JP7027274B2 - 有限直動案内ユニット - Google Patents

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Description

この発明は,摺動方向である長手方向に沿って延びる一対の軌道台,及び該軌道台間で転動する転動体を保持する保持器を備えた有限直動案内ユニットに関する。
近年,有限直動案内ユニットは,半導体製造装置,工作機械,各種組立装置,各種ロボットなどの摺動部に使用されており,益々,電子機器などの小型化,高機能化が促進されるのに伴って,小形でコンパクトで高精度であって,高負荷容量で高速・高加減速に適用可能なものが要望されている。特に,有限直動案内ユニットでは,軌道台間で転動する転動体を保持する保持器を備え,該軌道台間で転動する転動体を保持器で適正に保持して高負荷容量を達成して,高速・高加減速に対応でき,組立容易性等が要望されている。
従来知られている有限直動案内ユニットは,例えば,図22及び図23に示すように,互いに相対摺動する一対の軌道台1,2から成り,軌道台1と軌道台2との対向面6間に保持器を構成する保持板5が配設されている。保持板5は,転動体4を所定間隔に保持している。保持板5は,相対移動する軌道台1,2のストローク長さに対して半分のストローク長さで相対移動するように構成されている。有限直動案内ユニットに設けた保持器のずれ防止機構としては,保持板5に取り付けられたピニオン35と軌道台1の逃げ溝14に形成されたラック溝15に配設されたラック29とから成るラック&ピニオン機構33から構成されている。ラック29は,軌道台1,2の軌道面13間に形成された逃げ溝14に形成されたラック溝15に配設されている。ラック&ピニオン機構33は,各軌道台1,2のラック溝15に配設された一対のラック29とピニオン35とを噛み合わせることによって,保持板5の相対位置が矯正されて保持板5のずれを防止するものである。従来の有限直動案内ユニットは,ラック29が軌道台1,2から脱落するのを防止するため,軌道台1,2の両端部にストッパとしての端部ねじ34が設けられている。端部ねじ34は,軌道台1,2の端面に形成された取付け用ねじ穴(図示せず)に螺入されて軌道台1,2の端部にそれぞれ固定されている(例えば,特許文献1参照)。
特開2012-202458号公報
ところで,図22及び図23に示す転動体が循環しない有限直動案内ユニットについて,ころの転動体4を保持する保持板5が軌道台1,2を超えた範囲にずれて,保持板5が軌道台1,2から脱落するのを防ぐために,ラック&ピニオン機構33が設けられている。ラック&ピニオン機構33には,ラック29が軌道台1,2のラック溝15に配設されているが,有限直動案内ユニットは,ラック29が軌道台1,2から脱落するのを防止するため,ラック29の端面に当接してラック29の脱落を防止するためのストッパの端部ねじ34が軌道台1,2の端面に設けられている。ラック&ピニオン機構33が設けられていないタイプの有限直動案内ユニットでは,保持板に保持された転動体が軌道台から脱落するのを防止するため軌道台の端部にストッパの端部ねじを設けている。従来の有限直動案内ユニットでは,軌道台1,2の端面にねじ加工を施し,軌道台1,2の端面にストッパとしての端部ねじ34をねじ止めしていた。また,有限直動案内ユニットを組み立てる際には,軌道台の端面に端面ねじを取り付けるため,ねじを取り付ける工程が必要であった。ところで,軌道台は,所定の硬さを得るために熱処理が施されているので,軌道台1,2にねじ加工するには,軌道台1,2を熱処理する前に先立って行っているのが一般的であって,熱処理されて硬化した軌道台1,2に対してねじ加工を行うことは困難である。しかしながら,有限直動案内ユニットを用いる装置では,軌道台を切断して所望な長さに形成することが望まれており,熱処理を行った完成した軌道台1,2を切断して所望の長さの軌道台1,2を得ようとしても,軌道台1,2の端面にねじ加工が行えないため,ストッパとしての端部ねじ34を設けることができない。そのため,完成した軌道台1,2を切断して所望な長さに形成することが出来ないのが現状である。軌道台1,2を所望な長さに形成した場合に,軌道台1,2からラック29や転動体4の脱落を防止するには,如何に構成するかの課題があった。
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり,軌道台を所望な長さに切断して所定の機器に軌道台を取り付け,しかも保持器ずれ防止機構のラックや転動体が軌道台から脱落するのを防止するストッパを,軌道台の端部に容易に取り付けることができる構成を提供することであり,特に,軌道台を所望の長さに切断した後に,軌道台の端部の両側に幅方向に延びる溝を形成し,保持板が軌道台から脱落するのを防止するためのストッパに軌道台の溝に嵌入できる凸部を設け,該凸部を軌道台の溝に嵌入係止してストッパを軌道台の端部に固定するものであり,軌道台とストッパとの係止構造が嵌め合いの簡単な形状で取付け取外しが容易であり,また,熱処理後の軌道台を適宜の長さに切断して適正の長さの軌道台を得ることができ,高速・高加減速に対応する機構に構成できることを特徴とする有限直動案内ユニットを提供することである。
この発明は,互いに対向する対向面に長手方向に延びる軌道溝がそれぞれ形成された相対移動する一対の軌道台,前記軌道台の互いに対向する前記軌道溝によって形成される軌道路を転動する複数の転動体,及び前記軌道台の前記対向面間に配設されて前記転動体を所定間隔に保持する移動方向に延びる保持板の保持器から成る有限直動案内ユニットにおいて,
前記軌道台の両端部にそれぞれ形成された突出部の両側面には,前記対向面から反対向面へ延びる凹溝がそれぞれ形成され,
前記軌道台間で転動する少なくとも前記転動体が前記軌道台間から脱落するのを防止するため,前記軌道台の前記両端部の前記突出部にそれぞれ取り付けられたストッパを備えており,
前記ストッパの両側面には,前記突出部の前記凹溝に嵌入される前記対向面から前記反対向面へ延びる凸状嵌合部が形成され,
前記ストッパの前記凸状嵌合部が前記軌道台の前記突出部の前記凹溝に嵌入することによって,前記ストッパが前記軌道台の前記端部に固定されることを特徴とする有限直動案内ユニットに関する。
また,前記ストッパの前記対向面の幅は前記軌道台の前記対向面の幅より小さく形成されており,前記ストッパには,前記突出部を覆って嵌合する凹部と前記凹部に延びて前記軌道台の前記凹溝に係止する前記凸状嵌合部とが形成されている。
また,この有限直動案内ユニットは,前記軌道台に形成された前記軌道溝に沿って延びる逃げ溝には,前記保持器のずれ防止機構のラック・ピニオン機構を構成するラックが配設されるラック溝が形成されており,前記ラックは前記ストッパによって前記軌道台間から脱落するのを防止されている。更に,この有限直動案内ユニットは,前記ストッパには,前記凹部の中央部に形成されたU字状スリットによってフック支持部が形成され,前記フック支持部の先端には前記軌道台側に延びるフック部が形成され,前記フック部は前記ラック溝又は前記逃げ溝に係合することによって,前記ストッパが前記軌道台の前記端部に係止される。
また,前記軌道台及び前記ストッパは断面矩形状にそれぞれ形成され,前記軌道台の前記突出部の前記反対向面には切欠き部が形成されており,前記ストッパの前記凹部の下端両側には内側に延びる抜け止め凸部がそれぞれ形成され,前記抜け止め凸部は,前記軌道台の前記切欠き部に配設されて前記軌道台に対する前記ストッパの上方向への移動が規制される。
また,前記軌道台に形成された前記軌道溝は,前記転動体のローラが転動する軌道面であるか,又は前記転動体のボールが転動する円弧溝である。
また,前記ストッパは,合成樹脂部材又は金属部材によって形成されている。
この発明による有限直動案内ユニットは,上記のように,軌道台間に配設された転動体を保持する保持板から成る保持器を備えたタイプに適用でき,保持器のずれを防止するラック&ピニオン機構の保持器ずれ防止機構を備えたタイプではラック&ピニオン機構を構成するラックの軌道台からの脱落防止のため,ラック&ピニオン機構を備えていないタイプでは保持板に保持された転動体の軌道台からの脱落防止のため,軌道台の端部にストッパを備えたものであり,ストッパを適宜に所望の長さに切断された熱処理が施された軌道台の両端部に容易に取り付けることができる構成を提供することであり,即ち,軌道台は,熱処理が施されていてもその端部が容易に溝加工できる構造に構成されているので,熱処理が施された軌道台の長さを使用状況に応じて所望の長さに切断し,軌道台の両端部に溝加工を施し,ストッパを容易に軌道台の端部に取り付けることができる。この有限直動案内ユニットは,ストッパを取り付けるためのねじ加工を必要としないため,部品点数を削減でき,熱処理後の軌道台を切断して自由な長さの軌道台を得ることが可能になる。具体的には,軌道台の両端部には,その両側面に対向面から反対向面に延びる溝加工を施し,また,ストッパには軌道台の溝に沿って延びる嵌め合い可能な凸部を形成し,該凸部を軌道台の両側の溝に向かう方向に突出させ,凸部を溝に嵌め合せるとによってストッパを軌道台に固定し,ストッパによって軌道台からラック又は転動体が脱落するのを防止する。また,ストッパは,金属部材即ち金属薄板のプレス加工,或いは合成樹脂の成形加工によって作製することができる。ストッパを合成樹脂等の軽量な材料を用いて作製した場合には,軌道台の軽量化を実現することができる。また,前記軌道台の反対向面に,縦方向に切り欠かれた切欠き部を形成し,前記ストッパの反対向面に抜け止め凸部に設け,軌道台の切欠き部にストッパの抜け止め凸部を係止し,軌道台からのストッパの抜け落ち,言い換えれば,軌道台に対するストッパの上方向への移動を規制することができる。
この発明による有限直動案内ユニットの一実施例を示す部分平面図である。 図1の有限直動案内ユニットにおける軌道台及びその端面に取り付けたストッパを軌道台の対向面側から示す斜視図である。 図2の軌道台及びその端面に取り付けたストッパを軌道台の反対向面側から示す斜視図である。 図2の軌道台及びその端面に取り付けたストッパを軌道台の対向面側から示す部分平面図である。 図4の有限直動案内ユニットにおける軌道台及びその端面に取り付けたストッパを軌道台の反対向面側から示す部分平面図である。 図4の軌道台を端面側から見た端面図である。 図2の軌道台にその端面に溝を形成した形状を軌道台の対向面側から示す部分斜視図である。 図7の軌道台の反対向面側から示す部分斜視図である。 図7の軌道台にその端面に溝を形成した形状を軌道台の対向面側から示す部分平面図である。 図9の軌道台の反対向面側から示す部分平面図である。 図9の軌道台をその端面側から見た端面図である。 図2の軌道台の端面に取り付けたストッパを対向面側で且つ端面側から示す斜視図である。 図12のストッパを反対向面側から示す斜視図である。 図12のストッパを軌道台への取付け面側から示す斜視図である。 図13のストッパを軌道台への取付け面側から示す斜視図である。 図12のストッパを対向面から示す平面図である。 図15のストッパを反対向面から示す平面図である。 図16のストッパの端面側から示す正面図である。 図18のストッパの取付け面側から示す背面図である。 この発明による有限直動案内ユニットにおける軌道台に取り付けたストッパの別の実施例を示し,(a)は対向面側で且つ取付け面側から示す斜視図,及び(b)は反対向面側で且つ取付け面側から示す斜視図である。 この発明による有限直動案内ユニットにおける軌道台の別の実施例を示し,(a)は反対向面側で且つ端面側から示す斜視図,及び(b)は(a)の軌道台の正面図である。 従来の有限直動案内ユニットの一例を示しており,軌道台の端面にストッパとしての端部ねじを取り付けた状態を示す斜視図である。 図22の線分A-Aにおける有限直動案内ユニットを示す断面図である。
以下,図面を参照して,この発明による有限直動案内ユニットの一実施例(第1実施例)を説明する。この発明による有限直動案内ユニットは,図1に示すように,互いに対向する対向面6に長手方向に延びる軌道溝である軌道面13(図2,図4)がそれぞれ形成された相対移動する一対の軌道台1,2,軌道台1,2の互いに対向する軌道面13によって形成される軌道路28を転動する複数の転動体4,及び軌道台1,2の対向面6間に配設され且つ転動体4を所定間隔に保持する移動方向に延びる保持器を形成する保持板5から構成されている。この有限直動案内ユニットは,軌道台1,2の端部にはラック29及び/又は転動体4が軌道台1,2から脱落するのを防止するため,言い換えれば,軌道台1,2の相対移動のストロークを規制するためのストッパ3が設けられている。ストッパ3は,その取付け面30が軌道台1,2の端面7に接して取り付けられている。軌道台1,2には,その側面に相手部材(図示せず)を取り付けるための複数個の取付け用ねじ孔又は取付け用孔27が形成されている。図2~図6には,この有限直動案内ユニットを構成する一方の軌道台1,2,及び軌道台1,2の端部の突出部10に取り付けられたストッパ3が部分的に図示されている。図7~図11には,この有限直動案内ユニットを構成する一方の軌道台1,2が図示されている。また,図12~図19には,この有限直動案内ユニットを構成するストッパ3が図示されている。
この有限直動案内ユニットにおいて,軌道台1,2及びストッパ3は,断面矩形状にそれぞれ形成されており,軌道台1,2には,長手方向に沿って軌道溝である軌道面13,軌道面13を形成するために軌道面13間の中央位置に長手方向に延びる砥石(図示せず)の逃げ部となる逃げ溝14,及び逃げ溝14に沿って保持器のずれ防止機構のラック・ピニオン機構を構成するラック29(図4)が配設されるラック溝15が形成されている。軌道台1,2は,SUJ2等の軸受鋼にV字型の軌道面13が形成された形状で,焼入れ等の熱処理によって硬化され,しかも,軌道面13の仕上げ研削まで終えた状態となっている。軌道台1,2は,断面矩形(四角形)に形成されており,軌道溝側を互いに対向する対向面6として,転動体4が転動する軌道溝には,その中央を長手方向に延びる逃げ溝14が形成され,逃げ溝14の両側に一対の軌道面13が長手方向に伸びて形成されている。この実施例では,軌道台1,2に形成された軌道溝は,転動体4のローラが転動する軌道面13に形成されている。これらの軌道台1,2は,その端面7がワイヤ放電加工によって必要な長さに切断され,次いで,後述のストッパ3を取り付けるための突出部10た凹部11を加工することができる。また,図示していないが,転動体は,ボールであって,ボールが転動する円弧溝に形成することもできる。また,ストッパ3は,合成樹脂部材又は金属部材によって形成されている。例えば,ストッパ3は,合成樹脂を射出成形等によって成形加工して作製することができ,又は,金属板をプレス加工して成形して作製することもできる。
この発明による有限直動案内ユニットは,特に,軌道台1,2の両端部には,断面形状が小さくなった突出部10に形成され,突出部10の両側面9には,対向面6から反対向面8へ延びる凹溝11がそれぞれ形成されており,軌道台1,2間で転動する少なくとも転動体4が軌道台1,2間から脱落するのを防止するため,軌道台1,2の両端部の突出部10にそれぞれ取り付けられたストッパ3を備えており,ストッパ3の両側面19には,突出部10の凹溝11に嵌入される対向面16から反対向面18へ延びる凸状嵌合部21が形成されていることを特徴としている。この有限直動案内ユニットは,ストッパ3の凸状嵌合部21が軌道台1,2の突出部10の凹溝11に嵌入することによって,ストッパ3が軌道台1,2の両端部に固定されることになる。軌道台1,2は,熱処理して硬度をアップしているので,その端部にストッパ3を取り付けるためのねじ加工は困難であるが,ワイヤ放電加工により直線状の溝加工を施すことは可能である。そこで,この実施例では,有限直動案内ユニットの使用目的に応じて,熱処理されて硬度がアップした軌道台1,2を所望な長さに切断砥石等で切断し,その端部に突出部10を形成して,突出部10の両側面の根元に沿って対向面6と反対向面8との間に溝加工を施して凹溝11を形成する。ストッパ3には,その凹部20に,凹部20内へと延び且つ軌道台1,2の突出部10に形成した凹溝11に嵌合する凸状嵌合部21を形成する。ここで,凹溝11は,ワイヤ放電加工で軌道台1,2の端面7の切断と同時加工することもできる。
この有限直動案内ユニットにおいて,ストッパ3の対向面16の幅は,軌道台1,2の対向面6の幅より小さく形成されている。ストッパ3には,突出部10が覆って嵌合する凹部20,及び凹部20に延びて軌道台1,2の凹溝11に係止する凸状嵌合部21が形成されているものである。また,ストッパ3には,凹部20の中央部に形成され且つ対向面16側から反対向面18側へと延びるU字状スリット22によってバー状のフック支持部23が形成され,フック支持部23の先端には,軌道台1,2側の凹部20内で取付け面30側へと延びるフック部24が形成されている。フック支持部23は,先端31側がU字状スリット22によってフリーになり,根元32側がストッパ3の本体に一体的になっているので,根元32を中心に弾性変形して撓むことができるように形成される。
この有限直動案内ユニットでは,軌道台1,2にストッパ3を取り付けるには,ストッパ3の凹部20を軌道台1,2の突出部10に嵌入させるため,ストッパ3の凸状嵌合部21を突出部10の凹溝11の上方から嵌入し,フック支持部23を弾性変形させつつストッパ3を下降させ,フック支持部23の先端部に設けたフック部24を軌道台1,2の逃げ溝14の底部に形成したラック溝15に嵌入係止する。この有限直動案内ユニットは,ストッパ3のフック部24が軌道台1,2のラック溝15に係合することによって,ストッパ3は,軌道台1,2の端部に係止されることになる。或いは,ストッパ3の凸状嵌合部21を突出部10の凹溝11の下方から嵌入する場合には,フック部24が軌道台1,2の下面である反対向面8に干渉しないように,フック支持部23を弾性変形して撓ませてフック部24をストッパ3の端面17から飛び出した状態でストッパ3を上昇させ,フック支持部23の先端部に設けたフック部24を軌道台1,2の逃げ溝14の底部に形成したラック溝15に嵌入係止させる。
次に,図20及び図21を参照して,この発明による有限直動案内ユニットの別の(第2)実施例を説明する。この発明による有限直動案内ユニットは,保持器ずれ防止機構を備えておらず,軌道台1,2に形成された逃げ溝14にはラック溝が形成されていないタイプである。それに伴って,軌道台1,2の突出部10Aの下端に切欠き部26を形成し,ストッパ3に凹部20の下面に抜け止め凸部25を設けている。第2実施例は,その他の点は第1実施例と同様である。軌道台1,2及びストッパ3は,断面矩形状にそれぞれ形成されており,軌道台1,2の端部は,反対向面8には切欠き部26が形成された突出部10Aになっている。また,ストッパ3の凹部20の下端両側には,内側に延びる抜け止め凸部25がそれぞれ形成されている。抜け止め凸部25は,軌道台1,2の切欠き部26に配設されて軌道台1,2に対するストッパ3の上方向への移動が規制されている。言い換えれば,ストッパ3に設けた抜け止め凸部25は,軌道台1,2に形成された切欠き部26の壁面に当接して,ストッパ3が軌道台1,2に対して上方向への移動が規制される。第2実施例では,ストッパ3に設けたフック部24は,軌道台1,2の端部の突出部10Aの逃げ溝14に嵌入して係止される。
この発明による有限直動案内ユニットは,所定の長さの軌道台を適正な長さに変更して,端部にストッパを取り付けて適用できるものであり,半導体製造装置,工作機械,各種組立装置,各種ロボットなどの摺動部に使用して好ましいものである。
1,2 軌道台
3 ストッパ
4 転動体
5 保持板
6,16 対向面
7,17 端面
8,18 反対向面
9,19 側面
10,10A 突出部
11 凹溝
12 凸状係止部
13 軌道面
14 逃げ溝
15 ラック溝
20 凹部
21 凸状嵌合部
22 U字状スリット
23 フック支持部
24 フック部
25 抜け止め凸部
26 切欠き部
28 軌道路
29 ラック
33 ラック&ピニオン機構

Claims (7)

  1. 互いに対向する対向面に長手方向に延びる軌道溝がそれぞれ形成された相対移動する一対の軌道台,前記軌道台の互いに対向する前記軌道溝によって形成される軌道路を転動する複数の転動体,及び前記軌道台の前記対向面間に配設されて前記転動体を所定間隔に保持する移動方向に延びる保持板の保持器から成る有限直動案内ユニットにおいて,
    前記軌道台の両端部にそれぞれ形成された突出部の両側面には,前記対向面から反対向面へ延びる凹溝がそれぞれ形成され,
    前記軌道台間で転動する少なくとも前記転動体が前記軌道台間から脱落するのを防止するため,前記軌道台の前記両端部の前記突出部にそれぞれ取り付けられたストッパを備えており,
    前記ストッパの両側面には,前記突出部の前記凹溝に嵌入される前記対向面から前記反対向面へ延びる凸状嵌合部が形成され,
    前記ストッパの前記凸状嵌合部が前記軌道台の前記突出部の前記凹溝に嵌入することによって,前記ストッパが前記軌道台の前記端部に固定されることを特徴とする有限直動案内ユニット。
  2. 前記ストッパの前記対向面の幅は前記軌道台の前記対向面の幅より小さく形成されており,前記ストッパには,前記突出部を覆って嵌合する凹部と前記凹部に延びて前記軌道台の前記凹溝に係止する前記凸状嵌合部とが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の有限直動案内ユニット。
  3. 前記軌道台に形成された前記軌道溝に沿って延びる逃げ溝には,前記保持器のずれ防止機構のラック・ピニオン機構を構成するラックが配設されるラック溝が形成されており,前記ラックは前記ストッパによって前記軌道台間から脱落するのを防止されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の有限直動案内ユニット。
  4. 前記ストッパには,前記凹部の中央部に形成されたU字状スリットによってフック支持部が形成され,前記フック支持部の先端には前記軌道台側に延びるフック部が形成され,前記フック部は前記ラック溝又は前記逃げ溝に係合することによって,前記ストッパが前記軌道台の前記端部に係止されることを特徴とする請求項3に記載の有限直動案内ユニット。
  5. 前記軌道台及び前記ストッパは断面矩形状にそれぞれ形成され,前記軌道台の前記突出部の前記反対向面には切欠き部が形成されており,前記ストッパの前記凹部の下端両側には内側に延びる抜け止め凸部がそれぞれ形成され,前記抜け止め凸部は,前記軌道台の前記切欠き部に配設されて前記軌道台に対する前記ストッパの上方向への移動が規制されることを特徴とする請求項1又は2に記載の有限直動案内ユニット。
  6. 前記軌道台に形成された前記軌道溝は,前記転動体のローラが転動する軌道面であるか,又は前記転動体のボールが転動する円弧溝であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の有限直動案内ユニット。
  7. 前記ストッパは,合成樹脂部材又は金属部材によって形成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の有限直動案内ユニット。
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