JP7037941B2 - サーマルプリントヘッド - Google Patents

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Description

本開示は、サーマルプリントヘッドに関する。
特許文献1には、従来のサーマルプリントヘッドの一例が開示されている。同文献に開示されたサーマルプリントヘッドは、基板、グレーズ層、電極層、抵抗体層および保護層を備えている。基板は、絶縁材料からなる板状の部材である。グレーズ層は、基板の表面に形成されており、たとえばガラスからなる。電極層は、グレーズ層上に形成されており、抵抗体層に選択的に電流を流すための電流経路を構成している。電極層は、共通電極および複数の個別電極を有している。共通電極と個別電極とは、電気的に対極となる。抵抗体層のうち共通電極の一部と個別電極とによって主走査方向に挟まれた部位が発熱部となる。保護層は、電極層を保護するためのものであり、たとえばガラスからなる。
サーマルプリントヘッドは、使用状態において、所定箇所に電圧が印加され、これにより発熱する。このため、電極層が導通経路を適切に構成し、電極層と抵抗体層とが十分に導通することが好ましい。
特開平10-16268号公報
本開示は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、電極層によって導通経路を適切に構成し、電極層と抵抗体層とを十分に導通させることが可能なサーマルプリントヘッドを提供することをその課題とする。
本開示によって提供されるサーマルプリントヘッドは、基板と、電極層と、主走査方向に配列された複数の発熱部を含む抵抗体層と、前記基板に形成されたグレーズ層と、を備えるサーマルプリントヘッドであって、前記グレーズ層は、前記抵抗体層が形成され且つ副走査方向一方側に位置するグレーズ第1端縁を有するヒーターグレーズ部を含み、前記基板は、前記ヒーターグレーズ部の前記グレーズ第1端縁に隣接し且つ前記グレーズ層から露出した第1領域を有しており、前記電極層は、前記抵抗体層と前記ヒーターグレーズ部との間に介在する第1層と、前記抵抗体層から離間し且つ前記第1層の一部を覆う第2層と、を有し、前記第1層に含まれる第1金属は、前記第2層に含まれる第2金属よりも前記抵抗体層への拡散度合いが小であり、前記第1層は、少なくとも一部が前記抵抗体層と前記基板との間に介在する第1部と、前記第2層に覆われ且つ前記ヒーターグレーズ部上に形成された第2部と、を有し、前記第2層は、前記第2部を覆う第3部と、前記基板の前記第1領域に形成された第4部と、を有し、前記グレーズ第1端縁を跨いでいることを特徴としている。
本開示によれば、電極層によって導通経路を適切に構成し、電極層と抵抗体層とを十分に導通させることができる。
本開示のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本開示の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す平面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図1のサーマルプリントヘッドを示す要部拡大平面図である。 図1のサーマルプリントヘッドを示す要部拡大平面図である。 図4のV-V線に沿う要部拡大断面図である。 図4のVI-VI線に沿う要部拡大断面図である。 図4のVII-VII線に沿う要部拡大断面図である。 図4のVIII-VIII線に沿う要部拡大断面図である。 図1のサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部拡大平面図である。 図1のサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部拡大平面図である。 図1のサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部拡大平面図である。 図11のXII-XII線に沿う要部拡大断面図である。 図1のサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部拡大平面図である。 本開示の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す要部拡大平面図である。 本開示の第3実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す要部拡大断面図である。 本開示の第4実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す要部拡大平面図である。
以下、本開示の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
<第1実施形態>
図1~図8は、本開示に係るサーマルプリントヘッドの一例を示している。本実施形態のサーマルプリントヘッドA1は、基板1、グレーズ層2、電極層3、抵抗体層4、保護層55、駆動IC71、封止樹脂72、コネクタ73、配線基板74および放熱部材75を備えている。サーマルプリントヘッドA1は、たとえばバーコードシートやレシートを作成するために感熱紙に対する印刷を施すプリンタに組み込まれるものである。なお、理解の便宜上、図1、図3および図4においては、保護層55を省略している。これらの図においては、主走査方向をx方向、副走査方向をy方向、基板1の厚さ方向をz方向としている。
図1は、サーマルプリントヘッドA1を示す平面図である。図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。図3は、サーマルプリントヘッドA1を示す要部拡大平面図である。図4は、サーマルプリントヘッドA1を示す要部拡大平面図である。図5は、図4のV-V線に沿う要部拡大断面図である。図6は、図4のVI-VI線に沿う要部拡大断面図である。図7は、図4のVII-VII線に沿う要部拡大断面図である。図8は、図4のVIII-VIII線に沿う要部拡大断面図である。
基板1は、たとえばAl23、AlN、ジルコニアなどのセラミックからなり、たとえばその厚さが0.6~1.0mm程度とされている。図1に示すように、基板1は、x方向に長く延びる長矩形状とされている。セラミックからなる基板1の表面は、たとえばグレーズ層2の表面と比べて微細な凹凸を有する粗い面である。図5においては、基板1の上面が粗い面である状態を模式的に示している。基板1の下面が、同様の粗い面であってもよい。
基板1に加えて、たとえばガラスエポキシ樹脂からなる基材層とCuなどからなる配線層とが積層された配線基板74を有する構造としてもよい。基板1の下面には、たとえばAlなどの金属からなる放熱部材75が設けられている。配線基板74を有する構成においては、たとえば放熱部材75上に基板1および配線基板74が隣接して配置され、基板1上の電極層3と配線基板74の配線(またはこの配線に接続されたIC)とが、たとえばワイヤボンディングなどにより接続される。さらに、配線基板74に、図1に示すコネクタ73を設けてもよい。
基板1は、第1領域11および第2領域12を有している。第1領域11および第2領域12は、基板1のうちグレーズ層2から露出した領域である。第1領域11と第2領域12とは、y方向に互いに離間している。
グレーズ層2は、基板1上に形成されており、たとえば非晶質ガラスなどのガラス材料からなる。このガラス材料の軟化点は、たとえば800~850℃である。グレーズ層2は、ガラスペーストを厚膜印刷したのちに、これを焼成することにより形成されている。
本実施形態においては、図5に示すように、グレーズ層2は、ヒーターグレーズ部22およびボンディンググレーズ部24を有する。ヒーターグレーズ部22は、x方向と直角である断面形状がz方向に膨出した形状であり、x方向に長く延びるz方向視帯状である。図3~図5に示すように、図示された例においては、ヒーターグレーズ部22は、グレーズ第1端縁221、グレーズ第2端縁222、グレーズ第1部223、グレーズ第2部224およびグレーズ第3部225を有する。
グレーズ第1端縁221は、y方向上流側(図中左側)に位置するヒーターグレーズ部22の端縁である。グレーズ第2端縁222は、y方向下流側(図中右側)に位置するヒーターグレーズ部22の端縁である。
グレーズ第1部223は、z方向に膨出した形状である部分である。グレーズ第2部224は、グレーズ第1部223に対してy方向上流側(図5における図中左側)に位置する。グレーズ第2部224は、グレーズ第1端縁221を含む。グレーズ第2部224は、z方向において凹んだ凹曲面形状である。グレーズ第3部225は、グレーズ第1部223に対してy方向下流側(図5における図中右側)に位置する。グレーズ第3部225は、グレーズ第2端縁222を含む。グレーズ第3部225は、z方向において凹んだ凹曲面形状である。
ボンディンググレーズ部24は、ヒーターグレーズ部22に対してy方向上流側(図2における図中左側)に位置している。ボンディンググレーズ部24は、上面が平坦な形状である。
電極層3は、抵抗体層4に通電するための経路を構成するためのものであり、導電性材料によって形成されている。電極層3は、第1層3aおよび第2層3bを有する。
第1層3aは、たとえば添加元素としてロジウム、バナジウム、ビスマス、シリコンなどが添加されたレジネートAuからなる。本実施形態においては、第1層3aの主成分は、Auであり、Auが本開示の第1金属に相当する。第1層3aは、レジネートAuのペーストを厚膜印刷したのちに、これを焼成することにより形成されている。第1層3aは、複数のAu層を積層させることによって構成してもよい。第1層3aの厚さは、たとえば0.6~1.2μm程度である。本実施形態においては、第1層3aは、グレーズ層2上に形成されている。
第2層3bは、一部が第1層3a上に形成されており、他の部分がz方向視において第1層3aと重ならない領域に形成されている。また、第2層3bは、グレーズ層2上に形成された部分と、基板1上に形成された部分とを有する。また、第2層3bは、抵抗体層4から離間している。第2層3bは、たとえば有機Ag化合物を含むペーストあるいはAg粒子、ガラスフリット、Pd、および樹脂を含むペーストを印刷および焼成することによって形成されている。本実施形態においては、第2層3bの主成分はAgであり、Agが本開示の第2金属に相当する。そして、第1金属としてのAuは、第2金属としてのAgよりも後述する抵抗体層4への拡散度合いが小である。また、第2層3bは、Pd等の添加元素を含んでいてもよい。また、第2層3bは、ガラスを含んでいてもよい。第2層3bの厚さは、たとえば2μm~10μmであり、好ましくは3μm~5μmである。
図3に示すように、電極層3は、共通電極33および複数の個別電極36を有している。
共通電極33は、複数の共通電極帯状部34および連結部35を有している。連結部35は、グレーズ層2のヒーターグレーズ部22のy方向下流側端寄りに配置されており、x方向に延びる帯状である。複数の共通電極帯状部34は、各々が連結部35からy方向に延びており、x方向に等ピッチで配列されている。また、本実施形態においては、連結部35には、Ag層351が積層されている。Ag層351は、連結部35の抵抗値を低減させるためのものである。
複数の個別電極36は、抵抗体層4に対して部分的に通電するためのものであり、共通電極33に対して逆極性となる部位である。個別電極36は、抵抗体層4から駆動IC71に向かって延びている。複数の個別電極36は、x方向に配列されており、各々が個別電極帯状部38、連結部37およびボンディング部39を有している。
各個別電極帯状部38は、y方向に延びた帯状部分であり、共通電極33の隣り合う2つの共通電極帯状部34の間に位置している。隣り合う個別電極36の個別電極帯状部38と共通電極33の共通電極帯状部34との間隔はたとえば40μm以下となっている。
連結部37は、個別電極帯状部38から駆動IC71に向かって延びる部分である。連結部37は、平行部371および斜行部372を有する。平行部371は、一端がボンディング部39につながり、かつy方向に沿っている。斜行部372は、y方向に対して傾斜している。斜行部372は、y方向において平行部371と、個別電極帯状部38との間に挟まれている。また、複数の個別電極36は、駆動IC71に集約される。このため、図3におけるx方向における一端側での平行部371および斜行部372の境界と、他端側での平行部371および斜行部372の境界とは、y方向にずれLが生じている。
ボンディング部39は、個別電極36のy方向端部に形成されており、平行部371に繋がっている。ボンディング部39は、グレーズ層2のボンディンググレーズ部24上に形成されている。ボンディング部39には、個別電極36と駆動IC71とを接続するためのワイヤ61がボンディングされている。複数のボンディング部39は、第1ボンディング部39Aと第2ボンディング部39Bとを含む。隣り合う2つの第1ボンディング部39Aに挟まれた平行部371の幅(x方向における長さ)は、たとえば10μm以下とされている。また、第2ボンディング部39Bは、y方向において第1ボンディング部39Aよりも抵抗体層4から遠ざかる側に位置する。第2ボンディング部39Bは、隣り合う2つの第1ボンディング部39Aに挟まれた平行部371につながっている。このような構成により、複数のボンディング部39は、連結部37のほとんどの部位よりも幅が大きいにも関わらず、たがいに干渉することが回避されている。
連結部37のうち隣り合うボンディング部39に挟まれた部位は、個別電極36において最も幅が小さい。
図3~図5に示すように、共通電極33の複数の共通電極帯状部34は、第1層3aのみによって構成されている。個別電極36の連結部37は、第2層3bのみによって構成されている。個別電極36の個別電極帯状部38は、第1層3aおよび第2層3bによって構成されている。
図4および図5に示すように、第1層3aのうち個別電極帯状部38を構成する部分は、第1部31aおよび第2部32aを有する。第1部31aは、抵抗体層4と基板1との間に介在する部分であり、より具体的には、抵抗体層4とグレーズ層2のヒーターグレーズ部22との間に介在している。また、第1部31aは、第2層3bから露出している。第2部32aは、第1部31aに対してy方向上流側に配置されており、第2層3bによって覆われている。第1部31aおよび第2部32aの形状は特に限定されず、図示された例においては、第1部31aおよび第2部32aは、x方向の幅が一定であり、その大きさは幅W1である。第2部32aの先端321は、ヒーターグレーズ部22のグレーズ第1端縁221からy方向下流側に離間している。
第2層3bのうち個別電極帯状部38を構成する部分は、第3部31b、第4部32bおよび第5部33bを有する。
第3部31bは、y方向における先端である先端311bを有しており、ヒーターグレーズ部22上において第1層3aの第2部32aの一部を覆っている。図示された例においては、第3部31bは、グレーズ第1端縁221からy方向に離間している。第3部31bは、一対の端縁312bおよび一対の曲線部313bを有する。一対の端縁312bは、x方向の端縁であり、y方向に沿っている。一対の曲線部313bは、先端311bと一対の端縁312bとの間に介在している。曲線部313bは、z方向視において外側に膨出する曲線である。図7に示すように、第3部31bは、凹部303bを有する。凹部303bは、z方向視において第2部32aのx方向両端に重なるか、あるいは第2部32aのx方向両側に位置している。凹部303bは、緩やかに凹んだ曲面である。
第4部32bは、基板1の第1領域11上に形成されており、第3部31bおよび第1層3aに対してy方向上流側に位置している。図示された例においては、第4部32bは、y方向に沿って延びる帯状であり、x方向の幅が一定である。図8に示すように、第4部32bは、z方向厚さが概ね一定である。なお、第4部32bの形状はこれに限定されない。
第5部33bは、第3部31bと第4部32bとの間に介在しており、ヒーターグレーズ部22上に形成されている。第5部33bは、z方向視において第2部32aとグレーズ第1端縁221との間に位置する。第3部31b、第4部32bおよび第5部33bを有する第2層3bは、グレーズ第1端縁221を跨いで第1領域11上とヒーターグレーズ部22上とに形成された部分を有するものとなっている。
また、本実施形態においては、第2層3bは、第6部34bを有する。図示された例においては、第6部34bは、第3部31bのy方向における一部と第5部33bのy方向における一部とを含む。すなわち、第6部34bは、ヒーターグレーズ部22上に位置している。第6部34bの幅W5は、第3部31bの幅W3および第4部32bの幅W4のいずれよりも小さい。図示された例においては、第6部34bは、一対の端縁341bを有する。一対の端縁341bは、x方向において内方に凹む曲線である。本例において、幅W5は、第6部34bの最小幅である。また、図示された例においては、第6部34bは、第1層3aの第2部32aの一部を覆っている。すなわち、第6部34bと第2部32aとは、y方向において互いの一部同士が重なっている。
第2層3bは、第1層3aの一部を覆うことにより、図5に示す段差302bを有する。段差302bは、第1層3aの厚さに起因している。図示された例においては、段差302bは、第5部33bに含まれている。
抵抗体層4は、電極層3を構成する材料よりも抵抗率が大であるたとえば酸化ルテニウムなどからなり、x方向に延びる帯状に形成されている。抵抗体層4は、共通電極33の複数の共通電極帯状部34と複数の個別電極36の個別電極帯状部38とに交差している。さらに、抵抗体層4は、共通電極33の複数の共通電極帯状部34と複数の個別電極36の個別電極帯状部38に対して基板1とは反対側に積層されている。すなわち、抵抗体層4は、電極層3の第1層3aのみに接している。
抵抗体層4のうち各共通電極帯状部34と各個別電極帯状部38とに挟まれた部位が、電極層3によって部分的に通電されることにより発熱する発熱部41とされている。発熱部41の発熱によって印字ドットが形成される。抵抗体層4の厚さは、たとえば4μm~6μmである。本実施形態においては、抵抗体層4は、z方向視においてグレーズ層2のヒーターグレーズ部22と重なる領域に設けられている。図示された例においては、抵抗体層4は、z方向視においてグレーズ層2のヒーターグレーズ部22のグレーズ第1部223と重なる領域に設けられている。
ここで、各部の寸法の一例を挙げる。幅W1は、たとえば20μm~30μmであり、たとえば25μm程度である。幅W3は、たとえば80μm~100μmである。幅W4は、80μm~100μmである。幅W5は、70μm~80μmである。また、第1層3a(第2部32a)と第2層3b(第3部31b)とが重なる長さは、たとえば150μm~300μmであり、好ましくは200μm程度である。
保護層55は、電極層3および抵抗体層4を保護するためのものである。保護層55は、たとえば非晶質ガラスからなる。ただし、保護層55は、複数の個別電極36のボンディング部39を含む領域を露出させている。保護層55は、曲面551を有する。曲面551は、保護層55のy方向一端に位置する面であり、凸状の曲面である。
駆動IC71は、複数の個別電極36を選択的に通電させることにより、抵抗体層4を部分的に発熱させる機能を果たす。駆動IC71には、複数のパッドが設けられている。駆動IC71のパッドと複数の個別電極36とは、それぞれにボンディングされた複数のワイヤ61を介して接続されている。ワイヤ61は、Auからなる。図1および図2に示すように、駆動IC71およびワイヤ61は、封止樹脂72によって覆われている。封止樹脂72は、たとえば黒色の軟質樹脂からなる。また、駆動IC71とコネクタ73とは、図示しない信号線によって接続されている。
次に、サーマルプリントヘッドA1の製造方法の一例について、図9~図13を参照しつつ以下に説明する。
まず、図9に示すように、たとえばAl23からなる基板1を用意する。次いで、基板1上にガラスペーストを厚膜印刷した後に、これを焼成することにより、ヒーターグレーズ部22およびボンディンググレーズ部24を有するグレーズ層2を形成する。次いで、レジネートAuのペーストを厚膜印刷した後に、これを焼成することにより、第1金属膜30aを形成する。図示された例においては、第1金属膜30aの形成領域は、y方向において限定された領域である。第1金属膜30aは、x方向に延びる端縁301aを有する。端縁301aは、ヒーターグレーズ部22のグレーズ第1端縁221から離間している。
次いで、第1金属膜30aに対してたとえばエッチング等を用いたパターニングを施すことにより、図10に示す第1層3aを形成する。第1層3aは、複数の共通電極帯状部34、複数の個別電極帯状部38、連結部35等になる部位を有している。先端321は、第1金属膜30aの端縁301aの一部が残存した部位である。すなわち、先端321は、第1金属膜30aをパターニングするためのエッチング等によって形成されたものではない。
次いで、図11および図12に示すように、第2金属膜30bを形成する。第2金属膜30bの形成は、所定領域に上述したAgを含むペーストを厚膜印刷した後に、これを焼成することにより行う。図示された例においては、第2金属膜30bは、第1層3aの一部を覆うように形成されている。すなわち、第2金属膜30bのy方向の端縁301bは、第2部32aと交差している。これにより、第1層3aには、第1部31aおよび第2部32aが形成される。図12に示すように、第2金属膜30bは、第1層3aを覆う部分と第1層3aと重ならない部分との間に段差302bが生じている。この段差302bは、第1層3aの厚さに起因している。また、第2金属膜30bと同じ手法によって、第1層3aの連結部35上に金属膜35bを第2金属膜30bとともに形成してもよい。なお、図12においては、第2金属膜30bのうち第3部31b、第4部32bおよび第5部33bとなる部分にかっこ付きの符号を付している。
次いで、第2金属膜30bに対してエッチング等を用いたパターニングを施す。これにより、図13に示す第2層3bが得られ、第1層3aおよび第2層3bからなる電極層3が得られる。第2層3bは、上述した第3部31b、第4部32b、第5部33bおよび第6部34bを有する。なお、第6部34bは、図12に示す第2金属膜30bに段差302bに形成されたことに起因して形成される場合がある。すなわち、第2金属膜30bに対するパターニングにおいてウエットエッチングを用いた場合、段差302bにエッチング液が溜まる傾向が見られる。このエッチング液の滞留が、周辺部分よりもエッチングを促進させる要因となりうる。これにより、たとえばy方向に沿う直線上の端縁を形成するパターニングを実施した場合に、周囲部分に対して部分的に凹んだ形状である第6部34bが形成されうる。
この後は、たとえば酸化ルテニウムなどの抵抗体を含む抵抗体ペーストを厚膜印刷し、これを焼成することにより、抵抗体層4を形成する。また、たとえばガラスペーストを厚膜印刷し、これを焼成することにより、保護層55を形成する。
そして、駆動IC71の実装およびワイヤ61のボンディング、基板1および配線基板74の放熱部材75への取り付けなどを行うことにより、サーマルプリントヘッドA1が得られる。
次に、サーマルプリントヘッドA1の作用について説明する。
本実施形態によれば、抵抗体層4には、第1層3aが接しており、第2層3bは接していない。第1層3aに含まれる第1金属としてのAuは、第2層3bに含まれる第2金属としてのAgよりも抵抗体層4への拡散の度合いが小である。このため、抵抗体層4への金属拡散を抑制することが可能であり、抵抗体層4と電極層3との導通が阻害されることを回避することができる。また、基板1のうちグレーズ層2から露出した第1領域11には、第2層3bのみが接しており、第1層3aは接していない。第1領域11は、グレーズ層2に比べて、表面が粗いことが懸念される。第2層3bは、抵抗体層4に接しないものであるため、第1領域11に形成するのに適した第2金属を選択可能である。これにより、第1領域11に形成された電極層3が断線すること等を抑制することが可能である。したがって、サーマルプリントヘッドA1によれば、電極層3によって導通経路を適切に構成し、電極層3と抵抗体層4とを十分に導通させることができる。
第2層3bが、ヒーターグレーズ部22上に形成された第5部33bを有することにより、第2部32aが第1領域11から確実に離間した構成となっている。第1層3aの第1金属は、抵抗体層4に拡散しにくい材質が選択される。このような第1金属は、表面が粗い第1領域11上に形成されると、断線等の不具合を生じるおそれがある。このような第1層3aが第1領域11から確実に離間していることは、電極層3の断線等を防止するのに好ましい。
たとえば第2層3b、抵抗体層4および保護層55を形成するための焼成工程が繰り返されると、昇温と冷却とが繰り返されることとなる。第2層3bに含まれる第2金属が第1層3aを含まれる第1金属と異なる場合、昇温と冷却との繰り返しにより、第2層3bによって第1層3aが副走査方向に引っ張られる挙動が生じうる。第2層3bは、第6部34bを有する。第6部34bの幅W5は、第3部31bの幅W3および第4部32bの幅W4よりも小さい。これにより、上述した第2層3bが第1層3aを引っ張る挙動が生じた際に、この引張応力が第1層3aに伝達されることを第6部34bによって緩和することが可能である。したがって、第1層3aの断線等の破損を抑制することができる。
第6部34bが、曲線からなる一対の端縁341bを有することにより、第2層3bにおいて過度な応力集中が生じることを防止することができる。また、第3部31bが一対の曲線部313bを有することにより、第2層3bのうち抵抗体層4への通電経路として積極的に機能しない部分を縮小するとともに、第2層3bから第1層3aに作用する引張応力を抑制することが期待できる。
ヒーターグレーズ部22は、グレーズ第1部223とグレーズ第2部224とを有する。グレーズ第1部223は、z方向に膨出した曲面形状である。このグレーズ第1部223に抵抗体層4を形成することにより、保護層55を介して印刷媒体82へと抵抗体層4をより強く押し付けることが可能であり、印刷の高速化および高精細化に好ましい。また、グレーズ第2部224は、凹曲面形状である。このようなグレーズ第2部224は、グレーズ第1端縁221において、顕著な段差や屈曲部分を生じにくく、基板1の第1領域11とより滑らかに繋がりやすい形状である。これにより、グレーズ第1端縁221をまたぐように形成された第2層3bに断線等が生じることをより確実に回避することができる。
図14~図16は、本開示の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
<第2実施形態>
図14は、本開示の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示している。本実施形態のサーマルプリントヘッドA2においては、第6部34bが、第3部31bの一部と、第5部33bと、第4部32bの一部とによって構成されている。すなわち、第6部34bは、グレーズ第1端縁221を跨いでおり、ヒーターグレーズ部22上に形成された部分と、第1領域11上に形成された部分とを有する。このような実施形態によっても、電極層3によって導通経路を適切に構成し、電極層3と抵抗体層4とを十分に導通させることができる。また、引張応力が第1層3aに伝達されることを第6部34bによって緩和することが可能であり、第1層3aの断線等の破損を抑制することができる。
<第3実施形態>
図15は、本開示の第3実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示している。本実施形態のサーマルプリントヘッドA3は、第2層3bが、上述した実施形態における第6部34bを有していない。すなわち、第3部31b、第4部32bおよび第5部33bは、互いのx方向における幅が略同じである。このような実施形態によっても、電極層3によって導通経路を適切に構成し、電極層3と抵抗体層4とを十分に導通させることができる。
<第4実施形態>
図16は、本開示の第4実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示している。本実施形態のサーマルプリントヘッドA4は、第1層3aが、第7部33aおよび第8部34aを有している。図示された例においては、第7部33aは、第1部31aの一部からなり、第8部34aは、第1部31aの一部と第2部32aとからなる。
第7部33aは、x方向の幅が幅W1で略一定である。第8部34aの幅W2は、第7部33aの幅W1よりも大きい。
第8部34aは、y方向におけるいずれの部分であっても、x方向幅が第7部33aよりも大きい。第8部34aの具体的形状は特に限定されず、本実施形態においては、第8部34aは、第7部33aから離間するほどx方向の幅が大きくなっている。図示された幅W2は、第8部34aの最大幅である。第7部33aの具体的形状は特に限定されず、本実施形態においては、幅W1は一定である。
このような実施形態によっても、電極層3によって導通経路を適切に構成し、電極層3と抵抗体層4とを十分に導通させることができる。また、たとえば第2層3b、抵抗体層4および保護層55を形成するための焼成工程が繰り返されると、昇温と冷却とが繰り返されることとなる。第2層3bに含まれる第2金属が第1層3aを含まれる第1金属と異なる場合、昇温と冷却との繰り返しにより、第2層3bによって第1層3aが副走査方向に引っ張られる挙動が生じうる。本実施形態においては、相対的に幅が大きい第8部34aが設けられていることにより、このような引張応力に起因して第1層3aに断線等の破損が生じることを抑制することができる。
本実施形態においては、第8部34aが、第7部33aから離間するほどx方向の幅が大きくなるテーパ形状とされている。これは、上述した引張応力が生じた際に、局所的な応力集中が生じることを回避するのに適しており、断線等の破損防止に好ましい。
本開示に係るサーマルプリントヘッドは、上述した実施形態に限定されるものではない。本開示に係るサーマルプリントヘッドの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
〔付記1〕
基板と、
電極層と、
主走査方向に配列された複数の発熱部を含む抵抗体層と、
前記基板に形成されたグレーズ層と、
を備えるサーマルプリントヘッドであって、
前記グレーズ層は、前記抵抗体層が形成され且つ副走査方向一方側に位置するグレーズ第1端縁を有するヒーターグレーズ部を含み、
前記基板は、前記ヒーターグレーズ部の前記グレーズ第1端縁に隣接し且つ前記グレーズ層から露出した第1領域を有しており、
前記電極層は、前記抵抗体層と前記ヒーターグレーズ部との間に介在する第1層と、前記抵抗体層から離間し且つ前記第1層の一部を覆う第2層と、を有し、
前記第1層に含まれる第1金属は、前記第2層に含まれる第2金属よりも前記抵抗体層への拡散度合いが小であり、
前記第1層は、少なくとも一部が前記抵抗体層と前記基板との間に介在する第1部と、前記第2層に覆われ且つ前記ヒーターグレーズ部上に形成された第2部と、を有し、
前記第2層は、前記第2部を覆う第3部と、前記基板の前記第1領域に形成された第4部と、を有し、前記グレーズ第1端縁を跨いでいることを特徴とする、サーマルプリントヘッド。
〔付記2〕
前記電極層は、主走査方向に延びる連結部およびこの連結部から副走査方向に延びる複数の共通電極帯状部を有する共通電極と、各々が副走査方向に延びており且つ主走査方向において隣り合う前記共通電極帯状部どうしの間に位置する個別電極帯状部を各々が有する複数の個別電極と、を有しており、
前記個別電極帯状部が、前記第1層の前記第1部および前記第2部と、前記第2層の前記第3部および前記第4部と、を含む、付記1に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記3〕
前記抵抗体層は、前記複数の共通電極帯状部と前記個別電極帯状部と交差している、付記2に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記4〕
前記第2層は、前記第3部と前記第4部との間に位置し且つ前記ヒーターグレーズ部上に形成された第5部を有する、付記2に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記5〕
前記ヒーターグレーズ部は、前記基板の厚さ方向に膨出した形状であるグレーズ第1部を有する、付記4に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記6〕
前記抵抗体層は、前記ヒーターグレーズ部の前記グレーズ第1部に形成されている、付記5に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記7〕
前記ヒーターグレーズ部は、前記グレーズ第1部に対して副走査方向一方側に位置するとともに前記グレーズ第1端縁を含み且つ前記厚さ方向において凹んだ凹曲面形状であるグレーズ第2部を有する、付記6に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記8〕
前記第2層は、主走査方向における幅が部分的に小である第6部を有する、付記2ないし7のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記9〕
前記第6部の主走査方向における両端縁は、主走査方向内方に凹む曲線である、付記8に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記10〕
前記第6部は、その一部が前記第1層の前記第2部と重なる、付記8または9に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記11〕
前記第6部は、前記ヒーターグレーズ部上に位置する部分を有する、付記8ないし10のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記12〕
前記第6部は、前記基板の前記第1領域上に位置する部分を有する、付記8ないし11のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記13〕
前記第3部は、副走査方向における先端と主走査方向における両端縁とを繋ぐ一対の曲線部を有する、付記2ないし12のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記14〕
前記第2部は、前記第1部から離間するほど主走査方向における幅が大である、付記3に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記15〕
前記第1部は、主走査方向における幅が一定である、付記3または4に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記16〕
前記第1金属は、Auである、付記1ないし15のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記17〕
前記第2金属は、Agである、付記1ないし16のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記18〕
前記抵抗体層は、酸化ルテニウムを含む、付記1ないし17のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記19〕
前記基板は、セラミックスからなる、付記1ないし18のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
A1,A2,A3,A4:サーマルプリントヘッド
1 :基板
2 :グレーズ層
3 :電極層
3a :第1層
3b :第2層
4 :抵抗体層
11 :第1領域
12 :第2領域
22 :ヒーターグレーズ部
24 :ボンディンググレーズ部
30a :第1金属膜
30b :第2金属膜
31a :第1部
31b :第3部
32a :第2部
32b :第4部
33 :共通電極
33a :第7部
33b :第5部
34 :共通電極帯状部
34a :第8部
34b :第6部
35 :連結部
35b :金属膜
36 :個別電極
37 :連結部
38 :個別電極帯状部
39 :ボンディング部
39A :第1ボンディング部
39B :第2ボンディング部
41 :発熱部
55 :保護層
61 :ワイヤ
71 :駆動IC
72 :封止樹脂
73 :コネクタ
74 :配線基板
75 :放熱部材
82 :印刷媒体
221 :グレーズ第1端縁
222 :グレーズ第2端縁
223 :グレーズ第1部
224 :グレーズ第2部
225 :グレーズ第3部
231 :平坦グレーズ部
301a :端縁
301b :端縁
302b :段差
303b :凹部
311b :先端
312b :端縁
313b :曲線部
321 :先端
341b :端縁
351 :Ag層
371 :平行部
372 :斜行部
551 :曲面
Au :レジネート
L :ずれ

Claims (17)

  1. 基板と、
    電極層と、
    主走査方向に配列された複数の発熱部を含む抵抗体層と、
    前記基板に形成されたグレーズ層と、
    を備えるサーマルプリントヘッドであって、
    前記グレーズ層は、前記抵抗体層が形成され且つ副走査方向一方側に位置するグレーズ第1端縁を有するヒーターグレーズ部を含み、
    前記基板は、前記ヒーターグレーズ部の前記グレーズ第1端縁に隣接し且つ前記グレーズ層から露出した第1領域を有しており、
    前記電極層は、前記抵抗体層と前記ヒーターグレーズ部との間に介在する第1層と、前記抵抗体層から離間し且つ前記第1層の一部を覆う第2層と、を有し、
    前記第1層の主成分である第1金属は、前記第2層の主成分である第2金属よりも前記抵抗体層への拡散度合いが小であり、
    前記第1金属は、Auであり、
    前記第2金属は、Agであり、
    前記第1層は、少なくとも一部が前記抵抗体層と前記基板との間に介在する第1部と、前記第2層に覆われ且つ前記ヒーターグレーズ部上に形成された第2部と、を有し、
    前記第2層は、前記第2部を覆う第3部と、前記基板の前記第1領域に形成された第4部と、を有し、前記グレーズ第1端縁を跨いでいることを特徴とする、サーマルプリントヘッド。
  2. 前記電極層は、主走査方向に延びる連結部およびこの連結部から副走査方向に延びる複数の共通電極帯状部を有する共通電極と、各々が副走査方向に延びており且つ主走査方向において隣り合う前記共通電極帯状部どうしの間に位置する個別電極帯状部を各々が有する複数の個別電極と、を有しており、
    前記個別電極帯状部が、前記第1層の前記第1部および前記第2部と、前記第2層の前記第3部および前記第4部と、を含む、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  3. 前記抵抗体層は、前記複数の共通電極帯状部と前記個別電極帯状部と交差している、請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 前記第2層は、前記第3部と前記第4部との間に位置し且つ前記ヒーターグレーズ部上に形成された第5部を有する、請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。
  5. 前記ヒーターグレーズ部は、前記基板の厚さ方向に膨出した形状であるグレーズ第1部を有する、請求項4に記載のサーマルプリントヘッド。
  6. 前記抵抗体層は、前記ヒーターグレーズ部の前記グレーズ第1部に形成されている、請求項5に記載のサーマルプリントヘッド。
  7. 前記ヒーターグレーズ部は、前記グレーズ第1部に対して副走査方向一方側に位置するとともに前記グレーズ第1端縁を含み且つ前記厚さ方向において凹んだ凹曲面形状であるグレーズ第2部を有する、請求項6に記載のサーマルプリントヘッド。
  8. 前記第2層は、主走査方向における幅が部分的に小である第6部を有する、請求項2ないし7のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  9. 前記第6部の主走査方向における両端縁は、主走査方向内方に凹む曲線である、請求項8に記載のサーマルプリントヘッド。
  10. 前記第6部は、その一部が前記第1層の前記第2部と重なる、請求項8または9に記載のサーマルプリントヘッド。
  11. 前記第6部は、前記ヒーターグレーズ部上に位置する部分を有する、請求項8ないし10のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  12. 前記第6部は、前記基板の前記第1領域上に位置する部分を有する、請求項8ないし11のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  13. 前記第3部は、副走査方向における先端と主走査方向における両端縁とを繋ぐ一対の曲線部を有する、請求項2ないし12のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  14. 前記第2部は、前記第1部から離間するほど主走査方向における幅が大である、請求項3に記載のサーマルプリントヘッド。
  15. 前記第1部は、主走査方向における幅が一定である、請求項3または4に記載のサーマルプリントヘッド。
  16. 前記抵抗体層は、酸化ルテニウムを含む、請求項1ないし15のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  17. 前記基板は、セラミックスからなる、請求項1ないし16のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
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