JP7028501B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関する。
特許文献1には、左右一対のリレーを備えたバスバー回路板同士を対向させて配置する構成が開示されている。この構成において、それぞれのバスバー回路板は、垂直に配置される。一方のバスバー回路板は、上半部に、左右一対のリレーを並列に近接して配設している。他方のバスバー回路板は、下半部に、左右一対のリレーを並列に近接して配設している。一方のバスバー回路板と他方のバスバー回路板は、一方のバスバー回路板側のリレーと他方のバスバー回路板側のリレーとを、上下に対向して並列に且つ近接して配置している。
特開2005-210804号公報
しかしながら、特許文献1は、一方のバスバー回路板のリレーを上半分にずらすことによってスペースを形成し、そのスペースに他方のバスバー回路板のリレーを配置しているに過ぎない。
複数のモジュールを組み付けて構成する電子機器においては、モジュールを組み付けるスペースに限りがあるため、省スペース化が望まれている。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、モジュールの構造を工夫することで、省スペース化を図ることのできる電子機器を提供する。
本発明の電子機器は、第1のコネクタおよび第2のコネクタを有する基板と、前記第1のコネクタに挿抜可能な第1モジュールと、前記第1モジュールの面方向に対向して設けられ、前記第2のコネクタに挿抜可能な第2モジュールと、を備え、前記第1モジュールは、切り欠き部を有し、前記第2モジュールの少なくとも一部が前記切り欠きに位置する。
本発明の電子機器では、モジュールの構造を工夫することで、省スペース化を図ることができる。
本実施形態による電子機器の最小構成を示す図である。 本実施形態によるサーバの概略構成を示す斜視図である。 本実施形態によるサーバの内部構成を示す斜視図である。 本実施形態によるサーバの内部構成を示す側面図である。 本実施形態によるCPUモジュールの外観を示す斜視図である。 本実施形態によるサーバの内部構成を示す平断面図である。 本実施形態によるCPUモジュールの断面図である。 本実施形態によるサーバの平断面図である。
本発明の複数の実施形態に関して図面を参照して以下に説明する。ただし、本実施形態に関して前述した一従来例と同一の部分に関しては、同一の名称を使用して詳細な説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態による電子機器の最小構成を示す図である。
この図が示すように、電子機器1は、基板2と、第1モジュール3と、第2モジュール4と、を少なくとも備えていればよい。
基板2は、第1のコネクタ5および第2のコネクタ6を有する。
第1モジュール3は、第1のコネクタ5に挿抜可能である。第1モジュール3は、切り欠き部7を有する。切り欠き部7は、第一モジュール3の一部を、第一モジュール3の内側に向かって窪むように段付きに形成したものである。
第2モジュール4は、第1モジュール3の面方向に対向して設けられる。第2モジュール4は、第2のコネクタ6に挿抜可能である。第2モジュール4は、その少なくとも一部が切り欠き部7に位置する。
この電子機器1は、第2モジュール4の少なくとも一部を、第1モジュール3の切り欠き部7に位置させることで、第1モジュール3と第2モジュール4との一部を互いに重畳させ、いわゆる入れ子配置とする。このように、モジュールの構造を工夫することで、省スペース化を図ることができる。
[第2の実施形態]
図2は、本実施形態によるサーバの概略構成を示す斜視図である。図3は、本実施形態によるサーバの内部構成を示す斜視図である。図4は、本実施形態によるサーバの内部構成を示す側面図である。図5は、本実施形態によるCPUモジュールの外観を示す斜視図である。図6は、本実施形態によるサーバの内部構成を示す平断面図である。図7は、本実施形態によるCPUモジュールの断面図である。図8は、本実施形態によるサーバの平断面図である。
図2に示すように、サーバ(電子機器)10は、筐体11と、基板50と、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)モジュール20と、制御モジュール(第3モジュール、上流側モジュール)30と、カードモジュール(第2モジュール)40と、サブモジュール70と、を備える。
筐体11は、中空箱状で、内部に、基板50、CPUモジュール20、制御モジュール30、及びカードモジュール40を収容する。筐体11は、図示しないサーバラックに収容される。
基板50は、メイン基板51と、CPU接続基板52と、カード接続基板53と、を備える。
メイン基板51は、平板状で、筐体11の底板11c上に沿って配置される。
図3に示すように、メイン基板51は、その上面に、ベースコネクタ54,55を備える。ベースコネクタ(第1のコネクタ)54は、後述するCPUモジュール20が着脱可能に接続される。ベースコネクタ55は、後述する制御モジュール30が着脱可能に接続される。本実施形態の図4において、ベースコネクタ54,55は、筐体11の前端部11fと後端部11rとを結ぶ前後方向D1に直交する筐体11の幅方向D2に間隔をあけて、複数個(例えば4個)ずつ配置されている。
図3、図4に示すように、CPU接続基板52は、メイン基板51と平行に配置される。CPU接続基板52は、略長方形状の板状をなしている。CPU接続基板52は、各モジュールを横断するように幅方向D2に長手方向を沿わせ、前後方向D1に短手方向を沿わせて配置される。
CPU接続基板52は、上面に、幅方向D2に間隔をあけて配置された、複数の基板コネクタ56を備える。各基板コネクタ56は、後述するCPUモジュール20が接続される。CPU接続基板52は、複数枚のCPUモジュール20同士を、電気的に接続する。
カード接続基板53は、メイン基板51と平行に配置される。カード接続基板53は、メイン基板51に対し、メイン基板51の表面に沿った前後方向D1の後方にずれている。
カード接続基板53は、メイン基板51及びCPU接続基板52に対し、上下方向D3(挿抜方向)において互いに位置が異なる。具体的には、カード接続基板53は、CPU接続基板52よりも、メイン基板51との間隔が大きく配置される。
カード接続基板53は、前後方向D1の前部の上面に、幅方向D2に間隔をあけて配置された、複数の基板コネクタ(第2のコネクタ)57を備える。各基板コネクタ57は、各モジュール基板21が着脱可能に接続される。
また、カード接続基板53は、前後方向D1の後部の上面に、幅方向D2に間隔をあけて配置された、複数のカードスロット58、59を備える。各カードスロット58は、後述するカードモジュール40のカード基板41が接続される。各カードスロット59は、後述するサブモジュール70のサブ基板71が接続される。
図5~図7に示すように、CPUモジュール(第1モジュール)20は、モジュール基板21と、CPU(発熱性部品)22と、メモリ23A,23Bと、第一メインカバー24と、第一メモリカバー(カバー)25と、第二メインカバー26と、第二メモリカバー27、を備える。
モジュール基板21は、略長方形状の板状をなし、一方の側に第1面21aを有し、第1面21aとは反対側に第2面21bを有している。モジュール基板21は、メイン基板51上に、メイン基板51の上面に直交して配置される。モジュール基板21は、長手方向を前後方向D1に沿わせ、短手方向をメイン基板51の上面に直交する上下方向D3に沿わせて配置される。
図4に示すように、モジュール基板21は、外周部に、第一接続端子211を有している。この第一接続端子211は、モジュール基板21の前端部21fの下端から下方に向かって突出する。第一接続端子211は、メイン基板51の上面のベースコネクタ54に着脱可能に接続される。これにより、モジュール基板21は、メイン基板51の上面(表面)に対し、上下方向D3に沿って挿抜可能に接続される。
モジュール基板21は、後端部21rの下部に、階段状の切り欠き部21kを有する。モジュール基板21は、切り欠き部21kに、第二接続端子212と、第三接続端子213と、を有する。
第二接続端子212は、モジュール基板21をメイン基板51に接続した状態で、メイン基板51の上面に対して上下方向D3に間隔をあけて配置される。第二接続端子212は、CPU接続基板52の上面の基板コネクタ56に着脱可能に接続される。これにより、モジュール基板21は、CPU接続基板52の上面に対し、上下方向D3に沿って挿抜可能に接続される。
第三接続端子213は、第二接続端子212よりも前後方向D1の後方に配置される。第三接続端子213は、モジュール基板21をメイン基板51に接続した状態で、メイン基板51の上面に対して上下方向D3に間隔をあけて配置される。さらに、第三接続端子213は、メイン基板51の上面との間隔が、第二接続端子212におけるメイン基板51の上面との間隔よりも大きい。第三接続端子213は、カード接続基板53の上面の基板コネクタ57に着脱可能に接続される。これにより、モジュール基板21は、カード接続基板53の上面に対し、上下方向D3に沿って挿抜可能に接続される。
CPU22は、モジュール基板21の第1面21aの長手方向及び短手方向の中央部に配置される。CPU22は、モジュール基板21に、ヒートシンク22h(図6、図7参照)等を介して設けられる。
メモリ23Aは、モジュール基板21の第1面21aにおいて、CPU22の上下方向D3(モジュール基板21の短手方向)両側に、それぞれ複数枚ずつ配置される。各メモリ23Aは、モジュール基板21の第1面21aに設けられたソケット21sに対し、モジュール基板21の第1面21aに直交する方向に挿抜可能である。メモリ23Aは、略長方形の板状で、その厚み方向を上下方向D3に一致させ、その長手方向を前後方向D1に一致させて配置される。
図7に示すように、メモリ23Bは、モジュール基板21の第2面21bにおいて、上下方向D3の両端部に、それぞれ複数枚ずつ配置される。各メモリ23Bは、モジュール基板21の第2面21bに設けられたソケット21tに対し、モジュール基板21の第2面21bに直交する方向に挿抜可能である。メモリ23Bは、略長方形の板状で、その厚み方向を上下方向D3に一致させ、その長手方向を前後方向D1に一致させて配置される。
第一メインカバー24と、第一メモリカバー25とは、モジュール基板21の第1面21a側に設けられる。
第一メインカバー24は、モジュール基板21の第1面21aに、図示しないビス等を介して固定されている。図5、図6に示すように、第一メインカバー24は、モジュール基板21の短手方向及び長手方向の中央部に、CPU22を覆うように、モジュール基板21と平行なCPUカバー部24fを有している。第一メインカバー24は、CPUカバー部24fに対し、モジュール基板21の長手方向両側に、前部平板部24gと、後部平板部24rと、を有している。前部平板部24g、後部平板部24rは、CPUカバー部24fよりも、モジュール基板21の第1面21aからの離間寸法が小さい。
第一メインカバー24は、前部平板部24gと、モジュール基板21の前端部21fとの間に、前方に向かって開口する第一導入口101を有している。
第一メインカバー24は、第一導入口101に、CPU22側に向かって流路幅を狭める第一案内翼28を備えている。
また、第一メインカバー24は、CPUカバー部24fの前端部と前部平板部24gとの間に、前方に向かって開口する第二導入口(開口部)102を有している。第一メインカバー24は、第二導入口102に、第二案内翼29を備えている。第二案内翼29は、CPU22に近づくにつれて、モジュール基板21側に漸次接近するよう傾斜している。
第一メインカバー24は、CPUカバー部24fの後端部と後部平板部24rとの間に、後方に向かって開口する第一排出口103を有している。
また、第一メインカバー24は、後部平板部24rの後端部とモジュール基板の後端部21rとの間に、後方に向かって開口する第二排出口104を有している。
図5、図7に示すように、第一メモリカバー25は、CPUカバー部24fに対して上下方向D3の両側に設けられている。第一メモリカバー25は、メモリ23Aを覆う。第一メモリカバー25は、第一メインカバー24に着脱可能である。第一メモリカバー25は、前後方向D1の両側に、それぞれ通風開口25aを有する。これにより、第一メモリカバー25は、前後方向D1に沿って冷却風が流れるダクト状をなしている。
第二メインカバー26と、第二メモリカバー27とは、モジュール基板21の第2面21b側に設けられている。
第二メインカバー26は、モジュール基板21の第2面21bに、図示しないビス等を介して固定されている。図6に示すように、第二メインカバー26は、モジュール基板21の短手方向及び長手方向の中央部に、モジュール基板21と平行な平板部26fを有している。第二メインカバー26は、平板部26fに対し、モジュール基板21の長手方向両側に、前部平板部26gと、後部平板部26rと、を有している。前部平板部26g、後部平板部26rは、平板部26fよりも、モジュール基板21の第2面21bからの離間寸法が小さい。
第二メモリカバー27は、第二メインカバー26に対して上下方向D3の両側に設けられている。第二メモリカバー27は、メモリ23Bを覆う。第二メモリカバー27は、第二メインカバー26に着脱可能である。第二メモリカバー27は、前後方向D1の両側に、それぞれ通風開口27aを有する。これにより、第二メモリカバー27は、前後方向D1に沿って冷却風が流れるダクト状をなしている。
上記したように、CPUモジュール20は、第一メインカバー24と第二メインカバー26とを有する。CPUモジュール20の前後方向D1の中央部に、第一メインカバー24のCPUカバー部24fと、第二メインカバー26の平板部26fとが位置する。これに対し、CPUモジュール20の前後方向D1の前部に、第一メインカバー24の前部平板部24gと第二メインカバー26の前部平板部26gとが位置する。前部平板部24gおよび前部平板部26gは、CPUカバー部24fおよび平板部26fよりもモジュール基板21に近い。したがって、CPUモジュール20の前部は、前後方向D1の中央部よりも幅方向D2の厚みが小さい。これにより、CPUモジュール20の前部には、幅方向D2の両側に、切り欠き部K1,K2が形成されている。
また、CPUモジュール20の前後方向D1の後部に、第一メインカバー24の後部平板部24rと、第二メインカバー26の後部平板部26rが位置する。後部平板部24r、後部平板部26rは、CPUカバー部24fおよび平板部26fよりもモジュール基板21に近い。したがって、CPUモジュール20の後部は、前後方向D1の中央部よりも幅方向D2の厚みが小さい。これにより、CPUモジュール20の後部には、幅方向D2の両側に、切り欠き部K3,K4が形成されている。
一般的には、モジュールは、基板に実装される電子部品の最大外形に合わせた簡易な形状(直方体等)で設計されることが多い。これに対し、CPUモジュール20は、モジュール基板21に実装される電子部品に合わせて、切り欠き部K1~K4を設けた。例えば、CPUモジュール20は、高さが大きい部品であるCPU22(ヒートシンク22h)やメモリ23A,23Bが設けられておらず、高さが小さい電子部品が設けられている部分に、切り欠き部K1~K4を有する。
図8に示すように、制御モジュール30は、制御基板31と、第一カバー33と、第二カバー34と、を備える。
図3に示すように、制御基板31は、略長方形状の板状をなしている。制御基板31は、その表面に、図示しない電子部品を備える。制御基板31は、メイン基板51上に、メイン基板51の上面に直交して配置される。制御基板31は、長手方向を前後方向D1に沿わせ、短手方向を上下方向D3に沿わせて配置される。
制御基板31は、外周部に、メイン基板51への接続端子32を有している。この接続端子32は、接続端子32は、メイン基板51の上面のベースコネクタ55に着脱可能に接続される。これにより、制御基板31は、メイン基板51の上面に対し、上下方向D3に沿って挿抜可能に接続される。
図8に示すように、第一カバー33は、制御基板31の第1面31a側に配置される。第一カバー33は、制御基板31の第1面31aに、図示しないビス等によって固定される。第一カバー33は、平板状で、制御基板31の第1面31aに間隔を明けて、第1面31aと平行に配置される。
第二カバー34は、制御基板31の第2面31b側に配置される。第二カバー34は、制御基板31の第2面31bに、図示しないビス等によって固定される。第二カバー34は、制御基板31と平行に位置する基板カバー部35と、制御基板31よりも後方に設けられた後部カバー部36と、を備える。後部カバー部36は、制御基板31と平行に位置する。後部カバー部36は、基板カバー部35よりも、第一カバー33に近い位置に配置される。
第二カバー34は、基板カバー部35の前端部と制御基板31との間に、前後方向D1の前方に向かって開口した導入口111を備える。また、第二カバー34は、基板カバー部35の後端部と後部カバー部36との間に、前後方向D1の後方に向かって開口する第一排出口112を備える。また、第一カバー33の後端部と第二カバー34の後部カバー部36の後端部との間には、前後方向D1の後方に向かって開口する第二排出口113を備える。
上記制御モジュール30は、前後方向D1の前部に、第一カバー33と、第二カバー34の基板カバー部35と、を有する。制御モジュール30の前後方向D1の後部に、第一カバー33と、第二カバー34の後部カバー部36とが位置する。後部カバー部36は、基板カバー部35よりも第一カバー33に近い。したがって、制御モジュール30の後部は、制御モジュール30の後部よりも、幅方向D2の厚みが小さい。これにより、制御モジュール30は、後部に、第2の切り欠き部K10を有している。
制御モジュール30は、制御基板31に実装される電子部品に合わせて、切り欠き部K10を設けた。具体的には、制御モジュール30は、高さが小さい電子部品が設けられている部分に、切り欠き部K10を有する。
また、制御モジュール30は、導入口111から第一排出口112へと至るダクト部X1と、導入口111から第二排出口113へと至るバイパスダクト部X2と、を備える。
図8に示すように、カードモジュール40は、カード基板41と、カード基板41に実装された各種の電子部品(図示無し)と、カバー43と、を備える。カードモジュール40は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)カード等の拡張カードを構成する。
図4に示すように、カード基板41は、略長方形状の板状をなしている。カード基板41は、カード接続基板53上に、カード接続基板53の上面に直交して配置される。カード基板41は、長手方向を前後方向D1に沿わせ、短手方向を上下方向D3に沿わせて配置される。
カード基板41は、外周部に、カード接続基板53への基板接続端子42を有している。この基板接続端子42は、カード基板41の後端部の下端から下方に向かって突出する。基板接続端子42は、カード接続基板53の上面のカードスロット58に着脱可能に接続される。これにより、カード基板41は、カード接続基板53の上面に対し、上下方向D3に沿って挿抜可能に接続される。
カバー43は、直方体状をなし、カード基板41に実装された電子部品を覆う。
図8に示すように、このようなカードモジュール40とCPUモジュール20とは、少なくとも上下方向D3(挿抜方向)から見たときの形状が互いに異なっている。
サブモジュール70は、サブ基板71と、サブ基板71に実装された各種の電子部品(図示無し)と、カバー73と、を備える。
サブ基板71は、略長方形状の板状をなしている。サブ基板71は、カード接続基板53上に、カード接続基板53の上面に直交して配置される。
サブ基板71は、外周部に、カード接続基板53への基板接続端子(図示無し)を有している。基板接続端子(図示無し)は、カード接続基板53の上面のカードスロット59に着脱可能に接続される。これにより、サブ基板71は、カード接続基板53の上面に対し、上下方向D3に沿って挿抜可能に接続される。
図2、図8に示すように、上記したようなサーバ10において、CPUモジュール20、制御モジュール30及びカードモジュール40、サブモジュール70は、合計4組が配置されている。合計4組のCPUモジュール20、制御モジュール30及びカードモジュール40は、幅方向D2において、2組ずつが左右対称に配置されている。
CPUモジュール20は、メイン基板51(基板50)上で、前後方向D1の最前部に位置している。
カードモジュール40は、基板50上で、前後方向D1の最後部に位置している。カードモジュール40は、その前部の一部が、CPUモジュール20の後部に、幅方向D2(面方向)に対向している。図6に示すように、カードモジュール40は、その前部の一部が、CPUモジュール20に形成された切り欠き部K3またはK4に位置している。これにより、CPUモジュール20とカードモジュール40は、幅方向D2においてその一部が互いに重畳している。
また、カードモジュール40は、CPUモジュール20の切り欠き部K3またはK4に位置しているので、CPUモジュール20とカードモジュール40とは、基板50に対し、互いに独立して挿抜可能である。さらに、切り欠き部K3,K4は、CPUモジュール20、カードモジュール40の挿抜方向に連続している。これによっても、CPUモジュール20とカードモジュール40とは、基板50に対し、互いに独立して挿抜可能である。
制御モジュール30は、メイン基板51上で、前後方向D1の最前部に位置している。この制御モジュール30は、CPUモジュール20の前方の一部に対し、幅方向D2に対向している。制御モジュール30は、その前部を、CPUモジュール20の切り欠き部K1またはK2に位置させている。また、CPUモジュール20は、前後方向D1の中央部を、制御モジュール30の第2の切り欠き部K10に位置させている。これにより、CPUモジュール20と制御モジュール30とは、幅方向D2においてその一部が互いに重畳している。
このような配置において、制御モジュール30の第一排出口112は、CPUモジュール20の第二導入口102に対し、前後方向D1で対向している。
図2、図8に示すように、サブモジュール70は、基板50上で、前後方向D1の最後部に位置している。サブモジュール70は、二枚一対で、カードモジュール40に幅方向D2で隣り合って配置されている。
また、サーバ10は、前後方向D1の前方にファンユニット(ファン)18を備えている。ファンユニット18は、基板50(メイン基板51、CPU接続基板52、カード接続基板53)の表面に沿って、筐体11の前端部11fから後端部11rに向かう前後方向D1に沿って冷却風の気流を発生させている。
ファンユニット18は、幅方向D2に計4個が配列されている。各ファンユニット18は、CPUモジュール20と制御モジュール30に対し、前後方向D1の前方に位置している。
また、サーバ10は、ファンユニット18と、CPUモジュール20および制御モジュール30との間に、ガイド部材19を備える。ガイド部材19は、案内翼19wを有する。案内翼19wは、ファンユニット18からの冷却風の一部を、CPUモジュール20の第一導入口101に案内する。
ファンユニット18で生成された冷却風は、ガイド部材19を介し、CPUモジュール20および制御モジュール30に到達する。
図6に示すように、冷却風の一部は、CPUモジュール20の第一導入口101から、第一メインカバー24の前部平板部24gと、モジュール基板21との間に流れ込む。第一導入口101から流れ込んだ冷却風W1は、CPU22を冷却する。このとき、冷却風W1は、第一案内翼28により流速が高められ、CPU22の冷却効率が高まる。CPU22を経た冷却風W1は、第一排出口103、第二排出口104から後方に排出される。
冷却風の一部は、制御モジュール30の導入口111から、第一カバー33と第二カバー34との間に流れ込む。流れ込んだ冷却風W2は、制御基板31上の電子部品を冷却する。冷却風W2の一部は、ダクト部X1を経て第一排出口112から後方に排出される。第一排出口112から排出された冷却風W3は、第一排出口112に前後方向D1で対向する第二導入口102に流れ込む。第二導入口102から流れ込んだ冷却風W3は、CPU22を冷却する。CPU22を経た冷却風W2は、第一排出口103、第二排出口104から後方に排出される。第二導入口102から導入された冷却風W2は、第二案内翼29によって、効率良くCPU22に向かうよう導かれる。
また、制御モジュール30の導入口111から流れ込んだ冷却風のうちの一部(冷却風W4)は、バイパスダクト部X2を経て、第二排出口113から後方に排出される。このように、バイパスダクト部X2を通る冷却風W4は、CPUモジュール20を迂回して流れ方向下流側に流れる。
また、冷却風の一部は、ダクト状の第一メモリカバー25、第二メモリカバー27に流れ込み、メモリ23A、23Bを冷却する。
CPUモジュール20および制御モジュール30から排出された冷却風は、カードモジュール40、サブモジュール70を冷却する。
このようなサーバ10では、CPUモジュール20の幅方向D2(面方向)に対向して設けられたカードモジュール40、を備える。カードモジュール40の少なくとも一部は、CPUモジュール20の切り欠き部K3、K4に位置する。
このようにして、CPUモジュール20とカードモジュール40との一部を、幅方向D2で互いに重畳することで、いわゆる入れ子配置とすることができる。これにより、CPUモジュール20とカードモジュール40とを配置するために必要なスペースが、前後方向D1で少なくて済む。また、CPUモジュール20とカードモジュール40とを配置するために必要なスペースが、幅方向D2においても少なくて済む。このように、CPUモジュール20の構造を工夫することで、CPUモジュール20とカードモジュール40とを高密度に配置し、省スペース化を図ることができる。
このようなサーバ10では、CPUモジュール20、カードモジュール40を、個別に独立して挿抜できる。これにより、メンテナンス等の際に、必要なモジュールのみを選択して挿抜することができ、作業性が向上する。
このようなサーバ10では、CPUモジュール20と、カードモジュール40とは、少なくとも挿抜方向から見たときの形状が互いに異なる。このように、形状が互いに異なるCPUモジュール20と、カードモジュール40とにおいても、CPUモジュール20の構造を工夫することで、省スペース化を図ることができる。
このようなサーバ10では、制御モジュール30が、CPUモジュール20の少なくとも一部に対向している。これにより、CPUモジュール20と制御モジュール30とにおいても、幅方向D2で互いに重畳することで、CPUモジュール20と制御モジュール30とを配置するために必要なスペースが、前後方向D1、および幅方向D2で少なくて済む。このようにして、省スペース化を図ることができる。
このようなサーバ10では、制御モジュール30は、第2の切り欠き部K10を有し、CPUモジュール20は、少なくとも一部が第2の切り欠き部K10に位置している。
これにより、制御モジュール30の構造を工夫することでも、CPUモジュール20と制御モジュール30とを配置するために必要なスペースが、前後方向D1、および幅方向D2で少なくて済む。したがって、CPUモジュール20と制御モジュール30とを高密度に配置し、省スペース化を図ることができる。
このようなサーバ10では、CPUモジュール20の第一メインカバー24は、ファンユニット18からの冷却風の流れ方向に沿ってCPU22の上流側に開口する第二導入口102を有する。これにより、CPU22の冷却性を高めることができる。
このようなサーバ10では、第二導入口102に対し、冷却風の流れ方向の上流側に、制御モジュール30が配置される。制御モジュール30は、CPUモジュール20の第二導入口102に対し、冷却風の流れ方向上流側から冷却風を通すダクト部X1を備える。
これにより、第二導入口102の上流側に制御モジュール30が位置していても、ダクト部X1を通った冷却風W2が第二導入口102から流れ込むことで、CPU22の冷却性を確保することができる。
このようなサーバ10では、制御モジュール30は、CPUモジュール20を迂回して流れ方向下流側に冷却風を通すバイパスダクト部X2を備える。このように、バイパスダクト部X2を設けることで、CPUモジュール20のCPU22を避けつつ、さらにその下流側のカードモジュール40、サブモジュール70に、冷却風W4を送ることができる。したがって、CPU22の冷却による温度上昇をしていない冷却風W4によって、カードモジュール40、サブモジュール70の冷却性を高めることができる。
なお、上記実施形態では、サーバ10は、基板50上に、CPUモジュール20、制御モジュール30、カードモジュール40、サブモジュール70を備えるようにしたが、その用途、部品構成、装備数等については、何ら限定するものではない。
また、CPUモジュール20、制御モジュール30に、切り欠き部K1~K4、K10を形成するようにしたが、切り欠き部K1~K4、K10の位置や形状等については、適宜変更することができる。また、カードモジュール40に切り欠き部を形成し、CPUモジュール20の一部をカードモジュール40の切り欠き部に位置させるようにしてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
1 電子機器
2 基板
3 第1モジュール
4 第2モジュール
5 第1のコネクタ
6 第2のコネクタ
7 切り欠き部
10 サーバ(電子機器)
18 ファンユニット(ファン)
20 CPUモジュール(第1モジュール)
22 CPU(発熱性部品)
24 第一メインカバー(カバー)
30 制御モジュール(第3モジュール、上流側モジュール)
40 カードモジュール(第2モジュール)
50 基板
54 ベースコネクタ(第1のコネクタ)
57 基板コネクタ(第2のコネクタ)
102 第二導入口(開口部)
K3 切り欠き部
K4 切り欠き部
K10 第2の切り欠き部

Claims (6)

  1. 第1のコネクタおよび第2のコネクタを有する基板と、
    前記第1のコネクタに前記基板側が挿抜可能な第1モジュールと、
    前記第1モジュールの面方向に対向して設けられ、前記第2のコネクタに前記基板側が挿抜可能な第2モジュールと、を備え、
    前記第1モジュールは、第1の切り欠き部を有し、
    前記第2モジュールは、その少なくとも一部が、前記基板への挿抜の方向から見て、前記第1の切り欠き部と重なる形状を有し、
    前記第1モジュールと、前記第2モジュールとは、前記第1モジュールが第1の切り欠き部を有する形状であり、前記第2モジュールが前記第1の切り欠き部に対応する形状を有することによって、少なくとも前記挿抜方向から見た形状が互いに異なり、
    前記基板の表面に沿った方向に冷却風を送るファンを備え、
    前記第1モジュールは、発熱性部品と、前記発熱性部品を覆うカバーとを備えるとともに、
    前記カバーは、前記冷却風の流れ方向に沿って前記発熱性部品の上流側に開口する開口部を有する、
    電子機器。
  2. 前記第1モジュールと前記第2モジュールとは、互いに独立して挿抜可能に設けられている
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1モジュールの少なくとも一部に対向する位置に設けられた第3モジュールをさらに備える、
    請求項1または2のいずれか一項に記載の電子機器。
  4. 前記第1モジュールおよび前記第3モジュールの一方は、第2の切り欠き部を有し、
    前記第1モジュールおよび前記第3モジュールの他方は、少なくとも一部が前記第2の切り欠き部に位置する、
    請求項に記載の電子機器。
  5. 前記開口部に対し、前記冷却風の流れ方向の上流側に、上流側モジュールが配置され、
    前記上流側モジュールは、前記第1モジュールの前記開口部に対し、前記冷却風の流れ方向上流側から前記冷却風を通すダクト部を備える、
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記上流側モジュールは、前記第1モジュールを迂回して前記流れ方向下流側に前記冷却風を通すバイパスダクト部を備える、
    請求項5に記載の電子機器。
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