JP7031672B2 - メモリコントローラ、メモリシステムおよび情報処理システム - Google Patents
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Description
本技術は、メモリコントローラに関する。詳しくは、メモリの電源電圧を制御するメモリコントローラ、メモリシステムおよび情報処理システム、および、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
不揮発性メモリは、メモリカードやSSD(Solid State Drive)などに広く用いられるようになり、さらなる高速化が求められている。不揮発性メモリには書込みと消去の回数に上限があり、その寿命を延ばすためには電圧を低く抑えることが有用である。一方、不揮発性メモリは、経年劣化により電圧をある程度高く設定することが必要になる。そこで、例えば、フラッシュメモリにおいて、当初は低電圧かつ短期間に電圧をかけ、時間が経過するにつれて高電圧かつ長期間に電圧をかける技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上述の従来技術では、経年劣化を念頭に置いて不揮発性メモリに対する電圧の高低や期間を調整している。しかしながら、不揮発性メモリは、半導体チップとしての面積が比較的大きく、電源端子やライト時の内部昇圧に用いられるチャージポンプ回路からの配線距離によって、配線抵抗に起因する電圧降下の影響は異なる。したがって、不揮発性メモリの内部を均質なものとして扱うと、実際の回路内の状態とは乖離してしまうおそれがある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、メモリの内部状態に適した電源電圧制御を行うことを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、メモリに接続するメモリインターフェースと、上記メモリのアドレスに応じて上記メモリの電源電圧を動的に制御する制御部とを具備するメモリコントローラ、そのメモリコントローラを含むメモリシステムおよび情報処理システムである。これにより、メモリのアドレスに応じて、メモリの電源電圧を動的に制御するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記メモリのアドレスに関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、上記制御部は、上記パラメータに従って上記メモリの電源電圧を動的に制御するようにしてもよい。これにより、電源制御マップに記憶されるパラメータに従ってメモリの電源電圧を動的に制御するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記メモリのアドレスおよび上記メモリに対するアクセス種別に応じて上記メモリの電源電圧を動的に制御するようにしてもよい。これにより、メモリのアドレスおよびメモリに対するアクセス種別に応じて、メモリの電源電圧を動的に制御するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記メモリのアドレスおよび上記メモリに対するアクセス種別に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、上記制御部は、上記パラメータに従って上記メモリの電源電圧を動的に制御するようにしてもよい。これにより、電源制御マップに記憶されるパラメータに従ってメモリの電源電圧を動的に制御するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記メモリのアドレスおよび上記メモリの消去回数に応じて上記メモリの電源電圧を動的に制御するようにしてもよい。これにより、メモリのアドレスおよびメモリの消去回数に応じて、メモリの電源電圧を動的に制御するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記メモリのアドレスおよび上記メモリの消去回数に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、上記制御部は、上記パラメータに従って上記メモリの電源電圧を動的に制御するようにしてもよい。これにより、電源制御マップに記憶されるパラメータに従ってメモリの電源電圧を動的に制御するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記メモリのアドレス、上記メモリに対するアクセス種別および上記メモリの消去回数に応じて上記メモリの電源電圧を動的に制御するようにしてもよい。これにより、メモリのアドレス、メモリに対するアクセス種別およびメモリの消去回数に応じて、メモリの電源電圧を動的に制御するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記メモリのアドレス、上記メモリに対するアクセス種別および上記メモリの消去回数に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、上記制御部は、上記パラメータに従って上記メモリの電源電圧を動的に制御するようにしてもよい。これにより、電源制御マップに記憶されるパラメータに従ってメモリの電源電圧を動的に制御するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記メモリは、並列にアクセス可能な複数の部分メモリを備え、上記制御部は、並列にアクセスされる上記複数の部分メモリのアドレスに応じて決定される電源電圧のうち最も高い電圧を選択して上記メモリの電源電圧を動的に制御するようにしてもよい。これにより、複数の部分メモリが並列に動作する場合にも適正な電源電圧を供給するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記メモリのアドレスは、ページアドレスおよびブロックアドレスの少なくとも何れか一方を利用することができる。
また、この第1の側面において、上記メモリとして、不揮発性メモリを想定する。
また、この第1の側面において、前記メモリへのアクセスコマンドにおける論理アドレスを前記メモリの物理アドレスに変換するアドレス変換部をさらに具備し、前記制御部は、前記物理アドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御するようにしてもよい。
本技術によれば、メモリの内部状態に適した電源電圧制御を行うことができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(メモリのアドレスに応じてメモリの電源電圧を動的に制御する例)
2.第2の実施の形態(メモリが並列にアクセス可能な複数のメモリダイからなる場合の制御例)
1.第1の実施の形態(メモリのアドレスに応じてメモリの電源電圧を動的に制御する例)
2.第2の実施の形態(メモリが並列にアクセス可能な複数のメモリダイからなる場合の制御例)
<1.第1の実施の形態>
[情報処理システムの構成]
図1は、本技術の実施の形態における情報処理システムの一構成例を示す図である。この情報処理システムは、ホストコンピュータ100と、メモリコントローラ200と、メモリ300とから構成される。メモリコントローラ200およびメモリ300はメモリシステム400を構成する。
[情報処理システムの構成]
図1は、本技術の実施の形態における情報処理システムの一構成例を示す図である。この情報処理システムは、ホストコンピュータ100と、メモリコントローラ200と、メモリ300とから構成される。メモリコントローラ200およびメモリ300はメモリシステム400を構成する。
ホストコンピュータ100は、メモリ300に対してデータのリード処理およびライト処理等を指令するコマンドを発行するものである。このホストコンピュータ100は、ホストコンピュータ100としての処理を実行するプロセッサと、メモリコントローラ200との間のやりとりを行うためのコントローラインターフェースとを備える。ホストコンピュータ100とメモリコントローラ200との間は信号線109によって接続される。
メモリコントローラ200は、ホストコンピュータ100からのコマンドに従って、メモリ300に対するリクエスト制御を行うものである。メモリコントローラ200とメモリ300との間は信号線309によって接続される。このメモリコントローラ200は、メモリ300に対する複雑な制御を隠蔽して、論理アドレスに対するライト(書込み)およびリード(読出し)などの簡易なアクセス手法を、ホストコンピュータ100に提供するものである。一般的なSSD、eMMC(embedded Multi Media Card)、メモリカード等にも、このようなメモリコントローラが内蔵される。
メモリ300は、制御部およびメモリセルアレイを備える。このメモリ300の制御部は、メモリコントローラ200からのリクエストに従ってメモリセルへのアクセスを行う。メモリ300のメモリセルアレイは、複数のメモリセルからなるメモリセルアレイであり、ビット毎に2値の何れかの値を記憶するメモリセル、または、複数ビット毎に多値の何れかの値を記憶するメモリセルが2次元状(マトリクス状)に多数配列されている。このメモリセルアレイは、複数バイトサイズを有するページをリードまたはライトのアクセス単位とし、消去することなくデータの上書きが可能な不揮発性メモリ(NVM:Non-Volatile Memory)を想定する。
不揮発性メモリの一例として、NANDフラッシュメモリは、複数のページにより構成されるブロックを複数有する。NANDフラッシュメモリにおいては、ライトはページ単位で、消去はブロック単位で行う必要がある。また、ページは上書きできないため、あるページを上書きしたい場合には、そのページが含まれるブロックを一度消去してからそのページにあらためてライトを行う必要がある。このとき、そのページを含むブロック内の他のページのデータはいったん退避させておいて、そのブロックに対する新たなデータとともにそのブロックにライトを行うというのが基本的な動作となる。
また、書込み(プログラム)および消去(イレース)の回数(以下、消去回数、または、P/Eサイクルなどと称する。)にも制限がある。例えば、SLC(Single Level Cell)と呼ばれる1ビットセルでは約1万回、MLC(Multi-Level Cell)と呼ばれる2ビットセルでは約3千回、TLC(Triple-Level Cell)と呼ばれる3ビットセルでは約300回程度である。したがって、ある特定のブロックだけがプログラムと消去を繰り返されると、そのブロックだけが摩耗(Wear Out)することになり、メモリ内でP/Eサイクルを均一化するウェア・レベリングという手法も一般的に用いられる。
メモリ300の不揮発性メモリとしては、NANDフラッシュの他に、強誘電体メモリ(FeRAM)、磁気抵抗メモリ(MRAM)、抵抗変化型メモリ(ReRAM)、CBRAM(Conductive Bridging RAM)、相変化メモリ(Phase Change Memory)などでもよい。また、異種メモリの組み合わせであってもよい。
メモリ300の不揮発性メモリとしては、NANDフラッシュの他に、強誘電体メモリ(FeRAM)、磁気抵抗メモリ(MRAM)、抵抗変化型メモリ(ReRAM)、CBRAM(Conductive Bridging RAM)、相変化メモリ(Phase Change Memory)などでもよい。また、異種メモリの組み合わせであってもよい。
なお、図示されていないが、DRAMやSRAMなどの揮発性メモリを必要に応じてメモリコントローラ200に接続してもよい。
図2は、本技術の実施の形態のメモリシステム400に用いられる電源の例を示す図である。ここで想定する電源は、コア電源レギュレータ510、I/O電源レギュレータ520、および、動的電圧制御レギュレータ530である。これらレギュレータには、共通の電源電圧(例えば3.3ボルト)が供給される。
コア電源レギュレータ510は、メモリコントローラ200の内部に用いられる電源を供給する回路である。このコア電源レギュレータ510は、例えば、3.3ボルトの電源電圧を1.2ボルトに変換して、メモリコントローラ200に供給する。
I/O電源レギュレータ520は、メモリコントローラ200およびメモリ300のI/O(Input / Output:入出力)インターフェースに用いられる電源を供給する回路である。このI/O電源レギュレータ520は、例えば、3.3ボルトの電源電圧を1.8ボルトに変換して、メモリコントローラ200およびメモリ300に供給する。
動的電圧制御レギュレータ530は、メモリ300の内部に用いられる電源を供給する回路である。この動的電圧制御レギュレータ530は、メモリコントローラ200から信号線308を介して供給されたパラメータに従って電源電圧を変換して、メモリ300に供給するDVS(Dynamic Voltage Scaling)機能を有する。動的電圧制御レギュレータ530に供給されるパラメータは、メモリコントローラ200において決定される。なお、この動的電圧制御レギュレータ530は、メモリコントローラ200に内蔵されていてもよい。
図3は、本技術の実施の形態におけるメモリコントローラ200の内部構成例を示す図である。このメモリコントローラ200は、プロセッサ210と、コントローラメモリ220と、ホストインターフェース270と、周辺インターフェース280と、メモリインターフェース290とを備える。これら各部は、システムバス201によって相互に接続される。
プロセッサ210は、メモリコントローラ200における処理を行う処理部である。コントローラメモリ220は、プロセッサ210の処理に必要なデータやプログラム等を記憶するメモリである。
ホストインターフェース270は、ホストコンピュータ100と接続するためのインターフェースである。このホストインターフェース270としては、例えば、SATA(Serial AT Attachment)、PCIe(PCI Express)、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)、SD I/F(Secure Digital Interface)、メモリスティックI/Fなどが想定される。メモリコントローラ200は、このホストインターフェース270によって、ホストコンピュータから発行されたアクセスコマンドを受け取る。このメモリコマンドにはアクセス種別(リード、ライト、消去など)と論理アドレスが含まれる。このようにして受け取ったアクセスコマンドについて、プロセッサ210は論理アドレスを抽出する。そして、プロセッサ210は、アドレス変換テーブルを用いて、その論理アドレスをメモリ300の物理アドレスに変換する。その後、その物理アドレスに応じて、プロセッサ210は、メモリ300の電源電圧を動的に制御する。なお、プロセッサ210は、特許請求の範囲に記載のアドレス変換部の一例である。
周辺インターフェース280は、周辺機器と接続するためのインターフェースである。この例では、周辺機器の一つとして動的電圧制御レギュレータ530に、信号線308を介して接続している。この周辺インターフェース280として、例えば、I2C(Inter-Integrated Circuit)やGPIO(General Purpose Input / Output)を利用することができる。
メモリインターフェース290は、メモリ300と接続するためのインターフェースである。このメモリインターフェース290は、信号線309を介してメモリ300と接続する。
[メモリアドレスと電源電圧]
図4は、本技術の実施の形態のメモリ300におけるメモリアレイと電源との関係例を示す図である。
図4は、本技術の実施の形態のメモリ300におけるメモリアレイと電源との関係例を示す図である。
メモリセルアレイ310に対してチャージポンプ回路320から電源が分配される。チャージポンプ回路320は、動的電圧制御レギュレータ530から供給された電源を内部昇圧する回路である。チャージポンプ回路320からメモリセルアレイ310に分配される電源は、チャージポンプ回路320からの配線距離に応じて配線抵抗に起因する電圧降下の影響が大きくなる。
メモリ300において大半の面積をメモリセルアレイ310が占めるため、チャージポンプ回路320から近いところに配置されたメモリセルアレイ310にかかる電圧と、遠くに配置されたメモリセルアレイ310にかかる電圧には差が生じる。すなわち、遠くに配置されたメモリセルアレイ310にかかる電圧は、近くに配置されたメモリセルアレイ310にかかる電圧より低くなる。そのため、特にライト時において、その信頼性にばらつきが生じるおそれがある。
なお、この例では、メモリセルアレイ310は2つのプレーン(PL0、PL1)に分割されているものとしている。ただし、両者のチャージポンプ回路320からの配線距離はほぼ等しいと想定されるため、プレーン間のばらつきは少ないものと考えられる。
図5は、メモリにおけるアドレスとビットエラーレートとの関係例を示す図である。同図におけるaは偶数ブロックアドレス、bは奇数ブロックアドレスに対応して、それぞれビットエラーレート(BER)の変化を示している。
これは、偶数ブロックアドレスではブロックアドレスが大きい程、奇数ブロックアドレスではブロックアドレスが小さい程、ビットエラーレートが上昇するという傾向を示している。これにより、メモリ300内の電圧降下の影響によりビットエラーレートが変化すると推察できる。
すなわち、偶数ブロックアドレスが大きくなる程、チャージポンプ回路320から遠くなり、電圧降下の影響によってブロック内のメモリセルにかかる印可電圧が小さくなる。また、奇数ブロックのアドレスが小さい程、チャージポンプ回路320から遠くなり、電圧降下の影響によってブロック内のメモリセルにかかる印可電圧が小さくなる。その結果、メモリセルへの書き込み(プログラム)が十分に行えていないためビットエラーレートが上昇する。
つまり、メモリチップ内部を均質として取り扱うよりは、ばらつきを考慮してアドレスに応じてメモリチップにかかる電圧を外部から積極的に制御することにより、信頼性を低下させることなく、より大きな消費電力の低減効果を得られることが期待できる。メモリチップのレイアウトはベンダー毎に様々であり、ブロックアドレスに応じた傾向は必ずしも同じ結果となるとは限らないが、事前にこの傾向を調べておくことによりその傾向を把握することができる。
以下では、動的電圧制御レギュレータ530によるDVS機能を利用して、メモリ300に供給する電源電圧を動的に制御する構成例について説明する。
[機能構成]
図6は、本技術の実施の形態におけるメモリコントローラ200の機能構成の一例を示す図である。この例では、周辺インターフェース280およびメモリインターフェース290に接続する制御部211と、この制御部211に参照される電源制御マップ221とが示されている。
図6は、本技術の実施の形態におけるメモリコントローラ200の機能構成の一例を示す図である。この例では、周辺インターフェース280およびメモリインターフェース290に接続する制御部211と、この制御部211に参照される電源制御マップ221とが示されている。
電源制御マップ221は、メモリ300の物理アドレスに関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶するものである。電源電圧に関するパラメータとしては、電圧の値そのものを記憶してもよく、また、電圧に対応する数値であってもよい。なお、この電源制御マップ221は、コントローラメモリ220に記憶され得る。
制御部211は、ホストコンピュータから発行されたアクセスコマンドにおける論理アドレスを、メモリ300の物理アドレスに変換する。そして、制御部211は、電源制御マップ221を参照して、その物理アドレスに関連付けて記憶されているパラメータを取得する。制御部211は、周辺インターフェース280を介してこのパラメータを動的電圧制御レギュレータ530に供給する。このパラメータを受け取った動的電圧制御レギュレータ530は、このパラメータに対応する電源電圧をメモリ300に供給する。なお、この制御部211の機能は、プロセッサ210の処理として実現され得る。
電源制御マップ221に記憶されるパラメータが電圧の値そのものではない場合、電圧に対応する数値から電圧の値に変換する処理は、制御部211が行ってもよく、また、動的電圧制御レギュレータ530が行ってもよい。いずれの場合であっても、メモリ300のアドレスに応じてメモリ300の電源電圧が動的に制御されることになる。
図7は、本技術の実施の形態における電源制御マップ221のフィールド構成の第1の例を示す図である。
この第1の例では、電源制御マップ221は、物理ブロックアドレスに関連付けて、電圧の値を記憶している。一例として、物理ブロック0000Hから0099H番地のブロックにアクセスする場合には、3.3ボルトを印可することを示している(Hは直前の数値が16進数であることを示す。)。また、0100HからFFFDH番地までは3.0ホルト、それ以降FFFFH番地までは2.7ボルトを印可することを示している。
この電源制御マップ221に設定される値は任意の値でよく、例えば、偶数番地と奇数番地で異なる電圧を設定してもよい。上述のように、事前に不揮発性メモリの特性を評価することによって、各物理ブロックに印可すべき最適な電圧を選択することができる。
図8は、本技術の実施の形態における電源制御マップ221のフィールド構成の第2の例を示す図である。
この第2の例では、電源制御マップ221は、物理ブロックアドレスに関連付けて、ライトおよび消去の場合の電圧の値と、リードの場合の電圧の値とを記憶している。これにより、ライト時および消去時と、リード時とにおいて、異なる電圧の値を設定することができる。すなわち、ホストコンピュータ100からのコマンドによる、不揮発性メモリへのアクセス種別に応じて、電圧を変えることができる。
例えば、NANDフラッシュメモリに対してライトまたは消去する場合には、チャージポンプ回路320を動作させる必要があり、通常は印可電圧に対して数倍の電圧がチャージポンプ回路320で生成される。そして、チャージポンプ回路320によって生成された高電圧をフローティングゲートに印可することによってライトまたは消去を行う。このとき、印可電圧の差異も数倍となり、印可電圧に対してよりセンシティブになるため、より細かい制御が必要になる。なお、リードについては、チャージポンプ回路320を用いることなく行うことができるため、別々の動作にしてもよい。
図9は、本技術の実施の形態における電源制御マップ221のフィールド構成の第3の例を示す図である。
この第3の例では、電源制御マップ221は、物理ブロックアドレスに関連付けて、ライトおよび消去の場合の電圧の値と、リードの場合の電圧の値と、その他の場合の電圧の値とを記憶している。ここで、その他の場合とは、メモリコントローラ200の内部レジスタ操作などの、メモリ300に対するアクセスを伴わない動作を行う場合である。内部レジスタを操作するだけであれば、より小さな電圧でも正常に動作する可能性があるからである。すなわち、第2の例よりもさらに細かい制御を行うことによって、全体の消費電力の低減を図ることができる。
図10は、本技術の実施の形態における電源制御マップ221のフィールド構成の第4の例を示す図である。
この第4の例では、電源制御マップ221は、物理ブロックアドレスに関連付けて、消去回数と、その消去回数に場合分けされた電圧の値とを記憶している。例えば、0001H番地の消去回数は2010回であり、この場合には3.3ボルトの電源電圧を印加することになる。
これは、各物理ブロックアドレスに対して、P/Eサイクルに応じて電圧を可変に制御するための制御マップの例である。P/Eサイクルをどれくらい消費したかは、ウェア・レベリングを行うための指標として、物理ブロック毎に記憶しておくことが一般的である。このP/Eサイクルが少ない場合は、例えばNANDフラッシュメモリで用いられているフローティングゲート構造では、酸化膜の劣化が少ないため、比較的低い電圧でも信頼性を確保した状態でも書込みを行うことができる。その後、P/Eサイクルが進行して、前述の酸化膜の劣化が進行するにつれ、フローティングゲートにより深く書込みを行うために比較的高めの電圧を印可する。
ただし、NANDフラッシュメモリの実際の評価を行って、当初は比較的高い電圧を印可して、P/Eサイクルに応じて徐々に低い電圧を印可した方がよい、といった評価結果が得られたのであれば、そのように制御してもよい。
この例では、アクセス種別によらず消去回数に対応する電圧を選択するようにしているが、上述の第2および第3の例のように、アクセス種別毎に分類してもよい。すなわち、アクセス種別毎に消去回数に対応する電圧を電源制御マップ221に記憶しておき、ホストコンピュータ100からのコマンドにおけるアクセス種別によって電源電圧を制御してもよい。
なお、上述の実施の形態では、物理ブロックアドレスに関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する例について説明したが、これは一例であり、例えば物理ページアドレスに関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶するようにしてもよい。また、メモリ300のある領域については物理ブロックを用いて粗い精度で制御し、他の領域については物理ページに応じて詳細に制御するなど、両者を組み合わせて制御を行ってもよい。また、物理アドレスに代えて、論理アドレスに関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶するようにしてもよい。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、メモリ300の物理アドレスに関連付けて電源制御マップ221に記憶されたパラメータに従って、メモリ300の電源電圧を動的に制御することにより、メモリ300の信頼性を向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
メモリ300は、複数のメモリダイ(Die)から構成される場合がある。複数のメモリダイが並列に動作すると、メモリダイ毎に最適な電圧が異なる場合が生じ得る。この第2の実施の形態では、複数のメモリダイが並列に動作する場合の、電源電圧制御について説明する。なお、システムとしての構成は上述の第1の実施の形態のものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
メモリ300は、複数のメモリダイ(Die)から構成される場合がある。複数のメモリダイが並列に動作すると、メモリダイ毎に最適な電圧が異なる場合が生じ得る。この第2の実施の形態では、複数のメモリダイが並列に動作する場合の、電源電圧制御について説明する。なお、システムとしての構成は上述の第1の実施の形態のものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
[メモリ構成]
図11は、本技術の第2の実施の形態において想定するメモリ300の一構成例を示す図である。この例では、4つのメモリダイ(#A乃至#D)301を備えることを想定する。これら4つのメモリダイ301は、メモリバス302を介して信号線309に接続される。
図11は、本技術の第2の実施の形態において想定するメモリ300の一構成例を示す図である。この例では、4つのメモリダイ(#A乃至#D)301を備えることを想定する。これら4つのメモリダイ301は、メモリバス302を介して信号線309に接続される。
一般的には、不揮発性メモリのメモリダイを2個、4個、8個または16個、同一のパッケージに積層したものが広く流通している。これらの積層パッケージでは、通常、電源ラインは共通となっているため、積層パッケージ内の各メモリダイの電源電圧を独立に制御することはできない。この例においても、動的電圧制御レギュレータ530からの信号線は4つのメモリダイ301に共有されている。
複数のメモリダイを並列に動作させ、性能を向上させることは一般的に行われる。このとき、例えばメモリダイ#AのアドレスXに印可する電圧Aと、メモリダイ#BのアドレスYに印可する電圧Bとでは、最適な電圧が異なることになる。
[制御]
図12は、本技術の第2の実施の形態において複数のメモリダイの動作が排他的であった場合の制御例を示す図である。
図12は、本技術の第2の実施の形態において複数のメモリダイの動作が排他的であった場合の制御例を示す図である。
この例では、メモリダイ#Aへのアクセスとメモリダイ#Bへのアクセスとが排他的に行われているため、それぞれに最適な電源電圧を供給することができる。すなわち、メモリダイ#Aへのアクセスが行われている期間にはそのアドレスに最適な電圧Aを供給し、メモリダイ#Bへのアクセスが行われている期間にはそのアドレスに最適な電圧Bを供給する。この場合、特に矛盾することなく、上述の第1の実施の形態と同様の制御を適用することができる。
図13は、本技術の第2の実施の形態において複数のメモリダイの動作が並列に行われた場合の制御例を示す図である。
この例では、メモリダイ#Aへのアクセスとメモリダイ#Bへのアクセスとが期間的に重なっているため、何れかにとって最適な電圧を選択する必要がある。この場合、動作の安定性の見地からは、メモリダイ#Aへのアクセスのアドレスに最適な電圧Aと、メモリダイ#Bへのアクセスのアドレスに最適な電圧Bとを比較して、高い方の電圧Bを印加するように制御することが考えられる。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、複数のメモリダイ301の動作が並列に行われた場合であっても、動作の安定性の見地から、高い方の電圧を選択して電源電圧を供給することができる。
このように、本技術の実施の形態では、LSI内部の電圧降下を考慮して、その影響を補償するようにアドレスに応じて電源電圧を動的に可変制御する。これにより、電圧降下の影響によって信頼性が低くなるおそれのある、電源から遠くに配置されたアドレス領域のビットエラーレートを改善して、メモリ装置としての信頼性を向上させることができる。
また、本技術の実施の形態では、電圧降下の影響によりビットエラーレートが高い信頼性の低いアドレス領域には比較的高い電圧を印可し、ビットエラーレートがもともと低く、信頼性が十分な領域に対しては比較的低い電圧を印可する。これにより、メモリ装置としての信頼性を落とすことなく、メモリ装置の平均の消費電力を低減させることができる。そして、低消費電力により発熱を減らすことが可能になり、性能を落とすことなくメモリ装置を小型化することが可能になる。
また、メモリカードはその体積により許容できる平均の消費電力には限界があるが、本技術の実施の形態によれば、従来と変わらない平均的な消費電力のまま、より高速な性能を達成することができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)メモリに接続するメモリインターフェースと、
前記メモリのアドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する制御部と
を具備するメモリコントローラ。
(2)前記メモリのアドレスに関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)に記載のメモリコントローラ。
(3)前記制御部は、前記メモリのアドレスおよび前記メモリに対するアクセス種別に応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)に記載のメモリコントローラ。
(4)前記メモリのアドレスおよび前記メモリに対するアクセス種別に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(3)に記載のメモリコントローラ。
(5)前記制御部は、前記メモリのアドレスおよび前記メモリの消去回数に応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)に記載のメモリコントローラ。
(6)前記メモリのアドレスおよび前記メモリの消去回数に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(5)に記載のメモリコントローラ。
(7)前記制御部は、前記メモリのアドレス、前記メモリに対するアクセス種別および前記メモリの消去回数に応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)に記載のメモリコントローラ。
(8)前記メモリのアドレス、前記メモリに対するアクセス種別および前記メモリの消去回数に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(7)に記載のメモリコントローラ。
(9)前記メモリは、並列にアクセス可能な複数の部分メモリを備え、
前記制御部は、並列にアクセスされる前記複数の部分メモリのアドレスに応じて決定される電源電圧のうち最も高い電圧を選択して前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)から(8)のいずれかに記載のメモリコントローラ。
(10)前記メモリのアドレスは、ページアドレスおよびブロックアドレスの少なくとも何れか一方である前記(1)から(9)のいずれかに記載のメモリコントローラ。
(11)前記メモリは、不揮発性メモリである前記(1)から(10)のいずれかに記載のメモリコントローラ。
(12)前記メモリへのアクセスコマンドにおける論理アドレスを前記メモリの物理アドレスに変換するアドレス変換部をさらに具備し、
前記制御部は、前記物理アドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)から(11)のいずれかに記載のメモリコントローラ。
(13)メモリと、
前記メモリに接続するメモリインターフェースと、
前記メモリのアドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する制御部と
を具備するメモリシステム。
(14)メモリと、
前記メモリにアクセスコマンドを発行するホストコンピュータと、
前記ホストコンピュータから発行された前記アクセスコマンドにおける前記メモリのアドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御するメモリコントローラと
を具備する情報処理システム。
(1)メモリに接続するメモリインターフェースと、
前記メモリのアドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する制御部と
を具備するメモリコントローラ。
(2)前記メモリのアドレスに関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)に記載のメモリコントローラ。
(3)前記制御部は、前記メモリのアドレスおよび前記メモリに対するアクセス種別に応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)に記載のメモリコントローラ。
(4)前記メモリのアドレスおよび前記メモリに対するアクセス種別に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(3)に記載のメモリコントローラ。
(5)前記制御部は、前記メモリのアドレスおよび前記メモリの消去回数に応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)に記載のメモリコントローラ。
(6)前記メモリのアドレスおよび前記メモリの消去回数に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(5)に記載のメモリコントローラ。
(7)前記制御部は、前記メモリのアドレス、前記メモリに対するアクセス種別および前記メモリの消去回数に応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)に記載のメモリコントローラ。
(8)前記メモリのアドレス、前記メモリに対するアクセス種別および前記メモリの消去回数に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(7)に記載のメモリコントローラ。
(9)前記メモリは、並列にアクセス可能な複数の部分メモリを備え、
前記制御部は、並列にアクセスされる前記複数の部分メモリのアドレスに応じて決定される電源電圧のうち最も高い電圧を選択して前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)から(8)のいずれかに記載のメモリコントローラ。
(10)前記メモリのアドレスは、ページアドレスおよびブロックアドレスの少なくとも何れか一方である前記(1)から(9)のいずれかに記載のメモリコントローラ。
(11)前記メモリは、不揮発性メモリである前記(1)から(10)のいずれかに記載のメモリコントローラ。
(12)前記メモリへのアクセスコマンドにおける論理アドレスを前記メモリの物理アドレスに変換するアドレス変換部をさらに具備し、
前記制御部は、前記物理アドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
前記(1)から(11)のいずれかに記載のメモリコントローラ。
(13)メモリと、
前記メモリに接続するメモリインターフェースと、
前記メモリのアドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する制御部と
を具備するメモリシステム。
(14)メモリと、
前記メモリにアクセスコマンドを発行するホストコンピュータと、
前記ホストコンピュータから発行された前記アクセスコマンドにおける前記メモリのアドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御するメモリコントローラと
を具備する情報処理システム。
100 ホストコンピュータ
200 メモリコントローラ
201 システムバス
210 プロセッサ
211 制御部
220 コントローラメモリ
221 電源制御マップ
270 ホストインターフェース
280 周辺インターフェース
290 メモリインターフェース
300 メモリ
301 メモリダイ
310 メモリセルアレイ
320 チャージポンプ回路
400 メモリシステム
510 コア電源レギュレータ
520 I/O電源レギュレータ
530 動的電圧制御レギュレータ
200 メモリコントローラ
201 システムバス
210 プロセッサ
211 制御部
220 コントローラメモリ
221 電源制御マップ
270 ホストインターフェース
280 周辺インターフェース
290 メモリインターフェース
300 メモリ
301 メモリダイ
310 メモリセルアレイ
320 チャージポンプ回路
400 メモリシステム
510 コア電源レギュレータ
520 I/O電源レギュレータ
530 動的電圧制御レギュレータ
Claims (14)
- メモリに接続するメモリインターフェースと、
前記メモリのアドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する制御部と
を具備するメモリコントローラ。 - 前記メモリのアドレスに関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
請求項1記載のメモリコントローラ。 - 前記制御部は、前記メモリのアドレスおよび前記メモリに対するアクセス種別に応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
請求項1記載のメモリコントローラ。 - 前記メモリのアドレスおよび前記メモリに対するアクセス種別に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
請求項3記載のメモリコントローラ。 - 前記制御部は、前記メモリのアドレスおよび前記メモリの消去回数に応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
請求項1記載のメモリコントローラ。 - 前記メモリのアドレスおよび前記メモリの消去回数に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
請求項5記載のメモリコントローラ。 - 前記制御部は、前記メモリのアドレス、前記メモリに対するアクセス種別および前記メモリの消去回数に応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
請求項1記載のメモリコントローラ。 - 前記メモリのアドレス、前記メモリに対するアクセス種別および前記メモリの消去回数に関連付けて電源電圧に関するパラメータを記憶する電源制御マップをさらに具備し、
前記制御部は、前記パラメータに従って前記メモリの電源電圧を動的に制御する
請求項7記載のメモリコントローラ。 - 前記メモリは、並列にアクセス可能な複数の部分メモリを備え、
前記制御部は、並列にアクセスされる前記複数の部分メモリのアドレスに応じて決定される電源電圧のうち最も高い電圧を選択して前記メモリの電源電圧を動的に制御する
請求項1記載のメモリコントローラ。 - 前記メモリのアドレスは、ページアドレスおよびブロックアドレスの少なくとも何れか一方である請求項1記載のメモリコントローラ。
- 前記メモリは、不揮発性メモリである請求項1記載のメモリコントローラ。
- 前記メモリへのアクセスコマンドにおける論理アドレスを前記メモリの物理アドレスに変換するアドレス変換部をさらに具備し、
前記制御部は、前記物理アドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する
請求項1記載のメモリコントローラ。 - メモリと、
前記メモリに接続するメモリインターフェースと、
前記メモリのアドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御する制御部と
を具備するメモリシステム。 - メモリと、
前記メモリにアクセスコマンドを発行するホストコンピュータと、
前記ホストコンピュータから発行された前記アクセスコマンドにおける前記メモリのアドレスに応じて前記メモリの電源電圧を動的に制御するメモリコントローラと
を具備する情報処理システム。
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Citations (3)
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JP2001517350A (ja) | 1997-03-31 | 2001-10-02 | インテル・コーポレーション | プログラミングの変動性を除去するフラッシュ・メモリvds補償技術 |
JP2004110871A (ja) | 2002-09-13 | 2004-04-08 | Fujitsu Ltd | 不揮発性半導体記憶装置 |
-
2018
- 2018-05-22 JP JP2019538968A patent/JP7031672B2/ja active Active
- 2018-05-22 WO PCT/JP2018/019604 patent/WO2019044061A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001517350A (ja) | 1997-03-31 | 2001-10-02 | インテル・コーポレーション | プログラミングの変動性を除去するフラッシュ・メモリvds補償技術 |
JP2001102552A (ja) | 1999-09-29 | 2001-04-13 | Sony Corp | 半導体記憶装置およびその読み出し方法 |
JP2004110871A (ja) | 2002-09-13 | 2004-04-08 | Fujitsu Ltd | 不揮発性半導体記憶装置 |
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Publication number | Publication date |
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