JP7024621B2 - 制御装置、画像形成装置、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

制御装置、画像形成装置、制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、画像形成装置、制御方法及び制御プログラムに関する。
従来の画像形成装置では、エンジンCPU(Central Processing Unit)と、コントローラCPUと異なるボードに実装し、エンジンCPU部と、コントローラ部として分割することが知られている。エンジンCPUは、主に装置本体のエンジン部の動作の制御や各センサの情報の管理を行い、コントローラCPUは、画像処理や、ネットワーク処理等を行う。
このような構成の画像形成装置では、エンジンCPUがエンジン部のログ情報を取得し、揮発性の記憶装置にある程度のログ情報を蓄積してから、バスを介して蓄積したログ情報を一括してコントローラ部に転送することが知られている。
その一例として、例えば、従来では、画像転送中にログデータを揮発性の記憶装置に格納し、画像処理以外のタイミングで、ログデータを不揮発の記憶装置に戻す技術が開示されている。
上述した従来の技術では、エンジンのログ情報を揮発性の記憶装置に一時的に蓄積するため、例えば、装置の故障等の障害の発生により、エンジンCPUをリセットする必要が生じた場合、リセットによって揮発性の記憶装置に蓄積されたログ情報が消滅する。このため、従来では、障害が発生した場合に、障害が発生する直前の重要なログ情報が、コントローラ部に転送される前に消滅する可能性がある。
開示の技術は、上記事情に鑑みてこれを解決すべく成されたものであり、ログ情報の消失を抑制することを目的としている。
開示の技術は、プロセッサにより取得されたログ情報を保持する揮発性の第一の記憶部から、前記ログ情報を読み出して、揮発性の第二の記憶部へ書き込む第一の転送部と、前記第二の記憶部に書き込まれた前記ログ情報を読み出して外部へ転送する第二の転送部と、を有し、前記第一の転送部及び前記第二の転送部は、前記プロセッサと前記第一の記憶部とをリセットする第一のリセット部とは別の、第二のリセット部によりリセットされ、前記第一の転送部は、前記第一の記憶部に対する前記ログ情報の書き込み回数が所定回数となったとき、前記第一の記憶部に保持された前記ログ情報を読み出して前記第二の記憶部に書き込み、前記第二の転送部は、前記第一の転送部による前記第二の記憶部に対する書き込み回数が、前記所定回数よりも多い回数であり、且つ、一定の回数となったとき、前記第二の記憶部に保持された前記ログ情報を外部へ転送する
ログ情報の消失を抑制できる。
第一の画像形成装置の構成の概略を説明する図である。 第一の実施形態の画像形成装置の構成を説明する図である。 第一の実施形態の画像形成装置によるログ情報の収集の動作を説明するフローチャートである。 第一の実施形態の画像形成装置によるリセットの動作を説明するフローチャートである。 比較例を示す図である。 第二の実施形態の画像形成装置の構成を説明する図である。 第二の実施形態の画像形成装置によるログ情報の収集の動作を説明するフローチャートである。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して、第一の実施形態について説明する。図1は、第一の画像形成装置の構成の概略を説明する図である。
本実施形態の画像形成装置100は、エンジンCPU(Central Processing Unit)部200と、エンジン部300と、第一リセット部400、第二リセット部500を有する。
エンジンCPU部200は、エンジンCPU(プロセッサ)210と、第一記憶部220とを有する。エンジンCPU210は、エンジン部300の各種の動作を制御する。また、エンジンCPU210は、エンジンCPU210やエンジン部300の動作の履歴を示すログ情報を取得して第一記憶部220に保持する。そして、エンジンCPU210は、第一記憶部220に、一定量のログ情報が蓄積されると、エンジン部300に、第一記憶部220に保持されたログ情報を読み取らせる。
第一記憶部220は、揮発性の記憶装置であり、例えばRAM(Random Access Memory)である。
エンジン部300は、第二記憶部310、第一転送部320、第二転送部330を有する。第二記憶部310は、不揮発性の記憶装置であり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
第一転送部320は、エンジンCPU210からの指示に応じて、第一記憶部220に蓄積されたログ情報を読み出し、読み出したログ情報を第二記憶部310へ書き込む。
第二転送部330は、第一転送部320が、一定量のログ情報を第二記憶部310へ書き込むと、第二記憶部に格納されたログ情報を読みだして、エンジン部300の外部へ出力する。ログ情報の出力先は、例えば、画像形成装置100の全体を制御するコントローラ部等である。
また、本実施形態の第一リセット部400は、画像形成装置100における障害の発生により、エンジンCPU210をリセットする必要性が生じた場合に、エンジンCPU210をリセットする。
また、本実施形態の第二リセット部500は、画像形成装置100における障害の発生により、エンジン部300をリセットする必要性が生じた場合に、エンジン部300をリセットする。
つまり、本実施形態では、エンジンCPU210は、第一リセット部400によってリセットされ、エンジン部300は第二リセット部500によってリセットされる。したがって、エンジンCPU部200は、第一リセット部400によってリセットされる第一のリセット領域であり、エンジン部300は、第二のリセット部500によってリセットされる第二リセット領域である。
本実施形態の第一リセット部400と第二リセット部500は、例えば、エンジンCPU部200とエンジン部300の上位となる制御部等によって、リセットが指示されても良い。具体的には、例えば、第一リセット部400と第二リセット部500は、画像形成装置100の全体を制御する最上位の制御部によって、第一リセット部400と第二リセット部500のそれぞれと対応するリセット領域に対するリセットが指示されても良い。
尚、エンジンCPU部200とエンジン部300とは、それぞれが物理的に異なるボード上に実装されていても良いし、同一のボード上に実装されていても良い。
本実施形態では、このように、第一記憶部220にログ情報がある程度蓄積されると、このログ情報がエンジン部300の第二記憶部310へ転送される。また、本実施形態では、エンジンCPU部200とエンジン部300とが、第一リセット部400と第二リセット部500のそれぞれによって、個別にリセットされる。
したがって、本実施形態では、画像形成装置100に障害が発生し、エンジンCPU210をリセットする必要が生じた場合には、第一リセット部400によってエンジンCPU部200のみをリセットすれば良い。このため、本実施形態によれば、エンジンCPU210をリセットした場合でも、第二記憶部310に転送されたログ情報は保持され、ログ情報の消失を抑制できる。
以下に、図2を参照して、本実施形態の画像形成装置100の構成について、さらに説明する。図2は、第一の実施形態の画像形成装置の構成を説明する図である。
本実施形態の画像形成装置100は、エンジンCPU部200と、エンジン部300と、コントローラ部600と、を有する。
コントローラ部600は、エンジン部300と、PCIe(PCI Express)バスで接続されている。
本実施形態のエンジンCPU部200は、エンジンCPU210と、第一記憶部220としてのRAM220と、を有する。エンジンCPU210は、RAM220に格納されたプログラムを読み出して実行する。
また、エンジンCPU210は、エンジン部300や自身の動作の履歴を示すログ情報を取得し、RAM220へ格納し、RAM220に一定量のログ情報を格納すると、エンジン部300にこのログ情報を転送する。より具体的には、例えば、エンジンCPU210は、RAM220に対してログ情報の書き込みを行った回数が所定回数(N回)に達した場合に、RAM220に格納されたログ情報をエンジン部300へ転送する。
エンジン部300は、第二記憶部310としてのDRAM310と、エンジン処理部340と、スキャナ350、360、プロッタ370、モータ380、位置センサ390と、を有する。エンジン部300は、スキャナ350、360、プロッタ370らによる画像の読み知りや画像の出力、エンジン処理部340による画像処理の実施を行う。
スキャナ350は、原稿の表面の画像を読み取り、スキャナ360は、原稿の裏面の画像を読み取る。プロッタ370は、エンジン処理部340から出力される画像データを記録材上に形成して出力する。
本実施形態のエンジン処理部340は、第1スキャナ画像処理部341、342、プロッタ画像処理部343、第2スキャナ画像処理部344、メモリIF(インターフェイス)部345、CPUIF(インターフェイス)部346、エンジンログ転送部347、アービタ348、PCIEIF(インターフェイス)部349を有する。
尚、図2の例では、スキャナと、スキャナが読み取った画像データに対する画像処理を行う第1スキャナ画像処理部と、をそれぞれ2つ有する構成としたが、スキャナと第1スキャナ画像処理部は1つであっても良い。
第1スキャナ画像処理部341、342は、スキャナ350、360に依存した画像処理を行い、画像処理を行った後の画像データを、アービタ348とメモリIF部345を介してDRAM310へ転送する。つまり、第1スキャナ画像処理部341、342は、DRAM310に画像データを転送する第三転送部である。
プロッタ画像処理部343は、画像形成に必要な画像処理を行う。このとき、プロッタ画像処理部343は、アービタ348とメモリIF部345を介して、DRAM310に格納された画像データを読み出し、読み出した画像データに対して画像処理を行っても良い。
第2スキャナ画像処理部344は、スキャナ350、360に依存しない画像処理が行われる。このとき、第2スキャナ画像処理部344は、DRAM310に格納された画像データを読み出して、読み出した画像データに対して画像処理を行い、PCIEIF部349に転送しても良い。
メモリIF部345は、DRAM310とエンジン処理部340とのデータの受け渡しを行う。
CPUIF部346は、エンジンCPU210とのデータの受け渡しを行う。また、CPUIF部346は、第一転送部320としての、ライトDMAC(Direct Memory Access Controller)320を有する。CPUIF部346は、エンジンCPU部200のエンジンCPU210からの起動指示を受けて、ライトDMAC320を起動させる。ライトDMAC320は、起動すると、アービタ348を介して、エンジンCPU210から転送されるログ情報をDRAM310へ書き込む。
エンジンログ転送部347は、第二転送部330としてのリードDMAC330を有し、DRAM310に蓄積されたログ情報を、PCIEIF部349に転送する。具体的には、エンジンログ転送部347は、エンジンCPU210からの起動指示を受けて、リードDMAC330を起動させる。リードDMAC330は、起動すると、アービタ348を介して、DRAM310からログ情報を読みだして、PCIEIF部349へ転送する。
尚、本実施形態のエンジンCPU210は、例えば、RAM220に対してログ情報の書き込みを行った回数が一定の回数(M回)に達したとき、リードDMAC330を起動させても良い。ここで、一定の回数であるM回は、所定回数であるN回よりも多い回数とする。
アービタ348は、上述した各部によるDRAM310へのアクセスを調停する。PCIEIF部349は、エンジン部300とコントローラ部600との間でのデータの受け渡しを行う。つまり、PCIEIF部349は、DRAM310に蓄積されたログ情報を、外部へ転送する第二転送部に含まれる。
コントローラ部600は、PCIEIF部610、DRAM620、メモリIF部630、HDD(hard disk drive)640、ネットワークIF部650を有する。
PCIEIF部610は、エンジン部300のPCIEIF部349との間でデータの受け渡しを行う。DRAM620は、コントローラ部600に転送された画像データやログ情報等が格納される。メモリIF部630は、DRAM620との間でデータの受け渡しを行う。
HDD640は、コントローラ部600に転送された各種データや、ネットワークIF部650を介して画像形成装置100が取得したデータ等が格納される。
ネットワークIF部650は、画像形成装置100をネットワークに接続するためのインターフェイスである。画像形成装置100は、ネットワークIF部650を介して、ネットワークに接続され、ネットワーク上のサーバ装置700等と通信を行うことができる。
ここで、画像形成装置100がスキャナ350、360により画像を読み込んだ場合の動作について説明する。
画像形成装置100において、スキャナ350、360は、それぞれが原稿の表面と裏面の画像を読み取ると、読み取った画像の画像データを第1スキャナ画像処理部341、342のそれぞれに出力する。第1スキャナ画像処理部341、342は、入力された画像データに対して、スキャナ350、360に依存した画像処理を行って、画像処理を施こした画像データを、アービタ348を介してメモリIF部345へ渡す。メモリIF部345は、受け取った画像データをDRAM310へ格納する。
このとき、画像形成装置100は、2つの第1スキャナ画像処理部341、342を有するため第1スキャナ画像処理部341、342からDRAM310への画像データの転送は、ほぼ同時に発生する。
次に、第2スキャナ画像処理部34は、メモリIF部345とアービタ348を介して、DRAM310に格納された画像データを読み出し、第2スキャナ画像処理部344により、スキャナ350、360に依存しない画像処理を行う。そして、第2スキャナ画像処理部344は、画像処理を施した画像データをPCIEIF部349へ渡す。PCIEIF部349は、受け取った画像データをコントローラ部600へ転送する。
このとき、画像形成装置100は、1つの第2スキャナ画像処理部344しか有していない。このため、PCIEIF部349は、スキャナ350が読み取った表面の画像データをコントローラ部600に転送してから、スキャナ360が読み取った裏面の画像データをコントローラ部600へ転送する。
コントローラ部600は、画像データを受け取ると、メモリIF部630を経由してライトDMAC320へこの画像データを格納する。その後、コントローラ部600は、DRAM620に格納された画像データに対して、アプリケーションによって画像処理を行ったり、HDD640へ画像データを蓄積したり、ネットワークIF部650経由でデータを外部のサーバ装置700に出力したりする。尚、本実施形態のサーバ装置700は、例えば、画像形成装置100の故障を予測する機能を有していても良く、本実施形態のログ情報は、画像形成装置100の故障の予測等に用いられても良い。
次に、プロッタ370から記録媒体に形成さたれ画像を出力する場合の画像形成装置100の動作について説明する。
画像形成装置100は、例えば、画像形成装置100の外部から入力された画像データをプロッタ370から出力するプリンタ機能を実現する場合、コントローラ部600のネットワークIF部650を介して入力された画像データをメモリIF部630に展開する。
また、画像形成装置100は、スキャナ350、360から取得された画像データをプロッタ370から出力する場合、コントローラ部600のDRAM620に格納された画像データをメモリIF部630に展開する。メモリIF部630は、展開した画像データを、PCIEIF部610を介してエンジン部300のエンジン処理部340へ転送する。
エンジン処理部340は、PCIEIF部349がコントローラ部600から画像データを受け取ると、PCIEIF部349により、この画像データを、メモリIF部345を介してDRAM310へ書き込む。
エンジン処理部340は、DRAM310に画像データが書き込まれると、プロッタ画像処理部343により、DRAM310から画像データを読み出す。プロッタ画像処理部343は、読み出した画像データに対して必要な画像処理を施し、画像処理後の画像データをプロッタ370へ出力する。
尚、本実施形態のPCIEIF部349は、ライトDMACを有しても良く、PCIEIF部349によるDRAM310への画像データの書き込みは、このライトDMACにより行われても良い。また、本実施形態のプロッタ画像処理部343は、リードDMACを有していても良く、DRAM310からの画像データの読み出しは、このリードDMACにより行われても良い。このように、本実施形態のDRAM310は、ログ情報と画像データとの両方が書き込まれる。
本実施形態では、画像データをDRAM310に書き込む場合には、第1スキャナ画像処理部341、342と、プロッタ画像処理部343とが、DRAM310に画像データを転送する第三転送部となる。また、本実施形態では、画像データをコントローラ部600へ転送するPCIEIF部349は、第四転送部となる。
また、本実施形態では、コントローラ部600から受け取った画像データを一度DRAM310へ蓄積することで、例えば、PCIeバスにおいて転送帯域が低下した場合でも、エンジン処理部340からプロッタ370への画像データの転送量を維持することができる。
したがって、例えば、PCIeバスにおける転送帯域が十分である場合には、コントローラ部600からエンジン部300へ転送された画像データは、DRAM310に一時的に格納されなくても良い。
次に、図3を参照して、本実施形態の画像形成装置100におけるログ情報を収集する動作について説明する。図3は、第一の実施形態の画像形成装置によるログ情報の収集の動作を説明するフローチャートである。
本実施形態の画像形成装置100は、エンジンCPU部200のエンジンCPU210により、エンジン部300やエンジンCPU210のログ情報を取得する(ステップS301)。
ここで、本実施形態のログ情報について説明する。本実施形態のエンジンCPU210は、エンジン部300の有するモータ380や、位置センサ390から取得した情報をログ情報としても良い。具体的には、エンジンCPU210は、例えば、モータ380の回転速度やモータ380の駆動の状態等を示す情報をログ情報として取得しても良い。また、エンジンCPU210は、位置センサ390によって取得された、画像形成装置100内を搬送されている記録材の位置を示す情報等をログ情報として取得しても良い。言い換えれば、本実施形態のログ情報には、画像形成装置100の状態を検出するための各種のセンサ群から出力される信号が含まれても良い。
続いて、画像形成装置100は、エンジンCPU210が取得したログ情報を、エンジンCPU部200のRAM220に格納する(ステップS302)。
続いて、エンジンCPU210は、RAM220に、所定量のログ情報が格納されたか否かを判定する(ステップS303)。具体的には、エンジンCPU210は、RAM220に対して、ログ情報をN回書き込んだか否かを判定している。
ステップS303において、RAM220に所定量のログ情報が格納されていない場合、エンジンCPU210は、ステップS301へ戻る。
ステップS303において、RAM220に所定量のログ情報が格納されていない場合、エンジンCPU210は、エンジン処理部340のライトDMAC320を起動させる(ステップS304)。続いて、エンジンCPU210は、ライトDMAC320に対し、RAM220に格納されたログ情報を読みだしてDRAM310へ格納させる(ステップS305)。
続いて、エンジンCPU210は、ライトDMAC320が、DRAM310に対して所定量のログ情報を格納したか否かを判定する(ステップS306)。具体的には、エンジンCPU210は、ライトDMAC320が、DRAM310に対してM回書き込んだか否かを判定している。尚、M<Nであり、M,Nは整数である。
ステップS306において、DRAM310に所定量のログ情報を格納していない場合、エンジンCPU210は、ステップS301へ戻る。
ステップS306において、DRAM310に所定量のログ情報を格納した場合、エンジンCPU210は、リードDMAC330を起動させる(ステップS307)。続いて、エンジンCPU210は、リードDMAC330に対し、DRAM310に格納されたログ情報の読み出しと、コントローラ部600への転送を行わせる(ステップS308)。
続いて、画像形成装置100は、コントローラ部600において、PCIEIF部610を介してログ情報を受け取ると、ログ情報をDRAM620やHDD640に格納し(ステップS309)、処理を終了する。
このように、本実施形態では、RAM220にN回のログ情報の書き込みが行われると、ライトDMAC320により、RAM220に格納されたログ情報をDRAM310へ転送する。さらに、本実施形態では、DRAM310に対してM回のログ情報の書き込みが行われると、リードDMAC330により、DRAM310に格納されたログ情報をコントローラ部600へ転送する。
次に、図4を参照して、本実施形態の画像形成装置100におけるリセットの動作について説明する。図4は、第一の実施形態の画像形成装置によるリセットの動作を説明するフローチャートである。
本実施形態の画像形成装置100は、自機に障害が発生したか否かを判定する(ステップS401)。障害の発生は、例えば、画像形成装置100の全体を制御する制御部等によって検知されても良い。
ステップS401において、障害が発生していない場合、画像形成装置100は、待機する。
ステップS401において、障害が発生した場合、画像形成装置100は、エンジンCPU部200のリセットが必要か否かを判定する(ステップS402)。具体的には、画像形成装置100は、例えば、エンジンCPU210がフリーズしており、エンジンCPU210のリセットが必要か否かを判定している。
ステップS402において、エンジンCPU部200のリセットが必要と判定された場合、第一リセット部400は、エンジンCPU部200のエンジンCPU210をリセットし(ステップS403)、処理を終了する。
ステップS402において、エンジンCPU部200のリセットが必要ではないと判定された場合、画像形成装置100は、エンジン部300のエンジン処理部340のリセットが必要か否かを判定する(ステップS404)。
ステップS404において、エンジン処理部340のリセットが必要と判定された場合、エンジン処理部340は、リードDMAC330により、DRAM310に格納されたログ情報をコントローラ部600へ転送する(ステップS405)。続いて、第二リセット部500は、エンジン部300のエンジン処理部340をリセットし(ステップS406)、処理を終了する。
このように、本実施形態では、エンジンCPU部200と、エンジン処理部340とが別々にリセットされるようにしている。言い換えれば、本実施形態のエンジン処理部340は、エンジンCPU部200のエンジンCPU210とRAM220とは別のリセット部によりリセットされるライトDMAC320とリードDMAC330を有する制御装置である。
したがって、本実施形態では、例えば、エンジンCPU210がリセットされた場合でも、DRAM310に格納されたログ情報は消失されず、保持される。このため、例えば、RAM220に格納されたログ情報がDRAM310に書き込まれた直後に、エンジンCPU210がリセットされた場合等においては、エンジンCPU210のリセットが必要となる障害が発生する直前のログ情報が消失することを防止できる。
また、本実施形態では、エンジン処理部340がリセットされる前に、DRAM310に格納されたログ情報をコントローラ部600へ転送する。このため、本実施形態では、エンジン処理部340のリセットが必要となる障害が発生する直前に、DRAM310に格納されたログ情報の消失を抑制できる。また、本実施形態では、エンジン処理部340がリセットさたれ場合でも、エンジンCPU部200のRAM220に格納されたログ情報は、消去されない。したがって、エンジン処理部340のリセットが必要となる障害が発生したときのログ情報をRAM220に保持することができる。
以下に、比較例を参照して、本実施形態の効果について説明する。図5は、比較例を説明する図である。
図5に示す画像形成装置10は、エンジン部30と、エンジンCPU部200と、コントローラ部600とを有する。
エンジン部30の有するエンジン処理部34は、エンジンログ転送部347を有していない。また、エンジン処理部34のCPUIF部36は、ライトDMAC320を有していない。
図5の例では、エンジンCPU210が、モータ380や位置センサ390からログ情報を取得すると、RAM220に一時的に蓄積される。そして、画像形成装置10では、RAM220に一定量のログ情報が蓄積されると、PCIEIF部349により、コントローラ部600へアクセスし、PCIeバス経由で、RAM220の蓄積されたログ情報をDRAM620に書き込む。
この構成では、ログ情報の転送により、PCIeバスの帯域を逼迫させることになるため、例えば、PCIeバスでコントローラ部600に画像データを転送する場合等には、この転送が終わるまで、ログ情報を転送せずに待機する必要がある。その結果、RAM220に多くのログ情報が蓄積されることになり、障害の発生によりエンジンCPU210がリセットされた場合には、多くのログ情報されることになる。
これに対し、本実施形態では、ログ情報がDRAM310に転送され、さらに、エンジンCPU部200とエンジン部300とが別々にリセットされる。このため、本実施形態では、ログ情報がコントローラ部600に転送されていなくても、ログ情報は消滅しない。また、本実施形態では、ライトDMAC320とリードDMAC330を使用する事で、PCIeバスのバースト転送単位分以上のログ情報を一度にコントローラ部600へ転送することができ、効率的にログ情報を転送することができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、ログ情報の転送よりも画像データの転送を優先させる構成が、第一の実施形態と相違する。以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図6は、第二の実施形態の画像形成装置の構成を説明する図である。本実施形態の画像形成装置100Aは、エンジン部300Aを有し、エンジン部300Aは、エンジン処理部340Aを有する。
エンジン処理部340Aは、CPUIF部346Aと、PCIEIF部349Aとを有する。
CPUIF部346Aは、ライトDMAC320Aと、レジスタ351とを有する。ライトDMAC320Aは、レジスタ351の値が、設定された値となっていた場合に、DRAM310に対するログ情報の書き込みを行う。
レジスタ351は、エンジン処理部340Aが、画像データの転送を行っているときには、画像データの転送中であることを示す値が設定され、画像データの転送が行われていない場合は、その旨を示す値が設定される。尚、レジスタ351の値は、エンジンCPU210によって設定されても良い。
本実施形態のライトDMAC320Aは、レジスタ351の値を参照して、RAM220に格納されたログ情報をDRAM310へ送信する。
PCIEIF部349Aは、転送判定部352を有する。転送判定部352は、エンジン処理部340Aからコントローラ部600へのログ情報の転送が許可されているか否かを判定する。具体的には、転送判定部352は、PCIEIF部349Aが画像データの転送をしていない場合に、ログ情報の転送が許可されているものと判定する。
以下に、図7を参照して、本実施形態の画像形成装置100Aの動作について説明する。図7は、第二の実施形態の画像形成装置によるログ情報の収集の動作を説明するフローチャートである。
図7のステップS701からステップS704までの処理は、図3のステップS301からステップS304までの処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS704において、ライトDMAC320Aが起動すると、ライトDMAC320Aは、レジスタ351を参照し、ログ情報のDRAM310への書き込みが許可されているか否かを判定する(ステップS705)。具体的には、ライトDMAC320Aは、レジスタ351の値が、画像データの書き込み中であることを示す値であるか否かを判定する。
ステップS705において、ログ情報の書き込みが許可されていない場合、つまり、DRAM310に対して画像データの書き込みが行われている場合、画像形成装置100Aは、ステップS701へ戻る。
ステップS705において、ログ情報の書き込みが許可されている場合、つまり、DRAM310に対して画像データの書き込みが行われていない場合、画像形成装置100Aは、ステップS706へ進む。
ステップS706とステップS707の処理は、図3のステップS305とステップS306の処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS708において、DRAM310に所定量のログ情報が蓄積されると、PCIEIF部349Aの転送判定部352は、コントローラ部600へのログ情報の転送が許可されているか否かを判定する(ステップS708)。具体的には、転送判定部352は、PCIEIF部349Aが画像データの転送を行っているか否かを判定する。
ステップS708において、ログ情報の転送が許可されていない場合、つまり、PCIEIF部349Aが画像データの転送を行っている場合、画像形成装置100Aは、ステップS701へ戻る。
ステップSS708において、ログ情報の転送が許可されている場合、つまり、PCIEIF部349Aが画像データの転送を行っていない場合、画像形成装置100Aは、ステップS709へ進む。図7のステップS709からステップS711までの処理は、図3のステップS307からステップS309までの処理と同様であるから、説明を省略する。
尚、図7の例では、エンジン処理部340Aが画像データの転送を行っている場合は、ログ情報の転送を行わないものとしたが、これに限定されない。
本実施形態のライトDMAC320Aと、リードDMAC330とは、ログ情報の転送の帯域を変更する機能を有しており、画像データの転送が行われている場合には、画像データの転送に影響がない程度の帯域でログ情報を転送するようにしても良い。
具体的には、ステップS705において、画像データの転送が行われている場合には、ライトDMAC320Aは、画像データの転送が行われていない場合よりも帯域を狭くして、ログ情報をDRAM310へ書き込めば良い。また、ステップS708において、画像データの転送が行われている場合には、リードDMAC330は、画像データの転送が行われていない場合よりも帯域を狭くして、PCIEIF部349Aへ、DRAM310から読みだしたログ情報を転送すれば良い。
このように、本実施形態では、DRAM310を用いた画像データの転送を、ログ情報の転送よりも優先的に行うことで、速やかに画像の読み取りや出力を行うことができる。
尚、本実施形態では、画像データの転送が行われていない場合に、コントローラ部600へのログ情報の転送が行われるものとしたが、これに限定されない。本実施形態では、画像データの転送の有無に関わらず、一定期間毎にログ情報のコントローラ部600への転送を行って良い。
この場合、ライトDMAC320Aには、レジスタ351の代わりにカウンタ等を設け、カウンタが所定数カウントする度に、ログ情報のDRAM310への書き込みを許可するようにしても良い。その際には、PCIEIF部349Aでは、画像データの転送とログ情報の転送とが時分割で行われるようにしても良い。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100、100A 画像形成装置
200 エンジンCPU部
210 エンジンCPU
220 RAM
300、300A エンジン部
310 DRAM
320 ライトDMAC
330 リードDMAC
340、340A エンジン処理部
350、360 スキャナ
370 プロッタ
346 CPUIF部
347 エンジンログ転送部
349 PCIEIF部
600 コントローラ部
特許第4830853号公報

Claims (8)

  1. プロセッサにより取得されたログ情報を保持する揮発性の第一の記憶部から、前記ログ情報を読み出して、揮発性の第二の記憶部へ書き込む第一の転送部と、
    前記第二の記憶部に書き込まれた前記ログ情報を読み出して外部へ転送する第二の転送部と、を有し、
    前記第一の転送部及び前記第二の転送部は、前記プロセッサと前記第一の記憶部とをリセットする第一のリセット部とは別の、第二のリセット部によりリセットされ、
    前記第一の転送部は、
    前記第一の記憶部に対する前記ログ情報の書き込み回数が所定回数となったとき、前記第一の記憶部に保持された前記ログ情報を読み出して前記第二の記憶部に書き込み、
    前記第二の転送部は、
    前記第一の転送部による前記第二の記憶部に対する書き込み回数が、前記所定回数よりも多い回数であり、且つ、一定の回数となったとき、前記第二の記憶部に保持された前記ログ情報を外部へ転送する、制御装置。
  2. ログ情報を取得するプロセッサと、前記ログ情報が保持される揮発性の第一の記憶部と、が実装された第一のリセット領域と、
    前記第一のリセット領域に対するリセットを行う第一のリセット部と、
    前記第一の記憶部に保持された前記ログ情報を読み出して、揮発性の第二の記憶部へ書き込む第一の転送部と、前記第二の記憶部に書き込まれた前記ログ情報を読み出して外部へ転送する第二の転送部と、が実装された第二のリセット領域と、
    前記第二のリセット領域に対するリセットを行う第二のリセット部と、を有し、
    前記第一の転送部は、
    前記第一の記憶部に対する前記ログ情報の書き込み回数が所定回数となったとき、前記第一の記憶部に保持された前記ログ情報を読み出して前記第二の記憶部に書き込み、
    前記第二の転送部は、
    前記第一の転送部による前記第二の記憶部に対する書き込み回数が、前記所定回数よりも多い回数であり、且つ、一定の回数となったとき、前記第二の記憶部に保持された前記ログ情報を外部へ転送する、画像形成装置。
  3. 前記第二の記憶部と、
    前記第二のリセット領域の外部に設けられた第三の記憶部と、を有し、
    前記第二の転送部は、
    前記第二のリセット部が前記第二のリセット領域に対するリセットを行う場合に、前記第二の記憶部に格納された前記ログ情報を前記第三の記憶部に転送する、請求項記載の画像形成装置。
  4. 自機の状態を検出するためのセンサ群を有し、前記ログ情報は、前記センサ群から出力される信号を含む、請求項記載の画像形成装置。
  5. 前記第二の記憶部に対し、画像データを転送する第三の転送部
    記第二の記憶部に格納された前記画像データを前記第三の記憶部へ転送する第四転送部と、を有する、請求項3又は4記載の画像形成装置。
  6. 前記第転送部は、
    前記画像データの転送を、前記ログ情報の転送よりも優先させる、請求項記載の画像形成装置。
  7. 制御装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータに、
    ログ情報を保持する揮発性の第一の記憶部から、前記ログ情報を読み出して、揮発性の第二の記憶部へ書き込む第一の転送部による第一の転送処理と、
    前記第二の記憶部に書き込まれた前記ログ情報を読み出して外部へ転送する第二の転送部による第二の転送処理と、
    前記第一の転送部及び前記第二の転送部を、前記コンピュータをリセットする第一のリセット部とは別の、第二のリセット部によりリセットさせる処理と、を実行させ、
    前記第一の転送処理は、
    前記第一の記憶部に対する前記ログ情報の書き込み回数が所定回数となったとき、前記第一の記憶部に保持された前記ログ情報を読み出して前記第二の記憶部に書き込み、
    前記第二の転送処理は、
    前記第一の転送部による前記第二の記憶部に対する書き込み回数が、前記所定回数よりも多い回数であり、且つ、一定の回数となったとき、前記第二の記憶部に保持された前記ログ情報を外部へ転送する、処理を前記コンピュータに実行させる制御プログラム。
  8. コンピュータによる、制御装置を制御するための制御方法であって、前記コンピュータが、
    ログ情報を保持する揮発性の第一の記憶部から、前記ログ情報を読み出して、揮発性の第二の記憶部へ書き込む第一の転送部による第一の転送手順と、
    前記第二の記憶部に書き込まれた前記ログ情報を読み出して外部へ転送する第二の転送部による第二の転送手順と、
    前記第一の転送部及び前記第二の転送部を、前記コンピュータをリセットする第一のリセット部とは別の、第二のリセット部によりリセットさせる手順と、を実行し、
    前記第一の転送手順において、
    前記第一の記憶部に対する前記ログ情報の書き込み回数が所定回数となったとき、前記第一の記憶部に保持された前記ログ情報を読み出して前記第二の記憶部に書き込み、
    前記第二の転送手順において、
    前記第一の転送部による前記第二の記憶部に対する書き込み回数が、前記所定回数よりも多い回数であり、且つ、一定の回数となったとき、前記第二の記憶部に保持された前記ログ情報を外部へ転送する、制御方法。
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