JPS5817672Y2 - 油捕集材 - Google Patents

油捕集材

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JPS5817672Y2
JPS5817672Y2 JP15482676U JP15482676U JPS5817672Y2 JP S5817672 Y2 JPS5817672 Y2 JP S5817672Y2 JP 15482676 U JP15482676 U JP 15482676U JP 15482676 U JP15482676 U JP 15482676U JP S5817672 Y2 JPS5817672 Y2 JP S5817672Y2
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JP
Japan
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oil
coarse
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net
linter
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JP15482676U
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JPS5371639U (ja
Inventor
上林俊明
善野明
Original Assignee
ダイセル化学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水面上に浮遊する流出油類を捕集する油捕集材
に関するものである。
詳しくは油吸着能及び撥水性の犬なる未精製の粗リンク
−あるいは粗リントからなる不織体あるいはルーズファ
イバー2を熱可塑性合成樹脂製網1にて被覆でなる流出
油類の油捕集材に関するものである。
流出油類、特にそれが鉱物油の場合はその汚染により流
域ないし沿岸−帯の水域の水産資源に甚大な被害を及ぼ
す。
これらの害が出ないように廃水の汚染度に対する規制が
強化され、万一流出した場合でも可及的速かに捕集回収
して拡散を防ぐ対策が講じられていることは周知の通り
である。
現在試みられている流出浮上油の処理対策としては拡散
防止、捕集回収、乳化分散、焼却、沈降等積々の手段が
あるが、最も効果的な処理方法の一つに流出油面に吸着
材を投入して油を捕集、回収する方法がある。
運輸省では一部の船舶その他に排出油防除資材の備え付
けを義務付けているがこの場合用いられる油吸着材は次
の規定に適合することが要求されている。
(イ)B重油による吸着量は、当該吸着材1frにつき
6fr以上であり、匪つ当該吸着材■crrL3につき
0.8?r以上であること。
(ロ)吸水量は当該吸着材IS’rにつき1.5 tr
以下であり、且つ当接吸着材lcr/13につきOIS
’r以下であること。
←→ 材質は通常の保管状態において変化しにくいもの
であること。
に)油を吸着した状態で長時間原形を保つものであるこ
と。
(ホ)使用後の回収が容易であること。
(へ)焼却が可能であり、焼却による有害ガスの発生の
少ないものであること。
このような油吸着材としては、ポリプロピレン繊維、ポ
リウレタン、ポリスチレン等合成樹脂系のものが主力で
用いられており、その他の草炭等天然の材料を用いた吸
着材が用いられている。
しかしながら効果的といわれるポリプロピレン等合成ポ
リマーからなる繊維でも、低粘度油の保持能力が低いこ
と、回収後の焼却処理に問題があること、流出油類中に
含有する溶剤によっては構成形状が保持出来なくなるこ
と等、実用にあたっては種々の難点がある。
また、天然の材料を用いた吸着材では油吸着性、回収性
が必ずしもよくなく、成型加工に経費がかかり、また撲
水加工せねばならない等高価につく欠点がある。
以上の如く油性物質の漏洩対策として常備されている既
存の油吸着材については性能・コストの面で充分なる要
求を満たしているとはいい難い。
本考案者らは油吸着能が高く、耐溶剤性があるとともに
、充分なる強度を有し、安価大量に入手可能であり、且
つ焼却性その他使用後の処分の際、二次公害を惹起する
恐れのない油捕集材について鋭意検討した結果、先に未
精製の柑リンターあるいは粗リントが適量の油脂外を含
有し、且つ繊維内部の空隙率が高く、高度の撲水性と油
吸着能を有することを見出し、粗リンターあるいは粗リ
ントを主材とする油吸着材を開発することに成功したが
(特願昭50−146597、特開昭52−69884
、特願昭51−33833、特開昭52−116646
、特願昭51−75168、特開昭53−1185、特
願昭51−75169、特開昭53−666)、更に強
度面での向上が望まれた。
本考案者は、粗リンターあるいは粗リントからなる不織
体あるいはルーズファイバーを熱可塑性合成樹脂製網に
て被覆することにより、油吸着能、焼却性、耐溶剤性を
阻害することなく、それらのi%性を保持しながらフェ
ルト加工皿の引張強度を得ることを確認して本考案を完
成するに至った。
以下本考案の流出油類の油捕集材に関し詳細に説明する
本考案による油捕集材は流出油類の状況に応じて未精製
の粗リンターあるいは柑リントのルーズ7フイバーある
いはストランドを熱可塑性合成樹脂製網に納めたまま浮
遊油に投入するが、あるいはこれを収納したカラム内に
廃水を通過させることにより油分を吸着分離せしめるか
、または粗リンターあるいは粗リントを公知の方法によ
りマット状の不織体に形成し、その形成工程あるいは後
工程で熱可塑性合成樹脂製網にて被覆してなるものを浮
遊油面に投入するか、またはエンドレスベルト状にした
ネットに粗リンターあるいは粗リントのルーズファイバ
ーあるいはマントを収納してなるものを油水分離機等に
組込み使用することも出来る。
特にマントタイプで投入方式の場合は、単に袋状ネット
に不織体を収納しただけのものはネット内の不織体が移
動し易く、投入・吸着・回収過程で不織体がネット内で
片寄りする等、吸油性・作業性に支障をきたす懸念があ
るため、熱可塑性合成樹脂製網をマントにヒートセント
(例えば、熱ロールを用いて加熱加工する等)すること
が望ましい。
本考案による油捕集材は引張強度が弱いが、あるいは流
出油の種類によっては分散してしまう等投入放置時ある
いは吸油後の回収の際型くずれを起す等回収作業に支障
を起す懸念がある場合とか、吸油・脱油を繰返し行わし
める場合等には最適のものである。
例えば、吸油・脱油を連続的に行わしめる油水分離機等
に組込むエンドレス吸油ベルトがその→りである。
特に実用上、望ましくは被覆するネットとして熱可塑性
合成樹脂網を粗リンターあるいは粗リントに対し1〜4
0重量パーセント、好ましくは5〜20重量パーセント
、更に好ましくは15重量パーセント程度であり、目金
40xm以下のものを使用すれば油吸着能が著しく犬で
、投入後の回収に支障なく、且つポリプロピレン等の合
成繊維からなる油吸着材に比較して二次公害を惹起する
恐れが殆んどな(、また比容積も比較的調節可能で、実
用的に著しく優秀な油捕集材を提供し得るものである。
また、地上に流出した油性物質を拭き取る等に供する油
拭ウェス材とかマント表面の摩擦等により網目からこぼ
れ出したりすることを懸念する用途には、マント表面に
樹脂を吹きつげなどして部分的に樹脂加工すれば、これ
を防止できる。
この樹脂加工を行うには、エチレン酢酸ビニルコポリマ
ー エチレンフロビレンコホリマー、ホリエチレンラテ
ックスのほか、アクリル酸エステルコポリマー、酢酸ビ
ニルコポリューなどのエマルジョン型または溶液型の樹
脂加工剤を粗リンターあるいま粗リントに対し5〜15
重量パーセント、好ましくは8重量パーセント程度、マ
ント表面に吹きつけ若しくは塗布した後に簡単な熱処理
を施せばよい。
ネットで被覆する場合、粗リンターあるいは粗リントに
対し1重量パーセント以下では不織体の強度が低く、4
0重量パーセント以上では油分の吸着量の低下及び焼却
時の問題が出てくる。
また目金については被覆重量と逆相関にあるが、特に目
金が400以上の場合は不織体の保持に支障をきたす。
逆に目金が非常に小さい場合はその懸念はないとしても
、吸油能・吸油速度に支障をきたすと考えられがちであ
るが、本考案の組合せの場合、その懸念は見られない。
本考案の油捕集材に使用される溶融接着能を有する熱可
塑性合成樹脂製網はポリオレフィン系、ポリアミド系合
成ポリマーがある。
特にポリエチレン系熱可塑性樹脂網が比重が軽く、焼却
処理も容易で且つ経済的で好適である。
網の構造は編織したものでも押出溶融したものでも特に
限定はない。
例えば、プラスチンクス網状体(犬日本プラスチンクス
株式会社商品名ネトロン)のような合成樹脂製網がその
→りである。
次に本考案の油捕集材を運輸省令試験法等に準じ性能評
価した実施例を第1表に示す。
また、第1表の油捕集材り、Eの表面を樹脂加工した実
施例を第2表に示す。
次に本考案の油捕集材を使用する実施例を図面で説明す
る。
第1図はそのまま油層上におくか投入する等して適当な
治具等で回収する油捕集材を例示する。
第2図、第3図は枠に充填する等して含油廃水を通水さ
せ油分を吸着、分離するものの−f11を示す第4図、
第5図はオイルフェンス兼浮遊油を吸着させるものの−
flJを示したもので、具体的には第4図の油捕集材は
両端をロープ等で連結する金具3を備え、第5図は竹等
の浮力のある円筒芯4に本考案の油捕集材を巻付けたも
ので、両端を必要に応じ固定出来るようロープ5をつけ
たものを例示した。
第6図は本考案の油捕集材をエンドレス状にしたものを
例示する。
以上の如く本考案の油捕集材は任意形態に構成せしめる
ことが可能で、また取扱が容易であり、更に吸油能、回
収性、焼却性が優れており、且つ脱油、再生が可能であ
る等きわめて優れた油吸着材を提供出来得ることを確認
した。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の油捕集材の一例を示す斜視図
であり、第1図はマット状、第2図はストランド状、第
3図は円筒状、第4図及び第5図はオイルフェンス状、
第6図はエンドレス状のものである。 1・・・・・・被覆する網、2・・・・・・粗リンター
あるいは粗リント、3・・・・・・連結具、4・・・・
・・浮力体、5・・・・・・固定用ロープ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 l 未精製の粗リンターあるいは相リントからなる不織
    体またはルーズファイバーを熱可塑性合成樹脂製網にて
    被覆してなる流出油類の油捕集材。 2 未精製の粗リンターあるいは粗リントからなる不織
    体またはルーズファイバーを、その1〜40重量パーセ
    ントの、目金4Qii以下の熱可塑性合成樹脂網にて被
    覆してなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の流出油
    類の油捕集材。
JP15482676U 1976-11-17 1976-11-17 油捕集材 Expired JPS5817672Y2 (ja)

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JP15482676U JPS5817672Y2 (ja) 1976-11-17 1976-11-17 油捕集材

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JP15482676U JPS5817672Y2 (ja) 1976-11-17 1976-11-17 油捕集材

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Publication Number Publication Date
JPS5371639U JPS5371639U (ja) 1978-06-15
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ID=28762973

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JPS5371639U (ja) 1978-06-15

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