JP7016308B2 - メラミン樹脂発泡体 - Google Patents
メラミン樹脂発泡体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7016308B2 JP7016308B2 JP2018170665A JP2018170665A JP7016308B2 JP 7016308 B2 JP7016308 B2 JP 7016308B2 JP 2018170665 A JP2018170665 A JP 2018170665A JP 2018170665 A JP2018170665 A JP 2018170665A JP 7016308 B2 JP7016308 B2 JP 7016308B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melamine
- reaction
- formaldehyde
- melamine resin
- resin foam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
本発明では、メチレン化メラミン-ホルムアルデヒド初期縮合物(A)を用いる。当該(A)成分は、2段階の反応により合成することができる。以下、2段階の反応を、一次反応と二次反応に分けて説明する。
本発明では、発泡剤として、ハイドロフルオロエーテル(B)を用いる。当該(B)成分を配合することにより、柔軟性や弾力性が付与され、吸音性能が向上する傾向がある。
本発明では、乳化剤(C)を用いる。当該(C)成分を配合することにより、混合溶液の安定性を向上させることができる。
本発明では、硬化剤(D)を用いる。当該(D)成分を配合することにより、合成後の上記(A)成分の硬化反応を促進することができる傾向がある。
メラミンモノマーを120重量部と、ホルムアルデヒド(37%水溶液)を210重量部とを、撹拌機、還流冷却機及び温度計を備えたセパラブルフラスコに仕込み、塩基性触媒として水酸化ナトリウム(48%水溶液)をpHが9.0となるように添加し、95℃にて120分間かけて反応を行った。その後、パラトルエンスルホン酸アミド(17.5%水溶液)をpHが7.2となるように添加し、70℃にて45分間かけて反応を行なった。反応終了後、自然冷却させ、温度が60℃まで低下した時点で、再び水酸化ナトリウム(48%水溶液)をpHが9.0となるように添加し、固形分が75%となるまで余分な水を除去し、再び自然冷却して、無色透明のメチレン化メラミン-ホルムアルデヒド初期縮合物(75%水溶液)を得た。
メラミンモノマーを120重量部と、ホルムアルデヒド(37%水溶液)を210重量部とを、撹拌機、還流冷却機及び温度計を備えたセパラブルフラスコに仕込み、塩基性触媒として水酸化ナトリウム(48%水溶液)をpHが9.0となるように添加し、95℃にて120分間かけて反応を行った。反応終了後、自然冷却させ、温度が60℃まで低下した時点で、再び水酸化ナトリウム(48%水溶液)をpHが9.0となるように添加し、固形分が75%となるまで余分な水を除去し、再び自然冷却して、無色透明のメラミン-ホルムアルデヒド前縮合物(75%水溶液)を得た。
保存開始から、1時間後、1日後、3日後、5日後における合成物の外観を目視で観察した。
○:無色透明のまま。
△:一部に濁りがみられる。
×:全体が白濁している。
保存開始から、1時間後、1日後、3日後、5日後における合成物の粘度を測定した。具体的には、BMスピンドル型粘度計(製品名:VISCOMETER BM MODEL、東機産業社製)にて、30℃に保温したセルに合成物を入れ、No.4のスピンドルを挿入し、当該スピンドルを60rpmで回転させたときの粘度(poise)を測定した。*印は、粘度が著しく高いため、測定不可であったことを示す。
(A)成分として、合成例1のメチレン化メラミン-ホルムアルデヒド初期縮合物(75%水溶液)を100重量部と、
(B)成分として、Novec 7100(商品名、スリーエム社製)を3.0重量部と、
(C)成分として、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(65%水溶液)を7.0重量部と、
(D)成分として、ギ酸(88%水溶液)を4.2重量部と、
その他の成分として、シクロペンタン(発泡助剤として)を2.0重量部と、亜硫酸水素ナトリウム(固体、ホルムアルデヒド捕捉剤として)を2.2重量部と、を配合し、ディスクタービン型ミキサーに投入し、回転数3000rpmで1分間攪拌することで混合溶液を得た。
表2に示す配合により、実施例1と同様にメラミン樹脂発泡体を得た。比較例2においては、合成例2のメラミン-ホルムアルデヒド前縮合物(75%水溶液)を用いた。
試験片の重量を測定し、見かけ密度(g/cm3)を算出した。
マイクロスコープ(製品名:VHX-700F、キーエンス社製)を用いて、各試験片を300倍で観察し、1視野につきランダムに5検体のセルを選択して、合計6視野、計30検体のセルの画像を出力した。そして、各検体の面積を測定し、その平均値をセル面積(μm2)とした。
圧縮試験機(製品名:MCT-2150、エーアンドディ社製)を用いて、10mm/minのテストスピードにて、各試験片(30mm×30mm×20mmt)の厚みを基準として、厚み方向に対して10%、25%、40%、50%圧縮させた時のそれぞれの圧縮強度(kPa)を測定した。
同様の試験機を用いて、10mm/minのテストスピードにて、各試験片(30mm×30mm×20mmt)の厚みを基準として、厚み方向に対して50%圧縮させ、その状態を30分間保持した後、圧縮を開放し、10分間静置させて、静置後の試験片の厚み(t1)を測定した。そして、下記の式に基づいて、残留歪み(%)を計算した。
残留歪み(%)=(20mm-静置後の試験片の厚み(t1))/20mm×100
各試験片(φ39.5mm×20mmt)について、WinZacMTX(日本音響エンジニアリング社製)を用いて、伝達関数法(JIS A 1405-2)により、200~5000Hzにおける平均垂直入射吸音率を測定した。そのうち、1000Hz、2000Hz、4000Hzにおける吸音率(%)を吸音性能の指標とした。
Claims (4)
- メチレン化メラミン-ホルムアルデヒド初期縮合物(A)と、ハイドロフルオロエーテル(B)と、乳化剤(C)と、硬化剤(D)と、を含む混合溶液を発泡させてなることを特徴とするメラミン樹脂発泡体。
- メチレン化メラミン-ホルムアルデヒド初期縮合物(A)が、メラミン-ホルムアルデヒド前縮合物をメチレン化反応させてなることを特徴とする請求項1記載のメラミン樹脂発泡体。
- メチレン化メラミン-ホルムアルデヒド初期縮合物(A)と、ハイドロフルオロエーテル(B)と、乳化剤(C)と、硬化剤(D)と、を含む混合溶液を発泡させてなるメラミン樹脂発泡体の製造方法であって、
メチレン化メラミン-ホルムアルデヒド初期縮合物(A)が、メラミンモノマーとホルムアルデヒドとを含む水溶液に、塩基性触媒を添加しpH8以上11未満として加熱して一次反応させた後、酸性触媒を添加しpH6以上8未満として加熱して二次反応させて得られることを特徴とするメラミン樹脂発泡体の製造方法。 - 一次反応の反応温度が80℃以上110℃未満であり反応時間が0.5時間以上4時間未満であって、二次反応の反応温度が50℃以上80℃未満であり反応時間が0.3時間以上3時間未満であることを特徴とする請求項3記載のメラミン樹脂発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018170665A JP7016308B2 (ja) | 2018-09-12 | 2018-09-12 | メラミン樹脂発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018170665A JP7016308B2 (ja) | 2018-09-12 | 2018-09-12 | メラミン樹脂発泡体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020041081A JP2020041081A (ja) | 2020-03-19 |
JP7016308B2 true JP7016308B2 (ja) | 2022-02-04 |
Family
ID=69797628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018170665A Active JP7016308B2 (ja) | 2018-09-12 | 2018-09-12 | メラミン樹脂発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7016308B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7163160B2 (ja) * | 2018-12-07 | 2022-10-31 | アイカ工業株式会社 | メラミン樹脂発泡体 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007090588A (ja) | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Ube Ind Ltd | 多層発泡体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50126792A (ja) * | 1974-03-27 | 1975-10-06 | ||
JP4028073B2 (ja) * | 1998-03-20 | 2007-12-26 | 株式会社イノアックコーポレーション | メラミン樹脂発泡体及びその製造方法 |
-
2018
- 2018-09-12 JP JP2018170665A patent/JP7016308B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007090588A (ja) | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Ube Ind Ltd | 多層発泡体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020041081A (ja) | 2020-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6829114B2 (ja) | メラミン樹脂発泡体の製造方法 | |
RU2441032C2 (ru) | Фенольная смола, способ получения, аппретирующий состав для минеральных волокон и полученные продукты | |
JP6368245B2 (ja) | 脂肪族ポリエステル樹脂組成物および該樹脂組成物を含む成形体 | |
KR101958007B1 (ko) | 탄닌―기반 포말 물질을 제조하기 위한 조성물, 이로부터 수득가능한 포말 물질, 및 이의 제조 공정 | |
JP7016277B2 (ja) | メラミン樹脂発泡体 | |
JP7016308B2 (ja) | メラミン樹脂発泡体 | |
CN105504200A (zh) | 组合聚醚、聚氨酯仿木材料及其制备方法 | |
KR101287392B1 (ko) | 포름알데히드 저함유 발포체 | |
JP7042032B2 (ja) | メラミン樹脂発泡体 | |
CA1252946A (en) | Process for producing phenolic foams | |
US2477641A (en) | Polyhydroxy benzene-formaldehyde resinous compositions and method of preparing the same | |
JP7163160B2 (ja) | メラミン樹脂発泡体 | |
JP2018053062A (ja) | メラミン樹脂発泡体 | |
JP2004269890A (ja) | 脱型性及び接着力が改善されたポリウレタン発泡体を製造するための原液組成物、それによって製造されたポリウレタン発泡体及びその製造方法 | |
TWI294897B (ja) | ||
JP2023110708A (ja) | メラミン樹脂発泡体及びその製造方法 | |
NO147881B (no) | Fast stoepeblanding paa basis av fenol/formaldehyd-novolak-harpiks og stivelse | |
JP2023148948A (ja) | メラミン樹脂発泡体 | |
RU2413737C2 (ru) | Способ получения формальдегидсодержащей смолы с пониженной эмиссией формальдегида и функциональных материалов на ее основе | |
Głowacz-Czerwonka | The polyurethane foams based on melamine-formaldehyde-cyclohexanone resins | |
CN110423339A (zh) | 一种水溶性聚醚多元醇、聚氨酯泡沫及其制备方法 | |
SU697530A1 (ru) | Композици дл получени пенопласта | |
CN105820373B (zh) | 一种用于塑料的抗静电剂及其制备方法 | |
JPS5876432A (ja) | 吸水性及び保水性に優れたレゾ−ル型フエノ−ル樹脂発泡体の製造方法 | |
Langmaier et al. | Curing adhesives of urea-formaldehyde type with collagen hydrolysates of chrome-tanned leather waste |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201028 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210831 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211028 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211224 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220125 |