JP7033967B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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本発明は、冷凍サイクル装置に関する。
圧縮機、凝縮器、膨張弁、および蒸発器を備える冷凍サイクル装置において、膨張弁を通過した低圧の気液二相冷媒をガス単相と液単相に分離して、ガス単相冷媒または高乾き度の冷媒を圧縮機の吸入配管にバイパスさせ、液単相冷媒または低乾き度の冷媒を蒸発器に流通させる気液分離器を備えたものが知られている。
しかしながら、室外熱交換器と室内熱交換器とを備え、流路切換え弁によって冷房運転と暖房運転とを切り替えることができる空気調和機では、冷房運転と暖房運転とが切り替わった際に流路方向が逆転するため、冷房運転または暖房運転のいずれかにおいて気液分離器を経てから膨張弁に流通することになる。このような場合には、気液分離器は、機能しないという課題があった。
このような課題に対して、特開2013-120028号広報には、冷媒の双方向流れに対応した気液分離器が開示されている。この気液分離器によれば、冷房運転と暖房運転との切り替えによって、流路方向が切り替わっても気液分離が可能となる。
しかしながら、この気液分離器では気液分離器を挟むように膨張弁が二つ必要となり、気液分離器を通過した液単相冷媒が再び膨張弁を通過することになる。その結果、圧力が損失し、再び気液二相冷媒に戻るといった課題がある。
特開2013-120028号公報
特許文献1(特開2013-120028号公報)に記載の装置では、気液分離器を通過した液単相冷媒が再び膨張弁を通過することになる。その結果、冷媒の圧力が減少し、液単相冷媒が再び気液二相冷媒に戻ることになるため、運転効率が悪い。
それゆえに、本発明の目的は、気液分離器を通過した液単相冷媒が再び膨張弁を通過することがない冷凍サイクル装置を提供することである。
本発明のある局面の冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒を熱交換させる第1熱交換器および第2熱交換器と、冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張弁から流出した低圧の気液二相冷媒を飽和ガスと飽和液に分離し、または凝縮器として作用する第1熱交換器または第2熱交換器で過冷却された液冷媒を貯める気液分離器と、気液分離器で分離された飽和ガスを圧縮機の吸入配管へ導通させるバイパス配管と、圧縮機の出力と第1熱交換器とが接続され、かつ第2熱交換器と圧縮機の入力とが接続されるようにする第1状態と、圧縮機の出力と第2熱交換器とが接続され、かつ第1熱交換器と圧縮機の入力とが接続されるようにする第2状態との切替えが可能な第1切替弁と、第1熱交換器と膨張弁とが接続され、かつ気液分離器と第2熱交換器とが接続されるようにする第3状態と、第2熱交換器と膨張弁とが接続され、かつ気液分離器と第1熱交換器とが接続されるようにする第4状態との切替えが可能な第2切替弁とを備える。
本発明の別の局面の冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒を熱交換させる第1熱交換器および第2熱交換器と、冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張弁から流出した低圧の気液二相冷媒を飽和ガスと飽和液に分離する気液分離器と、気液分離器で分離された飽和ガスを圧縮機の吸入配管へ導通させるバイパス配管と、第1モードにおいて、圧縮機の出力と第1熱交換器とが接続され、かつ第2熱交換器と圧縮機の入力とが接続されるようにするとともに、第1熱交換器と膨張弁とが接続され、かつ気液分離器と第2熱交換器とが接続されるようにし、第2モードにおいて、圧縮機の出力と第2熱交換器とが接続され、かつ第1熱交換器と圧縮機の入力とが接続されるようにするとともに、第2熱交換器と膨張弁とが接続され、かつ気液分離器と第1熱交換器とが接続されるようにする八方弁とを備える。
本発明のある局面によれば、第2切替弁が、第1熱交換器と膨張弁とが接続され、かつ気液分離器と第2熱交換器とが接続されるようにする第3状態と、第2熱交換器と膨張弁とが接続され、かつ気液分離器と第1熱交換器とが接続されるようにする第4状態とを切替える。
本発明の別の局面によれば、八方弁が、第1モードにおいて、圧縮機の出力と第1熱交換器とが接続され、かつ第2熱交換器と圧縮機の入力とが接続されるようにするとともに、第1熱交換器と膨張弁とが接続され、かつ気液分離器と第2熱交換器とが接続されるようにし、第2モードにおいて、圧縮機の出力と第2熱交換器とが接続され、かつ第1熱交換器と圧縮機の入力とが接続されるようにするとともに、第2熱交換器と膨張弁とが接続され、かつ気液分離器と第1熱交換器とが接続されるようにする。
上記2つの構成によれば、気液分離器を通過した液単相冷媒が再び膨張弁を通過することがないため、高効率な運転が可能となる。
実施の形態1の冷凍サイクル装置100および第1モードにおける冷媒の流れを表わす図である。 実施の形態1の冷凍サイクル装置100および第2モードにおける冷媒の流れを表わす図である。 実施の形態1の冷凍サイクル装置100および第3モードにおける冷媒の流れを表わす図である。 実施の形態1の冷凍サイクル装置100および第4モードにおける冷媒の流れを表わす図である。 第1~第4モードにおける第1切替弁2と、第2切替弁4の状態を表わす図である。 気液分離器を備えない冷凍サイクル装置の動作および気液分離器を備える冷凍サイクル装置の動作を表わすモリエリ線図である。 実施の形態3の冷凍サイクル装置100の動作手順を表わす図である。 実施の形態4の冷凍サイクル装置100を表わす図である。 実施の形態4の冷凍サイクル装置100の動作手順を表わす図である。 実施の形態5の冷凍サイクル装置100を表わす図である。 実施の形態6の冷凍サイクル装置100を表わす図である。 (a)は、第1モードにおける八方弁30の状態を表わす図である。(b)は、第2モードにおける八方弁30の状態を表わす図である。 ブリッジ回路20を備えた冷凍サイクル装置を表わす図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則として繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の冷凍サイクル装置100および第1モードにおける冷媒の流れを表わす図である。図2は、実施の形態1の冷凍サイクル装置100および第2モードにおける冷媒の流れを表わす図である。図3は、実施の形態1の冷凍サイクル装置100および第3モードにおける冷媒の流れを表わす図である。図4は、実施の形態1の冷凍サイクル装置100および第4モードにおける冷媒の流れを表わす図である。
図1~図4に示されるように、冷凍サイクル装置100は、空気調和機であって、圧縮機1、第1切替弁2、第1熱交換器3、第2切替弁4、膨張弁5、気液分離器6、第2熱交換器7、バイパス配管21、およびキャピラリーチューブ8を備える。
第2熱交換器7は、室内機90に含まれる。圧縮機1、第1切替弁2、第1熱交換器3、第2切替弁4、膨張弁5、気液分離器6、バイパス配管21、およびキャピラリーチューブ8は、室外機80に含まれる。
図1~図4において、第1熱交換器3および第2熱交換器7内の網掛け部分は冷媒の液相割合を表わす。
圧縮機1は、冷媒を圧縮する。
第1熱交換器3は、室外熱交換器であって、冷媒を熱交換させる。
第2熱交換器7は、室内熱交換器であって、冷媒を熱交換させる。
膨張弁5は、冷媒を膨張させる。
気液分離器6は、膨張弁5から流出した低圧の気液二相冷媒を飽和ガスと飽和液に分離する、あるいは、凝縮器として作用する第1熱交換器3または第2熱交換器7で過冷却された液冷媒を貯める。
バイパス配管21は、気液分離器6で分離された飽和ガスを圧縮機1の吸入配管へ導通させる。
図5は、第1~第4モードにおける第1切替弁2と、第2切替弁4の状態を表わす図である。
第1モードにおいては、第1切替弁2は、状態Aに設定され、第2切替弁4は、状態Cに設定される。第2モードにおいては、第1切替弁2は、状態Bに設定され、第2切替弁4は、状態Dに設定される。第3モードにおいては、第1切替弁2は、状態Aに設定され、第2切替弁4は、状態Dに設定される。第4モードにおいては、第1切替弁2は、状態Bに設定され、第2切替弁4は、状態Cに設定される。
第1切替弁2の状態Aでは、圧縮機1の出力と第1熱交換器3とが接続され、かつ第2熱交換器7と圧縮機1の入力とが接続される。第1切替弁2の状態Bでは、圧縮機1の出力と第2熱交換器7とが接続され、かつ第1熱交換器3と圧縮機1の入力とが接続される。
第2切替弁4の状態Cでは、第1熱交換器3と膨張弁5とが接続され、かつ気液分離器6と第2熱交換器7とが接続される。第2切替弁4の状態Dでは、第2熱交換器7と膨張弁5とが接続され、かつ気液分離器6と第1熱交換器3とが接続される。
以下では、図1および図2に示される冷凍サイクル装置100の第1モードおよび第2モードの動作について説明する。
第1モードは、冷房運転時に設定され、第2モードは、暖房運転時に設定される。
図1に示すように、第1モード(冷房運転時)には、圧縮機1から吐出された冷媒が第1熱交換器3の方向に流れ、かつ第2熱交換器7から流出された冷媒が圧縮機1の方向に流れる。
図1に示すように、第1モード(冷房運転時)には、気液分離器6で分離された飽和液が第2熱交換器7の方向に流れ、かつ第1熱交換器3から流出された冷媒が膨張弁5の方向へ流れる。
図2に示すように、第2モード(暖房運転時)には、圧縮機1から吐出された冷媒が第2熱交換器7の方向に流れ、かつ第1熱交換器3から流出された冷媒が圧縮機1の方向に流れる。
図2に示すように、第2モード(暖房運転時)には、気液分離器6で分離された飽和液が第1熱交換器3の方向に流れ、かつ第2熱交換器7から流出された冷媒が膨張弁5の方向へ流れる。
第1モード(冷房運転時)には、冷媒は、圧縮機1、第1切替弁2、第1熱交換器3、第2切替弁4、膨張弁5、気液分離器6、第2切替弁4、第2熱交換器7、第1切替弁2を経て、圧縮機1に戻る。
第2モード(暖房運転時)には、冷媒は、圧縮機1、第1切替弁2、第2熱交換器7、第2切替弁4、膨張弁5、気液分離器6、第2切替弁4、第1熱交換器3、第1切替弁2を経て、圧縮機1に戻る。
図1および図2に示すように、気液分離器6は、膨張弁5で減圧された気液二相冷媒を飽和ガスと飽和液に分離する。飽和ガスはキャピラリーチューブ8を通り、圧縮機1の吸入配管にバイパスされる。一方、気液分離器6で分離された飽和液は、第2切替弁4によって、蒸発器として機能する第1熱交換器3または第2熱交換器7へ流入する。
図6は、気液分離器を備えない冷凍サイクル装置の動作および気液分離器を備える冷凍サイクル装置の動作を表わすモリエリ線図である。
上記冷凍サイクル装置100の奏する効果を図6に示すモリエル線図を用いて説明する。気液分離器を有さない冷凍サイクル装置内を流れる冷媒は、圧縮機の吸入状態の点Aを起点としてAB間で圧縮、BC間で凝縮、CD間で膨張、DA間で蒸発する。
DA間の蒸発過程では、凝縮過程より冷媒の密度が小さいため流速が速くなり、それに伴い冷媒の圧力損失が大きくなる。この圧力低下は、点Aの冷媒密度の低下を招くとともに、循環流量とAB間のエンタルピー差の積で求められる圧縮機消費電力の増加を招く。その結果、効率が悪化する。
一方、気液分離器を備えた冷凍サイクル装置では、蒸発器入口の点Dが飽和液D′と飽和ガスE′とに分離される。そして飽和液D′を蒸発器に流通させ、蒸発に寄与しない飽和ガスE′を蒸発器に流さないことで、伝熱性能を落とさないようにすることができるとともに、蒸発器に流れる冷媒の流速を遅く、すなわち圧力損失を小さくすることができる。このとき圧縮過程は、A′-B′となるため、気液分離器を有さないA-Bよりエンタルピー差が小さくなり高効率な運転が可能となる。
また、蒸発器入口の冷媒を飽和液またはそれに近い乾き度にすることができるため、第1熱交換器3または第2熱交換器7の入口の伝熱管流路が分配構造となっている場合でも均等に流れやすくなる。
ここで、通常の気液分離器を備えた冷凍サイクル装置では、膨張弁と気液分離器の間の流れ方向が冷房運転と暖房運転で逆転するため、冷房運転または暖房運転のどちらか一方のみ気液分離が可能となる。
しかしながら、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100では、第1切替弁2によって冷房運転、暖房運転が切り替えられた場合でも膨張弁から気液分離器に至る経路を選択できるため、冷房運転、暖房運転いずれにおいても膨張弁5を経て気液分離器6を通るように第2切替弁4を制御すれば、運転状態に関わらず気液分離をさせて液単相またはそれに近い乾き度の冷媒を蒸発器として機能する熱交換器に流入させることができる。
したがって、冷凍サイクル装置100では、冷房運転、暖房運転いずれにおいても高効率な運転が可能となる。
実施の形態2.
以下では、図3および図4に示される冷凍サイクル装置100の第3モードおよび第4モードの動作について説明する。
図3に示すように、第3モードには、圧縮機1から吐出された冷媒が第1熱交換器3の方向に流れ、かつ第2熱交換器7から流出された冷媒が圧縮機1の方向に流れる。
図3に示すように、第3モードには、第1熱交換器3から流出された冷媒が気液分離器6に流れ、かつ膨張弁5からの冷媒が第2熱交換器7へ流れる。
図4に示すように、第4モードには、圧縮機1から吐出された冷媒が第2熱交換器7の方向に流れ、かつ第1熱交換器3から流出された冷媒が圧縮機1の方向に流れる。
図4に示すように、第4モードには、第2熱交換器7から流出された冷媒が気液分離器6に流れ、かつ膨張弁5からの冷媒が第1熱交換器3へ流れる。
第3モードには、冷媒は、圧縮機1、第1切替弁2、第1熱交換器3、第2切替弁4、気液分離器6、膨張弁5、第2切替弁4、第2熱交換器7、第1切替弁2を経て、圧縮機1に戻る。
第4モードには、冷媒は、圧縮機1、第1切替弁2、第2熱交換器7、第2切替弁4、気液分離器6、膨張弁5、第2切替弁4、第1熱交換器3、第1切替弁2を経て、圧縮機1に戻る。
第3モードおよび第4モードでは、第2切替弁4の方向が気液分離器6から膨張弁5に至るように設定されるので、気液分離器6は、凝縮器で過冷却された液冷媒を貯める容器として作用する。
実施の形態3.
実施の形態3に係る冷凍サイクル装置100は、第1切替弁2と第2切替弁4とを個別に制御する。
第1切替弁2に動作指令、すなわち冷房運転と暖房運転とを切り替える指令が出された際に、まず、第2切替弁4が気液分離器6から膨張弁5に至るように切り替えられ、一定定時間経過後に、第1切替弁2が切り替えられる。
第1モード(冷房運転中)または第2モード(暖房運転中)に第2切替弁4のみが気液分離器6から膨張弁5に至るように切り替えたときは、凝縮器内の過冷却液冷媒が気液分離器6にも溜まるようになるため、凝縮器内の液冷媒量が減少していく。ここで、冷房運転中には、第1熱交換器3が凝縮器であり、暖房運転中には、第2熱交換器7が凝縮器である。このとき、凝縮器内の液冷媒がある程度減少する一定時間経過した後に、第1切替弁2を切り替えることで、急激に液冷媒が圧縮機1の吸入に戻り液圧縮となることを抑制することができる。
これは、暖房運転時に第1切替弁2を切り替えて、室外熱交換器の霜を溶かす除霜運転時において特に有効である。
図7は、実施の形態3の冷凍サイクル装置100の動作手順を表わす図である。
ステップS101において、第1モード(冷房運転中)の場合、処理がステップS102に進む。冷房運転中には、第1切替弁2が状態Aに設定され、第2切替弁4が状態Cに設定されている。第1切替弁2の状態Aでは、圧縮機1の出力と第1熱交換器3とが接続され、かつ第2熱交換器7と圧縮機1の入力とが接続される。第2切替弁4の状態Cでは、第1熱交換器3と膨張弁5とが接続され、かつ気液分離器6と第2熱交換器7とが接続される。
ステップS102において、暖房運転への切替指示が入力された場合、処理がステップS103に進む。
ステップS103において、第2切替弁4が状態Dに設定される。これによって、冷凍サイクル装置100は、第3モードに設定される。
ステップS104において、一定時間経過後、処理がステップS105に進む。
ステップS105において、第1切替弁2が状態Bに設定される。これによって、冷凍サイクル装置100は、第2モード(暖房運転中)に設定される。
ステップS106において、第2モード(暖房運転中)の場合、処理がステップS107に進む。暖房運転中には、第1切替弁2が状態Bに設定され、第2切替弁4が状態Dに設定されている。第1切替弁2の状態Bでは、圧縮機1の出力と第2熱交換器7とが接続され、かつ第1熱交換器3と圧縮機1の入力とが接続される。第2切替弁4の状態Dでは、第2熱交換器7と膨張弁5とが接続され、かつ気液分離器6と第1熱交換器3とが接続される。
ステップS107において、冷房運転への切替指示が入力された場合、処理がステップS108に進む。
ステップS108において、第2切替弁4が状態Cに設定される。これによって、冷凍サイクル装置100は、第4モードに設定される。
ステップS109において、一定時間経過後、処理がステップS110に進む。
ステップS110において、第1切替弁2が状態Aに設定される。これによって、冷凍サイクル装置100は、第1モード(冷房運転中)に設定される。
実施の形態4.
実施の形態4に係る冷凍サイクル装置104は、実施の形態3と同様に、第1切替弁2と第2切替弁4とを個別に制御する。
図8は、実施の形態4の冷凍サイクル装置100を表わす図である。
実施の形態4の冷凍サイクル装置100は、温度センサ61,62,63,64を備える。
温度センサ61は、第1熱交換器3が凝縮器として機能するときに、第1熱交換器3の伝熱管中間温度を計測する。温度センサ62は、第1熱交換器3が凝縮器として機能するときに、第1熱交換器3の伝熱管出口温度を計測する。温度センサ61は、第2熱交換器7が凝縮器として機能するときに、第2熱交換器7の伝熱管中間温度を計測する。温度センサ62は、第2熱交換器7が凝縮器として機能するときに、第2熱交換器7の伝熱管出口温度を計測する。
凝縮器として機能する熱交換器の伝熱管中間温度T1と、凝縮器として機能する熱交換器の伝熱管出口温度T2との温度差ΔTが検知される。
第1切替弁2に動作指令、すなわち冷房運転と暖房運転を切り替える指令が出された際に、まず第2切替弁4が気液分離器6から膨張弁5に至るように切り替えられる。その後温度差ΔTが閾値以下となった後、第1切替弁2が切り替えられる。
温度差ΔTは、凝縮器で凝縮した冷媒の過冷却度に相当する。実施の形態3と同様、気液分離器6を第2切替弁4のみ気液分離器6から膨張弁5に至るように切り替えた場合、凝縮器内の液冷媒量が減少していくため過冷却度ΔTが小さくなる。
図9は、実施の形態4の冷凍サイクル装置100の動作手順を表わす図である。
ステップS101において、第1モード(冷房運転中)の場合、処理がステップS102に進む。冷房運転中には、第1切替弁2が状態Aに設定され、第2切替弁4が状態Cに設定されている。第1切替弁2の状態Aでは、圧縮機1の出力と第1熱交換器3とが接続され、かつ第2熱交換器7と圧縮機1の入力とが接続される。第2切替弁4の状態Cでは、第1熱交換器3と膨張弁5とが接続され、かつ気液分離器6と第2熱交換器7とが接続される。
ステップS102において、暖房運転への切替指示が入力された場合、処理がステップS103に進む。
ステップS103において、第2切替弁4が状態Dに設定される。これによって、冷凍サイクル装置100は、第3モードに設定される。
ステップS204において、温度センサ61が、凝縮器として機能する第1熱交換器3の伝熱管中間温度T1を計測する。温度センサ62は、凝縮器として機能する第1熱交換器3の伝熱管出口温度T2を計測する。温度差ΔT(=T1-T2)が閾値TH1以下となったときに、処理がステップS105に進む。
ステップS105において、第1切替弁2が状態Bに設定される。これによって、冷凍サイクル装置100は、第2モード(暖房運転中)に設定される。
ステップS106において、第2モード(暖房運転中)の場合、処理がステップS107に進む。暖房運転中には、第1切替弁2が状態Bに設定され、第2切替弁4が状態Dに設定されている。第1切替弁2の状態Bでは、圧縮機1の出力と第2熱交換器7とが接続され、かつ第1熱交換器3と圧縮機1の入力とが接続される。第2切替弁4の状態Dでは、第2熱交換器7と膨張弁5とが接続され、かつ気液分離器6と第1熱交換器3とが接続される。
ステップS107において、冷房運転への切替指示が入力された場合、処理がステップS108に進む。
ステップS108において、第2切替弁4が状態Cに設定される。これによって、冷凍サイクル装置100は、第4モードに設定される。
ステップS209において、温度センサ63が、凝縮器として機能する第2熱交換器7の伝熱管中間温度T1を計測する。温度センサ64は、凝縮器として機能する第2熱交換器7の伝熱管出口温度T2を計測する。温度差ΔT(=T1-T2)が閾値TH1以下となったときに、処理がステップS110に進む。
ステップS110において、第1切替弁2が状態Aに設定される。これによって、冷凍サイクル装置100は、第1モード(冷房運転中)に設定される。
本実施の形態では、過冷却度ΔTを検知し、第2切替弁4を気液分離器6から膨張弁5に至るように切り替え、ΔTが閾値以下となったのちに第1切替弁2を切り替えるため、実施の形態4よりも確実に、第1切替弁2を切り替えることによる液圧縮を抑制することができる。
実施の形態5.
図10は、実施の形態5の冷凍サイクル装置100を表わす図である。
図10の冷凍サイクル装置100が、図1の冷凍サイクル装置100と相違する点は、キャピラリーチューブ8を圧力調整弁9に置き換えた点である。
キャピラリーチューブ8を圧力調整弁9に置き換えることによって、圧縮機1にバイパスする冷媒流量を任意に調節することが可能となる。その結果、冷凍サイクル装置の更なる性能改善が望める。
実施の形態6.
図11は、実施の形態6の冷凍サイクル装置100を表わす図である。
本実施の形態は、冷凍サイクル装置100は、第1モードと第2モードとで動作するが、第3モードと第4モードでは動作しない。
実施の形態6に係る冷凍サイクル装置100は、第1切替弁2と第2切替弁4とが一体構造された八方弁30を備える。
図12(a)は、第1モードにおける八方弁30の状態を表わす図である。図12(b)は、第2モードにおける八方弁30の状態を表わす図である。
図12(a)および(b)における点a~hは、図11における冷凍サイクル装置100との接続箇所を表わす。八方弁30は、ロータリー構造を有する。八方弁30の中央の円盤が90度回転することによって、冷房運転と暖房運転とを切り替えることができる。
本実施の形態では冷房運転と暖房運転が切り替わっても、常に膨張弁5を経て気液分離器6を通ることになる。
図13に示すように、逆止弁を4つ用いることで冷媒の流路方向を一定にするブリッジ回路20を備えた冷凍サイクル装置は公知であるが、配管の溶接箇所が多い、多くのスペースを必要とする、逆止弁でのチャタリングや圧力損失が生ずる、といった課題がある。
しかしながら、冷凍サイクル装置100では八方弁30を用いることで、比較的単純な構成で圧力損失を抑えながら冷媒の流路方向を一定にできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 圧縮機、2 第1切替弁、3 第1熱交換器、4 第2切替弁、5 膨張弁、6 気液分離器、7 第2熱交換器、8 キャピラリーチューブ、9 圧力調整弁、21 バイパス配管、30 八方弁、61,62,63,64 温度センサ、80 室外機、90 室内機、100 冷凍サイクル装置。

Claims (8)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記冷媒を熱交換させる第1熱交換器および第2熱交換器と、
    前記冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記膨張弁から流出した低圧の気液二相冷媒を飽和ガスと飽和液に分離し、または凝縮器として作用する前記第1熱交換器または前記第2熱交換器で過冷却された液冷媒を貯める気液分離器と、
    前記気液分離器で分離された飽和ガスを前記圧縮機の吸入配管へ導通させるバイパス配管と、
    前記圧縮機の出力と前記第1熱交換器とが接続され、かつ前記第2熱交換器と前記圧縮機の入力とが接続されるようにする第1状態と、前記圧縮機の出力と前記第2熱交換器とが接続され、かつ前記第1熱交換器と前記圧縮機の入力とが接続されるようにする第2状態との切替が可能な第1切替弁と、
    前記第1熱交換器と前記膨張弁とが接続され、かつ前記気液分離器と前記第2熱交換器とが接続されるようにする第3状態と、前記第2熱交換器と前記膨張弁とが接続され、かつ前記気液分離器と前記第1熱交換器とが接続されるようにする第4状態との切替が可能な第2切替弁とを備え、
    第1モードにおいて、前記第1切替弁が前記第1状態に設定され、前記第2切替弁が前記第3状態に設定され、
    第2モードにおいて、前記第1切替弁が前記第2状態に設定され、前記第2切替弁が前記第4状態に設定され、
    第3モードにおいて、前記第1切替弁が前記第1状態に設定され、前記第2切替弁が前記第4状態に設定され、
    第4モードにおいて、前記第1切替弁が前記第2状態に設定され、前記第2切替弁が前記第3状態に設定される、冷凍サイクル装置。
  2. 前記冷凍サイクル装置が冷房運転中に前記第1モードに設定され、前記冷凍サイクル装置が暖房運転中に前記第2モードに設定される、請求項記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記冷凍サイクル装置が冷房運転中に暖房運転への切替指示を受けたときに、前記第3モードに移行した後、前記第2モードに移行する、請求項記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記冷凍サイクル装置が暖房運転中に冷房運転への切替指示を受けたときに、前記第4モードに移行した後、前記第1モードに移行する、請求項記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第1切替弁と前記第2切替弁とが個別に制御される、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記第2切替弁の切替えがなされた後、一定時間後に、前記第1切替弁が切替えられる、請求項に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記冷媒を熱交換させる第1熱交換器および第2熱交換器と、
    前記冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記膨張弁から流出した低圧の気液二相冷媒を飽和ガスと飽和液に分離し、または凝縮器として作用する前記第1熱交換器または前記第2熱交換器で過冷却された液冷媒を貯める気液分離器と、
    前記気液分離器で分離された飽和ガスを前記圧縮機の吸入配管へ導通させるバイパス配管と、
    前記圧縮機の出力と前記第1熱交換器とが接続され、かつ前記第2熱交換器と前記圧縮機の入力とが接続されるようにする第1状態と、前記圧縮機の出力と前記第2熱交換器とが接続され、かつ前記第1熱交換器と前記圧縮機の入力とが接続されるようにする第2状態との切替が可能な第1切替弁と、
    前記第1熱交換器と前記膨張弁とが接続され、かつ前記気液分離器と前記第2熱交換器とが接続されるようにする第3状態と、前記第2熱交換器と前記膨張弁とが接続され、かつ前記気液分離器と前記第1熱交換器とが接続されるようにする第4状態との切替が可能な第2切替弁とを備え、
    前記第1切替弁と前記第2切替弁とが個別に制御され、
    前記第2切替弁の切替えがなされた後、前記第1熱交換器と前記第2熱交換器のうち、凝縮器として機能する熱交換器の伝熱管中間温度と凝縮器として機能する熱交換器の伝熱管出口温度との温度差が閾値以下となった後、前記第1切替弁が切替えられる冷凍サイクル装置。
  8. 前記バイパス配管に配置される圧力調整弁を備える、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
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