JP7032862B2 - 放射性物質吸着部材を水中に敷設する方法及び漏出防止設備 - Google Patents

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Description

本発明は、原子力発電所の事故により放射性セシウムや放射性ストロンチウム等の放射性物質が港湾、河川、湖沼、水路等に漏出したときに、漏出した放射性物質が漂流している水域と漂流していない水域とを、短時間で仕切ることのできる放射性物質吸着部材の敷設方法および放射性物質の漏出防止設備に関するものである。
東京電力福島第一原子力発電所での一連の放射性物質の放出を伴う原発事故により、現在でも放射性セシウム・放射性ストロンチウム等の放射性物質が、港湾、河川、湖沼、水路等の水中に溶解しているとの報告がされている。この事故に起因して、近海に生息する魚介類などの水産資源には、放射性物質が高濃度で蓄積されているとの深刻な問題が指摘されている。福島での原発事故以後、例えば、特許文献1の吸着装置等のように、水中に溶解している放射性セシウムや放射性ストロンチウムを吸着除去するための種々の吸着材や吸着装置が提案されてきた。
特開2015-152456号公報
しかしながら従来の方法では、原発事故が発生した直後に、港湾、河川、湖沼、水路等に漏出した放射性物質が広域に拡散することを防止することは極めて困難であった。昨今では、原子力発電所の再稼働に向け、万が一、放射性物質が原発事故により港湾、河川、湖沼または水路等に漏出した場合であっても、漏出した放射性物質の広域拡散を迅速に阻止できる有効な方法が求められている。
このような状況下、本発明は、漏出した放射性物質が漂流している水域と漂流していない水域とを、短時間で仕切ることのできる放射性物質吸着部材の敷設方法および放射性物質の漏出防止設備を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、放射性物質吸着部材を水中に敷設する際に、第1岸において、該第1岸と第2岸との間に敷設されている長尺部材に放射性物質吸着部材を配置する工程と、前記長尺部材を前記第2岸側へ移動させる工程とを実行し、第1岸と第2岸との間に複数の放射性物質吸着部材を敷設することにより、漏出した放射性物質が漂流している水域と漂流していない水域とを、短時間で仕切ることができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明に係る放射性物質吸着部材の敷設方法は、以下の点に要旨を有する。
[1] 放射性物質吸着部材を水中に敷設する方法であって、
第1岸において、該第1岸と第2岸との間に敷設されている長尺部材に第1の放射性物質吸着部材を配置する工程Iと、
第1岸において、前記長尺部材に第2の放射性物質吸着部材を配置する工程IIと、
前記長尺部材を前記第2岸側へ移動させる工程IIIと、を有し、
前記工程I~工程IIIを順不同に実行することにより第1岸と第2岸との間に複数の放射性物質吸着部材を敷設することを特徴とする方法。
[2] 前記第2岸が、前記第1岸の対岸或いは前記第1岸と陸続きの岸である[1]に記載の方法。
[3] 前記第1岸と第2岸との間の距離が10m以上120m以下である[1]または[2]に記載の方法。
[4] 前記工程I~工程IIIが、工程I、工程III、工程II、工程IIIの順、工程I、工程II、工程IIIの順、工程I、工程II、工程I、工程IIIの順、または工程I、工程II、工程I、工程II、工程IIIの順で実施される[1]~[3]のいずれか1項に記載の方法。
[5] 前記工程IIIにおける長尺部材の移動が、前記第1岸と第2岸の少なくとも一方に設置される前記長尺部材の巻上機により実施される[1]~[4]のいずれか1項に記載の方法。
また本発明に係る放射性物質の漏出防止設備は、以下の点に要旨を有する。
[6] 第1岸に配置されている複数の放射性物質吸着部材と、
前記第1岸と第2岸との間に敷設されている長尺部材と、
前記第1岸と第2岸の少なくとも一方に設置されている前記長尺部材の巻上機と、
を有することを特徴とする放射性物質の漏出防止設備。
[7] 前記第2岸には前記長尺部材を通す反転滑車が設置されている[6]に記載の漏出防止設備。
[8] 前記放射性物質吸着部材は、放射性セシウム吸着剤、放射性ストロンチウム吸着剤、及び放射性セシウム・放射性ストロンチウム吸着剤から選ばれる少なくとも1種以上の放射性物質吸着剤を有する[6]または[7]に記載の漏出防止設備。
[9] 前記放射性物質吸着部材は、ポリエステル製長繊維不織布に前記放射性物質吸着剤を含浸または塗布したものである[6]~[8]のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
[10] 前記放射性物質吸着部材は、水中の放射性物質を吸着する吸着フィルタが積層されて構成され、
前記吸着フィルタの面積が10m2以上50m2以下である[6]~[9]のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
[11] 前記放射性物質吸着部材は、プリーツ状フィルタ、ロール状フィルタ、または積層状フィルタである[6]~[10]のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
[12] 前記放射性物質吸着部材が浮き部材に連結されている[6]~[11]のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
[13] 前記長尺部材の引張強さは50kN以上、前記長尺部材の引張破断伸度は10%以下である[6]~[12]のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
[14] 前記長尺部材は化学繊維から構成され、
前記化学繊維の比重が1未満である[6]~[13]のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
[15] 前記長尺部材が少なくとも2以上の固定塊を有する[6]~[14]のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
[16] 前記固定塊は、前記長尺部材に0.8m~2m間隔で設けられる[15]に記載の漏出防止設備。
[17] 前記長尺部材が、該長尺部材の張力を緩めることにより前記第2岸から係脱可能に設置される[6]~[16]のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
本発明によれば、漏出した放射性物質が漂流している水域と漂流していない水域とを、短時間で仕切ることができる。しかも第1岸にいながら第2岸に向かって放射性物質吸着部材を配置できるため、水中・水上での人的作業が不要となり、作業員の被爆を抑制できる。このように、短時間で作業完了し、水中・水上での人的作業が不要となることから、本発明は原発事故の緊急対策として極めて有用である。
図1は、放射性物質吸着部材が水中に敷設された漏出防止設備の一例を示す概略図である。 図2は、放射性物質吸着部材が水中に敷設された漏出防止設備の他の例を示す概略図である。 図3は、第1岸と第2岸との間に敷設されている長尺部材の一例を示す概略図である。 図4は、放射性物質吸着部材を水中に引き込む様子を示す説明図である。 図5(a)、(b)は水に溶解している放射性物質を吸着する吸着フィルタの断面図である。 図6は、放射性物質吸着部材を構成する吸着フィルタである。 図7は、放射性物質吸着部材の一例を示す概略斜視図である。 図8は、放射性物質吸着部材を備えた吸着ユニットの一例を示す概略斜視図である。 図9は、放射性物質吸着部材を備えた吸着ユニットの他の例を示す概略斜視図である。
以下、本発明に係る放射性物質吸着部材を水中に敷設する方法および放射性物質の漏出防止設備に関して、実施例を示す図面を参照しつつ具体的に説明するが、本発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
なお本明細書において放射性物質とは、主として、放射性セシウム及び放射性ストロンチウムである。「放射性セシウム」は、具体的にはセシウム原子の放射性同位体を意味し、主に、セシウム134、セシウム137を意味する。また、「放射性ストロンチウム」は、具体的にはストロンチウム原子の放射性同位体を意味し、主に、ストロンチウム89、ストロンチウム90を意味する。
<放射性物質吸着部材の敷設方法>
本発明に係る放射性物質吸着部材を水中に敷設する方法は、
第1岸において、該第1岸と第2岸との間に敷設されている長尺部材に第1の放射性物質吸着部材を配置する工程Iと、
第1岸において、前記長尺部材に第2の放射性物質吸着部材を配置する工程IIと、
前記長尺部材を前記第2岸側へ移動させる工程IIIと、を有し、
前記工程I~工程IIIを順不同に実行することにより第1岸と第2岸との間に複数の放射性物質吸着部材を敷設することを特徴とする。
本発明にかかる敷設方法によれば、第1岸と第2岸との間に複数の放射性物質吸着部材を敷設することにより、漏出した放射性物質が漂流している水域と漂流していない水域とを、短時間で仕切ることができる。しかも第1岸にいながら第2岸に向かって放射性物質吸着部材を配置できるため、水中・水上での人的作業が不要となり、作業員の被爆を抑制できる。また、放射性物質吸着部材を長尺部材に配置するという簡便な作業により放射性物質吸着部材を水中に敷設することが可能なため、人力でも速やかに敷設できる上、作業員がヘルメット、全面マスク、内部被曝防護衣、二重軍手、長靴などを着用した被爆対策状態であっても、作業効率を低下させることなく放射性物質吸着部材を水中に敷設することができる。
<漏出防止設備>
また、本発明に係る放射性物質の漏出防止設備は、
第1岸に配置されている複数の放射性物質吸着部材と、
前記第1岸と第2岸との間に敷設されている長尺部材と、
前記第1岸と第2岸の少なくとも一方に設置されている前記長尺部材の巻上機と、
を有することを特徴とする。
本発明にかかる漏出防止設備によれば、少なくとも第1岸に複数の放射性物質吸着部材を配置し、第1岸と第2岸との間に敷設した長尺部材を、前記第1岸と第2岸の少なくとも一方に設置されている前記長尺部材の巻上機によって長尺部材を移動させることにより、漏出した放射性物質が漂流している水域と漂流していない水域とを、短時間で仕切ることが可能となる。
1.工程I
工程Iでは、第1岸において、該第1岸と第2岸との間に敷設されている長尺部材に第1の放射性物質吸着部材を配置する。本発明では、放射性物質吸着部材は水中に敷設されるが、該水中とは、具体的には、第1岸と第2岸との間の海、河川、湖沼または水路における水中を意味し、特に安全対策のため、放射性物質吸着部材は原子力発電所の取水口開渠における水中に敷設されることが好ましい。放射性物質吸着部材を取水口開渠に敷設する場合には、原発事故が発生した場合に備え、放射性物質吸着部材は、漏出した放射性物質の広域拡散を迅速且つ確実に阻止できる取水口開渠の開口部に敷設されることが望ましい。また敷設位置の水深は、好ましくは3~8m、より好ましくは4~5mである。
本発明において第1岸とは、具体的には長尺部材に放射性物質吸着部材を配置する際の始点を有する岸である。また本発明において第2岸とは、具体的には長尺部材を移動させた際に放射性物質吸着部材が到達する岸であり、例えば、第1岸の対岸或いは第1岸と陸続きの岸である。第1岸には、放射性物質吸着部材の引出台を、第2岸には長尺部材の引上台を、それぞれ設けておくとよい。
図1~図2には、放射性物質吸着部材が水中に敷設された漏出防止設備の例を示す。図1には、第2岸が第1岸の対岸である例を、図2には、第2岸が第1岸と陸続きの岸である例をそれぞれ示す。図1では第2岸22bが第1岸22aの対岸であるため、長尺部材20及び放射性物質吸着部材22cは第1岸22aと第2岸22bとの間に直線的に敷設される。一方、図2では第2岸22bが第1岸22aと陸続きの岸であるため、長尺部材20及び放射性物質吸着部材22cは、第1岸22a及び第2岸22bに接する水中で折り返されて敷設される。これにより、放射性物質漏出箇所22dから放射性物質が漏出した場合、漏出した放射性物質が漂流している水域22eと漂流していない水域22fとを、短時間で仕切ることができる。
放射性物質吸着部材22cを配置する前に、第1岸22aと第2岸22bの間には予め長尺部材20を敷設しておく。このとき長尺部材20の一端は第1岸22aに係留され、他端は第2岸22bに係留されるが、工程IIIにおいて長尺部材20を移動できるように、第1岸22aと第2岸22bの少なくとも一方には、長尺部材20の巻上機21が設置されていることが好ましい。巻上機21としては、ウィンチ等が挙げられる。巻上機21は、放射性物質吸着部材22cを敷設する作業員の側にある方が、作業性の向上に繋がり、より短時間で放射性物質吸着部材22cを敷設できることから、巻上機21は少なくとも第1岸22aに配置され、該巻上機21により長尺部材20の一端が第1岸22aに係留されることが好ましい。
緊急時には敷設作業が第1岸22aで完結することが好ましく、第2岸22bでの作業工程を減らすため、第2岸22bには長尺部材20を通す反転滑車23が設置されていることが好ましい。より好ましくは、図3に示すように、長尺部材20が第1岸22aと第2岸22b間の2倍以上の長さを有し、且つ、長尺部材20の一端が第1岸22aに係留され、長尺部材20は反転滑車23により第2岸22bに係留され、長尺部材20の他端が第1岸22aに係留される態様である。長尺部材20を移動しやすくするため、長尺部材20の他端は、巻上機21により第1岸22aに係留されることが好ましい。なお長尺部材20の一端を巻上機21により係留する場合には、図1~図3に示すように、長尺部材20の他端を係留する巻上機21は、長尺部材20の一端を係留する巻上機21とは異なるものである。
長尺部材20に第1の放射性物質吸着部材22cを配置する方法は、特に限定されるものではないが、迅速な敷設作業を可能にするため、長尺部材20に放射性物質吸着部材22cをアイフックなどの懸装具により係止するとよい。また、放射性物質吸着部材22cを含む吸着ユニットを係止する場合には、第1岸22aにおいて予め各部材が連結された吸着ユニットを長尺部材20に配置してもよいし、第1岸22aにおいて各部材を連結しながら吸着ユニットの組み立てと長尺部材20への配置を行ってもよい。
2.工程II
工程IIでは、第1岸22aにおいて、第1岸22aと第2岸22bとの間に敷設されている長尺部材20に第2の放射性物質吸着部材22cを配置する。工程Iが行われ、既に長尺部材20に第1の放射性物質吸着部材22cが配置されている場合、第2の放射性物質吸着部材22cは、第1の放射性物質吸着部材22cよりも海側または陸側の長尺部材20のいずれに配置してもよいが、作業性がよいことから、第1の放射性物質吸着部材22cよりも陸側の長尺部材20に配置することが好ましい。
3.工程III
工程IIIでは、長尺部材20を第2岸22b側へ移動させる。長尺部材20の移動は、第1岸22aと第2岸22bの少なくとも一方に設置される長尺部材20の巻上機21により実施されることが好ましい。
図4には、放射性物質吸着部材22cを水中に引き込む様子を示す。例えば、第1岸22aにおいて長尺部材20に配置された複数の放射性物質吸着部材22cは、巻上機21等によって長尺部材20を第2岸22b側へ移動させることにより、長尺部材20の動きに伴って、水中に沈められ第2岸22b側へ移動する。工程I~工程IIIは、好ましくは長尺部材20に配置された複数の放射性物質吸着部材22cのうち最も海側にある放射性物質吸着部材22cが第2岸22bに到達するまで順不同に実行されることが好ましい。最も海側にある放射性物質吸着部材22cが第2岸22bに到達したら、放射性物質吸着部材22cが移動しないように長尺部材20を第1岸22a及び第2岸22bにしっかりと係留することに留意する。
工程I~工程IIIは順不同に実施され、各工程の実施順は特に限定されないが、より具体的には、放射性物質吸着部材22cを1~4つ程度長尺部材20に配置してから工程IIIを実施することが、作業効率の観点からは好ましく、工程I~工程IIIは、工程I、工程III、工程II、工程IIIの順、工程I、工程II、工程IIIの順、工程I、工程II、工程I、工程IIIの順、または工程I、工程II、工程I、工程II、工程IIIの順で実施されることが好ましい。
第1岸22aと第2岸22bとの間の距離は特に限定されないが、好ましくは10m以上、より好ましくは50m以上であり、好ましくは120m以下、より好ましくは100m以下である。第1岸22aと第2岸22bとの間の距離が前記範囲内にあれば、少ない作業人数であっても迅速に敷設作業を完了することが可能である。
4.放射性物質吸着部材
放射性物質吸着部材22cは、その機能を発揮するため、放射性セシウム吸着剤、放射性ストロンチウム吸着剤、及び放射性セシウム・放射性ストロンチウム吸着剤から選ばれる少なくとも1種以上の放射性物質吸着剤を有することが好ましい。
放射性セシウム吸着剤としては、例えば、フェロシアン化鉄、フェロシアン化カリウム、フェロシアン化アンモニウム等のフェロシアン化物が挙げられ、放射性セシウムの吸着性能に優れることから、好ましくはフェロシアン化鉄から構成されるプルシアンブルーである。
ストロンチウム吸着剤としては、例えば、A型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、アナルシン、チャバサイト、クリノプチロライト、エリオナイト、フォジャサイト、モルデナイト、フィリップサイト、火山灰等の合成または天然のゼオライト;植物質(木材、セルロース、のこくず、木炭、椰子殻炭、素灰等)、石炭質(泥炭、亜炭、褐炭炭、瀝青炭、無煙炭、タール等)、石油質(石油残査、硫酸スラッジ、オイルカーボン等)等の活性炭;等の無機化合物が挙げられる。これらのストロンチウム吸着剤は、一種のみを用いても、複数種を併用してもよい。中でも、ストロンチウム吸着剤としては、ゼオライトが好ましく、より好ましくは合成ゼオライトであり、更に好ましくはA型ゼオライト、X型ゼオライト、及びY型ゼオライトより選択される少なくとも1種以上である。
放射性セシウム・放射性ストロンチウム吸着剤としては、例えば、ケイチタン酸塩系吸着剤が挙げられる。
放射性物質吸着部材22cはポリエステル製長繊維不織布に放射性物質吸着剤を含浸または塗布したものであることが好ましい。基材をポリエステル製長繊維不織布とすることで、耐久性の高い放射性物質吸着部材が得られる。また放射性物質吸着剤を、ポリエステル製長繊維不織布に含浸または塗布することで、放射性物質吸着剤の表面が所定水域内の水と接触しやすくなり、吸着性能の向上に寄与する。
放射性物質吸着剤が所定水域内の放射性物質を濃度勾配により選択的に吸着する性質から、所定水域内の水が放射性物質吸着剤に接触し易くするために、鉛直透水係数および面内透水係数ともに1.0×10-3cm/sec以上1.0cm/sec以下であることが好ましい。また鉛直透水係数および面内透水係数を前記範囲内に調整しておくことにより、放射性物質が開渠から外部へ拡散することを抑制・遅延させることが可能となる。透水係数は、例えば、JIS A1218-1998に準じて測定することが可能である。
図5(a)、(b)は水に溶解している放射性物質を吸着する吸着フィルタの断面図である。図5(a)に示す吸着フィルタ1aは、長繊維スパンボンド不織布1cに放射性物質吸着剤1dを含浸させたものである。図5(b)に示す吸着フィルタ1bは、長繊維スパンボンド不織布1cの片面に放射性物質吸着剤1dを塗布したものである。吸着フィルタの放射性物質の吸着能力は、淡水、海水に関わらず1mg/m2以上を確保することが好ましく、且つ一旦吸着した放射性物質の脱離率が10%以下であることが好ましい。また吸着フィルタに含浸または塗布する放射性物質吸着剤自体が、擦れや水溶液浸漬などによって殆ど脱離しないものであることが好ましい。
吸着フィルタのセシウムの吸着能力は、淡水、海水に関わらず5mg/m2以上を確保することがより好ましい。また吸着フィルタのストロンチウムの吸着能力は、少なくとも海水中では、500mg/m2以上を確保することがより好ましい。
また、吸着フィルタに吸着された放射性物質の脱離率は、より好ましくは5%以下であり、下限は限定されないが通常0%である。放射性物質の脱離率を前記範囲内に調整することにより、放射性物質の脱離に起因する再汚染を抑制できる。
放射性物質吸着部材22cは、水中の放射性物質を吸着する吸着フィルタが積層されて構成されていることが好ましい。より好ましくは、放射性物質吸着部材22cが、シート状の吸着フィルタを規則的に折り返して山部と谷部が連続するように積層したプリーツ状フィルタ、シート状の吸着フィルタをロール状に巻いて積層したロール状フィルタ、またはシート状の吸着フィルタを複数枚垂直に積層した積層状フィルタであることが好ましく、中でも製造が容易であり、作業員の取り扱い性に優れることから、プリーツ状フィルタまたはロール状フィルタがより好ましく、プリーツ状フィルタが更に好ましい。吸着フィルタを幾重にも重ねることにより吸着面積が増え、放射性物質の拡散防止に寄与する。なお前記放射性物質吸着部材22cは、好ましく多角柱形状または円柱形状である。
放射性物質吸着部材22cに含まれている吸着フィルタの面積は、10m2以上が好ましく、より好ましくは20m2以上であり、50m2以下が好ましく、より好ましくは40m2以下である。吸着フィルタの面積が前記範囲内であれば、放射性物質を吸着するための面積としては十分なものとなる上、緊急時に放射性物質吸着部材22cを敷設する作業員の運搬時の負荷を低減できる。
図6には、放射性物質吸着部材22cを構成する吸着フィルタ1a、1bを示す。図6に示す点線に沿って吸着フィルタ1a、1bをプリーツ加工することにより、プリーツ状フィルタが得られる。図7には、放射性物質吸着部材22cの一例であるプリーツ状フィルタを示す。図7に示すように、放射性物質吸着部材22cの四隅には、放射性物質吸着部材22cの損傷を防ぐべく、補強材3が設けられていることが望ましい。また、放射性物質吸着部材22cの形態を安定させるために、放射性物質吸着部材22cには芯材4が設けられているとよく、例えば図7のように、プリーツ形状を維持するために、折り畳み方向に沿って、2本の長尺の芯材4が設けられていてもよい。
放射性物質吸着部材22cの体積は、好ましくは0.1~1.0m3、より好ましくは0.2~0.9m3、更に好ましくは0.3~0.8m3である。前記範囲内であれば、緊急時に放射性物質吸着部材22cを敷設する作業員の運搬時の負荷を低減できる上、放射性物質の吸着性能も十分に発揮される。
図8及び図9には、放射性物質吸着部材22cを備えた吸着ユニットの例を示す。放射性物質吸着部材22cは、放射性物質吸着部材22cと、浮き部材30とを備えた吸着ユニット33として使用されることが好ましい。このとき放射性物質吸着部材22cは、浮き部材30に連結されていることが好ましく、放射性物質吸着部材22cの一端を浮き部材30に垂下していることがより好ましい。例えば、アイフックなどの懸装具を備えた浮き部材30と、懸装具の対応する位置にコースなどの環装具を備えた放射性物質吸着部材22cとを、環装具に懸装具を嵌めることにより連結すると、作業効率が良いため好ましい。
更に吸着ユニット33は、水よりも比重が大きいウェイトチェーン等の重り部材31を備えていることが望ましい。このとき、放射性物質吸着部材22cは、重り部材31に連結されていることが好ましく、重り部材31が、放射性物質吸着部材22cの浮き部材30との他端に連結されていると、水中で吸着ユニット33の姿勢が安定するので好ましい。例えば、アイフックなどの懸装具を備えた重り部材31と、懸装具の対応する位置にコースなどの環装具を備えた放射性物質吸着部材22cとを、環装具に懸装具を嵌めることにより連結すると、作業効率が良いため好ましい。
また水深が深い場合に備え、図9に示すように放射性物質吸着部材22cは、重力方向に複数連結されていてもよい。
複数の放射性物質吸着部材22cは、図1~2及び図4に示すように長手方向(長尺部材20の延在方向)に近接して並んでいることが好ましい。放射性物質吸着部材22cを近接して並べることにより設置密度を高くできるため、水中の放射性物質が漂流水域外へ流出することを抑制できる。
なお放射性物質吸着部材22cや吸着ユニット33に用いる各部材は、事故に備えて、予め必要量を第1岸22a近傍の保管庫に備蓄しておき、いつでも取り出せるように準備しておくとよい。保管庫としては、風雨及び風雪に晒されない屋内が望ましい。
一度敷設した放射性物質吸着部材22cは、長尺部材20を第1岸22aに引き寄せながら順次取り外すとよい。長尺部材20の引き寄せには、前述した長尺部材20の巻上機21などを利用できる。また緊急対策としての使用後も放射性物質吸着部材22cを交換することで、複数回の対策が可能となる。
5.長尺部材
第1岸22aと第2岸22bとの間に敷設される長尺部材20は、放射性物質吸着部材22cを配置できるものであれば特に限定されず、長尺部材20としては、例えば、チェーンまたはロープが好ましく、摺動性の観点からはロープが好ましい。前記ロープとしては、ストランドを撚り合わせた撚り合わせロープ、及びストランドを編組んだ編組ロープ等が挙げられる。
長尺部材20の直径は、その強度を保つ観点から、好ましくは4mm以上、より好ましくは7mm以上、更に好ましくは10mm以上であり、上限は特に限定されないが、好ましくは80mm以下、より好ましくは70mm以下、更に好ましくは60mm以下である。
また、長尺部材20に含まれるストランド本数は、好ましくは3本以上、より好ましくは4本以上、更に好ましくは6本以上であり、一般的には48本以下である。ストランド本数が前記範囲内であれば、長尺部材20に含まれるストランドが数本破損したとしても、長尺部材20自体の破壊には繋がらず、水中に敷設した放射性物質吸着部材22cによる仕切りが崩れることを抑制できる。
長尺部材20は、高強度および低伸度を有しながら、柔軟性があり、且つ、耐摩耗性に優れることが好ましい。そのため、長尺部材20の引張強さは、好ましくは50kN以上、より好ましくは100kN以上、更に好ましくは120kN以上であり、上限は特に限定されないが、通常2500kN以下である。長尺部材20の引張強さは、これに配置する放射性物質吸着部材22cや吸着ユニット33の重量を考慮して定めるとよい。また、長尺部材20の引張破断伸度は、好ましくは10%以下であり、より好ましくは8%以下であり、更に好ましくは5%以下である。
長尺部材20は、化学繊維から構成されていることが好ましく、化学繊維としては、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン繊維;ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリ乳酸繊維、ポリアリレート等のポリエステル繊維;アラミド繊維;などが含まれる。化学繊維の代表的なものとしては、超高強力ポリエチレン繊維(東洋紡社製「イザナス(登録商標;旧ダイニーマ)」、液晶ポリエステル繊維(クラレ社製「ベクトラン(登録商標)」、アラミド繊維(東レ・デュポン社製「ケブラー(登録商標)」、帝人社製「テクノーラ(登録商標)」)などが例示される。放射性物質吸着部材22cは、長尺部材20に懸吊されていることが好ましいため、長尺部材20は水面に浮上することが好ましく、化学繊維の比重は好ましくは1未満であり、好ましくは0.88以上、より好ましくは0.90以上である。この観点から、化学繊維としては、好ましくはポリオレフィン繊維であり、より好ましくはポリエチレン繊維であり、更に好ましくは超高分子量ポリエチレン繊維である。
長尺部材20は、少なくとも2以上の固定塊32を有していることが好ましい。固定塊32は、長尺部材20に配置した放射性物質吸着部材22cが長尺部材20上を移動しないように固定しておく部材である。固定塊32は、放射性物質吸着部材22cの幅に合わせて、長尺部材20に好ましくは0.8m~2m間隔、より好ましくは0.8m~1.5m間隔で設けられていることが望ましい。
放射性物質吸着部材22cを長尺部材20に配置するときには、第1の放射性物質吸着部材22cを含む吸着ユニット33の上側両端部にアイフックなどの懸装具を設けておき、一の懸装具を第1固定塊より海側の長尺部材20に、他の懸装具を第2固定塊より陸側の長尺部材20にそれぞれかけていくとよい。そして、第2の放射性物質吸着部材22cを長尺部材20に配置するときには、第2の放射性物質吸着部材22cを含む吸着ユニット33の上側両端部に設けた一の懸装具を第2固定塊より海側の長尺部材20に、他の懸装具を第3固定塊より陸側の長尺部材20にそれぞれかけ、これにより、第2固定塊において、第1の放射性物質吸着部材22cを含む吸着ユニット33の懸装具と、第2の放射性物質吸着部材22cを含む吸着ユニット33の懸装具とを、襷がけにすることが好ましい。本構成により、長尺部材20に配置した放射性物質吸着部材22cの位置が固定されるため、隣り合う放射性物質吸着部材22cの隙間を小さいまま維持でき、放射性物質の漂流水域外への流出を抑制できる。
なお、長尺部材20は該長尺部材20の張力を緩めることにより、第2岸22bから係脱可能に設置されることが好ましい。平時においては、長尺部材20は緊急時に備えて第1岸22aと第2岸22bとの間に敷設されているが、敷設された長尺部材20の上を船舶が航海するときには、本構成により長尺部材20は第1岸22aに巻き取られるため、船舶の走行を阻害することがない。また第1岸22aに巻き取られた長尺部材20を第2岸22bに再敷設する際には、重機などを使用せずにドローン、遠投などの人力等を利用して、第2岸22bに長尺部材20を敷設するとよい。
1a、1b:吸着フィルタ
1c:長繊維スパンボンド不織布
1d:放射性物質吸着剤
3:補強材
4:芯材
20:長尺部材
21:巻上機
22a:第1岸
22b:第2岸
22c:放射性物質吸着部材
22d:放射性物質漏出箇所
22e:放射性物質が漂流している水域
22f:放射性物質が漂流していない水域
23:反転滑車
24:引出台
25:引上台
26:水
30:浮き部材
31:重り部材
32:固定塊
33:吸着ユニット

Claims (18)

  1. 放射性物質吸着部材を水中に敷設する方法であって、
    第1岸において、該第1岸と、前記第1岸の対岸である第2岸との間に敷設されている長尺部材に第1の放射性物質吸着部材を配置する工程Iと、
    第1岸において、前記長尺部材に第2の放射性物質吸着部材を配置する工程IIと、
    前記長尺部材を前記第2岸側へ移動させる工程IIIと、を有し、
    前記工程I~工程IIIを順不同に実行することにより第1岸と第2岸との間に複数の放射性物質吸着部材を敷設し、
    前記長尺部材の一端部は前記第1岸に位置し、前記長尺部材の他端部は前記第1岸の対岸では無い前記第1岸と陸続きの岸に位置することを特徴とする方法。
  2. 放射性物質吸着部材を水中に敷設する方法であって、
    第1岸において、該第1岸と、前記第1岸の対岸では無い前記第1岸と陸続きの岸である第2岸との間に敷設されている長尺部材に第1の放射性物質吸着部材を配置する工程Iと、
    第1岸において、前記長尺部材に第2の放射性物質吸着部材を配置する工程IIと、
    前記長尺部材を前記第2岸側へ移動させる工程IIIと、を有し、
    前記工程I~工程IIIを順不同に実行することにより第1岸と第2岸との間に複数の放射性物質吸着部材を敷設し、
    前記長尺部材の一端部は前記第1岸に位置し、前記長尺部材の他端部は前記第2岸に位置することを特徴とする方法。
  3. 前記第1岸と第2岸との間の距離が10m以上120m以下である請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記工程I~工程IIIが、工程I、工程III、工程II、工程IIIの順、工程I、工程II、工程IIIの順、工程I、工程II、工程I、工程IIIの順、または工程I、工程II、工程I、工程II、工程IIIの順で実施される請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記工程IIIにおける長尺部材の移動が、前記第1岸と第2岸の少なくとも一方に設置される前記長尺部材の巻上機により実施される請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 第1岸に配置されている複数の放射性物質吸着部材と、
    前記第1岸と、前記第1岸の対岸である第2岸との間に敷設されている長尺部材と、
    前記第1岸と、前記第1岸の対岸では無い前記第1岸と陸続きの岸との少なくとも一方に設置されている前記長尺部材の巻上機と、
    を有し、前記長尺部材の一端部は前記第1岸に位置し、前記長尺部材の他端部は前記陸続きの岸に位置することを特徴とする放射性物質の漏出防止設備。
  7. 第1岸に配置されている複数の放射性物質吸着部材と、
    前記第1岸と、前記第1岸の対岸では無い前記第1岸と陸続きの岸である第2岸との間に敷設されている長尺部材と、
    前記第1岸と第2岸の少なくとも一方に設置されている前記長尺部材の巻上機と、
    を有し、前記長尺部材の一端部は前記第1岸に位置し、前記長尺部材の他端部は前記第2岸に位置することを特徴とする放射性物質の漏出防止設備。
  8. 前記第2岸には前記長尺部材を通す反転滑車が設置されている請求項6または7に記載の漏出防止設備。
  9. 前記放射性物質吸着部材は、放射性セシウム吸着剤、放射性ストロンチウム吸着剤、及び放射性セシウム・放射性ストロンチウム吸着剤から選ばれる少なくとも1種以上の放射性物質吸着剤を有する請求項6~8のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
  10. 前記放射性物質吸着部材は、ポリエステル製長繊維不織布に前記放射性物質吸着剤を含浸または塗布したものである請求項6~9のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
  11. 前記放射性物質吸着部材は、水中の放射性物質を吸着する吸着フィルタが積層されて構成され、
    前記吸着フィルタの面積が10m2以上50m2以下である請求項6~10のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
  12. 前記放射性物質吸着部材は、プリーツ状フィルタ、ロール状フィルタ、または積層状フィルタである請求項6~11のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
  13. 前記放射性物質吸着部材が浮き部材に連結されている請求項6~12のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
  14. 前記長尺部材の引張強さは50kN以上、前記長尺部材の引張破断伸度は10%以下である請求項6~13のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
  15. 前記長尺部材は化学繊維から構成され、
    前記化学繊維の比重が1未満である請求項6~14のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
  16. 前記長尺部材が少なくとも2以上の固定塊を有する請求項6~15のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
  17. 前記固定塊は、前記長尺部材に0.8m~2m間隔で設けられる請求項16に記載の漏出防止設備。
  18. 前記長尺部材が、該長尺部材の張力を緩めることにより前記第2岸から係脱可能に設置される請求項6~17のいずれか1項に記載の漏出防止設備。
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