JP7028862B2 - 二本鎖核酸を精製するための方法及び組成物 - Google Patents

二本鎖核酸を精製するための方法及び組成物 Download PDF

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Description

磁気ガラスビーズは、核酸精製に従来から用いられている。近年では、例えば血液、唾液、尿などから、低侵襲性又は非侵襲性の手法で得られる試料から核酸を得ることに、注目が集まっている。これらの試料における無細胞の核酸(cfNA)は、標準の結合及び溶出条件を利用すると磁気ガラスビーズで効率的に回収されない、例えば100又は1000bp未満の、相対的に短いポリヌクレオチドを含む可能性がある。その上、幾つかの分析技術に必要となる不充分な二本鎖cfNAが、標準の条件を利用して得られる。
本明細書で提供されるのは、磁気ガラスビーズ(MGP)からの二本鎖核酸の自動回収のための方法及び組成物である。該方法は、2回以上の低温溶出を利用して、MGPに非共有結合された二本鎖核酸をMGPから溶出することを含む。幾つかの実施形態において、該方法は、a)溶液(例えば、洗浄緩衝液又は試料を結合緩衝液と共に含む)中でMGPに非共有結合された二本鎖核酸を収容する容器に、磁場を適用して、該MGPに結合されていない液体を除去すること;b)MGPに非共有結合された二本鎖核酸を、70℃未満(例えば、25~60℃、25~50℃、30~45℃、32℃、35℃、37℃、40℃、42℃、45℃、50℃、60℃、65℃)の温度の該容器内で溶出緩衝液と接触させること;c)該容器に磁場を適用すること;d)該MGPに結合されていない液体を採取し、それにより溶離液を採取すること;e)MGPに非共有結合された二本鎖核酸を50℃未満の温度の該容器内で溶出緩衝液と接触させること;f)該容器に磁場を適用すること;及びg)該MGPに結合されていない液体を採取し、それにより溶離液を採取すること、を含み、ステップd)及びg)で採取された溶離液が、MGPから回収された二本鎖核酸を含む。
ステップb)及びe)の温度は、50℃未満、詳細には25℃~45℃の間、例えば25℃、37℃、42℃、又は45℃である。幾つかの実施形態において、該二本鎖核酸は、30~1500又は50~500塩基対の長さである。幾つかの実施形態において、該二本鎖核酸は、例えば血液、血漿、血清、羊水、脳脊髄液、及び尿からなる群から選択される、無細胞試料に由来する。幾つかの実施形態において、該二本鎖核酸は、無細胞核酸に由来する。幾つかの実施形態において、該二本鎖核酸は、細胞供給源に由来し、例えば細菌、他の病原体又は組織に由来するゲノムDNAである。幾つかの実施形態において、該二本鎖核酸は、1000塩基対以上、例えば5000塩基対以上の長さである。
幾つかの実施形態において、ステップa)の溶液は、7未満、例えば3~6.5又は3.5~6のpHを有する。幾つかの実施形態において、該溶出緩衝液は、7より高い、例えば7~10又は7.5~9のpHを有する。
幾つかの実施形態において、該自動化方法は、ステップa)の前に、二本鎖核酸を含有する液体試料を容器内でMGPと接触させ、それにより該容器内の溶液中で該二本鎖核酸を該MGPに非共有結合させること(例えば、結合緩衝液を用いて、又は用いずに);該容器に磁場を適用して、該MGPに結合されていない液体を除去し、それにより該MGPに非共有結合された二本鎖核酸を残留させること;及び液体(例えば、洗浄緩衝液)を、該MGPに非共有結合された二本鎖核酸に添加すること、をさらに含む。幾つかの実施形態において、該MGPに非共有結合された二本鎖核酸を洗浄緩衝液で懸濁させるステップ、磁場を加えるステップ、及び非結合の液体を除去するステップを、溶出の前に1回よりも多く(例えば、2、3、4、又は5回)実施する。
幾つかの実施形態において、該溶出緩衝液は、ステップb)及びe)において、MGPに非共有結合された二本鎖核酸と少なくとも5分間(例えば、5~10、10~30、5~25、又は7~25分間)接触される。幾つかの実施形態において、該溶出(溶出緩衝液との接触)は、より短時間であるが、より多くの溶出、例えば5分未満の持続時間で3~5回の溶出が実施される。幾つかの実施形態において、2回よりも多くの溶出、例えば3、4、5、又は6回の溶出が、実施される。幾つかの実施形態において、該2回以上の溶出が、異なる持続時間を有するが、他の実施形態において、該溶出は、同じ持続時間である。
幾つかの実施形態において、該溶出緩衝液は、自動ピペットを用いて、MGPに非共有結合された二本鎖核酸と混合される。幾つかの実施形態において、該容器は、マルチウェルプレート内のウェルである。幾つかの実施形態において、該容器は、試験管であり、例えば1~5又は1.5~3mLの容量を有する。幾つかの実施形態において、該容器は、チップ内のマイクロウェル/マイクロチャンバーである。
幾つかの実施形態において、ステップd)及びg)からの溶離液中に回収された核酸は、少なくとも約30%の二本鎖核酸(例えば、非変性の自然に対合したもの)を含む。即ち、該溶離液中に回収された二本鎖核酸は、溶離液中の総核酸の少なくとも30%を構成する。幾つかの実施形態において、ステップd)及びg)からの溶離液中に回収された核酸は、少なくとも40%、50%、60%、70%、80%、85%、90%又はより多くの二本鎖核酸を含む。
I.緒言
本開示は、磁気ガラス粒子(MGP)を用いて、生体供給源(例えば、血漿、血清、尿、及び他の体液、並びに細胞試料又は溶解物)からの小さなサイズ(例えば、<1kb、50~2000bp、50~500bp、100~1000bp)の核酸(NA)の精製を増進する試薬を提供する。本明細書に開示された技術及び組成物は、増幅及びシーケンシングなどの下流の分析技術に充分な量での二本鎖cfNAの回収を可能にする。標準の核酸単離試薬では小さな核酸がMGPから回収されず、そのため感知できる量で精製されないため、そのような試薬及び技術の開発は必須である。本明細書に開示された試薬及び方法は、核酸調製(NAP)製品中で他の既存の試薬と組み合わせて使用されると、循環するNAの低回収問題を克服する。これらの方法は、RocheのNAP製品(例えば、MagNA Pure試薬)のみならず、他の類似システムでも有用である。
該磁気ガラス粒子は、適当な専用のシステム(例えば、MagNA Pure 96又はMagNA Pure 24)又は一般的なリキッドハンドラー(例えば、Biomek NX)での手動の核酸精製(NAP)又は自動のNAPに用いることができる。
用いられる生体試料の容量は、非常に少量(例えば、50μl)から多量(例えば、4ml以上)までの範囲内であり得る。本明細書に記載された方法及び試薬への使用の非限定的例としては、癌のための「液体生検」としての血漿又は尿からの無細胞核酸の精製、非侵襲性の出生前試験(NIPT)、及び固形臓器移植拒絶の早期検出が挙げられる。
本明細書に開示される方法は、NAPのための他の自動化システム及び幾つかの手動技術、例えばスピンカラムよりも高い回収率で、磁気ビーズを使用した小さな二本鎖核酸の精製を可能にする。
II.定義
用語「自動化された」は、直接のヒトの活動を利用せずにプログラムされた手法で実施される活動を指す。自動化された活動は、遠隔制御、プログラム化、又は技術者による観察が可能であるが、技術者が手動で干渉すること、例えば手動のピペットを用いること、手で容器を移動させることなどが必要とならない。
用語「磁気ガラス粒子」又は「MGP」は、核酸に非共有結合するガラスと、磁場に応答する少なくとも1つの磁性コア(例えば、磁性コアの分散物)と、を含む粒子を指す。該ガラスは、必ずしも純粋なシリカではないが、シリカが成分であり得る。MGPは、標準のピペットチップでピペッティングして懸濁液を形成させるのに充分小さく、典型的には0.5~15μmである。MGPは、平均でおおよそ球形であり、多孔質又は非多孔質であり得る。該磁性コアは、強磁性又は常磁性であり得る(磁場の存在下のみで磁化される)。適切なMGPは、例えば米国特許第6,255,477号及び同第6,545,143号に、より詳細に記載されている。
用語「固形(又は半固形)マトリックス」、「固形(又は半固形)支持体」は、本明細書において、核酸などの薬剤が固定され得る不活性表面又は本体を表すために用いられる。非限定的例としては、ガラス、シリカ、プラスチック、ニトロセルロース、膜、チップ、及び粒子が挙げられる。本明細書で用いられる用語「固定された」は、本明細書に記載されたアッセイのステップの間に課される条件の下で、顕著にデカップリングされない、分子に基づくカップリングを表す。そのような固定は、共有結合、イオン結合、親和性型の結合、又は任意の他の化学結合を通して実現され得る。
例えば溶液中の固形支持体を参照する際の用語「溶液中の」は、固形支持体が溶液に暴露されていること(例えば、溶液中のアッセイ成分と接触していること)、又は固形支持体自体が溶液中にあること(例えば、液体に懸濁されたビーズ又は粒子)を示し得る。その用語は、親水性の液相と、別個の親水性成分及び疎水性成分を有するエマルジョンと、を区別するために用いられる。
用語「入れ物」、「容器」、「試験管」、「ウェル」、「チャンバー」、「マイクロチャンバー」などは、試薬又はアッセイ物を収容し得るコンテナを指す。入れ物が、キットの中にあり、試薬を収容している場合、又は増幅試薬に用いられる場合、それは、汚染又は蒸発を回避するために閉鎖又は密閉され得る。入れ物が、アッセイに用いられる場合、それは、少なくともアッセイの準備の間に開放され得る、又は接近し得る。
MGP結合核酸に関する用語「捕捉する」、「捕捉すること」、「結合する」又は「結合すること」は、例えばカオトロピックな、又はイオン性相互作用を通して、非共有結合していることを指す。MGP-核酸相互作用は、例えば非共有結合での相互作用で干渉する溶出緩衝液を用いて、溶出により破壊され得る。
用語「核酸」、「ポリヌクレオチド」及び「オリゴヌクレオチド」は、ヌクレオチド(例えば、リボヌクレオチド又はデオキシリボヌクレオチド)のポリマーを指し、天然由来(アデノシン、グアニジン、シトシン、ウラシル及びチミジン)、非天然由来、及び修飾された核酸を包含する。その用語は、ポリマーの長さ(例えば、モノマー数)により限定されない。核酸は、一本鎖又は二本鎖であってもよく、概して5’-3’ホスホジエステル結合を含むが、幾つかの例において、ヌクレオチド類似体が、他の連結を有する場合がある。モノマーは、典型的にはヌクレオチドと称される。用語「修飾ヌクレオチド」は、修飾された窒素性塩基、糖若しくはリン酸基を含む、又は構造に非天然部分を組み込んだ、非天然由来ヌクレオチドを指す。非天然ヌクレオチドの例としては、ジデオキシヌクレオチド、ビオチン化された、アミノ化された、脱アミノ化された、アルキル化された、ベンジル化された、そしてフルオロフォア標識された、ヌクレオチドが挙げられる。
本開示に関する二本鎖核酸は、典型的には分離及びリハイブリダイズ(ワトソン・クリック塩基対合によりリマッチ)されていないDNAの、非変性で自然に対合された伸長を指す。血液、血漿、血清、尿、粘液、脳脊髄液、及び羊水などの液体生検試料において、無細胞核酸としては、約40~1000塩基対の長さの範囲であるそのような二本鎖核酸が挙げられる。無細胞核酸は、細胞から、例えばアポトーシスにより死滅した細胞から、放出されるか、又は細胞外ベシクル若しくはエキソソーム中に存在する。二本鎖断片は、無細胞核酸に放出されるため、通常、ほぼ完全にマッチし、いずれかの末端にオーバーハンギングの非塩基対合ヌクレオチドを全く又はわずかしか有さない。二本鎖DNA断片はまた、例えばゲノムDNAの音波処理又はせん断により、合成させることができる。これらの合成されたdsDNA断片はまた、大きく平滑化した末端を有する。平滑末端を有する二本鎖DNA断片はまた、制限酵素消化又は増幅により生成させることができる。そのような二本鎖断片の混合物が、高温に暴露されると、それらは、不対合になり(溶融され、変性され、ハイブリダイズされず)、低温では、一本鎖のままであるか、又は細胞から放出された場合に対合される鎖と異なる配列伸長若しくは長さを有する鎖とリハイブリダイズ(再塩基対合、復元)する可能性がある。後者は、二本鎖区分のいずれかの末端のより長いミスマッチした一本鎖部分、即ちさらなるオーバーハングが存在するように、オーバーラッピング断片の対合を導く可能性がある。オーバーハングを有するミスマッチ又は一本鎖核酸は、アダプター配列のライゲーション(例えば、シーケンシングのため)の前に平滑末端を満たせないことにより、又は一本鎖よりも効率的にdsDNAを回収させる精製法で、下流の工程で低い収率を生じる可能性がある。或いは、例えば一方の一本鎖が突然変異を有し、他方が有さない場合、限られた数の内部の部位に誤対合が生じる可能性がある。そのような一本鎖塩基対のミスマッチは、正確さの確認のために鎖の一致がチェックされる下流の次世代シーケンシングと不適合である。
用語「プライマー」は、適切な条件下で核酸ポリメラーゼによりポリヌクレオチド鎖合成の開始点として作用する短い一本鎖核酸(オリゴヌクレオチド)を指す。ポリヌクレオチド合成及び増幅反応は、典型的には適当な緩衝液、dNTP及び/又はrNTP、並びに1つ又は複数の任意選択による補因子を含み、適切な温度で実施される。プライマーは、典型的には標的配列(例えば、0、1、2、又は3箇所のミスマッチを有する)に少なくとも実質的に相補性がある少なくとも1つの標的ハイブリダイズ領域を含む。この領域は、典型的には約8~約40ヌクレオチド、例えば12~25ヌクレオチドの長さである。
本明細書で用いられる「プローブ」は、具体的に意図する標的生体分子に、例えばプローブにより結合、捕捉又はハイブリダイズされる該当する核酸配列に、選択的に結合することが可能な任意の分子を意味する。
言語「相補的な」又は「相補性」は、ポリヌクレオチド内の核酸による、第二のポリヌクレオチド内の別の核酸と塩基対を形成する能力を指す。例えば、配列A-G-T(RNAではA-G-U)は、配列T-C-A(RNAではU-C-A)に相補的である。相補性は、核酸の幾つかのみが塩基対合に従ってマッチする部分的、又は核酸の全てが塩基対合に従ってマッチする完全であり得る。プローブ又はプライマーは、標的配列に少なくとも部分的に相補的である場合、該標的配列に「特異的」と見なされる。条件にもよるが、標的配列への相補性の度合いは、より長い配列よりもプライマーなどの短い核酸に対して高くなる(例えば、80%よりも高い、90%、95%、又はより高くなる)。
2つ以上の核酸又は2つ以上のポリペプチドに関する用語「同一」又は「同一性%」は、デフォルトパラメータを含むBLAST若しくはBLAST 2.0配列比較アルゴリズムを用いた測定、又はマニュアルアライメント及び視覚的検証による測定と同様である(例えば、比較ウィンドウ又は指定の領域での最大一致について比較及びアライメントすると、特定領域で約60%の同一性、例えば65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%又はより高い同一性の少なくともいずれか)、又は同様のヌクレオチド若しくはアミノ酸を特定割合で有する、2つ以上の配列若しくは部分配列を指す。例えば、ncbi.nlm.nih.gov/BLASTのNCBIウェブサイトを参照されたい。その場合、そのような配列は「実質的に同一」と言われる。その定義が、欠失及び/又は付加を有する配列、並びに置換を有する配列に適用されるように、同一性%は、典型的には最適にアライメントされた配列で決定される。当該技術分野で共通して用いられるアルゴリズムは、ギャップ及び同種のものを考慮している。典型的には同一性は、少なくとも約8~25アミノ酸若しくはヌクレオチドの長さである配列を含む領域、又は50~100アミノ酸若しくはヌクレオチドの長さである領域、又は参照配列の全長に存在する。
用語「キット」は、本明細書に記載された通りRNA又はDNAを特異的に増幅、捕捉、タグ付け/変換、又は検出するために、核酸プローブ若しくはプローブプール、又は同様のものなどの少なくとも1種の試薬を含む任意の製造品(例えば、包装又はコンテナ)を指す。
用語「増幅条件」は、プライマーのハイブリダイゼーション及びテンプレート依存性伸長を可能にする核酸増幅反応(例えば、PCR増幅)における条件を指す。用語「アンプリコン」又は「増幅産物」は、標的核酸配列の全て又は断片を含み、任意の適切な増幅方法によりインビトロ増幅の産物として形成される、核酸分子を指す。フォワード及びリバースプライマー(プライマー対)が増幅産物の境界を画定することを、当業者は理解するであろう。プライマーに適用された場合の用語「増幅産物を作製する」は、プライマーが、適当な条件下で(例えば、ヌクレオチドポリメラーゼ及びNTPの存在下で)定義された増幅産物を生成することを示している。様々なPCR条件が、PCR Strategies (Innis et al., 1995, Academic Press,San Diego, CA) at Chapter 14、及びPCR Protocols:A Guide to Methods and Applications(Innis et al., Academic Press, NY, 1990)に記載されている。
用語「増幅産物」は、増幅反応の生成物を指す。増幅産物は、ポリヌクレオチド合成の各ラウンドを開始するために用いられるプライマーを含む。「アンプリコン」は、増幅の標的となる配列であり、その用語は、増幅産物を指すために用いることもできる。アンプリコンの5’及び3’側の境界は、フォワード及びリバースプライマーにより画定される。
用語「試料」又は「生体試料」は、核酸を含有する、又は含有すると推定される任意の組成物を指す。その用語は、細胞、組織、又は血液の精製又は分離された成分、例えばDNA、RNA、タンパク質、無細胞部分、又は細胞溶解物を包含する。本開示に関して、該試料は、液体、例えば血液又は血液成分(血漿又は血清)、尿、精液、唾液、痰、粘液、精液、涙液、リンパ、脳脊髄液、口腔/喉すすぎ液、気管支肺胞洗浄液、スワブで洗浄された材料などである。試料はまた、細胞株をはじめとする個体から得られた細胞のインビトロ培養の構成物及び成分を包含する場合もある。該液体試料はまた、個体から直接得られた試料から部分的に加工することもできる。例えば細胞溶解物又は赤血球細胞が欠如した血液。
本開示に関して、用語「非結合の液体」又は「非結合の試料」は、固形支持体又はMGPに結合されていない液体及び他の成分(例えば、タンパク質性材料又は細胞片)、例えば核酸又は他の標的が欠如した液体を指す。それでも該非結合の液体は、核酸又は標的の残留量を含む場合がある。
エキソソーム、マイクロベシクル、及びアポトーシス小体をはじめとする細胞外ベシクルは、生体液、例えば血液及び尿中に存在する細胞由来ベシクル(膜封入体)である。細胞外ベシクルは、細胞から、例えば形質膜から直接、放出させることができ、又は多小胞体が形質膜と融合すると形成し得る。細胞外ベシクルは、典型的には起源の細胞からの核酸及びタンパク質などの成分を含む。エキソソームは、典型的には40~120nm径であり、マイクロベシクルは、典型的には50~1000nm径であり、アポトーシス小体は、典型的には500~2000nm径である。
「対照」の試料又は値は、試験試料又は試験条件への比較のために参照として、通常は既知の参照として働く値を指す。例えば試験試料を、試験条件から、例えば癌を有する疑いがある個体から採取して、既知の条件の試料、例えば癌を有さない個体(陰性対照)からの、又は癌を有することが分かっている個体(陽性対照)からの試料と比較することができる。対照は、複数の試験又は結果をまとめて得られた平均値又は範囲を表すこともできる。対照は、反応条件について調製することもできる。例えば、核酸の存在のための陽性対照は、試料中に存在することが分かっている配列を検出するプライマー又はプローブ(例えば、ベータアクチンなどのハウスキーピング遺伝子、ベータグロビン、DHFR、又はコハク酸デヒドロゲナーゼ、又は例えば指定された長さを有する、既知の付加されたポリヌクレオチド)を含み得る。陰性対照の一例は、核酸を含まないもの、又は例えば異なる種からの、試料中に存在しない配列に特異的なプライマー若しくはプローブを含むものである。例えば対照が細胞型であるよう、そして生物体に適するように、陽性及び陰性対照の選択が個々のアッセイに依存することを、当業者は理解するであろう。対照が任意の数のパラメータの評定のために設計され得ることを、当業者は認識するであろう。例えば対照は、薬理学的データ(例えば、半減期)又は治療的尺度(例えば、利益及び/又は副作用の比較)に基づいて治療的利益を比較するように考案され得る。対照は、インビトロ適用、例えば既知量の既知の配列のために設計され得る。対照が所与の状況で貴重であり、対照値への比較に基づいてデータを分析し得ることを、当業者は理解するであろう。対照は、データの有意性を決定するのにも貴重である。例えば、所与のパラメータの値が、対照において大きく異なる場合、試験試料の変動は、有意と見なされないであろう。
用語「標識」、「タグ」、「検出可能な部分」及び類似の用語は、分光、光化学、生化学、免疫化学、化学、又は他の物理的手段により検出可能な組成物を指す。例えば有用な標識としては、蛍光色素、発光剤、放射性同位体(例えば、32P、H)、電子稠密試薬、又は親和性に基づく部分、例えばポリ-A(ポリ-Tと相互作用する)又はポリ-Tタグ(ポリ-Aと相互作用する)、Hisタグ(Niと相互作用する)、又はストレプトアビジン(strepavidin)タグ(ビオチンで分離可能)が挙げられる。
他に定義されない限り、本明細書で用いられる技術的及び科学的用語は、当業者に共通して理解されるものと同じ意味を有する。例えば、Lackie, DICTIONARY OF CELL AND MOLECULAR BIOLOGY, Elsevier(4th ed.2007);Sambrook et al., MOLECULAR CLONING,A LABORATORY MANUAL,Cold Springs Harbor Press(Cold Springs Harbor, N.Y.1989)を参照されたい。用語「a」又は「an」は、「1つ又は複数」を意味するものとする。用語「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含んでいる(comprising)」は、ステップ又は要素の列挙に先行する場合、さらなるステップ又は要素の付加が、任意選択的であり除外されないことを意味するものとする。
III.核酸試料
核酸増幅のための試料は、核酸を含有する疑いがある任意の供給源から得ることができる。幾つかの実施形態において、該試料は、例えば、尿、皮膚、スワブ、唾液、血液又は血液画分から、非侵襲性の手法で得られる。試料はまた、組織生検、ホルマリン固定・パラフィン包埋組織(FFPET)、又は培養細胞から採取され得る。生体試料から核酸を単離するための方法は、例えばSambrookに記載される通り、公知であり、複数のキットが、市販されている(例えば、Rocheから入手できるDNA Isolation Kit for Cells and Tissues、DNA Isolation Kit for Mammalian Blood、High Pure FFPET DNA Isolation Kit、High Pure RNA Isolation Kit、High Pure Viral Nucleic Acid Kit、及びMagNA Pure LC Total Nucleic Acid Isolation Kit)。
本発明の方法は、例えば病院内の環境において、例えば食品若しくは植物試料から、又は表面の洗浄物から調製された、液体に適用することもできる。
細胞を含む試料において、細胞を分別し(例えば、サイズに基づく濾過又は遠心分離を用いて)、それによりエキソソーム、マイクロベシクル、ウイルス粒子、又は自由に循環するそれらの中の核酸をはじめとする無細胞核酸(cfNA)を残留させることができる。或いは該細胞を溶解して、MGPの存在下で、又はMGPへの細胞溶解物の添加前に、細胞内の核酸を得ることができる。
核酸単離に用いられ得る溶解緩衝液(LB)は、pH5.0~8で、3~6M GuSCN又は尿素、0~500mM緩衝液(Tris-HCl、MOPS、HEPESなど)、10~25%界面活性剤(例えば、Tween、Triton-X、又はポリドカノール(polydocanol)など)、0~200mMクエン酸ナトリウムを含み得る。LBは、溶解を指すが、それは、血漿又は血清などの無細胞試料中で用いることができ、存在するならば、細胞外ベシクル、エキソソーム又はマイクロベシクルを溶解するよう作用し得る。
IV.固形支持体及び磁気ガラス粒子(MGP)
本明細書に記載された核酸調製方法は、固形又は半固形支持体、例えば粒子(例えば、微粒子又はビーズ)の使用を含む。微粒子のサイズ範囲は、変動させることができ、個々のサイズ範囲は重要でない。ほとんどの例で、微粒子の凝集サイズ範囲は、約5ナノメートル~約500マイクロメートル、例えば約500ナノメートル~約50マイクロメートル、約1マイクロメートル~約100マイクロメートル、又は約1マイクロメートル~30マイクロメートルの粒子径の範囲に含まれる。
磁気ガラス粒子(MGP)は、当該技術分野で公知であり、例えば米国特許第6,255,477号及び同第6,545,143号に記載されている。本明細書に記載された方法に用いられる粒子は、典型的には強磁性である。該粒子は、平均しておおよそ球形で、0.5~15μm(例えば、1~10、0.8~2、又は1~1.5μm)の径を有する。幾つかの実施形態において、該粒子は、非多孔性である。
MGPは、ガラスによってコーティングされた単一磁性コアを有し得るか、又は複数の磁性物と融合されたガラスを含み得る。該磁性物質は、鉄、又はマグネタイト(Fe3O4)若しくはFe2O3(例えば、ガンマ-Fe2O3)としての酸化鉄であり得る。バリウムフェライト、ニッケル、コバルト、Al-Ni-Fe-Co合金又は他の強磁性物質を用いることができる。金属酸化物、例えば酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化クロム、酸化銅、酸化マンガン、酸化鉛、酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、又は酸化ジルコニウムを、該磁性コア中に含むこともできる。
ガラス成分は、典型的にはシリカを基剤とするもの、例えば酸化ケイ素及びガラス粉末、アルキルシリカ、ケイ酸アルミニウム、又はNH2活性シリカである。幾つかの実施形態において、該ガラスは、少なくとも1種の金属酸化物(例えば、SiO、B、Al、KO、CaO、及び/又はZnO)を含む。幾つかの実施形態において、該ガラスは、モルパーセンテージの順に、SiO、B、Al、KO及びCaOを含む。幾つかの実施形態において、該ガラスは、モルパーセンテージの順に、SiO、B、Al、KO、CaO、及びZnOを含む。幾つかの実施形態において、該ガラスは、SiOに加えて、B(0~30%)、Al(0~20%)、CaO(0~20%)、BaO(0~10%)、KO(0~20%)、NaO(0~20%)、MgO(0~18%)、Pb(0~15%)、ZnO(0~6%)を含み得る。幾つかの実施形態において、該ガラスは、約70~75%SiO2、約14~16%B2O3、約4~6%Al2O3、約4~5%K2O、約2~3%CaO、及び約0~5%ZnOを含む。本明細書に開示された方法に適当なMGPは、例えばRocheのMagNA Pure and cobas(登録商標)4800 Sample Preparationキットの中で、市販されている。
核酸は、カオトロピック溶液中でMGPに結合する。カオトロピック溶液は、チオシアン酸グアニジン(GuSCN)、塩酸グアニジン、尿素、ヨウ化ナトリウム(sodium iodite)、過塩素酸ナトリウム、チオシアン酸イオン、ヨウ素イオン、過塩素酸イオン、硝酸イオン、臭素イオン、酢酸イオン、塩素イオン、フッ素イオン若しくは硫黄イオン、又はそれらの組み合わせを含み得る。幾つかの実施形態において、該カオトロープは、核酸の結合を可能にする約1~10M、例えば2~8又は4~6Mの溶液である。
アッセイの一部として磁場を加えるため及び除去するための方法及びその機器類は、当業者に公知であり、文献に報告されている。例としては、米国特許第4,141,687号及び同第4,115,534号、並びにVlieger et al., Analytical Biochemistry 205:1-7(1992)が挙げられる。MGPを用いて磁性分離を実施することが可能な任意の機器を、用いることができる。装置にもよるが、試料をマルチベッセルカートリッジ若しくはプレートにおいて、又は個々の容器において、加工することができる。自動機器における使用のための容器(例えば、加工試験管又はウェル)は、典型的には50μL~4mL、より典型的には1~2mLの液体容量を収容する。
本明細書に開示された方法を自動化するために用いられ得る機器の例としては、MagNA Pure機器(Roche)、Dynamag(登録商標)機器(Thermo Fisher)、QIAsymphony(登録商標)システム(Qiagen)、Biomek(登録商標)システム(Beckman)、及びMaxwell(登録商標)機器(Promega)が挙げられるが、これらに限定されない。
V.下流の加工及び検出
核酸は、典型的には分析の前にビーズから溶出されるが、MGPは、幾つかのアッセイに適合性がある(例えば、MGP上の核酸にハイブリダイズされた標識プローブの検出、PCR、又はサザンブロッティングなどのアッセイの一部として溶出が行われる場合)。当業者により認識される通り、溶出条件、例えば水、核酸をMGPに結合させるのに用いられるよりも低いカオトロープ濃度の緩衝液、及び/又は高温は、核酸とMGPとの非共有結合での(例えば、カオトロピックな、又はイオン性の)相互作用と干渉する。用語「溶離液」は、固形支持体又は他の分離マトリックスから溶液中に放出された所望の被分析物(例えば、核酸)を指す。
精製された核酸試料を、例えば次世代シーケンシング、マイクロアレイ(RNA又はDNA)、サザン若しくはノーザンブロット、又は核酸増幅を用い、例えば任意のプライマー依存性の方法を利用して、検出に用いることができる。DNAに基づく方法を、増幅及び検出、例えばPCRに用いることができる。幾つかの実施形態において、リアルタイム又は定量PCRが、用いられる(RTPCR又はqPCR)。qPCRは、PCR工程の各サイクルの間に作製された生成物の信頼性のある検出及び測定を可能にする。そのような技術は、当該技術分野で周知であり、キット及び試薬が、例えばRoche Molecular Systems、Life Technologies、Bio-Radなどから市販されている。例えば、Pfaffl(2010) Methods:The ongoing evolution of qPCR, vol.50を参照されたい。幾つかの実施形態において、分岐したプライマープローブのプローブ部分が、クエンチャー及びフルオロフォアで二重に標識されている(例えば、TaqMan、CPT、LNA、又はMGBプローブ)(例えば、Gasparic et al.(2010) Anal. Bioanal. Chem. 396:2023参照)。
幾つかの実施形態において、予備的な逆転写ステップが、実施される(RT-PCRとも称されるが、リアルタイムPCRと混同しないこと)。例えば、Hierro et al.(2006)72:7148を参照されたい。本明細書で用いられる用語「qRT-PCR」は、逆転写と、続く定量PCRを指す。両方の反応が、例えば試薬を添加するために、中断なく単一試験管内で実施され得る。例えばポリTプライマーを用いて、試料中の全てのmRNAをポリAテールで逆転写することができ、又はcDNAに逆転写される特定の標的転写産物に特異的なプライマーを設計することができる。さらなるRNAに基づく増幅方法、例えば核酸配列に基づく増幅(NASBA)又は転写が介在する増幅(TMA)も、用いることができる。
検出装置は、当該技術分野で公知であり、選択された標識に適するように選択することができる。定量PCRに適した検出装置としては、cobas(登録商標)及びLight Cycler(登録商標)システム(Roche)、PRISM 7000及び7300リアルタイムPCRシステム(Applied Biosystems)などが挙げられる。
結果は、サイクル閾値(Ct、Cq、又はCpと略される)に関して表現することができる。低いCt値は、より高い標的核酸濃度又はより効率的な増幅になるため、所定の閾値レベルの急速な実現を反映している。より高いCt値は、より低い標的核酸濃度又は非効率な、若しくは阻害された増幅を反映する場合がある。該サイクル閾値は、概ね所与の標的について直線性の増幅範囲になるように選択される。幾つかの実施形態において、該Ctは、例えばベースラインに関して(Ct)、又は成長曲線の二次誘導(second derivation)の最大値を決定することにより(Cp)、成長シグナルが所定の閾値ラインを超えるサイクルとして設定される。Ct及びCp値は、典型的には極めて接近しているため、それらは多くの場合、互換的に用いられる。Ct/Cq/Cpの決定は、当該技術分野で公知であり、例えばBustin et al.(2009) Clin. Chem. 55:4(MIQE Guidelinesに記載される)及び米国特許第7,363,168号に記載される。
追加の技術としては、例えばQubit(ThermoFisher)又はAgilent Bioanalyzerを用いた、定量、及び次世代シーケンシング(NGS)技術などのシーケンシングが挙げられる。特定のNGS技術は、二本鎖DNA断片への平滑末端アダプターのライゲーションに依存する。その一方で、これらのアダプターを、既知の配列を有するアダプターにライゲートして、特異的なプライミング及び増幅/シーケンシングを行わせることができる(例えば、Poptsova et al.(2014)Nature参照)。例としては、Illumina Genomic DNA Sample Prep、Roche 454 Library Preparation、及びLife SOLiD Library Preparationが挙げられる。5’リン酸の平滑末端を有する試料中のdsDNA断片の割合を最大にするために、修復キット、例えばMCLAB Fragmented DNA End Repair Kitが用いられ得る。
VI.キット
幾つかの実施形態において、本明細書に開示された方法を実施するための試薬及び材料が、キットに含まれる。幾つかの実施形態において、該キットは、核酸に結合するMGPと、1種又は複数の結合緩衝液と、1種又は複数の洗浄緩衝液と、溶出緩衝液と、を含む。幾つかの実施形態において、該結合緩衝液は、カオトロープと、界面活性剤と、pH緩衝剤(例えば、Tris、MOPS、HEPES、PIPES、又はクエン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩などを含む緩衝系)と、を含む。場合により該結合緩衝液は、少なくとも1種の塩、イソプロパノール、及び/又はプロテイナーゼKを含む。該結合緩衝液は、試料中の核酸の濃度及びサイズに応じて適合され得る。
同様に洗浄緩衝液は、典型的にはカオトロープと、界面活性剤と、pH緩衝剤と、を有し、試料中の望ましくない材料の予測量に応じて変動させることができる。溶出がより効果的になり、溶離液が下流の分析と干渉するカオトロープ、界面活性剤、塩などを高濃度で有さないよう、1種より多くの洗浄緩衝液が、用いられる場合には、後の方の洗浄緩衝液が、そのような成分をより低い濃度で有する可能性がある。
溶離液が、分析(例えば、増幅又はシーケンシング)に直接用いられ得るように、溶出緩衝液は、典型的には最少限の原材料を有する。例えば溶出緩衝液は、pH緩衝剤及び/又は少なくとも1種の塩を含み得る。
幾つかの実施形態において、該キットは、少なくとも1種の対照、例えば既知のサイズ及び濃度の核酸断片をさらに含む。幾つかの実施形態において、該キットは、消耗品、例えば核酸調製用のプレート又は試験管、試料採取用の試験管などをさらに含む。幾つかの実施形態において、該キットは、使用説明書、ウェブサイトの参照、又はソフトウエアをさらに含む。
VII.実施例
癌でない正常個体から得られた血漿に比較して癌患者の血漿中では、より高いcfNAレベルが観察された。加えて、約50~1000bpの範囲内の短いポリヌクレオチドは、正常血漿に比較して癌患者の血漿では概ねかなり多くを占める。これらのcfNAは、例えば疾患関連の突然変異、遺伝子変異、又は遺伝子発現レベルを検出するため、そして出生前遺伝子検査のための、診断技術に有用である。
磁気ガラスビーズ(MGP)は、核酸を自動化方式で精製するための簡便法を提供する。自動化されたワークフローを考案し、RocheのMGPを用いて、小さなDNA断片、詳細には二本鎖cfNAの回収に適用した。本明細書に開示された方法及び組成物を、類似の核酸調製試薬、例えばカオトロピック条件を提供する溶解又は結合緩衝液、及びBoomの技術を用いたMGPと共に使用することができた(例えば、米国特許第6,562,569号及びBoom(1990) J. Clin. Microbiol. 28:495参照)。
実施例1
MGPに結合された核酸の最大量を、二本鎖核酸のハイブリダイゼーションを破壊することなく回収した。現行の溶出法は、MGPからの核酸の完全な解離を確実に行うために、高温、例えば90~100℃で実施される。二本鎖核酸は、そのような高温では変性するか、又は一本鎖になる。これは、約60℃という低い融解温度を有し得るcfNAなどのより短い核酸には特にあてはまる。二本鎖核酸は、特定の下流の分析技術に必要となるため、二本鎖核酸のハイブリダイゼーションを、溶出温度の低下により保持した。
既知の濃度、サイズ及び配列のdsDNAをスパイクされた血漿を、分析に用いた。既知の配列は、GUSB(グルクロニダーゼベータ;86bp標的配列)及びPBGD(ポルフォビリノーゲンデアミナー;150bp標的配列)であった。用いられた血漿は、妊婦からプールされ、このためこれらの女性からのcfNAと、彼女らの胎児からの若干のcfNAを含んでいた。加えて、内在性cfNAに特異的な標的配列:LINE配列(ゲノムDNA中に様々なコピー数で存在し、cfNA中のDNAのためのマーカーとして働く)及び149bp DYZ(女性の血漿中に存在する場合、cfNA中の男性胎児DNAを示す胎児由来Y染色体配列)を、分析に選択した。内在性の標的では、正確な濃度は、未知であった。LINEでは、算出された収率を、同様の出発原料(例えば、血漿)からの相対的収率を比較するために用いることができるが、絶対的定量ではない。
該手順をMagNA Pure 96機器及び開発中の類似のより小型の機器と、同等の結果をもたらす変動量で実施した。例えば血漿を、結合緩衝液(カオトロープ、界面活性剤、プロテイナーゼK、及びイソプロパノール)と共に約1:1(5:1~1:5の範囲内)でMGPに添加した。結合を、25℃、37℃及び45℃で4~8分間実施した。一部の例では、スパイクされた血漿の複数のアリコットをMGPに添加して、捕捉されるcfNAの量を増加させた。MGPを、磁場を利用して非結合材料から分離した後、洗浄緩衝液中でのピペッティングにより再懸濁させた。プロテイナーゼKを含まずに少量の界面活性剤及び塩で、複数(2~5)回の洗浄を実施した。
MGPが洗浄されたら、両者とも低温で実施した1回又は2回の溶出を利用することにより、dsDNAを溶出した。この1回又は複数の溶出は、50℃未満(25℃~45℃)でそれぞれ5~30分間実施した。各標的を特異的に増幅及び検出するためのプライマー及びプローブを用い、LightCycler(登録商標)480でのqPCRを利用して、各標的を増幅及び検出した。回収率又は収率%を、Cp値を利用して既知の標準と比較しながら算出した。既知の標的では、対照は、血漿試料にスパイクされた標的の総量で実施された増幅とし、そのため回収率%に関して表すことができた。内在性の標的では、回収された量[ng]を、既知量の対照標的配列の増幅に基づいて外挿することができた。代表的結果を、以下の表1に示す。
Figure 0007028862000001
結果から、二重の溶出が、有意により多量のcfNAを効果的に生じたことが示される。溶出は、低温で実施されたため、試料中のdsDNAの対合構造が維持され、それを下流の分析に利用することができた。
実施例2
単一の高温溶出からの二本鎖DANの収量を計測して、二重の低温溶出と比較した。方法は、実施例1と本質的に同様であった。プールされた血漿に、G6PD標的配列を含む150bpの二本鎖DNAの既知量をスパイクした。単回の高温溶出(90~96℃の範囲内)又は二重の低温溶出(30~47℃の範囲内)のいずれかを利用して、Roche MagNA Pure 96により、核酸を血漿から精製した。得られた溶離液を、ThermoFisher Quant-iT PicoGreen ds DNAアッセイキット(二本鎖DNAを検出するため)、LINE qPCR(内在性一本鎖又は二本鎖DNAの総量)、又はG6PD qPCR(スパイクされた一本鎖又は二本鎖DNAの総量)を用いて、収率/回収量について評価した。結果を表2に示す。
Figure 0007028862000002
データから、DNAの全回収量が用いられた溶出条件に関わらず同様であるが、二本鎖状態のDNAの回収量が高温条件では大きく減少することが示される。同じくLINEの結果は、同様の試料プールを用いた条件の間で比較するのに用いることはできるが、絶対DNA収率を反映していない。G6PD 150bp断片の回収量は、二重溶出での表1に示されたデータと一致しているが、単回高温溶出では若干低い。しかしPicoGreen ds DNAアッセイの結果から、二本鎖DNAの収率が低温二重溶出で大きく上昇することが示される。

Claims (9)

  1. 液体試料から二本鎖核酸を回収するための自動化方法であって、
    a)二本鎖核酸を含有する前記液体試料を、容器内で25℃~45℃の間の温度で、カオトロピック溶液中の磁気ガラスビーズ(MGP)と接触させ、それにより前記容器内の溶液中で前記二本鎖核酸を前記MGPに非共有結合させること;
    )溶液中で磁気ガラスビーズ(MGP)に非共有結合された二本鎖核酸を収容する前記容器に、磁場を適用して、前記MGPに結合されていない液体を除去すること;
    c)第1溶出ステップを実施することであって、前記第1溶出ステップが:
    (i)MGPに非共有結合された二本鎖核酸を、25℃~47℃の間の温度にて、5~30分間、前記容器内で7~10のpHを有する溶出緩衝液と接触させること;
    (ii)前記容器に磁場を適用すること;および
    (iii)前記MGPに結合されていない液体を採取し、それにより溶離液を採取すること;
    d)第2溶出ステップを実施することであって、前記第2溶出ステップが:
    (i)MGPに非共有結合された二本鎖核酸を25℃~47℃の間の温度にて、5~30分間、前記容器内で7~10のpHを有する溶出緩衝液と接触させること;
    (ii)前記容器に磁場を適用すること;及び
    (iii)前記MGPに結合されていない液体を採取し、それにより溶離液を採取すること、
    を含み、
    ここでステップ(iii)及び(iii)で採取された前記溶離液が、前記溶離液中の全核酸の前記MGPから回収された少なくとも30%の二本鎖核酸を含み、
    ここで前記二本鎖核酸が、50~500塩基対の長さの無細胞核酸である、自動化方法。
  2. ステップ(i)及び(i)の前記温度が、30℃~45℃の間である、請求項1に記載の自動化方法。
  3. ステップa)及びb)の前記溶液が、7未満のpHを有する、請求項1又は2に記載の自動化方法。
  4. ステップa)及びb)の前記溶液が、6.5未満のpHを有する、請求項1~のいずれか一項に記載の自動化方法。
  5. ステップ(iii)及び(iii)で採取された前記溶離液中の核酸が、前記溶離液中の全核酸の少なくとも50%の二本鎖核酸を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の自動化方法。
  6. ステップa)及びb)に、
    記容器に磁場を適用して、前記MGPに結合されていない液体を除去し、それにより前記MGPに非共有結合された二本鎖核酸を残留させること;及び
    液体を、前記MGPに非共有結合された前記二本鎖核酸に添加すること、
    をさらに含む、請求項1~のいずれか一項に記載の自動化方法。
  7. 前記溶出緩衝液が、ステップ(i)及び(i)において、MGPに非共有結合された前記二本鎖核酸と5~25分間接触される、請求項1~のいずれか一項に記載の自動化方法。
  8. 前記溶出緩衝液が、自動ピペットを用いて、MGPに非共有結合された前記二本鎖核酸と混合される、請求項1~のいずれか一項に記載の自動化方法。
  9. 前記二本鎖核酸が、血液、血漿、血清、羊水、脳脊髄液及び尿からなる群から選択される無細胞サンプルに由来する、請求項1~8のいずれか一項に記載の自動化方法。
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