JP2008290700A - ホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤの気密性を維持しながら、軽量化とタイヤとの接触面積の増大を図る。
【解決手段】
ホイール10は、羽根78A〜78Cを備えた内挿板70と、前記羽根78A〜78Cの径方向略中央の取付部82を両面から挟み込むとともに、タイヤのビード部を保持する第1のリム30及び第2のリム50により構成される。取付部82の一方の面の両端には切欠86が設けられ、第2のリム50の平面部54には、前記切欠86と略同一勾配の斜面64を両端に備えた凸部62が、羽根78A〜78C間の隙間92に対応する位置に設けられる。第1のリム30,パッキン42,内挿板70,パッキン66,第2のリム50を重ねて固定すると、パッキン66が前記切欠86と斜面64に沿って密着するため、タイヤ内部の気密性を維持しながら、全体の軽量化とタイヤとの接触面積の増大を図ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車などの空気入りタイヤを組み付けるためのホイールに関し、更に具体的には、タイヤの内圧低下時の走行性の改善と、全体の軽量化及び気密性の維持に関するものである。
タイヤの異常をドライバーが速やかに感知して安全に車両を停止するようにしたホイールとしては、下記特許文献1に開示されたものがある。これは、タイヤの径方向に突出し、かつ、周方向に所定間隔をおいて複数設けられた羽根部を有する内挿板を、タイヤビード部を保持する外側リムと内側リムで挟んでホイールを構成し、タイヤの内圧低下時に、前記各リムよりも径が大きい羽根部によって荷重を受けるようにしたものである。これにより、複数の羽根部間の隙間によって生じる衝撃がドライバーに伝わり、異常の発生を速やかに感知させることができ、安全に車両を停止させることができる。
特許第3749537号公報
ところで、上述した特許文献1のホイールは、各車種の市販車に取り付け可能とし、タイヤ組み付けを容易にするため、外側リム,内挿板,内側リムの各部を分割可能にするとともに、前記内挿板の形状及び大きさをタイヤの寸法に合わせて所定の関係に設定している。このため、内挿板の先端に設けられた曲面部の大きさが制限されるようになる。内挿板は、タイヤの内圧が低下した際にタイヤを内側から支持して車体の荷重を受けるためのものであることから、タイヤとの接触面積は大きいほどよい。しかしながら、大きくするとタイヤにホイールを組み付けることができない。
また、トラックなどの大型車両では、一つの車軸に二つのタイヤのホイールを密着してネジなどで装着した2列タイヤ(いわゆるダブルタイヤ)を使用しているものがある。ところが、上述した特許文献1のホイールでは、内側リム,内挿板,外側リムを車軸近傍でネジ部により固定しているため、当該ホイールを2つ並べても、前記ネジ部が存在するためにホイール同士を密着させることができず、ダブルタイヤへの適用が困難である。仮に、ダブルタイヤに適用できたとしても、通常の倍の数のホイールを利用することになるから全体の重量が増すという不都合もある。また、タイヤの径が大きくなれば、それに合わせて内側リム,内挿板,外側リムも大きくする必要があるため、ダブルタイヤに限らずシングルタイヤに適用する場合であっても、全体の重量を低減できることが望ましい。
本発明は、以上の点に着目したもので、その目的は、気密性を維持しながら、全体の軽量化とタイヤとの接触面積の増大を図ることができるタイヤ組み付け可能なホイールを提供することである。他の目的は、ダブルタイヤにも組み付け可能なホールを提供することである。更に他の目的は、パンク時に走行を継続することができるホイールを提供することである。
前記目的を達成するため、本発明は、車軸に取り付けられるホイールであって、前記車軸に固定される略円盤状のディスク部と、該ディスク部の縁部から径方向に突出し周方向に所定間隔をおいて複数設けられており、前記ディスク部と略同心の円弧を外縁の一部とする羽根部と、これら羽根部の外縁に設けられている曲面部とを有する内挿板,前記内挿板の羽根部に固定される略環状の平面部と、該平面部の縁部に設けられており前記タイヤのビード部の一方を保持するフランジ部とを含む第1のリム,前記車軸の軸方向に沿った略円筒状の側面部と、該側面部の一方の端部に設けられており前記第1のリムの平面部との間に前記羽根部を挟む略環状の平面部と、前記側面部の他方の端部に設けられており前記ビード部の他方を保持するフランジ部とを含む第2のリム,前記羽根部と前記第1及び第2のリムの平面部との間に設けられる略環状の気密手段,前記羽根部の両端側であって、前記第1及び第2のリムに挟まれる位置の少なくともいずれか一方の面に形成されており、端部に向けて厚みが薄くなる切欠,前記第1及び第2のリムの平面部の少なくともいずれか一方の表面に設けられており、両端側が前記切欠と概略一致する形状に形成されるとともに、前記気密手段を介して前記第1及び第2のリムで前記羽根部を挟み込んだときに、前記羽根部間の隙間に対応する位置を密閉可能な厚みを有する凸部,を備えるとともに、前記内挿板の最大径が、前記第1及び第2のリムの最大径よりも大きく、かつ、前記タイヤの内側の最大径よりも小さく設定されており、前記タイヤの内圧が低下したときに、前記羽根部の外縁の曲面部によって、前記タイヤのトレッド部を内側から支持することを特徴とする。主要な形態の一つは、前記曲面部が、前記羽根部の外縁に着脱可能であることを特徴とする。
他の発明は、車軸に取り付けられるホイールであって、前記車軸に固定される略円盤状のディスク部と、該ディスク部の縁部から径方向に突出し前記ディスク部と略同心の円弧を外縁の一部とするとともに、径方向に形成された隙間によって一部が周方向に分断された羽根部と、該羽根部の外縁に着脱可能に設けられている曲面部とを有する内挿板,前記内挿板の羽根部に固定される略環状の平面部と、該平面部の縁部に設けられており前記タイヤのビード部の一方を保持するフランジ部とを含む第1のリム,前記車軸の軸方向に沿った略円筒状の側面部と、該側面部の一方の端部に設けられており前記第1のリムの平面部との間に前記羽根部を挟む略環状の平面部と、前記側面部の他方の端部に設けられており前記ビード部の他方を保持するフランジ部とを含む第2のリム,前記羽根部と前記第1及び第2のリムの平面部との間に設けられる略環状の気密手段,前記羽根部の両端側であって、前記第1及び第2のリムに挟まれる位置の少なくともいずれか一方の面に形成されており、端部に向けて厚みが薄くなる切欠,前記第1及び第2のリムの平面部の少なくともいずれか一方の表面に設けられており、両端側が前記切欠と概略一致する形状に形成されるとともに、前記気密手段を介して前記第1及び第2のリムで前記羽根部を挟み込んだときに、前記隙間に対応する位置を密閉可能な厚みを有する凸部,を備えるとともに、前記内挿板の最大径が、前記第1及び第2のリムの最大径よりも大きく、かつ、前記タイヤの内側の最大径よりも小さく設定されており、前記タイヤの内圧が低下したときに、前記羽根部の外縁の曲面部によって、前記タイヤのトレッド部を内側から支持することを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記曲面部の取り付け位置が、前記内挿板のディスク部の径方向又は周方向の少なくともいずれか一方に調整可能であることを特徴とする。他の形態は、前記曲面部の角に切除部を設けたことを特徴とする。更に他の形態は、前記曲面部の周方向の長さが、前記羽根部の外縁の周方向長さよりも長いことを特徴とする。あるいは、前記曲面部が略環状に形成されており、前記タイヤのトレッド部の内側を連続的に支持することを特徴とする。更に他の形態は、前記ディスク部の径方向から見た前記曲面部の端面に、凹凸ないし突起を設けたこと,あるいは、前記曲面部の端面に、ゴム製の緩衝体を設けたことを特徴とする。更に他の形態は、前記緩衝体の表面に、変形可能な凹凸ないし突起を設けたことを特徴とする。更に他の形態は、前記羽根部と前記曲面部の接合が、直線状,曲線状,折線状又はそれらの組み合わせのいずれかであることを特徴とする。
更に他の形態は、前記第1のリム,内挿板,第2のリムの各部を分割可能としたことを特徴とする。更に他の形態は、前記第1及び第2のリムの平面部によって挟まれる位置の羽根部の厚みを、前記第1及び第2のリムの平面部のそれぞれの外側から固定具のネジ部を螺合可能な厚みに設定したことを特徴とする。更に他の形態は、前記羽根部は、前記ディスク部に対して屈曲ないし湾曲した立ち上がり部と、該立ち上がり部の縁部に形成されており、前記第1及び第2のリムの各平面部によって挟み込まれる略平面状の取付部と、該取付部の縁部から、前記ディスク部の主面と離れるように径方向へ向けて延長した延長部,を含むことを特徴とする。
更に他の形態は、前記タイヤの内径ないしリム径をDT1,タイヤの断面高さをDT2,タイヤの厚みをTtとし、前記タイヤの内側深さDT3を、DT3=DT2−Ttで表すとともに、前記内挿板のディスク部の径をDP1,内挿板の最大径をDP2とし、前記羽根部の径方向の長さDP3を、DP3=(DP2−DP1)/2で表したときに、DT1+DT3≒DP2,かつ、DT1≧DP1+DP3,の関係を満たすことを特徴とする。
更に他の形態は、前記曲面部が略環状であるときに、前記タイヤの内側の最大径をDT4,前記緩衝体の最大径をDT5,前記緩衝体の凹凸ないし突起の数をXとし、前記タイヤの内周をDT4×π,前記緩衝体の外周をDT5×πで表したときに、前記緩衝体の凸部がタイヤ面と接触したときの変形量が、一つにつき(DT4−DT5)π/Xであることを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭に成ろう。
本発明は、内挿板のディスク部の縁部から径方向に突出する羽根部を、第1及び第2のリムの略環状の平面部によって気密手段を介して挟み込むとともに、前記羽根部の両端側に切欠を形成し、更に、両端が前記切欠に概略一致する形状の凸部を前記第1又は第2のリムの平面部に形成することにより、前記羽根部間の隙間に対応する位置も密閉可能とした。このため、タイヤ内の空気圧を維持するとともに、ホイールの軽量化を図ることができる。また、前記羽根部の外縁に設ける曲面部を着脱可能とすることで、曲面部とタイヤとの接触面積の増大を可能とし、タイヤの損傷の低減を図ることができる。更に、前記羽根部を、前記ディスク部から立ち上がった形状とし、同一車軸に2つのホイールのディスク部を密着固定可能としたので、ダブルタイヤへの組み付けも可能になるという効果が得られる。また、前記曲面部を略環状に形成してタイヤのトレッドの内側を連続に支持することで、パンク時でも走行の継続が可能となる。更に、前記曲面部にゴム製の緩衝体を設けることにより、荷重を受けた際にかかる衝撃からタイヤを保護することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図5を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1は、本実施例のホイールをタイヤに装着した状態を示す図であり、(A)は平面図,(B)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。図2は、本実施例の構造を示す分解斜視図である。図3は、本実施例のホイールを示す図であり、(A)は平面図,(B)は前記(A)を#B−#B線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(C)は内挿板を裏面から見た平面図,(D)は前記内挿板の切欠を拡大して示す斜視図である。図4は、本実施例のホイールとタイヤの寸法関係を示す図であり、図5は、本実施例のホイールとタイヤの組み付けの様子を示す図である。
本実施例は、図1(B)に示すように、同一車軸に対して2つのタイヤを並べて装着したダブルタイヤに本発明のホイールを一組適用したものである。図1(B)に示すように、前記車軸16の先端には、ハブ18が設けられており、該ハブ18の取付面22の略中央にはキャップ20が設けられ、更に該キャップ20の周囲には、本実施例のホイール10及び10´を固定するための複数のボルト24が周方向に適宜間隔で設けられている。なお、一組のホイール10及び10´の構造は同じであるため、以下、ホイール10を例に挙げてその構造を説明する。
図1〜図5に示すように、本実施例のホイール10は、ビードワイヤ14が埋め込まれたタイヤ12のビード部12Aの一方を保持する第1のタイヤビード固定リム(以下「第1のリム」)30,他方のビード部12Aを保持する第2のタイヤビード固定リム(以下「第2のリム」)50,これら第1のリム30及び第2のリム50の間に挟まれて固定されており、前記タイヤ12の内側に挿入される内挿板70により構成されている。
まず、第1のリム30は、中央に開口部32が形成された略環状の平面部34の縁部に、前記ビード部12Aを保持するためのフランジ部36と、前記ビード12Aを受けるビード受部38が設けられた構成となっている。また、前記平面部34には、内挿板70に固定するためのボルト94を通す複数の孔40が、前記内挿板70の羽根78A〜78Cに対応する位置に適宜間隔で形成されている。これら平面部34,フランジ部36,ビード受部38は一体に形成されている。このような第1のリム30のリム径DRは、前記平面部34の外径で表すことができ、最大径DR1は、フランジ部36の縁部を周とする円の直径で表すことができる(図2参照)。また、図4(C)に示すように、ビード受部38の幅がWR1で表されている。前記第1のリム30は、前記平面部34と略同一形状及び寸法のパッキン42を介して前記内挿板70に固定される。なお、前記パッキン42には、前記平面部34の孔40と対応する位置に、複数の孔44が形成されている。
次に、第2のリム50は、車軸16の軸方向に沿った略円筒状の側面部56の一方の端部に、中央に開口部52が形成された略環状の平面部54が設けられており、前記側面部56の他方の端部には、他方のビード部12Aを保持するためのフランジ部58が設けられた構成となっている。また、前記平面部54には、前記内挿板70の羽根78A〜78C間の隙間92に対応する位置に、所定の厚みを有する凸部62が複数形成されている(図示の例では3箇所)。これら凸部62の両端には、内挿板70の後述する切欠86と略同一勾配の斜面64がそれぞれ形成されている。また、前記平面部54には、前記凸部62を除く部分に、内挿板70の羽根78A〜78Cに固定するためのボルト94を通す孔60が適宜間隔で複数設けられている。これら平面部54,側面部56,フランジ部58,凸部62は一体に形成されている。
このような第2のリム50のリム径DRは、前記第1のリム30のリム径と同じになるように設定されており、前記平面部54の外径で表すことができる。また、最大径DR2は、フランジ部58の縁部を周とする円の直径で表される。なお、通常、前記DR1とDR2は同じ長さとなっている。このような第2のリム50の側面56は、車軸16の先端に設けられたハブ18が収納可能となるように予め寸法が設定されている。また、図4(C)中、WR2は、前記側面56の車軸方向の幅(ないし長さ)を示している。前記第2のリム50は、前記平面部54と略同一形状及び寸法のパッキン66を介して前記内挿板70に固定される。なお、前記パッキン66には、前記平面部54の孔60と対応する位置に、複数の孔68が形成されている。
次に、内挿板70について説明する。内挿板70は、前記車軸16の先端のハブ18の取付面22に固定される略円盤状のディスク部72と、該ディスク部72の外周から径方向に突出した複数の羽根78A〜78Cにより構成されている。前記羽根78A〜78C間には、周方向に適宜幅を有する隙間92が設けられている。すなわち、羽根78A〜78Cと隙間92が周方向に交互に存在する構成となっている。前記羽根78A〜78Cの縁側の先端には、タイヤ12の内圧が低下した際に、該タイヤ12を内側から支持して車体の荷重を受けるための曲面部90が形成されている。該曲面部90の角79には、図4(B)に一部拡大して示すように、切除部79Aを形成するようにしてもよい。前記切除部79Aは、前記曲面部90の角が曲線を描くように形成されており、これによって、タイヤ12を内側から支持したときの損傷を防止することができる。
前記ディスク部72の中心には、前記ハブ18のキャップ20が貫通する開口部74が形成されており、該開口部74の周囲には、前記ハブ18の取付面22から突出したボルト24を通すための孔76が適宜間隔で複数形成されている。ところで、本実施例では、前記羽根78A〜78Cは、平面状ではなく、図1(B)及び図4(C)に示すような形状となっている。具体的には、略平面状の前記ディスク部72に対して、所定の方向に屈曲ないし湾曲した立ち上がり部80と、前記第1のリム30の平面部34と第2のリム50の平面部54によって表裏から挟み込まれる略平面状の取付部82,該取付部82の外縁から、タイヤ12への装着時に該タイヤ12の幅の中央に向かうように傾斜した延長部88が連続形成された形状となっている。前記取付部82には、前記第1のリム30及び第2のリム50と固定するためのボルト94を通すための孔84が適宜間隔で複数形成されている。
また、該取付部82の一方の面(本実施例では、第2のリム50側の面)の両端には、図3(B)〜(D)に示すように、端部に向けて厚みが薄くなるように傾斜した切欠86が設けられている。図3(A)に示すように、第1のリム30及び第2のリム50は、内挿板70の羽根78A〜78Cの略中央付近に、前記隙間92を径方向に分断するように配置される。従って、取付部82の厚みを均一にしてしまうと、前記隙間92に対応する位置では、パッキン42,66を挟んだとしても、タイヤ12の内部の気密性が十分に確保できない恐れがある。
そこで、本実施例では、上述した切欠86を羽根78A〜78Cの両端に設け、第2のリム50の凸部62の両端に、前記切欠86の傾斜と略同一勾配の斜面64を形成している。そして、図3(B)に示すように、第1のリム30,パッキン42,内挿板70,パッキン66,第2のリム50を重ねて、位置合わせした孔にボルト94を通してナット96を螺合する。このようにして構成されたホイール10は、前記パッキン66が前記切欠86及び斜面64に沿って密着するため、羽根78A〜78Cが存在しない部分からの空気漏れの防止が可能となる。そして、前記内挿板70の開口部74及び孔76に、前記車軸16のキャップ20及びボルト24を通し、ナット26を螺合することにより、ホイール10全体が前記ハブ18に固定され、車軸16の回転とともに回転する。なお、車軸16の回転は、図示しないブレーキ可動部の作動により停止が可能となっている。
このような内挿板70と、タイヤ12,第1のリム30,第2のリム50との寸法関係を、図4も参照して説明する。図4(A)に示すように、タイヤ12の内径(ないしリム径)をDT1,タイヤ12の断面高さをDT2,タイヤの厚みをTtとし、タイヤ12の内側深さDT3を、DT3=DT2−Ttで表す。また、図4(B)に示すように、内挿板70のディスク部72の径をDP1,羽根78A〜78Cを含めた場合の内挿板70の最大径をDP2とすると、前記羽根78A〜78Cの径方向の長さDP3は、DP3=(DP2−DP1)/2で表される。また、図4(C)に示すように、内挿板70の厚みがTpとして表されている。ここで、タイヤ12の内径DT1は、前記第1のリム30及び第2のリム50のリム径DR(図2参照)とほぼ一致するものとする。また、タイヤ12のリム幅WRは、前記第1のリム30のビード受部38の幅(パッキン42の厚みを含む)WR1,内挿板70の厚みTp,第2のリム50の側面部56の幅(パッキン66の厚みを含む)WR2の和で表すことができる。すなわち、WR=WR1+Tp+WR2の関係が成立しているものとする。
まず、第1のリム30及び第2のリム50と、内挿板70の寸法関係について説明すると、内挿板70の最大径DP2は、第1のリム30及び第2のリム50の最大径DR1及びDR2よりも大きくなるように設定されている。これにより、前記タイヤ12の内圧が低下したときに、前記羽根78A〜78Cの縁の曲面部90によって、タイヤ12のトレッド部12Bを内側から支持することができ、第1のリム30及び第2のリム50の破損を招くことなく、パンクの際に荷重を受けて安全に停止させることができる。なお、ゆっくりであれば、スタンドなどまで走行することも可能となる。また、パンク走行中においては、前記隙間92の存在により、羽根78A〜78Cと地面との接触の有無が交互に生じて若干の衝撃が発生してドライバーに伝わるため、速やかにタイヤ12の異常を感知させ、安全に停止させることができる。このとき、上述したように、曲面部90の角に曲線を描くような切除部79Aを形成しておくと、タイヤ12の損傷を防止するのに効果的である。また、隙間92の部分では、図4(B)に示すように、該隙間92の両側の羽根,例えば、羽根78Aと78Bの両角部79を結ぶ線と、羽根78A及び78Bの外縁を周とする円弧との間に生じる距離aの分だけ、内挿板70の最大径DP2が短くなる。すなわち、図4(B)を矢印FB方向から見た場合の最大径はDP2−aで表されることになる。このように部分的に距離aの分だけ径を短くすることにより、後述するようにタイヤ12への内挿作業を容易に行うことができる。また、前記距離aの長さを調節する,すなわち、複数の羽根間の隙間92の幅を調節することにより、地面との接触による衝撃の度合いを調節することも可能となる。
次に、内挿板70とタイヤ12の寸法関係について説明する。内挿板70をタイヤ12の内側に挿入するにあたっては、タイヤ12の内径DT1とタイヤ12の内側深さDT3の和が、内挿板70の最大径DP2とほぼ同等、かつ、タイヤ12の内径DT1が、内挿板70のディスク径DP1と羽根78A〜78Cの径方向長さDP3の和とほぼ同等以上になるように設定されている必要がある。すなわち、DT1+DT3≒DP2,かつ、DT1≧DP1+DP3,の関係を満たす必要がある。このような関係を満たすように設定することにより、後述する手順による内挿板70のタイヤ12内への挿入が容易となる。以上のような第1のリム30,第2のリム50,内挿板70は、一般的には、鉄,アルミ,チタンなどの金属により形成されるが、他の各種の公知の材料が利用可能である。
次に、本実施例の作用を説明する。まず、図5を参照して、本実施例のホイール10とタイヤ12の組み付け手順について説明すると、図5(A)に示すように、内挿板70全体を傾け、羽根78Aをタイヤ12の内径部分から矢印F5a方向に示すようにタイヤ12の内側に挿し込む。次に、図5(B)に示すように、挿し込んだ羽根78Aの角部79がタイヤ12の内側に接するように内挿板70を片側に寄せる。すると、羽根78Aと羽根78Bによってタイヤ12を内側と外側から挟む状態になるとともに、残りの羽根78Cの外縁部が、タイヤ12の内径部分に位置するようになる。ここで、上述したように、タイヤ12の内径DT1が、内挿板70のディスク径DP1と羽根78A〜78Cの径方向長さDP3の和とほぼ同等以上,すなわち、DT1≧DP1+DP3の関係を満たすように設定されているため、図5(B)に矢印F5bで示す方向に内挿板70を回転させると、図5(C)に示すように、羽根78Cがタイヤ12の内側に収納される。この状態では、羽根78A及び78Cがタイヤ12内にあり、羽根78Bがタイヤ12の外側にある。
そして、図5(C)に示すように、羽根78A及び78Cをタイヤ12の内側に押し当て矢印F5cに示すように回転させる。すると、上述したように、タイヤ12の内径DT1と内側深さDT3の和が、内挿板70の最大径DP2とほぼ同等,すなわち、DT1+DT3≒DP2の関係を満たしているため、タイヤ12内への羽根78Bの落とし込みが可能となる。なお、ここで、上述した寸法関係に加えて、隙間92によって生じる距離aの存在により、最後の羽根78Bの落とし込みが更に良好に行われる。
以上のように内挿板70の挿入が完了したら、図5(D)に示すように、第1のリム30の孔40,パッキン42の孔44,羽根78A〜78Cの孔84,パッキン66の孔68,第2のリム50の孔60の位置を合わせ、これらにボルト94を通してナット96を螺合させることにより、前記内挿板70に第1のリム30及び第2のリム50を固定する。そして、タイヤ12に所定の圧力に達するまで空気を充填し、ビード部12を第1のリム30のフランジ部36と、第2のリム50のフランジ部58で固定すると、タイヤ12の組み付けが完了する。他方のホイール10´についても、同様の手順でタイヤ12に組み付ける。最後に、車軸16の先端のハブ18に設けられたキャップ20とボルト24に、一組のホイール10及び10´の内挿板70の開口部74と孔76を通し、前記ボルト24にナット26を螺合することにより、車軸16に対してタイヤ(タイヤ12付きホイール10及び10´)が取り付け固定される。なお、図から明らかなように、前記一組のホイール10,10´は、各々の第1のリム30が向かい合うように配置されており、二つのタイヤ12を並べて保持している。
なお、本実施例では、上述した各部の寸法関係を満たすように設定されているため、組み付け完了した状態では、図4(C)に示すように、曲面部90からトレッド部12Bの内側までの距離bは、タイヤ12の内側深さDT3の半分よりも短くなっているが、ビード部12Aを変形させながら作業を行うようにすると、更に大きな寸法の内挿板70を挿入でき、距離bを短縮してホイール10及び10´にかかる荷重を軽減することができる。
以上のようにタイヤ12を取り付けた車両を走行中、パンク等によりタイヤ12の内圧が低下すると、羽根78A〜78Cの縁の曲面部90が荷重を受けてタイヤ12を内側から支持し、車両は一時的に走行可能となる。ここで、曲面部90は、比較的幅があるため、曲面部90とタイヤ12内側との接触面積を大きくすることができ、タイヤ12の損傷を低減することができる。
加えて、羽根78A〜78C間には、それぞれ隙間92が形成されているため地面との接触によって衝撃が生じる。そして、その振動が車両のドライバーに伝わることによって、速やかにタイヤ12の異常を感知させ、安全に車両を停止させることができる。タイヤ12の修理や点検を行う場合には、ジャッキなどで車体を持ち上げた状態で、ナット96を緩めて第1のリム30(又は第2のリム50)を取り外す。そして、空気の抜けたタイヤ12の位置をずらすと内部を見ることができるため、修理や修理箇所の把握を行うことができる。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)内挿板70のディスク部72の縁部から径方向に突出する複数の羽根78A〜78Cを、第1及び第2のリムの略環状の平面部34及び54によって、パッキン42及び66を介して挟み込むとともに、各羽根78A〜78Cの取付部82の両端側に形成された切欠86と略同一勾配の斜面64を両端に有する凸部62を、前記第2のリム50の平面部54に設けることとした。これにより、前記パッキン66が前記切欠86及び斜面64に沿って密着するため、ディスク部72の径を小さくして前記第1及び第2のリムと重ならないようにしても、空気の漏れを防止してタイヤ12の気密性を保つことができる。また、ディスク部72の径が小さくできるとともに、第1のリム30及び第2のリム50を略環状に形成することとしたので、ホイール10の軽量化を図ることができる。
(2)前記羽根78A〜78Cを、前記ディスク部72から立ち上がった形状とし、前記内挿板70の中心部から車軸16の軸方向にずれた位置でタイヤ12を保持するため、一組のホイール10及び10´を密着させて、同一の車軸16に2つのタイヤ12を並べて装着することができる。
(3)径方向に突出し、かつ、周方向に隙間92をおいて設けられた羽根78A〜78Cを有する内挿板70を、タイヤ12のビード部12Aを保持する第1のリム30と第2のリム50の間に固定してホイール10を構成する。そして、タイヤ12の内圧低下時に、前記各リム30及び50よりも外径が大きい内挿板70の羽根78A〜78Cによって、荷重を受けるとともに前記タイヤ12を内側から支持することとした。このため、前記隙間92によって生じる衝撃がドライバーに伝わり、タイヤ12の異常発生を速やかに感知させることができるとともに、タイヤ12やリム30,50の破損を招く前に安全に車両を停止することができる。また、前記内挿板70の曲面部90の角79に、曲線を描くような切除部79Aを設けることにより、タイヤ12の損傷を防止することができる。
(4)第1のリム30,第2のリム50,内挿板70の各部を分割可能としたので、ホイール10へのタイヤ組み付けが容易になる。更に、前記各部を分割構造とすることで、前記第2のリム50の形状・寸法を、規格によって形状や寸法が定められているディスクブレーキやドラムブレーキの形状や大きさを考慮した寸法に形成可能なため、既に販売されている自動車などにも容易に取り付けることができ汎用性が高い。
(5)前記第1のリム30,第2のリム50,内挿板70を分割可能とするとともに、前記内挿板70の形状及び大きさを、タイヤ12の寸法に対して所定の関係を満たすように設定することとした。すなわち、前記タイヤ12の内径ないしリム径をDT1,タイヤの断面高さをDT2,タイヤ12の厚みをTtとし、前記タイヤ12の内側深さDT3を、DT3=DT2−Ttで表すとともに、前記内挿板70のディスク部の径をDP1,内挿板70の最大径をDP2とし、前記羽根78A〜78Cの径方向の長さDP3を、DP3=(DP2−DP1)/2で表したときに、DT1+DT3≒DP2,かつ、DT1≧DP1+DP3,の関係を満たすように設定することとしたので、タイヤ12の組み付けを容易に行うことができる。
(6)前記羽根78A〜78Cに立ち上がり部80と傾斜した延長部88を設けたので、前記第1のリム30及び第2のリム50の位置決めを容易に行い、内挿板70と第1のリム30及び第2のリム50のずれを防止することができる。
次に、図6を参照しながら本発明の実施例2を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする(以下の実施例についても同様)。図6は、本実施例の主要断面図である。同図に示すように、本実施例も、上述した実施例と同様にダブルタイヤに本発明を適用した例である。本実施例のホイール10A及び10A´は、第1のリム30A,第2のリム50A,内挿板70A,パッキン42及び66により構成されている。本実施例では、前記内挿板70Aの取付部82Aが、肉厚に形成されるとともに、ディスク部72側から曲面部90側へ向けて厚くなるように両面が傾斜している。また、これに対応するように、第1のリム30Aの平面部34Aと、第2のリム50Aの平面部54Aが、前記取付部82Aの表面に対して略平行となるように形成されている。前記平面部34A,54Aには、それぞれネジ穴40A,60Aが形成されており、前記内挿板70Aの取付部82Aには、ネジ穴84A,84Bが形成されている。
前記第1のリム30Aのネジ穴40A,パッキン42の孔44,取付部82Aのネジ穴84Bの位置を合わせてボルト94Bを螺合することにより第1のリム30Aが内挿板70Aに固定される。また、前記第2のリム50Aのネジ穴60A,パッキン66の孔68,取付部82Aのネジ穴84Aの位置を合わせてボルト94Aを螺合することにより第2のリム50Aが内挿板70Aに固定される。
このように、実施例2によれば、内挿板70Aの取付部82Aを肉厚に形成し、第1のリム30A及び第2のリム50Aを前記内挿板70Aに対して別々に着脱可能な構成としたので、タイヤ12全体を車体から取り外すことなく、いずれか一方のリムのみを取り外してタイヤ12の位置をずらすことにより、破損箇所を容易に把握・点検できるという効果がある。また、ボルト94A,94Bのいずれか一方が緩んだとしても、第1のリム30Aと第2のリム50A同時に脱落するのを防止することができる。
次に、図7を参照して本発明の実施例3を説明する。図7は、本実施例の内挿板を示す平面図である。上述した実施例1及び2は、羽根78A〜78Cに曲面部90を一体的に形成したが、本実施例は、曲面部を別個に形成して羽根縁部に取り付けるようにしたものである。まず、図7(A-1)〜(A-3)に示す例について説明すると、本実施例の内挿板70Bの羽根78A〜78Cの縁側には、図7(A-2)に示すように、周方向垂直の端面が略T字状の曲面板100が着脱自在となっている。なお、前記図7(A-2)は、図7(A-1)を#C−#C線に沿って切断し矢印方向に見た断面図に相当する。本実施例では、前記曲面板100は、前記羽根78A〜78Cの外縁側よりも周方向長さが長くなるように設定されており、前記曲面板100を羽根78A〜78Cに装着すると、内挿板70Bの外縁のほぼ全周を覆うことができるようになっている(曲面板100の間に多少隙間が生ずる程度でもよい)。また、前記曲面板100の外周面には、適宜間隔で凸部101が形成されており、タイヤ12の内圧が低下したときに、地面との接触によって生じる衝撃をドライバーに伝えることが可能となっている。
羽根78A〜78Cの縁側である延長部88の両端近傍には、適宜間隔で複数のネジ穴108(図示の例では2個)が設けられており、曲面板100の鍔102には、前記ネジ穴108に対応する位置に孔106が設けられている。曲面板100の鍔102を、羽根78A〜78Cの縁側に重ね合わせるとともに、ボルト110を鍔102の孔106に挿入し、更に羽根78A〜78Cの縁側のネジ穴108にねじ込むことで、曲面板100が羽根78A〜78Cに固定される構造となっている。
次に、本実施例における組立手順を説明すると、まず、タイヤ12内に曲面板100を挿入する。次に、上述した実施例1と同様の手順で、内挿板70Bをタイヤ12内に挿入する。そして、内挿板70Bの羽根78A〜78Cの縁側のネジ穴108に、曲面板100の鍔102の孔106を合わせる。更に、ボルト110を鍔102の孔106に挿入し、更に羽根78A〜78Cの縁側のネジ孔108にねじ込む。これにより内挿板70Bの羽根78A〜78Cの縁側に曲面板100を固定することができる。このときの曲面板100の取付位置は、図7(A-1)に示す例のように、隣接する羽根78A〜78C間に跨るようにしてもよいし、図7(A-3)に示す例のように、羽根78A〜78C毎に曲面板100を取り付けるようにしてもよい。
このように、本実施例によれば、曲面板100をまずタイヤ12内に挿入し、次に、内挿板70Bを挿入して曲面板100を取り付ける。そして、該曲面板100によって内挿板70Bの外縁側のほぼ全周を覆うこととしたので、曲面板100とタイヤ12との接触面積を更に増大することができる。また、タイヤ12内の内圧低下時(パンク時など)に、走行を継続することができる。なお、前記曲面板100は、内挿板70Bの外縁側のほぼ全周を覆っているが、外周面に適宜間隔で凸部101が設けられているため、該凸部101が地面と接触する際に生じる衝撃によって、ドライバーに異常を伝えることができる。また、曲面板100の鍔102の長さの設定により、曲面板100とタイヤ12内側との間隔を狭くすることができ、タイヤ12内の空気圧の低下を、空気抜けの初期の段階で知ることができる。更に、図7(A-1)及び(A-3)のいずれの場合も、曲面板100にかかる負荷は、羽根78A〜78Cのうちの道路側に位置する2つのものにかかるため、負荷が分散されるようになるという利点がある。
次に、図7(B)に示す内挿板70Cは、羽根78A〜78Cの縁部側には、周方向垂直の端面が略T字状の曲面板100Aが着脱自在となっている。該曲面板100Aの外周面には、前記図7(A-1)及び(A-3)と同様の凸部101が適宜間隔で形成されている。羽根78A〜78Cの延長部88には、周方向及び径方向に位置がずれた一対のネジ穴114A,114Bが、4組設けられている。また、前記曲面板100Aの鍔102には、前記ネジ穴114A,114Bに対応する位置に孔112A,112Bが設けられている。曲面板100Aの鍔102を、羽根78A〜78Cの縁側に重ね合わせるとともに、ボルト110を鍔102の孔112A,112Bに挿入し、更に羽根78A〜78Cの縁側のネジ穴114A,114Bにねじ込むことで、曲面板100Aが羽根78A〜78Cに固定される構造となっている。
本実施例では、羽根78A〜78C側にネジ穴を4組用意しているため、図7(B)に示すように、曲面板100Aの周方向の位置を、一点鎖線で示すように調整することが可能であるほか、曲面板100Aの内周側の孔112Aと、羽根78A〜78Cの外縁側のネジ穴114Bの位置を合わせて固定することにより、羽根78A〜78Cの径方向深さを調整することが可能となっている(羽根78B参照)。むろん、本実施例の場合も、前記図7(A-1)に示す内挿板70Bと同様に、曲面板100Aを隣接する羽根間に跨って着脱するようにしてもよい。
次に、図8を参照しながら本発明の実施例4を説明する。図8(A)は本実施例の内挿板の外観斜視図,図8(B)は前記内挿板の曲面部の端面形状を示す図である。図8(C)は変形例の内挿板の曲面部の端面形状を示す図である。図8(A)に示すように本実施例の内挿板120は、ディスク部72の縁部に設けられた羽根122A〜122Cの外縁側の端面124Aが波状に湾曲した曲面形状となっており、これに、例えば図7に示した曲面板100が取り付けられる。なお、曲面板100の鍔102は、端面124Aの曲面形状に沿った形状とする。上述した実施例では、羽根78A〜78Cと曲面板100との接合が直線状であるのに対し、本実施では、羽根122A〜122Cと曲面板100との接合が曲線状となるために、タイヤ幅方向における羽根と曲面板との接合強度が向上するようになる。図8(C)は、端面124Bを折線状に形成した例である。もちろん、曲線状,折線状のみならず、直線状,曲線状,折線状の組み合わせのいずれかであってもよい。
次に、図9を参照しながら本発明の実施例5を説明する。図9は、本実施例のホイールを示す平面図である。上述した実施例1〜4は、いずれもディスク部から径方向に向けて突出する羽根を複数設けた例であるが、本実施例は羽根を一つとした例である。図9に示すように、本実施例の内挿板70Dは、略円盤状のディスク部72から径方向に向けて羽根78Dが設けられている。該羽根78Dは、径方向に形成された所定幅の隙間92によって、一部が周方向に分断されている。前記隙間92は、羽根78Dの外縁から前記ディスク部72の外縁に達する程度の深さに形成されている。また、前記羽根78Dの外縁側には、周方向垂直の端面が略T字状の曲面板100Bと100Cが着脱自在に取り付けられる。これら曲面板100B,100Cの鍔102の両端近傍には、それぞれ一組の孔116が形成されている。また、前記羽根78Dの延長部88には、前記孔116に対応する位置にネジ穴118が設けられている。前記曲面板100B,100Cの鍔102を、羽根78Dの縁側に重ね合わせるとともに、ボルト110を鍔102の孔116に挿入し、更に羽根78Dの縁側のネジ穴118にねじ込むことで、曲面板100B,100Cが羽根78Dに固定される構造となっている。
次に、本実施例における組立手順を説明すると、まず、タイヤ12内に曲面板100B,100Cを挿入する。次に、内挿板70Dをタイヤ12内に挿入する。なお、本実施例では、隙間92が一箇所となっているため、上述した実施例1の手順とは異なるが、前記曲面板100B,100Cを取り外した状態であるため、容易にタイヤ12内に内挿板70Dを挿入することができる。そして、内挿板70Dの羽根78Dの縁側のネジ穴118に、曲面板100B,100Cの鍔102の孔116を合わせる。更に、ボルト110を鍔102の孔116に挿入し、更に羽根78Dの縁側のネジ孔118にねじ込む。これにより内挿板70Dの羽根78Dの縁側に曲面板100B,100Cを固定することができる。このように、本実施例によれば、曲面板100B,100Cを内挿板70Dに着脱可能とすることにより、隙間92が一箇所であっても、タイヤ12への組み付けを良好に行うことができる。なお、図示の例では、曲面板を2つに分割可能な構成としたが、前記タイヤ12内に挿入可能であり、かつ、前記羽根78Dに着脱可能であれば、分割数は適宜変更してよい。
次に、図10及び図11を参照しながら、本発明の実施例6を説明する。図10は、本実施例のホイールをタイヤに装着した状態を示す図であり、(A)は平面図,(B)は前記(A)を#D−#D線に沿って切断し矢印方向に見た端面図である。図11は、本実施例の曲面板の構造を示す図であり、(A)は分解斜視図,(B)は前記(A)を#E−#E線に沿って切断し矢印方向に見た端面図である。本実施例は、上述した実施例3と同様に、曲面板によって内挿板の外縁側のほぼ全周を覆う構造となっている。本実施例のホイール10Bは、第1のリム30B,第2のリム50B,内挿板70E,パッキン42及び66により構成されている。
本実施例では、前記内挿板70Eの取付部82Bが肉厚に形成されるとともに、ネジ穴85A,85Bが形成されている。一方、これらに対応するように、第1のリム30Bの平面部34Bと、第2のリム50Bの平面部54Bには、ネジ穴40B,60Bが形成されている。前記第1のリム30Bのネジ穴40B,パッキン42の孔44,取付部82Bのネジ穴85Bの位置を合わせてボルト94Bを螺合することにより、第1のリム30Bが内挿板70Eに固定される。また、前記第2のリム50Bのネジ穴60B,パッキン66の孔68,取付部82Bのネジ穴85Aの位置を合わせてボルト94Aを螺合することにより第2のリム50Bが内挿板70Eに固定される。
次に、本実施例の内挿板70Eの羽根78A〜78Cの縁側には、略環状の曲面板130が着脱自在となっている。該曲面板130は、本実施例では3つの分割体130A〜130Cにより構成されており、これらを接続することで、前記内挿板70Eの外縁部に対してスライド可能に取り付けられる。具体的には、図11に示すように、前記内挿板70Eの羽根78A〜78Cの縁部には、肉厚(ないし幅広)に形成された嵌合部136A〜136C(136Cは図示せず)が設けられている。図示の例では、前記嵌合部136A〜136Cの幅は、前記分割体130A〜130Cの幅のほぼ半分程度となるように形成されている。一方、前記分割体130A〜130Cの内面略中央部には、周方向に沿って前記嵌合部136A〜136Cが嵌合可能な溝131が形成されている。前記溝131の幅は、前記嵌合部136A〜136Cの幅よりも若干大きくなるように寸法が設定されており、その断面は、例えば、図11(B)に示すような形状となっている。また、前記分割体130A〜130Cの両端には、前記内挿板70Eの中心へ向けて突出した一対の接続部132A,132Bがそれぞれ設けられている。前記接続部132A,132Bには、ボルト138の軸部が貫通する孔134A,134Bが設けられている。また、前記接続部132A,132B間には、前記溝131と連続する溝136が形成されている。前記分割体130A〜130Cの溝131,136に、前記羽根78A〜78Cの縁部の嵌合部136A〜136Cを嵌め、突き合わせた分割体の端部の接続部132A,132Bの孔134A,134Bにボルト138を通してナット140を螺合すると、前記曲面板130が、前記羽根78A〜78Cに対して回転可能に取り付けられる。
本実施例の基本的作用・効果は、上述した実施例3と同様であり、タイヤ12の内圧が低下したときに、前記曲面板130の端面によってトレッド部12Bの内側を連続的に支持することにより、走行の継続が可能となる。また、幅広の溝131,136によって羽根78A〜78Cの嵌合部136A〜136Cを把持しているため、幅方向のずれがなく、端の部分を接続部132A,132Bで留めるだけで十分な強度が得られる。なお、本実施例においても、上述した実施例3と同様に、曲面板130の端面に、凸部101を適宜間隔で設け、該凸部102がタイヤ12を介して走行面と接触したときに生じる衝撃によって、ドライバーに異常を感知させるようにしてもよい。また、ボルト94A,94Bのいずれか一方が緩んだとしても、第1のリム30Bと第2のリム50Bが同時に脱落するのを防止することができる。
次に、図12を参照して本発明の実施例7を説明する。図12は、本実施例のホイールをタイヤに装着した状態を示す図であり、(A)は平面図,(B)は前記(A)を#F−#F線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(C)はタイヤの内圧低下時(パンク時など)の様子を示す平面図である。本実施例は、図12に示すように、上述した実施例6の内挿板70Eの曲面板130の端面に、全周にわたってゴム製の緩衝体150を設けたものである。該緩衝体150は、凹部154と凸部156が適宜間隔で交互に形成された凹凸形状152を表面に有している。
ここで、前記タイヤ12の内側の最大径をDT4,前記緩衝体150の最大径をDT5とし、凸部156の数をXとすると、前記タイヤ12の内周と、前記緩衝体150の外周の長さの差は、(DT4−DT5)πで表すことができる。この径の差が、タイヤ12の内圧低下時にスリップして熱を発生する要因となる。そこで、本実施例では、前記凸部156を変形可能な素材で形成し、該凸部156がタイヤ12を介して走行面158に接触したときに所定量変形して、前記スリップを防ぐこととしている。上述したように、タイヤ12の内周と緩衝体150の外周の長さの差は、(DT4−DT5)πで表すことができるから、これを凸部156の数Xで割ったもの,すなわち、(DT4−DT5)π/Xが、一つの凸部156につき必要な変形量Δとなる。具体例を示すと、タイヤ12の内側の最大径DT4が58cm,緩衝体150の最大径DT5が52.8cmであるとき、円周の差は、およそ16.3cmとなる。ここで、凸部156の数Xが52個であるとすると、凸部156の一つ当たりに必要な変形量Δは、約3.1mmとなる。
このように、本実施例によれば、略環状の曲面板130の端面に凹凸形状152を備えた変形可能な緩衝体150を設けることとしたので、上述した実施例6の効果に加えて、更に、タイヤ12にかかる負荷を低減して保護を図ることができる。特に、前記タイヤ12の内側の最大径をDT4,前記緩衝体150の最大径をDT5,前記緩衝体150の凸部156の数をXとし、前記タイヤ12の内周をDT4×π,前記緩衝体150の外径をDT5×πで表したときに、前記緩衝体150の凸部156がタイヤ面と接触したときの変形量Δが、一つにつき(DT4−DT5)π/Xとなるように設定したので、スリップの発生を抑制できるという効果も得られる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)上述した実施例の形状・大きさは一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更してよい。例えば、上述した実施例1〜7では、内挿板の羽根を、ディスク部の主面から離れるように立ち上がった形状としたが、これも一例であり、シングルタイヤに適用する場合には、羽根の湾曲ないし屈曲を緩やかにしたり略平面状に形成したりするようにしてもよい。また、前記各部を構成する材料も一例であり、公知の各種の材質を用いて形成してよい。
(2)前記実施例1で示したタイヤ12と内挿板70の寸法関係は一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更してよい。例えば、ビード部12が変形可能であれば、前記実施例よりも大きな内挿板70が挿入可能であり、パンク時にかかる荷重を軽減することができる。
(3)前記実施例で示した羽根の数も一例であり、必要に応じて羽根の数は増減してよい。
(4)前記実施例に示した羽根78A〜78Dや、羽根122A〜122Cの形状も一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更してよい。例えば、羽根の縁の曲面部を、タイヤ12の幅方向の一方にのみ延長してもよいし、羽根と曲面部の断面形状を略L字状となるように形成してもよい。
(5)前記実施例7で示した緩衝体150も一例であり、上述した実施例1〜6についても、曲面部の端面にゴム製のキャップを被せ、荷重を受けた際にかかる衝撃からタイヤ12を保護するようにしてもよい。また、前記実施例7で示した凹凸形状152や凸部156の数も一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更してよい。
(6)前記実施例3,5,6で示した曲面板の着脱方法も一例であり、同様の効果を奏するように適宜設計変更してよい。
(7)前記実施例1で示した内挿板70と第1のリム30及び第2のリム50の取付方法や、内挿板70と車軸16との固定方法も一例であり、同様の効果を奏するものであれば、各種の公知の取付方法や固定方法を適用してよい。なお、第1のリム30,内挿板70,第2のリム50は、一軸で固定すると第1のリム30の取り外しの時に内挿板70と第2のリム50も全て外れてしまうため、前記実施例2や他の公知の手法により、別々に着脱できるような構造にしておくと点検などの際に好都合である。
(8)前記実施例1では、羽根78A〜78Cの一方の面に切欠86を設けることとしたが、表裏両面に切欠を設け、第1のリム30及び第2のリム50の双方の平面部34A,54Aに、前記切欠と略同一勾配の斜面を備えた凸部を形成するようにしてもよい。
(9)本発明のホイールは、自動車用タイヤのホイールが好適な利用例であり、4輪あるいは2輪車のいずれに対しても適用可能である。このほか、飛行機用タイヤなど、空気入りタイヤであれば、他の公知の各種のタイヤに適用可能である。
本発明によれば、内挿板のディスク部の縁部から径方向に突出する羽根部を、第1及び第2のリムの略環状の平面部によって気密手段を介して挟み込むとともに、前記羽根部の両端側に切欠を形成し、更に、両端が前記切欠に概略一致する形状の凸部を前記第1又は第2のリムの平面部に形成することにより、前記羽根部間の隙間に対応する位置も密閉可能とした。このため、タイヤ内の空気圧を維持するとともに、軽量化を図ることができるため、自動車などのタイヤに組み付けるためのホイールの用途に適用できる。特に、前記羽根部を前記ディスク部と略平行にならないように立ち上げた状態で延長することにより、同一車軸に並べて装着するダブルタイヤに組み付けるホイールの用途に好適となる。
本発明の実施例1のホイールをタイヤに装着した状態を示す図であり、(A)は平面図,(B)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。 前記実施例1の構造を示す分解斜視図である。 前記実施例1のホイールを示す図であり、(A)平面図,(B)は前記(A)を#B−#B線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(C)は内挿板を裏面から見た平面図,(D)は前記内挿板の切欠を拡大して示す斜視図である。 前記実施例1のホイールとタイヤの寸法関係を示す図である。 前記実施例1のホイールとタイヤの組み付けの様子を示す図である。 本発明の実施例2の主要断面図である。 本発明の実施例3の内挿板を示す図であり、(A-1),(A-3),(B)は平面図,(A-2)は前記(A-1)を#C−#Cに沿って切断し矢印方向に見た断面図である。 本発明の実施例4の内挿板を示すであり、(A)は斜視図,(B)及び(C)は羽根の縁部の端面図である。 本発明の実施例5のホイールを示す平面図である。 本発明の実施例6のホイールをタイヤに装着した状態を示す図であり、(A)は平面図,(B)は前記(A)を#D−#D線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。 前記実施例6の曲面板の構造を示す図であり、(A)は分解斜視図,(B)は前記(A)を#E−#E線に沿って切断し矢印方向に見た端面図である。 本発明の実施例7のホイールをタイヤに装着した状態を示す図であり、(A)は平面図,(B)は前記(A)を#F−#F線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(C)はタイヤの内圧低下(ないしパンク)時の様子を示す平面図である。
符号の説明
10,10´,10A,10A´,10B:ホイール
12:タイヤ
12A:ビード部
12B:トレッド部
14:ビードワイヤ
16:車軸
18:ハブ
20:キャップ
22:取付面
24:ボルト
26:ナット
30,30A,30B:第1のタイヤビード固定リム(第1のリム)
32:開口部
34,34A,34B:平面部
36:フランジ部
38:ビード受部
40:孔
40A,40B:ネジ穴
42:パッキン
44:孔
50,50A,50B:第2のタイヤビード固定リム(第2のリム)
52:開口部
54,54A,54B:平面部
56:側面部
58:フランジ部
60:孔
60A,60B:ネジ穴
62:凸部
64:斜面
66:パッキン
68:孔
70,70A,70B,70C,70D,70E:内挿板
72:ディスク部
74:開口部
76:孔
78A〜78D:羽根
79:角
79A:切除部
80:立ち上がり部
82,82A,82B:取付部
84:孔
84A,84B,85A,85B:ネジ穴
86:切欠
88:延長部
90:曲面部
92:隙間
94,94A,94B:ボルト
96:ナット
100,100A〜100C:曲面板
101:凸部
102:鍔(フランジ)
106,112A,112B,116:孔
108,114A,114B,118:ネジ穴
110:ボルト
120:内挿板
122A〜122C:羽根
124A,124B:端面
130:曲面板
130A〜130C:分割体
131:溝
132A,132B:接続部
134A,134B:孔
136A〜136C:嵌合部
138:ボルト
140:ナット
150:緩衝体
152:凹凸形状
154:凹部
156:凸部
158:走行面

Claims (16)

  1. 車軸に取り付けられるホイールであって、
    前記車軸に固定される略円盤状のディスク部と、該ディスク部の縁部から径方向に突出し周方向に所定間隔をおいて複数設けられており、前記ディスク部と略同心の円弧を外縁の一部とする羽根部と、これら羽根部の外縁に設けられている曲面部とを有する内挿板,
    前記内挿板の羽根部に固定される略環状の平面部と、該平面部の縁部に設けられており前記タイヤのビード部の一方を保持するフランジ部とを含む第1のリム,
    前記車軸の軸方向に沿った略円筒状の側面部と、該側面部の一方の端部に設けられており前記第1のリムの平面部との間に前記羽根部を挟む略環状の平面部と、前記側面部の他方の端部に設けられており前記ビード部の他方を保持するフランジ部とを含む第2のリム,
    前記羽根部と前記第1及び第2のリムの平面部との間に設けられる略環状の気密手段,
    前記羽根部の両端側であって、前記第1及び第2のリムに挟まれる位置の少なくともいずれか一方の面に形成されており、端部に向けて厚みが薄くなる切欠,
    前記第1及び第2のリムの平面部の少なくともいずれか一方の表面に設けられており、両端側が前記切欠と概略一致する形状に形成されるとともに、前記気密手段を介して前記第1及び第2のリムで前記羽根部を挟み込んだときに、前記羽根部間の隙間に対応する位置を密閉可能な厚みを有する凸部,
    を備えるとともに、
    前記内挿板の最大径が、前記第1及び第2のリムの最大径よりも大きく、かつ、前記タイヤの内側の最大径よりも小さく設定されており、前記タイヤの内圧が低下したときに、前記羽根部の外縁の曲面部によって、前記タイヤのトレッド部を内側から支持することを特徴とするホイール。
  2. 前記曲面部が、前記羽根部の外縁に着脱可能であることを特徴とする請求項1記載のホイール。
  3. 車軸に取り付けられるホイールであって、
    前記車軸に固定される略円盤状のディスク部と、該ディスク部の縁部から径方向に突出し前記ディスク部と略同心の円弧を外縁の一部とするとともに、径方向に形成された隙間によって一部が周方向に分断された羽根部と、該羽根部の外縁に着脱可能に設けられている曲面部とを有する内挿板,
    前記内挿板の羽根部に固定される略環状の平面部と、該平面部の縁部に設けられており前記タイヤのビード部の一方を保持するフランジ部とを含む第1のリム,
    前記車軸の軸方向に沿った略円筒状の側面部と、該側面部の一方の端部に設けられており前記第1のリムの平面部との間に前記羽根部を挟む略環状の平面部と、前記側面部の他方の端部に設けられており前記ビード部の他方を保持するフランジ部とを含む第2のリム,
    前記羽根部と前記第1及び第2のリムの平面部との間に設けられる略環状の気密手段,
    前記羽根部の両端側であって、前記第1及び第2のリムに挟まれる位置の少なくともいずれか一方の面に形成されており、端部に向けて厚みが薄くなる切欠,
    前記第1及び第2のリムの平面部の少なくともいずれか一方の表面に設けられており、両端側が前記切欠と概略一致する形状に形成されるとともに、前記気密手段を介して前記第1及び第2のリムで前記羽根部を挟み込んだときに、前記隙間に対応する位置を密閉可能な厚みを有する凸部,
    を備えるとともに、
    前記内挿板の最大径が、前記第1及び第2のリムの最大径よりも大きく、かつ、前記タイヤの内側の最大径よりも小さく設定されており、前記タイヤの内圧が低下したときに、前記羽根部の外縁の曲面部によって、前記タイヤのトレッド部を内側から支持することを特徴とするホイール。
  4. 前記曲面部の取り付け位置が、前記内挿板のディスク部の径方向又は周方向の少なくともいずれか一方に調整可能であることを特徴とする請求項2又は3記載のホイール。
  5. 前記曲面部の角に切除部を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のホイール。
  6. 前記曲面部の周方向の長さが、前記羽根部の外縁の周方向長さよりも長いことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のホイール。
  7. 前記曲面部が略環状に形成されており、前記タイヤのトレッド部の内側を連続的に支持することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のホイール。
  8. 前記ディスク部の径方向から見た前記曲面部の端面に、凹凸ないし突起を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のホイール。
  9. 前記ディスク部の径方向から見た前記曲面部の端面に、ゴム製の緩衝体を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のホイール。
  10. 前記緩衝体の表面に、変形可能な凹凸ないし突起を設けたことを特徴とする請求項9記載のホイール。
  11. 前記羽根部と前記曲面部の接合が、直線状,曲線状,折線状又はそれらの組み合わせのいずれかであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のホイール。
  12. 前記第1のリム,内挿板,第2のリムの各部を分割可能としたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のホイール。
  13. 前記第1及び第2のリムの平面部によって挟まれる位置の羽根部の厚みを、前記第1及び第2のリムの平面部のそれぞれの外側から固定具のネジ部を螺合可能な厚みに設定したことを特徴とする請求項12記載のホイール。
  14. 前記羽根部は、
    前記ディスク部に対して屈曲ないし湾曲した立ち上がり部と、
    該立ち上がり部の縁部に形成されており、前記第1及び第2のリムの各平面部によって挟み込まれる略平面状の取付部と、
    該取付部の縁部から、前記ディスク部の主面と離れるように径方向へ向けて延長した延長部,
    を含むことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のホイール。
  15. 前記タイヤの内径ないしリム径をDT1,タイヤの断面高さをDT2,タイヤの厚みをTtとし、前記タイヤの内側深さDT3を、DT3=DT2−Ttで表すとともに、
    前記内挿板のディスク部の径をDP1,内挿板の最大径をDP2とし、前記羽根部の径方向の長さDP3を、DP3=(DP2−DP1)/2で表したときに、
    DT1+DT3≒DP2,かつ、DT1≧DP1+DP3,
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のホイール。
  16. 前記曲面部が略環状であるときに、前記タイヤの内側の最大径をDT4,前記緩衝体の最大径をDT5,前記緩衝体の凹凸ないし突起の数をXとし、
    前記タイヤの内周をDT4×π,前記緩衝体の外周をDT5×πで表したときに、
    前記緩衝体の凸部がタイヤ面と接触したときの変形量が、一つにつき(DT4−DT5)π/Xであることを特徴とする請求項10記載のホイール。
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CN106965621A (zh) * 2017-04-21 2017-07-21 江苏飞斯铝业有限公司 分体式铝合金轮毂
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