JP7029428B2 - 時刻同期システム、時刻同期方法及び時刻スレーブ装置 - Google Patents
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Description
時刻スレーブ装置は、スレーブ時刻を計算するスレーブタイマと、時刻マスタ装置から通信装置を介して時刻スレーブ装置への下り方向に送信されるデータの下りの伝送遅延時間の平均値を所定順で整列させて抽出した第1中央値と、時刻スレーブ装置から通信装置を介して時刻マスタ装置への上り方向に送信されるデータの上りの伝送遅延時間の平均値を所定順で整列させて抽出した第2中央値を計算する計算部と、第1中央値と第2中央値との差分を用いて、時刻マスタ装置が計算するマスタタイマの時刻に同期してスレーブタイマの時刻を補正するスレーブ時刻補正部と、を有する。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
始めに、本発明の一実施の形態に係る時刻マスタ及び時刻スレーブが適用される時刻同期システムと、時刻同期方法の例について説明する。
図1は、時刻同期システム1の基本構成例を示す概要図である。
時刻スレーブ110(時刻スレーブ装置の一例)は、スレーブタイマ111により時刻を管理する。この時刻スレーブ110は、時刻マスタ100に対して広域の情報通信ネットワーク130を介して接続される。広域の情報通信ネットワーク130としては、多くの装置が接続されるIP網が用いられる。
図2は、時刻同期システム1を構成する各装置の内部構成例を示すブロック図である。
時刻マスタ100は、マスタタイマ101及びマスタ通信部102を備える。
マスタ通信部102は、時刻スレーブ110に対してスレーブタイマ111の時刻を同期させるための同期パケット及び応答パケットを送信し、時刻スレーブ110から要求パケットを受信する。
通信装置120は、パケット受信部121、キューイング処理部122及びパケット送信部123を備える。
時刻スレーブ110は、スレーブタイマ111、スレーブ通信部112、計算部113、伝送遅延時間記録部114及びスレーブ時刻補正部115を備える。
スレーブ通信部112は、時刻マスタ100から同期パケットを受信し、時刻マスタ100に対してスレーブタイマ111の時刻を同期させるための要求パケットを送信する。
図3は、計算機30のハードウェア構成例を示すブロック図である。計算機30は、時刻マスタ100、通信装置120、時刻スレーブ110として動作可能なコンピュータとして用いられるハードウェアである。
図4は、時刻同期システム1で同期パケット、要求パケット及び応答パケットが伝送される様子を示すシーケンス図である。図4では、下向き矢印を時刻の経過方向とする。そして、横方向に時刻マスタ100、通信装置120及び時刻スレーブ110を並べて、各装置で伝送されるパケットの様子が時間経過と共に示される。
時刻T1では、時刻マスタ100のマスタ通信部102が、図2に示した情報通信ネットワーク130を通じて下り方向に同期パケットを送信する。同期パケットには、マスタ通信部102が同期パケットを送信した時刻T1が含まれる。通信装置120のキューイング処理部122は、時刻マスタ100からパケット受信部121が受信した同期パケットをキューにキューイングする。下り方向の同期パケットがキューに入った後、キューを出るまでには時間がかかる。このため、通信装置120のパケット送信部123が同期パケットを時刻スレーブ110に転送するまでにキューイング遅延131が発生する。キューイング遅延131の後、通信装置120から時刻スレーブ110に同期パケットが転送される。
時刻T2では、時刻スレーブ110のスレーブ通信部112が、通信装置120から転送された同期パケットを受信し、受信した同期パケットから時刻T1を取り出す。ここで、情報通信ネットワーク130に伝送遅延がなければ、時刻マスタ100が同期パケットを送信した時刻T1で時刻スレーブ110が直ちに同期パケットを受信するはずである。しかし、図4に示すように時刻マスタ100が同期パケットを送信した時刻T1と、時刻スレーブ110が同期パケットを受信した時刻T2は異なる。このため、時刻T2-T1を下りの伝送遅延時間132と呼ぶ。
時刻T3では、時刻スレーブ110のスレーブ通信部112が、情報通信ネットワーク130を通じて上り方向に要求パケットを送信する。通信装置120のキューイング処理部122は、時刻スレーブ110からパケット受信部121が受信した要求パケットをキューにキューイングする。上り方向の要求パケットがキューに入った後、キューを出るまでにも時間がかかる。このため、通信装置120のパケット送信部123が要求パケットを時刻マスタ100に転送するまでにキューイング遅延141が発生する。キューイング遅延141の後、通信装置120から時刻マスタ100に要求パケットが転送される。
時刻T4では、時刻マスタ100のマスタ通信部102が、通信装置120から転送された要求パケットを受信する。ここで、情報通信ネットワーク130に伝送遅延がなければ、時刻スレーブ110が要求パケットを送信した時刻T3で時刻マスタ100が直ちに要求パケットを受信するはずである。しかし、図4に示すように時刻スレーブ110が要求パケットを送信した時刻T3と、時刻マスタ100が要求パケットを受信した時刻T4は異なる。このため、時刻T4-T3を上りの伝送遅延時間142と呼ぶ。図4より、上りの伝送遅延時間142ではキューイング遅延141が小さいが、下りの伝送遅延時間132ではキューイング遅延131が大きいことが示される。
時刻T5では、時刻マスタ100のマスタ通信部102が、時刻T1~T4を含む応答パケットを下り方向に送信する。応答パケットは、情報通信ネットワーク130を伝送されるデータの一例として用いられる。応答パケットは、通信装置120にキューイングされた後、時刻スレーブ110に転送される。そして、時刻スレーブ110のスレーブ通信部112は、通信装置120から転送された応答パケットを時刻T6で受信する。
遅延量={(T4-T3)+(T2-T1)}/2 …(1)
そして、スレーブ時刻補正部115は、計算した遅延量により、スレーブタイマ111の時刻を補正する。
図6は、キューイング遅延と、キューイング遅延の発生確率頻度との関係を示すグラフである。横軸にはキューイング遅延、縦軸にはキューイング遅延の発生確率頻度が示される。
図7は下りのキューイング遅延131と、上りのキューイング遅延141の違いを示す図である。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するためにシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
Claims (7)
- 基準となるマスタ時刻を管理する時刻マスタ装置と、
前記時刻マスタ装置に対して広域の情報通信ネットワークを介して接続された時刻スレーブ装置と、
前記情報通信ネットワークに配置され、前記時刻マスタ装置と前記時刻スレーブ装置との間で伝送されるデータをキューイングして転送する通信装置とを備え、
前記時刻スレーブ装置は、
スレーブ時刻を計算するスレーブタイマと、
前記時刻マスタ装置から前記通信装置を介して前記時刻スレーブ装置への下り方向に送信される前記データの下りの伝送遅延時間の平均値を所定順で整列させて抽出した第1中央値と、前記時刻スレーブ装置から前記通信装置を介して前記時刻マスタ装置への上り方向に送信される前記データの上りの伝送遅延時間の平均値を前記所定順で整列させて抽出した第2中央値を計算する計算部と、
前記第1中央値と前記第2中央値との差分を用いて、前記時刻マスタ装置のマスタタイマが計算する時刻に同期して前記スレーブタイマの時刻を補正するスレーブ時刻補正部と、を有する
時刻同期システム。 - 前記計算部は、
前記時刻マスタ装置から受信する前記データに基づいて、前記下りの伝送遅延時間と、前記上りの伝送遅延時間とを計算する伝送遅延時間計算部と、
過去に前記伝送遅延時間計算部が計算した、前記下りの伝送遅延時間と前記上りの伝送遅延時間とを記録する伝送遅延時間記録部と、を備える
請求項1に記載の時刻同期システム。 - 前記計算部は、
前記伝送遅延時間記録部から読み出した、過去に計算された前記下りの伝送遅延時間と前記上りの伝送遅延時間と、今回計算された前記下りの伝送遅延時間と前記上りの伝送遅延時間とに基づいて、前記下りの伝送遅延時間の平均値と、前記上りの伝送遅延時間の平均値とを計算する平均値計算部と、
複数回の時刻同期単位で計算された前記下りの伝送遅延時間の平均値と、前記上りの伝送遅延時間の平均値とをそれぞれ前記所定順で整列させる整列部と、
整列させた複数の前記下りの伝送遅延時間の平均値から前記第1中央値を抽出し、整列させた複数の前記上りの伝送遅延時間の平均値から前記第2中央値を抽出する中央値抽出部と、を有する
請求項2に記載の時刻同期システム。 - 前記平均値計算部は、前記下りの伝送遅延時間の平均値と、前記上りの伝送遅延時間の平均値とを計算することにより、前記通信装置が前記データをキューイングすることで発生するキューイング遅延の発生確率頻度が低い分布を、前記発生確率頻度が高い分布に収束させる
請求項3に記載の時刻同期システム。 - 前記中央値抽出部は、前記キューイング遅延の発生確率頻度が高い分布領域にある前記第1中央値及び前記第2中央値を抽出する
請求項4に記載の時刻同期システム。 - 基準となるマスタ時刻を管理する時刻マスタ装置と、
前記時刻マスタ装置に対して広域の情報通信ネットワークを介して接続され、スレーブ時刻を計算するスレーブタイマを有する時刻スレーブ装置と、
前記情報通信ネットワークに配置され、前記時刻マスタ装置と前記時刻スレーブ装置との間で伝送されるデータをキューイングして転送する通信装置とを備える時刻同期システムで行われる時刻同期方法であって、
前記時刻スレーブ装置は、
前記時刻マスタ装置から前記通信装置を介して前記時刻スレーブ装置への下り方向に送信される前記データの下りの伝送遅延時間の平均値を所定順で整列させて第1中央値を抽出する処理と、
前記時刻スレーブ装置から前記通信装置を介して前記時刻マスタ装置への上り方向に送信される前記データの上りの伝送遅延時間の平均値を前記所定順で整列させて第2中央値を抽出する処理と、
前記第1中央値と前記第2中央値との差分を用いて、前記時刻マスタ装置のマスタタイマが計算する時刻に同期して前記スレーブタイマの時刻を補正する処理と、を実行する
時刻同期方法。 - スレーブ時刻を計算するスレーブタイマと、
基準となるマスタ時刻を管理する時刻マスタ装置に対して広域の情報通信ネットワークを介して自装置が接続され、前記情報通信ネットワークに配置される通信装置であって、前記時刻マスタ装置と前記自装置との間で伝送されるデータをキューイングして転送する前記通信装置を介して前記時刻マスタ装置から前記自装置への下り方向に送信される前記データの下りの伝送遅延時間の平均値を所定順で整列させて抽出した第1中央値と、前記通信装置を介して前記自装置から前記時刻マスタ装置への上り方向に送信される前記データの上りの伝送遅延時間の平均値を前記所定順で整列させて抽出した第2中央値を計算する計算部と、
前記第1中央値と前記第2中央値との差分を用いて、前記時刻マスタ装置のマスタタイマが計算する時刻に同期して前記スレーブタイマの時刻を補正するスレーブ時刻補正部と、を備える
時刻スレーブ装置。
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