JP7031020B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本願は、燃料噴射装置に関するものである。
近年、自動車に搭載される内燃機関に対する排出ガス規制が強化されており、その一環として、内燃機関の燃料噴射装置から噴射される燃料噴霧の微粒化が求められており、旋回流れを利用して微粒化を図る方式に関して様々な検討がなされている。
特許文献1に開示された従来の燃料噴射装置は、内燃機関制御モジュールからの制御信号に応答して可動する弁体と、この弁体が着座又は離反する弁座と、燃料の流通方向に対する弁座の下流側の直近に設置された燃料噴射器用ノズルとを備え、燃料噴射器用ノズルには、中心部で互いに連通する複数の溝形の流路と、各々の流路の下流側に連通する複数の渦流室とが設けられ、各渦流室には、燃料を噴出させる噴孔が設けられている。
特許文献1に開示された従来の燃料噴射装置によれば、弁座から燃料噴射用ノズルの中央部に流れ込んだ燃料は、複数の溝形の流路に均等に流れ込み、その流路で整流化されて渦流室に流入し、旋回流を生じながら噴孔へ流れ込む。噴孔に流れ込んだ燃料は、噴孔の内部においても旋回流が保たれ、噴孔の内壁に沿った薄い液膜を形成する。噴孔の内壁に形成された薄い液膜は、噴孔から中空円錐状に内燃機関の燃焼室内に噴射されることで微粒化され、燃料の微粒化が促進される。
特開2002-98028号公報
近年、内燃機関の吸気ポート内で燃料の噴射を行う方式において、燃費改善を目的として、内燃機関の吸気行程で燃料の噴射を行うケースが増えている。周知のように、吸気行程での燃料の噴射は、吸気弁が開弁した状態で燃料噴射を行い、燃料噴霧を内燃機関の燃焼室内に直接流入させ、燃焼室内での気化冷却効果を高めて耐ノック性を向上させ、内燃機関の圧縮比を増加させることで、燃費改善を可能にする手法である。
前述の特許文献1に開示された従来の燃料噴射装置は、燃料噴霧の微粒化性能は良好であるが燃料噴霧の貫徹力(penetration force)が小さいため、内燃機関の吸気行程での燃料噴射時に吸気ポート内に生じる吸気流の影響で、燃料噴霧が吸気ポートの天井部側に流されて燃料噴霧の一部分が吸気ポートの天井部の内壁面に付着し、燃焼室内への燃料噴霧の流入量が少なくなることがある。このため、燃焼室内の気化冷却効果が不十分となり、耐ノック性が向上させることができず、内燃機関の圧縮比を増加することができないので、十分な燃費改善効果を得ることができないという課題があった。
また、前述の従来の燃料噴射装置には、吸気弁が閉弁した状態で燃料噴射する排気行程噴射の場合であっても、多気筒の内燃機関の各吸気ポート間に発生する吸気脈動の影響、及び噴射量が多く噴射期間が長い場合等に於いて、排気行程で必要量の燃料を噴射しきれずに燃料噴射動作の後半が吸気行程に移行してしまい、吸気流の影響を受けて燃料噴霧が吸気ポートの天井部に流されて吸気ポートの天井部の内壁への付着が生じ易くなり、燃費の改善が阻害されるという課題があった。
本願は、前述のような従来の燃料噴射装置に於ける課題を解消するためになされたものであり、吸気ポートの内壁への燃料の付着を低減させて燃費の改善を促進させることができる燃料噴射装置を提供することを目的とする。
本願による燃料噴射装置は、
弁座を開閉するための弁体を有し、制御装置より動作信号を受けて前記弁体を動作させることにより、燃料が前記弁体と弁座シート部の間を通過後、弁座下流側の弁座開口部に装着された噴孔プレートに設けられた複数の噴孔から噴射される燃料噴射装置であって、
前記噴孔プレートの上流側端面には、前記弁座開口部の径方向外側に複数配置され、燃料に旋回力を付与する旋回室と、前記弁座開口部から中央部に燃料を流入し、端部に接合される前記旋回室に燃料を流出する燃料通路を有し、前記旋回室に開口し燃料を外部へ噴射する前記噴孔を備えており、
前記弁座開口部の中心軸方向に上流側から前記噴孔プレートの上流側端面を見た場合、複数の前記旋回室および前記噴孔は、前記燃料通路の中心に対して点対称に配置され、前記燃料通路の中心軸が前記弁座開口部の中心に対してオフセットしており、
前記複数の噴孔のうち、少なくとも1つの噴孔は前記燃料通路の中心軸に対して前記弁座開口部の中心側にオフセットして設けられ、かつ、少なくとも1つの噴孔は前記燃料通路の中心軸に対して前記弁座開口部の中心の反対側にオフセットして設けられている、
ことを特徴とする。
本願による燃料噴射装置は、弁座を開閉するための弁体を有し、制御装置より動作信号を受けて前記弁体を動作させることにより、燃料が前記弁体と弁座シート部の間を通過後、弁座下流側の弁座開口部に装着された噴孔プレートに設けられた複数の噴孔から噴射される燃料噴射装置であって、前記噴孔プレートの上流側端面には、前記弁座開口部の径方向外側に複数配置され、燃料に旋回力を付与する旋回室と、前記弁座開口部から中央部に燃料を流入し、端部に接合される前記旋回室に燃料を流出する燃料通路を有し、前記旋回室に開口し燃料を外部へ噴射する前記噴孔を備えており、前記弁座開口部の中心軸方向に上流側から前記噴孔プレートの上流側端面を見た場合、複数の前記旋回室および前記噴孔は、前記燃料通路の中心に対して点対称に配置され、前記燃料通路の中心軸が前記弁座開口部の中心に対してオフセットしており、前記複数の噴孔のうち、少なくとも1つの噴孔は前記燃料通路の中心軸に対して前記弁座開口部の中心側にオフセットして設けられ、かつ、少なくとも1つの噴孔は前記燃料通路の中心軸に対して前記弁座開口部の中心の反対側にオフセットして設けられているので、吸気ポート壁への燃料の付着を低減させて燃費の改善を促進し得る燃料噴射装置を提供することができる。
実施の形態1による燃料噴射装置の縦断面図である。 実施の形態1による燃料噴射装置の一部分の縦断面図である。 図2のA-A線に沿う断面を矢印方向から視た横断面図である。 実施の形態1による燃料噴射装置の噴孔プレートの上流側端面の説明図である。 実施の形態2による燃料噴射装置の噴孔プレートの上流側端面の説明図である。 実施の形態3による燃料噴射装置の一部分の縦断面図である。 図6のB-B線に沿う断面を矢印方向から視た横断面図である。 実施の形態3による燃料噴射装置の噴孔プレートの上流側端面を示す説明図である。 実施の形態4による燃料噴射装置を内燃機関の吸気ポートに設置した場合の説明図である。 図9のC-C線に沿う断面を矢印方向から視た実施の形態4による燃料噴射装置の噴孔プレートの上流側端面の説明図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による燃料噴射装置の縦断面図、図2は、実施の形態1による燃料噴射装置の一部分の縦断面図、図3は、図2のA-A線に沿う断面を矢印方向から視た横断面図である。図1、図2、及び図3に於いて、燃料噴射装置1は、ソレノイド装置4と、弁装置9とにより構成されている。ソレノイド装置4は、軸方向の両端部に鍔部を備えた樹脂製の枠体71と、枠体71の外周部に巻回されたコイル7と、コイル7の外周部に配置されたヨークとしての金属製のハウジング5と、枠体71の内周面とハウジング5の内周面に挿入された金属製の固定鉄心としてのコア6と、コイル7と枠体71とコア6とハウジング5を内部に埋設した樹脂製の絶縁外被41とにより構成されている。
弁装置9は、弁体10と、磁性体である金属により構成されたアマチュア8と、弁座12と、弁ホルダ11と、噴孔プレート13とを備えている。弁ホルダ11は、コア6の軸方向の一端部の外周部に軸方向一端部が圧入された後、コア6に溶接により固定されている。弁ホルダ11は、軸方向の一端部側の内周面に、内周面から突出する環状のガイド部11aを備えている。アマチュア8は、弁体10の軸方向の一端部に圧入された後、弁体10に溶接により固定されている。アマチュア8は、弁ホルダ11のガイド部11aにより軸方向に摺動自在に支持されており、後述するようにコア6に吸引されたとき、軸方向に摺動してアマチュア8の端面8aがコア6の端面に当接する。ボール15は、弁体10の軸方向の他端部に溶接により固定されており、複数の面取りにより形成された平坦面15aを備えている。
弁座12は、軸方向の一端部が開放され、他端部が端壁部121により閉塞された中空の円筒形に形成されている。弁座12の内部には、弁体10の軸方向の他端部に溶接により固定された前述のボール15が軸方向に移動可能に配置されている。弁座12の端壁部121の内面には、ボール15が着座する環状のシート部12aが形成されている。また、弁座12の端壁部121の中央部には、端壁部121を貫通する弁座開口部12bが設けられている。弁座開口部12bは、弁座12のシート部12aにボール15が着座することにより閉塞され、シート部12aからボール15が離反することにより閉塞から解放されて弁座12の内部と外部とを連通させる。
皿状に形成された噴孔プレート13は、その上流側端面が弁座12の下流側に溶接により固定されている。溶接部50はその溶接個所を示す。弁座12の周縁部と噴孔プレート13の周縁部は、弁ホルダ11の軸方向の他端部の内周部に当接して固定されている。
図3に示すように、噴孔プレート13には、第1の旋回室18aと、第2の旋回室18bと、第1の旋回室18aと第2の旋回室18bとに接続された燃料通路17と、噴孔プレート13をその板厚方向に貫通する第1の噴孔14aと、第2の噴孔14bと、が設けられている。第1の旋回室18aと第2の旋回室18bと燃料通路17は、噴孔プレート13の上流側端面を窪ませることにより形成されており、夫々の底面が実質的に同一平面をなして連続するように構成されている。噴孔プレート13の構成の詳細については、後述する。
第1の噴孔14aは第1の旋回室18aの中央部に形成され、第2の噴孔14bは第2の旋回室18bの中央部に形成されている。噴孔プレート13の中心13cと、弁座12の弁座開口部12bの中心12cは、燃料噴射装置1の中心軸X上に位置している。コア6の内部に挿入された圧縮バネ16は、一端部がコア6に固定され、他端部が弁体10の軸方向の一端部に当接しており、弁体10を常に弁座12の方向に押圧している。
次に、実施の形態1による燃料噴射装置の動作について説明する。内燃機関の制御装置(図示せず)から燃料噴射装置1の駆動回路(図示せず)に動作信号が送られると、燃料噴射装置1のコイル7に電流が流され、アマチュア8、コア6、ハウジング5、弁ホルダ11で構成される磁気回路に磁束が発生し、アマチュア8が圧縮バネ16の押圧力に抗してコア6側へ吸引されて移動する。アマチュア8がコア6側へ吸引されて移動することで、アマチュア8に固定されている弁体10のボール15は、弁座12のシート部12aから離反し、弁座開口部12bがボール15による閉塞から解放される。
弁座開口部12bがボール15による閉塞から解放されると、弁ホルダ11の内部に満たされている高圧の燃料は、弁体10のボール15の平坦面15aと弁座12の内周面との間の間隙と、弁座12のシート部12aとボール15の外周面との間の間隙と、弁座開口部12bと、を介して噴孔プレート13の燃料通路17の中央部に流入する。燃料通路17の中央部に流入した燃料は、燃料通路17の中央部から分流して第1の旋回室18aと第2の旋回室18bに流入し、第1の旋回室18aから第1の噴孔14aを介して内燃機関の吸気ポート内に噴射され、同時に、第2の旋回室18bから第2の噴孔14bを介して内燃機関の吸気ポート内に噴射される。
次に、内燃機関の制御装置から燃料噴射装置1の駆動回路に燃料噴射動作を停止させるための停止信号が送られると、コイル7の電流が遮断され、アマチュア8、コア6、ハウジング5、弁ホルダ11で構成される磁気回路の磁束が減少し、アマチュア8は、圧縮バネ16の押圧力により、弁ホルダ11のガイド部11aの表面を摺動して弁座12の方向に移動する。これにより、弁体10のボール15は、弁座12のシート部12aに着座して弁座開口部12bを閉塞する。その結果、第1の噴孔14aと第2の噴孔14bからの燃料の噴射が停止される。
ここで、噴孔プレート13の構成について更に詳しく説明する。図4は、実施の形態1による燃料噴射装置の噴孔プレートの上流側端面の説明図である。図4に示すように、噴孔プレート13の上流側端面には、燃料に旋回力を付与する第1の旋回室18aと第2の旋回室18bとが、弁座開口部12bの径方向外側に形成されている。
そして、第1の旋回室18aの中央部に第1の噴孔14aが設けられ、第2の旋回室18bの中央部に第2の噴孔14bが設けられている。また、噴孔プレート13の上流側端面に、弁座開口部12bと対峙する中央部を有する燃料通路17が設けられている。弁座開口部12bから流出した燃料は、燃料通路17の中央部から燃料通路に流入してから燃料通路17の両端部に接合された第1の旋回室18aと第2の旋回室18bに分流するように構成されている。
また、弁座開口部12bの中心を通る中心軸Xの上流側から噴孔プレート13の上流側端面を視た場合に、弁座開口部12bの中心12cと噴孔プレート13の中心13cとが一致するように配置されている。そして、第1の旋回室18aと、第2の旋回室18bとは、燃料通路17の中心17cに対して点対称となるように配置されている。また、第1の噴孔14aと第2の噴孔14bとは、燃料通路17の中心17cに対して点対称となるように形成されている。
更に、燃料通路17の中心軸40は、弁座開口部の中心12c及び噴孔プレート13の中心13cに対して所定量だけオフセットするように設けられている。その結果、第1の旋回室18aに設けられた第1の噴孔14aは、燃料通路17の中心軸40に対して弁座開口部12bの中心12cの側に所定量だけオフセットされ、且つ、第2の旋回室18bに設けられた第2の噴孔14bは、燃料通路17の中心軸40に対して弁座開口部12bの中心12cとは反対側に所定量オフセットされている。
弁座12の弁座開口部12bから噴孔プレート13の上流側端面に流入した燃料は、弁座開口部12bの中心12cを中心として放射状に燃料通路17の中央部に流入するが、第1の旋回室18aに設けられた第1の噴孔14aは、燃料通路17の中心軸40に対して弁座開口部12bの中心12cの方向にオフセットしているので、燃料通路17を通じて第1の旋回室18aに設けられた第1の噴孔14aに流入する燃料の流れの主流30aは、燃料通路17の中心17cに対して第1の噴孔14aとは反対側の燃料通路17の側壁17wの方向に向かって流れる。このため、第1の噴孔14aに燃料が直入し難くなり、第1の旋回室18aの内部で燃料の強い第1の旋回流30a1が発生し、貫徹力が小さく十分に微粒化された燃料噴霧が形成され、その燃料噴霧が第1の噴孔14aから内燃機関の吸気ポート内に噴射される。
一方、第2の旋回室18bに設けられた第2の噴孔14bは、燃料通路17の中心軸40に対して弁座開口部12bの中心12cとは反対側にオフセットされているので、燃料通路17を通じて第2の旋回室18bに設けられた第2の噴孔14bの方向に流入する燃料の流れの主流30bは、第2の噴孔14bの方向に向かって流れ、第2の噴孔14bに燃料が直接的に流入し易くなる。従って、前述の第1の旋回流30a1より弱い第2の旋回流30b1が第2の旋回室18bの内部に発生することとなり、貫徹力が大きな燃料噴霧が形成され、この燃料噴霧が第2の噴孔14bから内燃機関の吸気ポート内に噴射される。
このように、弁座開口部から旋回室へ流れ込んだ燃料は、旋回流を生じながら噴孔へ流れ込み、噴孔内部に於いても旋回流れが保たれることで、噴孔内壁に沿った薄い液膜が形成され、薄い液膜を噴孔から中空円錐状に噴射することで燃料の微粒化が促進される。
実施の形態1による燃料噴射装置は、1つの噴孔プレートに於いて、弁座開口部から燃料通路を通じて旋回室内に設けられた噴孔に流入する燃料流れの主流の方向を噴孔に向かう方向と噴孔から離れる方向の2方向に設定が可能となり、旋回室内に弱い旋回流れと強い旋回流れの2種類を発生させることができるので、貫徹力の大きい燃料噴霧と貫徹力が小さく微粒化が良い燃料噴霧の2種類の燃料噴霧を形成することが可能となる。従って、吸気ポート内に吸気流動があるときに燃料噴射を行う場合でも、吸気流によって燃料噴霧が流され難くなり、吸気ポート壁への燃料噴霧付着を低減することが可能となる。従って、燃料噴霧の燃焼室内への直入率を向上することができ、燃焼室内の気化冷却効果を高め、耐ノック性を向上し圧縮比を増加することが可能となり、燃費を改善できる。
これに対して、前述の特許文献1に開示された従来の燃料噴射装置の場合は、弁座開口部の中心と噴孔プレートの上流側端面に設けられ放射状に広がる複数の燃料通路の中心が一致しており、弁座開口部から各々の燃料通路に流入して噴孔へ向かう燃料の流れの主流の方向が燃料通路の中心軸に対して実質的に平行となり、夫々の旋回室で同じような強さの燃料の旋回流が発生し、各噴孔から同様の貫徹力の燃料噴霧が噴射される。従って、本願の実施の形態1による燃料噴射装置による前述のような効果を得ることができない。
また、一般的な燃料の旋回流を利用した燃料の微粒化方式の燃料噴射装置に於いて、1つの噴孔プレートにより貫徹力の異なる燃料噴霧を形成させる場合、その貫徹力の異なる燃料噴霧の各々に対応した異なる形状の噴孔、旋回室、燃料通路等を1つの噴孔プレートに形成する必要があり、燃料の流路構造が複雑化し加工性が悪化するのに対して、本願の実施の形態1による燃料噴射装置によれば、燃料噴霧の異なる貫徹力に対応する噴孔、旋回室、燃料通路は同じ形状であり、弁座開口部の中心に対して、燃料通路の中心軸をオフセットするだけでよいので、燃料の流路構造を簡易化でき、加工性を改善することができる。
実施の形態2.
次に、本願の実施の形態2による燃料噴射装置について説明する。実施の形態1による燃料噴射装置では、噴孔プレートの上流側端面に2つの噴孔を設けていたが、実施の形態2による燃料噴射装置では、噴孔プレートの上流側端面に4つの噴孔を設けたものである。図5は、実施の形態2による燃料噴射装置の噴孔プレートの上流側端面の説明図である。
図5に於いて、噴孔プレート13の上流側端面に、第1の燃料通路17と、第2の燃料通路171と、が夫々に共通する中心17cで交叉し、互いに直交するように設けられている。第1の燃料通路17の一方の端部には第1の旋回室18aが接続され、第1の燃料通路17の他方の端部には第2の旋回室18bが接続されている。第2の燃料通路171の一方の端部には第3の旋回室18cが接続され、第2の燃料通路171の他方の端部には第4の旋回室18dが接続されている。第1の旋回室18aと、第2の旋回室18bと、第3の旋回室18cと、第4の旋回室18dは、夫々、弁座開口部12bの径方向外側に形成されている。
第1の燃料通路17と、第2の燃料通路171と、第1の旋回室18aと、第2の旋回室18bと、第3の旋回室18cと、第4の旋回室18dは、前述の噴孔プレート13の上流側端面を窪ませて形成されており、夫々の底面が実質的に同一平面をなして連続するように形成されている。
第1の旋回室18aの中央部には、噴孔プレート13を板厚方向に貫通する第1の噴孔14aが開口し、第2の旋回室18bの中央部には、噴孔プレート13を板厚方向に貫通する第2の噴孔14bが開口し、第3の旋回室18cの中央部には、噴孔プレート13を板厚方向に貫通する第3の噴孔14cが開口し、第4の旋回室18dの中央部には、噴孔プレート13を板厚方向に貫通する第4の噴孔14dが開口している。
また、弁座開口部12bの中心12cを通る中心軸Xの上流側から噴孔プレート13の上流側端面を視た場合、弁座開口部12bの中心12cと噴孔プレート13の中心13cが一致している。そして、第1の旋回室18aと、第2の旋回室18bは、第1の燃料通路17と第2の燃料通路171の共通の中心17cに対して点対称となるように配置され、第1の噴孔14aと第2の噴孔14bは、第1の燃料通路17と第2の燃料通路171の共通の中心17cに対して点対称となるように配置されている。また、第3の旋回室18cと、第4の旋回室18dは、第1の燃料通路17と第2の燃料通路171の共通の中心17cに対して点対称となるように配置され、第3の噴孔14cと第4の噴孔14dは、第1の燃料通路17と第2の燃料通路171の共通の中心17cに対して点対称となるように配置されている。
更に、第1の燃料通路17の中心軸40と第2の燃料通路171の中心軸401は、弁座開口部12bの中心12cに対して所定量だけオフセットして設けられている。また、第1の旋回室18aに設けられた第1の噴孔14aと、第3の旋回室18cに設けられた第3の噴孔14cは、各々、第1の燃料通路17の中心軸40と第2の燃料通路171の中心軸401に対して、弁座開口部12bの中心12cの方向に所定量だけオフセットするように設けられ、且つ、第2の旋回室18bに設けられた第2の噴孔14bと、第4の旋回室18dに設けられた第4の噴孔14dは、各々、第1の燃料通路17の中心軸40と第2の燃料通路171の中心軸401に対して、弁座開口部12bの中心12cとは反対側の方向に所定量だけオフセットするように設けられている。
弁座開口部12bから噴孔プレート13の上流側端面に流入した燃料は、弁座開口部12bの中心12cを中心として放射状に第1の燃料通路17と第2の燃料通路171との中央部に流入するが、第1の旋回室18aに設けられた第1の噴孔14aは、第1の燃料通路17の中心軸40に対して弁座開口部12bの中心12cの方向にオフセットしているので、第1の燃料通路17を通じて第1の旋回室18aに設けられた第1の噴孔14aに流入する燃料の流れの主流30aは、第1の燃料通路17の中心軸40に対して第1の噴孔14aとは反対側の第1の燃料通路17の側壁17wの方向に向かって流れる。このため、第1の噴孔14aに燃料が直入し難くなり、第1の旋回室18aの内部で燃料の強い第1の旋回流30a1が発生し、貫徹力が小さく十分に微粒化された燃料噴霧が形成されて第1の噴孔14aから内燃機関の吸気ポート内に噴射される。
また、同様に、第3の旋回室18cに設けられた第3の噴孔14cは、第2の燃料通路171の中心軸401に対して弁座開口部12bの中心12cの方向にオフセットしているので、第2の燃料通路171を通じて第3の旋回室18cに設けられた第3の噴孔14cに流入する燃料の流れの主流30cは、第2の燃料通路171の中心軸401に対して第3の噴孔14cとは反対側の第2の燃料通路171の側壁171wの方向に向かって流れる。このため、第3の噴孔14cに燃料が直入し難くなり、第3の旋回室18cの内部で燃料の強い第3の旋回流30c1が発生し、貫徹力が小さく十分に微粒化された燃料噴霧が形成されて第3の噴孔14cから内燃機関の吸気ポート内に噴射される。
一方、第2の旋回室18bに設けられた第2の噴孔14bは、第1の燃料通路17の中心軸40に対して弁座開口部12bの中心12cとは反対側の方向にオフセットしているので、第1の燃料通路17を通じて第2の旋回室18bに設けられた第2の噴孔14bの方向に流入する燃料の流れの主流30bは、第2の噴孔14bの方向に向かって流れ、第2の噴孔14bに燃料が直接的に流入し易くなる。従って、前述の第1の旋回流30a1より弱い第2の旋回流30b1が第2の旋回室18bの内部に発生することとなり、貫徹力が大きな燃料噴霧が形成されて第2の噴孔14bから内燃機関の吸気ポート内に噴射される。
同様に、第4の旋回室18dに設けられた第4の噴孔14dは、第2の燃料通路171の中心軸401に対して弁座開口部12bの中心12cとは反対の方向にオフセットしているので、第2の燃料通路171を通じて第4の旋回室18dに設けられた第4の噴孔14dの方向に流入する燃料の流れの主流30dは、第4の噴孔14dの方向に向かって流れ、第4の噴孔14dに燃料が直接的に流入し易くなる。従って、前述の第3の旋回流30c1より弱い第4の旋回流30d1が第4の旋回室18dの内部に発生することとなり、貫徹力が大きな燃料噴霧が形成されて第4の噴孔14dから内燃機関の吸気ポート内に噴射される。
以上述べたように、実施の形態2による燃料噴射装置によれば、噴孔の数が4つ設けられており、1つの噴孔プレートに、貫徹力の異なる2種類の燃料噴霧、即ち、貫徹力の大きい燃料噴霧と、貫徹力が小さく良好に微粒化された燃料噴霧と、の2種類の燃料噴霧を形成することが可能となり、実施の形態1の燃料噴射装置と同様の効果を得ることができる。
また、貫徹力が小さく良好に微粒化された燃料噴霧を形成する第1の噴孔14aと第3の噴孔14cは互いに近接して一塊に配置されるとともに、貫徹力の大きい燃料噴霧を形成する第2の噴孔14bと第4の噴孔14dは互いに近接して一塊に配置され、そして、第1の噴孔14aと第3の噴孔14cと、第2の噴孔14bと第4の噴孔14dとは、第1の燃料通路17と第2の燃料通路171の共通の中心17cに対して線対称に分離して配置されているので、各々の噴孔から噴射される燃料噴霧が相互に干渉し難くなり、微粒化の悪化を抑制することができる。
尚、以上述べた実施の形態2による燃料噴射装置では、噴孔数が4つの場合を示したが、噴孔数を更に増やしてもよく、貫徹力の異なる複数の燃料噴霧を形成することで前述と同様の効果を得ることができ、多噴孔化による噴射流量の拡大が可能となり、燃料噴射装置に対する要求流量が大流量の場合でも対応可能となる。
実施の形態3.
次に、本願の実施の形態3による燃料噴射装置について説明する。前述の実施の形態1による燃料噴射装置では、燃料通路の中心が噴孔プレートの中心と一致せず、燃料通路の中心が噴孔プレートの中心に対してオフセットして設けられていたが、実施の形態3による燃料噴射装置では、弁座開口部の中心を通る中心軸の上流側から噴孔プレートの上流側端面を視た場合に、噴孔プレートの中心と燃料通路の中心を一致させ、弁座開口部の中心に対して噴孔プレートの中心及び燃料通路の中心をオフセットさせるようにしたものである。その他の構成は、実施の形態1による燃料噴射装置と同様である。
図6は、実施の形態3による燃料噴射装置の一部分の縦断面図、図7は、図6のB-B線に沿う断面を矢印方向から視た横断面図、図8は、実施の形態3による燃料噴射装置の噴孔プレートの上流側端面の説明図である。図6、図7、及び図8に於いて、燃料通路17の中心17cは、噴孔プレート13の中心13cと一致しており、噴孔プレート13に設けられた第1の噴孔14a、第2の噴孔14b、第1の旋回室18a、第2の旋回室18b、及び燃料通路17が、噴孔プレートの中心13c及び燃料通路の中心17cに対して点対称に配置されている。噴孔プレート13は、フラットな円板形状に形成され、また、噴孔プレート13の外径は、弁座12の外径よりも小さく形成されている。
前述の実施の形態1では噴孔プレート13を皿状に形成していたが、実施の形態3では噴孔プレート13はフラットな円板状に形成されている、従って、噴孔プレート13の製造若しくは加工が容易となるメリットがある。また、実施の形態3では、弁座12の外径に対して、噴孔プレート13の外径が小さく形成されている。従って、弁座12と噴孔プレート13とが厳密に同心に固定されていなくても、弁ホルダ11の内壁に噴孔プレート13の外縁部が当接することがなく、弁座12と弁ホルダ11との組付けを容易にすることができる。
また、実施の形態3によれば、弁座12の中心軸X上に設けられた弁座開口部12bの中心12cに対して、噴孔プレート13の中心13c及び燃料通路17の中心17cが、燃料通路17の中心軸40に直交する方向に所定量オフセットして配置されている。
従って、弁座12の弁座開口部12bから噴孔プレート13の上流側端面に流入した燃料は、弁座開口部12bの中心12cを中心として放射状に燃料通路17の中央部に流入するが、第1の旋回室18aに設けられた第1の噴孔14aは、燃料通路17の中心軸40に対して弁座開口部12bの中心12cの方向にオフセットしているので、燃料通路17を通じて第1の旋回室18aに設けられた第1の噴孔14aに流入する燃料の流れの主流30aは、燃料通路17の中心軸40に対して第1の噴孔14aとは反対側の燃料通路17の側壁17wの方向に向かって流れる。このため、第1の噴孔14aに燃料が直入し難くなり、第1の旋回室18aの内部で燃料の強い第1の旋回流30a1が発生し、貫徹力が小さく十分に微粒化された燃料噴霧が形成されて第1の噴孔14aから内燃機関の吸気ポート内に噴射される。
一方、第2の旋回室18bに設けられた第2の噴孔14bは、燃料通路17の中心軸40に対して弁座開口部12bの中心12cとは反対側の方向にオフセットしているので、燃料通路17を通じて第2の旋回室18bに設けられた第2の噴孔14bの方向に流入する燃料の流れの主流30bは、第2の噴孔14bの方向に向かって流れ、第2の噴孔14bに燃料が直接的に流入し易くなる。従って、前述の第1の旋回流30a1より弱い第2の旋回流30b1が第2の旋回室18bの内部に発生することとなり、貫徹力が大きな燃料噴霧が形成されて第2の噴孔14bから内燃機関の吸気ポート内に噴射される。
このように、実施の形態3による燃料噴射装置によれば、弁座開口部12bから第1の噴孔14a、及び第2の噴孔14bに流れ込む燃料流を、実施の形態1の場合と同様に、噴孔に向かう方向の主流30bと噴孔から離れる方向の主流30aの2方向に設定することが可能となり、貫徹力の大きい燃料噴霧、及び貫徹力が小さく十分に微粒化された燃料噴霧の2種類の燃料噴霧を形成することが可能となり、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
更に、実施の形態3による燃料噴射装置は、噴孔プレート13の上流側端面に形成される燃料通路17、第1の旋回室18a、第2の旋回室18bによる流路の形状を変更することなく、弁座12の中心と噴孔プレート13中心をずらして相互に固定することにより、弁座開口部の中心12cに対する燃料通路17の中心軸40のオフセット量を調整するだけで、燃料が弁座開口部12bから第1の噴孔14a、及び第2の噴孔14bに向かう燃料流の方向を調整することができるので、燃料噴霧を様々な内燃機関に対応した最適な貫徹力の大きさに調整することができる。従って、一般的な旋回流を利用した微粒化方式の燃料噴射装置に於いて、燃料噴霧の貫徹力を調整する際に、噴孔プレートの上流側端面に形成される燃料に旋回流を付与する噴孔、旋回室、燃料通路等の流路形状を変更して調整する場合よりも、その調整に要する設計工数を削減でき、更に噴孔プレートの金型変更などの費用が不要となりコストを削減することができる。
実施の形態4.
次に、本願の実施の形態4による燃料噴射装置について説明する。図9は、実施の形態4による燃料噴射装置を内燃機関の吸気ポートに設置した場合の説明図、図10は、図9のC-C線に沿う断面を矢印方向から視た実施の形態3による燃料噴射装置の噴孔プレートの上流側端面を示す説明図である。図9に於いて、内燃機関の燃焼室60に連通する吸気ポート70の天井部70bに、前述の実施の形態1から実施の形態3の何れかに記載の燃料噴射装置1が搭載され、内燃機関の吸気弁80に向けて燃料噴射装置1から燃料が噴射される。
内燃機関の吸気行程で燃料を噴射する吸気行程噴射の場合には、吸気ポート70の内部に燃料の流通方向の上流側から下流側に向けて吸気流90が発生するが、前述の従来の燃料噴射装置では燃料噴霧の貫徹力が小さいため、吸気流90によって燃料噴霧が吸気ポート70の天井部70bに流されて天井部70bの内壁面に付着し、燃焼室60内への燃料の流入量が少なくなるため、燃焼室60内の気化冷却効果が不十分となり、耐ノック性が向上せず、圧縮比を増加できないので十分な燃費改善効果が十分に得られない。
実施の形態4による燃料噴射装置は、図10に示すように、燃料通路17の中心軸40に対して弁座開口部12bの中心12cの方向にオフセットしている第1の噴孔14aは、燃料通路17の中心17cに対して吸気ポートの底部70aに近い側Y1となるように配置され、燃料通路17の中心軸40に対して弁座開口部12bの中心12cの反対方向にオフセットしている第2の噴孔14bは、燃料通路17の中心17cに対して吸気ポートの天井部70bに近い側Y2に配置される。従って、貫徹力が小さく十分に微粒化された第1の燃料噴霧F1が第1の噴孔14aから吸気ポート70の底部70a側に向けて噴射され、第2の噴孔14bから貫徹力が大きい第2の燃料噴霧F2が吸気ポート70の天井部70b側に向けて噴射される。
実施の形態4によれば、吸気行程噴射の場合に生じる吸気流90により、貫徹力が小さく十分に微粒化された第1の燃料噴霧F1が吸気ポート70の天井部70bへ流されて壁面付着するのを、貫徹力が大きな第2の燃料噴霧F2により抑制することができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
本願による燃料噴射装置は、内燃機関の分野、ひいては自動車産業の分野に利用することができる。
1 燃料噴射装置、4 ソレノイド装置、5 ハウジング、6 コア、7 コイル、8 アマチュア、9 弁装置、10 弁体、11 弁ホルダ、12 弁座、12b 弁座開口部、13 噴孔プレート、14a 第1の噴孔、14b 第2の噴孔、14c 第3の噴孔、14d 第4の噴孔、15 ボール、16 圧縮バネ、17 燃料通路、17 第1の燃料通路、171 第2の燃料通路、18a 第1の旋回室、18b 第2の旋回室、18c 第3の旋回室、 18d 第4の旋回室、50 溶接部、60 燃焼室、70 吸気ポート、80 吸気弁、90 吸気流、F1 第1の燃料噴霧、F2 第2の燃料噴霧

Claims (4)

  1. 弁座を開閉するための弁体を有し、制御装置より動作信号を受けて前記弁体を動作させることにより、燃料が前記弁体と弁座シート部の間を通過後、弁座下流側の弁座開口部に装着された噴孔プレートに設けられた複数の噴孔から噴射される燃料噴射装置であって、
    前記噴孔プレートの上流側端面には、前記弁座開口部の径方向外側に複数配置され、燃料に旋回力を付与する旋回室と、前記弁座開口部から中央部に燃料を流入し、端部に接合される前記旋回室に燃料を流出する燃料通路を有し、前記旋回室に開口し燃料を外部へ噴射する前記噴孔を備えており、
    前記弁座開口部の中心軸方向に上流側から前記噴孔プレートの上流側端面を見た場合、複数の前記旋回室および前記噴孔は、前記燃料通路の中心に対して点対称に配置され、前記燃料通路の中心軸が前記弁座開口部の中心に対してオフセットしており、
    前記複数の噴孔のうち、少なくとも1つの噴孔は前記燃料通路の中心軸に対して前記弁座開口部の中心側にオフセットして設けられ、かつ、少なくとも1つの噴孔は前記燃料通路の中心軸に対して前記弁座開口部の中心の反対側にオフセットして設けられることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記複数の噴孔のうち、前記燃料通路の中心軸に対して前記弁座開口部の中心側にオフセットしている少なくとも2つの噴孔と、前記燃料通路の中心軸に対して前記弁座開口部の中心の反対側にオフセットしている少なくとも2つの噴孔は、各々一塊に近接して配置されることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記弁座開口部の中心軸方向に上流側から前記噴孔プレートの上流側端面を見た場合、前記噴孔プレートの中心と前記燃料通路の中心が一致しており、
    前記噴孔プレートの中心が前記弁座開口部の中心に対してオフセットしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射装置。
  4. 内燃機関の燃焼室に連通する吸気ポートの天井側に設置される前記燃料噴射装置であって、
    前記複数の噴孔のうち、前記燃料通路の中心軸に対して前記弁座開口部の中心側にオフセットしている噴孔は前記噴孔プレート上の前記吸気ポートの底側に配置され、
    前記燃料通路の中心軸に対して前記弁座開口部の中心の反対側にオフセットしている噴孔は前記噴孔プレート上の前記吸気ポートの天井側に配置されることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
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