JP7038837B2 - 制御装置及び制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、飛行体に搭載された無線通信端末の無線通信を制御するための技術に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレートや低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。LTEではマルチアクセス方式として、下り回線(下りリンク)にOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)をベースとした方式を用い、上り回線(上りリンク)にSC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)をベースとした方式を用いている。また、LTEからのさらなる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システム(例えば、LTEアドバンスト又はLTEエンハンスメントと呼ぶこともある(以下、「LTE-A」という))も検討され、仕様化されている(Rel.10/11)。
LTE、LTE-Aシステムの無線通信における複信形式(Duplex-mode)として、上りリンク(UL)と下りリンク(DL)を周波数で分割する周波数分割複信(FDD)と、上りリンクと下りリンクを時間で分割する時間分割複信(TDD)とがある。TDDの場合、上りリンクと下りリンクの通信に同じ周波数領域が適用され、上りリンクと下りリンクが時間で分けられて無線信号波の送受信が行われる。
LTEシステムのTDDにおいては、図1に例示するように、上りサブフレーム(UL SF)と下りサブフレーム(DL SF)とを含むフレーム構成となっている。さらに、DLからULへの切り替えを行う場合には、特別サブフレーム(SP SF)が設定される。特別サブフレームは、DLリンクの延長期間(DL extension)、ガード期間(GP)、及び上りリンクの延長期間(UL extention)で構成される。
3GPP TS 36.300"Evolved UTRA and Evolved UTRAN Overall description"
ところで、ドローンと呼ばれるような無人の飛行体に搭載された無線通信端末のように、全方向において見通しがよい上空において通信を実行する無線通信端末が存在する。この場合、無線基地局から想定していないほど遠くに存在する無線通信端末が、その無線基地局と無線接続することがある。この場合、無線通信端末から送信されたULデータが無線接続された無線基地局に伝搬するまでに長い遅延が生じる。
図2は、無線通信端末及び無線基地局間の時間分割複信の上りリンクにおいて長い遅延が発生した場合に、他の無線通信端末に対する悪影響が生じる原因を説明する図である。図2においては、或る飛行体に搭載された無線通信端末DR1が無線基地局BS1に無線接続され、別の飛行体に搭載された無線通信端末DR2が無線基地局BS2に無線接続され、地上のユーザが持つ無線通信端末MT1が無線基地局BS2に無線接続されているときの様子が例示されている。このとき、無線通信端末DR1及び無線基地局BS1間の距離L0>無線通信端末DR1及び無線通信端末MT1間の距離L2>無線通信端末DR1及び無線通信端末DR2間の距離L1とする。
無線通信端末から無線基地局に対するULデータの送信タイミングは、Time Alignment機能によって調整される。例えば、無線通信端末DR1は、無線基地局BS1にて割り当てられたUL期間のタイミングよりも伝搬遅延の量だけ先にULデータの送信を開始する。このULデータの送信が他の無線通信端末のDL期間と時間的に重複した場合には干渉等の問題が生じるため、DL延長期間とUL延長期間との間にGP(ガード期間)が設けられている。このGPの期間長は、無線基地局ごとに適切な値が設定される。図2では、無線基地局BS1におけるGPの期間長>無線基地局BS2におけるGPの期間長である。なお、ここでは各無線基地局間において、各サブフレームの始端及び終端のタイミングは同期していることを前提とする。つまり、無線基地局BS1,BS2において、上りサブフレーム及び下りサブフレームの始端及び終端のタイミングは同じである。
前述したように、飛行体に搭載された無線通信端末は無線接続している無線基地局から想定していないほど遠くに存在することがあるから、図2の例で無線通信端末DR1から無線基地局BS1に対する伝搬遅延の量が、無線基地局BS1において設定されたGPの期間長よりも長くなることがある。その結果、無線通信端末DR1から送信されたULデータが、無線通信端末DR2や無線通信端末MT1によって受信されることがあり、さらにこのときの受信強度が閾値以上の場合には、干渉等の悪影響が生じることが懸念される。例えば図2の例では、無線通信端末DR1から送信されたULデータが無線通信端末MT1に到達したタイミングはGPに属するので特に問題はない。一方、無線通信端末DR1から送信されたULデータが無線通信端末DR2に到達したタイミングはDL期間に属するから、その受信強度が閾値以上の場合には、無線通信端末DR2に対する干渉等が問題となる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、無線通信端末及び無線基地局間の時間分割複信の上りリンクにおいて長い遅延が発生した場合に、他の無線通信端末に対する悪影響を抑制することを目的とする。
本発明は、第1の無線通信端末と、当該第1の無線通信端末が無線接続している第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて、閾値以上の伝搬遅延が発生していることを検知する検知部と、前記検知部により閾値以上の伝搬遅延が検知された場合には、時間分割複信におけるリソースに関する制御を行って、当該伝搬遅延に応じて前記第1の無線通信端末が行う上りリンクの通信によって、前記第1の無線基地局とは異なる第2の無線基地局に無線接続している第2の無線通信端末に発生する通信障害を抑制するための抑制処理を行う抑制処理部とを備えることを特徴とする制御装置を提供する。
前記抑制処理部は、前記第1の無線通信端末から或る距離の範囲内に前記第2の無線通信端末が存在する場合、又は、前記第2の無線通信端末が、前記第1の無線通信端末及び前記第1の無線基地局間のガード期間より短いガード期間にて、前記第2の無線基地局との間で時間分割複信を行っている場合に、前記抑制処理を行うようにしてもよい。
前記或る距離は、前記第1の無線通信端末から送信される無線信号波を前記第2の無線通信端末が閾値以上の受信強度で受信可能な距離であってもよい。
前記抑制処理部は、前記第1の無線通信端末の時間分割複信におけるリソースの割り当てにより、又は、前記第1の無線通信端末の時間分割複信における上りリンクの通信を行うタイミングを制御することにより、前記抑制処理を行うようにしてもよい。
前記抑制処理部は、前記第1の無線通信端末に対して、時間分割複信における特別サブフレーム内のリソースを割り当てない抑制処理を行うようにしてもよい。
前記抑制処理部は、前記第1の無線通信端末に対して、時間分割複信におけるガード期間直後のリソースを割り当てない抑制処理を行うようにしてもよい。
前記抑制処理部は、前記第1の無線通信端末に、1又は複数の前記第2の無線通信端末が用いているガード期間のうち最も短いガード期間の開始タイミングに合わせたタイミングで時間分割複信の上りリンクの通信を行わせる抑制処理を行うようにしてもよい。
前記抑制処理部は、前記第1の無線通信端末に対して、1又は複数の前記第2の無線通信端末が用いているガード期間のうち最も短いガード期間の開始タイミング、及び前記第1の無線通信端末及び前記第1の無線基地局間で発生している伝搬遅延に応じたリソースを割り当てる抑制処理を行うようにしてもよい。
前記抑制処理部は、前記第1の無線基地局及び前記第2の無線基地局が用いるガード期間の時間長およびタイミングを同一にする抑制処理を行うようにしてもよい。
本発明は、第1の無線通信端末と、当該第1の無線通信端末が無線接続している第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて、閾値以上の伝搬遅延が発生していることを検知するステップと、前記閾値以上の伝搬遅延が検知された場合には、時間分割複信におけるリソースに関する制御を行って、当該伝搬遅延に応じて前記第1の無線通信端末が行う上りリンクの通信によって、前記第1の無線基地局とは異なる第2の無線基地局に無線接続している第2の無線通信端末に発生する通信障害を抑制するための抑制処理を行うステップとを有することを特徴とする制御方法を提供する。
本発明によれば、無線通信端末及び無線基地局間の時間分割複信の上りリンクにおいて長い遅延が発生した場合に、他の無線通信端末に対する悪影響を抑制することが可能となる。
1:飛行制御システム、10:飛行体、20、30:無線通信端末、40:ネットワーク、41:無線基地局、50:飛行体運航管理装置、51:検知部、52:抑制処理部、53:飛行管理部、501:制御部、502:記憶部、503:通信部。
[構成]
図3は、本実施形態に係る飛行制御システム1の構成の一例を示す図である。飛行制御システム1は、ドローンなどの飛行体10と、飛行体10に搭載された無線通信端末20と、地上のユーザが使用する無線通信端末30と、無線基地局41を含むネットワーク40と、ネットワーク40に接続された飛行体運航管理装置50とを備える。
図3は、本実施形態に係る飛行制御システム1の構成の一例を示す図である。飛行制御システム1は、ドローンなどの飛行体10と、飛行体10に搭載された無線通信端末20と、地上のユーザが使用する無線通信端末30と、無線基地局41を含むネットワーク40と、ネットワーク40に接続された飛行体運航管理装置50とを備える。
飛行体10は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び補助記憶装置のほか、自身の位置を測位する測位ユニットや無線通信端末20と接続される通信IF(Interface)等からなるコンピュータと、そのコンピュータにより制御される各種センサ、モータ及び回転翼等を含む駆動機構とを備える。飛行体10は決められた飛行計画に従って駆動機構を制御することで、空中を飛行する。
無線通信端末20,30は、物理的には、CPU、ROM、RAM及び補助記憶装置のほか、ネットワーク40経由で通信を行うための通信IFや飛行体10のコンピュータと接続される通信IF等からなる。無線通信端末20,30と、無線基地局41を含むネットワーク40とにより、無線通信システムが構築される。この無線通信システムは、例えばLTE(Long Term Evolution)に従った無線通信システムである。LTEにおいて、無線通信端末20,30はUEと呼ばれ、無線基地局41はeNBと呼ばれる。無線基地局41の各々と無線通信可能なエリアはセルと呼ばれる。各セル内に居る(在圏する)無線通信端末20,30は、そのセルを形成する無線基地局41と無線接続されて無線通信を行う。例えば、地上に居るユーザが利用する無線通信端末30は、地上において無線基地局41と無線通信を実行する。一方、飛行体10に搭載された無線通信端末20は、地上に限らず、上空(例えば、高度30m以上の空域)において無線基地局41と無線通信を実行する。
飛行体運航管理装置50は、飛行体10の飛行を管理するとともに、飛行体10に搭載された無線通信端末20の無線通信を制御する制御装置として機能する。
図4は、飛行体運航管理装置50のハードウェア構成を示す図である。飛行体運航管理装置50は、CPU、ROM及びRAMからなる制御部501と、記憶部502と、通信部503とを有するコンピュータ装置である。CPUは、各種の演算を行うプロセッサである。ROMは、例えば飛行体運航管理装置50の起動に用いられるプログラム及びデータを記憶した不揮発性メモリである。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する揮発性メモリある。記憶部502は、例えばHDD又はSSDなどの不揮発性の補助記憶装置であり、飛行体運航管理装置50において用いられるプログラム及びデータを記憶する。CPUがこのプログラムを実行することにより、後述する図5に示される機能が実現される。通信部503は、所定の通信規格に従ってネットワーク40を介した通信を行うためのインタフェースである。
図5は、飛行体運航管理装置50の機能構成の一例を示す図である。飛行体運航管理装置50における各機能は、CPUが所定のソフトウェア(プログラム)を実行して各種演算を行い、通信部503による通信や、ROM、RAM及び記憶部502におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
図5において、検知部51は、第1の無線通信端末と、当該第1の無線通信端末が無線接続している第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて、閾値以上の伝搬遅延が発生していることを検知する。より具体的には、各無線基地局41において、無線接続している無線通信端末20との間の伝搬遅延の量を特定することが可能であるから、検知部51は、各無線基地局41から伝搬遅延の量に関する情報を収集して、閾値以上の伝搬遅延が発生している無線基地局41からその伝搬遅延の量に相当する距離(無線信号波の伝搬速度×伝搬遅延の量)の範囲内の空域を特定する。このような空域を特定することが、第1の無線通信端末と第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて閾値以上の伝搬遅延が発生していることを検知する、という処理に相当する。また、別の方法としては、各無線基地局41のセルの位置及びサイズと、地図情報と、所定の電波伝搬モデルとに基づいてシミュレーションを行い、閾値以上の伝搬遅延が発生する空域を特定するという方法もある。ここで用いられる閾値は、例えば上記無線通信端末20が無線接続している無線基地局41におけるGPの期間長である。このような空域においては、図2に例示したとおり、飛行体10に搭載された無線通信端末20から送信されたULデータの伝搬遅延が十分に長くなってしまうことから、時間的に相当先の時点からULデータの送信が開始され、その結果、そのULデータが別の無線通信端末20,30によって受信されてしまう可能性がある。
抑制処理部52は、第1の無線通信端末と第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて閾値以上の伝搬遅延が検知された場合には、時間分割複信におけるリソースに関する制御を行う。これにより、当該伝搬遅延に応じて第1の無線通信端末が行う上りリンクの通信によって、第1の無線通信端末が無線接続している第1の無線基地局とは異なる第2の無線基地局に無線接続している第2の無線通信端末に発生する通信障害を抑制する。図2の例では、無線通信端末DR1(第1の無線通信端末)及び無線基地局BS1(第1の無線基地局)間の伝搬遅延に応じて、無線通信端末DR1(第1の無線通信端末)がその伝搬遅延の分だけ時間的に先にULデータを送信する。これにより、無線通信端末DR1(第1の無線通信端末)が無線接続している無線基地局BS1(第1の無線基地局)とは異なる無線基地局BS2(第2の無線基地局)に無線接続している無線通信端末DR2,MT1(第2の無線通信端末)に通信障害が発生し得る。そこで、抑制処理部52は、時間分割複信におけるリソースに関する制御を行うことによって、この通信障害を抑制する。以下、この制御を抑制処理という。
この抑制処理とは、例えば、第1の無線通信端末の時間分割複信におけるリソースの割り当てに関する処理、又は、第1の無線通信端末の時間分割複信における上りリンクの通信を行うタイミングの制御に関する処理である。図2の例では、無線通信端末DR2,MT1(第2の無線通信端末)に発生し得る通信障害の原因となる、無線通信端末DR1の時間分割複信の上りリンクの通信の時期を時間的に後ろに移動させることで、他の無線通信端末のDL区間に当該他の無線通信端末にULデータが到達しないようにする。その抑制処理の一例は、第1の無線通信端末に対して、時間分割複信における特別サブフレーム内のリソースを割り当てない処理である。図6の例では、無線通信端末DR1に対して、時間分割複信における特別サブフレーム(SP SF)内のリソースを割り当てないようにする(その特別サブフレームの後にあるULサブフレームを割り当てるようにする)。これにより、無線通信端末DR1から送信されたULデータは、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末DR2の時間分割複信のGPにおいてその無線通信端末DR2に到達し、また、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末MT1の時間分割複信のUL期間にその無線通信端末MT1に到達するから、これら無線通信端末DR2又は無線通信端末MT1に対するULデータの干渉の問題は発生しない。
また、抑制処理の別の一例は、第1の無線通信端末に対して、時間分割複信におけるガード期間(GP)直後のリソースを割り当てない処理である。図7の例では、無線通信端末DR1に対し、特別サブフレーム(SP SF)内においてGP直後のリソースを割り当てずに、GPの終端から或る期間経過したのちのUL期間に属するリソースを割り当てるようにする。これにより、無線通信端末DR1から送信されたULデータは、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末DR2の時間分割複信のGPにおいて無線通信端末DR2に到達し、また、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末MT1の時間分割複信のUL期間に無線通信端末MT1に到達するから、これら無線通信端末DR2又は無線通信端末MT1に対するULデータの干渉の問題は発生しない。
また、抑制処理の別の一例は、第1の無線通信端末に、1又は複数の第2の無線通信端末が用いているガード期間のうち最も短いガード期間の開始タイミングに合わせたタイミングで時間分割複信の上りリンクの通信を行わせる処理である。図8の例では、無線通信端末DR1に対して、最も短いGP(無線基地局BS2におけるGP)が開始されるタイミングと同じタイミングで無線通信端末DR1からULデータが送信されるように指示している(つまり、そのような送信がなされるようにUL期間のリソースを割り当てている)。これにより、無線通信端末DR1から送信されたULデータは、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末DR2の時間分割複信のGPにおいて無線通信端末DR2に到達し、また、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末MT1の時間分割複信のUL期間に無線通信端末MT1に到達するから、これら無線通信端末DR2又は無線通信端末MT1に対するULデータの干渉の問題は発生しない。
また、抑制処理の別の一例は、第1の無線通信端末に対して、1又は複数の第2の無線通信端末が用いているガード期間(GP)のうち最も短いガード期間の開始タイミング、及び第1の無線通信端末及び第1の無線基地局間で発生している伝搬遅延に応じたリソースを割り当てる処理である。つまり、1又は複数の第2の無線通信端末が用いているガード期間のうち最も短いガード期間の開始タイミングから第1の無線通信端末及び第1の無線基地局間で発生している伝搬遅延の分を考慮して、無線通信端末DR1から送信されたULデータが無線基地局BS1に到達した時点が、特別サブフレーム内のGP以後になるようにする。
また、抑制処理の別の一例は、第1の無線通信端末に、時間分割複信における特別サブフレーム内の上りリンクサブフレームの開始タイミング以降のタイミングで時間分割複信の上りリンクの通信を行わせる処理である。図9の例では、無線通信端末DR1に対して、時間分割複信における特別サブフレーム内のULリンクサブフレームの開始タイミング以降のタイミングで時間分割複信の上りリンクの通信を行うよう指示している(つまり、そのような送信がなされるようにUL期間のリソースを割り当てている)。これにより、無線通信端末DR1から送信されたULデータは、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末DR2の時間分割複信のUL期間に無線通信端末DR2に到達し、また、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末MT1の時間分割複信のUL期間に無線通信端末MT1に到達するから、これら無線通信端末DR2又は無線通信端末MT1に対するULデータの干渉の問題は発生しない。
抑制処理のさらに別の一例は、時間分割複信におけるリソースに関する処理であって、第1の無線基地局及び第2の無線基地局が用いるガード期間の時間長およびタイミングを同一にする処理である。図10の例では、無線基地局BS1と無線接続している無線通信端末DR1の時間分割複信のGPの期間長及びタイミングと、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末DR2、MT1の時間分割複信のGPの期間長及びタイミングとが同一である。これにより、無線通信端末DR1から送信されたULデータは、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末DR2の時間分割複信のGPにおいて無線通信端末DR2に到達し、また、無線基地局BS2と無線接続している無線通信端末MT1の時間分割複信のGPにおいて無線通信端末MT1に到達するから、これら無線通信端末DR2又は無線通信端末MT1に対するULデータの干渉の問題は発生しない。
抑制処理部52は、ネットワーク40を介して、第1の無線通信端末が無線接続している第1の無線基地局又は第2の無線通信端末が無線接続している第2の無線基地局に対して、上記のような時間分割複信のリソースに関する処理を指示する。この指示に応じて、第1の無線基地局又は第2の無線基地局の制御によって、各々の時間分割複信におけるリソースが図6~図10の例のように制御される。
さらに、抑制処理部52は、閾値以上の伝搬遅延が発生した場合において、実質的に干渉等の問題が生じ得る場合にのみ、上記のような抑制処理を行ってもよい。具体的には、抑制処理部52は、次のような第1条件および第2条件を満たす場合に、第2の無線通信端末に発生する通信障害を抑制する。第1条件は、第1の無線通信端末から或る距離の範囲内に、当該第1の無線通信端末と無線接続される第1の無線基地局とは異なる第2の無線基地局と無線接続する第2の無線通信端末が存在することである。図2の例では、無線通信端末DR1(第1の無線通信端末)から或る距離の範囲内に、当該無線通信端末DR1(第1の無線通信端末)と無線接続される無線基地局BS1(第1の無線基地局)とは異なる無線基地局BS2(第2の無線基地局)と無線接続する無線通信端末DR2(第2の無線通信端末)が存在している。ここで、「或る距離」とは、実質的には、無線通信端末DR1(第1の無線通信端末)から送信される無線信号波を閾値以上の受信強度で受信可能な距離である。各無線通信端末20,30の位置は、GPS(Global Positioning System)やいわゆる無線基地局測位により特定可能であるから、閾値以上の伝搬遅延が発生する空域から或る閾値以内の距離の範囲内に無線通信端末20,30が存在するか否かにより、この第1条件の充足性を判定することが可能である。このように飛行体10に搭載された第1の無線通信端末に対して十分に近い第2の無線通信端末が存在する場合、第1の無線通信端末から送信されたULデータが、この第2の無線通信端末によって十分な受信強度で受信されてしまう可能性がある。
第2条件は、上記の第2の無線通信端末が、上記の第1の無線通信端末及び第1の無線基地局間のGPの期間長より短いGPにて、第2の無線基地局との間で時間分割複信を行っていることである。図2の例では、無線通信端末DR2(第2の無線通信端末)が、無線通信端末DR1(第1の無線通信端末)及び無線基地局BS1(第1の無線基地局)間のGPの期間長より短いGPにて、無線基地局BS2(第2の無線基地局)との間で時間分割複信を行っている。各無線基地局41においては、無線接続している無線通信端末30との間のGPの期間長を特定することが可能であるから、抑制処理部52は、各無線基地局41からGPの期間長に関する情報を収集して、この第2条件の充足性を判定することが可能である。このようなGPの期間長の関係がある場合、飛行体10に搭載された第1の無線通信端末から送信されたULデータが、第2の無線通信端末におけるDL期間にて受信されてしまう可能性がある。なお、本実施形態では、抑制処理部52が上記の第1条件および第2条件を満たす場合に抑制処理を行っていたが、第1条件又は第2条件のいずれか一方を満たす場合に抑制処理を行ってもよい。
飛行管理部53は、飛行計画を記憶するとともに、飛行体運航管理装置50の制御下にある飛行体10の識別情報とその飛行状況を記録する。飛行状況には、飛行体10が飛行している位置と、その位置における日時とが含まれている。これらの位置及び日時は、飛行体10の無線通信端末20からネットワーク40を介して飛行体運航管理装置50に通知される。飛行管理部53は、その位置及び日時が飛行計画内であるかどうかを判断し、その判断結果に基づき、必要に応じてネットワーク40及び無線通信端末20経由で飛行体10に対する飛行指示を行う。
次に本実施形態の動作を説明する。図12において、飛行体運航管理装置50の検知部51は、無線通信端末20と、その無線通信端末20が無線接続している無線基地局41との間の時間分割複信の上りリンクにおいて、閾値以上の伝搬遅延が発生する空域を特定する(ステップS11)。検知部51は、例えば図11に例示するように、飛行体10が飛行し得る各空域の識別情報である空域IDのうち、特定した空域(以下、特定空域という)に対応付けてフラグ(特定空域フラグ)を書き込む。図11の例では、特定空域フラグ「1」が特定空域であることを意味しており、特定空域フラグ「0」が特定空域ではないことを意味している。図11の内容は飛行計画の一部として飛行管理部53に記憶される。
次に、飛行体運航管理装置50の抑制処理部52は、閾値以上の伝搬遅延が発生する空域において、実質的に干渉等の問題が生じ得る場合に、前述した抑制処理を行う(ステップS12)。具体的には、抑制処理部52は、上記特定空域において、前述した第1条件および第2条件を満たす場合に抑制処理を行う。
飛行管理部53は、飛行体10についての飛行管理を行う(ステップS13)。具体的には、飛行管理部53は、飛行経路や飛行時期等を含む飛行計画を作成して記憶する。さらに、飛行管理部53は、飛行体運航管理装置50の制御下にある飛行体10の識別情報とその飛行状況を記録する。飛行状況には、飛行体10が飛行している位置と、その位置における日時とが含まれている。これらの位置及び日時は、飛行体10の無線通信端末20からネットワーク40を介して飛行体運航管理装置50に通知される。また、飛行管理部53は、その位置及び日時が飛行計画内であるかどうかを判断し、その判断結果に基づき、必要に応じてネットワーク40及び無線通信端末20経由で飛行体10に対する飛行指示を行う。
以上説明した実施形態によれば、無線通信端末及び無線基地局間の時間分割複信の上りリンクにおいて長い遅延が発生した場合に、他の無線通信端末に対する悪影響が抑制される。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
実施形態において検知部51は、第1の無線通信端末と、当該第1の無線通信端末が無線接続している第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて、閾値以上の伝搬遅延が発生する空域を特定していたが、このような空域の特定は必須ではなく、第1の無線通信端末と第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて閾値以上の伝搬遅延が発生していることさえ検知すればよい。例えば、各無線基地局41においては、無線接続している無線通信端末20との間の伝搬遅延の量を特定することが可能であるから、検知部51は、各無線基地局41から伝搬遅延の量に関する情報を収集して、閾値以上の伝搬遅延が発生している無線基地局41及び無線通信端末30の組を特定すればよい。そして、抑制処理部52は、ネットワーク40を介して、その組に含まれる無線基地局41に対して、上記のようなリソースに関する処理を指示する。この指示に応じて、無線基地局41によって各々の時間分割複信におけるリソースが図6~図10の例のように制御される。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
実施形態において検知部51は、第1の無線通信端末と、当該第1の無線通信端末が無線接続している第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて、閾値以上の伝搬遅延が発生する空域を特定していたが、このような空域の特定は必須ではなく、第1の無線通信端末と第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて閾値以上の伝搬遅延が発生していることさえ検知すればよい。例えば、各無線基地局41においては、無線接続している無線通信端末20との間の伝搬遅延の量を特定することが可能であるから、検知部51は、各無線基地局41から伝搬遅延の量に関する情報を収集して、閾値以上の伝搬遅延が発生している無線基地局41及び無線通信端末30の組を特定すればよい。そして、抑制処理部52は、ネットワーク40を介して、その組に含まれる無線基地局41に対して、上記のようなリソースに関する処理を指示する。この指示に応じて、無線基地局41によって各々の時間分割複信におけるリソースが図6~図10の例のように制御される。
飛行体運航管理装置50の抑制処理部52は、各空域において閾値以上の伝搬遅延が発生したか否かという伝搬遅延情報と、その空域において前述した第1条件及び第2条件を満たしたか否かという条件充足情報、さらに、その空域において前述した抑制処理を実施したか否かという処理情報とを互いに関連付けて履歴として記憶していき、各空域における伝搬遅延情報、条件充足情報及び処理情報の内容とその回数とによって抑制処理の可否を決定してもよい。例えば或る空域Aにおいて閾値以上の伝搬遅延が発生したという伝搬遅延情報のみが低頻度で記憶されている場合には、実質的な干渉の問題が生じている可能性が高くないから、第1条件と第2条件の充足性まで考慮し、これらの条件が満たされている場合にのみ抑制処理を行うようにしてもよい。また、例えば或る空域Aにおいて閾値以上の伝搬遅延が発生したという伝搬遅延情報及び第1条件及び第2条件を満たしたという条件充足情報が高頻度に記憶されている場合には、第1条件と第2条件の充足性を都度判断しなくても、実質的な干渉の問題が生じている可能性が高いから、第1条件及び2条件を満たすか否かにかかわらず抑制処理を行うようにしてもよい。
上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本明細書で使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本明細書で説明した情報又はパラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素(例えば、TPCなど)は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
本明細書で使用する「判定(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判定」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining) した事を「判定」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判定」、「決定」は、受信(receiving) (例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判定」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判定」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判定」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判定」「決定」は、何らかの動作を「判定」「決定」したとみなす事を含み得る。
本発明は、飛行制御システム1や飛行体運航管理装置50において行われる処理のステップを備える方法として提供されてもよい。また、本発明は、飛行体運航管理装置50において実行されるプログラムとして提供されてもよい。かかるプログラムは、光ディスク等の記録媒体に記録した形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されたりすることが可能である。
ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
本明細書で使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形が、本明細書或いは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書或いは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示の全体において、例えば、英語でのa、an、及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ニューメロロジーは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
ニューメロロジーは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボル
の無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボル
の無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)」、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head))によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局が有する機能をユーザ端末が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head))によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局が有する機能をユーザ端末が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
Claims (10)
- 第1の無線通信端末と、当該第1の無線通信端末が無線接続している第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて、閾値以上の伝搬遅延が発生していることを検知する検知部と、
前記検知部により閾値以上の伝搬遅延が検知された場合には、時間分割複信におけるリソースに関する制御を行って、当該伝搬遅延に応じて前記第1の無線通信端末が行う上りリンクの通信によって、前記第1の無線基地局とは異なる第2の無線基地局に無線接続している第2の無線通信端末に発生する通信障害を抑制するための抑制処理を行う抑制処理部と
を備えることを特徴とする制御装置。 - 前記抑制処理部は、
前記第1の無線通信端末から或る距離の範囲内に前記第2の無線通信端末が存在する場合、又は、前記第2の無線通信端末が、前記第1の無線通信端末及び前記第1の無線基地局間のガード期間より短いガード期間にて、前記第2の無線基地局との間で時間分割複信を行っている場合に、前記抑制処理を行う
ことを特徴とする請求項1記載の制御装置。 - 前記或る距離は、前記第1の無線通信端末から送信される無線信号波を前記第2の無線通信端末が閾値以上の受信強度で受信可能な距離である。
ことを特徴とする請求項2記載の制御装置。 - 前記抑制処理部は、
前記第1の無線通信端末の時間分割複信におけるリソースの割り当てにより、又は、前記第1の無線通信端末の時間分割複信における上りリンクの通信を行うタイミングを制御することにより、前記抑制処理を行う
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記抑制処理部は、
前記第1の無線通信端末に対して、時間分割複信における特別サブフレーム内のリソースを割り当てない抑制処理を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。 - 前記抑制処理部は、
前記第1の無線通信端末に対して、時間分割複信におけるガード期間直後のリソースを割り当てない抑制処理を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。 - 前記抑制処理部は、
前記第1の無線通信端末に、1又は複数の前記第2の無線通信端末が用いているガード期間のうち最も短いガード期間の開始タイミングに合わせたタイミングで時間分割複信の上りリンクの通信を行わせる抑制処理を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。 - 前記抑制処理部は、
前記第1の無線通信端末に対して、1又は複数の前記第2の無線通信端末が用いているガード期間のうち最も短いガード期間の開始タイミング、及び前記第1の無線通信端末及び前記第1の無線基地局間で発生している伝搬遅延に応じたリソースを割り当てる抑制処理を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。 - 前記抑制処理部は、
前記第1の無線基地局及び前記第2の無線基地局が用いるガード期間の時間長およびタイミングを同一にする抑制処理を行う
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の制御装置。 - 第1の無線通信端末と、当該第1の無線通信端末が無線接続している第1の無線基地局との間の時間分割複信の上りリンクにおいて、閾値以上の伝搬遅延が発生していることを検知するステップと、
前記閾値以上の伝搬遅延が検知された場合には、時間分割複信におけるリソースに関する制御を行って、当該伝搬遅延に応じて前記第1の無線通信端末が行う上りリンクの通信によって、前記第1の無線基地局とは異なる第2の無線基地局に無線接続している第2の無線通信端末に発生する通信障害を抑制するための抑制処理を行うステップと
を有することを特徴とする制御方法。
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