JP7025751B2 - 歯科用作業模型の保持機構 - Google Patents

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Description


本発明は、歯科治療などにおいて用いられる歯科用作業模型を咬合器に取り付けるための保持機構に関する。
歯科用作業模型から歯科補綴物を製作するために咬合器が用いられている(例えば、特許文献1参照)。この咬合器は、歯科用作業模型が載置される固定用プレートと、固定用プレートの一端部に設けられた片側保持壁と、この固定用プレートの他端部に配設された他側保持壁とを備えている。固定用プレートの他端部には、上側プレート及び下側プレートが移動自在に配設され、この上側プレートを通して下側プレートに固定ねじが螺着され、他側保持壁が上側プレートに装着されている。また、片側保持壁には、他側保持壁に向けて突出する片側係止凸部が設けられ、他側保持壁には、片側保持壁に向けて突出する他側係止凸部が設けられている。
咬合器側のこのような構成に関連して、歯科用作業模型の基台の一端部には、咬合器側の片側係止凸部に対応して片側係止凹部が設けられ、その他端部には、咬合器側の他側係止凸部に対応して他側係止凹部が設けられている。
この咬合器に歯科用作業模型を装着するときには、咬合器側の固定ねじを緩めて上側プレート及び下側プレートを移動自在にし、この状態にて歯科用作業模型側の基台の片側係止凹部を咬合器側の片側保持壁の片側係止凸部に装着し、更に固定ねじを介して上側プレート及び下プレートを移動させてこの基台の他側係止凹部に他側保持壁の他側係止凸部を挿入した後に、この固定ねじを締め付けて固定する。このような装着状態においては、歯科用作業模型の一端側においては片側係止凹部が咬合器側の片側保持壁の片側係止凸部に係止され、その他端側においては他側係止凹部が咬合器側の他側保持壁の他側係止凸部に係止され、これにより、歯科用作業模型を咬合器に着脱自在に固定することができる。
特開2006-255391号公報
しかしながら、上述した咬合器を用いた歯科用作業模型の保持機構では、次の通りの問題がある。即ち、歯科用作業模型を咬合器に取り付けるときに、咬合器側の固定ねじを緩め、歯科用作業模型側の基台の片側係止凹部を咬合器側の片側保持壁の片側係止凸部に装着し、上側プレート及び下プレートを移動させてこの基台の他側係止凹部に他側保持壁の他側係止凸部を挿入し、しかる後に、この固定ねじを締め付けて固定するようになる。従って、このような歯科用作業模型の取付作業では、その取付作業を両手で行う必要があり、またこの歯科用作業模型を取り付けるための取付工程も多く、この取付作業が煩雑であるとの問題がある。
本発明の目的は、歯科用作業模型を片手でワンタッチで装着することができる歯科用作業模型の保持機構を提供することである。
本発明の請求項1に記載の歯科用作業模型の保持機構は、歯形模型が固定される固定用プレート及び前記固定用プレートを支持するための支持基台を備えた歯科用作業模型と、前記歯科用作業模型を保持するために咬合器側に設けられた模型ホルダとから構成された歯科用作業模型の保持機構において、
前記歯形模型は部分タイプであり、このことに関連して、前記支持基台は、前記固定用プレートを支持するための支持領域を有する基台側上壁と、前記基台側上壁の外周部から下方に延びる基台側周側壁と、前記基台側上壁から下方に延びる基台側円筒状部又は基台側中空円筒状部とを有し、前記模型ホルダは、前記歯科用作業模型の前記支持基台を支持するホルダ側上壁と、前記ホルダ側上壁の外周部から下方に延びるホルダ側周側壁と、前記ホルダ側上壁から上方に延びるホルダ側中空円筒状部又はホルダ側円筒状部とを有しており、
更に、前記支持基台の前記基台側周側壁の内面には、内側に向けて突出する少なくとも2つの基台側内突部が設けられているとともに、前記模型ホルダには、前記少なくとも2つの基台側内突部に対応して、外側に向けて突出する少なくとも2つのホルダ側外突部が設けられており、
前記支持基台を前記模型ホルダに装着するときには、前記支持基台の前記基台側円筒状部又は前記基台側中空円筒状部と前記模型ホルダの前記ホルダ側中空円筒状部又は前記ホルダ側円筒状部とが回動自在に装着され、この装着状態において前記支持基台を装着方向に回動して装着保持状態にすると、前記支持基台側の前記少なくとも2つの基台側内突部が前記模型ホルダの前記少なくとも2つのホルダ側外突部の下側に位置し、これにより、前記支持基台が前記模型ホルダの前記ホルダ側上壁の上面に押圧保持されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の歯科用作業模型の保持機構では、前記支持基台の前記支持領域及び前記固定用プレートは、それぞれ、複数の挿入孔及びこれらに挿入される複数のダウエルピンの配設方向に横長に形成され、前記支持基台における前記基台側周側壁の両端部内部に一対の基台側内突部が設けられ、前記模型ホルダにおける前記ホルダ側上壁の両端部に一対のホルダ側外突部が設けられ、前記一対のホルダ側外突部はそれぞれ上方に延びる突部本体と、前記突部本体から外側に向けて延びる押圧作用部とを備え、前記装着保持状態においては、前記支持基台側の前記一対の基台側内突部が前記模型ホルダ側の前記一対のホルダ側外突部の前記押圧作用部の下側に位置付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の歯科用作業模型の保持機構では、前記模型ホルダに対して前記支持基台を前記装着保持状態にロック保持するためのロック保持手段が設けられ、前記ロック保持手段は、前記支持基台の前記基台側円筒状部の外周面に設けられたロック係合突部と前記模型ホルダの前記ホルダ側中空円筒状部の内周面に設けられたロック係合凹部とから構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の歯科用作業模型の保持機構は、歯形模型が固定される固定用プレート及び前記固定用プレートを支持する支持基台を備えた歯科用作業模型と、前記支持基台を保持するために咬合器側に設けられた模型ホルダとから構成された歯科用作業模型の保持機構において、
前記歯形模型は全顎タイプであり、このことに関連して、前記支持基台は、前記固定用プレートを支持するための支持領域を有する基台側上壁と、前記基台側上壁の外周部から下方に延びる基台側周側壁と、前記基台側周側壁の内側壁部を接続する接続壁部と、前記接続壁部から下方に延びる基台側中空円筒状部とを有し、前記模型ホルダは、前記支持基台を支持するホルダ側上壁と、前記ホルダ側上壁の外周部から下方に延びるホルダ側周側壁と、前記ホルダ側上壁から上方に延びるホルダ側円筒状部とを有しており、
更に、前記支持基台の前記基台側中空円筒状部には、内側に向けて突出する少なくとも2つの基台側内突部が設けられているとともに、前記模型ホルダの前記ホルダ側円筒状部には、前記少なくとも2つの基台側内突部に対応して、外側に向けて突出する少なくとも2つのホルダ側外突部が設けられており、
前記支持基台を前記模型ホルダに装着するときには、前記支持基台の前記基台側中空円筒状部と前記模型ホルダの前記ホルダ側円筒状部とが回動自在に装着され、この装着状態において前記支持基台を装着方向に回動して装着保持状態にすると、前記支持基台側の前記少なくとも2つの基台側内突部が前記模型ホルダの前記少なくとも2つのホルダ側外突部の下側に位置し、これにより、前記支持基台が前記模型ホルダの前記ホルダ側上壁の上面に押圧保持されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の歯科用作業模型の保持機構では、前記支持基台の前記支持領域及び前記固定用プレートはそれぞれU字状に形成され、前記支持基台の前記基台側周側壁の前記内側壁部はU字状であり、前記接続壁部は前記内側壁部を接続し、前記支持基台における前記基台側中空円筒状部の内周面に一対の基台側内突部が設けられ、前記模型ホルダにおける前記ホルダ側円筒状部の外周面に一対のホルダ側外突部が設けられ、前記装着保持状態においては、前記支持基台側の前記一対の基台側内突部が前記模型ホルダ側の前記一対のホルダ側外突部の下側に位置付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の歯科用作業模型の保持機構では、前記支持基台側における前記基台側中空円筒状部の前記一対の基台側内突部の一端部又は前記模型ホルダ側における前記ホルダ側円筒状部の前記一対のホルダ側外突部の一端部には当接部が設けられ、前記支持基台を取付角度位置まで回動すると、前記ホルダ側円筒状部の前記一対のホルダ側外突部又は前記基台側中空円筒状部の前記一対の基台側内突部が前記一対の基台側内突部又は前記一対のホルダ側外突部の前記当接部に当接することを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の歯科用作業模型の保持機構は、歯形模型が固定される固定用プレート及び前記固定用プレートを支持する支持基台を備えた歯科用作業模型と、前記支持基台を保持するために咬合器側に設けられた模型ホルダとから構成された歯科用作業模型の保持機構において、
前記歯形模型は全顎タイプであり、このことに関連して、前記支持基台は、前記固定用プレートを支持するための支持領域を有する基台側上壁と、前記基台側上壁の外周部から下方に延びる基台側周側壁と、前記基台側周側壁の内側壁部を接続する接続壁部と、前記接続壁部から下方に延びる基台側円筒状部とを有し、前記模型ホルダは、前記支持基台を支持するホルダ側上壁と、前記ホルダ側上壁の外周部から下方に延びるホルダ側周側壁と、前記ホルダ側上壁から上方に延びるホルダ側中空円筒状部とを有しており、
更に、前記支持基台の前記基台側円筒状部には、外側に向けて突出する少なくとも2つの基台側外突部が設けられているとともに、前記模型ホルダには、前記少なくとも2つの基台側外突部に対応して、内側に向けて突出する少なくとも2つのホルダ側内突部が設けられており、
前記支持基台を前記模型ホルダに装着するときには、前記支持基台の前記基台側円筒状部と前記模型ホルダの前記ホルダ側中空円筒状部とが回動自在に装着され、この装着状態において前記支持基台を装着方向に回動して装着保持状態にすると、前記支持基台側の前記少なくとも2つの基台側外突部が前記模型ホルダの前記少なくとも2つのホルダ側内突部の下側に位置し、これにより、前記支持基台が前記模型ホルダの前記ホルダ側上壁の上面に押圧保持されることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の歯科用作業模型の保持機構では、前記支持基台の前記支持領域及び前記固定用プレートはそれぞれU字状に形成され、前記支持基台の前記基台側周側壁の前記内側壁部はU字状であり、前記接続壁部は前記内側壁部を接続し、前記支持基台における前記基台側円筒状部の外周面に一対の基台側外突部が設けられ、前記模型ホルダにおける前記ホルダ側中空円筒状部の内周面に一対のホルダ側内突部が設けられ、前記装着保持状態においては、前記支持基台側の前記一対の基台側外突部が前記模型ホルダ側の前記一対のホルダ側内突部の下側に位置付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の歯科用作業模型の保持機構では、前記模型ホルダ側における前記ホルダ側中空円筒状部の前記一対のホルダ側内突部の一端部又は前記支持基台側における前記基台側円筒状部の前記一対の基台側外突部の一端部には当接部が設けられ、前記支持基台を取付角度位置まで回動すると、前記基台側円筒状部の前記一対の基台側外突部又は前記ホルダ側中空円筒状部の前記一対のホルダ側内突部が前記一対のホルダ側内突部又は前記一対の基台側外突部の前記当接部に当接することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の歯科用作業模型の保持機構によれば、歯科用作業模型側の支持基台は、支持領域を有する基台側上壁と、この基台側上壁の外周部から下方に延びる基台側周側壁と、基台側上壁から下方に延びる基台側円筒状部(又は基台側中空円筒状部)とを有し、咬合器側の模型ホルダは、支持基台を支持するホルダ側上壁と、ホルダ側上壁の外周部から下方に延びるホルダ側周側壁と、ホルダ側上壁から上方に延びるホルダ側中空円筒状部(又はホルダ側円筒状部)とを有しているので、支持基台を模型ホルダに装着すると、支持基台の基台側円筒状部(又は基台側中空円筒状部)と模型ホルダのホルダ側中空円筒状部(又はホルダ側円筒状部)とが装着されて支持基台が模型ホルダに回動自在に支持される。
また、支持基台の周側壁の内周面には、内側に向けて突出する少なくとも2つの基台側内突部が設けられているとともに、模型ホルダには、少なくとも2つの基台側内突部に対応して、外側に向けて突出する少なくとも2つのホルダ側外突部が設けられているので、上述した装着状態において支持基台を装着方向に回動して装着保持状態にすると、支持基台側の少なくとも2つの基台側内突部が模型ホルダの少なくとも2つのホルダ側外突部の下側に位置し、これにより、支持基台が模型ホルダのホルダ側上壁の上面に確実に押圧保持され、かくして、部分タイプの歯科用作業模型において、その支持基台を上方から装着して装着方向に回動するという簡単な操作でもって、片手でワンタッチで取り付けることができる。
また、本発明の請求項2に記載の歯科用作業模型の保持機構によれば、支持基台における基台側周側壁の両端部内部に一対の基台側内突部が設けられ、模型ホルダにおけるホルダ側上壁の両端部に一対のホルダ側外突部が設けられ、一対のホルダ側外突部はそれぞれ上方に延びる突部本体と、突部本体から外側に向けて延びる押圧作用部とを備えているので、装着保持状態においては、支持基台側の一対の基台側内突部が模型ホルダ側の一対のホルダ側外突部の押圧作用部の下側に位置付けられ、かくして、支持基台の両端部を模型ホルダのホルダ側上壁の両端部に確実に押圧保持することができる。
また、本発明の請求項3に記載の歯科用作業模型の保持機構によれば、ロック保持手段が支持基台の基台側円筒状部の外周面に設けられたロック係合突部と模型ホルダのホルダ側中空円筒状部の内周面に設けられたロック係合凹部とから構成されているので、支持基台を装着保持状態にすると、基台側円筒状部のロック係合突部とホルダ側中空円筒状部のロック係合凹部とが係合し、支持基台をロック保持状態に確実に保持することができる。
また、本発明の請求項4に記載の歯科用作業模型の保持機構によれば、歯科用作業模型の支持基台は、支持領域を有する基台側上壁と、基台側上壁の外周部から下方に延びる基台側周側壁と、基台側周側壁の内側壁部を接続する接続壁部と、接続壁部から下方に延びる基台側中空円筒状部とを有し、咬合器側の模型ホルダは、支持基台を支持するホルダ側上壁と、ホルダ側上壁の外周部から下方に延びるホルダ側周側壁と、ホルダ側上壁から上方に延びるホルダ側円筒状部とを有しているので、支持基台を模型ホルダに装着すると、支持基台の基台側中空円筒状部と模型ホルダのホルダ側円筒状部とが装着され、支持基台が模型ホルダに回動自在に支持される。
また、支持基台の基台側中空円筒状部には、内側に向けて突出する少なくとも2つの基台側内突部が設けられているとともに、模型ホルダのホルダ側円筒状部には、外側に向けて突出する少なくとも2つのホルダ側外突部が設けられているので、この装着状態において支持基台を装着方向に回動して装着保持状態にすると、支持基台側の少なくとも2つの基台側内突部が模型ホルダの少なくとも2つのホルダ側外突部の下側に位置し、これにより、支持基台が模型ホルダのホルダ側上壁の上面に確実に押圧保持され、かくして、全顎タイプの歯科用作業模型(支持基台)においても、その支持基台を上方から装着して装着方向に回動するという簡単な操作でもって、片手でワンタッチで取り付けることができる。
また、本発明の請求項5に記載の歯科用作業模型の保持機構によれば、支持基台の基台側周側壁の内側壁部を接続する接続壁部に基台側中空円筒状部が設けられ、この基台側中空円筒状部の内周面に一対の基台側内突部が設けられ、模型ホルダにおけるホルダ側円筒状部の外周面に一対のホルダ側外突部が設けられているので、支持基台を模型ホルダに所要の通りに取り付けた装着保持状態においては、支持基台側の一対の基台側内突部が模型ホルダ側の一対のホルダ側外突部の下側に位置付けられ、かくして、支持基台を模型ホルダのホルダ側上壁の上面に確実に押圧保持することができる。
また、本発明の請求項6に記載の歯科用作業模型の保持機構によれば、支持基台側における基台側中空円筒状部の一対の基台側内突部の一端部(又は模型ホルダ側におけるホルダ側円筒状部の一対のホルダ側外突部の一端部)には当接部が設けられているので、支持基台を取付角度位置まで回動すると、ホルダ側円筒状部の一対のホルダ側外突部(又は基台側中空円筒状部の一対の基台側内突部)が一対の基台側内突部(又は一対のホルダ側外突部)の当接部に当接し、これにより、支持基台をこの取付角度位置に確実に保持することができる。
また、本発明の請求項7に記載の歯科用作業模型の保持機構によれば、歯科用作業模型の支持基台は、支持領域を有する基台側上壁と、基台側上壁の外周部から下方に延びる基台側周側壁と、基台側周側壁の内側壁部を接続する接続壁部と、接続壁部から下方に延びる基台側円筒状部とを有し、咬合器側の模型ホルダは、支持基台を支持するホルダ側上壁と、ホルダ側上壁の外周部から下方に延びるホルダ側周側壁と、ホルダ側上壁から上方に延びるホルダ側中空円筒状部とを有しているので、支持基台を模型ホルダに装着すると、支持基台の基台側円筒状部と模型ホルダのホルダ側中空円筒状部とが装着され、支持基台が模型ホルダに回動自在に支持される。
また、支持基台の基台側円筒状部には、外側に向けて突出する少なくとも2つの基台側外突部が設けられているとともに、模型ホルダのホルダ側中空円筒状部には、内側に向けて突出する少なくとも2つのホルダ側内突部が設けられているので、この装着状態において支持基台を装着方向に回動して装着保持状態にすると、支持基台側の少なくとも2つの基台側外突部が模型ホルダの少なくとも2つのホルダ側内突部の下側に位置し、かくして、支持基台が模型ホルダのホルダ側上壁の上面に確実に押圧保持され、かくして、このような歯科用作業模型(支持基台)においても、その支持基台を上方から装着して装着方向に回動するという簡単な操作でもって、片手でワンタッチで取り付けることができる。
また、本発明の請求項8に記載の歯科用作業模型の保持機構によれば、支持基台の基台側周側壁の内側壁部を接続する接続壁部に基台側円筒状部が設けられ、この基台側円筒状部の外周面に一対の基台側外突部が設けられ、模型ホルダにおけるホルダ側中空円筒状部の内周面に一対のホルダ側内突部が設けられているので、支持基台を模型ホルダに所要の通りに取り付けた装着保持状態においては、支持基台側の一対の基台側外突部が模型ホルダ側の一対のホルダ側内突部の下側に位置付けられ、かくして、支持基台を模型ホルダのホルダ側上壁の上面に確実に押圧保持することができる。
更に、本発明の請求項9に記載の歯科用作業模型の保持機構によれば、支持基台側における基台側円筒状部の一対の基台側外突部の一端部(又は模型ホルダ側におけるホルダ側中空円筒状部の一対のホルダ側内突部の一端部)には当接部が設けられているので、支持基台を取付角度位置まで回動すると、ホルダ側中空円筒状部の一対のホルダ側内突部(又は基台側円筒状部の一対の基台側外突部)が一対の基台側外突部(又は一対のホルダ側内突部)の当接部に当接し、これにより、支持基台をこの取付角度位置に確実に保持することができる。
本発明に従う歯科用作業模型の保持機構の第1の実施形態を備えた咬合器の一例を示す側面図。 図1の咬合器における模型ホルダに歯科用作業模型の支持基台を装着した状態を示す平面図。 図2におけるIII-III線による断面図。 図2におけるIV-IV線による断面図。 図2における歯科用作業模型の支持基台を上方側から見た斜視図。 図6の支持基台を底面側から見た斜視図。 図2における模型ホルダを示す斜視図。 本発明に従う歯科用作業模型の保持機構の第2の実施形態を備えた咬合器の他の例を示す側面図。 図8の咬合器における模型ホルダに歯科用作業模型を装着した状態を示す平面図。 図9におけるX-X線による断面図。 図8における歯科用作業模型の支持基台を底面側から見た斜視図。 図8における模型ホルダを上方から見た斜視図。 歯科用作業模型の保持機構の変形形態を示す断面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の保持機構の各種実施形態について説明する。
〈第1の実施形態〉
まず、図1~図7を参照して、歯科用作業模型の保持機構の第1の実施形態を備えた咬合器の一例について説明する。図1において、図示の咬合器2は、相互に回動自在に装着された下取付枠4及び上取付枠6を備え、この下取付枠4に下側の模型ホルダ取付体8が取り付けられ、上取付枠6に上側の模型ホルダ取付体10が取り付けられる。そして、下側の模型ホルダ取付体8に下側の模型ホルダ12が取り付けられ、この下側の模型ホルダ12に下側の歯科用作業模型14が後述する如く取り付けられる。また、上側の模型ホルダ取付体10には上側の模型ホルダ16が取り付けられ、この上側の模型ホルダ16に上側の歯科用作業模型18が取り付けられる。下側の模型ホルダ取付体8及び下側の模型ホルダ12と上側の模型ホルダ取付体10及び上側の模型ホルダ14とは実質上同一の構成でよく、また下側の模型ホルダ12への下側の歯科用作業模型14の保持機構と上側の模型ホルダ16への上側の歯科用作業模型の保持機構とは実質上同一の構成でよく、以下、下側の模型ホルダ12などの構成について説明する。この説明では、「下側」の構成要素と上側の構成要素が実質上同一である故に、単に、「模型ホルダ」などと「下側」及び「上側」を省略して説明する。
尚、この実施形態では、下取付枠4に下側の模型ホルダ取付体8を介して下側の模型ホルダ12を取り付けているが、この模型ホルダ取付体8を省略し、下側の模型ホルダ12を下取付枠4に直接的に取り付けるようにしてもよい。また、上取付枠6に上側の模型ホルダ取付体10を介して上側の模型ホルダ14を取り付けているが、この模型ホルダ取付体10を省略し、上側の模型ホルダ14を上取付枠8に直接的に取り付けるようにしてもよい。
図2~図4を参照して、図示の歯科用作業模型14(18)は、模型ホルダ12(16)に取り付けられる支持基台20と、この支持基台20に支持される固定用プレート22とを有し、この固定用プレート22に歯形模型24が例えば接着剤により固定される。尚、この第1の実施形態では、歯形模型24として例えば5つの歯形を有する部分タイプのものに適用している。
図5及び図6をも参照して支持基台20について説明すると、図示の支持基台20は支持基台本体26を備え、この支持基台本体26は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの合成樹脂から形成される。この支持基台本体26は、横長に形成された基台側上壁28と、この基台側上壁28の外周部から下方に延びる基台側周側壁30とを有している。この実施形態では、基台側上壁28の上面(支持基台20の上面を規定する部分)の全域は、図3から理解されるように、固定用プレート22を支持するための支持領域32として機能する。
この支持基台本体26の支持領域32(基台側上壁28)には、その長手方向(図2及び図3において左右方向、図3において紙面に垂直な方向、図5及び図6において左下から右上の方向)に間隔を置いて5個の挿入孔34が設けられている。また、基台側周側壁30の内側に形成された内部空間22には、各挿入孔34に対応して基台側上壁28の下面から下方に延びる筒状突出部36が設けられ、各挿入孔34は基台側上壁28及び筒状突出部36を貫通して設けられている(図3及び図4図4参照)。各挿入孔34は、筒状突出部24の上端部から下端部に向けて内径が漸減するテーパ状に形成されている。
また、基台側上壁28の上面(即ち、支持領域32)における片側側部(図2及び図5において下側の側部、図4において右側の側部)には、上方に突出する片側係合突条38が設けられ、その他側側部には(図2及び図5において上側の側部、図4において左側の側部)には、上方に突出する他側係合突条40が設けられている。片側係合突条28及び他側係合突条40は、相互に対向して配置され、支持基台本体26の長手方向略全長にわたって設けられている。
この実施形態では、複数の挿入孔34は、支持基台20(支持基台本体26)の上面、即ち支持領域32の幅方向の中心線よりも他側、即ち他側係合突条40側に配置されている。そして、このことに関連して、この支持基台20の支持領域32には、複数の挿入孔34に対応して、複数の係合補助突条42が設けられている。これら係合補助突条42は、支持基台20の片側係合突条38の内側面(即ち、他側係合突条40と対向する側面)から内側に対応する挿入孔34に向けて延びる補助突条本体部44と、この補助突条本体部44の先端部から両側に分岐して延びる分岐補助突条部46とを有している。
また、支持基台20(支持基台本体26)の片側係合突条26Aには、隣接する係合補助突条42間に片側傾斜突部48が設けられているとともに、両端側の係合補助突条42の外側に外側傾斜突部50が設けられている。片側傾斜突部48及び外側傾斜突部50は、片側係合突条38の内側面から内側に延び、それらの上面は内側に向けて下方に傾斜して基台側上壁28の上面まで延びている(図4参照)。また、支持基台20(支持基台本体26)の他側係合突条40には、他側傾斜突部52が設けられており、この他側傾斜突部52は、他側係合突条40の内側面から内側に延び、その上面は内側に向けて下方に傾斜して基台側上壁28の上面まで延びている(図4参照)。
この形態では、片側傾斜突部48にその長手方向に沿って間隔をおいて複数の片側係合凹部54が設けられ、これら片側係合凹部54は、支持基台本体26の基台側上壁28の上面まで延びている。また、他側傾斜突部52においてはその長手方向に沿って間隔をおいて複数の他側係合凹部56が設けられ、これら他側係合凹部56は、片側係合凹部54と同様に、支持基台本体26の基台側上壁28の上面まで延びている。
また、支持基台本体26の基台側周側壁30の外周面には、複数の挿入孔34の各々に対応して位置決め用突部58が設けられている。この位置決め用突部58は、挿入孔34を挟んでそれらの両側に設けられている。これらの位置決め用突部58は、固定用プレート22を形成する際に用いる成型用基枠(図示せず)を位置決めするための位置決め機能を有するとともに、歯科模型24を切断する際のダウエルピン60(図4参照)の配置位置を示すピン位置表示機能を有している。
次いで、図4を参照して、この支持基台20の支持領域32に支持される固定用プレート22について説明する。図示の固定用プレート22は、石膏から形成されたプレート本体62を備え、このプレート本体62は、支持基台本体26の上壁28(即ち、支持領域32)の形状に対応した横長の形状を有している。固定用プレート22には、支持基台本体26の各挿入孔34に対応してダウエルピン60が植設されており(図4において、その一つを示す)、この固定用プレート本体62の上面に接着剤などにより歯形模型24が固定される。ダウエルピン60は、各挿入孔34が先細のテーパ状に形成されていることに対応して、その基端部から先端部に向けて外径が漸減するテーパ状に形成されている。
固定用プレート22(即ち、プレート本体62)の下面における片側側部には、支持基台20側の片側係合突条38に対応して片側係合凹条64が設けられ、またその他側側部には、支持基台20側の他側係合突条40に対応して他側係合凹条66が設けられている。また、この固定用プレート22(プレート本体62)の下面には、支持基台20側の複数の係合補助突条42に対応して複数の係合補助凹条68が設けられている。各係合補助凹条68は、明確に図示してないが、対応するダウエルピン60に向けて延びる補助凹条本体部と、この補助凹条本体部の先端部から両側に分岐して延びる分岐補助凹条部とを有している。
この固定用プレート22(プレ-ト本体62)の下面には、更に、支持基台20側の片側傾斜突部48及び外側傾斜突部50に対応して、片側傾斜凹部及び外側傾斜凹部が設けられるとともに、その他側傾斜突部52に対応して他側傾斜凹部が設けられ、更にまた、支持基台20側の片側傾斜突部48に設けられた複数の片側係合凹部54に対応して、固定用プレート22の片側傾斜凹部に複数の片側係合突部(図示せず)が設けられるとともに、その他側傾斜突部52に設けられた複数の他側係合凹部56に対応して固定用プレート22の他側傾斜凹部に複数の他側係合突部(図示せず)が設けられる。
この第1の実施形態では、支持基台20の基台側上壁28の中央部内面に基台側円筒状部70が設けられ、この内面から下方に延びている。また、この基台側円筒状部70の外周面には、上下方向に延びるロック係合突部71が設けられている。更に、支持基台20の基台側周側壁30の両端部内面に一対の基台側内突部72が設けられ、かかる基台側内突部72は内側に突出している。尚、この実施形態では、基台側円筒状部70を中空円筒状に形成しているが、このような構成に限定されず、中実円筒状に形成するようにしてもよい。
次に、図2~図4及び図7を参照して模型ホルダ12(16)について説明すると、図示の模型ホルダ12は、基台本体20よりも少し大きいホルダ本体74を備え、このホルダ本体74は、支持基台本体26と同様に、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの合成樹脂から形成される。このホルダ本体74は、支持基台20の基台側周側壁30の外形よりも少し大きいホルダ側上壁76と、このホルダ側上壁76の外周部から下方に延びるホルダ側周側壁78とを有している。
この模型ホルダ12(ホルダ本体74)のホルダ側上壁76には、支持基台20の基台側円筒状部70に対応して、ホルダ側中空円筒状部80が設けられ、このホルダ側中空円筒状部80はホルダ側上壁76の上面から上方に延びている。支持基台20を装着するときには、この模型ホルダ12のホルダ側中空円筒状部80内に支持基台20の基台側円筒状部70が挿入される(図4参照)。
この模型ホルダ12(ホルダ本体74)のホルダ側上壁76の両端部には、支持基台20側の一対の基台側内突部72に対応して、外側に向けて突出する一対のホルダ側外突部82が設けられている。各ホルダ側外突部82は、上方に向けて外側に傾斜して延びる突部本体84と、この突部本体84の先端部から外側に向けて延びる押圧作用部86とを備えており、この模型ホルダ12に支持基台20を所要の通りに装着した装着保持状態(図3及び図4に示す状態)においては、模型ホルダ12側の一対のホルダ側外突部82(具体的には、一対の押圧作用部86)の下側に支持基台20側の対応する基台側内突部72が位置付けられる。
この実施形態では、更に、支持基台20側のロック係合突部71に関連して、模型ホルダ12のホルダ側中空円筒状部80の内周面に挿入凹部88及びロック係合凹部90が設けられている。この挿入凹部88は、周方向に所定範囲にわたって延び、支持基台20の基台側円筒状部70を模型ホルダ12のホルダ側中空円筒状部80に挿入する際に、この基台側円筒状部70のロック係合突部71がホルダ側中空円筒状部80の挿入凹部88内に挿入される。また、ロック係合凹部90は、装着方向において挿入凹部88の下流側に設けられ、装着保持状態まで回動すると、支持基台20側のロック係合突部71が模型ホルダ12側のロック係合凹部90に係脱自在に係合され、このように構成されるので、ロック係合突部71及びロック係合凹部90は、支持基台20をロック保持するためのロック保持手段として機能する。
このような構成に関連して、更に、ホルダ側中空円筒状部80の内面部位92(具体的には、挿入凹部88とロック係合凹部90との間の部位)が基台側円筒状部70のロック係合突部71に幾分作用するように構成するのが好ましく、このように構成することにより、ホルダ側中空円筒状部80と基台側円筒状部70とを装着させた状態にて装着方向に回動させた際に少しの抵抗が生じ、これにより、支持基台20の回動操作感を得ることができるとともに、支持装着保持状態まで回動させてロック係合突部71とロック係合凹部90とが係合したときにロック感を得ることができる。
次に、上述した咬合器2における模型ホルダ12への歯科用作業模型14(支持基台20)の取付けについて説明する。歯科用作業模型14を取り付けるには、まず、模型ホルダ12の上方からそのホルダ側中空円筒状部80内に歯科用作業模型14(支持基台20)側の基台側円筒状部70を挿入する。かく挿入すると、図3及び図4から理解されるように、支持基台20側の基台側円筒状部80がホルダ側中空円筒状部80内に回動自在に挿入され、支持基台20の周側壁30が模型ホルダ12のホルダ側上壁76に載置支持される。
そして、この装着状態において、歯科用作業模型14(支持基台20)を装着方向に回動させて装着保持状態にする。かく装着保持状態にすると、図3及び図4に示すように、支持基台20側の一対の基台側内突部72が模型ホルダ12側の対応するホルダ側外突部82(具体的には、押圧作用部86)の下側に位置し、このホルダ側外突部82によって一対の基台側内突部72(換言すると、支持基台20)が下方に向けて押圧され、かくして、支持基台20(即ち、歯科用作業模型14)を模型ホルダ12のホルダ側上壁76の上面に確実に押圧保持することができる。
このようにこの保持機構を採用すると、歯科用作業模型14(支持基台20)を模型ホルダ12に装着し、この装着状態において所定装着方向に回動することにより、この模型ホルダ12に確実に取り付けることができ、その取付操作は片手で簡単に行うことができ、模型ホルダ12への取付け作業効率を高めることができる。
この第1の実施形態では、支持基台12側に基台側円筒状部70を設け、模型ホルダ12側にホルダ側中空円筒状部80を設けているが、これとは反対に、支持基台12側に基台側中空円筒状部を設け、模型ホルダ12側にホルダ側円筒状部を設け、このホルダ側円筒状部を基台側中空円筒状部に挿入するようにしてもよい。
また、この第1の実施形態では、支持基台12側に2つの基台側内突部72を設け、模型ホルダ12側に2つのホルダ側外突部82を設けているが、これら基台側内突部72及びホルダ側外突部82を3つ以上設けるようにしてもよい。
〈第2の実施形態〉
次に、図8~図12を参照して、歯科用作業模型の保持機構の第2の実施形態を備えた咬合器の一例について説明する。上述の第1の実施形態では、歯科用作業模型として部分タイプのものに適用して説明したが、この第2の実施形態のものでは全顎タイプのものに適用している。尚、以下の実施形態において、上述した第1実施形態と実質上同一のものには同一の番号を付し、その説明を省略する。
図8において、図示の咬合器2Aは、相互に回動自在に装着された下取付枠4A及び上取付枠6Aを備え、この下取付枠4Aに下側の模型ホルダ取付体8Aが取り付けられ、上取付枠6Aに上側の模型ホルダ取付体10Aが取り付けられる。そして、下側の模型ホルダ取付体8Aに下側の全顎タイプの模型ホルダ12Aが取り付けられ、この下側の模型ホルダ12Aに下側の全顎タイプの歯科用作業模型14Aが後述する如く取り付けられる。また、上側の模型ホルダ取付体10Aには上側の全顎タイプの模型ホルダ16Aが取り付けられ、この上側の全顎タイプの模型ホルダ16Aに上側の全顎タイプの歯科用作業模型18Aが取り付けられる。
図9~図12をも参照して、図示の歯科用作業模型14A(18A)は、模型ホルダ12A(16A)に取り付けられる支持基台20Aと、この支持基台20Aに支持される固定用プレート22Aとを有し、この固定用プレート22Aに全顎タイプの歯形模型24Aが例えば接着剤により固定される。
図示の支持基台20Aは略U字状の支持基台本体26Aを備え、この支持基台本体26Aの上端部に基台側上壁28Aが設けられ、かかる基台側上壁28Aが略U字状の弧状に延び、この基台側上壁28Aの上面が支持領域32Aとして機能する。基台側上壁28Aの外周部から基台側周側壁30Aが下方に延び、この基台側周側壁30Aの内側壁部102が接続壁部104により接続されている。
この支持基台20Aにおいては、基台側上壁28A(支持領域32A)が略U字状であることに関連して、その片側側部(内側側部)に設けられる片側係合突条38A(内側係合突条)は略U字状の弧状に延び、またその他側側部(外側側部)に設けられる他側係合突条40A(外側係合突条)も略U字状の弧状に延びている。また、支持基台20A(支持基台本体26A)の複数の挿入孔34は、支持基台20A(支持基台本体26A)の基台側上壁28Aの上面、即ち支持領域32Aの幅方向の中心よりも他側(外側)、即ち他側係合突条40A側に配置されている。
また、支持基台20Aの片側係合突条38Aの内側面には、複数の挿入孔34のそれぞれに対応して係合補助突条42Aが設けられ、各係合補助突条42Aは、対応する挿入孔34に向けて直線状に延びている。この形態では、全顎タイプの歯形模型に適用するものであるために、挿入孔34(換言すると、用いるダウエルピン)はこの支持領域32Aに沿って14個設けられている。
この支持基台20A(支持基台本体26A)においては、上述の第1の実施形態と略同様に、その片側側部(内側側部)に設けられた片側係合突条38A(内側係合突条)に、隣接する係合補助突条42A間に片側傾斜突部48Aが設けられているとともに、両端側の係合補助突条42Aの外側に外側傾斜突部50Aが設けられている。また、支持基台20A(支持基台本体26A)の他側側部(外側側部)に設けられた他側係合突条40A(外側係合突条)に他側傾斜突部52Aが設けられ、この他側傾斜突部52Aは、他側係合突条の一端側から他端側までほぼ全長にわたって設けられている。更に、片側傾斜突部48Aには、間隔をおいて複数の片側係合凹部54Aが設けられ、他側傾斜突部52Aには、間隔をおいて複数の他側係合凹部56Aが設けられている。
この支持基台20Aの支持領域32Aに載置支持される固定用プレート(図示せず)の下面は、図示していないが、次の通りの構成となる。即ち、固定用プレートは、支持基台20A(支持基台本体26A)の支持領域32Aの形状に対応して略U字状に形成され、この支持領域32Aに沿って複数のダウエルピンが設けられ、これらダウエルピンは、支持基台20A側の対応する挿入孔34に挿入される。
また、支持基台20A(支持基台本体26A)の片側係合突条38Aに対応して固定用プレート(プレート本体)の片側側部に片側係合凹条(内側係合凹条)が設けられ、その他側係合突条40Aに対応して固定用プレートの他側側部に他側係合凹条(他側係合凹条)が設けられる。更に、支持基台20Aの片側傾斜突部48A及び外側傾斜突部50Aに対応して、固定用プレートの片側側部(内側側部)に片側傾斜凹部及び外側傾斜凹部が設けられるとともに、その他側傾斜突部40Aに対応して、固定用プレートの他側側部(外側側部)に他側傾斜凹部が設けられる。更にまた、支持基台20Aの片側傾斜突部48Aに設けられた複数の片側係合凹部54Aに対応して、固定用プレートの片側傾斜凹部に複数の片側係合突部が設けられるとともに、その他側傾斜突部52Aに設けられた複数の他側係合凹部56Aに対応して固定用プレートの他側傾斜凹部に複数の他側係合突部が設けられる。
この第2の実施形態では、支持基台20A(支持基台本体26A)の接続壁部104の下面に基台側中空円筒状部112が設けられ、この基台側中空円筒状部112は下方に延びている(尚、図11においては、支持基台20Aの形状を一部省略して示している)。また、基台側中空円筒状部112の内周面には、内側に向けて突出する一対の基台側内突部114(図10において2つ示し、図11において1つ示す)が設けられ、これら基台側内突部114は、基台側中空円筒状部112の内周面に沿って装着方向に延びている。更に、この基台側中空円筒状部112の各基台側内突部の一端部(具体的には、装着方向に見て下流端部)には、上側の接続壁部104に向けて突出する当接部116が設けられている。
尚、この支持基台本体26Aの接続壁部104の適宜の部位に一対の矩形状開口118,120及び円形状開口122が設けられ、これら矩形状開口118,120及び円形状開口122を通して下側を見ることができ、これら開口118,120,122を利用することにより、支持基台20Aの模型ホルダ12Aへの装着が容易となる。
次に、模型ホルダ12A(16A)について説明すると、図示の模型ホルダ12Aは、基台本体20Aよりも少し大きいホルダ本体74Aを備え、このホルダ本体74Aは、支持基台本体26Aと同様に、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの合成樹脂から形成される。このホルダ本体74Aは、支持基台20A(支持基台本体26A)の外形よりも少し大きいホルダ側上壁76Aと、このホルダ側上壁76Aの外周部から下方に延びるホルダ側周側壁78Aとを有している。
この模型ホルダ12A(ホルダ本体74A)のホルダ側上壁76Aには、支持基台20A側の基台側中空112に対応して、ホルダ側円筒状部124が設けられ、このホルダ側円筒状部124はホルダ側上壁76Aの上面から上方に延びている。支持基台20Aを装着するときには、この模型ホルダ12Aのホルダ側円筒状部124が支持基台20Aの基台側中空円筒状部112内に挿入されるように装着される(図10参照)。尚、この形態では、模型ホルダ12Aのホルダ側円筒状部124が中空状に形成されているが、中実状に形成するようにしてもよい。
この模型ホルダ12Aのホルダ側円筒状部124の外周面には、支持基台20A側の一対の基台側内突部114に対応して、外側に向けて突出する一対のホルダ側外突部126が設けられており、この模型ホルダ12Aに支持基台20Aを所要の通りに装着した装着保持状態(図10に示す状態)においては、模型ホルダ12A側の一対のホルダ側外突部126の下側に支持基台20側の対応する基台側内突部114が位置付けられる。
このような構成に関連して、更に、基台本体20A側の一対の基台側内突部114の上面(ホルダ側外突部126が作用する面)は、装着方向上流側に向けて幾分上方に傾斜して延びているのが好ましく、このように構成することにより、ホルダ側円筒状部124と基台側中空円筒状部112とを装着させた状態にて装着方向に回動させた際に少しの抵抗が生じるとともに、装着保持状態まで回動させたときに支持基台20Aを模型ホルダ12Aのホルダ側上壁76Aの上面に押圧保持することができる。尚、上述した構成に代えて、ホルダ本体74A側の一対のホルダ側外突部126の下面(基台側内突部114に作用する面)を、装着方向下流側に向けて幾分下方に傾斜して延びるように構成しても同様の作用効果を得ることができる。この第2の実施形態におけるその他の構成は、上述の第1の実施形態と実質上同一である。
次に、上述した咬合器2Aにおける模型ホルダ12Aへの歯科用作業模型14A(支持基台20A)の取付けについて説明する。歯科用作業模型14Aを取り付けるには、まず、模型ホルダ12Aの上方からそのホルダ側円筒状部112の外周側に歯科用作業模型14A(支持基台20A)側の基台側中空円筒状部112が位置するように装着する。かく挿装着すると、図10から理解されるように、支持基台20A側の基台側中空円筒状部112と模型ホルダ12A側のホルダ側円筒状部124とが回動自在に装着され(一対の基台側内突部114がホルダ側円筒状部124の外周面に沿って相対的に回動され、また一対のホルダ側外突部126が基台側中空円筒状部112の内周面に沿って相対的に回動される)、支持基台20Aの周側壁30A及び基台側中空円筒状部112が模型ホルダ12Aのホルダ側上壁76Aに載置支持される。
そして、この装着状態において、歯科用作業模型14A(支持基台20A)を装着方向に回動させて装着保持状態にする。かく装着保持状態にすると、図10に示すように、支持基台20A側の一対の基台側内突部114が模型ホルダ12A側の対応するホルダ側外突部126の下側に位置し、このホルダ側外突部126によって一対の基台側内突部114(換言すると、支持基台20A)が下方に向けて押圧され、かくして、支持基台20A(即ち、歯科用作業模型14A)を模型ホルダ12Aのホルダ側上壁76Aの上面に確実に押圧保持することができる。
また、このように装着保持状態まで回動させると、支持基台20A側の基台側内突部114に設けられた当接部116が模型ホルダ12A側の一対のホルダ側外突部126に当接し、この装着保持状態、即ち装着角度位置(図9及び図10に示す角度位置)を越える回動が阻止され、これにより、この支持基台20A(即ち、歯科用作業模型14A)をこの装着保持状態に確実に保持することができる。
この第2の実施形態においても、歯科用作業模型14A(支持基台20A)を模型ホルダ12Aに装着し、この装着状態において所定装着方向に回動することにより、この模型ホルダ12Aに確実に取り付けることができ、その取付操作は片手で簡単に行うことができ、模型ホルダ12Aへの取付け作業効率を高めることができる。
この第2の実施形態では、支持基台20Aを装着保持状態に位置付けるための当接部116を一対の基台側内突部114の一端部に設けているが、このような構成に代えて、一対のホルダ側外突部126の一端部(具体的には、装着方向に見て上流側端部)にこの当接部を設けるようにしてもよく、この場合、この当接部は、ホルダ側外突部126から下側にホルダ側上壁76Aに向けて突出し、支持基台20A側の基台側内突部114がこの当接部に当接する。
この第2の実施形態では、支持基台12A側に基台側中空円筒状部114を設け、模型ホルダ12A側にホルダ側円筒状部124を設けているが、このような構成に代えて、図13に示すように構成することもできる。
歯科用作業模型の保持機構の変形形態を示す図13において、この変形形態においては、支持基台20B側に基台側円筒状部132が設けられ、模型ホルダ12A(ホルダ本体74B)側にホルダ側中空円筒状部134が設けられ、このホルダ側中空円筒状部134の内側に基台側円筒状部132が挿入される。また、このことに関連して、基台側円筒状部132の外周面には、外側に向けて突出する一対の基台側外突部136が設けられ、ホルダ側中空円筒状部134の内周面には、内側に向けて突出する一対のホルダ側内突部138が設けられる。また、この場合、支持基台20B(即ち、歯科用作業模型)を装着保持状態に保持するための当接部(図示せず)は、基台側円筒状部132の一対の基台側外突部136の一端部に上側の接続壁部104に向けて突出するように、或いはホルダ側中空円筒状部134の一対のホルダ側内突部138の一端部に下側のホルダ側上壁76Bに向けて突出するように設けられる。この他の実施形態のその他の構成は、上述した第2の実施形態と実質上同一である。
この変形形態においては、模型ホルダ12Bの上方からそのホルダ側中空円筒状部134内に支持基台20B側の基台側円筒状部132を挿入するように、この支持基台20Bが装着される。かく挿装着すると、図13から理解されるように、支持基台20B側の基台側円筒状部132と模型ホルダ12B側のホルダ側中空円筒状部134とが回動自在に装着され(一対の基台側外突部136がホルダ側中空円筒状部124の内周面に沿って回動し、一対のホルダ側内突部138が基台側円筒状部132の外周面に沿って回動される)、支持基台20Bの周側壁30Bが模型ホルダ12Bのホルダ側上壁76Bに載置支持される。
そして、この装着状態において、支持基台20Bを装着方向に回動させて装着保持状態にすると、図13に示すように、支持基台20B側の一対の基台側外突部136が模型ホルダ12B側の対応するホルダ側内突部138の下側に位置し、このホルダ側内突部138によって一対の基台側外突部136(換言すると、支持基台20B)が下方に向けて押圧され、かくして、支持基台20Bを模型ホルダ12Bのホルダ側上壁76Bの上面に確実に押圧保持することができる。
この第2の実施形態(又はこの変形形態)では、支持基台12A側に2つの基台側内突部114(又は基台側外突部136)を設け、模型ホルダ12側に2つのホルダ側外突部126(又はホルダ側内突部138)を設けているが、これら基台側内突部114(又は基台側外突部136)及びホルダ側外突部126(又はホルダ側内突部138)を周方向に間隔をおいて3つ以上設けるようにしてもよい。
以上、本発明に従う歯科用作業模型の保持機構の各種形態について説明したが、本発明はこれら形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
2,2A 咬合器
12,12A,12B,16,16A 模型ホルダ
14,14A,18,18A 歯科用作業模型
20,20A,20B 支持基台
22 固定プレート
28,28A,28B 基台側上壁
30,30A,30B 基台側周側壁
60 ダウエルピン
70,132 基台側円筒状部
72、114 基台側内突部
76,76A,76B ホルダ側上壁
78,78A,78B ホルダ側周側壁
80,134 ホルダ側中空円筒状部
82,126 ホルダ側外突部
136 基台側外突部
138 ホルダ側外突部







Claims (9)

  1. 歯形模型が固定される固定用プレート及び前記固定用プレートを支持するための支持基台を備えた歯科用作業模型と、前記歯科用作業模型を保持するために咬合器側に設けられた模型ホルダとから構成された歯科用作業模型の保持機構において、
    前記歯形模型は部分タイプであり、このことに関連して、前記支持基台は、前記固定用プレートを支持するための支持領域を有する基台側上壁と、前記基台側上壁の外周部から下方に延びる基台側周側壁と、前記基台側上壁から下方に延びる基台側円筒状部又は基台側中空円筒状部とを有し、前記模型ホルダは、前記歯科用作業模型の前記支持基台を支持するホルダ側上壁と、前記ホルダ側上壁の外周部から下方に延びるホルダ側周側壁と、前記ホルダ側上壁から上方に延びるホルダ側中空円筒状部又はホルダ側円筒状部とを有しており、
    更に、前記支持基台の前記基台側周側壁の内面には、内側に向けて突出する少なくとも2つの基台側内突部が設けられているとともに、前記模型ホルダには、前記少なくとも2つの基台側内突部に対応して、外側に向けて突出する少なくとも2つのホルダ側外突部が設けられており、
    前記支持基台を前記模型ホルダに装着するときには、前記支持基台の前記基台側円筒状部又は前記基台側中空円筒状部と前記模型ホルダの前記ホルダ側中空円筒状部又は前記ホルダ側円筒状部とが回動自在に装着され、この装着状態において前記支持基台を装着方向に回動して装着保持状態にすると、前記支持基台側の前記少なくとも2つの基台側内突部が前記模型ホルダの前記少なくとも2つのホルダ側外突部の下側に位置し、これにより、前記支持基台が前記模型ホルダの前記ホルダ側上壁の上面に押圧保持されることを特徴とする歯科用作業模型の保持機構。
  2. 前記支持基台の前記支持領域及び前記固定用プレートは、それぞれ、複数の挿入孔及びこれらに挿入される複数のダウエルピンの配設方向に横長に形成され、前記支持基台における前記基台側周側壁の両端部内部に一対の基台側内突部が設けられ、前記模型ホルダにおける前記ホルダ側上壁の両端部に一対のホルダ側外突部が設けられ、前記一対のホルダ側外突部はそれぞれ上方に延びる突部本体と、前記突部本体から外側に向けて延びる押圧作用部とを備え、前記装着保持状態においては、前記支持基台側の前記一対の基台側内突部が前記模型ホルダ側の前記一対のホルダ側外突部の前記押圧作用部の下側に位置付けられることを特徴とする請求項1に記載の歯科用作業模型の保持機構。
  3. 前記模型ホルダに対して前記支持基台を前記装着保持状態にロック保持するためのロック保持手段が設けられ、前記ロック保持手段は、前記支持基台の前記基台側円筒状部の外周面に設けられたロック係合突部と前記模型ホルダの前記ホルダ側中空円筒状部の内周面に設けられたロック係合凹部とから構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用作業模型の保持機構。
  4. 歯形模型が固定される固定用プレート及び前記固定用プレートを支持する支持基台を備えた歯科用作業模型と、前記支持基台を保持するために咬合器側に設けられた模型ホルダとから構成された歯科用作業模型の保持機構において、
    前記歯形模型は全顎タイプであり、このことに関連して、前記支持基台は、前記固定用プレートを支持するための支持領域を有する基台側上壁と、前記基台側上壁の外周部から下方に延びる基台側周側壁と、前記基台側周側壁の内側壁部を接続する接続壁部と、前記接続壁部から下方に延びる基台側中空円筒状部とを有し、前記模型ホルダは、前記支持基台を支持するホルダ側上壁と、前記ホルダ側上壁の外周部から下方に延びるホルダ側周側壁と、前記ホルダ側上壁から上方に延びるホルダ側円筒状部とを有しており、
    更に、前記支持基台の前記基台側中空円筒状部には、内側に向けて突出する少なくとも2つの基台側内突部が設けられているとともに、前記模型ホルダの前記ホルダ側円筒状部には、前記少なくとも2つの基台側内突部に対応して、外側に向けて突出する少なくとも2つのホルダ側外突部が設けられており、
    前記支持基台を前記模型ホルダに装着するときには、前記支持基台の前記基台側中空円筒状部と前記模型ホルダの前記ホルダ側円筒状部とが回動自在に装着され、この装着状態において前記支持基台を装着方向に回動して装着保持状態にすると、前記支持基台側の前記少なくとも2つの基台側内突部が前記模型ホルダの前記少なくとも2つのホルダ側外突部の下側に位置し、これにより、前記支持基台が前記模型ホルダの前記ホルダ側上壁の上面に押圧保持されることを特徴とする歯科用作業模型の保持機構。
  5. 前記支持基台の前記支持領域及び前記固定用プレートはそれぞれU字状に形成され、前記支持基台の前記基台側周側壁の前記内側壁部はU字状であり、前記接続壁部は前記内側壁部を接続し、前記支持基台における前記基台側中空円筒状部の内周面に一対の基台側内突部が設けられ、前記模型ホルダにおける前記ホルダ側円筒状部の外周面に一対のホルダ側外突部が設けられ、前記装着保持状態においては、前記支持基台側の前記一対の基台側内突部が前記模型ホルダ側の前記一対のホルダ側外突部の下側に位置付けられることを特徴とする請求項4に記載の歯科用作業模型の保持機構。
  6. 前記支持基台側における前記基台側中空円筒状部の前記一対の基台側内突部の一端部又は前記模型ホルダ側における前記ホルダ側円筒状部の前記一対のホルダ側外突部の一端部には当接部が設けられ、前記支持基台を取付角度位置まで回動すると、前記ホルダ側円筒状部の前記一対のホルダ側外突部又は前記基台側中空円筒状部の前記一対の基台側内突部が前記一対の基台側内突部又は前記一対のホルダ側外突部の前記当接部に当接することを特徴とする請求項5に記載の歯科用作業模型の保持機構。
  7. 歯形模型が固定される固定用プレート及び前記固定用プレートを支持する支持基台を備えた歯科用作業模型と、前記支持基台を保持するために咬合器側に設けられた模型ホルダとから構成された歯科用作業模型の保持機構において、
    前記歯形模型は全顎タイプであり、このことに関連して、前記支持基台は、前記固定用プレートを支持するための支持領域を有する基台側上壁と、前記基台側上壁の外周部から下方に延びる基台側周側壁と、前記基台側周側壁の内側壁部を接続する接続壁部と、前記接続壁部から下方に延びる基台側円筒状部とを有し、前記模型ホルダは、前記支持基台を支持するホルダ側上壁と、前記ホルダ側上壁の外周部から下方に延びるホルダ側周側壁と、前記ホルダ側上壁から上方に延びるホルダ側中空円筒状部とを有しており、
    更に、前記支持基台の前記基台側円筒状部には、外側に向けて突出する少なくとも2つの基台側外突部が設けられているとともに、前記模型ホルダには、前記少なくとも2つの基台側外突部に対応して、内側に向けて突出する少なくとも2つのホルダ側内突部が設けられており、
    前記支持基台を前記模型ホルダに装着するときには、前記支持基台の前記基台側円筒状部と前記模型ホルダの前記ホルダ側中空円筒状部とが回動自在に装着され、この装着状態において前記支持基台を装着方向に回動して装着保持状態にすると、前記支持基台側の前記少なくとも2つの基台側外突部が前記模型ホルダの前記少なくとも2つのホルダ側内突部の下側に位置し、これにより、前記支持基台が前記模型ホルダの前記ホルダ側上壁の上面に押圧保持されることを特徴とする歯科用作業模型の保持機構。
  8. 前記支持基台の前記支持領域及び前記固定用プレートはそれぞれU字状に形成され、前記支持基台の前記基台側周側壁の前記内側壁部はU字状であり、前記接続壁部は前記内側壁部を接続し、前記支持基台における前記基台側円筒状部の外周面に一対の基台側外突部が設けられ、前記模型ホルダにおける前記ホルダ側中空円筒状部の内周面に一対のホルダ側内突部が設けられ、前記装着保持状態においては、前記支持基台側の前記一対の基台側外突部が前記模型ホルダ側の前記一対のホルダ側内突部の下側に位置付けられることを特徴とする請求項7に記載の歯科用作業模型の保持機構。
  9. 前記模型ホルダ側における前記ホルダ側中空円筒状部の前記一対のホルダ側内突部の一端部又は前記支持基台側における前記基台側円筒状部の前記一対の基台側外突部の一端部には当接部が設けられ、前記支持基台を取付角度位置まで回動すると、前記基台側円筒状部の前記一対の基台側外突部又は前記ホルダ側中空円筒状部の前記一対のホルダ側内突部が前記一対のホルダ側内突部又は前記一対の基台側外突部の前記当接部に当接することを特徴とする請求項8に記載の歯科用作業模型の保持機構。
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