JP2020127656A - 止血時圧迫時間管理解除装置 - Google Patents

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Hiromichi Ishiyama
裕通 石山
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孝之 香高
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Abstract

【課題】本発明の課題は、所定時間後に止血時圧迫解除し、忘れ放置の不具合を改善する止血時圧迫時間管理解除装置を提供する。【解決手段】本発明による止血時圧迫時間管理解除装置は、加圧するための圧迫用バックとこれに接続した連通菅の他端に接続した電気弁と、所望の時間を計時するタイマーと、タイマーの計時電気出力で電気弁を開放し、連通菅を通じてエア等の非固体を漏洩させ圧迫用バックの圧を低下させる手段を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、透析などの医療行為において、圧迫止血の圧迫解除の装置に関するものである。
透析などの医療行為の後では、出血を止めなければならないので、出血部やその近傍を圧迫して止血することが行われる。その場合、圧迫するための止血帯が使われるが、10分、20分などの圧迫の後では、止血が完了した場合は、止血帯を外し圧迫を解除する。
もし、圧迫を長く放置すると、血液循環系や体細胞に悪影響を及ぼすことになる。この管理を行うのは、医師や看護者であるが、忘れて放置されるおそれがある。
図7は、従来の止血装置の例を示す図である。
7−Aは、特許文献1に見ることができる。伸縮性の織物帯1の両端に係止片を備えた止血帯でよく見るものである。この例では、忘れ放置の不具合に対応する対策はない。
7−Bは、特許文献2に見ることができる。止血帯を巻き締めるための回転ターンキー116が付いていて、手動のリリースボタンもついているが、定時間後に解除する機能は無いため、忘れ放置の不具合に対応する対策はない。7−Cは、特許文献3に見ることができる。帯体の所定位置に硬質ケースを取り付け、硬質ケース内部に逆止弁を介して非固体を充填することで膨張するバルーンを備えている。忘れ放置の不具合に対応する対策はない。と同時に、逆止弁や、非固体を充填するための機能のあるバルーン自体が高価になるため、勿体ないので使い捨てにできない欠点がある。7−Dは、特許文献4に見ることができる。
忘れ放置の不具合に対応するため、時間が分かるようにタイマーを止血帯に付けたものであるが、医師や看護者の常時監視のもとにないと、放置される欠点は排除できない。7−Eは、特許文献5に見ることができる。止血帯には注入口5を介して膨張部3に非固体を入れることができ、膨張部3には、圧迫用突起4がある。忘れ放置の不具合に対応する対策はない。高価になるため、使い捨てにできない欠点がある。7−Fは、特許文献6に見ることができる。帯体2に非固体を注入することで拡張するバルーン5と書き込み可能な着用時間表示手段がある。これは、医師から看護師に着用時間を申し送りする手段であり、忘れ放置の不具合に対応する対策はない。図8の8−Aから8−Cは、特許文献7に見ることができる。押圧止血装置は、加圧バッグと加圧バッグに通気管で連通する加圧手段と加圧解放手段と残留圧力制御手段を備えている。段落番号0004から0005に掛けての記述で、8−A、8−Bの加圧バッグ1は、8−Cのように、圧感知用バッグ21とその上にある圧迫用バッグ22からなっていて、圧感知用バッグ21は使い捨てられるものである。ただし、圧感知用バッグ21は、圧感知ように圧ゲージ3が付いているため、圧ゲージ3の付設部は通常は、堅固な構成である必要があり、高価になることが多く、これを使い捨てるには不都合である。更に、段落番号0006での記述において、この押圧止血装置では、加圧解放手段と残留圧力制御手段により、以下の作用を行っている。すなわち、加圧解放手段により、気体の流動を行わせ、残留圧力制御手段により、初期の高い加圧状態から例えば50mmHgという設定値まで例えば20〜60分という時間で連続的に徐々に降下させ、必要によっては設定値に維持される。そのため、残留圧力制御手段としては、8−Aでは、圧力調整弁4と微調整コック2備えているが、複雑な構成のため、高価な構成部品が多くなってしまう。更に、気体を抜くために、その時毎に加圧ポンプ6を外すことも、段落番号0008の下3行目に記述され、使いにくいことも欠点になっている。又、残留圧力制御手段としては、8−Bでは、圧力調整弁を使わずに、圧力調整バッグ8を新たに付設して、この間を微小流を行わせるオリフィス101、102で連通して、コック93、94を開けることで、所定の低い設定圧力までの徐々の圧力低下を行わせている。圧力調整弁を使わない分、更に複雑な構成となってしまい、高価になるだけでなく、規模が大きくなると、患者の周りで使うものだけに、使用されない要因になってしまうという欠点がある。
この装置では、医師がこれらの作業を行うので、その作業が終わるまで、即ち、低い加圧への動作の前の高い加圧状態の維持期間は医師がいなければならず、低い加圧への移行のための作業を終わってから解放されるので、医師の負荷はそれほど解消されないのが現実である。しかも人手による作業のみで作業負荷が多いのが不都合である。以上のこの装置は、初期の高い加圧状態から例えば50mmHgという設定値まで例えば20〜60分という時間で連続的に徐々に降下させ、必要によっては設定値に維持される。このような動作を行わせるということの裏返しとして、不利益が大きいため、実使用には至っていない。そのため更に単純な提案が必要となっている。

特許文献8は、本出願人が先に出願したものである。これは、予め所望の圧力で流体(本願でいう非固体(空気など))を封止した流体バックを使い、これを腕等の人体に帯等で押さえつけ止血し、所望の時間経過後に、流体バック自体の封止状態を解除する手段を有する装置である。封止状態を解除する手段は、主に2つあり、図9に示される。
一つ目は、9−Aに示されているが、所望の時間経過後に封止状態を解除するための仕掛けとして、使用時にカバーを外し空気に触れさすと、酸化が進み温度が上昇する材料と昇温により融解して封止が破れる封止膜で流体バックの一部が覆われているものである。これは、特に不都合は見当たらない。
二つ目は、9−Bに示されているが、上と同様に、予め所望の圧力で流体(気体等)を封止した流体バックを用いるが、流体バックを人体(腕等)において、その上に流体漏洩手段を置いて、図示しない結束帯で固定し、この例では機械的タイマー(回転型のキッチンタイマー等を想定すればよい。)を動作させる。タイマーの動作により、アームが回転(移動)し、所定の時間経過後に、その先に付いた圧解除のための手段、この例では針(他磁石や、高温鏝など例は多数)で流体バックの気密を破り、急激に減圧させて、加圧状態を解除するものである。単純な構成であるが、一つ欠点がある。
所望の時間を与えるタイマーで駆動されたアームの先端に付いた針や磁石や鏝などの解除手段で、その流体バック自体に処理をして加圧状態を解除する装置の性格上、使用状態では、流体バックと解除手段からタイマーまで一体になり、これが患者の腕等に装着されるため、使用上の大きな欠陥になっている。患者側からは、大きいものや重いものは、極力身に付けたくないという事情があり、有効であっても使用を嫌うからである。漏えい部がバック自体に有する構成は、このような制限があるのである。尚、予め所望の圧力で流体(気体等)を封止した流体バックは、再度非固体を入れる手段がないので、使用により開放されると、再度の使用はできず捨てられることになる。
特開2013−85580 特表2007−508047 特開平7−200142 実用新案登録第3087743 実用新案登録第3078985 特開2012−29938 特許第2713116号 特開2018−153448
本発明の課題は、所定時間後に止血時圧迫解除し、忘れ放置の不具合を改善する止血時圧迫時間管理解除装置であり、簡単、且つ安価な構成、且つ装着部が小さく軽いことで、使用時における先行提案の不都合を克服したものである。
本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置は、加圧するための圧迫用バックとこれに接続した連通菅の他端に接続した電気弁と、所望の時間を計時するタイマーと、タイマーの計時電気出力で電気弁を開放し、連通菅を通じてエア等の非固体を漏洩させ圧迫用バックの圧を低下させる装置であり、圧迫用バッグと電気弁やタイマーは別体になり、更に構成が簡単である。更に、開放動作が有効に行われているかのチェック動作により確実な動作を行わせるものである。
更に、圧迫用バッグは、装着皮膚との間に介在シートを入れて使用すると、介在シートを交換するだけで、圧迫用バッグは繰り返し使用できる。
以下、請求項に沿って記述する。
請求項1記載の発明は、止血時圧迫時間管理解除装置であって、
非固体を圧縮送付するための加圧ポンプと、前記加圧ポンプのポンプ出力に一端が繋がり柔軟に曲がる連通管と、前記連通管の他端が繋がり前記使用時には患者の止血部に固定帯により装着される圧迫用バッグと、前記連通管又は前記連通管に接続した閉鎖空間に接続した電気開閉弁と、制御手段と、前記制御手段を駆動する電源と、を備え、
前記制御手段は、前記圧迫又は計時開始から第一の所定の時間t1後に前記電気開閉弁を開放して前記連通管又は前記連通管に接続した前記閉鎖空間から非固体を外部に第二の所定の時間t2の間逃がし、前記圧迫用バッグの圧迫を解除するための前記第一所定の時間t1と前記第二の所定の時間t2の設定を行う条件設定手段と、前記第一所定の時間t1と前記第二の所定の時間t2を計時する計時手段とを少なくとも含み、前記電気開閉弁の開放のための電気出力を出すものであることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記制御手段は、正常動作がなされているかどうかをチェックし電気出力する判別手段を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記電源と別の別電源を備え、前記電源の端子又は、前記電源と前記制御手段の間に備えた電源スイッチ出力端子の電圧を前記別電源で駆動した判別回路により判別することで、
前記電源の不具合又は/及び前記電源スイッチの入れ忘れを前記制御手段の前記判別手段とは別に判別することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記電源が前記制御手段に供給されている状態において、前記連通管又は前記連通管に接続した閉鎖空間に設置された圧力ゲージ又は圧力センサのセンス出力で前記加圧ポンプによる加圧が行われたことを検出した場合は、前記制御手段の前記判別手段は、前記検出した出力を得たときから所定の時間後に、前記計時手段が計時を開始しているかをチェックすることで、前記計時手段の計時開始がなされているかを判別し、計時開始が無ければ、スタートスイッチ投入忘れアラームを出すことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記圧力ゲージ又は圧力センサのセンス出力、又は、前記固定帯又は前記圧迫用バッグに備えた装着検出手段による電気出力を受けて、前記制御手段は、前記電源と前記制御手段の間に備えた電源スイッチの接続又は/及び、前記計時開始を行わせることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記判別手段は、前記電気開閉弁の開放後に、予めプログラムされた時間Δt後の前記非固体の圧を前記圧力ゲージ又は圧力センサでセンスし、前記非固体の圧の変動の有無をチェックし、前記圧に変動がない場合は、加圧状態が解除されていない異常として異常アラームをだし、前記圧に変動が有れば、正常に動作している判断することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項2から請求項6のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記判別手段は、予め定められた所定の時間間隔で前記計時手段の計時の状況をチェックするために、前記計時された現在の時刻が、前回の時刻データと比較して進んでいる場合は、前記現在の時刻の進み度合いを表示装置に表示し、前回の時刻データを現在の時刻で更新し、進んでいない場合は計時動作不良のアラームを出すことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記条件設定手段は、前記患者が新規の場合と再来の場合を区別した対応が可能な設定手段を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記制御手段は、前記第二の所定の時間t2終了後、更に所定時間の経過後に終了再報知を出すことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記圧迫用バッグと前記固定帯との間に取り外し自在の結合手段を備えたことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記圧迫用バッグが前記固定帯の袋内に包含されていることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1から請求項11のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記圧迫用バッグ、柔軟に伸縮又は巻回可能な前記連通管、前記加圧ポンプ、前記制御手段、前記電気開閉弁、前記圧力ゲージ又は圧力センサ、前記電源スイッチ、前記スタートスイッチが、1つの筐体に収容され、前記連通管を引出し延伸することで使用時状態を可能としたことを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項1から請求項12のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置において、
前記電気開閉弁の開放による前記非固体の漏洩を緩徐におこなう手段として、前記開放のための開放ルートに小さい穴又は細長い通路の漏洩通路の流体抵抗の大きさにより所望の緩徐さでの漏洩を可能としたことを特徴とする。
以上の様に構成されているので、本発明による止血時圧迫時間管理解除装置では、所定時間後に止血時圧迫解除し、忘れ放置の不具合を改善する止血時圧迫時間管理解除装置であり、簡単、且つ安価な構成、且つ装着部が小さく軽いなど従来の不都合を回避できる。
本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の一実施態様を示す図である。 本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の別の一実施態様を示す図である。 本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の設定や計時フローの一実施態様を示す図である。 本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の圧迫用バッグとその使用状態の一実施態様を示す図である。 本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の収納形態の一実施態様を示す図である。 本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の電源不具合判別のための別電源による判別手段の一実施態様を示す図である。 従来の止血装置の例を示す図である。 従来の止血装置の他の例を示す図である。 従来の止血装置の他の例を示す図である。
本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置は、止血部分に押し付け圧迫するための圧迫用バッグとこれに非固体を与えるために接続した連通管と連通管を通じて非固体を与える加圧ポンプと連通管又はそれに接続した閉鎖空間に接続した電気開閉弁と圧迫開始から所定の時間後に電気開閉弁を開放して連通管又はそれに接続した閉鎖空間から非固体を外部に逃がし、迫用非固体バッグの圧迫を解除するための所定の時間を計時する計時手段を少なくとも含む制御手段と電源とを備えて、使用においては、圧迫用バッグは止血部分に固定帯により装着される。
以下図に沿って説明する。
図1は、本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の一実施態様を示す図である。圧迫用バッグ110は、使用時には固定帯101により、患者の止血部分に固定されるものであり、空気等の非固体を密閉することが可能な柔軟に拡縮するバッグであり、バッグの接続口111には自由に曲げられる連通管120が繋がり、連通管120の他端は、圧縮非固体を送るための加圧ポンプ130は接続されている。連通管120の途中又はこれに接続した閉鎖空間には電磁弁等の電気開閉弁150が接続していて、制御手段140が少なくとも有する計時手段141で加圧開始から所定の時間計時したのち、電気開閉弁150を開放し、連通管120を通じて圧迫用バッグ110の非固体を外部に逃がし、止血部分の圧迫を緩和する。電源144は、制御手段140を駆動する。尚、計時手段に所望の時間その他を設定するために条件設定手段142がある。
このように、主要な部分は計時手段(電気タイマー)と電気開閉弁のみであり、極めて安価に構成できる、外し忘れによる長い圧迫で障害を与える恐れの改善に寄与できる。
尚、最少の基本構成は、以上であるが、後で詳述するが、判別手段143を備えると細やかな制御が可能である。尚、この例では、連通管120の途中又はこれに接続した閉鎖空間には、圧力ゲージ又は圧力センサ160があり、非固体圧が検知できる。その圧出力を制御手段140に与え、電源スイッチ145や、計時開始をさせるスタートスイッチ(sw)146を自動で入れる処理も可能であり、後で詳述される。
図2は、本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の別の一実施態様を示す図である。
図1の例との違いを述べると、加圧ポンプ130が手動でなく電動ポンプになっていることである。例えば、この場合は、スタートスイッチ146を入れると、電動ポンプ131が稼動して非固体を供給し、圧迫用バッグ110の圧力が上がってゆく。その圧力を圧力ゲージ又は圧力センサ160で検出し、所定の圧になったら、所定の時間を計時し、所定の時間後に電気開閉弁150を開放する。このような動作の制御を制御手段が行っている。
図3は、本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の設定や計時フローの一実施態様を示す図である。ここでは、図1、図2で説明したことに加えると更に好都合な制御についても付加して記述する。3−Aは、加圧と圧力解放の基本となる動作タイミングである。加圧圧迫状態にしたら図1の場合は、スタートスイッチ146を押して計時開始を行う。予め設定されたt1時間計時して電気開閉弁150をt2時間開放(開)して非固体を抜く。これだけで基本動作は終わりであるが、所定の時間、外されない場合は「外し忘れアラーム」をしてくれると好都合となる。
3−Bは、使用時における設定の動作フローの一例を示している。単なる計時するだけでなく制御手段143にこのような機能を持たせると使用上好都合である。
患者が新規か再来かを区別する。
その後、患者の特定を行う。IDや診察カードを読み込む。新規の場合と再来の場合で設定条件の変更が必要な場合は、t1/t2など条件を設定する。
その後は、設定だけで終了とするか、引き続き使用に移行する場合は、3−Cの計時フローに移行する。
3−Cにおいて、1)手入力又は加圧の検出結果で電源投入する。後者では、電源144が入らない状態でも、圧力ゲージ又は圧力センサ160と制御手段140の電源スイッチ145を動かすことに関係する回路は有効にしておく必要がある。2)加圧後所定時間内で計時開始のためのスタートSW146が入ったかをチェックしている。良くあることだが、忘れてスタートSW146が入ってないと、3)sw投入忘れアラームがなり、swが入るまで繰り返しアラームが継続する。ここでは、電源144が制御手段に供給されている状態では、圧力ゲージ又は圧力センサ160のセンス出力でポンプ130による加圧が行われたことを検出した場合は、制御手段140の判別手段143は、その検出出力を得たときから所定の時間後に、計時手段(の出力等で)が計時を開始しているかをチェックすることで、スタートスイッチ146が入って計時開始が図られているかを判別し、計時開始が無ければ、sw投入忘れアラームを出すことができる。
尚、更に好適には、圧力ゲージ又は圧力センサのセンス出力、又は、固定帯又は圧迫用バッグに備えた装着検出手段(ピエゾセンサ、接触センサなどで身体に装着したことを検出)
による電気出力を受けて、制御手段は、電源と制御手段の間に備えた電源スイッチの接続や計時開始のスタートスイッチを自動的行わせることもできる。
正常であれば、スタートスイッチが入ると、4)t1のための計時動作を開始する。t1は、加圧を継続する時間である。5)計時動作チェック。本装置では、計時動作は重要な機能であり、動作不良で止まっていたりすることが無いようにチェックしている。簡単には、計時された現在の時刻(計数時間)が、前回のデータと比較して、進んでいる状況を見る。進んでいない場合は、6)アラームと進行表示を赤にする。進んでいる場合は、進行表示を進行中を表す緑にし、進行度合いを示すバー表示を更新し、次のチェック時の為に、前回のデータを今回のデータで置き換え更新しておく。予めプログラムで設定した時間間隔で7)加圧時間t1を経過したかを見る。まだ経過していなければ、8)経過時間状況表示進行度合いを示すバー表示を更新し、4)に戻る。制御動作が最も単純な計時機能の場合は、t1の経過チェックはなく、t1の計時終了の電気出力でもって、次に進む。いずれの場合も、t1が経過すれば、9)t2計時動作に移り、同時に10)電気開閉弁150を開放して、非固体を外に逃がし、加圧状態を逃れれる。11)弁解放直後と予めプログラムされた時間Δt後の非固体の圧を圧力ゲージ又は圧力センサ160でセンス(検出)し、12)非固体の圧の変動の有無をチェックする。非固体の圧に変動がない場合は、加圧状態が解除されていない異常なので、13)異常アラームをだす。非固体の圧に変動が有れば、正常に動作しているので、9)に戻り、10)の弁解放も継続される。尚、非固体の圧の変動の有無をチェックは1回のみでもよいし、毎回でもよい。次に14)計時動作チェック(機能は5)と同じ)。次に、15)弁解放時間t2を経過したかをチェックする。経過していなければ、9)に戻り動作を継続する。t2を経過していれば、16)使用履歴データの表示、記憶し、17)終了報知(アラーム)をする。その後の所定時間で再アラームを出すと、外し忘れを防止できる。
尚、チェック等の動作は、制御手段140内の予め決められたプログラムにより定まった時間間隔で行われていて、計時手段の動作とは無関係であることは当然である。
以上のように、制御手段140は、計時手段141の機能のみのもっとも単純な機能から、動作状況のチェックも含む複雑な機能まで拡大することが可能であり、細やかな動作が行えて好都合である。
次に、5)、14)の計時動作チェックの結果を表示する表示手段の一例を示す。
3−Aの動作タイミングに対応して、進行表示バー300が装置の筐体170に備えられている。
バー上に、進行している現況時点が示される。緑色では正しく進行中、停止などの異常では赤色で示される。
図4は、本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の圧迫用バッグとその使用状態の一実施態様を示す図である。4−A−1では、斜視図、4−A−2は、連通管120が接続した位置での横に切った断面図である。圧迫用バッグ110は、固定帯101により、患者の身体に装着されるが、圧迫用バッグ110と固定帯101との間は、ベルクロ等の結合手段420が介在し、取り外し自在に付いていることが好都合である。更に、圧迫用バッグ110は、使い捨ての薄い紙等のシート410を挟んで患者の肌に装着することが望ましい。これとほとんど同じではあるが、4−C−1、この図では取り付けた患者の身体まで示してあるが、4−C−2のように、圧迫用バッグ110の上部両側端に突起112があり、二つの間の溝に嵌って固定帯101が乗せやすい構成を示している。
又、4−B−1と4−B−2では、4−A−1との違いは、圧迫用バッグ110が固定帯101の袋内に包含されていることである。従って、固定帯101と患者の身体との間に挟まれる。
図5は、本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の収納形態の一実施態様を示す図である。5−Aでは、筐体170に、圧迫用バッグ110、連通管120、ポンプ130、制御手段140、電気開閉弁150、圧力ゲージ又は圧力センサ160、電源スイッチ145、スタートスイッチ(sw)146が収容されている。5−Bでは、使用時において、連通管120が延びる或いは、巻き状態が解けることで圧迫用バッグ110が引きだされる収納構成を示している。
図6は、本発明にかかる止血時圧迫時間管理解除装置の電源不具合判別のための別電源による判別手段の一実施態様を示す図である。
止血時圧迫時間管理解除装置では、使用時には、うっかり電源スイッチを入れ忘れたり、入れても電源が劣化していたりして動作しないことがあり、使用者が気づかない不具合が起こることがありがちである。このような場合は、制御手段140に電源が入らないため、電源も含め判別がなされない恐れがある。このために、電源の不具合は、制御手段140に供給する電源とは別の常時活性の電源で、制御手段140に供給する電源の不具合を判別することが好都合である。図6の別電源での電源不具合チェックをするものである。
6−Aでは、主電源のみで、抵抗611A(611B)とLED612A(612B)の直列回路610A(610B)を用いている。直列回路610Aは、電源(主電源)自体の不具合を判断し、直列回路610Bが電源スイッチ145が入っているかを見ている。
LEDが点灯しているときは、電源(主電源)は、正常、電源スイッチは入っている場合である。一般にLEDを点灯する回路は数mAから20mAの電流を流すので、必要な場合のみ点灯し、使用していない場合は電流を流さない方が電源が電池などでは有利である。
このような観点では、直列回路610Bは、使用時で電源スイッチが入った場合に点灯するので問題がないが、直列回路610Aでは、電源が不都合が無ければ、不使用時でも電力を消費するので、好ましくない。そのような場合は、6−Bのようにする。電源144以外に別電源620を備え、ここでは、逆流防止ダイオード630を介して電源144から充電されている。別電源620の2つの端子から電源不具合表示回路に電力を供給している。電源不具合表示回路では、抵抗611Cとトランジスタ613Cが直列になっていて、そのベース端子614Cに電源144の高圧端子が接続されている。更に、抵抗611Dとトランジスタ613DとLED612Dが直列になっていて、トランジスタ613Cのコレクタ出力がトランジスタ613Dのベース端子614Dに接続されている。電源144が不具合で電位が低い場合は、トランジスタ613Cに電流が流れず、コレクタ出力は高い電位になるため、トランジスタ613Dは電流が流れ、LED612Dが点灯する。すなわち、電源144が不具合の時のみLED612Dが点灯する。
電源144が正常で高い電位の時は、トランジスタ613Cに電流が流れるが、この電流は、LEDを点灯するものでないので、抵抗611Cを高い値にでき、消費電力を小さくできる。トランジスタ613Cのコレクタ出力は低くなり、トランジスタ613Dは電流が流れない。以上のように、電源や電源スイッチの状態を判別できる手段を制御回路の判断とは別に備えると好都合である。
尚、非固体の表現は、ここでは気体と液体を意味し、気体では、エア、液体では水がいい例であるが、本願では、主にエアを用いる。使用環境でポンプを使えば、エアはいくらでも供給できるからである。図ではその一例としてエアで記述してある。
また、電気開閉弁150の開放による非固体の漏洩を緩徐におこなう手段として、開放ルートに小さい穴又は細長い通路の漏洩通路の流体抵抗の大きさにより所望の緩徐さでの漏洩が可能であり好ましい。
以上のように本発明に止血時圧迫時間管理解除装置は、所定時間後に止血時圧迫状態を解除し、忘れ放置の不具合を改善し、簡単、安価、且つ装着部が軽少に構成できるので、
産業上利用して極めて好都合である。
101 固定帯
110 圧迫用バッグ
111 接続口
112 突起
120 連通管
130 加圧ポンプ
140 制御手段
141 計時手段
142 条件設定手段
143 判別手段
144 電源
145 電源スイッチ
146 スタートスイッチ(
150 電気開閉弁
160 圧力ゲージ又は圧力センサ
170 筐体
300 進行表示バー
410 シート
420 結合手段
611A、611B、611D、611C 抵抗
612A、612B、612D LED
613C、613D トランジスタ
614C ベース端子
620 別電源
630 逆流防止ダイオード

Claims (13)

  1. 非固体を圧縮送付するための加圧ポンプと、前記加圧ポンプのポンプ出力に一端が繋がり柔軟に曲がる連通管と、前記連通管の他端が繋がり前記使用時には患者の止血部に固定帯により装着される圧迫用バッグと、前記連通管又は前記連通管に接続した閉鎖空間に接続した電気開閉弁と、制御手段と、前記制御手段を駆動する電源と、を備え、
    前記制御手段は、前記圧迫又は計時開始から第一の所定の時間t1後に前記電気開閉弁を開放して前記連通管又は前記連通管に接続した前記閉鎖空間から非固体を外部に第二の所定の時間t2の間逃がし、前記圧迫用バッグの圧迫を解除するための前記第一所定の時間t1と前記第二の所定の時間t2の設定を行う条件設定手段と、前記第一所定の時間t1と前記第二の所定の時間t2を計時する計時手段とを少なくとも含み、前記電気開閉弁の開放のための電気出力を出すものであることを特徴とする止血時圧迫時間管理解除装置。
  2. 前記制御手段は、正常動作がなされているかどうかをチェックし電気出力する判別手段を有することを特徴とする請求項1記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  3. 前記電源と別の別電源を備え、前記電源の端子又は、前記電源と前記制御手段の間に備えた電源スイッチ出力端子の電圧を前記別電源で駆動した判別回路により判別することで、
    前記電源の不具合又は/及び前記電源スイッチの入れ忘れを前記制御手段の前記判別手段とは別に判別することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  4. 前記電源が前記制御手段に供給されている状態において、前記連通管又は前記連通管に接続した閉鎖空間に設置された圧力ゲージ又は圧力センサのセンス出力で前記加圧ポンプによる加圧が行われたことを検出した場合は、前記制御手段の前記判別手段は、前記検出した出力を得たときから所定の時間後に、前記計時手段が計時を開始しているかをチェックすることで、前記計時手段の計時開始がなされているかを判別し、計時開始が無ければ、スタートスイッチ投入忘れアラームを出すことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  5. 前記圧力ゲージ又は圧力センサのセンス出力、又は、前記固定帯又は前記圧迫用バッグに備えた装着検出手段による電気出力を受けて、前記制御手段は、前記電源と前記制御手段の間に備えた電源スイッチの接続又は/及び、前記計時開始を行わせることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  6. 前記判別手段は、前記電気開閉弁の開放後に、予めプログラムされた時間Δt後の前記非固体の圧を前記圧力ゲージ又は圧力センサでセンスし、前記非固体の圧の変動の有無をチェックし、前記圧に変動がない場合は、加圧状態が解除されていない異常として異常アラームをだし、前記圧に変動が有れば、正常に動作している判断することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  7. 前記判別手段は、予め定められた所定の時間間隔で前記計時手段の計時の状況をチェックするために、前記計時された現在の時刻が、前回の時刻データと比較して進んでいる場合は、前記現在の時刻の進み度合いを表示装置に表示し、前回の時刻データを現在の時刻で更新し、進んでいない場合は計時動作不良のアラームを出すことを特徴とした請求項2から請求項6のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  8. 前記条件設定手段は、前記患者が新規の場合と再来の場合を区別した対応が可能な設定手段を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  9. 前記制御手段は、前記第二の所定の時間t2終了後、更に所定時間の経過後に終了再報知を出すことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  10. 前記圧迫用バッグと前記固定帯との間に取り外し自在の結合手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  11. 前記圧迫用バッグが前記固定帯の袋内に包含されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  12. 前記圧迫用バッグ、柔軟に伸縮又は巻回可能な前記連通管、前記加圧ポンプ、前記制御手段、前記電気開閉弁、前記圧力ゲージ又は圧力センサ、前記電源スイッチ、前記スタートスイッチが、1つの筐体に収容され、前記連通管を引出し延伸することで使用時状態を可能としたことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
  13. 前記電気開閉弁の開放による前記非固体の漏洩を緩徐におこなう手段として、前記開放のための開放ルートに小さい穴又は細長い通路の漏洩通路の流体抵抗の大きさにより所望の緩徐さでの漏洩を可能としたことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1つに記載の止血時圧迫時間管理解除装置。
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