JP7031012B2 - モータの電機子及びモータ - Google Patents

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Description

この発明は、モータの電機子及び電機子を備えるモータに関する。
モータは、磁性体とコイルを有する電機子と、磁性体と永久磁石を有し電機子とギャップを介して対向配置される界磁と、から構成される。モータは、電機子に巻回されるコイルに電流を通電し、電機子を電磁石とすることにより、電機子と界磁の間に引力と斥力を発生させ、モータに供給する電力を推力に変換する電気機器である。電機子を構成する磁性体は、コアバックと、コアバックから界磁に向かって突出するティースと、から構成される。モータが発生する推力は、例えば、電機子を構成するコイルに通電する電流値を増加させることで増加する。
従来のモータとしては、本体コアと一体に形成されているコイルが巻回される複数個のティースと、分割形成されるコイルを巻回しない複数のティースと、が交互に配置された、電機子であるステータコアを有するモータが存在し、回転子からコアバックの方向に向かう全てのティースの幅は一定である。この種のモータは、ティースに巻回しているコイルへの通電電流が小さい場合は、モータから通電電流に比例した推力を得ることが可能であるが、ティースに巻回しているコイルへの通電電流が大きくなるに従い、通電電流の増加に対して推力は比例関係を失い、飽和傾向になる。これは、電流によって発生する起磁力により、ティースを構成する磁性体の磁束密度が高くなり、磁性体内部が磁気飽和することで、磁性体を構成するティースの透磁率が低下し、通電により発生した磁束が磁性体の外に漏れることに起因する(例えば、特許文献1参照)。
一方、通電電流の増加に対する推力の比例関係を確保するために、従来では磁性体を構成する回転子からコアバックの方向に向かう全てのティースの幅を、界磁である回転子から磁性体で構成されるコアバックの方向に沿って遠ざかるにつれて段階的に広くしている。その結果、通電電流の増加に伴うティースとコアバックの接続部の磁気飽和を緩和させ、通電電流の増加に対する推力の比例関係の改善を図っている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006-296033号公報(第9頁、第2図) 特開2002-354716号公報(第3頁、第1図)
しかし、本体コアと一体に形成されているコイルが巻回される複数個のティースと、分割形成されるコイルを巻回しない複数のティースと、が交互に配置されたステータコアを有するモータに、回転子からコアバックの方向に向かう全てのティースの幅を回転子からコアバックの方向に沿って遠ざかるにつれて段階的に広くなるティース構成を適用した場合、隣接するティース間に存在するスロット空間が小さくなってしまう。その結果、スロット空間に占めるティースに巻回されるコイル全体の体積が小さくなり、モータに通電する通電電流の増加に対する推力の比例関係が十分に確保されず、モータの発熱量が増大するという問題があった。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、コイルが巻回されたティースとコイルが巻回されていないティースが交互に隣接して配置されるモータにおいて、モータに通電電流の増加に対する推力の比例関係をさらに改善することを目的とする。
この発明に係るモータの電機子においては、コイルと、コアバック部とコアバック部から界磁の方向に突出しコイルが巻回された第1ティース部とで構成される第1電機子コアと、コアバック部とコアバック部から界磁の方向に突出しコイルが巻回されていない第2ティース部とで構成される第2電機子コアと、を有し、第1電機子コアと第2電機子コアは互いに隣接配置され、隣接配置の方向における第1ティース部の幅は界磁からコアバック部の方向に沿って広い。
この発明は、ティースを成す、コイルが巻回された第1ティース部とコイルが巻回されていない第2ティース部が交互に隣接して配置される電機子を有するモータにおいて、コイルが巻回された第1ティース部のみを界磁から遠ざかるにつれて階段状に広くするようにした。その結果、電機子に巻回されたコイルの断面積を従来よりも大きくすることが可能となり、その結果、モータに通電する通電電流の増加に対する推力の比例関係が改善されたモータを提供することが可能となる。
この発明の実施の形態1を示すリニアモータを示す断面図である。 従来のリニアモータを示す断面図である。 この発明の実施の形態1を示すリニアモータを示す断面図である。 この発明の実施の形態1を示すリニアモータの推力を表す図である。 この発明の実施の形態1を示すリニアモータの推力を表す図である。 この発明の実施の形態1を示す回転型モータを示す断面図である。 この発明の実施の形態2を示すリニアモータを示す断面図である。 この発明の実施の形態3を示すリニアモータを示す断面図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1を示すリニアモータを示す断面図である。図1において、リニアモータ101は、電機子21と界磁31を有し、電機子21は、複数の第1電機子コア411と第2電機子コア421が互いに隣接配置されて構成される。第1電機子コア411は、磁性体で構成されたコアバック部511と、コアバック部511から界磁31の方向に沿って突出する磁性体で構成された第1ティース部であるティース部611と、ティース部611に巻回されたコイル71で構成される。第2電機子コア421は、磁性体で構成されたコアバック部521と、コアバック部521から界磁31の方向に沿って突出する磁性体で構成された第2ティース部であるティース部621で構成される。第1電機子コア411と第2電機子コア421が互いに隣接配置されることで、コイル71が巻回されたティース部611とコイル71が巻回されていないティース部621は、間にスロット空間を挟み一定間隔で互いに隣接配置されている。界磁31は、磁性体で構成された界磁コア81と、界磁コア81の電機子21側に配置された複数の永久磁石91で構成される。
第1電機子コア411を構成するコイル71が巻回されたティース部611は、ティース部611とティース部621とのティース隣接配置方向において、界磁31からコアバック部511の方向に沿って階段状にティース部の幅が広くなる第1段差部を有する。ここで、ティース部611の幅が階段状に広くなる時の第1段差部によって生じる変化量は、最小値がコイル71の線径の2倍以上であり、最大値がティース隣接配置方向に沿ったコアバック部511の長さからコイル71が巻回されている範囲におけるティース部611の最小幅を差し引いた差分以下であり、第1段差部がこの範囲にあるときにこの発明は顕著な効果を発揮する。一方、ティース隣接配置方向におけるティース部621のコイル71が巻回されていない部分の幅bは界磁31からコアバック部521の方向に沿って一定である。なお、ティース部611の幅において、ティース部611の幅が階段状に広くなり始める前の界磁31と対向する先端近傍のコイル71が巻回されている部分の幅aと、ティース部621のコイル71が巻回されていない部分の幅bは同じ大きさである。
図2は、ティース隣接配置方向において、コイルが巻回されている部分と巻回されていない部分の全てのティース部の幅が界磁からコアバック部の方向に沿って一定の従来のリニアモータを示す断面図であり、この発明の実施の形態1の構成と比較するために図示している。図2において、リニアモータ102は、電機子22と界磁32を有し、電機子22は、複数の電機子コア412と422が互いに隣接配置されて構成される。電機子コア412は、磁性体で構成されたコアバック部512と、コアバック部512から界磁32の方向に沿って突出する磁性体で構成されたティース部612と、ティース部612に巻回されたコイル72で構成される。コイル72が巻回されたティース部612とコイル72が巻回されていないティース部622は、間にスロット空間を挟み一定間隔で互いに隣接配置されている。界磁32は、磁性体で構成された界磁コア82と、界磁コア82の電機子22側に配置された複数の永久磁石92で構成される。
ティース部612の形状は、図1に示すリニアモータ101のティース部611の形状と異なり、ティース隣接配置方向において、界磁32からコアバック部512の方向に沿ってティース部のコイル72が巻回されている部分の幅cは一定である。電機子コア422は、磁性体で構成されたコアバック部522と、コアバック部522から界磁32の方向に沿って突出する磁性体で構成されたティース部622で構成され、ティース隣接配置方向におけるティース部622のコイル72が巻回されていない部分の幅dは、界磁32からコアバック部522の方向に沿って一定である。なお、コイル72が巻回されている部分のティース部612の幅cと、ティース部622のコイル72が巻回されていない部分の幅dは同じ大きさである。
図3は、この発明の実施の形態1を示すコイルを巻回しているティース部の幅が界磁からコアバック部の方向に沿って連続的に広くなるリニアモータを示す断面図である。図3において、リニアモータ103は、電機子23と界磁33を有し、電機子23は、複数の第1電機子コア413と第2電機子コア423が互いに隣接配置されて構成される。第1電機子コア413は、磁性体で構成されたコアバック部513と、コアバック部513から界磁33の方向に沿って突出する磁性体で構成されたティース部613と、ティース部613に巻回されたコイル73で構成される。第1電機子コア413と第2電機子コア423が互いに隣接配置されることで、コイル73が巻回されたティース部613と、コイル73が巻回されていないティース部623は、間にスロット空間を挟み一定間隔で互いに隣接配置されている。界磁33は、磁性体で構成された界磁コア83と、界磁コア83に配置された複数の永久磁石93を有する。
ティース部613の形状は、図1に示すリニアモータ101のティース部611の形状と異なり、ティース部613とティース部623とのティース隣接配置方向において、界磁33からコアバック部513の方向に沿ってティース部の幅が連続的に広くなる。ここで、ティース部613の幅が連続的に広くなる時の先端部からコアバック部にかけてのコイル73が巻回されている範囲における変化量は、最小値がコイル73の線径の2倍以上であり、最大値がティース隣接配置方向に沿ったコアバック部513の長さからコイル73が巻回されている範囲におけるティース部613の最小幅を差し引いた差分以下であり、変化量がこの範囲にあるときにこの発明は顕著な効果を発揮する。第2電機子コア423は、磁性体で構成されたコアバック部523と、コアバック部523から界磁33の方向に沿って突出する磁性体で構成されたティース部623で構成され、ティース部613とティース部623とのティース隣接配置方向におけるティース部623のコイル73が巻回されていない部分の幅fは界磁33からコアバック部523の方向に沿って一定である。なお、ティース部613の幅において、ティース部613の幅が連続的に広くなり始める前の界磁33と対向する先端近傍の幅eと、ティース部623のコイル73が巻回されていない部分の幅fは同じ大きさである。
次に、この発明の実施の形態1における効果について説明する。図4は、この発明の実施の形態1を示すリニアモータの推力を表す図である。図4において、リニアモータ101、102、そして103のそれぞれのティース部の幅a~fは全て同じ大きさである。電機子21のティース部611の幅aがティース隣接配置方向において階段状に広くなる形状であるリニアモータ101と、電機子22のティース部612の幅cがティース隣接配置方向において一定である従来のリニアモータ102と、電機子23のティース部613の幅eがティース隣接配置方向において連続的に広くなるリニアモータ103の、電機子に通電する通電電流と推力の関係を示した電流-推力特性をそれぞれ示している。
図5は、この発明の実施の形態1を示すリニアモータの推力を表す図であり、リニアモータ101、102、103にそれぞれ通電電流3Aを通電したときの推力を比較した図である。図4と図5において、リニアモータ101、102、103に通電する電流値及び推力は規格化した値となっている。
図4に示すように、ティース隣接配置方向におけるティース部の幅が増加する構成であるリニアモータ101とリニアモータ103は、ティース隣接配置方向におけるティース部の幅が一定の従来のリニアモータ102と比較して、通電電流の増加に対する推力の比例関係が改善することがわかる。また、図5に示すように、ティース隣接配置方向におけるティース部の幅が増加する構成であるリニアモータ101とリニアモータ103は、ティース隣接配置方向におけるティース部の幅が一定の従来のリニアモータ102に対して、例えば、通電電流3Aにおける推力は7%以上増加することがわかる。
ティース隣接配置方向におけるティース部の幅が連続的に広くなるリニアモータ103は、ティース隣接配置方向におけるティース部の幅が一定の従来のリニアモータ102と比較して電流-推力特性の比例関係が改善する。これは、この発明の実施の形態1を示すリニアモータ103は、従来のリニアモータ102と比較して、ティース部とコアバック部の接続部が広い構成のため、接続部に分布する磁束密度が低下し、通電電流の増加に伴い接続部に生じる磁気飽和が緩和されるためである。
また、ティース隣接配置方向におけるティース部の幅が階段状に広くなるリニアモータ101は、ティース隣接配置方向におけるティース部の幅が一定の従来のリニアモータ102と比較して電流-推力特性の比例関係が改善し、また、ティース隣接配置方向におけるティース部の幅が連続的に広くなるリニアモータ103に迫る推力の改善が得られる。これは、この発明の実施の形態1を示すリニアモータ101は、従来のリニアモータ102と比較して、ティース部とコアバック部の接続部が広い構成のため、接続部に分布する磁束密度がリニアモータ103の場合と同様に低下し、通電電流の増加に伴い接続部に生じる磁気飽和が緩和されるためである。
この発明の実施の形態1を示すリニアモータは、コイルが巻回された第1ティース部とコイルが巻回されていない第2ティース部が交互に隣接して配置される電機子において、コイルが巻回されたティース部のみを界磁からコアバック部の方向に沿って階段状、あるいは連続的に広くするようにした。その結果、ティース部とコアバック部の接続部に生じる磁気飽和を従来よりも緩和させることが可能となり、その結果、通電電流の増加に対する推力の比例関係が改善されたリニアモータが得られる。また、リニアモータ101では、ティース部611を階段状に形成しているため、コイル71を巻回した時に発生するコイル71の強い張力により、界磁31側へのコイル71の脱落を防止することが可能となり、リニアモータ製造時の歩留まりの悪化を防ぐことが可能となる。
なお、図1に示すリニアモータ101のティース部全ての数は7個、コイルが巻回されたティース部の数は3個、7個のティース部全体の範囲内に存在する磁石は4個であるが、この発明はこれに限定されるものではない。また、図1に示すモータはリニアモータであるが、回転型のモータにこの発明を適用しても同様の効果が得られる。図6は、この発明の実施の形態1を示す回転型モータを示す断面図である。
図6において、回転型モータ104は、電機子であるリング状の固定子24と、界磁である回転子34を有し、固定子24は、複数の第1電機子コアである固定子コア414と第2電機子コアである固定子コア424が互いに隣接配置されて構成される。固定子コア414は、磁性体で構成されたコアバック部514と、コアバック部514から内径方向に突出する磁性体で構成されたティース部614と、ティース部614に巻回されたコイル74で構成される。固定子コア424は磁性体で構成されたコアバック部524と、コアバック部524から内径方向に突出する磁性体で構成されたティース部624から構成される。固定子コア414と固定子コア424が互いに隣接配置されることで、コイル74が巻回されたティース部614と、コイル74が巻回されていないティース部624は、間にスロット空間を挟み一定間隔で互いに隣接配置されている。回転子34は、磁性体で構成された回転子コア84と、回転子コア84の外周側に配置された複数の永久磁石94を有する。
固定子コア414を構成するコイル74が巻回されたティース部614は、回転子34から外径方向に沿って階段状にティース部の幅が広くなる第1段差部を有する。ここで、ティース部614の幅が階段状に広くなる時の第1段差部によって生じる変化量は、最小値がコイル74の線径の2倍以上であり、最大値がティース隣接配置方向に沿ったコアバック部514の内周の長さからコイル74が巻回されている範囲におけるティース部614の最小幅を差し引いた差分以下であり、第1段差部がこの範囲にあるときにこの発明は顕著な効果を発揮する。一方、固定子コア424を構成するティース部624のコイル74が巻回されていない部分の幅hは、回転子34から外径方向に沿って一定である。なお、ティース部614の幅において、ティース部614の幅が階段状に広くなり始める前の回転子34と対向する先端近傍のコイル74が巻回されている部分の幅gと、ティース部624のコイル74が巻回されていない部分の幅hは同じ大きさである。
この発明は、リニアモータに適用した場合でも、回転型モータに適用した場合でも、共に同様の効果を示すが、特にリニアモータ適用した場合は、スロット空間が直線状に拡がる、すなわち1次関数的に増加するため、スロット空間が外径方向に拡がるにつれて周方向の角度も増加することで2次関数的に増加する回転型モータよりも、磁気飽和の緩和効果がより顕著に表れる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2を示すリニアモータを示す断面図である。図7において、リニアモータ105は、電機子25と界磁35を有し、電機子25は、複数の第1電機子コア415と第2電機子コア425が互いに隣接配置されて構成される。第1電機子コア415は、磁性体で構成されたコアバック部515と、コアバック部515から界磁35の方向に沿って突出する磁性体で構成されたティース部615と、ティース部615に巻回されたコイル75で構成される。第2電機子コア425は、磁性体で構成されたコアバック部525と、コアバック部525から界磁35の方向に沿って突出する磁性体で構成されたティース部625で構成される。第1電機子コア415と第2電機子コア425が互いに隣接配置されることで、コイル75が巻回されたティース部615と、コイル75が巻回されていないティース部625は、間にスロット空間を挟み一定間隔で隣接配置されている。界磁35は、磁性体で構成された界磁コア85と、界磁コア85の電機子25側に配置された複数の永久磁石95で構成される。
第1電機子コア415を構成するコイル75が巻回されたティース部615は、ティース部615とティース部625とのティース隣接配置方向において、界磁35からコアバック部515の方向に沿って階段状にティース部の幅が広くなる第1段差部を有する。ここで、ティース部615の幅が階段状に広くなる時の第1段差部によって生じる変化量は、最小値がコイル75の線径の2倍以上であり、最大値がティース隣接配置方向に沿ったコアバック部515の長さからコイル75が巻回されている範囲におけるティース部615の最小幅を差し引いた差分以下であり、第1段差部がこの範囲にあるときにこの発明は顕著な効果を発揮する。
さらに、第2電機子コア425を構成するティース部625は、ティース部615とティース部625とのティース隣接配置方向において、界磁35からコアバック部525の方向に沿って階段状にティース部の幅が細くなる第2段差部を有する。ここで、ティース部625の幅が階段状に細くなる時の第2段差部によって生じる変化量は、最小値がコイル75の線径の2倍以上であり、最大値がティース隣接配置方向に沿ったコアバック部525の長さからティース部665の幅を差し引いた差分以下であり、第2段差部がこの範囲にあるときにこの発明は顕著な効果を発揮する。なお、ティース部615の幅において、ティース部615の幅が階段状に広くなり始める前の界磁35と対向する先端近傍のコイル75が巻回されている部分の幅iと、ティース部625のコイル75が巻回されていない部分の幅jは同じ大きさである。
次に、この発明の実施の形態2における効果について説明する。図7に示すように、電機子25を構成する第2電機子コア425の磁性体で構成されたティース部625は、ティース部615とティース部625とのティース隣接配置方向において、界磁35からコアバック部525の方向に沿って階段状にティース部の幅を細くした。その結果、ティース部615とティース部625の間に形成されるスロット空間の断面積を、この発明の実施の形態1に示すリニアモータ101の構成よりも大きくすることが可能となる。
また、リニアモータ105が形成するスロット空間の断面積を、リニアモータ102のスロット空間の断面積と同面積にしたい場合は、ティース部615とティース部625とのティース隣接配置方向におけるティース部615の幅の増加分とティース部625の幅の減少分を等しくなるように調整することで実現できる。これにより、線径の太いコイルの巻回が可能となり、例えば、銅製コイルの場合は、巻線の抵抗成分により発生する損失である銅損の増加抑制が可能となる。あるいは、リニアモータ102で使用した線径が同一の巻線を同分量だけリニアモータ105に使用した場合には、増加したスロット断面積の分だけティース部の幅をより拡大する裕度が生じる。その結果、通電電流の増加に対する推力の比例関係がより改善されたリニアモータが得られる。
また、第2電機子コア425を構成するティース部625は、ティース部615とティース部625とのティース隣接配置方向において、界磁35からコアバック部525の方向に沿って連続的にティース部の幅を細くしても良い。ここで、ティース部625の幅が連続的に細くなる時のティース部615のコイル75が巻回されている範囲と対向する範囲における変化量は、最小値がコイル75の線径の2倍以上であり、最大値がティース隣接配置方向に沿ったコアバック部515の長さからコイル75が巻回されている範囲におけるティース部615の最小幅を差し引いた差分以下であり、変化量がこの範囲にあるときにこの発明は顕著な効果を発揮する。
なお、図7に示すリニアモータ105のティース部全ての数は7個、コイルが巻回されたティース部の数は3個、7個のティース部全体の範囲内に存在する磁石は4個であるが、この発明はこれに限定されるものではない。また、図7に示すモータはリニアモータであるが、回転型のモータにこの発明を適用しても同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3を示すリニアモータを示す断面図である。図8において、リニアモータ106は、電機子26と界磁36を有し、電機子26は、複数の第1電機子コア416と第2電機子コア426が互いに隣接配置されて構成される。第1電機子コア416は、磁性体で構成されたコアバック部516と、コアバック部516から界磁36の方向に沿って突出する磁性体で構成されたティース部616と、ティース部616に巻回されたコイル76で構成される。第2電機子コア426は磁性体で構成されたコアバック部525と、コアバック部526から界磁36の方向に沿って突出する磁性体で構成されたティース部626で構成される。第1電機子コア416と第2電機子コア426が互いに隣接配置されることで、コイル76が巻回されたティース部616と、コイル76が巻回されていないティース部626は、間にスロット空間を挟み一定間隔で隣接配置されている。界磁36は、磁性体で構成された界磁コア86と、界磁コア86の電機子26側に配置された複数の永久磁石96で構成される。
第1電機子コア416を構成するコイル76が巻回されたティース部616は、ティース部616とティース部626部とのティース隣接配置方向において、界磁36からコアバック部516の方向に沿って階段状にティース部の幅が広くなる第1段差部を有する。ここで、ティース部616の幅が階段状に広くなる時の第1段差部によって生じる変化量は、最小値がコイル76の線径の2倍以上であり、最大値がティース隣接配置方向に沿ったコアバック部516の長さからコイル76が巻回されている範囲におけるティース部616の最小幅を差し引いた差分以下であり、第1段差部がこの範囲にあるときにこの発明は顕著な効果を発揮する。
さらに、ティース部616とティース部626とのティース隣接配置方向における界磁36と対向するティース部626の先端部のコイル76が巻回されていない部分の幅lは、ティース部616とティース部626とのティース隣接配置方向における界磁36と対向するティース部616の先端部のコイル76が巻回されている部分の幅kよりも細い。なお、ティース部616とティース部626とのティース隣接配置方向におけるティース部626の幅は界磁36からコアバック部526の方向に沿って一定である。
次に、この発明の実施の形態3における効果について説明する。図8に示すように、ティース部626の幅lはティース部616の幅kよりも細いため、ティース部616とティース部626の間に形成されるスロット空間の断面積をリニアモータ102の構成よりも大きくすることが可能となる。これにより、線径の太いコイルの巻回が可能となり、例えば、銅製コイルの場合は、巻線の抵抗成分により発生する損失である銅損の増加抑制が可能となる。あるいは、リニアモータ102で使用した線径が同一の巻線を同分量だけリニアモータ106に使用した場合には、増加したスロット断面積の分だけティース部の幅をより拡大する裕度が生じる。その結果、通電電流の増加に対する推力の比例関係がより改善されたリニアモータが得られる。
また、ティース部616とティース部626とのティース隣接配置方向において、界磁36からコアバック部526の方向に沿って連続的にティース部626のティース部の幅を細くすることで、スロット空間の断面積をさらに大きくすることが可能となる。これにより、線径のより太いコイルの巻回が可能となり、例えば、銅製コイルの場合は、巻線の抵抗成分により発生する損失である銅損の増加抑制が可能となる。あるいは、リニアモータ102で使用した線径が同一の巻線を同分量だけリニアモータ106に使用した場合には、増加したスロット断面積の分だけティース部の幅をより拡大する裕度が生じる。その結果、通電電流の増加に対する推力の比例関係がより改善されたリニアモータが得られる。
さらに、第2電機子コア426を構成する磁性体で構成されたティース部626は、ティース部616とティース部626とのティース隣接配置方向において、界磁36からコアバック部526の方向に沿って階段状にティース部の幅が細くなる形状であっても良く、同様の効果が得られる。
なお、図8に示すこの発明の実施の形態3のリニアモータ106のティース部全ての数は7個、コイルが巻回されたティース部の数は3個、7個のティース部全体の範囲内に存在する磁石は4個であるが、この発明の効果はこれに限定されるものではない。また、図8に示すこの発明の実施の形態3のモータはリニアモータであるが、回転型のモータにこの発明を適用しても同様の効果が得られる。
101,102,103,105,106 リニアモータ、104 回転型モータ、21,22,23,25,26 電機子、24 固定子、31,32,33,35,36 界磁、34 回転子、71,72,73,74,75,76 コイル、81,82,83,85,86 界磁コア、84 回転子コア、91,92,93,94,95,96 永久磁石、411,421,412,422,413,423,415,425,416,426 電機子コア、414,424 固定子コア、511,521,512,522,513,523,514,524,515,525,516,526 コアバック部、611,621,612,622,613,623,614,624,615,625,616,626 ティース部。

Claims (10)

  1. コイルと、コアバック部と該コアバック部から界磁の方向に突出し前記コイルが巻回された第1ティース部とで構成される第1電機子コアと、前記コアバック部と前記コアバック部から前記界磁の方向に突出し前記コイルが巻回されていない第2ティース部とで構成される第2電機子コアと、を有し、
    前記第1電機子コアと前記第2電機子コアは互いに隣接配置され、該隣接配置の方向における前記第1ティース部の幅は前記界磁から前記コアバック部の方向に沿って広くなり、
    前記隣接配置の方向における前記第2ティース部の幅は前記界磁から前記コアバック部の方向に沿って細くなることを特徴とするモータの電機子。
  2. コイルと、コアバック部と該コアバック部から界磁の方向に突出し前記コイルが巻回された第1ティース部とで構成される第1電機子コアと、前記コアバック部と前記コアバック部から前記界磁の方向に突出し前記コイルが巻回されていない第2ティース部とで構成される第2電機子コアと、を有し、
    前記第1電機子コアと前記第2電機子コアは互いに隣接配置され、該隣接配置の方向における前記第1ティース部の幅は前記界磁から前記コアバック部の方向に沿って広くなり、
    前記隣接配置の方向における前記第2ティース部の幅は第1ティース部のうち前記コイルが巻回されている部分の幅よりも細いことを特徴とするモータの電機子。
  3. 前記コイルが巻回されている範囲における前記第1ティース部の幅の前記界磁から前記コアバック部の方向に沿った変化量は、前記コイルの線径の2倍以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータの電機子。
  4. 前記第1ティース部の幅は前記界磁から前記コアバック部の方向に沿って階段状に広くなる第1段差部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のモータの電機子。
  5. 前記第1段差部によって生じる前記第1ティース部の幅の前記界磁から前記コアバック部の方向に沿った変化量は、前記コイルの線径の2倍以上であることを特徴とする請求項に記載のモータの電機子。
  6. 前記第1ティース部の前記コイルが巻回されている範囲と対向する範囲における前記第2ティース部の幅の前記界磁から前記コアバック部の方向に沿った変化量は、前記コイルの線径の2倍以上であることを特徴とする請求項に記載のモータの電機子。
  7. 前記第2ティース部の幅は前記界磁から前記コアバック部の方向に沿って階段状に細くなる第2段差部を有することを特徴とする請求項に記載のモータの電機子。
  8. 前記第2段差部によって生じる前記第2ティース部の幅の前記界磁から前記コアバック部の方向に沿った変化量は、コイルの線径の2倍以上であることを特徴とする請求項7に記載のモータの電機子。
  9. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載のモータの電機子と、前記界磁と、を備えたことを特徴とするモータ。
  10. 前記モータはリニアモータであることを特徴とする請求項に記載のモータ。
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