JP7019255B2 - 車両表示装置用指針及び車両表示装置 - Google Patents

車両表示装置用指針及び車両表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両表示装置用指針及び車両表示装置に関する。
従来、発光する指針がある。特許文献1には、指針の照明構造の技術が開示されている。特許文献1において、指針の本体部は、外面のうちの裏面側及び側面側に、遮光処理が施された遮光部を有し、外面のうちの表面側に、入光部から入射して伝搬してきた照明光が該表面側から出射する発光部を有する。指針軸は、入光部を除く外面に、遮光処理が施された遮光部を有する。
特許第5938174号公報
従来の指針は、指針を光の帯として表すものであり、指針の意匠性の向上については改良の余地がある。
本発明の目的は、意匠性を向上させることができる車両表示装置用指針及び車両表示装置を提供することである。
本発明の車両表示装置用指針は、指示方向に延在する不透過性または半透過性の指針本体と、回転軸に装着される基部、及び、前記基部から延在して前記指針本体を収容し、前記指針本体の先端側へ光源からの光を導光して前記指針本体を照明する照明カバーを有するカバー本体と、を備えることを特徴とする。
また、上記車両表示装置用指針では、前記基部を覆う遮光性の被覆部をさらに備え、前記被覆部は、前記光源からの光を前記照明カバーに向けて反射する反射部を有するものとすることができる。
また、上記車両表示装置用指針では、前記基部に設けられ、光漏れを防ぐ遮光カバーをさらに備えるものとすることができる。
また、上記車両表示装置用指針では、前記指針本体は、前記先端側に向かって細くなる円錐状に形成されているものとすることができる。
また、上記車両表示装置用指針では、前記指針本体は、前記基部に近づくにしたがって細くなる傾斜部を有するものとすることができる。
また、上記車両表示装置用指針では、前記指針本体は、前記指示方向に沿って並べられた複数のセグメントを有するものとすることができる。
また、上記車両表示装置用指針では、前記指針本体は、螺旋状に形成されているものとすることができる。
本発明の車両表示装置は、車両表示装置用指針と、前記車両表示装置用指針を照明する光源と、前記車両表示装置用指針を回転駆動させる回転軸を有するモータと、を備え、前記車両表示装置用指針は、指示方向に延在する不透過性または半透過性の指針本体と、前記回転軸に装着される基部、及び、前記基部から延在して前記指針本体を収容し、前記指針本体の先端側へ前記光源からの光を導光して前記指針本体を照明する照明カバーを有するカバー本体と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両表示装置用指針は、指針本体をカバー本体の照明カバーに収容し、当該照明カバーによって指針本体を照明することができる。よって、車両表示装置用指針は、指針本体の材質、模様、形状等を照明カバーによって明確に照らし出すことで、斬新感や高級感を演出可能となり、意匠性を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る車両表示装置の平面図である。 図2は、図1の車両表示装置におけるII-II断面を示す断面図である。 図3は、図1の指針におけるIII-III断面を示す断面図である。 図4は、実施形態に係る車両表示装置の分解斜視図である。 図5は、実施形態に係る指針の側面を示す側面図である。 図6は、実施形態に係る指針の照明カバーの側面を示す側面図である。 図7は、実施形態に係る指針の照明カバーの前面を示す図である。 図8は、実施形態に係る指針の照明カバーの背面を示す図である。 図9は、実施形態に係る指針の被覆部の下方を示す斜視図である。 図10は、第1変形例に係る指針の斜視図である。 図11は、図10の指針本体が装着されたカバー部材の背面を示す図である。 図12は、第2変形例に係る指針の斜視図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図9を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、車両表示装置用指針に関する。図1は、実施形態に係る車両表示装置の平面図である。図2は、図1の車両表示装置におけるII-II断面を示す断面図である。図3は、図1の指針におけるIII-III断面を示す断面図である。図4は、実施形態に係る車両表示装置の分解斜視図である。図5は、実施形態に係る指針の側面を示す側面図である。図6は、実施形態に係る指針の照明カバーの側面を示す側面図である。図7は、実施形態に係る指針の照明カバーの前面を示す図である。図8は、実施形態に係る指針の照明カバーの背面を示す図である。図9は、実施形態に係る指針の被覆部の下方を示す斜視図である。
図1に示す車両表示装置100は、車両に搭載され、車両に関する情報を表示する装置である。車両表示装置100は、例えば、車両のダッシュボードに設けられたインストルメントパネルに配置される。本実施形態の車両表示装置100は、車両の運転席と対応して配置されており、当該運転席に着座した運転者の前方に位置している。車両表示装置100は、例えば、車両の速度計、エンジン回転計、燃料計、水温計、油圧計等に用いることができる。以下の説明では、車両表示装置100は、速度計である場合の一例について説明する。
図1及び図2に示すように、車両表示装置100は、指針1と、文字板11と、光源60と、モータ70と、を有する。指針1は、車両表示装置用指針の一例である。
文字板11は、車両の運転席と対向して配置された板状の部材である。文字板11は、前面11aが運転席と対向している。以下の説明では、車両表示装置100において、車両前後方向における運転席へ向う側を「前面側」と称し、運転席とは反対へ向う側を「背面側」と称する。
文字板11は、例えば、透明生地のポリカーボネイト製シートである。文字板11には、暗色系のインクによる遮光性の印刷が施されている。車両用表示装置1は、文字板11に対して背面側から光を照射する文字板用光源を有している。文字板11において、インクによる印刷がなされた領域は文字板用光源から照射される光を遮る。
文字板11には、走行速度の指標としての目盛11b及び数字11cが配置されている。文字板11において、目盛11b及び数字11cの領域では、印刷が中抜きされている。目盛11b及び数字11cは、指針1の中心軸線C1を中心とする周方向に沿って複数配置されている。数字11cは、目盛11bに対応する走行速度を示す。指針1は、後述するモータ70の回転軸71の先端に装着され、当該回転軸71と一体になって文字板11の表面に沿って回動し、現在の走行速度に応じた目盛11bを指し示す。
図1から図5に示すように、指針1は、指針本体2と、カバー本体3と、被覆部4と、遮光カバー5と、を有する。なお、図4では、文字板11が省略されている。
指針本体2は、カバー本体3からの光によって照明される照明対象である。指針本体2は、指示方向Xに延在する。指示方向Xは、指針本体2が指示する方向である。指針本体2は、不透明性の合成樹脂によって形成されている。なお、指針本体2は、例えば、半透明性の合成樹脂によって形成されてもよい。指針本体2は、表面に照射された光を反射することで、運転者等に指針本体2の材料の質感、文様及び形状を視認させる。言い換えると、指針本体2は、自発光するのではなく、カバー本体3によって照明されるものである。本実施形態では、指針本体2は、白色の表面に有色の文様が施されている。文様は、例えば、同じ図柄の反復繰り返しによって構成された図形を含む。文様は、同じ図柄の反復繰り返しではない模様を含んでもよい。
図2及び図4に示すように、指針本体2は、指示部21と、後端部22と、を有する。指示部21は、指針1の中心軸線C1から先端側2tに向かって細くなる円錐状に形成されている。言い換えると、指示部21は、指針1の指示方向Xに向かって細くなる円錐状に形成されている。後端部22は、指針1の中心軸線C1から後端側2bに向かって細くなる円錐状に形成されている。指示部21の長さは、後端部22の長さよりも長くなっている。
なお、本実施形態では、指針本体2は、指示部21及び後端部22を有する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、指針本体2は、指示部21を有し、後端部22を有さない構成としてもよい。
図2から図8に示すカバー本体3は、照明対象である指針本体2を収容し照明する導光体である。カバー本体3は、透光性の合成樹脂によって形成されている。透光性の合成樹脂は、例えば、ポリカーボネイト樹脂、アクリル樹脂等を含む。カバー本体3は、基部31と、照明カバー32と、を有する。基部31と照明カバー32とは、透光性の合成樹脂によって一体に形成されている。
図6から図8に示すように、基部31は、円柱状に形成されている。基部31は、モータ70の回転軸71の先端が挿通された状態で嵌合される貫通孔31aを有する。基部31は、貫通孔31aに嵌合された回転軸71と一体となって回転する。
照明カバー32は、基部31から指示方向Xに向かって延在した柱状に形成されている。照明カバー32は、基部31から指示方向Xに向かって離れるにしたがって徐々に厚みと幅とが縮小している。照明カバー32は、運転者が視認可能な前面32f(表面)が円弧状、当該表面に対向する背面32r(底面)が平面状に形成されている。
照明カバー32は、第1カバー32aと、第2カバー32bと、を有する。第1カバー32aと第2カバー32bとは、指示方向Xに沿って直線的に連結されている。第1カバー32aは、基部31から指示方向Xに向かって延在するカバーである。第1カバー32aは、指針本体2の指示部21を収容し、当該指示部21の先端側2tへ光源60からの光を導光して指針本体2の指示部21を照明する。第2カバー32bは、基部31から指示方向Xとは反対の方向に向かって延在するカバーである。第2カバー32bは、指針本体2の後端部22を収容し、当該後端部22の端部側へ光源60からの光を導光して指針本体2の後端部22を照明する。第1カバー32aと第2カバー32bとは、光源60からの光を導光していない状態でも、収容している指示部21及び後端部22を運転者等に外光によって視認させることができる。
第1カバー32aは、収容部33aと、傾斜部34aと、を有する。収容部33aは、指針本体2の指示部21を収容する。収容部33aは、例えば、指示部21が嵌合される嵌合溝となっている。傾斜部34aは、後述する被覆部4の反射部41に対応した形状の傾斜面である。第1カバー32aは、収容部33aに収容した指示部21の先端側2tへ光源60からの光を導光可能な厚さで形成されている。第1カバー32aは、傾斜部34a及び被覆部4の反射部41で反射した光を指示部21の先端側2tへ導光する。
第2カバー32bは、収容部33bと、傾斜部34bと、を有する。収容部33bは、指針本体2の後端部22を収容する。収容部33bは、例えば、後端部22が嵌合される嵌合溝となっている。傾斜部34bは、後述する被覆部4の反射部41に対応した形状の傾斜面である。第2カバー32bは、収容部33bに収容した後端部22の後端側2bへ光源60からの光を導光可能な厚さで形成されている。第2カバー32bは、傾斜部34b及び被覆部4の反射部41で反射した光を後端部22の後端側2bへ導光する。
図2に示すように、第1カバー32a及び傾斜面34aと第2カバー32b及び傾斜面34bとは、指針1の中心軸線C1から指針1の後端側2bにずれた位置で連結している。その結果、光源60からの光は、傾斜面34aから第1カバー32aへ反射する光量が、傾斜面34bから第2カバー32bへ反射する光量よりも多くなっている。すなわち、指針1のカバー本体3は、光源60からの光を後端部22よりも指示部21に多く導光させることができる。
本実施形態では、指針1は、図3に示すように、収容部33aと収容部33aに収容された指示部21との間に隙間が生じている場合について説明するが、隙間を生じさせない構成としてもよい。例えば、指針1は、第1カバー32a内に指示部21をインサート成形し第1カバー32aと指示部21とが一体成形されてもよい。さらに言えば、指針1は、指針本体2とカバー本体3とが一体成形されてもよい。なお、指針1は、収容部33bと収容部33bに収容された後端部22との間に隙間を設けてもよいし、隙間を設けなくてもよい。
図2及び図5に示すように、指針本体2の指示部21は、基部31に近づくにしたがって細くなる傾斜面21aを有する。傾斜面21aは、指示部21に向かう光源60からの光のうちの傾斜面21aに向かった光を、第1カバー32aの前面32f側に向けて反射することで、指示部21の先端側2tに向かわせる。すなわち、傾斜面21aは、第1カバー32a内を導光させる光量を増加させることができる。
指針本体2の後端部22は、基部31に近づくにしたがって細くなる傾斜面22aを有する。傾斜面21aは、後端部21に向かう光源60からの光のうちの傾斜面22aに向かった光を、第2カバー32bの前面32f側に向けて反射することで、後端部21の後端側2bに向かわせる。すなわち、傾斜面22aは、第2カバー32b内を導光させる光量を増加させることができる。
図1及び図2に示すように、被覆部4は、カバー本体3の基部31を覆う遮光性のキャップである。被覆部4は、回転軸71内を導光される光源60からの光がカバー本体3を透過して指針1の外部へ漏れることを防止する。被覆部4は、カバー本体3の中心軸線C1付近に被せられている。
図2及び図9に示すように、被覆部4は、光源60からの光を照明カバー32に向けて反射する反射部41を有する。反射部41は、被覆部4の内面から突出する三角柱状の凸部として形成されている。反射部41は、被覆部4を照明カバー32に被せられることで、傾斜部34a及び傾斜部34bに接触した状態で固定される。反射部41は、回転軸71の先端から出射した光源60からの光を、指針本体2の指示部21の先端側2t及び後端部22の後端側2bに振り分けて反射する。反射部41の形状は、回転軸71の先端から出射した光源60からの光を、指針本体2の指示部21の先端側2t及び後端部22の後端側2bに効率的に反射させることができる形状であればよい。例えば、反射部41の形状は、円錐形状、四角錐状、多角錐状等の形状を含む。本実施形態では、指針1は、被覆部4の反射部41で反射し照明カバー32内を導光された光によって指針本体2を照明することで、間接照明を実現している。
指針1は、指針本体2の指示部21の先端側2tに導光する光量を増加させる場合、例えば、被覆部4の反射部41の表面に反射層を設ければよい。反射層は、例えば、光を反射する層として、金属蒸着、塗装、メッキ等によって形成すればよい。
本実施形態では、指針1は、被覆部4に反射部41を設ける場合について説明するが、これに限定されない。指針1は、被覆部4に反射部41を設けない場合、例えば、照明カバー32の傾斜部34a,傾斜部34bで反射した光で照明する構成としてもよい。
図1、2及び5に示すように、遮光カバー5は、カバー本体3の基部31に装着され、カバー本体3の基部31から文字板11への光漏れを防ぐ。遮光カバー5は、不透過性部材によって円盤状に形成されている。遮光カバー5は、円盤状に形成されることで、指針1の背面側で、モータ70の回転軸71から文字板11に光が漏れても、遮光カバー5によって覆い隠すことができる。図4に示すように、遮光カバー5は、カバー本体3の基部31を装着する挿通孔51を有する。遮光カバー5は、挿通孔51に基部31が挿入された状態でカバー本体3が固定され、当該カバー本体3の基部31を覆うように被覆部4が装着されている。
光源60は、図2に示すように、回転軸71に対して指針1の装着側とは反対側に、かつ回転軸71と同軸上に配置されている。つまり、回転軸71は、指針1と光源60との間に配置されている。光源60は、基板80から供給される電力によって発光し、回転軸71の下端面に対して光を照射する。光源60は、例えば、LED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)、バルブ等を用いることができる。
モータ70は、基板80に固定されている。基板80は、文字板11に対して背面側に配置されており、文字板11と対向している。基板80は、ケース等を介して車体に対して固定されている。文字板11は、貫通孔11dを有する。モータ70は、回転軸71と貫通孔11dとが同軸上に位置するように配置されている。モータ70は、回転軸71及びモータ本体72を有する。モータ本体72は、基板80から供給される電力によって回転軸71を回転させる。
本実施形態の回転軸71は、透光性部材によって形成された中実で略円筒形状を有するもので構成されている。回転軸71は、光源60からの光が入射すると、その光を先端へ導光する。回転軸71は、内部の外周面における外界(空気)との界面部分において、光源60からの光の大部分が全反射しながら先端まで導光するように構成している。回転軸71は、内部を導光した光を指針1が装着された先端から被覆部4内に出射する。なお、回転軸71は、例えば、中空状の部材によって構成し、中空部分によって光源60からの光を導光してもよい。
次に、本実施形態の車両表示装置100及び指針1の作用について、図2を参照しながら説明する。車両表示装置100は、光源60を点灯すると、その光がモータ70の回転軸71の内部を導光され、回転軸71の先端から指針1の被覆部4内に光が出射される。指針1は、回転軸71の先端から指針1の被覆部4内に光が出射されると、当該光を被覆部4の反射部41と照明カバー32の傾斜部34a及び傾斜部34bとが照明光L1と照明光L2とに振り分ける。照明光L1は、指針本体2の指示部21を照明する光である。照明光L2は、指針本体2の後端部22を照明する光である。
指針1は、照明カバー32の第1カバー32a内を指示部21の先端側2tに向けて照明光L1を導光させる。指針1は、照明光L1のうち、第1カバー32aから指示部21に向かって出射された光によって、第1カバー32aに収容された指示部21の表面を照明する。そして、指針1は、指示部21の表面で反射した光が第1カバー32aから運転者側に向かうことで、運転者等に指示部21の質感、文様及び形状を視認させる。
指針1は、照明カバー32の第2カバー32b内を後端部22の後端側2bに向けて照明光L2を導光させる。指針1は、照明光L2のうち、第2カバー32bから後端部22に向かって出射された光によって、第2カバー32bに収容された後端部22の表面を照明する。そして、指針1は、後端部22の表面で反射した光が第2カバー32bから運転者側に向かうことで、運転者等に後端部22の質感、文様及び形状を視認させる。
車両表示装置100は、指針1を間接照明した状態で、車両が走行を開始すると、車両の速度に応じた指示位置まで当該指針1を回転駆動する。すなわち、車両表示装置100は、モータ70の回転軸71を車両の速度に合わせて回転させることで、指針1が車両の速度を指示する。その結果、車両表示装置100は、間接照明された指針1によって車両の現在速度を運転者等に知らせることができる。
以上で説明した指針1は、指針本体2を照明カバー32に収容し、当該照明カバー32によって指針本体2を照明することができる。指針1は、指針本体2を自発光させる必要がないので、指針本体2を不透過の様々な材料で形成することができる。指針1は、従来の自発光指針のように、光の帯として表すのではなく、指針本体2を実体で表すことができる。よって、指針1は、指針本体2の材質、文様、形状等を照明カバー32によって明確に照らし出すことで、斬新感や高級感を演出可能となり、意匠性を向上させることができる。指針1は、間接照明するための光を照明カバー32によって指針本体2の表面を照明することができるので、間接照明によって指針1の周囲を照らしてしまうことを阻止することができる。さらに、指針1は、指針1が触れる範囲で間接照明を行うための構造を指針1の周囲に設ける必要がないので、車両表示装置100の構成の簡単化に貢献することができる。
指針1は、被覆部4に反射部41を設け、反射部41で反射した間接光を照明カバー32に導光させることで、指針本体2を間接照明することができる。よって、指針1は、指針本体2を間接照明によって運転者等に視認させることで、指針1の輝度を抑制し、かつ斬新な演出をすることができる。
指針1は、遮光カバー5で文字板11への光の漏れを抑制することができる。よって、指針1は、指針本体2の照明を際立たせることで、斬新感や高級感の演出効果を向上させることができる。
指針1は、先端側2tに向かって細くなる円錐状に指針本体2を形成しても、照明カバー32が導光した光によって指針本体2の先端側2tまで照明できる。よって、指針1は、指針本体2の先端までを照明するための光量を抑制することができる。
車両表示装置100は、指針1を用いて、指針本体2の材質、文様、形状等を照明カバー32によって明確に照らし出して際立たせることで、斬新感や高級感を演出可能となり、意匠性を向上させることができる。
また、車両表示装置100は、被覆部4の反射部41によって指針本体2を間接照明する場合、1つの光源60のみを備えればよいので、例えば、指針1を間接照明するための間接照明用光源を文字板11の周辺に設ける必要もなくなる。よって、車両表示装置100は、指針1を用いるだけで、装置構成を複雑化させることなく、指針1の間接照明を実現することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る指針1は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
[実施形態の第1変形例]
実施形態の第1変形例について説明する。図10は、第1変形例に係る指針1の斜視図である。図11は、図10の指針本体2が装着されたカバー本体3の背面を示す図である。以下の説明において、同様の構成要素について同一の符号を付すことがある。さらに、重複する説明は省略することがある。
図10に示す指針1は、指針本体2と、カバー本体3と、被覆部4と、遮光カバー5と、を有する。第1変形例に係る指針1は、指針本体2の形状のみが上記実施形態に係る指針1とは異なっている。
指針本体2は、指示部21と、後端部22と、有する。指示部21は、指示方向Xに沿って並べられた複数のセグメント21sを有する。複数のセグメント21sは、指針1の指示方向Xに向かって細くなる1つの円錐状部材を5つに分割したものである。複数のセグメント21sは、隣り合うセグメント21sの間に隙間を設けた状態で、照明カバー32の第1カバー32aの収容部33aに収容されている。複数のセグメント21sのそれぞれは、傾斜部21saを有する。傾斜部21saは、第1カバー32aから第1カバー32aの背面側32rに向かう光を第1カバー32aの前面側32fに反射する。すなわち、傾斜部21saは、複数のセグメント21s同士の間に形成された隙間から第1カバー32aの下方の文字板11へ漏れる光を抑制している。なお、複数のセグメント21sは、表面に文様を施したり、表面を異なる色としたりすることができる。
次に、実施形態の第1変形例に係る指針1の作用について説明する。指針1は、回転軸71の先端から指針1の被覆部4内に光が出射されると、当該光を被覆部4の反射部41及び照明カバー32の傾斜部34a,傾斜部34bが指示部21側と後端部22側とに振り分ける。指示部21は、指針1の照明カバー32の第1カバー32a内を指示部21の先端側2tに向けて導光する。すなわち、指針1は、照明カバー32の第1カバー32a内を指針本体2の先端側2tに向けて導光した光によって複数のセグメント21sを間接照明する。その結果、指針1は、指示方向Xに沿って並べられた複数のセグメント21sを間接照明によって運転者等に視認させることができる。なお、指針1の後端部22の作用は、上記の実施形態と同一である。
以上で説明した第1変形例に係る指針1は、照明カバー32に複数のセグメント21sを収容し、当該照明カバー32によって複数のセグメント21sを照明することで、複数のセグメント21sを指針本体2として運転者等に視認させることができる。よって、指針1は、複数のセグメント21sを有する指針本体2という斬新な演出が可能となり、意匠性をさらに向上させることができる。
[実施形態の第2変形例]
実施形態の第2変形例について説明する。図12は、第2変形例に係る指針の斜視図である。図12に示す指針1は、指針本体2と、カバー本体3と、被覆部4と、遮光カバー5と、を有する。第2変形例に係る指針1は、指針本体2の形状のみが上記実施形態に係る指針1とは異なっている。
指針本体2は、指示部21xと、後端部22xと、を有する。指示部21x及び後端部22xは、有色の不透明性の弾性部材等によって螺旋状に形成されている。なお、指示部21x及び後端部22xは、例えば、不透明性の合成樹脂、半透明性の弾性部材または合成樹脂等によって形成してもよい。指示部21xは、先端側2tに向かって細くなっている。指示部21xは、照明カバー32の第1カバー32aの収容部33aに収容されている。後端部22xは、照明カバー32の第2カバー32bの収容部33bに収容されている。なお、指示部21x及び後端部22xの少なくとも一方は、表面に文様を施してもよい。
第2変形例では、指針1は、指示部21x及び後端部22xを収容部33a及び収容部33bに収容する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、指針1は、第1カバー32a及び第2カバー32bに収容部33a及び収容部33bを設けずに、指示部21x及び後端部22xを第1カバー32a及び第2カバー32bの内部にインサート成形する構成とすることができる。
次に、実施形態の第2変形例に係る指針1の作用について説明する。指針1は、回転軸71の先端から指針1の被覆部4内に光が出射されると、当該光を被覆部4の反射部41と照明カバー32の傾斜部34a及び傾斜部34bとが指示部21x側と後端部22x側とに振り分ける。指示部21xは、照明カバー32の第1カバー32a内を指示部21の先端側2tに向けて導光する。すなわち、指針1は、照明カバー32の第1カバー32a内を導光した光によって螺旋状の指示部21xを間接照明する。後端部22xは、照明カバー32の第2カバー32b内を後端部22の後端側2bに向けて導光する。すなわち、指針1は、照明カバー32の第2カバー32b内を導光した光によって螺旋状の後端部22xを間接照明する。
以上で説明した第2変形例に係る指針1は、照明カバー32に螺旋状の指針本体2を収容し、当該照明カバー32によって指針本体2を照明することで、螺旋状の指針本体2を運転者等に視認させることができる。よって、指針1は、螺旋状の指針本体2で斬新な演出が可能となり、意匠性をさらに向上させることができる。
上記の実施形態及び変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 指針(車両表示装置用指針)
2 指針本体
2t 先端側
2b 後端側
3 カバー本体
4 被覆部
5 遮光カバー
11 文字板
21,21x 指示部
21s セグメント
22 後端部
31 基部
32 照明カバー
32a 第1カバー
32b 第2カバー
33a,33b 収容部
34a,34b 傾斜部
41 反射部
60 光源
70 モータ
71 回転軸
72 モータ本体
80 基板
100 車両表示装置
X 指示方向

Claims (8)

  1. 指示方向に延在する不透過性または半透過性の指針本体と、
    回転軸に装着される基部、及び、前記基部から延在して前記指針本体を収容し、前記指針本体の先端側へ光源からの光を導光して前記指針本体を照明する照明カバーを有するカバー本体と、
    を備えることを特徴とする車両表示装置用指針。
  2. 前記基部を覆う遮光性の被覆部をさらに備え、
    前記被覆部は、前記光源からの光を前記照明カバーに向けて反射する反射部を有する
    請求項1に記載の車両表示装置用指針。
  3. 前記基部に設けられ、光漏れを防ぐ遮光カバーをさらに備える
    請求項1または2に記載の車両表示装置用指針。
  4. 前記指針本体は、前記先端側に向かって細くなる円錐状に形成されている
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両表示装置用指針。
  5. 前記指針本体は、前記基部に近づくにしたがって細くなる傾斜部を有する
    請求項4に記載の車両表示装置用指針。
  6. 前記指針本体は、前記指示方向に沿って並べられた複数のセグメントを有する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両表示装置用指針。
  7. 前記指針本体は、螺旋状に形成されている
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両表示装置用指針。
  8. 車両表示装置用指針と、
    前記車両表示装置用指針を照明する光源と、
    前記車両表示装置用指針を回転駆動させる回転軸を有するモータと、
    を備え、
    前記車両表示装置用指針は、
    指示方向に延在する不透過性または半透過性の指針本体と、
    前記回転軸に装着される基部、及び、前記基部から延在して前記指針本体を収容し、前記指針本体の先端側へ前記光源からの光を導光して前記指針本体を照明する照明カバーを有するカバー本体と、
    を備えることを特徴とする車両表示装置。
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