JP7029974B2 - 広角レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、各種撮像系に用いられる広角レンズに関するものである。
広角レンズとして、4群5枚のレンズ構成が提案されている(特許文献1、2参照)。特許文献1、2の広角レンズは、物体側より順に配置された第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、絞り、第4レンズ、および第5レンズからなり、第1レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負レンズであり、第2レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負レンズであり、第3レンズは、像側のレンズ面が凸曲面である正レンズであり、第4レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負レンズである。第5レンズは、物体側のレンズ面および像側のレンズ面のいずれもが凸曲面である両凸レンズであり、第4レンズと接合レンズを構成している。
特開2009-63877号公報 特開2015-45803号公報
近年、レンズユニット市場では、小型化、低価格化および高解像度化の要求が高まっている。広角レンズは画角が広くなるほど第1レンズ像側のレンズ面がより深い凹曲面となる傾向がある。すなわち、第1レンズの像側のレンズ面が深い凹曲面になるとレンズ成形が難しくなる。すなわち、コスト対応が難しくなる。また、第1レンズの像側のレンズ面が深い凹曲面になると、第1レンズの像側レンズ面と第2レンズの物体側レンズ面との間での多重反射に起因するリング状のゴーストの発生が懸念される。
特許文献1、2に記載のレンズ構成では、さらなる広角化を図ろうとすると、絞りより物体側に位置する第2レンズや第3レンズに対する設計上の制約が過度に大きくなって、第2レンズの生産性や、レンズ系全体の物像間距離が犠牲になるという課題があり、別の技術が求められていた。
以上の課題に鑑みて、本発明の目的は、4群5枚のレンズ構成で、第2レンズの生産性の維持や、レンズ系全体の物像間距離の短縮化を図りつつ、広角化を図ることのできる広角レンズを提供することにある。
本発明に係る広角レンズは、物体側より順に配置された第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、絞り、第4レンズ、および第5レンズを有し、前記第1レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負メニスカスレンズであり、前記第2レンズは、像側のレンズ面が凹曲面であり、物体側のレンズ面が凸曲面からなる負レンズであり、前記第3レンズは、像側のレンズ面が凸曲面である正レンズであり、前記第4レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負レンズであり、前記第5レンズは、物体側のレンズ面および像側のレンズ面が凸曲面である両凸レンズであり、前記第2レンズ、前記第3レンズ、前記第4レンズ、および前記第5レンズは、プラスチックレンズであり、前記第1レンズの屈折率Ndをn1としたとき、前記第1レンズの屈折率n1は、以下の条件式(1)
1.7<n1 ・・・条件式(1)
を満たしている。
第1レンズの屈折率n1が1.7を超えている(第1レンズを高屈折率とする)ので、第1レンズの外径を小さくできる。そのため、広角レンズの小型化を図ることができる。また、第1レンズの屈折率n1が1.7を超えている(第1レンズを高屈折率とする)ので、第1レンズの像側レンズ面のサグ量を小さく(浅く)することができ、成形が容易になる。さらに、第1レンズの屈折率n1が1.7を超えている(第1レンズを高屈折率とする)ので、第2レンズの物体側レンズ面のサグ量を小さく(浅く)することができ、第1レンズの像側レンズ面と第2レンズの物体側レンズ面との間での多重反射を抑制することができる。したがって、第1レンズの像側レンズ面と第2レンズの物体側レンズ面との間での多重反射に起因するリング状のゴーストの発生を抑制することができる。
また、前記第1レンズおよび前記第2レンズの合成焦点距離をf12(mm)とし、レンズ系全体の合成焦点距離をf0(mm)としたとき、以下の条件式(4)
-1.109≦f12/f0<-0.5 ・・・条件式(4)
を満たしている。
f12/f0が -1.109より0に近いことで像面湾曲を抑えることができる。また、f12/f0が-0.5未満とすることで、視野角を大きくすることができる。
前記第2レンズの物体側のレンズ面のサグ量をSag21(mm)とし、前記第2レンズの物体側のレンズ面の直径をD21(mm)としたとき、前記サグ量Sag21及び前記直径D21は、以下の条件式(2)
0<|Sag21/(D21/2)|<0.125 ・・・条件式(2)
を満たしてもよい。
|Sag21/(D21/2)|の値が0を超えるため、第2レンズの第1面(物体側Laのレンズ面)が平面にならない。したがって、各種収差を適切に補正できる。また、|Sag21/(D21/2)|の値が0.125未満のため、第2レンズの第1面(物体側Laのレンズ面)のサグ量が大きく(深く)なりすぎず、第1レンズの第2面(像側Lbのレンズ面)と第2レンズの第1面(物体側Laのレンズ面)の反射によって発生するゴースト(リング状ゴースト)を抑制することができる。
前記第1レンズの像側のレンズ面のサグ量をSag12(mm)とし、前記第1レンズの像側のレンズ面の直径をD12(mm)としたとき、前記Sag12および前記直径D12は、以下の条件式(3)
0.050<Sag12/(D12/2)<1.733 ・・・条件式(3)
を満たしてもよい。
Sag12/(D12/2)の値が0.050を超えるため、第1レンズの第2面(像側Lbのレンズ面)のサグ量が小さく(浅い)なりすぎて負のパワーが弱まってしまうことを防ぎ、各種収差を適正に補正することができる。また、Sag12/(D12/2)の値が1.733未満のため、第1レンズの第2面(像側Lbのレンズ面)のサグ量が大きく(深く)なりすぎず、レンズを製造しやすい。従って、第1レンズのコストを低減することができる。
前記第1レンズおよび前記第2レンズの合成焦点距離をf12(mm)とし、前記第3レンズ、前記第4レンズおよび前記第5レンズの合成焦点距離をf345(mm)としたとき、前記合成焦点距離f12、f345は、以下の条件式(5)
0.1<|f12/f345|<1 ・・・条件式(5)
を満たしてもよい。
|f12/f345|の値が1未満であるため、正のパワーが強くなりすぎることを抑制することができるので、コマ収差や非点収差を適正に補正することができる。また、|f12/f345|の値が0.1を超えるため、負のパワーが強くなりすぎることを抑制することができるので、レンズ系全体の全長が長くなることを回避することができる。
前記第1レンズ、前記第2レンズおよび前記第3レンズの合成焦点距離をf123(mm)とし、前記第4レンズおよび前記第5レンズの合成焦点距離をf45(mm)としたとき、前記合成焦点距離f123、f45は、以下の条件式(6)
0.1<f123/f45<1.1 ・・・条件式(6)
を満たしてもよい。
f123/f45の値が1未満であるため、正のパワーが強くなりすぎることを抑制することができるので、コマ収差や非点収差を適正に補正することができる。また、f123/f45の値が0.1を超えるため、負のパワーが強くなりすぎることを抑制することができるので、レンズ系全体の全長が長くなることを回避することができる。
前記第1レンズはガラスレンズであってもよい。
本発明に係る広角レンズでは、4群5枚のレンズ構成で、第2レンズの生産性の維持や、レンズ系全体の物像間距離の短縮化を図りつつ、広角化を図ることのできる広角レンズを実現できる。
実施形態の実施例1に係る広角レンズの説明図である。 図1に示す広角レンズの球面収差を示す説明図である。 図1に示す広角レンズの倍率色収差を示す説明図である。 図1に示す広角レンズの非点収差を示す説明図である。 図1に示す広角レンズの横収差を示す説明図である。 実施形態の実施例2に係る広角レンズの説明図である。 図6に示す広角レンズの球面収差を示す説明図である。 図6に示す広角レンズの倍率色収差を示す説明図である。 図6に示す広角レンズの非点収差を示す説明図である。 図6に示す広角レンズの横収差を示す説明図である。 実施形態の実施例2に係る広角レンズの説明図である。 図11に示す広角レンズの球面収差を示す説明図である。 図11に示す広角レンズの倍率色収差を示す説明図である。 図11に示す広角レンズの非点収差を示す説明図である。 図11に示す広角レンズの横収差を示す説明図である。
本発明を適用した広角レンズ100として、実施例1、実施例2、および実施例3を説明する。
[実施例1]
(全体構成)
図1は、本発明の実施例1に係る広角レンズ100の説明図である。図2は、図1に示す広角レンズ100の球面収差を示す説明図である。図3は、図1に示す広角レンズ100の倍率色収差を示す説明図であり、最大画角(半画角)における倍率色収差を示してある。図4は、図1に示す広角レンズ100の非点収差を示す説明図である。図5は、図1に示す広角レンズ100の横収差を示す説明図である。なお、図1には、面番号をかっこ内に示し、非球面には*を付してある。
なお、図2、図3および図5には、赤色光R(波長668nm)、オレンジ色光O(600nm)、緑色光G(波長546nm)、および青色光B(波長473nm)、紫色光V(435nm)における各収差を示してある。また、図4に示す非点収差に関しては、サジタル方向の特性にSを付し、タンジェンシャル方向の特性にTを付してある。図5には、赤色光R、オレンジ色光O、緑色光G、青色光Bおよび紫色光Vの各角度0.00deg、35.00deg、70.00deg、および106.00degにおける光軸に直交する2方向(y方向およびx方向)の横収差を纏めて示してある。
図1に示すように、本例の広角レンズ100は、物体側Laから像側Lbに向けて順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、遮光シート71、第3レンズ30、絞り72、第4レンズ40、および第5レンズ50からなり、第5レンズ50に対して像側Lbに平板状の赤外線フィルタ73、透光性のカバー74、および撮像素子(図示せず)が順に配置されている。本例において、広角レンズ100の射影方式は、中心像よりも周辺像の方が大きくなる立体射影方式である。
本例の広角レンズ100の各レンズの構成等は、表1に示す通りであり、表1には、広角レンズ100の特性として以下の特性を示してある。
レンズ系全体の焦点距離f0(Effective Focal Length)
物像間距離(Total Track)
レンズ系全体のF値(Image Space)
最大画角(Max. Field Angle)
水平画角(Horizontal Field Angle)
また、表1には、各面(Surf)の以下の項目が示されている。
曲率半径(Radius)
厚さ(Thickness)
屈折率Nd
アッベ数νd
レンズ面の有効半径(Semi-Diameter)
サグ量Sag
焦点距離f
合成焦点距離fd1、fd2
なお、曲率半径、厚さ、焦点距離、有効半径の単位はmmである。ここで、レンズ面が物体側Laに向けて突出した凸面あるいは物体側Laに向けて凹んだ凹面である場合には、曲率半径を正の値とし、レンズ面が像側Lbに向けて突出した凸面あるいは像側Lbに向けて凹んだ凹面である場合、曲率半径を負の値としてある。また、正レンズ(正のパワーを有するレンズ)の焦点距離を正の値とし、負レンズ(負のパワーを有するレンズ)の焦点距離を負の値としてある。
Figure 0007029974000001
表2には、広角レンズ100に用いた非球面レンズの形状を下式(数1)で表した際の非球面係数A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16が示されている。下式においては、サグ量(光軸方向の軸)をz、光軸と垂直方向の高さ(光線高さ)をr、円錐係数をK、曲率半径の逆数をcとしてある。
Figure 0007029974000002
Figure 0007029974000003
表1に示すように、本例の広角レンズ100においては、レンズ系全体の焦点距離f0は1.334mmであり、物像間距離は12.454mmであり、レンズ系全体のF値は2.8であり、最大画角は212degであり、水平画角は153.200degである。
第1レンズ10は、像側Lbのレンズ面12(第2面(2))が凹曲面である負レンズである。本例において、第1レンズ10の物体側Laのレンズ面11(第1面(1))は凸曲面であり、第1レンズ10は負メニスカスレンズである。第1レンズ10はガラスレンズであり、レンズ面11(第1面(1))およびレンズ面12(第2面(2))は球面である。第1レンズ10には、屈折率が1.808、かつ、アッベ数が46.26のレンズ材料が用いられており、焦点距離は-4.243mmである。
第2レンズ20は、第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21(第3面(3))は凸曲面で、像側Lbのレンズ面22(第4面(4))が凹曲面である負レンズである。第2レンズ20は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面21(第3面(3))およびレンズ面22(第4面(4))の双方が非球面である。第2レンズ20には、屈折率が1.546、かつ、アッベ数が56.19のレンズ材料が用いられており、焦点距離は-2.886mmである。
第3レンズ30は、像側Lbのレンズ面32(第6面(6))が凸曲面である正レンズである。本例において、第3レンズ30の物体側Laのレンズ面31(第5面(5))は凸曲面であり、第3レンズ30は両凸レンズである。第3レンズ30は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面31(第5面(5))およびレンズ面32(第6面(6))は非球面である。第3レンズ30には、屈折率が1.641、かつ、アッベ数が23.90のレンズ材料が用いられており、焦点距離は2.930mmである。
第4レンズ40は、像側Lbのレンズ面42が凹曲面である負レンズである。本例において、第4レンズ40の物体側Laのレンズ面41(第8面(8))は凸曲面であり、第4レンズ40はメニスカスレンズである。第4レンズ40は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面41(第8面(8))およびレンズ面42(第9面(9))は非球面である。第4レンズ40には、屈折率が1.641、かつ、アッベ数が23.90のレンズ材料が用いられている。
第5レンズ50は、物体側Laのレンズ面51(第9面(9))および像側Lbのレンズ面52(第10面(10))のいずれもが凸曲面である両凸レンズである。第5レンズ50は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面51(第9面(9))およびレンズ面52(第10面(10))は非球面である。第5レンズ50には、屈折率が1.546、かつ、アッベ数が56.19のレンズ材料が用いられている。
ここで、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と、第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51とは、同一形状に形成されており、第4レンズ40と第5レンズ50とは、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51とが樹脂により接合された接合レンズ60を構成している。従って、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51との接合面を第9面(9)としてある。接合レンズ60の焦点距離(合成焦点距離f34)は4.320mmである。本例において、樹脂材は、UV硬化型の接着剤である。接着剤は、硬化後も弾性を有する材質であることが好ましい。
なお、赤外線フィルタ73の物体側Laの面は第11面(11)を構成し、像側Lbの面は第12面(12)を構成している。カバー74の物体側Laの面は第13面(13)を構成している。カバー74の像側Lbの面は第14面(14)を構成しており、撮像素子の撮像面に相当する。
図2~図5に示すように、本例の広角レンズ100においては、球面収差、倍率色収差、非点収差、および横収差が適正なレベルまで補正されている。
(条件式)
本例の広角レンズ100において、以下に説明する条件式(1)~(6)に関連する各値を表3に示してある。本例の広角レンズ100は、以下の条件式(1)~(6)を満たすため、図3~図5に示すレンズ特性を有している。なお、表3には、後述する実施例2および実施例3の各値も示してある。また、表3に示す値や以下に説明する値は、四捨五入による端数処理を行ってある。
Figure 0007029974000004
(条件式(1))
本例の広角レンズ100において、第1レンズ10の屈折率Ndをn1としたとき、第1レンズ10の屈折率n1は、以下の条件式(1)
1.7<n1 ・・・条件式(1)
を満たしている。
具体的には、第1レンズ10の屈折率n1は1.808である。本例のように、第1レンズ10の屈折率n1が1.7を超えている、すなわち第1レンズ10を高屈折率とするので、第1レンズ10の外径を小さくできる。そのため、広角レンズ100の小型化を図ることができる。また、第1レンズ10の屈折率n1が1.7を超えているので、第1レンズ10の像側Lbのレンズ面12のサグ量を小さく(浅く)することができ、成形が容易になる。さらに、第1レンズ10の屈折率n1が1.7を超えているので、第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21のサグ量を小さく(浅く)することができ、第1レンズ10の像側Lbのレンズ面12と第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21との間での多重反射を抑制することができる。したがって、そのような多重反射に起因するリング状のゴーストの発生を抑制することができる。
(条件式(2))
第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21のサグ量をSag21(mm)とし、第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21の直径をD21(mm)としたとき、サグ量Sag21及び直径D21は、以下の条件式(2)
0<|Sag21/(D21/2)|<0.125 ・・・条件式(2)
を満たしている。
具体的には、サグ量Sag21は0.009であり及び(直径D21)/2は2.190であり、|Sag21/(D21/2)|は0.004であり、0を超え、0.125未満である。|Sag21/(D21/2)|の値が0を超えるため、第2レンズ20の第1面(すなわち物体側Laのレンズ面21)が平面にならない。したがって、各種収差を適切に補正できる。|Sag21/(D21/2)|の値が0.125未満のため、第2レンズ20の第1面(すなわち物体側Laのレンズ面21)のサグ量Sag21が大きく(深く)なりすぎず、第1レンズ10の第2面(すなわち像側Lbのレンズ面12)と第2レンズ20の第1面(すなわち物体側Laのレンズ面21)の反射によって発生するゴースト(リング状ゴースト)を抑制することができる。
(条件式(3))
第1レンズ10の像側Lbのレンズ面12のサグ量をSag12(mm)とし、第1レンズ10の像側Lbのレンズ面12の直径をD12(mm)としたとき、Sag12および直径D12は、以下の条件式(3)
0.050<Sag12/(D12/2)<1.733 ・・・条件式(3)
を満たしている。
具体的には、Sag12が0.242であり、D12/2が2.190であり、Sag12/(D12/2)が0.110である。Sag12/(D12/2)が0.050を超えるため、第1レンズ第2面のサグ量が小さく(浅い)なりすぎて負のパワーが弱まってしまうことを防ぎ、各種収差を適正に補正することができる。また、Sag12/(D12/2)の値が1.733未満のため、第1レンズ10の第2面(すなわち像側Lbのレンズ面12)のサグ量が大きく(深く)なりすぎず、レンズを製造しやすい。従って、第1レンズ10のコストを低減することができる。
(条件式(4))
第1レンズ10および第2レンズ20の合成焦点距離をf12(mm)とし、レンズ系全体の合成焦点距離をf0(mm)としたとき、以下の条件式(4)
-2.5<f12/f0<-0.5 ・・・条件式(4)
を満たしている。
具体的には、合成焦点距離f12が-1.414であり、f0が1.334であり、f12/f0が-1.060である。f12/f0が-1.109より0に近いことで像面湾曲を抑えることができる。また、f12/f0が-0.5未満とすることで、視野角を大きくすることができる。
(条件式(5))
第1レンズ10および第2レンズ20の合成焦点距離をf12(mm)とし、第3レンズ30、第4レンズ40および第5レンズの合成焦点距離をf345(mm)としたとき、合成焦点距離f12、f345は、以下の条件式(5)
0.1<|f12/f345|<1 ・・・条件式(5)
を満たしている。
具体的には、合成焦点距離f12が-1.414であり、合成焦点距離f345が2.635であり、|<f12/f345|が0.537である。|<f12/f345|の値が1未満であるため、正のパワーが強くなりすぎることを抑制することができるので、コマ収差や非点収差を適正に補正することができる。また、|<f12/f345|の値が0.1を超えるため、負のパワーが強くなりすぎることを抑制することができるので、レンズ系全体の全長が長くなることを回避することができる。
(条件式(6))
第1レンズ10、第2レンズ20および第3レンズ30の合成焦点距離をf123(mm)とし、第4レンズ40および第5レンズ50の合成焦点距離をf45(mm)としたとき、合成焦点距離f123、f45は、以下の条件式(6)
0.1<f123/f45<1.1 ・・・条件式(6)
を満たしている。
具体的には、合成焦点距離f123が4.118、合成焦点距離f45が4.320であり、f123/f45が0.953である。f123/f45の値が1.1未満であるため、正のパワーが強くなりすぎることを抑制することができるので、コマ収差や非点収差を適正に補正することができる。また、f123/f45の値が0.1を超えるため、負のパワーが強くなりすぎることを抑制することができるので、レンズ系全体の全長が長くなることを回避することができる。
また、合成焦点距離f123、f45は、以下の条件式(6-2)
0.1<f123/f45<1 ・・・条件式(6-2)
を満たすことがさらに好ましい。この場合でもf123/f45が0.953であるためf123/f45の値が1未満である。したがって、正のパワーが強くなりすぎることをさらに抑制することができるので、コマ収差や非点収差を適正に補正することができる。
[実施例2]
図6は、本発明の実施例2に係る広角レンズ100の説明図である。図7は、図6に示す広角レンズ100の球面収差を示す説明図である。図8は、図6に示す広角レンズ100の倍率色収差を示す説明図であり、最大画角における倍率色収差を示してある。図9は、図6に示す広角レンズ100の非点収差を示す説明図である。図10は、図6に示す広角レンズ100の横収差を示す説明図である。なお、本例の基本的な構成は、実施例1と同様であるため、対応する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6に示すように、本例の広角レンズ100も、実施例1と同様、物体側Laから像側Lbに向けて順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、遮光シート71、第3レンズ30、絞り72、第4レンズ40、および第5レンズ50からなり、第5レンズ50に対して像側Lbに平板状の赤外線フィルタ73、透光性のカバー74、および撮像素子(図示せず)が順に配置されている。本例において、広角レンズ100の射影方式は、中心像よりも周辺像の方が大きくなる立体射影方式である。
本例の広角レンズ100の各レンズの構成等は、表4に示す通りであり、表5には、広角レンズ100に用いた非球面レンズの形状を実施例1と同じ式(数1)で表した際の非球面係数A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16が示されている。
Figure 0007029974000005
Figure 0007029974000006
表4に示すように、本例の広角レンズ100においては、レンズ系全体の焦点距離f0は1.360mmであり、物像間距離は12.451mmであり、レンズ系全体のF値は2.8であり、最大画角は212degであり、水平画角は151.750degである。
第1レンズ10は、像側Lbのレンズ面12(第2面(2))が凹曲面である負レンズである。本例において、第1レンズ10の物体側Laのレンズ面11(第1面(1))は凸曲面であり、第1レンズ10は負メニスカスレンズである。第1レンズ10はガラスレンズであり、レンズ面11(第1面(1))およびレンズ面12(第2面(2))は球面である。第1レンズ10には、屈折率が1.808、かつ、アッベ数が46.26のレンズ材料が用いられており、焦点距離は-4.294mmである。
第2レンズ20は、第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21(第3面(3))は凸曲面で、像側Lbのレンズ面22(第4面(4))が凹曲面である負レンズである。第2レンズ20は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面21(第3面(3))およびレンズ面22(第4面(4))の双方が非球面である。第2レンズ20には、屈折率が1.546、かつ、アッベ数が56.19のレンズ材料が用いられており、焦点距離fは-2.830mmである。
第3レンズ30は、像側Lbのレンズ面32(第6面(6))が凸曲面である正レンズである。本例において、第3レンズ30の物体側Laのレンズ面31(第5面(5))は凸曲面であり、第3レンズ30は両凸レンズである。第3レンズ30は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面31(第5面(5))およびレンズ面32(第6面(6))は非球面である。第3レンズ30には、屈折率が1.641、かつ、アッベ数が23.90のレンズ材料が用いられており、焦点距離は2.932mmである。
第4レンズ40は、像側Lbのレンズ面42が凹曲面である負レンズである。本例において、第4レンズ40の物体側Laのレンズ面41(第8面(8))は凸曲面であり、第4レンズ40はメニスカスレンズである。第4レンズ40は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面41(第8面(8))およびレンズ面42(第9面(9))は非球面である。第4レンズ40には、屈折率が1.641、かつ、アッベ数が23.90のレンズ材料が用いられている。
第5レンズ50は、物体側Laのレンズ面51(第9面(9))および像側Lbのレンズ面52(第10面(10))のいずれもが凸曲面である両凸レンズである。第5レンズ50は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面51(第9面(9))および、レンズ面52(第10面(10))は非球面である。第5レンズ50には、屈折率が1.546、かつ、アッベ数が56.19のレンズ材料が用いられている。
ここで、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と、第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51とは、同一形状に形成されており、第4レンズ40と第5レンズ50とは、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51とが樹脂により接合された接合レンズ60を構成している。従って、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51との接合面を第9面(9)としてある。接合レンズ60の焦点距離(合成焦点距離f34)は4.338mmである。本例において、樹脂材は、UV硬化型の接着剤である。接着剤は、硬化後も弾性を有する材質であることが好ましい。
なお、赤外線フィルタ73の物体側Laの面は第11面(11)を構成し、像側Lbの面は第12面(12)を構成している。カバー74の物体側Laの面は第13面(13)を構成している。カバー74の像側Lbの面は第14面(14)を構成しており、撮像素子の撮像面に相当する。
図7~図10に示すように、本例の広角レンズ100においては、球面収差、倍率色収差、非点収差、および横収差が適正なレベルまで補正されている。
本例の広角レンズ100において、実施例1で説明した条件式(1)~(6)に関連する各値は表3に示されており、本例の広角レンズ100は、条件式(1)~(6)を満たしている。従って、本例の広角レンズ100も実施例1と同様な効果を奏する。
具体的には、第1レンズ10の屈折率n1は1.808である。本例のように、第1レンズ10の屈折率n1が1.7を超え、条件式(1)を満たしている。また、第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21のサグ量Sag21は0.011であり及び第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21の(直径D21)/2は2.195であり、|Sag21/(D21/2)|は0.005であり、条件式(2)を満たしている。第1レンズ10の像側Lbのレンズ面12のSag12が0.243であり、第1レンズ10の像側Lbのレンズ面12の直径をD12としたきのD12/2が2.195であり、Sag12/(D12/2)が0.110であり、条件式(3)を満たしている。第1レンズ10および第2レンズ20の合成焦点距離f12が-1.402であり、レンズ系全体の合成焦点距離f0が1.360であり、f12/f0が-1.030であり、条件式(4)を満たしている。第1レンズ10および第2レンズ20の合成焦点距離f12が-1.402であり、第3レンズ30、第4レンズ40および第5レンズ50の合成焦点距離f345が2.584であり、|<f12/f345|が0.542であり、条件式(5)を満たしている。第1レンズ10、第2レンズ20および第3レンズ30の合成焦点距離f123が4.493、第4レンズ40および第5レンズ50の合成焦点距離f45が4.338であり、f123/f45が1.04であり、条件式(6)を満たしている。
[実施例3]
図11は、本発明の実施例3に係る広角レンズ100の説明図である。図12は、図10に示す広角レンズ100の球面収差を示す説明図である。図13は、図10に示す広角レンズ100の倍率色収差を示す説明図であり、最大画角における倍率色収差を示してある。図14は、図11に示す広角レンズ100の非点収差を示す説明図である。図15は、図11に示す広角レンズ100の横収差を示す説明図である。なお、本例の基本的な構成は、実施例1、2と同様であるため、対応する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図11に示すように、本例の広角レンズ100も、実施例1、2と同様、物体側Laから像側Lbに向けて順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、遮光シート71、第3レンズ30、絞り72、第4レンズ40、および第5レンズ50からなり、第5レンズ50に対して像側Lbに平板状の赤外線フィルタ73、透光性のカバー74、および撮像素子(図示せず)が順に配置されている。本例において、広角レンズ100の射影方式は、中心像よりも周辺像の方が大きくなる立体射影方式である。
本例の広角レンズ100の各レンズの構成等は、表6に示す通りであり、表7には、広角レンズ100に用いた非球面レンズの形状を実施例1と同じ式(数1)で表した際の非球面係数A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16が示されている。
Figure 0007029974000007
Figure 0007029974000008
表6に示すように、本例の広角レンズ100においては、レンズ系全体の焦点距離f0は1.326mmであり、物像間距離は12.487mmであり、レンズ系全体のF値は2.8であり、最大画角は216degであり、水平画角は151.780degである。
第1レンズ10は、像側Lbのレンズ面12(第2面(2))が凹曲面である負レンズである。本例において、第1レンズ10の物体側Laのレンズ面11(第1面(1))は凸曲面であり、第1レンズ10は負メニスカスレンズである。第1レンズ10はガラスレンズであり、レンズ面11(第1面(1))およびレンズ面12(第2面(2))は球面である。第1レンズ10には、屈折率が1.808、かつ、アッベ数が46.26のレンズ材料が用いられており、焦点距離は-4.294mmである。
第2レンズ20は、第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21(第3面(3))は凸曲面で、像側Lbのレンズ面22(第4面(4))が凹曲面である負レンズである。第2レンズ20は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面21(第3面(3))およびレンズ面22(第4面(4))の双方が非球面である。第2レンズ20には、屈折率が1.546、かつ、アッベ数が56.19のレンズ材料が用いられており、焦点距離fは-3.033mmである。
第3レンズ30は、像側Lbのレンズ面32(第6面(6))が凸曲面である正レンズである。本例において、第3レンズ30の物体側Laのレンズ面31(第5面(5))は平面であり、第3レンズ30は平凸レンズである。第3レンズ30は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面31(第5面(5))およびレンズ面32(第6面(6))は非球面である。第3レンズ30には、屈折率が1.641、かつ、アッベ数が23.90のレンズ材料が用いられており、焦点距離は2.925mmである。
第4レンズ40は、像側Lbのレンズ面42が凹曲面である負レンズである。本例において、第4レンズ40の物体側Laのレンズ面41(第8面(8))は凸曲面であり、第4レンズ40はメニスカスレンズである。第4レンズ40は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面41(第8面(8))およびレンズ面42(第9面(9))は非球面である。第4レンズ40には、屈折率が1.641、かつ、アッベ数が23.90のレンズ材料が用いられている。
第5レンズ50は、物体側Laのレンズ面51(第9面(9))および像側Lbのレンズ面52(第10面(10))のいずれもが凸曲面である両凸レンズである。第5レンズ50は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面51(第9面(9))および、レンズ面52(第10面(10))は非球面である。第5レンズ50には、屈折率が1.546、かつ、アッベ数が56.19のレンズ材料が用いられている。
ここで、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と、第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51とは、同一形状に形成されており、第4レンズ40と第5レンズ50とは、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51とが樹脂により接合された接合レンズ60を構成している。従って、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51との接合面を第9面(9)としてある。接合レンズ60の焦点距離(合成焦点距離f34)は4.305mmである。本例において、樹脂材は、UV硬化型の接着剤である。接着剤は、硬化後も弾性を有する材質であることが好ましい。
なお、赤外線フィルタ73の物体側Laの面は第11面(11)を構成し、像側Lbの面は第12面(12)を構成している。カバー74の物体側Laの面は第13面(13)を構成している。カバー74の像側Lbの面は第14面(14)を構成しており、撮像素子の撮像面に相当する。
図7~図10に示すように、本例の広角レンズ100においては、球面収差、倍率色収差、非点収差、および横収差が適正なレベルまで補正されている。
本例の広角レンズ100において、実施例1で説明した条件式(1)~(6)に関連する各値は表3に示されており、本例の広角レンズ100は、条件式(1)~(6)を満たしている。従って、本例の広角レンズ100も実施例1と同様な効果を奏する。
具体的には、第1レンズ10の屈折率n1は1.808である。本例のように、第1レンズ10の屈折率n1が1.7を超え、条件式(1)を満たしている。また、第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21のサグ量Sag21は0.031であり及び第2レンズ20の物体側Laのレンズ面21の(直径D21)/2は2.195であり、|Sag21/(D21/2)|は0.014であり、条件式(2)を満たしている。また、第1レンズ10の像側Lbのレンズ面12のSag12が0.244であり、第1レンズ10の像側Lbのレンズ面12の直径をD12としたきのD12/2が2.195であり、Sag12/(D12/2)が0.111であり、条件式(3)を満たしている。さらに、第1レンズ10および第2レンズ20の合成焦点距離f12が-1.470であり、レンズ系全体の合成焦点距離f0が1.326であり、f12/f0が-1.109であり、条件式(4)を満たしている。さらに、第1レンズ10および第2レンズ20の合成焦点距離f12が-1.470であり、第3レンズ30、第4レンズ40および第5レンズ50の合成焦点距離f345が2.461であり、|<f12/f345|が0.597であり、条件式(5)を満たしている。さらにまた、第1レンズ10、第2レンズ20および第3レンズ30の合成焦点距離f123が4.072、第4レンズ40および第5レンズ50の合成焦点距離f45が4.305であり、f123/f45が0.946であり、条件式(6)を満たしている。
また、合成焦点距離f123、f45は、以下の条件式(6-2)
0.1<f123/f45<1 ・・・条件式(6-2)
を満たすことがさらに好ましい。この場合でもf123/f45が0.946であるためf123/f45の値が1未満である。したがって、正のパワーが強くなりすぎることをさらに抑制することができるので、コマ収差や非点収差を適正に補正することができる。
10…第1レンズ、20…第2レンズ、30…第3レンズ、40…第4レンズ、50…第5レンズ、60…接合レンズ、71…遮光シート、72…絞り、73…赤外線フィルタ、74…カバー

Claims (6)

  1. 物体側より順に配置された第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、絞り、第4レンズ、および第5レンズからなり
    前記第1レンズは、物体側のレンズ面が凸曲面であり像側のレンズ面が凹曲面である負メニスカスレンズであり、
    前記第2レンズは、物体側のレンズ面が凸曲面であり像側のレンズ面が凹曲面である負メニスカスレンズであり、
    前記第3レンズは、像側のレンズ面が凸曲面である正レンズであり、
    前記第4レンズは、物体側のレンズ面が凸曲面であり像側のレンズ面が凹曲面である負メニスカスレンズであり、
    前記第5レンズは、物体側のレンズ面および像側のレンズ面が凸曲面である両凸レンズであり、
    前記第4レンズの像側のレンズ面と前記第5レンズの物体側のレンズ面とは同一形状に形成され、前記第4レンズと前記第5レンズとは、前記第4レンズの像側のレンズ面と前記第5レンズの物体側のレンズ面とが接合された接合レンズとされ、
    前記第2レンズ、前記第3レンズ、前記第4レンズ、および前記第5レンズは、プラスチックレンズであり、
    前記第1レンズの屈折率Ndをn1としたとき、前記第1レンズの屈折率n1は、以下の条件式(1)
    1.7<n1 ・・・条件式(1)
    を満たし
    前記第1レンズおよび前記第2レンズの合成焦点距離をf12(mm)とし、レンズ系全体の合成焦点距離をf0(mm)としたとき、以下の条件式(4)
    -1.109≦f12/f0<-0.5 ・・・条件式(4)
    を満たしていることを特徴とする広角レンズ。
  2. 前記第2レンズの物体側のレンズ面のサグ量をSag21(mm)とし、前記第2レンズの物体側のレンズ面の直径をD21(mm)としたとき、前記サグ量Sag21及び前記直径D21は、以下の条件式(2)
    0<|Sag21/(D21/2)|<0.125 ・・・条件式(2)
    を満たしていることを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
  3. 前記第1レンズの像側のレンズ面のサグ量をSag12(mm)とし、前記第1レンズの像側のレンズ面の直径をD12(mm)としたとき、前記Sag12および前記直径D12は、以下の条件式(3)
    0.050<Sag12/(D12/2)<1.733 ・・・条件式(3)
    を満たしていることを特徴とする請求項1または2に記載の広角レンズ。
  4. 前記第1レンズおよび前記第2レンズの合成焦点距離をf12(mm)とし、前記第3レンズ、前記第4レンズおよび前記第5レンズの合成焦点距離をf345(mm)としたとき、前記合成焦点距離f12、f345は、以下の条件式(5)
    0.1<|f12/f345|<1 ・・・条件式(5)
    を満たしていることを特徴とする請求項1~までのいずれかに記載の広角レンズ。
  5. 前記第1レンズ、前記第2レンズおよび前記第3レンズの合成焦点距離をf123(mm)とし、前記第4レンズおよび前記第5レンズの合成焦点距離をf45(mm)としたとき、前記合成焦点距離f123、f45は、以下の条件式(6)
    0.1<f123/f45<1.1 ・・・条件式(6)
    を満たしていることを特徴とする請求項1~までのいずれかに記載の広角レンズ。
  6. 前記第1レンズはガラスレンズであることを特徴とする請求項1~までのいずれかに記載の広角レンズ。
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