JP7041013B2 - 乗物用シート - Google Patents
乗物用シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP7041013B2 JP7041013B2 JP2018122729A JP2018122729A JP7041013B2 JP 7041013 B2 JP7041013 B2 JP 7041013B2 JP 2018122729 A JP2018122729 A JP 2018122729A JP 2018122729 A JP2018122729 A JP 2018122729A JP 7041013 B2 JP7041013 B2 JP 7041013B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- slide mechanism
- seat
- seat cushion
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
しかしながら、スライド機構を乗物用シートに取り付ける場合、スライド機構はシートクッションの下面に配置される。そのため、シートクッションの下面全面をカバーで被覆してしまうと、スライド機構の動作が妨げられてしまうおそれがある。
前記シートクッションの下面の略全面が、前記スライド機構を避けてカバー材によって被覆されており、
前記シートクッションフレームには、前記スライド機構の周囲に沿って配置され、前記カバー材の端末が掛け止めされるワイヤーが固定され、かつ、前記シートクッションフレームに載せられるクッションパッドを支持する上方突出ワイヤーが設けられ、
前記上方突出ワイヤーの一部は、シート幅方向において、前記ワイヤーよりも外側に配置されていることを特徴とする。
前記外側ワイヤーは、シート幅方向において、前記上方突出ワイヤーと重なる位置に配置されていることを特徴とする。
に設けられるとともに乗物のフロアパネルに固定されて前記シートクッションを支持するフットブラケットを備え、
前記外側ワイヤーは、シート幅方向において、前記フットブラケットと重なる位置に配置されていることを特徴とする。
前記フットブラケットの一部は、前記上方突出ワイヤーと重なる位置に配置されていることを特徴とする。
前記外側ワイヤーの延在方向における長さは、前記内側ワイヤーの延在方向における長さよりも長く設定されていることを特徴とする。
前記外側ワイヤー及び前記内側ワイヤーは、その延在方向を変更する屈曲部をそれぞれ有し、
前記外側ワイヤーにおける前記屈曲部と前記内側ワイヤーにおける前記屈曲部は、前記スライド機構を挟んで互いに対向する位置関係となっていることを特徴とする。
また、カバー材の端末は、ワイヤーを介してシートクッションフレームに取り付けられた状態となるので、スライド機構の動作がカバー材によって阻害されにくくなるとともに、カバー材によってシートクッションの下面を被覆して保護することができる。
また、フットブラケットを介して乗物用シートのフロアパネルへの設置を行うことができるので、例えばスライド機構を介して乗物用シートのフロアパネルへの設置を行う場合に比して、乗物用シートのフロアパネルへの組み付け作業性を向上させやすい。
なお、本実施形態における乗物用シート1は、乗用車のリアシート(後部座席)とされている。ただし、これに限られるものではなく、乗用車のリアシート以外のシートでもよいし、バスやトラック等の他の自動車におけるシートでもよいし、鉄道や船舶、航空機等の自動車以外の乗り物におけるシートでもよい。
二つのシートバック3は、シートクッション2の後端部に左右方向に並んで設けられている。また、ヘッドレスト4は、二つのシートバック3それぞれの上端部中央に設けられている。
このような乗物用シート1は、概略的に、図2等に示すような、乗物用シート1の骨格を構成するシートフレーム11と、シートフレーム11によって支持されるクッションパッド(図示せず。)と、シートフレーム11及びクッションパッドを被覆する表皮材2a,3a,4aによって構成されている。
クッションパッド及び表皮材2a,3a,4aは、シートクッションフレーム12、シートバックフレーム13、ヘッドレストフレーム14のそれぞれに設けられている。
また、後部フレーム12aと前部フレーム12bと左右一対の側部フレーム12c,12dには、乗員の荷重を受ける複数の受圧部材30,31,32が固定されている。
さらに、シートクッションフレーム12の下面には、シートクッション2、延いては乗物用シート1全体をスライド移動させるためのスライド機構40が設けられている。
前部フレーム12bは、シートクッションフレーム12の前部において左右方向に配置されており、パイプフレームによって構成されている(すなわち、円筒状に形成されている。)。
後部フレーム12aと前部フレーム12bは、互いに平行に配置されている。また、前部フレーム12bは、後部フレーム12aよりも上方に配置されている。
より詳細に説明すると、左右一対の側部フレーム12c,12dの後端部には、高剛性のピボットブラケット15が設けられ、このピボットブラケット15に対して後部フレーム12aが設けられている。
左右一対の側部フレーム12c,12dと、ピボットブラケット15は共に、断面コ字状(断面チャンネル形ともいう。)に形成されており、左右一対の側部フレーム12c,12dの内側にピボットブラケット15が嵌合され、双方の底部同士がボルトで連結されている。つまり、後部フレーム12aと左右一対の側部フレーム12c,12dとが、ピボットブラケット15を介して連結されている。
なお、ピボットブラケット15の上端部には、シートバックフレーム13が前後方向に回転可能に設けられている。
より詳細に説明すると、後部フレーム12aの中央部には、後部フレーム12aの外周面に固定されるとともにシートバックフレーム13を支持する中間強度部材20が設けられている。上下一対の中央部フレーム12e,12fは、前部フレーム12bと中間強度部材20との間に架け渡され、後端部が、後部フレーム12aよりも上側と下側に位置するようにして中間強度部材20に固定され、前端部が、前部フレーム12bに固定されている。
第一ブラケット17は、ウェブ部とその両側縁に設けられたフランジ部とを有して断面コ字状に形成されている。より詳細には、各フランジ部が前部フレーム12bの外周面に溶接固定され、ウェブ部の下面に、下側中央部フレーム12fの前端部が潰れた状態(上下に偏平化した状態)で溶接固定されている。
上下一対の中央部フレーム12e,12fの前端部は、双方とも潰れた状態で溶接固定されているが、これにより、溶接範囲を広く確保して溶接部の強度を高めることができるとともに、上下方向におけるコンパクト化を図ることができるという利点がある。
また、リクライニング機構は、リクライニングブラケット16とシートバックフレーム13との間に設けられている。
リクライニング機構の操作部18は、図1,図2に示すように、二つのシートバック3それぞれの上端部におけるシート中央側に設けられている。
複数のワイヤー30,31,32には、後部フレーム12aと前部フレーム12bとの間に架け渡される複数の前後ワイヤー30と、左右方向に配置されて少なくとも一方の端部が左右一対の側部フレーム12c,12dのどちらかに固定される左右ワイヤー31,32とが含まれている。これら複数の前後ワイヤー30と複数の左右ワイヤー31,32は互いに交差して配置され、ワイヤー同士の交差部は接合されている。
つまり、二つの固定端30cは、同じ方向に突出した状態となっている。また、二つの傾斜部30bの、長尺部30aからの長さは等しく、長尺部30aに対する角度も等しく設定されている。
このような形状の前後ワイヤー30は、長尺部30aと傾斜部30bが所定の位置(設計どおりの位置)に配置されていればよく、固定端30cが左右のどちらを向いて配置されていても問題がないため、左右の向きを逆転させて使用することができる。換言すれば、前後ワイヤー30を、後部フレーム12aと前部フレーム12bとの間に架け渡して溶接固定する際は、固定端30cの向きを気にせずに作業を行うことができる。
第一左右ワイヤー31は、左右方向に長尺に形成されており、本実施形態においては右側端部が、右側の側部フレーム12cに固定され、左側端部が、左側の側部フレーム12dに固定されている。また、第一左右ワイヤー31の中央部は、上下一対の中央部フレーム12e,12fのうち下側中央部フレーム12fの上面に沿って湾曲し、当該下側中央部フレーム12fの上面に溶接固定されている。すなわち、第一左右ワイヤー31は、下側中央部フレーム12fを介して、左右一対の側部フレーム12c,12dに架け渡されて設けられている。
第二左右ワイヤー32は、平面視において略U字状(平面視コ字状でもよい)に曲げ加工されている。第二左右ワイヤー32の一端部と他端部は、同一の側部フレーム12c(12d)に対して固定されている。また、第二左右ワイヤー32は、曲げ加工された部分が、上下一対の中央部フレーム12e,12fまで到達しない長さに設定されている。第二左右ワイヤー32の曲げ加工された部分から上下一対の中央部フレーム12e,12fまでの間には、受圧部材のないスペースが形成されている。そして、図示はしないが、このようなスペースを利用して、シートベルトのバックルが配置されるようになっている。
より詳細に説明すると、上方突出ワイヤー33は、両端部が、左右一対の側部フレーム12c,12dの外側面に固定され、その固定位置から斜め上方に突出するようにして設けられている。上方突出ワイヤー33は、固定端である両端部から斜め上方に突出する突出部33aと、双方の突出部33aの上端部同士を連結する連結部33bと、を備え、連結部33bの中央は、略V字状に曲げ加工されて鉛直下方に突出する下方突出部33cとされている。
上方突出ワイヤー33は、シートクッションフレーム12に載せられるクッションパッドのうち、左右一対の側部フレーム12c,12dよりも外側にはみ出した部分を下から支持することができる。そのため、上方突出ワイヤー33は、乗物用シート1の乗降時における耐久性を向上させ、クッションパッドのはみ出した部分が元の形状を保持する機能を発揮することができる。
このようなスライド機構40は、可動レール41と、固定レール42と、スライドロック機構と、を備えている。
固定レール42は、スライド方向(前後方向)に長尺に形成され、左右一対の側部フレーム12c,12dの下方に設けられるとともに、可動レール41を摺動可能に支持している。また、この固定レール42の下面には、乗物のフロアパネルに固定されてシートクッション2、延いては乗物用シート1全体を支持する前側フットブラケット43及び後側フットブラケット44が固定されている。
ノブ48を引き上げることによって、レリーズバー47がレリーズレバー45と共に上方へ揺動して、スライドロック機構のロック状態を解除することができ、可動レール41のスライド移動、すなわち乗物用シート1の前後方向へのスライド移動が可能となる。乗物用シート1の前後位置を調節した後、ノブ48を解放することによって、ロックスプリング46の作用によりスライドロック機構は作動して、乗物用シート1を調節位置にロックすることができる。
すなわち、後方用操作部材49が、乗物用シート1の後方に露出するようにして設けられており、この後方用操作部材49には、ボーデンケーブル49aが接続されている。ボーデンケーブル49aは、アウターケーブルとインナーケーブルとを備える。アウターケーブルは、上側中央部フレーム12eに沿って配線されるとともに留め付けられている。インナーケーブルは、一端部が後方用操作部材49に接続され、他端部がレリーズバー47の中央部に接続されている。そして、後方用操作部材49を引っ張るように操作することで、インナーケーブルを介してレリーズバー47が引き上げられ、スライドロック機構のロック状態を解除できるようになっている。
なお、アウターケーブルにおける前端部は、第一ブラケット17のウェブ部に形成された切欠部17aに引っ掛けられて保持されており、インナーケーブルを、レリーズバー47側にガイドできるようになっている。
また、第一ブラケット17における両側縁のフランジ部には、ノブ48のコ字状内部を通過して下方に延びる規制リング19が設けられている。規制リング19は、第一ブラケット17よりも前方に位置しており、例えば表皮材2a等がボーデンケーブル49aに干渉することを規制している。
第二ブラケット51は、ウェブ部とその両側縁に設けられたフランジ部とを有して断面コ字状に形成されている。より詳細には、各フランジ部が後部フレーム12aの後側面に溶接固定され、ウェブ部に形成された二つの貫通孔に、支持ワイヤー50の両端部が差し込まれて溶接固定されている。
支持ワイヤー50によって支持される物品には、荷室R内に配置された荷物や固定具、収納具等の種々の物品が含まれており、特に限定されるものではない。支持ワイヤー50に対しては、当該物品が引っ掛けられたり、固定されたりして、当該物品を支持ワイヤー50によって確実に支持できるようになっている。
ピボットブラケット13bは、フレーム本体13aにおける外側の側辺に設けられ、シートクッションフレーム12におけるピボットブラケット15に対して回転可能に連結されている。
サイドフレーム13cは、フレーム本体13aにおける内側の側辺に設けられ、シートクッションフレーム12におけるリクライニングブラケット16に対して回転可能に連結されている。また、サイドフレーム13cとリクライニングブラケット16との間に、リクライニング機構が設けられている。
なお、フレーム本体13aの上辺には、ヘッドレスト4におけるヘッドレストピラー14bを保持するピラー保持部13dが設けられている。
ヘッドレストピラー14bは、シートバックフレーム13の上端部に設けられたピラー保持部13dによって保持されている。
乗物のフロアパネルと、乗物用シート1(シートクッション2の下面)との間には隙間が形成されており、人の手が入ることになる。そこで、シートクッション2の下面には、図7に示すように、当該シートクッション2の下面を被覆するカバー材5が設けられている。
より詳細に説明すると、シートクッション2の下面の略全面が、スライド機構40を避けてカバー材5によって被覆されている。換言すれば、シートクッション2の下面のうちスライド機構40を避けた略全面がカバー材5によって被覆されている。
すなわち、シートクッション2は、表皮材2aによって、シートクッション2の下面を除く略全面が被覆されており、カバー材5によって、シートクッション2の下面の略全面が被覆された状態となっている。このような表皮材2aとカバー材5は、隣接する端末同士が縫い合わされており、一体的に形成されている。
ワディング材は、スラブウレタン等から形成されており、クッション性を有する。
表層材は、ポリエステル等の化学繊維から形成されている。
裏打材は、ポリプロピレン、ポリエチレン又は不織布等から形成されている。表層材及び裏打材とワディング材とは、ワディング材に熱を加えて、接着性を有する状態とした後に、ワディング材の表面と裏面とに、それぞれを重ねるようにして接着されている。したがって、カバー材5は、表皮材2aに比して、やや厚みがあるものの、布状に形成されることで取り扱いがしやすい。また、厚みがあるので、シートクッション2の下面の保護には好適である。
そのため、スライド機構40の下方は、カバー材5によって被覆されていない状態となっている。また、スライド機構40の可動領域も、カバー材5によって被覆されていない状態となっている。さらに、スライド機構40に含まれる前側フットブラケット43及び後側フットブラケット44と対向するシートクッション2の下方も、カバー材5によって被覆されていない状態となっている。
すなわち、カバー材5は、シートクッションフレーム12の下面の略全面を被覆した状態においては、スライド機構40を露出させるための開口部6を備えた構成となっている。換言すれば、カバー材5には、スライド機構40の位置に対応して開口部6が形成されており、スライド機構40を、カバー材5から露出できるようになっている。
前側片5aは、シートクッション2の下面における前端部側から中央部を越えて後端部側に至る範囲(領域)を被覆できる面積に設定されている。
後側片5bは、シートクッション2の下面における後端部側から前側片5aの端末のある位置までの範囲(領域)を被覆できる面積に設定されている。
右側片5c及び左側片5dは、前側片5a及び後側片5bによって被覆されないシートクッション2の下面における左右側端部の領域を被覆できる面積に設定されている。
凹部片5eには、開口が形成されており、この開口から規制リング19及び第一ブラケット17付近(ボーデンケーブル49aも含む)を露出可能とすることができ、後方用操作部材49による操作が、凹部片5eによって阻害されにくくなっている。化粧片5fは、帯状に形成され、ノブ48と規制リング19との間に通されるようにして配置されることで、凹部片5eに形成された開口(規制リング19等)を被覆することができる。
化粧片5fの先端裏面には面ファスナー5gが設けられており、化粧片5fを前側片5aに留めることができる。
カバー材5における各片5a~5dは、開口部6に臨むようにして形成されており、開口部6付近、すなわちスライド機構40付近に設けられたワイヤーに対して、図8(a)に示すように、複数の掛け止め部材7が引っ掛けられるようになっている。
また、各片5a~5dの端末同士が近接する位置又は重なり合う位置においては、図8(b)に示すように、当該位置に設けられたワイヤーに対して複数の掛け止め部材7が引っ掛けられるようになっている。この場合、一方の片の掛け止め部材7と、他方の片の掛け止め部材7が、一本のワイヤーに対して逆向きとなるように引っ掛けられる。
複数の掛け止め部材7が各ワイヤーに引っ掛けられると、カバー材5における各片5a~5dが極力撓みを抑えて張られた状態(ぴんと張られた状態)となり、シートクッション2の下面における略全面を被覆することができる。
ここで、左右一対の側部フレーム12c,12dは、上述のように断面コ字状(断面チャンネル形ともいう。)に形成されている。そのため、左右一対の側部フレーム12c,12dは、ウェブ部60とその両側縁に設けられたフランジ部61,62とを有する。
ウェブ部60は、左右一対の側部フレーム12c,12dにおける下面を構成し、フランジ部61,62には、シート外側に位置する外側フランジ61と、シート中央側に位置する内側フランジ62と、が含まれている。
また、掛け止めワイヤー70は、前側フットブラケット43の前方及び左右側方に隣り合い、かつスライド機構40よりも下方に突出する部位を有する。つまり、掛け止めワイヤー70は、下面視又は上面視において略コ字状に形成されているが、正面視や側面視、斜視においては、上下方向にも延びた状態となっており、複数の屈曲部を含んで構成されている。
このような掛け止めワイヤー70は、スライド機構40のスライド方向に延在するとともにスライド機構40よりもシートクッション2外側に位置する外側ワイヤー71と、スライド機構40のスライド方向に延在するとともにスライド機構40よりもシートクッション2中央側に位置する内側ワイヤー72と、スライド機構40よりも前方に位置する前側ワイヤー73と、外側ワイヤー71及び内側ワイヤー72の延在方向を変更する複数の屈曲部と、を備えている。
なお、第一突出部71b及び第二突出部71cは、鉛直方向に対して斜めに傾いて配置され、これにより、平行離間部71aは、第一固定部71d及び第二固定部71eよりも下方に位置している。つまり、外側ワイヤー71は、平行離間部71aが斜め下方に突出するような位置になるように形成されている。
そして、右側の側部フレーム12cに対応する平行離間部71aには、カバー材5における右側片5cの端末に設けられた掛け止め部材7が引っ掛けられる。左側の側部フレーム12dに対応する平行離間部71aには、カバー材5における左側片5dの端末に設けられた掛け止め部材7が引っ掛けられる。
なお、突出部72bは、鉛直方向に対して斜めに傾いて配置され、これにより、平行離間部72aは、固定部72cよりも下方に位置している。つまり、内側ワイヤー72は、平行離間部72aが斜め下方に突出するような位置になるように形成されている。
また、内側ワイヤー72における平行離間部72aは、外側ワイヤー71における平行離間部71aよりも下方に位置している。より具体的には、内側ワイヤー72における平行離間部72aは、スライド機構40よりも下方に位置している。
さらに、内側ワイヤー72における平行離間部72aの前端部は、内側フランジ62の前端部よりも前方に位置する。
そして、内側ワイヤー72における平行離間部72aには、カバー材5における前側片5aの端末に設けられた掛け止め部材7が引っ掛けられる。
なお、前方離間部73aは、内側ワイヤー72における平行離間部72aと同じ高さ位置に配置されており、外側ワイヤー71における平行離間部71aよりも下方に位置している。
そして、前側ワイヤー73における前方離間部73aには、カバー材5における前側片5aの端末に設けられた掛け止め部材7が引っ掛けられる。
さらに、外側ワイヤー71及び内側ワイヤー72の延在方向を変更する複数の屈曲部には、スライド機構40を挟んで互いに対向する位置関係となっている第一屈曲部74及び第二屈曲部75が含まれている。
第一屈曲部74は、外側ワイヤー71における第二突出部71cと第二固定部71eとの間の屈曲部であり、第二屈曲部75は、内側ワイヤー72における平行離間部72aと突出部72bとの間の屈曲部である。
外側ワイヤー71は、上方突出ワイヤー33に近接して配置されている。さらに、外側ワイヤー71における上記の第一屈曲部74は、上方突出ワイヤー33と隣り合って配置されている。
また、前側フットブラケット43及び後側フットブラケット44を介して乗物用シート1のフロアパネルへの設置を行うことができるので、例えばスライド機構40を介して乗物用シート1のフロアパネルへの設置を行う場合に比して、乗物用シート1のフロアパネルへの組み付け作業性を向上させやすい。
2 シートクッション
2a 表皮材
2b 凹部
3 シートバック
4 ヘッドレスト
5 カバー材
5a 前側片
5b 後側片
5c 右側片
5d 左側片
5e 凹部片
5f 化粧片
5g 面ファスナー
6 開口部
7 掛け止め部材
11 シートフレーム
12 シートクッションフレーム
12a 後部フレーム
12b 前部フレーム
12c 側部フレーム
12d 側部フレーム
12e 上側中央部フレーム
12f 下側中央部フレーム
13 シートバックフレーム
14 ヘッドレストフレーム
16 リクライニングブラケット
17 第一ブラケット
19 規制リング
20 中間強度部材
21 第一分割体
22 第二分割体
30 前後ワイヤー
30a 長尺部
30b 傾斜部
30c 固定端
31 第一左右ワイヤー
32 第二左右ワイヤー
33 上方突出ワイヤー
33a 突出部
33b 連結部
33c 下方突出部
40 スライド機構
41 可動レール
42 固定レール
43 前側フットブラケット
44 後側フットブラケット
45 レリーズレバー
46 ロックスプリング
47 レリーズバー
47a 腕部
47b 杆部
48 ノブ
49 後方用操作部材
49a ボーデンケーブル
60 ウェブ部
61 外側フランジ
62 内側フランジ
70 掛け止めワイヤー
71 外側ワイヤー
71a 平行離間部
71b 第一突出部
71c 第二突出部
71d 第一固定部
71e 第二固定部
72 内側ワイヤー
72a 平行離間部
72b 突出部
72c 固定部
73 前側ワイヤー
73a 前方離間部
73b 突出部
74 第一屈曲部(外側)
75 第二屈曲部(内側)
Claims (12)
- シートクッションと、前記シートクッションの下面に設けられ、前記シートクッションをスライド移動させるためのスライド機構と、前記シートクッションの骨格を構成し、前記スライド機構が設けられたシートクッションフレームと、を備えており、
前記シートクッションの下面の略全面が、前記スライド機構を避けてカバー材によって被覆されており、
前記シートクッションフレームには、前記スライド機構の周囲に沿って配置され、前記カバー材の端末が掛け止めされるワイヤーが固定され、かつ、前記シートクッションフレームに載せられるクッションパッドを支持する上方突出ワイヤーが設けられ、
前記上方突出ワイヤーの一部は、シート幅方向において、前記ワイヤーよりも外側に配置されていることを特徴とする乗物用シート。 - 前記ワイヤーには、前記スライド機構のスライド方向に延在するとともに前記スライド機構よりも前記シートクッション外側に位置する外側ワイヤーが含まれており、
前記外側ワイヤーは、シート幅方向において、前記上方突出ワイヤーと重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。 - 前記スライド機構に設けられるとともに乗物のフロアパネルに固定されて前記シートクッションを支持するフットブラケットを備え、
前記外側ワイヤーは、シート幅方向において、前記フットブラケットと重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。 - 前記スライド機構に設けられるとともに乗物のフロアパネルに固定されて前記シートクッションを支持するフットブラケットを備え、
前記フットブラケットの一部は、前記上方突出ワイヤーと重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の乗物用シート。 - 前記シートクッションの下面を除く略全面が表皮材によって被覆され、当該表皮材と前記カバー材とが一体的に形成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記スライド機構の可動領域は、前記カバー材によって被覆されていない状態となっていることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記フットブラケットと対向する前記シートクッションの下方は、前記カバー材によって被覆されていない状態となっていることを特徴とする請求項3又は4を引用する請求項5又は6に記載の乗物用シート。
- 前記ワイヤーは、少なくとも前記フットブラケットの前方及び左右側方に隣り合い、かつ前記スライド機構よりも下方に突出する部位を有することを特徴とする請求項3又は4、もしくは請求項3又は4を引用する請求項5~7のいずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記ワイヤーは、下面視又は上面視において略コ字状に形成されていることを特徴とする請求項3又は4、もしくは請求項3又は4を引用する請求項5~8のいずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記ワイヤーには、前記スライド機構のスライド方向に延在するとともに前記スライド機構よりも前記シートクッション外側に位置する外側ワイヤーと、前記スライド機構のスライド方向に延在するとともに前記スライド機構よりも前記シートクッション中央側に位置する内側ワイヤーと、が含まれており、
前記外側ワイヤーの延在方向における長さは、前記内側ワイヤーの延在方向における長さよりも長く設定されていることを特徴とする請求項3又は4、もしくは請求項3又は4を引用する請求項5~9のいずれか一項に記載の乗物用シート。 - 前記ワイヤーには、前記スライド機構のスライド方向に延在するとともに前記スライド機構よりも前記シートクッション外側に位置する外側ワイヤーと、前記スライド機構のスライド方向に延在するとともに前記スライド機構よりも前記シートクッション中央側に位置する内側ワイヤーと、が含まれており、
前記外側ワイヤー及び前記内側ワイヤーは、その延在方向を変更する屈曲部をそれぞれ有し、
前記外側ワイヤーにおける前記屈曲部と前記内側ワイヤーにおける前記屈曲部は、前記スライド機構を挟んで互いに対向する位置関係となっていることを特徴とする請求項3又は4、もしくは請求項3又は4を引用する請求項5~10のいずれか一項に記載の乗物用シート。 - 前記上方突出ワイヤーは、前記外側ワイヤーにおける前記屈曲部に隣り合って配置され、かつ斜め上方に突出するように配置されていることを特徴とする請求項11に記載の乗物用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018122729A JP7041013B2 (ja) | 2018-06-28 | 2018-06-28 | 乗物用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018122729A JP7041013B2 (ja) | 2018-06-28 | 2018-06-28 | 乗物用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020001548A JP2020001548A (ja) | 2020-01-09 |
JP7041013B2 true JP7041013B2 (ja) | 2022-03-23 |
Family
ID=69098316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018122729A Active JP7041013B2 (ja) | 2018-06-28 | 2018-06-28 | 乗物用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7041013B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014100991A (ja) | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Ts Tech Co Ltd | シート装置 |
JP2017019346A (ja) | 2015-07-08 | 2017-01-26 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0537558U (ja) * | 1991-10-31 | 1993-05-21 | 池田物産株式会社 | 車両用シート |
-
2018
- 2018-06-28 JP JP2018122729A patent/JP7041013B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014100991A (ja) | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Ts Tech Co Ltd | シート装置 |
JP2017019346A (ja) | 2015-07-08 | 2017-01-26 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020001548A (ja) | 2020-01-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110053525B (zh) | 车用座椅 | |
JP2018090143A (ja) | シートベルトの配索構造及びそれを備えた乗物用シート | |
JP7518414B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2024045684A (ja) | 乗物用シート | |
JP7469721B2 (ja) | シートクッションフレーム構造 | |
JP7041013B2 (ja) | 乗物用シート | |
US10647225B2 (en) | Vehicle seat | |
JP7193703B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP6634120B2 (ja) | シートクッションフレームの補強構造 | |
JP7386207B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP6658304B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP7105094B2 (ja) | 乗物用シート | |
WO2022059792A1 (ja) | 乗物用シート | |
JP7397825B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP7381854B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2022051709A (ja) | 乗物用シート | |
WO2020054677A1 (ja) | 乗物用シート | |
JP6708941B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5809427B2 (ja) | 乗り物用シート | |
JP2023060140A (ja) | 乗物用シート | |
JP2022188673A (ja) | 乗り物用シート | |
JP2023152048A (ja) | 乗物用シート | |
JP4380417B2 (ja) | 車両用シート装置 | |
JP2021120253A (ja) | 乗物用シート | |
JP3453077B2 (ja) | 自動車用シートの位置、姿勢可変装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201019 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210622 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210819 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220310 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7041013 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |