JP7035963B2 - 搬送装置と工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送装置と工作機械に関する。
工作機械は、加工中に潤滑油と切り屑等が周囲に飛散しない様に、工作機械全体を覆うカバーを備える。カバーは壁部に被削材取り出し用の開口部と、該開口部を開閉する扉を備える。特許文献1に記載の被削材交換用のロボットは、扉の開閉方向に沿って移動可能に設ける。ロボットは、連結機構を備える。連結機構は、扉に設けたドグをセンサで検出した時に扉と連結する。ロボットと扉が連結すると、ロボットの移動で扉は開閉する。ロボットは、複数のアームを備えた多関節のアーム装置である。アーム装置は、アーム先端の把持部で被削材を掴み、ロボットの移動で扉を開いた状態で、被削材を外部からカバー内の工作台上に搬送し、或は加工済みの被削材をカバー外へ搬送する。
特許第3249553号公報
扉が十分に開いていない場合、アーム装置のアーム動作によって、アーム装置が扉と衝突する可能性があった。
本発明の目的は、扉の開閉状態に応じて、アーム装置が扉と衝突するのを防止できる搬送装置と工作機械を提供することである。
請求項1の搬送装置は、工作機械を取り囲むカバーの壁部に設けた開口部を開閉する扉の移動方向に対して平行に設けられた走行軸と、前記走行軸に沿って移動する移動部と、前記移動部に設け、前記扉の前記移動方向に直交する方向に平行な所定方向に伸縮可能で、且つ先端部に被削材を把持可能な把持部を備え、前記カバー側に伸ばしたときに前記開口部を介して前記カバー内に進入可能なアーム装置と、前記移動部と前記アーム装置の動作を制御する動作制御部とを備え、前記動作制御部が前記移動部と前記アーム装置を制御して前記把持部が把持した前記被削材を搬送する搬送装置において、前記扉の位置である扉位置を検出する扉位置検出部と、前記移動部の位置である移動位置を検出する移動位置検出部と、前記アーム装置の前記所定方向における伸縮位置を検出するアーム位置検出部と、前記扉位置検出部が検出した前記扉位置と、前記移動位置検出部が検出した前記移動位置と、前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置とに基づき、前記アーム装置を前記カバー側、若しくは前記カバー側とは反対側に伸ばし、前記移動部を前記走行軸に沿って移動した場合、前記アーム装置が前記壁部及び前記扉の何れにも接触しない動作可能範囲を設定する動作可能範囲設定部と、前記把持部を目標位置に移動する移動指令を受け付ける受付部と、前記受付部が前記移動指令を受け付けた場合、前記目標位置は前記動作可能範囲設定部が設定した前記動作可能範囲内か否か判断する判断部とを備え、前記動作制御部は、前記判断部が前記目標位置は前記動作可能範囲内と判断した場合、前記移動部及び前記アーム装置の動作を制御し、前記移動指令を実行する実行部と、前記判断部が前記目標位置は前記動作可能範囲外と判断した場合、前記移動指令の実行を制限する実行制限部とを備え、前記動作可能範囲設定部は前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が、前記開口部を閉塞する閉塞位置である場合、前記移動部の前記走行軸の全領域を走行可能な全領域走行ストロークと、前記アーム装置の前記反対側における伸縮ストロークである外側伸縮ストロークとに基づき、第一動作可能範囲を設定する第一範囲設定部と、前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が、前記開口部を開放する開放位置で、且つ前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置が前記反対側である場合、前記開口部の開口範囲に対応する前記移動部の前記走行軸における走行ストロークと、前記アーム装置の前記カバー側における伸縮ストロークである内側伸縮ストロークと、前記全領域走行ストロークと、前記外側伸縮ストロークとに基づき、第二動作可能範囲する第二範囲設定部と、前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が、前記開口部を開放する開放位置で、且つ前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置が前記カバー側である場合、前記走行ストロークと、前記アーム装置の前記所定方向における伸縮ストロークとに基づき、第三動作可能範囲を設定する第三範囲設定部とを備えたことを特徴とする。搬送装置は、扉位置、移動位置、アーム装置の伸縮位置に基づき、アーム装置の把持部の動作可能範囲を変更する。搬送装置は、移動指令の目標位置が動作可能範囲外の場合、移動指令の実行を制限する。故に搬送装置は、アーム装置が扉と壁に衝突するのを防止できる。例えば扉が十分に開放していないにも関わらず、把持部をカバー側に移動する移動指令を受け付けた場合、搬送装置は移動指令の実行を制限するので、アーム装置が扉に衝突するのを防止できる。
送装置は、扉位置、移動位置、アーム装置の伸縮位置に応じて、第一動作可能範囲、第二動作可能範囲、第三動作可能範囲の何れかを設定する。故に搬送装置は、アーム装置が扉と壁に衝突するのを効果的に防止できる。
請求項の搬送装置は、工作機械を取り囲むカバーの壁部に設けた開口部を開閉する扉の移動方向に対して平行に設けられた走行軸と、前記走行軸に沿って移動する移動部と、前記移動部に設け、前記扉の前記移動方向に直交する方向に平行な所定方向に伸縮可能で、且つ先端部に被削材を把持可能な把持部を備え、前記カバー側に伸ばしたときに前記開口部を介して前記カバー内に進入可能なアーム装置と、前記アーム装置と前記扉を連結する連結機構と、前記移動部、前記アーム装置、前記連結機構の動作を制御する動作制御部とを備え、前記動作制御部が前記移動部と、前記アーム装置と、前記連結機構を制御し、前記把持部が把持した前記被削材を搬送する搬送装置において、前記扉の位置である扉位置を検出する扉位置検出部と、前記アーム装置の前記所定方向における伸縮位置を検出するアーム位置検出部と、前記扉位置検出部が検出した前記扉位置と、前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置とに基づき、前記アーム装置を前記カバー側、若しくは前記カバーとは反対側に伸ばし、前記移動部を前記走行軸に沿って移動した場合、前記アーム装置が前記壁部及び前記扉の何れにも接触しない動作可能範囲を設定する動作可能範囲設定部と、前記把持部を目標位置に移動する移動指令を受け付ける受付部と、前記受付部が前記移動指令を受け付けた場合、前記目標位置は前記動作可能範囲設定部が設定した前記動作可能範囲内か否か判断する判断部とを備え、前記動作制御部は、前記判断部が前記目標位置は前記動作可能範囲内と判断した場合、前記移動部及び前記アーム装置の動作を制御し、前記移動指令を実行する実行部と、前記判断部が前記目標位置は前記動作可能範囲外と判断した場合、前記移動指令の実行を制限する実行制限部とを備え、前記動作可能範囲設定部は、前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が前記開口部を閉塞する閉塞位置である場合、前記移動部の前記走行軸の全領域を走行可能な全領域走行ストロークと、前記アーム装置の前記反対側における伸縮ストロークである外側伸縮ストロークとに基づき、第一動作可能範囲を設定する第一範囲設定部と、前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が前記開口部を開放する開放位置で、且つ前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置が前記反対側である場合、前記連結機構で前記扉と連結した前記移動部の前記開口部の開口範囲に対応する前記走行軸における走行ストロークと、前記アーム装置の前記カバー側における伸縮ストロークである内側伸縮ストロークと、前記全領域走行ストロークと、前記外側伸縮ストロークとに基づき、第二動作可能範囲する第二範囲設定部と、前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が、前記開口部を開放する開放位置で、且つ前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置が前記カバー側である場合、前記走行ストロークと、前記アーム装置の前記所定方向における伸縮ストロークとに基づき、第三動作可能範囲を設定する第三範囲設定部とを備えたことを特徴とする。搬送装置は、扉位置とアーム装置の伸縮位置に基づき、アーム装置の把持部の動作可能範囲を変更する。搬送装置は、移動指令の目標位置が動作可能範囲外の場合、移動指令の実行を制限する。故に搬送装置は、アーム装置が扉と壁に衝突するのを防止できる。例えば扉が十分に開放していないにも関わらず、把持部をカバー側に移動する移動指令を受け付けた場合、搬送装置は移動指令の実行を制限するので、アーム装置が扉に衝突するのを防止できる。
送装置は、扉位置とアーム装置の伸縮位置に応じて、第一動作可能範囲、第二動作可能範囲、第三動作可能範囲の何れかを設定する。故に搬送装置は、アーム装置が扉と壁に衝突するのを効果的に防止できる。
請求項の搬送装置は、前記アーム装置と前記扉の連結を検出する連結検出部と、前記アーム装置の移動位置を検出する移動位置検出部とを備え、前記扉位置検出部は、前記連結検出部が前記連結を検出した状態で、前記移動位置検出部が検出した前記移動位置に基づき、前記扉位置を検出するとよい。搬送装置は、扉と連結したアーム装置の移動位置を検出することで扉位置が分かるので、扉位置と移動位置を別個に検出する必要が無い。
請求項の搬送装置の前記動作可能範囲設定部は、前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置が、前記扉と前記アーム装置の間に設定する基準位置よりも前記カバー側である場合、前記伸縮位置は前記カバー側と判断するアーム位置判断部を備えるとよい。アーム装置の伸縮位置が基準位置よりもカバー側である場合、伸縮位置はカバー側と判断する。故に搬送装置は、仮に扉が開放した状態で、アーム装置がカバー内に進入していなくても、伸縮位置がカバー側である場合は、第三動作可能範囲を設定する。故に搬送装置は、アーム装置が扉に衝突するのを効果的に防止できる。
請求項の搬送装置の前記アーム装置は、長尺状である複数のアーム部と、前記複数のアーム部を屈曲可能に連結する少なくとも一つの関節部とを備え、前記アーム位置検出部は、前記関節部の位置と、前記把持部の位置を検出し、前記アーム位置判断部は、前記アーム位置検出部が検出した前記関節部の位置と前記把持部の位置のうち少なくとも何れかが前記基準位置よりも前記カバー側である場合は、前記伸縮位置は前記カバー側と判断するとよい。搬送装置は、アーム装置の少なくとも一部が基準位置よりもカバー側に位置した場合でも、伸縮位置はカバー側と判断するので、アーム装置が扉に衝突するのを効果的に防止できる。
請求項の搬送装置は、前記アーム部の長尺方向の長さであるアーム長を受け付けるアーム長受付部を備え、前記動作可能範囲設定部は、前記アーム長受付部が受け付けた前記アーム長に基づき、前記外側伸縮ストローク、前記内側伸縮ストローク、前記伸縮ストロークを算出する算出部を備えるとよい。故に搬送装置は、アーム装置を交換したことで、アーム長が変更した場合でも、交換後のアーム長から外側伸縮ストローク、内側伸縮ストローク、伸縮ストロークを算出できる。
請求項の工作機械は、工作機械を取り囲むカバーと、前記カバーの壁部に設けた開口部を開閉可能で、且つ被削材を搬送可能な請求項1からの何れかに記載の搬送装置と
を備えたことを特徴とする。工作機械は請求項1からの何れかに記載の搬送装置を備えるので、請求項1からの何れかに記載の効果を得ることができる。
工作機械1の右斜め前方からの斜視図。 工作機械1の右斜め後方からの斜視図。 アーム装置12の斜視図。 アーム装置12の正面図。 扉6が閉じた時のアーム装置12の位置を示す図。 扉6が開いた時のアーム装置12の位置を示す図。 図5に示すロッド機構30周囲の部分拡大図。 状態1を示す図。 状態2-1を示す図。 状態2-2を示す図。 アーム部122の伸縮の一態様を示す図。 アーム部122の伸縮の別態様を示す図。 アーム部122の伸縮の別態様を示す図。 アーム部122の伸縮の別態様を示す図。 搬送装置10の電気的構成を示すブロック図。 範囲設定テーブル741の概念図。 伸縮ストローク算出処理の流れ図。 移動制御処理の流れ図。 動作可能範囲設定処理の流れ図。 範囲設定テーブル742(第二実施形態)の概念図。 状態1-1を示す図。 状態1-2を示す図。 状態2-1を示す図。 状態2-2を示す図。 状態2-3を示す図。 動作可能範囲設定処理(第二実施形態)の流れ図。
本発明の第一実施形態を説明する。以下説明は図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向は、夫々、工作機械1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。
図1,図2を参照し、工作機械1の構造を説明する。工作機械1は、主軸(図示略)がZ軸方向に延びる立型工作機械である。工作機械1は、基台部2、機械本体3、カバー5を備える。基台部2は鉄製土台である。機械本体3は基台部2上部に設ける。機械本体3は、工作台(図示略)上面に固定する被削材(図示略)の切削加工等を行う。工作台は基台部2上面に設置する。カバー5は基台部2上部に固定し、機械本体3の周囲を取り囲む。工作機械1の動作は、数値制御装置8(図15参照)で制御する。
カバー5は右側壁51に、開口部511、壁部512、扉6を備える。開口部511は、右側壁51の後側に設け右側面視略矩形状に形成する。壁部512は、開口部511の前側に並んで設け右側面視略矩形状に形成する。扉6は、壁部512の内面に沿って前後方向にスライド自在に設け開口部511を開閉する。扉6の開閉機構は、例えば右側壁51の開口部511の上下に設けたガイドレール(図示略)、扉6の上部と下部に設けた複数のベアリング等を備える。ガイドレールはY軸方向に延びる。扉6側に設けた複数のベアリングがガイドレールに沿って摺動し、扉6はY軸方向にスライド移動する。カバー5は右側壁51の外側に搬送装置10を更に取り付ける。搬送装置10は、数値制御装置8と相互に通信を行い、被削材の搬送と扉6の開閉を行う。
図1~図4を参照し、搬送装置10の構成を説明する。図1,図2に示す如く、搬送装置10は、移動部11、アーム装置12、移動機構14等を備える。移動部11は移動機構14でY軸方向にスライド移動する。アーム装置12は移動部11上部に設け、X軸方向とZ軸方向に伸縮可能で、且つ被削材を把持可能である。故にアーム装置12は扉6を開いた状態で、カバー5内の工作台(図示略)上面に保持する被削材の交換を行える。
移動機構14は基台部2の右側面に設け、枠体部15、移動モータ16(図2参照)、ボール螺子17、一対の走行軸18A,18B、蛇腹カバー19等を備える。枠体部15は右側面視略矩形状に形成し、基台部2の右側面に固定する。移動モータ16は枠体部15の後部から後方に突出するように固定する。移動モータ16の出力軸は枠体部15内を前方に突出する。ボール螺子17は、枠体部15内にてY軸方向に延びるように配置し、回転可能に支持する。ボール螺子17は移動モータ16の出力軸と同軸上に連結する。
一対の走行軸18A,18Bは、枠体部15の内側にてボール螺子17を上下方向から挟むように、且つY軸方向に延びるように互いに平行に設ける。走行軸18A,18Bは、移動部11をY軸方向に案内可能に支持する。以下説明は、走行軸18A,18Bを総称する場合、走行軸18と呼ぶ。移動部11はボール螺子17に取り付ける。蛇腹カバー19は、枠体部15の開口する右側を覆い、且つY軸方向に伸縮可能に枠体部15に固定する。蛇腹カバー19の後端部は移動部11の前側部に固定する。蛇腹カバー19と同じものを移動部11の後部にも設ける。蛇腹カバー19は移動部11のY軸方向への移動に従い伸縮する。故に移動機構14は枠体部15内に切粉等が侵入するのを防止できる。移動モータ16が駆動すると、ボール螺子17は回転する。ボール螺子17の回転に伴い、移動部11はY軸方向に移動するので、アーム装置12はY軸方向に移動する。
アーム装置12は、本体部121とアーム部122を備える。本体部121は移動部11上部に立設し、上下方向に長い略直方体状に形成する。本体部121は後面上部に第一関節部41を備える。第一関節部41は、Y軸方向に延びる軸心を中心に、アーム部122の後述する第一アーム21を回転可能に支持する。本体部121は内部に第一モータ81(図15参照)を格納する。第一モータ81は第一アーム21を回転駆動する。本体部121は上面部にロッド機構30を備える。ロッド機構30は、ロッド35(図4,図5参照)をカバー5側である左方向に対し進退可能に駆動する。ロッド35は、扉6の外面の後端部に設けた連結板60(図1,図4,図7参照)の連結孔65(図7参照)に挿入して係合可能である。連結板60は、扉6の外面の後端部から右方に隙間を空けた状態で支持する。連結孔65は連結板60の中央部を左右方向に貫通する。ロッド35が連結孔65に挿入して係合すると、ロッド機構30と連結板60は連結し、本体部121と扉6は一体化する。故に扉6は、アーム装置12と一体してY軸方向に移動することで、右側壁51の開口部511を開閉できる(図5,図6参照)。
図3,図4に示す如く、アーム部122は、第一アーム21と第二アーム22を折り畳み可能に備える。本体部121の第一関節部41は、第一アーム21の一端部を回動可能に支持する。第一アーム21は他端部に第二関節部42を備える。第二関節部42は、Y軸方向に延びる軸心を中心に、第二アーム22の一端部を回動可能に支持する。第二アーム22は他端部に第三関節部43を備える。第三関節部43は、Y軸方向に延びる軸心を中心に、二つの把持部23A,23B(図1,図2では図示略)を回動可能に支持する。把持部23A,23Bは、第三関節部43の軸心を中心とする周方向に90°離間する位置に夫々支持する。把持部23A,23Bは被削材を把持可能である。
第一アーム21は内部に第二モータ82(図15参照)を格納する。第二モータ82は第二関節部42のギア(図示略)を介して第二アーム22を駆動する。第二アーム22は内部に第三モータ83(図15参照)を格納する。第三モータ83は第三関節部43のギアを介して把持部23A,23Bを回転駆動する。把持部23A,23Bはエアシリンダ231を備える。エアシリンダ231は、被削材の把持動作を行う為の駆動源である。以下説明は、二つの把持部23を総称する場合、把持部23と呼ぶ。
図7を参照し、ロッド機構30の構造を説明する。ロッド機構30は、本体部121の上面部に固定する。ロッド機構30は、エアシリンダ33、連結竿34、ロッド35、進退センサ36,37、カバー38(図3参照)等を備える。エアシリンダ33は筒状に形成し、開口する先端側をカバー5側である左方に向け、且つX軸方向に沿うようにして上面部に固定する。エアシリンダ33は、先端部からシリンダロッド331を左方向に対して進退自在に備える。連結竿34は、エアシリンダ33のシリンダロッド331の先端部に同軸上に固定し左方に突出する。
ロッド35は、連結竿34の先端部に同軸上に固定し棒状に形成する。ロッド35は、扉6側に突出する。ロッド35は、連結竿34を介してエアシリンダ33のシリンダロッド331と同軸上に連結する。故にロッド35はシリンダロッド331の進退動作に伴い、左右方向に対して移動可能となる。
進退センサ36,37は、本体部121の上面部にて、連結竿34近傍にてY軸方向に離間して固定する。進退センサ37の位置は、ロッド35が左方に移動し、連結孔65に係合した時の連結竿34の位置に対応する。連結孔65に係合した状態のロッド35の位置は、突出位置である。故に進退センサ37は、ロッド35が突出位置に移動したことを検出する。進退センサ36は、ロッド35が右方に移動し、連結孔65から完全に抜けた時の連結竿34の位置に対応する。連結孔65から完全に抜けた状態のロッド35の位置は、待機位置である。故に進退センサ36は、ロッド35が待機位置に移動したことを検出する。カバー38は、エアシリンダ33、連結竿34、ロッド35等を上方から覆うようにして、本体部121の上面部に固定する。故にカバー38は、ロッド機構30内に切粉等が堆積するのを防止できる。
図4に示す如く、本体部121は、第一関節部41の扉6側に、近接センサ91を固定する。近接センサ91は磁気の変化で部材の接近を感知する。近接センサ91は、扉6側に固定した位置検出用のドグ67を検出可能である。ドグ67は、扉6における近接センサ91に対応する位置に固定する。近接センサ91がドグ67を検出した時、本体部121は、扉6の後端部と相対し、ロッド35と連結孔65は互いに対向する位置関係(図5,図7参照)となる。
図1,図5,図6を参照し、搬送装置10の動作の一例を説明する。搬送装置10は、アーム装置12を走行軸18に沿って、扉6の閉端位置に移動する。扉6の閉端位置は、走行軸18におけるY軸方向の移動範囲のうち最後端の位置である。搬送装置10は、アーム装置12を閉端位置から扉6の開端方向(前方向)に向けて低速で移動する。
アーム装置12側の近接センサ91が、扉6側のドグ67を検出したとき、搬送装置10はアーム装置12を停止する。扉6が既に閉じている時(図5参照)、アーム装置12の移動開始と同時に、近接センサ91はドグ67を検出し、ロッド35と連結孔65は互いに対向する。搬送装置10はエアシリンダ33を駆動し、連結竿34とロッド35を左方に移動する。ロッド35の先端部は、連結孔65に挿入して係合する。ロッド35は左方に移動できないので、エアシリンダ33はロッド35の位置を保持する。搬送装置10は、アーム装置12を扉6と一体に連結した状態で、前方に高速で移動する。アーム装置12は高速で扉6を開き、開口部511を広げる。
搬送装置10は、アーム装置12を進入可位置で停止する。進入可位置とは、開口部511において、把持部23がカバー5内に進入できる開口幅を形成する時のアーム装置12の位置である。なお、Y軸方向において把持部23よりも被削材の幅が大きい場合、進入可位置は、被削材がカバー5内に進入できる開口幅を形成する時のアーム装置12の位置にするとよい。また、搬送装置10は、アーム装置12を開端位置で停止してもよい。開端位置とは、Y軸方向の移動範囲のうち最前端であって、開口部511を完全に開いた状態とする位置である。搬送装置10はアーム部122を駆動し、開口部511を介して、把持部23をカバー5内に移動し、例えば工作台上面に固定する被削材の交換動作を行う。被削材の交換動作後、搬送装置10は、アーム部122をカバー5外に移動する。
搬送装置10は、アーム装置12を扉6と一体に連結した状態で、扉6の閉端位置まで高速で移動する。アーム装置12が閉端位置で停止すると、搬送装置10はエアシリンダ33の駆動を停止する。シリンダロッド331は右方に後退するので、連結竿34と共にロッド35は右方に後退し、連結孔65から抜ける。アーム装置12と扉6の連結は解消する。搬送装置10の一連の動作は終了する。
図4,図8,図11~図14を参照し、アーム部122の制御点を説明する。アーム装置12は移動部11で走行軸18に沿ってY軸方向に移動可能である。アーム部122はX軸方向とZ軸方向に伸縮可能である。搬送装置10はアーム部122のX軸方向とZ軸方向における伸縮位置を正確に認識する為、アーム部122に三つの制御点を設定する。アーム部122の伸縮位置とは、アーム部122の伸縮動作による把持部23の位置を意味する。本実施形態は説明の便宜上、X軸方向におけるアーム部122の伸縮位置を具体的に説明し、Z軸方向における伸縮位置の説明については、X軸方向の説明を援用して簡単に説明する。以下説明は、アーム部122のX軸方向における伸縮位置を、アーム部122のX軸位置と呼ぶ。
図4に示す如く、アーム部122の制御点は、第二関節部42、第三関節部43、把持部23の先端部44の三点の座標位置である。把持部23の先端部44は、把持部23A,23BのうちX軸方向に突出する把持部23Aの先端部とする。これら三点の座標位置は、第一アーム21、第二アーム22、把持部23を駆動する第一モータ81、第二モータ82、第三モータ83の夫々の回転位置に基づき算出する。
アーム部122は、待機姿勢に制御可能である。図1,図2に示す如く、アーム部122の待機姿勢は、第一アーム21と第二アーム22が互いに平行に重なるように、第二関節部42で180°屈曲して折れ曲がり、垂直上方に起立した姿勢である。図8に示す如く、待機姿勢時、平面視にて、第二関節部42、第三関節部43、把持部23の先端部44は、走行軸18に対して平行に延びる基準線P上に位置する。基準線Pはx=0である。本実施形態は、基準線Pから右側であって、カバー5とは反対側をプラス(+)側、基準線Pよりもカバー5側をマイナス(-)側とする。プラス側の領域には、例えば被削材を載置可能な作業台(図示略)等を設置するとよい。
第二関節部42、第三関節部43、把持部23の先端部44の全ての制御点がプラス側に位置する場合、アーム部122のX軸位置はプラス側である。第二関節部42、第三関節部43、把持部23の先端部44の全ての制御点が基準線P上に位置する場合も、アーム部122のX軸位置はプラス側である。第二関節部42、第三関節部43、把持部23の先端部44の制御点のうち一点でもマイナス側に位置する場合、アーム部122のX軸位置はマイナス側である。
図11~図14は、アーム部122のX軸位置がマイナス側である時の複数例である。図11では、第二関節部42、第三関節部43、把持部23の先端部44の全ての制御点がマイナス側に位置する。図12では、把持部23の先端部44と第三関節部43の二つの制御点がマイナス側に位置する。図13では、把持部23の先端部44の制御点のみがマイナス側に位置する。図14では、第二関節部42の制御点のみがマイナス側に位置する。これら4つの例は何れもアーム部122のX軸位置はマイナス側である。
図5,図6を参照し、扉6の開状態と閉状態を説明する。アーム装置12は、ロッド機構30で扉6と連結した状態で、走行軸18に沿って移動することで扉6を開閉する。故に扉6とアーム装置12が連結する時、扉6とアーム装置12のY軸方向の位置は同じである。故に搬送装置10は、扉6とアーム装置12が連結する時、アーム装置12のY軸方向の位置(以下、Y軸位置と呼ぶ)を検出することで、扉6が開状態か閉状態かを間接的に認識できる。開状態とは、開口部511において少なくとも把持部23がカバー5内に進入可能な開口幅を形成できる扉6の状態であり、アーム装置12が進入可位置と開端位置の間に位置した時の扉6の状態である(図6参照)。閉状態とは、把持部23がカバー5内に進入できない扉6の状態であり、アーム装置12が閉端位置と進入可位置の間に位置した時の扉6の状態である(図5参照)。故に搬送装置10は、アーム装置12のY軸位置を検出することで、扉6が開状態か閉状態かを認識できる。
図8~図10を参照し、アーム部122の動作可能範囲を説明する。アーム装置12のY軸位置と、アーム部122のX軸位置に応じて、アーム部122が動作できる範囲は異なる。本実施形態は、アーム装置12のY軸位置と、アーム部122のX軸位置に応じて、アーム装置12の状態を、状態1、2-1、2-2の三つに分類する。状態1は扉6が閉状態、状態2-1,2-2は扉6が開状態である。
アーム装置12のY軸位置は、進入可と進入不可の二種類に分類する。進入可は、アーム装置12が進入可位置と開端位置の間であって、把持部23がカバー5内に進入可能な位置である。進入不可は、アーム装置12が閉端位置又は閉塞位置と進入可位置の間であって、把持部23がカバー5内に進入できない位置である。本実施形態は、アーム装置12の状態に応じて、アーム部122の動作可能範囲を設定する。動作可能範囲とは、現在の状態で、アーム部122をX軸方向とZ軸方向に伸縮し、且つアーム装置12をY軸方向に移動した場合、アーム部122がカバー5の右側壁51と扉6の何れにも衝突しない範囲を意味する。
図8に示す状態1では、扉6は閉状態、アーム装置12のY軸位置は進入不可、アーム部122のX軸位置はプラス側である。扉6は閉状態であるので、アーム部122はマイナス側に伸縮できず、プラス側にのみ伸縮できる。アーム装置12は扉6との連結を解除した状態で、走行軸18の全領域を走行可能である。アーム装置12の走行軸18の全領域を走行可能な全領域走行ストロークはL1である。アーム部122のプラス側における外側伸縮ストロークはL2である。故に本実施形態は、全領域走行ストロークL1と外側伸縮ストロークL2に基づき、領域101を算出し、該領域101を第一動作可能範囲100として設定する。故にアーム装置12は状態1にて、扉6との連結を解除した状態で、走行軸18に沿って走行した場合、第一動作可能範囲100内であれば、アーム部122を伸縮可能である。
図9に示す状態2-1では、扉6は開状態、アーム装置12のY軸位置は進入可、アーム部122のX軸位置はプラス側である。扉6は開状態であるので、アーム部122は、プラス側とマイナス側の双方に伸縮できる。アーム装置12と扉6が連結した状態で、アーム装置12の走行軸18における走行ストロークはL3である。アーム部122のカバー5側における内側伸縮ストロークはL4である。故に本実施形態は、走行ストロークL3と内側伸縮ストロークL4に基づき、領域102を算出し、該領域102と領域101を合わせた領域を第二動作可能範囲200として設定する。故にアーム装置12は状態2-1にて、扉6と連結した状態で、走行軸18に沿って走行した場合、第二動作可能範囲200内であれば、アーム部122を伸縮可能である。
図10に示す状態2-2では、扉6は開状態、アーム装置12のY軸位置は進入可、アーム部122のX軸位置はマイナス側である。扉6は開状態であるので、アーム部122はプラス側とマイナス側の双方に伸縮できる。この場合、マイナス側では、状態2-1と同様に、領域102内であればアーム部122を伸縮可能である。プラス側では、状態2-1とは異なり、アーム部122はカバー5側に位置するので、アーム装置12が走行軸18に沿って移動できる範囲は、開口部511の開口範囲に対応する範囲に制限する。故に本実施形態は、プラス側においては、走行ストロークL3と外側伸縮ストロークL2に基づき、領域103を算出し、該領域103と領域102を合わせた領域を、第三動作可能範囲300として設定する。故にアーム装置12は状態2-2にて、扉6と連結した状態で、走行軸18に沿って走行した場合、第三動作可能範囲300内であれば、アーム部122を伸縮可能である。
なお、第一動作可能範囲100、第二動作可能範囲200、第三動作可能範囲300におけるZ軸方向は、開口部511の上端部の高さ位置に設定するのがよい。故にアーム部122は、開口部511の上側の右側壁51に衝突するのを防止できる。搬送装置10は、後述する移動制御処理(図17参照)において、アーム装置12の状態に応じて、上記の動作可能範囲を設定する。
図15を参照し、搬送装置10の電気的構成を説明する。搬送装置10は、制御部70を備える。制御部70は、CPU71、ROM72、RAM73、記憶装置74、入出力部77を備える。CPU71は、搬送装置10の動作を統括制御する。ROM72は、伸縮ストローク算出プログラム、移動制御プログラム等の各種プログラム等を記憶する。伸縮ストローク算出プログラムは、後述する伸縮ストローク算出処理(図17参照)を実行するものである。移動制御プログラムは、後述する移動制御処理(図18参照)を実行するものである。RAM73は、各種情報を一時的に記憶する。記憶装置74は不揮発性であり、後述する範囲設定テーブル741(図16参照)等の各種情報を記憶する。入出力部77は、外部装置とのデータの入出力を行う。入出力部77には、近接センサ91、進退センサ36,37、移動モータ16、第一モータ81、第二モータ82、第三モータ83、エアシリンダ33、エアシリンダ231等が接続する。
移動モータ16は、エンコーダ16Aと原点センサ16Bを備える。エンコーダ16Aは、移動モータ16の回転位置を検出する。原点センサ16Bは、移動モータ16の原点位置を検出する。エンコーダ16Aと原点センサ16Bは、入出力部77に接続する。第一モータ81は、エンコーダ81Aと原点センサ81Bを備える。エンコーダ81Aは、第一モータ81の回転位置を検出する。原点センサ81Bは、第一モータ81の原点位置を検出する。エンコーダ81Aと原点センサ81Bは、入出力部77に接続する。第二モータ82は、エンコーダ82Aと原点センサ82Bを備える。エンコーダ82Aは、第二モータ82の回転位置を検出する。原点センサ82Bは、第二モータ82の原点位置を検出する。エンコーダ82Aと原点センサ82Bは、入出力部77に接続する。第三モータ83は、エンコーダ83Aと原点センサ83Bを備える。エンコーダ83Aは、第三モータ83の回転位置を検出する。原点センサ83Bは、第三モータ83の原点位置を検出する。エンコーダ83Aと原点センサ83Bは、入出力部77に接続する。
図16を参照し、範囲設定テーブル741を説明する。範囲設定テーブル741は、上記の状態1、2-1、2-2において、扉状態、アーム装置12のY軸位置、アーム部122のX軸位置、動作可能範囲を夫々対応づけて記憶する。状態1では、図8に示す状態を記憶し、扉状態は閉、Y軸位置は進入不可、X軸位置はプラス側、動作可能範囲は第一動作可能範囲を記憶する。状態2-1では、図9に示す状態を記憶し、扉状態は開、Y軸位置は進入可、X軸位置はプラス側、動作可能範囲は第二動作可能範囲を記憶する。状態2-2では、図10に示す状態を記憶し、扉状態は開、Y軸位置は進入可、X軸位置はマイナス側、動作可能範囲は第三動作可能範囲を記憶する。
図17を参照し、伸縮ストローク算出処理を説明する。上記の外側伸縮ストロークL2と内側伸縮ストロークL4(以下纏めて呼ぶ場合は、伸縮ストロークL2,L4と呼ぶ)は、第一アーム21の長さA1(以下、第一アーム長A1と呼ぶ)、第二アーム22の長さA2(以下、第二アーム長A2と呼ぶ)、把持部23の長さA3の和である。具体的に言うと、第一アーム21の長さA1は、Y軸方向から見たときに、第一関節部41の回転中心K1から第二関節部42の回転中心K2までの長さにするとよい。第二アーム22の長さA2は、Y軸方向から見たときに、第二関節部42の回転中心K2から第三関節部43の回転中心K3までの長さにするとよい。把持部23の長さA3は、Y軸方向から見たときに第三関節部43の回転中心K3から先端部44までの長さにするとよい。
例えばアーム装置12を新品と交換する時、作業者は操作パネル1Aにて新品のアーム部のアーム長の入力を行う。作業者がアーム長を入力した場合、CPU71はROM72から伸縮ストローク算出プログラムを読出し、本処理を実行する。CPU71は第一アーム長A1を受け付ける(S1)。第一アーム長A1は、第一アーム21の長さである。作業者は第一アーム長A1を操作パネル1Aに入力する。CPU71は第二アーム長A2を受け付ける(S2)。第二アーム長A2は、第二アーム22の長さである。作業者は第二アーム長A2を操作パネル1Aに入力する。CPU71は把持部23の長さA3を受け付ける(S3)。作業者は把持部23の長さA3を操作パネル1Aに入力する。CPU71は、数値制御装置8からA1、A2、A3の各種データを受信し、記憶装置74に記憶する。CPU71は記憶したA1、A2、A3に基づき、伸縮ストロークL2,L4を算出する(S4)。CPU71は算出した伸縮ストロークL2,L4を記憶装置74に記憶し(S5)、本処理を終了する。
図18を参照し、移動制御処理を実行する。搬送装置10が起動すると、CPU71はROM72から移動制御プログラムを読出し、本処理を実行する。CPU71は、数値制御装置8から目標座標(本発明の目標位置の座標位置に相当)への移動命令を受け付ける(S11)。目標座標への移動命令とは、把持部23を目標座標まで移動する命令である。移動命令を受け付けた場合、CPU71は、動作可能範囲設定処理を実行する(S12)。
図19を参照し、動作可能範囲設定処理を説明する。CPU71は、アーム装置12と扉6は連結しているか否か判断する(S31)。図4に示す如く、アーム装置12側の近接センサ91が扉6側のドグ67を検出し、且つ進退センサ37が連結竿34を検出した場合、ロッド35は連結板60の連結孔65と対向し、且つロッド35は突出位置にあるので、ロッド35は連結孔65に係合する。アーム装置12と扉6は連結しているので(S31:YES)、CPU71は、扉6が開状態か閉状態かについて、アーム装置12のY軸位置で判断できる。
例えば、近接センサ91がドグ67を検出するが、進退センサ37が連結竿34を検出しない場合、ロッド35は待機位置にあるので、ロッド35は連結孔65に係合せず、アーム装置12と扉6は連結していない(S31:NO)。近接センサ91が扉6側のドグ67を検出していない場合も、アーム装置12と扉6は連結していない(S31:NO)。この様な場合、CPU71は連結処理を実行する(S33)。連結処理では、上記の如く、CPU71は、アーム装置12を走行軸18に沿って、扉6の閉端位置に一旦移動した後、閉端位置から扉6の開端方向に向けて低速で移動する。近接センサ91がドグ67を検出した時、CPU71はアーム装置12を停止する。ロッド35と連結孔65は互いに対向する。CPU71はエアシリンダ33を駆動し、連結竿34とロッド35を左方に移動する。ロッド35の先端部は、連結孔65に挿入して係合する。ロッド35は連結孔65に係合し、アーム装置12と扉6は連結する。CPU71はS31に戻る。
アーム装置12と扉6が連結している場合(S31:YES)、CPU71は、移動モータ16のエンコーダ16Aからの検出信号に基づき、アーム装置12のY軸位置を検出する(S32)。CPU71は検出したY軸位置は進入可か否かを判定し、判定結果をRAM73に記憶する。進入可か否かは把持部23が開口部511を介してカバー5内に進入できる位置か否かで判定する。Y軸位置が進入可位置と開端位置の間に位置した時、進入可と判定し、閉端位置又は閉端位置と進入可位置の間に位置した時、進入不可と判定する。
CPU71は判定結果と範囲設定テーブル741(図16参照)に基づき、扉6は閉状態か否か判断する(S34)。Y軸位置が進入不可であれば、扉6は閉状態である(S34:YES)。この場合、アーム装置12は状態1(図8参照)なので、CPU71は、第一動作可能範囲100を設定する(S35)。第一動作可能範囲100(領域101)は、記憶装置74に記憶した外側伸縮ストロークL2と、全領域走行ストロークL1に基づき、設定する。全領域走行ストロークL1は、記憶装置74に予め記憶するとよい。CPU71は本処理を終了し、処理を図18のS13に進める。
一方、Y軸位置が進入可であれば、扉6は開状態である(S34:NO)。この場合、CPU71は、第一モータ81のエンコーダ81A、第二モータ82のエンコーダ82A、第三モータ83のエンコーダ83Aからの検出信号に基づき、アーム部122のX軸位置を検出する(S36)。
CPU71は検出したX軸位置に基づき、アーム部122のX軸位置はプラス側か否か判断する(S37)。X軸位置がプラス側である場合(S37:YES)、アーム装置12は状態2-1(図9参照)であるので、CPU71は、第二動作可能範囲200を設定する(S38)。第二動作可能範囲200の領域102は、記憶装置74に記憶した内側伸縮ストロークL4と、S32で検出したY軸位置に対応する走行ストロークL3に基づき設定する。領域101は上記の通りである。
X軸位置がマイナス側である場合(S37:NO)、アーム装置12は状態2-2(図10参照)であるので、CPU71は、第三動作可能範囲300を設定する(S39)。第三動作可能範囲300の領域103は、記憶装置74に記憶した外側伸縮ストロークL2と、S32で検出したY軸位置に対応する走行ストロークL3に基づき設定する。領域102は上記の通りである。CPU71は本処理を終了し、処理を図18のS13に進める。
図18に戻り、CPU71は、移動命令の目標座標が設定した動作可能範囲内か否か判断する(S13)。目標座標が動作可能範囲外の場合(S13:NO)、把持部23を目標座標まで移動できないので、CPU71は目標座標への移動を制限し(S21)、第一警告を実行する(S22)。第一警告は、把持部23を目標座標まで移動すると、アーム部122又は把持部23がカバー5と衝突する危険性があるので、移動を強制的に制限したことを報知する。報知の態様は限定しないが、例えば音、光、操作パネル1Aでの表示等を採用できる。該報知により、作業者は例えば数値制御装置8から受け付けたプログラム命令にミスがあったことに速やかに気付くことができる。
例えば、図8に示す如く、扉6が閉状態であるにも関わらず、目標座標がカバー5内であった場合、第一動作可能範囲100外であるので、仮に把持部23を目標座標に移動すると、移動途中でアーム部122又は把持部23はカバー5の右側壁51又は扉6と衝突する。故に目標座標が動作可能範囲外の場合、CPU71は目標座標への移動を制限する。故に搬送装置10は、扉6が十分に開いていない場合に、アーム部122の動作によって、アーム部122と把持部23がカバー5の右側壁51及び扉6と衝突するのを防止できる。第一警告実行後、CPU71は本処理を終了する。
目標座標が動作可能範囲内の場合(S13:YES)、CPU71は目標座標に向けて把持部23の移動を開始する(S14)。CPU71は、次の制御周期における目標座標までの径路上の移動座標を計算する(S15)。CPU71は移動座標が動作可能範囲内か否か判断する(S16)。移動座標が動作可能範囲外の場合(S16:NO)、アーム部122を移動座標に移動できないので、CPU71は移動座標への移動を制限し(S23)、第二警告を実行する(S24)。第二警告は、把持部23を目標座標まで移動する途中で、アーム部122がカバー5と衝突する危険性があるので、移動を強制的に停止したことを報知する。報知の態様については、第一警告と同様に、例えば音、光、操作パネル1Aでの表示等を採用できる。
図9に示す如く、例えばS12で第二動作可能範囲200を設定した状態で、CPU71は、仮に領域102の左後角部である点G1から領域101の左後角部である点G2を目標座標とする移動命令を受け付けた場合、目標座標である点G2は第二動作可能範囲200内であるので、CPU71は把持部23の移動を開始する。
例えば、アーム装置12がY軸方向に移動しながら、アーム部122がX軸方向に移動することにより、把持部23が点G1から点G2に向けて直線的に移動した場合、移動途中で、アーム部122は第二動作可能範囲200から外れ、カバー5の右側壁51と衝突する可能性がある。故に把持部23が目標座標に向けて移動する途中で、次の制御周期の移動座標が第二動作可能範囲200外となった場合も(S16:NO)、CPU71は移動座標への移動を制限する(S23)。故に搬送装置10は把持部23の移動途中で、アーム部122の動作により、アーム部122がカバー5の右側壁51及び扉6と衝突するのを防止できる。第二警告実行後(S24)、CPU71は本処理を終了する。
次の制御周期の移動座標が動作可能範囲内である場合(S16:YES)、CPU71は把持部23を移動座標へ移動する(S17)。CPU71は、エンコーダ16A,81A~83Aの夫々の検出信号に基づき、把持部23の位置を算出し、把持部23が目標座標に到達したか否か判断する(S18)。目標座標に到達しない場合(S18:NO)、CPU71はS15に戻り、処理を繰り返す。目標座標に到達した場合(S18:YES)、CPU71は把持部23の移動を完了し(S19)、本処理を終了する。
以上説明した如く、第一実施形態の工作機械1は、カバー5の右側壁51に搬送装置10を備える。搬送装置10は、走行軸18、移動部11、アーム装置12、ロッド機構30、制御部70を備える。走行軸18は、工作機械1のカバー5の右側壁51に設けた開口部511を開閉する扉6の移動方向に対して平行に設ける。扉6の移動方向はY軸方向である。移動部11は、走行軸18に沿って移動する。アーム装置12は、移動部11上部に設け、X軸方向に伸縮可能なアーム部122と、該アーム部122の先端部に被削材を把持可能な把持部23を備え、カバー5側に伸ばしたときに開口部511を介してカバー5内に進入可能である。ロッド機構30は、アーム装置12と扉6を連結する。搬送装置10は、制御部70が移動部11、アーム装置12、ロッド機構30の動作を制御することで、把持部23が把持した被削材を搬送する。
制御部70のCPU71は、扉6の位置と、X軸方向におけるアーム装置12の伸縮位置(アーム部122のX軸位置)を検出する。CPU71は扉6の位置と、アーム装置12のX軸位置に基づき、動作可能範囲を設定する。動作可能範囲とは、アーム装置12をカバー5側、若しくはカバー5とは反対側に伸ばし、移動部11を走行軸18に沿って移動した場合、アーム部122と把持部23が右側壁51及び扉6の何れにも接触しない範囲である。CPU71は把持部23を目標座標に移動する移動指令を受け付け、目標座標は動作可能範囲内か否か判断する。目標座標が動作可能範囲内と判断した場合、CPU71は、移動部11及びアーム装置12の動作を制御し、移動指令を実行する。目標座標が動作可能範囲外と判断した場合、CPU71は、移動指令の実行を制限する。故に搬送装置10は、アーム装置12のアーム部122と把持部23が扉6と右側壁51に衝突するのを防止できる。例えば扉6が十分に開放していないにも関わらず、把持部23をカバー5側に移動する移動指令を受け付けた場合、搬送装置10は移動指令の実行を制限するので、アーム部122と把持部23が扉6に衝突するのを防止できる。
第一実施形態では、CPU71は、扉6の位置とアーム部122のX軸位置に応じて、第一動作可能範囲100、第二動作可能範囲200、第三動作可能範囲300の何れかを設定する。故に搬送装置10は、アーム部122と把持部23が扉6と右側壁51に衝突するのを効果的に防止できる。
第一実施形態の搬送装置10は、アーム装置12側に設けた近接センサ91、扉6側に設けた位置検出用のドグ67、ロッド機構30のロッド35が突出位置に移動したことを検出する進退センサ37を備える。近接センサ91がドグ67を検出したとき、ロッド35と連結板60の連結孔65は対向する。ロッド35が連結孔65と対向し、且つロッド35が突出位置に移動したことを進退センサ37が検出した場合、ロッド35は連結孔65に挿入して係合するので、扉6とアーム装置12は互いに連結する。CPU71は、移動モータ16のエンコーダ16Aからの検出信号に基づき、アーム装置12のY軸位置を検出可能である。CPU71は、扉6とアーム装置12が互いに連結した場合、アーム装置12のY軸位置を検出することにより、扉6の位置を検出する。故に搬送装置10は、扉6と連結したアーム装置12のY軸位置を検出することで、扉6の位置が分かるので、扉6の位置とアーム装置12のY軸位置を別個に検出する必要が無い。
第一実施形態では、アーム装置12のX軸位置が基準線Pよりもカバー5側である場合、CPU71は、X軸位置はカバー5側と判断する。故に搬送装置10は、仮に扉6が開状態で、アーム装置12がカバー5内に進入していなくても、X軸位置がカバー5側である場合は、第三動作可能範囲300を設定する。故に搬送装置10は、アーム部122と把持部23が扉6に衝突するのを効果的に防止できる。
第一実施形態のアーム装置12は、第一アーム21、第二アーム22、把持部23、第一関節部41、第二関節部42、第三関節部43等を備える多関節型ロボットである。アーム装置12の把持部23、第二関節部42、第三関節部43の少なくとも何れかが基準線Pよりもカバー5側に位置した場合、CPU71は、X軸位置はカバー5側と判断する。故に搬送装置10は、アーム部122と把持部23が扉6に衝突するのを効果的に防止できる。
第一実施形態の搬送装置10は、アーム部122の第一アーム21及び第二アーム22のアーム長を操作パネル1Aで受け付ける。CPU71は、操作パネル1Aで受け付けたアーム長に基づき、アーム部122のX軸方向における伸縮ストローク(L2,L4)を算出する。故に搬送装置10は、アーム装置12を交換したことによって、第一アーム21及び第二アーム22のアーム長が変更した場合でも、交換後のアーム長から伸縮ストロークを算出できる。故に搬送装置10は算出した伸縮ストロークに基づき、動作可能範囲を設定できる。
上記説明にて、制御部70のCPU71は本発明の動作制御部の一例である。図19のS34の処理を実行するCPU71は本発明の扉位置検出部の一例である。S32の処理を実行するCPU71はアーム位置検出部の一例である。S34~S39の処理を実行するCPU71は動作可能範囲設定部の一例である。図18のS11の処理を実行するCPU71は本発明の受付部の一例である。S13、S16の処理を実行するCPU71は本発明の判断部の一例である。S14の処理を実行するCPU71が本発明の実行部の一例である。S21の処理を実行するCPU71が本発明の実行制限部の一例である。
図19のS35の処理を実行するCPU71は本発明の第一範囲設定部の一例である。S38の処理を実行するCPU71は本発明の第二範囲設定部の一例である。S39の処理を実行するCPU71は本発明の第三範囲設定部の一例である。近接センサ91、ドグ67、進退センサ37は本発明の連結検知部の一例である。S36、S37の処理を実行するCPU71はアーム位置判断部の一例である。第一アーム21、第二アーム22は本発明の複数のアーム部の一例である。図17のS1とS2の処理を実行するCPU71は本発明のアーム長受付部の一例である。S4の処理を実行するCPU71は本発明の算出部の一例である。
図20~図26を参照し、本発明の第二実施形態を説明する。第二実施形態の工作機械は、第一実施形態と同様に搬送装置を備えるが、ロッド機構30を備えない点で異なる(図20参照)。扉6とアーム装置12は連結しないので、扉6は手動で開閉する。故に第二実施形態は、第一実施形態とは異なり、アーム装置12のY軸位置とは別に、扉6の位置を検出する必要がある。
図21に示す如く、第二実施形態の搬送装置は、扉6の位置を検出する為に、距離センサ55を備える。距離センサ55は、例えば光センサであり、送信部から送信した検出波が異物で反射した反射波を受信部で受信し、三角測距方式を応用して異物までの距離を測定する測距センサ等を使用できる。距離センサ55は、カバー5の右側壁51の外面において、開口部511を閉じたときの扉6の後端部上部に対向する位置に設ける。扉6の後端部上部には、被検出部61を取り付ける。距離センサ55は、被検出部61までの距離を測定し、測定信号を制御部70に出力する。CPU71は測定信号に基づき、扉6が開状態か閉状態かを判定する。なお、扉6の位置を検出する方法は、距離センサに限らず、別方式のセンサ等を用いてもよく、例えば近接センサを用いてもよい。また、扉6の開閉に応じて機械的にオンオフする機械スイッチ等を用いてもよい。
扉6は、アーム装置12とは独立して開閉するので、扉6とアーム装置12の相互の位置関係は、第一実施形態よりも多種である。上記の通り、第一実施形態は、扉6と連結可能なアーム装置12の状態を、状態1、状態2-1、状態2-2の三種類に分類する。第二実施形態は、扉6とアーム装置12の状態を、後述する状態1-1、1-2、1-3、1-4、2-1、2-2、2-3、2-4の八種類に分類する。
第二実施形態の記憶装置74は、範囲設定テーブル742(図20参照)を記憶する。範囲設定テーブル742は、第一実施形態の範囲設定テーブル741(図16参照)と同様に、扉状態、アーム装置12のY軸位置、アーム部122のX軸位置、動作可能範囲を夫々対応づけて記憶する。状態は、状態1-1、1-2、1-3、1-4、2-1、2-2、2-3、2-4の八種類である。状態1-1、1-2、1-3、1-4の扉状態は閉、状態2-1、2-2、2-3、2-4の扉状態は開である。
状態1-1は、第一実施形態の状態1と同じ位置関係である(図21参照)。故に範囲設定テーブル742は、状態1-1に対して、扉状態は閉、Y軸位置は進入不可、X軸位置はプラス側、動作可能範囲は第一動作可能範囲100を記憶する。状態1-2は、扉6は閉状態であるが、アーム装置12は把持部23がカバー5内に進入できる位置に在る位置関係である(図22参照)。アーム部122はプラス側に伸びている。扉6は閉状態なので、動作可能範囲は、第一動作可能範囲100を設定する。故に範囲設定テーブル742は、扉状態は閉、Y軸位置は進入可、X軸位置はプラス側、動作可能範囲は第一動作可能範囲を記憶する。
なお、状態1-3では、扉6が閉状態であるにも関わらず、X軸位置はマイナス側であるので、アーム部122と把持部23は扉6と右側壁51に干渉する可能性が高い。故に範囲設定テーブル742は動作可能範囲を記憶せずに、エラーとする。状態1-4でも、扉6が閉状態であるにも関わらず、X軸位置はマイナス側であるので、アーム部122と把持部23は扉6と右側壁51に干渉する可能性が高い。故に範囲設定テーブル742は動作可能範囲を記憶せずに、エラーとする。
状態2-1は、第一実施形態の状態2-1と同じ位置関係である(図23参照)。故に範囲設定テーブル742は、状態2-1に対して、扉状態は開、Y軸位置は進入可、X軸位置はプラス側、動作可能範囲は第二動作可能範囲200を記憶する。状態2-2も、第一実施形態の状態2-2と同じ位置関係である(図24参照)。故に範囲設定テーブル742は、状態2-2に対して、扉状態は開、Y軸位置は進入可、X軸位置はマイナス側、動作可能範囲は第三動作可能範囲300を記憶する。
状態2-3は、扉6は開状態であるが、アーム装置12は走行軸18の閉端位置であって、把持部23がカバー5内に進入できない位置に在る位置関係である(図25参照)。アーム部122のX軸位置はプラス側である。扉6は開状態であるが、把持部23がカバー5内に進入できないので、動作可能範囲は第一動作可能範囲100を設定する。故に範囲設定テーブル742は、扉状態は開、Y軸位置は進入可、X軸位置はプラス側、動作可能範囲は第一動作可能範囲100を記憶する。なお、状態2-4では、Y軸位置は進入不可であるにも関わらず、X軸位置はマイナス側であるので、アーム部122と把持部23は扉6と右側壁51に干渉する可能性が高い。故に範囲設定テーブル742は動作可能範囲を記憶せずに、エラーとする。
図26を参照し、動作可能範囲設定処理を説明する。第二実施形態のCPU71が実行する移動制御処理は、第一実施形態の移動制御処理(図18参照)と同じなので、説明を省略する。CPU71は、距離センサ55からの測定信号に基づき、扉6の位置を検出する(S41)。CPU71は検出した扉6の位置に基づき、閉状態か否か判断する(S42)。扉6が閉状態である場合(S42:YES)、CPU71はアーム部122のX軸位置を検出する(S43)。CPU71はX軸位置がプラス側か否か判断する(S44)。
X軸位置がプラス側の場合(S44:YES)、状態1-1なので、CPU71は範囲設定テーブル742に基づき、第一動作可能範囲100を設定する(S45)。X軸位置がマイナス側の場合(S44:YES)、アーム部122は扉6及び右側壁51と干渉する可能性が高いので、CPU71は警告を行い(S46)、動作を停止(S47)して処理を終了する。警告の態様については、例えば音、光、操作パネル1Aでの表示等を採用できる。故に搬送装置10は、扉6が閉状態の場合に、アーム部122が扉6と干渉しながら移動するのを防止できる。
扉6が開状態である場合(S42:NO)、CPU71はアーム装置12のY軸位置を検出する(S51)。CPU71は検出したY軸位置は、進入可か否か判断する(S52)。進入可である場合(S52:YES)、CPU71はアーム部122のX軸位置を検出する(S53)。CPU71はX軸位置がプラス側か否か判断する(S54)。X軸位置がプラス側の場合(S54:YES)、状態2-1なので、CPU71は範囲設定テーブル742に基づき、第二動作可能範囲200を設定する(S55)。X軸位置がマイナス側の場合(S54:NO)、状態2-2なので、CPU71は範囲設定テーブル742に基づき、第三動作可能範囲300を設定する(S56)。
Y軸位置が進入不可である場合(S52:NO)、CPU71はアーム部122のX軸位置を検出する(S58)。CPU71はX軸位置がプラス側か否か判断する(S59)。X軸位置がプラス側の場合(S59:YES)、状態2-3なので、CPU71は範囲設定テーブル742に基づき、第一動作可能範囲100を設定する(S60)。X軸位置がマイナス側の場合(S59:NO)、アーム部122は扉6及び右側壁51と干渉する可能性が高いので、CPU71はS46に処理を進めて警告を行い、動作を停止(S47)して処理を終了する。
以上説明した如く、第二実施形態の工作機械は、第一実施形態と同様に搬送装置を備えるが、扉6とアーム装置12を連結する連結機構を備えていない。故に搬送装置のCPU71は、扉6の位置、アーム装置12のY軸位置、アーム部122のX軸位置を夫々検出する。CPU71は扉6の位置と、アーム装置12のY軸位置、アーム部122のX軸位置に基づき、動作可能範囲を設定する。CPU71は把持部23を目標座標に移動する移動指令を受け付け、目標座標は動作可能範囲内か否か判断する。目標座標が動作可能範囲内と判断した場合、CPU71は、移動部11及びアーム装置12の動作を制御し、移動指令を実行する。目標座標が動作可能範囲外と判断した場合、CPU71は、移動指令の実行を制限する。故に第二実施形態の搬送装置は、第一実施形態と同様に、アーム装置12が扉6と右側壁51に衝突するのを防止できる。扉6は手動で開閉するものではなく、サーボモータ、エアシリンダ、油圧シリンダ等の駆動源で自動で開閉するものでもよい。
本発明は上記第一、第二実施形態に限らず各種変形が可能である。例えば、工作機械1は立型工作機械であるが、主軸が水平方向に延びる横型工作機械でもよい。工作機械1は被削材を加工する機械であれば何でもよく、例えば旋盤、旋削と切削の両方の加工が可能な複合機等でもよい。
搬送装置10は、カバー5の右側壁51に設けるが、それ以外の壁部に設けてもよく、例えば前壁部、左壁部、又は背壁部に設けてもよい。
アーム装置12のアーム部122は、二つの第一アーム21と第二アーム22を備えるが、二以上のアームを備えてもよい。アーム部122はアーム数に合わせ、関節部を設ければよい。把持部23の把持構造についても上記実施形態に限定しない。
ロッド機構30はロッド35をカバー5側に突出し、扉6に設けた連結板60の連結孔65に挿入して係合する方式であるが、これ以外の方式で扉6とアーム装置12を連結してもよい。
上記実施形態の移動制御処理(図18参照)のS11では、CPU71は、数値制御装置8から移動指令を受け付けるが、例えば搬送装置10に操作部(図示略)を設け、該操作部から移動指令を受け付けてもよい。
1 工作機械
1A 操作パネル
5 カバー
6 扉
10 搬送装置
11 移動部
12 アーム装置
18 走行軸
21 第一アーム
22 第二アーム
23 把持部
30 ロッド機構
41 第一関節部
42 第二関節部
43 第三関節部
51 右側壁
55 距離センサ
65 連結孔
71 CPU
100 第一動作可能範囲
200 第二動作可能範囲
300 第三動作可能範囲
511 開口部
512 壁部
A1 第一アーム長
A2 第二アーム長
L1 全領域走行ストローク
L2 外側伸縮ストローク
L3 走行ストローク
L4 内側伸縮ストローク
P 基準線

Claims (7)

  1. 工作機械を取り囲むカバーの壁部に設けた開口部を開閉する扉の移動方向に対して平行に設けられた走行軸と、
    前記走行軸に沿って移動する移動部と、
    前記移動部に設け、前記扉の前記移動方向に直交する方向に平行な所定方向に伸縮可能で、且つ先端部に被削材を把持可能な把持部を備え、前記カバー側に伸ばしたときに前記開口部を介して前記カバー内に進入可能なアーム装置と、
    前記移動部と前記アーム装置の動作を制御する動作制御部と
    を備え、
    前記動作制御部が前記移動部と前記アーム装置を制御して前記把持部が把持した前記被削材を搬送する搬送装置において、
    前記扉の位置である扉位置を検出する扉位置検出部と、
    前記移動部の位置である移動位置を検出する移動位置検出部と、
    前記アーム装置の前記所定方向における伸縮位置を検出するアーム位置検出部と、
    前記扉位置検出部が検出した前記扉位置と、前記移動位置検出部が検出した前記移動位置と、前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置とに基づき、前記アーム装置を前記カバー側、若しくは前記カバー側とは反対側に伸ばし、前記移動部を前記走行軸に沿って移動した場合、前記アーム装置が前記壁部及び前記扉の何れにも接触しない動作可能範囲を設定する動作可能範囲設定部と、
    前記把持部を目標位置に移動する移動指令を受け付ける受付部と、
    前記受付部が前記移動指令を受け付けた場合、前記目標位置は前記動作可能範囲設定部が設定した前記動作可能範囲内か否か判断する判断部と
    を備え、
    前記動作制御部は、
    前記判断部が前記目標位置は前記動作可能範囲内と判断した場合、前記移動部及び前記アーム装置の動作を制御し、前記移動指令を実行する実行部と、
    前記判断部が前記目標位置は前記動作可能範囲外と判断した場合、前記移動指令の実行を制限する実行制限部と
    を備え、
    前記動作可能範囲設定部は
    前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が、前記開口部を閉塞する閉塞位置である場合、前記移動部の前記走行軸の全領域を走行可能な全領域走行ストロークと、前記アーム装置の前記反対側における伸縮ストロークである外側伸縮ストロークとに基づき、第一動作可能範囲を設定する第一範囲設定部と、
    前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が、前記開口部を開放する開放位置で、且つ前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置が前記反対側である場合、前記開口部の開口範囲に対応する前記移動部の前記走行軸における走行ストロークと、前記アーム装置の前記カバー側における伸縮ストロークである内側伸縮ストロークと、前記全領域走行ストロークと、前記外側伸縮ストロークとに基づき、第二動作可能範囲する第二範囲設定部と、
    前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が、前記開口部を開放する開放位置で、且つ前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置が前記カバー側である場合、前記走行ストロークと、前記アーム装置の前記所定方向における伸縮ストロークとに基づき、第三動作可能範囲を設定する第三範囲設定部と
    を備えたことを特徴とする搬送装置。
  2. 工作機械を取り囲むカバーの壁部に設けた開口部を開閉する扉の移動方向に対して平行に設けられた走行軸と、
    前記走行軸に沿って移動する移動部と、
    前記移動部に設け、前記扉の前記移動方向に直交する方向に平行な所定方向に伸縮可能で、且つ先端部に被削材を把持可能な把持部を備え、前記カバー側に伸ばしたときに前記開口部を介して前記カバー内に進入可能なアーム装置と、
    前記アーム装置と前記扉を連結する連結機構と、
    前記移動部、前記アーム装置、前記連結機構の動作を制御する動作制御部と
    を備え、
    前記動作制御部が前記移動部と、前記アーム装置と、前記連結機構を制御し、前記把持部が把持した前記被削材を搬送する搬送装置において、
    前記扉の位置である扉位置を検出する扉位置検出部と、
    前記アーム装置の前記所定方向における伸縮位置を検出するアーム位置検出部と、
    前記扉位置検出部が検出した前記扉位置と、前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置とに基づき、前記アーム装置を前記カバー側、若しくは前記カバーとは反対側に伸ばし、前記移動部を前記走行軸に沿って移動した場合、前記アーム装置が前記壁部及び前記扉の何れにも接触しない動作可能範囲を設定する動作可能範囲設定部と、
    前記把持部を目標位置に移動する移動指令を受け付ける受付部と、
    前記受付部が前記移動指令を受け付けた場合、前記目標位置は前記動作可能範囲設定部が設定した前記動作可能範囲内か否か判断する判断部と
    を備え、
    前記動作制御部は、
    前記判断部が前記目標位置は前記動作可能範囲内と判断した場合、前記移動部及び前記アーム装置の動作を制御し、前記移動指令を実行する実行部と、
    前記判断部が前記目標位置は前記動作可能範囲外と判断した場合、前記移動指令の実行を制限する実行制限部と
    を備え
    前記動作可能範囲設定部は、
    前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が前記開口部を閉塞する閉塞位置である場合、前記移動部の前記走行軸の全領域を走行可能な全領域走行ストロークと、前記アーム装置の前記反対側における伸縮ストロークである外側伸縮ストロークとに基づき、第一動作可能範囲を設定する第一範囲設定部と、
    前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が前記開口部を開放する開放位置で、且つ前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置が前記反対側である場合、前記連結機構で前記扉と連結した前記移動部の前記開口部の開口範囲に対応する前記走行軸における走行ストロークと、前記アーム装置の前記カバー側における伸縮ストロークである内側伸縮ストロークと、前記全領域走行ストロークと、前記外側伸縮ストロークとに基づき、第二動作可能範囲する第二範囲設定部と、
    前記扉位置検出部が検出した前記扉位置が、前記開口部を開放する開放位置で、且つ前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置が前記カバー側である場合、前記走行ストロークと、前記アーム装置の前記所定方向における伸縮ストロークとに基づき、第三動作可能範囲を設定する第三範囲設定部と
    を備えたことを特徴とする搬送装置。
  3. 前記アーム装置と前記扉の連結を検出する連結検出部と、
    前記アーム装置の移動位置を検出する移動位置検出部と
    を備え、
    前記扉位置検出部は、
    前記連結検出部が前記連結を検出した状態で、前記移動位置検出部が検出した前記移動位置に基づき、前記扉位置を検出すること
    を特徴とする請求項に記載の搬送装置。
  4. 前記動作可能範囲設定部は、
    前記アーム位置検出部が検出した前記伸縮位置が、前記扉と前記アーム装置の間に設定する基準位置よりも前記カバー側である場合、前記伸縮位置は前記カバー側と判断するアーム位置判断部を備えたこと
    を特徴とする請求項又はに記載の搬送装置。
  5. 前記アーム装置は、
    長尺状である複数のアーム部と、
    前記複数のアーム部を屈曲可能に連結する少なくとも一つの関節部と
    を備え、
    前記アーム位置検出部は、前記関節部の位置と、前記把持部の位置を検出し、
    前記アーム位置判断部は、前記アーム位置検出部が検出した前記関節部の位置と前記把持部の位置のうち少なくとも何れかが前記基準位置よりも前記カバー側である場合は、前記伸縮位置は前記カバー側と判断すること
    を特徴とする請求項に記載の搬送装置。
  6. 前記アーム部の長尺方向の長さであるアーム長を受け付けるアーム長受付部を備え、
    前記動作可能範囲設定部は、
    前記アーム長受付部が受け付けた前記アーム長に基づき、前記外側伸縮ストローク、前記内側伸縮ストローク、前記伸縮ストロークを算出する算出部を備えたこと
    を特徴とする請求項に記載の搬送装置。
  7. 工作機械を取り囲むカバーと、
    前記カバーの壁部に設けた開口部を開閉可能で、且つ被削材を搬送可能な請求項1からの何れかに記載の搬送装置と
    を備えたことを特徴とする工作機械。
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