JP7036133B2 - プロジェクションシステム、プロジェクターの制御方法およびプロジェクター - Google Patents

プロジェクションシステム、プロジェクターの制御方法およびプロジェクター Download PDF

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Description

本発明は、プロジェクションシステム、プロジェクターの制御方法およびプロジェクターに関する。
特許文献1は、ホワイトボード等の投写面に配置された再帰性反射体を用いて、投写画像の投写領域を設定するプロジェクターを開示する。このプロジェクターは、再帰性反射体が位置する投写面に投写部から白色画像を投写しながら撮像部で投写面を撮像することによって撮像データを生成する。このプロジェクターは、撮像データに基づいて再帰性反射体の位置を特定し、再帰性反射体の位置に基づいて、白色画像の後に投写される投写画像の投写領域を決定する。
特開2006-98789号公報
特許文献1に記載のプロジェクターでは、投写部と撮像部の位置等が原因で撮像部に再帰性反射体での反射光が入射しない場合、撮像データが再帰性反射体を表さず、再帰性反射体の位置を特定することが困難となる。
本発明に係るプロジェクションシステムの一態様は、投写面の第1領域内に位置する再帰性反射体と、第1画像と第2画像とを互いに異なるタイミングで投写する投写装置と、前記投写装置が前記第1領域を含む第1投写領域に前記第1画像を投写する状況において前記第1投写領域を撮像することによって撮像データを生成する撮像装置と、前記撮像データに基づいて前記再帰性反射体の位置を特定し、前記再帰性反射体の位置に基づいて、前記第2画像が投写される第2投写領域を決定する制御装置と、を含み、前記投写装置と前記撮像装置は、前記撮像データが示す前記再帰性反射体と周辺とのコントラスト比が所定値以上になるように配置されている。
本発明に係るプロジェクターの制御方法の一態様は、画像を投写する投写部と、撮像を実行する撮像部と、を含むプロジェクターの制御方法であって、投写面のうち再帰性反射体を配置すべき第1領域を示すガイド画像を前記投写部から投写し、前記再帰性反射体が配置された前記第1領域を含む第1投写領域に第1画像を前記投写部から投写し、前記投写部が前記第1投写領域に前記第1画像を投写する状況において前記撮像部で前記第1投写領域を撮像することによって撮像データを生成し、前記撮像データに基づいて前記再帰性反射体の位置を特定し、前記再帰性反射体の位置に基づいて、前記投写部が第2画像を投写する第2投写領域を決定すること、を含み、前記撮像データが示す前記再帰性反射体と周辺とのコントラスト比が所定値以上になるように前記第1領域が設定されている。
本発明に係るプロジェクターの一態様は、投写面のうち再帰性反射体を配置すべき第1領域を示すガイド画像を投写し、前記ガイド画像の投写後に、前記再帰性反射体が配置された前記第1領域を含む第1投写領域に第1画像を投写する投写部と、前記投写部が前記第1投写領域に前記第1画像を投写する状況において前記第1投写領域を撮像することによって撮像データを生成する撮像部と、前記撮像データに基づいて前記再帰性反射体の位置を特定し、前記再帰性反射体の位置に基づいて、前記投写部が第2画像を投射する第2投写領域を決定する決定部と、を含み、前記撮像データが示す前記再帰性反射体と周辺とのコントラスト比が所定値以上になるように、前記第1領域が設定されている。
プロジェクションシステム1000を示す図である。 プロジェクター1を模式的に示す図である。 台形歪補正の一例を説明するための図である。 ガイド画像E1の生成画像の一例を示す図である。 投写位置検出用画像E2の生成画像の一例を示す図である。 オブジェクト検出用画像E3の生成画像の一例を示す図である。 ガイド画像E1の投写画像の一例を示す図である。 投写位置検出用画像E2の投写画像の一例を示す図である。 オブジェクト検出用画像E3の投写画像の一例を示す図である。 光の入射角度T1が0°である場合の光の反射特性を示す図である。 光の入射角度T1が20°である場合の光の反射特性を示す図である。 光の入射角度T1が40°である場合の光の反射特性を示す図である。 光の入射角度T1が60°である場合の光の反射特性を示す図である。 入射角度T1と反射角度とを説明するための図である。 第1直線L1と第2直線L2とのなす角度を説明するための図である。 プロジェクター1の動作を説明するためのフローチャートである。 台形歪補正後投写画像Pの一例を示す図である。 台形歪補正後投写画像Pの他の例を示す図である。 台形歪補正後投写画像Pのさらに他の例を示す図である。 光の入射角度T1が0°である場合の光の反射特性を示す図である。 光の入射角度T1が20°である場合の光の反射特性を示す図である。 光の入射角度T1が40°である場合の光の反射特性を示す図である。 光の入射角度T1が60°である場合の光の反射特性を示す図である。 オブジェクト7を特定できる領域の一例を示す図である。 オブジェクト7を特定できる領域の他の例を示す図である。 オブジェクト7の例を示す図である。 オブジェクト7の他の例を示す図である。
A.第1実施形態
A1.プロジェクションシステム1000
図1は、第1実施形態に係るプロジェクションシステム1000を示す図である。プロジェクションシステム1000は、プロジェクター1と、第1オブジェクト7aと、第2オブジェクト7bと、第3オブジェクト7cと、第4オブジェクト7dと、を含む。
プロジェクター1は、天井2に設置される第1支持装置3によって支持される。第1支持装置3は、天井2ではなく、壁等に設置されてもよい。プロジェクター1は、PC(Personal Computer)4と、有線LAN(Local Area Network)または無線LAN等で接続される。プロジェクター1とPC4との接続は、有線LANまたは無線LANに限らない。例えば、プロジェクター1は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル、HDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルまたはVGA(Video Graphics Array)ケーブルを介してPC4と接続されてもよい。USBは登録商標である。HDMIは登録商標である。
プロジェクター1は、PC4から画像データを受け取る。PC4は、画像データ提供装置の一例である。画像データ提供装置は、PC4に限らない。例えば、画像データ提供装置は、DVD(Digital Versatile Disc)プレイヤーでもよい。DVDは登録商標である。プロジェクター1は、USBメモリーのような記録媒体から画像データを読み取ることによって画像データを受け取ってもよい。画像データは広告を示す。画像データは、広告とは異なる情報、例えば、プレゼンテーション用の資料を示してもよい。
プロジェクター1は、後述する液晶ライトバルブ12によって生成される画像、具体的には、画像データが示す画像を、投写部104から投写面5aに向けて投写する。
以下、液晶ライトバルブ12によって生成される画像を「生成画像」と称する。プロジェクター1が生成画像を投写面5aに向けて投写することによって投写面5aに表示される画像を「投写画像」と称する。投写画像は、生成画像において、プロジェクター1と投写面5aとの位置関係に基づく歪みが生じる画像となり得る。プロジェクター1は、投写画像の歪みを補正する台形歪補正を実行可能である。
投写面5aの色は、白色である。投写面5aの色は、白色に限らない。ただし、投写画像を見やすくするためには、投写面5aの色は、白に近い色、例えば、薄い灰色またはクリーム色であることが望ましい。投写面5aは、投写用ボード5が有する面である。投写面5aは、投写用ボード5が有する面に限らない。投写面5aは、例えば、スクリーン、壁、黒板、ホワイトボード、または扉でもよい。投写用ボード5は、天井2に設置された第2支持装置6によって支持される。第2支持装置6は、天井2ではなく、壁等に設置されてもよい。
投写面5aには、第1オブジェクト7aと、第2オブジェクト7bと、第3オブジェクト7cと、第4オブジェクト7dとが配置される。第1オブジェクト7aと、第2オブジェクト7bと、第3オブジェクト7cと、第4オブジェクト7dとは、互いに同じサイズである。第1オブジェクト7aと、第2オブジェクト7bと、第3オブジェクト7cと、第4オブジェクト7dとは、互いに同じサイズである必要はなく、後述の撮像部106が生成する撮像データ上で互いに同じサイズになるように、互いにサイズを異ならせてもよい。
以下、第1オブジェクト7aと、第2オブジェクト7bと、第3オブジェクト7cと、第4オブジェクト7dとを相互に区別する必要がない場合、第1オブジェクト7aと第2オブジェクト7bと第3オブジェクト7cと第4オブジェクト7dとの各々を「オブジェクト7」と称する。
オブジェクト7は、投写面5aに投写領域8eを定める。投写領域8eは、例えば、PC4から受け取られた画像データに基づく画像が投写されるべき領域である。投写面5aは、第1投写領域の一例である。投写領域8eは、第2投写領域の一例である。
投写領域8eの形状は、四角形である。投写領域8eの四隅は、4つのオブジェクト7の位置に基づいて定められる。本実施形態では、4つのオブジェクト7の位置が投写領域8eの四隅を構成する。4つのオブジェクト7が投写面5aの四隅に配置される場合、投写面5a全体が投写領域8eを構成する。
オブジェクト7は、再帰性反射体である。オブジェクト7は、入射する光の大部分を、当該光の入射方向と反対の方向に反射する。
プロジェクター1は、投写部104から白色画像光等の所定の光をオブジェクト7に投写する。プロジェクター1は、オブジェクト7が反射した光を撮像部106で撮像することによって撮像データを生成する。プロジェクター1は、撮像データに基づいて、オブジェクト7の位置を特定し、オブジェクト7の位置に基づいて投写領域8eを決定する。
プロジェクター1は、ガイド画像E1と、投写位置検出用画像E2と、オブジェクト検出用画像E3と、表示画像E4とを互いに異なるタイミングで投写面5aに投写する。
ガイド画像E1は、オブジェクト7を配置すべき領域を示す。オブジェクト7を配置すべき領域は、第1領域の一例である。
投写位置検出用画像E2は、投写位置検出の対象となる複数のドットを示す。投写位置検出用画像E2は、カメラ座標系を液晶パネル座標系と対応づけるキャリブレーションのために用いられる。カメラ座標系とは、撮像部106に適用される座標系、さらに言えば、撮像データによって示される撮像画像に適用される座標系である。液晶パネル座標系とは、液晶ライトバルブ12に適用される座標系である。キャリブレーションでは、カメラ座標系を液晶パネル座標系と対応づける射影変換行列が生成される。
オブジェクト検出用画像E3は、オブジェクト7を検出するために投写面5aに投写される。オブジェクト検出用画像E3は、オブジェクト7に投写される白色画像光等の所定の光を含む。オブジェクト検出用画像E3は、第1画像の一例である。
表示画像E4は、投写領域8eに投写される画像である。表示画像E4は、例えば、PC4から受け取った画像データに基づく画像である。表示画像E4は、オブジェクト検出用画像E3の投写後に投写される。表示画像E4は、第2画像の一例である。
A2.プロジェクター1
図2は、プロジェクター1を模式的に示す図である。プロジェクター1は、操作受取部101と、画像処理部102と、ライトバルブ駆動部103と、投写部104と、光源駆動部105と、撮像部106と、記憶部107と、制御部108と、バス109と、を含む。画像処理部102は、画像合成部102aと、歪補正部102bと、を含む。投写部104は、光源11と、赤色用液晶ライトバルブ12Rと、緑色用液晶ライトバルブ12Gと、青色用液晶ライトバルブ12Bと、投写光学系13と、を含む。
以下、赤色用液晶ライトバルブ12Rと、緑色用液晶ライトバルブ12Gと、青色用液晶ライトバルブ12Bとを相互に区別する必要がない場合、赤色用液晶ライトバルブ12Rと、緑色用液晶ライトバルブ12Gと、青色用液晶ライトバルブ12Bの各々を「液晶ライトバルブ12」と称する。
操作受取部101は、例えば、各種の操作ボタン、操作キーまたはタッチパネルである。操作受取部101は、利用者の入力操作を受け取る。操作受取部101は、入力操作に基づく情報を無線または有線で送信するリモートコントローラーでもよい。この場合、プロジェクター1は、リモートコントローラーから情報を受信する受信部を含む。リモートコントローラーは、入力操作を受け取る各種の操作ボタン、操作キーまたはタッチパネルを備える。操作受取部101は、スマートフォン等の情報端末装置で動作するアプリケーションに対する操作入力を情報端末装置から無線で受け取ってもよい。
画像処理部102は、例えば、1または2以上のイメージプロセッサー等の回路によって構成される。画像処理部102は、画像データに画像処理を施すことによって画像信号を生成する。例えば、画像処理部102は、PC4等から受信する画像データにガンマ補正等の画像処理を施すことによって画像信号を生成する。以下、画像処理部102が他の機器から受け取る画像データを「受信画像データ」と称する。
画像合成部102aは、例えば、画像合成回路によって構成される。画像合成部102aは、複数の画像データを合成したり、単一の画像データを出力したりする。画像合成部102aは、ガイド画像データと、投写位置検出用画像データと、オブジェクト検出用画像データと、受信画像データとを、互いに異なるタイミングで出力する。
ガイド画像データは、ガイド画像E1を示す。投写位置検出用画像データは、投写位置検出用画像E2を示す。オブジェクト検出用画像データは、オブジェクト検出用画像E3を示す。受信画像データは、表示画像E4を示す。
ガイド画像データと、投写位置検出用画像データと、オブジェクト検出用画像データと、受信画像データとの各々は、当然のことながら画像データである。
歪補正部102bは、例えば、歪補正回路によって構成される。歪補正部102bは、画像合成部102aが出力する画像データに台形歪補正を施すことによって画像信号を生成する。台形歪補正は、投写領域8eのみに表示画像E4が投写されるように、液晶ライトバルブ12において生成画像が生成される領域を調節する処理である。
ライトバルブ駆動部103は、例えば、1または2以上のドライバー等の回路によって構成される。ライトバルブ駆動部103は、画像信号に基づいて駆動電圧を生成する。ライトバルブ駆動部103は、駆動電圧を用いて、液晶ライトバルブ12、具体的には赤色用液晶ライトバルブ12R、緑色用液晶ライトバルブ12Gおよび青色用液晶ライトバルブ12Bを駆動する。
投写部104は、生成画像を投写面5aに向けて出射することによって投写画像を投写面5aに投写する。例えば、投写部104は、オブジェクト7が位置する投写面5aに投写画像を投写する。投写部104は、投写装置の一例である。
光源11は、LED(Light Emitting Diode)である。光源11は、LEDに限らず、例えば、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、またはレーザー光源でもよい。光源11は、光を出射する。光源11から射出された光は、不図示のインテグレーター光学系に入射する。インテグレーター光学系は、入射される光における輝度分布のばらつきを低減する。光源11から出射された光は、インテグレーター光学系を通った後、不図示の色分離光学系によって光の3原色である赤色、緑色、青色の色光成分に分離される。赤色の色光成分は赤色用液晶ライトバルブ12Rに入射する。緑色の色光成分は緑色用液晶ライトバルブ12Gに入射する。青色の色光成分は青色用液晶ライトバルブ12Bに入射する。
液晶ライトバルブ12は、一対の透明基板間に液晶が存在する液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12は、矩形の画素領域12aを有する。画素領域12aは、マトリクス状に配列された複数の画素12pを含む。液晶ライトバルブ12では、液晶に対して画素12pごとに、駆動電圧が印加される。ライトバルブ駆動部103が、駆動電圧を各画素12pに印加すると、各画素12pの光透過率は、駆動電圧に基づく光透過率に設定される。光源11から出射された光は、画素領域12aを通ることで変調される。このため、駆動電圧に基づく画像が色光ごとに形成される。液晶ライトバルブ12は、光変調装置の一例である。
各色の画像は、不図示の色合成光学系によって画素12pごとに合成される。よって、カラー画像が生成される。カラー画像は、投写光学系13を介して投写面5aに投写される。
光源駆動部105は、光源11を駆動する。例えば、光源駆動部105は、操作受取部101が電源オンの操作入力を受け取ると、光源11を発光させる。
撮像部106は、例えばカメラである。撮像部106は、投写面5aを撮像することによって撮像データを生成する。撮像部106は、レンズ等の光学系と、当該光学系にて集光される光を電気信号に変換する撮像素子と、を含む。撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーである。
撮像部106は、プロジェクター1の別体として設けられてもよい。この場合、撮像部106とプロジェクター1は、データの送受信ができるように有線または無線のインターフェイスにより相互に接続される。撮像部106は、撮像装置の一例である。
記憶部107は、コンピューターが読み取り可能な記録媒体である。記憶部107は、プロジェクター1の動作を規定するプログラムと、種々の情報とを記憶する。
制御部108は、例えば、1または2以上のプロセッサーによって構成される。一例を挙げると、制御部108は、1または2以上のCPU(Central Processing Unit)によって構成される。制御部108の機能の一部または全部は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路によって実現されてもよい。制御部108は、制御装置の一例である。
制御部108は、記憶部107が記憶するプログラムを読み取る。制御部108は、当該プログラムを実行することによって、投写制御部41と、撮像制御部42と、投写位置検出部43と、座標調整部44と、決定部45とを実現する。
投写制御部41は、画像処理部102と光源駆動部105とを制御することによって投写画像を制御する。投写制御部41は、1または2以上の投写コントローラー等の回路によって構成されてもよい。
撮像制御部42は、撮像部106を制御することによって撮像部106に撮像データを生成させる。撮像制御部42は、1または2以上の撮像コントローラー等の回路によって構成されてもよい。
投写位置検出部43は、投写位置検出用画像E2が投写される投写面5aを撮像部106が撮像することによって生成される撮像データに基づいて、投写位置検出用画像E2に示される複数のドットの位置を検出する。この検出結果は、カメラ座標系における複数のドットの位置を示す。投写位置検出部43は、投写位置検出回路等の回路によって構成されてもよい。
座標調整部44は、カメラ座標系における複数のドットの位置と、液晶パネル座標系における複数のドットの位置と、を用いて射影変換行列を生成する。座標調整部44は、射影変換行列を記憶部107に記憶する。座標調整部44は、座標調整回路等の回路によって構成されてもよい。
カメラ座標系において、撮像部106の有するレンズの歪みが複数のドットの位置に影響する場合、座標調整部44は、撮像部106のレンズの歪みの影響に基づいてカメラ座標系を補正することによって標準座標系を生成してもよい。この場合、座標調整部44は、標準座標系における複数のドットの位置を特定する。座標調整部44は、液晶パネル座標系が適用される液晶ライトバルブ12における複数のドットの位置と、標準座標系における複数のドットの位置と、を用いて射影変換行列を生成する。
決定部45は、オブジェクト検出用画像E3が投写される投写面5aを撮像部106が撮像することによって生成される撮像データに基づいて、オブジェクト7の位置を特定する。
例えば、決定部45は、まず、撮像画像から、オブジェクト7を示す高輝度領域を特定する。高輝度領域は、撮像画像において、隣接する部分の輝度を1.5倍することによって得られる比較輝度以上の輝度を有する領域である。1.5は、閾値の一例である。閾値は、1.5に限らず、1.5よりも大きい値でもよいし、1.0よりも大きく1.5よりも小さい範囲内の値でもよい。また、決定部45は、撮像画像における輝度のピークに所定の係数を乗算することによって基準値を生成してもよい。この場合、決定部45は、撮像画像において基準値以上の輝度を有する領域を高輝度領域として特定してもよい。所定の係数は、例えば、0.5である。
続いて、決定部45は、撮像画像において高輝度領域によって囲まれる領域が存在する場合、高輝度領域によって囲まれる領域に高輝度領域を加算することによって特定される領域を、オブジェクト7が存在するオブジェクト領域として決定する。また、決定部45は、撮像画像において、輝度が所定の閾値を超えている領域を、オブジェクト7が存在するオブジェクト領域として決定してもよい。
続いて、決定部45は、オブジェクト領域に基づいて、オブジェクト7の位置を特定する。続いて、決定部45は、オブジェクト7の位置に基づいて投写領域8eを決定する。決定部45は、決定回路等の回路によって構成されてもよい。
バス109は、操作受取部101、画像処理部102、ライトバルブ駆動部103、光源駆動部105、撮像部106、記憶部107および制御部108の各々と接続する。
A3.台形歪補正
図3は、台形歪補正の一例を説明するための図である。具体的には図3は、液晶ライトバルブ12において生成される生成画像の補正手法を説明するための図である。
画像データが示す第1画像G1は、第1隅Aと、第2隅Bと、第3隅Cと、第4隅Dとを有する。第1隅Aと、第2隅Bと、第3隅Cと、第4隅Dは、第1画像G1の四隅を構成する。
歪補正部102bは、第1隅A、第2隅B、第3隅Cおよび第4隅Dの各々を、操作受取部101が受け取る操作入力に応じて個別に移動させることによって台形歪補正を実行する。歪補正部102bは、台形歪補正を実行することによって第2画像G2を生成する。第1画像G1および第2画像G2の各々は、生成画像の一例である。
図3に示す例では、歪補正部102bは、第1隅Aを第1位置a1から第5位置a5に移動し、第2隅Bを第2位置a2から第6位置a6に移動し、第3隅Cを第3位置a3から第7位置a7に移動し、第4隅Dを第4位置a4から第8位置a8に移動する。
図3には、第1範囲Raと、第2範囲Rbと、第3範囲Rcと、第4範囲Rdが示される。第1範囲Raは、台形歪補正に応じて第1隅Aが移動可能な範囲である。歪補正部102bは、第1範囲Ra内で第1隅Aを移動させる。第2範囲Rbは、台形歪補正に応じて第2隅Bが移動可能な範囲である。歪補正部102bは、第2範囲Rb内で第2隅Bを移動させる。第3範囲Rcは、台形歪補正に応じて第3隅Cが移動可能な範囲である。歪補正部102bは、第3範囲Rc内で第3隅Cを移動させる。第4範囲Rdは、台形歪補正に応じて第4隅Dが移動可能な範囲である。歪補正部102bは、第4範囲Rd内で第4隅Dを移動させる。
A4.生成画像の一例
次に、ガイド画像E1と投写位置検出用画像E2とオブジェクト検出用画像E3の各々の生成画像の一例を説明する。
A4-1.ガイド画像E1の生成画像
図4は、ガイド画像データが示すガイド画像E1の一例を示す図である。すなわち、図4は、ガイド画像データに基づく生成画像の一例を示す図である。ガイド画像E1は、第1ガイド領域F11と、第2ガイド領域F12と、を有する。ガイド画像E1は、図4において斜線で示す第1背景F13を含む。第1背景F13の色は黒色である。第1背景F13の色は、黒色に限らず、少なくとも第1ガイド領域F11の色と異なればよい。第1背景F13の色は、第1ガイド領域F11の色と第2ガイド領域F12の色とのいずれとも異なってもよい。
第1ガイド領域F11は、台形歪補正に応じて、第1隅A、第2隅B、第3隅Cおよび第4隅Dが移動可能な範囲を示す。第1ガイド領域F11の色は白色である。第1ガイド領域F11の色は、白色に限らず、例えば黄色でもよい。
第1ガイド領域F11は、右上領域F1aと、右下領域F1bと、左下領域F1cと、左上領域F1dとを有する。右上領域F1aは、台形歪補正に応じて第1隅Aが移動可能な範囲を示す。右下領域F1bは、台形歪補正に応じて第2隅Bが移動可能な範囲を示す。左下領域F1cは、台形歪補正に応じて第3隅Cが移動可能な範囲を示す。左上領域F1dは、台形歪補正に応じて第4隅Dが移動可能な範囲を示す。
右上領域F1a、右下領域F1b、左下領域F1cおよび左上領域F1dの位置関係は、図3に示す第1範囲Ra~第4範囲Rdの位置関係と同様である。
右上領域F1aと右下領域F1bと左下領域F1cと左上領域F1dとの各々の形状は、矩形である。右上領域F1aと右下領域F1bと左下領域F1cと左上領域F1dとの各々の形状は、矩形と異なってもよい。
第2ガイド領域F12は、投写位置検出用画像E2に示される複数のドットが投写されるエリアを示す。第2ガイド領域F12の色は、白色である。第2ガイド領域F12の色は白色に限らず、例えば黄色でもよい。第2ガイド領域F12の形状は矩形である。第2ガイド領域F12の形状は矩形と異なってもよい。
ガイド画像E1は、第1メッセージM1を示す。第1メッセージM1は、投写面5aに表示された第1ガイド領域F11にオブジェクト7が位置するように、ガイド画像E1の位置およびオブジェクト7の位置の両方または一方を調整することを促す。
第1メッセージM1は、例えば「投写領域の四隅の白い領域の中にオブジェクトがおさまるように投写位置を調整して下さい。」という文言を示す。第1メッセージM1は、第1ガイド領域F11にオブジェクト7を位置させることを促すメッセージであれば適宜変更可能である。第1メッセージM1は、第2ガイド領域F12に示されてもよいし、第1背景F13に示されてもよい。
ガイド画像E1は、第2メッセージM2をさらに示す。第2メッセージM2は、第2ガイド領域F12を投写領域8eに位置させることを促す。第2ガイド領域F12の形状が四角形である場合、第2メッセージM2は、例えば「投写画像中央の矩形領域が投写面の中におさまるように、投写位置を調整して下さい。」という文言を示す。第2メッセージM2は、第2ガイド領域F12を投写領域8eに位置させることを促すメッセージであれば適宜変更可能である。第2メッセージM2は、第2ガイド領域F12に示されてもよいし、第1背景F13に示されてもよい。ガイド画像E1は、第1メッセージM1と第2メッセージM2のいずれかのみを示してもよいし、第1メッセージM1と第2メッセージM2の両方を示してもよい。
A4-2.投写位置検出用画像E2の生成画像
図5は、投写位置検出用画像データが示す投写位置検出用画像E2の一例を示す図である。具体的には、図5は、投写位置検出用画像データに基づく生成画像の一例を示す図である。
投写位置検出用画像E2は、投写位置検出用パターンF2を有する。投写位置検出用パターンF2は、黒色の第2背景F21に示される白色のドットF2a~F2dを有する。第2背景F21の色は黒色に限らずドットF2a~F2dの色と異なればよい。ドットF2a~F2dの色は白色に限らず第2背景F21の色と異なればよい。ドットF2a~F2dは、射影変換行列を生成するために用いられる。ドットF2a~F2dの各々における輝度の分布は、例えば、ガウス分布である。ドットの輝度分布は、ガウス分布のように階調性を持った輝度分布に限らず、階調性のない輝度分布でもよい。ドットF2a~F2dの代わりに、矩形または六角形等の多角形のマークが用いられてもよい。
A4-3.オブジェクト検出用画像E3の生成画像
図6は、オブジェクト検出用画像データが示すオブジェクト検出用画像E3の一例を示す図である。すなわち、図6は、オブジェクト検出用画像データに基づく生成画像の一例を示す図である。
オブジェクト検出用画像E3は、オブジェクト検出用パターンF3を有する。オブジェクト検出用パターンF3は、黒色の第3背景F31に示される白色のパターンF3a~F3dを有する。白色のパターンF3a~F3dは、白色の光によって構成される。
第3背景F31の色は黒色に限らずパターンF3a~F3dの色と異なればよい。パターンF3a~F3dの色は白色に限らず第3背景F31の色と異なればよい。パターンF3a~F3dの色は、図4に示す右上領域F1a、右下領域F1b、左下領域F1cおよび左上領域F1dの色と同じでもよいし違ってもよい。
パターンF3a~F3dの色は、図5に示すドットF2a~F2dの色と同じであることが好ましい。カメラ座標系において撮像部106が有するレンズの歪みが補正される場合、ドットF2a~F2dの色とパターンF3a~F3dの色は、撮像部106が有するレンズの歪みを補正する際に使われているパラメーターの波長成分に近い色であることが望ましい。この場合、ドットF2a~F2dの色とパターンF3a~F3dの色は、例えば、白ではなく緑であることが望ましい。パターンF3a~F3dを構成する光は、所定の光と称することができる。パターンF3a~F3dを構成する白色の光は、所定の光の一例である。オブジェクト7の検出を容易にするためには、所定の光は、単一色の光であることが望ましい。
パターンF3a~F3dの位置関係は、図3に示す第1範囲Ra~第4範囲Rdの位置関係と同様である。このため、ガイド画像E1に従ってガイド画像E1およびオブジェクト7の位置が設定される場合、第1オブジェクト7aにパターンF3aの一部が照射され、第2オブジェクト7bにパターンF3bの一部が照射され、第3オブジェクト7cにパターンF3cの一部が照射され、第4オブジェクト7dにパターンF3dの一部が照射される。
ガイド画像データと、投写位置検出用画像データと、オブジェクト検出用画像データは、記憶部107に予め記憶される。ガイド画像データと、投写位置検出用画像データと、オブジェクト検出用画像データは、記憶部107に予め記憶されずに、制御部108によって生成されてもよい。
A5.投写画像の一例
次に、ガイド画像E1と投写位置検出用画像E2とオブジェクト検出用画像E3の各々の投写画像の一例を説明する。
A5-1.ガイド画像E1の投写画像
図7は、ガイド画像E1の投写画像の一例を示す図である。図7では、プロジェクター1と投写面5aとの相対的な位置関係等に起因して、ガイド画像E1には台形歪が生じている。
A5-2.投写位置検出用画像E2の投写画像
図8は、投写位置検出用画像E2の投写画像の一例を示す図である。図8では、プロジェクター1と投写面5aとの相対的な位置関係等に起因して、投写位置検出用画像E2には台形歪が生じている。
A5-3.オブジェクト検出用画像E3の投写画像
図9は、オブジェクト検出用画像E3の投写画像の一例を示す図である。図9では、プロジェクター1と投写面5aとの相対的な位置関係等に起因して、オブジェクト検出用画像E3には台形歪が生じている。投写面5aのうちパターンF3aが照射される領域Kaと、投写面5aのうちパターンF3bが照射される領域Kbと、投写面5aのうちパターンF3cが照射される領域Kcと、投写面5aのうちパターンF3dが照射される領域Kdとの各々は、第1領域の一例である。なお、図7にも、第1領域として機能する領域Ka1~Kd1が示されている。
A6.プロジェクター1の配置
次に、プロジェクター1の配置について説明する。オブジェクト検出用パターンF3の一部が、投写面5aに位置するオブジェクト7に照射される状況でも、撮像部106が、オブジェクト7によって反射されたオブジェクト検出用パターンF3の一部の光を受光できない位置にあると、撮像部106が生成する撮像データは、オブジェクト7を表さない。この場合、決定部45は、撮像データに基づいて、オブジェクト7の位置を特定できない。
また、撮像部106が、オブジェクト7によって反射されたオブジェクト検出用パターンF3の一部の光を受光する状況でも、撮像画像にオブジェクト7を示す高輝度領域が存在しない場合、決定部45は、撮像データに基づいてオブジェクト7の位置を特定できない。ここで、高輝度領域は、撮像画像において隣接する部分の輝度を1.5倍することによって得られる比較輝度以上の輝度を有する領域である。
そこで、撮像データが示すオブジェクト7の輝度を、撮像データが示す投写面5aの輝度で除算することによって得られる値が、閾値である1.5以上になるように、投写部104と撮像部106が配置される。換言すると、投写面5a上のオブジェクト7の位置に拘らず、当該除算の結果が1.5以上になるように、投写部104と撮像部106が配置される。
具体的には、利用者は、プロジェクター1の位置およびプロジェクター1の姿勢を調整することによって、オブジェクトと周辺とのコントラスト比が1.5以上になるように、投写部104と撮像部106を配置する。周辺とは、当然のことながら、オブジェクトの周辺を意味する。すなわち、利用者は、撮像データが示すオブジェクトと、撮像データが示す周辺と、のコントラスト比が1.5以上になるように、投写部104と撮像部106を配置する。
ここで、オブジェクト7と投写面5aとの反射特性について説明する。図10~図13は、オブジェクト7における光の反射特性U1と、光の散乱性が高い投写面5aにおける光の反射特性U2と、を示す図である。光の散乱性が高い投写面5aは、例えば、マットスクリーンである。図10~図13において、横軸は観測角度T2を表し、縦軸は反射強度T3を表す。図10~図13では、入射角度T1が、それぞれ、0°、20°、40°、60°である。図14は、投写部104と撮像部106との配置に対応した、入射角度T1と観測角度T2についての説明図である。入射角度T1は、観測地点Hと投写部104を通る直線Laと、投写面5aの法線nと、のなす角度である。観測角度T2は、観測地点Hと撮像部106を通る直線Lbと、直線Laとのなす角度である。光の散乱性が高いとは、入射角度T1が0°から60°まで変化しても、観測角度T2が0°であるときの反射強度T3がほぼ一定であることをいう。
図10は、光の入射角度T1が0°である場合のオブジェクト7における光の反射特性U1aと、光の入射角度T1が0°である場合の投写面5aにおける光の反射特性U2aとを示す。図11は、光の入射角度T1が20°である場合のオブジェクト7における光の反射特性U1bと、光の入射角度T1が20°である場合の投写面5aにおける光の反射特性U2bとを示す。図12は、光の入射角度T1が40°である場合のオブジェクト7における光の反射特性U1cと、光の入射角度T1が40°である場合の投写面5aにおける光の反射特性U2cとを示す。図13は、光の入射角度T1が60°である場合のオブジェクト7における光の反射特性U1dと、光の入射角度T1が60°である場合の投写面5aにおける光の反射特性U2dを示す。
図10~図13に示すように、光の散乱性が高い投写面5aが用いられる場合、観測角度T2が0°以上10°以下であれば、入射角度T1に拘らず、オブジェクト7の反射強度T3は、投写面5aの反射強度T3を1.5倍することによって得られる反射強度よりも高くなる。反射強度T3は、撮像データにおける輝度と比例する。このため、観測角度T2が0°以上10°以下であれば、撮像画像において高輝度領域が存在する。よって、観測角度T2が0°以上10°以下であれば、決定部45は、撮像データに基づいてオブジェクト7の位置を特定できる。
したがって、光の散乱性が高い投写面5aが用いられる場合には、利用者は、図15に例示するように、オブジェクト7と投写部104とを通る第1直線L1と、オブジェクト7と撮像部106とを通る第2直線L2とのなす角度T2が、投写面5aにおけるオブジェクト7の位置に拘らず0°以上10°以下の範囲内となるように、投写部104と撮像部106を配置する。0°以上10°以下の範囲は、所定角度範囲の一例である。
第1直線L1は、オブジェクト7の重心と、投写部104における投写光学系13の主点と、を通る直線である。投写光学系13の主点は、投写光学系13を構成するレンズの主点である。第1直線L1は、オブジェクト7の重心と投写光学系13の主点とを通る直線に限らず、例えば、オブジェクト7の外面のうち投写光学系13に最も近い地点と、投写光学系13の主点と、を通る直線でもよい。
第2直線L2は、オブジェクト7の重心と、撮像部106におけるレンズ等の光学系の主点と、を通る直線である。第2直線L2は、オブジェクト7の重心と撮像部106におけるレンズ等の光学系の主点とを通る直線に限らず、例えば、オブジェクト7の外面のうち撮像部106に最も近い地点と、撮像部106におけるレンズ等の光学系の主点と、を通る直線でもよい。
第1直線L1と第2直線L2とのなす角度T2は、観測角度T2を意味する。観測角度T2は、プロジェクター1と投写面5aとの間の距離が短いほど大きくなる。このため、利用者は、プロジェクター1と投写面5aとの間の距離を調節することによって観測角度T2を0°以上10°以下の範囲内に設定する。
また、観測角度T2は、投写部104と撮像部106との間の距離が長いほど大きくなる。このため、投写部104と撮像部106との間の距離を調節できる場合、例えば、撮像部106がプロジェクター1とは別の構成である場合、利用者は、投写部104と撮像部106との間の距離を調節することによって観測角度T2を0°以上10°以下の範囲内に設定する。なお、0°以上10°以下の範囲は、オブジェクト7による光の反射特性と、投写面5aにおける光の散乱性の程度と、に応じて適宜変更可能である。
投写部104と撮像部106が上述のように配置されると、オブジェクト7が、光の散乱性が高い投写面5a内のいずれの位置に配置されても、決定部45は、投写面5a上のオブジェクト7を特定できる。
A7.プロジェクター1の動作
次に、上述のように配置されたプロジェクター1の動作を説明する。図16は、プロジェクター1の動作を説明するためのフローチャートである。
利用者は、投写面5aに投写領域8eを設定するために、オブジェクト7を投写面5aに配置する。例えば、利用者は、投写面5aの全面を投写領域8eとして設定する場合、投写面5aの四隅にオブジェクト7を1つずつ配置する。
続いて、利用者は、操作受取部101を操作することによってプロジェクター1の電源をオン状態にする。プロジェクター1の電源がオン状態になると、ステップS1において投写制御部41は、光源駆動部105を制御することによって光源11を点灯させる。
続いて、利用者は、操作受取部101を操作して、プロジェクター1の向き、プロジェクター1の位置、および、オブジェクト7の位置の少なくとも1つを手動で調整する旨の調整開始指示を入力する。
ステップS2において操作受取部101が調整開始指示を受け取ると、投写制御部41は、記憶部107からガイド画像データを読み取る。続いて、投写制御部41は、ガイド画像データを画像合成部102aに提供する。続いて、投写制御部41は、歪補正部102bにおける台形歪補正の補正量をゼロにする。画像合成部102aにガイド画像データを提供する処理と、台形歪補正の補正量をゼロにする処理との順序は、逆でもよい。ステップS2において操作受取部101が特定時間内に調整開始指示を受け取らない場合、処理は、ステップS1に戻ってもよいし、ステップS2の先頭に戻ってもよいし、終了してもよい。
続いて、画像処理部102は、ガイド画像データに基づく画像信号を生成する。続いて、画像処理部102は、画像信号をライトバルブ駆動部103に提供する。ライトバルブ駆動部103は、画像信号に基づいて駆動電圧を生成する。続いて、ステップS3において、投写部104は、駆動電圧に応じて、ガイド画像E1を投写面5aに投写する。
利用者は、ガイド画像E1に促されて、例えば、第1メッセージM1および第2メッセージM2に促されて、プロジェクター1の向き、プロジェクター1の位置またはオブジェクト7の位置を手動で調整する。例えば、利用者は、第1オブジェクト7aが領域Ka1に位置し、第2オブジェクト7bが領域Kb1に位置し、第3オブジェクト7cが領域Kc1に位置し、第4オブジェクト7dが領域Kd1に位置し、第2ガイド領域F12が投写面5aに位置するように、プロジェクター1の向き、プロジェクター1の位置またはオブジェクト7の位置を手動で調整する。
利用者は、ガイド画像E1に従う手動調整を終了すると、操作受取部101を操作することによって、投写画像の形状の自動調整を開始する旨の実行開始指示を入力する。
ステップS4において操作受取部101が実行開始指示を受け取ると、投写制御部41は、記憶部107から投写位置検出用画像データを読み取る。続いて、投写制御部41は、投写位置検出用画像データを画像合成部102aに提供する。画像処理部102は、投写位置検出用画像データに基づく画像信号を生成する。続いて、画像処理部102は、画像信号をライトバルブ駆動部103に提供する。ライトバルブ駆動部103は、画像信号に基づいて駆動電圧を生成する。なお、ステップS4において操作受取部101が既定時間内に実行開始指示を受け取らない場合、処理は、ステップS1に戻ってもよいし、ステップS4の先頭に戻ってもよいし、終了してもよい。
続いて、ステップS5において、投写部104は、投写位置検出用画像データに基づく駆動電圧に応じて、投写位置検出用画像E2を投写面5aに投写する。
続いて、ステップS6において、撮像制御部42は、投写位置検出用画像E2が投写される投写面5aを撮像部106に撮像させる。撮像部106は、投写面5aを撮像することによって撮像データを生成する。
ステップS6では、撮像制御部42は、例えば、撮像データに示されるドットF2a~F2dの最大輝度が所定の輝度範囲内に収まるように撮像部106の露出を調整した後、撮像部106に投写面5aを撮像させる。
続いて、ステップS7において、投写位置検出部43は、撮像データが示す撮像画像におけるドットF2a~F2dの各々の位置を検出する処理を実行する。
ステップS7では、投写位置検出部43は、まず、撮像画像における最低輝度値を特定する。続いて、投写位置検出部43は、最低輝度値にドット判定輝度値を加算することによってドット判定閾値を算出する。ドット判定輝度値は、ドット判定のために使用される輝度値である。続いて、投写位置検出部43は、撮像画像において、ドット判定閾値よりも高い輝度を示す高輝度部分を特定する。続いて、投写位置検出部43は、高輝度部分のうち、第1規定サイズ以上第2規定サイズ以下のサイズ範囲内のサイズを有する該当サイズ高輝度部分を、ドットF2a~F2dとして検出する。なお、第2規定サイズは第1規定サイズよりも大きい。以下、該当サイズ高輝度部分を「ドット部」と称する。
ステップS7では、投写位置検出部43は、さらに、ドット部の各々の重心位置をドットF2a~F2dの位置として検出する。
投写位置検出部43は、ドット部の重心位置を、ドット部における輝度分布を用いることによって検出してもよい。例えば、投写位置検出部43は、ドット部を構成する各画素に対して当該画素の輝度に基づく重み付けを行い、重み付けされたドット部における重心位置を検出する。
投写位置検出部43は、全面が黒色の画像を投写部104が投写する状況においてドット撮像データ生成時の露出値に設定された撮像部106が生成する撮像データと、ドット撮像データと、の差分を用いて、ドットF2a~F2dの各々の位置を検出してもよい。この場合、環境光の影響がドットF2a~F2dの検出に及ぶことを抑制可能になる。
続いて、ステップS8においてドットF2a~F2dのいずれかが検出されない場合、ステップS9において、投写制御部41は投写画像の明るさを、現状の明るさよりも暗くする。
ステップS8においてドットF2a~F2dのいずれかが検出されない状況として、例えば、プロジェクター1の姿勢がプロジェクター1の自重等によって変化したために、ドットF2a~F2dのいずれかが投写面5aから外れる状況が想定される。この状況では、ドットF2a~F2dを明るくしてもドットF2a~F2dのすべてを検出することは困難である。
よって、ドットF2a~F2dが検出されないと判定された際の投写画像の明るさを100%とする場合、ステップS9において投写制御部41は、投写画像の明るさを100%未満の明るさにする。例えば、ステップS9では、投写制御部41は、投写画像の明るさを30%の明るさにする。100%未満の明るさは、30%の明るさに限らない。例えば、100%未満の明るさは0%の明るさでもよい。0%の明るさは投写画像の投写を停止することを意味する。投写制御部41は、投写面5aに対してずれた状態で投写される投写画像を暗くすることで、当該投写画像を目立ち難くできる。ステップS9が終了すると、処理はステップS1に戻る。
一方、ステップS8においてドットF2a~F2dが検出される場合、ステップS10において、座標調整部44は、ドットF2a~F2dを用いることによって、カメラ座標系を液晶パネル座標系に変換する射影変換行列を算出する。
ステップS10では、座標調整部44は、まず、投写位置検出用画像データに基づいて、ドットF2a~F2dの各々の液晶パネル座標系における重心座標を特定する。続いて、座標調整部44は、ドットF2a~F2dの各々の液晶パネル座標系における重心座標と、ドットF2a~F2dの各々のカメラ座標系における重心座標と、の位置関係に基づいて、射影変換行列を算出する。続いて、座標調整部44は、射影変換行列を記憶部107に記憶する。
続いて、投写制御部41は、記憶部107からオブジェクト検出用画像データを読み取る。続いて、投写制御部41は、オブジェクト検出用画像データを画像合成部102aに提供する。画像処理部102は、オブジェクト検出用画像データに基づく画像信号を生成する。続いて、画像処理部102は、画像信号をライトバルブ駆動部103に提供する。ライトバルブ駆動部103は、画像信号に基づいて駆動電圧を生成する。
続いて、ステップS11において、投写部104は、オブジェクト検出用画像データに基づく駆動電圧に応じて、オブジェクト検出用画像E3を投写面5aに投写する。
続いて、ステップS12において、撮像制御部42は、オブジェクト検出用画像E3が投写される投写面5aを撮像部106に撮像させる。撮像部106は、当該投写面5aを撮像することによって撮像データを生成する。なお、ステップS12では、撮像制御部42は、投写位置検出用パターンの撮像時と同様に、オブジェクト検出用画像E3のパターンF3a~F3dの輝度が所定の輝度範囲に収まるように撮像部106の露出を調整した後に、撮像部106に投写面5aを撮像させる。
投写部104と撮像部106は、上述のように配置されている。このため、オブジェクト検出用パターンF3が、投写面5aのいかなる領域を照射しても、決定部45は、当該領域に位置するオブジェクト7を検出できる。
撮像部106が、オブジェクト検出用画像E3が投写される投写面5aを撮像することによって撮像データを生成すると、ステップS13において決定部45は、撮像データに基づいて、オブジェクト7を検出する処理を実行する。
ステップS13では、決定部45は、まず、撮像画像において高輝度領域を特定する。続いて、決定部45は、撮像画像において高輝度領域によって囲まれる領域が存在する場合、高輝度領域によって囲まれる領域に高輝度領域を加算することによって特定される領域をオブジェクト領域として決定する。続いて、決定部45は、オブジェクト領域ごとに、オブジェクト領域の重心位置をオブジェクト7の重心位置として検出する。
オブジェクト7は、重心位置の検出精度が高くなる形状および反射特性を有することが望ましい。例えば、オブジェクト7は、平面視で円形であって、重心位置に近いほど反射率が高い反射特性を有することが望ましい。オブジェクト7の形状は円形に限らず、球体状でもよい。
決定部45は、上述と同様に全面が黒色の画像を投写部104が投写する状況においてオブジェクト7の撮像データの生成時の露出値に設定されている撮像部106によって生成される撮像データと、オブジェクト7の撮像データと、の差分を用いて、オブジェクト7の位置を検出してもよい。この場合、環境光の影響が、オブジェクト7の検出に及ぶことを抑制可能になる。
オブジェクト7の位置は、オブジェクト7の重心位置に限らない。例えば、オブジェクト7が多角形、例えば、四角形またはL字形の形体である場合、オブジェクト7の位置として、オブジェクト7の頂点、オブジェクト7のエッジまたはオブジェクト7のコーナーが用いられてもよい。オブジェクト7が厚みのある立体形状である場合には、決定部45は、その厚み分のオフセット量を加味して、オブジェクト7の位置を求めてもよい。
続いて、ステップS14において、オブジェクト7、さらに言えば、オブジェクト7の重心位置が検出されない場合、ステップS9が実行される。
一方、ステップS14において、オブジェクト7、さらに言えば、オブジェクト7の重心位置が検出される場合、ステップS15において決定部45は、歪補正部102bにおける台形歪補正の補正量として、液晶パネル座標系における投写範囲の位置を示す位置情報を算出する。
ここで、液晶パネル座標系における投写範囲は、液晶ライトバルブ12の画素領域12aのうち、投写領域8eの全領域または投写領域8eの一部の領域に投写される画像が生成される範囲である。以下、画素領域12aのうち、投写領域8eの全領域に投写される画像が生成される領域を「特定領域」と称する。
ステップS15では、決定部45は、ステップS10で生成される射影変換行列を用いて、カメラ座標系が採用される撮像画像上でのオブジェクト7の位置を、液晶パネル座標系の座標位置に変換する。続いて、決定部45は、例えば、液晶ライトバルブ12上での4つのオブジェクト7の位置を頂点とする四角形の領域、つまり特定領域を、投写範囲として決定する。
なお、決定部45は、生成画像の外縁がオブジェクト領域に重ならずに特定領域の外縁よりも内側に位置するように、投写範囲を算出してもよい。
例えば、決定部45は、まず、液晶パネル座標系での画素領域12aの四隅の位置を、液晶パネル座標系での特定領域の四隅の位置に変換する台形歪補正用の射影変換行列を生成する。続いて、決定部45は、液晶パネル座標系での画素領域12aの四隅の位置の各々について、当該隅の位置から画素領域12aの中心位置に向けて所定のオフセット量だけ離れている補正位置を算出する。続いて、決定部45は、台形歪補正用の射影変換行列を用いて、画素領域12aの四隅の位置の各々の補正位置を、特定領域に内包される投写範囲の四隅の位置に変換する。
なお、特定領域に内包される投写範囲の算出手法は、上述の手法に限らず適宜変更可能である。例えば、特定領域に内包される投写範囲を設定するために特定領域の倍率を縮小する縮小操作が、OSD(On Screen Display)メニューを用いて実行可能でもよいし、当該縮小操作がリモコンで行われてもよい。続いて、決定部45は、当該投写範囲の位置情報を歪補正部102bに設定する。
続いて、ステップS16において、歪補正部102bは、投写範囲の位置情報が設定されると、当該位置情報に基づいて、画像合成部102aの出力に対して台形歪補正を実行する。
ステップS16の実行の後に、上述のようにプロジェクター1の姿勢がプロジェクター1の自重等によって変化する場合が考えられる。この場合、台形歪補正後の投写画像が投写領域8eから外れてしまう。そこで、ステップS17において、ステップS16が完了してから所定時間が経過すると、処理がステップS5に戻る。
ステップS17において、ステップS16が完了してから所定時間が経過していない状況では、ステップS18において操作受取部101が終了操作を受け取っていない場合には、処理がステップS17に戻り、ステップS18において操作受取部101が終了操作を受け取っている場合には、処理が終了する。
A8.台形歪補正後の投写画像
図17は、ステップS16において台形歪補正がなされた後に投写される、台形歪補正後投写画像Pの一例を示す図である。台形歪補正後投写画像Pは、表示画像E4の一例である。図17では、台形歪補正後投写画像Pの外縁が投写領域8eの外縁と一致するように台形歪補正が行われている。
図18に例示されるように、台形歪補正後投写画像P全体が投写領域8eに収まり、かつ、投写領域8eのうち台形歪補正後投写画像Pが存在しない領域が存在するように、台形歪補正が実行されてもよい。
図19に例示されるように、画像データに基づいた投写画像のアスペクト比を維持しつつ当該投写画像を投写領域8eに収める台形歪補正が実行されてもよい。この場合、台形歪補正後投写画像Pの縦横比の乱れを抑制することが可能になる。
図18または図19に例示されるような台形歪補正が実行される場合、投写領域8eのうち台形歪補正後投写画像Pが存在しない領域は、例えば黒色で表示される。
投写領域8eに対する台形歪補正後投写画像Pの配置についての設定は、利用者がメニュー操作等によって選択できるようにすることが望ましい。
A9.まとめ
上述の開示に係るプロジェクションシステム1000、プロジェクター1の制御方法およびプロジェクター1は以下の態様を含む。
オブジェクト7は、投写面5aの領域Kaに位置する再帰性反射体である。投写部104は、オブジェクト検出用画像E3と表示画像E4とを互いに異なるタイミングで投写する。撮像部106は、投写部104が投写面5aにオブジェクト検出用画像E3を投写する状況において投写面5aを撮像することによって撮像データを生成する。決定部45は、撮像データに基づいてオブジェクト7の位置を特定し、オブジェクト7の位置に基づいて、表示画像が投写される投写領域8eを決定する。撮像データが示すオブジェクト7の輝度を、撮像データが示す投写面5aの輝度で除算することによって得られる値が、1よりも大きい値である閾値以上になるように、投写部104と撮像部106が配置されている。
この態様によれば、オブジェクト7が投写面5aのいずれの位置に配置されても、撮像データにおいて、オブジェクト7の輝度は投写面5aの輝度よりも高くなる。このため、決定部45は、この輝度の違いに基づいて、オブジェクト7の位置を特定できる。したがって、オブジェクト7を用いた投写領域8eの設定が可能になる。
オブジェクト7と投写部104とを通る第1直線L1と、オブジェクト7と撮像部106とを通る第2直線L2とのなす角度である観測角度T2が、所定角度範囲内、例えば、0°以上10°以下の範囲内となるように、投写部104と撮像部106が配置されている。
この態様によれば、オブジェクト7が投写面5aのいずれの位置に配置されても、決定部45は、撮像データに基づいてオブジェクト7の位置を特定できる。例えば、光の散乱性が高い投写面5aが用いられる場合には観測角度T2が0°以上10°以下であれば、オブジェクト7が投写面5aのいずれの位置に配置されても、決定部45は、撮像データに基づいてオブジェクト7の位置を特定可能である。
投写部104は、オブジェクト検出用画像E3を投写する前に、領域Kaを示すガイド画像E1を投写する。この態様によれば、利用者は、オブジェクト7を領域Kaに容易に配置できる。したがって、撮像データがオブジェクト7を示す確率が向上する。よって、決定部45は、撮像データに基づいてオブジェクト7の位置を特定できる。
撮像データが示す領域Ka内のオブジェクト7の輝度を、撮像データが示す投写面5aの輝度で除算することによって得られる値が閾値よりも大きくなるように、領域Kaが設定されている。このため、オブジェクト7が領域Kaのいずれの位置に配置されても、決定部45は、撮像データに基づいてオブジェクト7の位置を特定できる。したがって、オブジェクト7を用いた投写領域8eの設定が可能になる。
B.変形例
上述の実施形態について、例えば、次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様の中から任意に選択された一または複数の変形を適宜組み合わせることも可能である。
B1.第1変形例
第1実施形態では、光の散乱性が高い投写面5aが用いられる。しかしながら、投写面5aとして、鏡面反射性が強い投写面が用いられてもよい。図20~図23は、オブジェクト7における光の反射特性U1と、鏡面反射性が強い投写面5aにおける光の反射特性U3と、を示す図である。鏡面反射性が強い投写面5aは、例えば、ホワイトボードである。
図20は、光の入射角度T1が0°である場合のオブジェクト7における光の反射特性U1aと、光の入射角度T1が0°である場合の投写面5aにおける光の反射特性U3aとを示す。
図21は、光の入射角度T1が20°である場合のオブジェクト7における光の反射特性U1bと、光の入射角度T1が20°である場合の投写面5aにおける光の反射特性U3bとを示す。
図22は、光の入射角度T1が40°である場合のオブジェクト7における光の反射特性U1cと、光の入射角度T1が20°である場合の投写面5aにおける光の反射特性U3cとを示す。
図23は、光の入射角度T1が60°である場合のオブジェクト7における光の反射特性U1dと、光の入射角度T1が20°である場合の投写面5aにおける光の反射特性U3dとを示す。
図20~図23において、横軸は観測角度T2を表し、縦軸は反射強度T3を表す。図20~図23の縦軸のスケールは、図10~図13の縦軸のスケールと異なる。ここで、鏡面反射性が強いとは、入射角度T1が反射角度と等しいまたは略等しいことをいう。
図20に示すように、鏡面反射性が強い投写面5aが用いられると、入射角度T1と観測角度T2との両方が0°である場合、投写面5aの反射強度T3が高くなり、投写面5aの反射強度T3とオブジェクト7の反射強度T3との差が小さくなる。このため、撮像データにおいて、オブジェクト7の輝度と投写面5aの輝度との差が小さくなる。したがって、決定部45が撮像データに基づいてオブジェクト7の位置を検出できなくなるおそれがある。
一方、図20~図23に示すように、鏡面反射性の強い投写面5aが用いられても、観測角度T2が2°以上10°以下である場合には、オブジェクト7の反射強度T3を投写面5aの反射強度T3で除算することによって得られる値が、閾値以上となる。
オブジェクト7の反射強度T3が高いほど、撮像データが示すオブジェクト7の輝度が高くなり、投写面5aの反射強度T3が高いほど、撮像データが示す投写面5aの輝度は高くなる。
このため、観測角度T2が2°以上10°以下である場合には、撮像データが示すオブジェクト7の輝度を撮像データが示す投写面5aの輝度で除算することによって得られる値が閾値以上となる。
そこで、鏡面反射性が強い投写面5aが用いられる場合には、利用者は、オブジェクト7と投写部104とを通る第1直線L1と、オブジェクト7と撮像部106とを通る第2直線L2とのなす角度である観測角度T2が、2°以上10°以下の範囲内となるように、投写部104と撮像部106とを配置する。
例えば、利用者は、プロジェクター1と投写面5aとの距離と、投写面5aに対するプロジェクター1の姿勢と、を調節することによって、観測角度T2を2°以上10°以下の範囲内に設定する。
この態様によれば、鏡面反射性が強い投写面5aが用いられる場合でも、決定部45は、撮像データに基づいて、オブジェクト7の位置を特定できる。
また、観測角度T2は、投写部104と撮像部106との距離が長いほど大きくなる。このため、投写部104と撮像部106との距離を調節できる場合、例えば、撮像部106がプロジェクター1とは別の構成である場合、利用者は、投写部104と撮像部106との距離と、投写面5aに対するプロジェクター1の姿勢と、を調節することによって観測角度T2を2°以上10°以下の範囲内に設定する。
なお、2°以上10°以下の範囲は、オブジェクト7による光の反射特性の程度と、投写面5aにおける鏡面反射性の程度と、に応じて適宜変更可能である。
また、図21~図23に示すように、入射角度T1が20°以上60°以下の範囲内である場合には、鏡面反射性が強い投写面5aでも反射強度T3がほぼ一定となる。
そこで、鏡面反射性が強い投写面5aが用いられる場合には、利用者は、オブジェクト7と投写部104とを通る第1直線L1と、オブジェクト7と撮像部106とを通る第2直線L2とのなす角度である観測角度T2が0°以上10°以下の範囲内となり、かつ、投写面5aの法線nと第1直線L1とのなす角度である入射角度T1が20°以上60°以下の範囲内となるように、投写部104と撮像部106とを配置する。
例えば、利用者は、プロジェクター1と投写面5aとの距離と、投写面5aに対するプロジェクター1の姿勢と、を調節することによって、観測角度T2を0°以上10°以下の範囲内に設定し、かつ、入射角度T1を20°以上60°以下の範囲内に設定する。
この態様によれば、鏡面反射性が強い投写面5aが用いられる場合でも、決定部45は、撮像データに基づいて、オブジェクト7の位置を特定できる。
また、観測角度T2は、投写部104と撮像部106との距離が長いほど大きくなる。このため、投写部104と撮像部106との距離を調節できる場合、例えば、撮像部106がプロジェクター1とは別の構成である場合、利用者は、投写部104と撮像部106との距離と、投写面5aに対するプロジェクター1の姿勢と、を調節することによって観測角度T2を0°以上10°以下の範囲内に設定し、かつ、入射角度T1を20°以上60°以下の範囲内に設定する。
この態様によれば、鏡面反射性が強い投写面5aが用いられる場合でも、決定部45は、撮像データに基づいて、オブジェクト7の位置を特定できる。
なお、0°以上10°以下の範囲と20°以上60°以下の範囲は、オブジェクト7による光の反射特性の程度と、投写面5aにおける鏡面反射性の程度と、に応じて適宜変更可能である。
図24は、撮像部106を内蔵する超短焦点のプロジェクター1を以下の投写光学条件で設置した場合に、撮像データに基づいてオブジェクト7を特定できる領域を示す図である。投写光学条件は、スローレシオ=0.27、オフセット=9.68:-1、アスペクト比=16:9、投写領域=65インチである。オブジェクト7を特定するための条件は、撮像データにおいて、オブジェクト7の輝度が、投写面5aの輝度を1.5倍することによって得られる輝度以上であることである。
図24では、投写部104と撮像部106の距離が13.8cmに設定されている。投写面5aは、オブジェクト7を特定可能な特定可能領域5a1に加えて、オブジェクト7を特定不能な特定不能領域5a2を有する。なお、図24に示す特定不能領域5a2は、観測角度T2が10°よりも大きい領域である。
この場合、利用者は、特定可能領域5a1内に、オブジェクト7を配置すべき領域を設定すればよい。例えば、利用者は、投写面5aの四隅の領域のうち、特定不能領域5a2を含まない領域を、オブジェクト7を配置すべき領域として設定する。
利用者は、プロジェクター1と投写面5aとの距離を増加することによって、特定不能領域5a2を解消してもよい。
また、利用者は、投写部104と撮像部106との距離を減少することによって、特定不能領域5a2を解消してもよい。図25は、投写部104と撮像部106との距離を13.8cmから7.0cmに減少することによって、特定不能領域5a2を解消した例を示す。上記投写光学条件では、投写部104と撮像部106との距離は、7.0cm以下が望ましい。
上述の投写光学条件とは異なる投写光学条件、例えば、スローレシオが0.27よりも大きい条件、または、オフセットが0に近い条件では、投写部104と撮像部106との距離が短くなると、観測角度T2および入射角度T1が0°に近づく。このため、投写面5aが、鏡面反射性の強い投写面である場合、鏡面反射の影響により、オブジェクト7を特定するための条件が満たされない。
この場合、ユーザーは、観測角度T2が2°以上10°以下の範囲内になるように、投写部104と撮像部106との投写面5aとの位置関係を変更するか、または、入射角度T1が20°以上60°以下の範囲内になるように、投写部104と撮像部106との投写面5aとの位置関係を変更する。
B2.第2変形例
第1実施形態および第1変形例において、投写部104は、オブジェクト7ごとに、オブジェクト7の位置の近くに4つドットF2a~F2dを投写し、座標調整部44が、オブジェクト7ごとに、当該オブジェクト7の位置の近くにあるドットF2a~F2dを用いることによって射影変換行列を生成してもよい。この場合、局所的に見ると、撮像部106のレンズの歪みの影響を軽減することが可能になる。この場合も、オブジェクト7の位置の近くに投写されるドットの数は4より多くてもよい。
B3.第3変形例
第1実施形態および第1変形例1~第2変形例において、オブジェクト7として用いられる再帰性反射体は、可視光について再帰性反射特性を有してもよいし、赤外光等の非可視光について再帰性反射特性を有してもよい。オブジェクト7として、可視光について再帰性反射特性を有する再帰性反射体が用いられる場合、オブジェクト検出用パターンF3は可視光を含む光で構成される。オブジェクト7として、非可視光について再帰性反射特性を有する再帰性反射体が用いられる場合、オブジェクト検出用パターンF3は非可視光を含む光で構成される。
B4.第4変形例
第1実施形態および第1変形例1~第3変形例において、4つのオブジェクト7の位置は、投写面5aの四隅に限らない。例えば、4つのオブジェクト7の各々の位置は、投写面5aの隅よりも内側の位置でもよい。
B5.第5変形例
第1実施形態および第1変形例~第4変形例において、オブジェクト7の数は4に限らず1以上であればよい。例えば、図26に示すように、矩形の投写領域8eを囲う形態のオブジェクト7gが用いられる場合、オブジェクト7の数は1でよい。この場合、利用者は、オブジェクト7gの四隅の各々が、ガイド画像E1における第1ガイド領域F11に位置するように、ガイド画像E1の位置とオブジェクト7gの位置とのいずれかまたは両方を調整する。この態様では、1つのオブジェクト7によって投写領域8eを設定できるので、4つのオブジェクト7を用いて投写領域8eを設定する場合に比べて投写領域8eの設定が容易になる。
また、図27に示すように、投写領域8eの右辺を定める直線状のオブジェクト7hと、投写領域8eの左辺を定める直線状のオブジェクト7Iが用いられる場合、オブジェクト7の数は2でよい。この場合、利用者は、オブジェクト7hの一端7h1が右上領域F1aに位置し、オブジェクト7hの他端7h2が右下領域F1bに位置し、オブジェクト7Iの一端7I1が左下領域F1cに位置し、オブジェクト7Iの他端7I2が左上領域F1dに位置するように、ガイド画像E1の位置とオブジェクト7hの位置とオブジェクト7Iの位置との少なくともいずれかを調整する。この態様では、2つのオブジェクト7によって投写領域8eを設定できるので、4つのオブジェクト7を用いて投写領域8eを設定する場合に比べて投写領域8eの設定が容易になる。

B6.第6変形例
第1実施形態および第1変形例~第5変形例において、ガイド画像E1において、第1メッセージM1と第2メッセージM2との全部または一部が省略されてもよい。また、ガイド画像E1において、第2ガイド領域F12が第2メッセージM2と共に省略されてもよい。
B7.第7変形例
第1実施形態および第1変形例~第6変形例において、第1ガイド領域F11の範囲は、歪補正部102bが台形歪補正を実行することによって投写画像の四隅が移動可能な移動可能範囲でもよいし、移動可能範囲に含まれる範囲でもよい。
B8.第8変形例
第1実施形態および第1変形例~第7変形例において、投写位置検出用パターンF2が赤外光等の非可視光で行われる場合、ガイド画像E1において、第2ガイド領域F12と第2メッセージM2は省略される。投写位置検出用パターンF2が赤外光等の非可視光で行われる場合、利用者に投写位置検出用パターンF2が認識されないので、利用者に気づかれずにステップS5を実行することが可能になる。オブジェクト検出用パターンF3が赤外光等の非可視光で行われる場合、利用者にオブジェクト検出用パターンF3が認識されないので、利用者に気づかれずにステップS11を実行することが可能になる。
B9.第9変形例
第1実施形態および第1変形例~第8変形例において、投写面5aとして、エレベーターのドアのように移動可能な面が用いられてもよい。この場合、例えばオブジェクト7が位置するエレベーターのドアが開くと、投写画像を暗くしたり、投写画像の投写を停止したりすることが可能になる。
B10.第10変形例
第1実施形態および第1変形例~第9変形例において、オブジェクト7は、磁力または粘着部材によって、投写面5aに固定されてもよい。なお、オブジェクト7を投写面5aに固定する手法は適宜変更可能である。
B11.第11変形例
第1実施形態および第1変形例~第10変形例において、記憶部107が画像データを記憶している場合には、画像合成部102aは、受信画像データの代わりに、記憶部107が記憶している画像データを用いてもよい。
B12.第12変形例
第1実施形態および第1変形例~第11変形例において、投写部104では、光変調装置として液晶ライトバルブが用いられた。しかしながら、光変調装置は液晶ライトバルブに限らない。例えば、光変調装置は、3枚の反射型の液晶パネルを用いた構成でもよい。光変調装置は、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式、3枚のデジタルミラーデバイスを用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせた方式等の構成でもよい。光変調装置が、1枚のみの液晶パネルまたは1枚のみのデジタルミラーデバイスである場合、色分離光学系と色合成光学系とに相当する部材は不要である。また、液晶パネルおよびデジタルミラーデバイス以外にも、光源が発する光を変調可能な構成は、光変調装置として採用できる。
B13.第13変形例
第1実施形態および第1変形例~第12変形例において、ステップS9は、省略されてもよい。
1…プロジェクター、7…オブジェクト、8e…投写領域、41…投写制御部、42…撮像制御部、43…投写位置検出部、44…座標調整部、45…決定部、101…操作受取部、102…画像処理部、102a…画像合成部、102b…歪補正部、103…ライトバルブ駆動部、104…投写部、105…光源駆動部、106…撮像部、107…記憶部、108…制御部、1000…プロジェクションシステム。

Claims (11)

  1. 投写面の第1領域内に位置する再帰性反射体と、
    第1画像と、第2画像と、を互いに異なるタイミングで投写する投写装置と、
    前記投写装置が前記第1領域を含む第1投写領域に前記第1画像を投写する状況において前記第1投写領域を撮像することによって撮像データを生成する撮像装置と、
    前記撮像データに基づいて前記再帰性反射体の位置を特定し、前記再帰性反射体の位置に基づいて、前記第2画像が投写される第2投写領域を決定する制御装置と、を含み、
    前記投写装置と前記撮像装置は、前記撮像データが示す前記再帰性反射体と周辺とのコントラスト比が所定値以上になるように配置されている、
    プロジェクションシステム。
  2. 前記撮像データが示す前記再帰性反射体の輝度を、前記撮像データが示す前記投写面の輝度で除算することによって得られる値が、1よりも大きい値である閾値以上になるように、前記投写装置と前記撮像装置が配置されている、
    請求項1に記載のプロジェクションシステム。
  3. 前記再帰性反射体と前記投写装置とを通る第1直線と、前記再帰性反射体と前記撮像装置とを通る第2直線と、のなす角度が所定角度範囲内となるように、前記投写装置と前記撮像装置が配置されている、
    請求項1または2に記載のプロジェクションシステム。
  4. 前記所定角度範囲は、0°以上10°以下の範囲である、
    請求項3に記載のプロジェクションシステム。
  5. 前記第1領域は平面であり、
    前記第1領域の法線と前記第1直線とのなす角度が20°以上60°以下の範囲内となるように、前記投写装置が配置されている、
    請求項4に記載のプロジェクションシステム。
  6. 前記所定角度範囲は、2°以上10°以下の範囲である、
    請求項3に記載のプロジェクションシステム。
  7. 前記投写装置は、前記第1画像を投写する前に、前記第1領域を示すガイド画像を投写する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のプロジェクションシステム。
  8. 画像を投写する投写部と、撮像を実行する撮像部と、を含むプロジェクターの制御方法であって、
    投写面のうち再帰性反射体を配置すべき第1領域を示すガイド画像を前記投写部から投写し、
    前記再帰性反射体が配置された前記第1領域を含む第1投写領域に第1画像を前記投写部から投写し、
    前記投写部が前記第1投写領域に前記第1画像を投写する状況において前記撮像部で前記第1投写領域を撮像することによって撮像データを生成し、
    前記撮像データに基づいて前記再帰性反射体の位置を特定し、前記再帰性反射体の位置に基づいて、前記投写部が第2画像を投写する第2投写領域を決定すること、を含み、
    前記撮像データが示す前記再帰性反射体と周辺とのコントラスト比が所定値以上になるように、前記第1領域が設定されている、
    プロジェクターの制御方法。
  9. 前記撮像データが示す前記再帰性反射体の輝度を、前記撮像データが示す前記投写面の輝度で除算することによって得られる値が、1よりも大きい値である閾値以上になるように、前記第1領域が設定されている、
    請求項8に記載のプロジェクターの制御方法。
  10. 投写面のうち再帰性反射体を配置すべき第1領域を示すガイド画像を投写し、前記ガイド画像の投写後に、前記再帰性反射体が配置された前記第1領域を含む第1投写領域に第1画像を投写する投写部と、
    前記投写部が前記第1投写領域に前記第1画像を投写する状況において前記第1投写領域を撮像することによって撮像データを生成する撮像部と、
    前記撮像データに基づいて前記再帰性反射体の位置を特定し、前記再帰性反射体の位置に基づいて、前記投写部が第2画像を投射する第2投写領域を決定する決定部と、を含み、
    前記撮像データが示す前記再帰性反射体と周辺とのコントラスト比が所定値以上になるように、前記第1領域が設定されている、
    プロジェクター。
  11. 前記撮像データが示す前記再帰性反射体の輝度を、前記撮像データが示す前記投写面の輝度で除算することによって得られる値が、1よりも大きい値である閾値以上になるように、前記第1領域が設定されている、
    請求項10に記載のプロジェクター。
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