JP7032919B2 - 衝撃吸収部材、及びキャスク - Google Patents

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Description

本発明は、衝撃吸収部材、及びキャスクに関する。
放射性物質を含む使用済み核燃料を搬送したり貯蔵したりする際に、キャスクが用いられている。キャスクは、内部に使用済み燃料を収容する輸送容器と、輸送容器に装着される緩衝体と、を備える。
例えば、特許文献1には、輸送容器に装着される緩衝体として、繊維強化プラスチック(FRP)製のシートから形成された複数の中空筒状体を備える構成が開示されている。この構成において、複数の中空筒状体は、輸送容器の径方向外側に放射状に配置されている。各中空筒状体は、軸方向端面が、略円柱形状の輸送容器の周面に対向するように設けられている。
このような構成では、輸送容器の転倒時や落下時等に、緩衝体に衝撃が作用し、中空筒状体の軸方向に荷重が作用すると、中空筒状体において軸方向に剥離破壊が生じることで、輸送容器に対する衝撃を緩和する。
特開2017-114564号公報
ところで、緩衝体に備えられた中空筒状体は、軸方向の荷重に対しては十分な強度を有している。しかし、軸方向に交差する方向の荷重に対する強度は軸方向の荷重に対する強度よりも強度が小さいため、中空筒状体に対し、中空筒状体の軸線に交差する斜め方向の荷重が作用した場合には、荷重の方向や大きさに応じて緩衝体に設けた中空筒状体が倒れたり、折れたりしまうことがある。
本発明は、斜め方向の荷重に対する強度を高め、中空筒状体が倒れたり折れたりすることを抑制できる衝撃吸収部材、及びキャスクを提供することを目的とする。
第1の態様の衝撃吸収部材は、軸方向に沿って延びる筒形状を有する主吸収部材と、前記主吸収部材の径方向外側に配置され、前記軸方向に沿って延びる筒形状を有する外周筒状部材と、を備え、前記外周筒状部材は、前記軸方向に沿って延びる管形状を有する管状体を前記軸方向に複数備え、前記軸方向で互いに隣り合う少なくとも一対の前記管状体は、一対の前記管状体のうちの一方の前記管状体の前記軸方向の少なくとも一部が、他方の前記管状体の内周面に沿うように嵌められている。
本態様の衝撃吸収部材は、主吸収部材の径方向外側に外周筒状部材を備える。軸方向の荷重が衝撃吸収部材に作用した場合、その荷重は、主に主吸収部材が担い、軸方向の荷重に応じて軸方向に主吸収部材の剥離破壊が生じることで、衝撃を吸収する。外周筒状部材は、軸方向に過大な荷重が作用した場合には、一方の管状体が他方の管状体の内側に入り込み、外周筒状部材が軸方向に縮まる。一方、衝撃吸収部材の軸方向に交差する方向の荷重が作用した場合、主吸収部材の径方向外側に外周筒状部材が設けられることで、荷重を、主吸収部材と外周筒状部材とで負担することができる。これにより、主吸収部材で負担する荷重が減り、筒形状を有する主吸収部材が倒れたり折れたりするのを抑制することができる。
また、第2の態様の衝撃吸収部材は、前記軸方向で互いに隣り合う少なくとも一対の前記管状体は、予め定めた以上の前記軸方向の荷重が作用した場合に、一方の前記管状体が他方の前記管状体の内側に押し込まれる第1の態様の衝撃吸収部材である。
また、第3の態様の衝撃吸収部材は、一方の前記管状体の外周面と他方の前記管状体の内周面とは、前記軸方向周りの全周にわたって摺接している第1または第2の態様の衝撃吸収部材である。
また、第4の態様の衝撃吸収部材は、前記主吸収部材は、繊維強化樹脂材料からなり、前記管状体は、繊維強化材料、金属材料、及び樹脂材料の一種からなる第1~第3のいずれかの態様の衝撃吸収部材である。
また、第5の態様の衝撃吸収部材は、前記軸方向で互いに隣り合う一対の前記管状体は、外径寸法が互いに異なる第1~第4のいずれかの態様の衝撃吸収部材である。
また、第6の態様の衝撃吸収部材は、前記軸方向に並ぶ複数の前記管状体は、前記軸方向の第一側から前記軸方向の第二側に向かって、外径寸法が順次縮小または拡大する第5の態様の衝撃吸収部材である。
また、第7の態様の衝撃吸収部材は、前記外周筒状部材は、外径寸法が小さい側の端部を、衝撃吸収対象物側に向けて配置される第6の態様の衝撃吸収部材である。
また、第8の態様の衝撃吸収部材は、前記主吸収部材は、前記外周筒状部材において最も内径が細い前記管状体の内側に嵌め込まれている第1~第7のいずれかの態様の衝撃吸収部材である。
また、第9の態様の衝撃吸収部材は、前記主吸収部材の内側に、前記主吸収部材の強度を高める補強部材が設けられている第1~第8のいずれかの態様の衝撃吸収部材である。
また、第10の態様のキャスクは、中心軸線に沿って延びる筒形状を有し、内部に放射性物質を収容する輸送容器と、前記輸送容器の径方向外側に設けられる外周ケース部を少なくとも有するケーシングと、前記外周ケース部と前記輸送容器の外周面との間に複数が設けられる、第1~第9のいずれかの態様の衝撃吸収部材と、を備えるキャスクである。
本発明の一態様によれば、斜め方向の荷重に対する強度を高め、中空筒状体が倒れたり折れたりすることを抑制できる衝撃吸収部材、及びキャスクが提供される。
第一実施形態に係るキャスクの側面図である。 第一実施形態に係る衝撃吸収部材を、中心軸線方向から見た図である。 第一実施形態に係る衝撃吸収部材の断面図である。 第一実施形態に係る衝撃吸収部材が管軸方向につぶれた状態を示す断面図である。 第一実施形態に係る衝撃吸収部材に斜め方向の荷重が作用した状態を示す断面図である。 第二実施形態に係る衝撃吸収部材の構成を示す斜視図である。 第三実施形態に係る衝撃吸収部材の構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る各種実施形態について、図面を用いて説明する。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態に係る衝撃吸収部材を備えたキャスクについて図1~図5を参照して説明する。
図1に示されるように、キャスク100は、輸送容器(衝撃吸収対象物)10及び一対の緩衝体20によって構成されている。
輸送容器10は、円筒形状を有する容器本体10aを有している。容器本体10aは中心軸線O1に沿って延びる筒形状を有しており、中心軸線O1方向の両端が閉塞されている。容器本体10aの中心軸線O1方向の一端は、開閉可能とされている。容器本体10aの内部には、放射性物質を含む使用済み核燃料11が収容される。使用済み核燃料11は、容器本体10aの一端を開状態とすることで収容され、輸送時には当該一端が閉塞される。これにより輸送時は容器本体10aの内部は密封状態とされる。
緩衝体20は、ケーシング30及び衝撃吸収手段40を備えている。
ケーシング30は、中心軸線O1を中心とした円盤形状を有する部材であって、内部が中空状に形成されている。ケーシング30は輸送容器10の中心軸線O1の両端部に一対が設けられている。各ケーシング30は、中心軸線O1に直交する円板形状を有する端板部30aと、端板部30aの外周部から中心軸線O1方向に沿って輸送容器10側に延びる円筒形状を有する筒状部30bと、を一体に有する。ケーシング30における輸送容器10側を向く面には、筒状部30bの内側に、輸送容器10の端部が嵌め込まれる凹部31が形成されている。ケーシング30の凹部31に輸送容器10の端部が嵌め込まれることで、輸送容器10の両端部が中心軸線O1方向及び中心軸線O1の径方向からの荷重に対して保護される。
ケーシング30の内部には、環状空間32と、円盤状空間33とが形成されている。環状空間32は、中心軸線O1方向で凹部31が形成されている範囲の径方向外側で、中心軸線O1周りの周方向に連続して環形状を有する部分である。円盤状空間33は、中心軸線O1方向で凹部31よりも外方(輸送容器10側と反対側)に位置する。円盤状空間33は、中心軸線O1方向に一定長の厚さを有した円盤形状を有する領域に形成されている。
衝撃吸収手段40は、軸方向衝撃吸収部材40Aと、周方向衝撃吸収部材(衝撃吸収部材)40Bと、を備える。
軸方向衝撃吸収部材40Aは、ケーシング30内における円盤状空間33内に充填されている。軸方向衝撃吸収部材40Aとしては任意の構成を採用することができる。軸方向衝撃吸収部材40Aは、凹部31に嵌め込まれた輸送容器10の端部に対し、中心軸線O1方向の外側から突き当たる。軸方向衝撃吸収部材40Aは、輸送容器10に中心軸線O1方向の衝撃が入力されたときに、その衝撃力を吸収する。
以下、周方向衝撃吸収部材40Bについて、図2~図5を参照して説明する。
図2に示されるように、周方向衝撃吸収部材40Bは、ケーシング30内における環状空間32に収容されている。すなわち、周方向衝撃吸収部材40Bは、凹部31に嵌め込まれた輸送容器10の径方向外側に配置されている。周方向衝撃吸収部材40Bは、周方向に間隔をあけて配置された複数本が放射状に配置されている。
図3に示されるように、各周方向衝撃吸収部材40Bは、中空筒状体(主吸収部材)41と、外周筒状部材42と、を備える。中空筒状体41は、管軸O2方向に沿って一定の径で延び、中空部41hを有する中空管状の部材である。本実施形態において中空筒状体41は、管軸O2方向と垂直な断面において円形を有する。中空筒状体41は、連続した炭素繊維やガラス繊維をプラスチック樹脂で含浸したCFRP、GFRPシートによって形成されている。
外周筒状部材42は、中空筒状体41の径方向外側に配置されている。外周筒状部材42は、管軸O2方向に沿って延びる筒形状を有する。外周筒状部材42は、管軸O2方向に沿って延びる管形状の管状体43を管軸O2方向に複数備えている。本実施形態において、外周筒状部材42は、計6個の管状体43を備えている。
各管状体43は、CFRP、GFRP等の繊維強化材料、金属材料、及び樹脂材料の一種からなる。
管軸O2方向に並ぶ複数の管状体43は、外周筒状部材42において管軸O2方向の第一側の端部42aから管軸O2方向の第二側の端部42bに向かって、外径寸法が順次縮小している。これにより、管軸O2方向で互いに隣り合う一対の管状体43は、外径寸法が互いに異なっている。管軸O2方向で互いに隣り合う一対の管状体43は、一対の管状体43のうちの一方の管状体43の管軸O2方向の少なくとも一部が、他方の管状体43の内周面43gに沿うように嵌められている。
また、中空筒状体41は、外周筒状部材42の端部42b側の端部41aが、外周筒状部材42において最も内径が細い管状体43Aの内側に嵌め込まれている。
一方の管状体43の外周面43fと他方の管状体43の内周面43gとは、管軸O2方向周りの全周にわたって摺接している。これにより、一方の管状体43の外周面43fと他方の管状体43の内周面43gとの間に生じる摩擦力によって、一方の管状体43が他方の管状体43に対して管軸O2方向に突出した状態で、互いの位置関係が維持されている。管軸O2方向で互いに隣り合う少なくとも一対の管状体43は、予め定めた以上の管軸O2方向の荷重が作用した場合に、一方の管状体43が他方の管状体43の内側に押し込まれる。これにより、周方向衝撃吸収部材40Bは、予め定めた以上の管軸O2方向の荷重が作用した場合に、管軸O2方向の長さが縮まる。
本実施形態では、外周筒状部材42は、外径寸法が小さい側の端部42bを、衝撃吸収対象物である輸送容器10側に向け、外径寸法が大きい側の端部42aを、ケーシング30の筒状部30b側に向けて配置される。
周方向衝撃吸収部材40Bに管軸O2方向の荷重Pが作用したときには、主に、軸方向に中空筒状体41の剥離破壊が生じることで、管軸O2方向の荷重Pによる衝撃を吸収する。中空筒状体41が管軸O2方向に潰れるほどの大きな荷重Pが作用した場合、図4に示されるように、外周筒状部材42は、管軸O2方向において互いに隣り合う一方の管状体43が他方の管状体43の内側に押し込まれることで、その全長が縮まる。
このように、外周筒状部材42は、管軸O2方向に対しては低強度、低剛性である。
また、図5に示されるように、周方向衝撃吸収部材40Bは、中空筒状体41の径方向外側に外周筒状部材42が設けられて、いわば内外二重構造となっている。管軸O2方向に対して交差する方向の荷重Pが作用した場合は、荷重Pは、中空筒状体41と周方向衝撃吸収部材40Bとで分担して負担する。これにより、中空筒状体41おいて、管軸O2方向に交差する方向の荷重Pの負担を低減する。
次に、上記構成の周方向衝撃吸収部材40B、キャスク100の作用効果について説明する。
本実施形態では、周方向衝撃吸収部材40Bは、中空筒状体41と、外周筒状部材42と、を備える。また、外周筒状部材42は、管状体43を管軸O2方向に複数備える。さらに、管軸O2方向で互いに隣り合う管状体43は、一方の管状体43の管軸O2方向の少なくとも一部が、他方の管状体43の内周面43gに沿うように嵌められている。
本実施形態の周方向衝撃吸収部材40Bは、中空筒状体41の径方向外側に外周筒状部材42が設けられることで、管軸O2方向に交差する方向の荷重を、中空筒状体41と外周筒状部材42とで負担する。これにより、筒形状を有する中空筒状体41における負担が減る。したがって、管軸O2方向に交差する斜め方向の荷重に対する強度を高め、中空筒状体41が倒れたり折れたりすることを抑制できる周方向衝撃吸収部材40B、及びキャスク100が提供される。
また、周方向衝撃吸収部材40Bは、管軸O2方向で互いに隣り合う管状体43は、予め定めた以上の管軸O2方向の荷重が作用した場合に、一方の管状体43が他方の管状体43の内側に押し込まれる。このような構成によれば、予め定めた以上の過大な荷重が作用しない限り、複数の管状体43からなる外周筒状部材42は、管軸O2方向の長さを維持し、中空筒状体41で負担する管軸O2方向の荷重の一部を負担することができる。予め定めた以上の過大な荷重が管軸O2方向に作用した場合は、一方の管状体43が他方の管状体43の内側に入り込み、外周筒状部材42が管軸O2方向に縮まる。
また、一方の管状体43の外周面43fと他方の管状体43の内周面43gとは、管軸O2方向周りの全周にわたって摺接している。
このような構成によれば、一方の管状体43の外周面43fと他方の管状体43の内周面43gとの間に生じる摩擦力によって、複数の管状体43からなる外周筒状部材42は、管軸O2方向の長さを維持し、中空筒状体41で負担する管軸O2方向の荷重の一部を負担することができる。一方の管状体43の外周面43fと他方の管状体43の内周面43gとの間に生じる摩擦力を調整することで、外周筒状部材42で負担できる管軸O2方向の荷重の大きさを調整することができる。
また中空筒状体41は、繊維強化樹脂材料からなり、外周筒状部材42は、繊維強化材料、金属材料、及び樹脂材料の一種からなる。これにより、中空筒状体41、外周筒状部材42のそれぞれにおいて、繊維方向や厚みを適宜調整することによって、管軸O2方向及び管軸O2方向に交差する方向の荷重に対する強度を調整することができる。
また、周方向衝撃吸収部材40Bにおいて、管軸O2方向で互いに隣り合う一対の管状体43は、外径寸法が互いに異なる。これにより、管軸O2方向に過大な力が作用した場合には、管軸O2方向で互いに隣り合う管状体43において、一方の管状体43が他方の管状体43の内側に入り込み、外周筒状部材42が管軸O2方向に縮まる。
また、管軸O2方向に並ぶ複数の管状体43は、管軸O2方向の第一側から管軸O2方向の第二側に向かって、外径寸法が順次縮小する。これにより、第一側の端部42a側の管状体43の内側に、他の全ての管状体43が入り込む。これにより、外周筒状部材42を管軸O2方向において最大限に縮めることが可能となる。
また、外周筒状部材42は、外径寸法が小さい側の端部42bを、衝撃吸収対象物である輸送容器10側に向けて配置される。このような構成によれば、外周筒状部材42は、衝撃吸収対象物とは反対側の端部42aで外径寸法が大きくなっている。周方向衝撃吸収部材40B側から管軸O2方向に交差する方向の荷重が、外周筒状部材42の外径寸法が小さい側の端部42bに作用した場合、反対側の端部42aには、荷重によるモーメントが作用する。モーメントが作用する側の端部42aは、外周筒状部材42の外径寸法が大きいので、モーメントに対して十分な強度を発揮することができる。
また中空筒状体41は、外周筒状部材42において最も内径が細い管状体43Aの内側に嵌め込まれている。このような構成によれば、中空筒状体41と外周筒状部材42と一体化することができる。
なお、上記実施形態において、外周筒状部材42は、外径寸法が小さい側の端部42bを、衝撃吸収対象物である輸送容器10側に向けて配置したが、これに限らない。すなわち、外周筒状部材42は、外径寸法が大きい側の端部42aを、衝撃吸収対象物である輸送容器10側に向けて配置してもよい。
また、上記実施形態において、ケーシング30は、円盤形状を有する部材であるが、変形例として、ケーシング30は、多角形盤形状であってもよい。この場合、円盤状空間33は、多角形盤状空間となる。
<第二実施形態>
次に本発明の第二実施形態について図6を参照して説明する。第二実施形態において、第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第二実施形態の衝撃吸収部材では、上記第一実施形態の衝撃吸収部材に備えて、中空筒状体41の内側に補強部材45を設けている。
図6に示すように、本実施形態のキャスク100に設けられた周方向衝撃吸収部材(衝撃吸収部材)40Cは、中空筒状体41と、外周筒状部材42と、補強部材45と、を備える。
補強部材45は、管軸O2方向に延び、筒形状を有する中空筒状体41の内側に設けられている。補強部材45は、管軸O2方向における中空筒状体41の強度を高める。本実施形態において、補強部材45は、管軸O2方向に直交する断面形状が十字形状とされている。
このような第二実施形態の周方向衝撃吸収部材40C、キャスク100は、第一実施形態同様、中空筒状体41の径方向外側に外周筒状部材42を備える。第二実施形態の周方向衝撃吸収部材40C、キャスク100は、さらに径方向内側には補強部材45を備える。この周方向衝撃吸収部材40Cは、管軸O2方向に交差する方向の荷重が作用した場合、中空筒状体41と、外周筒状部材42と、補強部材45とで、荷重を分担して受けることができる。したがって、管軸O2方向に交差する斜め方向の荷重に対する強度を高め、中空筒状体41が倒れたり折れたりすることを抑制できる周方向衝撃吸収部材40C、及びキャスク100が提供される。
<第三実施形態>
次に本発明の第三実施形態について図7を参照して説明する。第三実施形態において、第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第三実施形態の周方向衝撃吸収部材(衝撃吸収部材)40Dは、管軸O2方向に複数段に積み重ねて設けられている。
図7に示すように、輸送容器10の外周面と、ケーシング30の筒状部30bとの間には、径方向に間隔をあけて1以上、例えば2枚の壁部60A、60Bが設けられている。この壁部60A、60Bは、中心軸線O1周りの周方向に連続して形成されている。
周方向衝撃吸収部材40Dは、上記第一実施形態で示した周方向衝撃吸収部材40B、または第二実施形態で示した周方向衝撃吸収部材40Cのいずれかと同様の構成を備えることができる。
周方向衝撃吸収部材40Dは、輸送容器10の外周面とケーシング30の筒状部30bとの間で、管軸O2方向に複数段、例えば3段に積み重ねて設けられている。具体的には、周方向衝撃吸収部材40Dは、輸送容器10の外周面と壁部60Aとの間、壁部60Aと壁部60Bとの間、壁部60Bとケーシング30の筒状部30bとの間にそれぞれ設けられる。
このような第三実施形態の周方向衝撃吸収部材40D、キャスク100では、周方向衝撃吸収部材40Dの管軸O2方向の長さを小さくすることができ、中空筒状体41の管軸O2方向における座屈を抑えることができる。
また、上記第一実施形態と同様、外周筒状部材42を備えることで、筒形状を有する中空筒状体41が倒れたり折れたりするのを抑制することができる。したがって、管軸O2方向に交差する斜め方向の荷重に対する強度を高め、中空筒状体41が倒れたり折れたりすることを抑制できる周方向衝撃吸収部材40D、及びキャスク100が提供される。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
10 輸送容器(衝撃吸収対象物)
10a 容器本体
11 核燃料
20 緩衝体
30 ケーシング
30a 端板部
30b 筒状部(外周ケース部)
31 凹部
32 環状空間
33 円盤状空間
40 衝撃吸収手段
40A 軸方向衝撃吸収部材
40B 周方向衝撃吸収部材(衝撃吸収部材)
40C 周方向衝撃吸収部材(衝撃吸収部材)
40D 周方向衝撃吸収部材(衝撃吸収部材)
41 中空筒状体(主吸収部材)
41a 端部
41h 中空部
42 外周筒状部材
42a 端部
42b 端部
43 管状体
43A 管状体
43f 外周面
43g 内周面
45 補強部材
60A 壁部
60B 壁部
100 キャスク
O1 中心軸線
O2 管軸

Claims (9)

  1. 軸方向に沿って延びる筒形状を有する主吸収部材と、
    前記主吸収部材の径方向外側に配置され、前記軸方向に沿って延びる筒形状を有する外周筒状部材と、を備え、
    前記外周筒状部材は、前記軸方向に沿って延びる管形状を有する管状体を前記軸方向に複数備え、
    前記軸方向で互いに隣り合う少なくとも一対の前記管状体は、一対の前記管状体のうちの一方の前記管状体の前記軸方向の少なくとも一部の外周面が、他方の前記管状体の内周面に沿うように嵌められ、
    前記主吸収部材は、前記外周筒状部材において最も内径が細い前記管状体の内側に嵌め込まれている
    衝撃吸収部材。
  2. 前記軸方向で互いに隣り合う少なくとも一対の前記管状体は、予め定めた以上の前記軸方向の荷重が作用した場合に、一方の前記管状体が他方の前記管状体の内側に押し込まれる
    請求項1に記載の衝撃吸収部材。
  3. 一方の前記管状体の外周面と他方の前記管状体の内周面とは、前記軸方向周りの全周にわたって摺接している
    請求項1または2に記載の衝撃吸収部材。
  4. 前記主吸収部材は、繊維強化樹脂材料からなり、
    前記管状体は、繊維強化材料、金属材料、及び樹脂材料の一種からなる
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の衝撃吸収部材。
  5. 前記軸方向で互いに隣り合う一対の前記管状体は、外径寸法が互いに異なる
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の衝撃吸収部材。
  6. 前記軸方向に並ぶ複数の前記管状体は、前記軸方向の第一側から前記軸方向の第二側に向かって、外径寸法が順次縮小または拡大する
    請求項に記載の衝撃吸収部材。
  7. 前記主吸収部材の内側に、前記主吸収部材の強度を高める補強部材が設けられている
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の衝撃吸収部材。
  8. 前記主吸収部材が、前記軸方向に沿って一定の径で延びている
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の衝撃吸収部材。
  9. 中心軸線に沿って延びる筒形状を有し、内部に放射性物質を収容する輸送容器と、
    前記輸送容器の径方向外側に設けられる外周ケース部を少なくとも有するケーシングと、
    前記外周ケース部と前記輸送容器の外周面との間に複数が設けられる、請求項1~請求項のいずれか一項に記載の衝撃吸収部材と、
    を備えるキャスク。
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