JP7017070B2 - 乗物用シート - Google Patents

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本発明は、シート外に飛出し可能なエアバッグを有するエアバッグ装置と、エアバッグの飛出し方向とは異なる側でエアバッグ装置を支持する樹脂製の支持部材とを備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、乗員の背凭れとなるシートバックが、シートパッドと、シートカバーと、シートフレームと、エアバッグ装置とを備えている乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。シートパッドは、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能な部材であり、シートカバーは、シートパッドの着座面を覆う面材である。そしてシートフレームは、正面視で概ね矩形のシェル状(板状)の部材であり、シートパッドを後方から支持している本体部と、エアバッグ装置を後方から支持しているブラケット部とを一体で有している。このブラケット部は、本発明の支持部材に相当する部分であり、引用文献1の技術では、金属製の板材を樹脂製の本体部の適所に一体化することで形成されている。そしてエアバッグ装置は、シートフレームのブラケット部に取付けられた状態で、シートパッドの裏側に配置されている。このエアバッグ装置は、気体の流入により膨張するエアバッグと、エアバッグに気体を供給する供給装置とを備えた直方体状の部材である。そして乗物衝突時においては、膨張するエアバッグが、シートパッドとシートカバーを分断等しながらシート着座側から外部に飛出すこととなる。
特開2017-121869号公報
ところで上述の構成では、エアバッグの膨張時において、エアバッグ装置をブラケット部(支持部材)でしっかり支持することにより、エアバッグの展開方向を定めておく。ここで特許文献1の技術では、エアバッグを支持するブラケット部が、金属製の板材を樹脂製の本体部に一体化することで形成されている。そして乗物衝突時に膨張するエアバッグ等をブラケット部にて支持する際に、ブラケット部に近接する樹脂部分が折損することがあるため、ブラケット部に近接する樹脂部分にテープを貼着するなどして補強を行っているが、そうするとシートの部品点数の増加や製造コストの増加が避けられない。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的シンプルな構成によって、エアバッグ装置を支持する支持部材の折れの態様を制御することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、気体の流入により膨張して外部に飛出し可能なエアバッグを有するエアバッグ装置と、エアバッグの飛出し方向とは反対側でエアバッグ装置を支持する樹脂製の支持部材と、エアバッグ装置の着座側に配置されたシートパッドとを備え、エアバッグ装置から飛出したエアバッグは、シートパッドを厚み方向に貫通する飛出部を通って着座側から外部に展開する構成である。この種の構成においては、比較的シンプルな構成によって、エアバッグ装置を支持する支持部材の折れの態様(例えば折損箇所や折れの方向など)を制御できることが望ましい。
そこで本発明の支持部材は、第一支持部位と、第二支持部位と、第一支持部位と第二支持部位との間に形成されているヒンジ部位とを有し、ヒンジ部位は、隣接している第一支持部位と第二支持部位よりも支持部材の脆弱な部分である。そしてエアバッグの飛出し時において、第一支持部位は、ヒンジ部位を基点として、第二支持部位に対してエアバッグの飛出し方向とは異なる向きに折れ変形可能な構成とされている。さらにエアバッグ装置において、シート幅方向において最もシート内側に位置する部分を最内部位とし且つシート幅方向において最もシート外側に位置する部分を最外部位とした場合、飛出部は、シート幅方向において最内部位と最外部位の間の範囲に形成されている。本発明では、支持部材自体に、第一支持部位と第二支持部位とヒンジ部位を設けている(比較的シンプルな構成としている)。そしてエアバッグの膨張時にエアバッグ装置から支持部材にかかる力を利用して、第一支持部位を、意図的にヒンジ部位を基点に適宜の向きに折れ変形させる。このようにエアバッグ装置からかかる力を第一支持部位の折れ変形で逃すことにより、支持部材が意図しない部分で折損することを回避することが可能となる。
また第1発明の乗物用シートは、着座側となるシート表側からその反対のシート裏側に向かう方向をシート表裏方向とした場合、第一支持部位のシート表裏方向における最も表側の部位は、エアバッグ装置のシート表裏方向における最も表側の部位よりもシート裏側に位置している。
発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートにおいて、ヒンジ部位は、支持部材のエアバッグ側の部位に設けた線状の溝部であるとともに、溝部の開口寸法は、エアバッグから離れるに従って次第に小さくなっている。本発明では、適宜の形状となっている溝状のヒンジ部位によって、エアバッグ装置からの力を利用して、第一支持部位を、ヒンジ部位を基点によりスムーズに折れ変形させることが可能となる。
発明の乗物用シートは、第1発明又は発明の乗物用シートにおいて、エアバッグ装置は、エアバッグに気体を供給する筒状の供給装置を有し、ヒンジ部位の少なくとも一部は、供給装置の軸線方向に沿った状態で供給装置に近接配置されている。本発明では、乗物衝突時において供給装置を支持する支持部材部分に相対的に負担がかかりやすいことを考慮して、筒状の供給装置に沿うようにヒンジ部位を近接して配置している。こうすることでエアバッグ装置からの力を効率良く利用して、第一支持部位を、ヒンジ部位を基点により確実に折れ変形させることが可能となる。
発明の乗物用シートは、第1発明~第発明のいずれかの乗物用シートにおいて、第一支持部位は、シート幅方向に延びている第二支持部位から着座側に向けて屈曲して延びているとともに、ヒンジ部位は、第二支持部位に対する第一支持部位の屈曲起点に隣接して配置されている。本発明では、第一支持部位の屈曲起点にヒンジ部位を隣接しておくことで、第一支持部位を、ヒンジ部位を基点に更に確実に折れ変形させることができる。
発明の乗物用シートは、第1発明~第発明のいずれかの乗物用シートにおいて、乗員の背凭れとなるシートバックを備えるとともに、起立状態とされたシートバックを基準として、シートバックの内部に配置されているエアバッグ装置は、エアバッグ装置の後側に配置されている支持部材で支持されている。本発明では、シートバックの内部にエアバッグ装置を設け、このエアバッグ装置の後側を支持部材で支持しておく。そしてエアバッグ装置からかかる力を第一支持部位の折れ変形で逃すことにより、支持部材が意図しない部分で折損することを回避することが可能となる。
本発明に係る第1発明によれば、比較的シンプルな構成によって、エアバッグ装置を支持する支持部材の折れの態様を制御することができる。また第発明によれば、支持部材を適宜の向きにスムーズに折れ変形させることができる。また第発明によれば、支持部材の折れの態様をより確実に制御することができる。また第発明によれば、支持部材の折れの態様を更に確実に制御することができる。そして第発明によれば、エアバッグを備えたシートバックにおいて、比較的シンプルな構成によって、エアバッグ装置を支持する支持部材の折れの態様を制御することができる。
乗物用シートの右側の概略正面図である。 図1のII‐II線断面に相当するシートバック一部の断面図である。 シートバック一部の分解斜視図である。 シートバック一部を後方から見た斜視図である。 支持部材の正面図である。 支持部材の横断面図である。 支持部材の拡大横断面図である。 シートバック一部の縦断面図である。 エアバッグ装置一部を透視して示す支持部材の正面図である。 変形時の支持部材の横断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1~図10を参照して説明する。各図には、便宜上、乗物用シートの前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を適宜図示する。図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、左右一対のシートバック6,6Eを備えているとともに、乗物室内の床面VF上に配設されている。この乗物室内には、床面VFから起立している壁体VWが設けられており、この壁体VWの前方に乗物用シート2が配置されている。ここで乗物用シート2では、シートクッション4の後部に起立状態の各シートバック6,6Eの下部が起倒可能な状態で配置されている。
そして図1のシートクッション4は、座部となる上方視で矩形の部材であり、シート幅方向となる左右方向に長尺とされている。このシートクッション4の右側には、本発明のシートバックに相当するシートバック6が配置されており、シートクッション4の左側には他のシートバック6Eが配置されている。この他のシートバック6Eは、シートバック6と左右対称に配置されている以外は、シートバック6と概ね同一の基本構成を有している。そしてシートバック6は、本体部6Aと、後述のエアバッグ部6Bとを有しており、壁体VWに沿って起立した状態となっている。ここで本体部6Aは、主に乗員の上半身を支持する部位であり、シート骨格をなすバックフレーム6FAと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するバックパッド6PAと、バックパッド6PAを被覆するバックカバー6SAとを有している。そして本体部6Aは、正面視で概ね矩形状をなしているが、本体部6Aの右側の上端を除く部分は矩形状をなすように左方に窪んでいる。
[エアバッグ部(シートバックの一部)]
またエアバッグ部6Bは、正面視で上下に長尺な矩形状をなす部材であり、本体部6Aの窪んでいる右側部分を補完するように配置されている。このエアバッグ部6Bは、図2及び図3を参照して、基本構成となるシートパッド6PB及びシートカバー6SBと、エアバッグ装置10と、支持部材20と、取付け部材40とを有している(各部材の詳細は後述)。ここでエアバッグ装置10は、後述するようにシートパッド6PB及びシートカバー6SBの裏側に配設されているとともに、樹脂製の支持部材20によって支持されている。そして図10に示す乗物衝突時においては、エアバッグ装置10に設けられているエアバッグ14が膨張し、この膨張するエアバッグ14が、エアバッグ部6Bの着座側(図10の前側)から飛出して外部に展開する。このとき支持部材20によって、エアバッグ装置10を後方から支持するのであるが、この種の構成では、支持部材20が意図しない部分で折損することを回避すべきである。そこで本実施例では、後述する比較的シンプルな構成によって、エアバッグ装置10を支持する支持部材20の折れの態様を制御することとした。以下、各構成について詳述する。
[基本構成]
ここで図1のエアバッグ部6Bのシートパッド6PBとシートカバー6SBは、本体部6Aの対応する部材(6PA,6SA)と独立して設けられている。シートパッド6PBは、図2及び図3を参照して、エアバッグ部6Bの外形をなして乗員を弾性的に支持可能な部材であり、エアバッグ14の飛出し箇所となる飛出部6PXを有する。このシートパッド6PBの材質は特に限定しないが、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3~60kg/m3)等の発泡樹脂で形成できる。また飛出部6PXは、シートパッド6PBの着座側と裏側を貫通する孔部であり、膨張するエアバッグ14が通過する際には、エアバッグ14に押し広げられて開口寸法が大きくなる。
またシートカバー6SBは、図2~図4を参照して、シートパッド6PBの着座側を被覆可能な面材であり、例えば複数の表皮ピースを縫合することで形成できる。このシートカバー6SBの左右の後端縁は、図4に示すように複数の後縁片6SEに分割されており、これら複数の後縁片6SEは、上下方向に適宜の間隔をあけて配置されている。各後縁片6SEは、後述するエアバッグ部6Bの形成作業時に、支持部材20又は取付け部材40の適宜の位置に係止することが可能である。このため一部の後縁片6SEには、フック部材FMが取付けられているとともに、一部の後縁片6SEには、図2に示す平板片BMが取付けられている。そして図2及び図3を参照して、シートカバー6SBには、飛出部6PXを通過したエアバッグ14が外部に飛出す箇所となる破断部6SXが設けられている。この破断部6SXは、エアバッグ14の膨張時に破断するシートカバー6SBの脆弱な部分であり、例えば表皮ピース同士の縫合箇所で形成することができる。なお破断部6SXには、エアバッグ装置10の周囲に配置する図示しない帯状の力布を取付けることもできる。そしてエアバッグ14の膨張に伴って力布が緊張するとともに、この力布の緊張による張引力で破断部6SXがスムーズに破断することとなる。
[エアバッグ装置]
エアバッグ装置10は、図2及び図8に示すように上下方向に長尺な略立方体状の部材であり、外側カバー部12と、未膨張状態のエアバッグ14と、供給装置16とを有している。外側カバー部12は、エアバッグ装置10の外形をなす中空の箱体であり、未膨張状態のエアバッグ14を内蔵している。この外側カバー部12は、エアバッグ14の膨張時において例えば左右に分割した状態となることで、エアバッグ14の外部への飛出しを許容することができる。そして外側カバー部12の後側には、複数の固定具18a~18c(本実施例では3つ)が後方に向けて凸設されている。これら複数の固定具18a~18cは、それぞれナットNTを螺合可能なスタッドボルト状の部材であり、アルファベット順に上から下に向けて適宜の間隔をあけて外側カバー部12の後面に配置されている。
また図8に示すエアバッグ14は、気体の流入により膨張する袋体であり、気体流入口14aを上に向けた状態で外側カバー部12内に配設されている。また供給装置16は、概ね円筒状の部材であって、エアバッグ14に気体を供給するための気体発生剤又は高圧気体が封入されている。この供給装置16の吹出口16aは、エアバッグ14の気体流入口14aに連通している。さらに図8及び図9を参照して、供給装置16は、その筒長さ方向の軸心となる軸線16Aを上下に向けた状態で、板状のブラケットBKを介して外側カバー部12の上面側から内部に挿設されている。
[支持部材]
支持部材20は、図2及び図5を参照して、エアバッグ装置10を支持する樹脂製の部材であり、基本構成をなす底面部30及び右縁部32a,32b及び左縁部34a~34cと、後述する第一支持部位21と第二支持部位22とヒンジ部位24とを有している(図5では、便宜上、第一支持部位21にハッチを付けて図示している)。この支持部材20は、正面視で矩形状の板材で構成されており、支持部材20の上下の寸法は、概ねエアバッグ部6Bの上下の寸法に一致している。また支持部材20の左右の寸法は、シートパッド6PBよりもやや小寸であるとともに、エアバッグ装置10よりも寸大とされている。なお支持部材20の素材となる樹脂は、エアバッグ装置10を支持するための適度な強度を備えている限り特に限定しないが、ポリプロピレンや塩化ビニル樹脂やポリエチレンなどの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂やメラミン樹脂やエポキシ樹脂やユリア樹脂などの熱硬化性樹脂を例示できる。
そして支持部材20は、図5を参照して、エアバッグ装置10を配置可能な底面部30と、右縁部32a,32bと、左縁部34a~34cとを基本構成として有している。底面部30は、上下方向に長尺な正面視で矩形状の面であり、上部側がやや後方に向けて傾斜している。この底面部30には、上下一対の第一締結孔36a,36b及び補助第一締結孔36cと、複数の第一挿通孔38a~38dとが設けられている。各第一締結孔36a~36cは、後述する取付け部材40との締結に使用するボルト材BTを挿通可能な貫通孔である。そして上下一対の締結孔36a,36bは、底面部30の上部と下部で概ね円形に窪んでいる箇所にそれぞれ形成されており、補助第一締結孔36cは、底面部30の傾斜している上部側に設けられている。また複数の第一挿通孔38a~38dは、底面部30を厚み方向に貫通する貫通孔であり、各第一締結孔36a,36bの間の底面部部分で上下方向に適宜の間隔をあけて配置されている。これら複数の第一挿通孔38a~38dは、アルファベット順に上から下に並んでおり、それぞれエアバッグ装置10の対応する固定具(18a~18cのいずれか)を挿通可能である。なお本実施例では、上部側に配置された第一挿通孔38a~38cに対応する固定具が挿通され、最も下方の第一挿通孔38dは予備用であって固定具の挿通は予定されていない。また各第一挿通孔38a~38cは、正面視で概ね円形をなしているとともに、対応する固定具(18a~18cのいずれか)の径よりも径大とされている。
また右縁部(上部右縁部32a,下部右縁部32b)は、図5を参照して、支持部材20の右縁を前方に屈曲させた部位であり、支持部材20に適度な剛性を持たせるために形成されている。ここで右縁部は、上下方向における中央に形成されている右切欠き部33にて、上側の下部右縁部32bと、下側の下部右縁部32bとに分断されている。そして各右縁部32a,32bの前側は後方に向けて折り返されており、図4に示すシートカバー6SBの後縁片6SEを係止可能である。すなわち図2を参照して、上部右縁部32aの折り返し部分(32E)の間には、平板片BMを備えた後縁片6SEを挿入(圧入)して係止可能であり、図5に示す下側の下部右縁部32bも同様である。
また左縁部(上部左縁部34a,中央左縁部34b,下部左縁部34c)は、支持部材20の左縁を前方に屈曲させた部位であり、支持部材20に適度な剛性を持たせるために形成されている。この左縁部も、上下一対の左切欠き部35a,35bにて、上側の上部左縁部34aと、下側の下部左縁部34cと、これら(34a,34c)の間に配置する中央左縁部34bとに三分割されている。すなわち左縁部は、上部側の相対的に短尺な上左切欠き部35aにて上部左縁部34aと中央左縁部34bに分断され、下部側の相対的に長尺な下左切欠き部35bにて中央左縁部34bと下部左縁部34cに分断されている。そして各左縁部34a~34cの前側も後方に向けて折り返されており、図4に示すシートカバー6SBの後縁片6SEを係止可能である。すなわち図2を参照して、中央左縁部34bの折り返し部分(34E)の間には、平板片BMを備えた後縁片6SEを挿入(圧入)して係止可能であり、図5に示す他の左縁部34a,34cも同様である。
[ヒンジ部位]
そして支持部材20は、図5及び図6を参照して、第一支持部位21と第二支持部位22とヒンジ部位24とを有し、さらに第一支持部位21と第二支持部位22がヒンジ部位24にて区分けされている。そしてヒンジ部位24は、隣接している第一支持部位21と第二支持部位22(詳細後述)よりも支持部材20の脆弱な部分である。このヒンジ部位24は、図5に示すように底面部30で上下に延びている線状の溝部であり、支持部材20の上側且つ右側に形成されている。すなわちヒンジ部位24は、上部左縁部34aに沿って形成され、さらに上左切欠き部35aを挟んで中央左縁部34bに沿って形成されている。そしてヒンジ部位24は、図7を参照して、底面部30を横断面で見た場合に底辺を前側に向けた概ね三角形の溝形状を有しており、底面部30の前面側の開口寸法L1が最も大きいととともに、後方に向かうにつれて次第に開口寸法が小さくなっている。そして溝状のヒンジ部位24では、支持部材20の厚み寸法T1が相対的に小さくされることで、第一支持部位21と第二支持部位22よりも脆弱なっており、さらに力が集中しやすく折れやすくなっている。
[第一支持部位]
そして第一支持部位21は、図5を参照して、ヒンジ部位24の左側に配置している支持部材20部分であり、概ね支持部材20の上部左縁部34aと中央左縁部34bにて構成されている。ここで第一支持部位21をなしている上部左縁部34aと中央左縁部34bの形状は概ね同一である。例えば図6を参照して、第一支持部位21としての中央左縁部34bは、ヒンジ部位24から前方且つ左方に傾斜したのち前方に向けて延びている。この第一支持部位21の傾斜部分の根元側は、図10に示すように第二支持部位22から後方に折れ変形する際の起点(屈曲起点21X)となっている。そして本実施例では、図6及び図7を参照して、第二支持部位22に対する第一支持部位21の屈曲起点21Xとなる傾斜部分の根元側にヒンジ部位24が隣接して配置されている。また図5に示す第一支持部位21としての上部左縁部34aも、中央左縁部34bと概ね同一形状を有し、さらに屈曲起点となる傾斜部分の根元側にヒンジ部位24が隣接して配置されている。
[第二支持部位]
また第二支持部位22は、図5を参照して、ヒンジ部位24の右側に配置している支持部材20部分であり、第一支持部位21を除く支持部材20部分で構成されている。この第二支持部位22は、例えば図6に示す底面部30と、上部右縁部32aとで構成されている。そして第二支持部位22をなす底面部30は、図3に示すようにエアバッグ装置10と、後述する取付け部材40への取付け箇所となっている。このため第二支持部位22は、エアバッグ装置10を支持するために折損すべきでない部位であり、第一支持部位21は、第二支持部位22に比して折損による影響の少ない部位であるといえる。
[取付け部材]
取付け部材40は、図3及び図4を参照して、乗物室内の壁体VWに支持部材20を取付けるための部材であり、適度な剛性を備えた素材(典型的に金属や硬質樹脂)で形成されている。この取付け部材40は、上下に長尺な正面視で矩形の板材で構成されており、支持部材20を固定可能な固定部42と、上部取付け部44と、下部取付け部45とを有している。固定部42は、支持部材20の底面部30に倣った寸法の板状部位であり、支持部材20を締結して固定することができる。この固定部42の上部と下部は若干後方に向けて傾斜しているとともに、固定部42の左右の縁は、剛性確保の観点から前方に向けて屈曲している。そして固定部42には、上下一対の第二締結孔46a,46b及び補助第二締結孔46cと、複数の第二挿通孔48a~48dと、上下一対の係止部49a,49bとが設けられている。各第二締結孔46a~46cは、支持部材20との締結に使用するボルト材を挿通可能な貫通孔である。そして上下一対の第二締結孔46a,46bは、支持部材20の対応する第一締結孔36a,36bにそれぞれ対面可能な位置に形成されている。また補助第二締結孔46cは、固定部42の上部に配置されて、支持部材20の補助第一締結孔36cに対面可能な位置に配置されている。
また複数の第二挿通孔48a~48dは、図3を参照して、固定部42を厚み方向に貫通する貫通孔であり、各第二締結孔46a,46bの間の固定部42部分で上下方向に適宜の間隔をあけて配置されている。これら複数の第二挿通孔48a~48dは、アルファベット順に上から下に並んでおり、支持部材20の対応する第一挿通孔38a~38dに対面配置可能である。なお本実施例では、上部側に配置された第二挿通孔48a~48cに対応する固定具が挿通され、最も下方の第二挿通孔48dは予備用であって固定具の挿通は予定されていない。また各第二挿通孔48a~48dは、正面視で概ね円形をなしているとともに、対応する第一挿通孔38a~38dよりも径小とされている。そして図4に示す上下一対の係止部49a,49bは、固定部42の後面で上下方向中央に取付けられている板状部材であり、固定部42との間に若干の隙間を設けて対面状に配置されている。これら各係止部49a,49bには、それぞれ対応するシートカバー6SBの後縁片6SEのフック部材FMを係止することが可能である。
また上下一対の取付け部(上部取付け部44,下部取付け部45)は、図3及び図4を参照して、それぞれ取付け部材40を壁体VWに係止するための部位である。上部取付け部44は、固定部42の上部に固定されている板材で構成されており、固定部42の上部から後方に傾斜したのち上方に向けて延長している。この上部取付け部44の上部裏側には、概ねU字状の掛止部材44aが下方に突出しており、この掛止部材44aを壁体VW側の対応する被掛止部位(図示省略)に掛止することで上部取付け部44を壁体VWに係止することができる。また下部取付け部45は、固定部42の下部に固定されている板材で構成されており、固定部42の下部から後方に傾斜している。この下部取付け部45の下部には、クリップ部材45aが挿通されており、このクリップ部材45aを壁体VW側の孔部(図示省略)に挿入して係止することで下部取付け部45を壁体VWに係止することができる。
[エアバッグ部の形成]
図3及び図8を参照して、支持部材20の底面部30を、取付け部材40の固定部42にあてがいつつ、底面部30の各第一締結孔36a~36cと固定部42の対応する各第二締結孔46a~46cを位置合わせしておく。この状態で各第一締結孔36a~36cからボルト材BTを挿入して各第二締結孔46a~46cの裏側でナットNTに螺合することにより、支持部材20を取付け部材40に締結して固定することができる。そしてこの状態では、底面部30の各第一挿通孔38a~38dが、固定部42の対応する第二挿通孔48a~48dに対面状に配置されている。そこで支持部材20の底面部30にエアバッグ装置10を収容しつつ、このエアバッグ装置10の各固定具18a~18cを、対応する第一挿通孔38a~38cを通じて対応する第二挿通孔48a~48cに挿通する。つぎに各固定具18a~18cに、取付け部材40の後側でナットNTを螺合することにより、エアバッグ装置10を、支持部材20と取付け部材40に締結して固定することができる。そしてこの状態のエアバッグ装置10では、図9を参照して、筒状の供給装置16が、支持部材20の底面部30上で上下方向を向いて配置されている。さらに支持部材20のヒンジ部位24は、供給装置16の軸心となる軸線16A方向(図9では上下方向)に沿った状態となっている。そしてヒンジ部位24の一部(概ね中央左縁部34bに沿った部分)は、シート前方から見た場合にエアバッグ装置10に重なった状態とされて、供給装置16の左側に近接して配置されている。
つぎに図2及び図3を参照して、エアバッグ装置10の前側からシートパッド6PBを被せつつ、このシートパッド6PBの着座側をシートカバー6SBで被覆する。このとき図4を参照して、シートカバー6SBの一部の後縁片6SEに設けたフック部材FMを、取付け部材40の対応する係止部49a,49bに係止しておく。また平板片BMを有する一部の後縁片6SEを、図2に示す支持部材20の折り返し部分(32E,34E)に係止しておく。こうしてエアバッグ部6Bを形成したのち、このエアバッグ部6Bを壁体VW側に取付けておく。このとき図3及び図4に示す取付け部材40の下部取付け部45の掛止部材44aをシートバック6後方の壁体VW側に掛止するとともに、下部取付け部45のクリップ部材45aを壁体VW側の孔部に挿入して係止する。こうして取付け部材40を壁体VW側に取付けておくことにより、エアバッグ部6Bを、図1に示すように本体部6Aの右側に安定的に配設しておくことができる。
[エアバッグの膨張時における支持部材の挙動]
図10に示す乗物衝突時においては、衝突の衝撃を受けて供給装置16が作動して、エアバッグ14に気体を供給する。これによりエアバッグ14が、膨張しながら飛出部6PXと破断部6SXを通って外部に飛出して展開することとなる。このときエアバッグ装置10を、支持部材20で後方から支持することで、エアバッグ14が着座側から飛出して適宜の方向に展開していく。こうして本実施例では、エアバッグ14の膨張時において、エアバッグ装置10を支持部材20でしっかり支持することにより、エアバッグ14の展開方向を定めておく。この種の構成では、支持部材20が意図しない部分で折損することを回避すべきである。
そこで本実施例の支持部材20は、図5及び図10を参照して、第一支持部位21と、第二支持部位22と、第一支持部位21と第二支持部位22との間に形成されているヒンジ部位24とを有している。このヒンジ部位24は、隣接している第一支持部位21と第二支持部位22よりも支持部材20の脆弱な部分である。そしてエアバッグ14の飛出し時において、エアバッグ装置10に押圧された第一支持部位21は、ヒンジ部位24を基点として、第二支持部位22に対してエアバッグ14の飛出し方向(図10の矢線A1で示す概ね前方)とは異なる向き(図10の矢線A2で示す概ね後方)に折れ変形可能な構成とされている。
ここで本実施例の第二支持部位22は、エアバッグ装置10を支持するために相対的に折損すべきでない部位であり、第一支持部位21は、第二支持部位22に比して折損による影響の少ない部位である。そこで図10に示すエアバッグ14の膨張時においては、エアバッグ装置10から支持部材20にかかる力を利用して、図5に示す第二支持部位22としての上部左縁部34aと中央左縁部34bの少なくとも一つを、意図的にヒンジ部位24を基点として後方に向けて折れ曲がり又は折損させる。こうしてエアバッグ14からかかる力を第一支持部位21の折れ変形で逃すことにより、支持部材20が意図しない部分で折損することを回避することが可能となる。さらに図10を参照して、本実施例のヒンジ部位24は、第二支持部位22に対する第一支持部位21の屈曲起点(21X)に隣接して配置されている。こうすることで第一支持部位21を、ヒンジ部位24を基点に更に確実に折れ変形させることができる。
また図9を参照して、エアバッグ装置10の供給装置16付近の支持部材20部分は、エアバッグ14の膨張圧が相対的に高く且つ供給装置16の振動が伝わりやすいため、相対的に負担の大きい部位であるといえる。そこで本実施例では、ヒンジ部位24の少なくとも一部(中央左縁部34bに沿った部分)を、供給装置16の軸線16A方向に沿った状態で供給装置16に近接して設けている。こうすることで第一支持部位21を、エアバッグ装置10からの力を効率良く利用して、ヒンジ部位24を基点により確実に折れ変形させることが可能となる。さらに図6及び図7に示すヒンジ部位24は、その開口寸法L1が、エアバッグ14から離れるに従って次第に小さくなっている。このため第一支持部位21が折れ変形する際に、着座側で大きく開口するヒンジ部位24を基点としてスムーズに後方に折れ変形することができる。さらにヒンジ部位24では相対的に支持部材20の厚み寸法T1が小さくされて折れやすくなっているため、エアバッグ装置10の力が大きくなった場合には、第一支持部位21がヒンジ部位24から比較的スムーズに折損することとなる。こうして本実施例によれば、エアバッグ装置10からかかる力を第一支持部位21の折れ変形で逃すことにより、支持部材20が意図しない部分で折損することを回避することが可能となる。
以上説明した通り本実施例では、支持部材20自体に、第一支持部位21と第二支持部位22とヒンジ部位24を設けている(比較的シンプルな構成としている)。このため本実施例の構成によれば、別途テープなどの別部材を要することがないため、シートの製造コストの低減に資する構成となる。そしてエアバッグ14の膨張時にエアバッグ装置10から支持部材20にかかる力を利用して、第一支持部位21を、意図的にヒンジ部位24を基点に適宜の向きに折れ変形させる。このようにエアバッグ装置10からかかる力を第一支持部位21の折れ変形で逃すことにより、支持部材20が意図しない部分で折損することを回避することが可能となる。また本実施例では、適宜の形状(本実施例では概ね三角形状)となっている溝状のヒンジ部位24によって、エアバッグ装置10からの力を利用して、第一支持部位21を、ヒンジ部位24を基点によりスムーズに折れ変形させることが可能となる。また本実施例では、乗物衝突時において供給装置16を支持する支持部材20部分に相対的に負担がかかりやすいことを考慮して、筒状の供給装置16にヒンジ部位24を近接して設けている。こうすることでエアバッグ装置10からの力を効率良く利用して、第一支持部位21を、ヒンジ部位24を基点により確実に折れ変形させることが可能となる。また本実施例では、第一支持部位21の屈曲起点(21X)にヒンジ部位24を隣接しておくことで、第一支持部位21を、ヒンジ部位24を基点に更に確実に折れ変形させることができる。そして本実施例では、シートバック6の内部にエアバッグ装置10を設け、このエアバッグ装置10を支持部材20で支持しておく。そしてエアバッグ装置10からかかる力を第一支持部位21の折れ変形で逃すことにより、支持部材20が意図しない部分で折損することを回避することが可能となる。このため本実施例によれば、比較的シンプルな構成によって、エアバッグ装置10を支持する支持部材20の折れの態様を制御することができる。
本実施形態の乗物用シート2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、支持部材の構成(形状,寸法,配置位置,各支持部位及びヒンジ部位の構成など)を例示したが、支持部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば支持部材は、エアバッグを支持可能な適宜の形状と寸法を有することができる。また第一支持部位と第二支持部位の配置関係は、支持部材とエアバッグの関係を考慮して、支持部材の適宜の位置に複数又は単数形成できる。例えば第一支持部位は、支持部材の左縁部のほか、エアバッグ装置の配置位置を考慮して、右縁部や上部や下部などの適宜の位置に設定することができる。また第一支持部位の折れ変形の方向は、エアバッグの飛出し方向と異なっておればよく、シート後方のほか、シート左右方向に設定することもできる。
またヒンジ部位は、溝状やスリット状のように連続的に形成する場合のほか、複数の孔部(貫通孔又は非貫通孔)を支持部材に並列することで形成する(断続的に形成する)ことが可能である。また溝状のヒンジ部位を形成する場合には、ヒンジ部位の横断面形状は、三角形状や四角形状の多角形状とすることができ、半円形状や半楕円形状の湾曲形状や各種の幾何学的な形状とすることが可能である。またヒンジ部位の全部を、供給装置の軸線方向に沿って且つ供給装置に近接して設けることもでき、例えば本実施例においては中央左縁部だけで第一支持部位を構成することができる。なおヒンジ部位の形成位置は、供給装置とは無関係に設定することもできるが、第一支持部位の屈曲起点付近に形成することが望ましい。
また本実施形態では、エアバッグ装置の構成(形状,寸法,配置位置,構成部材など)を例示したが、エアバッグ装置の構成を限定する趣旨ではない。エアバッグ装置は、少なくとも膨張可能なエアバッグを有しておればよく、その他の構成部材は適宜省略することもできる。またエアバッグ装置の外形も適宜の形状や寸法に設定で基、供給装置も、円筒状や角筒状などの筒状でもよく、その他の形状でもよい。
また本実施形態では、乗物用シート2の各種の構成を例示したが、乗物用シートの構成を限定する趣旨ではない。例えば乗物用シートは、複数の乗員が着座可能な構成でもよく、単数の乗員が着座可能な構成でもよい。またシートバックは、本体部とエアバッグ部とに分けられていてもよく、エアバッグ部を省略して本体部にエアバッグ装置を配置する構成とすることもできる。また本実施例の構成は、シートバックのほか、シートクッションなどの各種シート構成部材に適用できる。そして本実施形態の構成は、車両や航空機や電車や船舶などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック(本発明のシートバック)
6E 他のシートバック
6A 本体部
6FA バックフレーム
6PA バックパッド
6SA バックカバー
6B エアバッグ部
6PB シートパッド
6PX 飛出部
6SB シートカバー
6SE 後縁片
6SX 破断部
10 エアバッグ装置
12 外側カバー部
14 エアバッグ
14a 気体流入口
16 供給装置
16A 供給装置の軸線
16a 吹出口
18a~18c 固定具
20 支持部材
21 第一支持部位
22 第二支持部位
24 ヒンジ部位
30 底面部
32a 上部右縁部
32b 下部右縁部
33 右切欠き部
34a 上部左縁部
34b 中央左縁部
34c 下部左縁部
35a 上左切欠き部
35b 下左切欠き部
36a,36b 第一締結孔
38a~38d 第一挿通孔
40 取付け部材
42 固定部
44 上部取付け部
44a 掛止部材
45 下部取付け部
45a クリップ部材
46a,46b 第二締結孔
48a~48d 第二挿通孔
49a,49b 係止部
VF 床面
VW 壁体
BT ボルト材
NT ナット

Claims (5)

  1. 気体の流入により膨張して外部に飛出し可能なエアバッグを有するエアバッグ装置と、前記エアバッグの飛出し方向とは反対側で前記エアバッグ装置を支持する樹脂製の支持部材と、前記エアバッグ装置の着座側に配置されたシートパッドとを備え、前記エアバッグ装置から飛出した前記エアバッグは、前記シートパッドを厚み方向に貫通する飛出部を通って着座側から外部に展開する構成の乗物用シートにおいて、
    前記支持部材は、第一支持部位と、第二支持部位と、前記第一支持部位と前記第二支持部位との間に形成されているヒンジ部位とを有し、前記ヒンジ部位は、隣接している前記第一支持部位と前記第二支持部位よりも支持部材の脆弱な部分であり、
    前記エアバッグの飛出し時において、前記第一支持部位は、前記ヒンジ部位を基点として、前記第二支持部位に対して前記エアバッグの飛出し方向とは異なる向きに折れ変形可能な構成とされており、
    前記エアバッグ装置において、シート幅方向において最もシート内側に位置する部分を最内部位とし且つシート幅方向において最もシート外側に位置する部分を最外部位とした場合、前記飛出部は、シート幅方向において前記最内部位と前記最外部位の間の範囲に形成されており、
    着座側となるシート表側からその反対のシート裏側に向かう方向をシート表裏方向とした場合、前記第一支持部位のシート表裏方向における最も表側の部位は、前記エアバッグ装置のシート表裏方向における最も表側の部位よりもシート裏側に位置している乗物用シート。
  2. 前記ヒンジ部位は、前記支持部材のエアバッグ側の部位に設けた線状の溝部であるとともに、前記溝部の開口寸法は、前記エアバッグから離れるに従って次第に小さくなっている請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記エアバッグ装置は、前記エアバッグに気体を供給する筒状の供給装置を有し、
    前記ヒンジ部位の少なくとも一部は、前記供給装置の軸線方向に沿った状態で前記供給装置に近接配置されている請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第一支持部位は、シート幅方向に延びている前記第二支持部位から着座側に向けて屈曲して延びているとともに、前記ヒンジ部位は、前記第二支持部位に対する前記第一支持部位の屈曲起点に隣接して配置されている請求項1~3のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  5. 乗員の背凭れとなるシートバックを備えるとともに、
    起立状態とされた前記シートバックを基準として、前記シートバックの内部に配置されている前記エアバッグ装置は、前記エアバッグ装置の後側に配置されている前記支持部材で支持されている請求項1~4のいずれか一項に記載の乗物用シート。
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