JP7042124B2 - プラズマ装置用電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電極に印加される電圧についてパルス幅制御を行うプラズマ装置用電源装置に関するものである。
特許文献1には、複数の電極に印加される電圧についてパルス幅制御を行うプラズマ装置用電源装置が記載されている。特許文献1の段落[0032]、[0042]には、パルス幅制御が、プラズマから返ってくる反射波に含まれる全ての反射波スペクトルのトータルのパワーに基づいて行われることが記載されている。
特許文献2には、複数の電極に印加される交流電圧の波形を、プラズマの放電電流に基づいて制御するプラズマ装置用電源装置が記載されている。このプラズマ装置用電源装置においては、交流電圧の波形が、節電のために、プラズマの放電が起きていない場合には複数の電極に印加される電圧が小さくなるように制御される。例えば、ピークが小さくされたり、電圧の立下りが正弦波形より早くされたりする。
特開2013-135159号 特表2006-503404号
概要
解決しようとする課題
本発明の課題は、プラズマ装置における消費電流を抑制することである。
課題を解決するための手段、作用および効果
本発明に係るプラズマ装置用電源装置においては、電源に流れる電流に基づいて、パルス幅制御が行われる。例えば、電源に流れる電流が大きい場合には、放電回数が少なくなるように、パルス幅制御が行われるようにすることができる。その結果、プラズマ装置における消費電流を抑制することができる。
本発明の実施例1に係るプラズマ装置用電源装置(以下、電源装置と略称する)によって交流電圧が印加される一対の電極を含むプラズマ装置の斜視図である。 上記プラズマ装置の一部断面図である。 上記プラズマ装置の図2の一部を含む部分の断面図である。 上記プラズマ装置の構成部材である誘電体包囲部材の斜視図であり、図4A,図4B,図4Cは、それぞれ、誘電体包囲部材を異なる角度から見た場合の斜視図である。 上記プラズマ装置に着脱可能なノズルの断面図である。 上記電源装置の周辺を概念的に示す図である。 上記電源装置のスイッチング回路を表す図である。 (図8A)上記電源装置において行われるパルス幅制御の一例を概念的に示す図である。(図8B)上記パルス幅制御のデューティ比を代表的に示す図である。 上記電源装置から出力される交流電圧の波形を、正弦波形と比較して示す図である。 上記プラズマ装置の作動状態における実際の一対の電極部の間の電圧の変化を概念的に単純化して示す図である。(図10A)と(図10B)とでは、上記プラズマ装置の作動状態が異なる。 上記電源装置に含まれる制御装置の記憶部に記憶されたパルス幅制御プログラムを表すフローチャートである。 上記記憶部に記憶された補正値αと電流センサによって検出された電流である検出電流値との関係を概念的に示す図である。 (図13A)上記プラズマ装置のプラズマの状態を示す図である。(図13B)上記プラズマ装置とは別のプラズマの状態を示す図である。 上記電源装置から出力される交流電圧の波形とは別の交流電流の波形を、正弦波形と比較して示す図である。 本発明の実施例2に係る電源装置の制御装置の記憶部に記憶されたパルス幅制御プログラムを表すフローチャートである。 (図16A)正弦波形の交流電圧が出力される場合に電源装置において行われるパルス幅制御の一例を概念的に示す図である。(図16B)上記パルス幅制御のデューティ比を代表的に示す図である。
実施形態
以下、図面に基づいて、本発明に係るプラズマ装置用電源装置を備えたプラズマシステムについて説明する。
本プラズマシステムは、図1に示すプラズマ装置10、図6に示すプラズマ装置用電源装置16等を含む。プラズマ装置10は、大気圧でプラズマを発生させるものであり、プラズマ生成部12と加熱ガス供給部14を含む。これらプラズマ生成部12と加熱ガス供給部14とは並んで設けられる。プラズマ生成部12は、供給された処理ガスをプラズマ化して、プラズマを生成するものである。加熱ガス供給部14は、加熱用ガスを加熱することにより得られる加熱ガスをプラズマ生成部12に供給するものである。本プラズマ装置においては、プラズマ生成部12によって生成されたプラズマが、加熱ガス供給部14によって供給された加熱ガスと共に出力され、被処理物Wに照射される。図1において、矢印Pの方向に、処理ガスが供給され、プラズマが出力される。
プラズマ生成部12は、図2~4に示すように、セラミックス等の絶縁体で形成された生成部本体18、一対の電極部24,26、誘電体包囲部材22等を含む。生成部本体18は概して長手方向に伸びた形状を成し、一対の電極部24,26が幅方向に離間して保持される。また、生成部本体18の一対の電極部24,26の間は放電空間21とされ、処理ガスがP方向に供給される。以下、本プラズマ装置において、生成部本体18の幅方向、すなわち、一対の電極部24,26(以下、「一対の」を省略して、単に電極部24,26または複数の電極部24,26等と称する場合がある。他の用語についても同様とする。)が並ぶ方向をx方向、プラズマ生成部12と加熱ガス供給部14とが並ぶ方向をy方向、生成部本体18の長手方向をz方向とする。z方向はP方向と同じであり、処理ガスが供給される側が上流側、プラズマが出力される側が下流側である。なお、x方向、y方向、z方向は互いに直交する。
複数の電極部24,26の各々は、長手方向に伸びた形状を成し、それぞれ、一対の電極棒27,28と一対の電極ホルダ29,30とを含む。複数の電極ホルダ29,30の各々は、複数の電極棒27,28よりそれぞれ大径とされ、電極ホルダ29,30の各々に、電極棒27,28が偏心した位置に保持されて、固定される。また、電極棒27,28の各々がそれぞれ電極ホルダ29,30に保持された状態で、電極棒27,28の一部は電極ホルダ29,30から突出した状態にある。電極部24,26(電極ホルダ29,30および電極棒27,28)は、z方向、すなわち、処理ガスの供給方向Pと同じ向きに伸び、電極ホルダ29,30が上流側、電極棒27,28が下流側に位置する姿勢で生成部本体18に保持される。また、電極部24,26が互いに離間する方向xと処理ガスが供給される方向z(P)とは交差する。なお、電極ホルダ29,30の間隔D1は、電極棒26,27の間隔D2より小さい(D1<D2)。
電極ホルダ29,30は、それぞれ、導電性を有する材料で製造されたものであり、電極としての機能を有する。電極棒27,28は、それぞれ、電極ホルダ29,30に互いに通電可能な状態で固定される。換言すれば、電極ホルダ29,30と電極棒27,28とは電気的に一体的に設けられる。また、電極部24,26が生成部本体18に保持され、電源装置16に接続された状態で、電極棒27,28と電極ホルダ29,30との両方に電圧が印加され、これら電極棒27,28および電極ホルダ29,30はいずれも電極として作用する。
このように、電極棒27,28の各々と電極ホルダ29,30の各々とがそれぞれ電気的に一体的に設けられるため、電源装置16を電極ホルダ29,30と電極棒27,28とのいずれか一方に接続すればよく、その分、配線を簡単にすることができる。
なお、電極棒27,28、電極ホルダ29,30には、任意の大きさ、周波数の交流電圧が印加される。
誘電体包囲部材22は、電極ホルダ29,30の外周を覆うものであり、セラミックス等の誘電体(絶縁体と称することもできる)で製造されたものである。誘電体包囲部材22は、図4A~図4Cに示すように、互いに離間して設けられた一対の電極カバー34,36と、一対の電極カバー34,36を連結する連結部38とを含む。
複数の電極カバー34,36は、それぞれ、概して中空筒状を成し、長手方向の両端部が開口とされる。電極カバー34,36は、長手方向がz方向に伸びた姿勢で、電極カバー34,36の内周側に主として電極ホルダ29,30が位置する状態で配設される。なお、電極カバー34,36の内周面と電極ホルダ29,30の外周面との間には、それぞれ、隙間が設けられ、これら隙間が後述するガス通路34c、36cとされる。また、電極棒27,28の、上述の電極ホルダ29,30から突出した一部の下流側の端部である下流側端部27s,28sは、電極カバー34,36の下流側の開口部から突出している。
連結部38には、z方向に貫通するガス通路40が形成される。本実施例において、図3に示すように、連結部38のガス通路40を形成する周壁は電極カバー34,36と一体的に形成される。ガス通路40の内部には、誘電体(気体は含まない。以下、同様とする。)で製造された部材(誘電体物と称することができる)は存在しない。換言すれば、電極カバー34,36の互いに対向する部分の間に、誘電体包囲部材22とは別の誘電体で製造された部材は存在しないことになる。
生成部本体18の電極部24,26が保持された部分の上流側には、複数のガス通路42,44,46等が形成される。ガス通路42,44には、図6に示す窒素ガス供給装置50が接続され、ガス通路46には、窒素ガス供給装置50と、活性ガスであるドライエア(活性酸素を含む)を供給する活性ガス供給装置52とが接続される。窒素ガス供給装置50は、窒素ガス源と流量調整機構とを含み、窒素ガスを所望の流量で供給可能なものである。活性ガス供給装置52は、活性ガス源と流量調整機構とを含み、活性ガスを所望の流量で供給可能なものである。本実施例においては、処理ガスが、活性ガス供給装置52から供給された活性ガスと窒素ガス供給装置50から供給された窒素ガス(不活性ガスの一態様である)とを含むものとされる。
ガス通路42,44には、それぞれ、前述の電極カバー34,36の内部のガス通路34c、36cが、電極カバー34,36の上流側の開口部において連通させられる。ガス通路34c、36cには、それぞれ、窒素ガスがP方向に供給される。
ガス通路46には誘電体包囲部材22に形成されたガス通路40が連通させられる。ガス通路40には、窒素ガスと活性ガスとを含む処理ガスがP方向に供給される。
生成部本体18の、電極カバー34,36から突出した一対の電極棒27,28の下流側端部27s,28sの間には放電室56が形成され、放電室56の下流側に、x方向に間隔を隔てて並んで、z方向に伸びた複数(本実施例においては6本)のプラズマ通路60a、60b・・・が形成される。複数のプラズマ通路60a、60b・・・の上流側の端部は、それぞれ、放電室56に開口する。また、生成部本体18の下流側の端部には、互いに異なる種類の複数のノズル80,83等がそれぞれ着脱可能に取り付けられる。ノズル80,83等は、セラミックス等の絶縁体で製造される。なお、本実施例において、放電室56、ガス通路40等によって放電空間21が構成される。
加熱ガス供給部14は、図1,2に示すように、保護カバー70、ガス管72、ヒータ73、連結部74等を含む。保護カバー70は、プラズマ生成部12の生成部本体18に取り付けられる。ガス管72は、保護カバー70の内部において、z方向に伸びて配設され、ガス管72には、加熱用ガス供給装置(図5参照)76が接続される。加熱用ガス供給装置76は、加熱用ガス源と流量調整部とを含み、加熱用ガスを所望の流量で供給可能なものである。加熱用ガスは、ドライエア等の活性ガスとしても、窒素等の不活性ガスとしてもよい。また、ガス管72の外周側にはヒータ73が配設されており、ガス管72がヒータ73によって加熱され、ガス管72を流れる加熱用ガスが加熱される。
連結部74は、ガス管72をノズル80に連結するものであり、側面視において概してL字形を成す加熱ガス供給通路78を含む。加熱ガス供給通路78は、ノズル80が生成部本体18に取り付けられた状態で、一端部がガス管72に連結され、他端部がノズル80に形成された加熱ガス通路62に開口する。
ノズル80は、図2,3に示すように、互いに平行に設けられた複数(本実施例においては6本)のプラズマ出力通路80a、80b・・・が形成された通路構造体81と、ノズル本体82とを含む。通路構造体81と、ノズル本体82とが、それぞれ、ノズル本体82に形成された収容室82aの内部に、通路構造体81が位置する状態で、生成部本体18に取り付けられ、それによって、ノズル80が生成部本体18に取り付けられる。このように、ノズル80が生成部本体18に取付けられた状態で、プラズマ通路60a、60b・・・とプラズマ出力通路80a、80b・・・とがそれぞれ連通させられる。また、ノズル本体82の収容室82aと通路構造体81との隙間には加熱ガス通路62を経て加熱ガスが供給される。ノズル80のノズル本体82の収容室82aの先端の開口82bからは、プラズマ等と加熱ガスとが出力される。
生成部本体18には、ノズル80とは異なる図5に示すノズル83を取り付けることもできる。ノズル83の通路構造体84には、プラズマ出力通路83aが1つ形成される。また、通路構造体84と、ノズル本体85とが、それぞれ、ノズル本体85の内部に形成された収容室85aに通路構造体84が位置する状態で、生成部本体18に取り付けられる。このようにノズル83が生成部本体18に取り付けられた状態で、複数のプラズマ通路60a、60b・・・とプラズマ出力通路83aとが連通させられる。また、ノズル本体85の収容室85aと通路構造体84との間の隙間には加熱ガスが供給され、収容室85aの先端の開口85bから、プラズマ等と加熱ガスとが出力される。
本プラズマシステムは、図6に示すように、コンピュータを主体とする制御装置86を含む。制御装置86は実行部86c、記憶部86m、入出力部86i、タイマ86t等を含み、入出力部86iには、窒素ガス供給装置50、活性ガス供給装置52、加熱用ガス供給装置76、ヒータ73、スイッチング回路96、ディスプレイ87等が接続されるとともに、開始スイッチ88、停止スイッチ89、電流センサ94等が接続される。ディスプレイ87には、本プラズマシステムの状態等が表示される。
開始スイッチ88は、プラズマ装置の駆動を指示する場合に操作されるスイッチであり、停止スイッチ89は、プラズマ装置の停止を指示する場合に操作されるスイッチである。
電流センサ94は電源92の電流を検出するものであり、電源92は、交流電源93、A/D(交流直流)変換器95等を含む。電源92において、交流電源93から出力された交流電圧がA/D変換器95において直流電圧に変換されて出力される。なお、電流センサ94によって検出される電流である検出電流値は、プラズマ装置の消費電流に対応する。
スイッチング回路96は、電源92と電極部24,26との間に設けられたものであり、図7に示すように、第1ないし第4の4個のスイッチング素子101~104のブリッジ接続によって構成されたものである。電源92から出力された直流電圧についてスイッチング回路96によりパルス幅制御、すなわち、PWM(Plus Width Modulation)が行われる。そして、パルス幅制御が行われることによって得られた電圧のパルス信号は、平滑回路97によって平滑化された後、昇圧回路98により昇圧されて、電極部24,26に印加される。
スイッチング回路96において、上述のスイッチング素子101~104としてMOSFET素子が用いられる。第1スイッチング素子101については、ドレインDがA/D変換器95の出力部の高圧端子105に接続され、ソースSが第1出力端子106に接続される。第2スイッチング素子102については、ドレインDが第1出力端子106に接続され、ソースSがA/D変換器95の低圧端子107に接続される。第3スイッチング素子103については、ドレインDがA/D変換器95の高圧端子105に接続され、ソースSが第2出力端子108に接続される。第4スイッチング素子104については、ドレインDが第2出力端子108に接続され、ソースSがA/D変換器94の低圧端子107に接続される。
第1出力端子106および第2出力端子108は、平滑回路97を経て昇圧器98に入力される。第1スイッチング素子101のゲートGおよび第4スイッチング素子104のゲートG、第2スイッチング素子102のゲートGおよび第3スイッチング素子103のゲートGは、それぞれ、まとめて制御装置86の入出力部に接続される。
第1ないし第4スイッチング素子101~104は、ゲートGに制御信号が入力されているときだけ、ドレインDとソースSとの間が導通する。第1スイッチング素子101,第4スイッチング素子104のゲートGにON信号が入力された場合と、第2スイッチング素子102,第3スイッチング素子103のゲートGにON信号が入力された場合とでは、電流の向きが逆になる。
以上のように構成されたプラズマシステムにおいて、一対の電極部24,26には、スイッチング回路96の制御により、例えば、8kHz以上9kHz以下の交流電圧が印加される。また、ガス通路34c、36cには窒素ガスが所望の流量で供給され、放電空間21には処理ガスが所望の流量で供給される。さらに、加熱ガス通路62には、加熱ガスが供給される。
放電空間21には処理ガスがP方向に供給されるが、上流側のガス通路40において、一対の電極ホルダ29,30の間で電極カバー34,36を介して誘電体バリア放電が生じ、それより下流側の放電室56において、一対の電極棒27,28の下流側端部27s,28sの間でアーク放電が生じる。
誘電体バリア放電においては、電極ホルダ29、30に交流電圧が加えられることにより、電極カバー34,36に電荷が蓄えられるが、極性が反転すると、蓄えられた電荷が放出されるのであり、それにより放電が起きる。また、電極カバー34,36により、電極ホルダ29,30の間に流れる電流が制限される。そのため、誘電体バリア放電においては、アーク放電に至らないのが普通であり、大きなエネルギが処理ガスに付与されないのが普通である。また、本実施例においては、電極ホルダ29,30に高周波の交流電圧が付与されるため、極性の反転速度が早くなり、放電を良好に起こすことができる。
それに対して、アーク放電においては、一対の電極棒27,28の下流側端部27s,28sの間に大きな電流が流れ、処理ガスに大きなエネルギが付与される。
このように、誘電体バリア放電においては、処理ガスに付与されるエネルギが小さいため、処理ガスが電離して、プラズマ化されるとは限らない。しかし、処理ガスは、エネルギポテンシャルが高い状態にされる、すなわち、励起状態にされたり、加熱されたりする。
その後、アーク放電において、処理ガスに大きなエネルギが付与されるため、誘電体バリア放電においてプラズマ化されなかった処理ガスも、良好にプラズマ化することができる。また、誘電体バリア放電を受けた処理ガスは、すでにエネルギポテンシャルが高い状態にあるため、アーク放電を受けることにより、より一層、プラズマ化し易くなる。なお、放電空間21の、一対の電極ホルダ29,30の間の部分と、一対の電極棒27,28の下流側端部27s,28sの間の部分との両方で放電が起きることは、それぞれの部分において、光が発生させられることにより確認された。
また、本実施例においては、一対の電極部24,26に供給される交流電圧が、正弦波形の交流電圧より、立ち上がりが早くなる波形となるように、スイッチング回路96のパルス幅制御が行われる。
まず、電極部24,26に正弦波形の交流電圧が供給される場合のパルス幅制御の一例を図16A,16Bに基づいて説明する。例えば、図16Aに示すように、交流電圧の1周期が区分R1~16に分けられ、各々の区分において、それぞれ、パルスが2個または3個ずつ出力される場合を想定する。なお、区分R1は、隣接する周期に跨って設けられるため、交流電圧の1周期には、区分R1の後半部分と、次の区分R1の前半部分とが含まれる。区分R9は、交流電圧の前半(正方向の電圧が印加される)の1/2周期と後半(負方向の電圧が印加される)の1/2の周期分とに跨って設けられるため、区分R9の前半部分は交流電圧の前半の1/2周期分に含まれ、区分R9の後半部分は交流電圧の後半の1/2周期分に含まれる。また、図16Bは、各区分R1~16の各々のデューティ比D(%)を代表して示す。デューティ比Dは、下式に示すように、ON時間を(ON時間+OFF時間)で割った値に100を掛けた値(%)
D=ON時間/(ON時間+OFF時間)×100
とされる。以下、本明細書において、正弦波形の交流電圧が得られるようにパルス幅制御が行われる場合のデューティ比を基準デューティ比Dと称する。
図16A,16Bに示すように、立ち上がり時の区分R1(後半部分)~R4の各々の基準デューティ比Dは、0%、30%、70%、90%とされ、区分R5において100%とされる。また、立ち下がり時の区分R6~8の各々の基準デューティ比Dは、90%、70%、30%とされ、区分R9(前半部分)において0%とされる。また、その後、電流の向きが変わるが、区分R9(後半部分)~R1(前半部分)における基準デューティ比Dは、それぞれ、区分R1(後半部分)~9(前半部分)と同様に、設定される。
図16Aの破線は、平滑回路97から出力される交流電圧の瞬時値(以下、瞬時値と略称する)Wsinを示す。平滑回路97により、電圧の複数のパルスが平滑化されて、ほぼ正弦波形を成す交流電圧の瞬時値Wsinが得られるのである。
なお、平滑回路97は不可欠ではない。例えば、交流電圧の周波数が高い場合、デューティ比が細かに変化するようにパルス幅制御が行われた場合等には、平滑回路97がなくても、滑らかに変化する交流電圧の瞬時値を得ることができる。
次に、本実施例におけるパルス幅制御の一例を図8A,8Bに基づいて説明する。本実施例においては、基準デューティ比Dに補正値αを加えて求められた補正デューティ比DAに基づいてパルス幅制御が行われる。補正値αは立ち上がり時に値α0とされ、立ち下がり時に0とされる。
具体的には、立ち上がり時における区分R1(後半部分)~R4、R9(後半部分)~R12の各々において、補正デューティ比DAは、図8Bに示すように、基準デューティ比Dに補正値α0を加えた値、(0+α0)%、(30+α0)%、(70+α0)%、(90+α0)%とされる。立ち下がり時における区分R6~R9(前半部分)、R14~1(前半部分)の各々における補正デューティ比DAは基準デューティ比Dと同じ値とされる。この場合の瞬時値Wrisは図8Aの実線が示すように変化する。なお、本実施例において、補正値αは0以上の値とされる。補正値α0は、例えば10%とすることができる。
図9には、パルス幅制御が、補正デューティ比DAに基づいて行われた場合の瞬時値Wrisと、基準デューティ比Dに基づいて行われた場合の瞬時値Wsinとを示す。図9の一点鎖線が示す瞬時値Wrisは、破線が示す瞬時値Wsinに比較して、立ち上がりが早くなる。プラズマ発生電圧(アーク放電開始電圧)Vpに達するまでの時間が、瞬時値Wrisの場合は時間t1であるのに対して、瞬時値Wsinの場合は時間t2となり、瞬時値Wrisの方が、早期にプラズマを発生させることが可能となる。
また、瞬時値Wrisと瞬時値Wsinとで、電圧がゼロとなる点(ゼロ点)ZP,ZNと、電圧の正のピーク点PP,負のピーク点PNとは一致する。また、瞬時値Wrisは、ゼロ点ZPから正のピーク点PPに向かって滑らかに単調増加し、負のピーク点PNからゼロ点ZPに向かって滑らかに単調増加する。さらに、瞬時値Wrisは、正のピーク点PPから負のピーク点PNに向かってゼロ点ZNを経て滑らかに単調減少する。
一方、電極部24,26の間の電圧は、印加される電圧の増加に伴って増加し、誘電体バリア放電が起き、その後、さらに、電圧が高くなってアーク放電が起きるが、アーク放電により短絡して0になる。図10A,10Bには、電極部24,26の間の実際の電圧である実電圧W0、W1、W0´、W2を概念的に単純化して示す。実電圧W0,W1,W0´、W2が示すように、交流電圧の1周期の間に、放電は複数回起きるが、放電回数が多い場合は少ない場合より、プラズマ装置における消費電流が多くなる。
また、1回の放電が行われた場合の、プラズマ装置における消費電流は、放電空間21に供給される処理ガスの流量、ノズルの形状等に基づいて決まることが知られている。例えば、放電空間21に供給される処理ガスの流量が大きい場合は小さい場合より、消費電流が大きくなる。また、ノズルの形状がプラズマが出力され易い形状を成す場合にはプラズマが出力され難い形状を成す場合より消費電流が大きくなる。例えば、ノズル80,83を比較した場合、ノズル83が取り付けられた場合にはノズル80が取り付けられた場合より、消費電流が大きくなる。前述のように、ノズル83のプラズマ出力通路83aの方がノズル80のプラズマ出力通路80a、b・・・の合計より流路面積が大きくプラズマが出力され易いことに起因すると考えられる。
例えば、図13Aに示すように、処理ガスの流量が大きい場合やノズルの形状がプラズマが出力され易い形状である場合には、電極部24,26の間に存在するプラズマの量が少なくなる。そのため、図10Aの実電圧W0、W1が示すように、アーク放電が起きる場合の電圧が高くなり、1回の放電におけるプラズマ装置の消費電流が大きくなる。
また、図13Bに示すように、処理ガスの流量が小さい場合やノズルの形状がプラズマが出力され難い形状である場合には、電極部24,26の間に存在するプラズマの量が多くなる。そのため、図10Bの実電圧W0´、W2が示すように、アーク放電が起きる場合の電圧が、図10Aの実電圧W0,W1より、低くなり、1回の放電におけるプラズマ装置の消費電流が小さくなる。
以上の事情に基づき、本実施例においては、プラズマ装置の消費電流に対応する検出電流値が大きい場合は小さい場合より補正値αが小さい値に決定されるようにした。補正値αが小さい場合は大きい場合より補正デューティ比DAが小さい値となる。ON時間が短くなるのであり、パルス幅(ON時間に対応する)が小さくなる。
本実施例においては、図12に示すように、補正値αが、検出電流値が大きくなるのに伴って連続的に小さくなる値に決定されるようにした。図12に示す補正値αと消費電流との関係は予め取得されて記憶されている。本実施例においては、電流センサ94によって検出された電流である検出電流値と図12に示す関係とに基づいて補正値αが決定される。
スイッチング回路96のパルス幅制御は、図11のフローチャートで表されるパルス幅制御プログラムにより実行される。本パルス幅制御プログラムは予め定められた設定時間毎に実行される。
ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする)において、検出電流値が取得され、S2において、検出電流値と図12に示す関係とに基づいて補正値αが求められる。S3において、立ち上がり時の区分R1(後半部分)~R4、R9(後半部分)~12の各々の基準デューティ比DにS2において求められた補正値αが加えられて、補正デューティ比DAが決定される。そして、S4において、補正デューティ比DAに基づいてパルス幅制御が行われる。
例えば、検出電流値が電流値I1である場合に補正値αが値α1に決定される。その結果、電極部24,26に印加される交流電圧は、図10Aの補正値αが値α1である場合の瞬時値Wris(補正値α1)が示すように変化し、補正値αが値α0とされた場合の瞬時値Wris(補正値α0)に比較して、立ち上がり時の増加勾配が抑制される。それにより、電極部24,26間の電圧は、実電圧W1(補正値α1)が示すよう変化し、実電圧W0(補正値α0)が示す場合に比較して、プラズマの発生(アーク放電の発生)の時期を遅らせることができ、その分、交流電圧の1周期の間の放電回数を減らすことができる。それにより、交流電圧が1周期変化する間の、ノズルから出力されるプラズマの量を少なくすることができ、プラズマ装置における消費電流を小さくすることができる。プラズマ装置において発熱を抑制し、発熱による損傷を回避することができる。
また、電流センサ94によって検出された電流が電流値I2である場合には、補正値αが値α1より大きい値α2に決定される。その結果、電極部24,26に印加される交流電圧は、図10Bの瞬時値Wris(補正値α2)が示すよう変化し、瞬時値Wris(補正値α0)と比較して立ち上がり時の増加勾配が大きくされる。それにより、実電圧W2(補正値α2)は、実線が示すように変化し、実電圧W0´と比較してプラズマの発生の開始時期を早くすることができ、電極部24,26に印加される交流電圧が1周期変化する間の放電回数を増やすことができる。その結果、交流電圧が1周期変化する間に出力されるプラズマの量を多くすることができる。
以上のように、本実施例においては、電流センサ94によって検出された電流に基づいてパルス幅制御が行われるため、プラズマ装置における消費電流を抑制することができ、プラズマが安定して出力されるようにすることができる。
以上のように、制御装置86の図11のパルス幅制御プログラムを記憶する部分、実行する部分等によりパルス幅制御部、電流依拠パルス幅制御部、立ち上がり時パルス幅制御部が構成され、そのうちの、S2を記憶する部分、実行する部分等により、係数決定部が構成され、S3を記憶する部分、実行する部分等によりパルス幅決定部が構成される。下式に示すように、デューティ比DAを決定することにより、ON時間、すなわち、パルス幅が決定されるため、S3を記憶する部分、実行する部分等によりパルス幅決定部が構成されると考えることができる。
DA=ON時間/(ON時間+OFF時間)×100
ON時間=DA×(ON時間+OFF時間)/100
また、上述のパルス幅制御部、電源92、スイッチング回路96、平滑回路97、昇圧器98等により、プラズマ装置用電源装置16が構成される。
なお、上記実施例においては、立ち上がり時の区分R1(後半部分)~R4、R9(後半部分)~12の基準デューティ比Dに加えられる補正値αが同じ値とされていたが、互いに異なる値とすることができる。さらに、補正値αと検出電流値との関係は、図12に示す関係に限らない。例えば、補正値αは、検出電流値が大きくなるのに伴って段階的に小さくなる値としたり、曲線的に小さくなる値としたりすること等もできる。また、基準デューティ比Dに1より大きい係数を掛けることにより補正デューティ比DAが取得されるようにすることもできる。
さらに、上記実施例においては、立ち上がり時ではなく、立ち下がり時の、区分R6~9(前半部分)、R13~1(前半部分)において、基準デューティ比Dに補正値α(0より大きい値)を加えて補正デューティ比DAが求められるようにすることもできる。なお、区分R1(後半部分)~4,9(後半部分)~12における補正デューティ比DAは基準デューティ比Dと同じ値(補正値αが0)とされる。
その場合の一例を図14に示す。図14に示すように、補正デューティ比DAに基づいてパルス幅制御が行われた場合の瞬時値Wdwnにおいては、基準デューティ比Dに基づいてパルス幅制御が行われた場合の瞬時値Wsinにおける場合より、立ち下がりが遅くなる。電圧がプラズマ消滅電圧(放電停止電圧)より低くなる時間は、瞬時値Wdwnにおいて時間t4となり、瞬時値Wsinにおいては時間t3となり、瞬時値Wdwnにおいては瞬時値Wsinより、遅くまで放電が可能となる。また、瞬時値Wdwnと瞬時値Wsinとで、電圧がゼロとなる点(ゼロ点)ZP,ZNと、電圧の正のピーク点PP,負のピーク点PNとは一致する。また、瞬時値Wdwnは、ゼロ点ZPから正のピーク点PPに向かって滑らかに単調増加し、負のピーク点PNからゼロ点ZPに向かって滑らかに単調増加する。さらに、瞬時値Wrisは、正のピーク点PPから負のピーク点PNに向かってゼロ点ZNを経て滑らかに単調減少する。
本実施例においては、立ち下がり時の基準デューティ比Dに加えられる補正値αの大きさが検出電流値に基づいて決められる。例えば、補正値αを大きい値とすることにより放電回数を増やし、補正値αを小さい値とすることにより放電回数を減らすことができるのであり、それにより、プラズマが安定して出力されるようにすることができ、プラズマ装置における消費電流を抑制することができる。
上記実施例においては、補正値αが電流センサ94によって検出された電流である検出電流値の増加に伴って連続的に小さくなる値に決定されるようにされていたが、検出電流値がしきい値Ith以下である場合には補正値αが値α0に決定され、検出電流値がしきい値Ithより大きい場合には値α0より小さい値α´(α´<α0)に決定されるようにすることもできる。その場合のパルス幅制御プログラムの一例を図15に示す。図15のフローチャートにおいて、図11のフローチャートが表すパルス幅制御が行われる場合と同様の実行が行われるステップについては同じステップ番号を付して説明を省略する。
本実施例においては、S21において、検出電流値がしきい値Ithより大きいか否かが判定される。検出電流値がしきい値Ith以下である場合には、S22において補正値αが値α0とされるが、検出電流値がしきい値Ithより大きい場合にはS23において補正値αが値α´とされる。そして、S3において、立上がり時と立下り時との少なくとも一方における基準デューティ比Dに補正値αが加えられることにより補正デューティ比DAが求められ、S4において、補正デューティ比DAに基づいてパルス幅制御が行われる。
このように、本実施例においては、検出電流値がしきい値Ithより大きい場合に補正値αが小さい値α´に決定される。補正デューティ比DAが小さい値となり、ON時間が短くなり、パルス幅が小さくなる。その結果、交流電圧が1周期変化する間において、プラズマ装置における消費電流を抑制することができ、プラズマ装置の発熱を抑制し、ノズル等の発熱損傷を回避することができる。また、出力されるプラズマの量が過大にならないようにすることができる。
また、電流センサ94は、交流直流変換器95の上流側の電流を検出するものであっても、下流側の電流を検出するものであってもよい。また、交流直流変換器95の上流側の電流と下流側の電流との両方に基づいて取得された値を消費電流として取得されるようにすることもできる。さらに、プラズマ生成部12の構造は問わない。また、上記実施例におけるパルス幅制御の内容(例えば、デューティ比の値、区分の数、パルスの数)等はあくまで一例であり、それらに限定されない等、その他、本発明は、前記実施形態に記載の態様の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
12:プラズマ生成部 16:電源装置 21:放電空間 24,26:電極部バー 40:ガス通路 50:窒素ガス供給装置 52:活性ガス供給装置 56:放電室 80,83:ノズル 86:制御装置 92:電源 94:電流センサ 96:スイッチング回路 97:平滑回路

Claims (5)

  1. 電源から出力される電圧について、前記電圧のパルスの幅であるパルス幅の制御を行って、交流電圧を一対の電極に印加してプラズマを発生させるプラズマ装置の電源装置であって、
    正弦波交流電圧と比較して電圧の立ち上がりを早くする立上がり時パルス幅制御部と、前記電圧の立ち下りを遅くする立下り時パルス幅制御部との少なくとも一方を含むパルス幅制御部を含み、
    前記パルス幅制御部が、前記電源に流れる電流に基づいて前記パルス幅を制御する電流依拠パルス幅制御部を含み、
    前記電流依拠パルス幅制御部が、前記パルス幅を、前記正弦波交流電圧に対応するパルス幅に補正値を加えた大きさとするパルス幅決定部と、前記補正値を、前記電流がしきい値より大きい場合は小さい場合より小さい値に決定する係数決定部とを含むプラズマ装置用電源装置。
  2. 電源から出力される電圧について、前記電圧のパルスの幅であるパルス幅の制御を行って、交流電圧を一対の電極に印加してプラズマを発生させるプラズマ装置の電源装置であって、
    正弦波交流電圧と比較して電圧の立ち上がりを早くする立上がり時パルス幅制御部と、前記電圧の立ち下りを遅くする立下り時パルス幅制御部との少なくとも一方を含むパルス幅制御部を含み、
    前記パルス幅制御部が、前記電源に流れる電流に基づいて前記パルス幅を制御する電流依拠パルス幅制御部を含み、
    前記電流依拠パルス幅制御部が、前記パルス幅を、前記正弦波交流電圧に対応するパルス幅に補正値を加えた大きさとするパルス幅決定部と、前記補正値を、前記電流が大きくなるのに伴って連続的に小さくなる値に決定する係数決定部とを含むプラズマ装置用電源装置。
  3. 電源から出力される電圧について、前記電圧のパルスの幅であるパルス幅の制御を行って、交流電圧を一対の電極に印加してプラズマを発生させるプラズマ装置の電源装置であって、
    正弦波交流電圧と比較して電圧の立ち上がりを早くする立上がり時パルス幅制御部と、前記電圧の立ち下りを遅くする立下り時パルス幅制御部との少なくとも一方を含むパルス幅制御部を含み、
    前記パルス幅制御部が、前記電源に流れる電流に基づいて前記パルス幅を制御する電流依拠パルス幅制御部を含み、
    前記電流依拠パルス幅制御部が、前記パルス幅を、前記正弦波交流電圧に対応するパルス幅に補正値を加えた大きさとするパルス幅決定部と、前記補正値を、前記電流が大きくなるのに伴って段階的に小さくなる値に決定する係数決定部とを含むプラズマ装置用電源装置。
  4. 前記電源が、交流電源と、前記交流電源によって出力される交流電圧を直流電圧に変換して出力する交流直流変換器とを含み、
    当該プラズマ装置用電源装置が、前記交流電源に流れる電流と前記交流直流変換器に流れる電流との少なくとも一方を検出する電流センサを含む請求項1ないし3のいずれか1つに記載のプラズマ装置用電源装置。
  5. 前記電流依拠パルス幅制御部によって前記パルス幅が制御されて得られた交流電圧は、前記正弦波交流電圧と比較して前記パルス幅が制御されて得られた交流電圧の波形のゼロ点、正のピーク点および負のピーク点が時間軸上で移動せず、かつ、前記ゼロ点から前記正ピーク点までの間と、前記負のピーク点から前記ゼロ点までの間とにおいて電圧瞬時値が滑らかに単調増加し、かつ、前記正ピーク点から前記ゼロ点を経て前記負のピーク点までの間で前記電圧瞬時値が滑らかに単調減少するものである請求項1ないしのいずれか1つ記載のプラズマ装置用電源装置。
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