理である。制御部102は、所定のタイミングごとに、図9に示す処理を実行し、各部を制御して横断等可否判別、すなわち、通行止め区間に接続された非通行止め区間を通じて、他の非通行止め区間に移動可能か否かの判別を行う。
図9に示す処理が実行されると、まず、通行止め情報取得部111が機能して、配信サーバ4にアクセスし、未取得の通行止め情報を取得して、記憶装置103に格納する(ステップS101)。次に、区間等特定部112が機能して、取得した通行止め情報と、地図情報DB104と、道路NWDB105とを用いて、図6を用いて説明したように、通行止め区間と当該通行止め区間に接続された非通行止め区間とを特定する(ステップS102)。
この後、通行止め情報の通行止め対象日時によって特定される通行止め時間範囲において、プローブ情報取得部113が機能する。この場合、プローブ情報取得部113は、当該時間範囲において通行止めとなる通行止め区間に接続された非通行止め区間上に現在位置があるプローブ情報を収集サーバ5から取得して、プローブ情報格納部106に格納する(ステップS103)。
次に、横断等可否判別部114が機能し、図6に示したように把握される非通行止め区間上に、プローブ情報の現在位置情報により特定される位置をプロットするようにして、プローブ情報の送信元の自動車の移動経過を把握する。そして、プローブ情報の送信元の自動車が、非通行止め区間から他の通行止め区間に移動したことが判別できた場合に、当該非通行止め区間の間の移動ができたと判別できる(ステップS104)。当該移動の判別は、図8を用いて説明したように、双方向について判別される。
そして、横断等可否判別部114は、ステップS104の判別結果に基づいて、横断等可否情報DB107の対応する横断等可否情報を更新する処理を行う(ステップS105)。なお、横断等可否情報DB107に対応する横断等可否情報が存在しなかったとする。
この場合、ステップS105において、横断等可否判別部114は、ステップS101で取得した通行止め情報とステップS104の判別結果とを用いて、図7を用いて説明した横断等可否情報を形成し、これを横断等可否情報DB107に登録する処理を行う。
この後、判別結果提供部120が機能して、端末装置3からの要求に応じて、端末装置3において入力された出発地から目的地までのルート探索に関連する横断等可否情報を要求元の端末装置3に提供する処理を行う(ステップS106)。すなわち、端末装置3からは、例えば、出発地と目的地とを含む横断等可否情報提供要求を送信して来るので、この提供要求の出発地から目的地までのルートに関係する横断等可否情報がある場合に、当該関係のある横断等可否情報(図7)を提供する。そして、制御部102は、処理対象になっている通行止め情報に応じた通行止めの時間範囲が終了したか否かを判別する(ステップS107)。
ステップS107の判別処理において、終了していないと判別した時には、ステップS103からの処理を繰り返す。また、ステップS107の判別処理において、終了したと判別したときには、例えば、取得した通行止め情報に処理済みフラグを更新するなどの所定の終了処理を実行し(ステップS108)、この図9に示す処理を終了する。
なお、図9に示すフローチャートでは、横断等可否情報の生成、更新と、端末装置3からの要求に応じて横断等可否情報の提供とを行うようにしたが、これに限るものではい。横断等可否情報の生成、更新と、端末装置3からの要求に応じて横断等可否情報の提供とを別々の処理として行うようにしてももちろんよい。
このように、判別サーバ1は、通行止めが行われることを、通行止め情報を取得することにより認識した場合に、通行止め区間と、当該通行止め区間に接続される非通行止め区間とを特定する。そして、自動車からのプローブ情報を用いて、通行止め区間に接続される非通行止め区間を利用して、他の非通行止め区間に移動可能か否かを判別し、現に自動車で移動可能な非通行止め区間と、自動車で移動不能な非通行止め区間とを判別できる。この判別結果を端末装置3に提供できる。これにより、端末装置3においては、自動車で移動不能な非通行止め区間はルート探索の対象に含めないようにして、ルート探索を行うようにすることができる。
[端末装置3の構成]
図10は、実施の形態のナビゲーションシステムの端末装置3の構成について説明するためのブロック図である。送受信アンテナ301A及び無線通信部301は、ネットワーク2を通じての通信機能を実現する。制御部302は、図示しないが、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリなどが接続されて構成されたいわゆるマイクロプロセッサであり、種々のプログラムを実行して端末装置3の各部を制御する。
操作部303は、電源のオン/オフボタンや幾つかのファンクションボタンなど、複数のいわゆるハードウェアキーを備え、使用者からの指示入力を受け付ける。記憶装置304は、ハードディスクとそのドライバとを備え、データの書き込み、読み出し、書き換え、削除などを行う。また、記憶装置304は、種々の処理の途中結果を保持する作業領域としても用いられる。
地図情報DB305は、判別サーバ1の地図情報DB104と同様に、ルート案内に利用可能な市街図、道路図、広域図、地方図、全国図を表示するための地図情報を記憶する。道路NWDB306は、判別サーバ1の道路NWDB105と同様に、経路探索に用いられる道路に関するネットワークデータ(図5)を記憶保持する。
交通情報受信アンテナ307A及び交通情報受信部307は、例えば、FM放送に多重化されている交通情報を受信して、自機で利用可能な情報に変換する機能を有する。また、交通情報受信部307は、高速道路上において電波ビーコンとして送信されている交通情報を受信して利用可能にしたり、主要幹線道路において光ビーコンとして送信されている交通情報を受信して利用可能にしたりする機能を備える場合もある。
GPSアンテナ308A及びGPS部308は、自機の現在位置を測位する機能を実現する。また、端末装置3は、ユーザインターフェースとして、タッチパネル309を備える。タッチパネル309は、LCDなどの薄型の表示部(表示装置)309Dの表示画面の全面に対応するようにタッチセンサ309Sを設けて構成されたものであり、表示機能と入力機能とを実現する。従って、タッチパネル309の表示部にメニュー等を表示して、使用者からのタッチ入力を受け付け、その入力情報に応じた処理を制御部302において実行するといったことが可能にされる。
音声出力処理部310及びスピーカ311は、音声メッセージなどの出力機能を実現する。従って、音声出力処理部310及びスピーカ311を通じて、ナビゲーション処理の実行時には、音声による案内メッセージなどが放音される。情報取得部312は、判別サーバ1から通行止め情報と横断等可否情報を取得する処理を行う。具体的に、情報取得部312は、使用者によって入力するようにされた少なくとも出発地と目的地とを示す情報を含む、横断等可否情報の提供要求を形成して判別サーバ1に送信する。そして、情報取得部312は、当該横断等可否情報の提供要求に応じて、判別サーバ1から提供される通行止め情報と横断等可否情報を取得し、これを記憶装置304に記録して、自機において利用可能にする。
ルート探索部313は、道路NWDB306のネットワークデータを用い、タッチパネル309を通じて受け付けた出発地、経由地、目的地に基づいてルート探索を行う。この場合に、ルート探索部313は、情報取得部312を通じて取得し、記憶装置304に格納した通行止め情報と横断等可否情報をも参照する。そして、ルート探索部313は、通行止め区間と、移動が不能と判別された非通行止め区間は、ルート探索の対象にしないようにして、ルート探索を行う。
ルート案内処理部314は、表示部309Dに地図情報とルート探索部313でのルート探索結果とGPS部308を通じて測位される自機の現在位置とを表示して、ナビゲーション(ルート案内)を行う。ルート案内処理部314は、表示部309Dに表示される表示情報だけでなく、音声出力処理部310及びスピーカ311を通じて放音する音声メッセージを併用してナビゲーションを行う。
このように、端末装置3は、判別サーバ1からの通行止め情報と横断等可否情報とについても考慮したルート探索機能を実現する。これにより、通行止め区間だけでなく、通行止め区間に接続された非通行止め区間であって、現に移動ができていない非通行止め区間については、ルート探索に用いないようにすることができる。
<端末装置3の処理のまとめ>
図11は、端末装置3で行われる処理を説明するためのフローチャートである。図11のフローチャートの処理は、端末装置3に対して、出発地、目的地、必要な場合には1以上の経由地を入力するようにする処理の実行が指示された場合に、制御部302において実行される。まず、制御部302は、タッチパネル309を通じて出発地、目的地、必要に応じて1以上の経由地といった、ルート探索に必要な情報の入力を受け付ける(ステップS201)。また、ステップS201の処理では、例えば、時間優先、一般道路優先といった種々のルート探索のモード選択などもできるようにされる。
次に、制御部302は、情報取得部312を制御し、判別サーバ1に横断等可否情報の提供要求を送信し、判別サーバ1より通行止め情報と横断等可否情報の提供を受けて、これを取得する(ステップS202)。なお、ステップS202において取得された通行止め情報と横断等可否情報は、記憶装置304に格納されて端末装置3で利用できるようにされる。
この後、制御部302は、ルート探索部313を制御し、通行止め情報と横断等可否情報とを考慮し、出発地から目的地までのルートを探索する(ステップS203)。ステップS203のルート探索では、通行止め情報と横断等可否情報とを利用することによって、通行止め区間と当該通行止め区間に接続された非通行止め区間であって、現に移動に利用されていない非通行止め区間については、ルート探索では用いないようにする。
そして、制御部302は、ステップS203でのルート探索結果を表示部309Dに表示出力して使用者に提示し(ステップS204)、タッチパネル309を通じて、ルート案内に用いるルートの使用者による選択入力を受け付ける(ステップS205)。そして、適切にルート案内に用いるルートの選択がされたか否かを判別する(ステップS206)。ステップS206の判別処理において、適切にルート案内に用いるルートの選択がされたと判別したときには、制御部302は、選択されたルートをルート案内に用いるルートとして、ルート案内処理部314に設定する(ステップS207)。そして、ルート案内処理部314は、制御部302の制御の下、ルート案内処理を開始する(ステップS208)。
この後、制御部302は、目的地近傍に到着したり、ルート案内を終了させる操作が行われたりするといった所定の終了事象が発生したか否かを判別する(ステップS209)。ステップS209の判別処理において、所定の終了事象は発生していないと判別したときには、ステップS209判別処理を繰り返すようにして、所定の終了事象の発生を待つ。また、ステップS209の判別処理において、所定の終了事象が発生したと判別したときには、表示部309Dの表示は、図11に示す処理の開始前の状態に戻すなどの所定の終了処理を実行し(ステップS210)、この図11の処理を終了する。
また、ステップS206の判別処理において、適切にルート案内に用いるルートの選択がされていないと判別したときには、制御部302は、ルート案内処理の中止が指示されたか否かを判別する(ステップS211)。ステップS211の判別処理において、ルート案内処理の中止は指示されていないと判別したときには、ステップS201からの処理を繰り返すようにし、出発地、目的地などの指示入力からやり直すことができるようにされる。また、ステップS211の判別処理において、ルート案内処理の中止が指示されたと判別したときには、所定の終了処理を行って(ステップS210)、この図11に示す処理を終了する。
このように、端末装置3は、判別サーバ1から通行止め情報と横断等可否情報との提供を受けて、これらの情報をも考慮したルート探索を行う。これにより、通行止め区間と、当該通行止め区間に接続された非通行止め区間であって、現に移動に利用されていない非通行止め区間とについては、ルート探索には用いないようにすることがでる。従って、実際に通行できないリンク(道路)をルート探索に用いないようにして、実際に移動が可能な適切なルートの探索を行うことができる。
なお、上述の説明では、非通行止め区間から他の非通行止め区間に移動可能かどうかを判別するようにした。換言すれば、通行止め区間と非通行止め区間との両方が接続されるノードを基準に考えて、自動車の移動ができない非通行止め区間(リンク)が2本以上連続して存在した場合に、当該リンク列はルート探索には利用できないと判別しているのと同じであるといえる。
[実施の形態の効果]
実施の形態のナビゲーションシステムにおいては、判別サーバ1が、通行止め情報を取得して、通行止め区間(通行止めとなるリンク(道路))と通行止めとなる時間範囲を特定することができる。更に、判別サーバ1は、特定した当該通行止め区間に接続された非通行止めリンクを特定することもできる。そして、通行止めとなる時間範囲において、非通行止め区間を利用し、他の非通行止め区間に現に移動ができているか否かを、複数の自動車からのプローブ情報を用いて判別することができる。
具体的に、通行止め区間に接続された非通行止め区間の例として、通行止め区間を横断するように設けられている2つリンク(道路)がある場合を考える。すなわち、図8(A)を用いて説明したように、通行止め区間C1、C2と非通行止め区間UK1、UK2とで十字路を構成している場合である。この場合に、判別サーバ1は、非通行止め区間UK1から非通行止め区間UK2への移動が可能か否か、逆に、非通行止め区間UK2から非通行止め区間UK1への移動が可能か否かを、プローブ情報に基づいて判別できる。
そして、判別サーバ1は、通行止め区間に接続された非通行止め区間ごとに判別した他の非通行止め区間への移動の可否の判別結果を、ナビゲーション機能を備えた端末に提供できる。従って、端末装置では、判別サーバ1から判別結果を考慮して、ルート探索を行うことができる。これにより、通行止めにはされていないものの、通行止め区間を横断することができない非通行止め区間については、ルート探索には用いないようにして、目的地に対して、滞りなく、かつ、確実に向かうことができるルートの探索を行うことができる。
また、この実施の形態のナビゲーションシステムの場合には、単に通行止め区間を横断できる非通行止め区間を判別できるだけではない。図8(B)、(C)にその一例を示したように、通行止め区間に対して、種々の態様で接続されている非通行止め区間について、他の非通行止め区間に移動可能かどうか、すなわち、ルート探索に使用できるリンクか否かを判別できる。これにより、通行止め区間に加えて、通行止め区間に接続された種々の非通行止め区間についての実際の自動車による移動状況をも加味して、信頼性の高いルート探索を行ってルート案内が可能なナビゲーションシステムが実現できる。
[変形例]
上述した実施の形態のナビゲーションシステムでは、判別サーバ1より、通行止め情報(図2)と横断等可否情報(図7)の提供を受けて、端末装置3において、ルート探索を行うようにした。しかし、これに限るものではない。すなわち、ルート探索をも判別サーバ1において行うようにすることもできる。この場合には、判別サーバ1に対して、端末装置3が備えていたルート探索部313と同様のルート探索部を設ける。従って、端末装置3には、ルート探索部313を設ける必要がなくなる。また、判別サーバ1に端末装置3から送信されて来るルート探索要求を、接続端101T及び通信I/Fを通じて取得するルート探索要求取得部を設ける。更に、判別サーバ1の判別結果提供部120に替えて、ルート探索結果提供部を設ける。
そして、端末装置3より、ルート探索に必要となる出発地、目的地、必要な場合には1以上の経由地を含むルート探索要求を形成し、これを判別サーバ1に送信する。この機能は、端末装置3の情報取得部312が実現できる。この場合、判別サーバ1は、上述した実施の形態の場合と同様に、通行止め情報取得部111、区間等特定部112、プローブ情報取得部113、横断等可否判別部114が機能して、図7を用いて説明した横断等可否情報を生成する。更に、判別サーバ1は、新たに設けたルート探索要求取得手段を通じて、ルート探索要求を取得する。そして、新たに設けたルート探索部により、端末装置3からのルート探索要求に含まれる出発地、目的地、存在する場合には1以上の経由地に基づき、道路NWDB105を参照すると共に、横断等可否情報DB107の情報をも参照してルート探索を行う。そして、判別サーバ1は、得られたルート探索結果を、新たに設けたルート探索結果提供部を通じて端末装置3に提供する。この場合、ルート案内に必要になる地図情報やネットワークデータについても、判別サーバ1から端末装置3に提供してもよい。
これにより、端末装置3では、判別サーバ1からのルート探索結果をルート案内処理部314に設定するようにして、ルート案内を行うことができる。従って、端末装置3では、ルート探索を行わなくても済むので、端末装置3の負荷を軽減できる。また、ルート案内に必要になる地図情報やネットワークデータについても、判別サーバ1から端末装置3が提供を受ける場合には、端末装置3に地図情報DB305や道路NWDB306を設ける必要もない。従って、タブレットPCやスマートホンなどの携帯端末でナビゲーション機能を実現する場合に好適なナビゲーションシステムが構築できる。
また、上述した実施の形態においては、自動車用のナビゲーションシステムの場合を例にして説明したがこれに限るものではない。例えば、歩行者用ナビゲーションシステムや自転車用ナビゲーションシステムなどにも適用できる。この場合には、歩行者が携帯するスマートホンから送信される歩行者用のプローブ情報を用いたり、自転車の利用者が携帯するスマートホンから送信される歩行者用のプローブ情報を用いたりすることになる。プローブ情報の送信元が、自動車なのか、歩行者なのか、自転車の利用者なのかは、事前にプローブ情報を送信するスマートホンに送信元の種別を示す情報を登録しておき、これをプローブ情報に含めるようにすればよい。自動車用のプローブ情報の場合には、車種などの自動車特有の情報が含まれるので、これを用いて判別可能である。
また、同じ送信元からの複数のプローブ情報を監視し、送信元の移動経路や最高移動速度などに基づいて、送信元が自動車か、歩行者か、自転車かを判別することも可能である。
また、図7を用いて説明した横断等可否情報を当日分だけでなく、過去分についても蓄積しておき、同じ区間が、同じ事由により通行止めになった場合に、過去の判別結果をも考慮して、非通行止め区間を通じての移動状況を判別するようにしてもよい。この場合には、現時点に取得したプローブ情報によっては、他の非通行止め区間への移動の可否が判別できない非通行止め区間について、過去に移動の可否の判別結果に応じて判別することができる。この場合には、新たに取得するプローブ情報によって最終的に特定することが望ましい。特に、過去に移動可であった非通行止め区間については、新たに取得するプローブ情報によって、現に移動可であることを確認する必要がある。
また、過去のプローブ情報も蓄積しておき、過去に同じ通行止め区間において、同じ事由で通行止めが行われた場合に、現時点のプローブ情報が少ない場合には、まず、過去のプローブ情報を用いて、横断等の可否の判別を行う。すなわち、非通行止め区間の他の非通行止め区間への移動の可否の判別を行い、これを仮の判別結果とする。そして、現時点のプローブ情報を用いて、適切に非通行止め区間の他の非通行止め区間への移動の可否の判別を行えるようになるまで、当該仮の判別結果を考慮して、ルート探索を行うようにすることもできる。
また、判別サーバ1から端末装置3への横断等可否情報の提供は、端末装置3からの要求により、判別サーバ1から提供するようにしたが、これに限るものではない。例えば、判別サーバ1に登録されている端末装置3に対しては、端末装置3の現在位置に応じた横断等可否情報を自動的に配信することも可能である。
[その他]
上述した実施の形態の説明からも分かるように、請求項の各手段と実施の形態の各装置の各部とは以下のように対応する。請求項のサーバ装置の通行止め情報取得手段、特定手段、プローブ情報取得手段のそれぞれの機能は、実施の形態の判別サーバ1の通行止め情報取得部111、区間等特定部112、プローブ情報取得部113が実現している。また、請求項のサーバ装置の判別手段、提供手段のそれぞれの機能は、実施の形態の判別サーバ1の横断等可否判別部114、判別結果提供部120が実現している。
また、請求項の端末装置の判別結果取得手段、受付手段、探索手段、案内処理手段のそれぞれの機能は、実施の形態の端末装置3の情報取得部312、タッチパネル309、ルート探索部313、ルート案内処理部314が実現している。
また、請求項のサーバ装置の要求取得手段の機能は、実施の形態の判別サーバ1に設けられることになるルート探索要求取得部が実現する。請求項のサーバ装置の探索手段の機能は、実施の形態の判別サーバ1に設けることになるルート探索部が実現する。また、請求項のサーバ装置の探索結果提供手段の機能は、実施の形態の判別サーバ1の判別結果提供部120に替えて設けられることになる探索結果提供部が実現する。また、請求項の端末装置の探索要求提供手段、探索結果取得手段の機能は、実施の形態の端末装置3の主に情報取得部312が実現する。
また、図10のフローチャートの処理を行う方法が、この発明による通行状態判別方法の一実施の形態が適用されたものである。
1…通行状態判別サーバ装置、101T…接続端、101…通信I/F、102…制御部、103…記憶装置、104…地図情報DB、105…道路NWDB、106…プローブ情報格納部、107…横断等可否情報DB、110…横断等判定処理部、111…通行止め情報取得部、112…区間等特定部、113…プローブ情報取得部、114…横断等可否判別部、120…判定結果提供部、2…ネットワーク、2B(1)、2B(2)…基地局またはアクセスポイント、3、3(1)、3(2)、3(3)…端末装置、301A…送受信アンテナ、301…無線通信部、302…制御部、303…操作部、304…記憶装置、305…地図情報DB、306…道路NWDB、307A…交通情報受信アンテナ、307…交通情報受信部、308A…GPSアンテナ、308…GPS部、309…タッチパネル、309D…表示部、309S…タッチセンサ、310…音声出力処理部、311…スピーカ、312…情報取得部、313…ルート探索部、314…ルート案内処理部、4…通行止め情報配信サーバ装置、5…プローブ情報収集サーバ装置

Claims (7)

  1. サーバ装置と端末装置とがネットワークを通じて接続されて構成されるナビゲーションシステムであって、
    前記サーバ装置は、
    通行止め区間を示す区間情報と、通行止めとなる時間範囲を示す時間帯情報とを有する通行止め情報を取得する通行止め情報取得手段と、
    前記区間情報によって示される前記通行止め区間に接続される非通行止め区間を特定する特定手段と、
    現在位置と現在時刻とを含み、車両から順次に送信されるプローブ情報の内、前記通行止めとなる時間範囲において、前記非通行止め区間上の車両から送信されたプローブ情報を取得するプローブ情報取得手段と、
    取得された前記プローブ情報に基づいて、前記非通行止め区間ごとに他の非通行止め区間への移動の可否を判別する判別手段と、
    前記判別手段での前記非通行止め区間ごとの判別結果を、前記端末装置に提供する提供手段と
    を備え、
    前記端末装置は、
    前記サーバ装置から提供される前記判別結果を取得する判別結果取得手段と、
    少なくとも、出発地と目的地の指示入力を受け付ける受付手段と、
    取得した前記判別結果を考慮して、前記出発地から前記目的地までのルートを探索する探索手段と、
    前記探索手段で探索されたルートを辿るように案内を行う案内処理手段と
    を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  2. サーバ装置と端末装置とがネットワークを通じて接続されて構成されるナビゲーションシステムであって、
    前記サーバ装置は、
    通行止め区間を示す区間情報と、通行止めとなる時間範囲を示す時間帯情報とを有する通行止め情報を取得する通行止め情報取得手段と、
    前記区間情報によって示される前記通行止め区間に接続される非通行止め区間を特定する特定手段と、
    現在位置と現在時刻とを含み、車両から順次に送信されるプローブ情報の内、前記通行止めとなる時間範囲において、前記非通行止め区間上の車両から送信されたプローブ情報を取得するプローブ情報取得手段と、
    取得された前記プローブ情報に基づいて、前記非通行止め区間ごとに他の非通行止め区間への移動の可否を判別する判別手段と、
    前記端末装置からの少なくとも出発地と目的地とを含むルート探索要求を取得する要求取得手段と、
    前記探索要求に含まれる前記出発地から前記目的地までのルートを、前記判別手段での判別結果を考慮して探索する探索手段と、
    前記探索手段での探索結果を前記探索要求の送信元の前記端末装置に提供する探索結果提供手段と
    を備え、
    前記端末装置は、
    少なくとも、出発地と目的地の指示入力を受け付ける受付手段と、
    少なくとも前記出発地と前記目的地を含む前記ルート探索要求を前記サーバ装置に提供する探索要求提供手段と、
    前記サーバ装置からの前記探索結果を取得する探索結果取得手段と、
    取得した前記探索結果が示すルートを辿るように案内を行う案内処理手段と
    を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  3. サーバ装置と端末装置とがネットワークを通じて接続されて構成されるナビゲーションシステムの前記サーバ装置であって、
    通行止め区間を示す区間情報と、通行止めとなる時間範囲を示す時間帯情報とを有する通行止め情報を取得する通行止め情報取得手段と、
    前記区間情報によって示される前記通行止め区間に接続される非通行止め区間を特定する特定手段と、
    現在位置と現在時刻とを含み、車両から順次に送信されるプローブ情報の内、前記通行止めとなる時間範囲において、前記非通行止め区間上の車両から送信されたプローブ情報を取得するプローブ情報取得手段と、
    取得された前記プローブ情報に基づいて、前記非通行止め区間ごとに他の非通行止め区間への移動の可否を判別する判別手段と、
    前記判別手段での前記非通行止め区間ごとの判別結果を、前記端末装置に提供する提供手段と
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  4. サーバ装置と端末装置とがネットワークを通じて接続されて構成されるナビゲーションシステムの前記サーバ装置であって、
    通行止め区間を示す区間情報と、通行止めとなる時間範囲を示す時間帯情報とを有する通行止め情報を取得する通行止め情報取得手段と、
    前記区間情報によって示される前記通行止め区間に接続される非通行止め区間を特定する特定手段と、
    現在位置と現在時刻とを含み、車両から順次に送信されるプローブ情報の内、前記通行止めとなる時間範囲において、前記非通行止め区間上の車両から送信されたプローブ情報を取得するプローブ情報取得手段と、
    取得された前記プローブ情報に基づいて、前記非通行止め区間ごとに他の非通行止め区間への移動の可否を判別する判別手段と、
    前記端末装置からの少なくとも出発地と目的地とを含むルート探索要求を取得する要求取得手段と、
    前記探索要求に含まれる前記出発地から前記目的地までのルートを、前記判別手段での判別結果を考慮して探索する探索手段と、
    前記探索手段での探索結果を前記探索要求の送信元の前記端末装置に提供する探索結果提供手段と
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  5. サーバ装置と端末装置とがネットワークを通じて接続されて構成されるナビゲーションシステムの前記端末装置であって、
    前記サーバ装置は、通行止め区間を示す区間情報と、通行止めとなる時間範囲を示す時間帯情報とを有する通行止め情報を取得する通行止め情報取得手段と、前記区間情報によって示される前記通行止め区間に接続される非通行止め区間を特定する特定手段と、現在位置と現在時刻とを含み、車両から順次に送信されるプローブ情報の内、前記通行止めとなる時間範囲において、前記非通行止め区間上の車両から送信されたプローブ情報を取得するプローブ情報取得手段と、取得された前記プローブ情報に基づいて、前記非通行止め区間ごとに他の非通行止め区間への移動の可否を判別する判別手段と、前記判別手段での前記非通行止め区間ごとの判別結果を、前記端末装置に提供する提供手段とを備えるものであり、
    前記サーバ装置から提供される前記判別結果を取得する判別結果取得手段と、
    少なくとも、出発地と目的地の指示入力を受け付ける受付手段と、
    取得した前記判別結果を考慮して、前記出発地から前記目的地までのルートを探索する探索手段と、
    前記探索手段で探索されたルートを辿るように案内を行う案内処理手段と
    を備えることを特徴とする端末装置。
  6. サーバ装置と端末装置とがネットワークを通じて接続されて構成されるナビゲーションシステムの前記端末装置であって、
    前記サーバ装置は、通行止め区間を示す区間情報と、通行止めとなる時間範囲を示す時間帯情報とを有する通行止め情報を取得する通行止め情報取得手段と、前記区間情報によって示される前記通行止め区間に接続される非通行止め区間を特定する特定手段と、現在位置と現在時刻とを含み、車両から順次に送信されるプローブ情報の内、前記通行止めとなる時間範囲において、前記非通行止め区間上の車両から送信されたプローブ情報を取得するプローブ情報取得手段と、取得された前記プローブ情報に基づいて、前記非通行止め区間ごとに他の非通行止め区間への移動の可否を判別する判別手段と、前記端末装置からの少なくとも出発地と目的地とを含むルート探索要求を取得する要求取得手段と、前記探索要求に含まれる前記出発地から前記目的地までのルートを、前記判別手段での判別結果を考慮して探索する探索手段と、前記探索手段での探索結果を前記探索要求の送信元の前記端末装置に提供する探索結果提供手段とを備えるものであり、
    少なくとも、出発地と目的地の指示入力を受け付ける受付手段と、
    少なくとも前記出発地と前記目的地を含む前記ルート探索要求を前記サーバ装置に提供する探索要求提供手段と、
    前記サーバ装置からの前記探索結果を取得する探索結果取得手段と、
    取得した前記探索結果が示すルートを辿るように案内を行う案内処理手段と
    を備えることを特徴とする端末装置。
  7. サーバ装置と端末装置とがネットワークを通じて接続されて構成されるナビゲーションシステムの前記サーバ装置で用いられる通行状態判別方法であって、
    通行止め情報取得手段が、通行止め区間を示す区間情報と、通行止めとなる時間範囲を示す時間帯情報とを有する通行止め情報を取得する通行止め情報取得工程と、
    特定手段が、前記区間情報によって示される前記通行止め区間に接続される非通行止め区間を特定する特定工程と、
    プローブ情報取得手段が、現在位置と現在時刻とを含み、車両から順次に送信されるプローブ情報の内、前記通行止めとなる時間範囲において、前記非通行止め区間上の車両から送信されたプローブ情報を取得するプローブ情報取得工程と、
    判別手段が、取得された前記プローブ情報に基づいて、前記非通行止め区間ごとに他の非通行止め区間への移動の可否を判別する判別工程と
    を有することを特徴とする通行状態判別方法。
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