JP6792288B2 - 容器運搬ケース - Google Patents

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Description

本発明は、円筒状容器の外周に補強繊維層が形成された複合容器を運搬するために用いられる容器運搬ケースに関する。
例えば、圧縮された気体や液体を貯蔵するための容器には、円筒状の胴部を有する金属製ライナやプラスチック製ライナの外側に繊維強化プラスチック(FRP)層が形成された複合容器が用いられる。
この複合容器の保管や運搬を行うために、特許文献1に示されるように、複合容器の底部が嵌合するようなスカート部を構成したものが提案されている。
上記スカート部に複合容器を挿入することで、縦置きに保管したり、僅かに傾けた状態で床面を転がしたりして移動させることができる。そして、複合容器の口金部が凹部内に収納されているため、口金部を外力から保護でき、口金部の周囲の金属部分およびその外周のFRP層に亀裂等の劣化が発生することを防止できる。
実開平5−32900号公報
しかし、FRP層等による繊維で強化された補強繊維層は衝撃に弱く、複合容器を傾けた状態で底面を転がすようにして回転運搬する際に、スカート部の開口端部と複合容器が当たったり、接触したりするので、傷や亀裂が発生しやすくなる。
また、複合容器とスカート部が密着するように形成したとしても、スカート部の開口端部と複合容器の円筒状胴部とは点で接触するため、傷や亀裂が発生しやすいことに変わりはなく、また、複合容器をスカート部の中に挿入しにくくなるという問題もあった。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、複合容器をセッティングしやすくするとともに、複合容器の運搬中に補強繊維層に傷や亀裂が発生することを防止することができる容器運搬ケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の容器運搬ケースは、円筒状の胴部を挟んでその両側にそれぞれ湾曲面を有する一対のドーム部が形成されるとともに各ドーム部の湾曲面の中心位置に外側に突出する口金部が形成され、前記各ドーム部および前記胴部に補強繊維層が巻回された構造の複合容器に対し、その一端側のドーム部から胴部の一部までを覆うように装着される容器運搬ケースであって、前記容器運搬ケースは、円形底壁と円筒側壁とからなり、前記円筒側壁の上端が開口をなし、前記円筒側壁の内周面と前記複合容器の外周面との間に隙間が形成されるカップ状のケース本体と、前記ケース本体内に取り付けられ、前記ドーム部の湾曲面を支持する支持面を有する容器受部材と、前記容器受部材の前記支持面上に配置され前記複合容器と接触する弾性体からなる緩衝部材と、前記ケース本体の円筒側壁の内周面と前記複合容器の外周面との間の隙間を埋める弾性体からなる胴部保護部材とを備えたことを主要な特徴とする。
本発明によれば、複合容器の挿入部分と容器運搬ケースとの間が、密着しないように隙間を形成するとともに、複合容器と容器運搬ケースとの隙間には弾性体からなる胴部保護部材を設けたので、複合容器を容器運搬ケースに挿入しやすくなり、運搬時の傷や亀裂の発生を防止することができる。
(その他の課題を解決するための手段および効果)
また、本発明の容器運搬ケースにおいて、前記胴部保護部材は前記複合容器の外周面の全周に沿って接する筒状の内周面を有しているようにしてもよい。
これにより、複合容器の胴部の円筒面と胴部保護部材を広い面で接触させて負荷を分散させることができる。
また、本発明の容器運搬ケースにおいて、前記胴部保護部材は前記複合容器の外周面の一部と接する3つ以上の小片からなり、隣接する2つの小片がケース本体中心となす角度が180度未満となるようにして取り付けられるようにしてもよい。
さらに、前記胴部保護部材は前記ケース本体の開口近傍に取り付けられ、上辺側の肉厚Tuが下辺側の肉厚Tdより厚く形成され、前記複合容器を前記ケース本体に入れた状態で、前記胴部保護部材を前記円筒側壁の内周面と前記複合容器の外周面との間の隙間に下辺側から挿入したときに、隙間を埋めるとともに開口端で前記胴部保護部材が支持されるように肉厚が設定されているようにしてもよい。
これにより、胴部保護部材をあらかじめ円筒側壁の開口端付近に取り付けておく必要がなくなり、複合容器を容器運搬ケース内に挿入した後、小片の胴部保護部材を円筒側壁の開口付近に配置して隙間に押し込めばよいので、作業性がよくなる。
また、上辺側の肉厚を下辺側の肉厚より厚く形成することで、胴部保護部材を円筒側壁の開口端付近に取り付けた後、複合容器を挿入した場合でも、胴部保護部材の上辺側の肉厚がストッパの役割を果たし、円筒側壁の開口端付近に胴部保護部材が留まるようにすることができる。
また、本発明の容器運搬ケースにおいて、前記胴部保護部材は前記ケース本体の円筒側壁の内周面に取り付けられ、上辺側の肉厚Tuが下辺側の肉厚Tdより薄く形成され、前記複合容器の外径をd2とし、前記胴部保護部材の上辺側の内径をd1、下辺側の内径をd3としたときに、d1>d2>d3となるようにしてもよい。
これにより、胴部保護部材を複合容器と円筒側壁の間に挟み込み、胴部保護部材の内径につぶし代を設けて衝撃を緩和することができる。また、胴部保護部材の内径面がテーパー状になっているので、複合容器を挿入しやすくなる。
また、本発明の容器運搬ケースにおいて、前記胴部保護部材および前記緩衝部材の弾性率は前記補強繊維層の弾性率の1/2以下であるようにしてもよい。
さらに、前記ケース本体の開口から前記容器受部材の前記支持面の底までの深さが、前記ケース本体の円筒側壁の内径より大きくしてもよい。
本発明の第一実施形態に係る容器運搬ケースに複合容器を挿入した状態を示す断面図。 図1の平面図。 本発明の第二実施形態に係る容器運搬ケースに複合容器を挿入した状態を示す平面図および断面図。 図3の胴部保護部材の変形例を示す図。 本発明の第三実施形態に係る容器運搬ケースの平面図および断面図。 本発明の第四実施形態に係る容器運搬ケースの平面図および断面図。 緩衝部材弾性率と補強繊維層弾性率の比とエネルギー吸収効率との関係を示すグラフ。 複合容器の概略構成を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
<第一実施形態>
図1は、本発明の容器運搬ケース1に複合容器2が挿入された状態において、容器運搬部分についての断面図を示すものである。
<複合容器>
複合容器2の概略構成図を図8に示す。複合容器2は、外径d2を有する円筒状の胴部22Bと、胴部22Bの上側に形成され湾曲面を有するドーム部22Aと、胴部22Bの下側に形成され湾曲面を有するドーム部22Cとを有している。胴部22Bとドーム部22Aとドーム部22Cとは一体的に形成されている。そして、ドーム部22Aおよび22Cのそれぞれには口金部21が形成される。そして、複合容器2内の液体やガスを放出する方の口金部21にはバルブ等が取り付けられ、他方の使用しない口金部21には、封止プラグ等が取り付けられる。
上記複合容器のライナの材質としては、鉄やチタンやアルミ合金等が挙げられ、ライナの外側全体には繊維強化プラスチック(FRP)等の材料による補強繊維層が形成されている。補強繊維層は、例えば、樹脂を含浸させた強化繊維の束をライナに巻回した後に、熱硬化させる等の方法により形成される。繊維強化プラスチックとしては、例えば、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)等が挙げられる。
<容器運搬ケース>
図1に示されるように、容器運搬ケース1は、円筒形状の円筒側壁11と、円形状の円形底壁13とを有しており、円筒側壁11と円形底壁13は、なだらかな曲面を有する連結壁12により連結されている。円筒側壁11と連結壁12と円形底壁13とで、上方が開口されたカップ状のケースを構成している。上記カップ状のケースの材質としては、鉄や樹脂等が挙げられる。この連結壁12の曲面部分を地面に接触させながら転がすことで複合容器2を運搬することができる。また、カップ状のケースの底部、すなわち円形底壁13上には容器受部材14が取り付けられている。容器受部材14の上面の一部には、緩衝部材15が配置されている。カップ状のケース外壁の高さは、Hで示されている。
円筒側壁11の外径はD、内径はdとなっており、複合容器2の胴部22Bの一部が挿入されるようになっている。容器受部材14は、略円柱体であり、その上面に複合容器2の口金部21が容器受部材14に接触しないような大きさの凹部が形成されている。上記容器受部材14の材質としては、樹脂等が挙げられる。
緩衝部材15は円環形状を有し、容器受部材14の上面の一部に形成されており、複合容器2のドーム部22Aまたは22Cと容器受部材14との間に配置されるようになっている。緩衝部材15の接触面積はドーム部22Aまたは22Cの曲面部分の面積の1/2以上となっており、緩衝部材15の弾性率は複合容器2の補強繊維層の弾性率の1/2以下となっている。上記緩衝部材15は弾性体で構成され、具体的材料としては上記条件を満たすゴム等が挙げられる。これにより、容器受部材14とドーム部22Aまたは22Cとの間を広い体積で効率的に荷重を負担することができる。
また、図1に示すように、円筒側壁11の内径dは、複合容器2の胴部22Bの外径d2よりも大きく形成されており、複合容器2を容器運搬ケース1に挿入する際には、胴部22Bの側面が円筒側壁11の表面に密着しないように形成されている。容器運搬ケース1の開口端から容器受部材14におけるドーム部22Aまたは22Cを支持する支持面までの深さをhとすると、特に、d<hの場合に、胴部22Bの側面が円筒側壁11の表面と密着するような構造とすると、複合容器2を挿入しにくい。さらに、胴部22Bの表面に形成される補強繊維の巻き方により外径が変わった場合にはセットすることができない。しかし、円筒側壁11と胴部22Bとの間に適度な隙間を設けるようにすることで、上記の問題は解決し、複合容器2を容器運搬ケース1に装着しやすくなる。
また、上記のように、d<hとなるように構成することにより、複合容器2を容器運搬ケース1に装着したときに、回転運搬等を行っても、容器運搬ケース1から抜けにくくなる。
一方、容器運搬ケース1が傾くと円筒側壁11の開口端と胴部22Bの円筒面が点で接触するために、胴部22Bの外周に形成された補強繊維層に亀裂や破断が発生する。そこで、円筒側壁11と胴部22Bとの間に形成された隙間Gに、複合容器2を保護するための胴部保護部材16、17を設ける。これらの胴部保護部材は、弾性体で構成されており、その弾性率は複合容器2における補強繊維層の弾性率の1/2以下となっているため、衝撃を効果的に吸収することができる。弾性体の材料としてはゴム等が挙げられる。
図1(a)および(b)において、点線のハッチングで示されるAの領域は、胴部保護部材16、17が取り付けられていない場合に、複合容器2の補強繊維層に傷、亀裂、破断等が発生する可能性のある領域を示す。補強繊維層に傷、亀裂、破断等が発生しないように、図1(a)、(b)では、胴部保護部材16、17を円筒形状に形成している。図2は、図1(a)および(b)の平面図を示す。図2の点線のハッチングで示されるBの領域は、胴部保護部材16または17が取り付けられている領域を示す。このように、複合容器2の胴部22Bの円筒面と胴部保護部材16、17を面接触させて負荷を分散させる。
図1(a)の胴部保護部材16はツバ形状のものを示し、図1(b)の胴部保護部材17はくさび形状のものを示す。いずれも、胴部保護部材がカップ状の容器運搬ケース1の開口部付近で固定できるようにするため、胴部保護部材16、17のいずれも、上辺側の肉厚Tuが下辺側の肉厚Tdよりも大きく形成されており、下辺側の肉厚Tdは、隙間Gとほぼ同等か近い程度に形成される。
このように構成することで、胴部保護部材16、17を円筒側壁11の開口端付近に取り付けた後、複合容器2を挿入した場合でも、胴部保護部材16、17の上辺側の肉厚Tuがストッパの役割を果たし、円筒側壁11の開口端付近に胴部保護部材16、17が留まることができる。
<第二実施形態>
図3、4は、第二実施形態の容器運搬ケースを示す図である。本実施形態では、図1に示した胴部保護部材16、17を3個以上の小片に分割し、隣接する胴部保護部材とケースの中心を結ぶ角度は180°未満に構成する。図1(a)の胴部保護部材16を小片に分割したものが、図3の胴部保護部材16aに相当し、図1(b)の胴部保護部材17を小片に分割したものが、図4の胴部保護部材17aに相当する。複合容器2の胴部22Bと胴部保護部材16a、17aを複数の面で接触させて負荷を分散させる。
図3(a)は、複合容器が挿入された状態での平面図を示し、図3(b)は、複合容器が挿入された状態での容器運搬ケース部分の断面図を示す。図3(a)は、胴部保護部材16が3個の小片に分割されて取り付けられた胴部保護部材16aを示す。一点鎖線の各線は、円筒側壁11の中心と各胴部保護部材16aの中心とを結ぶ線である。3個の各取付位置について、隣接する胴部保護部材16aの各角度をα1、α2、α3とすると、α1、α2、α3のいずれの角度も180°未満になるように構成される。これは、容器運搬ケース1をいずれの方向に傾けても、複合容器2の胴部22Bと胴部保護部材16aを接触させるためには、α1〜α3のいずれの角度についても180°未満であることが必要なためである。
図4(a)は、複合容器が挿入された状態での平面図を示し、図4(b)は、複合容器が挿入された状態での容器運搬ケース部分の断面図を示す。図4(a)は、胴部保護部材17が3個の小片に分割されて取り付けられた胴部保護部材17aを示す。一点鎖線の各線は、円筒側壁11の中心と各胴部保護部材17aの中心とを結ぶ線である。3個の各取付位置について、図3の場合と同様、隣接する胴部保護部材17aの各角度をα1、α2、α3とすると、α1、α2、α3のいずれの角度も180°未満になるように構成される。上述したように、いずれの方向に傾けても、複合容器2の胴部22Bと胴部保護部材17aを接触させるためには、α1〜α3のいずれの角度についても180°未満であることが条件となる。
胴部保護部材16a、17aを円筒側壁11の開口部に挿入する場合は、Tu(上辺側肉厚)>Td(下辺側肉厚)となるように形成することで、胴部保護部材16a、17aを円筒側壁11と胴部22Bの隙間Gに挟み込んで固定することができる。
上記のように、複数に分割した場合、あらかじめ円筒側壁11の開口端付近に取り付けておく必要がなくなり、複合容器2を容器運搬ケース1内に挿入した後、小片の胴部保護部材16a、17aを円筒側壁11の開口付近に配置して隙間Gに押し込めばよいので、作業性がよくなる。
なお、図3、4では、便宜的に胴部保護部材を3個の小片に分割した場合を示したが、さらに多くの小片に分割して、それらを配置するようにしてもよい。この場合でも、隣接する小片の胴部保護部材の各角度は、いずれも180°未満になるように構成する。
<第三実施形態>
図5は、第三実施形態の容器運搬ケースを示す図である。円筒形状の胴部保護部材18の全体が円筒側壁11内に収まるように、円筒側壁11の内面に取り付け、容器運搬ケース1からはみ出さないように構成する。図5(a)は、容器運搬ケースの平面図を示し、図5(b)は、容器運搬ケースの断面図を示す。図5(a)の点線は、d2で示される複合容器2の外径部分に相当し、点線でハッチングされた領域は胴部保護部材18が配置された領域を示す。本実施形態での胴部保護部材18は、図3、4とは異なり、上面側の肉厚Tuと下面側の肉厚Tdとの関係は、Tu<Tdとなるように形成される。
複合容器挿入前の胴部保護部材18の上面側の内径をd1、下面側の内径をd3とすると、複合容器2の外径d2との関係は、d1>d2>d3となるように構成される。これにより、胴部保護部材18を複合容器2と円筒側壁11の間に挟み込み、胴部保護部材18の内径につぶし代を設けて衝撃を緩和する。また、胴部保護部材18の内径面がテーパー状になっているので、複合容器2を挿入しやすい。胴部保護部材18の取り付けは、例えば、接着剤等を用いて円筒側壁11の内面に固定する。
<第四実施形態>
図6は、第四実施形態の容器運搬ケースを示す図である。図5に示した胴部保護部材18を3個以上の小片に分割し、隣接する胴部保護部材とケースの中心を結ぶ角度は180°未満に構成する。図5の胴部保護部材18を小片に分割したものが、図6の胴部保護部材18aに相当する。図6では、図5の胴部保護部材18を3個の小片に分割したものを示している。胴部保護部材18aの取り付けは、例えば、接着剤等を用いて円筒側壁11の内面に固定し、円筒側壁11の内部からはみ出さないように形成される。
一点鎖線の各線は、円筒側壁11の中心と各胴部保護部材18aの中心を結ぶ線である。3個の各取付位置について、図3、4の場合と同様、隣接する胴部保護部材18aの各角度をα1、α2、α3とすると、α1、α2、α3のいずれの角度も180°未満になるように構成される。上述したように、複合容器2の傾きにかかわらず、複合容器2の胴部22Bと胴部保護部材18aを接触させるためである。
また、図6では、便宜的に胴部保護部材18aを3個の小片に分割した場合を記載しているが、さらに多くの小片に分割して、それらを配置するようにしてもよい。この場合でも、隣接する小片の胴部保護部材の各角度は、いずれも180°未満になるように構成する。
<容器運搬ケースの特性>
複合容器への衝撃を効果的に抑制するために、容器運搬ケースを構成する部材に必要な特性として、エネルギー吸収効率があるが、そのエネルギー吸収効率の適正値やエネルギー吸収効率を持たせる部材の特性について説明する。
図7は、複合容器2を覆う補強繊維層にCFRPを用いた場合のエネルギー吸収効率の変化を示す。横軸は、胴部保護部材または緩衝部材15の弾性率とCFRPの弾性率との比を、縦軸はエネルギー吸収効率を示す。一般的に、CFRPの引っ張り弾性率は、55〜450GPa(ギガパスカル)とされている。
図7では、エネルギー吸収効率は、胴部保護部材または緩衝部材15の弾性率がCFRP比で1/2以下になると上昇率が大きくなる。さらに、エネルギー吸収効率の上昇率が大きくなるのは、CFRP比で1/4以下である。したがって、胴部保護部材または緩衝部材15の弾性率は、複合容器2を覆う補強繊維層の弾性率の1/2以下が好ましく、より好ましくは、1/4以下であることがわかる。
本発明の容器運搬ケースは、圧力容器等を容易にセットすることができ、回転運搬も迅速に行えるので、特に、人命の救助および効率のよい消火活動を行うのに適切な環境を保持しながら火災の抑制および消火を行う消火設備等に好適に利用することができる。
1 容器運搬ケース
2 複合容器
11 円筒側壁
12 連結壁
13 円形底壁
14 容器受部材
15 緩衝部材
16 胴部保護部材
16a 胴部保護部材
17 胴部保護部材
18 胴部保護部材
18a 胴部保護部材
21 口金部
22A ドーム部
22B 胴部
22C ドーム部

Claims (7)

  1. 円筒状の胴部を挟んでその両側にそれぞれ湾曲面を有する一対のドーム部が形成されるとともに各ドーム部の湾曲面の中心位置に外側に突出する口金部が形成され、前記各ドーム部および前記胴部に補強繊維層が巻回された構造の複合容器に対し、その一端側のドーム部から胴部の一部までを覆うように装着される容器運搬ケースであって、
    前記容器運搬ケースは、円形底壁と円筒側壁とからなり、前記円筒側壁の上端が開口をなし、前記円筒側壁の内周面と前記複合容器の外周面との間に隙間が形成されるカップ状のケース本体と、
    前記ケース本体内に取り付けられ、前記ドーム部の湾曲面を支持する支持面を有する容器受部材と、
    前記容器受部材の前記支持面上に配置され前記複合容器と接触する弾性体からなる緩衝部材と、
    前記ケース本体の円筒側壁の内周面と前記複合容器の外周面との間の隙間を埋める弾性体からなる胴部保護部材とを備えたことを特徴とする容器運搬ケース。
  2. 前記胴部保護部材は前記複合容器の外周面の全周に沿って接する筒状の内周面を有している請求項1に記載の容器運搬ケース。
  3. 前記胴部保護部材は前記複合容器の外周面の一部と接する3つ以上の小片からなり、隣接する2つの小片がケース本体中心となす角度が180度未満となるようにして取り付けられる請求項1に記載の容器運搬ケース。
  4. 前記胴部保護部材は前記ケース本体の開口近傍に取り付けられ、上辺側の肉厚Tuが下辺側の肉厚Tdより厚く形成され、前記複合容器を前記ケース本体に入れた状態で、前記胴部保護部材を前記円筒側壁の内周面と前記複合容器の外周面との間の隙間に下辺側から挿入したときに、隙間を埋めるとともに開口端で前記胴部保護部材が支持されるように肉厚が設定されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の容器運搬ケース。
  5. 前記胴部保護部材は前記ケース本体の円筒側壁の内周面に取り付けられ、上辺側の肉厚Tuが下辺側の肉厚Tdより薄く形成され、前記複合容器の外径をd2とし、前記胴部保護部材の上辺側の内径をd1、下辺側の内径をd3としたときに、次式(1)を満たすことを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の容器運搬ケース。
    d1>d2>d3 ・・・(1)
  6. 前記胴部保護部材および前記緩衝部材の弾性率は前記補強繊維層の弾性率の1/2以下である請求項1〜5のいずれかに記載の容器運搬ケース。
  7. 前記ケース本体の開口から前記容器受部材の前記支持面の底までの深さが、前記ケース本体の円筒側壁の内径より大きくしてある請求項1〜6のいずれかに記載の容器運搬ケース。
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