JP7029692B2 - 非接触給電装置及び保持部材 - Google Patents

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Description

本開示は、一般に非接触給電装置及び保持部材に関し、より詳細には、無線信号を送受信するアンテナ装置を備える非接触給電装置及び保持部材に関する。
特許文献1には、機器本体への指示入力及び情報の出力を行う入出力装置との間で通信可能な電気機器が記載されている。特許文献1に記載の電気機器は、本体側共振回路と、本体側通信回路と、を備える。本体側共振回路は、インダクタとキャパシタとからなる。本体側通信回路は、本体側共振回路を介して入出力装置との通信を行うため、信号の変換などを行う。
特開2009-165291号公報
ところで、特許文献1に記載の電気機器(非接触給電装置)では、入出力装置(受電装置)と通信するために、インダクタとキャパシタとからなる本体側共振回路が必要であり、より簡単な構成にて入出力装置と通信可能な電気機器が望まれている。
本開示は上記問題点に鑑みて為されており、簡単な構成にて実現することができる非接触給電装置及び保持部材を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る非接触給電装置は、アンテナ装置と、給電コイルと、を備える。前記アンテナ装置は、アンテナ部と、前記アンテナ部を保持する保持部材と、を備える。前記給電コイルは、受電装置が備える受電コイルに対して非接触で電力を供給する。前記アンテナ部は、1本の電線においてループ状とされた部分であるループ部と、前記1本の電線において前記ループ部の両端から延びて外部回路に接続される部分である一対の接続線と、を有する。前記保持部材は、前記接続線を保持する接続線保持部を有する。前記接続線保持部は、前記接続線を圧入可能な寸法に形成された保持溝である。
本開示の一態様に係る保持部材は、前記非接触給電装置に用いられる。
本開示によれば、簡単な構成にて非接触給電装置を実現することができる、という効果がある。
図1は、実施形態1に係るアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図2は、同上のアンテナ装置の分解図である。 図3は、実施形態1に係る非接触給電装置の外観を示す斜視図である。 図4は、図3の領域A1の概略拡大図である。 図5は、同上の非接触給電装置、及び非接触給電装置から電力が供給される受電装置のブロック図である。 図6Aは、同上の非接触給電装置のアンテナと受電装置のアンテナとの位置関係を示す模式図である。図6Bは、同上の非接触給電装置が受電装置から受信する無線信号の信号レベルを示すグラフである。 図7は、実施形態1の変形例に係る非接触給電装置のブロック図である。 図8は、実施形態2に係るアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図9Aは、同上のアンテナ装置の分解図である。図9Bは、同上のアンテナ装置に用いられる保持部材の変形例を示す斜視図である。 図10は、実施形態3に係るアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図11は、同上のアンテナ装置の分解図である。 図12は、実施形態4に係るアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図13は、同上のアンテナ装置の分解図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係るアンテナ装置1、非接触給電装置10及び保持部材2の概要について、図1~図4を参照して説明する。
本実施形態に係る非接触給電装置10は、受電装置20に対して非接触で電力を供給する給電装置である。非接触給電装置10は、本実施形態では一例として、誘導加熱を利用した電磁調理器(IH調理器)である。ここで、一般的な電磁調理器は、鍋、フライパン等を加熱する加熱機能のみを有しているが、本実施形態に係る非接触給電装置10は、加熱機能に加えて、給電コイル101(図4参照)上に置かれた受電装置20に対して電力を供給する給電機能も有している。
受電装置20は、本実施形態では一例として、ミキサー、フードプロセッサーといったモータ駆動により機能を実現する装置である。受電装置20は、受電コイル201(図4参照)を備えており、非接触給電装置10の給電コイル101に受電コイル201を対向させることで、給電コイル101から受電コイル201へ電力が非接触で伝達される。受電装置20は、受電コイル201を介して受け取った電力によってモータを駆動させることで、ミキサー、フードプロセッサーとして機能することができる。
また、本実施形態に係る非接触給電装置10は、アンテナ装置1を更に備えている。アンテナ装置1は、受電装置20との間で無線通信を行うためのアンテナである。つまり、本実施形態に係る非接触給電装置10によれば、アンテナ装置1によって、受電装置20との間で無線通信を行うことができる。言い換えると、本実施形態に係る非接触給電装置10は、アンテナ装置1と、受電装置20が備える受電コイル201に対して非接触で電力を供給する給電コイル101と、を備えている。また、本実施形態に係る非接触給電装置10は、受電装置20の位置を検出する位置検出部104A(図5参照)を更に備えている。位置検出部104Aは、アンテナ装置1が受電装置20から受信した無線信号の電波強度(受信信号レベル)に基づいて受電装置20の位置を検出する。この構成によれば、受電装置20との間で無線通信を行うことができるだけでなく、無線信号の電波強度から受電装置20の位置を検出することもできる。
本実施形態に係るアンテナ装置1は、図1及び図2に示すように、アンテナ部3と、アンテナ部3を保持する保持部材2と、を備えている。アンテナ部3は、ループ部31と、一対の接続線32と、を有している。ループ部31は、1本の電線においてループ状とされた部分である。一対の接続線32は、1本の電線においてループ部31の両端から延びて外部回路(通信部103)に接続される部分である。また、本実施形態に係る保持部材2は、上述のアンテナ装置1に用いられる。この構成によれば、1本の電線からなるアンテナ部3と保持部材2とでアンテナ装置1を構成することができ、簡単な構成にてアンテナ装置1を実現することができる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係るアンテナ装置1、非接触給電装置10及び保持部材2の詳細について、図1~図5を参照して説明する。
(2.1)アンテナ装置
本実施形態に係るアンテナ装置1は、図1及び図2に示すように、保持部材2と、アンテナ部3と、を備えている。
保持部材2は、例えば、誘電体材料からなる成形品である。誘電体材料としては、PET(polyethylene terephthalate)、PPP(polypropylene paper)といったプラスチック材料、又は耐熱性の樹脂材料を用いることができる。保持部材2は、一例として、直径15〔mm〕、高さ20〔mm〕の中空の円筒状に形成されている。保持部材2は、第1開口部21と、第2開口部22と、を有している。第1開口部21は、図2に示すように、保持部材2の下面に形成され、第2開口部22は、保持部材2の外側面に形成されている。第2開口部22は、左右方向に長い楕円形状である。これらの第1開口部21及び第2開口部22は、保持部材2の内部空間を介して繋がっている。
保持部材2の内周面には、アンテナ部3の一対の接続線32を保持するための接続線用保持溝(接続線保持部)23が一体に設けられている。すなわち、保持部材2は、接続線32を保持する接続線用保持溝23を有している。接続線用保持溝23は、上方から見た形状が楕円形状であり、保持部材2の長手方向(上下方向)に沿って縦長に形成されている。接続線用保持溝23の幅寸法(内径寸法)は、一対の接続線32を圧入可能な寸法、すなわち一対の接続線32の外形寸法よりもわずかに小さい寸法に設定されている。そのため、一対の接続線32を接続線用保持溝23に保持させた状態では、一対の接続線32が接続線用保持溝23に強固に保持される。このように、一対の接続線32を保持するための構造が保持部材2の内側に設けられている場合には、給電コイル101の空間部101Aにアンテナ装置1を配置する際に、一対の接続線32が邪魔になりにくいという利点がある。また、一対の接続線32を接続線用保持溝23に保持させた状態では、一対の接続線32は、下向きに延びるようにして接続線用保持溝23に保持される。言い換えると、接続線用保持溝(接続線保持部)23は、接続線32がループ部31から下向き(所定方向)に延びるよう接続線32を保持する。
また、保持部材2の上部には、アンテナ部3のループ部31を保持するためのアンテナ用保持溝(アンテナ保持部)24が一体に設けられている。アンテナ用保持溝24は、保持部材2の中心軸P5(図1参照)と直交するようにして保持部材2の全周に亘って形成されている。そして、アンテナ用保持溝24にループ部31を巻き付けることで、ループ部31がアンテナ用保持溝24に保持される。すなわち、アンテナ用保持溝(アンテナ保持部)24は、ループ部31が巻かれる部分を有しており、ループ部31の形状を維持した状態でループ部31を保持する。
アンテナ部3は、1本の被覆線(電線)で構成されている。被覆線は、例えば、エナメル線、ビニール線(ビニール被覆線)、耐熱樹脂(例えばフッ素樹脂等)で被覆された被覆電線等を用いることができる。アンテナ部3は、図2に示すように、ループ部31と、一対の接続線32と、を有している。ループ部31は、1本の被覆線の長手方向における中央部分に形成され、本実施形態では円形である。すなわち、ループ部31は、1本の電線(被覆線)においてループ状とされた部分である。一対の接続線32は、1本の被覆線のループ部31を除いた両側の部分である。すなわち、一対の接続線32は、ループ部31の両端から延びた部分である。本実施形態では一例として、一対の接続線32は、図2に示すように、互いに撚り合わせたツイスト構造であるが、ツイスト構造でなくてもよい。一対の接続線32をツイスト構造にした場合には、平衡給電された高周波信号を伝送するときの伝送特性が良好であり、インピーダンスの不連続点、不整合等がないため、一対の接続線32からの不要な電波放射を小さくすることができる。なお、ツイスト構造における特性インピーダンスは、電線の導体部分の直径、被覆部分の誘電率、被覆部分の厚さ等によって任意に設定することができる。一対の接続線32の先端には、外部回路である通信部103(後述する)に接続するためのコネクタ4が取り付けられている。
次に、アンテナ装置1の組立手順について説明する。
作業者は、アンテナ部3のループ部31を第1開口部21から保持部材2の内部に挿入し、第2開口部22から外部に引き出す。その後、作業者は、ループ部31をアンテナ用保持溝24に沿って配置した後、一対の接続線32を下向きに引っ張る。これにより、ループ部31は、アンテナ用保持溝24に密着した状態になる。この状態では、ループ部31は、アンテナ用保持溝24に沿った形状、すなわち円形に保持される。そして最後に、作業者は、一対の接続線32を接続線用保持溝23に圧入して、一対の接続線32を保持部材2に固定する。これにより、アンテナ装置1が組み立てられる。
ここにおいて、各接続線32のうち、接続線用保持溝23に圧入される部分については、図2に示すように、互いに平行となるように解いた状態で接続線用保持溝23に圧入される。また、アンテナ装置1を組み立てた状態では、図1に示すように、アンテナ部3のループ部31の中心軸P2と保持部材2の中心軸P5とが一致している。
(2.2)非接触給電装置
図3は、本実施形態に係る非接触給電装置10の一例である電磁調理器の外観を示す斜視図である。図4は、図3の領域A1の概略拡大図である。本実施形態に係る非接触給電装置10は、図3に示すように、2つの給電部30と、1つの加熱部40と、を備えている。各給電部30は、上述した加熱機能及び給電機能を有しており、加熱部40は、加熱機能のみを有している。また、非接触給電装置10は、給電部30及び加熱部40を覆うように配置されるガラス天板(トッププレート)50を更に備えている。
図5は、本実施形態に係る非接触給電装置10、及び非接触給電装置10から電力が供給される受電装置20のブロック図である。本実施形態に係る非接触給電装置10は、図5に示すように、アンテナ装置1と、給電コイル101と、電源部102と、通信部103と、制御部104と、を備えている。
給電コイル(IHコイル)101は、例えば複数の銅線を撚り合わせて構成されたリッツ線により渦巻き状に形成された平面コイルである(図4参照)。給電コイル101の中央部には、円形の空間部101Aが設けられている。空間部101Aは、アンテナ装置1を配置するための空間である。なお、空間部101Aの形状は円形に限らず、例えば四角形状、又は三角形状であってもよい。給電コイル101は、上述の給電部30の一部を構成する。給電コイル101は、耐熱性のガラス天板50にて覆われている。ここで、給電コイル101は、図4に示すように、給電コイル101の中心軸P1がガラス天板50の法線方向と平行になるように配置されている。したがって、給電コイル101と受電コイル201とが対向するように、受電装置20をガラス天板50上に載せた状態では、給電コイル101の中心軸P1と受電コイル201の中心軸P3とが平行となる。
また、上述のアンテナ装置1を給電コイル101の空間部101Aに配置した状態では、図4に示すように、給電コイル101の中心軸P1とアンテナ装置1(ループ部31)の中心軸P2とが一致している。つまり、給電コイル101とアンテナ装置1のループ部31とが同心に配置されている。言い換えると、給電コイル101とループ部31とは、給電コイル101の中心軸P1とループ部31の中心軸P2とが平行になるように配置される。さらに言い換えると、ループ部31は、給電コイル101の中心軸P1とループ部31の中心軸P2とが一致するように給電コイル101の中央部(空間部101A)に配置される。
電源部102は、例えばインバータ回路であり、給電コイル101の両端に接続されたリード線101B(図4参照)を介して、20〔kHz〕~30〔kHz〕の高周波電力を給電コイル101に出力する。
通信部103は、受電装置20と無線通信を行うための通信インターフェースである。通信部103は、受電装置20との間で、例えばBluetooth(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う。
制御部104は、上述の電源部102及び通信部103をそれぞれ制御するように構成されている。制御部104は、受電装置20の種類、非接触給電装置10に対する受電装置20の相対位置等に応じて、受電装置20への給電量を変化させるように電源部102を制御する。また、制御部104は、位置検出部104Aを有している。位置検出部104Aは、非接触給電装置10に対する受電装置20の相対位置を検出するように構成されている。具体的には、位置検出部104Aは、通信部103を介して受電装置20から受信する無線信号の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)に基づいて、非接触給電装置10に対する受電装置20の位置ずれを検出する。なお、位置検出部104Aの動作については、「(3)動作」の欄にて詳細に説明する。
制御部104は、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、制御部104は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部104(位置検出部104A)として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
(2.2)受電装置
受電装置20は、図5に示すように、受電コイル201と、アンテナ202と、電源部203と、通信部204と、制御部205と、を備えている。
受電コイル201は、給電コイル101と同様に、リッツ線により渦巻き状に形成された平面コイルである。受電コイル201の中央部には、円形の空間部201Aが設けられている。空間部201Aは、アンテナ202を配置するための空間である。受電コイル201は、受電コイル201の中心軸P3と受電装置20の筐体の底面の法線方向とが平行になるように配置されている。したがって、給電コイル101と受電コイル201とが対向するように、受電装置20をガラス天板50上に載せた状態では、給電コイル101の中心軸P1と受電コイル201の中心軸P3とが平行になる。
アンテナ202は、1本の導線によって円形に形成されている。アンテナ202は、受電コイル201の空間部201Aに配置されており、この状態では、受電コイル201の中心軸P3とアンテナ202の中心軸P4とが一致している。つまり、受電コイル201とアンテナ202とが同心に配置されている。
電源部203は、例えばAC-DCコンバータ回路であり、受電コイル201の両端間に発生した交流電圧を所望の電圧値の直流電圧に変換する。本実施形態では、電源部203は、受電コイル201の両端間に発生した交流電圧をモータに適した直流電圧に変換する。
通信部204は、非接触給電装置10(通信部103)と無線通信を行うための通信インターフェースである。通信部204は、非接触給電装置10(通信部103)との間で、例えばBluetooth(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う。すなわち、非接触給電装置10の通信部103と受電装置20の通信部204とは、双方向に無線通信を行うように構成されている。
制御部205は、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、制御部205は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部205として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部205は、上述の電源部203及び通信部204をそれぞれ制御するように構成されている。
(3)動作
次に、上述した位置検出部104Aの動作について、図6A及び図6Bを参照して説明する。図6Aは、非接触給電装置10のアンテナ装置1のループ部31と受電装置20のアンテナ202との位置関係を示す模式図である。図6Bは、非接触給電装置10が受電装置20から受信する無線信号の信号レベル(電波強度)を示すグラフである。図6Aにおける「D1」は、ループ部31に対するアンテナ202の水平方向における位置ずれであり、図6Aにおける「H1」は、上下方向におけるループ部31とアンテナ202との距離である。また、図6Bにおける「L1」は、2つのアンテナ(ループ部31及びアンテナ202)間の通過損失であり、具体的には、位置ずれD1が「0」であるときの電波強度を基準とする電波強度の減少量である。図6Bでは、横軸方向が位置ずれD1、縦軸方向が電波強度を示している。
アンテナ装置1のループ部31の中心軸P2と受電装置20のアンテナ202の中心軸P4とが一致している場合、言い換えると位置ずれD1が「0」である場合、アンテナ202からの無線信号の電波強度は最も大きくなる。これにより、通過損失L1は最小となり、図6Bに示す例では通過損失L1は0〔dB〕となる。図6Bによれば、位置ずれD1が大きくなるにしたがって電波強度は小さくなり、その結果、通過損失L1は大きくなる。例えば、位置ずれD1の絶対値が15〔mm〕以上となることで、通過損失L1は-20〔dB〕以下になる。
ここで、図6Bにおける「th1」は、位置検出部104Aが受電装置20の位置を判定する際に、アンテナ202からの無線信号の電波強度と比較するための閾値である。位置検出部104Aは、電波強度が閾値th1以上であれば、言い換えると通過損失L1が閾値th1以下であれば、ループ部31に対するアンテナ202の位置ずれD1が15〔mm〕以内であり、受電装置20が予め決められた正規位置にあると判定する。一方、位置検出部104Aは、電波強度が閾値th1未満であれば、言い換えると通過損失L1が閾値th1より大きければ、位置ずれD1が15〔mm〕よりも大きく、受電装置20が正規位置にないと判定する。すなわち、本実施形態に係る位置検出部104Aは、水平方向におけるループ部31に対するアンテナ202の相対距離に基づいて、受電装置20が正規位置にあるか否かを判定(検出)する。言い換えると、位置検出部104Aは、アンテナ装置1が受電装置20から受信した無線信号の電波強度(受信信号強度)に基づいて受電装置20の位置を検出する。
(4)効果
本実施形態に係るアンテナ装置1によれば、上述のように、1本の電線からなるアンテナ部3と保持部材2とでアンテナ装置1を構成することができ、簡単な構成にてアンテナ装置1を実現することができる。特に、保持部材2が誘電体材料で形成されている場合には、ループ部31と共に共振回路を構成することができる。
また、アンテナ部3を1本の電線で構成しており、電気的な継ぎ目がないことから、接続不良等の故障要因を低減することができ、これにより信頼性の高いアンテナ装置1を実現することができる。
さらに、アンテナ用保持溝24によってループ部31の形状を維持することができると共に、ループ部31をアンテナ用保持溝24に巻くだけでループ部31を通信用のアンテナとして機能させることができる。
また、本実施形態では、給電コイル101の中心軸P1とループ部31の中心軸P2とが平行になるように、給電コイル101及びループ部31が配置されている。そのため、給電コイル101の中心軸P1とループ部31の中心軸P2とが平行でない場合と比較して、非接触給電装置10と受電装置20との間の通信精度を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、給電コイル101の中心軸P1とループ部31の中心軸P2とが一致するように、給電コイル101の空間部101Aにアンテナ装置1(ループ部31)を配置している。これにより、非接触給電装置10から受電装置20に電力を供給する際のループ部31に対するアンテナ202の位置ずれを小さくすることができる。そして、ループ部31に対するアンテナ202の位置ずれが小さくなることで、非接触給電装置10と受電装置20との間の通信精度を向上させることもできる。
また、本実施形態によれば、位置検出部104Aによって、受電装置20からの無線信号の電波強度から受電装置20の位置を検出することができる。
(5)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(5.1)変形例1
上述の実施形態では、アンテナ装置1が1つである場合を例として説明したが、図3に示すように、非接触給電装置10が複数の給電部30を備えている場合には、アンテナ装置1も複数必要になる。以下、非接触給電装置10Aが複数のアンテナ装置1を備えている場合について、図7を参照して説明する。
非接触給電装置10Aは、図7に示すように、複数(図7では3つ)のアンテナ装置1と、複数(図7では3つ)の給電コイル101と、複数(図7では3つ)の電源部102と、通信部103と、制御部104と、を備えている。また、非接触給電装置10Aは、複数(図7では3つ)のバラン(balun)105と、切替部106と、を更に備えている。なお、アンテナ装置1、給電コイル101、電源部102、通信部103及び制御部104については上述の実施形態と同様であり、ここでは同様の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、複数のアンテナ装置1と複数の給電コイル101とは、一対一に対応している。
バラン105は、平衡-不平衡変換器であり、平衡状態にある電気信号と不平衡状態にある電気信号とを変換するための素子である。すなわち、バラン105は、切替部106から出力される不平衡状態の電気信号を平衡状態の電気信号に変換し、平衡状態の電気信号をアンテナ装置1へ出力する。
切替部106は、例えば、制御部104からの切換信号によって切り替えられるアナログスイッチである。そして、切替部106は、上記切換信号によって、複数のアンテナ装置1の中から、受電装置20のアンテナ202と無線通信を行うアンテナ装置1に切り替える。そして、制御部104は、切替部106にて切り替えられたアンテナ装置1を介して受電装置20を確認できた場合には、このアンテナ装置1に対応する給電コイル101に対して電源部102から高周波電力を出力させる。
変形例1においても、1本の電線からなるアンテナ部3と保持部材2とでアンテナ装置1を構成することができ、簡単な構成にてアンテナ装置1を実現することができる。
(5.2)その他の変形例
以下、その他の変形例について列挙する。
上述の実施形態では、非接触給電装置10の通信部103と受電装置20の通信部204とが、Bluetooth(登録商標)に準拠した無線通信を行う場合を例として説明した。これに対して、通信部103と通信部204との間の無線通信はBluetooth(登録商標)に限らず、例えば、Wi-Fi(登録商標)に準拠した無線通信であってもよいし、ZigBee(登録商標)に準拠した無線通信であってもよい。
また、保持部材2の形状は一例であって、ループ部31の形状を維持した状態でループ部31を保持するように構成されていれば、他の形状であってもよい。
上述の実施形態では、ループ部31の形状が円形である場合を例として説明したが、ループ部31の形状は円形に限らず、例えば、四角形であってもよいし、三角形であってもよい。言い換えると、ループ部31の形状は、保持部材2のアンテナ用保持溝24の形状に応じて任意の形状に設定することができる。
上述の実施形態では、給電コイル101及び受電コイル201が平面コイルである場合を例として説明したが、給電コイル101及び受電コイル201は平面コイルに限らず、例えば、螺旋状に巻かれたスパイラル型コイルであってもよい。
上述の実施形態では、アンテナ装置1及び給電コイル101が1つの場合を例として説明し、変形例1では、アンテナ装置1及び給電コイル101が3つずつである場合を例として説明した。これに対して、アンテナ装置1及び給電コイル101の個数は、1つ又は3つに限らず、2つ又は4つ以上であってもよい。
上述の実施形態では、非接触給電装置10が電磁調理器である場合を例として説明したが、非接触給電装置10は電磁調理器に限定されず、受電装置20に対して非接触で電力を供給するように構成されていればよい。
上述の実施形態では、アンテナ保持部がアンテナ用保持溝24であり、接続線保持部が接続線用保持溝23である場合を例として説明したが、アンテナ保持部及び接続線保持部は溝に限らず、ループ部31、接続線32を保持できる形状であればよい。
(実施形態2)
本実施形態に係るアンテナ装置1Aは、図8、図9A及び図9Bに示すように、保持部材2Aの形状が異なっている点で、実施形態1に係るアンテナ装置1と相違している。アンテナ装置1A以外の構成については実施形態1と同様であり、同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態に係るアンテナ装置1Aは、図8及び図9Aに示すように、保持部材2Aと、アンテナ部3と、を備えている。なお、アンテナ部3については実施形態1と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
保持部材2Aは、保持部材2と同様に、誘電体材料からなる成形品である。保持部材2Aは、上下方向に長い中空の円筒状に形成されている。保持部材2Aは、第1開口部21Aと、第2開口部22Aと、を有している。第1開口部21Aは、図9Aに示すように、保持部材2の下面に形成され、第2開口部22は、保持部材2の上面に形成されている。つまり、本実施形態に係る保持部材2Aは、上下方向における両端が開口している。
保持部材2Aの内周面には、アンテナ部3の一対の接続線32を保持するための接続線用保持溝23A(接続線保持部)が設けられている。接続線用保持溝23Aは、上方から見た形状が楕円形状であり、保持部材2Aの長手方向(上下方向)に沿って縦長に形成されている。接続線用保持溝23Aの幅寸法は、一対の接続線32を圧入可能な寸法、すなわち一対の接続線32の外形寸法よりもわずかに小さい寸法に設定されている。そのため、一対の接続線32を接続線用保持溝23Aに保持させた状態では、一対の接続線32が接続線用保持溝23Aによって強固に保持される。
また、保持部材2Aの上部には、アンテナ部3のループ部31を保持するためのアンテナ用保持溝24A(アンテナ保持部)が設けられている。このアンテナ用保持溝24Aは、保持部材2Aの中心軸P5(図8参照)と直交するようにして保持部材2Aの全周に亘って形成されている。そして、アンテナ部3のループ部31は、アンテナ用保持溝24Aにループ部31を巻き付けることで、アンテナ用保持溝24Aに保持される。すなわち、アンテナ用保持溝24Aは、ループ部31が巻かれる部分を有しており、ループ部31の形状を維持した状態でループ部31を保持する。
次に、アンテナ装置1Aの組立手順について説明する。
作業者は、アンテナ部3のループ部31を第1開口部21Aから保持部材2Aの内部に挿入し、第2開口部22Aから外部に引き出す。その後、作業者は、ループ部31をアンテナ用保持溝24Aに沿って配置した後、一対の接続線32を下向きに引っ張る。これにより、ループ部31は、アンテナ用保持溝24Aに密着した状態になる。この状態では、ループ部31は、アンテナ用保持溝24Aに沿った形状、すなわち円形に保持される。そして最後に、作業者は、一対の接続線32を接続線用保持溝23A内に圧入して、一対の接続線32を保持部材2Aに固定する。これにより、アンテナ装置1Aが組み立てられる。
ここで、本実施形態に係るアンテナ装置1Aでは、上述の実施形態1に示したように、非接触給電装置10である電磁調理器のガラス天板50に接するように配置されるため、図8に示すように、サーミスタ5を取り付けることも可能である。サーミスタ5は、例えば、NTCサーミスタである。なお、サーミスタ5は、PTCサーミスタであってもよい。サーミスタ5の両端には、一対のリード線51が接続されており、一対のリード線51の先端には、コネクタ52が取り付けられている。このサーミスタ5は、ガラス天板50又はガラス天板50上に置かれた鍋等の温度を計測する。
この構成によれば、アンテナ部3による通信機能だけでなく、サーミスタ5による温度計測機能を付加することができる。なお、図8に示す例では、サーミスタ5を付加しているが、例えば、赤外線温度センサ、近接センサ等を付加するように構成されていてもよい。
ところで、保持部材の形状は、図9Aに示すような円筒状に限らず、図9Bに示すような角筒状であってもよい。この場合には、ループ部31を保持部材2Bのアンテナ用保持溝24Bに巻き付けることで、ループ部31の形状を四角形状にすることができる。つまり、ループ部31を保持するアンテナ用保持溝の形状によって、ループ部31の形状を任意の形状にすることができる。
実施形態2(変形例を含む)で説明した構成は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(実施形態3)
本実施形態に係るアンテナ装置1Cは、図10及び図11に示すように、保持部材2Cの形状が異なっている点で、実施形態1に係るアンテナ装置1と相違している。アンテナ装置1C以外の構成については実施形態1と同様であり、同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態に係るアンテナ装置1Cは、図10及び図11に示すように、保持部材2Cと、アンテナ部3と、を備えている。なお、アンテナ部3については実施形態1と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
保持部材2Cは、保持部材2と同様に、誘電体材料からなる成形品である。保持部材2Cは、上下方向に長い円柱状に形成されている。保持部材2Cの外側面には、アンテナ部3の一対の接続線32を保持するための接続線用保持溝23C(接続線保持部)が設けられている。接続線用保持溝23Cは、上方から見た形状が楕円形状であり、保持部材2Cの長手方向(上下方向)に沿って縦長に形成されている。また、保持部材2Cの上部には、アンテナ部3のループ部31を保持するためのアンテナ用保持溝24C(アンテナ保持部)が設けられている。このアンテナ用保持溝24Cは、保持部材2Cの中心軸P5(図10参照)と直交するようにして保持部材2Cの全周に亘って形成されている。そして、アンテナ部3のループ部31は、アンテナ用保持溝24Cにループ部31を巻き付けることで、アンテナ用保持溝24Cに保持される。
次に、アンテナ装置1Cの組立手順について説明する。
作業者は、アンテナ部3のループ部31を保持部材2Cのアンテナ用保持溝24Cに沿って配置した後、一対の接続線32を下向きに引っ張る。これにより、ループ部31は、アンテナ用保持溝24Cに密着した状態になる。この状態では、ループ部31は、アンテナ用保持溝24Cに沿った形状、すなわち円形に保持される。その後、作業者は、一対の接続線32を接続線用保持溝23C内に圧入して、一対の接続線32を保持部材2Cに固定する。これにより、アンテナ装置1Cが組み立てられる。なお、この場合において、図10に示すように、接続線用保持溝23Cから接続線32が飛び出さないように、テープ等の接着部材6によって接続線32を覆うように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、上述の実施形態1,2のように保持部材2Cを中空構造にしなくてもよいので、保持部材2Cの製作工程を削減することができ、これにより部品コストを低減することができる。また、上述の実施形態1,2と比較して、保持部材2Cにアンテナ部3を組み付ける工程も削減することができ、これにより製造コストを低減することもできる。
ところで、本実施形態に係るアンテナ装置1Cでは、上述のように、ループ部31を保持するアンテナ用保持溝24C、及び接続線32を保持する接続線用保持溝23Cが保持部材2Cの外側面に形成されている。すなわち、保持部材2Cの内部構造には依存していない。そのため、上述したサーミスタ等の機能部品の外側面に、アンテナ用保持溝及び接続線用保持溝を形成し、機能部品と一体化したアンテナ装置としてもよい。
実施形態3(変形例を含む)で説明した構成は、実施形態1,2で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(実施形態4)
本実施形態に係るアンテナ装置1Dは、図12及び図13に示すように、保持部材2Dの形状が異なっている点で、実施形態1に係るアンテナ装置1と相違している。アンテナ装置1D以外の構成については実施形態1と同様であり、同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態に係るアンテナ装置1Dは、図12及び図13に示すように、保持部材2Dと、アンテナ部3と、を備えている。なお、アンテナ部3については実施形態1と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
保持部材2Dは、保持部材2と同様に、誘電体材料からなる成形品である。保持部材2Dは、矩形の平板状に形成されている。保持部材2Dの一面(上面)には、アンテナ部3のループ部31を保持するためのアンテナ用保持部24D(アンテナ保持部)と、一対の接続線32を保持するための接続線用保持溝23D(接続線保持部)とが設けられている。アンテナ用保持溝24Dは、上方から見た形状が円環状(リング状)である。接続線用保持溝23Dは、図12に示すように、紙面において左右方向に長い直線状であり、上述のアンテナ用保持溝24Dと左右方向において連続している。
次に、アンテナ装置1Dの組立手順について説明する。
作業者は、アンテナ部3のループ部31を保持部材2Dのアンテナ用保持溝24Dに沿って配置した後、一対の接続線32を右向きに引っ張る。これにより、ループ部31は、アンテナ用保持溝24Dに密着した状態になる。この状態では、ループ部31は、アンテナ用保持溝24Dに沿った形状、すなわち円形に保持される。その後、作業者は、一対の接続線32を接続線用保持溝23D内に圧入して、一対の接続線32を保持部材2Dに固定する。これにより、アンテナ装置1Dが組み立てられる。なお、この場合において、図12に示すように、接続線用保持溝23Dから接続線32が飛び出さないように、テープ等の接着部材6によって接続線32を覆うように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、一対の接続線32を水平方向(所定方向)に延ばすことができ、これによりアンテナ装置1Dの薄型化を図ることができる。
実施形態4(変形例を含む)で説明した構成は、実施形態1~3で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(まとめ)
以上述べた実施形態から明らかなように、第1の態様に係るアンテナ装置(1,1A~1D)は、アンテナ部(3)と、アンテナ部(3)を保持する保持部材(2,2A~2D)と、を備える。アンテナ部(3)は、ループ部(31)と、一対の接続線(32)と、を有する。ループ部(31)は、1本の電線においてループ状とされた部分である。一対の接続線(32)は、1本の電線においてループ部(31)の両端から延びて外部回路(通信部(103))に接続される部分である。
この構成によれば、1本の電線からなるアンテナ部(3)と保持部材(2,2A~2D)とでアンテナ装置(1,1A~1D)を構成することができ、簡単な構成にてアンテナ装置(1,1A~1D)を実現することができる。
第2の態様のアンテナ装置(1,1A~1D)では、第1の態様において、保持部材(2,2A~2D)は、ループ部(31)の形状を維持した状態でループ部(31)を保持するアンテナ保持部(アンテナ用保持溝(24,24A~24D))を有する。
この構成によれば、アンテナ保持部にてループ部(31)の形状を維持することができ、これによりループ部(31)を通信用のアンテナとして機能させることができる。
第3の態様に係るアンテナ装置(1,1A~1D)では、第2の態様において、アンテナ保持部は、ループ部(31)が巻かれる部分(アンテナ用保持溝(24,24A~24D))を有する。
この構成によれば、ループ部(31)をアンテナ保持部に巻くだけでループ部(31)を通信用のアンテナとして機能させることができる。
第4の態様に係るアンテナ装置(1,1A~1D)では、第1~3のいずれかの態様において、保持部材(2,2A~2D)は、接続線(32)を保持する接続線保持部(接続線用保持溝(23,23A~23D))を有する。
この構成によれば、接続線保持部にて接続線(32)を保持することができる。
第5の態様に係るアンテナ装置(1,1A~1D)では、第4の態様において、接続線保持部(接続線用保持溝(23,23A~23D))は、接続線(32)がループ部(31)から所定方向に延びるように接続線(32)を保持する。
この構成によれば、接続線(32)を所定方向に延ばすことができる。
第6の態様に係る非接触給電装置(10,10A)は、第1~5のいずれかの態様のアンテナ装置(1,1A~1D)と、受電装置(20)が備える受電コイル(201)に対して非接触で電力を供給する給電コイル(101)と、を備える。
この構成によれば、アンテナ装置(1,1A~1D)によって非接触給電装置(10,10A)と受電装置(20)との間で通信を行うことができる。
第7の態様に係る非接触給電装置(10,10A)では、第6の態様において、給電コイル(101)とループ部(31)とは、給電コイル(101)の中心軸(P1)とループ部(31)の中心軸(P2)とが平行になるように配置される。
この構成によれば、給電コイル(101)の中心軸(P1)とループ部(31)の中心軸(P2)とが平行でない場合と比較して、非接触給電装置(10,10A)と受電装置(20)との間の通信精度を向上させることができる。
第8の態様に係る非接触給電装置(10,10A)では、第7の態様において、ループ部(31)は、給電コイル(101)の中央部(空間部(101A))に配置される。この状態では、給電コイル(101)の中心軸(P1)とループ部(31)の中心軸(P2)とが一致している。
この構成によれば、ループ部(31)に対する受電装置(20)のアンテナ(202)の位置ずれを小さくすることができ、その結果、非接触給電装置(10,10A)と受電装置(20)との間の通信精度を向上させることができる。
第9の態様に係る非接触給電装置(10,10A)は、第6~8のいずれかの態様において、位置検出部(104A)を更に備える。位置検出部(104A)は、アンテナ装置(1,1A~1D)が受電装置(20)から受信した無線信号の電波強度に基づいて受電装置(20)の位置を検出する。
この構成によれば、受電装置(20)からの無線信号の電波強度から受電装置(20)の位置を検出することができる。
第10の態様に係る保持部材(2,2A~2D)は、第1~5のいずれかの態様のアンテナ装置(1,1A~1D)に用いられる。
この構成によれば、簡単な構成にてアンテナ装置(1,1A~1D)を実現することができる。
第2~5の態様に係る構成については、アンテナ装置(1,1A~1D)の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
第7~9の態様に係る構成については、非接触給電装置(10,10A)の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1,1A~1D アンテナ装置
2,2A~2D 保持部材
23,23A~23D 接続線用保持溝(接続線保持部)
24,24A~24D アンテナ用保持溝(アンテナ保持部)
3 アンテナ部
31 ループ部
32 接続線
10,10A 非接触給電装置
101 給電コイル
103 通信部(外部回路)
104A 位置検出部
20 受電装置
201 受電コイル
P1 給電コイルの中心軸
P2 ループ部の中心軸

Claims (9)

  1. アンテナ部と、前記アンテナ部を保持する保持部材と、を備えるアンテナ装置と
    受電装置が備える受電コイルに対して非接触で電力を供給する給電コイルと、を備え、
    前記アンテナ部は、1本の電線においてループ状とされた部分であるループ部と、前記1本の電線において前記ループ部の両端から延びて外部回路に接続される部分である一対の接続線と、を有し、
    前記保持部材は、前記接続線を保持する接続線保持部を有し、
    前記接続線保持部は、前記接続線を圧入可能な寸法に形成された保持溝である
    非接触給電装置
  2. 前記保持部材は、前記ループ部の形状を維持した状態で前記ループ部を保持するアンテナ保持部を有する
    請求項1に記載の非接触給電装置
  3. 前記アンテナ保持部は、前記ループ部が巻かれる部分を有する
    請求項2に記載の非接触給電装置
  4. 前記接続線保持部は、前記接続線が前記ループ部から所定方向に延びるように前記接続線を保持する
    請求項1~3のいずれか1項に記載の非接触給電装置
  5. 前記接続線保持部は、前記所定方向からの平面視において、前記保持部材の外縁よりも内側に位置している
    請求項4に記載の非接触給電装置
  6. 前記給電コイルと前記ループ部とは、前記給電コイルの中心軸と前記ループ部の中心軸とが平行になるように配置される
    請求項1~5のいずれか1項に記載の非接触給電装置。
  7. 前記ループ部は、前記給電コイルの中心軸と前記ループ部の中心軸とが一致するように前記給電コイルの中央部に配置される
    請求項6に記載の非接触給電装置。
  8. 前記アンテナ装置が前記受電装置から受信した無線信号の電波強度に基づいて前記受電装置の位置を検出する位置検出部を更に備える
    請求項1~7のいずれか1項に記載の非接触給電装置。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の非接触給電装置に用いられる
    保持部材。
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