JP7020944B2 - エラストマー組成物、及びその製造方法 - Google Patents
エラストマー組成物、及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7020944B2 JP7020944B2 JP2018017679A JP2018017679A JP7020944B2 JP 7020944 B2 JP7020944 B2 JP 7020944B2 JP 2018017679 A JP2018017679 A JP 2018017679A JP 2018017679 A JP2018017679 A JP 2018017679A JP 7020944 B2 JP7020944 B2 JP 7020944B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filler
- elastomer composition
- plate
- elastomer
- rounded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
特許文献1、2では、偏在する無機フィラー、さらには、その偏在するフィラーを接続する大径無機フィラーによって、熱パスが形成されるため、熱伝導性を向上させることが可能になる。
さらに、特許文献3では、弾性層を有する電子写真定着用定着部材において、弾性層表面に繊維状のフィラーを偏在させるものが開示されている。
しかし、特許文献1、2では、熱パスを形成するために相分離構造が必要であり、使用できる樹脂及びフィラーに制限がある。具体的には、樹脂として熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂を併用する必要があり、さらに、無機フィラーとして板状フィラーを使用することも検討されていない。また、特許文献3でも、繊維状フィラーを使用するが前提となっており、板状フィラーを使用することが検討されていない。
[1]エラストマーを含むマトリックス成分と、前記マトリックス成分中に分散された無機フィラーとを含有するエラストマー組成物において、前記無機フィラーが丸み状フィラー及び板状フィラーを含み、かつ前記板状フィラーが、前記マトリックス成分において偏在するように分散されているエラストマー組成物。
[2]前記丸み状フィラーの粒径が55μm以上である上記[1]に記載のエラストマー組成物。
[3]偏在パラメータが3以上である上記[1]又は[2]に記載のエラストマー組成物。
[4]前記丸み状フィラーのモース硬度が9以下である上記[1]~[3]のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
[5]前記丸み状フィラー及び板状フィラーそれぞれが、熱伝導性フィラー、導電性フィラー、及び絶縁性フィラーからなる群から選択される少なくとも1種である上記[1]~[4]のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
[6]前記板状フィラーが、相分離構造によらずに前記マトリックス成分において偏在している上記[1]~[5]のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
[7]前記エラストマーが、オレフィン系ゴムである上記[1]~[6]のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
[8]前記板状フィラーの含有量が、マトリックス成分100体積部に対して、15~80体積部であるとともに、前記丸み状フィラーの含有量が、マトリックス成分100体積部に対して、20~100体積部である上記[1]~[7]のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
[9]上記[1]~[8]のいずれか1項に記載のエラストマー組成物の製造方法であって、
前記板状フィラーの凝集体、及び前記丸み状フィラーと、マトリックス成分とを混練させる工程を含む、エラストマー組成物の製造方法。
[10]前記凝集体の粒径に対する丸み状フィラーの粒径の比が1より大きく2.5以下である上記[9]に記載のエラストマー組成物の製造方法。
[11]前記凝集体の粒径が40μmより大きい上記[9]又は[10]に記載のエラストマー組成物の製造方法。
[エラストマー組成物]
本発明のエラストマー組成物は、エラストマーを含むマトリックス成分と、マトリックス成分中に分散された無機フィラーを含有するものである。
本発明のエラストマー組成物は、内部に多数の気泡を有する多孔質体となっていてもよいし、多孔質体でなくてもよい。なお、多孔質体でない場合には、非多孔質体ともいう。エラストマー組成物は、多孔質体であることで、柔軟性を高めることが可能になる。また、エラストマー組成物は、多孔質体である場合、好ましくは発泡体である。一方、非多孔質体である場合は、非発泡体である。
本発明で使用されるエラストマーとしては、オレフィン系ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、天然ゴム、ブチルゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン-ブタジエンブロック共重合体、水素添加スチレン-ブタジエンブロック共重合体、水素添加スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体、水素添加スチレン-イソプレンブロック共重合体、水素添加スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体等が挙げられる。エラストマーは、1種単独で使用してもよいが、2種以上を併用してもよい。本発明ではエラストマーを使用することで、エラストマー組成物の柔軟性を高めることが可能になる。
また、エラストマーは、上記した中では、アクリロニトリルブタジエンゴム、オレフィン系ゴムがより好ましく、オレフィン系ゴムが更に好ましい。
ここで、エチレン-α-オレフィン系共重合ゴムに使用されるα-オレフィンとしては、プロピレン、1-ブテン、2-メチルプロピレン、3-メチル-1-ブテン、1-ヘキセンなどの炭素原子数3~10程度のオレフィン1種または2種以上が挙げられ、これらの中ではプロピレンが好ましい。
また、オレフィン系ゴムは、オレフィン以外の単量体からなる繰り返し単位を含有していてもよく、その単量体としては、エチリデンノルボルネン、1,4-ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン等の炭素原子数5~15程度の非共役ジエン化合物で代表されるジエン化合物が挙げられる。
オレフィン系ゴムは、単独で又は二種以上組み合わせて用いてもよい。
好ましいオレフィン系ゴムの具体例としては、エチレン-プロピレンゴム(EPM)、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)が挙げられ、中でもEPDMがより好ましい。
第1のエラストマーは、ムーニー粘度(ML1+4、125℃)が10~100であることが好ましい。ムーニー粘度(ML1+4、125℃)は、10~50がより好ましく、15~40がさらに好ましい。
また、第2のエラストマーは、23℃における粘度が1~1000Pa・sが好ましく、2~500Pa・sがより好ましく、5~100Pa・sがさらに好ましい。ムーニー粘度及び23℃における粘度を上記範囲内とすることで、エラストマー組成物における成形性、及び発泡体における発泡性などが良好になる。
なお、エラストマーのムーニー粘度(ML1+4、125℃)は、JIS K6300-1に準拠して測定した値である。また、23℃における粘度は、B型回転粘度計により回転速度1rpmにて測定した値である。
マトリックス成分における第1のエラストマーに対する第2のエラストマーの体積比(第2のエラストマー/第1のエラストマー)は、0/100~70/30が好ましく、20/80~60/40がより好ましく、30/70~50/50がさらに好ましい。
軟化剤は第2のエラストマーの一部または全量を置き換えて使用しえるものである。すなわち、マトリックス成分が軟化剤を含有する場合、第1のエラストマーに対する、第2のエラストマー及び軟化剤の合計量の体積比[(第2のエラストマー+軟化剤)/第1のエラストマー]は、0/100~70/30が好ましく、20/80~60/40がより好ましく、30/70~50/50がさらに好ましい。
また、軟化剤と第2のエラストマーを併用する場合、軟化剤の含有量は、第2のエラストマー100体積部に対して、好ましくは40~200体積部、より好ましくは50~170体積部、さらに好ましくは65~150体積部である。
樹脂を使用する場合、エラストマー以外の樹脂の合計含有量は、エラストマー100体積部に対して、好ましくは90体積部以下、より好ましくは50体積部以下、さらに好ましくは1~50体積部である。
エラストマー組成物は、無機フィラーとして、丸み状フィラー及び板状フィラーを含有する。丸み状フィラー及び板状フィラーとしては、熱伝導性が高く、エラストマー組成物の熱伝導性を向上させる熱伝導性フィラー、導電性が高く、エラストマー組成物の導電性を向上させる導電性フィラー、及び、導電性が低く実質的に絶縁体である絶縁性フィラーなどが挙げられる。
熱伝導性フィラーは、熱伝導率が20W/m・K以上であることが好ましく、より好ましくは30W/m・K以上、さらに好ましくは40W/m・K以上である。また、熱伝導率は、その上限が特に限定されないが、実用的には、200W/m・K以下、好ましくは100W/m・K以下である。
また、絶縁性フィラーは、体積抵抗率が1×105Ω・m以上が好ましく、1×1010Ω・m以上がより好ましい。体積抵抗率が上記下限値以上であれば、多孔質体に高い絶縁性を付与することが可能になる。また、絶縁性フィラーの体積抵抗率は、その上限は特に限定されないが、実用的には1×1020Ω・m以下である。
なお、フィラーの体積抵抗率は、フィラーを加圧成型したのち、導電性フィラーについてはJIS K 7194に準拠し、絶縁性フィラーについてはJIS K 6911に準拠し測定されるものである。
なお、エラストマー組成物において、板状フィラーの長径及び厚さ、丸み状フィラーの長径及び短径などは、組成物の断面を光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡などにより観察して測定すればよい。
このように、エラストマー組成物において、板状フィラーが偏在し、また、板状フィラーに加えさらに丸み状フィラーが偏在すると、その偏在するフィラーによって熱伝導性パス又は導電性パスなどがエラストマー組成物において形成され、熱伝導性、導電性など、無機フィラーによって付与される各種性能が良好になる。
ここで、相分離構造とは、特に限定されないが、海島構造、連続球状構造、複合分散構造、共連続構造などが挙げられる。
本測定では、まず、図1、3に示すように、クロスセクショナルポリッシャーにて切断した任意断面について、光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡により観察画像を得る。図1、3に示すように、観察画像には、マトリックス成分11に板状フィラー12、及び丸み状フィラー13が分散されたエラストマー組成物10の断面が示される。
なお、一般的には、非多孔質体の場合には、包理処理をせず、多孔質体のときに包理処理をするとよい。したがって、非多孔質体である図1、2は包理処理をしない例を、多孔質体である図3,4は包理処理をする例を示す。エポキシ樹脂14により包埋処理されると、切断断面における気泡15には、概ねエポキシ樹脂14が充填される。
また、任意断面は、厚さ方向が分かる場合には、厚さ方向に沿うように切断したものとすればよく、厚さ方向及びMD方向が分かる場合には、厚さ方向及びTD方向に沿って切断すればよい。
次に、図1、3に示すように、1升の縦及び横が板状フィラー12の半径の3倍となるように、升目を観察画像上に描く。升目としては、図3に示すように、10×10の升目を描ける場合には、10×10(升が100個)の升目を描く。ただし、エラストマー組成物の寸法が小さく(例えば、厚さが小さい場合など)、10×10の升目を描けない場合には、図1に示すように升の数が100個に最も近似するようにn×mの升目(なお、n、mはいずれも正の整数)を描くとよい。なお、図1の例では、9×11の升目が描かれている。
その後、図2、4に示すように、板状フィラーが30%以上の面積を占有する升を偏在部分21として選択する。なお、図2、4では、偏在部分21は、斜線のハッチングで示す。そして、その偏在部分21が繋がっている部分を偏在領域22とし、偏在領域22の繋がっている升の個数の最大値と、その最大値となる偏在領域22の数をかけたものを偏在パラメータとする。なお、偏在部分21が繋がっているとは、縦または横に隣り合っているもののみならず、斜め方向において繋がっているものも含む。
図1,2に示した非発泡体の例では、偏在領域22における繋がっている升の個数の最大値は、“10”であり、その最大値となる偏在領域22の数は、“1”であるため、偏在パラメータは、10×1=10となる。
図3、4に示した発泡体の例では,偏在領域22における繋がっている升の個数の最大値は、“3”であり、その最大値となる偏在領域22の数は、“2”であるため、偏在パラメータは、3×2=6となる。
そして、エラストマー本体部24の升の数に対する、偏在部分21の升の数の比で算出される、エラストマー本体部24における偏在部分21の割合(以下、「偏在割合」ともいう)は、0.5以下であることが好ましく、0.4以下がより好ましく、0.3以下であることがさらに好ましい。偏在割合が0.5以下であると、板状フィラーの偏在部分21が、エラストマー組成物10の一部に留まり、板状フィラーを偏在させたことによる効果を発揮しやすくなる。また、偏在部分21が全体に広がらないことで、丸み状フィラーも合わせて偏在させることが可能になる。また、偏在割合が0.1未満となると、フィラーが均一に分散していることとなり、偏在と呼ぶことができない。すなわち、偏在割合は0.1以上とするとよい。
図3、4の例では,気泡部分23が34升であるので、エラストマー本体部24が100-34=66升となる。一方で、偏在部分21は10升であるので、偏在割合は、10/66=0.15となる。
一方で、図3、4に示すように,気泡割合が0.1を越えるとなるものは多孔質体とするが、その場合の気泡割合は、0.2以上が好ましい。
なお、図1、2の例における気泡割合は、4/99=0.04、図3、4の例における気泡割合は、34/100=0.34である。
丸み状フィラー及び板状フィラーとしては、絶縁性フィラーでありながら、熱伝導性フィラーであるものも使用可能である。同様に、導電性フィラーでありながら、熱伝導性フィラーであるものも使用可能である。
また、丸み状フィラーとしては、上記した中では、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、酸化マグネシウムが好ましく、酸化マグネシウム、酸化亜鉛がより好ましく、中でも酸化マグネシウムが特に好ましい。酸化亜鉛、窒化アルミニウム、及び酸化マグネシウムは、モース硬度を低くして上記した範囲内にすることが可能であるため、これらを丸み状フィラーとすることで、板状フィラーがマトリックス成分中において偏在しやすくなる。また、酸化マグネシウム、酸化亜鉛は、機械強度もある程度確保でき、かつ熱伝導性も良好であるため、多孔質体の性能を良好にしやすくなる。
一方で、板状フィラーとしては、窒化ホウ素、酸化アルミニウム、グラフェンが好ましく、窒化ホウ素がより好ましい。
また、板状フィラーの含有量は、マトリックス成分100体積部に対して、80体積部以下が好ましく、60体積部以下がより好ましく、45体積部以下がさらに好ましい。板状フィラーの含有量をこれら上限値以下とすることで、エラストマー組成物の柔軟性が損なわれるなどの不具合を生じさせることなく、板状フィラーをエラストマー組成物に配合させることが可能になる。また、多孔質体である場合、発泡性も良好となる。
丸み状フィラーの含有量は、マトリックス成分100体積部に対して、100体積部以下が好ましく、85体積部以下がより好ましく、75体積部以下がさらに好ましい。丸み状フィラーの含有量をこれら上限値以下とすることで、エラストマー組成物の柔軟性が損なわれるなどの不具合を生じさせずに、丸み状フィラーをエラストマー組成物に配合させることが可能になる。また、多孔質体である場合、発泡性も良好となる。
また、多孔質体における無機フィラーの合計量は、マトリックス成分100体積部に対して、180体積部以下が好ましく、150体積部以下がより好ましく、120体積部以下がさらに好ましい。無機フィラーの含有量をこれら上限値以下とすることで、エラストマー組成物の柔軟性が損なわれるなどの不具合を生じさせることなく、無機フィラーを配合させることが可能になる。また、多孔質体である場合、発泡性などが良好となる。
エラストマー組成物は、多孔質体である場合、エラストマー組成物に配合された発泡剤により発泡されるとよく、その発泡剤としては熱分解型発泡剤が好ましい。本発明のエラストマー組成物は、熱分解型発泡剤等の発泡剤により発泡され、かつ板状フィラーを含むものであっても、上記のように、フィラーを偏在させることで発泡性を良好にすることが可能である。
また、エラストマー組成物は、非多孔質体であっても、発泡剤が配合されていてもよい。発泡剤が配合されている場合でも、その発泡剤が発泡しない条件でエラストマー組成物を製造することで、非多孔質体とすることが可能である。すなわち、熱分解型発泡剤を使用する場合には、分解温度未満の温度でエラストマー組成物を混練などして製造するとよい。
有機系発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾジカルボン酸金属塩(アゾジカルボン酸バリウム等)、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、N,N’-ジニトロソペンタメチレンテトラミン等のニトロソ化合物、ヒドラゾジカルボンアミド、4,4’-オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、トルエンスルホニルヒドラジド等のヒドラジン誘導体、トルエンスルホニルセミカルバジド等のセミカルバジド化合物等が挙げられる。
無機系発泡剤としては、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、亜硝酸アンモニウム、水素化ホウ素ナトリウム、無水クエン酸モノソーダ等が挙げられる。
これらの中では、微細な気泡を得る観点、及び経済性、安全面の観点から、アゾ化合物、ニトロソ化合物が好ましく、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、N,N’-ジニトロソペンタメチレンテトラミンがより好ましく、アゾジカルボンアミドが特に好ましい。これらの熱分解型発泡剤は、単独で又は2以上を組み合わせて使用することができる。
熱分解型発泡剤の配合量は、気泡が破裂せずに適切に発泡ができるように、マトリックス成分100体積部に対して0.5~20体積部が好ましく、3~16体積部がより好ましく、5~14体積部がさらに好ましい。
エラストマー組成物は、本発明の目的が損なわれない範囲で、上記マトリックス成分、無機フィラー、及び発泡剤以外の成分を配合してもよく、例えば、各種の添加剤を配合しもよい。
添加剤の種類は特に限定されず、エラストマー組成物に通常使用される各種添加剤を用いることができる。このような添加剤として、滑剤、収縮防止剤、結晶核剤、可塑剤、着色剤(顔料、染料等)、紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、上記フィラー以外の充填剤、補強剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、界面活性剤、架橋剤、及び表面処理剤等が挙げられる。
これらの中では、酸化防止剤を使用することが好ましい。酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤等が挙げられるが、これらの中では、フェノール系酸化防止剤が好ましい。酸化防止剤は、例えばマトリックス成分100体積部に対して、0.3~15体積部が好ましく、1~10体積部がより好ましい。
また、エラストマー組成物を発泡体(多孔質体)とする場合には、発泡助剤、気泡核剤などを配合してもよい。なお、発泡助剤としては、硫酸鉛、尿素、ステアリン酸亜鉛等が用いられる。
また、以上述べた各種添加剤は、単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
エラストマー組成物は、さらに架橋されたものでもよい。エラストマー組成物は架橋されることで、各種機械性能等を良好にしやすくなる。
本発明のエラストマー組成物の製造方法としては、マトリックス成分に、少なくとも無機フィラーを配合し、これらを混練してエラストマー組成物を得るとよい。
本製造方法においては、無機フィラーは、上記したように板状フィラー及び丸み状フィラーの両方を含む。また、板状フィラー、又は板状フィラー及び丸み状フィラーの両方をエラストマー組成物において偏在させればよい。
具体的には、原料として配合される上記凝集体の粒径に対する、丸み状フィラーの粒径の比(以下、「粒径比」ともいう)を、1より大きく2.5以下とすることが好ましい。粒径比をこのような範囲内とすることで、エラストマー組成物において板状フィラーを偏在させやすくなる。
上記粒径比は、板状フィラーをより偏在しやすくする観点から、1.05以上がより好ましく、1.1以上がさらに好ましく、1.2以上がよりさらに好ましい。また、2.0以下がより好ましく、1.5以下がさらに好ましい。
一方で、多孔質体としたときに発泡性が低下したり、丸み状フィラーの分散性が必要以上に低下したりすることを防止するために、丸み状フィラーの粒径は、好ましくは150μm以下、より好ましくは120μm以下、さらに好ましくは115μm以下である。
なお、原料として配合された丸み状フィラーは、混練などによってその状態が実質的に変化するものではなく、原料として使用される丸み状フィラー、及びエラストマー組成物における丸み状フィラーの粒径は、いずれも同様の値となるものであり、いずれも上記範囲内となるとよい。
なお、板状フィラーの一次粒子径は、好ましくは3~50μm、より好ましくは5~40μm、さらに好ましくは10~30μmである。本発明では、一次粒子径がこれら下限値以上となることで、導電性、熱伝導性などの各種性能が良好となりやすい。また、多孔質体である場合、板状フィラーの一次粒子径が大きくなっても発泡性を良好にすることが可能である。なお、板状フィラーの一次粒子径は、混練などによって実質的に変化するものではなく、原料として使用される板状フィラー、及びエラストマー組成物における板状フィラーの一次粒子径は、いずれも同様の値となるものであり、いずれも上記範囲内となるとよい。
なお、丸み状フィラーの粒径、及び凝集体の粒径は、メジアン径(d50)であり、乾式粒度分布測定により測定されるものである。また、一次粒子径は、多孔質体の断面の観察画像において、上記した方法に従って測定された一次粒子の直径である。
丸み状フィラーが、板状フィラーの凝集体に対して、所定の粒径比となることで、丸み状フィラーの間に板状フィラーの凝集体が入り込みにくくなるとともに、板状フィラーの凝集状態は、丸み状フィラーによって崩されにくくなると推定される。そのため、凝集体は、混練されても、板状フィラーが凝集ないし集合した状態がある程度維持され、かつ均一には分散されず、それにより、板状フィラーは、エラストマー組成物において偏在するものと推定される。さらに、丸み状フィラー及び凝集体が所定の大きさ以上となることで、上記した板状フィラーが偏在する効果が大きくなるとともに、球形フィラー自体も均一に分散しにくくなって偏在しやすくなると推定される。
また、得られたエラストマー組成物は、例えばプレスなどすることでシート状に成形するとよい。
エラストマー組成物を加熱して発泡させる方法としては、特に制限はなく、例えば、エラストマー組成物を熱風により加熱する方法、赤外線により加熱する方法、塩浴により加熱する方法、オイルバスにより加熱する方法等が挙げられ、これらは併用してもよい。
さらに、エラストマー組成物は、発泡後又は発泡しながら延伸させてもよい。
また、エラストマー組成物の製造方法は、上記方法に限定されず、他の方法によりエラストマー組成物を製造してもよい。
本発明のエラストマー組成物は、無機フィラーが熱伝導性フィラーを含む場合には、例えば、放熱材として使用することが可能である。放熱材は、例えば、電子機器用途に使用する。電子機器としては、スマートフォン等の携帯電話、タブレット型端末、電子ペーパー、ノート型PC、ビデオカメラ、デジタルカメラ等の携帯機器が好ましい。
放熱材は、電子機器内部において熱源の近傍に配置され、熱源から発した熱を拡散させたり、放熱させたりする。具体的には、放熱材は、例えば、熱源と、ヒートシンクとの間のスペースに配置され、ヒートシンクとともに、熱源からの発熱を放熱させる放熱機構を構成する。熱源は、駆動又は使用するときに発熱する電子部品であり、具体的には、CPU、バッテリー、パワーアンプ等が挙げられる。また、ヒートシンクとしては、鉄、ステンレス鋼等の金属部材、グラファイト等の熱伝導性の高い材料、又はこれらの複合物、積層体等が挙げられ、好ましくは電子機器の筐体を構成する。
さらに、本発明の多孔質体は、無機フィラーが絶縁性フィラーを含む場合には、例えば、FPC用補強板など絶縁性および柔軟性を必要とする部材へ適応することが可能である。
[熱伝導率]
レーザーフラッシュ法により、アルバック理工社製「TC‐7000」を用いて、エラストマー組成物の厚さ方向に沿う熱伝導率を25℃にて測定した。なお、エラストマー組成物が多孔質体である場合には、多孔質化処理前のエラストマー組成物の熱伝導率を測定して、発泡倍率から下記数式により計算値として熱伝導率を算出した。
1/λe={(1-V1/3)/λs}+V1/3/{λs・(1-V2/3)+λg・V2/3}
λeは、多孔質体の熱伝導率、
Vは、多孔質体の気孔率(気孔率=1-〔1/発泡倍率〕)、
λsは、多孔質化処理前のエラストマー組成物の熱伝導率、
λgは、空気の熱伝導率
[偏在の有無、偏在パラメータ、及び偏在割合]
エラストマー組成物の断面を観察して、偏在の有無を確認するとともに、明細書に記載の方法に従って、偏在パラメータ、及び偏在割合を求めた。
[発泡倍率]
発泡前の比容積と発泡後の比容積(単位:m3/kg)を測定し、発泡後の比容積/発泡前の比容積によって算出されたものである。
(第1のエラストマー)
EP21:エチレン-プロピレン-ジエンゴム、JSR株式会社製、商品名「EP21」、ムーニー粘度(ML1+4、125℃):26
(第2のエラストマー)
PX-068:液状エチレン-プロピレン-ジエンゴム、三井化学株式会社製、商品名「PX-068」、23℃における粘度:10Pa・s
丸み状フィラーA:商品名「RF-50C-SC」(酸化マグネシウム、宇部マテリアルズ株式会社製)を篩にかけずに使用。熱伝導性フィラー、熱伝導率:50W/m・K、モース硬度2
丸み状フィラーB:商品名「RF-50C-SC」(酸化マグネシウム、宇部マテリアルズ株式会社製)を、粒径(d50)が105μmとなるように、120メッシュと230メッシュの篩にかけて得たもの。熱伝導性フィラー、熱伝導率:50W/m・K、モース硬度2
丸み状フィラーC:商品名「RF-70C-SC」(酸化マグネシウム、宇部マテリアルズ株式会社製)を篩にかけずに使用。熱伝導性フィラー、熱伝導率:50W/m・K、モース硬度2
丸み状フィラーD:商品名「RF-10C-SC」(酸化マグネシウム、宇部マテリアルズ株式会社製)を篩にかけずに使用。熱伝導性フィラー、熱伝導率:50W/m・K、モース硬度2
板状フィラーA:商品名「PTX60S」(窒化ホウ素、モメンティブ株式会社製、板状フィラーを凝集した凝集体)を、粒径(d50)が70μmとなるように、325メッシュおよび100メッシュの篩にかけて得たもの。熱伝導性フィラー、熱伝導率:60W/m・K
板状フィラーB:商品名「PTX60S」(窒化ホウ素、モメンティブ株式会社製、板状フィラーを凝集した凝集体)を、粒径(d50)が90μmとなるように、270メッシュおよび80メッシュの篩にかけて得たもの。熱伝導性フィラー、熱伝導率:60W/m・K
板状フィラーC:商品名「PTX60S」(窒化ホウ素、モメンティブ株式会社製、板状フィラーを凝集した凝集体)を、篩にかけずに使用。熱伝導性フィラー、熱伝導率:60W/m・K
板状フィラーD:商品名「PTX25S」(窒化ホウ素、モメンティブ株式会社製、板状フィラーを凝集した凝集体)を、粒径(d50)が70μmとなるように、325メッシュおよび270メッシュの篩にかけて得たもの。熱伝導性フィラー、熱伝導率:60W/m・K
板状フィラーE:商品名「PTX25S」(窒化ホウ素、モメンティブ株式会社製、板状フィラーを凝集した凝集体)を篩にかけずそのまま使用。熱伝導性フィラー、熱伝導率:60W/m・K
(発泡剤)
ADCA:アゾジカルボンアミド、大塚化学株式会社製、商品名「SO-L」
(酸化防止剤)
フェノール系酸化防止剤:チバ・スペシャルティー・ケミカルズ(株)製、商品名「イルガノックス1010」
表1に示す配合で各原料をニーダーに投入して、130℃にて混練して、エラストマー組成物を得た。その後、エラストマー組成物をプレス装置により、130℃、10MPaで加圧してシート状にし、その後、その両表面に加速電圧500keVにて電子線を2.0Mrad照射して、架橋されたエラストマー組成物を得た。得られたエラストマー組成物の物性、評価結果を表1に示す。
表1に示す配合で各原料をニーダーに投入して、130℃にて混練して、エラストマー組成物を得た。その後、エラストマー組成物をプレス装置により、130℃、10MPaで加圧して、厚さ0.4mmのシート状のエラストマー組成物を得た。
次いで、得られたシート状のエラストマー組成物の両表面に加速電圧500keVにて電子線を2.0Mrad照射してエラストマー組成物を架橋した。その後、架橋後のエラストマー組成物を250℃に加熱することによって、エラストマー組成物を発泡させ、多孔質体からなるエラストマー組成物とした。多孔質体からなるエラストマー組成物の物性、評価結果を表1に示す。
また、実施例4では、エラストマー組成物を多孔質体にしたが、他の実施例と同様に、板状フィラー及び丸み状フィラーを偏在させることで、熱伝導性を良好にすることができた。それに対して、比較例5では、板状フィラーを偏在させることができなかったため、多孔質体としたエラストマー組成物の熱伝導性を良好にできなかった。また、比較例3では、板状フィラーを偏在させることができなかったため、発泡体において発泡性が悪化して、熱伝導率を測定できなかった。
11 マトリックス成分
12 板状フィラー
13 丸み状フィラー
14 エポキシ樹脂
15 気泡
21 偏在部分
22 偏在領域
23 気泡部分
24 エラストマー本体部
Claims (10)
- エラストマーを含むマトリックス成分と、前記マトリックス成分中に分散された無機フィラーとを含有するエラストマー組成物において、前記無機フィラーが丸み状フィラー及び板状フィラーを含み、
前記エラストマー組成物が非多孔質体であり、
以下に示すとおりに得られる偏在パラメータが4以上となるように前記板状フィラーが、前記マトリックス成分において偏在するように分散されており、
前記丸み状フィラーの長径/短径比が、1~2.8である、エラストマー組成物。
(偏在パラメータ)
前記偏在パラメータは、前記エラストマー組成物の断面の観察画像上に、升目を、1升の縦及び横が、前記板状フィラーの半径の3倍となるように、かつ10×10で前記升目の数が100個となるように、又は10×10で描けない場合には100個に最も近似するように描いた場合において、前記板状フィラーが30%以上の面積を占有する升からなる偏在部分が、縦、横又は斜め方向に繋がる偏在領域において、繋がっている前記偏在部分の個数の最大値と、前記最大値となる偏在領域の数とをかけることで得られるパラメータである。ここで、前記板状フィラーの半径とは、異なる板状フィラーの長径を50個測定し、長径の長いものから20個の平均値を直径とし、該直径に1/2をかけることで得られる半径である。 - 前記丸み状フィラーの粒径が55μm以上である請求項1に記載のエラストマー組成物。
- 前記丸み状フィラーのモース硬度が9以下である請求項1又は2に記載のエラストマー組成物。
- 前記丸み状フィラー及び板状フィラーそれぞれが、熱伝導性フィラー、導電性フィラー、及び絶縁性フィラーからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1~3のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
- 前記板状フィラーが、相分離構造によらずに前記マトリックス成分において偏在している請求項1~4のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
- 前記エラストマーが、オレフィン系ゴムである請求項1~5のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
- 前記板状フィラーの含有量が、マトリックス成分100体積部に対して、15~80体積部であるとともに、前記丸み状フィラーの含有量が、マトリックス成分100体積部に対して、20~100体積部である請求項1~6のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
- 請求項1~7のいずれか1項に記載のエラストマー組成物の製造方法であって、
前記板状フィラーの凝集体、及び前記丸み状フィラーと、マトリックス成分とを混練させる工程を含む、エラストマー組成物の製造方法。 - 前記凝集体の粒径に対する丸み状フィラーの粒径の比が1より大きく2.5以下である請求項8に記載のエラストマー組成物の製造方法。
- 前記凝集体の粒径が40μmより大きい請求項8又は9に記載のエラストマー組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018017679A JP7020944B2 (ja) | 2018-02-02 | 2018-02-02 | エラストマー組成物、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018017679A JP7020944B2 (ja) | 2018-02-02 | 2018-02-02 | エラストマー組成物、及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019131776A JP2019131776A (ja) | 2019-08-08 |
JP7020944B2 true JP7020944B2 (ja) | 2022-02-16 |
Family
ID=67545749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018017679A Active JP7020944B2 (ja) | 2018-02-02 | 2018-02-02 | エラストマー組成物、及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7020944B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010050552A1 (ja) | 2008-10-29 | 2010-05-06 | 日本ゼオン株式会社 | ニトリル共重合体ラテックス組成物およびニトリル共重合体ゴム組成物 |
JP2012012425A (ja) | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱伝導性シート |
JP2012131947A (ja) | 2010-12-24 | 2012-07-12 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | プリント配線板用エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、金属張積層板、樹脂シート、プリント配線板及び半導体装置 |
JP2014201676A (ja) | 2013-04-05 | 2014-10-27 | 積水化学工業株式会社 | 樹脂複合材料の製造方法 |
JP2017025248A (ja) | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 出光ライオンコンポジット株式会社 | 高熱伝導難燃性樹脂組成物 |
JP2017179315A (ja) | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 古河電気工業株式会社 | 導電性樹脂成形体 |
JP2017186548A (ja) | 2016-03-31 | 2017-10-12 | 積水化学工業株式会社 | 電子機器用熱伝導性発泡体シート |
-
2018
- 2018-02-02 JP JP2018017679A patent/JP7020944B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010050552A1 (ja) | 2008-10-29 | 2010-05-06 | 日本ゼオン株式会社 | ニトリル共重合体ラテックス組成物およびニトリル共重合体ゴム組成物 |
JP2012012425A (ja) | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱伝導性シート |
JP2012131947A (ja) | 2010-12-24 | 2012-07-12 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | プリント配線板用エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、金属張積層板、樹脂シート、プリント配線板及び半導体装置 |
JP2014201676A (ja) | 2013-04-05 | 2014-10-27 | 積水化学工業株式会社 | 樹脂複合材料の製造方法 |
JP2017025248A (ja) | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 出光ライオンコンポジット株式会社 | 高熱伝導難燃性樹脂組成物 |
JP2017179315A (ja) | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 古河電気工業株式会社 | 導電性樹脂成形体 |
JP2017186548A (ja) | 2016-03-31 | 2017-10-12 | 積水化学工業株式会社 | 電子機器用熱伝導性発泡体シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019131776A (ja) | 2019-08-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6152030B2 (ja) | 電子機器用熱伝導性発泡体シート | |
JP6009917B2 (ja) | 電子機器用熱伝導性発泡体シート | |
JP5951159B1 (ja) | 発泡複合シート | |
JP7000310B2 (ja) | 衝撃吸収シート | |
JP5670244B2 (ja) | 樹脂発泡体及びその製造方法 | |
JP6600224B2 (ja) | 電子機器用熱伝導性シート | |
JP2015199925A (ja) | ポリオレフィン系樹脂薄層発泡シートおよびその製造方法、並びに粘着シート | |
JP7020944B2 (ja) | エラストマー組成物、及びその製造方法 | |
JP2012211215A (ja) | 発泡体 | |
JP2021038372A (ja) | 発泡シート | |
JP6491641B2 (ja) | 電子機器用熱伝導性積層体 | |
JP6266890B2 (ja) | 電子機器用熱伝導性発泡体シート | |
JPWO2018180319A1 (ja) | 熱伝導性発泡体シート | |
JP6298243B2 (ja) | 電子機器用熱伝導性積層体 | |
JP2019044130A (ja) | 多孔質体、及びその製造方法 | |
JP6346384B1 (ja) | 多孔質体 | |
JP2019038912A (ja) | 熱伝導性発泡体シート | |
JP2019119783A (ja) | 多孔質体、及びその製造方法 | |
JP2018095860A (ja) | 多孔質体、粘着テープ及び多孔質体の製造方法 | |
JP2018127617A (ja) | 熱伝導性発泡体シート | |
JP2017186548A (ja) | 電子機器用熱伝導性発泡体シート | |
WO2017170786A1 (ja) | 発泡性樹脂シート、及び電子機器用熱伝導性発泡体シート | |
JP2019038911A (ja) | 熱伝導性発泡体シート | |
JP6745179B2 (ja) | 多孔質体 | |
JP2018053018A (ja) | 放熱発泡シート及び粘着テープ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210805 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210817 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220111 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220203 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7020944 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |