JP7030413B2 - 点滴監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば医療機関において輸液治療時に使用される点滴監視装置に関し、特に、点滴筒の内部を滴下する液滴を検出する技術分野に属する。
一般に、医療機関において輸液治療時には自然落下式輸液セットが使用されている。この自然落下式輸液セットを使用して輸液治療を行う場合には薬液の流量(輸液速度)の管理が重要であり、例えば輸液速度の変化や液切れを迅速に検知したいという要求がある。輸液速度の変化要因としては、例えばチューブの閉塞、非閉塞状態のチューブ内部を薬液が重力により自然落下するフリーフローの発生、輸液の終了等、様々挙げられるが、いずれの場合も迅速に検知するためには、医療従事者が頻繁に監視しなければならず、大きな労力が必要になっている。また、輸液速度を医療従事者が常時確認するのは実際には不可能であり、輸液速度が急に変化した場合にすぐに気づくことができないことが考えられる。
また、液切れの場合、空気がチューブ内に入ることになり、輸液を再開しようとすると、手間と時間がかかるとともに、感染のリスクを伴う。
そこで、点滴筒内における単位時間当たりの液滴の落下数を検出して薬液の流量を表示したり、異常が発生した場合には報知する液滴監視装置が使用されることがある(例えば、特許文献1~3参照)。
特許文献1~3では、発光素子と受光素子とからなるセンサを用いて点滴筒内における液滴を検出するようにしている。すなわち、発光素子と受光素子とを、点滴筒を外側から挟むように配置し、発光素子から点滴筒の径方向内方へ向けて照射した光を受光素子で受光し、液滴の落下によって発光素子からの光が遮られたことで液滴の落下があったものと判定し、この判定結果に基づいて単位時間当たりの液滴の落下数を算出するようにしている。
そして、例えば、特許文献1では、液滴が滴下しなくなると、クランプ棒によって送液チューブを圧閉して送液を強制的に停止するようにしている。これにより、液切れの場合に空気がチューブ内に入らないようにすることができるとともに、空気が患者側へ移動することによる不安を患者に与えないようにすることもできる。また、点滴の終了を看護師等に報知することも可能になる。
実開平5-62253号公報 特開2014-176601号公報 特開2014-176600号公報
ところで、自然落下式輸液セットを使用して輸液治療を行う場合、輸液速度は薬液の種類や患者の状態等に応じて設定されており、例えば30ml/時~900ml/時の範囲で予め設定されることがある。輸液速度が30ml/時の場合、液滴の滴下間隔は5秒~6秒程度である一方、900ml/時の場合、液滴の滴下間隔は0.数秒程度になる。つまり、液滴の滴下速度は輸液速度によって10倍以上異なることになる。従って、30ml/時の場合に正常であると判定する滴下間隔の範囲と、900ml/時の場合に正常であると判定する滴下間隔の範囲とでは、大きく異なり、輸液速度に応じた適切な判定が困難であると考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、液滴の滴下間隔に基づいて算出された輸液速度の異常判定を行う点滴監視装置において、基準となる輸液速度が大きく異なっても適切に異常判定を行うことができるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、異常判定に用いられる速度範囲を輸液速度に応じて変更するようにした。
第1の発明は、輸液セットの点滴筒内を落下する液滴を検出する液滴検出手段と、上記液滴検出手段の検出結果に基づいて上記点滴筒内における液滴の滴下間隔を時間として得る滴下間隔算出手段と、上記滴下間隔算出手段により得られた上記点滴筒内における液滴の滴下間隔に基づいて輸液速度を算出し、算出された輸液速度が上記点滴筒内に液が残るように予め設定された設定速度範囲内にあるか否かを判定し、上記設定速度範囲内にあると判定されたときに輸液速度が正常であると判定する一方、上記設定速度範囲外にあると判定されたときに輸液速度が異常であると判定する判定手段と、上記輸液セットのチューブをクランプするクランプ機構と、上記判定手段が、輸液速度が正常であると判定した場合には、上記クランプ機構を非クランプ状態にする一方、上記判定手段が、輸液速度が異常であると判定した場合には、上記クランプ機構をクランプ状態にする制御部とを備えた点滴監視装置において、上記判定手段は、1回の輸液において輸液速度が速くなるほど上記設定速度範囲を高速側に自動的に変更するように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、輸液速度が異常である場合にはチューブが閉塞されて輸液が停止されるので、異常状態での輸液が継続されてしまうのが防止される。
第2の発明は、第1の発明において、上記設定速度範囲は、輸液速度の速度域毎に複数あり、上記判定手段は、輸液速度の速度域に応じて上記設定速度範囲を選択するように構成されていることを特徴とする。
第3の発明は、第1または2の発明において、上記判定手段は、上記滴下間隔算出手段によって上記点滴筒内における液滴の滴下間隔が0または上記点滴筒内で液体が線状に落下していることが検出された場合に、輸液速度が異常であると判定するように構成されていることを特徴とする。
第1の発明によれば、輸液速度が異常である場合にクランプ機構によってチューブを閉塞することができるので、輸液の安全性を高めることができる。また、液切れによって点滴筒よりも下流側のチューブ内に空気が入ってしまうのを未然に防止することができ、感染のリスクを減らすことができる。
第2の発明によれば、輸液速度の速度域に応じてどの設定速度範囲を使用するか選択することができるので、より適切に異常判定を行うことができる。
第3の発明によれば、液切れや線状滴下状態のときに的確に異常である判定することができる。
実施形態に係る点滴監視装置の正面図であり、点滴筒が装着された状態を示す。 点滴監視装置のブロック図である。 電源がONにされたときの制御を示すフローチャートである。 初期段階における制御を示すフローチャートである。 輸液速度を算出する制御を示すフローチャートである。 液滴の間隔、輸液速度の算出要領を説明する図である。 輸液速度を算出する制御を示すフローチャートである。 輸液速度の表示に関する制御を示すフローチャートである。 輸液速度の監視要領を示すフローチャートである。 無操作時における制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る点滴監視装置1の正面図であり、自然落下式輸液セットの点滴筒100が装着された状態を示している。尚、輸液セットは自然落下式でなくてもよく、例えばポンプ等によって薬液を圧送する場合であっても本発明を適用することができる。
点滴監視装置1は、制御装置2(図2に示す)と、制御装置2を収容するケース3とを備えており、自然落下式輸液セットの点滴筒100内を落下する液滴を検出し、検出された液滴の滴下間隔に基づいて輸液速度を算出し、算出された輸液速度が異常であるか否かを判定し、異常であると判定されたときには外部に報知するとともに、自然落下式輸液セットの下流側チューブ102を閉塞するように構成されている。尚、輸液速度が正常範囲内にあれば輸液治療を継続することができるように構成されている。
上記自然落下式輸液セットは、各種輸液治療時に使用されるものであり、従来から周知である。すなわち、自然落下式輸液セットは、薬液が貯留された薬液バッグ(図示せず)と、薬液バッグから延びる上流側チューブ101と、上流側チューブ101の下流端に接続された点滴筒100と、点滴筒100の下流端に接続された下流側チューブ102と、下流側チューブ102の下流端に設けられた穿刺針(図示せず)と、下流側チューブ102の中途部に設けられたクレンメ(図示せず)とを備えている。クレンメによって下流側チューブ102の開度を任意に設定して輸液治療時における輸液速度をほぼ無段階に調整することができるようになっている。自然落下式輸液セットにおいては、輸液速度(単位時間あたりの薬液流量)は薬液の種類や患者の状態等に応じて設定され、例えば30ml/時~900ml/時の範囲で予め設定されることがある。尚、図6や図8等では輸液速度の単位として便宜上「ml/h」と記載しているが、これは「ml/時」のことである。
図1に示すように、ケース3の表面には、点滴筒100が径方向に嵌合する点滴筒嵌合凹部3aと、上流側チューブ101が径方向に挿入される上流側チューブ挿入凹部3bと、下流側チューブ102が径方向に挿入される下流側チューブ挿入凹部3cとが形成されている。点滴筒100は、点滴筒嵌合凹部3aに嵌合した状態でケース3に保持される。また、ケース3には、図示しないが、例えばストラップを通す穴を設けることもでき、ストラップによって容易に携帯することができる。
点滴監視装置1は、制御装置2及びケース3の他に、図2に示すように、停止/電源ボタン4と、開始ボタン5と、ランプ8と、ブザー9と、液晶表示部10と、発光素子11と、受光素子12と、クランプ機構13とを備えている。停止/電源ボタン4、開始ボタン5、ランプ8、ブザー9、液晶表示部10、発光素子11、受光素子12及びクランプ機構13は制御装置2に接続されている。また、点滴監視装置1には、図示しないが電源として電池(例えば充電式電池等)が内蔵されているが、外部電源から電力を供給するようにしてもよい。
停止/電源ボタン4は、点滴監視装置1の電源のONとOFFを切り替えるとともに、電源がON状態にあるとき、かつ、点滴監視装置1が輸液速度の監視状態にあるときに押すと、輸液速度の監視を停止させるためのボタンである。開始ボタン5は、電源がONでスタンバイ状態にある点滴監視装置1を輸液速度の監視状態するためのボタンである。ボタンの数や配置は任意に設定することができ、例えば、停止ボタンと電源ボタンを分けることもできる。
ランプ8は、例えば発光ダイオード等の発光体で構成され、ケース2に設けられており、医療従事者等に対して光によって異常を報知するための報知手段である。ランプ8は、点滴監視装置1の運転状態を報知する手段として利用することもできる。ブザー9は、例えば電子ブザー等で構成され、ケース2に設けられており、医療従事者等に対して音で異常を報知するための報知手段である。液晶表示部10は、例えば点滴監視装置1の運転状態や、電池残量、輸液速度、各種設定情報等を表示することができるようになっている。
図1に示すように、発光素子11及び受光素子12は、点滴筒100を径方向に挟むように配設されており、点滴筒100内を落下する液滴を検出する液滴検出手段14(図2に示す)である。発光素子11は、例えば発光ダイオード等の発光体で構成され、ケース3に設けられており、点滴筒100に向けて液滴が通過する所に光を照射するように配置されている。また、受光素子12は、例えば受光した光の強度に応じて出力電圧が変化するように構成された周知の素子であり、発光素子11から照射されて点滴筒100を透過した光を受光するように配置されている。
クランプ機構13は、下流側チューブ102を開放した状態(非クランプ状態)と閉塞した状態(クランプ状態)とに切り替えるためのものであり、例えば電磁アクチュエータ13a及び該電磁アクチュエータ13aで駆動される押圧部材13bとで構成することができる。電磁アクチュエータ13aによって押圧部材13bが進退駆動されるようになっており、電磁アクチュエータ13aによって押圧部材13bを後退状態にすることで、下流側チューブ102が開放状態になる一方、電磁アクチュエータ13aによって押圧部材13bを進出状態にすることで、下流側チューブ102が閉塞状態になる。つまり、クランプ機構13によって下流側チューブ102を開閉することができるようになっている。
図2に示すように、制御装置2は、発光素子11及び受光素子12の検出結果に基づいて点滴筒100内における液滴の滴下間隔を時間として得る滴下間隔算出手段2aと、滴下間隔算出手段2aにより得られた液滴の滴下間隔に基づいて輸液速度を算出し、算出された輸液速度が予め設定された設定速度範囲内にあるか否かを判定し、設定速度範囲内にあると判定されたときに輸液速度が正常であると判定する一方、設定速度範囲外にあると判定されたときに輸液速度が異常であると判定する判定手段2bとを有している。判定手段2bによる具体的な判定方法は、後述するフローチャートに基づいて説明する。また、制御装置2は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含む記憶部2cを有しており、当該制御装置2の動作プログラムや一時的な演算結果等を記憶することができるようになっている。
点滴筒100の内部で形成された液滴が所定の大きさになって滴下すると、液滴が発光素子11から照射されている光を遮り、これによって受光素子12が受光する光の強度が瞬間的に低下し、その後、元の光の強度に戻る。受光素子12からの出力値はパルス状に変化することになり、この出力値の変化(パルスの間隔)に基づいて滴下間隔算出手段2aが点滴筒100内における液滴の滴下間隔を時間として得ることができる。滴下間隔算出手段2aにより得られた点滴筒100内における液滴の滴下間隔は、後述するフローチャートに示す制御で使用される。
また、制御装置2は、受光素子12からの出力値に基づいて、発光素子11から照射されている光が遮られている時間を得ることができる。例えば、クレンメが何らかの原因によって開放状態になった場合、チューブ102が非閉塞状態になるので薬液が重力により自然落下する、いわゆるフリーフローが発生する。このフリーフローが発生すると、発光素子11から照射されている光が継続して遮られることになり、この遮られている時間を受光素子12からの出力値に基づいて得ることもできる。
次に、制御装置2による制御内容について説明する。まず、点滴監視装置1の電源がOFFになっている状態で停止/電源ボタン4が押された場合について説明する。停止/電源ボタン4を押す前に、点滴筒100をケース2に保持しておく。点滴監視装置1のクランプ機構13は非クランプ状態にされている。そして、以下の制御が行われる。
図3のフローチャートのステップSA1に示すように、制御装置2は、点滴監視装置1の電源がOFFになっている状態で停止/電源ボタン4が2秒以上押されたと判定すると、ステップSA2に進んでセルフチェックを行う一方、停止/電源ボタン4が押されていない、または停止/電源ボタン4が押されたとしてもその時間が2秒未満であればステップSA3に進んでOFF状態を継続する。
ステップSA2では各部に異常が無いかチェックを行う。このセルフチェックは従来から周知の手法で行うことができる。セルフチェックの結果、ステップSA4で異常が有ると判定されるとステップSA5に進んでエラー表示を行う一方、ステップSA4で異常が無いと判定されるとステップSA6に進んで電池残量が所定以上であるか否かを判定する。ステップSA6で電池残量が所定未満で液滴監視を行うことができないと判定されるとステップSA7に進んで液晶表示部10に電池切れ表示を行う。一方、ステップSA6で電池残量が所定以上であると判定されるとステップSA8に進んでスタンバイ状態にする。スタンバイ状態とは、点滴監視装置1の電源がON状態であるが、輸液速度の監視状態には無い、いわゆる監視準備状態のことである。
次いで、図4に示すフローチャートに進む。図4に示すフローチャートのステップSB1ではスタンバイ状態が継続しているものとする。ステップSB2に進むと、開始ボタン5が押されたか否かを判定する。開始ボタン5が押されなければステップSB1に戻ってスタンバイ状態が継続される。ステップSB2において開始ボタン5が押されたことが検出されると、ステップSB3に進み、開始ボタン5が押されてから経過した時間を経過時間(T1)として測定開始する。その後、ステップSB4に進み、停止/電源ボタン4が押されたか否かを判定する。ステップSB4で停止/電源ボタン4が押されたと判定された場合には、ステップSB1に戻って再びスタンバイ状態になる。ステップSB4で停止/電源ボタン4が押されていないと判定された場合には、ステップSB5に進む。
尚、図3に示すフローチャートのステップSA8と、図4に示すフローチャートのステップSB1~SB4を省略してもよい。すなわち、図3に示すフローチャートのステップSA7で電池残量が所定以上であると判定されたら、スタンバイ状態に移行せずに、直ちに滴検出の有無を判定することができる。これにより、開始ボタンの操作が不要になるので、ボタン数を減らすことができ、その結果、使用者が使用し易い機器とすることができる。
ステップSB5では、点滴筒100内において液滴の滴下があったか否かを受光素子12からの出力値に基づいて検出する。ステップSB5でNOと判定されて点滴筒100内において液滴の滴下が無い場合にはステップSB6に進み、開始ボタン5が押されてから経過した時間(T1)が10秒以上であるか否かを判定する。ステップSB6でYESと判定されて経過時間(T1)が10秒以上である場合には、ステップSB7に進んで液晶表示部10に、薬液が切れている表示(液切れ表示)をさせる。ステップSB6でNOと判定されて経過時間(T1)が10秒未満である場合には、スタンバイ状態とする。
ステップSB5でYESと判定されて点滴筒100内において液滴の滴下が有る場合にはステップSB9に進み、1滴の滴下時間(T2)を測定する。1滴の滴下時間(T2)は、受光素子12からの出力値に基づいて検出することができ、液滴が発光素子11からの光を遮っている時間、つまり受光素子12からの出力値が継続して低くなっている時間である。
ステップSB9に続くステップSB10では、1滴の滴下時間(T2)が1秒未満であるか否かを判定する。ステップSB10でNOと判定されて1滴の滴下時間(T2)が1秒以上である場合には、点滴筒100内において薬液が1滴毎に滴下しておらず、連続して線状に滴下していると推定されるので、ステップSB11に進んで液晶表示部10に、薬液が線状に滴下している表示(線状滴下表示)をさせる。一方、ステップSB10においてYESと判定されて点滴筒100内において薬液が1滴毎に滴下していると推定される場合にはステップSB12に進んで、経過時間(T1)が10秒以下であるか否かを判定する。
ステップSB12でYESと判定されて経過時間(T1)が10秒以下である場合には図5に示すフローチャートのステップSC1に進む。ステップSC1では、積算滴数が2以上であるか否かを判定する。積算滴数とは、開始ボタン5が押されて点滴筒100内で滴下した液滴数を積算していった数である。ステップSC1でNOと判定されて積算滴数が2未満である場合には図4に示すフローチャートのステップSB5に戻る。ステップSC1でYESと判定されて積算滴数が2以上である場合には、ステップSC2に進み、滴間隔時間(T3)を測定する。滴間隔時間(T3)は、例えば図6に示すように、滴下した液滴(第1滴)と、その次に滴下した液滴(第2滴)との間隔である。次の液滴が滴下する毎に直前の液滴との間隔を全て得て制御装置2の記憶部2cに記憶しておく。
ステップSC2に続くステップSC3では点滴筒100内を落下する液滴を積算していく。そして、ステップSC4に進み、ステップSC3で積算した滴数(積算滴数)が10以上であるか否かを判定する。ステップSC4でNOと判定されて積算滴数が10未満である場合にはステップSC5に進み、積算滴数が10未満しかないので、10滴未満の滴間隔時間(T3)に基づいて輸液速度(V1)を算出する。この実施形態では、輸液速度の単位は、薬液が1時間あたりに何ml流れるかを示すml/時とするが、これに限られるものではなく、例えば薬液が1分間あたりに何ml流れるかを示す単位であってもよい。
10滴未満の滴間隔時間(T3)に基づいて輸液速度(V1)を算出する場合には、事前に、1mlが何滴で構成されているかを記憶部2cに入力しておき、これを利用して算出する。例えば、1mlが20滴で構成されていて、滴間隔時間(T3)が1秒であったとすると、20秒間で1mlの薬液が流れることになり、1時間では、3600秒÷20秒×1mlとなり、輸液速度(V1)は180ml/時となる。1mlが何滴で構成されているかは、自然落下式輸液セットの種類等で決まっており、事前に制御装置2に入力しておけばよい。
ステップSC4でYESと判定されて積算滴数が10以上である場合にはステップSC6に進み、積算滴数が10以上あるので、直近の10滴の滴間隔時間(T3)に基づいて輸液速度(V1)を算出する。10滴の滴間隔時間(T3)に基づいて輸液速度(V1)を算出する場合には、図6に示すように、10滴の移動平均の滴間隔時間(T3)を算出していき、これに基づいてステップSC5と同様に輸液速度(V1)を算出する。
図4に示すフローチャートのステップSB12でNOと判定されて経過時間(T1)が10秒よりも長い場合には図7に示すフローチャートのステップSD1に進む。ステップSD1では、ステップSC1と同様に、積算滴数が2以上であるか否かを判定する。ステップSD1でNOと判定されて積算滴数が2未満である場合には、ステップSD2に進み、液晶表示部10に、「Lo表示」をさせる。Lo表示とは、積算滴数が少ない状態、即ち輸液速度が0に近い状態であることを報知するための表示である。
ステップSD1でYESと判定されて積算滴数が2以上である場合には、ステップSD3に進み、滴間隔時間(T4)を測定する。滴間隔時間(T4)は、例えば図6に示すように、滴下した液滴と、次に滴下した液滴との間隔である。液滴が滴下してから次の液滴が滴下する毎に直前の液滴との間隔を全て得て制御装置2の記憶部2cに記憶しておく。
ステップSD3に続くステップSD4では点滴筒100内を落下する液滴を積算していく。そして、ステップSD5に進み、積算滴数が10以上であるか否かを判定する。ステップSD5でNOと判定されて積算滴数が10未満である場合にはステップSD6に進み、積算滴数が10未満しかないので、10滴未満の滴間隔時間(T4)に基づいて輸液速度(V1)を算出する。
10滴未満の滴間隔時間(T4)に基づいて輸液速度(V1)を算出する場合には、事前に、1mlが何滴で構成されているかを記憶部2cに入力しておき、これを利用して算出する。一方、ステップSD5でYESと判定されて積算滴数が10以上である場合にはステップSD7に進み、積算滴数が10以上あるので、直近の10滴の滴間隔時間(T4)に基づいて輸液速度(V1)を算出する。10滴の滴間隔時間(T4)に基づいて輸液速度(V1)を算出する場合には、図6に示すように、10滴の移動平均の滴間隔時間(T4)を算出していき、これに基づいてステップSD6と同様に輸液速度(V1)を算出する。
上述のようにして輸液速度(V1)を算出した後、図8に示すフローチャートのステップSE1に進む。ステップSE1では、輸液速度(V1)が30ml/時以上であるか否かを判定する。ステップSE1でNOと判定されて輸液速度(V1)が30ml/時未満である場合にはステップSE2に進み、滴下毎、または10秒毎に輸液速度(V1)を再計算して更新し、制御装置2の記憶部2cに記憶しておく。滴下間隔が例えば1秒未満の場合には、滴下毎に輸液速度(V1)を再計算することができ、また、滴下間隔が例えば1秒以上の場合には、10秒毎に輸液速度(V1)を再計算することができる。ステップSE2に続くステップSE3では、液晶表示部10に「Lo表示」をさせ、その表示を10秒毎に更新する。
ステップSE1でYESと判定されて輸液速度(V1)が30ml/時以上である場合にはステップSE4に進み、輸液速度(V1)が100ml/時以上であるか否かを判定する。ステップSE4でNOと判定されて輸液速度(V1)が100ml/時未満である場合にはステップSE5に進み、輸液速度(V1)の一の位を四捨五入して輸液速度(V1)を10ml/時刻みとする。その後、ステップSE6に進み、滴下毎、または10秒毎に輸液速度(V1)を再計算して更新し、制御装置2の記憶部2cに記憶しておく。ステップSE6に続くステップSE7では、液晶表示部10に、ステップSE5で得られた輸液速度(V1)を表示させ、その表示を滴下毎、または10秒毎に更新する。滴下間隔が例えば1秒未満の場合には、滴下毎に輸液速度(V1)を表示させることができ、また、滴下間隔が例えば1秒以上の場合には、10秒毎に輸液速度(V1)を表示させることができる。
ステップSE4でYESと判定されて輸液速度(V1)が100ml/時以上である場合にはステップSE8に進み、輸液速度(V1)が300ml/時以上であるか否かを判定する。ステップSE8でNOと判定されて輸液速度(V1)が300ml/時未満である場合にはステップSE9に進み、輸液速度(V1)の一の位を四捨五入して輸液速度(V1)を10ml/時刻みとする。その後、ステップSE10に進み、滴下毎に輸液速度(V1)を再計算して更新し、制御装置2の記憶部2cに記憶しておく。ステップSE10に続くステップSE11では、液晶表示部10に、ステップSE9で得られた輸液速度(V1)を表示させ、その表示を滴下毎に更新する。
ステップSE8でYESと判定されて輸液速度(V1)が300ml/時以上である場合にはステップSE12に進み、輸液速度(V1)が600ml/時以上であるか否かを判定する。ステップSE12でNOと判定されて輸液速度(V1)が600ml/時未満である場合にはステップSE13に進み、輸液速度(V1)の一の位を四捨五入して輸液速度(V1)を10ml/時刻みとする。その後、ステップSE14に進み、滴下毎に輸液速度(V1)を再計算して更新し、制御装置2の記憶部2cに記憶しておく。ステップSE14に続くステップSE15では、液晶表示部10に、ステップSE13で得られた輸液速度(V1)を表示させ、その表示を滴下毎に更新する。
ステップSE12でYESと判定されて輸液速度(V1)が600ml/時以上である場合にはステップSE16に進み、輸液速度(V1)が900ml/時以上であるか否かを判定する。ステップSE16でNOと判定されて輸液速度(V1)が900ml/時未満である場合にはステップSE17に進み、輸液速度(V1)の一の位を四捨五入し、輸液速度(V1)を50ml/時刻みとする。その後、ステップSE18に進み、滴下毎に輸液速度(V1)を再計算して更新し、制御装置2の記憶部2cに記憶しておく。ステップSE18に続くステップSE19では、液晶表示部10に、ステップSE17で得られた輸液速度(V1)を表示させ、その表示を滴下毎に更新する。
ステップSE16でYESと判定されて輸液速度(V1)が900ml/時以上である場合にはステップSE20に進み、輸液速度(V1)を四捨五入することなく、滴下毎に輸液速度(V1)を再計算して更新し、制御装置2の記憶部2cに記憶しておく。そして、ステップSE21に進み、液晶表示部10に液晶表示部10に「Hi表示」をさせる。「Hi表示」は、輸液速度(V1)が極めて速いことを報知するための表示である。
ステップSE19及びステップSE21を経ると、図9に示すフローチャートのステップSF1に進む。ステップSF1では、開始ボタン5が押されてから経過した時間(T1)が60秒以上であるか否かを判定する。ステップSF1でNOと判定されて経過時間(T1)が60秒未満である場合には、ステップSF2に進んで開始ボタン5が2秒以上押されたか否かを判定する。ステップSF2でNOと判定されて開始ボタン5が押されていない、または押されたとしてもその時間が2秒未満の場合にはステップSF3に進み、停止/電源ボタン4が2秒以上押されたか否かを判定する。ステップSF3でYESと判定されて停止/電源ボタン4が2秒以上押された場合にはステップSF4に進んで電源をOFFにする。
ステップSF2でYESと判定されて開始ボタン5が押されていない、または開始ボタン5が押されてもその時間が2秒未満であった場合にはステップSF6に進む。また、ステップSF3でNOと判定されて停止/電源ボタン4が押されていない、または停止/電源ボタン4が押されてもその時間が2秒未満であった場合にはステップSF5に進み、スタンバイ状態にする。
ステップSF6では、輸液速度(V1)が30ml/時以上であるか否かを判定する。ステップSF6でNOと判定されて輸液速度(V1)が30ml/時未満である場合には、輸液速度(V1)が極めて低速であるということであり、ステップSF5に進み、スタンバイ状態にする。
ステップSF6でYESと判定されて輸液速度(V1)が30ml/時以上である場合には、ステップSF7に進み、輸液速度(V1)が900ml/時以上であるか否かを判定する。ステップSF7でYESと判定されて輸液速度(V1)が900ml/時以上である場合には、輸液速度(V1)が極めて高速であるということであり、ステップSF5に進み、スタンバイ状態にする。
ステップSF7でNOと判定されて輸液速度(V1)が900ml/時未満である場合には、ステップSF8に進み、基準の輸液速度が設定される。図7に示すステップSD6、SD7で初めて輸液速度(V1)が得られてから60秒経過後の輸液速度(V1)を基準の輸液速度とし、これを制御装置2の記憶部2cに記憶しておく。
ステップSF8に続くステップSF9では、現在の輸液速度(V1)の監視を行う。すなわち、輸液速度(V1)は図8のフローチャートに示すように滴下毎、または10秒毎に更新及び保存されており、その保存された輸液速度(V1)が予め設定された速度範囲内であるか否かをステップSF9で判定する。保存された輸液速度(V1)が予め設定された速度範囲内である場合には、輸液速度(V1)が正常な速度であると判定してクランプ機構13は非クランプ状態のままにしておく。一方、保存された輸液速度(V1)が予め設定された速度範囲外である場合には、輸液速度(V1)が異常な速度であると判定してクランプ機構13をクランプ状態に切り替えるとともに、ランプ8を例えば赤色で点滅させて医療従事者等に対して光によって異常を報知し、また、ブザー9から音を発して医療従事者等に対して音によって異常を報知する。また、輸液速度(V1)が異常な速度であると判定した場合には、液晶表示部10に異常であることを表示するようにしてもよい。異常報知の手段は、上記したものに限られない。また、クランプ機構13を省略することもでき、この場合は、医療従事者等に対して報知するだけの点滴監視装置1となる。
上記速度範囲は、基準の輸液速度に応じて変更されるようになっている。具体的には、4つの速度範囲が予め記憶されている。そして、基準の輸液速度が速くなるほど上記速度範囲が高速側に変更され、基準の輸液速度が低くなるほど上記速度範囲が低速側に変更される。例えば、基準の輸液速度を、30ml/時以上100ml/時未満の第1速度域、100ml/時以上300ml/時未満の第2速度域、300ml/時以上600ml/時未満の第3速度域、600ml/時以上900ml/時未満の第4速度域の4つの速度域に分けたとき、基準の輸液速度が第1速度域にあるときには、第2速度域にあるときよりも上記速度範囲が低速側に設定され、また、基準の輸液速度が第2速度域にあるときには、第3速度域にあるときよりも上記速度範囲が低速側に設定され、また、基準の輸液速度が第3速度域にあるときには、第4速度域にあるときよりも上記速度範囲が低速側に設定される。つまり、4つの速度範囲の中から、輸液速度の速度域に応じて対応する設定速度範囲を選択するように構成されている。
尚、輸液速度が30ml/時のときには、滴間隔時間(T3)は6秒程度である。また、輸液速度が900ml/時のときには、滴間隔時間(T3)は0.2秒程度である。
例えば、基準の輸液速度が50ml/時にあるときと、500ml/時にあるときとでは、輸液の流量が10倍異なることになり、それに伴って液滴の滴下間隔時間(T3)も大きく異なっている。これら2つの場合の両方で、仮に同じ速度範囲に基づいて輸液速度の監視を行っていると、50ml/時にあるときには異常の判定を正確に行うことができたとしても、500ml/時にあるときには輸液速度が速すぎて異常の判定が困難になることが考えられる。反対に、500ml/時にあるときに異常の判定を正確に行うことができるように上記速度範囲を設定した場合には、50ml/時にあるときには輸液速度が低すぎて異常の判定が困難になることが考えられる。
この実施形態では、上記速度範囲を基準の輸液速度に応じて変更することができるので、基準の輸液速度が数10倍以上、異なったとしても、異常の判定を正確に行うことができる。
また、例えば、保存された輸液速度(V1)が基準の輸液速度の1/2まで低下した時間が継続して所定時間(例えば5分間)を超えた場合には、輸液速度(V1)が異常状態にあるとして医療従事者等に報知するようにしてもよい。また、例えば、保存された輸液速度(V1)が基準の輸液速度の2倍まで高まった時間が継続して所定時間(例えば3分間)を超えた場合には、輸液速度(V1)が異常状態にあるとして医療従事者等に報知するようにしてもよい。つまり、輸液速度が、所定時間以上継続して上記設定速度範囲外にある場合に報知することができる。
また、液滴が所定時間以上検出されなかった場合に液切れであると判定することもできる。具体的には、基準の輸液速度が30ml/時以上100ml/時未満の第1速度域にあるときには、液滴が20秒間検出されなかった場合に、液切れであると判定する。基準の輸液速度が100ml/時以上300ml/時未満の第2速度域にあるときには、液滴が10秒間検出されなかった場合に、液切れであると判定する。基準の輸液速度が300ml/時以上600ml/時未満の第3速度域にあるときには、液滴が5秒間検出されなかった場合に、液切れであると判定する。基準の輸液速度が600ml/時以上900ml/時未満の第4速度域にあるときには、液滴が1秒間検出されなかった場合に、液切れであると判定する。液切れであると判定した場合には、クランプ機構13をクランプ状態に切り替えるとともに、ランプ8を例えば赤色で点滅させて医療従事者等に対して光によって異常を報知し、また、ブザー9から音を発して医療従事者等に対して音によって異常を報知するようにしてもよい。また、輸液速度(V1)が異常な速度であると判定した場合には、液晶表示部10に異常であることを表示するようにしてもよい。
また、図10のフローチャートに示すように、スタンバイ状態にあるとき(ステップSG1)に、ステップSG2で無操作時間が2分以上であると判定されればステップSG3に進んでランプ8を黄色に点灯する。無操作とは、停止/電源ボタン4及び開始ボタン5が操作されないことである。ステップSG2で無操作時間が2分未満であると判定されればステップSG4に進んで無操作時間が10分未満であるか否かを判定する。ステップSG4でNOと判定されて無操作時間が10分以上になると自動的に電源をOFFにする一方、ステップSG4でYESと判定されて無操作時間が10分未満であるとスタンバイ状態を継続する。
以上説明したように、この実施形態に係る点滴監視装置1によれば、液滴の滴下間隔に基づいて算出された輸液速度が予め設定された設定速度範囲内にあるか否かを判定することができる。そして、輸液速度が速くなるほど上記設定速度範囲を高速側に変更することができるので、輸液速度が大きく異なっても適切に異常判定を行うことができる。
また、輸液速度が所定時間以上継続して設定速度範囲外にある場合に報知することができるので、輸液の安全性を高めることができる。
また、輸液速度が異常である場合にクランプ機構13によって下流側チューブ102を閉塞することができるので、輸液の安全性を高めることができる。
また、上記実施形態では、ランプ8やブザー9等の報知手段を設けているが、これに限らず、報知手段を省略してクランプ機構13によるクランプ状態と非クランプ状態の切替のみ行うようにしてもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る点滴監視装置は、例えば各種輸液治療を行う場合に使用することができる。
1 点滴監視装置
2 制御装置(制御部)
2a 滴下間隔算出手段
2b 判定手段
2c 記憶部
8 ランプ(報知手段)
9 ブザー(報知手段)
11 発光素子
12 受光素子
13 クランプ機構
14 液滴検出手段
100 点滴筒
101 上流側チューブ
102 下流側チューブ

Claims (3)

  1. 輸液セットの点滴筒内を落下する液滴を検出する液滴検出手段と、
    上記液滴検出手段の検出結果に基づいて上記点滴筒内における液滴の滴下間隔を時間として得る滴下間隔算出手段と、
    上記滴下間隔算出手段により得られた上記点滴筒内における液滴の滴下間隔に基づいて輸液速度を算出し、算出された輸液速度が上記点滴筒内に液が残るように予め設定された設定速度範囲内にあるか否かを判定し、上記設定速度範囲内にあると判定されたときに輸液速度が正常であると判定する一方、上記設定速度範囲外にあると判定されたときに輸液速度が異常であると判定する判定手段と、
    上記輸液セットのチューブをクランプするクランプ機構と、
    上記判定手段が、輸液速度が正常であると判定した場合には、上記クランプ機構を非クランプ状態にする一方、上記判定手段が、輸液速度が異常であると判定した場合には、上記クランプ機構をクランプ状態にする制御部とを備えた点滴監視装置において、
    上記判定手段は、1回の輸液中に算出される輸液速度に基づいて設定された基準の輸液速度に応じて上記設定速度範囲を変更するものとし、上記基準の輸液速度が速くなるほど上記設定速度範囲自体を高速側の範囲に自動的に変更するように構成されていることを特徴とする点滴監視装置。
  2. 請求項1に記載の点滴監視装置において、
    上記設定速度範囲は、輸液速度の速度域毎にあり、
    上記判定手段は、輸液速度の速度域に対応した上記設定速度範囲を選択するように構成されていることを特徴とする点滴監視装置。
  3. 請求項1または2に記載の点滴監視装置において、
    上記判定手段は、上記滴下間隔算出手段によって上記点滴筒内における液滴の滴下間隔が0または上記点滴筒内で液体が線状に落下していることが検出された場合に、輸液速度が異常であると判定するように構成されていることを特徴とする点滴監視装置。
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