JP7043978B2 - 鉄骨を切断する方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばH型鋼や角パイプからなる鉄骨を切断用トーチを用いて切断するための方法及び装置に関する。
従来、切断用トーチを用いて鉄骨を切断する方法及び装置として、特許文献1に記載されるものが知られている。この装置は、鉄骨を把持するクランプと、当該鉄骨の表面に前記切断用トーチの火口を近接させながら当該切断用トーチを当該表面に沿って移動させる移動手段と、を備え、前記クランプ及び前記移動手段による鉄骨の把持及び切断用トーチの移送は遠隔操作によって行われる。
特開2007-146571号公報
前記のように切断用トーチの火口を鉄骨の表面に近接させながら当該表面に沿って移動させる方法では、切断を完了するまでに長い時間を要する。これは作業効率の向上の著しい妨げとなる。
本発明の目的は、鉄骨を短時間で効率よく切断することが可能な方法及び装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本願の発明者らは、従来のように切断用トーチの火口を鉄骨表面に沿って移動させるのではなく、比較的大きな火口をもつ切断用トーチを鉄骨に対してその切断面と平行な方向に離れた位置に配置し、当該切断用トーチから当該鉄骨に向けて前記切断面に沿う供給方向に火炎を当てるとともに鉄骨の酸化による切断のための切断酸素を供給しながら、前記切断面に沿う方向であって前記供給方向と直交する送り方向に前記切断用トーチを移動させて前記切断面に沿って前記鉄骨を切断する方法に想到した。この方法によれば、鉄骨の表面に沿って切断用トーチを動かす従来の切断方法に比べて作業時間を著しく短縮することが可能である。
しかしながら、この切断方法では、前記火口から前記鉄骨の表面までの距離が一定しておらず、当該鉄骨の切断面の大きさや形状によっては、前記切断面のうち前記火口から離れた部位やトーチからみて他の部位の背後に隠れた部位等に切断不良が生じやすい。このようにして生じた未切断部位を切断するために大型の前記切断用トーチの向き及び位置を大きく変更して反対の側から火炎及び切断酸素を再供給することは、却って作業効率の向上の妨げとなるおそれがある。しかも、当該切断用トーチの向き及び位置を変更している間にそれまで熱せられていた鉄骨の温度が低下してしまうので、効率はさらに低下する。
かかる問題点を解決するため、本発明者らは、前記切断用トーチを第1送り方向に移動させて前記切断面の一部を切断した後、その切断終了位置から当該切断用トーチをそのままの姿勢で前記第1送り方向と逆の第2送り方向に移動させることに想到した。このような切断用トーチの逆行は、前記第1方向の切断によって既に熱せられている鉄骨の温度が低下する前に前記第1方向と反対の第2方向の切断を迅速に開始することにより、当該第1送り方向の送りによって切断されなかった部位を効率よく切断することを可能にする。
本発明は、このような観点からなされたものである。すなわち、本発明により提供されるのは、鉄骨をその長手方向と直交する切断面に沿って切断するための方法であって、前記鉄骨を保持装置により保持することと、前記切断面の端の位置またはそれよりも外側の位置に切断開始位置を設定することと、前記切断面を挟んで前記切断開始位置と反対側の当該切断面の端の位置またはそれよりも外側の位置に第1切断終了位置を設定することと、前記保持装置により保持した前記鉄骨に対して前記切断面に沿う方向に離れた位置に切断用トーチを配置しかつ当該切断用トーチの火口から前記切断面に沿う供給方向に火炎を当てるとともに鉄骨の酸化のための酸素を供給しながら当該切断用トーチを前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで前記供給方向に直交する第1送り方向に移動させることにより前記切断面の一部を切断することと、前記第1切断終了位置に前記切断用トーチを停止させた後、当該第1切断終了位置から前記第1送り方向と逆の第2送り方向に前記切断用トーチを移動させることにより、前記第1送り方向の移動によって切断されなかった前記鉄骨の部位の少なくとも一部を切断することと、を含む。
前記鉄骨の保持について、例えば、前記保持装置は第1把持部材及び第2把持部材を含み、前記鉄骨の保持は当該第1把持部材及び第2把持部材によって前記第1送り方向及び前記第2送り方向と平行な把持方向に前記鉄骨を把持することを含むのが良い。この場合、当該鉄骨を把持している前記第1把持部材及び前記第2把持部材の位置に基づいて前記切断開始位置及び前記第1切断終了位置を設定することが可能になる。
前記第2送り方向の前記切断用トーチの移動による切断を終了する位置である第2切断終了位置は、適宜設定することが可能である。当該第2切断終了位置は、例えば、前記切断面の大きさ及び形状の少なくとも一方に基づいて決定されてもよいし、前記第1送り方向の前記切断用トーチの移動による切断後に前記切断面に残された未切断部位に基づいて決定されてもよい。
また、本発明によれば、鉄骨をその長手方向と直交する切断面に沿って切断するための切断装置が提供される。この切断装置は、前記切断面に沿う把持方向に把持する第1把持部材及び第2把持部材と、当該第1把持部材及び当該第2把持部材を前記把持方向に動かして前記鉄骨の把持及び開放を行わせる把持駆動部と、火口を有し、当該火口から前記鉄骨に対して火炎と当該鉄骨の酸化のための酸素を供給することが可能な切断用トーチと、前記鉄骨に対して前記切断面に沿う方向に離れた位置でかつ当該切断用トーチの火口が前記鉄骨を向く特定姿勢に当該切断用トーチを保持するとともに、当該特定姿勢を維持したまま当該切断用トーチを前記火口から前記火炎及び前記酸素が供給される供給方向と直交する方向であって前記切断面に沿う方向である第1送り方向及びその逆の第2送り方向に移動させることが可能なトーチ送り部と、前記第1把持部材及び前記第2把持部材の位置を検出する把持位置検出器と、前記第1把持部材の位置に基づいて前記把持方向について前記切断面の端の位置またはそれよりも外側の位置に切断開始位置を設定するとともに前記第2把持部材の位置に基づいて前記把持方向について前記切断開始位置と反対側の当該切断面の端の位置またはそれよりも外側の位置に第1切断終了位置を設定する位置設定部と、前記切断用トーチの火口から前記切断面に沿う供給方向に火炎を当てさせるとともに前記鉄骨の酸化のための酸素を供給させながら当該切断用トーチを前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで前記第1送り方向に移動させ、かつ、前記第1切断終了位置に前記切断用トーチを停止させた後、当該第1切断終了位置から前記第1送り方向と逆の第2送り方向に前記切断用トーチを移動させるように、前記切断用トーチ及び前記トーチ送り部の作動を制御する切断制御部と、を備える。
この装置において、前記切断制御部は、切断制御モードとして、前記切断用トーチを前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで移動させた時点で当該切断用トーチの移動及び当該切断用トーチの作動を終了するように前記トーチ送り部の作動を制御する第1制御モードと、前記切断用トーチを前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで移動させ、さらに当該第1切断終了位置から前記第1送り方向と逆の第2送り方向に前記切断用トーチを移動させるように前記トーチ送り部の作動を制御する第2制御モードと、を有し、前記切断装置は、前記切断制御部の前記切断制御モードを切換えるモード切換部をさらに備えることが、好ましい。このような切断制御部とモード切換部との組み合わせは、例えば前記切断用トーチの前記切断開始位置から前記第1切断終了位置までの移動のみで前記鉄骨の十分な切断が行われる場合に前記第1制御モードを指定することにより、前記切断用トーチの無駄な移動すなわち前記第1切断終了位置から前記第2送り方向への移動を回避することを可能にする。
前記モード切換部は、例えば、前記切断面の情報についての入力を受ける情報入力部と、当該情報入力部により入力された前記切断面の情報に基づいて前記切断制御部の前記切断制御モードを決定するモード決定部と、を有するものが、よい。当該情報入力部と当該モード決定部との組み合わせによれば、使用者が前記切断面の情報を入力するだけでその切断面に適した制御モードが自動的に決定される。
前記モード切換部は、あるいは、前記切断制御モードの選択についての選択指令の入力を受ける選択入力部と、前記切断制御部の前記切断制御モードを前記選択指令によって選択された切断制御モードに決定するモード決定部と、を有するものが、好適である。当該選択入力部と当該モード決定部との組み合わせは、使用者が前記切断制御モードを自由に選択することを可能にする。
前記モード切換部は、あるいは、前記切断用トーチが前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで移動することによる前記切断面の切断状況を検出する切断状況検出部と、当該切断状況検出部により検出される切断状況に基づいて前記切断制御部の前記切断制御モードを決定するモード決定部と、を有するものでもよい。当該切断状況検出部と当該モード決定部との組み合わせは、前記切断状況に基づいて好ましい切断制御モードを自動的に決定することが可能である。
あるいは、前記モード切換部は、前記第1切断完了位置に前記切断用トーチが到達した段階で切断作業を終了させるための切断終了指令操作を受ける終了指令操作部と、前記切断用トーチが前記第1切断終了位置に到達した後の判定期間内に前記終了指令操作部に前記切断終了指令操作が与えられたか否かを判定する操作判定部と、を含み、前記切断制御部は、前記判定期間内に前記切断終了指令操作が与えられたと前記操作判定部が判定した場合にはその時点で前記切断動作を終了させ、前記判定期間内に前記切断終了指令操作が与えられなかったと前記操作判定部が判定した場合には前記第1切断終了位置から前記第2送り方向への前記切断用トーチの移動を開始させるように前記トーチ送り部を作動させるものでもよい。このような終了指令操作部、操作判定部及び切断制御部の組み合わせは、前記切断用トーチが第1切断終了位置に到達した時点での前記鉄骨の切断状況に基づいてオペレータが第2送り方向への移動による切断を終了するか否か、つまり第1及び第2制御モードのいずれを選択するか、の判断を行うことを可能にする。
あるいは、前記モード切換部は、前記第1切断完了位置に前記切断用トーチが到達した後も切断作業を継続させるための切断継続指令操作を受ける継続指令操作部と、前記切断用トーチが前記第1切断終了位置に到達した後の判定期間内に前記継続指令操作部に前記切断継続指令操作が与えられたか否かを判定する操作判定部と、を含み、前記切断制御部は、前記判定期間内に前記切断継続指令操作が与えられなかったと前記操作判定部が判定した場合には当該第1切断終了位置で前記切断動作を終了させ、前記判定期間内に前記切断継続指令操作が与えられたと前記操作判定部が判定した場合には前記第1切断終了位置から前記第2送り方向への前記切断用トーチの移動を開始させるように前記トーチ送り部を作動させるものでもよい。このような継続指令操作部、操作判定部及び切断制御部の組み合わせは、前記切断用トーチが第1切断終了位置に到達した時点での前記鉄骨の切断状況に基づいてオペレータが第2送り方向への移動による切断を開始するか否か、つまり第1及び第2制御モードのいずれを選択するか、の判断を行うことを可能にする。
前記第2送り方向への前記切断用トーチの移動による切断を終了する第2切断終了位置については、自由に設定することが可能である。当該第2切断終了位置は、前記切断開始位置と同等の位置であってもよい(つまり切断用トーチが完全往復してもよい)し、あるいは、前記切断開始位置と前記第1切断終了位置との間の位置であってもよい。いずれの場合も、前記位置設定部は、前記切断開始位置及び前記第1切断終了位置に加えて前記第2切断終了位置を決定するように構成されていることが、より好ましい。
例えば、前記モード切換部が前記情報入力部を有する態様では、前記位置設定部は、前記情報入力部により入力された前記切断面の情報に基づいて前記第2切断終了位置を決定することが、可能である。
また、前記モード切換部が前記切断状況検出部を有する態様では、前記位置設定部は、当該切断状況検出部により検出された前記切断状況に基づいて前記第2切断終了位置を決定することが、可能である。
本発明のそれぞれの実施形態に係る切断装置が取り付けられる作業機械の例である解体機を示す概略側面図である。 前記切断装置の切断装置本体を左斜め前から見た斜視図である。 前記切断装置本体を右斜め前から見た斜視図である。 前記切断装置本体の右側面図である。 H型鋼からなる鉄骨の切断面に対して切断用トーチを第1送り方向に送る工程を示す断面図である。 H型鋼からなる鉄骨の切断面に対して切断用トーチを第2送り方向に送る工程を示す断面図である。 角パイプからなる鉄骨の切断面に対して切断用トーチを第1送り方向に送る工程を示す断面図である。 角パイプからなる鉄骨の切断面に対して切断用トーチを第2送り方向に送る工程を示す断面図である。 前記切断用トーチを構成するチップの縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る切断装置のコントローラの機能構成を示すブロック図である。 前記第1の実施の形態に係る前記コントローラの切断制御についての演算制御動作を示すフローチャートである。 従来の切断方法の例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る切断装置のコントローラの機能構成を示すブロック図である。 前記第2の実施の形態に係る前記コントローラの切断制御についての演算制御動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る切断装置のコントローラの機能構成を示すブロック図である。 前記第3の実施の形態に係る切断装置での切断状況の検出を示す断面図である。 前記第3の実施の形態に係る前記コントローラの切断制御についての演算制御動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る切断装置のコントローラの機能構成を示すブロック図である。 前記第4の実施の形態に係る前記コントローラの切断制御についての演算制御動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る切断装置のコントローラの機能構成を示すブロック図である。 前記第5の実施の形態に係る前記コントローラの切断制御についての演算制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図1は、以下に説明する本発明のそれぞれの実施形態に係る切断装置が搭載される作業機械の一例である解体機を示す。この解体機は、下部走行体1と、この下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体2と、ブーム3と、アーム4と、破砕装置5と、前記切断装置と、を備える。前記上部旋回体2は、旋回フレーム2aやその上に搭載される運転室2bを含む。前記ブーム3は前記上部旋回体3の前部に起伏可能に装着されている。前記破砕装置5は前記ブーム3の先端部に着脱可能に装着されている。
前記ブーム3は、この実施形態では、前記上部旋回体2の前部に起伏可能に装着される基部とその反対側の先端部とを有する第1ブーム部材3aと、基部及びその反対側の先端部を有して該先端部に前記破砕装置5が着脱可能に装着される第2ブーム部材3bと、前記第1ブーム部材3aの先端部と前記第2ブーム部材3bの基部との間に介在する中間部材3cと、前記上部旋回体2に対して前記第1ブーム部材3aを起伏させる第1ブームシリンダ3dと、前記第1ブーム部材3aに対して前記中間部材3cを回動させる中間ブームシリンダ3fと、前記中間部材3cに対して前記第2ブーム部材3bを回動させる第2ブームシリンダ3eと、を有する。
前記破砕装置5は、開閉可能な一対の破砕爪5aを有する。当該一対の破砕爪5aの開閉方向の移動によって、鉄骨を挟む、或いは挟んだ状態でねじ切る等の破砕動作を行う。当該破砕装置5と前記第2ブーム部材3bとの間には破砕装置シリンダ6が開設され、当該破砕装置シリンダ6の伸縮によって当該破砕装置5が回動する。
前記切断装置は、前記鉄骨を把持しながらこれを切断するものである。このような切断対象である鉄骨の長さや切断面の形状、大きさは限定されない。当該鉄骨の切断面の例を図5~図8に示す。
図5及び図6は、H型鋼からなる鉄骨10Aの切断面を示している。当該鉄骨10Aは、一対のフランジ11,12とウェブ13とを一体に有する。前記ウェブ13は前記切断面において縦方向に延び、前記一対のフランジ11,12は前記切断面において前記ウェブ13の両端から横方向の両側に突出する。
図7及び図8は、角パイプからなる鉄骨10Bの切断面を示している。当該鉄骨10Bは、前記切断面において横方向に延びる一対の横壁15,16と、前記切断面において縦方向に延びる一対の縦壁17,18と、を有する。前記横断面において、前記一対の縦壁17,18の上端は前記横壁15の両端にそれぞれ一体につながり、前記一対の縦壁17,18の下端は前記横壁16の両端にそれぞれ一体につながる。
前記切断装置は、前記アーム14に支持される切断装置本体20を備える。この切断装置本体20の構造は、以下に説明するそれぞれの実施の形態において共通する。
前記切断装置本体20は、前記第2ブーム部材13bの中間部位に前記アーム4を介して支持される。当該アーム4は、前記第2ブーム部材3bに回動可能に連結される基部と、その反対側の先端部と、を有し、当該先端部に吊下げ部材7を介して前記切断装置20が吊り下げられる。前記アーム4は、伸縮可能な構造、例えばテレスコピック構造を有する。当該アーム4と前記第2ブーム部材3bとの間にはアームシリンダ8が介在し、当該アームシリンダ8の伸縮によって前記アーム4が前記第2ブーム部材3bに対して回動する。
前記切断装置本体20は、図2~図4に示すような支持本体部30、把持装置40、切断用トーチ50及びトーチ送り部60を有する。
前記支持本体部30は、前記吊下げ部材7を介して前記アーム4の先端部に連結されるとともに、前記把持装置40を支持する。換言すれば、前記把持装置40は前記支持本体部30に連結されて当該支持本体部30を介して前記アーム14に支持される。
前記支持本体部30は、第1支持部材31と、第2支持部材32と、旋回連結部34と、旋回駆動モータ36と、を有する。前記第1支持部材31は、前記吊下げ部材7に連結される上端部31aと、その反対側の下端部31bと、を有する。前記第2支持部材32は、前記旋回連結部34を介して前記第1支持部材31の下端部に連結されるとともに、前記把持装置40に連結されてこれを保持する。前記旋回連結部34は、前記第1支持部材31に対して前記第2支持部材32が前記第1支持部材31の長手方向(図2~図4に示される姿勢では上下方向)と直交する方向(図2~図4に示される姿勢では水平方向)の軸回りに相対的に旋回可能となるように第1及び第2支持部材31,32を相互に連結する。前記旋回駆動モータ36は、前記旋回連結部34に連結され、前記第1支持部材31に対して前記第2支持部材32を相対的に旋回させるように作動する。
前記把持装置40は、前記第2支持部材32に連結されるとともに、前記鉄骨をその長手方向と直交する方向であって前記切断面と平行な方向である把持方向(図5~図8に示す例では上下方向)に把持する装置である。当該把持装置40は、第1把持部材42Aと、第2把持部材42Bと、把持駆動部44と、を有する。
前記第1及び第2把持部材42A,42Bは前記把持方向に互いに間隔をおいて配置され、当該第1及び第2把持部材42A,42B同士の間に前記鉄骨を挟み込むように前記把持駆動部44によって駆動される。第1及び第2把持部材42A,42Bは、互いに対向する把持面42a,42bをそれぞれ有し、当該把持面42a,42bが前記鉄骨の表面に押圧された状態で当該鉄骨を前記把持方向に把持することが可能である。
前記把持駆動部44は、前記第1及び第2把持部材42A,42Bを保持するとともに、当該第1及び第2把持部材42A,42Bを前記把持方向に動かして前記鉄骨の把持及び開放を行わせる。具体的に、当該把持駆動部44は、第1保持部材45Aと、第2保持部材45Bと、ケーシング46と、図示されない把持駆動機構と、を有する。
前記第1及び第2保持部材45A,45Bは、それぞれ前記第1及び第2把持部材42A,42Bに連結されて当該第1及び第2把持部材42A,42Bを保持する。具体的に、前記第1保持部材45Aは当該第1保持部材45Aから前記第1把持部材42Aが前記把持方向と直交する第1突出方向に突出する姿勢で当該第1把持部材42Aを保持する。同様に、前記第2保持部材45Bは当該第2保持部材45Bから前記第2把持部材42Bが前記第1突出方向と平行な第2突出方向に突出する姿勢で当該第2把持部材42Bを保持する。
前記ケーシング46は、前記把持方向に延びるとともに、前記第2支持部材32に連結される。当該ケーシング46は、前記第1及び第2保持部材45A,45Bが前記把持方向にスライド可能となるように当該第1及び第2保持部材45A,45Bを保持する。
前記把持駆動機構は、前記第1及び第2保持部材45A,45Bをこれらが互いに前記把持方向に近接及び離間する方向(互いに逆の方向)に動かす。この実施の形態に係る把持駆動機構は、前記ケーシング46に格納される図略の送りねじ機構と、これに連結される把持駆動モータ48と、を有する。前記送りねじ機構は、前記ケーシング46に沿って延びるとともに当該ケーシング46に回転可能に支持される送りねじと、前記第1及び第2保持部材45A,45Bにそれぞれ固定されるとともに前記送りねじと螺合する一対のナットと、を有する。前記把持駆動モータ48は前記送りねじを正逆方向に駆動することにより前記第1及び第2保持部材45A,45Bを開閉方向、つまり前記把持方向に沿って互いに接近及び離間する方向、に動かす。
前記送りねじの軸方向の一方の半部には正方向の雄ねじが形成されてこれに前記第1保持部材45Aに固定されたナットが螺合し、前記送りねじの軸方向の他方の半部には逆方向の雄ねじが形成されてこれに前記第2保持部材45Bに固定されたナットが螺合している。従って、前記送りねじの回転によって前記第1及び第2保持部材45A,45Bは同時に互いに逆の方向(接近及び離間する方向)に駆動される。あるいは、前記第1及び第2保持部材45A,45Bのそれぞれに専用の送りねじ及び把持駆動モータが与えられてもよい。
本発明において第1及び第2把持部材を動かすための機構は前記送りねじ機構に限定されない。当該機構は、例えば、第1及び第2把持部材のそれぞれに連結されながら前記把持方向に伸縮することにより当該第1及び第2把持部材を動かす一対の油圧シリンダにより構成されてもよい。また、前記本体支持部30が省略されて前記把持装置40の例えば前記ケーシング46が直接前記アーム4の先端部に連結されてもよい。
前記ケーシング46と前記第2支持部材32との間には、前記第1及び第2把持部材42A,42Bのうちの一方が他方に先行して鉄骨に当接した場合にも当該第1及び第2把持部材42A,42Bによる良好な把持が可能となるように当該第2支持部材32に対する当該ケーシング46の相対変位を許容する位置調整機構が介在していることが、好ましい。当該位置調整機構は、例えば、前記第2支持部材32に対する前記ケーシング46の相対位置について予め設定された正規の位置に当該ケーシング46を弾性的に保持するとともに、前記第1及び第2把持部材42A,42Bのうちの一方が他方に先行して鉄骨に当接することにより当該一方にのみ荷重が作用した場合に当該荷重に応じて前記ケーシング46の前記第2支持部材32に対する相対変位を許容するバネ部材によって構成されることが可能である。このような位置調整機構は、鉄骨が構造物内の所定位置に固定されていて変位不能な場合にも第1及び第2把持部材42A,42Bが円滑に当該鉄骨を把持することを可能にする。
前記切断用トーチ50は、前記鉄骨を加熱しながらこれに切断酸素を供給して当該鉄骨に酸化反応を起こさせることにより当該鉄骨を切断する。具体的に、当該切断用トーチ50は火口52を有し、当該火口52から前記鉄骨に対してその加熱のための火炎と前記酸化反応のための酸素である切断酸素とを供給する。
前記切断用トーチ50は、詳細には、図9に示すようなチップ54と、図示されないバルブ装置と、を有し、前記チップ54の先端が前記火口52を構成する。
前記チップ54の内部には、その中心軸上に位置する切断酸素流路56と、当該切断酸素流路56の周囲に同軸で配列される複数の燃料ガス流路57及び予熱酸素流路58と、が形成されている。前記燃料ガス流路57及び前記予熱酸素流路58をそれぞれ通じて燃料ガス及びその燃焼のための予熱酸素が噴射され、当該燃料ガスが燃焼することにより前記火炎が形成される。当該燃料ガスと当該予熱酸素は前記チップ54内あるいはそれよりも上流側のミキサーで混合されてから前記火口52より噴射されてもよい。
前記バルブ装置は、前記各流路56~58の上流側に配置される複数の開閉バルブを含む。当該開閉バルブは、当該流路56~58とそれぞれのガス(燃料ガスまたは酸素)の供給源との間に介在し、当該供給源から当該流路56~58へのガスの供給を許容する状態と阻止する状態とに切換えられるように個別に開閉する。
前記トーチ送り部60は、前記切断用トーチ50を保持しながらこれを第1送り方向及びこれと逆の第2送り方向に移動させるように構成されている。具体的に、当該トーチ送り部60は、前記把持装置40が前記鉄骨を把持した状態において、当該鉄骨に対して前記切断面に沿う方向に離れた位置でかつ前記切断用トーチ50の火口52が前記鉄骨を向く特定姿勢に当該切断用トーチ50を保持するとともに、当該特定姿勢を維持したまま前記第1及び第2送り方向に前記切断用トーチ50を移動させることが可能となるように、前記把持装置40に連結されている。前記第1送り方向は、前記火口52から前記火炎及び前記酸素が供給される供給方向(図5~図8に示される状態では左方向)と直交する方向であって前記切断面に沿う方向(図2~図4に示される切断装置本体20においては前記把持方向と平行な方向;図5~図8に示される状態では下方向)であり、前記第2送り方向は前記第1送り方向と逆の方向(図5~図8に示される状態では上方向)である。換言すれば、図2~図4に示される前記切断装置本体20では、前記トーチ送り部60が前記切断用トーチ50を移動させる方向である第1及び第2送り方向と前記把持装置40が鉄骨を把持する前記把持方向とが平行となるように、当該トーチ送り部60と当該把持装置40とが相互に連結されている。
具体的に、前記トーチ送り部60は、トーチ保持部62と、ガイドレール66と、トーチ送り機構と、を有する。
前記トーチ保持部62は、前記切断用トーチ50を保持する部分であり、平板状のトーチ固定板63と、前記第1及び第2送り方向と平行な方向(図2~図4では上下方向)に延びる可動カバー64と、を有する。前記切断用トーチ50は前記トーチ固定板63に固定され、当該トーチ固定板63は前記切断用トーチ50の火口52が前記供給方向を向く姿勢で前記可動カバー64に固定される。
前記ガイドレール66は、前記把持装置40のケーシング46に複数の連結板22を介して連結されるとともに、前記可動カバー64が前記第1及び第2送り方向に移動可能となるように当該可動カバー64を支持する。具体的に、前記ガイドレール66は前記第1及び第2送り方向に延びる角柱状をなし、前記可動カバー64は前記ガイドレール66に対して外嵌しながら当該ガイドレール64に沿ってスライドすることが可能な形状を有する。当該ガイドレール66は、前記ケーシング46とともに、あるいは前記ケーシング46に代えて、前記本体支持部30の第2支持部材32に連結されてもよい。
前記トーチ送り機構は、前記トーチ保持部62をこれに保持される前記切断用トーチ50とともに前記第1及び第2送り方向に動かす。ここに開示される実施の形態に係る把持駆動機構は、前記ガイドレール66に格納される図略の送りねじ機構と、これに連結されるトーチ送りモータ68と、を有する。前記送りねじ機構は、前記ガイドレール66に沿って延びるとともに当該ガイドレール66に回転可能に支持される送りねじと、前記可動カバー64に固定されるとともに前記送りねじと螺合するナットと、を有する。前記トーチ送りモータ68は前記送りねじを正逆方向に駆動することにより前記可動カバー64さらにはこれにトーチ固定板63を介して連結される前記切断用トーチ50をその特定姿勢を保ったまま前記第1及び第2送り方向に平行移動させる。
本発明の第1の実施の形態に係る切断装置は、前記の切断装置本体20に加え、図10に示すようなコントローラ70、複数のセンサ及び入力装置84をさらに備える。
前記コントローラ70は、例えばマイクロコンピュータからなる演算制御装置であり、前記上部旋回体12に搭載されるとともに、前記切断装置本体20に電気的に接続されてその把持動作及び切断動作を制御する。
前記複数のセンサは、前記切断装置本体20の作動状態の検出信号である電気信号を生成して前記コントローラ70に入力する。具体的に、当該複数のセンサは、把持接触センサ81A,81B、把持位置センサ82A,82B及び切断位置センサ83を含む。
前記把持接触センサ81A,81Bは、前記第1及び第2把持部材42A,42Bにそれぞれ設けられ、当該第1及び第2把持部材42A,42Bの前記把持面42a,42bがそれぞれ切断対象である鉄骨の表面に接触しているか否かの検出を行う。前記鉄骨の表面は、例えば図5及び図6に示される前記鉄骨10Aではフランジ11,12の外側面11a,12aであり、図7及び図8に示される前記鉄骨10Bでは横壁15,16の外側面15a,16aである。前記把持接触センサ81A,81Bは、例えば前記把持面42a,42bと前記鉄骨の表面との接触圧に相当する電気信号を生成するロードセルからなり、当該電気信号を把持接触検出信号として前記コントローラ70に入力する。
前記把持位置センサ82A,82Bは、前記把持方向についての前記第1及び第2把持部材42A,42Bのそれぞれの位置(より詳しくは各把持面42a,42bの位置)である第1把持位置及び第2把持位置の検出をそれぞれ行う。前記把持位置センサ82A,88Bは、例えば前記把持装置40における前記ケーシング46の所定位置に設けられて当該所定位置から前記第1及び第2把持部材42A,42Bの所定部位までの前記把持方向の距離を検出する距離センサにより構成される。あるいは、把持位置検出器として前記把持位置センサ82A,82Bに代えて前記把持駆動モータ48の回転量を検出するエンコーダが採用されてもよい。前記把持位置センサ82A,82Bは、前記第1及び第2把持位置に関する情報に対応する電気信号を生成してこれを把持位置検出信号として前記コントローラ70に入力する。
前記切断位置センサ83は、前記第1及び第2送り方向についての前記切断用トーチの位置である切断位置の検出をそれぞれ行う。前記切断位置センサ83は、例えば前記トーチ送り部60における前記ガイドレール66の所定位置に設けられて当該所定位置から前記切断用トーチ50または前記トーチ保持部62の所定部位までの第1及び第2送り方向の距離を検出する距離センサにより構成される。あるいは、切断位置検出器として前記切断位置センサ83に代えて前記トーチ送りモータ68の回転量を検出するエンコーダが採用されてもよい。前記切断位置センサ83は、前記切断位置に関する情報に対応する電気信号を生成してこれを切断位置検出信号として前記コントローラ70に入力する。
前記入力装置84は、例えば操作盤からなり、切断対象となる鉄骨の切断面に関する情報である切断面情報についてのオペレータによる入力を受ける情報入力部として機能する。前記切断面情報は、例えば図5~図8に示されるような切断面の形状やサイズである。当該入力装置84は当該切断面情報を電気信号として前記コントローラ70に入力する。
前記コントローラ70は、前記切断装置本体20の動作を制御するための機能として、図10に示すような把持制御部71、位置設定部72、切断制御部73及びモード決定部74を有する。
前記把持制御部71は、前記把持接触センサ81A,81Bにより検出される接触の有無と前記把持位置センサ82により検出される第1及び第2把持位置についての情報とに基づいて前記把持装置40の駆動を制御する。具体的には、前記把持駆動モータ48に制御信号を入力することによりその作動を制御する。
前記位置設定部72は、前記把持位置センサ82により検出される前記第1及び第2把持位置に基づいて切断開始位置、第1切断終了位置及び第2切断終了位置を決定する。
前記切断開始位置は、前記切断用トーチ50を作動させて鉄骨の切断を開始するための位置である。前記位置設定部72は、前記第1及び第2把持部材42A,42Bによる鉄骨の把持が完了している時の前記第1把持位置(第1把持部材42Aの把持面42aの位置)を基準に、前記把持方向について前記切断面の端の位置(図5では上側フランジ11の外側面11aの位置;図7では上側横壁17の外側面17aの位置)またはそれよりも外側(図5及び図7では上側)の位置に切断開始位置を設定する。
前記第1切断終了位置は前記切断開始位置から前記切断用トーチ50を図5及び図7に示すように前記第1送り方向に移動させることによる第1の切断を終了する位置である。前記位置設定部72は前記把持が完了している時の前記第2把持位置(第2把持部材42Bの把持面42bの位置)を基準に、前記把持方向について前記切断開始位置と反対側の当該切断面の端の位置(図6では下側フランジ12の外側面12aの位置;図8では下側横壁18の外側面18aの位置)またはそれよりも外側(図6及び図8では下側)の位置に第1切断終了位置を設定する。
前記第2切断終了位置は前記第1切断終了位置から前記切断用トーチ50を図6及び図8に示すように前記第2送り方向に移動させることによる第2の切断を終了する位置である。前記位置設定部72は、前記切断面情報に基づいて前記第2切断終了位置を設定する。例えば図5及び図6に示すようなH型鋼からなる鉄骨10Aの切断においては、第1切断終了位置の近傍においてウェブ13の存在が下側フランジ12への切断酸素の円滑な供給を妨げやすく、よって当該フランジ12の一部が切断されにくくなるため、前記位置設定部72は当該フランジ12のすぐ上方の位置に第2切断終了位置を設定する。また、図7及び図8に示すような角パイプからなる鉄骨10Bの切断においては、手前側の縦壁18の存在が奥側の縦壁17への切断酸素の円滑な供給を妨げやすく、よって当該縦壁17全体が切断されにくくなるため、前記位置設定部72は前記切断開始位置と同等の位置に前記第2切断終了位置を設定する。
前記切断制御部73は、前記切断用トーチ50及び前記トーチ送り部60のトーチ送りモータ68に制御信号を入力することによって当該切断用トーチ50による鉄骨の切断動作を制御するものであり、その切断制御モードとして第1制御モードと第2制御モードとを有する。第1制御モードは、前記切断用トーチ50の火口52から前記切断面に沿う供給方向(図5~図8では左方向)に火炎を当てさせるとともに鉄骨の酸化のための切断酸素を供給させながら当該切断用トーチ50を前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで前記第1送り方向に移動させ、かつ、前記第1切断終了位置に前記切断用トーチ50が到達した時点でそのまま切断用トーチ50の作動及び移動を停止させて切断動作を終了させる切断制御モードである。前記第2制御モードは、前記切断用トーチ50を前記第1切断終了位置で停止させた後、さらに、当該第1切断終了位置から前記第2送り方向に前記切断用トーチ50を移動させ、第2切断終了位置で当該切断用トーチの作動及び移動を停止させて切断動作を終了するように、前記切断用トーチ50及び前記トーチ送り部60の作動を制御する切断制御モードである。
前記モード決定部74は、前記入力装置84により入力される切断面情報に基づいて、前記切断制御部73の切断制御モードを決定する。例えば、前記切断面の幅寸法すなわち前記供給方向と平行な方向の寸法(図5~図8では左右方向の寸法)が大きく、あるいは切断面の形状が複雑であるために、第1送り方向への切断用トーチ50の移動のみでは前記供給方向について切断面の奥側の部分(図5~図8では左側の部分)が切断されない可能性がある場合、前記モード決定部74は前記切断制御モードを前記第2制御モードに決定する。逆に、前記切断面の前記幅寸法が小さく、あるいは切断面の形状が比較的単純であるために、第1送り方向への切断用トーチ50の移動のみで前記切断面の十分な切断が行われる場合、前記モード決定部74は前記切断制御モードを前記第1制御モードに決定する。
次に、前記切断装置を用いて鉄骨を切断するための方法の一例を、図11のフローチャートも併せて参照しながら説明する。当該フローチャートは、前記コントローラ70の前記切断制御部73が行う演算制御動作を示す。
1)初期状態
鉄骨の切断作業が行われる前の初期状態では、把持装置40の第1及び第2把持部材42A,42B並びに切断用トーチ50を初期位置にセットするようにコントローラ70の把持制御部71及び切断制御部73がそれぞれ把持駆動部44及びトーチ送り部60を制御する。前記第1及び第2把持部材42A,42Bの初期位置は、例えば、図2~図4に示すように当該第1及び第2把持部材42A,42Bが互いに最も離間した位置である。前記切断用トーチ50の初期位置は、例えば、前記第1把持部材42Aから前記第2把持部材42Bと反対の側に最も離れた位置(図2~図4では最も上側の位置)である。
2)鉄骨に対する切断装置本体20の位置決め
運転室2b内のオペレータの操作によってブーム3やアーム4が動かされることにより、鉄骨に対する切断装置本体20の位置決めが行われる。具体的には、前記把持方向について前記第1及び第2把持部材42A,42Bの間に前記鉄骨が介在して当該鉄骨の把持が可能となる位置に切断装置本体20がセットされる。
3)鉄骨の把持
前記の位置決めが終了した後、例えばオペレータが把持指令スイッチを操作することにより、コントローラ70の把持制御部71が把持駆動部44の把持駆動モータ48に制御信号を入力して第1及び第2把持部材42A,42Bをこれらが互いに接近する方向に駆動させる。そして、当該第1及び第2把持部材42A,42Bの把持面42a,42bがそれぞれ鉄骨の表面に接触したことを把持接触センサ81A,81Bが検出した時点で前記把持制御部71は前記把持駆動モータ48の作動を停止させて把持動作を終了する。
ここで、前記鉄骨の位置が可変である状態(例えば所定位置に単に載置されている状態)では、前記第1及び第2把持部材42A,42Bのいずれか一方が他方に先行して当該鉄骨に接触しても、当該鉄骨が適宜変位することにより最終的には当該第1及び第2把持部材42A,42Bの間に挟み込まれることが可能である。また、前記把持装置40のケーシング46と前記第2支持部材32との間に既述のような両者の相対変位を許容する位置調整機構が設けられていれば、前記鉄骨が構造物内において固定されていて変位が不能な場合でも当該鉄骨を第1及び第2把持部材42A,42Bが円滑に把持することが可能である。当該位置調整機構が設けられていない場合、第1及び第2把持部材42A,42Bのうち先行して鉄骨に接触する把持部材の把持面と鉄骨との接触圧のみが上昇することになるが、この場合、把持制御部71は、例えば、把持動作を一旦停止してオペレータに把持装置40の位置調整を促す警告を与えるような制御動作を行えばよい。
前記のいずれの場合にも、把持動作が完了した段階で、把持位置センサ82A,82Bにより検出される第1及び第2把持部材42A,42Bの位置(正確にはそれぞれの把持面42a,42bの位置である第1把持位置及び第2把持位置)がその把持された鉄骨の把持方向両端の位置(図5及び図6に示される鉄骨10Aでは上下のフランジ11,12の外側面11a,12aの位置、図7及び図8に示される鉄骨10Bでは上下の横壁15,16の外側面15a,16aの位置)に対応する。
4)切断動作
前記のようにして把持装置40による鉄骨の把持が完了した後、図11のフローチャートに示すような一連の切断動作が行われる。
まず、オペレータは入力装置84に前記鉄骨の切断面情報を入力する(図11のステップS01)。コントローラ70のモード決定部74は、その入力された切断面情報に基づいて切断制御部73の切断制御モードを第1制御モードまたは第2制御モードに決定する(ステップS02)。
前記コントローラ70の切断制御部73は、前記切断面情報及び決定された切断制御モードに基づき、トーチ送り部68による切断用トーチ50の移送の速度であるトーチ送り速度を領域に応じて設定する(ステップS03)。例えば図5に示す鉄骨10Aの場合、フランジ11,12が存在する両端領域では供給方向(火炎が当てられるとともに切断酸素が供給される方向)についての切断面の寸法(フランジ11,12の幅寸法)が大きいため、切断制御部73は当該両端領域におけるトーチ送り速度を低速に設定する。一方、ウェブ13が存在する中間領域では前記供給方向についての切断面の寸法(ウェブ13の幅寸法)が小さいため、切断制御部73は当該中間領域におけるトーチ送り速度を高速に設定する。
一方、前記コントローラ70の位置設定部72は、決定された前記切断制御モードに基づいて切断開始位置及び前記終了位置を設定する(ステップS04)。例えば、当該切断制御モードが第1制御モードである場合、前記位置設定部72は、前記第1把持部材42Aの把持面42aの位置である第1把持位置と同等の位置またはそれよりも把持方向外側(図5~図8では上側)の位置に切断開始位置を設定し、前記第2把持部材42Bの把持面42bの位置である第2把持位置と同等の位置またはそれよりも把持方向外側(図5~図8では下側)の位置に第1切断終了位置を設定する。前記切断制御モードが第2制御モードである場合、前記位置設定部72は、前記切断開始位置及び前記第1切断終了位置に加え、切断面情報に基づいて第2切断終了位置を設定する。例えば図5及び図6に示される鉄骨10Aでは下側のフランジ12よりも少し上側の位置、図7及び図8に示される鉄骨10Bでは切断開始位置と略同等の位置、に前記第2切断終了位置を設定する。
前記のように切断開始及び終了位置の設定が完了した後、切断制御部73はトーチ送りモータ68に制御信号を入力して切断用トーチ50を初期位置から移動させてその設定された切断開始位置にセットする(ステップS05)。そして、運転室2b内に設けられた図示されないスタートスイッチ(入力装置84に設けられたものでもよい)がオペレータによりオンされた時点で(ステップS06でYES)、切断制御部73は、切断用トーチ50に制御信号を入力して所定のガス(燃料ガス及びこれを燃焼させるための予熱酸素と鉄骨の酸化のための切断酸素)を噴射させる(ステップS07)とともに、把持駆動モータ48に制御信号を入力して切断用トーチ50を前記切断開始位置から前記第1切断終了位置に向けて第1送り方向(例えば図5及び図7では下方向)に移動させる(ステップS08)。これにより、前記切断用トーチ50は前記鉄骨に対して供給方向に火炎を当てながら切断酸素を供給して当該鉄骨を前記第1送り方向に沿って順に切断(溶断)することができる。
前記切断用トーチ50の移動中、切断位置センサ83は当該切断用トーチ50の位置すなわち切断位置をリアルタイムで検出し、当該切断位置についての検出信号をコントローラ70に入力する。コントローラ70の切断制御部73は、当該切断用トーチ50の位置が前記第1切断終了位置に合致した時点、つまり当該切断用トーチ50が当該第1切断終了位置に到達した時点で(ステップS09でYES)、当該切断用トーチ50の移送を停止させる(ステップS10)。つまり、当該切断用トーチ50を当該第1切断終了位置に停止させる。
ここで、決定された切断制御モードが第1制御モードである場合(ステップS11でNO)、切断制御部73はそのまま切断用トーチ50からのガスの噴射を停止させて(ステップS12)切断動作を完了する。これに対し、当該切断制御モードが第2制御モードである場合(ステップS11でYES)、切断制御部73は前記把持駆動モータ48を逆方向に作動させることにより、前記切断用トーチ50を前記第1切断終了位置から前記第1送り方向とは逆の第2送り方向に移動させるように把持駆動モータ48を作動させる(ステップS13)。そして、前記切断用トーチ50が前記第2切断終了位置に到達した時点で切断用トーチ50からの噴射を停止させて(ステップS12)切断動作を完了する。
以上説明した切断方法では、比較的大きな火口52をもつ切断用トーチ50を鉄骨に対してその切断面と平行な方向に離れた位置(図5~図8では右側に離れた位置)に配置し、前記火口52から当該鉄骨に向けて前記切断面に沿う供給方向(図5~図8では左方向)に火炎を当てるとともに鉄骨の酸化による切断のための切断酸素を供給しながら、前記切断面に沿う方向であって前記供給方向と直交する方向(第1送り方向及び第2送り方向;図5~図8では下方向及び上方向)に前記切断用トーチ50を移動させて前記切断面に沿って前記鉄骨を切断するので、短時間で効率よく鉄骨の切断を行うことができる。
例えば、図5及び図6に示されるような鉄骨10Aを従来方法、つまり図12に示されるように当該鉄骨10Aの表面に切断用トーチ150を近接させながら当該鉄骨10Aの表面に沿って当該切断用トーチ150を動かす方法では、同図に矢印A1,A2及びA3でそれぞれ示すように、フランジ11,12及びウェブ13のそれぞれについて当該切断用トーチ150の向き及び送り方向を変えて計3回のトーチ送りを行わなければならず、長時間にわたる作業は回避できない。これに対して図5~図8及び図11のフローチャートに示される切断方法によれば、切断用トーチ50の向きを終始一定に保ったまま特定の第1及び第2送り方向に沿って当該切断用トーチ50を移動させるだけで効率よく鉄骨を切断することが可能である。
さらに、前記切断方法では、前記切断開始位置から前記第1切断終了位置までの前記第1送り方向の切断用トーチ50による移動で切断されなかった部位が鉄骨に残っても、その第1切断終了位置から当該切断用トーチ50の姿勢を変えることなく前記第1送り方向と逆の第2送り方向に移動させることにより、それまでの切断で加熱された鉄骨の温度が低下する前に迅速に再切断を開始することができ、これにより、未切断部位も効率よく切断することが可能である。
例えば図5に示される鉄骨10Aの場合、第1送り方向への切断用トーチ50の移動中、ウェブ13の存在で切断酸素が十分に供給されないために図6に示されるように下側フランジ12に未切断部位が残りやすいが、当該下側フランジ12の外側面12aまたはその外側における第1切断完了位置から切断用トーチ50を逆行させることにより、前記下側フランジ12の前記未切断部位を十分な切断酸素の供給によって効果的に切断することが可能である。同様に、図7に示される鉄骨10Bの場合、第1送り方向への切断用トーチ50の移動中、手前側の縦壁18の存在のために図6に示されるように奥側の縦壁17が未切断となる可能性が高いが、この場合も第1切断完了位置から切断用トーチ50を逆行させることにより、前記縦壁17の温度が著しく低下する前にその切断を再開して未切断部位を効果的に切断することが可能である。
さらに、前記の切断装置の切断制御部73は、第1切断終了位置で切断動作を終了させる第1制御モードと第1切断終了位置から第2送り方向への切断用トーチ50の移動による再切断を行わせる第2制御モードとを併有するので、鉄骨の切断面の形状や大きさに応じて最も効率の高い切断制御モードを選択することにより、当該切断面に順応した常に効率の高い切断を行うことが可能である。より具体的に、前記第1の実施の形態に係る切断装置では、情報入力部である入力装置84を通じて入力された切断面情報に基づいてモード決定部が切断制御モードを決定し、その決定された切断制御モードに基づいて切断制御部73が切断制御を実行するので、オペレータが前記切断面情報を入力するだけでその切断面に適した切断制御が自動的に実行されるという効果を奏する。
次に、本発明の第2の実施の形態を図13及び図14を参照しながら説明する。
図13は、この第2の実施の形態に係るコントローラ70の機能構成及び入出力信号を示す。当該コントローラ70は、前記第1の実施の形態に係るコントローラ70と同様に、把持制御部71、位置設定部72、切断制御部73及びモード決定部74を有するが、当該コントローラ70には入力装置84に加え、あるいはこれに代えて、モード選択スイッチ85が接続される。
前記モード選択スイッチ85は、前記コントローラ70の切断制御部73の切断制御モードの選択についての選択指令のオペレータによる入力操作を受ける選択入力部として機能する。つまり、オペレータは前記モード選択スイッチ85を操作することにより、第1制御モード及び第2制御モードの中から実行されるべき切断制御モードを選んでこれを指定することができる。前記モード決定部74は、前記第1及び第2制御モードのうち前記モード選択スイッチ85の操作によって選択されたモードを切断制御部73により実行されるべき切断制御モードに決定し、当該切断制御部73はその決定された切断制御モードを実行する。前記モード選択スイッチ85は、あるいは、前記入力装置84に含まれていてもよい。
図14は、前記第2の実施の形態に係るコントローラ70の切断制御についての演算制御動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、図11に示されるフローチャートのステップS01,S02に代えてステップS21,S22を含む点においてのみ当該フローチャートと相違する。具体的に、ステップS21では切断面情報に加えてモード選択指令がモード選択スイッチ85を通じてコントローラ70に入力される。ステップS22ではモード決定部74が切断制御部73の切断制御モードをその選択されたモードに決定する。
この第2の実施の形態に係る切断装置によれば、オペレータが自らの判断によって切断制御モードを自由に選択することが可能である。
次に、本発明の第3の実施の形態を図15~図17を参照しながら説明する。
図15は、この第3の実施の形態に係るコントローラ70の機能構成及び入出力信号を示す。当該コントローラ70は、前記第1の実施の形態に係るコントローラ70と同様に、把持制御部71、位置設定部72、切断制御部73及びモード決定部74を有するが、この第3の実施の形態に係る切断装置は、第1及び第2の実施の形態に係る切断装置に含まれる複数のセンサに加えて切断状況センサ86を備え、当該切断状況センサ86が前記コントローラ70に接続されている。
前記切断状況センサ86は、前記切断用トーチ50が前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで移動することによる前記切断面の切断状況を検出する切断状況検出部を構成する。具体的に、当該切断状況センサ86は、光学式または超音波式の反射型センサにより構成され、図16に示されるように前記切断用トーチ50と一体に移動するように当該切断用トーチ50の直上の位置(第1送り方向について上流側の位置)に設けられて当該切断状況センサ86から鉄骨の表面までの距離を検出する。従って、図16に示されるように当該切断状況センサ86に対応する位置において鉄骨に未切断部位が残っていれば、検出される距離は前記切断状況センサ86から当該未切断部位までの距離となり、逆に鉄骨が良好に切断されて未切断部位がなければ検出される距離は無限大または鉄骨を超えてその奥に位置する他の物体までの距離となる。
前記切断状況センサ86は、前記の距離に対応する電気信号を生成し、これを切断状況検出信号としてコントローラ70に入力する。
図2~図4に示される切断装置本体20の場合、前記切断状況センサ86は、例えば前記切断用トーチ50とともに前記トーチ固定板63に固定されるのが、よい。切断状況検出器は、あるいは、切断部分の映像を撮影する切断状況カメラであってもよい。
前記コントローラ70のモード決定部74は、前記切断状況センサ86から入力される前記切断状況検出信号に基づいて切断制御モードを決定する。具体的に、前記第1送り方向への前記切断用トーチ50の移動中に切断されるべき鉄骨の部位が実際に切断されたと判断される場合には、前記切断制御モードとして第1制御モードを決定し、切断されるべき鉄骨の部位が切断されずに残っていると判断される場合には、前記切断制御モードとして第2制御モードを決定する。
図17は、前記第3の実施の形態に係るコントローラ70の切断制御についての演算制御動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、図11に示されるフローチャートのステップS02に代え、ステップS08と同時に実行されるステップS31と、ステップS10の後に実行されるステップS32と、を含む点においてのみ当該フローチャートと相違する。前記ステップS31では、切断用トーチ50が第1送り方向に移動する間(ステップS08)、当該切断用トーチ50による鉄骨の切断状況を切断状況センサ86が検出する(ステップS31)。そして、当該切断用トーチ50が第1切断終了位置に到達して(ステップS09でYES)切断用トーチ50の移動が停止した時点で(ステップS10)、それまで検出された鉄骨の切断状況に基づいてモード決定部74が切断制御モードの決定を行う(ステップS32)。これにより、オペレータの特別な入力を要することなく実際の切断状況に基づいて好ましい切断制御モードを自動的に決定することが可能である。
さらに、この第3の実施の形態において、前記コントローラ70の位置設定部72は、前記切断制御モードが前記第2制御モードに決定された場合、検出された切断状況に基づいて第2切断終了位置を設定することも可能である。例えば、当該位置設定部72は、第1送り方向の切断用トーチ50の移動によって切断されなかった未切断部位を第2送り方向の切断用トーチ50の移動によって確実に切断することができるという条件を満たす範囲内でなるべく第1切断終了位置に近い位置に前記第2切断終了位置を設定することにより、切断作業の効率を向上させることが可能である。
次に、本発明の第4の実施の形態を図18及び図19を参照しながら説明する。
図18は、この第4の実施の形態に係るコントローラ70の機能構成及び入出力信号を示す。当該コントローラ70は、前記第2の実施の形態に係るコントローラ70と同様に、把持制御部71、位置設定部72及び切断制御部73を有するが、前記モード決定部74に代えて操作判定部75を有する。また、この第4の実施の形態に係る切断装置は、第2の実施の形態に係る切断装置に含まれるモード選択スイッチ85に代えて運転室2bに設けられる切断終了スイッチ87を備え、当該切断終了スイッチ87が前記コントローラ70に接続されている。
前記切断終了スイッチ87は、第1送り方向への切断用トーチ50の移動による切断作業が終了した段階で切断動作を終了させるためのオペレータによる切断終了指令操作を受ける終了指令操作部として機能する。前記コントローラ70の操作判定部75は、前記切断用トーチ50が前記第1切断終了位置に到達した後の判定期間内に前記切断終了スイッチ87に前記切断終了指令操作が与えられたか否かを判定する。前記切断制御部73は、前記判定期間内に前記切断終了指令操作が与えられたと前記操作判定部75が判定した場合にはその時点で前記切断動作を終了させる一方、前記判定期間内に前記切断終了スイッチ87に前記切断終了指令操作が与えられなかったと前記操作判定部75が判定した場合には前記第1切断終了位置から前記第2送り方向への前記切断用トーチの移動を自動的に開始させるように前記トーチ送り部を作動させる。
図19は、前記第4の実施の形態に係るコントローラ70の切断制御についての演算制御動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、図11に示されるフローチャートのステップS02に代え、ステップS09の後に実行されるステップS41,S42を含む点で当該フローチャートと相違する。前記操作判定部75は、前記切断用トーチ50が前記第1切断終了位置に到達してその移送が停止した後(ステップS08でYES、ステップS09)、所定の判定期間が経過するまでに切断終了スイッチ87に切断終了指令操作が与えられたか否かを判定する(ステップS41,S42)。前記判定期間内に切断終了指令操作が与えられたと前記操作判定部75が判定した場合(ステップS41でYES)、切断制御部73はそのまま切断用トーチ50からの噴射を停止させて切断動作を終了する(ステップS12)。つまり、第1制御モードを実行する。これに対し、前記判定期間内に前記切断終了スイッチ87に前記切断終了指令操作が与えられなかったと前記操作判定部75が判定した場合(ステップS42でYES)、前記切断制御部73はその判定期間が経過した時点で切断用トーチ50を前記第1切断終了位置から第2送り方向に移送させ(ステップS13)、当該切断用トーチ50が第2切断終了位置に到達した時点で(ステップS14でYES)切断用トーチ50からの噴射を停止させる(ステップS12)。つまり、第2制御モードを実行する。
この切断装置によれば、前記切断用トーチが第1切断終了位置に到達した時点での前記鉄骨の切断状況に基づいてオペレータが第2送り方向への移動による切断を終了するか否か、つまり第1及び第2制御モードのいずれを選択するか、の判断を行うことが可能である。
次に、本発明の第5の実施の形態を図20及び図21を参照しながら説明する。
図20は、この第5の実施の形態に係るコントローラ70の機能構成及び入出力信号を示す。当該コントローラ70は、前記第4の実施の形態に係るコントローラ70と同様に、把持制御部71、位置設定部72、切断制御部73及び操作判定部75を有するが、この第5の実施の形態に係る切断装置は、第4の実施の形態に係る切断装置に含まれる前記切断終了スイッチ85に代えて運転室2bに設けられる切断継続スイッチ88を備え、当該切断継続スイッチ88が前記コントローラ70に接続されている。
前記切断継続スイッチ88は、第1送り方向への切断用トーチ50の移動による切断作業が終了した後も切断動作を継続させるためのオペレータによる切断継続指令操作を受ける継続指令操作部として機能する。前記コントローラ70の操作判定部75は、前記切断用トーチ50が前記第1切断終了位置に到達した後の判定期間内に前記切断終了スイッチ88に前記切断継続指令操作が与えられたか否かを判定する。前記切断制御部73は、前記判定期間内に前記切断継続指令操作が与えられなかったと前記操作判定部75が判定した場合にはその時点で前記切断動作を自動的に終了させる一方、前記判定期間内に前記切断継続スイッチ88に前記切断継続指令操作が与えられたと前記操作判定部75が判定した場合には前記第1切断終了位置から前記第2送り方向への前記切断用トーチの移動を開始させるように前記トーチ送り部を作動させる。
図21は、前記第5の実施の形態に係るコントローラ70の切断制御についての演算制御動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、図19に示されるフローチャートのステップS41,S42に代えてステップS51,S52を含む点で当該フローチャートと相違する。前記操作判定部75は、前記切断用トーチ50が前記第1切断終了位置に到達してその移送が停止した後(ステップS08でYES、ステップS09)、所定の判定期間が経過するまでに切断継続スイッチ88に切断継続指令操作が与えられたか否かを判定する(ステップS51,S52)。前記判定期間内に前記切断継続指令操作が与えられなかったと判定された場合(ステップS52でYES)、切断制御部73はそのまま切断用トーチ50からの噴射を停止させて切断動作を終了する(ステップS12)。つまり、第1制御モードを実行する。これに対し、前記判定期間内に前記切断継続指令操作が与えられたと判定された場合(ステップS51でYES)、前記切断制御部73は前記切断用トーチ50を前記第1切断終了位置から第2送り方向に移送させ(ステップS13)、当該切断用トーチ50が第2切断終了位置に到達した時点で(ステップS14でYES)切断用トーチ50からの噴射を停止させる(ステップS12)。つまり、第2制御モードを実行する。
この切断装置によれば、前記切断用トーチが第1切断終了位置に到達した時点での前記鉄骨の切断状況に基づいてオペレータが第2送り方向への移動による切断を継続するか否か、つまり第1及び第2制御モードのいずれを選択するか、の判断を行うことが可能である。
本発明において、位置設定部による第2切断終了位置の設定は必ずしも要しない。例えば、確実な切断を重視して切断面形状や切断状況にかかわらず常に切断開始位置またはその近傍位置に第2切断終了位置が設定されてもよい。あるいは、第2送り方向への切断用トーチの移動中にオペレータにより停止指令が入力された時点で当該移動が停止されてもよい。
さらに、切断制御部は必ずしも第1及び第2制御モードを併有するものに限定されない。例えば、当該切断制御部は常に第2制御モードを実行するものであってもよい。また、切断開始位置及び第1切断終了位置は必ずしも第1及び第2把持位置に基づいて設定されるものに限られない。切断対象である鉄骨のサイズの上限が決まっている場合には、その上限サイズに基づいて切断開始位置及び切断終了位置が固定的に設定されてもよい。あるいは、第1及び第2送り方向が把持装置による把持方向に対して交差した方向であってもよい。
また、本発明に係る切断方法及び装置は、第2送り方向への切断用トーチの移動によって鉄骨の切断面を完全に切断するものに限られない。例えば、当該第2送り方向への切断用トーチの移動後も当該切断面のうちの一部を意図的に残してその部位をねじ切る等の作業が行われてもよい。
20 切断装置本体
40 把持装置
42A 第1把持部材
42B 第2把持部材
44 把持駆動部
50 切断用トーチ
52 火口
56 切断酸素流路
57 燃料ガス流路
58 予熱酸素流路
60 トーチ送り部
70 コントローラ
71 把持制御部
72 位置設定部
73 切断制御部
74 モード決定部
75 操作判定部
82A,82B 把持位置センサ(把持位置検出器)
84 入力装置(情報入力部)
85 モード選択スイッチ(選択入力部)
86 切断状況センサ(切断状況検出器)
87 切断終了スイッチ(終了指令操作部)
88 切断継続スイッチ(継続指令操作部)

Claims (12)

  1. 鉄骨をその長手方向と直交する切断面に沿って切断するための方法であって、
    前記鉄骨を保持装置により保持することと、
    前記切断面の端の位置またはそれよりも外側の位置に切断開始位置を設定することと、
    前記切断面を挟んで前記切断開始位置と反対側の当該切断面の端の位置またはそれよりも外側の位置に第1切断終了位置を設定することと、
    前記保持装置により保持した前記鉄骨に対して前記切断面に沿う方向に離れた位置に切断用トーチを配置しかつ当該切断用トーチの火口から前記切断面に沿う供給方向に火炎を当てるとともに鉄骨の酸化のための酸素を供給しながら当該切断用トーチを前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで前記供給方向に直交する第1送り方向に移動させることにより前記切断面の一部を切断することと、
    前記第1切断終了位置に前記切断用トーチを停止させた後、当該第1切断終了位置から前記第1送り方向と逆の第2送り方向に前記切断用トーチを移動させることにより、前記第1送り方向の移動によって切断されなかった前記鉄骨の部位の少なくとも一部を切断することと、を含む、切断方法。
  2. 請求項1記載の切断方法であって、前記保持装置は第1把持部材及び第2把持部材を含み、前記鉄骨の保持は当該第1把持部材及び第2把持部材によって前記第1送り方向及び前記第2送り方向と平行な把持方向に前記鉄骨を把持することを含み、当該鉄骨を把持している前記第1把持部材及び前記第2把持部材の位置に基づいて前記切断開始位置及び前記第1切断終了位置が設定される、切断方法。
  3. 鉄骨をその長手方向と直交する切断面に沿って切断するための切断装置であって、
    前記切断面に沿う把持方向に把持する第1把持部材及び第2把持部材と、
    前記第1把持部材及び前記第2把持部材を前記把持方向に動かして前記鉄骨の把持及び開放を行わせる把持駆動部と、
    火口を有し、当該火口から前記鉄骨に対して火炎と当該鉄骨の酸化のための酸素を供給することが可能な切断用トーチと、
    前記鉄骨に対して前記切断面に沿う方向に離れた位置でかつ当該切断用トーチの火口が前記鉄骨を向く特定姿勢に当該切断用トーチを保持するとともに、当該特定姿勢を維持したまま当該切断用トーチを前記火口から前記火炎及び前記酸素が供給される供給方向と直交する方向であって前記切断面に沿う方向である第1送り方向及びその逆の第2送り方向に移動させることが可能なトーチ送り部と、
    前記第1把持部材の位置及び前記第2把持部材の位置をそれぞれ検出する把持位置検出器と、
    前記第1把持部材の位置に基づいて前記把持方向について前記切断面の端の位置またはそれよりも外側の位置に切断開始位置を設定するとともに前記第2把持部材の位置に基づいて前記把持方向について前記切断開始位置と反対側の当該切断面の端の位置またはそれよりも外側の位置に第1切断終了位置を設定する位置設定部と、
    前記切断用トーチの火口から前記切断面に沿う供給方向に火炎を当てさせるとともに前記鉄骨の酸化のための酸素を供給させながら当該切断用トーチを前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで前記第1送り方向に移動させ、かつ、前記第1切断終了位置に前記切断用トーチを停止させた後、当該第1切断終了位置から前記第1送り方向と逆の第2送り方向に前記切断用トーチを移動させるように、前記切断用トーチ及び前記トーチ送り部の作動を制御する切断制御部と、を備える、切断装置。
  4. 請求項3記載の切断装置であって、前記切断制御部は、切断制御モードとして、前記切断用トーチを前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで移動させた時点で当該切断用トーチの移動及び当該切断用トーチの作動を終了するように前記トーチ送り部の作動を制御する第1制御モードと、前記切断用トーチを前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで移動させ、さらに当該第1切断終了位置から前記第1送り方向と逆の第2送り方向に前記切断用トーチを移動させるように前記トーチ送り部の作動を制御する第2制御モードと、を有し、前記切断装置は、前記切断制御部の前記切断制御モードを切換えるモード切換部をさらに備える、切断装置。
  5. 請求項4記載の切断装置であって、前記モード切換部は、前記切断面の情報についての入力を受ける情報入力部と、当該情報入力部により入力された前記切断面の情報に基づいて前記切断制御部の前記切断制御モードを決定するモード決定部と、を有する、切断装置。
  6. 請求項4記載の切断装置であって、前記モード切換部は、前記切断制御モードの選択についての選択指令の入力を受ける選択入力部と、前記切断制御部の前記切断制御モードを前記選択指令によって選択された切断制御モードに決定するモード決定部と、を有する、切断装置。
  7. 請求項4記載の切断装置であって、前記モード切換部は、前記切断用トーチが前記切断開始位置から前記第1切断終了位置まで移動することによる前記切断面の切断状況を検出する切断状況検出部と、当該切断状況検出部により検出される切断状況に基づいて前記切断制御部の前記切断制御モードを決定するモード決定部と、を有する、切断装置。
  8. 請求項4記載の切断装置であって、前記モード切換部は、前記第1切断完了位置に前記切断用トーチが到達した段階で切断作業を終了させるための切断終了指令操作を受ける終了指令操作部と、前記切断用トーチが前記第1切断終了位置に到達した後の判定期間内に前記終了指令操作部に前記切断終了指令操作が与えられたか否かを判定する操作判定部と、を含み、前記切断制御部は、前記判定期間内に前記切断終了指令操作が与えられたと前記操作判定部が判定した場合にはその時点で前記切断動作を終了させ、前記判定期間内に前記切断終了指令操作が与えられなかったと前記操作判定部が判定した場合には前記第1切断終了位置から前記第2送り方向への前記切断用トーチの移動を開始させるように前記トーチ送り部を作動させる、切断装置。
  9. 請求項4記載の切断装置であって、前記モード切換部は、前記第1切断完了位置に前記切断用トーチが到達した後も切断作業を継続させるための切断継続指令操作を受ける継続指令操作部と、前記切断用トーチが前記第1切断終了位置に到達した後の判定期間内に前記継続指令操作部に前記切断継続指令操作が与えられたか否かを判定する操作判定部と、を含み、前記切断制御部は、前記判定期間内に前記切断継続指令操作が与えられなかったと前記操作判定部が判定した場合には当該第1切断終了位置で前記切断動作を終了させ、前記判定期間内に前記切断継続指令操作が与えられたと前記操作判定部が判定した場合には前記第1切断終了位置から前記第2送り方向への前記切断用トーチの移動を開始させるように前記トーチ送り部を作動させる、切断装置。
  10. 請求項3~9のいずれかに記載の切断装置であって、前記位置設定部は、前記切断開始位置及び前記第1切断終了位置に加え、前記第2送り方向への前記切断用トーチの移動による切断を終了する第2切断終了位置を設定する、切断装置。
  11. 請求項5記載の切断装置であって、前記位置設定部は、前記切断開始位置及び前記第1切断終了位置に加え、前記第2送り方向への前記切断用トーチの移動による切断を終了する第2切断終了位置を設定するものであって、前記情報入力部により入力された前記切断面の情報に基づいて前記第2切断終了位置を決定する、切断装置。
  12. 請求項7記載の切断装置であって、前記位置設定部は、前記切断開始位置及び前記第1切断終了位置に加え、前記第2送り方向への前記切断用トーチの移動による切断を終了する第2切断終了位置を設定するものであって、前記切断状況検出部により検出された前記切断状況に基づいて前記第2切断終了位置を決定する、切断装置。


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