JP7038249B1 - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベーンバネの信頼性が向上する圧縮機を提供する。【解決手段】本発明の圧縮機Cは、電動機2と、偏心部4bを有する駆動軸4と、冷媒を圧縮する圧縮機構部5と、密閉容器1とを備え、圧縮機構部5は、環状のシリンダ5aと、偏心部4bが内部に配置されシリンダ5a内で公転する環状のローラ5bと、シリンダ5aの軸方向の一方側に設けられ、駆動軸4を軸支する第1軸受5cと、シリンダ5aの軸方向の他方側に設けられ、駆動軸4を軸支する第2軸受5dと、ローラ5bの外周面に先端が接触するベーン5eと、ベーン5eをローラ5bの外周面に向けて押圧するベーンばね7とを有し、ベーンばね7は、有効巻部7aのベーン側外径をD1、有効巻部7aと密着巻部7bの変化点の径をD2及び密着巻部7bのベーン側径をD3としたとき、D1<D2<D3の関係があり、D1とD2との間、D2とD3との間がそれぞれ1つのテーパで構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮機に関する。
空気調和機等では、圧縮機としてロータリ圧縮機が用いられている。
ロータリ圧縮機には、機内の圧縮室内外の圧力差が小さい起動時においてもベーンをローラに当接させて圧縮室を形成する。そのため、ベーンをローラに押圧するベーンバネを設けている。
ベーンバネはバネ荷重でベーンを背面から抑えローラに押圧する機能を有する。そのため、バネ自身がバネ荷重に対して自身を固定できる固定力を有する必要がある。固定力確保の構造としての多くは、ベーンバネの密着巻部をポンプに圧入する構造としている。
ベーンバネの設計においては、近年のロータリ圧縮機のポンプ扁平化や、圧縮室の大型化に伴い設置スペースが小さくなっている。しかし、ベーンバネはバネ荷重、繰り返し疲労回数、固定力及び伸縮の安全性の確保が必要であるため、各設計要点の両立が課題となっている。
特許文献1では、有効巻部Daと密着巻部Dbに径差を持たせている。そして、有効巻部Daと密着巻部Dbの一部をテーパとすることで、バネ伸縮時のバネ外径とバネ設置用穴との接触を回避している。
特許文献2では、有効巻部と密着巻部の一部のみをテーパとして、ポンプ部品への圧入部となる密着巻部(座巻部)を同一径の複数巻とすることで、バネ荷重に対するバネ自身の固定力を確保している。
特許第3927331号公報(図2等) 特許第5810221号公報(図9B等)
特許文献1では、有効巻部Daと密着巻部Dbに径差を持たせているため、バネ伸縮時のバネ外径面とバネ設置用穴との接触を回避できる。しかしながら、有効巻部の一部のみのテーパによって、有効巻部Daから密着巻部Dbにコイル外径を変化させる部位の隣り合うコイルの外径差が大きなっており、液圧縮等によりバネ伸縮幅が大きくなった際に、テーパ部の隣り合うコイル同士の内側への入り込みが発生し、バネ自身の擦れによる折損等の懸念がある。また、バネ自身の固定部となる密着巻部Dbが一巻しかないため、バネ荷重に対するバネの固定力が不足する懸念がある。
特許文献2では、密着巻部(座巻部)を同一径の複数巻としているため、バネ荷重に対するバネの固定力を確保し易い。しかしながら、密着巻部の全長が長くなりやすく、バネ設置スペースが小さいポンプにおいては、特許文献1と同様に、有効巻部から密着巻部にコイル外径を変化させる部位の隣り合うコイルの外径差がより大きくなり易い。そのため、液圧縮等によりバネ伸縮幅が大きくなった際に、コイルテーパ部の隣り合うコイル同士の内側への入り込みが発生し、バネ自身の擦れによる折損等の懸念が増すおそれがある。
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、ベーンバネの信頼性が向上する圧縮機の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の圧縮機は、固定子及び回転子を有する電動機と、前記回転子と一体で回転され偏心部を有する駆動軸と、前記駆動軸の回転に伴って冷媒を圧縮する圧縮機構部と、前記電動機、前記駆動軸、及び前記圧縮機構部、潤滑油が収容される密閉容器とを備え、前記圧縮機構部は、環状のシリンダと、前記偏心部が内部に配置され前記電動機の駆動に伴って前記シリンダ内で公転する環状のローラと、前記シリンダの軸方向の一方側に設けられ、前記駆動軸を軸支する第1軸受と、前記シリンダの軸方向の他方側に設けられ、前記駆動軸を軸支する第2軸受と、前記ローラの外周面に先端が接触し、前記シリンダと前記ローラとの間に形成されるシリンダ室を吸入室と圧縮室とに仕切るベーンと、前記ベーンを前記ローラの外周面に向けて押圧するベーンばねとを有し、前記ベーンばねは、有効巻部のベーン側外径をD1、前記有効巻部と密着巻部の変化点の径をD2及び前記密着巻部のベーン側径をD3としたとき、D1<D2<D3の関係があり、側方視で、D1とD2との間、D2とD3との間がそれぞれ1つのテーパで構成されており、D2とD3との間のテーパは、D1とD2との間のテーパより大きい
本発明によれば、ベーンバネの信頼性が向上する圧縮機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る圧縮機の縦断面図。 図1のI-I断面図。 ベーンばね周辺の側方視での拡大図。 変形例のべーンばねが圧縮した際の側方視での断面図。
本発明は、圧縮機のベーンバネにおいて、有効巻部及び密着巻部の一部がテーパ形状に構成された技術に係る。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る圧縮機Cの縦断面図を示す。
圧縮機Cには、吸入パイプPiを介して気液分離器(図示せず)が接続されている。気液分離器は冷媒蒸気中に混在する冷媒液を分離し、気体の冷媒だけを吸入パイプPiを通して圧縮機Cに吸い込ませる。液圧縮は、圧縮機Cの損傷に繋がるからである。
<圧縮機Cの構成>
圧縮機Cは、ガス状の冷媒を圧縮するロータリ式の圧縮機である。圧縮機Cは、密閉容器1、電動機2、クランク軸4、圧縮機構部5、および消音カバー6を備えている。
密閉容器1は、電動機2、クランク軸4、圧縮機構部5等を収容する殻状の容器である。密閉容器1は、圧縮後の高圧の冷媒が収容されるため密閉されている。
密閉容器1は、筒状の筒チャンバ1aと、上端部の蓋チャンバ1bと、下端部の底チャンバ1cとを備えている。蓋チャンバ1bは筒チャンバ1aの上端部に溶接されている。底チャンバ1cは筒チャンバ1aの下端部に溶接されている。
クランク軸4は、電動機2により駆動される。
圧縮機構部5は、クランク軸4の回転動作により、気体冷媒の圧縮を行う。
密閉容器1の底部には、潤滑油が貯留される油溜まりUを有している。
図2に図1のI-I断面図を示す。
潤滑油は、圧縮機Cの潤滑性や後記の圧縮室Cm(図2参照)のシール性を高めるために封入されている。
図1に示すように、密閉容器1の筒チャンバ1aには、吸入パイプPiが差し込まれて固定されている。
吸入パイプPiは、圧縮機構部5のシリンダ室Cy(図2参照)に気体の冷媒を導く管である。
図1に示す密閉容器1の蓋チャンバ1bには、吐出パイプPoが差し込まれて固定されている。吐出パイプPoは、圧縮機構部5で圧縮された冷媒を圧縮機Cの外部に導く管である。
密閉容器1の内部には、電動機2が設置されている。電動機2は、固定子2aと、回転子2bと、巻線2cとを備えている。
固定子2aは、円筒状の部材であり、筒チャンバ1aの内周壁に固定されている。固定子2aは、電磁鋼板が積層され、電磁鋼板が形成する極に巻線2cが所定数巻回されている。巻線2cには、電流が流れて電磁鋼板の極に磁界を形成する。
回転子2bは、電磁鋼板が積層されてなる円筒状の部材であり、固定子2aの径方向内側に配置されている。回転子2bには、クランク軸4が圧入等で固定されている。なお、回転子2bは、永久磁石を用いてもよい。
図1に示すクランク軸4は、上下方向に延びており、電動機2の駆動によって回転子2bと一体に回転する。主軸4aには、電動機2の回転子2bが同軸で固定されている。
クランク軸4は、上軸受5cと下軸受5dとによって回転自在に軸支されている。クランク軸4は、主軸4aと偏心部4bとを備えている。偏心部4bは、主軸4aに一体に形成されている。
偏心部4bは、主軸4aに対して偏心しながら回転する軸を形成する。
偏心部4bは、クランク軸4の下部において、環状のシリンダ5aの径方向内側に設置される円環状のローラ5b内に配置されている。偏心部4bは、回転することでローラ5bをクランク軸4の中心O廻りに公転させる。
クランク軸4内の下部中央には、所定の給油路4cが軸方向に設けられている。給油路4cは、密閉容器1の油溜まりUの潤滑油を圧縮機構部5等に導く流路である。
偏心部4bに設けられた縦方向に細長い横孔h3を介して、ローラ5bの径方向内側に潤滑油が供給されるようになっている。このように、ローラ5bの径方向内側の空間は、クランク軸4の給油路4cに連通している。給油路4cは、クランク軸4の下端で油溜まりU内に開口している。
給油路4cの上流に当たるクランク軸4の下端付近には、所定に捻じり曲げられた薄板状の金属片(図示せず)が、オイルポンプの役割を果たすように設けられている。薄板状の金属片がクランク軸4と一体で回転することによって、潤滑油が給油路4c内に汲み上げられる。
クランク軸4には、給油路4cに連通する複数の横孔h1,h2,h3が設けられている。横孔h1から供給される潤滑油によって、上軸受5cの摺動面が潤滑される。横孔h2から供給される潤滑油によって、下軸受5dの摺動面が潤滑される。
また、偏心部4bに設けられた縦方向に細長い横孔h3を介して、ローラ5bの径方向内側に潤滑油が供給される。このように、ローラ5bの径方向内側の空間は、クランク軸4の給油路4cに連通している。
図1に示す圧縮機構部5は、クランク軸4の回転に伴って冷媒を圧縮する機構である。圧縮機構部5は、電動機2の下側に配置されている。
<圧縮機構部5>
圧縮機構部5は、吸入パイプPiを介して吸い込まれる冷媒を圧縮室Cmで圧縮し、圧縮した冷媒を筒チャンバ1a内に吐出する機構である。
圧縮機構部5は、シリンダ5aと、ローラ5bと、上軸受5cと、下軸受5dと、ベーン5eと、吐出弁5fと、ベーンばね7とを備えている。
図2に示すように、シリンダ5aは、ローラ5bや、上軸受5c(図1参照)、下軸受5dとともにシリンダ室Cyを形成する。シリンダ室Cyとは、シリンダ5aとローラ5bとの間に形成される空間である。
ベーン5eは、ベーンばね7に押圧され、ローラ5b側の先端が、ローラ5bの外周面に接触する。図2に示すベーン5eは、シリンダ5aとローラ5bとの間のシリンダ室Cyを吸入室(図示せず)と圧縮室Cmとに仕切る部材である。吸入室には、吸入パイプPiを通して、気体の冷媒が供給される。
シリンダ室Cyは、吸入室または/および圧縮室Cmで形成される空間である。つまり、シリンダ室Cyには、圧縮室Cmと吸入室とが含まれる。
図2では、ローラ5bによってベーン5eの先端がシリンダ5aの内周面まで退いた状態になっており、シリンダ室Cyの全体が圧縮室Cmになっている。つまり、図2は、吸入室への冷媒の吸入が終わり、吸入した冷媒を圧縮する開始時を示す。
ローラ5bは、シリンダ室Cy内に設置され、偏心部4b(図1、図2参照)が内周内に配置されている。ローラ5bがベーン5eに押圧されることで、ローラ5bの内周面は偏心部4bの外周面に摺接している。ローラ5bは、電動機2(図1参照)の駆動に伴って、ベーン5eと偏心部4bとに押圧されつつ、シリンダ5a内で、クランク軸の中心O廻りに公転する。
偏心部4bは、電動機2の回転をローラ5bに伝達するクランク軸4を構成する。偏心部4bの回転軸は、ローラ5bが公転する回転軸(クランク軸の中心O)と一致する。電動機2によって偏心部4bが回転すると、ローラ5bがベーン5eに押圧されて、偏心部4bの外周面とローラ5bの内周面とがすべり軸受を構成することによって摺動し、ローラ5bに偏心部4bの回転が伝達される。
図3に、図1に示すベーンばね7周辺の側方視での拡大図を示す。
ベーン5eには、ベーン5eを配置するためのばね孔5e1が形成されている。
ベーンばね7は、圧縮コイルバネである。ベーンばね7は、有効巻部7aと密着巻部7bとを有している。有効巻部7aは、伸縮してばねの働きをする。密着巻部7bの固定部7dはベーンばね7の固定部である。密着巻部7bは、筒チャンバ1aの固定部1a1に圧入で固定されている。
ベーンばね7は、有効巻部7aがベーン5eのばね孔5e1に接触しないように設置される。つまり、ベーンばね7の伸縮時に有効巻部7aはベーン5eのばね孔5e1に接触しないように構成されている。ベーンばね7がベーン5eのばね孔5e1に接触すると(擦れると)、ベーンばね7が損傷するからである。
有効巻部7aのベーン5e側の外径をD1、有効巻部7aと密着巻部7bの変化点の径をD2、及び、密着巻部7bの固定部7dのベーン5e側の径をD3とする。
D1、D2、D3間には、
D1<D2<D3 (1)
の関係がある。
そして、ベーンばね7は、図3に示す側方視で、D1とD2の間とD2とD3の間は、それぞれ1つのテーパ(傾斜)をもつテーパt1、t2が構成されている。
そのため、有効巻部7aから密着巻部7bにコイル外径を変化させる部位(箇所)の隣り合うコイル7cの外径差の最大値を小さくできる。
これにより、冷媒の液圧縮等によりバネ伸縮長が大きくなった場合でも、テーパt1、t2を用いることで隣り合うコイル7c同士のコイル7c内側への入り込みを効果的に抑制できる。したがって、ベーンばね7の信頼性が向上する。
また、ベーンばね7における隣り合うコイル7c同士の外径Da、Dbの差が、下式(2)のように、コイル線径d以下となっている。
Db-Da<= d (2)
隣り合うコイル7c同士の外径差Db-Daがコイル線径d以下であるため、冷媒の液圧縮等によりバネ伸縮長が大きくなった場合でも、テーパt1、t2により隣り合うコイル7c同士の内側への入り込みを機械的に抑制できる。そのため、ベーンばね7の正常な伸縮動作が保て、ベーンばね7の信頼性が向上する。
また、密着巻部7bの径D3をもつ固定部7dが複数巻となっている。
テーパt1、t2を、それぞれ1つのテーパ(傾斜)とすることにより、小スペース内で隣り合うコイル7cの外径差Db-Daの最大値を小さくできる。これにより、有効巻部7aの小スペース化を図れ密着巻部7bのスペースを大きくできるため、密着巻部7bの径D3の固定部7dを複数巻とできる。そのため、ベーンばね7のバネ荷重に対する固定力が増加する。
(発明の効果)
液圧縮等によりバネ伸縮長が大きくなった際でもテーパt1、t2により隣り合うコイル7c同士の内側への入り込みを効果的に抑制できる。隣り合うコイル7c同士の外径差Db-Daを小さくできるため、有効巻部7aの小スペース化が可能である。そのため、密着巻部7bを複数巻とでき、密着巻部7bの固定を確実にできる。
したがって、べーンばね7の信頼性が向上する。
<変形例>
図4に、変形例のべーンばね17が圧縮した際の側方視での断面図を示す。
有効巻部17aのベーン5e側の外径をD11、有効巻部17aと密着巻部17bの変化点の径をD12、及び、密着巻部17bの固定部17dのベーン5e側の径をD13とする。
変形例のべーンばね17の伸長時、外径D11と径D12との間は、1つのテーパ(傾斜)で形成されており、径D12と径D13との間は、1つのテーパ(傾斜)で形成されている。
そして、図4に示すように、べーンばね17は、側方視で、全圧縮時に有効巻部17aのテーパt21のテーパ角度θ1と、密着巻部17bのテーパt22のテーパ角度θ2が略同一(同一またはほぼ同一)となっている
テーパt21のテーパ角度θ1
≒ テーパt22のテーパ角度θ2 (3)
変形例によれば、べーンばね17の全圧縮時の有効巻部17aと密着巻部17bのテーパt21、t22の角度(θ1、θ2)が略同一である。そのため、有効巻部17a及び固定部17dを除く密着巻部17bにおいて、隣り合うコイル17cの外径差の最大値を小さくできる。
したがって、液圧縮等によりべーンばね17のバネ伸縮長が大きくなった際でも、テーパt21、t22により隣り合うコイル17c同士の内側への入り込みを効果的に抑制できる。そのため、べーンばね17の信頼性が向上する。
<<その他の実施形態>>
1.前記した実施形態、変形例では、圧縮室Cmが一つの圧縮機Cを例示して説明したが、本発明は仕切り板で上下に分割した複数の圧縮室をもつ圧縮機に適用できるのは勿論である。
2.本発明は、前記した実施形態、変形例の構成に限られることなく、添付の特許請求の範囲内で様々な変形形態、具体的形態が可能である。
1 密閉容器
2 電動機
2a 固定子
2b 回転子
4 クランク軸(駆動軸)
4b 偏心部
5 圧縮機構部
5c 上軸受(第1軸受)
5d 下軸受(第2軸受)
5a シリンダ
5b ローラ
5e ベーン
7、17 ベーンばね
7a、17a 有効巻部
7b、17b 密着巻部
7d、17d 密着巻部の固定部
C 圧縮機
Cm 圧縮室
Cy シリンダ室
d コイル線径
D1 ベーン側外径
D2 有効巻部と密着巻部の変化点の径
D3 密着巻部のベーン側径
Da、Db 隣り合うコイルの外径
In 吸入室
t1 D1とD2との間のテーパ
t2 D2とD3との間のテーパ
t21 全圧縮時のD1とD2との間のテーパ
t22 全圧縮時のD2とD3との間のテーパ
θ1 全圧縮時の有効巻部のテーパの角度
θ2 全圧縮時の密着巻部のテーパの角度

Claims (4)

  1. 固定子及び回転子を有する電動機と、
    前記回転子と一体で回転され偏心部を有する駆動軸と、
    前記駆動軸の回転に伴って冷媒を圧縮する圧縮機構部と、
    前記電動機、前記駆動軸、及び前記圧縮機構部、潤滑油が収容される密閉容器とを備え、
    前記圧縮機構部は、
    環状のシリンダと、
    前記偏心部が内部に配置され前記電動機の駆動に伴って前記シリンダ内で公転する環状のローラと、
    前記シリンダの軸方向の一方側に設けられ、前記駆動軸を軸支する第1軸受と、
    前記シリンダの軸方向の他方側に設けられ、前記駆動軸を軸支する第2軸受と、
    前記ローラの外周面に先端が接触し、前記シリンダと前記ローラとの間に形成されるシリンダ室を吸入室と圧縮室とに仕切るベーンと、
    前記ベーンを前記ローラの外周面に向けて押圧するベーンばねとを有し、
    前記ベーンばねは、
    有効巻部のベーン側外径をD1、前記有効巻部と密着巻部の変化点の径をD2及び前記密着巻部のベーン側径をD3としたとき、
    D1<D2<D3の関係があり、
    側方視で、D1とD2との間、D2とD3との間がそれぞれ1つのテーパで構成されており、
    D2とD3との間のテーパは、D1とD2との間のテーパより大きい
    ことを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1に記載の圧縮機において、
    前記ベーンばねは、側方視で、全圧縮時の前記有効巻部のテーパの角度と前記密着巻部のテーパの角度とが略同一である
    ことを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧縮機において、
    隣り合うコイル同士の外径差がコイル線径以下である
    ことを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載の圧縮機において、
    前記密着巻部の固定部が複数巻である
    ことを特徴とする圧縮機。
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