JP7021682B2 - エレベータの案内システム及び制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータにおいて乗りかご内の乗客に情報を提供する技術に関する。
従来のエレベータには、機械室などに設置されたエレベータ端末器内のROM(Read Only Memory)に、各階の売場に関する案内情報を記憶しておき、乗りかごが各階に到着する前に、その階の売場に関する案内情報をROMから読み出して、乗りかご内に設置された表示装置に表示するものが存在する。
特開平2-225274号公報
しかし、上述した従来のエレベータでは、案内情報を変更する場合、ROMをエレベータ端末器から一旦取り外し、当該ROM内の案内情報を書き換えてから再びエレベータ端末器に戻すといった煩雑な作業が必要であった。
そこで、本発明者は、案内情報の管理(当該案内情報の変更を含む)を容易にするべく、案内情報の管理をエレベータの制御から切り離すことにより、機械室や昇降路とは別の場所で案内情報を管理すること(例えば、案内情報の管理を外部委託することなど)を考えている。
例えば特許文献1には、案内情報を記憶させる部分をエレベータ端末器内のROMから当該エレベータ端末器内のRAM(Random Access Memory)に変更し、監視センタから通信回線を介してRAMにアクセスすることによって当該RAM内の案内情報を書き換える技術が開示されている。しかし、この技術によれば、管理と制御とを切り離すことが可能にはなるが、エレベータ端末器の内部構成を大幅に改変することが必要になる。
そこで本発明の目的は、エレベータにおいて、大幅な改変を要さずに、乗りかご内の乗客に提供する各階の案内情報の管理をエレベータの制御から切り離すことを可能にする技術を提供することである。
本発明に係るエレベータの案内システムは、乗りかごに設置された案内装置を通じて、当該乗りかご内の乗客に各階の案内情報を提供することが可能なシステムであり、管理装置と制御装置とを備える。ここで、管理装置は、案内情報を管理する装置であり、エレベータの機械室及び昇降路とは別の場所に設置される。制御装置は、乗りかごが行先階に到着する前に、パルス信号を用いて、当該行先階の案内情報を出力するように指令するための出力指令を管理装置に送信する。また、管理装置は、変換処理部と出力処理部とを有し、変換処理部は、制御装置から出力指令を受信した場合に、当該出力指令を、その出力指令に用いられているパルス信号に基づいてコードデータに変換し、出力処理部は、管理している案内情報のうちの当該コードデータに対応した案内情報を出力する。そして、出力処理部から出力された案内情報が、案内装置を通じて乗りかご内の乗客に提供される。
上記案内システムによれば、エレベータの機械室及び昇降路とは別の場所に管理装置を設置した場合でも、制御装置からのパルス信号を用いた出力指令の送信と、当該出力指令に対する管理装置でのコードデータへの変換といった簡単な処理を実行するだけで(即ち、システムの構成を大幅に改変することなく)、制御装置がどの階の案内情報を必要としているのかを管理装置に認識させることが可能になる。
上記案内システムにおいて、制御装置と管理装置との間には、制御装置から管理装置へのパルス信号の送信専用である複数の信号線が配されていてもよい。また、制御装置は、乗りかごが行先階に到着する前に、出力指令として、複数の信号線のうちの出力指令に対応する少なくとも1つの信号線を用いてパルス信号を管理装置に送信してもよい。この構成において、変換処理部での変換で得られるコードデータは、複数の信号線のうちのどの信号線がパルス信号の送信に用いられたのかをコードで示すデータであってもよい。
より具体的な構成として、複数の信号線は、乗りかごが停止する複数の階に1対1で対応していてもよい。また、制御装置は、乗りかごが行先階に到着する前に、出力指令として、複数の信号線のうちの当該行先階に対応する信号線を用いてパルス信号を管理装置に送信してもよい。
これらの構成によれば、送信専用の複数の信号線Wを用いて制御装置から管理装置へのパルス信号の送信が実行されるため、制御装置と管理装置との間には通信プロトコルなどの複雑な取決めを設定する必要がなく、従って、管理装置へ出力指令を送信するための構成や設定が簡略化される。
上記案内システムにおいて、管理装置は、館内放送設備内に構築されてもよい。また、案内装置は、スピーカであってもよい。
本発明に係る制御装置は、エレベータにおいて乗りかごが行先階に到着する前に、パルス信号を用いて、当該行先階の案内情報を出力するように指令するための出力指令を管理装置に送信する制御装置である。ここで、当該エレベータは、乗りかごに設置された案内装置を通じて、当該乗りかご内の乗客に各階の案内情報を提供することが可能なものである。管理装置は、案内情報を管理する装置であり、エレベータの機械室及び昇降路とは別の場所に設置される。また、管理装置は、変換処理部と出力処理部とを有し、変換処理部は、制御装置から出力指令を受信した場合に、当該出力指令を、その出力指令に用いられているパルス信号に基づいてコードデータに変換し、出力処理部は、管理している案内情報のうちの当該コードデータに対応した案内情報を出力する。そして、出力処理部から出力された案内情報が、案内装置を通じて乗りかご内の乗客に提供される。
上記制御装置によれば、エレベータの機械室及び昇降路とは別の場所に管理装置を設置した場合でも、制御装置からのパルス信号を用いた出力指令の送信と、当該出力指令に対する管理装置でのコードデータへの変換といった簡単な処理を実行するだけで(即ち、システムの構成を大幅に改変することなく)、制御装置がどの階の案内情報を必要としているのかを管理装置に認識させることが可能になる。
本発明によれば、エレベータにおいて、大幅な改変を要さずに、乗りかご内の乗客に提供する各階の案内情報の管理をエレベータの制御から切り離すことが可能になる。
実施形態に係る案内システムが適用されたエレベータの全体構成を示す概念図である。 (A)出力指令の変換によって得られるコードデータの具体例を示した概念図、(B)更なるコードデータの変換に関する具体例を示した概念図、及び(C)コードデータごとに案内情報が対応付けられる管理データの具体例を示した概念図である。 第1変形例に係る案内システムに関して、(A)出力指令の変換によって得られるコードデータの具体例を示した概念図、(B)更なるコードデータの変換に関する具体例を示した概念図、及び(C)コードデータごとに案内情報が対応付けられる管理データの具体例を示した概念図である。 第2変形例に係る案内システムが適用されたエレベータの全体構成を示す概念図である。
[1]実施形態
図1は、実施形態に係る案内システムが適用されたエレベータの全体構成を示す概念図である。図1に示されるように、エレベータは、スピーカ11が設置された乗りかご1と、当該乗りかご1の動作(昇降など)を制御する制御装置2と、を備える。本実施形態では、スピーカ11は、乗りかご1内の乗客への案内を行う案内装置の1つであり、スピーカ11からは、各階の案内情報(例えば、デパートにおいて各階が何の売場であるのかを知らせるための情報や、テナントビルにおいて各階に入居しているテナントを知らせるための情報など)が音声で出力される。また、制御装置2は、乗りかご1の動作を制御する制御盤であり、エレベータの機械室内に設置される。
また本実施形態では、スピーカ11を通じて乗りかご1内の乗客に各階の案内情報を提供することを可能にしつつ、当該案内情報の管理をエレベータの制御から切り離すべく、管理装置3が更に設けられている。ここで、管理装置3は、案内情報を一元的に管理する装置であり、エレベータの昇降路及び機械室とは別の場所に設置されている。一例として、管理装置3は、エレベータとは別の設備であるBGMや非常放送を流す館内放送設備内に構築される。そして、本実施形態に係る案内システムは、制御装置2と管理装置3とによって構成されている。また、これらの装置は、システムの構成を大幅に改変することなく上述した管理と制御との切離しを可能にする。以下、各装置の構成について具体的に説明する。
制御装置2は、乗りかご1の動作(昇降など)を制御すると共に、当該乗りかご1が行先階に到着する前に管理装置3に出力指令Srを送信する(送信処理)。ここで、出力指令Srは、乗りかご1が行先階に到着する前に、当該行先階に対応した案内情報をスピーカ11から音声で出力するべく、スピーカ11に入力する音声信号St1(案内情報の音声信号)を出力するように管理装置3に指令するための信号である。そして本実施形態では、制御装置2は、パルス信号Spを用いて、管理装置3に出力指令Srを送信する。また、出力指令Srを送信するタイミングの一例として、制御装置2は、乗りかご1が行先階に到着する予定時刻の所定時間(例えば、10秒)前に、管理装置3に出力指令Srを送信する。
より具体的には、制御装置2と管理装置3との間にN本の信号線W(1)~W(N)が配されている。ここで、信号線W(1)~W(N)は、制御装置2から管理装置3へのパルス信号Spの送信専用の信号線であり、乗りかご1が停止するN個の階(F(1)階~F(N)階)に1対1で対応している。
また、制御装置2は、信号線Wのそれぞれに対して設けられたスイッチ(不図示)を有しており、信号線Wごとに、当該信号線Wの電位をスイッチの切替え(ON状態とOFF状態との間での切替え)によって変化させることができる。従って、制御装置2は、各信号線WにおいてスイッチをON状態からOFF状態へ切り替えることによって当該信号線Wでの電位を立ち上げることにより、その信号線Wを通じてパルス信号Spを管理装置3へ送信することができる。
そして、制御装置2は、全ての信号線W(N本の信号線W(1)~W(N))においてスイッチをOFF状態にしておき、乗りかご1が行先階(F(n)階。ここで、nは、行先階に対応した番号)に到着する前に、N本の信号線W(1)~W(N)のうちの当該行先階に対応する信号線W(n)に設けられているスイッチのみをOFF状態からON状態に切り替える。これにより、行先階に対応した信号線W(n)を用いてパルス信号Spが管理装置3に送信される(図2(A)参照)。
即ち、制御装置2は、乗りかご1が行先階(F(n)階)に到着する前に、N本の信号線W(1)~W(N)のうちの当該行先階に対応する信号線W(n)を用いてパルス信号Spを管理装置3に送信する。
本実施形態では、上述した送信処理は、制御装置2内に構成される送信処理部21によって実行される(図1参照)。そして、その処理部は、制御装置2内に回路を構築することによってハードウェアで構成されてもよいし、制御装置2が備えるCPU等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで構成されてもよい。また、当該プログラムは、携帯可能な記憶装置(例えば、フラッシュメモリ等)に読取可能な状態で記憶されてもよいし、制御装置2の記憶部(不図示)に記憶されてもよい。制御装置2の記憶部(不図示)にプログラムが記憶される場合、当該プログラムは、サーバなどにダウンロード可能に保存され、当該サーバなどからダウンロードされたものであってもよい。
管理装置3は、制御装置2から出力指令Srを受信した場合に、管理している案内情報のうちの出力指令Srに対応した案内情報を音声信号St1で出力する。より具体的には、以下のとおりである。
管理装置3は、制御装置2から出力指令Srを受信した場合に、当該出力指令Srを、その出力指令Srに用いられているパルス信号Spに基づいてコードデータに変換する(変換処理)。この変換処理には、以下に説明するように、出力指令SrをコードデータDc1に変換する処理だけでなく、当該コードデータDc1を更に別のコードデータDc2に変換する処理も含まれる。
本実施形態では、管理装置3は先ず、出力指令Srとして所定長さのパルス信号Spを受信した場合に、N本の信号線W(1)~W(N)のうちのどの信号線がパルス信号Spの送信に用いられたのかを示すコードデータDc1に変換する。ここでは、コードデータDc1は、パルス信号Spの送信に用いられた信号線W(n)(行先階F(n)に対応した信号線)をコードで示したものである。図2(A)は、コードデータDc1の具体例を示した概念図である。図2(A)では、コードデータDc1として、8本の信号線W(1)~W(8)(N=8)におけるスイッチの状態をそれぞれ「0」又は「1」(0=OFF状態、1=ON状態)で表し、それらを順に並べて1つに纏めたものが示されている。
次に、管理装置3は、コードデータDc1を、それと1対1の関係で対応する別のコードデータDc2に変換する(図2(B)参照)。ここで、コードデータDc2は、後述するように管理データDm(図2(C)参照)から案内情報を抽出する際に用いられるものであり、管理データDmでは、コードデータDc2ごとに、案内情報が1対1の関係で対応付けられている。図2(C)は、管理データDmの具体例を示した概念図である。図2(C)では、管理データDmとして、8個のコードデータDc2に、乗りかご1が停止するF(1)階~F(8)階(N=8)についての8個の案内情報が1対1の関係で対応付けられている。
そして、管理装置3は、出力指令Srの変換で得たコードデータ(本実施形態では、コードデータDc2)に対応付けられている階(F(n)階)の案内情報を、管理データDmから抽出する(抽出処理)。その後、管理装置3は、抽出した案内情報に基づいて音声信号St1を生成し(生成処理)、生成した音声信号St1を出力する(出力処理)。一例として、管理装置3は、案内情報のデータ(デジタル信号)をアナログ信号に変換することにより、案内情報の音声信号St1を生成する。また、管理装置3は、生成した音声信号St1に増幅処理などの信号処理を施して出力してもよい。
即ち、管理装置3は、制御装置2から出力指令Srを受信した場合に、当該出力指令Srを、その出力指令Srに用いられているパルス信号Spに基づいてコードデータに変換し、管理している案内情報のうちの当該コードデータに対応した案内情報を出力する。これにより、管理装置3からは、管理されている案内情報のうちの、パルス信号Spの送信に用いられた信号線W(n)に対応している階(F(n)階)の案内情報が、音声信号St1で出力される。
本実施形態では、上述した変換処理、抽出処理、生成処理、及び出力処理は、管理装置3内に構成される変換処理部30、抽出処理部31、生成処理部32、及び出力処理部33によって実行される(図1参照)。そして、それらの処理部は、管理装置3内に回路を構築することによってハードウェアで構成されてもよいし、管理装置3が備えるCPU等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで構成されてもよい。また、当該プログラムは、携帯可能な記憶装置(例えば、フラッシュメモリ等)に読取可能な状態で記憶されてもよいし、管理装置3の記憶部(不図示)に記憶されてもよい。管理装置3の記憶部(不図示)にプログラムが記憶される場合、当該プログラムは、サーバなどにダウンロード可能に保存され、当該サーバなどからダウンロードされたものであってもよい。
管理装置3が出力した案内情報の音声信号St1は、制御装置2を介してスピーカ11に入力される。本実施形態では、管理装置3とスピーカ11と間に、制御装置2を経由する1本の信号線Wtが配されており(図1参照)、当該信号線Wtを通じて、管理装置3から出力された音声信号St1がスピーカ11に入力される。これにより、乗りかご1が行先階に到着する前に、当該行先階に対応した案内情報が、スピーカ11を通じて乗りかご1内の乗客に音声で提供される。
このような案内システムによれば、エレベータの機械室及び昇降路とは別の場所に管理装置3を設置した場合でも、制御装置2からのパルス信号Spを用いた出力指令Srの送信と、当該出力指令Srに対する管理装置3でのコードデータへの変換といった簡単な処理を実行するだけで(即ち、システムの構成を大幅に改変することなく)、制御装置2がどの階の案内情報を必要としているのかを管理装置3に認識させることが可能になる。従って、管理装置3を別の場所に設置することによって各階の案内情報の管理をエレベータの制御から切り離すことが、システムの構成を大幅に改変することなく実現される。
また本実施形態では、送信専用の複数の信号線Wを用いて制御装置2から管理装置3へのパルス信号Spの送信が実行されるため、制御装置2と管理装置3との間には通信プロトコルなどの複雑な取決めを設定する必要がなく、従って、管理装置3へ出力指令Srを送信するための構成や設定が簡略化される。
更に本実施形態では、管理装置3での変換処理において、出力指令SrがコードデータDc1を経由してコードデータDc2に変換される。このような変換によれば、管理データDmにおいて案内情報に対応付けるコードデータDc2を予め定めて固定しておきたい場合において、出力指令Srを送信する際に、コードデータDc2のコードと同じ並びとなるようにN本の信号線W(1)~W(N)におけるスイッチの状態(「0」又は「1」)を切り替えるといった送信方式を採用しなくても、本実施形態のようにN本の信号線W(1)~W(N)のうちの1つだけをON状態にし、他の信号線をOFF状態のままにしておくといった簡単な送信方式を採用することが可能になる。
尚、管理データDmにおいてコードデータDc2を予め定めて固定しておきたいなどといった事情がない場合には、管理データDmにおいて、コードデータDc1が、コードデータDc2として案内情報に対応付けられていてもよい。この場合、コードデータDc1からコードデータDc2への変換(図2(B)参照)が不要になる。
[2]変形例
[2-1]第1変形例
上述した案内システムにおいて、乗りかご1が停止するN個の階(F(1)階~F(N)階)に1対1で対応するN本の信号線W(1)~W(N)を用いて出力指令Srを送信すること(図1参照)に代えて、それよりも少ないM本(M<N)の信号線W(1)~W(M)を用いて出力指令Srを送信してもよい。
一例として、乗りかご1が停止する階が7個(N=7)である場合、3本(M=3)の信号線Wを用いて出力指令Srを送信することができる。具体的には、制御装置2は、3本の信号線W(1)~W(3)のうちの少なくとも1つの信号線を用いてパルス信号Spを管理装置3に送信することにより、出力指令Srを、7個の階に対応させて7種類のパターンで管理装置3に送信することができる(図3(A)~(C)参照)。一例として、3本の信号線W(1)~W(3)におけるスイッチの状態(「0」又は「1」)の並びを用いて、1階に「001」、2階に「010」、3階に「011」、4階に「100」、5階に「101」、6階に「110」、7階に「111」をそれぞれ対応させることができる。
このように、制御装置2と管理装置3との間に配される信号線Wの本数が、乗りかご1が停止するN個の階数よりも少ない場合でも、それらの信号線のうちの少なくとも1つの信号線を用いてパルス信号Spを管理装置3に送信することにより、出力指令Srを、乗りかご1が停止する階にそれぞれ対応させたパターンで管理装置3に送信することができる。従って、上記実施形態と同様、制御装置2と管理装置3との間には通信プロトコルなどの複雑な取決めを設定する必要がなく、従って、管理装置3へ出力指令Srを送信するための構成や設定が簡略化される。
[2-2]第2変形例
図4は、第2変形例に係る案内システムが適用されたエレベータの全体構成を示す概念図である。図4に示されるように、乗りかご1には、当該乗りかご1内の乗客への案内を行う案内装置として、スピーカ11に代えて表示装置12が設置されていてもよく、各階の案内情報(例えば、デパートにおいて各階が何の売場であるのかを知らせるための情報や、テナントビルにおいて各階に入居しているテナントを知らせるための情報など)が、表示装置12に映像で表示されてもよい。
このようなエレベータにおいては、上述した実施形態や第1変形例に係る案内システムを次のように変形して適用できる。即ち、管理装置3は、制御装置2から出力指令Srを受信した場合、管理している案内情報のうちの、出力指令Srに対する変換処理で得たコードデータ(本変形例では、コードデータDc2)に対応している案内情報に基づいて映像信号St2を生成し(生成処理)、生成した映像信号St2を信号線Wtに出力する(出力処理)。このとき、管理装置3は、生成した映像信号St2に画像処理などを施して出力してもよい。尚、制御装置2からの出力指令Srの送信方法、出力指令Srに対する管理装置3でのコードデータへの変換方法、及び管理装置3でのコードデータからの案内情報の抽出方法については、実施形態や第1変形例で説明したものが用いられる。
このような構成によれば、乗りかご1が行先階に到着する前に、当該行先階に対応した案内情報を、表示装置12を通じて乗りかご1内の乗客に映像で提供することが可能になる。尚、乗りかご1には、スピーカ11及び表示装置12の両方が設置されていてもよく、当該乗りかご1内の乗客には、各階の案内情報が音声及び映像の両方で提供されてもよい。
[2-3]第3変形例
上述した案内システムにおいて、管理装置3は、出力指令Srとして所定長さのパルス信号Spを受信した場合に、それに対応する案内情報の音声信号St1や映像信号St2を一度だけ出力する場合に限らず、パルス信号Spの長さに応じて(即ち、信号線Wにおいて電位が立ち上がってから立ち下がるまでの期間中)、案内情報の音声信号St1や映像信号St2を繰り返し出力してもよい。
上述した案内システムにおいて、管理装置3は、コードデータに対応する案内情報をストリーミングで出力してもよく、それにより、スピーカ11や表示装置12において案内情報がストリーミング再生されてもよい。
[2-4]第4変形例
上述した案内システムにおいて、管理装置3と案内装置(スピーカ11や表示装置12)と間には、信号線Wtが、制御装置2を経由せずに配されていてもよい。この場合、管理装置3が出力した案内情報(音声信号St1や映像信号St2)は、制御装置2を介さずに案内装置(スピーカ11や表示装置12)に直接入力されることになる。
上述の実施形態及び変形例の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態及び変形例ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、本発明には、上述した案内システムを対象としたものに限らず、当該案内システムの構成要素である制御装置2や管理装置3をそれぞれ個別に発明として捉えたものや、それらの構成要素が備える各種の処理部をそれぞれ個別に発明として捉えたものも含まれる。
1 乗りかご
2 制御装置
3 管理装置
W、Wt 信号線
11 スピーカ
12 表示装置
21 送信処理部
30 変換処理部
31 抽出処理部
32 生成処理部
33 出力処理部
Dc1、Dc2 コードデータ
Dm 管理データ
Sp パルス信号
Sr 出力指令
St1 音声信号
St2 映像信号

Claims (6)

  1. 乗りかごに設置された案内装置を通じて、当該乗りかご内の乗客に各階の案内情報を提供することが可能なエレベータの案内システムであって、
    前記エレベータの機械室及び昇降路とは別の場所に設置され、前記案内情報を管理する管理装置と、
    前記乗りかごが行先階に到着する前に、パルス信号を用いて、当該行先階の案内情報を出力するように指令するための出力指令を前記管理装置に送信する制御装置と、
    を備え、
    前記管理装置は、
    前記制御装置から前記出力指令を受信した場合に、当該出力指令を、その出力指令に用いられている前記パルス信号に基づいてコードデータに変換する変換処理部と、
    管理している前記案内情報のうちの前記コードデータに対応した案内情報を出力する出力処理部と、
    を有し、
    前記出力処理部から出力された前記案内情報が、前記案内装置を通じて前記乗りかご内の乗客に提供される、エレベータの案内システム。
  2. 前記制御装置から前記管理装置への前記パルス信号の送信専用である複数の信号線が、前記制御装置と前記管理装置との間に配されており、
    前記制御装置は、前記乗りかごが行先階に到着する前に、前記出力指令として、前記複数の信号線のうちの前記出力指令に対応する少なくとも1つの信号線を用いて前記パルス信号を前記管理装置に送信し、
    前記変換処理部での変換で得られる前記コードデータは、前記複数の信号線のうちのどの信号線が前記パルス信号の送信に用いられたのかをコードで示すデータである、請求項1に記載のエレベータの案内システム。
  3. 前記複数の信号線は、前記乗りかごが停止する複数の階に1対1で対応しており、
    前記制御装置は、前記乗りかごが行先階に到着する前に、前記出力指令として、前記複数の信号線のうちの当該行先階に対応する信号線を用いて前記パルス信号を前記管理装置に送信する、請求項2に記載のエレベータの案内システム。
  4. 前記管理装置は、館内放送設備内に構築される、請求項1~3の何れかに記載のエレベータの案内システム。
  5. 前記案内装置は、スピーカである、請求項1~4の何れかに記載のエレベータの案内システム。
  6. 乗りかごに設置された案内装置を通じて、当該乗りかご内の乗客に各階の案内情報を提供することが可能なエレベータにおいて、前記乗りかごが行先階に到着する前に、パルス信号を用いて、当該行先階の案内情報を出力するように指令するための出力指令を管理装置に送信する制御装置であって、
    前記管理装置は、前記案内情報を管理する装置であり、前記エレベータの機械室及び昇降路とは別の場所に設置され、
    前記管理装置は、
    前記制御装置から前記出力指令を受信した場合に、当該出力指令を、その出力指令に用いられている前記パルス信号に基づいてコードデータに変換する変換処理部と、
    管理している前記案内情報のうちの前記コードデータに対応した案内情報を出力する出力処理部と、
    を有し、
    前記出力処理部から出力された前記案内情報が、前記案内装置を通じて前記乗りかご内の乗客に提供される、エレベータの制御装置。
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