以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、実施の形態は多くの異なる形態で実施することが可能であり、趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、以下の実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、以下に示される複数の実施の形態は、適宜組み合わせることが可能である。
また、図面等において、大きさ、層の厚さ、領域等は、明瞭化のため誇張されている場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。図面は、理想的な例を模式的に示したものであり、図面に示す形状または値等に限定されない。
また、図面等において、同一の要素または同様な機能を有する要素、同一の材質の要素、あるいは同時に形成される要素等には同一の符号を付す場合があり、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
また、本明細書等において、「膜」という用語と、「層」という用語とは、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
また、本明細書等において、「上」や「下」等の配置を示す用語は、構成要素の位置関係が、「直上」または「直下」であることを限定するものではない。例えば、「ゲート絶縁層上のゲート電極」の表現であれば、ゲート絶縁層とゲート電極との間に他の構成要素を含むものを除外しない。
また、本明細書等において、「第1」、「第2」、「第3」等の序数詞は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではない。
また、本明細書等において、「電気的に接続」とは、「何らかの電気的作用を有するもの」を介して接続されている場合が含まれる。ここで、「何らかの電気的作用を有するもの」は、接続対象間での電気信号の授受を可能とするものであれば、特に制限を受けない。例えば、「何らかの電気的作用を有するもの」には、電極や配線をはじめ、トランジスタ等のスイッチング素子、抵抗素子、インダクタ、キャパシタ、その他の各種機能を有する素子等が含まれる。
また、本明細書等において、「電圧」とは、ある電位と基準の電位(例えば、グラウンド電位)との電位差のことを示す場合が多い。よって、電圧、電位、電位差を、各々、電位、電圧、電圧差と言い換えることが可能である。
また、本明細書等において、トランジスタとは、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む、少なくとも三つの端子を有する素子である。そして、ドレイン(ドレイン端子、ドレイン領域、またはドレイン電極)とソース(ソース端子、ソース領域、またはソース電極)の間にチャネル領域を有しており、チャネル形成領域を介して、ソースとドレインとの間に電流を流すことができるものである。なお、本明細書等において、チャネル領域とは、電流が主として流れる領域をいう。
また、ソースやドレインの機能は、異なる極性のトランジスタを採用する場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合等には入れ替わることがある。このため、本明細書等においては、ソースやドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
また、本明細書等において、特に断りがない場合、オフ電流とは、トランジスタがオフ状態(非導通状態、遮断状態、ともいう)にあるときのドレイン電流をいう。オフ状態とは、特に断りがない場合、nチャネル型トランジスタでは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも低い状態、pチャネル型トランジスタでは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも高い状態をいう。つまり、nチャネル型のトランジスタのオフ電流とは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも低いときのドレイン電流、という場合がある。
上記オフ電流の説明において、ドレインをソースと読み替えてもよい。つまり、オフ電流は、トランジスタがオフ状態にあるときのソースを流れる電流をいう場合がある。
また、本明細書等では、オフ電流と同じ意味で、リーク電流と記載する場合がある。また、本明細書等において、オフ電流とは、トランジスタがオフ状態にあるときに、ソースとドレインの間に流れる電流を指す場合がある。
また、本明細書等において、金属酸化物をOSと表記する場合がある。そのため、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタを、金属酸化物トランジスタ、OSトランジスタ、またはOSFETという場合がある。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い表現での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体(Oxide Semiconductorまたは単にOSともいう)等に分類される。例えば、トランジスタの半導体層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、金属酸化物が増幅作用、整流作用、およびスイッチング作用の少なくとも1つを有する場合、当該金属酸化物を、金属酸化物半導体(metal oxide semiconductor)、略してOSということができる。また、OS FETと記載する場合においては、金属酸化物または酸化物半導体を有するトランジスタと換言することができる。
また、本明細書等において、窒素を有する金属酸化物も金属酸化物(metal oxide)と総称する場合がある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸窒化物(metal oxynitride)と呼称してもよい。
また、本明細書等において、CAAC(c-axis aligned crystal)、およびCAC(Cloud-Aligned Composite)と記載する場合がある。なお、CAACは結晶構造の一例を表し、CACは機能、または材料の構成の一例を表す。
また、本明細書等において、CAC-OSまたはCAC-metal oxideとは、材料の一部では導電性の機能と、材料の一部では絶縁性の機能とを有し、材料の全体では半導体としての機能を有する。なお、CAC-OSまたはCAC-metal oxideを、トランジスタの半導体層に用いる場合、導電性の機能は、キャリアとなる電子(またはホール)を流す機能であり、絶縁性の機能は、キャリアとなる電子を流さない機能である。導電性の機能と、絶縁性の機能とを、それぞれ相補的に作用させることで、スイッチングさせる機能(On/Offさせる機能)をCAC-OSまたはCAC-metal oxideに付与することができる。CAC-OSまたはCAC-metal oxideにおいて、それぞれの機能を分離させることで、双方の機能を最大限に高めることができる。
また、本明細書等において、CAC-OSまたはCAC-metal oxideは、導電性領域、および絶縁性領域を有する。導電性領域は、上述の導電性の機能を有し、絶縁性領域は、上述の絶縁性の機能を有する。また、材料中において、導電性領域と、絶縁性領域とは、ナノ粒子レベルで分離している場合がある。また、導電性領域と、絶縁性領域とは、それぞれ材料中に偏在する場合がある。また、導電性領域は、周辺がぼけてクラウド状に連結して観察される場合がある。
また、CAC-OSまたはCAC-metal oxideにおいて、導電性領域と、絶縁性領域とは、それぞれ0.5nm以上10nm以下、好ましくは0.5nm以上3nm以下のサイズで材料中に分散している場合がある。
また、CAC-OSまたはCAC-metal oxideは、異なるバンドギャップを有する成分により構成される。例えば、CAC-OSまたはCAC-metal oxideは、絶縁性領域に起因するワイドギャップを有する成分と、導電性領域に起因するナローギャップを有する成分と、により構成される。当該構成の場合、キャリアを流す際に、ナローギャップを有する成分において、主にキャリアが流れる。また、ナローギャップを有する成分が、ワイドギャップを有する成分に相補的に作用し、ナローギャップを有する成分に連動してワイドギャップを有する成分にもキャリアが流れる。このため、上記CAC-OSまたはCAC-metal oxideをトランジスタのチャネル領域に用いる場合、トランジスタのオン状態において高い電流駆動力、つまり大きなオン電流、および高い電界効果移動度を得ることができる。
すなわち、CAC-OSまたはCAC-metal oxideは、マトリックス複合材(matrix composite)、または金属マトリックス複合材(metal matrix composite)と呼称することもできる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置の一例として、表示装置およびその動作方法、ならびに表示システムについて、図1乃至図14を用いて説明する。
本発明の一態様は、レジスタチェーンおよび設定レジスタを有する表示装置および当該表示装置の動作方法に関する。レジスタチェーンは、複数のレジスタを有する。設定レジスタは、スイッチおよび記憶回路を有する。一のレジスタの出力端子は、二以上のスイッチと電気的に接続される。一のスイッチは、例えば一の記憶回路と電気的に接続される。レジスタチェーンおよび設定レジスタを以上に示す構成とすることにより、レジスタチェーンが有するレジスタの数を、例えば表示装置の動作等に必要とされるパラメータに対応するデータの数より少なくすることができる。したがって、本発明の一態様の表示装置を小型化することができる。
設定レジスタが有する記憶回路は、例えば揮発性のラッチ回路と、不揮発性のバックアップ回路と、を有する構成とすることができる。バックアップ回路に保持されたパラメータに対応するデータは、設定レジスタへの電源供給が停止された状態でも消失しない。以上により、設定レジスタへの電源供給の停止後、設定レジスタへの電源供給が再開された場合においても、電源供給の停止前に設定されたパラメータに対応するデータをバックアップ回路から即時に読み出すことができる。したがって、電源供給再開後の復帰動作を高速に行うことができる。また、バックアップ回路と、ラッチ回路等と、を1つの記憶回路に設ける構成とすることで、設定レジスタへの電源供給の再開時におけるデータ復帰動作を簡易な手順で行うことができる。
なお、上述のバックアップ回路は、半導体層にシリコンを用いたトランジスタ(以下、Siトランジスタという)よりオフ電流が低いトランジスタ、例えばOSトランジスタを用いた構成とすることが好ましい。これにより、電源供給停止時においても、バックアップ回路に書き込まれたパラメータに対応するデータを長期間保持することができる。
図1は、本発明の一態様の表示装置である表示装置10の構成例を示すブロック図である。つまり、図1は、本発明の一態様の表示システムの一例を示すブロック図である。表示装置10は、コントローラ100、ディスプレイ110、演算回路120、記憶回路130、およびクロック信号生成回路160を有する。なお、クロック信号生成回路160は、コントローラ100に設けてもよい。
コントローラ100は、ディスプレイ110の動作を制御する機能を有する回路である。ディスプレイ110は、画像を表示する機能を有する。演算回路120は、コントローラ100の動作を制御する機能を有する。また、演算回路120は、ディスプレイ110に表示される画像に対応する画像データを生成する機能を有する。
また、演算回路120は、例えばコントローラ100が有する回路の状態を規定するために用いられるパラメータ等に対応するデータ信号SDA、およびデータ信号SDAの出力に同期するクロック信号SCLを生成する機能を有する。なお、データ信号SDAは、例えばI2Cを用いて、後述するレジスタチェーン107に伝送することができる。
また、演算回路120は、ノーマリーオフ制御信号noff_onを生成する機能を有する。詳細は後述するが、ノーマリーオフ制御信号noff_onをアクティブとすることにより、表示装置10についてノーマリーオフ動作を行うことができる。ここで、ノーマリーオフ動作とは、例えば表示装置10が有する回路等への電源供給を停止することを示す。なお、ノーマリーオフ動作中であっても、例えば表示装置10が有する回路等への電源供給を制御する回路、例えば後述するマスタコントローラ102の一部には電源を供給することができる。
本明細書等において、例えば信号を高電位とすることにより当該信号をアクティブとすることができ、信号を低電位とすることにより当該信号を非アクティブとすることができるものとする。また、本明細書等において、例えば反転信号を低電位とすることにより当該信号をアクティブとすることができ、反転信号を高電位とすることにより当該信号を非アクティブとすることができるものとする。なお、本明細書等において、低電位とは例えば接地電位とすることができる。また、信号および反転信号の論理は、適宜逆にすることができる。
ノーマリーオフ動作は、例えばディスプレイ110に画像を表示しない場合に行うことが好ましい。例えばスリープモードとした場合に行うことが好ましい。これにより、表示装置10の消費電力を低減することができる。
また、演算回路120は、リセット反転信号resetbを生成する機能を有する。リセット反転信号resetbがアクティブである場合は、表示装置10が有する回路をリセットすることができる。ここで、回路をリセットするとは、例えば表示装置10の電源投入後の、表示装置10が有する回路の回路内電位が不定であるときに、当該回路のフリップフロップ等が保持する電位をリセット電位とすることを示す。
演算回路120として、例えばCPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いることができる。またこれらをFPGA(Field Programmable Gate Array)やFPAA(Field Programmable Analog Array)といったPLD(Programmable Logic Device)によって実現した構成としてもよい。
記憶回路130は、演算回路120により生成された画像データを保持し、フレーム周期等をもとにした所定のタイミングで当該画像データを画像データdataとしてコントローラ100に出力する機能を有する。また、記憶回路130は、フレーム開始信号syncを生成する機能を有する。ここで、フレーム開始信号syncは、フレームの開始時に立ち上がる。つまり、フレーム開始信号syncは、フレームの開始時に例えば高電位となる。なお、記憶回路130は、2フレーム分以上の画像データを保持することにより、フレーム間で画像データを比較する機能を有してもよい。また、図示しないが、記憶回路130はコントローラを有することができ、例えばフレーム開始信号syncは当該コントローラにより生成することができる。
クロック信号生成回路160は、クロック信号clkを生成する機能を有する。例えばクロック信号clkに基づいて記憶回路130が画像データdataを読み出すことで、記憶回路130からの出力信号である画像データdataはクロック信号clkに同期した信号となる。コントローラ100は、クロック信号clkに基づいて動作することができる。
コントローラ100は、マスタコントローラ102、データ処理回路103、レジスタチェーン107および設定レジスタ108を有する。
マスタコントローラ102は、演算回路120からノーマリーオフ制御信号noff_onを、記憶回路130からフレーム開始信号syncを、クロック信号生成回路160からクロック信号clkをそれぞれ受信し、また後述する出力完了信号initial_endを受信することにより、コントローラ100が有する各回路の動作を制御する機能を有する回路である。また、マスタコントローラ102は、後述するゲートドライバ112の動作を制御する信号GSを生成する機能を有する回路である。
また、マスタコントローラ102は、詳細は後述するが、レジスタチェーン107から設定完了信号set_endを受信することによりレジスタチェーン107へのデータ設定が完了したか否かを判別する機能を有する回路である。また、マスタコントローラ102は、詳細は後述するが、レジスタチェーン107へのデータ設定の完了後、信号sr_loadをアクティブとして信号sr_loadを設定レジスタ108に出力することで、設定レジスタ108がレジスタチェーン107に設定されたデータを読み出すことができるようにする機能を有する回路である。
また、マスタコントローラ102は、表示装置10が有する回路等への電源供給を停止するか否かを制御する電源停止信号power_offを生成する機能を有する回路である。電源停止信号power_offがアクティブである場合は、表示装置10が有する回路等への電源の供給を停止することができる。なお、電源停止信号power_offがアクティブであっても、マスタコントローラ102のうち、電源停止信号power_offを生成するために必要な部分には電源を供給し続けることができる。
データ処理回路103は、記憶回路130から画像データdataを受信し、画像データdataに対して画像処理および補正処理等を行う機能を有する。また、例えば画像データdataが圧縮された画像データである場合、画像データdataをデコードすることにより伸張する機能を有する。なお、データ処理回路103から出力された画像データを、画像データsdataとする。
レジスタチェーン107は、演算回路120から伝送されたデータ信号SDAに対応するパラメータを、演算回路120により生成されたクロック信号SCLに同期して設定レジスタ108に伝送する機能を有する回路である。また、レジスタチェーン107は、設定完了信号set_endを生成する機能を有する。パラメータの設定レジスタ108への伝送が完了した際に、例えば設定完了信号set_endとしてパルス信号、例えば高電位のパルス信号を出力することにより、パラメータの設定レジスタ108への伝送が完了したことをマスタコントローラ102が認識することができる。なお、レジスタチェーン107は、パラメータを例えばシリアルに設定レジスタ108に伝送することができる。
設定レジスタ108は、レジスタチェーン107から伝送されたパラメータに対応するデータを保持し、当該データを例えばコントローラ100が有する各回路に出力する機能を有する回路である。また、設定レジスタ108は、例えばマスタコントローラ102から信号sr_loadを受信する機能を有する回路である。前述のように、信号sr_loadがアクティブとなった場合、設定レジスタ108はレジスタチェーン107からパラメータを読み出し、設定レジスタ108は当該パラメータに対応するデータを保持した後例えばコントローラ100が有する回路に出力することができる。
設定レジスタ108には、詳細は後述するが、設定レジスタ108への電源供給が停止された場合でもパラメータに対応するデータを保持する機能を有するバックアップ回路が設けられる。これにより、例えばノーマリーオフ動作により設定レジスタ108への電源供給が停止された後、ノーマリーオフ動作の終了により設定レジスタ108への電源供給が再開された場合においても、コントローラ100が有する回路等を即時に電源供給停止前の状態に復元することができる。なお、バックアップ回路として、オフ電流がSiトランジスタより低いトランジスタ、例えばOSトランジスタを用いた構成とすることができる。
金属酸化物のバンドギャップは2.5eV以上であるため、OSトランジスタは熱励起によるリーク電流が小さく、また上掲のようにオフ電流が極めて小さい。チャネル形成領域に適用される金属酸化物は、インジウム(In)および亜鉛(Zn)の少なくとも一方を含む金属酸化物であることが好ましい。このような金属酸化物としては、In-M-Zn酸化物(元素Mは、例えばガリウム、アルミニウム、シリコン、チタン、ゲルマニウム、ホウ素、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、鉄、ニッケル、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウム等の金属)が代表的である。電子供与体(ドナー)となる水分または水素等の不純物を低減し、かつ酸素欠損も低減することで、金属酸化物をi型(真性半導体)にする、あるいはi型に限りなく近づけることができる。ここでは、このような金属酸化物は高純度化された金属酸化物と呼ぶことができる。高純度化された金属酸化物を適用することで、チャネル幅で規格化されたOSトランジスタのオフ電流を数yA/μm以上数zA/μm以下程度に低くすることができる。
なお、バックアップ回路に用いられるトランジスタとして、オフ電流が低ければ金属酸化物を適用しないトランジスタとしてもよい。例えば、バンドギャップが大きい半導体を適用したトランジスタを適用してもよい。バンドギャップが大きい半導体とは、バンドギャップが2.2eV以上の半導体である。例えば、炭化ケイ素、窒化ガリウム、ダイヤモンド等が挙げられる。
ディスプレイ110は、ソースドライバ111およびゲートドライバ112を有する。また、ディスプレイ110には、画素20がマトリクス状に配列されて画素アレイ113を形成している。画素20はトランジスタを用いて駆動されるアクティブマトリクス型の素子であり、反射素子21aおよび発光素子21bを有する。なお、画素20は、反射素子21aを有しない構成としてもよい。また、画素20は、発光素子21bを有しない構成としてもよい。画素20のより具体的な構成例については、実施の形態2にて説明する。
反射素子21aは、例えば外光を反射して画像を表示する機能を有する。発光素子21bは、例えば自発光することにより画像を表示する機能を有する。
ソースドライバ111は、データ処理回路103から画像データsdataを受信し、受信した画像データsdataに対して例えばD/A(Digital to Analog)変換処理を行い、画素20に画像データを書き込む機能を有する回路である。ゲートドライバ112は、信号GSをもとに、画素20を選択する機能を有する回路である。
なお、画像データdataは、nビット(nは1以上の整数)のデータ信号とすることができる。この場合、画素20に書き込む画像データは、2n通りとすることができる。したがって、画素20は、それぞれ2n通りの階調を表現することができる。例えば、n=8である場合、画素20は、それぞれ256通りの階調を表現することができる。つまり、反射素子21aにより反射される光の輝度および発光素子21bが射出する光の輝度を、それぞれ256段階とすることができる。
なお、詳細は後述するが、画素20は、オフ電流がSiトランジスタより低いトランジスタ、例えばOSトランジスタを用いた構成とすることが好ましい。これにより、画素20に画像データを長期間保持することができる。したがって、一定期間内における画素20への画像データの書き込み回数を少なくしても、画素20に保持された画像データに基づいてディスプレイ110に画像を表示し続けることができる。例えば、1フレームごとに画素20に画像データを書き込まなくても、つまり1フレームごとにリフレッシュ動作を行わなくても、画素20に保持された画像データに基づいてディスプレイ110に画像を表示し続けることができる。これにより、表示装置10の消費電力を低減することができる。
図1に示した表示装置10の構成はあくまで一例であり、必要に応じて、または適宜回路を追加または省略することができる。例えば、データ処理回路103等は省略することができる。データ処理回路103を省略した場合、ソースドライバ111は例えば記憶回路130から出力された画像データdataを受信することができる。
図2は、レジスタチェーン107および設定レジスタ108の具体的な回路構成例を示した図である。また、図2にはレジスタチェーン107および設定レジスタ108の他、レジスタチェーン107および設定レジスタ108の動作を制御する機能を有するマスタコントローラ102、および出力完了信号initial_endを出力する機能を有するAND回路205を示している。本明細書等において、図2に示すレジスタチェーン107、設定レジスタ108、マスタコントローラ102、およびAND回路205を有するシステムを設定レジスタ制御システムという場合がある。
レジスタチェーン107は、コントローラ201およびレジスタ部202を有する。レジスタ部202は、複数のレジスタ204を有する。レジスタ204として、例えばフリップフロップ回路とすることができる。レジスタ204は、直列に接続されている。
コントローラ201は、クロック信号SCLを受信し、これを基にクロック信号sr_clkを生成してレジスタ204に出力することにより、レジスタ204の動作を制御する機能を有する。また、コントローラ201は、データ信号SDAを受信し、これを基にデータ信号sr_dataを生成してレジスタ204に出力する機能を有する。データ信号sr_dataには、例えば後述するmビット(mは1以上の整数)の選択信号Lselに対応するデータ、およびnビット(nは1以上の整数)のパラメータ信号sr_ffに対応するデータが含まれる。なお、パラメータ信号sr_ffは、コントローラ100等が有する回路等の状態を規定するために用いられるパラメータに対応する信号である。
本明細書等において、例えばmビットの選択信号Lselにおける各ビットを、選択信号Lsel(0)乃至選択信号Lsel(m-1)と表記して表現する。また、本明細書等において、例えばnビットのパラメータ信号sr_ffにおける各ビットを、パラメータ信号sr_ff[0]乃至パラメータ信号sr_ff[n-1]と表記して表現する。
また、コントローラ201は、設定完了信号set_endを生成し、マスタコントローラ102に出力することにより、パラメータの設定レジスタ108への伝送が完了したことをマスタコントローラ102に伝える機能を有する。
レジスタ部202は、選択信号Lselに対応するデータおよびパラメータ信号sr_ffに対応するデータを保持する機能を有する。例えば、1個のレジスタ204により、1ビットのデータを保持することができる。つまり、レジスタ部202はm+n個またはそれ以上のレジスタ204を有する。
設定レジスタ108は、選択回路203、複数のスイッチ群211および複数の記憶回路群221を有する。1個のスイッチ群211は、n個のスイッチ210を有する。1個の記憶回路群221は、n個の記憶回路220を有する。なお、スイッチ210として、例えばCMOSトランジスタとすることができる。
選択回路203は、レジスタ204から出力された選択信号Lsel(0)乃至選択信号Lsel(m-1)の論理に基づいて、例えば1個のスイッチ群211を選択する機能を有する。スイッチ群211を選択すると、例えば当該スイッチ群211が有するスイッチ210がオン状態となる。選択信号Lsel(0)乃至選択信号Lsel(m-1)により、合計2m通りの数字を表現することができるので、設定レジスタ108は2m個のスイッチ群211を有する構成とすることができる。これにより、設定レジスタ108は2m個の記憶回路群221を有する構成とすることができる。
本明細書等において、例えば2m個のスイッチ群211を、スイッチ群211(0)乃至スイッチ群211(2m-1)と表記して区別する場合がある。また、本明細書等において、例えば2m個の記憶回路群221を、記憶回路群221(0)乃至記憶回路群221(2m-1)と表記して区別する場合がある。
なお、選択回路203は、スイッチ選択信号sr_sw(0)乃至スイッチ選択信号sr_sw(2m-1)およびスイッチ選択反転信号sr_swb(0)乃至スイッチ選択反転信号sr_swb(2m-1)を生成し、スイッチ群211に出力する機能を有する。例えば、スイッチ選択信号sr_sw(a)(aは0以上2m-1以下の整数)およびスイッチ選択反転信号sr_swb(a)は、スイッチ群211(a)に出力することができる。ここで、スイッチ選択信号sr_sw(a)を高電位としてアクティブとし、スイッチ選択反転信号sr_swb(a)を低電位としてアクティブとすることにより、スイッチ群211(a)を選択することができる。つまり、例えば選択信号Lsel(0)をLSB(Least Significant Bit)、選択信号Lsel(m-1)をMSB(Most Significant Bit)として、選択信号Lsel(0)乃至選択信号Lsel(m-1)により表現される値が、10進数表記でaとなる場合、スイッチ選択信号sr_sw(a)およびスイッチ選択反転信号sr_swb(a)をアクティブとすることができる。これにより、スイッチ群211(a)を選択することができる。
なお、選択しないスイッチ群211に対しては、対応するスイッチ選択信号sr_swを低電位として非アクティブとし、対応するスイッチ選択反転信号sr_swbを高電位として非アクティブとすることができる。
選択回路203の動作は、信号sr_loadに応じて制御することができる。例えば、信号sr_loadをアクティブとすることにより、選択回路203はスイッチ群211を選択することができる。
パラメータ信号sr_ffを保持する機能を有するレジスタ204について、1個のレジスタ204の出力端子には、各スイッチ群が有するスイッチ210が1個ずつ電気的に接続されている。つまり、1個のレジスタ204の出力端子には、2m個のスイッチ210と電気的に接続されている。また、1個のスイッチ210は、1個の記憶回路220と電気的に接続されている。例えば、スイッチ群211(a)が有するスイッチ210は、記憶回路群221(a)が有する記憶回路220と電気的に接続されている。
スイッチ210は、パラメータ信号sr_ffが出力される記憶回路220を選択する機能を有する。スイッチ210がオン状態となると、当該スイッチ210と電気的に接続されている記憶回路220に、パラメータ信号sr_ffに対応するデータが保持される。
記憶回路220は、レジスタ部202から出力されたパラメータ信号sr_ff[0]乃至パラメータ信号sr_ff[n-1]に対応するデータを保持し、当該データをコントローラ100が有する各回路等、設定レジスタ108の外部へ出力する機能を有する。1個の記憶回路220は例えば1ビットのデータを保持することができる。1個の記憶回路群221はn個の記憶回路220を有するため、1個の記憶回路群221はパラメータ信号sr_ff[0]乃至パラメータ信号sr_ff[n-1]に対応するデータをすべて保持することができる。
本明細書等において、記憶回路群221(a)が有する記憶回路220に保持された、パラメータ信号sr_ff[b](bは0以上2m-1以下の整数)に対応するデータをデータQ(a)[b]と表記する場合がある。
詳細は後述するが、記憶回路220は例えばラッチ回路を有する。また、記憶回路220はバックアップ回路を有する。バックアップ回路は、ノーマリーオフ状態となった場合等、設定レジスタ108への電源供給が停止された場合でもデータを保持することができる。記憶回路220がバックアップ回路を有する構成とすることにより、設定レジスタ108への電源供給が停止された後、設定レジスタ108への電源供給が再開された場合において、記憶回路220が有するラッチ回路がバックアップ回路に保持されたデータを読み出すことができる。これにより、電源供給再開後の復帰動作を高速に行うことができる。また、バックアップ回路を記憶回路220に設ける構成とすることにより、設定レジスタ108への電源供給の再開時におけるデータ復帰動作を簡易な手順で行うことができる。
AND回路205の入力端子には、フラグ信号sr_flag(0)乃至フラグ信号sr_flag(2m-1)が入力される。AND回路205の出力端子からは、出力完了信号initial_endが出力される。
記憶回路群221(a)にデータが保持されると、フラグ信号sr_flag(a)がアクティブとなる。すべての記憶回路群221にデータが保持される、つまりフラグ信号sr_flag(0)乃至sr_flag(2m-1)がアクティブとなると、出力完了信号initial_endがアクティブとなる。
図2に示すように、1個のレジスタ204の出力端子を複数のスイッチ210と電気的に接続する構成とすることにより、1個のレジスタ204の出力端子を1個のスイッチ210と電気的に接続する構成とする場合よりレジスタ204の数を減少させることができる。例えば、設定レジスタ108から出力されるパラメータを2m×nビットで表現する場合、1個のレジスタ204の出力端子を1個のスイッチ210と電気的に接続する構成とするとレジスタ204は2m×n個必要となる。一方、1個のレジスタ204の出力端子を例えば2m個のスイッチ210と電気的に接続する構成とするとレジスタ204をm+n個設ければよい。以上により、本発明の一態様の表示装置を小型化することができる。
図2では、スイッチ210としてCMOSトランジスタを用いたが、例えば図3に示すように、スイッチ210としてnチャネル型トランジスタを用いてもよい。この場合、選択回路203はスイッチ選択反転信号sr_swb(0)乃至スイッチ選択反転信号sr_swb(2m-1)を生成しなくてもよい。また、スイッチ210としてpチャネル型トランジスタを用いてもよい。この場合、選択回路203はスイッチ選択信号sr_sw(0)乃至スイッチ選択信号sr_sw(2m-1)を生成しなくてもよい。
図4は、記憶回路220の具体的な回路構成例を示した図である。記憶回路220は、ラッチ回路400、インバータ401およびバックアップ回路402を有する。
ラッチ回路400は、インバータ403およびインバータ404を有する。バックアップ回路402は、トランジスタ410、トランジスタ411、トランジスタ412、トランジスタ413、トランジスタ420、トランジスタ421、容量素子430および容量素子431を有する。なお、トランジスタ420のソースまたはドレインの一方、トランジスタ421のソースまたはドレインの一方、容量素子430の一方の端子および容量素子431の一方の端子には配線440が電気的に接続されている。
また、スイッチ210、インバータ403の入力端子およびインバータ404の出力端子が電気的に接続されているノードをノードDとする。また、インバータ401の入力端子、インバータ403の出力端子およびインバータ404の入力端子が電気的に接続されているノードをノードDBとする。
ラッチ回路400は、レジスタチェーン107から記憶回路220へ出力されたパラメータ信号sr_ffに対応するデータを保持する機能を有する。インバータ401は、レジスタチェーン107から記憶回路220へ出力されたパラメータ信号sr_ffに対応するデータの論理と、記憶回路220から出力されるデータQの論理と、を同一にする機能を有する。
なお、ラッチ回路400は、データを保持する機能を有していれば、ラッチ回路以外の回路としてもよい。例えば、ラッチ回路400は、フリップフロップ回路としてもよい。また、インバータ401は、必要に応じて、または適宜省略してもよい。
バックアップ回路402は、ノーマリーオフ状態となった場合等、設定レジスタ108への電源供給が停止された場合でも記憶回路220に供給されたデータを保持し続ける機能を有する。設定レジスタ108への電源供給が停止された場合、ラッチ回路400に保持されたデータは消失する。一方、バックアップ回路402にはデータが保持され続けるので、設定レジスタ108への電源供給が再開された場合において、ラッチ回路400はバックアップ回路402に保持されたデータを読み出すことができる。これにより、記憶回路220がバックアップ回路402を有さない場合より、電源供給再開後の復帰動作を高速に行うことができる。また、記憶回路220にバックアップ回路402を設けることにより、設定レジスタ108への電源供給の再開時におけるデータ復帰動作を簡易な手順で行うことができる。
なお、バックアップ回路402において、配線440は例えば低電位を供給することができる。
トランジスタ410は、容量素子430への電荷の供給を制御する機能を有する。トランジスタ411は、容量素子430が保持する電荷に応じて読み出し信号Loadをトランジスタ420のゲートに供給する機能を有する。トランジスタ412は、容量素子431に保持する電荷の供給を制御する機能を有する。トランジスタ413は、容量素子431が保持する電荷に応じて読み出し信号Loadをトランジスタ421のゲートに供給する機能を有する。
トランジスタ420は、ゲート電位に応じてノードDに配線440の電位を供給する機能を有する。トランジスタ421は、ゲート電位に応じてノードDBに配線440の電位を供給する機能を有する。
容量素子430は、書き込み信号Saveがアクティブである場合においてノードDBの電位が供給され、書き込み信号Saveが非アクティブである場合に供給された電位に対応する電荷を保持する機能を有する。容量素子431は、書き込み信号Saveがアクティブである場合においてノードDの電位が供給され、書き込み信号Saveが非アクティブである場合に供給された電位に対応する電荷を保持する機能を有する。つまり、バックアップ回路402は、容量素子430および容量素子431により、記憶回路220に供給されたデータを保持することができる。
トランジスタ410およびトランジスタ412は、OSトランジスタとすることが好ましい。前述のように、OSトランジスタはオフ電流が極めて小さいため、トランジスタ410およびトランジスタ412をOSトランジスタとすることにより、容量素子430および容量素子431に保持された電荷がリークすることを抑制することができる。これにより、バックアップ回路402は、長期間データを保持することができる。
なお、トランジスタ411およびトランジスタ413をOSトランジスタとしてもよい。これにより、トランジスタ411のゲート絶縁膜およびトランジスタ413のゲート絶縁膜を厚くしても短チャネル効果の発生を抑制することができる。したがって、トランジスタ411のゲートからの電荷のリークおよびトランジスタ413のゲートからの電荷のリークを抑制することができる。
また、トランジスタ420およびトランジスタ421をOSトランジスタとしてもよい。トランジスタ410乃至トランジスタ413、トランジスタ420、およびトランジスタ421をすべてOSトランジスタとすることにより、バックアップ回路402を簡易な工程で作製することができる。
トランジスタ410およびトランジスタ412は、バックゲートを有する構成とすることが好ましい。トランジスタ410が有するバックゲートおよびトランジスタ412が有するバックゲートは、電位VBGを供給することができる。電位VBGを制御することにより、トランジスタ410およびトランジスタ412の、しきい値電圧等の電気特性を制御することができる。これにより、例えばトランジスタ410およびトランジスタ412のオン電流を増加させることができる。なお、トランジスタ411、トランジスタ413、トランジスタ420およびトランジスタ421も、バックゲートを有する構成としてもよい。特に、これらのトランジスタがOSトランジスタである場合は、バックゲートを有する構成とすることが好ましい。
図5は、m=1、n=2とした場合の、図2に示す設定レジスタ制御システムを示した図である。レジスタ部202はレジスタ204を3個有し、それぞれ選択信号Lsel(0)に対応するデータ、パラメータ信号sr_ff[0]に対応するデータまたはパラメータ信号sr_ff[1]に対応するデータを保持することができる。選択信号Lsel(0)がレジスタチェーン107から選択回路203に出力されるため、選択回路203はスイッチ選択信号sr_sw(0)、スイッチ選択反転信号sr_swb(0)、スイッチ選択信号sr_sw(1)およびスイッチ選択反転信号sr_swb(1)を生成することができる。
以上により、図5に示す構成の設定レジスタ制御システムにおいて、設定レジスタ108は、スイッチ210を2個有するスイッチ群211(0)、およびスイッチ210を2個有するスイッチ群211(1)を有する。また、設定レジスタ108は、記憶回路220を2個有する記憶回路群221(0)、および記憶回路220を2個有する記憶回路群221(1)を有する。設定レジスタ108を以上に示す構成とすることにより、設定レジスタ108はデータQ(0)[0]、データQ(1)[0]、データQ(0)[1]およびデータQ(1)[1]を出力することができる。
図5に示す構成の設定レジスタ制御システムを有する表示装置10の動作方法の一例を、図6乃至図9を用いて説明する。なお、データQ(0)[0]として低電位のデータを、データQ(1)[0]として高電位のデータを、データQ(0)[1]として高電位のデータを、データQ(1)[1]として低電位のデータを出力するものとする。
図6は、表示装置10の状態遷移図である。表示装置10は、状態RST、状態INIT、状態SLOAD、状態WAIT、状態PROC、状態NOFF、または状態OLOADで動作することができる。図6において、Hは高電位を示し、Lは低電位を示す。
状態RSTは、表示装置10が有する回路をリセットする状態である。状態INITは、レジスタチェーン107にパラメータを設定する状態である。状態SLOADは、レジスタチェーン107から設定レジスタ108にパラメータを読み込ませた後保持し、当該パラメータを例えばコントローラ100が有する回路に出力する状態である。状態WAITは、後述する状態PROCへの状態遷移をフレーム開始時まで待機する状態である。状態PROCは、画像データdataに対応する画像データを画素20に書き込み、当該画像データに対応した画像をディスプレイ110に表示する状態である。状態NOFFは、表示装置10がノーマリーオフ動作を行う状態である。状態OLOADは、設定レジスタ108に設けられた記憶回路220が有するバックアップ回路に保持されたパラメータに対応するデータを読み出し、当該データを設定レジスタ108の外部に出力する状態である。
図7および図9は、表示装置10の状態(state)、および図1、図5に示した信号およびデータの電位を示すタイミングチャートである。図7は、表示装置10の電源投入時から状態PROCまでの遷移に対応する。図9は、状態PROCから状態NOFFへの遷移および状態NOFFから状態PROCへの遷移に対応する。なお、画像データdataはnビットのデータ信号とする。
なお、図7および図9では、表示装置10の状態および各信号の電位は、クロック信号clkの立ち上がりに伴い変化しているが、表示装置10の状態および各信号の電位をクロック信号clkの立ち下がりに伴い変化させてもよい。
また、各動作間におけるクロック信号clkの立上がりおよび立下りの回数は、任意の数とすることができる。例えば、フレーム開始信号syncが立ち上がってから次にフレーム開始信号syncが立ち上がるまでの期間に、ディスプレイ110に設けられたすべての画素20を駆動するために必要となる回数以上のクロック信号clkの立上りおよび立下りを行うことができる。
また、フレーム開始信号syncにおいて、高電位である期間の長さと、低電位である期間の長さとの比率は、任意とすることができる。
また、パラメータは、I2Cを用いてコントローラ100が有するレジスタチェーン107に伝送するものとする。この場合、レジスタチェーン107にパラメータを設定する動作を行っていない場合は、クロック信号SCLおよびデータ信号SDAは高電位となる。
図8(A)、(B)は、表示装置10が状態SLOADで動作している場合における、設定レジスタ108に入力される信号の電位、オン状態となっているスイッチ210、データの書き込み動作が行われている記憶回路220および当該データQの電位を示す。図8(A)、(B)において、スイッチ210がオン状態となっている場合、当該スイッチ210および当該スイッチ210に接続されている線を実線で示す。また、スイッチ210がオフ状態となっている場合、当該スイッチ210および当該スイッチ210に接続されている線を破線で示す。また、データの書き込み動作が行われている記憶回路220を実線で示し、データの書き込み動作が行われていない記憶回路220を破線で示す。また、記憶回路220に保持されたデータQが設定レジスタ108の外部に出力されている場合は、当該データQを表す矢印を実線で示し、記憶回路220に保持されたデータQが設定レジスタ108の外部に出力されていない場合は、当該データQを表す矢印を破線で示す。なお、図8(A)は、後述する状態SLOAD[0]の場合を示し、図8(B)は、後述する状態SLOAD[1]の場合を示す。
表示装置10の電源を投入すると、表示装置10が有する回路の回路内電位が不定となる。したがって、図7に示すように、表示装置10が有する回路から出力される信号の電位も不定となる。その後、リセット反転信号resetbを低電位としてアクティブとすることにより、図6および図7に示すように表示装置10は状態RSTで動作する。
状態RSTでは、表示装置10が有する回路をリセットする。これにより、図7に示すように、例えばクロック信号sr_clk、データ信号sr_data、選択信号Lsel(0)、パラメータ信号sr_ff[0]、パラメータ信号sr_ff[1]、設定完了信号set_end、信号sr_load、スイッチ選択信号sr_sw(0)、スイッチ選択信号sr_sw(1)、フラグ信号sr_flag(0)、フラグ信号sr_flag(1)、出力完了信号initial_end、フレーム開始信号syncおよび電源停止信号power_offが低電位、つまり非アクティブとなる。また、スイッチ選択反転信号sr_swb(0)およびスイッチ選択反転信号sr_swb(1)が高電位、つまり非アクティブとなる。また、クロック信号SCLおよびデータ信号SDAの電位は高電位となる。さらに、データQ(0)[0]、データQ(1)[0]、データQ(0)[1]、データQ(1)[1]、および画像データdataが低電位となる。なお、ノーマリーオフ制御信号noff_onは、低電位、つまり非アクティブとすることができる。
なお、フレーム開始信号syncは、状態RSTの場合において低電位としているが、必要に応じて高電位としてもよい。また、状態RST以外の場合においても、図7および図9でフレーム開始信号syncを低電位としている期間に、フレーム開始信号syncを必要に応じて高電位としてもよい。
表示装置10が状態RSTで動作している場合において、リセット反転信号resetbを高電位として非アクティブとすることにより、図6および図7に示すように表示装置10は状態INITで動作する。なお、図7に示すように、状態RSTから状態INITに遷移した場合における遷移後の状態を状態INIT[0]と表記する。
状態INITは、レジスタチェーン107にパラメータを設定する状態である。図7に示すように、データ信号SDAの電位が、選択回路203により選択されるスイッチ群211に対応する電位、または設定レジスタ108から外部に出力されるデータQに対応する電位となる。データ信号SDAは、クロック信号SCLに同期して図1に示す演算回路120からコントローラ201に出力される。
コントローラ201は、受信したクロック信号SCLの電位に対応する電位のクロック信号sr_clk、および受信したデータ信号SDAの電位に対応する電位のデータ信号sr_dataを生成し、レジスタ204に出力する。データ信号sr_dataに対応するデータは、クロック信号sr_clkに同期してレジスタ204によりシフトされ、選択信号Lsel(0)に対応するデータ、パラメータ信号sr_ff[0]に対応するデータおよびパラメータ信号sr_ff[1]に対応するデータがレジスタ部202にセットされ、当該データが保持される。なお、状態INIT[0]において、選択信号Lsel(0)に対応するデータとして低電位のデータが、パラメータ信号sr_ff[0]に対応するデータとして低電位のデータが、パラメータ信号sr_ff[1]に対応するデータとして高電位のデータがそれぞれセットされるものとする。
レジスタチェーン107へのパラメータの設定完了後、コントローラ201からマスタコントローラ102へ、設定完了信号set_endとして高電位のパルス信号が出力される。これにより、図6および図7に示すように、表示装置10は状態INITから状態SLOADに遷移する。なお、図7に示すように、状態INIT[0]から状態SLOADに遷移した場合における遷移後の状態を状態SLOAD[0]と表記する。
状態SLOADは、レジスタ部202に保持されたデータを設定レジスタ108が有する記憶回路220に出力し、当該データに対応するデータQの記憶回路220への保持および記憶回路220からの出力を行う状態である。状態SLOADの期間において信号sr_loadが高電位、つまりアクティブとなると、選択回路203は選択信号Lsel(0)の電位に応じてスイッチ群211を選択することができる。スイッチ群211が選択されると、当該スイッチ群211が有するスイッチ210と電気的に接続されている記憶回路220に、パラメータ信号sr_ff[0]に対応するデータQおよびパラメータ信号sr_ff[1]に対応するデータQが保持される。その後、記憶回路220に保持されたデータQが設定レジスタ108の外部に出力される。
なお、記憶回路220に保持されたデータQは、後述するノーマリーオフ動作を行うまでに、当該データQが保持された記憶回路220に設けられたバックアップ回路に書き込むことが好ましい。つまり、記憶回路220がラッチ回路等の揮発性の記憶回路と、OSトランジスタ等を有する不揮発性のバックアップ回路と、を有する場合、揮発性の記憶回路に保持されたデータQを、ノーマリーオフ動作を行うまでに不揮発性のバックアップ回路に書き込むことが好ましい。
前述のように、状態SLOAD[0]では、選択信号Lsel(0)に対応するデータとして低電位のデータがレジスタチェーン107に保持されている。これにより、図7および図8(A)に示すように、スイッチ選択信号sr_sw(0)が高電位となりアクティブとなり、スイッチ選択反転信号sr_swb(0)が低電位となりアクティブとなる。以上により、スイッチ群211(0)が選択され、スイッチ群211(0)が有するスイッチ210がオン状態となる。
スイッチ群211(0)が選択されることにより、パラメータ信号sr_ff[0]に対応するデータQおよびパラメータ信号sr_ff[1]に対応するデータQが、記憶回路群221(0)が有する記憶回路220に保持され、当該データQが設定レジスタ108の外部に出力される。前述のように、状態SLOAD[0]では、パラメータ信号sr_ff[0]に対応するデータとして低電位のデータが、パラメータ信号sr_ff[1]に対応するデータとして高電位のデータがそれぞれレジスタチェーン107に保持されている。したがって、データQ(0)[0]は低電位のままであり、データQ(0)[1]は高電位となる。
なお、状態SLOAD[0]において、フラグ信号sr_flag(0)が高電位となりアクティブとなる。これにより、データQ(0)[0]およびデータQ(0)[1]の設定レジスタ108の外部への出力が行われたことを、設定レジスタ制御システムが認識することができる。
設定レジスタ108が、データQ(0)[0]およびデータQ(0)[1]を外部へ出力すると、スイッチ選択信号sr_sw(0)が低電位となり非アクティブとなり、スイッチ選択反転信号sr_swb(0)が高電位となり非アクティブとなる。これにより、選択回路203によるスイッチ群211(0)の選択が解除される。
また、設定レジスタ108が、データQ(0)[0]およびデータQ(0)[1]を外部へ出力すると、信号sr_loadが低電位、つまり非アクティブとなる。一方、図7に示すように、フラグ信号sr_flag(0)は高電位であるが、フラグ信号sr_flag(1)は低電位であるので、出力完了信号initial_endは低電位、つまり非アクティブのままである。図6に示すように、信号sr_loadが高電位から低電位となった際、出力完了信号initial_endが低電位である場合、表示装置10は状態SLOADから状態INITへ遷移する。なお、図7に示すように、状態SLOAD[0]から状態INITに遷移した場合における遷移後の状態を状態INIT[1]と表記する。
状態INIT[1]において、選択信号Lsel(0)に対応するデータとして高電位のデータが、パラメータ信号sr_ff[0]に対応するデータとして高電位のデータが、パラメータ信号sr_ff[1]に対応するデータとして低電位のデータがそれぞれセットされるものとする。
状態INIT[0]の場合と同様に、レジスタチェーン107へのパラメータの設定完了後、コントローラ201からマスタコントローラ102へ、設定完了信号set_endとして高電位のパルス信号が出力される。これにより、図6および図7に示すように、表示装置10は状態INITから状態SLOADに遷移する。なお、図7に示すように、状態INIT[1]から状態SLOADに遷移した場合における遷移後の状態を状態SLOAD[1]と表記する。
前述のように、状態SLOAD[1]では、選択信号Lsel(0)に対応するデータとして高電位のデータがレジスタチェーン107に保持されている。これにより、図7および図8(B)に示すように、スイッチ選択信号sr_sw(1)が高電位となりアクティブとなり、スイッチ選択反転信号sr_swb(1)が低電位となりアクティブとなる。以上により、スイッチ群211(1)が選択され、スイッチ群211(1)が有するスイッチ210がオン状態となる。
スイッチ群211(1)が選択されることにより、パラメータ信号sr_ff[0]に対応するデータQおよびパラメータ信号sr_ff[1]に対応するデータQが、記憶回路群221(1)が有する記憶回路220に保持され、当該データQが設定レジスタ108の外部に出力される。前述のように、状態SLOAD[1]では、パラメータ信号sr_ff[0]に対応するデータとして高電位のデータが、パラメータ信号sr_ff[1]に対応するデータとして低電位のデータがそれぞれレジスタチェーン107に保持されている。したがって、データQ(1)[0]は高電位となり、データQ(1)[1]は低電位のままである。
なお、状態SLOAD[1]において、フラグ信号sr_flag(1)が高電位となりアクティブとなる。これにより、データQ(1)[0]およびデータQ(1)[1]の設定レジスタ108の外部への出力が行われたことを、設定レジスタ制御システムが認識することができる。
設定レジスタ108が、データQ(1)[0]およびデータQ(1)[1]を外部へ出力すると、スイッチ選択信号sr_sw(1)が低電位となり非アクティブとなり、スイッチ選択反転信号sr_swb(1)が高電位となり非アクティブとなる。これにより、選択回路203によるスイッチ群211(1)の選択が解除される。
また、設定レジスタ108が、データQ(1)[0]およびデータQ(1)[1]を外部へ出力すると、信号sr_loadが低電位、つまり非アクティブとなる。また、図7に示すように、状態SLOAD[0]でフラグ信号sr_flag(0)が高電位となり、状態SLOAD[1]でフラグ信号sr_flag(1)が高電位となることにより、フラグ信号sr_flag(0)およびフラグ信号sr_flag(1)の両方が高電位、つまりアクティブとなった。これにより、出力完了信号initial_endは高電位、つまりアクティブとなる。図6に示すように、信号sr_loadが高電位から低電位となった際、出力完了信号initial_endが高電位である場合、表示装置10は状態SLOADから状態WAITへ遷移する。つまり、図7に示すように、表示装置10は状態SLOAD[1]から状態WAITへ遷移する。
状態WAITは、フレーム開始時まで待機する状態である。これにより、フレームの途中に表示装置10が状態PROCに遷移して表示装置10が異常動作することを抑制することができる。
フレームが開始されるタイミングでフレーム開始信号syncが高電位となり、図6および図7に示すように状態WAITから状態PROCに遷移する。状態PROCでは、図7に示すように、画像データdataの電位が演算回路120により生成された画像データに対応する電位となる。
前述のように、画像データdataはデータ処理回路103に出力され、画像処理および補正処理等が行われる。その後、データ処理回路103から画像データsdataがソースドライバ111に出力される。
以上により、状態PROCでは、画像データdataに対応する画像データを画素20に書き込み、当該画像データに対応した画像をディスプレイ110に表示することができる。これにより、ディスプレイ110に動画を表示することができる。
表示装置10が状態PROCで動作している場合において、ノーマリーオフ制御信号noff_onの電位が高電位、つまりアクティブとなると、図6および図9に示すようにフレーム開始信号syncの電位が高電位となった後に状態NOFFに遷移する。フレーム開始信号syncの電位が高電位となった後に状態NOFFに遷移することにより、フレームの途中に表示装置10の状態が遷移して表示装置10が異常動作することを抑制することができる。
状態NOFFに遷移すると、図9に示すように、電源停止信号power_offが高電位、つまりアクティブとなる。これにより、表示装置10が有する回路等への電源の供給が停止される。つまり、表示装置10はノーマリーオフ動作を行う。なお、マスタコントローラ102のうち、電源停止信号power_offを生成するために必要な部分には電源を供給し続ける。クロック信号clkおよびフレーム開始信号sync等の電位は不定となる。
表示装置10が状態NOFFで動作している場合において、電源停止信号power_offを低電位、つまり非アクティブとすると、表示装置10が有する回路等への電源の供給が再開される。また、ノーマリーオフ制御信号noff_onを低電位、つまり非アクティブとすると、図6および図9に示すように、状態OLOADに遷移する。
状態OLOADに遷移後、信号sr_loadが高電位、つまりアクティブとなると、記憶回路220が有するバックアップ回路に保持されたデータQが読み出され、読み出されたデータQが設定レジスタ108から外部に出力される。バックアップ回路には、低電位のデータQ(0)[0]、高電位のデータQ(1)[0]、高電位のデータQ(0)[1]および低電位データQ(1)[1]が保持されている。したがって、図9に示すように、状態OLOADでは低電位のデータQ(0)[0]、高電位のデータQ(1)[0]、高電位のデータQ(0)[1]および低電位データQ(1)[1]が設定レジスタ108から外部に出力される。
設定レジスタ108から外部へデータQが出力されると、信号sr_loadが低電位、つまり非アクティブとなる。これにより、図6および図9に示すように、表示装置10は状態OLOADから状態WAITへ遷移する。その後、フレームが開始されるタイミングでフレーム開始信号syncが高電位となり、図6および図9に示すように状態WAITから状態PROCに遷移する。以上が表示装置10の動作方法の一例である。
図10(A)は、記憶回路130の構成例を示すブロック図である。記憶回路130は、制御部212、セルアレイ213および周辺回路218を有する。周辺回路218は、センスアンプ回路214、ドライバ215、メインアンプ216および入出力回路217を有する。
制御部212は、記憶回路130を制御する機能を有する。例えば、制御部212は、ドライバ215、メインアンプ216、および入出力回路217を制御する。
ドライバ215には、複数の配線WL、CSELが電気的に接続されている。ドライバ215は、複数の配線WL、CSELに出力する信号を生成する。
セルアレイ213は、複数のメモリセル219を有する。メモリセル219は、配線WL、LBL(またはLBLB)、BGLに、電気的に接続されている。配線WLはワード線であり、配線LBL、LBLBは、ローカルビット線である。図10(A)の例では、セルアレイ213の構成は、折り返しビット線方式であるが、開放ビット線方式とすることもできる。
図10(B)に、メモリセル219の構成例を示す。メモリセル219は、トランジスタMW1、容量素子CS1を有する。ここでは、トランジスタMW1はバックゲートをもつトランジスタである。トランジスタMW1のバックゲートは、配線BGLに電気的に接続されている。配線BGLには、電位Vbg_w1が入力される。
容量素子CS1は、画像データに対応する電荷を保持する機能を有する。トランジスタMW1は、記憶回路130に書き込まれた画像データの書き込みおよび読み出しを制御する機能を有する。つまり、トランジスタMW1は、容量素子CS1に保持された電荷の充放電を制御する機能を有する。
トランジスタMW1は、OSトランジスタとすることが好ましい。OSトランジスタはオフ電流が極めて小さいため、OSトランジスタでメモリセル219を構成することで、容量素子CS1から電荷がリークすることを抑えられるため、記憶回路130への電源供給を停止した場合でも長期間画像データを保持することが可能である。また、電位Vbg_w1を負電位にすることで、トランジスタMW1の閾値電圧を正電位側にシフトさせることができ、メモリセル219の保持時間を長くすることができる。
セルアレイ213が有する複数のメモリセル219の、トランジスタMW1はOSトランジスタであるため、その他の回路のトランジスタは、例えば、シリコンウエハに作製されるSiトランジスタとすることができる。これにより、セルアレイ213をセンスアンプ回路214に積層して設けることができる。よって、記憶回路130の回路面積を縮小することができる。
セルアレイ213は、センスアンプ回路214に積層して設けられている。センスアンプ回路214は、複数のセンスアンプSAを有する。センスアンプSAは隣接する配線LBL、LBLB(ローカルビット線対)、配線GBL、GBLB(グローバルビット線対)、複数の配線CSELに電気的に接続されている。センスアンプSAは、配線LBLと配線LBLBとの電位差を増幅する機能を有する。
センスアンプ回路214には、4本の配線LBLに対して1本の配線GBLが設けられ、4本の配線LBLBに対して1本の配線GBLBが設けられているが、センスアンプ回路214の構成は、図10(A)の構成例に限定されない。
メインアンプ216は、センスアンプ回路214および入出力回路217に接続されている。メインアンプ216は、配線GBLと配線GBLBの電位差を増幅する機能を有する。メインアンプ216は省略することができる。
入出力回路217は、書き込みデータに対応する電位を配線GBLと配線GBLB、またはメインアンプ216に出力する機能、配線GBLと配線GBLBの電位、またはメインアンプ216の出力電位を読み出し、データとして外部に出力する機能を有する。配線CSELの信号によって、データを読み出すセンスアンプSA、およびデータを書き込むセンスアンプSAを選択することができる。よって、入出力回路217は、マルチプレクサ等の選択回路が不要であるため、回路構成を簡単化でき、占有面積を縮小することができる。
なお、記憶回路130は、OSトランジスタを有しない構成としてもよい。この場合、記憶回路130として、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)等を用いることができる。
図11は、表示装置10の構成の変形例を示すブロック図である。図11に示す表示装置10は、コントローラ100がクロックゲーティング用回路101を有する点が、図1に示す構成の表示装置10と異なる。図11に示す構成の表示装置10において、記憶回路130から出力される画像データを画像データdata_exとし、記憶回路130から出力されるフレーム開始信号をフレーム開始信号sync_exとし、クロック信号生成回路160から出力されるクロック信号をクロック信号clk_exとする。
クロック信号clk_ex、フレーム開始信号sync_exおよび画像データdata_exは、クロックゲーティング用回路101に供給される。クロックゲーティング用回路101は、クロック信号clk_exに対応するクロック信号clk、およびフレーム開始信号sync_exに対応するフレーム開始信号syncを必要に応じてマスタコントローラ102に出力する機能を有する。また、クロックゲーティング用回路101は、画像データdata_exに対応する画像データdataを必要に応じてデータ処理回路103に出力する機能を有する。
表示装置10がクロックゲーティング用回路101を有することにより、例えば表示装置10が状態RST、状態INIT、状態SLOAD、状態WAITまたは状態OLOADで動作している場合等、マスタコントローラ102にクロック信号clkおよびフレーム開始信号syncを供給する必要がない場合に、当該信号の供給を停止することができる。また、画像データdataをデータ処理回路103に供給する必要が無い場合に、画像データdataの供給を停止することができる。以上により、表示装置10の消費電力を低減することができる。
図12は、表示装置10の構成の別の変形例を示すブロック図である。図12に示す表示装置10は、コントローラ100がタッチセンサコントローラ109を有し、ディスプレイ110がタッチセンサ140および光センサ150を有する点を除き、図1に示す表示装置10と同様の構成を有する。図12に示すように、タッチセンサ140は、ディスプレイ110の画素アレイ113と重なる領域を有する。
なお、図12では、光センサ150はディスプレイ110の内部に設けた構成としているが、光センサ150をディスプレイ110の外部に設けた構成としてもよい。また、タッチセンサ140および光センサ150の一方を省略した構成としてもよい。なお、タッチセンサ140を省略する場合は、タッチセンサコントローラ109を省略した構成とすることができる。
タッチセンサコントローラ109は、タッチセンサ140に制御信号を出力する機能を有する。当該制御信号に基づいて、タッチセンサ140はタッチ動作を認識する。
タッチセンサ140は、ディスプレイ110へのタッチ動作に対応した信号TSを、演算回路120に出力する機能を有する。演算回路120は、信号TSに基づき、演算回路120が生成する画像データへの表示データの追加、およびアプリケーションを操作するユーザーインターフェース処理等を行うことができる。
光センサ150は、外光の照度を測定し、当該照度に対応した信号ISを演算回路120に出力する機能を有する。これにより、例えば演算回路120はデータ信号SDAの一部を外光の照度に対応させることができ、設定レジスタ108から出力されるパラメータの一部を外光の照度に応じて変化させることができる。以上により、例えばディスプレイ110により表示される画像の色相、明度および彩度等を、例えばデータ処理回路103等により調整することができる。例えば、外光が明るい場合は、ディスプレイ110により表示される画像の明度を高くして、外光が暗い場合は、ディスプレイ110により表示される画像の明度を低くすることができる。これにより、例えば外光の照度によらずディスプレイ110により表示される画像の視認性を高めることができる。
図13は、演算回路120の具体的な構成を示したブロック図である。演算回路120は、データ処理回路121、レジスタ値生成回路122およびコントローラ123を有する。信号TSは例えばデータ処理回路121に入力することができ、信号ISは例えばレジスタ値生成回路122に入力することができる。
データ処理回路121は、ディスプレイ110に表示される画像に対応する画像データを生成する機能を有する。データ処理回路121により生成された画像データは、例えば記憶回路130に出力することができる。
レジスタ値生成回路122は、データ信号SDAおよびクロック信号SCLを生成する機能を有する。
コントローラ123は、ノーマリーオフ制御信号noff_onの論理を切り替える機能を有する。ノーマリーオフ制御信号noff_onの論理は、例えばデータ処理回路121により生成される画像データをもとにして決定することができる。
図14は、タッチセンサ140およびその周辺回路の構成例を示したブロック図である。なお、図14に示すように、タッチセンサ140およびその周辺回路を合わせてタッチセンサユニット149とする。図14では、タッチセンサ140が相互容量タッチセンサである例を示す。
タッチセンサユニット149は、タッチセンサ140および周辺回路145を有する。周辺回路145は、タッチセンサドライバ146およびセンス回路147を有する。周辺回路145は専用ICで構成することができる。
タッチセンサ140は、r本(rは1以上の整数)の配線DRL、s本(sは1以上の整数)の配線SNLを有する。配線DRLはドライブ線であり、配線SNLはセンス線である。ここでは、α番目の配線DRLを配線DRL[α]と記載し、β番目の配線SNLを配線SNL[β]と記載する。容量CTαβは、配線DRL[α]と配線SNL[β]との間に形成される容量である。
r本の配線DRLはタッチセンサドライバ146に電気的に接続されている。タッチセンサドライバ146は配線DRLを駆動する機能を有する。s本の配線SNLはセンス回路147に電気的に接続されている。センス回路147は、配線SNLの信号を検出する機能を有する。タッチセンサドライバ146によって配線DRL[α]が駆動されているときの配線SNL[β]の信号は、容量CTαβの容量値の変化量の情報をもつ。s本の配線SNLの信号を解析することで、タッチの有無、タッチ位置等の情報を得ることができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1に記載のディスプレイ110の詳細について説明を行う。
図15は、ディスプレイ110の構成例を説明するブロック図である。
ディスプレイ110は、画素アレイ113を有する。また、ディスプレイ110は、ゲートドライバ112、およびソースドライバ111を備えることができる。
画素アレイ113は、一群の複数の画素20(i,1)乃至画素20(i,s)と、他の一群の複数の画素20(1,j)乃至画素20(r,j)と、走査線G1(i)と、を有する。また、走査線G2(i)と、配線CSCOMと、配線ANOと、信号線S1(j)と、信号線S2(j)と、を有する。なお、iは1以上r以下の整数であり、jは1以上s以下の整数であり、rおよびsは1以上の整数である。
一群の複数の画素20(i,1)乃至画素20(i,s)は画素20(i,j)を含み、一群の複数の画素20(i,1)乃至画素20(i,s)は行方向(図中に矢印R1で示す方向)に配設される。
他の一群の複数の画素20(1,j)乃至画素20(r,j)は、画素20(i,j)を含み、他の一群の複数の画素20(1,j)乃至画素20(r,j)は行方向と交差する列方向(図中に矢印C1で示す方向)に配設される。
走査線G1(i)および走査線G2(i)は、行方向に配設される一群の複数の画素20(i,1)乃至画素20(i,s)と電気的に接続される。
列方向に配設される他の一群の複数の画素20(1,j)乃至画素20(r,j)は、信号線S1(j)および信号線S2(j)と電気的に接続される。
ゲートドライバ112は、制御情報に基づいて選択信号を供給する機能を有する。
一例を挙げれば、制御情報に基づいて、30Hz以上、好ましくは60Hz以上の頻度で一の走査線に選択信号を供給する機能を備える。これにより、動画像をなめらかに表示することができる。
例えば、制御情報に基づいて、30Hz未満、好ましくは1Hz未満、より好ましくは一分に一回未満の頻度で一の走査線に選択信号を供給する機能を備える。これにより、フリッカーが抑制された状態で静止画像を表示することができる。
ソースドライバ111は、ソースドライバ111aと、ソースドライバ111bと、を有する。ソースドライバ111aおよびソースドライバ111bは、コントローラ100からの信号に基づいて、データ信号を供給する機能を有する。
ソースドライバ111aは、一の表示素子と電気的に接続される画素回路に供給するデータ信号を生成する機能を備える。具体的には、極性が反転する信号を生成する機能を備える。これにより、例えば、液晶表示素子を駆動することができる。
ソースドライバ111bは、一の表示素子とは異なる方法を用いて表示をする他の表示素子と電気的に接続される画素回路に供給するデータ信号を生成する機能を備える。例えば、有機EL素子を駆動することができる。
例えば、シフトレジスタ等のさまざまな順序回路等をソースドライバ111に用いることができる。
例えば、ソースドライバ111aおよびソースドライバ111bが集積された集積回路を、ソースドライバ111に用いることができる。具体的には、シリコン基板上に形成された集積回路をソースドライバ111に用いることができる。
ソースドライバ111を、コントローラ100と同じ集積回路に含めてもよい。具体的には、シリコン基板上に形成された集積回路を、コントローラ100およびソースドライバ111に用いることができる。
例えば、COG(Chip on glass)法またはCOF(Chip on Film)法を用いて、上記集積回路を端子に実装することができる。具体的には、異方性導電膜を用いて、集積回路を端子に実装することができる。
図16は、画素20の構成例を示す回路図である。画素20(i,j)は、反射素子21a(i,j)および発光素子21b(i,j)を駆動する機能を備える。これにより、例えば同一の工程を用いて形成することができる画素回路を用いて、反射素子21aと、反射素子21aとは異なる方法を用いて表示をする発光素子21bと、を駆動することができる。反射型の表示素子である反射素子21aを用いて表示を行うことで、消費電力を低減することができる。または、外光が明るい環境下において高いコントラストで画像を良好に表示することができる。光を射出する表示素子である発光素子21bを用いて表示を行うことで、暗い環境下で画像を良好に表示することができる。
なお、反射素子21aおよび発光素子21bの両方を用いて表示を行うこともできる。なお、反射素子21aおよび発光素子21bの両方を用いて行う表示をハイブリッド表示と呼ぶことができる。また、ハイブリッド表示を行う機能を有するディスプレイをハイブリッドディスプレイと呼ぶことができる。
ハイブリッド表示とは、1つのパネルにおいて、反射光と、自発光とを併用して、色調または光強度を互いに補完して、文字および/または画像を表示する方法である。または、ハイブリッド表示とは、同一画素または同一副画素において複数の表示素子から、それぞれの光を用いて、文字および/または画像を表示する方法である。ただし、ハイブリッド表示を行っているハイブリッドディスプレイを局所的にみると、複数の表示素子のいずれか一を用いて表示される画素または副画素と、複数の表示素子の二以上を用いて表示される画素または副画素と、を有する場合がある。
なお、本明細書等において、上記構成のいずれか1つまたは複数の表現を満たすものを、ハイブリッド表示という。
また、ハイブリッドディスプレイは、同一画素または同一副画素に複数の表示素子を有する。なお、複数の表示素子としては、例えば、光を反射する反射型素子と、光を射出する自発光素子とが挙げられる。なお、反射型素子と、自発光素子とは、それぞれ独立に制御することができる。ハイブリッドディスプレイは、表示部において、反射光、および自発光のいずれか一方または双方を用いて、文字および/または画像を表示する機能を有する。
画素20(i,j)は、信号線S1(j)、信号線S2(j)、走査線G1(i)、走査線G2(i)、配線CSCOMおよび配線ANOと電気的に接続される。
画素20(i,j)は、スイッチSW1、容量素子C11、スイッチSW2、トランジスタMおよび容量素子C12を含む。
走査線G1(i)と電気的に接続されるゲート電極と、信号線S1(j)と電気的に接続される第1の電極と、を有するトランジスタを、スイッチSW1に用いることができる。
容量素子C11は、スイッチSW1に用いるトランジスタの第2の電極と電気的に接続される第1の電極と、配線CSCOMと電気的に接続される第2の電極と、を有する。
走査線G2(i)と電気的に接続されるゲート電極と、信号線S2(j)と電気的に接続される第1の電極と、を有するトランジスタを、スイッチSW2に用いることができる。
トランジスタMは、スイッチSW2に用いるトランジスタの第2の電極と電気的に接続されるゲート電極と、配線ANOと電気的に接続される第1の電極と、を有する。
なお、トランジスタMは、第1のゲート電極と第2のゲート電極を有していてもよい。第1のゲート電極と第2のゲート電極は、電気的に接続されていてもよい。第1のゲート電極と第2のゲート電極は、半導体膜を間に介して互いに重なる領域を有することが好ましい。
容量素子C12は、スイッチSW2に用いるトランジスタの第2の電極と電気的に接続される第1の電極と、トランジスタMの第1の電極と電気的に接続される第2の電極と、を有する。
反射素子21a(i,j)の第1の電極を、スイッチSW1に用いるトランジスタの第2の電極と電気的に接続する。また、反射素子21a(i,j)の第2の電極を、配線VCOM1と電気的に接続する。これにより、反射素子21a(i,j)を駆動することができる。
発光素子21b(i,j)の第1の電極をトランジスタMの第2の電極と電気的に接続し、発光素子21b(i,j)の第2の電極を配線VCOM2と電気的に接続する。これにより、発光素子21b(i,j)を駆動することができる。
容量素子C11は、反射素子21aを用いて表示される画像に対応する画像データ、つまり反射素子21aにより反射される光の輝度に対応する電荷を保持する機能を有する。容量素子C12は、発光素子21bを用いて表示される画像に対応する画像データ、つまり発光素子21bの発光強度に対応する電荷を保持する機能を有する。
スイッチSW1は、容量素子C11への画像データの書き込みおよび保持を制御する機能を有する。スイッチSW1がオン状態である場合は、画像データが信号線S1を介して容量素子C11に書き込まれ、スイッチSW1がオフ状態である場合は、画像データが容量素子C11に保持される。
スイッチSW2は、容量素子C12への画像データの書き込みおよび保持を制御する機能を有する。スイッチSW2がオン状態である場合は、画像データが信号線S2を介して容量素子C12に書き込まれ、スイッチSW2がオフ状態である場合は、画像データが容量素子C12に保持される。
スイッチSW1およびスイッチSW2は、OSトランジスタとすることが好ましい。OSトランジスタはオフ電流が極めて小さいため、容量素子C11および容量素子C12に画像データを長期間保持することができる。つまり、画素20に画像データを長期間保持することができる。したがって、一定期間内における画素20への画像データの書き込み回数を少なくしても、画素20に保持された画像データに基づいてディスプレイ110に画像を表示し続けることができる。例えば、1フレームごとに画素20に画像データを書き込まなくても、つまり1フレームごとにリフレッシュ動作を行わなくても、画素20に保持された画像データに基づいてディスプレイ110に画像を表示し続けることができる。これにより、表示装置10の消費電力を低減することができる。
図17は、ディスプレイ110の構成を説明する図である。図17(A)は、ディスプレイ110の上面図であり、図17(B)は、図17(A)に示すディスプレイ110の画素の一部を説明する上面図である。図17(C)は、図17(B)に示す画素の構成を説明する模式図である。
図17(A)は、フレキシブルプリント基板FPC1上に、ソースドライバ111と端子519Bが配置されている。
図17(C)において、画素20(i,j)は、反射素子21a(i,j)および発光素子21b(i,j)を備える。
図18および図19は、ディスプレイ110の構成を説明する断面図である。図18(A)は、図17(A)の切断線X1-X2、切断線X3-X4、切断線X5-X6における断面図であり、図18(B)は、図18(A)の一部を説明する図である。
図19(A)は、図17(B)の切断線X7-X8、切断線X9-X10における断面図であり、図19(B)は、図19(A)の一部を説明する図である。
以下、図18および図19用いて、ディスプレイ110の各構成要素について説明を行う。
基板570等として、作製工程中の熱処理に耐えうる程度の耐熱性を有する材料を用いることができる。例えば、厚さ0.7mm以下厚さ0.1mm以上の材料を基板570に用いることができる。具体的には、厚さ0.1mm程度まで研磨した材料を用いることができる。
例えば、第6世代(1500mm×1850mm)、第7世代(1870mm×2200mm)、第8世代(2200mm×2400mm)、第9世代(2400mm×2800mm)、第10世代(2950mm×3400mm)等の面積が大きなガラス基板を基板570等に用いることができる。これにより、大型の表示装置を作製することができる。
有機材料、無機材料または有機材料と無機材料等の複合材料等を基板570等に用いることができる。例えば、ガラス、セラミックス、金属等の無機材料を基板570等に用いることができる。
具体的には、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリガラス、クリスタルガラス、アルミノ珪酸ガラス、強化ガラス、化学強化ガラス、石英またはサファイア等を、基板570等に用いることができる。具体的には、無機酸化物膜、無機窒化物膜または無機酸窒化物膜等を、基板570等に用いることができる。例えば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜等を、基板570等に用いることができる。ステンレス・スチールまたはアルミニウム等を、基板570等に用いることができる。
例えば、シリコンや炭化シリコンからなる単結晶半導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウム等の化合物半導体基板、SOI基板等を基板570等に用いることができる。これにより、半導体素子を基板570等に形成することができる。
例えば、樹脂、樹脂フィルムまたはプラスチック等の有機材料を基板570等に用いることができる。具体的には、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネートまたはアクリル樹脂等の樹脂フィルムまたは樹脂板を、基板570等に用いることができる。
例えば、金属板、薄板状のガラス板または無機材料等の膜を樹脂フィルム等に貼り合わせた複合材料を基板570等に用いることができる。例えば、繊維状または粒子状の金属、ガラスもしくは無機材料等を樹脂フィルムに分散した複合材料を、基板570等に用いることができる。例えば、繊維状または粒子状の樹脂もしくは有機材料等を無機材料に分散した複合材料を、基板570等に用いることができる。
また、単層の材料または複数の層が積層された材料を、基板570等に用いることができる。例えば、基材と基材に含まれる不純物の拡散を防ぐ絶縁膜等が積層された材料を、基板570等に用いることができる。具体的には、ガラスとガラスに含まれる不純物の拡散を防ぐ酸化シリコン層、窒化シリコン層または酸化窒化シリコン層等から選ばれた一または複数の膜が積層された材料を、基板570等に用いることができる。または、樹脂と樹脂を透過する不純物の拡散を防ぐ酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜等が積層された材料を、基板570等に用いることができる。
具体的には、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート若しくはアクリル樹脂等の樹脂フィルム、樹脂板または積層材料等を基板570等に用いることができる。
具体的には、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン、アラミド等)、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリウレタン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂もしくはシリコーン等のシロキサン結合を有する樹脂を含む材料を基板570等に用いることができる。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)またはアクリル樹脂等を基板570等に用いることができる。または、シクロオレフィンポリマー(COP)、シクロオレフィンコポリマー(COC)等を用いることができる。
また、紙または木材等を基板570等に用いることができる。
例えば、可撓性を有する基板を基板570等に用いることができる。
なお、トランジスタまたは容量素子等を基板に直接形成する方法を用いることができる。また、例えば作製工程中に加わる熱に耐熱性を有する工程用の基板にトランジスタまたは容量素子等を形成し、形成されたトランジスタまたは容量素子等を基板570等に転置する方法を用いることができる。これにより、例えば可撓性を有する基板にトランジスタまたは容量素子等を形成できる。
基板770として、透光性を備える材料を用いることができる。具体的には、基板570に用いることができる材料から選択された材料を基板770に用いることができる。
例えば、アルミノ珪酸ガラス、強化ガラス、化学強化ガラスまたはサファイア等を、表示パネルの使用者に近い側に配置される基板770に好適に用いることができる。これにより、使用に伴う表示パネルの破損や傷付きを防止することができる。
また、例えば、厚さ0.7mm以下厚さ0.1mm以上の材料を基板770に用いることができる。具体的には、厚さを薄くするために研磨した基板を用いることができる。これにより、機能膜770Dを反射素子21a(i,j)に近づけて配置することができる。その結果、画像のボケを低減し、画像を鮮明に表示することができる。
構造体KB1として、例えば有機材料、無機材料または有機材料と無機材料の複合材料を用いることができる。これにより、所定の間隔を、構造体KB1等を挟む構成の間に設けることができる。
具体的には、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリシロキサン若しくはアクリル樹脂等またはこれらから選択された複数の樹脂の複合材料等を構造体KB1に用いることができる。また、感光性を有する材料を用いて形成してもよい。
封止材705として、無機材料、有機材料または無機材料と有機材料の複合材料等を用いることができる。
例えば、熱溶融性の樹脂または硬化性の樹脂等の有機材料を、封止材705等に用いることができる。
例えば、反応硬化型接着剤、光硬化型接着剤、熱硬化型接着剤または/および嫌気型接着剤等の有機材料を、封止材705等に用いることができる。
具体的には、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、イミド樹脂、PVC(ポリビニルクロライド)樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)樹脂、EVA(エチレンビニルアセテート)樹脂等を含む接着剤を、封止材705等に用いることができる。
接合層505として、封止材705に用いることができる材料を用いることができる。
絶縁膜521および絶縁膜518等として、例えば、絶縁性の無機材料、絶縁性の有機材料または無機材料と有機材料を含む絶縁性の複合材料を用いることができる。
具体的には、無機酸化物膜、無機窒化物膜または無機酸化窒化物膜等またはこれらから選ばれた複数を積層した積層材料を、絶縁膜521、518等に用いることができる。例えば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜等、またはこれらから選ばれた複数を積層した積層材料を含む膜を、絶縁膜521、518等に用いることができる。
具体的には、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリシロキサン若しくはアクリル樹脂等、またはこれらから選択された複数の樹脂の積層材料もしくは複合材料等を、絶縁膜521、518等に用いることができる。また、感光性を有する材料を用いて形成してもよい。
これにより、例えば絶縁膜521、518と重なるさまざまな構造に由来する段差を平坦化することができる。
絶縁膜528として、例えば、絶縁膜521に用いることができる材料を用いることができる。具体的には、厚さ1μmのポリイミドを含む膜を絶縁膜528に用いることができる。
絶縁膜501Aとして、例えば、絶縁膜521に用いることができる材料を、絶縁膜501Aに用いることができる。また、例えば、水素を供給する機能を備える材料を、絶縁膜501Aに用いることができる。
具体的には、シリコンおよび酸素を含む材料と、シリコンおよび窒素を含む材料と、を積層した材料を、絶縁膜501Aに用いることができる。例えば、加熱等により水素を放出し、放出した水素を他の構成に供給する機能を備える材料を、絶縁膜501Aに用いることができる。具体的には、作製工程中に取り込まれた水素を加熱等により放出し、他の構成に供給する機能を備える材料を絶縁膜501Aに用いることができる。
例えば、原料ガスにシラン等を用いる化学気相成長法により形成されたシリコンおよび酸素を含む膜を、絶縁膜501Aに用いることができる。
具体的には、シリコンおよび酸素を含む厚さ200nm以上600nm以下の材料と、シリコンおよび窒素を含む厚さ200nm程度の材料と、を積層した材料を絶縁膜501Aに用いることができる。
絶縁膜501Cとして、例えば、絶縁膜521に用いることができる材料を用いることができる。具体的には、シリコンおよび酸素を含む材料を、絶縁膜501Cに用いることができる。これにより、画素回路または発光素子等への不純物の拡散を抑制することができる。
例えば、シリコン、酸素および窒素を含む厚さ200nmの膜を絶縁膜501Cに用いることができる。
中間膜754A、中間膜754Bおよび中間膜754Cとして、例えば、10nm以上500nm以下、好ましくは10nm以上100nm以下の厚さを有する膜を用いることができる。なお、本明細書において、中間膜754A、中間膜754Bまたは中間膜754Cを中間膜という。
例えば、水素を透過または供給する機能を備える材料を、中間膜に用いることができる。例えば、導電性を備える材料を中間膜に用いることができる。例えば、透光性を備える材料を中間膜に用いることができる。
具体的には、インジウムおよび酸素を含む材料、インジウム、ガリウム、亜鉛および酸素を含む材料、またはインジウム、スズおよび酸素を含む材料等を中間膜に用いることができる。なお、これらの材料は水素を透過する機能を備える。
具体的には、インジウム、ガリウム、亜鉛および酸素を含む厚さ50nmの膜または厚さ100nmの膜を中間膜に用いることができる。
なお、エッチングストッパーとして機能する膜が積層された材料を中間膜に用いることができる。具体的には、インジウム、ガリウム、亜鉛および酸素を含む厚さ50nmの膜と、インジウム、スズおよび酸素を含む厚さ20nmの膜と、をこの順で積層した積層材料を中間膜に用いることができる。
配線等として、例えば導電性を備える材料を配線等に用いることができる。具体的には、導電性を備える材料を、信号線S1(j)、信号線S2(j)、走査線G1(i)、走査線G2(i)、配線CSCOM、配線ANO、端子519B、端子519C、導電膜511Bまたは導電膜511C等に用いることができる。
例えば、無機導電性材料、有機導電性材料、金属または導電性セラミックス等を配線等に用いることができる。
具体的には、アルミニウム、金、白金、銀、銅、クロム、タンタル、チタン、モリブデン、タングステン、ニッケル、鉄、コバルト、パラジウム、またはマンガンから選ばれた金属元素等を、配線等に用いることができる。または、上述した金属元素を含む合金等を、配線等に用いることができる。特に、銅とマンガンの合金がウエットエッチング法を用いた微細加工に好適である。
具体的には、アルミニウム膜上にチタン膜を積層する二層構造、窒化チタン膜上にチタン膜を積層する二層構造、窒化チタン膜上にタングステン膜を積層する二層構造、窒化タンタル膜または窒化タングステン膜上にタングステン膜を積層する二層構造、チタン膜と、そのチタン膜上にアルミニウム膜を積層し、さらにその上にチタン膜を形成する三層構造等を配線等に用いることができる。
具体的には、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛等の導電性酸化物を、配線等に用いることができる。
具体的には、グラフェンまたはグラファイトを含む膜を配線等に用いることができる。
例えば、酸化グラフェンを含む膜を形成し、酸化グラフェンを含む膜を還元することにより、グラフェンを含む膜を形成することができる。還元する方法としては、熱を加える方法や還元剤を用いる方法等を挙げることができる。
例えば、金属ナノワイヤーを含む膜を配線等に用いることができる。具体的には、銀を含むナノワイヤーを用いることができる。
具体的には、導電性高分子を配線等に用いることができる。
なお、例えば、導電材料ACF1を用いて、端子519Bとフレキシブルプリント基板FPC1を電気的に接続することができる。
反射素子21a(i,j)は、光の反射を制御する機能を備えた表示素子であり、例えば、液晶素子、電気泳動素子、またはMEMS表示素子等を用いることができる。具体的には、反射型の液晶表示素子を反射素子21a(i,j)に用いることができる。反射型の表示素子を用いることにより、表示パネルの消費電力を抑制することができる。
例えば、IPS(In-Plane-Switching)モード、TN(Twisted Nematic)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro-cell)モード、OCB(Optically Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モード等の駆動方法を用いて駆動することができる液晶素子を用いることができる。
また、例えば垂直配向(VA)モード、具体的には、MVA(Multi-Domain Vertical Alignment)モード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モード、CPA(Continuous Pinwheel Alignment)モード、ASV(Advanced Super-View)モード等の駆動方法を用いて駆動することができる液晶素子を用いることができる。
また、反射素子21(i,j)が液晶素子である場合、当該液晶素子に用いられる液晶材料の固有抵抗率は1.0×1013Ω・cm以上、好ましくは1.0×1014Ω・cm以上、さらに好ましくは1.0×1015Ω・cm以上である。また、当該液晶にはネガ型の液晶材料を用いることが好ましい。このような構成とすることで、一定期間内における画像データの書き込み回数を少なくしても、液晶の透過率の変動を抑制することができる。例えば、1フレームごとに画素20に画像データを書き込まなくても、つまり1フレームごとにリフレッシュ動作を行わなくても、液晶の透過率の変動を抑制することができる。液晶の透過率の変動を抑制することにより、ディスプレイ110に表示される画像の画質低下を抑制することができる。
なお、反射素子21aとして、透過型の表示素子を用いてもよい。例えば、反射素子21aとして、透過型または半透過型の表示素子を用いてもよい。
反射素子21a(i,j)は、電極751(i,j)と、電極752と、液晶材料を含む層753と、を有する。層753は、電極751(i,j)および電極752の間の電圧を用いて配向を制御することができる液晶材料を含む。例えば、層753の厚さ方向(縦方向ともいう)、縦方向と交差する方向(横方向または斜め方向ともいう)の電界を、液晶材料の配向を制御する電界に用いることができる。
例えば、サーモトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分散型液晶、強誘電性液晶、反強誘電性液晶等を、層753に用いることができる。または、コレステリック相、スメクチック相、キュービック相、カイラルネマチック相、等方相等を示す液晶材料を用いることができる。または、ブルー相を示す液晶材料を用いることができる。
例えば、配線等に用いる材料を電極751(i,j)に用いることができる。具体的には、反射膜を電極751(i,j)に用いることができる。例えば、透光性を備える導電膜と、開口部を備える反射膜と、を積層した材料を電極751(i,j)に用いることができる。
例えば、導電性を備える材料を、電極752に用いることができる。可視光について透光性を備える材料を、電極752に用いることができる。
例えば、導電性酸化物、光が透過する程度に薄い金属膜または金属ナノワイヤーを、電極752に用いることができる。
具体的には、インジウムを含む導電性酸化物を電極752に用いることができる。または、厚さ1nm以上10nm以下の金属薄膜を電極752に用いることができる。また、銀を含む金属ナノワイヤーを電極752に用いることができる。
具体的には、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛、アルミニウムを添加した酸化亜鉛等を、電極752に用いることができる。
反射膜として、例えば、可視光を反射する材料を用いることができる。具体的には、銀を含む材料を反射膜に用いることができる。例えば、銀およびパラジウム等を含む材料または銀および銅等を含む材料を反射膜に用いることができる。
反射膜は、例えば、層753を透過してくる光を反射する。これにより、反射素子21a(i,j)を反射型の表示素子にすることができる。また、例えば、表面に凹凸を備える材料を、反射膜に用いることができる。これにより、入射する光をさまざまな方向に反射して、白色の表示をすることができる。
例えば、電極751(i,j)等を反射膜に用いることができる。
例えば、層753と電極751(i,j)の間に挟まれる領域を備える膜を、反射膜に用いることができる。または、電極751(i,j)が透光性を有する場合、電極751(i,j)を間に介して、層753と重なる領域を有する膜を、反射膜に用いることができる。
反射膜は、例えば、発光素子21b(i,j)が射出する光を遮らない領域を有することが好ましい。例えば、単数または複数の開口部751Hを備える形状を反射膜に用いることが好ましい。
多角形、四角形、楕円形、円形または十字等の形状を開口部に用いることができる。また、細長い筋状、スリット状、市松模様状の形状を開口部751Hに用いることができる。
非開口部の総面積に対する開口部751Hの総面積の比の値が大きすぎると、反射素子21a(i,j)を用いた表示が暗くなってしまう。
また、非開口部の総面積に対する開口部751Hの総面積の比の値が小さすぎると、発光素子21b(i,j)を用いた表示が暗くなってしまう。
図20は、ディスプレイ110の画素に用いることができる反射膜の形状を説明する模式図である。
例えば、画素20(i,j)に隣接する画素20(i,j+1)の開口部751Hは、画素20(i,j)の開口部751Hを通る行方向(図中に矢印R1で示す方向)に延びる直線上に配設されない(図20(A)参照)。または、例えば、画素20(i,j)に隣接する画素20(i+1,j)の開口部751Hは、画素20(i,j)の開口部751Hを通る、列方向(図中に矢印C1で示す方向)に延びる直線上に配設されない(図20(B)参照)。
例えば、画素20(i,j+2)の開口部751Hは、画素20(i,j)の開口部751Hを通る、行方向に延びる直線上に配設される(図20(A)参照)。また、画素20(i,j+1)の開口部751Hは、画素20(i,j)の開口部751Hおよび画素20(i,j+2)の開口部751Hの間において当該直線と直交する直線上に配設される。
または、例えば、画素20(i+2,j)の開口部751Hは、画素20(i,j)の開口部751Hを通る、列方向に延びる直線上に配設される(図20(B)参照)。また、例えば、画素20(i+1,j)の開口部751Hは、画素20(i,j)の開口部751Hおよび画素20(i+2,j)の開口部751Hの間において、当該直線と直交する直線上に配設される。
これにより、一の画素に隣接する他の画素の開口部に重なる領域を備える発光素子を、一の画素の開口部に重なる領域を備える発光素子から遠ざけることができる。または、一の画素に隣接する他の画素の発光素子に、一の画素の発光素子が表示する色とは異なる色を表示する表示素子を配設することができる。または、異なる色を表示する複数の表示素子を、隣接して配設する難易度を軽減することができる。
なお、例えば、発光素子21b(i,j)が射出する光を遮らない領域751Eが形成されるように、端部が切除されたような形状を備える材料を、反射膜に用いることができる(図20(C)参照)。具体的には、列方向(図中に矢印C1で示す方向)が短くなるように端部が切除された電極751(i,j)を、反射膜に用いることができる。
配向膜AF1および配向膜AF2として、例えば、ポリイミド等を含む材料を用いることができる。具体的には、液晶材料が所定の方向に配向するようにラビング処理または光配向技術を用いて形成された材料を用いることができる。
例えば、可溶性のポリイミドを含む膜を配向膜AF1または配向膜AF2に用いることができる。これにより、配向膜AF1または配向膜AF2を形成する際に必要とされる温度を低くすることができる。その結果、配向膜AF1または配向膜AF2を形成する際に他の構成に与える損傷を軽減することができる。
着色膜CF1および着色膜CF2として、所定の色の光を透過する材料を用いることができる。これにより、着色膜CF1または着色膜CF2を、例えばカラーフィルターに用いることができる。例えば、青色、緑色または赤色の光を透過する材料を、着色膜CF1または着色膜CF2に用いることができる。また、黄色の光または白色の光等を透過する材料を着色膜CF1または着色膜CF2に用いることができる。
なお、照射された光を所定の色の光に変換する機能を備える材料を着色膜CF2に用いることができる。具体的には、量子ドットを着色膜CF2に用いることができる。これにより、色純度の高い表示をすることができる。
遮光膜BMとして、光の透過を妨げる材料を用いることができる。これにより、遮光膜BMを例えばブラックマトリクスに用いることができる。
絶縁膜771として、例えば、ポリイミド、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等を用いることができる。
機能膜770Pおよび機能膜770Dとして、反射防止フィルム、偏光フィルム、位相差フィルム、光拡散フィルムまたは集光フィルム等を用いることができる。
具体的には、2色性色素を含む膜を機能膜770Pまたは機能膜770Dに用いることができる。または、基材の表面と交差する方向に沿った軸を備える柱状構造を有する材料を、機能膜770Pまたは機能膜770Dに用いることができる。これにより、光を軸に沿った方向に透過し易く、他の方向に散乱し易くすることができる。
また、ゴミの付着を抑制する帯電防止膜、汚れを付着しにくくする撥水性の膜、使用に伴う傷の発生を抑制するハードコート膜等を、機能膜770Pに用いることができる。
具体的には、円偏光フィルムを機能膜770Pに用いることができる。また、光拡散フィルムを機能膜770Dに用いることができる。
発光素子21b(i,j)として、有機エレクトロルミネッセンス素子、無機エレクトロルミネッセンス素子等のEL素子の他、発光ダイオード等を用いることができる。または、量子ドットを用いることができる。または、発光素子21b(i,j)として、透過型の表示素子、例えば透過型の液晶素子と、バックライトと、を組み合わせた構成としてもよい。
発光素子21b(i,j)は、電極551(i,j)と、電極552と、発光性の材料を含む層553(j)と、を備える。
例えば、発光性の有機化合物を層553(j)に用いることができる。
例えば、量子ドットを層553(j)に用いることができる。これにより、半値幅が狭く、鮮やかな色の光を発することができる。
なお、量子ドットは、数nmサイズの半導体ナノ結晶であり、1×103個から1×106個程度の原子から構成されている。量子ドットはサイズに依存してエネルギーシフトするため、同じ物質から構成される量子ドットであっても、サイズによって発光波長が異なり、用いる量子ドットのサイズを変更することによって容易に発光波長を調整することができる。
また、量子ドットは、発光スペクトルのピーク幅が狭いため、色純度のよい発光を得ることができる。さらに、量子ドットの理論的な内部量子効率はほぼ100%であると言われており、蛍光発光を呈する有機化合物の25%を大きく上回り、燐光発光を呈する有機化合物と同等となっている。このことから、量子ドットを発光材料として用いることによって発光効率の高い発光素子を得ることができる。その上、無機化合物である量子ドットはその本質的な安定性にも優れているため、寿命の観点からも好ましい発光素子を得ることができる。
量子ドットを構成する材料としては、周期表第14族元素、周期表第15族元素、周期表第16族元素、複数の周期表第14族元素からなる化合物、周期表第4族から周期表第14族に属する元素と周期表第16族元素との化合物、周期表第2族元素と周期表第16族元素との化合物、周期表第13族元素と周期表第15族元素との化合物、周期表第13族元素と周期表第17族元素との化合物、周期表第14族元素と周期表第15族元素との化合物、周期表第11族元素と周期表第17族元素との化合物、酸化鉄類、酸化チタン類、カルコゲナイドスピネル類、各種半導体クラスター等を挙げることができる。
具体的には、セレン化カドミウム、硫化カドミウム、テルル化カドミウム、セレン化亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、テルル化亜鉛、硫化水銀、セレン化水銀、テルル化水銀、砒化インジウム、リン化インジウム、砒化ガリウム、リン化ガリウム、窒化インジウム、窒化ガリウム、アンチモン化インジウム、アンチモン化ガリウム、リン化アルミニウム、砒化アルミニウム、アンチモン化アルミニウム、セレン化鉛、テルル化鉛、硫化鉛、セレン化インジウム、テルル化インジウム、硫化インジウム、セレン化ガリウム、硫化砒素、セレン化砒素、テルル化砒素、硫化アンチモン、セレン化アンチモン、テルル化アンチモン、硫化ビスマス、セレン化ビスマス、テルル化ビスマス、ケイ素、炭化ケイ素、ゲルマニウム、錫、セレン、テルル、ホウ素、炭素、リン、窒化ホウ素、リン化ホウ素、砒化ホウ素、窒化アルミニウム、硫化アルミニウム、硫化バリウム、セレン化バリウム、テルル化バリウム、硫化カルシウム、セレン化カルシウム、テルル化カルシウム、硫化ベリリウム、セレン化ベリリウム、テルル化ベリリウム、硫化マグネシウム、セレン化マグネシウム、硫化ゲルマニウム、セレン化ゲルマニウム、テルル化ゲルマニウム、硫化錫、セレン化錫、テルル化錫、酸化鉛、フッ化銅、塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、酸化銅、セレン化銅、酸化ニッケル、酸化コバルト、硫化コバルト、四酸化三鉄、硫化鉄、酸化マンガン、硫化モリブデン、酸化バナジウム、酸化タングステン、酸化タンタル、酸化チタン、酸化ジルコニウム、窒化ケイ素、窒化ゲルマニウム、酸化アルミニウム、チタン酸バリウム、セレンと亜鉛とカドミウムの化合物、インジウムと砒素とリンの化合物、カドミウムとセレンと硫黄の化合物、カドミウムとセレンとテルルの化合物、インジウムとガリウムと砒素の化合物、インジウムとガリウムとセレンの化合物、インジウムとセレンと硫黄の化合物、銅とインジウムと硫黄の化合物およびこれらの組合せ等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、組成が任意の比率で表される、いわゆる合金型量子ドットを用いても良い。例えば、カドミウムとセレンと硫黄の合金型量子ドットは、元素の含有比率を変化させることで発光波長を変えることができるため、青色発光を得るには有効な手段の一つである。
量子ドットの構造としては、コア型、コア-シェル型、コア-マルチシェル型等があり、そのいずれを用いても良いが、コアを覆ってより広いバンドギャップを持つ別の無機材料でシェルを形成することによって、ナノ結晶表面に存在する欠陥やダングリングボンドの影響を低減することができる。これにより、発光の量子効率が大きく改善するためコア-シェル型やコア-マルチシェル型の量子ドットを用いることが好ましい。シェルの材料の例としては、硫化亜鉛や酸化亜鉛が挙げられる。
また、量子ドットは、表面原子の割合が高いことから、反応性が高く、凝集が起こりやすい。そのため、量子ドットの表面には保護剤が付着しているまたは保護基が設けられていることが好ましい。当該保護剤が付着しているまたは保護基が設けられていることによって、凝集を防ぎ、溶媒への溶解性を高めることができる。また、反応性を低減させ、電気的安定性を向上させることも可能である。保護剤(または保護基)としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリヘキシルホスフィン、トリオクチルホスフィン等のトリアルキルホスフィン類、ポリオキシエチレンn-オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンn-ノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、トリ(n-ヘキシル)アミン、トリ(n-オクチル)アミン、トリ(n-デシル)アミン等の第3級アミン類、トリプロピルホスフィンオキシド、トリブチルホスフィンオキシド、トリヘキシルホスフィンオキシド、トリオクチルホスフィンオキシド、トリデシルホスフィンオキシド等の有機リン化合物、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等のポリエチレングリコールジエステル類、また、ピリジン、ルチジン、コリジン、キノリン類等の含窒素芳香族化合物等の有機窒素化合物、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、テトラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン等のアミノアルカン類、ジブチルスルフィド等のジアルキルスルフィド類、ジメチルスルホキシドやジブチルスルホキシド等のジアルキルスルホキシド類、チオフェン等の含硫黄芳香族化合物等の有機硫黄化合物、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸、アルコール類、ソルビタン脂肪酸エステル類、脂肪酸変性ポリエステル類、3級アミン変性ポリウレタン類、ポリエチレンイミン類等が挙げられる。
量子ドットは、サイズが小さくなるに従いバンドギャップが大きくなるため、所望の波長の光が得られるようにそのサイズを適宜調節する。結晶サイズが小さくなるにつれて、量子ドットの発光は青色側へ、つまり、高エネルギー側へとシフトするため、量子ドットのサイズを変化させることにより、紫外領域、可視領域、赤外領域のスペクトルの波長領域にわたって、その発光波長を調節することができる。量子ドットのサイズ(直径)は0.5nm乃至20nm、好ましくは1nm乃至10nmの範囲のものが通常良く用いられる。なお、量子ドットはそのサイズ分布が狭いほど、より発光スペクトルが狭線化し、色純度の良好な発光を得ることができる。また、量子ドットの形状は特に限定されず、球状、棒状、円盤状、その他の形状であってもよい。なお、棒状の量子ドットである量子ロッドはc軸方向に偏光した指向性を有する光を呈するため、量子ロッドを発光材料として用いることにより、より外部量子効率が良好な発光素子を得ることができる。
また、EL素子では多くの場合、発光材料をホスト材料に分散することによって発光効率を高めるが、ホスト材料は発光材料以上の一重項励起エネルギーまたは三重項励起エネルギーを有する物質であることが必要である。特に青色の燐光材料を用いる場合においては、それ以上の三重項励起エネルギーを有する材料であり、且つ、寿命の観点で優れたホスト材料の開発は困難を極めている。一方で、量子ドットはホスト材料を用いずに量子ドットのみで発光層を構成しても発光効率を保つことができるため、この点でも寿命という観点から好ましい発光素子を得ることができる。量子ドットのみで発光層を形成する場合には、量子ドットはコア-シェル構造(コア-マルチシェル構造を含む)であることが好ましい。
他にも、層553(j)として、例えば、青色の光を射出するように積層された積層材料、緑色の光を射出するように積層された積層材料、または赤色の光を射出するように積層された積層材料等を用いることができる。
また、例えば、信号線S2(j)に沿って列方向に長い帯状の積層材料を、層553(j)に用いることができる。
また、例えば、白色の光を射出するように積層された積層材料を、層553(j)に用いることができる。具体的には、青色の光を射出する蛍光材料を含む発光性の材料を含む層と、緑色および赤色の光を射出する蛍光材料以外の材料を含む層または黄色の光を射出する蛍光材料以外の材料を含む層と、を積層した積層材料を、層553(j)に用いることができる。
電極551(i,j)として、例えば、配線等に用いることができる材料を用いることができる。
例えば、配線等に用いることができる材料から選択された、可視光について透光性を有する材料を、電極551(i,j)に用いることができる。
具体的には、導電性酸化物またはインジウムを含む導電性酸化物、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛等を、電極551(i,j)に用いることができる。または、光が透過する程度に薄い金属膜を電極551(i,j)に用いることができる。または、光の一部を透過し、光の他の一部を反射する金属膜を電極551(i,j)に用いることができる。これにより、微小共振器構造を発光素子21b(i,j)に設けることができる。その結果、所定の波長の光を他の波長の光より効率よく取り出すことができる。
例えば、配線等に用いることができる材料を電極552に用いることができる。具体的には、可視光について反射性を有する材料を、電極552に用いることができる。
ゲートドライバ112には、シフトレジスタ等のさまざまな順序回路等を用いることができる。例えば、トランジスタMD、容量素子等をゲートドライバ112に用いることができる。具体的には、スイッチSW1に用いることができるトランジスタ、またはトランジスタMと同一の工程で形成することができる半導体膜を備えるトランジスタを用いることができる。
例えば、スイッチSW1に用いることができるトランジスタと異なる構成をトランジスタMDに用いることができる。具体的には、導電膜524を有するトランジスタをトランジスタMDに用いることができる。
なお、トランジスタMと同一の構成を、トランジスタMDに用いることができる。
ゲートドライバ、ソースドライバおよび画素回路のトランジスタとして、例えば、同一の工程で形成することができる半導体膜を用いることができる。
例えば、ボトムゲート型のトランジスタまたはトップゲート型のトランジスタ等を、ゲートドライバ、ソースドライバのトランジスタ、または画素回路のトランジスタに用いることができる。
例えば、実施の形態1で説明したOSトランジスタを利用することができる。例えば、金属酸化物膜508、導電膜504、導電膜512Aおよび導電膜512Bを備えるトランジスタをスイッチSW1に用いることができる(図19(B)参照)。なお、絶縁膜506は、金属酸化物膜508および導電膜504の間に挟まれる領域を備える。
導電膜504は、金属酸化物膜508と重なる領域を備える。導電膜504はゲート電極の機能を備える。絶縁膜506はゲート絶縁膜の機能を備える。
導電膜512Aおよび導電膜512Bは、金属酸化物膜508と電気的に接続される。導電膜512Aはソース電極の機能またはドレイン電極の機能の一方を備え、導電膜512Bはソース電極の機能またはドレイン電極の機能の他方を備える。
また、導電膜524を有するトランジスタを、ゲートドライバ、ソースドライバ、または画素回路のトランジスタに用いることができる。導電膜524は、導電膜504との間に金属酸化物膜508を挟む領域を備える。なお、絶縁膜516は、導電膜524および金属酸化物膜508の間に挟まれる領域を備える。また、例えば、導電膜504と同じ電位を供給する配線に導電膜524を電気的に接続する。
例えば、タンタルおよび窒素を含む厚さ10nmの膜と、銅を含む厚さ300nmの膜と、を積層した導電膜を導電膜504に用いることができる。なお、銅を含む膜は、絶縁膜506との間に、タンタルおよび窒素を含む膜を挟む領域を備える。
例えば、シリコンおよび窒素を含む厚さ400nmの膜と、シリコン、酸素および窒素を含む厚さ200nmの膜と、を積層した材料を絶縁膜506に用いることができる。なお、シリコンおよび窒素を含む膜は、金属酸化物膜508との間に、シリコン、酸素および窒素を含む膜を挟む領域を備える。
例えば、インジウム、ガリウムおよび亜鉛を含む厚さ25nmの膜を、金属酸化物膜508に用いることができる。
例えば、タングステンを含む厚さ50nmの膜と、アルミニウムを含む厚さ400nmの膜と、チタンを含む厚さ100nmの膜と、をこの順で積層した導電膜を、導電膜512Aまたは導電膜512Bに用いることができる。なお、タングステンを含む膜は、金属酸化物膜508と接する領域を備える。
図21(A)は、図17(B)に示す表示パネルの画素の一部を説明する下面図であり、図21(B)は、図21(A)に示す構成の一部を省略して説明する下面図である。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、タッチセンサを有する表示装置について説明を行う。
図22は、タッチセンサユニット149およびディスプレイ110を有する、表示装置10の構成を説明するブロック図である。なお、タッチセンサユニット149およびディスプレイ110を合わせて、表示ユニット240とする。図23(A)は、表示ユニット240の上面図である。図23(B)は、表示ユニット240の入力部の一部を説明する模式図である。
タッチセンサユニット149は、タッチセンサ140、タッチセンサドライバ146およびセンス回路147を備える(図22参照)。
タッチセンサ140は、一群の検知素子775(g,1)乃至検知素子775(g,q)と、他の一群の検知素子775(1,h)乃至検知素子775(p,h)と、を有する。なお、gは1以上p以下の整数であり、hは1以上q以下の整数であり、pおよびqは1以上の整数である。
一群の検知素子775(g,1)乃至検知素子775(g,q)は、検知素子775(g,h)を含み、行方向(図中に矢印R2で示す方向)に配設される。
また、他の一群の検知素子775(1,h)乃至検知素子775(p,h)は、検知素子775(g,h)を含み、行方向と交差する列方向(図中に矢印C2で示す方向)に配設される。
行方向に配設される一群の検知素子775(g,1)乃至検知素子775(g,q)は、配線DRL(g)と電気的に接続される電極SE(g)を含む(図23(B)参照)。
列方向に配設される他の一群の検知素子775(1,h)乃至検知素子775(p,h)は、配線SNL(h)と電気的に接続される電極ME(h)を含む(図23(B)参照)。
電極SE(g)および電極ME(h)は、透光性を備えることが好ましい。
配線DRL(g)は、制御信号を供給する機能を備える。配線SNL(h)は、検知信号を供給される機能を備える。
電極ME(h)は、電極SE(g)との間に電界を形成するように配置される。タッチセンサ140に、指等の物体が近接すると上記電界が遮蔽され、検知素子775(g,h)は、検知信号を供給する。
タッチセンサドライバ146は、配線DRL(g)と電気的に接続され、制御信号を供給する機能を備える。例えば、矩形波、のこぎり波また三角波等を制御信号に用いることができる。
センス回路147は、配線SNL(h)と電気的に接続され、配線SNL(h)の電位の変化に基づいて検知信号を供給する機能を備える。なお、検知信号は、例えば、位置情報を含む。
検知信号は、コントローラ100に供給される。コントローラ100は、検知信号に対応じた情報をホスト230に供給し、画素アレイ113に表示される画像が更新される。
図24および図25は、表示ユニット240の構成を説明する図である。図24(A)は、図23(A)の切断線X1-X2、切断線X3-X4、切断線X5-X6における断面図であり、図24(B)は、図24(A)の一部の構成を説明する断面図である。
図25は、図23(A)の切断線X7-X8、X9-X10、X11-X12における断面図である。
表示ユニット240は、機能層720を備える点およびトップゲート型のトランジスタを有する点が、例えば、実施の形態2のディスプレイ110とは異なる。ここでは、異なる部分について詳細に説明し、同様の構成を用いることができる部分については、上記の説明を援用する。
機能層720は、例えば、基板770、絶縁膜501Cおよび封止材705に囲まれる領域を備える(図24参照)。
機能層720は、例えば、配線DRL(g)と、配線SNL(h)と、検知素子775(g,h)と、を備える。
なお、配線DRL(g)および電極752の間、または、配線SNL(h)および電極752の間に、0.2μm以上16μm以下、好ましくは1μm以上8μm以下、より好ましくは2.5μm以上4μm以下の間隔を備える。
また、表示ユニット240は、導電膜511Dを有する(図25参照)。
なお、配線DRL(g)および導電膜511Dの間に導電材料CP等を配設し、配線DRL(g)と導電膜511Dを電気的に接続することができる。または、配線SNL(h)および導電膜511Dの間に導電材料CP等を配設し、配線SNL(h)と導電膜511Dを、電気的に接続することができる。例えば、配線等に用いることができる材料を導電膜511Dに用いることができる。
また、表示ユニット240は、端子519Dを有する(図25参照)。
端子519Dは、導電膜511Dと、中間膜754Dと、を備え、中間膜754Dは、導電膜511Dと接する領域を備える。
例えば、配線等に用いることができる材料を端子519Dに用いることができる。具体的には、端子519Bまたは端子519Cと同じ構成を端子519Dに用いることができる。
なお、例えば、導電材料ACF2を用いて、端子519Dとフレキシブルプリント基板FPC2を電気的に接続することができる。これにより、例えば、端子519Dを用いて制御信号を配線DRL(g)に供給することができる。または、端子519Dを用いて検知信号を、配線SNL(h)から供給されることができる。
スイッチSW1に用いることができるトランジスタ、トランジスタMおよびトランジスタMDは、絶縁膜501Cと重なる領域を備える導電膜504と、絶縁膜501Cおよび導電膜504の間に挟まれる領域を備える金属酸化物膜508と、を備える。なお、導電膜504はゲート電極の機能を備える(図24(B)参照)。
金属酸化物膜508は、導電膜504と重ならない第1の領域508Aおよび第2の領域508Bと、第1の領域508Aおよび第2の領域508Bの間に導電膜504と重なる第3の領域508Cと、を備える。
トランジスタMDは、第3の領域508Cおよび導電膜504の間に絶縁膜506を備える。なお、絶縁膜506はゲート絶縁膜の機能を備える。
第1の領域508Aおよび第2の領域508Bは、第3の領域508Cに比べて抵抗率が低く、ソース領域の機能またはドレイン領域の機能を備える。
例えば、金属酸化物膜に希ガスを含むガスを用いるプラズマ処理を施して、第1の領域508Aおよび第2の領域508Bを金属酸化物膜508に形成することができる。
また、例えば、導電膜504をマスクに用いることができる。これにより、第3の領域508Cの一部の形状を、導電膜504の端部の形状に自己整合させることができる。
トランジスタMDは、第1の領域508Aと接する導電膜512Aと、第2の領域508Bと接する導電膜512Bと、を備える。導電膜512Aおよび導電膜512Bは、ソース電極またはドレイン電極の機能を備える。
例えば、トランジスタMDと同一の工程で形成することができるトランジスタを、トランジスタMに用いることができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、液晶層を有する表示装置に好適に用いることのできる、液晶層の物性等について説明を行う。なお、本実施の形態では、液晶層の焼き付き、液晶層の双極子モーメント等について、詳細に説明する。
まず、液晶層の誘電率の異方性について、図26を用いて説明を行う。
本実施の形態においては、液晶層に用いる材料として、誘電率の異方性が異なる2つの材料を用いる場合の表示装置の焼き付きについて説明する。
1つ目の表示装置としては、液晶層に誘電率の異方性が3.85である液晶材料(Material 1)を用い、2つ目の表示装置としては、液晶層に誘電率の異方性が2.2である液晶材料(Material 2)を用いる。
なお、表示装置の焼き付きの評価方法としては、連続して中間調を表示(Half Tone→Half Tone)した際の階調に対する、白表示後の中間調表示(White→Half Tone)と、連続して中間調を表示した際の階調に対する、黒表示後の中間調表示(Black→Half Tone)と、の階調のずれを測定する。図26に、白黒表示後の階調変化の結果を示す。なお、図26において、縦軸が中間階調(グレイレベル)変化を、横軸が中間調の書き込みからの時間を、それぞれ表す。
図26に示す結果より、誘電率の異方性が3.85である液晶材料(Material 1)ではWhite→Half Toneと、Black→Half Toneとで、7.2階調のずれがあることがわかる。一方で、誘電率の異方性が2.2である液晶材料(Material 2)ではWhite→Half Toneと、Black→Half Toneとで、1.4階調のずれであることがわかる。なお、図26において、誘電率の異方性が2.2である液晶材料(Material 2)の連続して中間調を表示(Half Tone→Half Tone)した際のデータは、白表示後の中間調表示(White→Half Tone)のデータと概ね重なって表示されている。
図26に示す結果より、液晶層に誘電率の異方性が低い材料を用いることで階調のずれを抑制できることがわかる。
なお、同一静止画像における階調値のずれとして許容できる範囲とは、例えば、256段階の透過率を制御して画像を表示する場合、0階調以上3階調以下のずれをいう。同一静止画像における階調値のずれとして0階調以上3階調以下の階調値のずれであれば、視認者がフリッカーを知覚しづらいものとなる。また、別の例としては、1024段階と透過率を制御して画像を表示する場合、0階調以上12階調以下のずれをいう。すなわち、同一静止画像における階調値のずれとして許容できる範囲は、表示する最大階調数の1%以上1.2%以下が好適である。
次に、液晶層の双極子モーメントについて、図27を用いて説明を行う。図27に示すグラフは、分子の双極子モーメントと比抵抗の関係を示している。
図27に示すグラフの縦軸は、分子の双極子モーメント(Dipole moment)を示すものである。図27の値の測定にあたり、液晶層は母体液晶と、それに添加する添加材料を混合して構成する。双極子モーメントは添加材料の分子の双極子モーメントである。図27に示す横軸は液晶層、すなわち母体液晶と、添加材料との、混合物の比抵抗(Resistivity)を示すものである。母体液晶と、添加材料との混合比は、混合材料全体に対して添加材料が20重量%となるように混合する。以下、母体液晶と、添加材料の混合物を「混合液晶」と表す。図27の各点は、母体液晶に添加する添加材料の種類を変え、添加材料の種類ごとに添加材料の分子の双極子モーメントと、添加材料を添加した各混合液晶の比抵抗の関係を示したものである。
図27では、添加材料の分子の双極子モーメントの値の減少に伴い、混合液晶の比抵抗が増加する。別言すると、添加材料の双極子モーメントが大きいと比抵抗が減少する。
図27より、添加材料の分子の双極子モーメントが3デバイ以下の混合液晶は比抵抗が1.0×1014Ω・cm以上である。添加材料の分子の双極子モーメントが小さければ比抵抗が大きくなる。例えば、分子構造が、分子の中心に対して対称である場合は電荷分布に偏りがないので双極子モーメントが0になる。このため、本発明の一態様の表示装置として、添加材料の分子の永久双極子モーメントは0デバイ以上、3デバイ以下であることが好ましく、さらに比抵抗が1.0×1014Ω・cm以上とすると好ましい。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様で開示されるトランジスタに用いることができるCAC-OSの構成について説明する。
CAC-OSとは、例えば、金属酸化物を構成する元素が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料の一構成である。なお、以下では、金属酸化物において、一つあるいはそれ以上の金属元素が偏在し、該金属元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッチ状ともいう。
なお、金属酸化物は、少なくともインジウムを含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウム等から選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
例えば、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OS(CAC-OSの中でもIn-Ga-Zn酸化物を、特にCAC-IGZOと呼称してもよい。)とは、インジウム酸化物(以下、InOX1(X1は0よりも大きい実数)とする。)、またはインジウム亜鉛酸化物(以下、InX2ZnY2OZ2(X2、Y2、およびZ2は0よりも大きい実数)とする。)と、ガリウム酸化物(以下、GaOX3(X3は0よりも大きい実数)とする。)、またはガリウム亜鉛酸化物(以下、GaX4ZnY4OZ4(X4、Y4、およびZ4は0よりも大きい実数)とする。)等と、に材料が分離することでモザイク状となり、モザイク状のInOX1、またはInX2ZnY2OZ2が、膜中に均一に分布した構成(以下、クラウド状ともいう。)である。
つまり、CAC-OSは、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とが、混合している構成を有する複合金属酸化物である。なお、本明細書において、例えば、第1の領域の元素Mに対するInの原子数比が、第2の領域の元素Mに対するInの原子数比よりも大きいことを、第1の領域は、第2の領域と比較して、Inの濃度が高いとする。
なお、IGZOは通称であり、In、Ga、Zn、およびOによる1つの化合物をいう場合がある。代表例として、InGaO3(ZnO)m1(m1は1以上の整数)、またはIn(1+x0)Ga(1-x0)O3(ZnO)m0(-1≦x0≦1、m0は任意数)で表される結晶性の化合物が挙げられる。
上記結晶性の化合物は、単結晶構造、多結晶構造、またはCAAC構造を有する。なお、CAAC構造とは、複数のIGZOのナノ結晶がc軸配向を有し、かつa-b面においては配向せずに連結した結晶構造である。
一方、CAC-OSは、金属酸化物の材料構成に関する。CAC-OSとは、In、Ga、Zn、およびOを含む材料構成において、一部にGaを主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。従って、CAC-OSにおいて、結晶構造は副次的な要素である。
なお、CAC-OSは、組成の異なる二種類以上の膜の積層構造は含まないものとする。例えば、Inを主成分とする膜と、Gaを主成分とする膜との2層からなる構造は、含まない。
なお、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とは、明確な境界が観察できない場合がある。
なお、ガリウムの代わりに、アルミニウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウム等から選ばれた一種、または複数種が含まれている場合、CAC-OSは、一部に該金属元素を主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。
CAC-OSは、例えば基板を意図的に加熱しない条件で、スパッタリング法により形成することができる。また、CAC-OSをスパッタリング法で形成する場合、成膜ガスとして、不活性ガス(代表的にはアルゴン)、酸素ガス、および窒素ガスの中から選ばれたいずれか一つまたは複数を用いればよい。また、成膜時の成膜ガスの総流量に対する酸素ガスの流量比は低いほど好ましく、例えば酸素ガスの流量比を0%以上30%未満、好ましくは0%以上10%以下とすることが好ましい。
CAC-OSは、X線回折(XRD:X-ray diffraction)測定法のひとつであるOut-of-plane法によるθ/2θスキャンを用いて測定したときに、明確なピークが観察されないという特徴を有する。すなわち、X線回折から、測定領域のa-b面方向、およびc軸方向の配向は見られないことが分かる。
またCAC-OSは、プローブ径が1nmの電子線(ナノビーム電子線ともいう。)を照射することで得られる電子線回折パターンにおいて、リング状に輝度の高い領域と、該リング領域に複数の輝点が観測される。従って、電子線回折パターンから、CAC-OSの結晶構造が、平面方向、および断面方向において、配向性を有さないnc(nano-crystal)構造を有することがわかる。
また例えば、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OSでは、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X-ray spectroscopy)を用いて取得したEDXマッピングにより、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とが、偏在し、混合している構造を有することが確認できる。
CAC-OSは、金属元素が均一に分布したIGZO化合物とは異なる構造であり、IGZO化合物と異なる性質を有する。つまり、CAC-OSは、GaOX3等が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域と、に互いに相分離し、各元素を主成分とする領域がモザイク状である構造を有する。
ここで、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域は、GaOX3等が主成分である領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域を、キャリアが流れることにより、金属酸化物としての導電性が発現する。従って、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域が、金属酸化物中にクラウド状に分布することで、高い電界効果移動度(μ)が実現できる。
一方、GaOX3等が主成分である領域は、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域と比較して、絶縁性が高い領域である。つまり、GaOX3等が主成分である領域が、金属酸化物中に分布することで、リーク電流を抑制し、良好なスイッチング動作を実現できる。
従って、CAC-OSを半導体素子に用いた場合、GaOX3等に起因する絶縁性と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1に起因する導電性とが、相補的に作用することにより、高いオン電流(Ion)、および高い電界効果移動度(μ)を実現することができる。
また、CAC-OSを用いた半導体素子は、信頼性が高い。従って、CAC-OSは、ディスプレイをはじめとするさまざまな半導体装置に最適である。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の一態様を用いて作製することができる表示モジュールについて図28を用いて説明する。
図28に示す表示モジュール1700は、上部カバー1701と下部カバー1702との間に、FPC1703に接続されたタッチパネル1704、FPC1705に接続された表示パネル1706、フレーム1709、プリント基板1710、およびバッテリ1711を有する。
本発明の一態様の表示装置は、例えば、表示パネル1706に用いることができる。これにより、表示モジュール1700を小型化することができる。
上部カバー1701および下部カバー1702は、タッチパネル1704および表示パネル1706のサイズに合わせて、形状や寸法を適宜変更することができる。
タッチパネル1704としては、抵抗膜方式または静電容量方式のタッチパネルを表示パネル1706に重畳して用いることができる。また、タッチパネル1704を設けず、表示パネル1706に、タッチパネル機能を持たせるようにすることも可能である。
フレーム1709は、表示パネル1706の保護機能の他、プリント基板1710の動作により発生する電磁波を遮断するための電磁シールドとしての機能を有する。またフレーム1709は、放熱板としての機能を有していてもよい。
プリント基板1710は、電源回路、ビデオ信号およびクロック信号を出力するための信号処理回路を有する。電源回路に電力を供給する電源としては、外部の商用電源であっても良いし、別途設けたバッテリ1711による電源であってもよい。バッテリ1711は、商用電源を用いる場合には、省略可能である。
また、表示モジュール1700は、偏光板、位相差板、プリズムシート等の部材を追加して設けてもよい。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置を有する電子機器について、図29(A)乃至(D)を用いて説明を行う。
図29(A)乃至(D)に示す電子機器は、様々な機能を有することができる。例えば、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像等)を表示部に表示する機能、タッチパネル機能、カレンダー、日付または時刻等を表示する機能、様々なソフトウエア(プログラム)によって処理を制御する機能、無線通信機能、無線通信機能を用いて様々なコンピュータネットワークに接続する機能、無線通信機能を用いて様々なデータの送信または受信を行う機能、記録媒体に記録されているプログラムまたはデータを読み出して表示部に表示する機能、等を有することができる。さらに、複数の表示部を有する電子機器においては、一つの表示部を主として画像情報を表示し、別の一つの表示部を主として文字情報を表示する機能、または、複数の表示部に視差を考慮した画像を表示することで立体的な画像を表示する機能、等を有することができる。さらに、受像部を有する電子機器においては、静止画を撮影する機能、動画を撮影する機能、撮影した画像を自動または手動で補正する機能、撮影した画像を記録媒体(外部またはカメラに内蔵)に保存する機能、撮影した画像を表示部に表示する機能、等を有することができる。なお、図29(A)乃至(D)に示す電子機器が有することのできる機能はこれらに限定されず、様々な機能を有することができる。
図29(A)、(B)に、情報端末1900の一例を示す。情報端末1900は、筐体1901、筐体1902、表示部1903、表示部1904、およびヒンジ部1905等を有する。
筐体1901と筐体1902は、ヒンジ部1905で連結されている。情報端末1900は、図29(A)に示すように折り畳んだ状態から、図29(B)に示すように筐体1901と筐体1902を開くことができる。
例えば表示部1903および表示部1904に、文書情報を表示することが可能であり、電子書籍端末としても用いることができる。例えば、教科書として用いることができる。また、表示部1903および表示部1904に静止画像や動画像を表示することもできる。
このように、情報端末1900は、持ち運ぶ際には折り畳んだ状態にできるため、汎用性に優れる。
なお、筐体1901および筐体1902には、電源ボタン、操作ボタン、外部接続ポート、スピーカ、マイク等を有していてもよい。
情報端末1900に本発明の一態様の表示装置を適用することにより、情報端末1900を小型化することができる。
図29(C)に情報端末の一例を示す。図29(C)に示す情報端末1910は、筐体1911、表示部1912、操作ボタン1913、外部接続ポート1914、スピーカ1915、マイク1916、カメラ1917等を有する。
情報端末1910は、表示部1912にタッチセンサを備える。電話を掛ける、或いは文字を入力する等のあらゆる操作は、指やスタイラス等で表示部1912に触れることで行うことができる。
また、操作ボタン1913の操作により、電源のON、OFF動作や、表示部1912に表示される画像の種類を切り替えることができる。例えば、メール作成画面から、メインメニュー画面に切り替えることができる。
また、情報端末1910の内部に、ジャイロセンサまたは加速度センサ等の検出装置を設けることで、情報端末1910の向き(縦か横か)を判断して、表示部1912の画面表示の向きを自動的に切り替えるようにすることができる。また、画面表示の向きの切り替えは、表示部1912を触れること、操作ボタン1913の操作、またはマイク1916を用いた音声入力等により行うこともできる。
情報端末1910は、例えば、電話機、手帳または情報閲覧装置等から選ばれた一つまたは複数の機能を有する。具体的には、スマートフォンとして用いることができる。情報端末1910は、例えば、移動電話、電子メール、文章閲覧および作成、音楽再生、動画再生、インターネット通信、ゲーム等の種々のアプリケーションを実行することができる。
情報端末1910に本発明の一態様の表示装置を適用することにより、情報端末1910を小型化することができる。
図29(D)に、カメラの一例を示す。カメラ1920は、筐体1921、表示部1922、操作ボタン1923、シャッターボタン1924等を有する。またカメラ1920には、着脱可能なレンズ1926が取り付けられている。
ここではカメラ1920として、レンズ1926を筐体1921から取り外して交換することが可能な構成としたが、レンズ1926と筐体が一体となっていてもよい。
カメラ1920は、シャッターボタン1924を押すことにより、静止画、または動画を撮像することができる。また、表示部1922はタッチパネルとしての機能を有し、表示部1922をタッチすることにより撮像することも可能である。
なお、カメラ1920は、ストロボ装置や、ビューファインダー等を別途装着することができる。または、これらが筐体1921に組み込まれていてもよい。
カメラ1920に本発明の一態様の表示装置を適用することにより、カメラ1920を小型化することができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。