JP7024011B2 - 機械式駐車装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
しかし、乗降室の外にいた人が乗降室に入ってきてしまう場合や、運転者以外の人が機械式駐車装置の動作指令を出すといった、意図しない状況が生じる場合があった。
また、特許文献2には、入庫された車両内の人及び動物を直接検知すると共に車両の一部または車体の揺れを検知するマイクロ波ドップラーセンサからの入力信号に基づいて、人又は動物等の動体の存在を判断する立体駐車場が開示されている。
また、特許文献3には、入庫時の車両重量と昇降台上へ搭載後の車両重量との重量差を求めて、その重量差が人の重量分に相当する範囲内になければ、入出庫口扉を開制御する立体駐車場が開示されている。
本発明の第二態様は、車両の運転者が前記車両に乗降可能な乗降室、安全確認者による安全確認の終了が入力される入力手段、前記入力手段の近辺に配置されるとともに、前記入力手段の位置から前記安全確認者の目視できない領域の安全確認を可能とする安全確認手段、及び前記乗降室外に配置され、前記車両の搬送の許可が入力される許可入力手段を備える機械式駐車装置の制御方法であって、前記入力手段が、前記安全確認者による前記安全確認の終了を受け付ける工程と、前記入力手段に前記安全確認の終了が入力されている状態で、前記許可入力手段への操作が行われた後に、前記車両の搬送を実行する工程とを含む機械式駐車装置の制御方法である。
本発明の参考例としての他の態様は、格納庫へ搬送される車両が載置され、前記車両の運転者が前記車両に乗降可能な乗降室を備える機械式駐車装置であって、人による安全確認の終了が入力される入力手段と、前記入力手段に前記安全確認の終了が入力されている状態で、前記車両の搬送を実行する制御手段とを備え、同一の前記入力手段から少なくとも2回の入力がなされた場合に前記安全確認の終了が入力される機械式駐車装置である。
乗降室内には乗降室内を撮像する複数のカメラが設けられ、乗降室内の外側に設けられる操作盤又は該操作盤の近傍には、カメラで撮像された画像を表示するモニタが設けられる。また、乗降室内の外側に設けられる操作盤又は該操作盤の近傍には、人による安全確認の実施状態が入力される入力手段が設けられる。入力手段は、例えば人によって押圧されるボタン(押ボタン)である。安全確認は、人の有無やパレットの搬送の障害になる物の有無等の確認である。すなわち、車両から降りた運転者が、安全確認者として乗降室内の外側に設けられる操作盤又は該操作盤の近傍へ移動する。そして、安全確認者が、カメラで撮像された画像を表示するモニタによって乗降室内の安全確認を実施した後に、入力手段への入力(例えば押ボタンの押圧)を行う。これにより、安全確認終了という安全確認の実施状態が入力手段に入力されることとなる。
乗降室内の安全確認は、運転者が乗降室内に居るものの(時には同乗者が車両内に居残る場合がある)確実な検知方法がない。このため、乗降室内の安全確認は、人による確認が最も効果的な方法であると考えられる。本構成によれば、入力手段が乗降室内の外側に設けられる操作盤又は該操作盤の近傍に設けられるため、安全確認者はカメラで撮像された画像を表示するモニタにより安全確認を行うこととなる。なお、安全確認者は、車両の運転者に限らず、機械式駐車装置の管理者等でもよい。
そして、入力手段への入力が行われ、かつ乗降室から人が退室した後に、制御手段によって、パレットの搬送が実行される。このため、入力手段への入力が行われ、乗降室から人が退室することで安全が確保されない限り、パレットの搬送は行われず、車両も格納庫へ搬送されることは無い。
従って、本構成は、より確実に乗降室から人が退出した後に動作を行い、乗降室内の安全性を確保できる。
本構成に係る入力を促す機能は、例えば入力手段が明滅する機能である。具体的には、入力が行われていない入力手段は明滅し、入力が行われた入力手段は消灯する。これにより、本構成は、入力手段への入力忘れや入力ミスが防止できる。
本構成によれば、安全確認者が車両の片側だけでなく、反対側の安全確認も行うこととなるので、より確実に乗降室内の安全性が確保される。
従って、本構成は、より確実に乗降室内の安全性が確保される。
従って、本構成は、より確実に乗降室内の安全性が確保される。
本構成によれば、新たに人が乗降室内へ入室した場合に、再び乗降室内の安全確認を必要とするため、より確実に乗降室内の安全性が確保される。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
操作盤22は、機械式駐車装置10の利用者が操作可能なように、例えば、スイッチ、タッチパネル、ICカード、リモコン装置等を介して各種操作(入庫又は出庫の指示等)の入力を受け付ける。また、操作盤22は、文字や画像等を表示する液晶ディスプレイ装置、表示ランプ等の表示装置、音声合成装置による音声、警報音を出すスピーカーによって、種々の情報を利用者のために提供する。
本第1実施形態では、確認ボタン34A,34Bは、パレット16(車両12)を挟んだ位置、図2の例では左右の壁面35に備えられる。より具体的には、図2の例では、右奥(車両12右側前方)の壁面35に確認ボタン34Aが備えられ、左手前(車両12左側後方)の壁面35に確認ボタン34Bが備えられる。
なお、以下の説明において、各確認ボタン34を区別する場合は、符号の末尾にA,Bの何れかを付し、各確認ボタン34を区別しない場合は、A,Bを省略する。
そして、確認ボタン34は、押圧されると消灯する。これにより、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、確認ボタン34への押圧(入力)忘れや押圧(入力)ミスを防止できる。
入退室検知センサ36は、センサ36Bからセンサ36Aの順で人を検知した場合、乗降室20へ人が入室したと検知し、センサ36Aからセンサ36Bの順で人を検知した場合、乗降室20から人が退室したと検知する。
なお、安全確認プログラムは、車両12がパレット16に載置された後に、開始される。また、安全確認プログラムの開始と共に、確認ボタン34の明滅が開始される。また、最終確認ボタン40に対する操作は、安全確認プログラムの開始時には無効とされている。
確認ボタン34Aは、押圧されるまでは明滅しているが、押圧された後、消灯する。
確認ボタン34Bは、押圧されるまでは明滅しているが、押圧された後、消灯する。
乗降室20へ入室した人の退室が検知された後に、最終確認ボタン40への操作が有効とされることで、例えば安全確認者が乗降室20から出る前に他者によって最終確認ボタン40が操作されても、パレット16の搬送が実行されることは無い。
従って、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、より確実に乗降室20内の安全性が確保できる。
例えば報知手段は、スピーカー38であり、確認ボタン34A、確認ボタン34Bの順に押圧した後、退室して最終確認ボタン40を押圧するように、音声で報知する。また、報知手段は、乗降室20内や操作盤22に設けられた表示装置であり、確認ボタン34A、確認ボタン34Bの順に押圧した後、退室して最終確認ボタン40を押圧するように、表示することで報知する。
これにより、安全確認者の移動が円滑となる。
従って、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、より確実に乗降室20から人が退出した後に動作を行い、乗降室内の安全性を確保できる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
車幅規制センサ70は、一例として、車両12の両側に、光線を照射する照射部70A及び光線を受光する受光部70Bとを一対備えている。照射部70Aは、例えばパレット16に載置される車両12の前方に配置され、受光部70Bは照射部70Aに対向するように車両12の後方に配置される。そして、一対の照射部70A及び受光部70Bは、パレット16に載置可能な車両12の最大車幅に相当する間隔で配置される。
すなわち、照射部70Aから照射された光線が受光部70Bで受光されない場合は、パレット16に載置しようとする車両12の車幅が、最大車幅を超えている場合である。このような車両12をパレット16に載置しても、パレット16は搬送されない。
具体的には、パレット16に載置された車両12から運転者が降りる場合、開かれるドア、又は降車する運転者によって照射部70Aからの光線が遮られる。従って、運転席は、光線を受光しなくなった受光部70Bが配置されている側であると判定される。
これにより、車両12の運転者が運転席側から車両12の反対側まで移動することとなり、乗降室20内の安全確認がより広い範囲で行われる。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
例えば、安全確認者である運転者が車いすで移動する場合のように、乗降室20内の移動に困難を伴う場合がある。このような場合には、安全確認者が、一方のモニタ80Aの画像を目視し、確認ボタン34に入力を行うだけで、乗降室20内の安全確認が簡易にかつより広い範囲で行われる。
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
具体的には、パレット16に載置された車両12から同乗者が降りる場合、開かれるドア、又は降車する同乗者によって照射部70Aからの光線が一旦遮られる。その後、車両12のドアが閉められ、同乗者が車両12から離れると、車幅規制センサ70は受光状態に戻る。
このように、本実施形態に係る機械式駐車装置10は、同乗者が車両12に居残っていた場合、同乗者の乗降室20からの退室確認を含む乗降室20内の安全確認が再び必要とされるため、より確実に乗降室20内の安全性が確保される。
図9の例では、車両12の前方左右及び後方左右となる壁面35に確認ボタン34が配置される。これにより、安全確認者は、より広い範囲を目視して安全確認を行うこととなる。
例えば、確認ボタン34を2回押圧することで、安全確認の実施状態が入力される場合は、1回目の押圧で安全確認の実施開始が入力され、2回目の押圧で安全確認の実施終了が入力されることとなる。確認ボタン34は、2回の押圧が終了するまで明滅を続けるが、例えば1回目の押圧の後では、明滅の間隔をより早くしてもよい。
例えば、入力手段を、機械式駐車装置10の契約者だけが使用し携帯が可能な、認証カード、認証タグ、リモコンといった専用の携帯認証媒体に記録されている認証情報を読み取る読取手段としてもよい。
このように、読取手段を入力手段とすることによって、携帯認証媒体を携帯している安全確認者以外は、安全確認の実施状態を入力できない。すなわち、不特定の人が入力手段を操作できないこととなり、乗降室20内の安全性がより確実に確保される。
12 車両
16 パレット
18 格納庫
20 乗降室
34 確認ボタン
36 入退室検知センサ
38 スピーカー
40 最終確認ボタン
50 制御装置
70 車幅規制センサ
80A,80B モニタ
Claims (10)
- 車両の運転者が前記車両に乗降可能な乗降室が設けられる機械式駐車装置であって、
安全確認者による安全確認の終了が入力される入力手段と、
前記入力手段の近辺に配置され、前記入力手段の位置から前記安全確認者の目視できない領域の安全確認を可能とする安全確認手段と、
前記乗降室外に配置され、前記車両の搬送の許可が入力される許可入力手段と、
前記入力手段に前記安全確認の終了が入力されている状態で、前記許可入力手段への操作が行われた後に、前記車両の搬送を実行する制御手段と、
を備える機械式駐車装置。 - 前記安全確認手段は、
前記入力手段の位置から前記安全確認者の目視できない領域を撮像するカメラと、
前記入力手段の近傍に設けられるとともに、前記カメラで撮像された画像を表示するモニタと、
を含む請求項1に記載の機械式駐車装置。 - 前記カメラは、前記入力手段の位置から前記車両に対して反対側の領域を撮像する請求項2に記載の機械式駐車装置。
- 前記安全確認手段は、前記入力手段の位置から前記安全確認者の目視できない領域を映す鏡を含む請求項1に記載の機械式駐車装置。
- 前記入力手段は、前記乗降室内に配置されている請求項1から4のいずれかに記載の機械式駐車装置。
- 前記入力手段は、前記乗降室外に配置されている請求項1から4のいずれかに記載の機械式駐車装置。
- 前記乗降室の外側に設けられた操作盤を備え、
前記入力手段は、前記操作盤又は前記操作盤の近傍に設けられている請求項1から4のいずれかに記載の機械式駐車装置。 - 前記乗降室内に人が居残っていることを知らせるセンサ信号を出力するセンサを備え、
前記制御手段は、前記許可入力手段への操作が有効化された後に、前記センサによって
前記センサ信号が出力された場合に、前記入力手段への前記安全確認の終了の入力を解除
するとともに、前記許可入力手段への操作を無効化する請求項1から7のいずれかに記載の機械式駐車装置。 - 人の前記乗降室への入退室を検知する入退室検知手段を備え、
前記制御手段は、前記入力手段に前記安全確認の終了が入力された後に、前記入退室検知手段によって前記乗降室への人の入室が検知された場合、前記入力手段への前記安全確認の終了の入力を解除する請求項1から7のいずれかに記載の機械式駐車装置。 - 車両の運転者が前記車両に乗降可能な乗降室、安全確認者による安全確認の終了が入力される入力手段、前記入力手段の近辺に配置されるとともに、前記入力手段の位置から前記安全確認者の目視できない領域の安全確認を可能とする安全確認手段、及び前記乗降室外に配置され、前記車両の搬送の許可が入力される許可入力手段を備える機械式駐車装置の制御方法であって、
前記入力手段が、前記安全確認者による前記安全確認の終了を受け付ける工程と、
前記入力手段に前記安全確認の終了が入力されている状態で、前記許可入力手段への操作が行われた後に、前記車両の搬送を実行する工程と
を含む機械式駐車装置の制御方法。
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