JP7016323B2 - Pd-l1結合ポリペプチドを用いるpet造影 - Google Patents
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Description
本出願は、2016年6月1日出願の米国仮出願62/344,258に基づく優先権を主張する。前記出願の内容を、引用により本明細書に包含させる。
計画細胞死リガンド-1(PD-L1)は、活性化TおよびB細胞により発現され、免疫抑制を仲介する重要な免疫チェックポイント受容体であるPD-1の表面糖タンパク質リガンドであり、抗原提示細胞およびヒト癌の両者で見られ、PD-1への結合によりT細胞活性化およびサイトカイン分泌を下方制御する(Freeman et al., 2000; Latchman et al, 2001)。PD-L1/PD-1相互作用の阻害は、前臨床モデルで強力な抗腫瘍活性を可能とし、この相互作用を妨害する抗体が、癌処置に関する治験に入っている(米国特許8,008,449および7,943,743;Brahmer et al., 2010; Topalian et al., 2012b; Brahmer et al., 2012; Flies et al., 2011; Pardoll, 2012; Hamid and Carvajal, 2013)。
本発明は、少なくとも一部、例えば、陽電子放出断層撮影において、診断/造影剤として有用である新規抗ヒトPD-L1アドネクチンおよびその対象への投与方法の発見に基づく。これらの薬剤は、例えば、PD-L1発現細胞と非PD-L1発現細胞、例えば、腫瘍細胞または腫瘍浸潤性リンパ球(TIL)の区別およびPD-L1発現組織と非PD-L1発現組織、例えば、癌組織の区別に有用である。
(1)それぞれ配列番号6、7および8;
(2)それぞれ配列番号21、22および23;
(3)それぞれ配列番号36、37および38;
(4)それぞれ配列番号51、52および53;
(5)それぞれ配列番号66、67および68;
(6)それぞれ配列番号81、82および83;
(7)それぞれ配列番号97、98および99;
(8)それぞれ配列番号113、114および115;
(9)それぞれ配列番号124、125および126;
(10)それぞれ配列番号135、136および137;
(11)それぞれ配列番号146、147および148;
(12)それぞれ配列番号157、158および159;
(13)それぞれ配列番号168、169および170;
(14)それぞれ配列番号179、180および181;
(15)それぞれ配列番号190、191および192;
(16)それぞれ配列番号201、202および203;
(17)それぞれ配列番号212、213および214;
(18)それぞれ配列番号223、224および225;
(19)それぞれ配列番号234、235および236;
(20)それぞれ配列番号245、246および247;
(21)それぞれ配列番号256、257および258;
(22)それぞれ配列番号267、268および269;
(23)それぞれ配列番号278、279および280;
(24)それぞれ配列番号289、290および291;
(25)それぞれ配列番号300、301および302;
(26)それぞれ配列番号311、312および313;
(27)それぞれ配列番号322、323および324;
(28)それぞれ配列番号333、334および335;
(29)それぞれ配列番号344、345および346;
(30)それぞれ配列番号355、356および357;
(31)それぞれ配列番号366、367および368;
(32)それぞれ配列番号377、378および379;
(33)それぞれ配列番号388、389および390;
(34)それぞれ配列番号399、400および401;
(35)それぞれ配列番号410、411および412;
(36)それぞれ配列番号421、422および423;
(37)それぞれ配列番号432、433および434;
(38)それぞれ配列番号443、444および445;
(39)それぞれ配列番号454、455および456;
(40)それぞれ配列番号465、466および467;
(41)それぞれ配列番号476、477および478;
(42)それぞれ配列番号487、488および489;
(43)それぞれ配列番号498、499および500;
(44)それぞれ配列番号509、510および511;
(45)それぞれ配列番号520、521および522;
(46)それぞれ配列番号531、530および531;
(47)それぞれ配列番号542、543および544;
(48)それぞれ配列番号553、554および555;または
(49)それぞれ配列番号564、565および566。
ここで、Xは配列番号13、28、43、58、73、88、104、120、131、142、153、164、175、186、197、208、219、230、241、252、263、274、285、296、307、318、329、340、351、362、373、384、395、406、417、428、439、450、461、472、483、494、505、516、527、538、549、560および571の何れかのアミノ酸配列を含むポリペプチドである。ある実施態様において、ポリペプチドは、配列番号88に示すアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、ポリペプチドは、配列番号104に示すアミノ酸配列を含む。
a)対象に造影剤を投与し;そして
b)陽電子放出断層撮影により造影剤の分布をインビボで造影する
ことを含む、方法である。
(a)それを必要とする対象に抗PD-L1アドネクチンを含む造影剤を投与し;そして
(b)造影剤の存在または非存在を検出するために、対象の少なくとも一部の放射線画像を得る;
ことを含み、ここで、背景を超える造影剤の存在および位置が、対象におけるPD-L1発現腫瘍の存在および位置の指標である。
(a)それを必要とする対象に抗PD-L1アドネクチンを含む造影剤を投与し、そして1っ以上の腫瘍におけるPD-L1の存在を決定するために対象の少なくとも一部の画像を得て;そして、PD-L1が1っ以上の腫瘍で検出されたならば、
(b)対象に抗腫瘍治療、例えば、PD-1とPD-L1の相互作用を阻害する薬剤(PD-1またはPD-L1アンタゴニスト)を投与する
ことを含む、方法である。
(a)それを必要とする対象に、第一の時点で抗PD-L1アドネクチンを含む造影剤を投与し、腫瘍のサイズを決定するために対象の少なくとも一部の画像を得て;
(b)対象に抗腫瘍治療剤を投与し;
(c)対象に造影剤をその後1以上の時点で投与し、各時点で対象の少なくとも一部の画像を得ることを含み;ここで、各時点の腫瘍の寸法および位置が、疾患進行の指標である、
方法である。
定義
異なる定義がされない限り、ここで使用する全ての技術的および科学的用語は、一般に当業者により理解されるのと同じ意味を有する。ここに記載するものに類するまたは等価なあらゆる方法および組成物を、本発明の実施または試験に使用できるが、好ましい方法および組成物は、ここに記載される。
ここに提供されるのは、ヒトPD-L1に結合し、放射標識などの異種分子にカップリングできる、ポリペプチドである。このようなポリペプチドは、例えば、診断アッセイのために、例えば、サンプルまたは組織、例えば、対象(例えば、PD-L1を選択的に発現する癌組織などの組織)における、PD-L1の検出に有用である。
Fn3は、フィブロネクチンからのIII型ドメインをいう。Fn3ドメインは、小さく、単量体であり、可溶性であり、かつ安定である。ジスルフィド結合を欠き、それ故に、還元条件下安定である。Fn3は、全体的構造は免疫グロブリンフォールドに類する。Fn3ドメインは、N末端からC末端の順で、ベータまたはベータ様鎖、A;ループ、AB;ベータまたはベータ様鎖、B;ループ、BC;ベータまたはベータ様鎖、C;ループ、CD;ベータまたはベータ様鎖、D;ループ、DE;ベータまたはベータ様鎖、E;ループ、EF;ベータまたはベータ様鎖、F;ループ、FG;およびベータまたはベータ様鎖、Gを含む。7逆平行β鎖が2ベータシートとして配置され、これが安定なコアを形成し、同時にベータまたはベータ様鎖を接続するループからなる2“面”を作る。ループAB、CDおよびEFは一面に位置し(“南極”)、ループBC、DEおよびFGは逆面に位置する(“北極”)。少なくとも15の異なるFn3モジュールがヒトフィブロネクチンにあり、モジュール間の配列相同性は低いが、全て三次構造で高度の類似性を共有する。
EVVAATPTSLLISW(Z)xYRITYGETGGNSPVQEFTV(Z)yATISGLKPGVDYTITVYA(Z)zISINYRT(配列番号4)
ここで、BCループは(Z)xにより表され、DEループは(Z)yにより表され、そしてFGループは(Z)zにより表される。Zは任意のアミノ酸を表し、Zの後の下付き文字は、アミノ酸数の整数を表す。特に、x、yおよびzは各々独立して2~20、2~15、2~10、2~8、5~20、5~15、5~10、5~8、6~20、6~15、6~10、6~8、2~7、5~7または6~7アミノ酸のどこかであってよい。好ましい実施態様において、xは11アミノ酸であり、yは6アミノ酸であり、そしてzは12アミノ酸である。ベータ鎖の配列は、配列番号1または2に示す対応するアミノ酸に対して、全7足場領域にわたり、0~10、0~8、0~6、0~5、0~4、0~3、0~2または0~1のどこかの置換、欠失または付加を有し得る。ある実施態様において、ベータ鎖の配列は、配列番号1または2に示す対応するアミノ酸に対して、全7足場領域にわたり、0~10、0~8、0~6、0~5、0~4、0~3、0~2または0~1のどこかの保存的置換を有し得る。ある実施態様において、コアアミノ酸残基、例えば、1以上のループの外は固定され、あらゆる置換、保存的置換、欠失または付加は、コアアミノ酸残基以外の残基で生じる。
ここに提供されるのは、例えば、SPR(Biacore)により決定して、10nM、1nM、0.5nM、0.1nMまたはそれ未満のKDでヒトPD-L1に結合し、次の性質の1以上を示すアドネクチンである。
1. 例えば、ヒトPD-1Fcタンパク質およびL2987細胞などのヒトPD-L1陽性細胞を使用する、例えば、フローサイトメトリーにより決定して、ヒトPD-L1とヒトPD-1の相互作用を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;
2. 例えば、ELISAアッセイまたはSPR(Biacore)により決定して、ヒトCD80(B7-1)のヒトPD-L1への結合を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;
3. 例えば、ELISAアッセイまたはSPR(Biacore)により決定して、抗PD-L1抗体12A4(例えば、米国特許7,943,743に記載)のヒトPD-L1への結合を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;および
4. 混合リンパ球反応(MLR)における細胞増殖を阻害する。
1. 例えば、ヒトPD-1Fcタンパク質およびL2987細胞などのヒトPD-L1陽性細胞を使用する、例えば、フローサイトメトリーにより決定して、ヒトPD-L1とヒトPD-1の相互作用を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;
2. 例えば、ELISAアッセイまたはSPR(Biacore)により決定して、ヒトCD80(B7-1)のヒトPD-L1への結合を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;
3. 例えば、ELISAアッセイまたはSPR(Biacore)により決定して、抗PD-L1抗体12A4のヒトPD-L1への結合を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;および
4. 混合リンパ球反応(MLR)における細胞増殖を阻害する。
1. 例えば、ヒトPD-1Fcタンパク質およびL2987細胞などのヒトPD-L1陽性細胞を使用する、例えば、フローサイトメトリーにより決定して、ヒトPD-L1とヒトPD-1の相互作用を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;
2. 例えば、ELISAアッセイまたはSPR(Biacore)により決定して、ヒトCD80(B7-1)のヒトPD-L1への結合を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;
3. 例えば、ELISAアッセイまたはSPR(Biacore)により決定して、抗PD-L1抗体12A4のヒトPD-L1への結合を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;
4. 混合リンパ球反応(MLR)における細胞増殖を阻害する;および
5. ここに記載する抗PD-L1抗体と、ヒトPD-L1への結合について競合する。
1. 例えば、ヒトPD-1Fcタンパク質およびL2987細胞などのヒトPD-L1陽性細胞を使用する、例えば、フローサイトメトリーにより決定して、ヒトPD-L1とヒトPD-1の相互作用を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;
2. 例えば、ELISAアッセイまたはSPR(Biacore)により決定して、ヒトCD80(B7-1)のヒトPD-L1への結合を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;
3. 例えば、ELISAアッセイまたはSPR(Biacore)により決定して、抗PD-L1抗体12A4のヒトPD-L1への結合を少なくとも50%、70%、80%、90%またはそれ以上阻害する;
4. 混合リンパ球反応(MLR)における細胞増殖を阻害する;および
5. ここに記載する抗PD-L1抗体と、ヒトPD-L1への結合について競合する。
ある実施態様において、抗PD-L1アドネクチンは、望ましくは例えば、PET造影に使用するとき、短半減期を有する。ある実施態様において、抗PD-L1アドネクチンは、30分~3時間、30分~120分、60分~120分または80分~100分の血中または血清半減期を有する。ある実施態様において、PD-L1アドネクチンの半減期は、それに結合した標識、例えば、18Fに類似する。
ある態様において、本発明は、PD-L1に結合するフィブロネクチンIII型ドメインを含むアドネクチンを提供する。特定の結合性質を有するFn3ドメインを迅速に製造し、試験する1つの方法は、Adnexus、Bristol-Myers Squibb R&D Companyの核酸-タンパク質融合テクノロジーである。この開示は、‘PROfusion’と称されるインビトロ発現およびタグ付けテクノロジーを使用し、これは、タンパク質の結合に重要な新規ポリペプチドおよびアミノ酸モチーフの同定のために、核酸-タンパク質融合物(RNA-およびDNA-タンパク質融合物)を利用する。核酸-タンパク質融合テクノロジーは、タンパク質をそのコード化遺伝子情報と共有結合的に結合させるテクノロジーである。RNA-タンパク質融合テクノロジーおよびフィブロネクチンベースの足場タンパク質ライブラリースクリーニング方法の詳細について、Szostak et al.、米国特許,258,558、6,261,804、6,214,553、6,281,344、6,207,446、6,518,018および6,818,418;Roberts et al., Proc. Natl. Acad. Sci., 1997;94:12297-12302; およびKurz et al., Molecules, 2000;5:1259-64を参照のこと(これら全て引用により本明細書に包含させる)。
本発明にまた包含されるのは、ここに記載するタンパク質の何れかをコードする核酸配列である。当業者には明らかなとおり、第三塩基縮重のため、コードヌクレオチド配列においてほとんど全てのアミノ酸が1を超えるトリプレットコドンにより表され得る。さらに、微小な塩基対変化は、コードされるアミノ酸配列の保存的置換をもたらし得るが、遺伝子産物の生物学的活性を実質的に変えることは期待されない。それ故に、ここに記載するタンパク質をコードする核酸配列において、配列をわずかに修飾し、なお、その各遺伝子産物をコードさせ得る。ここに記載する抗PD-L1アドネクチンおよびその融合物をコードするある例示的核酸は、配列番号16~19、31~34、46~49、61~64、76~79、92~95および108~111に示す配列を有する核酸を含む。
またここに記載するのは、抗PD-L1アドネクチンまたはその融合ポリペプチドを発現する細胞株である。抗PD-L1アドネクチンを産生する細胞株の創生および単離は、ここに記載のような、当分野で知られる標準技法を使用して達成され得る。
選択結合剤を、HIS6タグの上流にPET9dベクターにクローン化し、大腸菌BL21 DE3 plysS細胞にトランスフォームし、50μg/mL カナマイシン含有5ml LB培地に、24ウェル形式で接種し、37℃で一夜インキュベートする。新鮮5ml LB培地(50μg/mL カナマイシン)培養物を、一夜培養物から200μlの吸引により、誘導性発現のために調製し、適切なウェルに分配する。培養物を、37℃でA600 0.6~0.9まで増殖させる。1mMイソプロピル-β-チオガラクトシド(IPTG)で誘導後、培養物を、6時間、30℃で発現させ、4℃で、10分、2750gの遠心分離により取得する。
不溶性クローンの発現のために、クローンを、HIS6タグ後、pET9d(EMD Bioscience, San Diego, CA)ベクターにクローン化し、大腸菌HMS174細胞で発現させる。20mlの接種培養(単一平板培養コロニーから産生)を、50μg/ml カルベニシリンおよび34μg/mlクロラムフェニコールを含む1リットルのLB培地の接種に使用する。培養物を、37℃でA600 0.6~1.0まで増殖させる。1mMイソプロピル-β-チオガラクトシド(IPTG)で誘導後、培養物を4時間、30℃で増殖させ、30分、>10,000g、4℃での遠心分離により取得する。細胞ペレットを-80℃で凍結させる。細胞ペレットを、25mlの溶解緩衝液(20mM aH2PO4、0.5M NaCl、1×完全プロテアーゼ阻害剤カクテル-無EDTA(Roche)、1mM PMSF、pH7.4)に、ULTRA-TURRAX(登録商標)ホモジナイザー(IKA works)を使用して、氷上で再懸濁させる。細胞溶解を、モデルM-l 10S MICROFLUIDIZER(登録商標)(Microfluidics)を使用する、高圧均一化(>18,000psi)により達成する。不溶性フラクションを、30分、23,300g、4℃での遠心分離により分離する。溶解物から遠心分離により取得した不溶性ペレットを、20mM リン酸ナトリウム/500mM NaCl、pH7.4で洗浄する。ペレットを6.0M 塩酸グアニジンの20mM リン酸ナトリウム/500M NaCl pH7.4溶液に、超音波処理により再溶解し、37℃で1~2時間インキュベートする。再可溶化ペレットを0.45μmで濾過し、20mM リン酸ナトリウム/500M NaCl/6.0M グアニジン pH7.4緩衝液で平衡化したHistrapカラムに載せる。充填後、カラムを、さらに25CVの同一緩衝液で洗浄する。結合タンパク質を、50mMイミダゾールの20mM リン酸ナトリウム/500mM NaCl/6.0M guan-HCl pH7.4溶液で溶出する。精製タンパク質を、50mM 酢酸ナトリウム/150mM NaCl pH4.5に対して透析する。
可溶性クローン発現のために、クローンを、HIS6タグ後、pET9d(EMD Bioscience, San Diego, CA)ベクターにクローン化し、大腸菌HMS174細胞で発現させる。20mlの接種培養(単一平板培養コロニーから産生)を、50μg/ml カルベニシリンおよび34μg/mlクロラムフェニコールを含む1リットルのLB培地の接種に使用する。培養物を、37℃でA600 0.6~1.0まで増殖させる。1mMイソプロピル-β-チオガラクトシド(IPTG)で誘導後、培養物を4時間、30℃で増殖させ、30分、>10,000g、4℃での遠心分離により取得する。細胞ペレットを-80℃で凍結させる。細胞ペレットを、25mlの溶解緩衝液(20mM NaH2PO4、0.5M NaCl、1×完全プロテアーゼ阻害剤カクテル-無EDTA(Roche)、1mM PMSF、pH7.4)に、ULTRA-TURRAX(登録商標)ホモジナイザー(IKA works)を使用して、氷上で再懸濁させる。細胞溶解を、モデルM-1 10S MICROFLUIDIZER(登録商標)(Microfluidics)を使用する、高圧均一化(>18,000psi)により達成する。可溶性フラクションを、30分、23,300g、4℃での遠心分離により分離する。上清を0.45μmフィルターで浄化する。浄化溶解物を、20mM リン酸ナトリウム/500M NaCl pH7.4で予め平衡化したHistrapカラム(GE)に載せる。次いで、カラムを25カラム体積の同一緩衝液、続いて20カラム体積の20mM リン酸ナトリウム/500M NaCl/25mMイミダゾール、pH7.4、次いで35カラム体積の20mM リン酸ナトリウム/500M NaCl/40mMイミダゾール、pH7.4で洗浄する。タンパク質を、15カラム体積の20mM リン酸ナトリウム/500M NaCl/500mMイミダゾール、pH7.4で溶出し、フラクションをA2soでの吸光度に基づきプールし、1×PBS、50mM Tris、150mM NaCl; pH8.5または50mM NaOAc;150mM NaCl;pH4.5に対して透析する。何らかの沈殿を0.22μmでの濾過により除去する。
本発明は、さらに、ここに記載する抗PD-L1アドネクチンまたはその融合タンパク質を含む、医薬組成物および放射性医薬組成物などの組成物を提供し、ここで、組成物は本質的に無エンドトキシンであるかまたは少なくとも適切な規制当局(例えば、FDA)により決定されるエンドトキシンの許容されるレベルを超えて含まない。
ここに記載する抗PD-L1アドネクチンのPD-L1、例えば、ヒトPD-L1への結合を、平衡定数(例えば、解離、KD)の観点で、および速度定数(例えば、結合速度定数、konおよび解離速度定数、koff)により評価し得る。アドネクチンは、一般に標的分子に500nM、100nM、10nM、1nM、500pM、200pMまたは100pM未満のKDで結合するが、高いKD値も、koffが十分に低いかまたはkonが十分に高いならば、許容され得る。
PD-L1に結合し、拮抗する抗PD-L1アドネクチンを、種々のインビトロアッセイを使用して、同定し得る。ある実施態様において、アッセイは、複数候補アドネクチンの同時のスクリーニングを可能とするハイスループットアッセイである。
造影剤
ここに記載する抗PD-L1アドネクチンはまた種々の診断および造影適用に有用である。ある実施態様において、抗PD-L1アドネクチンをインビボで検出可能である部分で標識し、このような標識アドネクチンをインビボ造影剤として、例えば、全身造影のために使用し得る。例えば、ある実施態様において、対象におけるPD-L1陽性腫瘍を検出する方法は、対象に、検出可能標識に結合した抗PD-L1アドネクチンを投与し、適切な時間後、対象における該標識を検出することを含む。
ある実施態様において、標識抗PD-L1アドネクチンを、PD-L1陽性細胞または組織、例えば、PD-L1発現腫瘍の造影に使用できる。例えば、標識抗PD-L1アドネクチンを、目的の組織(例えば、PD-L1発現腫瘍)への標識アドネクチンの取り込みに十分な量で対象に投与する。次いで、対象を、使用する特定の放射性核種に適する時間、PETなどの造影系を使用して造影する。標識抗PD-L1アドネクチン-結合PD-L1発現細胞または組織、例えば、PD-L1発現腫瘍が、こうして、造影系により検出される。
(a)それを必要とする対象にここに記載する抗PD-L1造影剤を投与し;そして
(b)造影剤の存在または不在を検出するために、対象の少なくとも一部の放射線画像を得ることを含み;
ここで、背景を超える造影剤の存在および位置が、PD-L1またはPD-L1発現腫瘍の存在および位置の指標である。
(a)それを必要とする対象に、例えば、ここに記載する、PD-L1造影剤を含む造影剤を投与し、1以上の腫瘍におけるPD-L1の存在の決定のために対象の少なくとも一部の画像(静的または動的)を得て;対象がPD-1またはPD-L1アンタゴニスト(例えば、オプジーボTM、キイトルーダTMまたはTECENTRIQTM)での処置を必要とするレベルと同等またはそれ以上のPD-L1レベルを1腫瘍または数腫瘍にわたり有するならば、(a)対象に抗腫瘍治療、例えば、PD-1とPD-L1の相互作用を阻害する薬剤(PD-1またはPD-L1アンタゴニスト)、例えば、オプジーボTM、キイトルーダTMまたはTECENTRIQTMを投与することを含む、方法である。またここに開示するのは、対象におけるPD-L1発現腫瘍に対する抗腫瘍治療の進行をモニタリングする方法であって、方法は、
(a)それを必要とする対象にここに記載する抗PD-L1造影剤を第一の時点で投与し、対象の少なくとも一部の画像を得て、腫瘍サイズを決定し;
(b)対象に抗腫瘍治療剤を投与し;
(c)対象に造影剤をその後1以上の時点で投与し、各時点で対象の少なくとも一部の画像を得ることを含み;
ここで、各時点での腫瘍の寸法および位置が疾患進行の指標である。
一般に、PET造影目的で、レシピエントに単回静脈内点滴として約0.1mg~200mg範囲の投与のアドネクチンを提供することが望ましが、低または高投与量も、状況に応じて投与し得る。レシピエントに約0.1mg~10mg/体表面積平方メートルの投与量範囲のタンパク質またはペプチドを、典型的成人について提供するのが望ましいが、低または高投与量も、状況に応じて投与し得る。造影目的でヒト対象に投与し得るタンパク質またはペプチドの投与量の例は、10μg~1000μg、100μg~1000μg、100μg~500μg、200μg~500μgおよび300μg~400μgであるが、低または高投与量を使用し得る。例えば、18F標識抗PD-L1アドネクチン、例えば、[18F]-A02-4PEG-DBCO-FPPEGAまたは[18F]-E01-4PEG-DBCO-FPPEGA造影剤を、10μg~1000μg、100μg~1000μg、100μg~500μg、200μg~500μgおよび300μg~400μg範囲の量で、ヒトに、例えば、ボーラス注射として、投与し得る。ある実施態様において、18F標識抗PD-L1アドネクチン、例えば、[18F]-A02-4PEG-DBCO-FPPEGAまたは[18F]-E01-4PEG-DBCO-FPPEGA造影剤を、ヒト対象に、80kg対象で約4.4μg/kgに対応する約350μgの量で投与する。
次の説明的操作を、クリニックで患者のPET造影検査をするとき使用し得る。静脈カテーテル、例えば、20G 2インチ静脈カテーテルを放射性トレーサー投与の対側尺骨静脈に挿入する。PETトレーサーの投与は、血中の抗PD-L1アドネクチン濃度の最大(T max)または最小(T min)の時間と同時になるようにしばしば時間調整される。
PD-L1結合剤をフルオライド-18(18F)で標識することにより、連続[18F]PD-L1-PET走査を使用して、全身分布、薬物動態(PK)および薬力学(PD)を評価し、処置効果の知見と関連付け得る。これは、患者選択を助け、おそらく、将来のPD1/PD-L1チェックポイント阻害剤に対する応答の(早期)バイオマーカーとして働く。
(a)それを必要とする対象に抗PD-L1アドネクチンを含む造影剤を投与し、そして1以上の腫瘍におけるPD-L1の存在の決定のために対象の少なくとも一部の画像(静的または動的)を得て;そして、PD-L1が1以上の腫瘍で検出されたならば、
(b)対象に、抗腫瘍治療、例えば、PD-1とPD-L1の相互作用を阻害する薬剤(PD-1またはPD-L1アンタゴニスト)、例えば、オプジーボTM、キイトルーダTMまたはTECENTRIQTMを投与する
ことを含む、方法である。
A02アドネクチン(すなわち、配列番号81、82および83)の修飾ループBC、DEおよびFG;またはA02アドネクチンにおける対応するループとこれらループの1つが1アミノ酸欠失、付加または置換で異なる;A02アドネクチンにおける対応するループとこれらループの2つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換(例えば、保存的アミノ酸置換)で異なる;またはA02アドネクチンにおける対応するループとこれらループの3つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換で異なるおよびアドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する;
E01アドネクチン(すなわち、配列番号97、98および99))の修飾ループBC、DEおよびFG;またはE01アドネクチンにおける対応するループとこれらループの1つが1アミノ酸欠失、付加または置換で異なる;E01アドネクチンにおける対応するループとこれらループの2つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換(例えば、保存的アミノ酸置換)で異なる;またはE01アドネクチンにおける対応するループとこれらループの3つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換で異なるおよびアドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する;
A02アドネクチン(例えば、配列番号80および84~91の何れか)またはE01アドネクチン(例えば、配列番号96、100~107の何れか)のアミノ酸配列と少なくとも95%、96%、97%、98%、99%または100%同一であるアミノ酸配列、ここで、置換は保存的置換であり得て、アドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する;および/または
例えば、配列番号80および84~91の何れかを含むA02アドネクチンまたは例えば、配列番号96、100~107の何れかを含むE01アドネクチンのアミノ酸配列と1~10アミノ酸欠失、付加または置換(例えば、保存的置換)で異なるアミノ酸配列、ここで、置換は保存的置換であり得て、アドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する。
A02アドネクチン(すなわち、配列番号81、82および83)の修飾ループBC、DEおよびFG;またはA02アドネクチンにおける対応するループとこれらループの1つが1アミノ酸欠失、付加または置換で異なる;A02アドネクチンにおける対応するループとこれらループの2つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換(例えば、保存的アミノ酸置換)で異なる;またはA02アドネクチンにおける対応するループとこれらループの3つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換で異なるおよびアドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する;
E01アドネクチン(すなわち、配列番号97、98および99))の修飾ループBC、DEおよびFG;またはE01アドネクチンにおける対応するループとこれらループの1つが1アミノ酸欠失、付加または置換で異なる;E01アドネクチンにおける対応するループとこれらループの2つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換(例えば、保存的アミノ酸置換)で異なる;またはE01アドネクチンにおける対応するループとこれらループの3つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換で異なるおよびアドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する;
A02アドネクチン(例えば、配列番号80および84~91の何れか)またはE01アドネクチン(例えば、配列番号96、100~107の何れか)のアミノ酸配列と少なくとも95%、96%、97%、98%、99%または100%同一であるアミノ酸配列、ここで、置換は保存的置換であり得て、アドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する;および/または
例えば、配列番号80および84~91の何れかを含むA02アドネクチンまたは例えば、配列番号96、100~107の何れかを含むE01アドネクチンのアミノ酸配列と1~10アミノ酸欠失、付加または置換(例えば、保存的置換)で異なるアミノ酸配列、ここで、置換は保存的置換であり得て、アドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する。
A02アドネクチン(すなわち、配列番号81、82および83)の修飾ループBC、DEおよびFG;またはA02アドネクチンにおける対応するループとこれらループの1つが1アミノ酸欠失、付加または置換で異なる;A02アドネクチンにおける対応するループとこれらループの2つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換(例えば、保存的アミノ酸置換)で異なる;またはA02アドネクチンにおける対応するループとこれらループの3つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換で異なるおよびアドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する;
E01アドネクチン(すなわち、配列番号97、98および99))の修飾ループBC、DEおよびFG;またはE01アドネクチンにおける対応するループとこれらループの1つが1アミノ酸欠失、付加または置換で異なる;E01アドネクチンにおける対応するループとこれらループの2つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換(例えば、保存的アミノ酸置換)で異なる;またはE01アドネクチンにおける対応するループとこれらループの3つの各々が1アミノ酸欠失、付加または置換で異なるおよびアドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する;
A02アドネクチン(例えば、配列番号80および84~91の何れか)またはE01アドネクチン(例えば、配列番号96、100~107の何れか)のアミノ酸配列と少なくとも95%、96%、97%、98%、99%または100%同一であるアミノ酸配列、ここで、置換は保存的置換であり得て、アドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する;および/または
例えば、配列番号80および84~91の何れかを含むA02アドネクチンまたは例えば、配列番号96、100~107の何れかを含むE01アドネクチンのアミノ酸配列と1~10アミノ酸欠失、付加または置換(例えば、保存的置換)で異なるアミノ酸配列、ここで、置換は保存的置換であり得て、アドネクチンはBiacoreで決定してヒトPD-L1に特異的に結合する。
PD-L1のインビボでの検出に加えて、ここに記載するもののような抗PDL1アドネクチンを、サンプル中の標的分子の検出に使用し得る。方法は、サンプルとここに記載する抗PD-L1アドネクチンを接触させ、ここで、該接触は、抗PD-L1アドネクチン-標的複合体形成を可能とする条件下で行われ;そして、該複合体を検出し、それにより、該サンプル中の該標的を検出することを含む。検出は、例えば、X線検査、免疫学的アッセイ、蛍光検出、質量分析または表面プラズモン共鳴などの、任意の当分野で認識される技法を使用して実施し得る。サンプルはヒトまたは他の哺乳動物からであり得る。診断目的で、適切な薬剤は、全身造影のための放射性同位体ならびにサンプル試験のための放射性同位体、酵素、蛍光標識および他の適当な抗体タグを含む、検出可能標識である。
18F標識抗PD-L1アドネクチンを、まず18F放射標識補欠分子族を製造し、アドネクチンを二機能性キレート剤に結合させ、次いで、これら2試薬を合わせることにより、製造できる(例えば、図9参照)。
ある態様において、ここに提供されるのは、水耐性条件下、選択的に進むアジドおよびシクロオクチン間の1,3-二極性シクロ付加を含む、生体直交型反応に使用するための、補欠分子族を含む18F放射標識化合物である。ここに開示する18F放射標識補欠分子族は、100%水溶液に可溶性であり、補欠分子族のここに開示する抗PD-L1アドネクチンへの結合に有機相は必要ない。分解および凝集問題を考えると、少量の有機溶媒でさえ耐えられない抗PD-L1アドネクチンに補欠分子族を結合させるのに有機相が必要ないため、この性質は特に有利である。
でアジドに共有結合したペグ化18F-ピリジンである。ある実施態様において、xは2~6の整数である。ある実施態様において、xは3~5の整数である。ある実施態様において、xは4であるある実施態様において、18Fは、N原子に対してオルトでピリジンに結合する。ある実施態様において、[O(CH2)2]x部分は、ピリジン環の窒素に対して1-3配置で存在する。ある実施態様において、[O(CH2)2]x部分は、ピリジン環の窒素に対して1-2配置で存在する。ある実施態様において、[O(CH2)2]x部分は、ピリジン環の窒素に対して1-4配置で存在する。
を有する。ある実施態様において、xは2~6の整数である。ある実施態様において、xは3~5の整数である。ある実施態様において、xは4である。
を有する。ある実施態様において、xは2~6の整数である。ある実施態様において、xは3~5の整数である。ある実施態様において、xは4である。
を有する縮合環系である。ある実施態様において、xは2~6の整数である。ある実施態様において、xは3~5の整数である。ある実施態様において、xは4である。
でアジドに共有結合したペグ化18F-ピリジンを製造する方法であり、方法は、
(a)次の構造
を有する化合物aを準備し;
(b)18Fの18O水、4,7,13,16,21,24-ヘキサオキサ-1,10-ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサンおよび弱塩基中の混合物を準備し;
(c)工程b)からの混合物を乾燥させて、固体を形成させ;そして
(d)工程a)の溶液と工程c)の固体を反応させて、18F標識化合物を形成させる
ことを含む。
を有する18F-ピリジン補欠分子族を製造し、
(a)構造
の化合物の溶液を準備し;
(b)18Fの18O水、4,7,13,16,21,24-ヘキサオキサ-1,10-ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサンおよびK2CO3などの弱塩基中有の混合物を提供し;
(c)工程b)からの混合物を乾燥させて、固体を形成させ;そして
(d)工程a)の溶液と工程c)の固体を反応させて、18F標識化合物を形成させる
工程を含む。
ある態様において、ここに提供されるのは、次の構造を有する18F放射標識プローブまたは薬剤である。
ここに開示する18F放射標識組成物で使用し得る二機能性キレートまたは接合(BFC)部分は、市販されている(例えば、Sigma Aldrich;クリック化学ツール)または周知化学反応により合成し得る。
ここに記載する抗PD-L1アドネクチンは、予定量の薬剤と、ここに記載する方法の使用指示の組み合わせ包装物である、キットで提供され得る。
1. フィブロネクチンIII型第10ドメイン(10Fn3)を含むポリペプチドであり、ここで、(a)10Fn3ドメインがAB、BC、CD、DE、EFおよびFGループを含み、(b)該10Fn3が、ヒト10Fn3ドメイン(配列番号1)の対応するループの配列と比較して改変されたアミノ酸配列を有するループBC、DEおよびFGから選択される少なくとも1つのループを有し、そして(c)そのポリペプチドはPD-L1に特異的に結合する、ポリペプチド。
(a)それぞれ配列番号6、7および8;
(b)それぞれ配列番号21、22および23;
(c)それぞれ配列番号36、37および38;
(d)それぞれ配列番号51、52および53;
(e)それぞれ配列番号66、67および68;
(f)それぞれ配列番号81、82および83;または
(g)それぞれ配列番号97、98および99である、
アミノ酸配列を含む、実施態様1~3の何れかのポリペプチド。
a)対象に造影剤を投与し;そして
b)陽電子放出断層撮影により造影剤の分布をインビボで造影する
ことを含む、方法。
(a)実施態様31~59の何れかの造影剤をそれを必要とする対象に投与し;そして
(b)造影剤の存在または不存在を検出するために、対象の少なくとも一部の放射線画像を得ることを含み;
ここで、背景を超える造影剤の存在および位置が疾患の存在および位置の指標である、方法。
(a)それを必要とする対象に実施態様31~59の何れかの造影剤を第一時点で投与し、腫瘍のサイズを決定するために、対象の少なくとも一部の画像を得て;
(b)対象に抗腫瘍治療剤を投与し;
(c)対象に造影剤をその後1以上の時点で投与し、各時点で対象の少なくとも一部の画像を得ることを含み;
ここで、各時点での腫瘍の寸法および位置が疾患進行の指標である、方法。
ここに記載する、例えば、PCT/US15/62485およびPCT/US15/62502およびウェブサイトを含む全ての文献および引用は、本明細書に完全にまたは一部記載されているのと同程度に、本明細書に引用により包含させる。
抗PD-L1アドネクチンをヒトPD-L1タンパク質を用いてスクリーニングしたアドネクチンライブラリーから単離するかまたはライブラリーから同定されたクローンからPROfusionにより親和性成熟させた。これらのアドネクチンの完全長配列、コア配列、BC、DEおよびFGループ配列ならびに“PC”修飾C末端を有するバリアントを図1および表3に示す。
例えば、高親和性、抗PD-L1アドネクチン、ADX_5322_A02(“A02”)を、ATI-964アドネクチンの親和性成熟により得た。ATI-964をコードする遺伝子を、ループBC、DEまたはFGにおける残基をコードする各ヌクレオチド位置で非野生型ヌクレオチドの小フラクションを導入することにより、再多様化させた。次いで、ATI-964に関連する得られたアドネクチン配列のライブラリーを、高ストリンジェンシー条件下、ヒトPD-L1への結合についてPROfusion(mRNAディスプレイ)によりインビトロ選択した。完了した選択を配列決定後クローンを富化し、HTPP形式で発現させ、PD-L1に結合する能力および単量体性のフラクションについてスクリーニングした。PD-L1に対する親和性および強固な生物物理学的性質の最良の組み合わせを有するクローンを、まずC末端配列NYRTPCH6(ADX_5322_A02として同定された形態)および後にC末端配列NYRTPCで変異させてC末端システイ 親和性成熟ATI-967で同じ方法を行い、アドネクチンADX_5417_E01を得た。同様に、親和性成熟ATI_1760_C02、ATI_1760_E01(“E01”)およびATI_1760_F01を、ATI_1422_G05の親和性成熟により得た。
さらなる抗ヒトPD-L1アドネクチンを単離した。その配列を表3に示す。
全DNA構築物は、N末端hisタグと、続くTVMV認識配列を含んだ。上記抗PD-L1アドネクチンのための発現プラスミド(pET-28 NMベクター)をBL21(DE3)細胞(New England Biolabs)にトランスフォームした。細胞を、1L振盪フラスコで、一夜発現自動誘導(Overnight Express Autoinduction)培地(Novagen)で37℃で6時間、続いて20℃で16時間、220RPMで増殖させた。細胞を遠心分離により回収し、PBS pH7.2に懸濁した。細胞を機械的に溶解し、次いで遠心分離により浄化した。可溶性フラクションを、Ni-NTAアガロース樹脂(Qiagen)に重力送りにより結合させ、20mM Tris+10mMイミダゾールpH8.0、続いて20mM Tris+40mMイミダゾールpH8.0で洗浄し、20mM Tris+400mMイミダゾールpH8.0で溶出した。ニッケル溶離液にTVMVプロテアーゼを1:23倍モル過剰のアドネクチンと添加した。TVMV-アドネクチン溶離液混合物を、20mM Tris pH8.0に対して、4℃で16時間透析した。TVMVプロテアーゼおよび開裂hisタグフラグメントを分離するために、サンプルを10mL Histrap FFカラム(GE Healthcare)に載せ、フォロースルーフラクションを回収した。
ATI-1420D05、ATI-1420D05、AT1-1421E04およびATI-1422G05、ATI_1760_C02、ATI_1760_E01およびATI_1760_E01の結合性を評価した。
- フローサイトメトリーによりヒトPD-1FcのPD-L1陽性細胞L2987への結合阻害の測定により決定して、ヒトPD-1のヒトPD-L1への結合を阻害し、例えば、アドネクチンATI-964、ATI-965、ATI-966、ATI-967、ATI-968、A02およびE01について示す;
- ELISAにより決定して、ヒトCD80(B7-1)のヒトPD-L1への結合を阻害する。例えば、ATI-964は41pMのEC50で結合を阻害する;ATI-965は210pMのEC50で結合を阻害する;ATI-966は28pMのEC50で結合を阻害する;およびATI-968は56pMのEC50で結合を阻害する;
- ELISAにより決定して、抗PD-L1抗体12A4のヒトPD-L1への結合を阻害する。
[18F]-3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-フルオロピリジンを、アルキンを含む適当な生物学的物質との“クリック”アジド-アルキン反応を利用して、18F標識生物学的物質(例えば、下記18F標識抗PD-L1アドネクチン)の産生に使用できる。
A. [ 18 F]-FPPEGAを産生するための4-PEG-トシル-アジド前駆体のフッ素付加
900mCiの18Fの18O水(3ml)活性(IBA Molecularから購入)を、4,7,13,16,21,24-ヘキサオキサ-1,10-ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサン(2.8mg、7.44μmol)および炭酸カリウム(1.7mg、0.012mmol)含有マイクロバイアル(QMAなし)に直接添加した。さらに2.0mlのアセトニトリルをこの粗製反応混合物に移し、混合物全体を共沸的に乾燥させた。この工程は、混液を98℃油浴を使用し、穏やかなN2気流および部分真空の適用により完了させた。溶液の体積は約2mlに減少した。さらに2mlのアセトニトリルを添加し、この工程を40分にわたり3回繰り返した。溶液の体積が0.3ml未満に減少したとき、0.7ml分のアセトニトリルを添加し、溶液を体積が約0.1mlになるまでさらに共沸蒸留により減少させた。さらに0.9mlのアセトニトリルを添加し、この工程は、白色固体を形成させて完了させた。この工程は約55分を要した。最終段階では、バイアルを油浴から取り出し、その後溶液を乾固させ、バイアル中の残渣を完全真空(N2気流を絶ち)に室温で20分置いた。クリプタンド混合物の生成および乾燥の全時間は65分であった。
乾燥クリプタンド混合物に、500μlのDMSOに溶解した3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-ニトロピリジン(2mg、5.86μmol)溶液を添加し、このこの混合物を120℃で10分加熱した。次いで、粗製反応混合物を3mlのDI水で希釈し、全内容物をHPLCカラムに移し次の条件を使用して精製した:HPLCカラム:Luna C18 250×10mm;溶媒A:0.1%TFAのDI水溶液;溶媒B:0.1%TFAのアセトニトリル溶液;流速4.6ml/分;圧力1820PSI;定組成方法32%B;UV-280nm。[18F]-3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-フルオロピリジン([18F]-FPPEGA)生成物をクロマトグラムの24分マークの位置で2分にわたり採取した。この生成物を15mlのDI水を含む100mlフラスコに溶解し、全内容物をSep PakVac tC18 6 cc 1g sep packとした。PN WAT036795。[18F]-FPPEGAを2.5mlのエタノールを使用してSep Pakから遊離させ、この溶液を、乾燥するまで98℃、N2および減圧で濃縮した。この化合物を0.1ml 1×PBS(リン酸緩衝化食塩水)に溶解した。この生成物をVarian HPLC HPLCカラムLuna C18 (2)4.6×150mm(溶媒A:0.1%TFAのDI水溶液;溶媒B:0.1%TFAのアセトニトリル溶液;流速1.0ml/分;勾配方法0分90%A 10%B;15分30%A 70%B;17分30%A 70%B;18分90%A 10%B;20分90%A 10%B;UV-280nm)を使用して分析した。220mCiの[18F]-FPPEGAを単離した。
この実施例は、E01抗PD-L1アドネクチンのPEG4-DBCOへの結合を説明する。
マレイミド化学をアドネクチンのPEG4-DBCOへの結合に使用するため、E01アドネクチンを、まずそのC末端にプロリン、続いてシステインを加えることにより修飾した。この修飾E01アドネクチンのアミノ酸配列は、配列番号104に提供する。システインを使用して、アドネクチンをPEG4-DBCOに結合する。
4倍モル過剰のマレイミド-PEG4-DBCO(クリック化学ツール)をDMSOに溶解し、1mM TCEP存在下、精製修飾E01アドネクチンに添加した。最終DMSO濃度は、コンジュゲーション混合物の5%を超えなかった。コンジュゲーション混合物を室温で1時間静置し、その後質量分析した。コンジュゲーションのMS確認後、サンプルを、PBS pH7.2で平衡化したHiLoad 26/60 Superdex 75カラム(GE Healthcare)を使用するサイズ排除クロマトグラフィーにより精製した。
[18F]-E01-4PEG-DBCO-FPPEGA合成の模式図を図2および9に示す。
0.2mlのE01-4PEG-DBCOアドネクチン溶液(セクションBに記載のとおり製造)の5.4mg/ml溶液を200mCiの0.1mlの[18F]-FPPEGA(実施例4)と、1×PBS緩衝液中インキュベートした。溶液を、粗製反応物を数回ピペット内を上下させることにより穏やかに混合し、45分、45℃または室温で共にインキュベートした。この粗製反応混合物の内容物をSECカラムを使用して精製した。Superdex 200 0.5ml/分 1×PBS緩衝液および[18F]-E01-4PEG-DBCO-FPPEGA生成物を、クロマトグラムの37分の位置で、2分にわたり採取した。
[18F]-E01-4PEG-DBCO-FPPEGAを、非放射性標準の共注入を用いるSEC、PLRPSカラムを使用するRP HPLCおよびゲル電気泳動で分析した。
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を次のパラメータを用いて実施した:
Superdex 200カラム;溶媒100%1×PBS緩衝液;0.5ml/分 280UV;
逆相HPLC
カラム:PLRPS 8ミクロン1000A 4.6×250mm
溶媒A:0.1%ギ酸のDI水溶液
溶媒B:アセトニトリル
流速:1ml/分
圧力:1351PSI
勾配:
0分90%A 10%B
30分45%A 55%B
32分25%A 75%B
36分25%A 75%B
50分90%A 10%B
特に、18F放射標識E01-4PEG-DBCOは、ヒトおよび実験動物の肺、心臓、腎臓、肝臓および皮膚および他の臓器におけるPD-L1陽性腫瘍の陽電子放出断層(PET)造影に有用である。18F放射標識E01-4PEG-DBCOを使用するPET造影を使用して、次の情報を得ることができる:患者における候補PD-L1腫瘍処置医薬による組織占拠レベルと、臨床効果の相関;長期臨床試験開始前のPD-L1腫瘍処置医薬治験のための用量選択;構造新規PD-L1腫瘍処置医薬の効果比較;PD-L1腫瘍処置医薬での臨床的標的の処置中のインビボトランスポーター親和性および密度に対するPD-L1腫瘍処置医薬の影響の試験;有効および無効処置中のPD-L1陽性腫瘍の密度および分布変化。
[18F]-3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-フルオロピリジンおよびそれでのアドネクチン標識の小改変した方法を提供する。
900mCiのフッ素-18の18O水(2ml)活性をIBA Molecularから購入し、遠隔操作合成ユニットに移した。このサンプルを、4,7,13,16,21,24-ヘキサオキサ-1,10-ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサン(3.2mg、8.50μmol)および炭酸カリウム(1.4mg、10.13μmol)を含むマイクロバイアルに直接移した。さらに1.5mlのアセトニトリルをこのバイアルに移し、混合物全体を共沸的に乾燥させた。この溶液を、バイアルを90℃油浴に入れ、穏やかなN2気流および部分真空の適用により蒸発させた。こ工程を、部分真空を加熱しながら10分で達成した。マイクロバイアルの総体積を約2mlに減少させた。さらに2mlのアセトニトリルを添加し、このこの工程を40分にわたり3回繰り返した。溶液の体積が0.3ml未満に減少したとき、0.7ml分のアセトニトリルを添加し、溶液を、体積が約0.1mlになるまでさらに共沸蒸留により濃縮し、さらに0.9 MeCNを添加し、この工程を、白色固体が形成されるまで続けた。最終段階では、バイアルを油浴から離し、その後溶液を乾固させ、バイアル中の残渣を完全真空(N2気流を絶ち)に室温で20分静置した。3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-ニトロピリジン(2mg、5.86μmol)を500μlのDMSOに溶解し、乾燥クリプタンドに添加した。この溶液を120℃で10分加熱した。この後、粗製反応混合物を3mlのDI水で希釈した。次いで粗製反応混合物の全内容物をHPLCカラムに移し、次の条件下で精製した:HPLCカラム:Luna C18 250×10溶媒A:0.1%TFAのDI水溶液;溶媒B:0.1%TFAのアセトニトリル溶液を4.6ml/分流速で、定組成方法32%Bを使用し、同時に280nmでUVをモニターした。[18F]-3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-フルオロピリジンをクロマトグラムの24分の位置で2分にわたり採取した。この生成物を10mlのDI水を含む100mlフラスコに集め、全内容物をWatersからのSep-Pak Vac tC18 6 cc 1g sep packに送達した。224mCiの[18F]-3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-フルオロピリジンをこの反応物から単離した。これを3mlのエタノールを使用してsep-pakから遊離させ、この溶液を、98℃熱源で、穏やかな窒素気流下に15分間減圧蒸発させてフィルム状残渣とした。最終生成を100%1×PBS緩衝液に再構成し、この媒体中、1時間、37℃で安定であった。[18F]-3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-フルオロピリジンを使用し、アルキンを含む適切な生物学的物質との“クリック”アジド-アルキン反応を利用して、いくつかのF-18標識生物学的物質を産生した。
この実施例は、E01およびA02抗PD-L1アドネクチンのNODAGAへの結合を記載する。マレイミド化学をアドネクチンのNODAGA結合に使用するため、両アドネクチンは、そのC末端にプロリン、続いてシステインを使用した(上でE01について記載のとおり)。修飾E01およびA02アドネクチンのアミノ酸配列を、それぞれ配列番号104および88に提供する。システインを、アドネクチンのNODAGAへの結合に使用する。アドネクチンの64Cu標識のため、50倍モル過剰のマレイミド-NODAGA(CheMatech)をPBS pH7.4に溶解し、1mM TCEP存在下精製アドネクチンに添加した。最終DMSO濃度は、コンジュゲーション混合物の5%を超えなかった。コンジュゲーション混合物を室温で1時間静置し、その後質量分析した。コンジュゲーションのMS確認後、サンプルを、PBS pH7.2で平衡化したHiLoad 26/60 Superdex 75カラム(GE Healthcare)を使用するサイズ排除クロマトグラフィーにより精製した。
64Cu-A02-NODAGAの合成
[64Cu]-塩化銅(64CuCl2)の0.1N 塩酸溶液を0.8mLの0.1N 酢酸ナトリウム(NaOAc)水溶液で4分、環境温度で中和した。1mLの64Cu/NaOAc溶液をA02-NODAGA(30μLの1.6mg/mL)に添加し、粗製反応物を、混合させるために穏やかにピペッティングし、続いて環境温度で30分静置した。粗製反応混合物の内容物を、サンプル充填前に20mLの1×リン酸緩衝化食塩水(PBS、pH7.4)緩衝液で前活性化したPD-10脱塩カラムに移した。さらに1.5mLの1×PBS、続いてさらに0.8ml 1×PBS溶液をカラムに添加し、これらフラクションを廃棄した次いで。[64Cu]-A02-NODAGAを、PD-10カラムの1.2mL溶出後採取して、10.79mCiを所望の生成物として得た。品質管理数値は、Agilent PLRP-S HPLCカラムサイズ:250×4.60mm、8μm、280nmおよび蒸留水中0.1%ギ酸およびアセトニトリルの移動相を使用する逆相HPLC系を使用して測定した。アセトニトリルのパーセンテージを、30分時間枠で10%~45%に直線的に増加させた勾配方法を使用した。[64Cu]-A02-NODAGAは、HPLCクロマトグラムの22分マークで対照標準と共溶出した。放射化学純度は、この方法を使用して96%と測定された。[64Cu]-A02-NODAGAもサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)カラム:GE Superdex 200 GLサイズ:10×300mm、280nmを使用して、20分マークで対照物質と共溶出した。計算比放射能は、Nanodropタンパク質濃度および精製サンプルの単離放射活性に基づき、956.8mCi/μmolベースであった。
[64Cu]-塩化銅([64Cu]CuCl2)の0.1N 塩酸溶液(0.25mL中20mCi)を、1.10mLの0.1N 酢酸アンモニウム緩衝液でpH調節し、次いでE01-NODAGAアドネクチンと1×PBS水溶液(40μLの1.2mg/mL、4.62nmol)混合し、30分、環境温度でインキュベートした。30分のインキュベーション後、反応混合物(約1250μL)をPD-10脱塩カラム(GE Healthcare Life Science, Sephadex G25 Medium、14.5×50mm - 40mLの1×PBSで平衡化)に移し、サンプルを、重力により完全にカラムに入れ、1.1mLの1×PBSを続けた。液体が完全にカラムを通った後、生成物をサンプルバイアルあたり1×PBSの1mL増分での溶出により回収した。64Cu-E01-NODAGAを2番目の1mlフラクションで単離し、1mlの1×PBS中9.26mCiと測定された。このサンプルを、UV/vis検出器(λ=280nm)、posi-ram検出器およびSuperdex 200 10/300 GLサイズ排除カラム(GE Healthecare Life Science、ポアサイズ13μm)を備えた分析的サイズ排除HPLC方法で分析した。流速は0.5mL/分であり、水性移動相は、60分、1×PBSと0.02%NaN3で定組成であった。放射化学純度は、この系を使用して99%であり、生成物は非放射性対照と共溶出した。比放射能を、3点検量曲線の式に基づき計算した(y=656978x)。バイアル3からの約100μLの生成物溶液を、Superdex-200サイズ排除カラムに注入した。生成物ピークを集め、0.74mCiであると測定され、生成物ピークのUVは156367単位と計数され、比放射能は.1mCi/nmolであった。
この実験において、64Cu-E01抗PD-L1アドネクチン(NODAGAをキレーターとして使用した)を、インビトロでhPD-L1陽性細胞とhPD-L1陰性細胞を区別する能力について試験した。hPD-L1陰性HT-29細胞と比較して、64Cu-E01とhPD-L1陽性L2987細胞の示差的会合により示されるとおり、細胞標識は特異的であった(細胞付随放射活性は、hPD-L1陽性L2987細胞で44.6倍高かった)。さらに特異性を、過剰の450nM 冷(非標識)E01アドネクチンと共インキュベートしたときの細胞関連64Cu-E01の著しい減少により示されるとおり確認した(99.6%減少)。細胞関連18F-E01の減少は、細胞を450nMの冷(非標識)非PD-L1結合アドネクチンと共インキュベートしたとき、最小であった(9.9%減少、非有意)(図3)。
1×106 hPD-L1陽性L2987ヒト肺癌細胞またはhPD-L1陰性HT-29ヒト結腸直腸腺癌細胞を、5mL 培養チューブ(n=3チューブ/条件)に入れた。64Cu-E01アドネクチン溶液をPBS+0.5%BSA中、300nCi/200μL濃度で調製した。この溶液の一部を冷(非標識)E01アドネクチンまたは冷(非標識)非PD-L1結合アドネクチンで最終濃度450nMまで置き換えた。細胞サンプルを、5分、200×gで遠心分離し、200μLの適切な64Cu-E01アドネクチン溶液に再懸濁し、氷上、1時間インキュベートした。インキュベーション時間後、細胞サンプルを200×gで遠心分離し、上清を廃棄した。細胞ペレットを1mL PBS+0.5%BSAに懸濁し、洗浄操作を繰り返し、計3回洗浄した。最終洗浄後、細胞を再び200×gで遠心分離し、上清を廃棄した。次いで残存細胞ペレットの放射活性をガンマカウンターで測定した。
これらの結果は、64Cu-E01アドネクチンがインビトロでPD-L1(+)対PD-L1(-)細胞を区別する能力を示す。特異性は、450nM非標識抗PD-L1 E01アドネクチンと共インキュベートしたサンプルの細胞関連放射性トレーサーの著しい減少によりさらに示された(そして、450nMの非PD-L1結合アドネクチンと共インキュベートしたとき、統計的に有意ではない減少しかなかった)。種々のアドネクチンバリアントならびに放射性核種としての18Fを使用した同等の実験を行い、類似する結果であった。
PET造影について、迅速血液クリアランス速度は、非関連組織から“背景”プローブシグナルが枯渇するのに必要な時間を減らすことにより、抗体などのよりゆっくり除去されるタンパク質を超える利点を有する。病院において、長い血中半減期の抗体ベースのPETトレーサーは、画像を集めることができるまで、注射後数日待つ必要があり得る。迅速除去プローブは、プローブ注射と同一の日に集めることができる高コントラスト画像へのドアを開き、より重要なことに、試験動物または検査患者の全体的放射能被爆削減に役立ち得る。
この実験において、上の実施例に記載のとおり製造した64Cu-A01抗PD-L1アドネクチン(NODAGAをキレーターとして使用した)を、マウスにおいてhPD-L1陽性腫瘍とhPD-L1陰性腫瘍を区別する能力について試験した。
インビボ造影実験を、抗PD-L1抗体でも行い、この造影剤が検出された領域は、PD-L1造影剤が検出された領域と同一であり、それ故に抗PD-L1アドネクチン造影剤がインビボでのPD-L1陽性細胞を成功裏に検出することを確認する。
ヒト肺腫瘍組織をOCTに包埋し、凍結するまで2-メチルブタン中で2~5分冷やした。サンプルを、使用するまで-80℃冷凍庫に保管した。ヒト異種移植組織もこのアッセイに包含させた。両側性異種移植を担持するマウスを、4×106 hPD-L1(+)L2987細胞および1.5×106 hPD-L1(-)HT-29t細胞をnu/nuマウスの逆側側面に皮下に注射することにより作製した。適切なサイズ(約200~300mm3)に達した異種移植腫瘍が得られたら、マウスを2%イソフルランで麻酔し、頸椎脱臼により屠殺した。新鮮腫瘍組織を切除し、OCTに浸し、2-メチルブタン中、2~5分、凍結するまで冷やした。次いで組織をホイル/ジップロック(登録商標)バッグに包み、使用するまで-80℃で保管した。全組織(ヒト肺腫瘍および異種移植)について、5μm厚の切片(2切片/スライドとして採取)をクライオスタットを使用して作成し、ガラス顕微鏡スライドに融解させて載せ、約30分空気乾燥させた。
各組織からの連続5μm組織切片を抗ヒト-PD-L1免疫組織化学操作に付し、サンプルにおけるPD-L1抗原発現レベルを確認した(図8)。
[18F]-3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-フルオロピリジンの自動化合成を、非カセットタイプGE TRACERlab FX2 N合成モジュールを使用して実施した。合成ユニットの設定を表4に示す。[18F]-フルオライド水溶液(2.0ml、29.6GBq/800mCi)を、Sep-Pak light QMA[Sep-Pak light QMAカートリッジを、使用前5mlの0.5M 重炭酸カリウム、5mlの脱イオン水および5mlのアセトニトリルで連続的に前条件化した]に送達した。この移動完了後、[18F]フルオライド水溶液を、リアクターへの溶出混合物(“V1”から)の添加によりQMA Sep-Pakから遊離させた。溶媒を穏やかな窒素気流および減圧下蒸発させた。前駆体溶液(“V3”から)を乾燥クリプタンド残渣に添加し、この反応混合物を120℃で10分加熱した。次いで4mlの蒸留水(“V4”から)をリアクター中の粗製反応混合物に添加し、混合物を充填の最後を制御する液体センサーを経て、半分取HPLCの5mlサンプル注入ループに移した。混合物を半分取HPLCカラム(Luna C18(2)。250×10mm、Phenomenex)に充填した。35%アセトニトリルの0.1%トリフルオロ酢酸水溶液中の混合物を、4.6ml/分の速度でカラムを通した。このHPLCカラムから生成物を15ml 蒸留水含有希釈フラスコに集め、その全内容物をtC18 1グラム、固相抽出カートリッジに移した。352mCi(13GBq)の[18F]-3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-フルオロピリジンを、このカートリッジ(“V14”から)から3mlのエタノールで遊離させ、アルキンを含む適切な生物学的物質との“クリック”アジド-アルキン反応を利用して、18F標識生物学的物質の産生に使用し得る。
[18F]-3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-フルオロピリジンの自動化合成を、カセットタイプIBA Synthera合成モジュールおよび適切にアセンブルしたインテクレーター・フルイディック・プロセッサーキットを使用して実施した。インテクレーター・フルイディック・プロセッサー(IFP)キットにこの合成の適切な前駆体を充填し、表5に要約する。精製をVarian HPLCユニットで行った。HPLCの注入ループの充填は、HPLCユニットの窒素の定流により制御された。両自動化の設定を表5に要約する。[18F]-フルオライド水溶液(2.0ml、29.6GBq/800mCi)をSep-Pak light QMA[Sep-Pak light QMAカートリッジを、使用前5mlの0.5M 重炭酸カリウム、5mlの脱イオン水および5mlのアセトニトリルで連続的に前条件化した]に送達した。この移動完了後、[18F]フルオライド水溶液を、リアクターへの溶出混合物(“V1”から)の添加によりQMA Sep-Pakから遊離させた。溶媒を穏やかな窒素流および減圧下蒸発させた。前駆体溶液(“V2”から)を乾燥クリプタンド残渣に添加し、この反応混合物を120℃で10分加熱した。次いで3mlの蒸留水(“V4”から)をリアクター中の粗製反応混合物に添加し、混合物を充填の最後を制御する液体センサーを経て、半分取HPLCの5mlサンプル注入ループに移した。混合物を半分取HPLCカラム(Luna C18(2)。250×10mm、Phenomenex)に充填した。35%アセトニトリルの0.1%トリフルオロ酢酸水溶液中の混合物を、4.6ml/分の速度でカラムを通した。生成物を15ml 蒸留水含有希釈フラスコに集め、その全内容物をその全内容物をtC18 1グラム、固相抽出カートリッジに移した。325mCi(12GBq)の[18F]-3-(2-(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-フルオロピリジンをこのカートリッジから3mlのエタノールで遊離させ、アルキンを含む適切な生物学物質との“クリック”アジド-アルキン反応を利用して、18F標識生物学的物質の産生に使用し得る。
68Ga-E01-NODAGAの合成
0.1N 塩酸溶液中の[68Ga]-ガリウムクロライドを32mgの酢酸ナトリウム(NaOAc)で4分、環境温度で中和し、得られた溶液を全体積が適切に混合されたことを確実にするために、撹拌した。次いでこの溶液をE01-NODAGA(15μLの1.3mg/mL)溶液に添加し、粗製反応を混合を可能とするために穏やかにピペッティングし、続いて環境温度に15分静置した。粗製反応混合物の内容物を、サンプル充填前に20mLの1×リン酸緩衝化食塩水(PBS、pH7.4)緩衝液で前活性化したPD-10脱塩カラムに移した。さらに1.5mLの1×PBS、続いてさらに0.8ml 1×PBS溶液をカラムに添加し、これらフラクションを廃棄した。次いで[68Ga]-E01-NODAGAをPD-10カラムの1.4mL溶出後に回収して、5.78mCi(214MBq)を所望の生成物として得た。品質管理数値は、Agilent PLRP-S HPLCカラムサイズ:250×4.60mm、8μm、280nmおよび蒸留水中0.1%ギ酸およびアセトニトリルの移動相を使用する逆相HPLC系を使用して測定した。アセトニトリルのパーセンテージを、30分時間枠で10%~45%に直線的に増加させた勾配方法を使用した。[68Ga]-E01-NODAGAは、HPLCクロマトグラムの22分マークで対照標準と共溶出した。放射化学純度は、この方法を使用して98%と測定された。[68Ga]-E01-NODAGAもサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)カラム:GE Superdex 200 GLサイズ:10×300mm、280nmを使用して、20分マークで対照物質と共溶出した、(SEC)カラム:GE Superdex 200 GLサイズ:10×300mm、280nm。
次の実験を、カニクイザル(n=3)における19F標識-E01抗PD-L1アドネクチンおよびE01-4PEG-DBCO(非標識抗PD-L1-アドネクチン-DBCO前駆体)の薬物動態の比較のために実施した。これは、投与の間に2週間のウォッシュアウト期間を挟むクロスオーバー設計試験であった。血清サンプルを集め、[19F]-E01をE01-4PEG-DBCOと区別しない特定のアドネクチン結合試薬を使用するLBAまたはE01-4PEG-DBCOと[19F]-E01を区別するLC/MSアッセイで分析した。
PKパラメータの概要を表6に示す。
当業者は、ここに記載する特定の実施態様の多くの均等物を認識するかまたは日常的レベルを超えない実験で、確認し得る。このような均等物は、添付する特許請求の範囲に包含させることが意図される。
Claims (14)
- 対象におけるPD-L1タンパク質を可視化するのに用いる放射標識抗PD-L1アドネクチン造影剤であって、該造影剤にはヒトPD-L1に特異的に結合するフィブロネクチンIII型第10ドメイン(10Fn3)を含み、
該可視化する方法が、
(a)該対象に放射標識抗PD-L1アドネクチン造影剤を約3~10mCi(100~333MBq)の用量または約6mCi(±10%)の用量で投与し;そして
(b)段階(a)の後対象のPET走査を約30~120分または60~100分実施する
ことを特徴とし、
抗PD-L1アドネクチンのBC、DEおよびFGループが
(a)それぞれ配列番号6、7および8;
(b)それぞれ配列番号21、22および23;
(c)それぞれ配列番号36、37および38;
(d)それぞれ配列番号51、52および53;
(e)それぞれ配列番号66、67および68;
(f)それぞれ配列番号81、82および83;または
(g)それぞれ配列番号97、98および99
のアミノ酸配列を含む、造影剤。 - 対象が少なくとも1つの腫瘍と腫瘍におけるPD-L1タンパク質のレベルを有する、請求項1の造影剤。
- 対象がPD-1またはPD-L1アンタゴニストでの治療に応答しそうであるかどうかを決定するための請求項2に記載の造影剤であって、1つまたはそれ以上の腫瘍におけるPD-L1のレベルがPD-1またはPD-L1アンタゴニストでの治療に要求されるPD-L1のレベルに等しいかまたはそれ以上、例えば5%、25%、50%またはそれ以上の腫瘍細胞がPD-L1を発現するならば、対象がPD-1またはPD-L1アンタゴニストでの治療応答しそうである、造影剤。
- 1つまたはそれ以上の腫瘍におけるPD-L1のレベルがPD-1またはPD-L1アンタゴニストでの治療に要求されるPD-L1のレベルに等しいかまたはそれ以上ならば、対象をPD-1またはPD-L1アンタゴニストで治療する、請求項3の造影剤。
- 対象が治療剤で治療されている、請求項1の造影剤。
- 治療剤がPD-1アンタゴニストである、請求項5に記載の造影剤。
- 抗ヒトPD-L1アドネクチン造影剤が18Fで標識されている、請求項1~6の何れかに記載の造影剤。
- 造影剤が治療剤の最初の投与前に対象に投与される、請求項5に記載の造影剤。
- 造影剤が治療剤の最初の投与後に対象に投与される、請求項5に記載の造影剤。
- 抗PD-L1アドネクチンがポリエチレングリコールおよびシアル酸からなる群から選択される1つまたはそれ以上の薬物動態(PK)部分を含む、請求項1~6の何れかに記載の造影剤。
- 抗PD-L1アドネクチン造影剤が18F放射標識補欠分子族および二機能性接合(BFC)部分を含み、該造影剤が次の構造
(a)18FがN原子に対してオルトであり、xが1~8、2~6、3~5の整数または4であり、
(b)[O(CH2)2]x部分がピリジン環の窒素に対して1~3配置、ピリジン環の窒素に対して1~2配置、またはピリジン環の窒素に対して1~4配置で存在し、
(c)BFC部分が(i)タンパク質のアミン、カルボキシル、カルボニルまたはチオール官能基と共有結合を形成する反応性基、および(ii)ポリエチレングリコール(PEG)yスペーサーアーム(ここで、yは1~8、2~6の整数、または4または5である)を含むシクロオクチンであり、
(d)該タンパク質が抗PD-L1アドネクチンである、
請求項1~6の何れかに記載の造影剤。 - BFCがDBCO-PEG4-NHS-エステル、DBCO-スルホ-NHS-エステル、DBCO-PEG4-酸、DBCO-PEG4-アミン、またはDBCO-PEG4-マレイミドである、請求項11に記載の造影剤。
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