JP7042067B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents

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本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
従来より、においを検知するにおいセンサを搭載した衣類乾燥機が考えられている。例えば特許文献1に開示されている洗濯機は、衣類を乾燥させる衣類乾燥機としても機能するものであり、におい成分を構成するガスをガスセンサにより検出して洗濯条件を設定するようにしている。
特開2010-22556号公報
上述した特許文献1の洗濯機のように、槽内のにおいに基づいて運転を制御することにより、より最適な運転条件により運転を実行することが期待できる。しかしながら、従来より提供されているにおいセンサは、においを検出するプローブが1つであるものが殆どであり、従って、そのプローブに反応する1種類のにおいしか検出することしかできず、1種類のにおいセンサにより複数種類のにおいを検出することができない。そこで、近年では、においの特性を測定可能に構成することにより、複数種類のにおいを検出できるようにしたにおいセンサの開発が進められつつある。
そこで、本実施形態は、においの特性を測定可能に構成されることで複数種類のにおいを検出できるようにしたにおいセンサについて、その搭載位置に創意工夫を施した衣類乾燥機を提供する。
本実施形態に係る衣類乾燥機は、収容槽、循環風路、循環送風機、においセンサを備えている。収容槽には、衣類が収容される。循環風路は、前記収容槽に接続されている。循環送風機は、前記収容槽内の空気を前記循環風路を通して循環させる。においセンサは、前記循環風路内に設けられ、においの特性を測定可能である。そして、前記循環風路は、当該循環風路内に外気を導入する外気導入孔を備え、前記においセンサは、前記循環風路内において前記外気導入孔よりも下流側に設けられている。
また、本実施形態に係る衣類乾燥機は、収容槽、循環風路、循環送風機、においセンサを備えている。収容槽には、衣類が収容される。循環風路は、前記収容槽に接続されている。循環送風機は、前記収容槽内の空気を前記循環風路を通して循環させる。においセンサは、前記循環風路内に設けられ、においの特性を測定可能である。そして、前記循環風路は、当該循環風路内を流れる空気の一部を排出する排出部を備え、前記においセンサは、前記排出部に設けられている。
また、本実施形態に係る衣類乾燥機は、収容槽、循環風路、循環送風機、においセンサを備えている。収容槽には、衣類が収容される。循環風路は、前記収容槽に接続されている。循環送風機は、前記収容槽内の空気を前記循環風路を通して循環させる。においセンサは、前記循環風路内に設けられ、においの特性を測定可能である。そして、前記循環風路は、当該循環風路内を流れる空気の一部を流すバイパス風路を備え、前記においセンサ、および、前記においセンサに吸着された物質を除去するリフレッシュ機能部が前記バイパス風路内に設けられている。
第1実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示す縦断側面図 第1実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示す縦断背面図 第1実施形態に係る循環風路およびヒートポンプユニットの構成例を概略的に示す図 本実施形態に係るにおい測定システムの構成例を概略的に示す図 本実施形態に係るにおいセンサの構成例を概略的に示す図 本実施形態に係るにおいセンサにより測定されるにおい物質の吸着パターンの例を概略的に示す図 本実施形態に係る判定用吸着パターンの例を概略的に示す図 第2実施形態に係る循環風路およびヒートポンプユニットの構成例を概略的に示す図 第3実施形態に係る循環風路およびヒートポンプユニットの構成例を概略的に示す図 第4実施形態に係る循環風路およびヒートポンプユニットの構成例を概略的に示す図 第4実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示す縦断背面図 第5実施形態に係る循環風路およびヒートポンプユニットの構成例を概略的に示す図 第6実施形態に係る循環風路およびヒートポンプユニットの構成例を概略的に示す図 第7実施形態に係る循環風路およびヒートポンプユニットの構成例を概略的に示す図
以下、衣類乾燥機に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
図1および図2に例示する洗濯乾燥機1は、衣類の洗濯機能と乾燥機能を備えたいわゆるドラム式の洗濯乾燥機であり、乾燥行程においては衣類を乾燥する衣類乾燥機としても機能する。洗濯乾燥機1の本体を構成する筐体2は、ほぼ矩形の箱状をなしていて、その前面部2aがやや前下がりの傾斜状に形成されている。前面部2aには、図示しない洗濯物出入口が形成されている。また、前面部2aには、洗濯物出入口を開閉する扉3が回動可能に設けられている。
筐体2内には、水槽4がサスペンション5を介して弾性的に支持されている。水槽4は、前面が開口し後面が閉塞された有底円筒状をなしていて、軸線方向を前後方向に指向させ、且つ、やや前上がりの傾斜状態に配置されている。水槽4の前面開口部は、図示しない蛇腹状のべローズを介して洗濯物出入口に接続されている。水槽4は、衣類などの洗濯物が収容される収容槽の一例である。なお、この水槽4は、衣類などの洗濯物を洗う洗い行程、洗濯物をすすぐすすぎ行程においては洗濯槽の一例としても機能し、洗濯物を脱水する脱水行程においては後述の回転槽から脱水された水を受ける脱水槽の一例としても機能し、洗濯物を乾燥させる乾燥行程時においては乾燥槽の一例としても機能する。
水槽4内には、回転槽の一例であるドラム6が回転可能に配設されている。このドラム6も、水槽4と同様に、前面に開口部を有し後面が閉塞された有底円筒状をなしていて、軸線方向を前後方向に指向させ、且つ、やや前上がりの傾斜状態に配置されている。ドラム6の周壁部および後壁部には多数の孔6aが形成されている。これらの孔6aは、洗い行程時やすすぎ行程時、脱水行程時には水が通る通水孔として機能し、乾燥行程時には乾燥風が通る通風孔として機能する。
また、本実施形態では、水槽4の底部には、図示しないヒータが設けられている。このヒータは、水槽4内に供給された水を加熱して温水化する機能を有する。即ち、本実施形態に係る洗濯乾燥機1は、温水により洗濯物を洗う温水洗い動作、および、温水により洗濯物をすすぐ温水すすぎ動作が可能な構成となっている。
水槽4の背部にはドラムモータ7が設けられていて、ドラム6は、そのドラムモータ7により回転軸7aを介して回転駆動される。なお、ドラム6の周壁部の内部には、洗濯物をかき上げるための図示しない複数のバッフルが設けられている。衣類などの洗濯物は、洗濯物出入口、水槽4の開口部、およびドラム6の開口部を通してドラム6内に出し入れ可能に収容される。
水槽4には、周壁部の前部の上部に上向きの空気出口8bが設けられているとともに、後部壁の上部に空気入口8aが設けられている。空気出口8bの上部には、振動吸収可能に蛇腹状に形成された接続ダクト9を介してフィルタ10が接続されている。フィルタ10は、その本体部を構成する箱状のケース内に、図示しないリントフィルタが着脱可能に取り付けられる構成である。フィルタ10は、後述するようにして循環風路20内を流れる空気に含まれるリントなどの異物を捕獲する。
フィルタ10の後部には、排気ダクト11の前端部が接続されている。排気ダクト11は、フィルタ10から後方へ向けて延びた後、下方に向きを変え、その下端部が、振動吸収可能に蛇腹状に形成された接続ダクト18aを介して、筐体2内の後方下部において水槽4よりも下方に設けられたヒートポンプユニット12のユニットケース13の上流側に接続されている。ユニットケース13は、ヒートポンプユニット12の外殻を構成するものである。ユニットケース13は、サスペンション5の後方において洗濯乾燥機1の横方向に沿って、つまり、水平方向に沿って延びている。また、ユニットケース13の下流側には、振動吸収可能に蛇腹状に形成された接続ダクト18bを介して給気ダクト19の一端部が接続されている。給気ダクト19の他端部は上方へ延びていて、水槽4の空気入口8aに接続されている。
ここで、洗濯乾燥機1は、接続ダクト9、フィルタ10、排気ダクト11、接続ダクト18a、ヒートポンプユニット12のユニットケース13、接続ダクト18b、および、給気ダクト19により、水槽4の空気出口8bと空気入口8aとの間を連通接続する循環風路20を構成している。この循環風路20は、水槽4の外部であって、且つ、筐体2の内部において、一端部である上流側が空気出口8bに接続され、他端部である下流側が空気入口8aに接続されている。
図3に例示するように、ヒートポンプユニット12に備えられるヒートポンプ21は、圧縮機22、凝縮器23、絞り器24、蒸発器25を冷媒管26によりサイクル接続して冷凍サイクルを構成している。このうち、熱交換器を構成する凝縮器23および蒸発器25は、循環風路20の一部を構成するユニットケース13の内部に配置されている。また、循環風路20には、循環送風機14が備えられている。循環送風機14は、循環ファン16をファンモータ17により回転駆動することにより、水槽4内の空気を、循環風路20を通して循環させるものである。この循環送風機14が駆動されることにより、水槽4内の空気は、循環風路20内に導入されて、空気出口8b側である上流側から空気入口8a側である下流側に向かって流れるようになっている。
そして、ユニットケース13内において、蒸発器25は、水槽4の空気出口8b側、つまり、循環風路20の上流側に配置されている。一方、凝縮器23は、水槽4の空気入口8a側、つまり、循環風路20の下流側に配置されている。即ち、循環風路20内において、凝縮器23は、蒸発器25よりも下流側に配置されている。蒸発器25は、除湿手段の一例であり、循環風路20内を空気出口8b側から空気入口8a側、つまり、上流側から下流側に向かって流れる空気を冷却して除湿する除湿手段として機能する。一方、凝縮器23は、加熱手段の一例であり、循環風路20内を空気出口8b側から空気入口8a側、つまり、上流側から下流側に向かって流れる空気を加熱する加熱手段として機能する。
図2および図3に例示するように、洗濯乾燥機1は、においセンサ100を搭載している。本実施形態では、このにおいセンサ100は、循環風路20の内部において、この場合、蒸発器25と凝縮器23との間に備えられている。即ち、本実施形態では、においセンサ100は、例えば水槽4内に設けられて当該水槽4内のにおいを直接的に測定するのではなく、水槽4内から循環風路20内に流れる空気に含まれるにおいを測定する配置構成、つまり、水槽4の外部において水槽4内のにおいを間接的に測定する配置構成となっている。
次に、このにおいセンサ100の構成例について説明する。即ち、図4に例示するように、においセンサ100は、洗濯乾燥機1に備えられる制御装置200とともに、におい測定システムSを構築している。制御装置200は、例えばマイクロコンピュータを主体として構成されており、例えばドラムモータ7、循環送風機14、圧縮機22などの駆動源を制御することにより、洗濯乾燥機1の動作全般を制御する。また、制御装置200は、においセンサ100と協働することにより、水槽4内、より具体的にはドラム6内に収容されている衣類などの洗濯物のにおいを測定するにおい測定部として機能する。
図5に例示するように、においセンサ100は、基板101に複数のセンサ素子102を実装した構成となっている。センサ素子102は、それぞれ、センサ本体部103の表面に、におい物質を吸着する物質吸着膜104が設けられた構成となっている。なお、においセンサ100は、さらに、励振電極を備える構成としてもよい。
基板101は、例えば、シリコン基板、水晶結晶からなる基板、プリント配線基板、セラミック基板、樹脂基板などで構成することができる。物質吸着膜104は、例えば、π電子共役高分子からなる薄膜である。π電子共役高分子膜には、ドーパントとして無機酸、有機酸、イオン性液体からなる少なくとも1種類を含むことが可能である。
センサ本体部103は、物質吸着膜104の表面に吸着した物質による物理的、化学的、または、電気的特性の変化を測定することにより、物質吸着膜104に対する物質の吸着状況を測定する信号変換部、即ち、トランスデューサとして機能するように設けられている。物理的、化学的、または電気的な特性を示す要素としては、例えば、水晶振動子センサ、表面弾性波センサ、電界効果トランジスタセンサ、電荷結合素子センサ、MOS電界効果トランジスタセンサ、金属酸化物半導体センサ、有機導電性ポリマーセンサ、電気化学的センサなどが考えられる。なお、センサ本体部103を構成する要素は、これらのセンサ類に限定されるものではなく、例えば測定対象にしたい物質の種類などに応じて種々の要素を適宜用いることができる。
また、センサ本体部103の構造は、例えば測定対象にしたい物質の種類などに応じて種々異なる構造をとることができる。例えば、水晶振動子を用いる場合には、通常の電極を両面に設けた構造としてもよいし、振動の状態を示す値、いわゆるQ値を高くとることが可能な片面電極のみを分離電極とした構造のものを用いてもよい。
また、物質吸着膜104として用いられるπ電子共役高分子は、例えば、ポリピロールおよびその誘導体、ポリアニリンおよびその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリアセチレンおよびその誘導体、ポリアズレンおよびその誘導体など、いわゆるπ電子共役高分子を骨格とする高分子を用いることが好ましい。通常、こうしたπ電子共役高分子は、酸化状態で骨格高分子自体がカチオンとなり、ドーパントとしてアニオンを含むことによって導電性を発現する。なお、物質吸着膜104を構成する要素は、これらの高分子に限られるものではなく、例えば測定対象にしたい物質の種類などに応じて種々の要素を適宜用いることができる。また、物質吸着膜104を構成する要素は、ドーパントを含まない中性のπ電子共役高分子を用いてもよい。
ドーパントを含み、導電性を有するπ電子共役高分子を用いる場合には、ドーパントとして様々な物質を用いることが可能である。使用可能なドーパントとしては、例えば、塩素イオン、塩素酸化物イオン、臭素イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、ホウ酸イオンなどの無機イオン、アルキルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カルボン酸などの有機酸アニオン、ポリアクリル酸、ポリスチレンスルホン酸などの高分子酸アニオンなどが考えられる。
また、上述したような直接的なアニオンの結合体の他に、中性のπ電子共役高分子に、例えば食塩などのような塩、イオン性液体のような陽イオンおよび陰イオンの両方を含むイオン性化合物を共存させることで、化学平衡的にドーピングを行うようにしてもよい。使用可能なイオン性液体としては、例えば、陽イオンではピリジン系、脂環族アミン系、脂肪族アミン系のイオン性液体などが考えられる。また、これに組み合わせる陰イオンの種類を選択することにより、多様な構造を合成することができる。陽イオンとしては、例えば、イミダゾリウム塩類、ピリジニウム塩類などのアンモニウム系イオン、ホスホニウム系イオン、無機系イオンなどが考えられる。また、陰イオンとしては、例えば、臭化物イオン、トリフラートなどのハロゲン系イオン、テトラフェニルボレートなどのホウ素系イオン、ヘキサフルオロホスフェートなどのリン系イオンなどが考えられる。
π電子共役高分子に含むドーパントの含有量は、例えばドーパントを形成する繰り返し単位2つあたり1分子のドーパントが入る状態を1とすると、0.01~5の範囲、好ましくは、0.1~2の範囲に調整するとよい。ドーパントの含有量が、この範囲の最低値以下であると膜の特性が消失し、最大値以上であると高分子自体の吸着特性の効果が消失し、望ましい吸着特性を有する膜を形成することが困難となる。また、低分子量物質であるドーパントが優勢な膜となってしまい、膜の耐久性が大幅に低下してしまう。そのため、ドーパントの含有量を上述の範囲内に調整することにより、におい物質の検出感度を好適に維持することができる。
また、物質吸着膜104の厚さは、吸着対象となる物質の特性に応じて適宜選択することができる。具体的には、物質吸着膜104の厚さは、例えば、10nm~10μmの範囲に調整するとよく、より好ましくは、50nm~800μmの範囲に調整するとよい。膜厚が10nm以下になると十分な検出感度を得ることができない。また、膜厚が10μm以上になると、センサ素子により測定することができる重量の上限を超えてしまうため、好ましくない。
また、物質吸着膜104は、例えば、溶媒原液を種々の溶媒により希釈した後、これにドーパント成分を溶解させることにより膜液を調整し、これを、例えばマイクロディスペンサなどによりセンサ素子の表面に滴下することにより形成することができる。なお、物質吸着膜104の製造方法は、これに限られるものではなく、種々の方法により製造することができる。
上述した構成のセンサ素子102によれば、物質吸着膜104に吸着されるにおい物質の種類に応じてセンサ本体部103の振動が異なるようになる。そのため、においセンサ100は、このセンサ本体部103の振動の変化に基づき、物質吸着膜104に吸着されているにおい物質の種類を特定することができるようになっている。
そして、においセンサ100は、このように構成されるセンサ素子102を複数備えている。また、複数のセンサ素子102は、基板101上においてアレイ状に配列されている。そのため、各センサ素子102の表面に設けられている物質吸着膜104の構成を素子ごとに異ならせることにより、様々な特性を有するにおい物質を吸着することが可能になる。この場合、物質吸着膜104の構成を調整することにより、1つのセンサ素子102によって1種類のにおい物質を検出可能に構成することもできるし、1つのセンサ素子102によって複数種類のにおい物質を検出可能に構成することもできる。
また、1つのにおいセンサ100に搭載するセンサ素子102の組み合わせ、換言すれば、物質吸着膜104の組み合わせは、例えば測定対象にしたいにおい物質の種類などに応じて適宜変更することが可能である。そして、このように構成されるにおいセンサ100によれば、におい物質が有する特性、例えば、分子構造などによって、物質吸着膜104に対する吸着パターンが異なるようになる。
即ち、例えば図6に例示するように、においセンサ100が出力する吸着パターンは、物質吸着膜104に吸着されるにおい物質の種類に応じて異なるようになる。そのため、においセンサ100は、複数のセンサ素子102、換言すれば、複数の物質吸着膜104に対するにおい物質の吸着パターンの相違に基づいて、そのにおい物質の種類を特定することが可能となっている。
ここで、従来より提供されている、いわゆるにおいセンサは、におい物質を検出するプローブが1つであるものが殆どであり、従って、そのプローブに反応する1種類のにおい物質を検出することしかできず、また、その1種類のにおい物質について、その存在量を測定することしかできない。
これに対し、本実施形態に係るにおいセンサ100は、複数のセンサ素子102を備えており、各センサ素子102の物質吸着膜104の構成を相互に異ならせることにより、相互に異なる特性を有する複数種類のにおい物質を測定することが可能となっている。即ち、本実施形態に係るにおいセンサ100は、センサ素子102を構成するセンサ本体部103および物質吸着膜104の構成を適宜組み合わせて用いることができ、従って、測定対象にしたいにおい物質の特性、換言すれば、におい物質の種類に応じて多様なセンサ構成とすることができる。
また、本実施形態に係るにおいセンサ100によれば、センサ素子102を構成するセンサ本体部103および物質吸着膜104の構成を適宜組み合わせることにより、ほぼ制限なく様々なにおい物質を検出対象とすることができる。また、検出したいにおい物質の特性に応じて、必要な構成のセンサ素子102を必要な数だけ基板101に実装することにより、におい全体に含まれる複数種類のにおい物質をそれぞれ定性的に測定することができる。また、においセンサ100によれば、センサ素子102の出力強度に基づき、におい物質の存在量を定量的に測定することができる。よって、本実施形態に係るにおいセンサ100は、複数種類のにおい物質を含むにおい全体を定量的に分析する場合、および、定性的に分析する場合に好適なセンサとなっている。
次に、本実施形態に係るにおい測定システムSによるにおいの測定メカニズムについて説明する。即ち、図4に例示するように、においセンサ100は、においに含まれるにおい物質がセンサ素子102の物質吸着膜104に吸着すると、その吸着に伴うセンサ本体部103の振動の変化に基づいて、におい物質の吸着パターンPaを制御装置200に出力する。一方、制御装置200は、例えばメモリなどの記憶媒体により構成される記憶部201に、複数種類の判定用吸着パターンPbのデータを記憶している。そして、制御装置200は、においセンサ100から得られる吸着パターンPaを、記憶部201に格納されている複数種類の判定用吸着パターンPbと照合する。
図7に例示するように、この判定用吸着パターンPbは、所定のにおい物質がにおいセンサ100によって測定された場合に出力される吸着パターンを予め規定したものであり、本実施形態では、洗濯機に特化して、例えば、「汚れ」に含まれるにおい物質が測定された場合に出力される各種の吸着パターン、「洗剤」に含まれるにおい物質が測定された場合に出力される各種の吸着パターン、「柔軟剤」に含まれるにおい物質が測定された場合に出力される各種の吸着パターンが、判定用吸着パターンPbとして用意されている。また、汚れの種類としては、例えば、油汚れ、皮脂汚れ、泥汚れ、汗汚れなどについてのそれぞれの吸着パターンが用意されている。また、洗剤の種類としては、例えば、市販されている複数種類の洗剤についてのそれぞれの吸着パターンが用意されている。また、柔軟剤の種類としては、市販されている複数種類の柔軟剤についてのそれぞれの吸着パターンが用意されている。
制御装置200は、においセンサ100から得られる吸着パターンPaと記憶部201に格納されている複数種類の判定用吸着パターンPbとを照合し、吸着パターンPaと一致または近似する判定用吸着パターンPbの有無を確認する。なお、制御装置200が両吸着パターンが「近似」していると判定する場合における両パターンの近似度は、適宜変更して設定することができる。そして、制御装置200は、吸着パターンPaと一致または近似する判定用吸着パターンPbが存在する場合には、その判定用吸着パターンPbに対応するにおい物質が存在することを確認する。即ち、制御装置200は、例えば、吸着パターンPaが例えば判定用吸着パターンPb1に一致または近似する場合には、水槽4内の洗濯物に油汚れが付着していると判定し、吸着パターンPaが例えば判定用吸着パターンPb11に一致または近似する場合には、水槽4内に洗剤Aが存在していると判定し、吸着パターンPaが例えば判定用吸着パターンPb21に一致または近似する場合には、水槽4内に柔軟剤Aが存在していると判定する。
上述したにおい測定システムSを備える洗濯乾燥機1は、当該システムSを構築するにおいセンサ100の搭載位置に創意工夫を施している。即ち、図2および図3に例示するように、本実施形態では、においセンサ100は、循環風路20の内部において、この場合、蒸発器25と凝縮器23との間に備えられている。ここで、この搭載位置は、循環風路20内において、フィルタ10よりも下流側であって、且つ、蒸発器25よりも下流側であって、且つ、凝縮器23よりも上流側の位置となっている。
ところで、上述したにおいセンサ100は、物質吸着膜104ににおい物質が吸着した場合には、そのにおい物質を物質吸着膜104から除去しないと、物質吸着膜104を、におい物質を吸着可能な状態つまりにおい物質を検出可能な状態に戻すことができない。また、物質吸着膜104は、水分子も吸着可能であり、物質吸着膜104に水分子が吸着した場合にも、その水分子を物質吸着膜104から除去しないと、物質吸着膜104を、におい物質を吸着可能な状態つまりにおい物質を検出可能な状態に戻すことができない。即ち、においセンサ100は、物質吸着膜104に吸着した各種の物質を除去するためのリフレッシュが必要なセンサとなっている。
本実施形態に係る洗濯乾燥機1によれば、このような特性を有するにおいセンサ100は、循環風路20内に設けられている。従って、例えば、水槽4内に衣類が投入されていない状態で循環送風機14を駆動することにより、循環風路20内を流れる空気、この場合、衣類から発生するにおい物質を殆どあるいは全く含まない空気により、物質吸着膜104に吸着しているにおい物質を吹き飛ばすことができる。即ち、洗濯乾燥機1が備える空気の循環系統を利用して、においセンサ100のリフレッシュを効率良く行うことができる。なお、洗濯乾燥機1は、水槽4内に衣類が投入されていない状態で循環送風機14を駆動する専用のリフレッシュ行程を備える構成としてもよい。
また、本実施形態によれば、においセンサ100は、循環風路20内において、空気の除湿機能を有する蒸発器25よりも下流側に設けられている。この構成によれば、乾燥行程において、湿気を含む空気が水槽4内から循環風路20内に流れ込んでも、その空気に含まれる水分を、においセンサ100に至る前に蒸発器25により除去することができる。よって、物質吸着膜104に水分子が吸着されにくい構成を実現することができる。
また、本実施形態によれば、においセンサ100は、循環風路20内において、異物を捕獲するフィルタ10よりも下流側に設けられている。この構成によれば、例えばリントなどの異物を含む空気が水槽4内から循環風路20内に流れ込んでも、その空気に含まれる異物を、においセンサ100に至る前にフィルタ10により除去することができる。よって、においセンサ100がリントなどの異物により汚れてしまうこと、つまり、においセンサ100がリントなどの異物に包まれてにおいの検出が不能な状態となってしまうことを回避することができる。
また、本実施形態によれば、においセンサ100は、循環風路20内において、空気の加熱機能を有する凝縮器23よりも上流側に設けられている。ここで、乾燥行程においては、この凝縮器23が発熱することから、この熱によりにおい物質が変性するおそれがある。本実施形態によれば、におい物質が凝縮器23の熱により変性する前の段階で、におい物質をにおいセンサ100により検出することができる。即ち、乾燥行程の実行中においても、におい物質の測定を可能とすることができる。
なお、においセンサ100は、循環風路20内において、フィルタ10よりも下流側であって、且つ、蒸発器25よりも上流側に設けてもよい。この構成によっても、少なくとも、においセンサ100がリントなどの異物により汚れてしまうこと、および、におい物質がにおいセンサ100に到達する前に熱変性してしまうこと、を回避することができる。
(第2実施形態)
本実施形態は、においセンサ100の搭載位置が、上述した実施形態と異なる。即ち、図8に例示するように、本実施形態では、においセンサ100は、循環風路20内において、凝縮器23よりも下流側に設けられている。また、においセンサ100は、凝縮器23の下流側において、当該凝縮器23に直付けされている。即ち、においセンサ100は、凝縮器23に接触している。
本実施形態によれば、例えば、凝縮器23を発熱させることにより、その熱によって、物質吸着膜104に吸着しているにおい物質を飛ばすことができる。即ち、洗濯乾燥機1が備える加熱手段を利用して、においセンサ100のリフレッシュを効率良く行うことができる。なお、洗濯乾燥機1は、凝縮器23を発熱させる専用のリフレッシュ行程を備える構成としてもよい。
また、本実施形態によれば、においセンサ100が凝縮器23に接触していることから、凝縮器23の熱がにおいセンサ100に伝達しやすく、従って、効率良くリフレッシュを行うことができる。なお、本実施形態においては、例えば、凝縮器23が過度に加熱した場合に備え、においセンサ100を耐熱性のケース内に収容する構成としてもよい。また、耐熱用のケースを設ける場合には、においセンサ100に対する通気性をある程度確保できるよう、密閉ケースとするのではなく、例えば、通気用の孔やスリットを有するケースとするとよい。
(第3実施形態)
本実施形態も、においセンサ100の搭載位置が、上述した実施形態と異なる。即ち、図9に例示するように、本実施形態では、においセンサ100は、循環風路20内において、凝縮器23と循環送風機14との間に設けられている。即ち、本実施形態では、においセンサ100は、凝縮器23から離間しており、凝縮器23に接触した構成とはなっていない。
本実施形態によっても、例えば、凝縮器23を発熱させることにより、その熱によって、物質吸着膜104に吸着しているにおい物質を飛ばすことができる。即ち、洗濯乾燥機1が備える加熱手段を利用して、においセンサ100のリフレッシュを効率良く行うことができる。なお、本実施形態においても、洗濯乾燥機1は、凝縮器23を発熱させる専用のリフレッシュ行程を備える構成としてもよい。
また、本実施形態によれば、においセンサ100は、凝縮器23に接触していない。そのため、凝縮器23が過度に加熱した場合であっても、その熱がにおいセンサ100に与える影響を抑えることができる。また、においセンサ100を耐熱性のケース内に収容するといった熱対策のための構成を不要とすることができ、構成の複雑化を回避することができる。
また、循環風路20内を流れる空気は、循環送風機14よりも上流側においては、当該循環送風機14に吸い込まれるような状態となることから、あまり拡散することなく循環送風機14に集約するようにして流れる。一方、循環送風機14よりも下流側においては、ファン16の回転により空気が拡散された状態となる。本実施形態によれば、においセンサ100は、循環送風機14よりも上流側に設けられている。そのため、においセンサ100は、空気が拡散される前、換言すれば、におい物質が拡散される前の段階でにおい物質の測定を行うことができ、その測定精度の向上を図ることができる。
(第4実施形態)
本実施形態も、においセンサ100の搭載位置が、上述した実施形態と異なる。即ち、図10および図11に例示するように、本実施形態では、においセンサ100は、循環風路20内において、当該循環風路20と水槽4との接続部分、この場合、空気入口8aの近傍に設けられている。ここで、循環風路20と水槽4との接続部分の「近傍」とは、本実施形態では、例えば、循環送風機14が駆動されておらず水槽4内の空気が積極的あるいは強制的に移動しない自然状態において、水槽4内の空気が漂うように移動することで到達することができる程度の範囲を意図している。
そして、本実施形態では、においセンサ100は、循環風路20内において、少なくとも、溢水口400よりも高い位置に設けられている。溢水口400は、水槽4内の水位が所定水位、つまり、溢水口400が設けられている高さの水位を超える場合に、当該水槽4内の水を排出するための開口である。この溢水口400により、水槽4内の水位が所定水位を超えてしまうことが防止される。
本実施形態によれば、においセンサ100は、循環風路20内において、水槽4内の空気が積極的あるいは強制的に移動しない自然状態であっても空気が行き届くような範囲に搭載されている。この構成によれば、例えば循環送風機14を駆動しなくとも、においセンサ100によるにおいの測定を可能とすることができる。
(第5実施形態)
本実施形態も、においセンサ100の搭載位置が、上述した実施形態と異なる。即ち、図12に例示するように、本実施形態では、循環風路20は、当該循環風路20内に外気を導入するための外気導入孔500を備えている。本実施形態では、外気導入孔500は、例えば、循環風路20の上面であって、且つ、蒸発器25と凝縮器23との間に設けられている。即ち、外気導入孔500は、循環風路20の上面において、蒸発器25よりも下流側であって、且つ、凝縮器23よりも上流側の部分に設けられている。
そして、においセンサ100は、循環風路20内において、外気導入孔500の下方に位置して設けられている。外気導入孔500の下方領域は、当該外気導入孔500を通して循環風路20内に外気が流れ込む際に、当該空気の流れの下流側となる領域である。即ち、本実施形態では、においセンサ100は、外気導入孔500を通して流れ込む外気の流れの下流側に配置されている。
本実施形態に係る洗濯乾燥機1によれば、例えば循環送風機14を駆動することにより、外気導入孔500から循環風路20内に外気を導入することにより、その外気、つまり、衣類から発生するにおい物質を含まない空気により、物質吸着膜104に吸着しているにおい物質を吹き飛ばすことができる。即ち、洗濯乾燥機1が備える循環風路20内への外気の導入構成を利用して、においセンサ100のリフレッシュを効率良く行うことができる。
なお、洗濯乾燥機1は、外気導入孔500から循環風路20内に外気を導入する専用のリフレッシュ行程を備える構成としてもよい。また、洗濯乾燥機1は、外気導入孔500を開閉するダンパを備え、例えば、においセンサ100のリフレッシュが不要な場合には、外気導入孔500をダンパにより閉じることができる構成としてもよい。また、循環風路20における外気導入孔500の位置は、適宜変更して実施することができ、例えば、蒸発器25よりも上流側に設けてもよいし、凝縮器23よりも下流側に設けてもよい。この場合も、においセンサ100は、外気導入孔500の位置に対し、これよりも下流側に設けることで、外気導入孔500から導入される外気を、においセンサ100に効率良く導くことができる。
(第6実施形態)
本実施形態も、においセンサ100の搭載位置が、上述した実施形態と異なる。即ち、図13に例示するように、本実施形態では、循環風路20は、当該循環風路20内を流れる空気の一部を排出する排出部600を備えている。排出部600は、循環風路20の壁面に設けられた排出孔601と、この排出孔601を開閉するダンパ602とを備えている。本実施形態では、排出部600は、フィルタ10よりも下流側であって、且つ、蒸発器25よりも上流側に設けられている。洗濯乾燥機1は、例えば、乾燥行程においてダンパ602の開閉を適宜制御することにより、水槽4内から循環風路20内に流れ込む水分を含んだ空気を排出孔601から排出して、乾燥効率の向上を図ることができる構成となっている。
そして、本実施形態では、においセンサ100は、この排出部600に設けられている。この場合、においセンサ100は、排出部600を構成するダンパ602の内面に設けられている。
本実施形態によれば、循環風路20内を空気が流れている状態においてダンパ602を開くと、循環風路20内を流れる空気の一部が排出孔601から循環風路20の外部に排出されるようになる。このとき、においセンサ100は、ダンパ602の内面に設けられているから、排出孔601から排出される空気がにおいセンサ100に接触する。よって、排出孔601から排出される空気により、物質吸着膜104に吸着しているにおい物質を吹き飛ばすことができる。即ち、洗濯乾燥機1が備える循環風路20外への空気の排出構成を利用して、においセンサ100のリフレッシュを効率良く行うことができる。
なお、洗濯乾燥機1は、排出部600から循環風路20外に空気を排出する専用のリフレッシュ行程を備える構成としてもよい。また、循環風路20における排出部600の位置は、適宜変更して実施することができ、例えば、フィルタ10よりも上流側に設けてもよいし、蒸発器25よりも下流側に設けてもよいし、凝縮器23よりも下流側に設けてもよい。また、においセンサ100は、ダンパ602の内面に限らず、例えば、ダンパ602の外面や側面、排出孔601の端面や周囲、排出部600の近傍部分などに設けてもよい。即ち、においセンサ100は、排出部600から排出される空気に接触することができる位置であれば、適宜変更して設置することができる。
(第7実施形態)
本実施形態も、においセンサ100の搭載位置が、上述した実施形態と異なる。即ち、図14に例示するように、本実施形態では、循環風路20は、当該循環風路20内を流れる空気の一部が分岐して流れるバイパス風路700を備えている。本実施形態では、バイパス風路700は、循環風路20において、循環送風機14よりも下流側に設けられている。また、バイパス風路700は、循環送風機14の下流側の直後の部分において、循環送風機14に隣接するようにして設けられている。循環風路20内を流れる空気は、循環送風機14を通過すると、その殆どの空気はバイパス風路700に導入されることなく水槽4に向かうが、一部の空気はバイパス風路700内に分岐して流れる。そして、バイパス風路700内に分岐した空気は、当該バイパス風路700を通過すると、循環風路20内を流れる空気に合流する。
そして、本実施形態では、においセンサ100は、このバイパス風路700内に設けられている。この構成によっても、循環風路20内を流れる空気の一部がバイパス風路700内を通過することから、その空気に含まれるにおい物質、換言すれば、水槽4内の衣類から発生したにおい物質を良好に検出することができる。
そして、本実施形態では、バイパス風路700内には、さらにリフレッシュ機能部701が設けられている。リフレッシュ機能部701は、においセンサ100の物質吸着膜104に吸着した物質を除去するためのリフレッシュ機能を備えたものである。このリフレッシュ機能部701は、例えば、送風ファンなどの送風手段、ヒータなどの加熱手段、これらの手段を組み合わせた手段などにより構成することができる。
リフレッシュ機能部701を送風手段により構成した場合には、その送風作用により、物質吸着膜104に吸着した物質を吹き飛ばして除去することができる。また、リフレッシュ機能部701を加熱手段により構成した場合には、その発生する熱の作用により、物質吸着膜104に吸着した物質を熱により飛ばしたり、揮発させたり、熱変性させたり、あるいは、焼失させたりすることで除去することができる。また、リフレッシュ機能部701を送風手段および加熱手段により構成した場合には、送風作用および熱作用の相乗効果により物質を除去することができる。
本実施形態によれば、リフレッシュ機能部701は、においセンサ100とともにバイパス風路700内に設けられており、つまり、においセンサ100の直近にリフレッシュ機能部701が存在する構成となっている。従って、リフレッシュ機能部701によるリフレッシュ機能を、においセンサ100に効率良く作用させることができ、においセンサ100を良好にリフレッシュすることができる。
なお、バイパス風路700内において、リフレッシュ機能部701は、においセンサ100よりも上流側に設けてもよいし、下流側に設けてもよいし、バイパス風路700内における空気の流れに対し、においセンサ100およびリフレッシュ機能部701を並列に配置した構成としてもよい。また、リフレッシュ機能部701は、バイパス風路700の外部、例えば、バイパス風路700の入口の近傍部分、出口の近傍部分などに設けてもよい。
(その他の実施形態)
本実施形態は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように拡張または変形することができる。例えば、上述した複数の実施形態を、適宜組み合わせて実施してもよい。即ち、洗濯乾燥機1は、複数の実施形態に例示した位置にそれぞれにおいセンサ100を搭載した構成、つまり、循環風路20内に複数のにおいセンサ100を搭載した構成とすることも可能である。
また、本実施形態は、回転槽の回転軸が水平方向または傾斜方向に延びるいわゆるドラム式の洗濯乾燥機に限られるものではなく、回転槽の回転軸が垂直方向となるいわゆる縦軸型の洗濯乾燥機にも適用することができる。また、本実施形態は、洗濯機能を有しない純粋な衣類乾燥機にも適用することができる。また、除湿手段は、ヒートポンプ21を構成する蒸発器25に限られるものではなく、例えば水冷式の除湿手段など、空気を除湿できる機能を有するものであればよい。また、加熱手段は、ヒートポンプ21を構成する凝縮器23に限られるものではなく、例えばヒータなど、空気を加熱できる機能を有するものであればよい。
なお、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は洗濯乾燥機(洗濯機、衣類乾燥機)、4は水槽(収容槽)、10はフィルタ、14は循環送風機、23は凝縮器(加熱手段)、25は蒸発器(除湿手段)、100はにおいセンサ、500は外気導入孔、600は排出部、700はバイパス風路、701はリフレッシュ機能部を示す。

Claims (3)

  1. 衣類が収容される収容槽と、
    前記収容槽に接続される循環風路と、
    前記収容槽内の空気を前記循環風路を通して循環させる循環送風機と、
    前記循環風路内に設けられ、においの特性を測定可能であるにおいセンサと、
    を備え
    前記循環風路は、当該循環風路内に外気を導入する外気導入孔を備え、
    前記においセンサは、前記循環風路内において前記外気導入孔よりも下流側に設けられている衣類乾燥機。
  2. 衣類が収容される収容槽と、
    前記収容槽に接続される循環風路と、
    前記収容槽内の空気を前記循環風路を通して循環させる循環送風機と、
    前記循環風路内に設けられ、においの特性を測定可能であるにおいセンサと、
    を備え
    前記循環風路は、当該循環風路内を流れる空気の一部を排出する排出部を備え、
    前記においセンサは、前記排出部に設けられている衣類乾燥機。
  3. 衣類が収容される収容槽と、
    前記収容槽に接続される循環風路と、
    前記収容槽内の空気を前記循環風路を通して循環させる循環送風機と、
    前記循環風路内に設けられ、においの特性を測定可能であるにおいセンサと、
    を備え
    前記循環風路は、当該循環風路内を流れる空気の一部を流すバイパス風路を備え、
    前記においセンサ、および、前記においセンサに吸着された物質を除去するリフレッシュ機能部が前記バイパス風路内に設けられている衣類乾燥機。
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