JP7037518B2 - 車両用ドラムブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、一方向の回動に応じてパーキングブレーキ力を発生させ得るパーキングブレーキレバーに、ブレーキケーブルに接合されるケーブルエンドが、前記ブレーキケーブルの牽引で前記パーキングブレーキレバーを前記一方向に回動すべく係合される車両用ドラムブレーキに関する。
パーキングブレーキケーブルを牽引してパーキングブレーキレバーを回動することでパーキングブレーキ力を得るようにした車両用ドラムブレーキが、特許文献1で知られている。
特開2016-176574号公報
ところが上記特許文献1で開示されたものでは、パーキングブレーキレバーの非作動時にブレーキケーブルが屈曲することはないものの、ブレーキケーブルの牽引によってパーキングブレーキレバーを回動すると、図7で示すように、ブレーキケーブル37がケーブルエンド58のパーキングブレーキレバー34側端部内周部のエッジ58aに当たって屈曲してしまい、ブレーキケーブル37に損傷が生じる可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ブレーキケーブルの牽引時にケーブルエンドのエッジへの当接による屈曲がブレーキケーブルに生じることのないようにした車両用ドラムブレーキを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、一方向の回動に応じてパーキングブレーキ力を発生させ得るパーキングブレーキレバーに、ブレーキケーブルに接合されるケーブルエンドが、前記ブレーキケーブルの牽引で前記パーキングブレーキレバーを前記一方向に回動すべく係合される車両用ドラムブレーキにおいて、前記ケーブルエンドは、円筒状のケーブルエンド主部と、当該ケーブルエンド主部よりも小径に形成されて前記ケーブルエンド主部から前記ブレーキケーブルの牽引方向に延出されるとともに環状の係合段部を前記ケーブルエンド主部との間に形成する円筒状の延出筒部とを、一体かつ同軸に有していて、前記係合段部で前記パーキングブレーキレバーに係合され、そのケーブルエンドに、前記ブレーキケーブルを挿通させる挿通孔が設けられて、該挿通孔のうち少なくとも前記牽引方向側の端部が、前記牽引方向に向かうにつれて大径となるように形成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記挿通孔の一部を構成する拡径孔部が、前記挿通孔の前記牽引方向側の端部に設けられ、当該拡径孔部が、半径方向内方側に膨らむ内周面を有しつつ、前記牽引方向に向かうにつれて大径となるように形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記パーキングブレーキレバーの一端部に、挿通溝を有した略U字状の係止部が設けられ、前記ケーブルエンド主部は、前記挿通孔に挿通された前記ブレーキケーブルに接合され、前記延出筒部を前記挿通溝に挿通させた前記ケーブルエンドの前記係合段部が前記係止部に係合されることを第3の特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明は、一方向の回動に応じてパーキングブレーキ力を発生させ得るパーキングブレーキレバーに、ブレーキケーブルに接合されるケーブルエンドが、前記ブレーキケーブルの牽引で前記パーキングブレーキレバーを前記一方向に回動すべく係合される車両用ドラムブレーキにおいて、前記ケーブルエンドは、円筒状のケーブルエンド主部と、当該ケーブルエンド主部よりも小径に形成されて前記ケーブルエンド主部から前記ブレーキケーブルの牽引方向に延出されるとともに環状の係合段部を前記ケーブルエンド主部との間に形成する円筒状の延出筒部とを、一体かつ同軸に有していて、前記係合段部で前記パーキングブレーキレバーに係合され、そのケーブルエンドに、前記ブレーキケーブルを挿通させる挿通孔が設けられて、該挿通孔のうち少なくとも前記牽引方向側の端部が、前記牽引方向に向かうにつれて大径となるように形成されることを第1の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、ケーブルエンドが、円筒状のケーブルエンド主部と、そのケーブルエンド主部よりも小径に形成されてケーブルエンド主部からブレーキケーブルの牽引方向に延出されるとともに環状の係合段部をケーブルエンド主部との間に形成する円筒状の延出筒部とを、一体かつ同軸に有していて、前記係合段部でパーキングブレーキレバーに係合されるので、ケーブルエンドの係止部をパーキングブレーキレバーに形成するための加工が容易となる。また、ケーブルエンドに設けられる挿通孔のうち少なくともブレーキケーブルの牽引方向側の端部が、牽引方向に向かうにつれて大径となるので、ブレーキケーブルの牽引によってパーキングブレーキレバーが回動したときに、ブレーキケーブルをケーブルエンドの挿通孔内で屈曲させるようにしてケーブルエンドのエッジとのブレーキケーブルの当接を回避することができ、それによってブレーキケーブルに損傷が生じることを防止することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、挿通孔の一部を構成する拡径孔部が半径方向内方側に膨らむ内周面を有するので、ブレーキケーブルの牽引によってパーキングブレーキレバーが回動したときにブレーキケーブルが挿通孔内でより緩やかに曲がるようにして、ブレーキケーブルに損傷が生じることをより確実に防止することができる。
本発明の第3の特徴によれば、パーキングブレーキレバーの一端部に、挿通溝を有した略U字状の係止部が設けられ、ケーブルエンドが、パーキングブレーキレバーの係止部の挿通溝に前記延出筒部を挿通させるようにしつつ、ケーブルエンド主部および延出筒部間に形成される環状の係合段部が係止部に係合されるので、係止部をブレーキケーブルの直径に対応した寸法を有するように形成する必要がなく、係止部を形成するための加工が容易となる。
さらに本発明の第4の特徴によれば、挿通孔の一部を構成する拡径孔部が半径方向内方側に膨らむ内周面を有するので、ブレーキケーブルの牽引によってパーキングブレーキレバーが回動したときにブレーキケーブルが挿通孔内でより緩やかに曲がるようにして、ブレーキケーブルに損傷が生じることをより確実に防止することができる。しかも、ブレーキケーブルのうち挿通孔の拡径孔部よりも牽引方向と反対側に延びる部分以外が被覆部材で被覆されるので、ブレーキケーブルのうちケーブルエンド内で曲がる部分が被覆部材で覆われることになり、被覆部材がクッションとなって前記ブレーキケーブルのタフネスの向上をより一層図ることができる。
第1の実施の形態のドラムブレーキの正面図である。 ドラムブレーキの背面図である。 図1の3-3線断面図である。 ケーブルエンドの縦断面図である。 パーキングブレーキレバーの係止部へのケーブルエンドの係合部付近をパーキングブレーキレバーの作動状態で示す縦断面図である。 第2の実施の形態のブレーキケーブルおよびケーブルエンドを示す縦断面図である。 従来技術の図5に対応した縦断面図である。
本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1~図5を参照しながら説明すると、先ず図1において、四輪車両の車輪たとえば左後輪にドラムブレーキBが設けられており、このドラムブレーキBは、前記左後輪の車軸11を貫通させる貫通孔12を中央部に有する固定のバックプレート13と、前記左後輪とともに回転するブレーキドラム14の内周に摺接することを可能として前記バックプレート13内に配置される第1および第2のブレーキシュー15,16と、第1および第2のブレーキシュー15,16が拡張作動する力を発揮するようにして前記バックプレート13に固定されるホイールシリンダ17と、第1および第2のブレーキシュー15,16および前記ブレーキドラム14間の間隙を自動的に調整する制動間隙自動調整手段(所謂オートアジャスタ)18と、第1および第2のブレーキシュー15,16間に設けられるリターンスプリング19とを備える。
第1および第2のブレーキシュー15,16は、前記ブレーキドラム14の内周に沿うようにして弓形の平板状に形成される第1および第2のウエブ15a,16aと、それらの第1および第2のウエブ15a,16aの外周に直交するように連設される第1および第2のリム15b,16bと、第1および第2のリム15b,16bの外周に貼着される第1および第2のライニング15c,16cとから成る。
前記バックプレート13には、第1および第2のブレーキシュー15,16の拡張、収縮時の支点となるアンカープレート21が、第1および第2のウエブ15a,16aの一端部(この実施の形態では下端部)を回動可能に支持するようにして固設される。また前記ホイールシリンダ17は、ブレーキペダルで操作されるマスタシリンダ(図示せず)の出力液圧によって作動して、前記アンカープレート21を支点として第1および第2のブレーキシュー15,16を拡張する側に駆動する力を発揮するようにして、第1および第2のブレーキシュー15,16の他端部間で前記バックプレート13に固定されており、このホイールシリンダ17が備える一対のピストン20の外端部は、第1および第2のウエブ15a,16aの他端部(この実施の形態では上端部)に対向するように配置される。
第1および第2のウエブ15a,16aの前記一端部間には、それらの第1および第2のウエブ15a,16aの前記一端部を前記アンカープレート21側に付勢するコイルスプリング22が設けられ、第1および第2のウエブ15a,16aの他端部間には、第1および第2のブレーキシュー15,16を収縮方向に付勢する一対の前記リターンスプリング19が設けられる。
前記制動間隙自動調整手段18は、第1および第2のブレーキシュー15,16が有する第1および第2のウエブ15a,16a間に設けられるとともにアジャストギヤ23の回動によって伸長し得る収縮位置規制ストラット24と、前記アジャストギヤ23に係合する送り爪25aを有して第1および第2のブレーキシュー15,16のうち第2のブレーキシュー16の前記第2のウエブ16aに回動可能に支持されるアジャストレバー25と、前記収縮位置規制ストラット24を伸長させる方向に前記アジャストギヤ23を回動させる側に前記アジャストレバー25を回動付勢するアジャストスプリング26とで構成される。
前記収縮位置規制ストラット24は、第1および第2のブレーキシュー15,16の収縮位置を規制するものであり、第1係合連結部27aを有する第1ロッド27と、第2係合連結部28aを有して第1ロッド27と同軸に配置される第2ロッド28と、第1ロッド27に一端部が軸方向相対移動可能に挿入されるとともに第2ロッド28に他端部が同軸に螺合されるアジャストボルト29とを有しており、前記アジャストギヤ23は、第1および第2ロッド27,28間に配置されて前記アジャストボルト29の外周に形成される。
前記アジャストギヤ23に係合する送り爪25aを有するアジャストレバー25は、前記第2のウエブ16aに支軸32を介して回動可能に支持され、前記第2のウエブ16aおよび前記アジャストレバー25間に前記アジャストスプリング26が設けられる。しかも前記アジャストスプリング26のばね力は、前記リターンスプリング19のばね力よりも小さく設定される。
ところで、このドラムブレーキBは、一方向(図1の反時計方向)に回動するのに応じてパーキングブレーキ力を発生させ得るパーキングブレーキレバー34を備えており、このパーキングブレーキレバー34は、第1のブレーキシュー15における前記第1のウエブ15aの一部に、前記ブレーキドラム14の回転軸線に沿う方向での正面視(図1で示す方向)で重なるように配置され、前記第1のウエブ15aの長手方向に沿って長く延びる。
前記パーキングブレーキレバー34の一端部(この実施の形態では下端部)に設けられる係止部34aには、ブレーキケーブル37の一端部に固定されたケーブルエンド36が係合され、前記パーキングブレーキレバー34の他端部(この実施の形態では上端部)は、第1のブレーキシュ15における前記第1のウエブ15aの他端部にピン35を介して回動可能に支持される。
前記制動間隙自動調整手段18における前記第1ロッド27の前記第1係合連結部27aは、前記パーキングブレーキレバー34の前記他端部寄りの前記車軸11側に臨む側縁に設けられる第1係止凹部30に係合され、前記第2ロッド28の前記第2係合連結部28aは、前記第2のブレーキシュー16が備える前記第2のウエブ16aの前記他端部寄りの前記車軸11側に臨む側縁に設けられる第2係止凹部31に係合される。
上述の制動間隙自動調整手段18によれば、第1および第2のブレーキシュー15,16が前記ホイールシリンダ17の作動によって拡張作動する際に前記第1および第2のライニング15c,16cの摩耗に起因して一定値以上拡張した場合には、前記アジャストスプリング26のばね力によって前記アジャストレバー25が前記支軸32の軸線まわりに回動し、それによって前記アジャストギヤ23が回動するのに応じて前記収縮位置規制ストラット24の有効長さが増加補正される。
車両のパーキングブレーキ作動時には、前記ブレーキケーブル37から入力される牽引力により、前記パーキングブレーキレバー34が前記ピン35を支点として図1の反時計方向に回動、駆動されるものであり、このパーキングブレーキレバー34の回動によって、第2のブレーキシュー16に、当該ブレーキシュー16が有する前記第2のライニング16cを前記ブレーキドラム14の内周に圧接させる方向の力が前記収縮位置規制ストラット24を介して作用する。さらに前記パーキングブレーキレバー34が図1の反時計方向に続けて回動、駆動されると、前記パーキングブレーキレバー34が前記収縮位置規制ストラット24の第1係合連結部27aとの係合部を支点として回動し、今度は、前記ピン35を介して第1のブレーキシュー15が拡張作動し、第1のブレーキシュー15の前記第1のライニング15cが前記ブレーキドラム14の内周に圧接することになる。すなわち前記パーキングブレーキレバー34は、第1および第2のブレーキシュー15,16の前記第1および第2のライニング15c,16cが前記ブレーキドラム14の内周に圧接するようにした作動位置に作動し、この状態でパーキングブレーキ状態が得られることになる。
また前記ブレーキケーブル37を緩めることで前記パーキングブレーキレバー34に対する回動駆動力の付与を停止したときには、前記ブレーキドラム14の内周から離反する方向に前記リターンスプリング19のばね力によって作動する第1および第2のブレーキシュー15,16とともに前記パーキングブレーキレバー34は非作動位置に戻ることになる。
図2を併せて参照して、前記ブレーキケーブル37は、電動アクチュエータ38が発揮する動力で牽引されるものであり、この電動アクチュエータ38は、前記ブレーキケーブル37に連結されるねじ軸39と、当該ねじ軸39をその回転を阻止しつつ軸線方向の往復運動を可能として支持するアクチュエータケース40と、正逆回転を自在として前記アクチュエータケース40に支持される電動モータ41と、その電動モータ41で発生する回転運動を前記ねじ軸39の直線運動に変換することを可能としつつ前記電動モータ41および前記ねじ軸39間に介設されて前記アクチュエータケース40に収容される運動変換機構(図示せず)とを備える。
この電動アクチュエータ38の前記アクチュエータケース40は、たとえば前記ホイールシリンダ17とは反対側で前記バックプレート13に取付け部材42を介して取付けられる。前記取付け部材42は、前記アクチュエータケース40に固着されており、この取付け部材42が複数個たとえば3個のボルト43で前記バックプレート13に締結される。
前記ブレーキケーブル37は、その一部を除いて被覆部材である樹脂製のインナーケーブルコート52で覆われており、このブレーキケーブル37の前記電動アクチュエータ38側の端部は前記電動アクチュエータ38の前記ねじ軸39にケーブルジョイント51を介して連結される。また前記バックプレート13の下部の車両前後方向に沿う前部には筒部13aが一体に突設されており、前記ブレーキケーブル37は、前記筒部13aから前記バックプレート13内に導入される。
また前記ねじ軸39および前記ブレーキケーブル37の連結部を覆う保護筒58が前記アクチュエータケース40に取付けられ、この保護筒58および前記バックプレート13の前記筒部13aとの間で、前記ブレーキケーブル37は前記インナーケーブルコート52とともにアウターケーブル55で覆われ、このアウターケーブル55の両端部は、前記保護筒58および前記筒部13aにガイドチューブ53,54を介して取付けられる。
前記アウターケーブル55は、たとえば鉄製の線材をコイル状に巻回して成り、前記電動アクチュエータ38の出力による反力を受けるものであるが、このアウターケーブル55に代えて金属製の筒状部材が用いられるようにしてもよい。
また前記第1および第2のウエブ15a,16aの一端部間で、前記アンカープレート21を前記バックプレート13との間に挟む押さえ板45が、前記アンカープレート21とともに一対のリベット47によって前記バックプレート13の下部に取付けられ、前記押さえ板45に、前記ブレーキケーブル37をガイドするガイド部45aが、略U字状の横断面形状を有するようにして一体に設けられる。
図3に注目して、前記パーキングブレーキレバー34の一端部の前記係止部34aは、挿通溝49を形成しつつ上方に開放した略U字状に形成される。
図4において、前記ケーブルエンド36には、前記ブレーキケーブル37を挿通させる挿通孔50が設けられ、その挿通孔50に挿通された状態で前記ケーブルエンド36をかしめることで前記ブレーキケーブル37に前記ケーブルエンド36が接合される。
前記挿通孔50のうち少なくとも前記ブレーキケーブル37の牽引方向51側の端部は、前記牽引方向51に向かうにつれて大径となるように形成されるものであり、この実施の形態では、前記挿通孔50の一部を構成する拡径孔部50aが、前記挿通孔50の前記牽引方向51側の端部に設けられ、当該拡径孔部50aが、半径方向内方側に膨らむ内周面を有しつつ、前記牽引方向51に向かうにつれて大径となるように形成される。
すなわち前記挿通孔50は、直径を一定として直線状に延びる直線状孔部50bと、小径端部の直径を前記直線状孔部50bよりも大径とした前記拡径孔部50aとが、前記牽引方向51側に臨む環状段部50cを前記直線状孔部50bおよび前記拡径孔部50a間に形成するようにして同軸に連なって成る。
前記ケーブルエンド36は、前記挿通孔50に挿通された前記ブレーキケーブル37に接合される円筒状のケーブルエンド主部36aと、当該ケーブルエンド主部36aよりも小径に形成されて前記ケーブルエンド主部36aから前記牽引方向51に延出されるとともに環状の係合段部36cを前記ケーブルエンド主部36aとの間に形成する円筒状の延出筒部36bとが一体かつ同軸に連なって成る。
図5を併せて参照して、前記ケーブルエンド36の前記係合段部36cは、前記延出筒部36bを前記挿通溝49に挿通させた状態で前記パーキングブレーキレバー34の前記係止部34aに係合される。
ところで前記ブレーキケーブル37のうち前記挿通孔50の前記拡径孔部50aよりも前記牽引方向51と反対側に延びる部分以外は、前記インナーケーブルコート52で覆われており、そのインナーケーブルコート52の前記ケーブルエンド36側の端部は、前記挿通孔50のうち前記拡径孔部50aだけに挿入されることになる。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、ケーブルエンド36に、ブレーキケーブル37を挿通させる挿通孔50が設けられ、その挿通孔50のうち少なくとも前記ブレーキケーブル37の牽引方向51側の端部が、前記牽引方向51に向かうにつれて大径となるように形成されるので、ブレーキケーブル37の牽引によってパーキングブレーキレバー34が回動したときに、図5で示すように、前記ブレーキケーブル37を前記ケーブルエンド36の前記挿通孔50内で屈曲させるようにして前記ケーブルエンド36のエッジとの前記ブレーキケーブル37の当接を回避することができ、それによってブレーキケーブル37に損傷が生じることを防止することができる。
また前記挿通孔50の一部を構成する拡径孔部50aが、前記挿通孔50の前記牽引方向51側の端部に設けられ、当該拡径孔部50aが、半径方向内方側に膨らむ内周面を有しつつ、前記牽引方向51に向かうにつれて大径となるように形成されるので、前記ブレーキケーブル37の牽引によって前記パーキングブレーキレバー34が回動したときに前記ブレーキケーブル37が挿通孔50内でより緩やかに曲がるようにして、前記ブレーキケーブル37に損傷が生じることをより確実に防止することができる。
また前記パーキングブレーキレバー34の一端部に、挿通溝49を有した略U字状の係止部34aが設けられ、前記ケーブルエンド36は、前記挿通孔50に挿通された前記ブレーキケーブル37に接合される円筒状のケーブルエンド主部36aと、当該ケーブルエンド主部36aよりも小径に形成されて前記ケーブルエンド主部36aから前記牽引方向51に延出されるとともに環状の係合段部36cを前記ケーブルエンド主部36aとの間に形成する円筒状の延出筒部36bとを、一体かつ同軸に有していて、前記延出筒部36bを前記挿通溝49に挿通させた前記ケーブルエンド36の前記係合段部36cが前記係止部34aに係合されるので、前記係止部34aをブレーキケーブル37の直径に対応した寸法を有するように形成する必要がなく、係止部34aを形成するための加工が容易となる。
さらに前記ブレーキケーブル37のうち前記挿通孔50の前記拡径孔部50aよりも前記牽引方向51と反対側に延びる部分以外が、被覆部材である樹脂製のインナーケーブルコート52で被覆されるので、前記ブレーキケーブル37のうち前記ケーブルエンド36内で曲がる部分が前記インナーケーブルコート52で覆われることになり、前記インナーケーブルコート52がクッションとなって前記ブレーキケーブル37のタフネスの向上をより一層図ることができる。
図6は本発明の第2の実施の形態を示すものであり、図1~図5の第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ブレーキケーブル37に接合されるケーブルエンド56は、その全長にわたって同一外径を有する円筒状に形成されており、ブレーキケーブル37を挿通させるようにして前記ケーブルエンド56に設けられる挿通孔57のうち前記ブレーキケーブル37の牽引方向51側の端部は、前記牽引方向51に向かうにつれて大径となるように形成される。
すなわち前記挿通孔57は、当該挿通孔57の牽引方向51側の端部に設けられて半径方向内方側に膨らむ内周面を有しつつ前記牽引方向51に向かうにつれて大径となるように形成される拡径孔部57aと、その拡径孔部57aの小径端部よりも小径の直径を一定として直線状に延びる直線状孔部57bとが、前記牽引方向51側に臨む環状段部57cを前記拡径孔部57aおよび前記直線状孔部57b間に形成するようにして同軸に連なって成る。
また前記ブレーキケーブル37のうち前記挿通孔57の前記拡径孔部57aよりも前記牽引方向51と反対側に延びる部分以外は樹脂製のインナーケーブルコート52で被覆されており、このインナーケーブルコート52の前記ケーブルエンド56側の端部は、前記挿通孔57のうち前記拡径孔部57aだけに挿入される。
この第2の実施の形態によっても上記第1の形態と同様の効果を奏することが可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態ではブレーキケーブル37を電動アクチュエータ38で牽引するようにしていたが、人力でブレーキケーブル37を牽引するようにしたドラムブレーキにも本発明を適用することができる。
34・・・パーキングブレーキレバー
34a・・・係止部
36,56・・・ケーブルエンド
36a・・・ケーブルエンド主部
36b・・・延出筒部
36c・・・係合段部
37・・・ブレーキケーブル
49・・・挿通溝
50,57・・・挿通孔
50a,57a・・・拡径孔部
51・・・牽引方向
52・・・被覆部材であるインナーケーブルコート
B・・・ドラムブレーキ

Claims (4)

  1. 一方向の回動に応じてパーキングブレーキ力を発生させ得るパーキングブレーキレバー(34)に、ブレーキケーブル(37)に接合されるケーブルエンド(36,56)が、前記ブレーキケーブル(37)の牽引で前記パーキングブレーキレバー(34)を前記一方向に回動すべく係合される車両用ドラムブレーキにおいて、
    前記ケーブルエンド(36)は、円筒状のケーブルエンド主部(36a)と、当該ケーブルエンド主部(36a)よりも小径に形成されて前記ケーブルエンド主部(36a)から前記ブレーキケーブル(37)の牽引方向(51)に延出されるとともに環状の係合段部(36c)を前記ケーブルエンド主部(36a)との間に形成する円筒状の延出筒部(36b)とを、一体かつ同軸に有していて、前記係合段部(36c)で前記パーキングブレーキレバー(34)に係合され、
    そのケーブルエンド(36)に、前記ブレーキケーブル(37)を挿通させる挿通孔(50)が設けられて、該挿通孔(50)のうち少なくとも前記牽引方向(51)側の端部が、前記牽引方向(51)に向かうにつれて大径となるように形成されることを特徴とする車両用ドラムブレーキ。
  2. 前記挿通孔(50)の一部を構成する拡径孔部(50a)が、前記挿通孔(50)の前記牽引方向(51)側の端部に設けられ、当該拡径孔部(50a)が、半径方向内方側に膨らむ内周面を有しつつ、前記牽引方向(51)に向かうにつれて大径となるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドラムブレーキ。
  3. 前記パーキングブレーキレバー(34)の一端部に、挿通溝(49)を有した略U字状の係止部(34a)が設けられ、前記ケーブルエンド主部(36a)は、前記挿通孔(50)に挿通された前記ブレーキケーブル(37)に接合され、前記延出筒部(36b)を前記挿通溝(49)に挿通させた前記ケーブルエンド(36)の前記係合段部(36c)が前記係止部(34a)に係合されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドラムブレーキ。
  4. 一方向の回動に応じてパーキングブレーキ力を発生させ得るパーキングブレーキレバー(34)に、ブレーキケーブル(37)に接合されるケーブルエンド(36,56)が、前記ブレーキケーブル(37)の牽引で前記パーキングブレーキレバー(34)を前記一方向に回動すべく係合される車両用ドラムブレーキにおいて、
    前記ケーブルエンド(36,56)に、前記ブレーキケーブル(37)を挿通させる挿通孔(50,57)が設けられ、
    前記挿通孔(50,57)の一部を構成する拡径孔部(50a,57a)が、前記挿通孔(50,57)の前記ブレーキケーブル(37)の牽引方向(51)側の端部に設けられ、当該拡径孔部(50a,57a)が、半径方向内方側に膨らむ内周面を有しつつ、前記牽引方向(51)に向かうにつれて大径となるように形成され、
    前記ブレーキケーブル(37)のうち前記挿通孔(50,57)の前記拡径孔部(50a,57a)よりも前記牽引方向(51)と反対側に延びる部分以外が、被覆部材(52)で被覆されることを特徴とする車両用ドラムブレーキ。
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