JP7028990B2 - ホイール、駆動輪、及び、車椅子 - Google Patents

ホイール、駆動輪、及び、車椅子 Download PDF

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Description

本発明は、ホイールに関し、特に、トラックレースやマラソン等で用いる競走用の車椅子の駆動輪のホイールに関する。
従来、車椅子や自転車等の駆動輪に使用されるホイールとしては、タイヤが外嵌される環状のリムと、リムの中央部に配置され、車軸が結合されるハブと、リムの内周に配置される円盤状のディスクとを備えたものが知られている。
この種のホイールとしては、リムとハブとの間に径方向に延びる複数のスポークを配置したものがある。しかし、そのようなホイールでは、軽量化を図るために、スポークを細くしたり、スポークを軽い材料で形成したりすると、ホイール全体として十分な強度を得られないおそれがあった。また、スポークを軽く強度の高い材料で形成した場合、そのような材料は高価であるので、製造コストが高くなってしまうおそれがあった。
そこで、本件出願人は、ディスクに突条部を設けたホイールを提案している(例えば、特許文献1参照。)。このホイールによれば、突条部がスポークの代わりに荷重を受け止めるので、スポークを省略したり、スポークの形成材料として軽量な材料を採用したりすることが可能となっている。
特開2017-158623
ところで、特許文献1に記載のホイールでは、リムの中央部に配置されたハブの外周面から径方向に延設された板状部を設け、その延設部の外周側の端面と、突条部の内周側の端面とを接着して、車軸周りに加わる荷重を、突条部を介してホイール(ひいては、駆動輪)へと伝達させている。
このような構成であっても、接合部分の強度を得ることはできていた。しかし、そのホイールを用いた車椅子のユーザ(例えば、搭乗者)からは、駆動輪を回転させる力をさらに効率よく伝達させるために、その強度をさらに高めてほしいとの要望があった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、安価・軽量でありながら強度の高いホイール、並びに、それを用いた駆動輪及び車椅子を提供することを目的とする。
本発明のホイールは、
タイヤが外嵌される環状のリムと、前記リムの中央部に配置され、車軸が結合されるハブと、前記リムの内周側に配置される円盤状のディスクとを備えたホイールであって、
前記ディスクは、前記ディスクの径方向に延び、前記ディスクの中心軸線方向一方側に突出する突条部を有し、
前記ハブは、前記車軸が挿通される筒状部と、前記筒状部の外周から径方向に延びる複数の羽根部とを有し、
前記突条部の一対の側面の一方は、前記ディスクの中心軸線を含む平面に対して一方側に傾斜し、
前記一対の側面の他方は、前記平面に対して他方側に傾斜し、
複数の前記羽根部のうちの互いに隣接する一対の羽根部は、固定部を形成し、
前記一対の羽根部の一方は、前記一対の側面の一方に固定され
前記一対の羽根部の他方は、前記一対の側面の他方に固定されていることを特徴とする。
このように、本発明のホイールのディスクには、径方向に延びる突条部が設けられている。これにより、このホイールでは、スポークが負担していた径方向の荷重を、ディスクの突条部に負担させることができる。すなわち、スポークが負担していた荷重の全部又は一部を、ディスクに負担させることができる。その結果、スポークを省略したり、スポークの材料を軽量化したりして、ホイールの軽量化、及び、低コスト化を図ることができる。
また、本発明のホイールでは、突条部の側面を傾斜させるとともに、その側面にハブから延設された羽根部を固定している。これにより、このホイールでは、ホイールの厚みを増やさずに、ハブと突条部とを強固に接合することができる。その結果、それらの接合部分の強度を向上させることができる。
このように構成すると、1つの突条部の両側面を一対の羽根部が挟み込むようにして、突条部と羽根部とが固定されることになる。これにより、突条部と羽根部とをさらに強固に固定することができる。その結果、その接合部分の強度をさらに向上させることができる。
また、このように挟み込むように接合する構成の場合、突条部の大きさ、羽根部の形成位置等に若干の製造誤差があったとしても、容易に十分な接合面積を確保することができる。その結果、製造時に要求される精度を低減させることができるので、品質の安定化、製造コストの低減を図ることができる。
また、本発明のホイールにおいては、
前記ディスクは、第1の突条部及び第2の突条部を含む複数の前記突条部を有し、
前記第2の突条部は、前記第1の突条部に対して前記ディスクの周方向一方側にずれた位置に位置し、
前記ハブは、第1固定部及び第2固定部を含む複数の前記固定部を有し、
前記第2固定部を形成する一対の前記羽根部は、前記第1固定部を形成する他の一対の前記羽根部に対して前記ディスクの周方向一方側にずれた位置に位置し、
前記第1固定部は、前記第1の突条部に固定され、
前記第2固定部は、前記第2の突条部に固定され
前記第1固定部を形成する前記羽根部のうち周方向一方側の羽根部と、前記第2固定部を形成する前記羽根部のうち周方向他方側の羽根部とは、少なくとも、径方向内周側の一部で一体となっていることが好ましい。
このように、隣接する羽根部の一部を共通化すると、その部分の厚みを厚くすることができるので、羽根部の強度を向上させることができる。その結果、車軸周りの強度を向上させることができる。
また、本発明のホイールにおいては、
前記ディスクは、第1の突条部及び第2の突条部を含む複数の前記突条部を有し、
前記第2の突条部の先端部は、前記第1の突条部の先端部よりも径方向外側に位置しており、
前記ハブは、第1の羽根部及び第2の羽根部を含む複数の前記羽根部を有し、
前記第1の羽根部は、前記第1の突条部に固定され、
前記第2の羽根部は、前記第1の羽根部よりも長く、前記第2の突条部に固定されていることが好ましい。
このように構成すると、突条部と羽根部との接合位置(すなわち、車軸からの荷重、入力された駆動力等に対する応力が集中しやすい位置)が、周方向に一列に並ばず、径方向にずれた位置となる。その結果、その応力を分散させることができるので、ホイール全体としての強度を向上させることができる。
また、本発明のホイールにおいては、
前記羽根部の幅は、径方向内周側ほど広いことが好ましい。
車軸からの荷重、入力された駆動力等に対する応力は、車軸の周り(すなわち、ディスクの径方向内周側)ほど、大きくなりやすい。そこで、羽根部の形状を、径方向内周側ほど広くすると、突条部と羽根部との接合部分において、その応力を効率よく受け止めることができるようになる。
本発明の駆動輪は、上記いずれかのホイールと、前記ホイールに嵌合されたタイヤとを備えることを特徴とする。
本発明の車椅子は、着座用シートを有するケージと、前記ケージの前方に延設された車体フレームと、前記車体フレームに設けられた操舵用のハンドルと、前記車体フレームの前端部に取り付けられた前輪と、前記ケージの左右に取り付けられた一対の後輪とを備えた車椅子であって、
前記後輪は、上記の駆動輪であることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る車椅子の側面図。 図1の車椅子の平面図。 図1の車椅子のフロントフォークの正面側からみた斜視図。 図1の車椅子のホイールのケージへの取り付け側から見た分解斜視図。 図4のホイールのディスクのケージへの取り付け側から見た斜視図。 図4のホイールのディスクのケージへの取り付け側とは反対側から見た斜視図。 図6のディスクのA-A線断面図。 図6のディスクのB-B線断面図。 図6のディスクのC-C線断面図。 図6のディスクの第1リブを径方向外周側から見た斜視図。 図4のホイールのハブの斜視図。 図4のホイールのハブ周辺の構造を示す拡大図。
以下、図面を参照して、実施形態に係る車椅子Wの構成について説明する。なお、本実施形態の車椅子Wは、トラックレースやマラソン等で用いられるものである。しかし、本発明のホイールは、競技用の車椅子のみに適用可能なものではなく、日常で使用される車椅子の他、自転車等の他の乗り物の車輪にも適用可能なものである。
まず、図1~図3を参照して、車椅子Wの概略構成について説明する。
図1に示すように、車椅子Wは、ケージ1と、ケージ1の前方に延設された車体フレーム2と、車体フレーム2に設けられた操舵用のハンドル3と、車体フレーム2の前端部に配置された前輪4と、車体フレーム2の前端部に取り付けられ、ハンドル3が連結され、前輪4を保持するフロントフォーク5と、ケージ1の左右に取り付けられた一対の後輪6(駆動輪)と、後輪6のケージ1とは反対側に取り付けられたハンドリム7とを備えている。
図2に示すように、ケージ1は、上部が開放され、その内部には競技者(搭乗者)が着座する着座用シート1aが配置されている。
ハンドル3は、車体フレーム2の先端部に枢支されたフロントフォーク5のコラム部5a(図3参照)の端部に接続されている。車椅子Wでは、ハンドル3を操作することにより、フロントフォーク5を介して前輪4の向きを変更して、車椅子Wを所望の方向に旋回走行させることができるようになっている。
後輪6は、ホイール6aと、ホイール6aに嵌合されたタイヤ6bとで構成されている。後輪6は、ケージ1から側方に延びる車軸(不図示)を介して、上方ほどケージ1に近づくように傾斜した状態で、ケージ1に取り付けられている。
ハンドリム7は、後輪6と一体的に回転可能に固定されている。着座用シート1aに着座した競技者は、ハンドリム7を介して駆動力を後輪6に伝達する。
図3に示すように、フロントフォーク5は、車体フレーム2の先端部に支持されるコラム部5aと、コラム部5aから二股状に前方に延びるフォーク部5bとを有している。フォーク部5bの先端部には、前輪4の車軸を支持する軸受孔5cが形成されている。
コラム部5aは、円筒状に形成され、ベアリング(不図示)を介して車体フレーム2の前端部に枢支される。コラム部5aの上端部にはハンドル3(図1参照)が固設されている。
次に、図2、図4~図12を参照して、車椅子Wの後輪6のホイール6aについて説明する。
まず、図2及び図4を参照して、ホイール6aの概略構成について説明する。
図2に示すように、車椅子Wでは、ケージ1の左右に一対の後輪6を備えている。後輪6は、ホイール6aと、ホイール6aに嵌合されたタイヤ6bとで構成されている。後輪6は、上方ほどケージ1側の中心側に近づくように傾斜した状態で、ケージ1に取り付けられている。
図4に示すように、ホイール6aは、タイヤ6b(図2参照)が外嵌される環状のリム60、リム60の中央部に配置され、ケージ1から延びる車軸が結合されるハブ61、周縁部にリム60が取り付けられ、ケージ1側においてリム60の内周側を覆う円盤状のディスク62、ケージ1とは反対側においてリム60の内周側を覆うカバー63、及び、ディスク62とカバー63との間に周方向に等間隔に配置されたホルダー64を備える。
ハンドリム7は、ハンドリム7、カバー63、及び、ディスク62を貫くネジ(不図示)によって、ホルダー64に固定されている。
ディスク62及びカバー63は、繊維強化プラスチックにより形成された繊維強化材料シート(以下、単に「FRPシート」という。)を積層した後に、加熱処理を行うことによって形成されている。
FRPシートを形成する素材としては、例えば、ポリアクリルニトリル(PAN)系炭素繊維を用いた繊維強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、ガラス繊維、ピッチ系炭素繊維、PBO繊維、ポリアリレート繊維、ポリエチレン繊維により強化した繊維強化プラスチック等が用いられる。
本実施形態のディスク62は、少なくとも2枚以上のFRPシートを積層して形成されている。
また、そのディスク62を形成するFRPシートのうち、ディスク62の本体部分を形成する第1のFRPシート(第1の繊維強化材料シート)としては、繊維方向の異なる2種類の繊維を含むクロス材のシートを切り出したものが用いられている。
その第2のFRPシートに含まれる繊維のうちの一つの繊維(第1の繊維)の繊維方向は、ディスク62の中心から径方向に延びる直線のうち、所定の位置(例えば、切り出されたFRPシートの径方向内側の端縁の中心)を通る直線に沿う方向(第1方向)となっている。また、もう一つの繊維の繊維方向は、第1方向に交差する方向となっている。
また、そのディスク62を形成するFRPシートのうち、ケージ1側の表皮を形成する第2のFRPシート(第2の繊維強化材料シート)としても、繊維方向の異なる2種類の繊維を含むクロス材のシートを切り出したものが用いられている。
その第2のFRPシートに含まれる繊維のうちの一つの繊維(第2の繊維)の繊維方向は、ディスク62の中心から径方向に延びる直線のうち、第1のFRPシートの中心を通る直線に沿う方向(第1方向)となっている。また、もう一つの繊維(第3の繊維)の繊維方向は、第1方向に交差する方向(第2方向)となっている。
FRPシートに含まれる繊維の向きをこのような向きとなるように構成すると、ホイール6aに対して加わる力を効率よくそれらの繊維に受け止めさせることができる。その結果、特別な部品等を加えることなく、ホイール6a全体の剛性の向上を図ることができる。
なお、ディスク62及びカバー63の形成方法及び形成材料は、必ずしもこのような形成方法及び形成材料に限定されるものではない。例えば、クロス材に代わり、一方向強化材(UD材)を用いてもよい。また、例えば、鉄、アルミ等の金属を形成材料としてもよい。また、例えば、樹脂材料のみを用いて射出成形により形成してもよい。
次に、図5及び図6を参照して、ホイール6aのディスク62の形状について説明する。
図5に示すように、ディスク62の中心軸線である第1中心軸線a1方向一方側(すなわち、ケージ1とは反対側。図5では左側。)の面には、第1中心軸線a1方向一方側に突出し、ディスク62の径方向に延びるようにして、複数の第1リブ62a(第1の突条部)、及び、複数の第2リブ62b(第2の突条部)が設けられている。第1リブ62aと第2リブ62bとは、ディスク62の周方向で、交互に配置されている。
また、隣接する第1リブ62aと第2リブ62bとの間には、略扇形の平板部62cが1つずつ設けられている。
また、複数の平板部62cの各々には、ディスク62の周方向中央部となる位置に、第1中心軸線a1方向一方側に突出し、ディスク62の径方向に延びるようにして、第1補助リブ62d、又は、第2補助リブ62eが設けられている。第1補助リブ62dと第2補助リブ62eとは、ディスク62の周方向で、交互に配置されている。
このように、ホイール6aのディスク62には、径方向に延びる第1リブ62a、第2リブ62b、第1補助リブ62d、及び、第2補助リブ62eが設けられている。
これにより、ホイール6aでは、スポークが負担していた径方向の荷重を、ディスク62の第1リブ62a、第2リブ62b、第1補助リブ62d、及び、第2補助リブ62eに負担させることができる。すなわち、スポークが負担していた荷重の全部又は一部を、ディスク62に負担させることができる。
その結果、ディスク62では、スポークを省略したり、スポークの材料を軽量化したりして、ディスク62(ひいては、ホイール6a)の軽量化、及び、低コスト化が図られている。
また、ディスク62では、第1リブ62a、第2リブ62b、第1補助リブ62d、及び、第2補助リブ62eが6つずつ設けられている。しかし、本発明のホイールは、このような構成に限定されるものではなく、リブ(突条部)の数は、要求される強度、重量等に応じて、適宜設計してよい。
例えば、本実施形態のホイール6aであれば、第1リブ62a及び第2リブ62bのいずれか一方、並びに、第1補助リブ62d及び第2補助リブ62eのうちのいずれかを省略してもよい。逆に、いずれかの数を増やしてもよい。
また、リブ(突条部)の突出方向は、ケージとは反対側に限定されるものではなく、ケージ側であってもよい。さらに、リブごとに、突出方向を異ならせてもよい。
また、図6に示すように、ディスク62のディスク62の第1中心軸線a1方向他方側(すなわち、ケージ1側。図6では左側。)の面には、第1中心軸線a1方向一方側(すなわち、ケージ1とは反対側。図6では右側。)に向かって窪むようにして、複数の第1溝部62f、複数の第2溝部62g、複数の第3溝部62h、及び、複数の第4溝部62iが設けられている。
具体的には、第1溝部62fは、第1リブ62aに対応する位置に設けられている。第2溝部62gは、第2リブ62bに対応する位置に設けられている。第3溝部62hは、第1補助リブ62dに対応する位置に設けられている。第4溝部62iは、第2補助リブ62eに対応する位置に設けられている。
ディスク62では、このような第1溝部62f、第2溝部62g、第3溝部62h、及び、第4溝部62iが設けられているので、第1リブ62a、第2リブ62b、第1補助リブ62d、及び、第2補助リブ62eが中空形状となっている。これにより、第1リブ62a、第2リブ62b、第1補助リブ62d、及び、第2補助リブ62eを、中実とした場合に比べて、ディスク62(ひいては、ホイール6a)全体の重量のさらなる軽量化が図られている。
なお、本発明のホイールはこのような構成に限定されるものではなく、溝部を省略して、リブ(突条部)を中実にしてもよい。このように構成した場合には、リブを中空にした場合に比べてホイールの重量は増加するものの、強度を向上させることができる。そのため、要求される強度に応じて、中空の突条部と中実の突条部とを混在させてもよい。
また、図5及び図6に示すように、ディスク62の中央部には、ディスク62を第1中心軸線a1方向に貫く第1挿通孔62jが形成されている。第1挿通孔62jには、ケージ1から延びる車軸が挿通される。
また、ディスク62の、ホルダー64(図4参照)に対応する位置には、ディスク62を第1中心軸線a1方向に貫く第2挿通孔62kが形成されている。第2挿通孔62kには、ハンドリム7を固定するためのネジが挿通される。
次に、図5、図7~図10を参照して、ディスク62の第1リブ62a、第2リブ62b、第1補助リブ62d、及び、第2補助リブ62eについて説明する。
図5に示すように、第1リブ62a及び第2リブ62bは、ディスク62の中心から径方向に延びるように設けられている。第1リブ62aのディスク62の周方向の幅、及び、第2リブ62bの周方向の幅は、いずれも、ディスク62の外周側ほど大きくなるように構成されている。
これにより、第1リブ62aの周方向の幅及び第2リブ62bの周方向の幅が一定となる、又は、外周側ほど小さくなる構成に比べ、第1リブ62a及び第2リブ62bの外周側の端部から、その周辺の領域に加わる荷重が分散される。その結果、その領域における破損が生じにくくなり、ひいては、ディスク62全体(すなわち、ホイール6a)の強度の向上が図られている。
第1リブ62a及び第2リブ62bのディスク62の外周側の先端部の縁部の形状は、ディスク62の周縁に沿って緩やかに湾曲する曲線形状となっている。
また、第1リブ62aのディスク62の径方向の長さは、第2リブ62bの径方向の長さよりも長くなっている。ただし、第1リブ62aの外周側の先端の径方向の位置、及び、第2リブ62bの外周側の先端の位置は、ディスク62の周方向において、ほぼ一列に並ぶように構成されている。
さらに、第2リブ62bの両側面のなす角度は、第1リブ62aの両側面のなす角度は大きく設定されている。そのため、第1リブ62aの外周側の先端部の周方向の幅と、第2リブ62bの外周側の周方向の幅とは、ほぼ同じ幅となっている。
このように、ディスク62では、第1リブ62a及び第2リブ62bのディスク62の外周側における先端部の縁部の形状、先端の径方向の位置、及び、先端部の周方向の幅をこのように構成することによって、第1リブ62a及び第2リブ62bの外周側の端部から、その周辺の領域に加わる荷重が均一に分散されるようになっている。
なお、本発明のホイールはこのような構成限定されるものではない。例えば、リブ(突条部)の外周側の先端部の縁部の形状を、ディスクの中心を通り径方向に延びる直線と直交する直線形状としてもよい。さらには、ディスクを用いたホイールの回転方向を考慮して、ディスクの中心を通り径方向に延びる直線に対して、傾斜するように交わる直線形状としてもよい。また、例えば、複数のリブ(突条部)の外周側の先端の位置も、ずれていてもよいし、複数のリブの外周側の先端部の周方向の幅も、異なっていてもよい。
第1補助リブ62d及び第2補助リブ62eは、ディスク62の中心から径方向に延びるように設けられている。第1補助リブ62dのディスク62の径方向の長さは、第2補助リブ62eの径方向の長さよりも長くなっている。ただし、第1補助リブ62dの外周側の先端の径方向の位置、及び、第2補助リブ62eの外周側の先端の位置は、ディスク62の周方向において、ほぼ一列に並ぶように構成されている。
このように、ディスク62では、第1補助リブ62d及び第2補助リブ62eのディスク62の外周側における先端の径方向の位置をこのように構成することによって、第1補助リブ62d及び第2補助リブ62eの外周側の端部から、その周辺の領域に加わる荷重が均一に分散されるようになっている。
また、図7~図9に示すように、第1リブ62aの断面形状は、ディスク62の中心軸線一方側(ケージ1とは反対側。図7~図9では下側。)に突出する中空の台形状となっている。
具体的には、第1リブ62aは、平板部62cからケージ1とは反対側に離れた位置で、平板部62cと平行に延びる底面部62a1と、底面部62a1からディスク62の周方向一方側(図7~図9では右側)に位置する第1側壁部62a2と、底面部62a1からディスク62の周方向他方側(図7~図9では左側)に位置する第2側壁部62a3とを有している。
第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3は、ディスク62の第1中心軸線a1(図5及び図6参照)を含む平面である仮想平面pに対して、ディスク62の径方向から見て、仮想平面pを挟んで対称となるように傾斜している。すなわち、第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3は、ディスク62の平板部62cに対して、傾斜している。
このように構成すると、第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3を仮想平面pに平行となるように構成した場合(すなわち、ディスク62の平面部分に対して垂直となるように構成した場合)に比べ、第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3からその周辺の領域に加わる荷重が、ディスク62の平面部分に沿う方向に分散される。
これにより、ディスク62では、その領域における破損の抑制、ひいては、ディスク62全体(すなわち、ホイール6a)のさらなる強度の向上が図られている。
図10に示すように、第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3の仮想平面pに対する傾斜角度は、ディスク62の外周側ほど大きくなるように構成されている。具体的には、内周側の傾斜角度(図7参照)よりも中央部の傾斜角度(図8参照)が大きく、中央部の傾斜角度よりも外周側の傾斜角度(図9参照)が大きくなるように構成されている。
すなわち、第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3は、仮想平面pに対して、ディスク62の径方向からから見て傾斜しているだけではなく、ディスク62の第1中心軸線a1方向から見て傾斜している。
このように構成すると、傾斜角度が一定となるように構成した場合に比べ、第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3の内周側の端部の幅が小さくなる(図5及び図6参照)。
これにより、ディスク62では、第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3が複数設けられている場合であっても、中央部近傍の領域において、隣接する第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3同士の間隔を十分に確保している。すなわち、その領域における成形性の向上が図られている。
また、詳細な説明は省略するが、第2リブ62bも、第1リブ62aと同様の形状を有している。
なお、本発明のリブの側壁(突条部の側面)の構成は、このような構成に限定されるものではない。
例えば、本実施形態においては、第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3のいずれもが、仮想平面pに対して、ディスク62の径方向からから見て傾斜しているだけではなく、ディスク62の第1中心軸線a1方向から見て傾斜している。
しかし、いずれか一方の側面だけが傾斜していてもよい。また、ディスクの中心軸線を含む平面に対して、径方向から見て傾斜していない、又は、周方向から見て傾斜していなくてもよい。さらには、ディスクの平面部分に対して立設されていてもよい。
また、上記実施形態においては、第1側壁部62a2及び第2側壁部62a3の仮想平面pに対する傾斜角度は、ディスク62の外周側ほど大きくなるように構成されている。しかし、傾斜角度は、ディスクの径方向における位置によらず一定であってもよい。
次に、図11及び図12を参照して、ホイール6aのハブ61について説明する。
まず、図11を参照して、ハブ61の概略構成について説明する。
図11に示すように、ハブ61は、車軸が嵌装される筒状のカラー部61aと、ハブ部61bとを備えている。ハブ部61bは、カラー部61aが嵌装される筒状部61cと、筒状部61cの外周部に設けられた複数の第1固定部61d及び複数の第2固定部61eとを有している。
第1固定部61dは、径方向に延びる長板状の第1羽根部61d1(第1の羽根部)と、第1羽根部61d1とは周方向にずれた位置で、径方向に延びる長板状の第2羽根部61d2(第1の羽根部)とからなる。
第1羽根部61d1と第2羽根部61d2とは、ディスク62に取り付けた際にディスク62の中心軸線a1方向一方側(ケージ1とは反対側。図11では上側。)ほど、互いに近づくように傾斜している。
具体的には、第1羽根部61d1は、ハブ61の中心軸線である第2中心軸線a2を含む平面(すなわち、第2中心軸線a2と一致する、ディスク62の第1中心軸線a1を含む平面である仮想平面p)に対して、ディスク62の第1リブ62aの一対の側面の一方である第1側壁部62a2の第1中心軸線a1一方側(ケージ1とは反対側)の面に対応する傾斜角度で傾斜している(図7~図9参照)。
一方、第2羽根部61d2は、第2中心軸線a2を含む平面に対して、ディスク62の第1リブ62aの一対の側面の他方である第2側壁部62a3の第1中心軸線a1一方側(ケージ1とは反対側)の面に対応する傾斜角度で傾斜している。
第2固定部61eは、第1固定部61dに対し、ハブ61の周方向(すなわち、ディスク62の周方向)にずれた位置に設けられている。第2固定部61eは、径方向に延びる長板状の第3羽根部61e1(第2の羽根部)と、第3羽根部61e1とは周方向にずれた位置で、径方向に延びる長板状の第4羽根部61e2(第2の羽根部)とからなる。
第3羽根部61e1と第4羽根部61e2とは、ディスク62に取り付けた際にディスク62の中心軸線方向一方側(ケージ1とは反対側。図11では上側)ほど、互いに近づくように傾斜している。
具体的には、第3羽根部61e1は、第2中心軸線a2を含む平面に対して、ディスク62の第2リブ62bの一対の側面の一方である第1側壁部の第1中心軸線a1一方側(ケージ1とは反対側)の面に対応する傾斜角度で傾斜している。
一方、第4羽根部61e2は、第2中心軸線a2を含む平面に対して、ディスク62の第2リブ62bの一対の側面の他方である第2側壁部の第1中心軸線a1一方側(ケージ1とは反対側)の面に対応する傾斜角度で傾斜している。
次に、図12を参照して、ディスク62に対するハブ61の固定方法について説明する。
図12に示すように、ハブ61は、ディスク62の中央部に配置される。このとき、ハブ61の第1固定部61dは、ディスク62の第1リブ62aに、ディスク62の第1中心軸線a1一方側から固定される(ケージ1とは反対側。図12では上側。)。また、ハブ61の第2固定部61eは、ディスク62の第2リブ62bに、第1中心軸線a1一方側から固定される。
より具体的には、第1固定部61dの一対の羽根部のうち、一方側の羽根部である第1羽根部61d1は、第1リブ62aの一対の側面のうち、一方側の側面である第1側壁部62a2の径方向内周側の先端部近傍の面に対し、接着又はネジ止めによって固定される。
同様に、第1固定部61dの一対の羽根部のうち、他方側の羽根部である第2羽根部61d2は、第1リブ62aの一対の側面のうち、他方側の側面である第2側壁部62a3の径方向内周側の先端部近傍の面に対し、接着又はネジ止めによって固定される。
これにより、第1リブ62aの先端部は、その両側面を第1固定部61dの第1羽根部61d1及び第2羽根部61d2によって、挟み込まれた状態となる。
また、第2固定部61eの一対の羽根部のうち、一方側の羽根部である第3羽根部61e1は、第2リブ62bの一対の側面のうち、一方側の側面である第1側壁部の径方向内周側の先端部近傍の面に対し、接着又はネジ止めによって固定される。
同様に、第2固定部61eの一対の羽根部のうち、他方側の羽根部である第4羽根部61e2は、第2リブ62bの一対の側面のうち、他方側の側面である第2側壁部の径方向内周側の先端部近傍の面に対し、接着又はネジ止めによって固定される。
これにより、第2リブ62bの先端部は、その両側面を第2固定部61eの第3羽根部61e1及び第4羽根部61e2によって、挟み込まれた状態となる。
このように、ホイール6aでは、第1リブ62a及び第2リブ62bの両側面を傾斜させるとともに。その側面にハブ61から延設された第1羽根部61d1、第2羽根部61d2、第3羽根部61e1、及び、第4羽根部61e2を固定している。これにより、ホイール6aでは、ホイール6aの厚みを増やさずに、ハブ61と第1リブ62a及び第2リブ62bとが強固に接合されている。ひいては、それらの接合部分の強度の向上が図られている。
また、ホイール6aでは、第1羽根部61d1及び第2羽根部61d2が第1リブ62aの先端部を挟み込むように固定し、第3羽根部61e1及び第4羽根部61e2が第2リブ62bの先端部を挟み込むように固定している。
これにより、第1リブ62a及び第2リブ62bの大きさ、第1羽根部61d1、第2羽根部61d2、第3羽根部61e1、及び、第4羽根部61e2の形成位置等に若干の製造誤差があったとしても、容易に十分な接合面積を確保することができるようになっている。その結果、製造時に要求される精度を低減させて、品質の安定化、製造コストの低減が図られている。
なお、本発明のホイールは、このような構成に限定されるものではない。例えば、リブ(突条部)は、ディスクの周方向一方側のみが傾斜していてもよい。
例えば、本実施形態のホイール6aでは、6本の第1リブ62a及び6本の第2リブ62bの先端部の全てに対して、ハブ61から延設された第1羽根部61d1及び第2羽根部61d2、又は、第3羽根部61e1及び第4羽根部61e2が接合されている。
しかし、リブ(突条部)と羽根部の数は、要求される強度等によって適宜変更してもよい。また。全てのリブではなく、一部のリブ(例えば、本実施形態であれば、第1リブ62aのみ)に、羽根部を固定してもよい。
また、例えば、ハブから延設される羽根部は、必ずしもリブ(突条部)の先端部を両側面から挟み込むものである必要はなく、リブの一方側の側面のみに固定されるものであってもよい。このように構成した場合には、接合部分の強度は低下するものの、軽量化、製造コストの低減を図ることができる。
ところで、図11に示すように、第1固定部61dの周方向一方側の羽根部である第1羽根部61d1と、その第1固定部61dに周方向一方側で隣接する第2固定部61eの周方向他方側の羽根部である第4羽根部61e2とは、径方向内周側の一部で一体となっており、基端部61fを形成している。
同様に、第1固定部61dの周方向他方側の羽根部である第2羽根部61d2と、その第1固定部61dに周方向他方側で隣接する第2固定部61eの周方向一方側の羽根部である第3羽根部61e1とは、径方向内周側の一部で一体となっており、基端部61fを形成している。
基端部61fは、第2中心軸線a1を中心として径方向に延びており、第1羽根部61d1及び第4羽根部61e2、又は、第2羽根部61d2及び第3羽根部61e1は、1つの基端部61fから、枝分かれするように伸びている。
また、基端部61fの厚さは、と第1羽根部61d1、第2羽根部61d2、第3羽根部61e1、及び、第4羽根部61e2よりも厚く構成されている。
ハブ61では、このような基端部61fを設けることによって、第1固定部61d及び第2固定部61eの基端側の強度(ひいては、ホイール6aの車軸周りの強度)の向上が図られている。
なお、基端部61fは、第1リブ62a又は第2リブ62bよりも、ディスク62の径方向内周側に位置している。
なお、本発明の固定部はこのような構成に限定されるものではなく、全ての羽根部を独立したものとしてもよいし、複数の羽根部のうちの一部のみを、隣接する羽根部と一体化させてもよい。また、基端部の延設方向を、一体化する羽根部の一方と同一としてもよい。具体的には、まっすぐに伸びる一方の羽部部の途中から、他方の羽根部が枝分かれするような形状であってもよい。
また、ところで、第3羽根部61e1及び第4羽根部61e2の径方向の長さは、第1羽根部61d1及び第2羽根部61d2の径方向の長さよりも長く構成されている。
具体的には、図12に示すように、ハブ61をディスク62に取り付けた場合に、第1羽根部61d1及び第2羽根部61d2の長さは、その先端部が第1リブ62aの先端部に届く長さとなっており、第1羽根部61d1及び第2羽根部61d2の長さは、その先端部が、第1リブ62aの先端部よりも径方向外側に位置する第2リブ62bの先端部に届く長さとなっている。
これにより、第1リブ62a及び第2リブ62bと第1羽根部61d1、第2羽根部61d2、第3羽根部61e1、及び、第4羽根部61e2との接合位置、(すなわち、車軸からの荷重、入力された駆動力等に対する応力が集中しやすい位置)が、周方向に一列に並ばず、径方向にずれた位置となる。その結果、その応力を分散させることができるので、ホイール全体としての強度をさらに向上させることができるようになっている。
なお、本発明のハブはこのような構成に限定されるものではなく、羽根部の長さを全て同一としてもよいし、ホイールに要求される強度等に応じて、適宜異なる長さとなるように設定してもよい。例えば、本実施形態のように、一対の羽根部を固定部とする構成の場合には、固定部ごとに羽根部の長さを変えるのではなく、固定部の一対の羽根部のうち、ホイールの回転方向一方側の羽根部の長さのみを短く、又は、長くしてもよい。
また、ところで、第1羽根部61d1及び第2羽根部61d2の基端部61fの周辺の幅は、先端部の幅よりも広く構成されている。すなわち、第1羽根部61d1及び第2羽根部61d2の幅は、ディスク62の径方向内周側ほど、広くなるように構成されている。
これは、車軸からの荷重、入力された駆動力等に対する応力は、車軸の周り(すなわち、ディスク62の径方向内周側)ほど、大きくなりやすいためである。そこで、ハブ61では、第1羽根部61d1及び第2羽根部61d2の幅を、径方向内周側ほど広くして、第1リブ62a及び第2リブ62bと第1羽根部61d1、第2羽根部61d2、第3羽根部61e1、及び、第4羽根部61e2との接合部分において、その応力を効率よく受け止めることができるようにしている。
なお、本発明のハブはこのような構成に限定されるものではなく、ディスクに要求される強度、リブ(突条部)の形状等に応じて、羽根部の幅を均一にしてもよいし、径方向外周側ほど大きくしてもよい。また、羽根部の幅を3段階以上に変化させてもよいし、連続的に変化させてもよい。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、ホイール6aにスポークを設けていない。しかし、本発明のホイールは、スポークを備える構成としてもよい。
また、上記実施形態では、ホイール6aのケージ1とは反対側を、カバー63によって覆っている。しかし、本発明のホイールは、ホイールのケージとは反対側を、カバーに代わり、リブ(突条部)の形成されたディスクを用いても覆ってもよい。また、その場合には、ホイールのケージ側を、ディスクに代わり、突条部の形成されていないカバーを用いて覆ってもよい。
1…ケージ、1a…着座用シート、2…車体フレーム、3…ハンドル、4…前輪、5…フロントフォーク、5a…コラム部、5b…フォーク部、5c…軸受孔、6…後輪(駆動輪)、6a…ホイール、6b…タイヤ、7…ハンドリム、60…リム、61…ハブ、61a…カラー部、61b…ハブ部、61c…筒状部、61d…第1固定部、61d1…第1羽根部(第1の羽根部)、61d2…第2羽根部(第1の羽根部)、61e…第2固定部、61e1…第3羽根部(第2の羽根部)、61e2…第4羽根部(第2の羽根部)、61f…基端部、62…ディスク、62a…第1リブ(第1の突条部)、62a1…底面部、62a2…第1側壁部、62a3…第2側壁部、62b…第2リブ(第2の突条部)、62c…平板部、62d…第1補助リブ、62e…第2補助リブ、62f…第1溝部、62g…第2溝部、62h…第3溝部、62i…第4溝部、62j…第1挿通孔、62k…第2…挿通孔、63…カバー、64…ホルダー、a1…第1中心軸線、p…仮想平面、W…車椅子。

Claims (6)

  1. タイヤが外嵌される環状のリムと、前記リムの中央部に配置され、車軸が結合されるハブと、前記リムの内周側に配置される円盤状のディスクとを備えたホイールであって、
    前記ディスクは、前記ディスクの径方向に延び、前記ディスクの中心軸線方向一方側に突出する突条部を有し、
    前記ハブは、前記車軸が挿通される筒状部と、前記筒状部の外周から径方向に延びる複数の羽根部とを有し、
    前記突条部の一対の側面の一方は、前記ディスクの中心軸線を含む平面に対して一方側に傾斜し、
    前記一対の側面の他方は、前記平面に対して他方側に傾斜し、
    複数の前記羽根部のうちの互いに隣接する一対の羽根部は、固定部を形成し、
    前記一対の羽根部の一方は、前記一対の側面の一方に固定され
    前記一対の羽根部の他方は、前記一対の側面の他方に固定されていることを特徴とするホイール。
  2. 請求項1に記載のホイールにおいて、
    前記ディスクは、第1の突条部及び第2の突条部を含む複数の前記突条部を有し、
    前記第2の突条部は、前記第1の突条部に対して前記ディスクの周方向一方側にずれた位置に位置し、
    前記ハブは、第1固定部及び第2固定部を含む複数の前記固定部を有し、
    前記第2固定部を形成する一対の前記羽根部は、前記第1固定部を形成する他の一対の前記羽根部に対して前記ディスクの周方向一方側にずれた位置に位置し、
    前記第1固定部は、前記第1の突条部に固定され、
    前記第2固定部は、前記第2の突条部に固定され
    前記第1固定部を形成する前記羽根部のうち周方向一方側の羽根部と、前記第2固定部を形成する前記羽根部のうち周方向他方側の羽根部とは、少なくとも、径方向内周側の一部で一体となっていることを特徴とするホイール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のホイールにおいて、
    前記ディスクは、第1の突条部及び第2の突条部を含む複数の前記突条部を有し、
    前記第2の突条部の先端部は、前記第1の突条部の先端部よりも径方向外側に位置しており、
    前記ハブは、第1の羽根部及び第2の羽根部を含む複数の前記羽根部を有し、
    前記第1の羽根部は、前記第1の突条部に固定され、
    前記第2の羽根部は、前記第1の羽根部よりも長く、前記第2の突条部に固定されていることを特徴とするホイール。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のホイールにおいて、
    前記羽根部の幅は、径方向内周側ほど広いことを特徴とするホイール。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のホイールと、前記ホイールに嵌合されたタイヤとを備えることを特徴とする駆動輪。
  6. 着座用シートを有するケージと、前記ケージの前方に延設された車体フレームと、前記車体フレームに設けられた操舵用のハンドルと、前記車体フレームの前端部に取り付けられた前輪と、前記ケージの左右に取り付けられた一対の後輪とを備えた車椅子であって、
    前記後輪は、請求項5に記載の駆動輪であることを特徴とする車椅子。
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