JP7037519B2 - (7z)-7-トリコセンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リンゴ及びモモ等の果樹害虫であるPeach fruit moth(モモシンクイガ、学名:Carposina sasakii)の性フェロモン物質である(7Z)-7-トリコセンの製造方法に関する。
モモシンクイガは、リンゴ及びモモ等のバラ科果樹の重要害虫である。モモシンクイガの幼虫は、果樹に食入するため被害許容水準が低く、食入した幼虫には殺虫剤が届きにくいため防除が困難である。現在、国を挙げて日本食材の輸出に力を入れており、リンゴ及びモモ等の果樹の輸出量も増加している。しかしながら、例えば、台湾では日本での輸出検査においてモモシンクイガの幼虫が発見された場合は、当該こん包施設からの輸出が停止となる。また、輸出期間内において、台湾での輸入検査においてモモシンクイガの幼虫が発見された場合は、1回目の発見で当該都道府県からの輸出が、2回目の発見で日本全国からの輸出が停止となり、改善措置を台湾に提出し、承認されるまで暫定輸出禁止措置が解除されない等の厳しい処置が取られている。この様に、輸出に際してはほぼ完ぺきにモモシンクイガを防除する必要があるため、福島県、山梨県、岡山県等のモモの産地においては殺虫剤による防除に加えて性フェロモンによる交信かく乱剤がモモシンクイガの防除に取り入れられている。
モモシンクイガの性フェロモン物質は、(13Z)-13-エイコセン-10-オンと(7Z)-7-トリコセンの19:81(重量比)との混合物であることが明らかとなっている(特許文献1)。(7Z)-7-トリコセンの合成方法としては、例えば、(7Z)-7-トリデセニルマグネシウム=クロリドと、1-ブロモデカンとのカップリング反応による合成(特許文献1)、(4Z)-4-ウンデセニルマグネシウム=ブロミドと、1-ブロモドデカンとのカップリング反応による合成(非特許文献1)、1-オクチン-1-イルリチウムと、1-ブロモペンタデカンとのカップリング反応、そしてそれに続くパラジウム触媒を用いた接触還元反応による合成が報告されている(非特許文献2)。
特開2013-177359号公報
A.R.Gibb et al.,J.Chem.Ecol.,2006,32(1),221-237. S.Arun et al.,J.Indian.Chem.,1989,66,411-412.
しかしながら、特許文献1及び非特許文献1における合成方法においては、(7Z)-7-トリコセンの精製に関して、改善の余地があった。カップリング反応においては求核試薬及びアルキル=ハライド化合物のホモカップリング体が副生する。特許文献1においては炭素数13の求核試薬と炭素数10のアルキル=ハライド化合物を用いているため、炭素数26の(7Z,19Z)-7,19-ヘキサコサジエンと炭素数20のエイコサンを副生する。また、非特許文献1においては炭素数11の求核試薬と炭素数12のアルキル=ハライド化合物を用いているため、炭素数22の(7Z,15Z)-7,15-ドコサジエンと炭素数24のテトラコサンを副生する。これらの炭素数20~26の炭化水素化合物は、炭素数23の炭化水素化合物である目的物(7Z)-7-トリコセンと沸点が極めて近いため工業的に蒸留分離することが困難であり、カラムクロマトグラフィーによる分離等、非工業的手法を取らざるを得ない。また、非特許文献2においては、カップリング反応の収率が38%、接触還元反応の収率が35%で2工程の収率として13%と収率が極めて低い。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、経済的且つ効率的な(7Z)-7-トリコセンの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、安価かつ大量に製造することができる(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物から簡便に調製が可能である(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬と、安価かつ工業的に入手することができる1-ハロオクタン化合物とのカップリング反応により、経済的且つ効率的に(7Z)-7-トリコセンを製造できることを見出し、本発明を為すに至った。
本発明の1つの態様によれば、下記一般式(1)
Figure 0007037519000001
(式中、MはLi、MgZ、CuZ又はCuLiZを表し、Zはハロゲン原子又は(8Z)-8-ペンタデセニル基を表す。)
で表される(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬と、下記一般式(2)
Figure 0007037519000002
(式中、Xはハロゲン原子を表す。)
で表される1-ハロオクタン化合物とのカップリング反応により、下記式(3)
Figure 0007037519000003
で表される(7Z)-7-トリコセンを得る工程
を少なくとも含む、(7Z)-7-トリコセン(3)の製造方法が提供される。
本発明によれば、経済的且つ効率的に(7Z)-7-トリコセン(3)を製造することができる。
また、副生する不純物が炭素数16のヘキサデカンと炭素数30の(7Z,23Z)-トリアコンタジエンであるため、副生する不純物と目的物である炭素数23の(7Z)-7-トリコセンとの沸点差を十分に確保することができる。従って、上記目的物は、蒸留精製により上記不純物と容易に分離精製することが可能となり、高純度の(7Z)-7-トリコセン(3)を製造することができる。
初めに、(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)を調製する際の原料となる、下記の一般式(6)で表される(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物について説明する。
(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物(6)におけるX は、ハロゲン原子を表す。ハロゲン原子X としては、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等が挙げられる。
(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物(6)は例えば、下記の化学反応式で示される通り、下記一般式(4)で表される(3Z)-3-デセニル求核試薬と、下記一般式(5)で表される1-ハロ-5-ハロペンタン化合物とのカップリング反応により、(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物(6)を得る工程により合成することができる。
Figure 0007037519000004
(3Z)-3-デセニル求核試薬(4)におけるMは、Li、MgZ、CuZ又はCuLiZを表し、Zはハロゲン原子又は(3Z)-3-デセニル基を表す。ハロゲン原子Zとしては、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等が挙げられる。
(3Z)-3-デセニル求核試薬(4)の具体例としては、(3Z)-3-デセニルリチウム、(3Z)-3-デセニルマグネシウム=クロライド、(3Z)-3-デセニルマグネシウム=ブロミド、(3Z)-3-デセニルマグネシウム=ヨージド等の(3Z)-3-デセニルマグネシウム=ハライド試薬(グリニャール試薬)、リチウム=ビス[(3Z)-3-デセニル]キュープレート等のギルマン(Gilman)試薬等が挙げられ、汎用性の観点から、(3Z)-3-デセニルマグネシウム=ハライド試薬が好ましい。
(3Z)-3-デセニル求核試薬(4)は、1種類又は2種類以上を使用してもよい。
また、(3Z)-3-デセニル求核試薬(4)は、市販されているものであってもよく、また独自に合成したものであってもよい。
(3Z)-3-デセニル求核試薬(4)は、後述する(3Z)-1-ハロ-3-デセン化合物(7)から(3Z)-3-デセニル求核試薬(4)を調製する工程により調製することができる。
(3Z)-3-デセニル求核試薬(4)は、常法に従い調製することができる。
例えば、(3Z)-3-デセニル求核試薬(4)としての(3Z)-3-デセニルマグネシウム=ハライド試薬(4:M=MgX)は、下記の化学反応式で示される通り、下記一般式(7)で表される(3Z)-1-ハロ-3-デセン化合物を溶媒中、マグネシウムと反応させることにより、(3Z)-3-デセニルマグネシウム=ハライド試薬(4:M=MgX)を得る工程により調製することができる。
Figure 0007037519000005
は、ハロゲン原子を表す。ハロゲン原子Xとしては、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等が挙げられる。
(3Z)-1-ハロ-3-デセン化合物(7)の具体例としては、(3Z)-1-クロロ-3-デセン、(3Z)-1-ブロモ-3-デセン、(3Z)-1-ヨード-3-デセン等が挙げられる。
(3Z)-1-ハロ-3-デセン化合物(7)は、1種類又は2種類以上を使用してもよい。また、(3Z)-1-ハロ-3-デセン化合物(7)は、市販されているものであってもよく、また独自に合成したものであってもよい。
マグネシウムの使用量は、反応完結の観点から、(3Z)-1-ハロ-3-デセン化合物(7)1molに対して、好ましくは1.0~2.0グラム原子である。
溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチル=エーテル、4-メチルテトラヒドロピラン等のエーテル系溶媒、トルエン、キシレン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒等が挙げられるが、グリニャール試薬生成の反応速度の観点から、テトラヒドロフランが好ましい。
該溶媒の使用量は、(3Z)-1-ハロ-3-デセン化合物(7)1molに対して、反応性の観点から、好ましくは100~1000gである。
反応温度は、用いる溶媒により異なるが、反応性の観点から、好ましくは30~120℃である。
反応時間は、用いる溶媒又は反応スケールにより異なるが、反応性の観点から、好ましくは1~30時間である。
(3Z)-3-デセニル求核試薬(4)の使用量は、経済性の観点から、1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)1molに対して、好ましくは0.8~1.4molである。
1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)におけるX及びXは互いに同じであっても異なっていてもよいハロゲン原子を表す。ハロゲン原子X及びXとしては、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等が挙げられる。
及びXの組み合わせとしては、塩素原子と塩素原子、臭素原子と塩素原子、塩素原子とヨウ素原子、臭素原子と臭素原子、臭素原子とヨウ素原子、及びヨウ素原子とヨウ素原子等が挙げられる。
1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)の具体例としては、1,5-ジクロロペンタン、1-ブロモ-5-クロロペンタン、1-クロロ-5-ヨードペンタン、1,5-ジブロモペンタン、1-ブロモ-5-ヨードペンタン、1,5-ジヨードペンタン等が挙げられる。
1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)は、1種類又は2種類以上を使用してもよい。また、1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)は、市販されているものであってもよく、また独自に合成したものであってもよい。
及びXが互いに異なる場合は、後述する触媒又は反応温度を適宜選択することにより、反応性の高いハロゲン原子の方を優先的に反応させながらカップリング反応を行うことができる。例えば、互いに異なるX及びXの組み合わせが塩素原子と臭素原子である又は塩素原子とヨウ素原子である1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)を用いれば、(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物(6)におけるXを塩素原子とすることができる。また、互いに異なるX及びXの組み合わせが臭素原子とヨウ素原子である1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)を用いれば、(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物(6)におけるXを臭素原子とすることができる。
カップリング反応には、必要に応じて溶媒を用いてもよい。該溶媒としては、トルエン、キシレン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、4-メチルテトラヒドロピラン、ジエチル=エーテル等のエーテル系溶媒、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチル=スルホキシド、γ-ブチロラクトン、アセトニトリル等の極性溶媒等が挙げられるが、反応性の観点から、トルエン、テトラヒドロフラン、4-メチルテトラヒドロピラン、アセトニトリルが好ましく、テトラヒドロフランがより好ましい。
該溶媒は、1種類又は2種類以上を使用してもよい。また、該溶媒は、市販されているものを用いることができる。
該溶媒の使用量は、反応性の観点から、1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)1molに対して、好ましくは30~2000gである。
カップリング反応には、必要に応じて触媒を用いてもよい。該触媒としては、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅等の一価のハロゲン化銅、塩化第二銅、臭化第二銅、ヨウ化第二銅等の二価のハロゲン化銅が挙げられ、反応性の観点から、一価のハロゲン化銅が好ましく、ヨウ化第一銅がより好ましい。
該触媒は、1種類又は2種類以上を使用してもよい。また、該触媒は、市販されているものを用いることができる。
該触媒の使用量は、反応速度及び後処理の観点から、1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)1molに対して、好ましくは0.003~0.300molである。
該触媒を用いる場合は、必要に応じて補触媒を用いてもよい。該補触媒としては、亜リン酸トリエチル等の炭素数3~9の亜リン酸トリアルキル化合物及びトリフェニルホスフィン等の炭素数18~21のトリアリールホスフィン化合物等のリン化合物等が挙げられるが、反応性の観点から、亜リン酸トリエチルが好ましい。
該補触媒は、1種類又は2種類以上を使用してもよい。また、該補触媒は、市販されているものを用いることができる。
該補触媒の使用量は、1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)1molに対して、好ましくは0.001~0.500mol、より好ましくは0.001~0.050molである。
カップリング反応に触媒を用いる場合は、必要に応じてハロゲン化リチウムを添加してもよい。ハロゲン化リチウムとしては、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム等が挙げられ、反応性の観点から、塩化リチウムが好ましい。
カップリング反応におけるハロゲン化リチウムの使用量は、反応性の観点から、1-ハロ-5-ハロペンタン化合物(5)1molに対して、好ましくは0.005~0.250molである。
カップリング反応における反応温度は、用いる(3Z)-3-デセニル求核試薬(4)によって異なるが、反応性の観点から、好ましくは-78~70℃、より好ましくは-20~25℃である。
カップリング反応における反応時間は、用いる溶媒又は反応スケールにより異なるが、反応性の観点から、好ましくは3~45時間である。
(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物(6)の具体例としては、(7Z)-15-クロロ-7-ペンタデセン、(7Z)-15-ブロモ-7-ペンタデセン、(7Z)-15-ヨード-7-ペンタデセン等が挙げられる。
次に、下記の化学反応式で示される(7Z)-7-トリコセン(3)の製造方法について、以下に説明する。当該製造方法は、上述した(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)と、上述した1-ハロオクタン化合物(2)とのカップリング反応により、(7Z)-7-トリコセン(3)を得る工程を含む。
Figure 0007037519000006
(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)におけるMは、Li、MgZ、CuZ又はCuLiZを表し、Zはハロゲン原子又は(8Z)-8-ペンタデセニル基を表す。ハロゲン原子Zとしては、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等が挙げられる。
(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)の具体例としては、(8Z)-8-ペンタデセニルリチウム、(8Z)-8-ペンタデセニルマグネシウム=クロライド、(8Z)-8-ペンタデセニルマグネシウム=ブロミド、(8Z)-8-ペンタデセニルマグネシウム=ヨージド等の(8Z)-8-ペンタデセニルマグネシウム=ハライド試薬(グリニャール試薬)、リチウム=ビス[(8Z)-8-ペンタデセニル]キュープレート等のギルマン(Gilman)試薬等が挙げられ、汎用性の観点から、(8Z)-8-ペンタデセニルマグネシウム=ハライド試薬が好ましい。
(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)は、1種類又は2種類以上を使用してもよい。また、(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)は、市販されているものであってもよく、また独自に合成したものであってもよい。
(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)は、(7Z)-15-ハロ―7-ペンタデセン化合物(6)から(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)を調製する工程により調製することができる。
(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)の調製は、常法に従い調製することができる。
例えば、(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)としての(8Z)-8-ペンタデセニルマグネシウム=ハライド試薬(1:M=MgX)は、下記の化学反応式で示される通り、上述した(7Z)-15-ハロ―7-ペンタデセン化合物(6)を溶媒中、マグネシウムと反応させることにより、(8Z)-8-ペンタデセニルマグネシウム=ハライド試薬(1:M=MgX)を得る工程により調製することができる。
Figure 0007037519000007
(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物(6)は、1種類又は2種類以上を使用してもよい。また、(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物(6)は、市販されているものであってもよく、また独自に合成したものであってもよい。
マグネシウムの使用量は、反応完結の観点から、(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物(6)1molに対して、好ましくは1.0~2.0グラム原子である。
溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチル=エーテル、4-メチルテトラヒドロピラン等のエーテル系溶媒、トルエン、キシレン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒等が挙げられるが、グリニャール試薬生成の反応速度の観点から、テトラヒドロフランが好ましい。
該溶媒の使用量は、(7Z)-15-ハロ―7-ペンタデセン化合物(6)1molに対して、反応性の観点から、好ましくは100~1000gである。
反応温度は、用いる溶媒により異なるが、反応性の観点から、好ましくは30~120℃である。
反応時間は、用いる溶媒又は反応スケールにより異なるが、反応性の観点から、好ましくは1~30時間である。
上述したカップリング反応において、(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)の使用量は、経済性の観点から、1-ハロオクタン化合物(2)1molに対して、好ましくは0.8~1.2molである。
1-ハロオクタン化合物(2)におけるXは、ハロゲン原子を表す。ハロゲン原子Xとしては、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等が挙げられる。
1-ハロオクタン化合物(2)としては、1-クロロオクタン、1-ブロモオクタン、1-ヨードオクタン等が挙げられる。
1-ハロオクタン化合物(2)は、1種類又は2種類以上を使用してもよい。また、1-ハロオクタン化合物(2)は、市販されているものであってもよく、また独自に合成したものであってもよい。
カップリング反応には、必要に応じて触媒を用いてもよい。該触媒としては、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅等の一価のハロゲン化銅、塩化第二銅、臭化第二銅、ヨウ化第二銅等の二価のハロゲン化銅が挙げられ、反応性の観点から、一価のハロゲン化銅が好ましく、塩化第一銅がより好ましい。
該触媒の使用量は、反応速度及び後処理の観点から、1-ハロオクタン化合物(2)1molに対して、好ましくは0.003~0.300molである。
該触媒を用いる場合は、必要に応じて補触媒を用いてもよい。該補触媒としては、亜リン酸トリエチル等の炭素数3~9の亜リン酸トリアルキル化合物及びトリフェニルホスフィン等の炭素数18~21のトリアリールホスフィン化合物等のリン化合物等が挙げられるが、反応性の観点から、亜リン酸トリエチルが好ましい。
該補触媒の使用量は、1-ハロオクタン化合物(2)1molに対して、好ましくは0.001~0.500mol、より好ましくは0.001~0.200molである。
該触媒を用いる場合は、必要に応じてハロゲン化リチウムを添加してもよい。ハロゲン化リチウムとしては、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウムが挙げられ、反応性の観点から、塩化リチウムが好ましい。
該ハロゲン化リチウムの使用量は、反応性の観点から、1-ハロオクタン化合物(2)1molに対して、好ましくは0.005~0.250molである。
カップリング反応には、必要に応じて溶媒を用いてもよい。該溶媒としては、トルエン、キシレン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、4-メチルテトラヒドロピラン、ジエチル=エーテル等のエーテル系溶媒、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチル=スルホキシド、γ-ブチロラクトン、アセトニトリル等の極性溶媒等が挙げられるが、反応性の観点から、トルエン、テトラヒドロフラン、4-メチルテトラヒドロピラン、アセトニトリルが好ましく、テトラヒドロフランがより好ましい。
該溶媒は、1種類又は2種類以上を使用してもよい。また、該溶媒は、市販のものを用いることができる。
該溶媒の使用量は、反応性の観点から、1-ハロオクタン化合物(2)1molに対して、好ましくは30~2000gである。
反応温度は、用いる(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)によって異なるが、反応性の観点から、好ましくは-78~70℃、より好ましくは-20~25℃である。
反応時間は、用いる溶媒又は反応スケールにより異なるが、反応性の観点から、好ましくは1~45時間である。
カップリング反応の本工程においては、炭素数16のヘキサデカンと、炭素数30の(7Z,23Z)-トリアコンタジエンが副生する。しかしながら、副生する不純物と目的物である炭素数23の(7Z)-7-トリコセン(3)との沸点差を十分に確保することができる。従って、上記目的物は、蒸留精製により上記不純物と容易に分離精製することが可能となり、高純度の(7Z)-7-トリコセン(3)を製造することができる。
[実施例]
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
なお、以下において、「純度」は、特に明記しない限り、ガスクロマトグラフィー(GC)分析によって得られた面積百分率を示し、「生成比」はGC分析によって得られた面積百分率の相対比を示す。また、「収率」はGC分析によって得られた面積百分率を基に算出した。
各実施例において、反応のモニタリング及び収率の算出は、次のGC条件に従って行った。
GC条件:GC:島津製作所 キャピラリガスクロマトグラフ GC-2014,カラム:DB-5,0.25mmx0.25mmφx30m,キャリアーガス:He(1.55mL/分)、検出器:FID,カラム温度:150℃ 5℃/分昇温 230℃。
収率は、原料及び生成物の純度(%GC)を考慮して、以下の式に従い計算した。
収率(%)={[(反応によって得られた生成物の重量×%GC)/生成物の分子量]
÷[ (反応における出発原料の重量×%GC)/出発原料の分子量]}×100
[実施例1]
(A) (8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)の原料である(7Z)-15-クロロ-7-ペンタデセン(6:X=Cl)の製造
Figure 0007037519000008
室温で、反応器にマグネシウム(114.82g、4.73グラム原子)及びテトラヒドロフラン(THF)(1350g)を加えて、60~65℃で19分間撹拌した。次に、該反応器に(3Z)-1-クロロ-3-デセン(7:X=Cl)(786.20g、4.50mol)を60~75℃にて滴下し、滴下終了後、75~80℃にて2時間撹拌することにより、(3Z)-3-デセニルマグネシウム=クロライド(4:M=MgCl)を調製した。
続いて、別の反応器にヨウ化第一銅(8.57g、0.045mol)、亜リン酸トリエチル(17.95g、0.11mol)、テトラヒドロフラン(450g)及び1-ブロモ-5-クロロペンタン(5:X=Br、X=Cl)(776.28g、4.19mol)を加えて、-5~15℃にて、上記調製した(3Z)-3-デセニルマグネシウム=クロライド(4:M=MgCl)を滴下した。滴下終了後、5~15℃にて3.5時間撹拌した。次に、反応液に塩化アンモニウム(45.90g)と水(1212.26g)との混合物及び20重量%塩酸(53.06g)を加えて分液し、水層を除去した。そして、有機層を減圧下濃縮し、残留物を減圧蒸留することにより、(7Z)-15-クロロ-7-ペンタデセン(6:X=Cl)(947.47g、3.80mol、純度98.12%)が収率90.62%で得られた。
上記で得られた(7Z)-15-クロロ-7-ペンタデセン(6:X=Cl)のスペクトルデータを以下に示す。
〔核磁気共鳴スペクトル〕H-NMR(500MHz,CDCl):δ=0.89(3H,t,J=7.1Hz),1.22-1.38(14H,m),1.38-1.47(2H,m),1.77(2H,tt,J=6.9Hz,6.9Hz),1.94-2.07(4H,m),3.53(2H,t,J=6.7Hz),5.30-5.40(2H,m);13C-NMR(500MHz,CDCl):δ=14.09,22.65,26.84,27.11,27.21,28.76,28.97,29.07,29.60,29.72,31.77,32.62,45.12,129.66,130.04
〔マススペクトル〕EI-マススペクトル(70eV):m/z 244(M),111,97,83,69,55,41,29
〔赤外吸収スペクトル〕(NaCl):ν=2954,2926,2855,1465,1310,726,655
(B) 上記(A)で得られた(7Z)-15-クロロ-7-ペンタデセン(6:X=Cl)から(7Z)-7-トリコセン(3)の製造
Figure 0007037519000009
室温で、反応器にマグネシウム(102.06g、4.20グラム原子)及びテトラヒドロフラン(1200g)を加えて、60~65℃で30分間撹拌した。次に、該反応器に(7Z)-15-クロロ-7-ペンタデセン(6:X=Cl)(998.12g、4.00mol、純度:98.12%)を60~75℃にて滴下し、滴下終了後、75~80℃にて2時間撹拌することにより、(8Z)-8-ペンタデセニルマグネシウム=クロライド(1:M=MgCl)を調製した。
続いて、別の反応器に塩化第一銅(4.47g、0.045mol)、亜リン酸トリエチル(44.86g、0.27mol)、塩化リチウム(3.10g、0.073mol)、テトラヒドロフラン(400g)及び1-ブロモオクタン(2:X=Br)(772.48g、4.00mol)を加えて、-5~10℃にて、上記調製した(8Z)-8-ペンタデセニルマグネシウム=クロライド(1:M=MgCl)を滴下した。滴下終了後、0~10℃にて3時間撹拌した。次に、反応液に塩化アンモニウム(42.11g)と水(1088.42g)の混合物及び20重量%塩酸(80.11g)を加えて分液し、水層を除去した。更に、得られた有機層に、炭酸水素ナトリウム(50.00g)と水(500.00g)との混合物を加えて分液し、有機層を洗浄した。
そして、洗浄した有機層を減圧下濃縮し、残留物を減圧蒸留することにより、(7Z)-7-トリコセン(3)(1171.24g、3.59mol、純度98.94%)が収率89.8%で得られた。得られた(7Z)-7-トリコセン(3)には、炭素数16のヘキサデカンが0.45%GC含まれており、炭素数30の(7Z,23Z)-トリアコンタジエンはGCで検出されなかった。
減圧下濃縮した残留物(蒸留前の粗生成物)をガスクロマトグラフィーで分析すると、目的物である(7Z)-7-トリコセン(3)が90.70%GC、上記のヘキサデカンが0.76%GC、上記の(7Z,23Z)-トリアコンタジエンが1.37%GC含まれていた。この粗生成物を減圧蒸留することで減圧蒸留初期の段階においては炭素数16のヘキサデカンが留出し、減圧蒸留中期の段階においては炭素数23の(7Z)-7-トリコセン(3)が留出することにより、高純度の(7Z)-7-トリコセン(3)が製造できた。なお、炭素数30の(7Z,23Z)-トリアコンタジエンは沸点が高いため、ほとんどが蒸留終了後の蒸留釜に残存した。
上記で得られた(7Z)-7-トリコセン(3)のスペクトルデータを以下に示す。
〔核磁気共鳴スペクトル〕H-NMR(500MHz,CDCl):δ=0.88(3H,t,J=7.3Hz),0.89(3H,t,J=7.3Hz),1.22-1.37(34H,m),2.02(4H,dt,J=6.3Hz),5.35(2H,t-like,J=4.2Hz);13C-NMR(500MHz,CDCl):δ=14.10,14.12,22.67,22.71,27.21,27.23,29.00,29.33,29.38,29.58,29.67,29.72,29.76.29.79,31.80,31.94,129.90
〔マススペクトル〕EI-マススペクトル(70eV):m/z 322(M),153,139,125,111,97,83,69,55,43,27
〔赤外吸収スペクトル〕(NaCl):ν=2956,2923,2853,1466,1378,721

Claims (2)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0007037519000010
    (式中、MはLi、MgZ、CuZ又はCuLiZを表し、Zはハロゲン原子又は(8Z)-8-ペンタデセニル基を表す。)
    で表される(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬と、下記一般式(2)
    Figure 0007037519000011
    (式中、Xはハロゲン原子を表す。)
    で表される1-ハロオクタン化合物とのカップリング反応により、下記式(3)
    Figure 0007037519000012
    で表される(7Z)-7-トリコセンを得る工程
    を少なくとも含む、(7Z)-7-トリコセンの製造方法。
  2. 下記一般式(4)
    Figure 0007037519000013
    (式中、MはLi、MgZ、CuZ又はCuLiZを表し、Zはハロゲン原子又は(3Z)-3-デセニル基を表す。)
    で表される(3Z)-3-デセニル求核試薬と、下記一般式(5)
    Figure 0007037519000014
    (式中、X及びXは互いに同じであっても異なっていてもよいハロゲン原子を表す。)
    で表される1-ハロ-5-ハロペンタン化合物とのカップリング反応により、下記式(6)
    Figure 0007037519000015
    (式中、Xはハロゲン原子を表す。)
    で表される(7Z)-15-ハロ-7-ペンタデセン化合物を得る工程と、
    前記(7Z)-15-ハロ―7-ペンタデセン化合物(6)から上記の(8Z)-8-ペンタデセニル求核試薬(1)を調製する工程と
    を更に含む、請求項1に記載の(7Z)-7-トリコセンの製造方法。
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