JP7033889B2 - 電力用半導体装置、電力用半導体装置の製造方法および電力変換装置 - Google Patents

電力用半導体装置、電力用半導体装置の製造方法および電力変換装置 Download PDF

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Description

本発明は、電力用半導体装置、その電力用半導体装置を製造する製造方法、および、そ
の電力用半導体装置を用いた電力変換装置に関する。
電力用半導体装置は、産業用機器、電気鉄道、家電など幅広い分野における機器の主電力(パワー)の制御に用いられ、特に産業用機器に搭載される電力用半導体装置に対しては、小型化、高放熱性、高信頼性が求められる。また、電力用半導体装置では、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)及びFwDi(Free-Wheeling Diode)などの電力用半導体素子を放熱性の高い絶縁基板に実装し、電力用半導体素子の表面電極へ、例えばアルミワイヤなどで配線して回路を構成する場合が多い。このような構造では、絶縁基板上で配線がなされるため、高価である絶縁基板の面積が大きくなりコストアップにつながると共に、電力用半導体装置の外形も大きくなるという課題がある。
よって、電力用半導体装置の小型化のため、特許文献1、特許文献2、および特許文献3では、半導体素子を実装した絶縁基板と両面配線されたプリント基板とを、はんだなどの導電性接着剤や、接続導体を用いて電気的に接続し、樹脂筐体内に収納された構造が提案されている。
特開2012-74730号公報(段落0013、図1) 特開2014-199955号公報(段落0091、図7) 特許第4491244号公報(段落0014、図1)
半導体素子とプリント基板をはんだで接合して大電流を流す場合、半導体素子とプリント基板間を絶縁するために一定以上のギャップが必要となるが、面積の小さい半導体素子上の信号電極部に対してギャップが大きくなると、はんだ単体でギャップを埋めて接合するのが困難であるという問題があった。例えば、粘性のあるペースト状のはんだで供給する場合、形状を維持するのが困難であり、固形のはんだの場合、保持するための工夫が必要となる。このように、高アスペクト比で部材間を接合する方法が必要となる。
しかしながら、特許文献1では、はんだなどのスペーサー単体で接続された構造となっており、生産性が低いという問題があった。また、特許文献2では、プリント基板に取り付けられたポスト電極により信号電極とのギャップが狭くなり、はんだを高く供給する必要はないが、ポスト電極をプリント基板に取り付ける工程が追加で必要となり、加工費が高くなるという問題があった。特許文献3では、接続用の導体部品を設置することで接続しているが、部品と工程の増加によりコスト増になるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、高アスペクト比のギャップを容易に接続することが可能となるだけでなく、生産性の向上と、低コスト化を図ることのできる電力用半導体装置、電力用半導体装置の製造方法および電力変換装置を得ることを目的とする。
この発明にかかる電力用半導体装置は、絶縁基板の表面に接合された半導体素子と、前記半導体素子の表面にはんだ層を介して接合されたプリント基板とを備え、前記はんだ層は、第一のはんだ層と第二のはんだ層を積層することによって構成され、前記第二のはんだ層は、前記第一のはんだ層よりも低弾性であり、前記第一のはんだ層は、前記はんだ層の総体積に対し、40%以上、60%以下であることを特徴とする。
また、この発明にかかる電力用半導体装置は、絶縁基板の表面に接合された半導体素子と、前記半導体素子の表面にはんだ層を介して接合されたプリント基板とを備え、前記はんだ層は、第一のはんだ層と第二のはんだ層を積層することによって構成され、前記第二のはんだ層は、前記第一のはんだ層よりも低弾性であり、前記はんだ層は、はんだフィレットを形成し、前記半導体素子および前記プリント基板と接合する面積と、前記半導体素子と前記プリント基板とのギャップとで形成される空間に対して、前記はんだ層の総体積が、70%以上、80%以下であることを特徴とする。
また、この発明にかかる電力用半導体装置は、絶縁基板の表面に接合された半導体素子と、前記半導体素子の表面にはんだ層を介して接合されたプリント基板とを備え、前記はんだ層は、第一のはんだ層と第二のはんだ層を積層することによって構成され、前記第二のはんだ層は、前記第一のはんだ層よりも低弾性であり、前記はんだ層は、前記プリント基板と接合する面積が、前記半導体素子と接合する面積よりも大きいことを特徴とする。
この発明にかかる電力用半導体装置の製造方法は、絶縁基板の上に半導体素子を搭載し、前記半導体素子の上にプリント基板を搭載し、前記絶縁基板と前記半導体素子、および前記半導体素子と前記プリント基板のそれぞれをはんだを介して接合する工程を含み、前記半導体素子と前記プリント基板の接合には、第一のはんだと第二のはんだを積層したはんだを用い、前記第二のはんだは、前記第一のはんだよりも低弾性であり、前記第一のはんだと前記第二のはんだを積層したはんだは、体積比が固形状の前記第一のはんだを60%、ペースト状の前記第二のはんだを40%とすることを特徴とする。
この発明によれば、半導体素子とプリント基板との接合に、第一のはんだと、前記第一のはんだよりも低弾性である第二のはんだとを積層したはんだ層を用いることで、高アスペクト比のギャップを容易に接続することが可能となるだけでなく、生産性の向上と、低コスト化を図ることができる。
この発明の実施の形態1による電力用半導体装置の要部の構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による電力用半導体装置の要部の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による電力用半導体装置の絶縁基板上の電力用半導体素子の配置を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による電力用半導体装置のプリント基板の電力用半導体素子と接合される面を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による電力用半導体装置の製造工程におけるリフロー前のはんだ層の状態を示す断面拡大図である。 この発明の実施の形態1による電力用半導体装置の製造工程におけるリフロー後のはんだ層の状態を示す断面拡大図である。 この発明の実施の形態1による他の電力用半導体装置の絶縁基板上の電力用半導体素子の配置を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による他の電力用半導体装置の製造工程におけるリフロー後のはんだ層の状態を示す断面拡大図である。 この発明の実施の形態2による電力用半導体装置の要部の構成を示す断面拡大図である。 この発明の実施の形態2による電力用半導体装置の製造工程におけるリフロー前のはんだ層の状態を示す断面拡大図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置を適用した電力変換システムの構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における電力用半導体装置100を上部から見た概略構造を示す平面図であり、図2は、図1のAA矢視断面図である。図3は、絶縁基板上の電力用半導体素子の配置を示す平面図である。図4は、プリント基板の電力用半導体素子と接合される面を示す平面図である。
図1および図2に示すように、電力用半導体装置100は、基本的構成部分として、電力用半導体素子2、3と、プリント基板50とを有する。本実施の形態1の電力用半導体装置100では、その他に、絶縁基板1、ケース7、封止樹脂6、電極端子8等を有する。
電力用半導体素子として、本実施形態では、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)2及びダイオード(例えばFwDi)3が相当する。IGBT2は、例えば8mm×8mmで厚さが0.08mmの大きさを有し、ダイオード3は、例えば8mm×6mmで厚さが0.08mmの大きさを有する。IGBT2の表面には、例えば2mm×1mmの信号用の電極(ゲート電極)21と、例えば6mm×5mmの主電極(エミッタ電極)22を有する。IGBT2およびダイオード3の表面の電極には、はんだが接合されるようにAuなどの金属膜が形成されている。
絶縁基板1は、例えば、厚さ0.125mmの樹脂製の絶縁シート1aと、絶縁シート1aの表面と裏面にそれぞれ接着された、厚さ2mmの銅導体層1b及び厚さ0.5mmの銅導体層1cとからなる。図2および図3に示すように、絶縁基板1の銅導体層1cには、IGBT2及びダイオード3が、より具体的にはIGBT2及びダイオード3における各裏面側の電極が、各々はんだ層41、42によって電気的かつ機械的に接続される。はんだ層41、42は、厚みが約0.1mmでSn-Ag-Cu系やSn-Sb系のはんだが用いられる。このような絶縁基板1は、IGBT2及びダイオード3の放熱と、両半導体素子2、3の裏面側の各電極における配線とを兼ねている。
プリント基板50は、図2に示すように、絶縁基板1に実装されたIGBT2等の電力用半導体素子に対向して平行又は略平行に配置される。プリント基板50は、例えば、厚さが0.5mmでその材質がFR-4(Flame Retardant Type 4)のコア材51と、コア材51の表面と裏面にそれぞれ形成された、表面側銅導体層52及び裏面側銅導体層53とからなる。表面側銅導体層52及び裏面側銅導体層53は、それぞれ厚さが例えば0.1mmで、接着シート(図示せず)によってコア材51に接着され、回路パターンを形成する。また、表面側銅導体層52と裏面側銅導体層53とはスルーホール56を介して電気的に連結されている。
ここで、定格電圧が1200V以下の電力用半導体装置の場合、互いに対向するプリント基板50の裏面側銅導体層53の表面と、IGBT2及びダイオード3の半導体素子の表面とが、封止樹脂6にエポキシ樹脂を用いた場合に、電気的絶縁を確保するために0.3mm以上の間隔をあける必要がある。
また、プリント基板50の裏面側銅導体層53は、図4に示すように、本実施形態において特徴的構成の一つである接合領域S(S1、S2、S3)を有する。接合領域S(S1、S2、S3)は、IGBT2及びダイオード3における各表面電極21、22、31と裏面側銅導体層53とを、図2に示す、はんだ層9、10、11によって電気的かつ機械的に接合する部分である。つまり、プリント基板50の裏面側銅導体層53は、接合領域S(S1、S2、S3)により、はんだ層9、10、11を介して、IGBT2及びダイオード3における各表面電極21、22、31とが接続される。はんだ層9については、以下でさらに詳しく説明する。
電力用半導体装置100のその他の構成として、絶縁基板1の外縁部分には、図2に示すように、主にPPS(ポリフェニレンサルファイド)からなるケース7がシリコーン接着剤(図示せず)で接着されている。プリント基板50の外周に電極端子8が接合されており、電極端子8には、IGBT2及びダイオード3などの半導体素子のエミッタ電極22及びゲート電極21、31が、プリント基板50の裏面側銅導体層53から表面側銅導体層52を介し電気的に接続されている。ケース7には電極端子8が嵌るような溝が掘られており、ケース7に嵌めることで電極端子8が固定される。
また、ケース7の内側には、絶縁基板1とプリント基板50との隙間からプリント基板50の上面を覆うまでエポキシ樹脂製の封止樹脂6を注入し、真空脱泡して加熱して硬化される。これにて絶縁基板1に設置されたIGBT2、ダイオード3、プリント基板50等は、封止樹脂6にて封止される。
次に、IGBT2上のゲート電極21とプリント基板50の裏面側銅導体層53とのはんだ層9について詳しく説明する。
図5は、この発明の実施の形態1における電力用半導体装置100の製造工程において、リフロー前のはんだ層9の状態を示す断面拡大図であり、図6は、リフロー後のはんだ層9の状態を示す断面拡大図である。
図5に示すように、2mm×1mmのゲート電極21上に、粘性の高いペースト状はんだ9ae、固形状はんだ9be、ペースト状はんだ9ceの順に積み上げられている。ペースト状はんだ9aeおよびペースト状はんだ9ceはSnを主成分とした直径が数十μm程度の粉末状のはんだに粉末同士を繋ぎ止めて粘性を持たせるための溶剤が混ぜられたはんだであり、粘度は70~110Pa・sである。固形状はんだ9beは所定の形状に固められた溶剤が含まれないはんだである。
固形状はんだ単体で供給した場合、はんだ自身にタック性がなく動き易いため、はんだの位置決めが困難であり、位置ずれや搭載ミスが課題となる。ペースト状はんだ単体の場合、ペースト状はんだには体積比で50%程度のフラックスが含まれるため、リフロー後にフラックス分の体積が減少し、接合対象間を繋ぐためのはんだが不足しオープンとなる可能性がある。印刷で供給する場合、2mm×1mmのゲート電極に安定して印刷できる高さの限界が0.2mm程度であり供給が困難である。また、ディスペンサーで供給する場合は、塗布量のばらつきを抑制するために低粘度の材料を用いるため、はんだの自重により供給直後の形状を維持できず、両者間を繋ぐことが困難である。
そこで、上記のように、3層で構成とすることにより、粘性が高いためタック性のあるペースト状はんだ9ae、9ceで固形状はんだ9beを固定でき、リフロー後の体積減少が少ない固形はんだの配分を多くすることで必要量を接合することが容易となる。
また、IGBT2を複数搭載する半導体装置では、プリント基板50や絶縁基板1の反り状態によって各IGBT2上とプリント基板50間のギャップにばらつきが生じるため、プリント基板50の裏面側銅導体層53に供給されたペースト状はんだ9ae、9ceの変形量でギャップのばらつきを吸収し、オープン不良を防止することができる。
各々のはんだの供給量は、ゲート電極の面積とギャップで形成される空間に対して、リフロー後の全はんだの量が70~80%になることが望ましく、例えばペースト状はんだを40%(リフロー後に20%)、固形状はんだを60%とする。空間に対してはんだ量を少なくすることで、接合される面の大きさは変わらないため、図6に示すように、リフロー後には、はんだ層の中央部が細くなり(はんだ層9b)、はんだフィレットが形成され、温度サイクルによりはんだとゲート電極の界面付近で生じる熱ひずみを緩和することができる。空間の高さが0.3mmの場合、供給時のペースト状はんだ9aeと9ceの厚みがそれぞれ0.06mm、固形状はんだ9beの厚みが0.18mmとすると、リフロー後の総体積が空間に対して80%となる。
ここで、リフロー後の全はんだの量が、ゲート電極21およびプリント基板50の接合領域Sの面積と、IGBT2とプリント基板50とのギャップとで形成される空間に対して、70%未満のときは中央部が細くなり過ぎて温度サイクルによる接合強度が劣り、80%を超えるとフィレットの接触角度が大きく温度サイクルによる接合強度が劣る。また、全はんだ層の総体積に対し、リフロー後のはんだ層9bが40%未満のときは高アスペクト比のギャップを接続することが困難となる。60%を超えると低弾性のはんだ層9a、9cが少なくなることで温度サイクル信頼性が低下する。
次に、それぞれのはんだの供給方法について説明する。ゲート電極21上にディスペンサーなどを用いてペースト状はんだ9aeを供給し、その上に固形状はんだ9beをマウンタなどで搭載、裏面側銅導体層53に印刷もしくはディスペンサーでペースト状はんだ9ceを供給されたプリント基板を載せることで組み立てる。ホットプレートで絶縁基板側から加熱してはんだをリフローし、第一のはんだ層9bと、第二のはんだ層9a、9cからなる、はんだ層9が形成される。
ホットプレートで絶縁基板側から加熱してリフローする場合、はんだの融点が各はんだで同一だと、加熱される面に近いチップ側からはんだが溶けるため、はんだがチップ側に引っ張られて、プリント基板側に接合されずオープン不良となる可能性がある。そこで、ペースト状はんだ9ae、9ceに比べて固形状はんだ9beを融点が10℃以上高い組成とすることで、リフロー時にホットプレートで絶縁基板側から加熱しても、固形状はんだよりもプリント基板側のペースト状はんだが溶融し、オープン不良を防止することができる。例えば、ペースト状はんだには融点が220℃程度のSn-Ag-Cu系のはんだを用い、固形状はんだには融点が240℃程度のSn-Cu-Sb系のはんだを用いる。
また、電力用半導体装置100の動作における温度サイクルにより、半導体素子の電極上の金属膜が破壊されるのを防止するため、電極上の金属膜と接するはんだが低弾性であることが望ましい。上記のように、電極側のペースト状はんだ9ae、9ceをSn-Ag-Cu系、中間層である固形状はんだ9beにSn-Cu-Sb系を用いればよいが、更に低弾性の材料として、Sn-Cu系をペースト状はんだ9aeに用いることでチップ電極上の金属膜の破壊を更に抑制することができる。
また、プリント基板50側のペースト状はんだ9ceの固形状はんだ9beと接触する面、つまり接合領域S1の縦幅と横幅が、ゲート電極21およびゲート電極21上のペースト状はんだ9aeと固形状はんだ9beに対して、それぞれ0.5~1.0mmの範囲で大きいことが望ましい。例えば、2mm×1mmのゲート電極21に対して接合領域S1を3mm×2mmとしてペースト状はんだ9ceを供給する。これによりゲート電極とエミッタ電極とがショートすることなく、チップ側とプリント基板に供給されたはんだ同士が接触できる範囲が広がり、チップの搭載位置とプリント基板の搭載位置ずれ量の許容範囲が広くなり、オープン不良を防止することができる。
また、図7および図8に示すように、エミッタ電極22でもゲート電極21上と同様の接合部の構造としても良い。特に、電力用半導体装置100の動作において、大電流が流れるエミッタ電極22では熱応力の低減のため、エミッタ電極22を分割し、それぞれのはんだ層10に作用する熱応力を緩和することがある。しかしながら、はんだ層10が分割されると接合される面積が縮小し、はんだなどの接合材の供給が困難となる。そこで、本実施の形態1のゲート電極21上と同様にエミッタ電極22上もペースト状はんだ、固形状はんだ、ペースト状はんだの順に積み上げて形成された、はんだ層10a、はんだ層10b、および、はんだ層10cにより構成とすることで、分割されて面積が縮小されたエミッタ電極上も安定して接続することが可能となる。エミッタ電極22を分割する場合、ゲート電極と同じ大きさ(2mm×1mm)とすることで、供給する部材を統一することができる。
なお、本実施の形態1では、はんだ層9の構成については、IGBT2を用いて説明したが、これに限るものではない。ダイオード3のはんだ層においても同様の構成を適用でき、同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態1では、絶縁基板1の材料として樹脂製の絶縁シート1aを用いた金基板を用いたが、絶縁シート1aにAlN、アルミナ、SiNなどのセラミック材料で形成されたセラミック基板を用いても同様の効果が得られる。また、ケース7の材料としてPPSを用いたが、より耐熱性の高いLCP(液晶ポリマー)を用いても同様の効果が得られる。
また、本実施の形態1では、ダイオード3とIGBT2とが一対の、1in1でのモジュール構成であるが、二対の2in1、あるいは六対の6in1、さらには、コンバータとブレーキとなる電力用半導体素子も同時搭載された構成でも同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態1では、封止樹脂6にエポキシ樹脂を用いたが、流し込んで常温硬化させる種類のものでも同様の効果が得られる。また、IGBT2およびダイオード3と、絶縁基板1との接続にはんだ層41、42を用いたが、Agフィラーをエポキシ樹脂に分散させた導電性接着剤、又は、ナノ粒子を低温焼成させるAgナノパウダあるいはCuナノパウダなどを用いても同様の効果が得られる。また、ケース7を用いずに金型を用いてトランスファモールド封止樹脂によって封止するトランスファモールドパッケージにおいても、同様の効果が得られる。
以上のように、本発明の実施の形態1による電力用半導体装置100によれば、絶縁基板1の表面に接合された電力用半導体素子2と、電力用半導体素子2の表面にはんだ層9を介して接合されたプリント基板50とを備え、はんだ層9は、第一のはんだ層9bを第二のはんだ層9a、9cで挟み、第二のはんだ層9a、9cは、第一のはんだ層9bよりも低弾性であるようにしたので、高アスペクト比のギャップを容易に接続することが可能となるだけでなく、生産性の向上と、低コスト化を図ることができる。また、中間層をSn-Cu-Sb系などの高融点のはんだ層、半導体素子の電極上のはんだ層をSn-Ag-Cu系などの低弾性のはんだ層とすることで、動作時に半導体素子とはんだとの界面作用する熱応力を緩和し、電極の金属膜の破壊を抑制できる。
また、電力用半導体装置100の製造方法によれば、絶縁基板1の上に電力用半導体素子2を搭載し、電力用半導体素子2の上にプリント基板50を搭載し、絶縁基板1と電力用半導体素子2、および電力用半導体素子2とプリント基板50のそれぞれをはんだ41とはんだ9eを介して接合する工程とを含み、電力用半導体素子2とプリント基板50とは、固形状はんだ9beを、固形状はんだ9beよりも低弾性であるペースト状はんだ9ae、9ceで挟んだ状態でリフローすることにより、はんだ層9を形成して接合するようにしたので、複数のはんだからなるはんだ9eの内の大半をリフロー後に体積が収縮しない固形状はんだとすることで、高アスペクト比のギャップを容易に接続することが可能になる。また、電極上のはんだをペースト状とすることで固形状はんだを固定でき、安定して生産できる。さらに、中間層を挟むペースト状はんだを中間層よりも低融点とすることで、リフロー時にペースト状はんだが先に溶融し、オープン不良を防止することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、はんだ層は3層で構成されている場合について説明したが、実施の形態2では、はんだ層が2層で構成されている場合について説明する。
図9は、この発明の実施の形態2における電力用半導体装置101の要部の構成を示す断面拡大図であり、リフロー後のはんだ層の状態を説明するための図である。図9に示すように、電力用半導体装置101では、はんだ層19、90は、それぞれはんだ層10aとはんだ層10d、はんだ層9aとはんだ層9dとで構成される。はんだ層19、90は、それぞれ第一のはんだ層9d、10dと第二のはんだ層9a、10aを積層した構成を有し、第二のはんだ層9a、10aは、第一のはんだ層9d、10dよりも低弾性である。電力用半導体装置101のその他の構成は、はんだ層19、90以外は実施の形態1の構成と同様であり、実施の形態1で用いた図を援用し、同様部分の説明は省略する。
次に、この実施の形態2による電力用半導体装置101の製造方法について説明する。図10は、電力用半導体装置101の製造工程において、リフロー前のはんだ層19、90の状態を示す断面拡大図である。図10に示すように、電力用半導体装置101においては、予めプリント基板の裏面側銅導体層53のゲート電極21および各エミッタ電極22上(2mm×1mm)に、リフローではんだバンプ9de、10deを形成する。はんだバンプ9de、10deは、板状、ボール状、ペースト状等のはんだの供給量で高さを制御でき、はんだの表面張力により半球状となる。
続いて、はんだバンプ9de、10deが形成されたプリント基板50と、IGBT2が搭載された絶縁基板1を組み合わせ、プリント基板50側のはんだバンプ9de、10deが、IGBT2上に形成されているペースト状はんだ9ae、10aeと接触した状態でリフローし、お互いを接続することで、図9に示すような電力用半導体装置101を製造できる。
なお、ここでも、はんだ層19、90の製造方法について、IGBT2を用いて説明したが、これに限るものではない。ダイオード3のはんだ層においても同様の製造方法を適用でき、同様の効果を得ることができる。
このように、予めプリント基板側にはんだが接合されているため、プリント基板側のはんだの未接続が防止でき、オープン不良を抑制できる。なお、はんだバンプのみでも電力IGBT2、ダイオード3の電極とプリント基板50側の裏面側銅導体層53と接合することは可能であるが、電力用半導体素子2、3上にペースト状はんだ9ae、10aeを形成しておくことで、はんだバンプの高さや絶縁基板の反りによる半導体素子の高さ位置のばらつきを、粘性のあるペースト状はんだで吸収することで、オープン不良を防止し、安定して生産することが可能となる。
また、はんだバンプ9de、10deと電力半導体体素子に形成したペースト状はんだ9ae、10aeとがそれぞれ接触した状態で接合し、電極とは接触しないので、はんだバンプの高さや絶縁基板の反りによる半導体素子の高さ位置のばらつきを、粘性のあるペースト状はんだで吸収することでオープン不良を防止し、安定して生産することが可能となる。
また、実施の形態1と同様に、リフロー後に体積が収縮しないはんだバンプ9de、10deの体積を60%、電極側のペースト状はんだ9ae、10aeを40%で構成することで、リフロー後にはんだの体積が空間に対して80%となり、はんだフィレットが形成され、温度サイクルにおけるはんだとゲート電極の界面付近で生じる熱応力を緩和することができる。
さらに、実施の形態1のように、リフロー後にはんだ層19、90の大半を占めることとなるプリント基板50の裏面側銅導体層53側のはんだバンプ9de、10deをSn-Cu-Sb系の高融点のはんだで形成し、IGBT2側の電極21、22上のペースト状はんだ9ae、10aeに低弾性のSn-Cu系を用いることで、電極上の金属膜にかかる熱応力が低減し温度サイクル信頼性が向上する。
なお、プリント基板50の裏面側銅導体層53側のはんだバンプ9de、10deは、ペースト状はんだをディスペンスや印刷で供給する方法や、ボールやブロック状の固形はんだを供給する方法や、一般的なはんだ付けロボットを用いて供給することで形成できる。
以上のように、本発明の実施の形態2による電力用半導体装置101によれば、予めプリント基板50の裏面側銅導体層53にはんだバンプ9de、10deを形成するようにしたので、プリント基板側のはんだの未接続が防止でき、オープン不良を抑制できる。電力用半導体素子2、3上にペースト状はんだ9ae、10aeを形成しておくことで、はんだバンプの高さや絶縁基板の反りによる半導体素子の高さ位置のばらつきを、粘性のあるペースト状はんだで吸収することで、オープン不良を防止し、安定して生産することが可能となる。
また、はんだバンプ9de、10deと電力半導体体素子に形成したペースト状はんだ9ae、10aeとがそれぞれ接触した状態で接合するようにしたので、はんだバンプの高さや絶縁基板の反りによる半導体素子の高さ位置のばらつきを、粘性のあるペースト状はんだで吸収することでオープン不良を防止し、安定して生産することが可能となる。
また、リフロー後に体積が収縮しないはんだバンプ9de、10deの体積を60%、電極側のペースト状はんだ9ae、10aeの体積を40%で構成したので、リフロー後にはんだの体積が空間に対して80%となり、はんだフィレットが形成され、温度サイクルにおけるはんだとゲート電極の界面付近で生じる熱応力を緩和することができる。
さらに、リフロー後にはんだ層19、90の大半を占めることとなるプリント基板50の裏面側銅導体層53側のはんだバンプ9de、10deをSn-Cu-Sb系の高融点のはんだで形成し、電力用半導体素子2、3側の電極21、22上のペースト状はんだ9ae、10aeに低弾性のSn-Cu系を用いたので、電極上の金属膜にかかる熱応力が低減し温度サイクル信頼性が向上する。
実施の形態3.
実施の形態3は、実施の形態1または実施の形態2の電力用半導体装置を電力変換装置に適用したものである。本発明は特定の電力変換装置に限定されるものではないが、以下、実施の形態3として、三相のインバータに本発明を適用した場合について説明する。
図11は、この発明の実施の形態3による電力変換装置を適用した電力変換システムの構成を示すブロック図である。
図11に示す電力変換システムは、電源400、電力変換装置200、負荷300から構成される。電源400は、直流電源であり、電力変換装置200に直流電力を供給する。電源400は種々のもので構成することが可能であり、例えば、直流系統、太陽電池、蓄電池で構成することができるし、交流系統に接続された整流回路やAC/DCコンバータで構成することとしてもよい。また、電源400を、直流系統から出力される直流電力を所定の電力に変換するDC/DCコンバータによって構成することとしてもよい。
電力変換装置200は、電源400と負荷300の間に接続された三相のインバータであり、電源400から供給された直流電力を交流電力に変換し、負荷300に交流電力を供給する。電力変換装置200は、図11に示すように、直流電力を交流電力に変換して出力する主変換回路201と、主変換回路201を制御する制御信号を主変換回路201に出力する制御回路203とを備えている。
負荷300は、電力変換装置200から供給された交流電力によって駆動される三相の電動機である。なお、負荷300は特定の用途に限られるものではなく、各種電気機器に搭載された電動機であり、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車、鉄道車両、エレベーター、もしくは、空調機器向けの電動機として用いられる。
以下、電力変換装置200の詳細を説明する。主変換回路201は、スイッチング素子と還流ダイオードを備えており(図示せず)、スイッチング素子がスイッチングすることによって、電源400から供給される直流電力を交流電力に変換し、負荷300に供給する。主変換回路201の具体的な回路構成は種々のものがあるが、実施の形態3にかかる主変換回路201は2レベルの三相フルブリッジ回路であり、6つのスイッチング素子とそれぞれのスイッチング素子に逆並列された6つの還流ダイオードから構成することができる。主変換回路201の各スイッチング素子や各還流ダイオードは、上述した実施の形態1~2のいずれかに相当する電力用半導体装置(ここでは電力用半導体装置100で説明する)によって構成する。6つのスイッチング素子は2つのスイッチング素子ごとに直列接続され上下アームを構成し、各上下アームはフルブリッジ回路の各相(U相、V相、W相)を構成する。そして、各上下アームの出力端子、すなわち主変換回路201の3つの出力端子は、負荷300に接続される。
また、主変換回路201は、各スイッチング素子を駆動する駆動回路(図示なし)を備えているが、駆動回路は電力用半導体装置100に内蔵されていてもよいし、電力用半導体装置100とは別に駆動回路を備える構成であってもよい。駆動回路は、主変換回路201のスイッチング素子を駆動する駆動信号を生成し、主変換回路201のスイッチング素子の制御電極に供給する。具体的には、後述する制御回路203からの制御信号に従い、スイッチング素子をオン状態にする駆動信号とスイッチング素子をオフ状態にする駆動信号とを各スイッチング素子の制御電極に出力する。スイッチング素子をオン状態に維持する場合、駆動信号はスイッチング素子の閾値電圧以上の電圧信号(オン信号)であり、スイッチング素子をオフ状態に維持する場合、駆動信号はスイッチング素子の閾値電圧以下の電圧信号(オフ信号)となる。
制御回路203は、負荷300に所望の電力が供給されるよう主変換回路201のスイッチング素子を制御する。具体的には、負荷300に供給すべき電力に基づいて主変換回路201の各スイッチング素子がオン状態となるべき時間(オン時間)を算出する。例えば、出力すべき電圧に応じてスイッチング素子のオン時間を変調するPWM制御によって主変換回路201を制御することができる。そして、各時点においてオン状態となるべきスイッチング素子にはオン信号を、オフ状態となるべきスイッチング素子にはオフ信号が出力されるよう、主変換回路201が備える駆動回路に制御指令(制御信号)を出力する。駆動回路は、この制御信号に従い、各スイッチング素子の制御電極にオン信号又はオフ信号を駆動信号として出力する。
実施の形態3に係る電力変換装置では、主変換回路201のスイッチング素子と還流ダイオードとして実施の形態1~2にかかる半導体装置を適用するため、信頼性向上を実現することができる。
実施の形態3では、2レベルの三相インバータに本発明を適用する例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、種々の電力変換装置に適用することができる。実施の形態3では、2レベルの電力変換装置としたが3レベルやマルチレベルの電力変換装置であっても構わないし、単相負荷に電力を供給する場合には単相のインバータに本発明を適用しても構わない。また、直流負荷等に電力を供給する場合にはDC/DCコンバータやAC/DCコンバータに本発明を適用することも可能である。
また、本発明を適用した電力変換装置は、上述した負荷が電動機の場合に限定されるものではなく、例えば、放電加工機やレーザー加工機、又は誘導加熱調理器や非接触器給電システムの電源装置として用いることもでき、さらには太陽光発電システムや蓄電システム等のパワーコンディショナーとして用いることも可能である。
なお、この発明は、発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 絶縁基板、2 電力用半導体素子(IGBT)、3 電力用半導体素子(ダイオード)、9 はんだ層、9a、9c はんだ層(第二のはんだ層)、9b、9d はんだ層(第一のはんだ層)、9e はんだ、9ae、9ce ペースト状はんだ、9be 固形状はんだ、10a、10c はんだ層(第二のはんだ層)、10b、10d はんだ層(第一のはんだ層)、19 はんだ層、41、42 はんだ層、50 プリント基板、90 はんだ層、100、101 電力用半導体装置、200 電力変換装置、201 主変換回路、203 制御回路

Claims (11)

  1. 絶縁基板の表面に接合された半導体素子と、
    前記半導体素子の表面にはんだ層を介して接合されたプリント基板とを備え、
    前記はんだ層は、第一のはんだ層と第二のはんだ層を積層することによって構成され、前記第二のはんだ層は、前記第一のはんだ層よりも低弾性であり、
    前記第一のはんだ層は、前記はんだ層の総体積に対し、40%以上、60%以下であることを特徴とする電力用半導体装置。
  2. 絶縁基板の表面に接合された半導体素子と、
    前記半導体素子の表面にはんだ層を介して接合されたプリント基板とを備え、
    前記はんだ層は、第一のはんだ層と第二のはんだ層を積層することによって構成され、前記第二のはんだ層は、前記第一のはんだ層よりも低弾性であり、
    前記はんだ層は、はんだフィレットを形成し、前記半導体素子および前記プリント基板と接合する面積と、前記半導体素子と前記プリント基板とのギャップとで形成される空間に対して、前記はんだ層の総体積が、70%以上、80%以下であることを特徴とする電力用半導体装置。
  3. 絶縁基板の表面に接合された半導体素子と、
    前記半導体素子の表面にはんだ層を介して接合されたプリント基板とを備え、
    前記はんだ層は、第一のはんだ層と第二のはんだ層を積層することによって構成され、前記第二のはんだ層は、前記第一のはんだ層よりも低弾性であり、
    前記はんだ層は、前記プリント基板と接合する面積が、前記半導体素子と接合する面積よりも大きいことを特徴とする電力用半導体装置。
  4. 前記はんだ層は、前記第一のはんだ層を前記第二のはんだ層で挟んで積層されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力用半導体装置。
  5. 前記第一のはんだ層は、前記第二のはんだ層よりも高融点を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電力用半導体装置。
  6. 前記第一のはんだ層には、Sn-Cu-Sb系のはんだを用い、前記第二のはんだ層には、Sn-Ag-Cu系のはんだを用いることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電力用半導体装置。
  7. 絶縁基板の上に半導体素子を搭載し、前記半導体素子の上にプリント基板を搭載し、前記絶縁基板と前記半導体素子、および前記半導体素子と前記プリント基板のそれぞれをはんだを介して接合する工程を含み、
    前記半導体素子と前記プリント基板の接合には、第一のはんだと第二のはんだを積層したはんだを用い、前記第二のはんだは、前記第一のはんだよりも低弾性であり、
    前記第一のはんだと前記第二のはんだを積層したはんだは、体積比が固形状の前記第一のはんだを60%、ペースト状の前記第二のはんだを40%とすることを特徴とする電力用半導体装置の製造方法。
  8. 前記第一のはんだと前記第二のはんだを積層したはんだは、前記第一のはんだを前記第二のはんだで挟んで積層したことを特徴とする請求項に記載の電力用半導体装置の製造方法。
  9. 前記第一のはんだは、予め前記プリント基板の接合する領域にはんだバンプとして形成されていることを特徴とする請求項に記載の電力用半導体装置の製造方法。
  10. 前記はんだバンプは、前記半導体素子に形成した前記第二のはんだと接触させた状態で接合することを特徴とする請求項に記載の電力用半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電力用半導体装置を有し、入力される電力を変換して出力する主変換回路と、
    前記主変換回路を制御する制御信号を前記主変換回路に出力する制御回路と
    を備えた電力変換装置。
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