JP7040716B2 - 鉄骨梁スラブ施工方法、及び鉄骨梁 - Google Patents

鉄骨梁スラブ施工方法、及び鉄骨梁 Download PDF

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Description

本発明は、鉄骨梁スラブ施工方法、及び鉄骨梁に関する。
スラブを支持する鉄骨梁にむくりを付け、スラブの重量による鉄骨梁のたわみ量を低減する技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2001-342710号公報 特開平9-317000号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された技術では、鉄骨梁を湾曲変形させることにより、鉄骨梁にむくりを付ける。そのため、鉄骨梁にむくりを付けるのが難しい。
本発明は、上記の事実を考慮し、鉄骨梁に容易にむくりを付けることができる鉄骨梁スラブ施工方法、及び鉄骨梁を提供することを目的とする。
第1態様に係る鉄骨梁スラブ施工方法は、各々の材軸方向に並ぶ第一鉄骨梁部材及び第二鉄骨梁部材を有する鉄骨梁、及び前記鉄骨梁に支持されるスラブを施工する鉄骨梁スラブ施工方法であって、山形状に屈曲されたフランジ接合プレートの一方側の第一プレート部に、前記第一鉄骨梁部材の第一フランジ部がボルト接合されるとともに、前記フランジ接合プレートの他方側の第二プレート部に前記第二鉄骨梁部材の第二フランジ部がボルト接合される前記鉄骨梁を一対の柱に架設する鉄骨梁施工工程と、前記鉄骨梁の上に前記スラブを施工して前記フランジ接合プレートを変形させ、該フランジ接合プレートを平板状に近づけるスラブ施工工程と、を備える。
第1態様に係る鉄骨梁スラブ施工方法によれば、鉄骨梁施工工程と、スラブ施工工程と、を備える。先ず、鉄骨梁施工工程では、各々の材軸方向に並ぶ第一鉄骨梁部材及び第二鉄骨梁部材を有する鉄骨梁を一対の柱に架設する。
ここで、鉄骨梁施工工程では、鉄骨梁にむくりが付けられる。具体的には、山形状に屈曲されたフランジ接合プレートの一方側の第一プレート部に、第一鉄骨梁部材の第一フランジ部がボルト接合されるとともに、フランジ接合プレートの他方側の第二プレート部に第二鉄骨梁部材の第二フランジ部がボルト接合される。これにより、鉄骨梁にむくりが付けられる。
次に、スラブ施工工程では、鉄骨梁の上にスラブを施工する。これにより、スラブの重量によってフランジ接合プレートが変形し、当該フランジ接合プレートが平板状に近づく。つまり、鉄骨梁のむくりが小さくなり、当該鉄骨梁が直線状に近づく。
このように、鉄骨梁施工工程において鉄骨梁に予めむくりを付けておくことにより、スラブの重量によって鉄骨梁が下方へたわむことを抑制することができる。
また、本発明では、フランジ接合プレートの第一プレート部に第一鉄骨梁部材の第一フランジ部をボルト接合するとともに、フランジ接合プレートの第二プレート部に第二鉄骨梁部材の第二フランジ部をボルト接合する。これにより、鉄骨梁に所定のむくりを付ける。したがって、本発明では、鉄骨梁を湾曲変形させる場合と比較して、鉄骨梁にむくりを容易につけることができる。
さらに、本発明では、フランジ接合プレートの屈曲角度、すなわち第一プレート部と第二プレート部との傾斜角度によって鉄骨梁のむくり量を容易に調整することができる。
第2態様に係る鉄骨梁は、各々の端部を対向させるとともに、山形状に傾斜された状態で配置される一対の鉄骨梁部材と、前記一対の鉄骨梁部材のフランジ部に沿って山形状に屈曲され、該フランジ部にそれぞれボルト接合されるフランジ接合プレートと、を備える。
第2態様に係る鉄骨梁によれば、一対の鉄骨梁部材は、各々の端部を対向させるとともに、山形状に傾斜された状態で配置される。また、フランジ接合プレートは、一対の鉄骨梁部材のフランジ部に沿って山形状に屈曲され、該フランジ部にそれぞれボルト接合される。これにより、フランジ接合プレートの屈曲角度に応じて、鉄骨梁に所定のむくりが付けられる。
したがって、本発明では、鉄骨梁を湾曲変形させる場合と比較して、鉄骨梁にむくりを容易に付けることができる。
以上説明したように、本発明に係る鉄骨梁スラブ施工方法、及び鉄骨梁によれば、鉄骨梁に容易にむくりを付けることができる。
一実施形態に係る鉄骨梁スラブ施工方法によって施工された鉄骨梁及びスラブを示す立面図である。 図1に示される鉄骨梁の施工過程を示す立面図である。 図2に示される第一鉄骨梁部材と第二鉄骨梁部材との接合部を示す立面図である。 一実施形態に係る鉄骨梁スラブ施工方法の変形例の施工過程を示す図2に相当する立面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る鉄骨梁スラブ施工方法、及び鉄骨梁について説明する。
図1には、本実施形態に係る鉄骨梁スラブ施工方法によって施工された鉄骨梁20及びスラブ80が示されている。鉄骨梁20は、一対の柱10,12に架設されている。一対の柱10,12は、例えば、角形鋼管やH形鋼によって形成された鉄骨柱とされている。
なお、柱10,12は、鉄骨造に限らず、CFT造や、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造等であっても良い。
また、鉄骨梁20の上には、スラブ80が設けられている。スラブ(コンクリートスラブ)80は、例えば、鉄筋コンクリートによって形成されている。このスラブ80は、図示しない複数のスタッド等を介して鉄骨梁20とせん断力を伝達可能に接合されている。
なお、スラブ80は、例えば、デッキプレート等と一体化された合成スラブであっても良いし、プレキャストコンクリートスラブであっても良い。
(鉄骨梁)
鉄骨梁20は、第一ブラケット22と、第二ブラケット24と、第一鉄骨梁部材30と、第二鉄骨梁部材40とを備えている。第一ブラケット22、第二ブラケット24、第一鉄骨梁部材30、及び第二鉄骨梁部材40は、各々の材軸方向(矢印X方向)に並んで配置されている。
(第一ブラケット及び第二ブラケット)
第一ブラケット22は、H形鋼によって形成されている。この第一ブラケット(第一鉄骨ブラケット)22の一端部は、一方の柱10の柱梁仕口部10Sに溶接等によって接合されている。
第二ブラケット24は、H形鋼によって形成されている。この第二ブラケット(第二鉄骨ブラケット)24の一端部は、他方の柱12の柱梁仕口部12Sに溶接等によって接合されている。
なお、第一ブラケット22は、工場等において柱10の柱梁仕口部10Sに接合されても良いし、現場において柱10の柱梁仕口部10Sに接合されても良い。これと同様に、第二ブラケット24は、工場等において柱12の柱梁仕口部12Sに接合されても良いし、現場において柱12の柱梁仕口部12Sに接合されても良い。
(第一鉄骨梁部材及び第二鉄骨梁部材)
第一鉄骨梁部材30は、H形鋼によって形成されている。この第一鉄骨梁部材30は、一対の上側第一フランジ部32及び下側第一フランジ部34と、一対の上側第一フランジ部32及び下側第一フランジ部34を接続する第一ウェブ部36とを有している。
なお、上側第一フランジ部32及び下側第一フランジ部34は、第一鉄骨梁部材の第一フランジ部、及び鉄骨梁部材のフランジ部の一例である。
第一鉄骨梁部材30の一端部は、ウェブ接合プレート50及びフランジ接合プレート52を介して、第一ブラケット22の他端部と接合されている。ウェブ接合プレート50及びフランジ接合プレート52は、平板状の鋼板等によって形成されている。この第一鉄骨梁部材30の他端部は、後述する第二鉄骨梁部材40の他端部と接合されている。
第二鉄骨梁部材40は、H形鋼によって形成されている。この第二鉄骨梁部材40は、一対の上側第二フランジ部42及び下側第二フランジ部44と、一対の上側第二フランジ部42及び下側第二フランジ部44を接続する第二ウェブ部46とを有している。
なお、上側第二フランジ部42及び下側第二フランジ部44は、第二鉄骨梁部材の第二フランジ部、及び鉄骨梁部材のフランジ部の一例である。
第二鉄骨梁部材40の一端部は、ウェブ接合プレート50及びフランジ接合プレート52を介して、第二ブラケット24の他端部と接合されている。ウェブ接合プレート50及びフランジ接合プレート52は、平板状の鋼板等によって形成されている。
ここで、図3に示されるように、第二鉄骨梁部材40の他端部は、前述した第一鉄骨梁部材30の他端部と、ウェブ接合プレート60及びフランジ接合プレート70を介して接合(剛接合)されている。
ウェブ接合プレート60は、平板状の鋼板等によって形成されている。このウェブ接合プレート50は、第一ウェブ部36と第二ウェブ部46とに亘って配置されている。また、ウェブ接合プレート60は、ボルト62及び図示しないナットによって、第一ウェブ部36及び第二ウェブ部46にそれぞれボルト接合されている。なお、ウェブ接合プレート50は、適宜省略可能である。
上側第一フランジ部32と上側第二フランジ部42とは、フランジ接合プレート70を介してボルト接合されている。これと同様に、下側第一フランジ部34と下側第二フランジ部44とは、フランジ接合プレート70を介してボルト接合されている。
なお、上側第一フランジ部32と上側第二フランジ部42との接合構造と、下側第一フランジ部34と下側第二フランジ部44との接合構造は、同じである。したがって、以下では、上側第一フランジ部32と上側第二フランジ部42との接合構造について説明し、下側第一フランジ部34と下側第二フランジ部44との接合構造については、説明を適宜省略する。
図3に示されるように、フランジ接合プレート70は、上側第一フランジ部32と上側第二フランジ部42とに亘って配置されている。このフランジ接合プレート70は、鋼板等によって形成されている。また、フランジ接合プレート70は、その長手方向の中央部において、上側へ凸を成すように山形状に屈曲されている。このフランジ接合プレート70は、屈曲部70Kと、屈曲部70Kの一方側の第一プレート部70Aと、屈曲部70Kの他方側の第二プレート部70Bとを有している。
第一プレート部70Aには、ボルト孔72が形成されている。また、上側第一フランジ部32には、ボルト孔38が形成されている。これらのボルト孔38,72に貫通されたボルト74及びナット76によって、第一プレート部70Aが上側第一フランジ部32にボルト接合される。
第二プレート部70Bには、ボルト孔72が形成されている。また、上側第二フランジ部42には、ボルト孔48が形成されている。これらのボルト孔48,72に貫通されたボルト74及びナット76によって、第二プレート部70Bが上側第二フランジ部42にボルト接合される。なお、各ボルト孔38,48,72は、円形状の貫通孔とされている。
ここで、フランジ接合プレート70は、前述したように山形状に屈曲されている。これにより、図2及び図3に示されるように、鉄骨梁20上にスラブ80が施工されるまでは、鉄骨梁20に所定のむくりが付けられる。この鉄骨梁20のむくりについては、鉄骨梁スラブ施工方法と共に後述する。
(鉄骨梁スラブ施工方法)
次に、本実施形態に係る鉄骨梁スラブ施工方法の一例について説明する。
(鉄骨梁施工工程)
先ず、鉄骨梁施工工程について説明する。鉄骨梁施工工程では、図2に示されるように、一対の柱10,12に、鉄骨梁20を架設する。なお、一対の柱10,12には、工場等において、第一ブラケット22又は第二ブラケット24が予め接合されている。
先ず、第一ブラケット22と第二ブラケット24との間に、第一鉄骨梁部材30及び第二鉄骨梁部材40を設置する。そして、第一ブラケット22の他端部に第一鉄骨梁部材30の一端部を、ウェブ接合プレート50及びフランジ接合プレート52を介してボルト接合するとともに、第二ブラケット24の他端部に第二鉄骨梁部材40の一端部をウェブ接合プレート50及びフランジ接合プレート52を介してボルト接合する。
さらに、第一鉄骨梁部材30の他端部と第二鉄骨梁部材40の他端部とをボルト接合する。
ここで、第一鉄骨梁部材30と第二鉄骨梁部材40とには、所定のむくりを付けておく。具体的には、図3に示されるように、先ず、第一鉄骨梁部材30と第二鉄骨梁部材40とを、各々の他端部を対向させた状態で配置する。
次に、山形状に屈曲された一対のフランジ接合プレート70を介して、上側第一フランジ部32と上側第二フランジ部42とをボルト74及びナット76によってボルト接合する。これと同様に、山形状に屈曲された一対のフランジ接合プレート70を介して、下側第一フランジ部34と下側第二フランジ部44とをボルト74及びナット76によってボルト接合する。
また、ウェブ接合プレート50を介して、第一ウェブ部36と第二ウェブ部46とをボルト62によってボルト接合する。この際、各ボルト62,74は、本締めとする。
これにより、フランジ接合プレート70の屈曲角度に応じて、第一鉄骨梁部材30と第二鉄骨梁部材40とが山形状に傾斜された状態で接合される。この結果、鉄骨梁20に上側へ凸を成すむくり付けられる。
なお、本実施形態では、ボルト孔38,48,72とボルト74との隙間(遊び)、及び図示しないボルト孔とボルト62との隙間(遊び)の範囲内で、鉄骨梁20にむくりを付ける。
また、第一ブラケット22、第二ブラケット24、第一鉄骨梁部材30、及び第二鉄骨梁部材40の接合順序は、適宜変更可能である。したがって、例えば、第一鉄骨梁部材30と第二鉄骨梁部材40とをボルト接合した後に、第一鉄骨梁部材30と第一ブラケット22とをボルト接合するとともに、第二鉄骨梁部材40と第二ブラケット24とをボルト接合しても良い。
(スラブ施工工程)
次に、スラブ施工工程について説明する。スラブ施工工程では、所定のむくりが付けられた鉄骨梁20の上にスラブ80を施工する。具体的には、鉄骨梁20の上に図示しない型枠を設置し、スラブ80用のコンクリートを打設する。これにより、鉄骨梁20の上にスラブ80を施工する。
ここで、鉄骨梁20の上にスラブ80を施工すると、スラブ80の重量によってフランジ接合プレート70が変形し、当該フランジ接合プレート70が平板状に近づく。つまり、図1に示されるように、鉄骨梁20のむくりが小さくなり、当該鉄骨梁20が直線状に近づく。これにより、鉄骨梁20に予めむくりを付けない場合と比較して、鉄骨梁20の下方へのたわみが抑制される。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
前述したように、本実施形態に係る鉄骨梁スラブ施工方法によれば、鉄骨梁施工工程と、スラブ施工工程と、を備える。先ず、鉄骨梁施工工程では、各々の材軸方向に並ぶ第一鉄骨梁部材30及び第二鉄骨梁部材40を有する鉄骨梁20を一対の柱10,12に架設する。
また、鉄骨梁施工工程では、鉄骨梁20にむくりが付けられる。具体的には、山形状に屈曲されたフランジ接合プレート70の一方側の第一プレート部70Aに、第一鉄骨梁部材30の上側第一フランジ部32がボルト接合されるとともに、フランジ接合プレート70の他方側の第二プレート部70Bに第二鉄骨梁部材40の上側第二フランジ部42がボルト接合される。
これと同様に、山形状に屈曲されたフランジ接合プレート70の一方側の第一プレート部70Aに、第一鉄骨梁部材30の下側第一フランジ部34がボルト接合されるとともに、フランジ接合プレート70の他方側の第二プレート部70Bに第二鉄骨梁部材40の下側第二フランジ部44がボルト接合される。これにより、フランジ接合プレート70の屈曲角度に応じて、鉄骨梁20にむくりが付けられる。
次に、スラブ施工工程では、鉄骨梁20の上にスラブ80を施工する。これにより、スラブ80の重量によって各フランジ接合プレート70が変形し、各フランジ接合プレート70が平板状に近づく。この結果、鉄骨梁20のむくりが小さくなり、当該鉄骨梁20が直線状に近づく。
このように本実施形態では、鉄骨梁施工工程において鉄骨梁20に予めむくりを付けておくことにより、スラブ80の重量によって鉄骨梁20が下方へたわむことを抑制することができる。
また、本実施形態では、前述したように、フランジ接合プレート70の第一プレート部70Aに第一鉄骨梁部材30の上側第一フランジ部32をボルト接合するとともに、フランジ接合プレート70の第二プレート部70Bに第二鉄骨梁部材40の上側第二フランジ部42をボルト接合する。これと同様に、フランジ接合プレート70の第一プレート部70Aに第一鉄骨梁部材30の下側第一フランジ部34をボルト接合するとともに、フランジ接合プレート70の第二プレート部70Bに第二鉄骨梁部材40の下側第二フランジ部44をボルト接合する。
これにより、鉄骨梁20に所定のむくりが付けられる。したがって、本実施形態では、鉄骨梁を湾曲変形させる場合と比較して、鉄骨梁20にむくりを容易につけることができる。
さらに、本実施形態では、フランジ接合プレートの屈曲角度、すなわち第一プレート部と第二プレート部との傾斜角度によって鉄骨梁20のむくり量を容易に調整することができる。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、鉄骨梁20の中央部において第一鉄骨梁部材30と第二鉄骨梁部材40とをフランジ接合プレート70を介してボルト接合したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、図4に示されるように、鉄骨梁90には、台形状のむくりを付けることも可能である。
具体的には、鉄骨梁90は、第一ブラケット22と、第二ブラケット24と、3本の鉄骨梁部材92,94,96とを備えている。第一ブラケット22と鉄骨梁部材92とは、フランジ接合プレート52を介してボルト接合されている。また、第二ブラケット24と鉄骨梁部材96とは、フランジ接合プレート52を介してボルト接合されている。
ここで、鉄骨梁部材92と鉄骨梁部材94とは、山形状に屈曲されたフランジ接合プレート70を介してボルト接合されている。さらに、鉄骨梁部材94と鉄骨梁部材96とは、山形状に屈曲されたフランジ接合プレート70を介してボルト接合されている。これにより、鉄骨梁90に、全体として台形状のむくりが付けることができる。
なお、本変形例では、鉄骨梁部材92と鉄骨梁部材94との接合部では、例えば、鉄骨梁部材92が第一鉄骨梁部材となり、鉄骨梁部材94が第二鉄骨梁部材となる。また、鉄骨梁部材94と鉄骨梁部材96との接合部では、例えば、鉄骨梁部材96が第一鉄骨梁部材となり、鉄骨梁部材94が第二鉄骨梁部材となる。
また、上記実施形態の鉄骨梁20は、第一ブラケット22及び第二ブラケット24を備えるブラケットタイプの鉄骨梁とされるが、上記実施形態はこれに限らない。鉄骨梁は、ブラケットを備えないノンブラケットタイプの鉄骨梁とされても良い。
また、上記実施形態では、上側第一フランジ部32及び上側第二フランジ部42の上下にフランジ接合プレート70を配置したが、上記実施形態はこれに限らない。フランジ接合プレート70は、上側第一フランジ部32及び上側第二フランジ部42の上下の少なくとも一方に配置することができる。これと同様に、フランジ接合プレート70は、下側第一フランジ部34及び下側第二フランジ部44の上下の少なくとも一方に配置することができる。
また、例えば、上側第一フランジ部32と上側第二フランジ部42とを、山形状に屈曲されたフランジ接合プレート70を介してボルト接合する一方で、下側第一フランジ部34と下側第二フランジ部44とは、平板状の接合プレート(平板状接合プレート)を介してボルト接合しても良い。これとは逆に、例えば、下側第一フランジ部34と下側第二フランジ部44とを、山形状に屈曲されたフランジ接合プレート70を介してボルト接合する一方で、上側第一フランジ部32と上側第二フランジ部42とは、平板状の接合プレート(平板状接合プレート)を介してボルト接合しても良い。
また、上記実施形態では、第一ブラケット22と第一鉄骨梁部材30とが平板状のフランジ接合プレート52を介して接合されているが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、第一ブラケット22と第一鉄骨梁部材30とは、例えば、フランジ接合プレート70とは逆に、谷形状に屈曲されたフランジ接合プレートを介してボルト接合されても良い。これと同様に、第二ブラケット24と第二鉄骨梁部材40とは、フランジ接合プレート70とは逆に、谷形状に屈曲されたフランジ接合プレートを介してボルト接合されても良い。これにより、鉄骨梁20にむくりをさらに容易に付けることができる。
なお、谷形状に屈曲されたフランジ接合プレートは、スラブ80の重量によって変形し、平板状に近づく。この結果、鉄骨梁20のむくりが小さくなるため、当該鉄骨梁20が直線状に近づけることができる。
また、上記実施形態では、第一ブラケット22、第二ブラケット24、第一鉄骨梁部材30、及び第二鉄骨梁部材40が、H形鋼によって形成されるが、上記実施形態はこれに限らない。第一ブラケット22と、第二ブラケット24と、第一鉄骨梁部材30と、第二鉄骨梁部材40は、例えば、I形鋼、T形鋼、C形鋼によって形成されても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 柱
12 柱
20 鉄骨梁
30 第一鉄骨梁部材
32 上側第一フランジ部(第一フランジ部)
34 下側第一フランジ部(第一フランジ部)
40 第二鉄骨梁部材
42 上側第二フランジ部(第二フランジ部)
44 下側第二フランジ部(第二フランジ部)
70 フランジ接合プレート
70A 第一プレート部
70B 第二プレート部
80 スラブ
90 鉄骨梁
92 鉄骨梁部材(第一鉄骨梁部材)
94 鉄骨梁部材(第一鉄骨梁部材、第二鉄骨梁部材)
96 鉄骨梁部材(第二鉄骨梁部材)

Claims (2)

  1. 各々の材軸方向に並ぶ第一鉄骨梁部材及び第二鉄骨梁部材を有する鉄骨梁、及び前記鉄骨梁に支持されるスラブを施工する鉄骨梁スラブ施工方法であって、
    山形状に屈曲されたフランジ接合プレートの一方側の第一プレート部に、前記第一鉄骨梁部材の第一フランジ部がボルト接合されるとともに、前記フランジ接合プレートの他方側の第二プレート部に前記第二鉄骨梁部材の第二フランジ部がボルト接合される前記鉄骨梁を一対の柱に架設する鉄骨梁施工工程と、
    前記鉄骨梁の上に前記スラブを施工して前記フランジ接合プレートを変形させ、該フランジ接合プレートを平板状に近づけるスラブ施工工程と、
    を備える鉄骨梁スラブ施工方法。
  2. 対向する一対の柱の柱梁仕口部に、一端部がそれぞれ接合される第一ブラケット及び第二ブラケットと、
    前記第一ブラケット及び前記第二ブラケットの他端部に各々の一端部が接合され、各々の他端部を対向させるとともに、山形状に傾斜された状態で配置される一対の鉄骨梁部材と、
    前記一対の鉄骨梁部材のフランジ部に沿って山形状に屈曲され、該フランジ部にそれぞれボルト接合されるフランジ接合プレートと、
    を備える鉄骨梁。
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