以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1に示す情報処理は、出力装置10と広告主端末30と情報処理装置100とによって行われる。
出力装置10は、マンションのエントランス部分に設置されたデジタルサイネージである。出力装置10は、情報処理装置100から広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツを、デジタルサイネージの画面に表示する。なお、以下では、適宜、出力装置10をデジタルサイネージ10と記載する場合がある。
また、以下では、マンションID「M1」により特定されるマンションを「マンションM1」とする場合がある。このように、以下では、「マンションM*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのマンションはマンションID「M*」により特定されるマンションであることを示す。例えば、「マンションM2」と記載した場合、そのマンションはマンションID「M2」により特定されるマンションである。
また、以下では、出力装置10が設置されているマンションに応じて、出力装置10を出力装置10-1、10-2として説明する。例えば、出力装置10-1は、マンションM1に設置された出力装置10である。また、例えば、出力装置10-2は、マンションM2に設置された出力装置10である。また、以下では、出力装置10-1、10-2について、特に区別なく説明する場合には、出力装置10と記載する。
広告主端末30は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末30は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。また、広告主端末30は、広告主による操作に従って、広告コンテンツに関する情報(以下、単に「広告情報」と称する場合がある)を情報処理装置100に送信する。例えば、広告コンテンツとして、静止画像や、動画や、テキストデータや、広告主が管理する広告主サーバによって配信される広告ページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)などを情報処理装置100に送信する。また、広告主端末30は、広告情報として、広告コンテンツとともに、広告のターゲット層に関するターゲット条件、インプレッション数、広告予算を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、マンションに関する情報に基づいて、マンションの敷地内に設置されたデジタルサイネージ10に出力させる広告コンテンツを抽出するサーバ装置である。情報処理装置100は、マンションに関する情報に基づいて、マンションの属性であるセグメント毎にマンションを分類する。そして、情報処理装置100は、広告主端末30から受け付けた広告コンテンツの中から、マンションの属性であるセグメントとマッチする広告コンテンツを抽出する。また、情報処理装置100は、抽出した広告コンテンツをマンションの敷地内に設置されたデジタルサイネージ10に配信する。
以下、図1を用いて、情報処理の一例を説明する。図1に示す例では、情報処理装置100は、マンションに関する情報をマンションの管理会社から取得する(ステップS11)。例えば、情報処理装置100は、マンションに関する情報として、マンションタイプ(家族向け、DINKs(Double Income No Kids)向け、高齢者向け)、平均世帯年収、総戸数、階数、築年数、共用施設の種類、立地、ペットの可否といった情報を取得する。情報処理装置100は、マンションに関する情報を取得すると、取得したマンションに関する情報を集合住宅情報記憶部121に格納する。
続いて、情報処理装置100は、取得したマンションに関する情報に基づいて、広告主によって入稿される広告コンテンツのターゲット条件とマッチさせるためのタグをマンションに対して付与する(ステップS12)。情報処理装置100は、マンションに対してタグを付与すると、マンションIDと対応付けて付与したタグを集合住宅情報記憶部121に格納する。このようにして、情報処理装置100は、マンションに付与したタグに基づいて、マンションを分類する(ステップS13)。
例えば、情報処理装置100は、マンションタイプに関する情報に基づいて、住民のライフスタイル(生活様式)を示すタグをマンションに対して付与する。続いて、情報処理装置100は、マンションに付与した住民のライフスタイルを示すタグに基づいて、ライフスタイル毎にマンションを分類する。図1に示す例では、情報処理装置100は、マンションM1とマンションM4のマンションタイプが「家族向け」であるという情報に基づいて、マンションM1とマンションM4に対して、ライフスタイルを示すタグとして「家族向け」というタグを付与する。また、情報処理装置100は、マンションM2とマンションM5のマンションタイプが「DINKs向け」であるという情報に基づいて、マンションM2とマンションM5に対して、ライフスタイルを示すタグとして「DINKs向け」というタグを付与する。また、情報処理装置100は、マンションM3とマンションM6のマンションタイプが「高齢者向け」であるという情報に基づいて、マンションM3とマンションM6に対して、ライフスタイルを示すタグとして「高齢者向け」というタグを付与する。続いて、情報処理装置100は、マンションM1~M6に付与した住民のライフスタイルを示すタグに基づいて、マンションM1~M6を「家族向け」と「DINKs向け」と「高齢者向け」の3種類のセグメントに分類する。
また、情報処理装置100は、平均世帯年収に関する情報に基づいて、住民の経済力を示すタグをマンションに対して付与する。続いて、情報処理装置100は、マンションに付与した住民の経済力を示すタグに基づいて、住民の経済力毎にマンションを分類する。例えば、情報処理装置100は、平均世帯年収が1000万円未満である住民層を中流層、平均世帯年収が1000万以上である住民層を富裕層と判定する。図1に示す例では、情報処理装置100は、マンションM1とマンションM2とマンションM6の住民の平均世帯年収が1000万円未満であるので、マンションM1とマンションM2とマンションM6の住民層を中流層であると判定する。続いて、情報処理装置100は、マンションM1とマンションM2とマンションM6の住民層を中流層であると判定したので、マンションM1とマンションM2とマンションM6に対して、住民の経済力を示すタグとして「中流層」というタグを付与する。また、情報処理装置100は、マンションM3とマンションM4とマンションM5の住民の平均世帯年収が1000万円以上であるので、マンションM3とマンションM4とマンションM5の住民層を富裕層であると判定する。続いて、情報処理装置100は、マンションM3とマンションM4とマンションM5の住民層を富裕層であると判定したので、マンションM3とマンションM4とマンションM5に対して、住民の経済力を示すタグとして「富裕層」というタグを付与する。続いて、情報処理装置100は、マンションM1~M6に付与した住民の経済力を示すタグに基づいて、マンションM1~M6を「中流層」と「富裕層」の2種類のセグメントに分類する。
また、情報処理装置100は、マンションの総戸数に関する情報に基づいて、マンションの規模を示すタグをマンションに対して付与する。続いて、情報処理装置100は、マンションに付与したマンションの規模を示すタグに基づいて、マンションの規模毎にマンションを分類する。例えば、情報処理装置100は、総戸数が50戸未満であるマンションを小規模、総戸数が50戸以上100戸未満であるマンションを中規模、総戸数が100戸以上であるマンションを大規模と判定する。図1に示す例では、情報処理装置100は、マンションM3とマンションM5の総戸数が50戸未満であるので、マンションM3とマンションM5の規模を小規模であると判定する。続いて、続いて、情報処理装置100は、マンションM3とマンションM5の規模を小規模であると判定したので、マンションM3とマンションM5に対して、マンションの規模を示すタグとして「小規模」というタグを付与する。また、情報処理装置100は、マンションM2の総戸数が50戸以上100戸未満であるので、マンションM2の規模を中規模であると判定する。続いて、続いて、情報処理装置100は、マンションM2の規模を中規模であると判定したので、マンションM2に対して、マンションの規模を示すタグとして「中規模」というタグを付与する。また、情報処理装置100は、マンションM1とマンションM4とマンションM6の総戸数が100戸以上であるので、マンションM1とマンションM4とマンションM6の規模を大規模であると判定する。続いて、続いて、情報処理装置100は、マンションM1とマンションM4とマンションM6の規模を大規模であると判定したので、マンションM1とマンションM4とマンションM6に対して、マンションの規模を示すタグとして「大規模」というタグを付与する。続いて、情報処理装置100は、マンションM1~M6に付与したマンションの規模を示すタグに基づいて、マンションM1~M6を「小規模」と「中規模」と「大規模」の3種類のセグメントに分類する。
また、情報処理装置100は、マンションの共用施設の種類に関する情報に基づいて、所定の種類の共用施設の有無を示すタグをマンションに対して付与する。続いて、情報処理装置100は、マンションに付与した共用施設の有無を示すタグに基づいて、共用施設の有無毎にマンションを分類する。例えば、情報処理装置100は、共用施設である駐車場の有無に基づいて、駐車場の有無を示すタグをマンションに対して付与する。図1に示す例では、情報処理装置100は、マンションM1とマンションM4の共用施設の種類が駐車場であるという情報に基づいて、マンションM1とマンションM4に対して、駐車場の有無を示すタグとして「有」というタグを付与する。また、情報処理装置100は、マンションM2とマンションM3とマンションM5とマンションM6の共用施設の種類に駐車場が含まれていないので、マンションM2とマンションM3とマンションM5とマンションM6に対して、駐車場の有無を示すタグとして「無」というタグを付与する。なお、各マンションは複数の共用施設を有する場合があるが、図1では、簡単のため、共用施設の種類として各マンションが一種類の共用施設だけを有するものとする。続いて、情報処理装置100は、マンションM1~M6に付与した駐車場の有無を示すタグに基づいて、マンションM1~M6を「駐車場有」と「駐車場無」の2種類のセグメントに分類する。
また、情報処理装置100は、広告のターゲット層に関するターゲット条件等とともに広告コンテンツの入稿を広告主から受け付ける(ステップS14)。情報処理装置100は、広告コンテンツの入稿を受け付けると、ターゲット条件等とともに広告コンテンツを広告情報記憶部122に格納する。例えば、図1に示すように、情報処理装置100は、広告主A11が広告対象とする中級車に関する広告コンテンツAD11を受け付ける。以下では、適宜、広告コンテンツを単に広告と記載する場合がある。例えば、広告コンテンツAD11を単にAD11と記載する場合がある。なお、中級車とは、中流層が購入できるような、廉価な価格帯の乗用車を指す。また、情報処理装置100は、広告AD11のターゲット条件として、マンションの住民のライフスタイルが「家族向け」であるマンションという条件を広告主A11から受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD11のターゲット条件として、マンションの住民層が「中流層」であるマンションという条件を広告主A11から受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD11のターゲット条件として、マンションの共用施設として駐車場を備えたマンション(駐車場「有」のマンション)という条件を広告主A11から受け付ける。
情報処理装置100は、同様に、複数の広告主から、広告のターゲット条件とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。例えば、図1には図示されていないが、情報処理装置100は、広告主A21が広告対象とする中古マンション売却仲介サービスに関する広告コンテンツAD21を受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD21のターゲット条件として、マンションタイプが「DINKs向け」であるマンションという条件を広告主A21から受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD21のターゲット条件として、マンションの築年数が「中古」であるマンションという条件を広告主A21から受け付ける。
例えば、情報処理装置100は、広告主A31が広告対象とする介護サービスに関する広告コンテンツAD31を受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD31のターゲット条件として、マンションタイプが「高齢者向け」であるマンションという条件を広告主A31から受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD31のターゲット条件として、マンションの住民層が「富裕層」であるマンションという条件を広告主A31から受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD31のターゲット条件として、マンションの規模が「小規模」であるマンションという条件を広告主A31から受け付ける。
例えば、情報処理装置100は、広告主A41が広告対象とする高級車に関する広告コンテンツAD41を受け付ける。なお、高級車とは、中級車よりも相対的に価格帯の高い乗用車を指す。また、情報処理装置100は、広告AD41のターゲット条件として、マンションタイプが「家族向け」であるマンションという条件を広告主A41から受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD41のターゲット条件として、マンションの住民層が「富裕層」であるマンションという条件を広告主A41から受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD41のターゲット条件として、マンションの共用施設として駐車場を備えたマンション(駐車場「有」のマンション)という条件を広告主A41から受け付ける。
例えば、情報処理装置100は、広告主A51が広告対象とする体重計に関する広告コンテンツAD51を受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD51のターゲット条件として、マンションタイプが「DINKs向け」であるマンションという条件を広告主A51から受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD51のターゲット条件として、マンションの築年数が「新築」であるマンションという条件を広告主A51から受け付ける。
例えば、情報処理装置100は、広告主A61が広告対象とする食材宅配サービスに関する広告コンテンツAD61を受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD61のターゲット条件として、マンションタイプが「高齢者向け」であるマンションという条件を広告主A61から受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD61のターゲット条件として、マンションの住民層が「中流層」であるマンションという条件を広告主A61から受け付ける。また、情報処理装置100は、広告AD61のターゲット条件として、マンションの規模が「大規模」であるマンションという条件を広告主A61から受け付ける。
続いて、情報処理装置100は、マンションの分類結果と広告のターゲット条件とのマッチング結果に基づいて、マンションの敷地内に設置されたデジタルサイネージに出力される広告コンテンツを抽出する(ステップS15)。情報処理装置100は、広告コンテンツとの相性に応じて、広告コンテンツとマッチさせるタグの優先度を決定する。続いて、情報処理装置100は、優先度の高いタグから順番にターゲット条件をマッチさせる。続いて、情報処理装置100は、優先度の高いタグとマッチする広告コンテンツを順番に抽出する。あるいは、情報処理装置100は、広告コンテンツとマッチさせるタグに重みを付けてもよい。続いて、情報処理装置100は、重みの大きさに応じてタグとマッチする広告コンテンツを順番に抽出する。なお、情報処理装置100は、広告主からターゲット条件とともに、広告コンテンツとマッチさせるタグの優先度や重みを受け付けてもよい。図1に示す例では、情報処理装置100は、ライフスタイル、経済力、規模、築年数、共用施設の有無の順番に広告コンテンツとマッチさせるタグの優先度を決定する。情報処理装置100は、マンションM1に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「家族向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD11と広告コンテンツAD41とを抽出する。続いて、情報処理装置100は、広告コンテンツAD11と広告コンテンツAD41のうち、マンションM1に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「中流層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD11を抽出する。なお、情報処理装置100は、マンションに付与されたタグと広告主によって入稿される広告コンテンツのターゲット条件とがマッチする広告コンテンツが複数存在する場合には、その中からマッチする条件の数が最も多い広告コンテンツを抽出するようにしてもよい。
また、情報処理装置100は、マンションM2に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「DINKs向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51とを抽出する。続いて、情報処理装置100は、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51のうち、マンションM2に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「中流層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD21を抽出する。なお、情報処理装置100は、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51のうち、マンションM2に対して付与されたマンションの築年数を示すタグ「中古」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD21を抽出してもよい。
また、情報処理装置100は、マンションM3に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「高齢者向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61とを抽出する。続いて、情報処理装置100は、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61のうち、マンションM3に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「富裕層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD31を抽出する。なお、情報処理装置100は、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61のうち、マンションM3に対して付与されたマンションの規模を示すタグ「小規模」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD31を抽出してもよい。
また、情報処理装置100は、マンションM4に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「家族向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD11と広告コンテンツAD41とを抽出する。続いて、情報処理装置100は、広告コンテンツAD11と広告コンテンツAD41のうち、マンションM4に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「富裕層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD41を抽出する。
また、情報処理装置100は、マンションM5に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「DINKs向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51とを抽出する。続いて、情報処理装置100は、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51のうち、マンションM5に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「富裕層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD51を抽出する。なお、情報処理装置100は、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51のうち、マンションM5に対して付与されたマンションの築年数を示すタグ「新築」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD51を抽出してもよい。
また、情報処理装置100は、マンションM6に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「高齢者向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61とを抽出する。続いて、情報処理装置100は、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61のうち、マンションM6に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「中流層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD61を抽出する。なお、情報処理装置100は、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61のうち、マンションM6に対して付与されたマンションの規模を示すタグ「大規模」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD61を抽出してもよい。
続いて、情報処理装置100は、マンション毎に抽出した広告コンテンツを、それぞれのマンションの敷地内に設置されたデジタルサイネージに配信する(ステップS16)。
上述したように、情報処理装置100は、マンションに関する情報を取得する。そして、情報処理装置100は、取得したマンションに関する情報に基づいて、マンションの敷地内に設置されたデジタルサイネージに出力させる広告コンテンツを抽出する。これにより、情報処理装置100は、マンションの住民に適した広告コンテンツを提供可能とすることができる。
なお、図1に示す例では、情報処理装置100が、各マンションにつき一つの広告コンテンツを抽出する場合について説明したが、各マンションにつき複数の広告コンテンツを抽出してもよい。その場合、情報処理装置100は、抽出した広告コンテンツをデジタルサイネージに配信する配信スケジュールを決定する。具体的には、情報処理装置100は、所定期間内にデジタルサイネージが設置された空間に設置されたカメラによって撮影された画像であって、デジタルサイネージが設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の画像を取得する。続いて、情報処理装置100は、取得した画像を解析してデジタルサイネージが設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の属性である住民セグメントを判定する。続いて、情報処理装置100は、時間帯ごとに統計的に頻出される住民セグメントを判定する。続いて、情報処理装置100は、マンション毎に抽出した複数の広告コンテンツの中から、その時間帯に頻出される住民セグメントと広告コンテンツのターゲット条件がマッチする広告コンテンツを選択する。続いて、情報処理装置100は、選択した広告コンテンツをその時間帯に配信することを決定する。情報処理装置100は、広告コンテンツの配信スケジュールを決定すると、決定した配信スケジュールをスケジュール記憶部123に格納する。
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に例示するように、実施形態に係る情報処理システム1には、出力装置10と、管理会社端末20と、広告主端末30と、情報処理装置100とが含まれる。これらの各種装置は、ネットワークN(例えば、インターネット)を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図2に示した情報処理システム1には、任意の数の出力装置10と任意の数の管理会社端末20と任意の数の広告主端末30任意の数の情報処理装置100とが含まれていてもよい。
出力装置10は、マンション等の集合住宅の敷地の共用部分に設置され、広告コンテンツに関する情報を出力して集合住宅の住民に対して広告コンテンツに関する情報を提供する情報処理装置である。出力装置10は、マンションのエントランス部分やマンションのエレベーター内に設置される。出力装置10は、例えば、デジタルサイネージや、プリンター、スピーカー等により実現される。出力装置10は、情報処理装置100から受信した広告コンテンツを出力する。例えば、出力装置10がプリンターである場合は、出力装置10は情報処理装置100から受信した広告コンテンツを紙媒体の広告として出力する。また、出力装置10がスピーカーである場合は、出力装置10は情報処理装置100から受信した広告コンテンツを音声により出力する。
管理会社端末20は、マンションの管理会社によって利用される情報処理装置である。管理会社端末20は、マンションの管理会社の従業員等の操作に応じて、マンションに関する情報を情報処理装置100に送信する。
広告主端末30は、広告主によって利用される情報処理装置である。広告主端末30は、広告主の操作に応じて、広告情報を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、図1で示した情報処理を行うサーバ装置である。情報処理装置100は、管理会社端末20からマンションに関する情報を取得する。また、情報処理装置100は、広告主端末30から広告情報を取得する。情報処理装置100は、管理会社端末20から取得したマンション情報に基づいて、広告主端末30から受け付けた広告コンテンツの中から、マンションの属性であるセグメントとマッチする広告コンテンツを抽出する。また、情報処理装置100は、抽出した広告コンテンツをマンションの敷地内に設置されたデジタルサイネージ10に配信する。
なお、図1では、情報処理装置100がマンションの管理会社からマンションに関する情報を取得する例を示したが、情報処理装置100を管理する事業者によって提供される不動産情報提供サービスのサーバ装置からマンションに関する情報を取得してもよい。また、情報処理装置100は、マンションの管理会社と不動産情報提供サービスの両方からマンションに関する情報を取得してもよい。
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、出力装置10と、管理会社端末20と、広告主端末30との間で情報の送受信を行う。なお、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、マンションの入口に設置された電子錠操作盤との間で情報の送受信を行ってもよい。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、図3に示すように、集合住宅情報記憶部121と、広告情報記憶部122と、スケジュール記憶部123と、住民情報記憶部124と、電子錠履歴記憶部125とを有する。
(集合住宅情報記憶部121)
集合住宅情報記憶部121は、マンション等の集合住宅に関する各種の情報を記憶する。図4に、実施形態に係る集合住宅情報記憶部の一例を示す。図4に示す例では、集合住宅情報記憶部121は、「管理会社ID」、「マンションID」、「出力端末ID」、「マンション情報」、「タグ情報」といった項目を有する。
「管理会社ID」は、マンションを管理する管理会社を識別するためのIDを示す。一般的に、管理会社は、複数のマンションを一括して管理する。図4に示す管理会社ID「MN1」は、マンションM1、マンションM2、マンションM3、・・・等のマンションを管理する管理会社(管理会社MN1)を識別するためのIDがMN1であることを示す。
「マンションID」は、マンションを識別するためのIDを示す。図4の1レコード目に示すマンションID「M1」で識別されるマンション(マンションM1)は、図1に示したマンションM1に対応する。
「出力端末ID」は、マンションの敷地内に設置されたデジタルサイネージを識別するためのIDを示す。図4の1レコード目に示す出力端末ID「10-1」で識別される出力装置(出力装置10-1)は、マンションM1の敷地内に設置されたデジタルサイネージであることを示す。なお、1つのマンションに複数の出力装置10が設置されていてもよい。例えば、マンションM1にデジタルサイネージとプリンターの2種類の出力装置が設置されていてもよいし、複数のデジタルサイネージが設置されていてもよい。
「マンション情報」は、マンションに関する各種の情報を記憶する。「マンション情報」は、さらに、「マンションタイプ」、「平均世帯年収(万円)」、「総戸数」、「階数」、「築年数」、「共用施設の種類」、「立地」、「ペット可否」といった小項目を有する。
「マンションタイプ」は、そのマンションがどのようなライフスタイルの住民向けのマンションであるかを示す。図4の1レコード目に示すマンションタイプ「家族向け」は、マンションM1が子どもを持つ家族向けのマンションであることを示す。図4の2レコード目に示すマンションタイプ「DINKs向け」は、マンションM2が子供を持たない共働きの夫婦向けのマンションであることを示す。図4の3レコード目に示すマンションタイプ「高齢者向け」は、マンションM3が高齢の夫婦向けのマンションであることを示す。
「平均世帯年収(万円)」は、そのマンションに入居している世帯の平均年収を示す。図4の1レコード目に示す例では、平均世帯年収(万円)「500」は、マンションM1に入居している世帯の平均世帯年収が500万円であることを示す。
「総戸数」は、そのマンションの建物に入居可能な世帯数を示す。なお、以下では、戸数をマンションの部屋数と同じ意味で用いる場合がある。図4の1レコード目に示す総戸数「400」は、マンションM1に入居可能な世帯数が400戸(世帯)であることを示す。
「階数」は、そのマンションの建物が何階建てであるかを示す。図4の1レコード目に示す階数「15」は、マンションM1の建物が15階建てであることを示す。
「築年数」は、そのマンションの建物が完成した後の経過年数を示す。図4の1レコード目に示す築年数「1」は、マンションM1の建物が完成した後の経過年数が1年であることを示す。
「共用施設の種類」は、そのマンションが有する住民の共用施設の種類を示す。図4の1レコード目に示す共用施設の種類「駐車場」は、マンションM1が住民の共用施設として駐車場を有していることを示す。
「立地」は、そのマンションの建物が建てられている場所を示す。図4の1レコード目に示す立地「東京郊外」は、マンションM1の建物が建てられている場所が、東京郊外であることを示す。なお、東京郊外とは、例えば、都心から25キロ圏内より外である。
「ペット可否」は、そのマンションでペットを飼うことが許可されているか否かを示す。図4の1レコード目に示すペット可否「不可」は、マンションM1でペットを飼うことが許可されていないことを示す。
「タグ情報」は、マンションの属性であるセグメントであって、広告主によって入稿される広告コンテンツのターゲット条件とマッチさせるためのタグを記憶する。「タグ情報」は、さらに、「ライフスタイル」、「経済力」、「規模」、「築年数」、「駐車場の有無」といった小項目を有する。
「ライフスタイル」は、そのマンションの住民層の典型的な生活様式を示す。図4の1レコード目に示す例ライフスタイル「家族向け」は、マンションM1の住民の典型的な生活様式が子どもを持つ家族であることを示す。図4の2レコード目に示すライフスタイル「DINKs向け」は、マンションM2の住民の典型的な生活様式が子供を持たない共働きの夫婦であることを示す。図4の3レコード目に示すライフスタイル「高齢者向け」は、マンションM3の住民の典型的な生活様式が高齢の夫婦であることを示す。
「経済力」は、そのマンションの住民層が所定の閾値(例えば、1000万円)以上の収入を得ているか否かを示す。図4の1レコード目に示す経済力「中流層」は、マンションM1の住民層が所定の閾値である1000万円以上の収入を得ていないことを示す。例えば、図4の3レコード目に示す経済力「富裕層」は、マンションM3の住民層が所定の閾値である1000万円以上の収入を得ていることを示す。
「規模」は、そのマンションの大きさを示す。マンションの大きさは、相対的なものであるが、例えば、そのマンションの総戸数に比例すると考えられる。例えば、マンションの総戸数が100戸以上であるマンションを大規模なマンション、マンションの総戸数が50戸以上100戸未満のマンションを中規模のマンション、マンションの総戸数が50戸未満のマンションを小規模のマンションとする。図4の1レコード目に示す規模「大規模」は、マンションM1がマンションの総戸数が100戸以上である大規模なマンションであることを示す。
「築年数」は、そのマンションが新築と中古のいずれであるかを示す。例えば、マンションの築年数が2年未満であるマンションを新築のマンション、マンションの築年数が2年のマンションを中古のマンションとする。図4の1レコード目に示す築年数「新築」は、マンションM1の築年数が2年未満である新築のマンションであることを示す。
「駐車場の有無」は、そのマンションに駐車場が備わっているか否かを示す。図4の1レコード目に示す駐車場の有無「有」は、マンションM1に駐車場が備わっていることを示す。図4の2レコード目に示す駐車場の有無「無」は、マンションM2に駐車場が備わっていないことを示す。
(広告情報記憶部122)
広告情報記憶部122は、広告主によって入稿された広告に関する各種の情報を記憶する。図5に、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す。図5に示す例では、広告情報記憶部122は、「広告主ID」、「広告ID」、「広告コンテンツ」、「広告対象」、「ターゲット条件」、「インプレッション数(imps)」、「広告予算(万円)」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告を入稿した広告主を識別するためのIDを示す。図5の1レコード目に示す例では、広告主ID「A11」で識別される広告主(広告主A11)は、図1に示した広告主A11に対応する。
「広告ID」は、広告主から受け付けた広告を識別するためのIDを示す。図5の1レコード目に示す広告ID「AD11」で識別される広告(広告AD11)は、図1に示した広告AD11に対応する。
「広告コンテンツ」は、広告主から受け付けた広告コンテンツを示す。図5の1レコード目に示す広告コンテンツ「AD#11」で識別される広告コンテンツ(広告コンテンツAD#11)は、広告主A11から受け付けた広告コンテンツであることを示す。
「広告対象」は、広告主から受け付けた広告の対象となる商品又はサービスを示す。図5の1レコード目に示す広告対象「中級車」は、広告主A11から受け付けた広告AD11の広告の対象となる商品が中級車であることを示す。
「ターゲット条件」は、広告の配信先として広告主によって指定されたマンションの属性であるセグメントを示す。図5の1レコード目に示すターゲット条件「家族向け」は、広告AD11の配信先として広告主A11によって指定されたマンションのセグメントが家族向けマンションであることを示す。
「インプレッション数(imps)」は、広告主から受け付けた広告のインプレッション数を示す。図5の1レコード目に示すインプレッション数(imps)「1000」は、広告主A11から受け付けた広告AD11のインプレッション数が1000回であることを示す。
「広告予算(万円)」は、広告主から受け付けた広告の予算を示す。図5の1レコード目に示す広告予算(万円)「30」は、広告主A11から受け付けた広告AD11の広告予算が30万円であることを示す。
(スケジュール記憶部123)
スケジュール記憶部123は、マンションの敷地内に設置されたデジタルサイネージに出力させる広告コンテンツの配信スケジュールに関する各種の情報を記憶する。図6に、実施形態に係るスケジュール記憶部の一例を示す。図6に示す例では、スケジュール記憶部123は、「出力端末ID」、「種別」、「時間帯」、「広告ID」といった項目を有する。
「出力端末ID」は、広告コンテンツの配信先となる出力装置を識別するためのIDを示す。図6の1レコード目に示す出力端末ID「10-1」で識別される出力端末(出力装置10-1)は、図1に示したマンションM1の敷地内に設置されたデジタルサイネージ10-1に対応する。
「種別」は、広告コンテンツを出力装置に配信する曜日等の種別に関する種別を示す。図6の例では、「種別」が、「平日」と「週末」の2つである場合を示す。なお、「種別」は、「平日」と「週末」の2つに限らず、目的に応じて種々の種別であってもよい。例えば、「種別」は、「月曜」、「火曜」、「水曜」といった各曜日に応じた7つの種別であってもよい。「時間帯」は、広告コンテンツを出力端末に配信する時間帯を示す。図6の3レコード目に示す例では、種別「平日」の時間帯「17時-21時」は、図1に示した広告AD11をデジタルサイネージ10-1に配信する日時が平日の午後17時から午後21時であることを示す。
「広告ID」は、その時間帯に出力端末に配信される広告を識別するIDを示す。図6の3レコード目に示す例では、広告ID「AD11」で識別される広告は、図1に示した広告AD11に対応する。
(住民情報記憶部124)
住民情報記憶部124は、マンションの住民に関する各種の情報を記憶する。図7に、実施形態に係る住民情報記憶部の一例を示す。図7に示す例では、住民情報記憶部124は、「マンションID」、「部屋番号ID」、「電子錠ID」、「ユーザID」といった項目を有する。
「マンションID」は、マンションを識別するためのIDを示す。図7の1レコード目に示すマンションID「M1」で識別されるマンション(マンションM1)は、図1に示したマンションM1に対応する。
「部屋番号ID」は、各マンションにおける部屋番号を示す。図7の1レコード目に示す部屋番号「R11」は、マンションM1における部屋番号がR11であることを示す。
「電子錠ID」は、マンションの各部屋の住民が所持する電子錠を識別するためのIDを示す。電子錠は、各住民の専有部分である部屋のドアの開閉錠や、マンションの共有玄関である自動ドアの開錠、エレベーターの呼び出し、宅配ボックスに預けられた荷物の取り出しなどに用いられる。図7の1レコード目に示す電子錠ID「EK11」で識別される電子錠(電子錠EK11)は、マンションM1の部屋番号がR11の住民が所持する電子錠であることを示す。
「ユーザID」は、マンションの各部屋の住民であるユーザを識別するためのIDを示す。「ユーザID」は、例えば、情報処理装置100を管理する事業者Bによって提供されるサービスを利用する住民のユーザIDである。事業者Bは、マンションの各部屋の住民であるユーザに対して、電子商取引サービス、地図サービス、ナビゲーションサービス等の複数のサービスを提供する。また、事業者Bは、マンションの各部屋の住民であるユーザに対して、複数のサービスにまたがって共通に使用できるユーザIDを付与する。図7の1レコード目に示すユーザID「U11」で識別されるユーザU11は、マンションM1の部屋番号R11の住民であることを示す。
(電子錠履歴記憶部125)
電子錠履歴記憶部125は、各マンションの入口で行われた電子錠の操作履歴に関する各種の情報を記憶する。図8に、実施形態に係る電子錠履歴記憶部の一例を示す。図8に示す例では、電子錠履歴記憶部125は、「マンションID」、「操作日時」、「電子錠ID」といった項目を有する。
「マンションID」は、マンションを識別するためのIDを示す。「操作日時」は、各マンションの入口で電子錠の操作が行われた日時を示す。「電子錠ID」は、各マンションの入口で操作が行われた電子錠を識別するためのIDを示す。図8の1レコード目に示す例では、マンションM1の入口で2018年7月1日午後18:30に電子錠EK11の操作が行われたことを示す。
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、分類部132と、受付部133と、抽出部134と、決定部136と、配信部137と、算出部138とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、集合住宅に関する情報を取得する。具体的には、取得部131は、マンションに関する情報をマンションの管理会社から取得する。なお、取得部131は、情報処理装置100を管理する事業者Bによって提供される不動産情報提供サービスのサーバ装置からマンションに関する情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、集合住宅に関する情報として、集合住宅における住民の生活様式、経済力、行動様式、ネットワーク上の行動様式に関する情報又は集合住宅のブランド名、総戸数、階数、築年数、共用施設の種類、立地若しくは資産価値の推移に関する情報を取得する。取得部131は、集合住宅に関する情報を取得すると、取得した集合住宅に関する情報を集合住宅情報記憶部121に格納する。
また、取得部131は、マンションの管理会社から、マンションの住民に関する情報を取得する。具体的には、取得部131は、マンションの住民に関する情報として、部屋番号に対応する電子錠を識別する電子錠IDを取得する。取得部131は、電子錠IDを取得すると、電子錠IDを部屋番号と対応付けて住民情報記憶部124に格納する。また、取得部131は、マンションの各部屋に対応する住所の情報が登録されたユーザのユーザIDを取得する。例えば、取得部131は、事業者Bによって提供される電子商取引サービスの注文履歴に基づいて、マンションの部屋番号に対応する住所が配達先に指定されたユーザのユーザIDを取得する。取得部131は、ユーザIDを取得すると、部屋番号と対応付けて住民情報記憶部124に格納する。
(分類部132)
分類部132は、取得部131によって取得された集合住宅に関する情報に基づいて、集合住宅を分類する。具体的には、分類部132は、取得部131によって取得された集合住宅に関する情報に基づいて、集合住宅の属性であるセグメントであって、広告主によって入稿される広告コンテンツのターゲット条件とマッチさせるためのタグを集合住宅に対して付与することにより、集合住宅を分類する。分類部132は、集合住宅に対してタグを付与すると、集合住宅を識別するIDと対応付けて付与したタグを集合住宅情報記憶部121のタグ情報に格納する。このようにして、分類部132は、集合住宅に対して付与したタグに基づいて、集合住宅を分類する。例えば、分類部132は、取得部131によって取得された集合住宅における住民の生活様式、経済力、行動様式、ネットワーク上の行動様式に関する情報又は集合住宅のブランド名、総戸数、階数、築年数、共用施設の種類、立地若しくは資産価値の推移に関する情報のうちいずれか1つに基づいて、集合住宅を分類する。
例えば、分類部132は、取得部131によって取得されたマンションタイプに関する情報に基づいて、住民のライフスタイル(生活様式)を示すタグをマンションに対して付与する。続いて、分類部132は、マンションに付与した住民のライフスタイルを示すタグに基づいて、ライフスタイル毎にマンションを分類する。図1に示す例では、分類部132は、マンションM1とマンションM4のマンションタイプが「家族向け」であるという情報に基づいて、マンションM1とマンションM4に対して、ライフスタイルを示すタグとして「家族向け」というタグを付与する。また、分類部132は、マンションM2とマンションM5のマンションタイプが「DINKs向け」であるという情報に基づいて、マンションM2とマンションM5に対して、ライフスタイルを示すタグとして「DINKs向け」というタグを付与する。また、分類部132は、マンションM3とマンションM6のマンションタイプが「高齢者向け」であるという情報に基づいて、マンションM3とマンションM6に対して、ライフスタイルを示すタグとして「高齢者向け」というタグを付与する。続いて、分類部132は、マンションM1~M6に付与した住民のライフスタイルを示すタグに基づいて、マンションM1~M6を「家族向け」と「DINKs向け」と「高齢者向け」の3種類のセグメントに分類する。
また、分類部132は、取得部131によって取得された平均世帯年収に関する情報に基づいて、住民の経済力を示すタグをマンションに対して付与する。続いて、分類部132は、マンションに付与した住民の経済力を示すタグに基づいて、住民の経済力毎にマンションを分類する。例えば、分類部132は、平均世帯年収が1000万円未満である住民層を中流層、平均世帯年収が1000万以上である住民層を富裕層と判定する。図1に示す例では、分類部132は、マンションM1とマンションM2とマンションM6の住民の平均世帯年収が1000万円未満であるので、マンションM1とマンションM2とマンションM6の住民層を中流層であると判定する。続いて、分類部132は、マンションM1とマンションM2とマンションM6の住民層を中流層であると判定したので、マンションM1とマンションM2とマンションM6に対して、住民の経済力を示すタグとして「中流層」というタグを付与する。また、分類部132は、マンションM3とマンションM4とマンションM5の住民の平均世帯年収が1000万円以上であるので、マンションM3とマンションM4とマンションM5の住民層を富裕層であると判定する。続いて、分類部132は、マンションM3とマンションM4とマンションM5の住民層を富裕層であると判定したので、マンションM3とマンションM4とマンションM5に対して、住民の経済力を示すタグとして「富裕層」というタグを付与する。続いて、分類部132は、マンションM1~M6に付与した住民の経済力を示すタグに基づいて、マンションM1~M6を「中流層」と「富裕層」の2種類のセグメントに分類する。
また、分類部132は、取得部131によって取得されたマンションの総戸数に関する情報に基づいて、マンションの規模を示すタグをマンションに対して付与する。続いて、分類部132は、マンションに付与したマンションの規模を示すタグに基づいて、マンションの規模毎にマンションを分類する。例えば、分類部132は、総戸数が50戸未満であるマンションを小規模、総戸数が50戸以上100戸未満であるマンションを中規模、総戸数が100戸以上であるマンションを大規模と判定する。図1に示す例では、分類部132は、マンションM3とマンションM5の総戸数が50戸未満であるので、マンションM3とマンションM5の規模を小規模であると判定する。続いて、続いて、分類部132は、マンションM3とマンションM5の規模を小規模であると判定したので、マンションM3とマンションM5に対して、マンションの規模を示すタグとして「小規模」というタグを付与する。また、分類部132は、マンションM2の総戸数が50戸以上100戸未満であるので、マンションM2の規模を中規模であると判定する。続いて、続いて、分類部132は、マンションM2の規模を中規模であると判定したので、マンションM2に対して、マンションの規模を示すタグとして「中規模」というタグを付与する。また、分類部132は、マンションM1とマンションM4とマンションM6の総戸数が100戸以上であるので、マンションM1とマンションM4とマンションM6の規模を大規模であると判定する。続いて、続いて、分類部132は、マンションM1とマンションM4とマンションM6の規模を大規模であると判定したので、マンションM1とマンションM4とマンションM6に対して、マンションの規模を示すタグとして「大規模」というタグを付与する。続いて、分類部132は、マンションM1~M6に付与したマンションの規模を示すタグに基づいて、マンションM1~M6を「小規模」と「中規模」と「大規模」の3種類のセグメントに分類する。
また、分類部132は、取得部131によって取得されたマンションの共用施設の種類に関する情報に基づいて、所定の種類の共用施設の有無を示すタグをマンションに対して付与する。続いて、分類部132は、マンションに付与した共用施設の有無を示すタグに基づいて、共用施設の有無毎にマンションを分類する。例えば、分類部132は、共用施設である駐車場の有無に基づいて、駐車場の有無を示すタグをマンションに対して付与する。図1に示す例では、分類部132は、マンションM1とマンションM4の共用施設の種類が駐車場であるという情報に基づいて、マンションM1とマンションM4に対して、駐車場の有無を示すタグとして「有」というタグを付与する。また、分類部132は、マンションM2とマンションM3とマンションM5とマンションM6の共用施設の種類に駐車場が含まれていないので、マンションM2とマンションM3とマンションM5とマンションM6に対して、駐車場の有無を示すタグとして「無」というタグを付与する。続いて、分類部132は、マンションM1~M6に付与した駐車場の有無を示すタグに基づいて、マンションM1~M6を「駐車場有」と「駐車場無」の2種類のセグメントに分類する。
(受付部133)
受付部133は、広告のターゲット層に関するターゲット条件、広告対象となる商品名又はサービス名、インプレッション数、広告予算とともに広告コンテンツの入稿を広告主から受け付ける。受付部133は、広告コンテンツの入稿を受け付けると、ターゲット条件等とともに広告コンテンツを広告情報記憶部122に格納する。
例えば、受付部133は、広告主A11が広告対象とする中級車に関する広告コンテンツAD11を受け付ける。また、受付部133は、広告AD11のターゲット条件として、マンションの住民のライフスタイルが「家族向け」であるマンションという条件を広告主A11から受け付ける。また、受付部133は、広告AD11のターゲット条件として、マンションの住民層が「中流層」であるマンションという条件を広告主A11から受け付ける。また、受付部133は、広告AD11のターゲット条件として、マンションの共用施設として駐車場を備えたマンション(駐車場「有」のマンション)という条件を広告主A11から受け付ける。
また、受付部133は、広告主A21が広告対象とする中古マンション売却仲介サービスに関する広告コンテンツAD21を受け付ける。また、受付部133は、広告AD21のターゲット条件として、マンションタイプが「DINKs向け」であるマンションという条件を広告主A21から受け付ける。また、受付部133は、広告AD21のターゲット条件として、マンションの築年数が「中古」であるマンションという条件を広告主A21から受け付ける。
また、受付部133は、広告主A31が広告対象とする介護サービスに関する広告コンテンツAD31を受け付ける。また、受付部133は、広告AD31のターゲット条件として、マンションタイプが「高齢者向け」であるマンションという条件を広告主A31から受け付ける。また、受付部133は、広告AD31のターゲット条件として、マンションの住民層が「富裕層」であるマンションという条件を広告主A31から受け付ける。また、受付部133は、広告AD31のターゲット条件として、マンションの規模が「小規模」であるマンションという条件を広告主A31から受け付ける。
また、受付部133は、広告主A41が広告対象とする高級車に関する広告コンテンツAD41を受け付ける。また、受付部133は、広告AD41のターゲット条件として、マンションタイプが「家族向け」であるマンションという条件を広告主A41から受け付ける。また、受付部133は、広告AD41のターゲット条件として、マンションの住民層が「富裕層」であるマンションという条件を広告主A41から受け付ける。また、受付部133は、広告AD41のターゲット条件として、マンションの共用施設として駐車場を備えたマンション(駐車場「有」のマンション)という条件を広告主A41から受け付ける。
また、受付部133は、広告主A51が広告対象とする体重計に関する広告コンテンツAD51を受け付ける。また、受付部133は、広告AD51のターゲット条件として、マンションタイプが「DINKs向け」であるマンションという条件を広告主A51から受け付ける。また、受付部133は、広告AD51のターゲット条件として、マンションの築年数が「新築」であるマンションという条件を広告主A51から受け付ける。
また、受付部133は、広告主A61が広告対象とする食材宅配サービスに関する広告コンテンツAD61を受け付ける。また、受付部133は、広告AD61のターゲット条件として、マンションタイプが「高齢者向け」であるマンションという条件を広告主A61から受け付ける。また、受付部133は、広告AD61のターゲット条件として、マンションの住民層が「中流層」であるマンションという条件を広告主A61から受け付ける。また、受付部133は、広告AD61のターゲット条件として、マンションの規模が「大規模」であるマンションという条件を広告主A61から受け付ける。
(抽出部134)
抽出部134は、取得部131によって取得された集合住宅に関する情報に基づいて、集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力させる広告コンテンツを抽出する。具体的には、抽出部134は、分類部132によって分類された分類結果に基づいて、集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力させる広告コンテンツを抽出する。より具体的には、抽出部134は、分類部132によって付与されたタグと広告主によって入稿される広告コンテンツのターゲット条件とのマッチング結果に基づいて、集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力される広告コンテンツを抽出する。例えば、抽出部134は、集合住宅情報記憶部121のタグ情報と広告情報記憶部122のターゲット条件とを参照して、分類部132によって付与されたタグとターゲット条件がマッチする広告コンテンツを、集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力される広告コンテンツとして抽出する。抽出部134は、広告コンテンツとの相性に応じて、広告コンテンツとマッチさせるタグの優先度を決定する。続いて、抽出部134は、優先度の高いタグから順番にターゲット条件をマッチさせる。続いて、抽出部134は、優先度の高いタグとマッチする広告コンテンツを順番に抽出する。あるいは、抽出部134は、広告コンテンツとマッチさせるタグに重みを付けてもよい。続いて、抽出部134は、重みの大きさに応じてタグとマッチする広告コンテンツを順番に抽出する。なお、抽出部134は、広告主からターゲット条件とともに、広告コンテンツとマッチさせるタグの優先度や重みを受け付けてもよい。
例えば、抽出部134は、ライフスタイル、経済力、規模、築年数、共用施設の有無の順番に広告コンテンツとマッチさせるタグの優先度を決定する。抽出部134は、マンションM1に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「家族向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD11と広告コンテンツAD41とを抽出する。続いて、抽出部134は、広告コンテンツAD11と広告コンテンツAD41のうち、マンションM1に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「中流層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD11を抽出する。なお、抽出部134は、マンションに付与されたタグと広告主によって入稿される広告コンテンツのターゲット条件とがマッチする広告コンテンツが複数存在する場合には、その中からマッチする条件の数が最も多い広告コンテンツを抽出するようにしてもよい。
また、抽出部134は、マンションM2に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「DINKs向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51とを抽出する。続いて、抽出部134は、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51のうち、マンションM2に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「中流層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD21を抽出する。なお、抽出部134は、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51のうち、マンションM2に対して付与されたマンションの築年数を示すタグ「中古」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD21を抽出してもよい。
また、抽出部134は、マンションM3に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「高齢者向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61とを抽出する。続いて、抽出部134は、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61のうち、マンションM3に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「富裕層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD31を抽出する。なお、抽出部134は、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61のうち、マンションM3に対して付与されたマンションの規模を示すタグ「小規模」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD31を抽出してもよい。
また、抽出部134は、マンションM4に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「家族向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD11と広告コンテンツAD41とを抽出する。続いて、抽出部134は、広告コンテンツAD11と広告コンテンツAD41のうち、マンションM4に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「富裕層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD41を抽出する。
また、抽出部134は、マンションM5に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「DINKs向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51とを抽出する。続いて、抽出部134は、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51のうち、マンションM5に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「富裕層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD51を抽出する。なお、抽出部134は、広告コンテンツAD21と広告コンテンツAD51のうち、マンションM5に対して付与されたマンションの築年数を示すタグ「新築」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD51を抽出してもよい。
また、抽出部134は、マンションM6に対して付与されたライフスタイルを示すタグ「高齢者向け」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61とを抽出する。続いて、抽出部134は、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61のうち、マンションM6に対して付与されたマンションの住民層を示すタグ「中流層」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD61を抽出する。なお、抽出部134は、広告コンテンツAD31と広告コンテンツAD61のうち、マンションM6に対して付与されたマンションの規模を示すタグ「大規模」とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、広告コンテンツAD61を抽出してもよい。
また、抽出部134は、集合住宅の敷地のエレベーターに設置された出力装置又は集合住宅の敷地のエントランスに設置された出力装置に出力させる広告コンテンツを抽出する。また、抽出部134は、デジタルサイネージ、プリンター又はスピーカーである出力装置に出力させる広告コンテンツを抽出する。例えば、抽出部134は、マンションのエントランスに設置されたデジタルサイネージに表示させる画像である広告コンテンツを抽出する。また、抽出部134は、マンションのエレベーター内に設置されているディスプレイに表示させる画像である広告コンテンツを抽出する。また、抽出部134は、マンションのエントランスに設置されたスピーカーに出力させる音声である広告コンテンツを抽出する。
また、抽出部134は、判定部135によって判定された住民の属性である住民セグメントと広告主によって入稿される広告コンテンツのターゲット条件とのマッチング結果に基づいて、集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力される広告コンテンツを抽出する。具体的には、抽出部134は、判定部135によって判定された住民セグメントとターゲット条件とがマッチする広告コンテンツを集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力される広告コンテンツとして抽出する。例えば、抽出部134は、判定部135によって判定された住民セグメントである女性とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、女性向けの広告である近所のスーパーの広告AD12を抽出する。また、抽出部134は、判定部135によって判定された住民セグメントである子どもとターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、子供向けの広告であるアニメの広告AD13を抽出する。また、抽出部134は、判定部135によって判定された住民セグメントである男性とターゲット条件がマッチする広告コンテンツとして、男性向けの広告である中級車の広告AD11を抽出する。
また、抽出部134は、決定部136によって決定された配信スケジュールに基づいて、出力装置に配信する広告コンテンツを抽出する。例えば、決定部136は、マンションM1に設置されたデジタルサイネージ10-1の広告枠を決定する。例えば、決定部136は、デジタルサイネージ10-1の広告枠として4つの時間帯を決定する。例えば、決定部136は、第1枠を9時-12時、第2枠を12時-15時、第3枠を15時―17時、第4枠を17時―21時と決定する。抽出部134は、決定部136によって決定された配信スケジュールに基づいて、第1枠と第2枠に配信する広告コンテンツとして、女性向けの広告である近所のスーパーの広告AD12を抽出する。また、抽出部134は、決定部136によって決定された配信スケジュールに基づいて、第3枠に配信する広告コンテンツとして、子供向けの広告であるアニメの広告AD13を抽出する。また、抽出部134は、決定部136によって決定された配信スケジュールに基づいて、第4枠に配信する広告コンテンツとして、男性向けの広告である中級車の広告AD11を抽出する。
(判定部135)
判定部135は、出力装置が設置された空間に設置されたカメラによって撮影された住民の画像情報に基づいて、出力装置が設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の属性である住民セグメントを判定する。具体的には、判定部135は、所定期間内にデジタルサイネージが設置された空間に設置されたカメラによって撮影された画像であって、デジタルサイネージが設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の画像を取得する。続いて、判定部135は、取得した画像を解析して、デジタルサイネージが設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の属性である住民セグメントを判定する。
例えば、判定部135は、平日の午後9時から15時の時間帯にマンションM1のエントランスに設置されているデジタルサイネージ10-1が設置された位置から所定の範囲内に位置する住民に頻出される住民セグメントとして女性が多いと判定する。また、判定部135は、平日の午後15時から17時の時間帯にマンションM1のエントランスに設置されているデジタルサイネージ10-1が設置された位置から所定の範囲内に位置する住民に頻出される住民セグメントとして子どもが多いと判定する。また、判定部135は、平日の午後17時から21時の時間帯にマンションM1のエントランスに設置されているデジタルサイネージ10-1が設置された位置から所定の範囲内に位置する住民に頻出される住民セグメントとして男性が多いと判定する。
(決定部136)
決定部136は、広告コンテンツを出力装置に配信する配信スケジュールを決定する。具体的には、決定部136は、抽出部134によって抽出された広告コンテンツを出力装置に配信する配信スケジュールを決定する。判定部135は、取得した画像を解析して、時間帯ごとに統計的に頻出される住民セグメントを判定する。抽出部134は、判定部135によって判定された住民セグメントとターゲット条件とがマッチする広告コンテンツを、集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力される広告コンテンツとして時間帯ごとに抽出する。決定部136は、抽出部134によって時間帯ごとに抽出された広告コンテンツをその時間帯に出力装置に配信することを決定する。決定部136は、配信スケジュールを決定すると、決定した配信スケジュールをスケジュール記憶部123に格納する。
例えば、決定部136は、抽出部134によって抽出された広告コンテンツAD12を平日の午後9時から15時の時間帯にマンションM1のエントランスに設置されているデジタルサイネージ10-1に配信することを決定する。また、決定部136は、抽出部134によって抽出された広告コンテンツAD13を平日の午後15時から17時の時間帯にマンションM1のエントランスに設置されているデジタルサイネージ10-1に配信することを決定する。
また、決定部136は、抽出部134によって抽出された広告コンテンツAD11を平日の午後17時から21時の時間帯にマンションM1のエントランスに設置されているデジタルサイネージ10-1に配信することを決定する。
(配信部137)
配信部137は、決定部136によって決定された配信スケジュールに基づいて、抽出部134によって抽出された広告コンテンツを出力装置に配信する。具体的には、配信部137は、スケジュール記憶部123を参照して、抽出された広告コンテンツを出力装置に配信する。例えば、図6に示す例では、配信部137は、平日の午後9時から15時の時間帯は、女性向けの広告である近所のスーパーの広告AD12をマンションM1のエントランスに設置されているデジタルサイネージ10-1に配信する。また、配信部137は、平日の午後15時から17時の時間帯は、子供向けの広告であるアニメの広告AD13をマンションM1のエントランスに設置されているデジタルサイネージ10-1に配信する。また、配信部137は、平日の午後17時から21時の時間帯は、男性向けの広告である中級車の広告AD11をマンションM1のエントランスに設置されているデジタルサイネージ10-1に配信する。
(算出部138)
算出部138は、出力装置が設置されている空間の入口における電気錠の操作履歴に関する操作情報であって、出力装置に広告コンテンツが出力されている時間における操作情報に基づいて、出力装置に出力された広告コンテンツの広告効果を示す広告指標を算出する。具体的には、算出部138は、出力装置が設置されている空間の入口における電気錠の操作履歴に関する操作情報であって、出力装置に広告コンテンツが出力されている時間における操作情報を取得する。例えば、算出部138は、所定の頻度(例えば、1か月に一度など)で管理会社端末20から電気錠の操作履歴に関する操作情報を取得する。なお、情報処理装置100の通信部110と電子錠操作盤とがネットワークを介して接続されており、算出部138がリアルタイムに電気錠の操作履歴に関する操作情報を取得してもよい。算出部138は、電気錠の操作履歴に関する操作情報を取得すると、取得した操作情報を電子錠履歴記憶部125に格納する。
例えば、算出部138は、取得した操作情報に基づいて、広告指標として、広告コンテンツの閲覧数を算出する。具体的には、算出部138は、スケジュール記憶部123と電子錠履歴記憶部125とを参照して、算出対象となる広告コンテンツが配信された時間帯における操作情報を取得する。例えば、算出部138は、スケジュール記憶部123と電子錠履歴記憶部125とを参照して、所定の期間(例えば、過去1か月間)に広告コンテンツAD11が配信された時間帯である平日の午後17時から午後21時までの操作情報を取得する。続いて、算出部138は、所定の期間(例えば、過去1か月間)の平日の午後17時から午後21時までの電子錠の操作数を、広告コンテンツAD11を閲覧した住民の人数であるとみなして、広告コンテンツAD11の閲覧数を算出する。
ここで、マンションM1の住民による電子錠の操作数とマンションM1に設置されたデジタルサイネージ10-1の閲覧数との関係について、図9を用いて詳しく説明する。図9は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図9に示す例では、マンションM1の領域は、マンションM1の住民が住む居住部分M1-Rと、マンションM1の入口であるエントランス部分M1-Eと、通路部分M1-Cの3つの領域に分けられる。エントランス部分M1-Eは、さらに、共有ホールと共有玄関の2つの領域に分けられる。共有ホールと共有玄関の間は、電子錠開錠ドアD12で区切られており、マンションM1の住民がマンション共有玄関側の領域から共有ホール側の領域に入るには、エントランス部分M1-Eの共有玄関に設置された電子錠操作盤における電子錠による開錠操作を要するものとする。デジタルサイネージ10-1は、エントランス部分M1-Eの共有ホールに設置されており、住民が共有ホールに入ると目につく位置に設置されている。
共有玄関に設置された電子錠操作盤は、例えば、非接触型の電子錠が電子錠操作盤にかざされる度に、電子錠の開錠操作の履歴を取得する。電子錠操作盤は、電子錠の開錠操作の履歴を取得すると、取得した操作情報を記憶部に格納する。電子錠開錠ドアD12は、電子錠操作盤の記憶部を参照して、電子錠の開錠操作が行われたことを検出すると、電子錠開錠ドアD12を開く。
例えば、マンションM1の住民であるユーザU11は、自動ドアD11を通ってマンションM1の外部から共有玄関に設置された電子錠操作盤の元に移動する。続いて、住民であるユーザU11は、非接触型の電子錠EK11を電子錠操作盤にかざすことにより、電子錠による開錠操作を行う。例えば、マンションM1の住民であるユーザU11による開錠操作が平日の午後18:30に行われたとする。電子錠操作盤は、非接触型の電子錠EK11が電子錠操作盤にかざされると、電子錠EK11の開錠操作の履歴を取得して、記憶部に格納する。続いて、共有玄関と共有ホールをつなぐ電子錠開錠ドアD12は、電子錠操作盤の記憶部から開錠操作が行われたことを検出すると、開く。続いて、住民であるユーザU11は、電子錠開錠ドアD12が開いたので、電子錠開錠ドアD12を通って、共有玄関側から共有ホール側に移動する。ユーザU11が共有ホールに入ると、共有ホールの目につく位置にデジタルサイネージ10-1が設置されているため、住民であるユーザU11はデジタルサイネージ10-1の画面を視認する可能性が高い。配信部137は、平日の午後17時から午後21時の時間帯は、デジタルサイネージ10-1に中級車の広告コンテンツAD11を配信する。したがって、平日の午後18:30に共有ホールに入ったユーザU11は、デジタルサイネージ10-1の画面に表示されている中級車の広告コンテンツAD11を閲覧したと推定される。なお、住民であるユーザU11は、自動ドアD13を通って共有ホール側から通路部分M1-C側に移動し、通路部分M1-Cを通って居住部分M1-Rに移動する。
〔4.分類処理のフロー〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る分類処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る分類処理手順を示すフローチャートである。図10に示す例では、情報処理装置100は、集合住宅に関する情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。情報処理装置100は、集合住宅に関する情報を取得していないと判定した場合(ステップS101;No)、処理を終了する。
情報処理装置100は、集合住宅に関する情報を取得したと判定した場合(ステップS101;Yes)、広告コンテンツのターゲット条件とマッチさせるためのタグを集合住宅に対して付与する(ステップS102)。
続いて、情報処理装置100は、集合住宅に対してタグを付与すると、付与したタグに基づいて、集合住宅を集合住宅の属性であるセグメントに分類する(ステップS103)。
〔5.情報処理のフロー〕
次に、図11を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。図11は、実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。図11に示す例では、情報処理装置100は、広告コンテンツのターゲット条件を取得したか否かを判定する(ステップS201)。情報処理装置100は、広告コンテンツのターゲット条件を取得していないと判定した場合(ステップS201;No)、処理を終了する。
情報処理装置100は、広告コンテンツのターゲット条件を取得したと判定した場合(ステップS201;Yes)、集合住宅に付与されたタグとマッチする広告コンテンツを抽出する(ステップS202)。
続いて、情報処理装置100は、広告コンテンツを抽出すると、マンションの敷地内に設置されたデジタルサイネージに出力させる広告コンテンツの配信スケジュールを決定する(ステップS203)。
続いて、情報処理装置100は、配信スケジュールを決定すると、決定した配信スケジュールに基づいて、マンションの敷地内に設置されたデジタルサイネージに広告コンテンツを配信する(ステップS204)。
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
〔6-1.個々の住民に適した広告コンテンツの抽出処理〕
図1では、情報処理装置100が、マンションの属性であるセグメントに基づいて広告コンテンツを抽出し、抽出した広告コンテンツの配信スケジュールを決定し、決定した配信スケジュールに基づいて広告コンテンツを配信する情報処理の一例を説明した。変形例では、情報処理装置100が、サイネージの前を通過する住民の属性である住民セグメントをリアルタイムに判定する。そして、情報処理装置100が、リアルタイムに判定した住民セグメントにマッチする広告コンテンツを抽出して配信する情報処理の例を示す。なお、変形例では、実施形態と同様の構成について同一の符号を付して説明を省略する。
具体的には、判定部135は、出力装置が設置された空間に設置されたカメラによって撮影された住民の画像情報に基づいて、出力装置が設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の属性である住民セグメントを判定する。具体的には、判定部135は、デジタルサイネージが設置された空間に設置されたカメラによって撮影された画像であって、デジタルサイネージが設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の画像をリアルタイムに取得する。続いて、判定部135は、取得した画像を解析して、デジタルサイネージが設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の属性である住民セグメントをリアルタイムに判定する。例えば、判定部135は、取得した画像を解析して、デジタルサイネージが設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の身長が所定の閾値(例えば、身長130cm)以下であるか否かを判定する。続いて、判定部135は、デジタルサイネージが設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の身長が所定の閾値(例えば、身長130cm)以下であると判定すると、その住民の属性である住民セグメントは子どもであると推定する。続いて、抽出部134は、判定部135によって判定された住民セグメントである子どもとターゲット条件とがマッチする広告コンテンツ(例えば、子供向けアニメ)を集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力される広告コンテンツとして抽出する。続いて、配信部137は、抽出部134によって抽出された広告コンテンツをデジタルサイネージに所定の時間(例えば、数十秒)だけ配信する。
図13を用いて、変形例に係る情報処理の手順について説明する。図13は、変形例に係る情報処理手順を示すフローチャートである。図13に示す例では、情報処理装置100は、マンションに設置されたデジタルサイネージ10が設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の画像を取得したか否かを判定する(ステップS301)。情報処理装置100は、住民の画像を取得していないと判定した場合(ステップS301;No)、処理を終了する。
情報処理装置100は、住民の画像を取得したと判定した場合(ステップS301;Yes)、取得した画像情報に基づいて、住民の属性である住民セグメントを判定する(ステップS302)。
続いて、情報処理装置100は、住民の属性である住民セグメントを判定すると、判定した住民の属性である住民セグメントに基づいて、出力する広告コンテンツを選択する(ステップS303)。
続いて、情報処理装置100は、広告コンテンツを選択すると、選択した広告コンテンツをマンションに設置されたデジタルサイネージ10に配信する(ステップS304)。
〔6-2.紙媒体の広告と電子媒体の広告の融合〕
図1では、情報処理装置100が抽出した広告コンテンツをマンションに設置されたデジタルサイネージ10の画面に表示することにより、マンションの住民に広告に関する情報を提供する例を示した。図13では、情報処理装置100が、抽出した広告コンテンツを紙媒体の広告と電子媒体の広告とを組み合わせて提供する例を示す。図13を用いて、この点について詳しく説明する。図13は、変形例に係る情報処理の一例を示す図である。
図13では、配信部137は、抽出部134によって抽出された広告コンテンツAD11にチラシやフライヤー等の紙媒体の広告情報の一部分に対応する部分コンテンツC11を含む広告コンテンツAD11をデジタルサイネージ10に配信して表示する。具体的には、配信部137は、部分コンテンツC11を出力装置であるデジタルサイネージ10の画面に表示し、デジタルサイネージ10の画面に表示された部分コンテンツC11以外の部分である部分コンテンツP11をデジタルサイネージ10に接続されたプリンターによって紙媒体で印刷する。図13に示す例では、広告コンテンツAD1は新発売の中級車に関する広告であり、チラシの広告情報は、マンションM1の近くで開催される新発売の中級車の販売展示場の案内である。一例として、チラシは部分コンテンツC11と部分コンテンツP11の2つの部分からなる。配信部137は、部分コンテンツC11に対応する部分を広告コンテンツAD11の右下寄り部分に重ねて電子的に表示されるようにデジタルサイネージ10に配信する。また、配信部137は、部分コンテンツP11に相当する部分を、デジタルサイネージ10の右下寄り部分背面に設置されデジタルサイネージ10に接続されたプリンターに紙媒体で出力させる。ここで、広告コンテンツAD11を閲覧したユーザが販売展示場の案内に興味をもち、チラシの紙媒体で出力された部分を引っ張ると、プリンターは、チラシの全体を印刷して出力する。他の例として、部分コンテンツC11と部分コンテンツP11の2つの部分を一体に、デジタルサイネージ10に表示されている広告コンテンツAD11の右下寄り部分に表示し、住民による印刷指示操作(例えば、画面表示された印刷アイコンへのタッチ操作など)を受けてチラシの全体を印刷するように構成してもよい。印刷の際、配信部137は、紙媒体で出力される部分の長さが長くなる分、デジタルサイネージ10に表示される部分コンテンツC11の長さが短く変化するように部分コンテンツC11を配信する。このように、配信部137は、プリンターによって紙媒体で印刷される部分コンテンツP11の長さが長くなるほど、デジタルサイネージ10の画面に表示される部分コンテンツC11の長さが短く表示されるように部分コンテンツC11を配信する。
〔6-3.電子商取引履歴に基づくCV数の算出処理〕
上記では、情報処理装置100が、広告指標として、広告コンテンツの閲覧数を算出する例を説明したが、広告指標としてコンバージョン数を算出してもよい。具体的には、算出部138は、取得した電子錠の操作情報に基づいて、所定の広告コンテンツを閲覧したユーザの数を判定する。例えば、算出部138は、電子錠履歴記憶部125を参照して、所定期間に含まれる電子錠履歴のログの数から、所定期間に所定の広告コンテンツを閲覧したユーザ数を判定する。また、算出部138は、電子錠履歴記憶部125を参照して、電子錠の操作履歴に対応する電子錠IDを取得する。続いて、算出部138は、住民情報記憶部124を参照して、取得した電子錠IDに対応する部屋番号を取得する。続いて、算出部138は、電子商取引サービスの購入履歴から、取得した部屋番号に対応する住所の住民が広告コンテンツの対象商品を購入したか否かを判定する。このようにして、算出部138は、広告コンテンツの対象商品を購入した住民の人数をコンバージョン数として算出する。なお、算出部138は、住民情報記憶部124を参照して、取得した電子錠IDに対応するユーザIDを取得してもよい。続いて、算出部138は、電子商取引サービスの購入履歴から、取得したユーザIDに対応するユーザが電子錠の操作履歴の後に、広告コンテンツの対象商品を購入したか否かを判定してもよい。
〔6-4.位置履歴に基づくオフラインの行動様式の推定〕
また、情報処理装置100は、事業者Bによって提供される地図サービスやナビゲーションシステム等を利用する住民の位置情報履歴に基づいて、マンション毎の住民の行動様式を推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、地図サービスやナビゲーションシステム等を利用する住民の位置情報履歴に基づいて、マンションM4の住民は、週末に自動車で遠出する住民が多いマンションであるという行動様式を推定する。情報処理装置100は、週末は自動車で遠出する住民が多いという住民の行動様式を、マンションM4のタグとしてマンションM4に対して付与してもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と抽出部134を備える。取得部131は、集合住宅に関する情報を取得する。抽出部134は、取得部131によって取得された集合住宅に関する情報に基づいて、集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力させる広告コンテンツを抽出する。
これにより、情報処理装置100は、マンションの住民に適した広告コンテンツを提供可能とすることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、分類部132をさらに備える。分類部132は、取得部131によって取得された集合住宅に関する情報に基づいて、集合住宅を分類する。抽出部134は、分類部132によって分類された分類結果に基づいて、集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力させる広告コンテンツを抽出する。
これにより、情報処理装置100は、マンションの分類に応じた広告コンテンツを提供可能とすることができる。
また、取得部131は、集合住宅に関する情報として、集合住宅における住民の生活様式、経済力、行動様式、ネットワーク上の行動様式に関する情報又は集合住宅のブランド名、総戸数、階数、築年数、共用施設の種類、立地若しくは資産価値の推移に関する情報を取得する。分類部132は、取得部131によって取得された情報のうちいずれか1つに基づいて、集合住宅を分類する。
これにより、情報処理装置100は、集合住宅の属性に応じたセグメントに基づいて、集合住宅を分類することができる。
また、分類部132は、取得部131によって取得された集合住宅に関する情報に基づいて、集合住宅の属性であるセグメントであって、広告主によって入稿される広告コンテンツのターゲット条件とマッチさせるためのタグを集合住宅に対して付与することにより、集合住宅を分類する。
これにより、情報処理装置100は、広告主に対して、マンションのセグメントに応じた広告コンテンツの入稿を可能とすることができる。
また、抽出部134は、分類部132によって付与されたタグと広告主によって入稿される広告コンテンツのターゲット条件とのマッチング結果に基づいて、集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力される広告コンテンツを抽出する。
これにより、情報処理装置100は、マンションの分類に応じた広告コンテンツを提供可能とすることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、決定部136と配信部137をさらに備える。決定部136は、広告コンテンツを出力装置に配信する配信スケジュールを決定する。決定部136は、抽出部134によって抽出された広告コンテンツを出力装置に配信する配信スケジュールを決定する。また、抽出部134は、決定部136によって決定された配信スケジュールに基づいて、出力装置に配信する広告コンテンツを抽出する。
これにより、情報処理装置100は、マンションの分類に応じた広告コンテンツの配信スケジュールを決定し、決定した配信スケジュールに基づいて、マンションの分類に応じた広告コンテンツを提供することができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、判定部135をさらに備える。判定部135は、出力装置が設置された空間に設置されたカメラによって撮影された住民の画像情報に基づいて、出力装置が設置された位置から所定の範囲内に位置する住民の属性である住民セグメントを判定する。抽出部134は、判定部135によって判定された住民の属性である住民セグメントと広告主によって入稿される広告コンテンツのターゲット条件とのマッチング結果に基づいて、集合住宅の敷地に設置された出力装置に出力される広告コンテンツを抽出する。
これにより、情報処理装置100は、個々の住民に応じた広告コンテンツを提供可能とすることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、算出部138をさらに備える。算出部138は、出力装置が設置されている空間の入口における電気錠の操作履歴に関する操作情報であって、出力装置に広告コンテンツが出力されている時間における操作情報に基づいて、出力装置に出力された広告コンテンツの広告効果を示す広告指標を算出する。
これにより、情報処理装置100は、広告コンテンツの広告効果を示す広告指標を精度よく算出することができる。
また、抽出部134は、デジタルサイネージ、プリンター又はスピーカーである出力装置に出力させる広告コンテンツを抽出する。
これにより、情報処理装置100は、電子媒体で広告情報を提供可能とすることができる。また、情報処理装置100は、紙媒体で広告情報を提供可能とすることができる。また、情報処理装置100は、音声により広告情報を提供可能とすることができる。
また、抽出部134は、集合住宅の敷地のエレベーターに設置された出力装置又は集合住宅の敷地のエントランスに設置された出力装置に出力させる広告コンテンツを抽出する。
これにより、情報処理装置100は、マンションの住民に視認されやすい場所にマンションの分類に応じた広告コンテンツを配信可能とすることができる。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば図14に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図14は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムまたはデータ(例えば、商品コンテンツモデル)を実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔9.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、抽出部は、抽出手段や抽出回路に読み替えることができる。