JP7018044B2 - リッド装置 - Google Patents

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本発明は、リッド装置に関し、更に詳細には自動車等の車両のエネルギ補給や外部給電のための開口を開閉するリッド装置に関する。
自動車等の車体に設けられた燃料補給用開口や充電用開口等のエネルギ補給用や外部給電のための開口を開閉するリッド装置として、開口を開放する開位置と前記補給用開口を閉鎖する閉位置との変位可能に車体に設けられたリッドと、電動モータ等のアクチュエータにより駆動されてリッドを閉位置にラッチするロック機構とを有し、運転席等のドアロックの状態に応じてロック機構が動作するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2014-159673号公報
従来のリッド装置は、リッドのロック機構の解除がドアロックのアンロック状態時に限られたり、ロック解除の応答性が悪かったりし、リッド開閉の利便性に欠ける。
本発明が解決しようとする課題は、リッド開閉の利便性の向上を図ることである。
本発明の一つの実施形態によるリッド装置は、車体(10)に設けられたエネルギ補給及び外部給電の少なくとも一方を行うための開口(16)を開閉するリッド装置(20)であって、前記開口を開放する開位置と、前記開口を閉鎖する閉位置と、前記閉位置よりも更に閉方向に位置するオーバストローク位置との間を変位可能に前記車体に設けられたリッド(22)と、前記リッドの前記オーバストローク位置への変位を許容して前記リッドの前記閉位置から前記開位置への変位を選択的に阻止し、前記リッドを前記閉位置にラッチするロック機構(24)と、前記ロック機構を駆動するロック駆動部(36)と、前記リッドが、前記開位置、前記閉位置及び前記オーバストローク位置に変位したことを検出するスイッチ(40)と、前記ロック駆動部を制御する制御部(54)とを有し、前記制御部は、前記スイッチにより前記リッドが前記オーバストローク位置に変位したことを検出した時に、前記ロック機構の解除動作を行うように前記ロック駆動部を制御する。
この構成によれば、リッドのロック解除の応答性が改善され、リッド開閉の利便性が向上する。
上記リッド装置において、好ましくは、前記制御部は、前記ロック機構のロック解除動作が第1所定時間に亘って行われるように前記ロック駆動部を制御する。
この構成によれば、リッドのロック解除の確実性が向上する。
上記リッド装置において、好ましくは、前記制御部は、所定の認証処理を行う認証部(56)を含み、車両のドアロック(55)がロック状態である時には、前記スイッチが前記オーバストローク位置を検出した時に、前記認証処理を実行し、前記認証処理が適正に完了した時点で前記ロック機構の解除動作を開始するように前記ロック駆動部を制御し、前記ドアロックがアンロック状態である時には前記認証処理を行わずに前記スイッチが前記オーバストローク位置を検出した時点で前記ロック機構のロック解除動作を開始するように前記ロック駆動部を制御する。
この構成によれば、ドアロックがアンロック状態である時には、リッドのロック解除の応答性が悪化することがなく、ドアロックがロック状態である時には、リッドのロック解除の遅延を最小限に止めてリッド装置のセキュリティが向上する。
上記リッド装置において、好ましくは、前記スイッチが前記オーバストローク位置を検出したのちは、前記スイッチによる前記閉位置の検出が第2所定時間に亘って維持されるまで前記スイッチの状態変化を無視し、前記認証部による認証がOK判定である場合には、その後の前記ロック駆動部による前記ロック機構のロック解除動作が完了するまで、前記認証部による認証がNG判定である場合には、その判定が完了するまで、前記ロック機構の解除動作の再度の開始リクエストを受け付けない又は禁止する。
この構成によれば、スイッチがオーバストローク位置に位置する度に、ドアロックの状態確認や認証処理が、不必要に繰り返し開始されることが回避される。
上記リッド装置において、好ましくは、前記スイッチは、前記リッドとの当接により変位する動作ロッド(44)及び前記動作ロッドの変位により開閉するマイクロスイッチ(48)を含む。
この構成によれば、リッドの位置検出が確実に行われる。
本発明によるリッド装置によれば、リッド開閉の利便性が向上する。
本発明によるリッド装置の一つの実施形態を示す断面図 本実施形態によるリッド装置を模式的に示す説明図 本実施形態によるリッド装置に用いられるリッドスイッチの状態を模式的に示す説明図 本実施形態によるリッド装置におけるリッドスイッチ・ステータスとオープンシーケンス・フラグとの関係を示すテーブル 本実施形態によるリッド装置におけるオープンシーケンス・フラグに基づく対応を示すテーブル 本実施形態によるリッド装置におけるオープンシーケンス・フラグの変遷に開始されるイベントルーチンのフローチャート 本実施形態によるリッド装置のドアアンロック状態時のタイムチャート 本実施形態によるリッド装置のドアロック状態時のタイムチャート 本実施形態によるリッド装置のドアロック状態時の他のタイムチャート 本実施形態によるリッド装置のドアロック状態時の他のタイムチャート 本実施形態によるリッド装置のドアロック状態時の他のタイムチャート 本実施形態によるリッド装置のドアロック状態時の他のタイムチャート 本実施形態によるリッド装置のリッド閉動作のタイムチャート
以下に、本発明によるリッド装置の一つの実施形態を、図1~図10を参照して説明する。
図1及び図2に示されているように、プラグインハイブリッド車や電気自動車の車体(アウタパネル)10には充電・給電用コンセント(充電・給電用インレット)12を内蔵した充電用ボックス14が取り付けられている。充電・給電用コンセント12は、外部電源による車載バッテリ(不図示)の充電及び車載バッテリの電力を外部に取り出す給電に用いられる。
充電用ボックス14はエネルギ補給用開口として車体10の外方に向けて開口した充電・給電用開口16を画定する。車体10には充電・給電用開口16を開閉するリッド装置20が設けられている。リッド装置20はヒンジ18によって充電用ボックス14に回動可能に取り付けられたリッド22を有する。リッド22は、表板20A及び裏板22Bを含み、充電・給電用開口16を開放する全開位置及び開位置と、充電・給電用開口16を閉鎖する閉位置と、閉位置よりも更に閉方向に位置するオーバストローク位置との間を変位可能である。リッド22の開位置は閉位置より少し開いた位置である。リッド22は、手操作により開位置から全開位置に変位し、ヒンジ18の摩擦やばね(不図示)等により全開位置に選択的に保持される。尚、リッド22はヒンジ18によって車体10に取り付けられていてもよい。
リッド装置20は電動式のロック機構24を有する。ロック機構24は充電用ボックス14に固定された取付基板26及び取付基板26に支持軸28によって回動可能に取り付けられたロック爪30を含む。
ロック爪30は、傾斜面30A及び起立面30Bを含むフック形状をしており、裏板22Bに取り付けられた操作部材32の係合突部34に選択的に係合することにより、リッド22のオーバストローク位置への変位を許容してリッド22の閉位置から開位置への変位を選択的に阻止し、リッド22を閉位置にラッチする。
取付基板26にはロック駆動部をなす電動モータ36が取り付けられている。電動モータ36は、支持軸28に連結され、通電によりロック爪30を係合突部34と係合した図示のロック位置から図にて反時計廻り方向に回動させてロック爪30を係合突部34との係合から離脱したアンロック位置に位置させる。ロック爪30は、アンロック位置に位置することにより、リッド22の閉位置から開位置への変位を許容する。
尚、ロック爪30は、不図示の戻しばねによりロック位置に向けて付勢されており、電動モータ36の非通電時には戻しばねのばね力によってロック位置に戻る。ロック爪30は、電動モータ36の非通電状態下で、リッド22が全開位置又は開位置から閉位置に戻る際には、傾斜面30Aに係合突部34が当接し、戻しばねのばね力に抗して回動して係合突部34を乗り越えたのちに、戻しばねのばね力によって係合突部34と係合するロック位置に自動復帰する。
取付基板26にはリッドスイッチ40が取り付けられている。リッドスイッチ40は、取付基板26に固定されたロッド支持部材42と、ロッド支持部材42に軸線方向(閉位置にあるリッド22に裏面に対して離接する方向)に移動可能に支持された動作ロッド44と、動作ロッド44をリッド22に向けて付勢するロッド付勢ばね46と、動作ロッドの軸線方向の変位により開閉するマイクロスイッチ48とを含む。
動作ロッド44は操作部材32に形成されたロッド操作突部38に離間可能に当接する軸端44Aを有する。これにより、ロッド付勢ばね46は動作ロッド44を介してリッド22をオーバストローク位置から開方向に付勢するリッド付勢ばねを兼ねることになり、ばねを含む部品点数の削減が図られる。
動作ロッド44は軸線方向の中間部分にマイクロスイッチ48の操作子48Aが係合する凹部50Aを含むカム部50を有する。
動作ロッド44は、リッド22が全開位置或いは開位置にある時には、図3(A)に示されているように、ロッド付勢ばね46のばね力によって最も右側に変位することにより、カム部50の凹部50Aがマイクロスイッチ48の操作子48Aから離間し、マイクロスイッチ48の接点が閉じることにより、リッドスイッチ40がオンになり、端子電圧Vaがローレベルになる。
動作ロッド44は、リッド22が閉位置にある時には、図3(B)に示されているように、ロッド付勢ばね46のばね力に抗して左側に変位することにより、カム部50の凹部50Aがマイクロスイッチ48の操作子48Aに係合し、マイクロスイッチ48の接点が開くことにより、リッドスイッチ40がオフになり、端子電圧Vaがハイレベルになる。
動作ロッド44は、リッド22がオーバストローク位置にある時には、図3(C)に示されているように、ロッド付勢ばね46のばね力に抗して更に左側に変位することにより、カム部50の凹部50Aがマイクロスイッチ48の操作子48Aから離間し、マイクロスイッチ48の接点が閉じることにより、リッドスイッチ40がオンになり、端子電圧Vaがローレベルになる。
電動モータ36の通電・非通電は、図2に示されているように、バッテリ電圧Vbの電源回路中に設けられた常開型のリレースイッチ52の開閉により行われる。リレースイッチ52の開閉、つまり、リレー出力のオン・オフは制御装置54により制御される。
制御装置54は、マイクロコンピュータを含むものであり、リッドスイッチ40の端子電圧Va及び運転席のドアロック装置55からドアロック信号を入力し、リレー出力のオン・オフ及びインジケータ58によるリッドの開閉状態の表示を制御する。
制御装置54は、更に、スマートキーと呼ばれる携帯型の電子キー(FOB)60との無線通信により正規のユーザの認証(ID照合)を行う認証部56を含む。認証部56は、ドアロック装置55が施錠状態である時に、つまりドアロック時に、認証処理を電子式に公知の手順で行う。
制御装置54は、ドアロック装置55が解錠状態である時には、つまりドアアンロック時には、リッドスイッチ40によりリッド22がユーザにより押されてリッド22が閉位置からオーバストローク位置に変位したことがリッドスイッチ40のオフからオンへの変化により検出されると、認証部56による認証処理を行うことなくリレースイッチ52を閉成するリレー出力(オン出力)を、実質的な遅れ時間を含むことなく、第1所定時間Ta(800ms程度)に亘って行う。
これにより、ドアアンロック時には、リッド22が閉位置からオーバストローク位置に変位した時点で、電動モータ36によるロック機構24の解除動作が即座に開始される。この解除動作によってロック爪30がアンロック位置に回動すると、リッド22がオーバストローク位置から閉位置を経て開位置に変位し得るようになる。開位置に変位したリッド22は、手操作によって全開位置にまで変位することができ、充電・給電用開口16が全開になる。
このように、ドアアンロック時には、閉位置にあるリッド22がオーバストローク位置に押されるだけで、リッド22のロック解除が、実質的な待ち時間(遅れ時間)を含むことなく、応答性よく行われ、リッド開閉の利便性が向上する。
制御装置54は、ドアロック装置55が施錠状態である時には、つまりドアロック時には、リッド22がユーザにより押されてリッド22が閉位置からオーバストローク位置に変位したことがリッドスイッチ40のオフからオンへの変化により検出されると、認証部56による認証処理を開始する。制御装置54は、認証処理が適正に完了(OK判定)すると、その時点で、つまり正規のユーザの認証が完了した時点で、リレースイッチ52を閉成するリレー出力を、実質的な遅れ時間を含むことなく、第1所定時間Ta(800ms程度)に亘って行う。
これにより、ドアロック時には、リッド22のロック解除の遅延が認証処理に要する時間に留められ、リッド開閉の利便性が向上する。
つまり、ドアロック時には、リッド22が閉位置からオーバストローク位置に変位したことをトリガーとして認証部56による認証処理が開始され、認証処理が適正に完了すると、電動モータ36によるロック機構24の解除動作によりロック爪30がアンロック位置に回動し、ロック機構24の解除が行われる。ロック機構24の解除により、リッド22はオーバストローク位置から閉位置を経て開位置に変位し得るようになる。開位置に変位したリッド22は、手操作によって全開位置にまで変位することができ、この変位によって充電・給電用開口16が全開になる。
制御装置54は、ドアロック時には、認証処理が適正に完了しない限り、つまりNG判定時には、リレースイッチ52を閉成するリレー出力を行わない。これにより、認証処理が適正に完了することがない非ユーザによってリッド33のロック機構24が解除されることがなく、セキュリティ対策がなされる。
上述の動作により、ドアロック装置55がアンロック状態である時には、リッド22のロック解除の応答性を悪化することがなく、ドアロック装置55がロック状態である時には、リッド22のロック解除の応答性の悪化を最小限にしてリッド装置20のセキュリティが向上する。
制御装置54は、リッドスイッチ40がオーバストローク位置を検出したのちは、つまりリッドスイッチ40がオフからオンへ変化したのちは、リッドスイッチ40のオフが第2所定時間Tb(200ms程度)以上に亘って維持されるまで、フラグ制御のもとに、リッドスイッチ40のオフからオンへの変化を無視し、認証処理がOK判定の場合には、その後に行われる電動モータ36によるロック機構24のロック解除動作が完了する時点まで、認証処理がNG判定の場合には、その判定が完了する時点まで、ロック機構24の解除動作の再度の開始リクエストを受け付けない又は禁止する。これにより、ドアロック装置55の確認や認証部56による認証処理が繰り返し開始されることがない。
これにより、リッド22が第2所定時間Tbより短い間隔をもって繰り返しオーバストローク位置に押されても、リッドスイッチ40がオーバストローク位置を検出したことに基づくロック機構の解除動作のリクエストが短い時間間隔をもって不必要に繰り返されることが回避され、ドアロック装置55の状態の確認、認証処理及びリレースイッチ52のオン出力が繰り返されることがない。この制御により、ドアロック状態の確認や認証処理が、リッドスイッチ40がオーバストローク位置に位置する度に繰り返し開始されることが回避され、ロック機構の解除が遅延することが防止される。
全開位置に変位したリッド22を閉じる操作は、手操作によってリッド22を閉位置に戻ることにより行われる。この時に、制御装置54によるリレースイッチ52のオン出力が終了し、ロック爪30がロック位置に自動復帰していれば、ロック機構24によりリッド22が閉位置にラッチされる。
次に、図4~図6に示されているテーブル、フローチャート及び図7~図13に示されているタイムチャートを参照してリッド装置20の各動作及び制御装置54による制御を説明する。
リッド装置20の制御に用いられるリッドスイッチ・ステータス及びオープンシーケンス・フラグは制御装置54において各条件に従って生成される。ドア・ステータスは制御装置54に入力されるドアロック信号により生成される。FOB照合は認証処理のことである。
リッドスイッチ・ステータスのオン条件はリッドスイッチ40がオフからオンへ変化したことである。リッドスイッチ・ステータスのオフ条件はリッドスイッチ40のオフ状態が第2所定時間Tb以上に亘って維持されることである。
オープンシーケンス・フラグのイエス条件はリッドスイッチ・ステータスがオフからオンへ変化したことである。オープンシーケンス・フラグのノー条件は、リレー出力がオンからオフに変化した時点から第3所定時間Tc(100ms程度)が経過したこと、或いは認証処理の判定結果がNG判定であることである。尚、オープンシーケンス・フラグがイエスからノーに変化することが、リレー出力のオンからオフへの変化時点から第3所定時間Tcだけ遅延するのは、ロック爪30がアンロック位置からロック位置に復帰したのちに、オープンシーケンス・フラグがイエスからノーに変化することを保証するためである。
つまり、オープンシーケンス・フラグは、図4のテーブルに示されているように、リッドスイッチ・ステータスのオフからオンに変遷した時に「イエス」にセットされる。ロック機構の解除動作の開始リクエストは、図5のテーブルに示されているように、オープンシーケンス・フラグが「ノー」から「イエス」に変遷した時にのみ出される。オープンシーケンス・フラグが「ノー」或いは「イエス」を維持している間は開始リクエストは禁止される。
これにより、リッドスイッチ40によるオーバストローク位置の検出が第2所定時間Tbより短い間隔をもって繰り返されても、オーバストローク位置の検出の度にロック機構の解除動作の開始リクエストが不必要に繰り返されることが回避され、ドアロック状態の確認や認証処理が繰り返して開始されることがない。特に、長時間の認証処理が繰り返して開始されることがなく、長時間の認証処理と動作の円滑さとが両立する。
制御装置54は、オープンシーケンス・フラグが「ノー」から「イエス」に変遷した時に、図6に示されているイベントルーチンを1回だけ実行する。
このイベントルーチンでは、先ず、ドア・ステータスがロックであるか否かの判別が行われる(ステップS10)。ドア・ステータスがロックでない場合、つまりアンロックである場合にはFOB照合(ステップS11)をパスして第1所定時間Taに亘ってリレー出力がオンになる(ステップS12)。
ドア・ステータスがロックである場合にはFOB照合が行われる(ステップS11)。FOB照合がOKであれば、第1所定時間Taに亘ってリレー出力がオンになる(ステップS12)。FOB照合がNGであれば、リレー出力がオンになることなくイベントルーチンが終了する。
リレー出力のオン開始時点から(第1所定時間Ta+第3所定時間Tc)が経過すれば(ステップS13)、オープンシーケンス・フラグが「イエス」から「ノー」に変遷し、イベントルーチンが終了する。
リレー出力がオンである時には、電動モータ36に通電が行われてロック爪30がアンロック位置に変位し、ロック機構24が解除される。リレー出力がオフである時には、電動モータ36に通電が行われず、ロック機構24がロック位置に戻る。
リレー出力のオン条件、つまりロック機構24の解除条件は、オープンシーケンス・フラグがノーであって、ドア・ステータスがアンロックである時には、リッドスイッチ・ステータスがオフからオンに変化したときであり、ドア・ステータスがロックである時には、オープンシーケンス・フラグがノーであって、リッドスイッチ・ステータスがオフからオンに変化した時点から規定時間内にFOB照合が正規完了(OK判定)したときである。リレー出力のオフ条件は、リレー出力がオフからオンに変化した時点から第1所定時間Taが経過したときである。
図7は、ドア・ステータスがアンロック(ドアアンロック時)である場合のタイムチャートである。
リッド22が閉位置からオーバストローク位置に変位する過程の時点Aにおいて、リッドスイッチ40がオフからオンに変化すると、リッドスイッチ・ステータスがオフからオンに変化すると共にオープンシーケンス・フラグがノーからイエスに変化し、ロック解除の開始リクエストによりドア・ステータスによってドアロックの確認が行われる。ロック解除の開始リクエストはオープンシーケンス・フラグがノーからイエスに変化した時にのみ発生する。
ドア・ステータスがアンロックであることにより、FOB照合が行われることなく、時点Aにおいて、リッドスイッチ・ステータスのオン変化によりリレー出力がオンになる。これにより時点Aにてロック機構24が即座に解除され、リッド22がオーバストローク位置から開位置に変位可能になる。
リッド22がオーバストローク位置から開位置に変位する過程で、リッド22が時点Bにおいて、閉位置に位置することにより、リッドスイッチがオフになるが、オフ時間が第2所定時間Tb未満であるので、リッドスイッチ・ステータスは変化しない。
リレー出力は時点Aから第1所定時間Taが経過した時点Cにおいてオフになり、ロック爪30がロック位置に戻る動作が始まる。時点Aから(第1所定時間Ta+第3所定時間Tc)が経過した時点Dにおいてオープンシーケンス・フラグがイエスからノーに変化する。
これにより、時点Cから時点Dの期間、つまり、ロック爪30がロック位置に戻る過程で、ロック解除の開始リクエストが禁止され、ロック爪30がロック位置に戻る途中でアンロック位置に変位することが回避される。
図8は、ドア・ステータスがロック(ドアロック時)で、FOB照合が最短時間Tmin(180ms程度)で正規完了した場合(OK判定時)のタイムチャートである。
リッド22が閉位置からオーバストローク位置に変位する過程の時点Aにおいて、リッドスイッチ40がオフからオンに変化すると、リッドスイッチ・ステータスがオフからオンに変化すると共にオープンシーケンス・フラグがノーからイエスに変化し、ロック解除の開始リクエストによってドアロックの確認が行われる。
ドア・ステータスがロックであることにより、FOB照合(認証処理)が行われる。時点Aから最短時間Tminが経過した時点Eにおいて、FOB照合がOK判定で完了すると、リレー出力がオンになる。これにより、時点Eにてロック機構24が解除され、リッド22がオーバストローク位置から開位置に変位可能になる。
リレー出力は時点Eから第1所定時間Taが経過した時点Fにおいて、オフになり、ロック爪30がロック位置に戻る動作が始まる。この場合は、時点Aから(最短時間Tmin+第1所定時間Ta+第3所定時間Tc)が経過した時点Gにおいてオープンシーケンス・フラグがイエスからノーに変化する。
図9は、ドア・ステータスがロック(ドアロック時)で、FOB照合が最長時間Tmax(2000ms程度)で正規完了した場合(OK判定時)のタイムチャートである。
リッド22が閉位置からオーバストローク位置に変位する過程の時点Aにおいて、リッドスイッチ40がオフからオンに変化すると、リッドスイッチ・ステータスがオフからオンに変化すると共にオープンシーケンス・フラグがイエスに変化し、ドアロックの確認が行われる。
ドア・ステータスがロックであることによりFOB照合が行われる。FOB照合中の時点Hにおいて、リッド22が閉位置に戻り、リッドスイッチ40がオフになると、これにより第2所定時間Tbが経過した時点Iにおいてリッドスイッチ・ステータスがオフになる。
その後、時点Aから最長時間Tmaxが経過した時点Jにおいて、FOB照合がOK判定で完了すると、リレー出力がオンになる。これにより、時点Jにてロック機構24が解除され、リッド22がオーバストローク位置から開位置に変位可能になる。
リレー出力は時点Jから第1所定時間Taが経過した時点Kにおいてオフになり、ロック爪30がロック位置に戻る動作が始まる。この場合は、時点Aから(最長時間Tmax+第1所定時間Ta+第3所定時間Tc)が経過した時点Gにおいてオープンシーケンス・フラグがイエスからノーに変化する。
かくして、ドアロック装置55がアンロック状態である時には、リッド22のロック解除の応答性を悪化することがなく、ドアロック装置55がロック状態である時には、リッド22のロック解除の応答性の悪化を最小限にしてリッド装置20のセキュリティが向上する。
図10は、ドア・ステータスがロック(ドアロック時)で、FOB照合が規定時間(最長時間Tmax)内に正規完了しない場合(NG判定時)のタイムチャートである。
リッド22が閉位置からオーバストローク位置に変位する過程の時点Aにおいて、リッドスイッチ40がオフからオンに変化し、FOB照合が開始されても、時点Aから最長時間Tmaxが経過した時点Jにおいて、NG判定が行われる。この場合には、リレー出力がオンになることがなく、ロック機構24が解除されない。この場合は、時点Aから最長時間Tmaxが経過した時点Gにおいてオープンシーケンス・フラグがイエスからノーに変化する。
これにより、正規のユーザでない場合には、リッド22は開かれることがなく、セキュリティが保たれる。
図11は、ドア・ステータスがアンロック(ドアアンロック時)である時に、リッド22が繰り返しオーバストローク位置に押された場合のタイムチャートである。
リッド22が閉位置からオーバストローク位置に変位する過程の時点Aにおいて、リッドスイッチ40がオフからオンに変化し、リレー出力がオンになってロック機構24が解除され、その後に、リッド22が繰り返しオーバストローク位置に変位しても、リッドスイッチ・ステータスのオフ時間が第2所定時間Tb未満の短時間であると、リッドスイッチ・ステータスはオンを維持して変化しない。これにより、リッドスイッチ・ステータスが繰り返しオフからオンに変化することがなく、オープンシーケンス・フラグがノーからイエスに変化した時点で1回だけロック解除の開始リクエストが出され、リッド22がしオーバストローク位置に位置する度に開始リクエストが不必要に繰り返し出されることがない。これにより、ドアロック装置55の状態確認やFOB照合が不必要に繰り返し開始されることが回避される。尚、この場合は、時点Aから(第1所定時間Ta+第3所定時間Tc)が経過した時点Dにおいてオープンシーケンス・フラグがイエスからノーに変化する。
時点D以降の時点Mにおいて、リッドスイッチ・ステータスがオンになり、このオン状態が第2所定時間Tbに亘って維持されると、時点Nにおいて、リッドスイッチ・ステータスがオフになることにより、それより以降は、ロック解除の開始リクエストが許可される。
このようにして、リッド22のタンパプルーフがなされる。
図12は、ドア・ステータスがロック(ドアロック時)であるときのFOB照合中に、リッド22がオーバストローク位置に押された場合のタイムチャートである。
FOB照合中の時点Aと時点Jとの期間に、時点Oから時点Pに亘ってリッド22がオーバストローク位置に変位すると、時点Oから時点Qに亘ってリッドスイッチ・ステータスがオンになるが、オープンシーケンス・フラグがイエスを維持していることにより、ロック解除の開始リクエストが出ず、ドアロック装置55の状態確認やFOB照合が再開始されることがない。
これにより、FOB照合完了後のリレー出力(オン出力)が遅れることがない。
図13は、開位置にあるリッド22が閉位置に戻るときのタイムチャートである。
ロック爪30がロック位置に戻っている時点Sにおいて、リッド22が開位置から閉位置を経てオーバストローク位置に変位すると、時点Tにおいてリッド22がロック爪30によって閉位置にラッチされ、時点Uにおいてリッドスイッチ・ステータスがオンからオフに変化する。
上述の各動作により、リッド開閉の利便性が向上する。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、リッド装置20は充電リッドに限られることなく、フェールリッド等にも適用することができる。ロック爪30の駆動は電動モータ36に限られることはなく、電磁アクチュエータ等により行われてもよい。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 :車体
14 :充電用ボックス
16 :充電・給電用開口
18 :ヒンジ
20 :リッド装置
20A :表板
22 :リッド
22B :裏板
24 :ロック機構
26 :取付基板
28 :支持軸
30 :ロック爪
30A :傾斜面
30B :起立面
32 :操作部材
34 :係合突部
36 :電動モータ(ロック駆動部)
38 :ロッド操作突部
40 :リッドスイッチ(スイッチ)
42 :ロッド支持部材
44 :動作ロッド
44A :軸端
46 :ロッド付勢ばね(リッド付勢ばね)
48 :マイクロスイッチ
48A :操作子
50 :カム部
50A :凹部
52 :リレースイッチ
54 :制御装置(制御部)
55 :ドアロック装置
56 :認証部
58 :インジケータ

Claims (3)

  1. 車体に設けられたエネルギ補給及び外部給電の少なくとも一方を行うための開口を開閉するリッド装置であって、
    前記開口を開放する開位置と、前記開口を閉鎖する閉位置と、前記閉位置よりも更に閉方向に位置するオーバストローク位置との間を変位可能に前記車体に設けられたリッドと、
    前記リッドの前記オーバストローク位置への変位を許容して前記リッドの前記閉位置から前記開位置への変位を選択的に阻止し、前記リッドを前記閉位置にラッチするロック機構と、
    前記ロック機構を駆動するロック駆動部と、
    前記リッドが前記オーバストローク位置に変位したことを検出するスイッチと、
    前記ロック駆動部を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、所定の認証処理を行う認証部を含み、車両のドアロックがロック状態である時には、前記スイッチが前記オーバストローク位置を検出した時に、前記認証処理を実行し、前記認証処理が適正に完了した時点で前記ロック機構の解除動作を開始するように前記ロック駆動部を制御し、前記車両のドアロックがアンロック状態である時には前記認証処理を行わずに前記スイッチが前記オーバストローク位置を検出した時点で前記ロック機構のロック解除動作を開始するように前記ロック駆動部を制御するリッド装置。
  2. 前記スイッチは、更に前記リッドが前記閉位置に変位したことを検出し、
    前記制御部は、前記スイッチが前記オーバストローク位置を検出したのちは、前記スイッチによる前記閉位置の検出が第2所定時間に亘って維持されるまで前記スイッチの状態変化を無視し、前記認証部による認証がOK判定である場合には、その後の前記ロック駆動部による前記ロック機構のロック解除動作が完了するまで、前記認証部による認証がNG判定である場合には、その判定が完了するまで、前記ロック機構の解除動作の再度の開始リクエストを受け付けない又は禁止する請求項に記載のリッド装置。
  3. 前記スイッチは、前記リッドとの当接により変位する動作ロッド及び前記動作ロッドの変位により開閉するマイクロスイッチを含む請求項1または2に記載のリッド装置。
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