JP7019071B2 - 電動機及び空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、固定子と制御基板とが樹脂封止された電動機、及び該電動機を備えた空気調和機に関する。
従来、固定子と制御基板とが樹脂封止された電動機が知られている。制御基板には、駆動素子が実装されている。そして、電動機は、制御基板が駆動素子を用いて固定子のコイルへの通電を制御することにより、回転子の回転数が制御される。換言すると、電動機は、制御基板が駆動素子を用いて固定子のコイルへの通電を制御することにより、該電動機の出力が制御される。
駆動素子を用いて固定子のコイルへの通電を制御する際、駆動素子によって、コイルへの通電と、コイルへの通電の停止とが、交互に行われる。この通電状態の切り替えは、回転子の回転数を高くするほど、換言すると電動機の出力を大きくするほど、回数が増加する。そして、通電状態の切り替えの回数が増加するほど、駆動素子の発熱量が増加する。また、駆動素子は、規定温度以上に上昇すると、破損する可能性がある。このため、電動機の出力を向上させるためには、固定子のコイルへの通電制御中の駆動素子の温度上昇を抑制する必要がある。すなわち、電動機の出力を向上させるためには、駆動素子からの放熱性を高める必要がある。
そこで、固定子と制御基板とが樹脂封止された従来の電動機には、駆動素子から放熱しやすい構成とし、出力の向上を図った電動機も提案されている(特許文献1参照)。具体的には、特許文献1に記載の電動機は、駆動素子の一部を、固定子及び制御基板を封止している樹脂から露出させている。そして、特許文献1に記載の電動機は、駆動素子の樹脂から露出している部分に放熱板をネジ止めし、駆動素子からの放熱性を高めている。
特開2002-223553号公報
固定子と制御基板とが樹脂封止された従来の電動機は、上述のように、駆動素子の一部を樹脂から露出させ、駆動素子の樹脂から露出している部分に放熱板をネジ止めし、駆動素子からの放熱性を高めている。このため、従来の電動機は、放熱板を固定するネジ周辺に形成される隙間、固定子及び制御基板を封止している樹脂と放熱板との間の隙間等から水が浸入し、この水が制御基板まで到達し、制御基板が故障してしまう場合があるという課題があった。すなわち、固定子と制御基板とが樹脂封止された従来の電動機のうち、駆動素子からの放熱性を高めた従来の電動機は、信頼性が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、駆動素子からの放熱性が高く、信頼性を向上させることも可能な電動機を得ることを第1の目的とする。また、本発明は、このような電動機を備えた空気調和機を得ることを第2の目的とする。
本発明に係る電動機は、コイルを有する固定子と、前記固定子の内周側に回転自在に設けられ、回転軸を中心に回転する回転子と、駆動素子が実装され、前記駆動素子を用いて前記コイルへの通電を制御する制御基板と、前記固定子の外周側及び前記制御基板を封止している樹脂部と、を備え、前記制御基板は、前記回転軸方向に前記固定子と対向して配置されており、前記樹脂部は、第1樹脂部と、該第1樹脂部よりも熱伝導率が高い第2樹脂部とを備え、前記制御基板における前記固定子と対向する側の面を第1面とし、前記制御基板における前記第1面の反対面を第2面とした場合、前記第2樹脂部は、前記制御基板の前記第2面の少なくとも一部を覆っている。
また、本発明に係る空気調和機は、送風機を備え、前記送風機は、本発明に係る電動機と、前記電動機の前記回転子に固定されたシャフトと、前記シャフトに取り付けられた羽根車と、を備えている。
本発明に係る電動機においては、駆動素子が発する熱は、第1樹脂部よりも熱伝導率が高い第2樹脂部を通って、電動機の外部に放出される。このため、本発明に係る電動機は、駆動素子からの放熱性を高めることができる。また、本発明に係る電動機は、第2樹脂部から駆動素子の熱を放出できるので、制御基板全体を樹脂部で覆うことができる。このため、本発明に係る電動機は、隙間を通って制御基板に水が到達することを防止でき、水の付着による制御基板の故障を防止できる。したがって、本発明に係る電動機は、駆動素子からの放熱性を高めることができ、信頼性を向上させることもできる。
本発明の実施の形態1に係る電動機を示す図であり、一部を断面とした側面図である。 本発明の実施の形態1に係る電動機を図1に示すA方向から観察した図である。 本発明の実施の形態1に係る電動機のモールド固定子を図2に示すB-B断面で切断した図である。 本発明の実施の形態2に係る電動機のモールド固定子の断面図である。 本発明の実施の形態3に係る電動機のモールド固定子の断面図である。 本発明の実施の形態4に係る空気調和機の構成を示す図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機を示す図であり、一部を断面とした側面図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る電動機を図1に示すA方向から観察した図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る電動機のモールド固定子を図2に示すB-B断面で切断した図である。なお、図2では、他の構成に隠れている構成を指し示す引き出し線を、破線としている。
本実施の形態1に係る電動機1は、固定子20、回転子10、及び制御基板40を備えている。固定子20は、中心部に貫通孔が形成された略円筒形状をしている。この固定子20は、固定子鉄心21、絶縁部材22、及びコイル23を備えている。固定子鉄心21は、複数の電磁鋼板が積層されて構成されている。絶縁部材22は、固定子鉄心21のティース等に設けられている。また、固定子鉄心21のティースには金属線が巻かれて、コイル23を構成している。回転子10は、中心部に貫通孔が形成された略円筒形状をしており、永久磁石を備えている。回転子10に形成された貫通孔は、回転軸11に沿って延びている。回転子10は、固定子20の内周側に回転自在に設けられている。固定子20のコイル23に通電することによって固定子20に発生する磁界により、回転子10は回転軸11を中心に回転する。
制御基板40は、絶縁部材22における回転軸11方向の一方の端部に取り付けられ、回転軸11方向に固定子20と対向して配置されている。以下、制御基板40における固定子20と対向する側の面を第1面41とする。また、制御基板40における第1面41の反対面を第2面42とする。制御基板40には、駆動素子43が実装されている。駆動素子43は、例えばMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子である。制御基板40は、駆動素子43を用いて固定子20のコイル23への通電を制御することにより、回転子10の回転数を制御する。換言すると、制御基板40は、駆動素子43を用いて固定子20のコイル23への通電を制御することにより、電動機1の出力を制御する。具体的には、制御基板40は、駆動素子43によって、コイル23への通電と、コイル23への通電の停止とを交互に行う。なお、本実施の形態1では、駆動素子43は、制御基板40の第1面41に実装されている。しかしながら、駆動素子43は、制御基板40の第2面42に実装されていてもよいし、第1面41及び第2面42の双方に実装されていてもよい。
上述のように構成された固定子20の外周側及び制御基板40は、樹脂部30で封止されている。以下、固定子20の外周側及び制御基板40が樹脂部30で封止された状態の組立体を、モールド固定子2と称する。また、本実施の形態1では、回転子10は、後述のように、他の部品と共に回転子組立体3として組み立てられている。そして、電動機1は、モールド固定子2と回転子組立体3とを組み合わせることによって製作されている。
具体的には、回転子組立体3は、回転子10、シャフト12、軸受5、軸受6、及びブラケット4を備えている。シャフト12は、回転子10の中心部に形成された貫通孔に挿入され、回転子10に固定されている。また、シャフト12の両端部は、回転子10から突出している。シャフト12における回転子10から突出している部分の一方には、シャフト12を回転自在に支持する軸受5が取り付けられている。この軸受5は、ブラケット4に保持されている。また、シャフト12における回転子10から突出している部分の他方には、シャフト12を回転自在に支持する軸受6が取り付けられている。回転子組立体3の軸受6及びブラケット4をモールド固定子2に取り付けることにより、電動機1が完成する。
ここで、本実施の形態1に係る樹脂部30は、第1樹脂部31及び第2樹脂部32を備えている。本実施の形態1では、第1樹脂部31及び第2樹脂部32としてBMC(バルクモールディングコンパウンド)を用いている。BMCは、無機材料フィラーが充填されており、比較的高強度で、比較的安価な材料となっている。また、第1樹脂部31と第2樹脂部32とは、充填される無機材料フィラーの種類及び充填量のうちの少なくとも一方が異なっている。これにより、第2樹脂部32は、第1樹脂部31よりも熱伝導率が高くなっている。なお、第1樹脂部31及び第2樹脂部32に用いられる樹脂は、BMCに限定されない。第2樹脂部32の熱伝導率が第1樹脂部31の熱伝導率よりも高くなっていればよい。
そして、図2に示すように、第2樹脂部32は、制御基板40の第2面42の少なくとも一部を覆っている。より好ましくは、回転軸11方向に観察した際、換言すると図1に示すA方向に観察した際、第2樹脂部32は、駆動素子43と対向する範囲に配置されている。なお、樹脂部30が封止している範囲の内、第2樹脂部32が配置されていない範囲は、第1樹脂部31で封止される。また、図2に示す第2樹脂部32の形状は、あくまでも一例である。第2樹脂部32が制御基板40の第2面42の少なくとも一部を覆っていれば、第2樹脂部32の形状は図2に示す形状に限定されない。
続いて、本実施の形態1に係る電動機1の動作について説明する。
固定子20のコイル23に通電することによって固定子20に発生する磁界により、回転子10は回転軸11を中心に回転する。この際、制御基板40は、駆動素子43を用いて固定子20のコイル23への通電を制御することにより、回転子10の回転数を制御する。換言すると、制御基板40は、駆動素子43を用いて固定子20のコイル23への通電を制御することにより、電動機1の出力を制御する。具体的には、制御基板40は、駆動素子43によって、コイル23への通電と、コイル23への通電の停止とを交互に行う。
駆動素子43によるこの通電状態の切り替えにより、駆動素子43が発熱する。また、この通電状態の切り替えは、回転子10の回転数を高くするほど、換言すると電動機1の出力を大きくするほど、回数が増加する。そして、通電状態の切り替えの回数が増加するほど、駆動素子43の発熱量も増加する。また、駆動素子43は、規定温度以上に上昇すると、破損する可能性がある。このため、電動機1の出力を向上させるためには、コイル23への通電制御中の駆動素子43の温度上昇を抑制する必要がある。すなわち、電動機1の出力を向上させるためには、駆動素子43からの放熱性を高める必要がある。
ここで、本実施の形態1に係る電動機1においては、第2樹脂部32は、制御基板40の第2面42の少なくとも一部を覆っている。このため、駆動素子43が発する熱は、制御基板と、第1樹脂部31よりも熱伝導率が高い第2樹脂部32とを通って、電動機1の外部に放出される。このため、本実施の形態1に係る電動機1は、駆動素子43からの放熱性を高めることができる。
また、回転軸11方向に観察した際に第2樹脂部32が駆動素子43と対向する範囲に配置されている場合、駆動素子43と第2樹脂部32との間の距離が近くなる。また、駆動素子43が制御基板40の第2面42に実装されている場合には、駆動素子43が発する熱を直接、第2樹脂部32に放出することができる。このため、回転軸11方向に観察した際に第2樹脂部32が駆動素子43と対向する範囲に配置されている場合、駆動素子43からの放熱性をさらに高めることができる。
ところで、従来の電動機においても、駆動素子からの放熱性を高めた電動機が提案されている。このような従来の電動機は、駆動素子の一部を樹脂部から露出させ、駆動素子の樹脂部から露出している部分に放熱板をネジ止めし、駆動素子からの放熱性を高めている。このため、従来の電動機は、放熱板を固定するネジ周辺に形成される隙間、固定子及び制御基板を封止している樹脂部と放熱板との間の隙間等から水が浸入し、この水が制御基板まで到達し、制御基板が故障してしまう場合がある。
一方、本実施の形態1に係る電動機1は、第2樹脂部32から駆動素子43の熱を放出できるので、制御基板40全体を樹脂部30で覆うことができ、電動機1の外部から制御基板40へ水が浸入する経路を遮断した構造にできる。このため、本実施の形態1に係る電動機1は、隙間を通って制御基板40に水が到達することを防止でき、水の付着による制御基板40の故障を防止できる。したがって、本実施の形態1に係る電動機1は、信頼性を向上させることもできる。
以上、本実施の形態1に係る電動機1は、固定子20と、回転子10と、制御基板40と、樹脂部30とを備えている。固定子20は、コイル23を有している。回転子10は、固定子20の内周側に回転自在に設けられ、回転軸11を中心に回転する。制御基板40は、駆動素子43が実装され、駆動素子43を用いてコイル23の通電を制御する。樹脂部30は、固定子20の外周側及び制御基板40を封止している。また、制御基板40は、回転軸11方向に固定子20と対向して配置されている。樹脂部30は、第1樹脂部31と、第1樹脂部31よりも熱伝導率が高い第2樹脂部32とを備えている。そして、制御基板40における固定子20と対向する側の面を第1面41とし、制御基板40における第1面41の反対面を第2面42とした場合、第2樹脂部32は、制御基板40の第2面42の少なくとも一部を覆っている。
このように構成されている本実施の形態1に係る電動機1においては、駆動素子43が発する熱は、第1樹脂部31よりも熱伝導率が高い第2樹脂部32を通って、電動機1の外部に放出される。このため、本実施の形態1に係る電動機1は、駆動素子43からの放熱性を高めることができる。また、本実施の形態1に係る電動機1は、第2樹脂部32から駆動素子43の熱を放出できるので、制御基板40全体を樹脂部30で覆うことができる。このため、本実施の形態1に係る電動機1は、隙間を通って制御基板40に水が到達することを防止でき、水の付着による制御基板40の故障を防止できる。したがって、本実施の形態1に係る電動機1は、駆動素子43からの放熱性を高めることができ、信頼性を向上させることもできる。
また、本実施の形態1に係る電動機1の樹脂部30は、上述のように、第2樹脂部32に加え、第2樹脂部32よりも熱伝導率が低い第1樹脂部31を備えている。第1樹脂部31は、第2樹脂部32よりも熱伝導率が低い分、低コストで製造することができる。このため、本実施の形態1に係る電動機1は、第2樹脂部32のみで樹脂部30を構成する場合と比べ、製造コストを抑制することができる。
また、本実施の形態1に係る電動機1は、駆動素子からの放熱性を高めた従来の電動機が備えていた放熱板を必要とせず、該放熱板を固定するネジも必要としない。このため、本実施の形態1に係る電動機1は、駆動素子からの放熱性を高めた従来の電動機と比べ、部品点数を削減することができ、製造コストを抑制することができる。
実施の形態2.
第2樹脂部32に以下のような凸部33を設けることにより、実施の形態1で示した効果に加え、以下のような効果を得ることができる。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図4は、本発明の実施の形態2に係る電動機のモールド固定子の断面図である。この図4は、本実施の形態2に係る電動機1のモールド固定子2を図2に示すB-B断面に相当する位置で切断した図となっている。
本実施の形態2においては、第2樹脂部32は、例えば側縁部の少なくとも一部に凸部33を備えている。凸部33は、例えば、制御基板40の第2面42が延びる方向に突出している。そして、第1樹脂部31は、第2樹脂部32の凸部33を挟み込んでいる。これにより、第1樹脂部31と第2樹脂部32とが実施の形態1よりも強固に固着し、第1樹脂部31と第2樹脂部32との間の接合力が向上する。
回転子10が回転した際、モールド固定子2は、回転子10の回転により振動する。すなわち、第1樹脂部31と第2樹脂部32との間に、第1樹脂部31と第2樹脂部32とを離れさせようとする力が作用する。この際、本実施の形態2に係る電動機1は、実施の形態1よりも第1樹脂部31と第2樹脂部32との間の接合力が向上しているので、第2樹脂部32が第1樹脂部31から外れてしまうことを抑制できる。すなわち、本実施の形態2に係る電動機1は、実施の形態1で示した効果に加え、第2樹脂部32が第1樹脂部31から外れてしまうことを抑制できるという効果を得ることもできる。
また、本実施の形態2に係る電動機1においては、第2樹脂部32に凸部33が設けられているため、実施の形態1と比べ、樹脂部30の外面から制御基板40へかけての第1樹脂部31と第2樹脂部32との接触部の距離が長くなる。このため、本実施の形態2に係る電動機1は、実施の形態1と比べ、第1樹脂部31と第2樹脂部32との間に水が浸入してしまった場合でも、制御基板40に水が到達することをより防止でき、水の付着による制御基板40の故障をより防止できる。
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2では、第2樹脂部32は、制御基板40の第1面41を覆っていなかった。実施の形態1及び実施の形態2で示した第2樹脂部32に対して以下のように制御基板40の第1面41を覆う第2樹脂部32部分を追加することにより、以下のような効果を得ることもできる。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、実施の形態1又は実施の形態2と同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態3では、実施の形態1で示した第2樹脂部32に対して制御基板40の第1面41を覆う第2樹脂部32部分を追加した例を説明する。
図5は、本発明の実施の形態3に係る電動機のモールド固定子の断面図である。この図5は、本実施の形態3に係る電動機1のモールド固定子2を図2に示すB-B断面に相当する位置で切断した図となっている。換言すると、図5は、本実施の形態3に係る電動機1のモールド固定子2の断面を、制御基板40の第2面42が延びる方向に観察した図となっている。
本実施の形態3に係る電動機1においても、実施の形態1及び実施の形態2と同様に、第2樹脂部32は制御基板40の第2面42の少なくとも一部を覆っている。また、本実施の形態3においては、第2樹脂部32は、制御基板40の第1面41の少なくとも一部も覆っている。そして、第2樹脂部32における第2面42の少なくとも一部を覆っている部分と、第2樹脂部32における第1面41の少なくとも一部を覆っている部分とは、第2樹脂部32における制御基板40の側縁部の少なくとも一部を覆っている部分によって接続されている。すなわち、第2樹脂部32は、制御基板40の第2面42が延びる方向に観察した際、制御基板40の全周を囲っている。
本実施の形態3のように構成された電動機1は、実施の形態1又は実施の形態2で示した効果に加えて、以下の効果を得ることもできる。詳しくは、本実施の形態3に係る電動機1は、制御基板40の第2面42が延びる方向に観察した際、第2樹脂部32が制御基板40の全周を囲っている。このため、本実施の形態3に係る電動機1は、実施の形態1及び実施の形態2と比べ、第1樹脂部31と第2樹脂部32との接触部の面積が広くなる。このため、本実施の形態3に係る電動機1は、実施の形態1及び実施の形態2と比べ、第1樹脂部31と第2樹脂部32との間の接合力が向上しているので、第2樹脂部32が第1樹脂部31から外れてしまうことをより抑制できる。また、本実施の形態3に係る電動機1は、第2面42が延びる方向に観察した際に第2樹脂部32が制御基板40の全周を囲っているので、実施の形態1及び実施の形態2と比べ、第1樹脂部31と第2樹脂部32との間に水が浸入してしまった場合でも、制御基板40に水が到達することをより防止でき、水の付着による制御基板40の故障をより防止できる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1を送風機の駆動源に用いた空気調和機の一例について説明する。なお、本実施の形態4において、特に記述しない項目については実施の形態1~実施の形態3のいずれかと同様とし、実施の形態1~実施の形態3のいずれかと同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図6は、本発明の実施の形態4に係る空気調和機の構成を示す図である。
空気調和機100は、室内機110と、室内機110に接続される室外機120とを備えている。
室内機110は、送風機111を備えている。送風機111は、実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1と、電動機1のシャフト12に取り付けられた羽根車112とを備えている。羽根車112は、例えばクロスフロー型の羽根車である。すなわち、室内機110の送風機111は、該送風機111の駆動源として、実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1を用いている。
電動機1の回転子10及びシャフト12が回転することにより、回転子10及びシャフト12と共に羽根車112も回転する。これにより、空調対象空間の空気が室内機110内に吸い込まれる。そして、室内機110内に吸い込まれた空調対象空間の空気は、図示せぬ室内熱交換器内を流れる冷媒によって加熱又は冷却され、室内機110から空調対象空間に吹き出される。詳しくは、空気調和機100の冷房運転時、室内機110内に吸い込まれた空調対象空間の空気は、図示せぬ室内熱交換器内を流れる冷媒によって冷却される。また、空気調和機100の暖房運転時、室内機110内に吸い込まれた空調対象空間の空気は、図示せぬ室内熱交換器内を流れる冷媒によって加熱される。
室外機120は、送風機121を備えている。送風機121は、実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1と、電動機1のシャフト12に取り付けられた羽根車122とを備えている。羽根車122は、例えばプロペラ型の羽根車である。すなわち、室外機120の送風機121は、該送風機121の駆動源として、実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1を用いている。
電動機1の回転子10及びシャフト12が回転することにより、回転子10及びシャフト12と共に羽根車122も回転する。これにより、室外空気が室外機120内に吸い込まれる。そして、室外機120内に吸い込まれた室外空気は、図示せぬ室外熱交換器内を流れる冷媒を加熱又は冷却し、室外機120から外部に吹き出される。詳しくは、空気調和機100の冷房運転時、室外機120内に吸い込まれた室外空気は、図示せぬ室外熱交換器内を流れる冷媒を冷却する。また、空気調和機100の暖房運転時、室外機120内に吸い込まれた室外空気は、図示せぬ室外熱交換器内を流れる冷媒を加熱する。
本実施の形態4に係る空気調和機100は、送風機111及び送風機121の駆動源として、実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1を用いている。上述のように、実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1は、駆動素子43からの放熱性を高めることができ、信頼性を向上させることもできる。したがって、本実施の形態4に係る空気調和機100は、高性能で、信頼性の高い空気調和機となる。また、上述のように、実施の形態1~実施の形態3で示した電動機1は、駆動素子からの放熱性を高めた従来の電動機と比べ、製造コストを抑制することができる。したがって、本実施の形態4に係る空気調和機100は、駆動素子からの放熱性を高めた従来の電動機を用いた空気調和機と比べ、製造コストを抑制することができる。
なお、本実施の形態4では、送風機111及び送風機121の駆動源として、実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1を用いた。これに限らず、送風機111の駆動源として実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1を用い、送風機121の駆動源として従来の電動機を用いてもよい。また、送風機121の駆動源として実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1を用い、送風機111の駆動源として従来の電動機を用いてもよい。送風機111及び送風機121のうちの少なくとも一方の駆動源として実施の形態1~実施の形態3のいずれかで示した電動機1を用いれば、上述の効果を得ることができる。
1 電動機、2 モールド固定子、3 回転子組立体、4 ブラケット、5 軸受、6 軸受、10 回転子、11 回転軸、12 シャフト、20 固定子、21 固定子鉄心、22 絶縁部材、23 コイル、30 樹脂部、31 第1樹脂部、32 第2樹脂部、33 凸部、40 制御基板、41 第1面、42 第2面、43 駆動素子、100 空気調和機、110 室内機、111 送風機、112 羽根車、120 室外機、121 送風機、122 羽根車。

Claims (6)

  1. コイルを有する固定子と、
    前記固定子の内周側に回転自在に設けられ、回転軸を中心に回転する回転子と、
    駆動素子が実装され、前記駆動素子を用いて前記コイルへの通電を制御する制御基板と、
    前記固定子の外周側及び前記制御基板を封止している樹脂部と、
    を備え、
    前記制御基板は、前記回転軸方向に前記固定子と対向して配置されており、
    前記樹脂部は、第1樹脂部と、該第1樹脂部よりも熱伝導率が高い第2樹脂部とを備え、
    前記制御基板における前記固定子と対向する側の面を第1面とし、前記制御基板における前記第1面の反対面を第2面とした場合、
    前記第2樹脂部は、前記制御基板の前記第2面の少なくとも一部を覆っている
    電動機。
  2. 前記回転軸方向に観察した際、
    前記第2樹脂部は、前記駆動素子と対向する範囲に配置されている
    請求項1に記載の電動機。
  3. 前記駆動素子は、前記第1面に実装されている
    請求項1又は2に記載の電動機。
  4. 前記第2樹脂部は、凸部を備え、
    前記第1樹脂部は、前記凸部を挟み込んでいる
    請求項1~3のいずれか一項に記載の電動機。
  5. 前記第2樹脂部は、
    前記制御基板の前記第2面が延びる方向に観察した際、前記制御基板の全周を囲っている
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の電動機。
  6. 送風機を備え、
    前記送風機は、
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の電動機と、
    前記電動機の前記回転子に固定されたシャフトと、
    前記シャフトに取り付けられた羽根車と、
    を備えた空気調和機。
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